JP2003512141A - 渦流形成部を有するゴルフボールディンプル構造 - Google Patents
渦流形成部を有するゴルフボールディンプル構造Info
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Abstract
Description
ボールの飛行が劇的に向上することは長い間知られてきた。空気力学的研究およ
び流体力学的原理は、このような向上の原因は、ディンプルによって生じる表面
粗さが球面に乱流を形成して乱流境界層として知られるものを形成するという事
実であると考えている。このような乱流境界層は、ボールの空気力学的な抵抗を
減少させ、これによって、滑らかなボールよりも飛距離を伸ばすことができる。
度に依存している。これが従来技術として標示された図1〜図4に示されている
。図1〜図4は、ゴルフボール20の一部の表面上における空気または流体の流
れを考察している。図1は、ゴルフボール20の表面上にある一般的な球状に窪
んだゴルフボールディンプル22の断面を示している。図2において、空気24
は、矢印に示される方向で図1のディンプル22をゆっくりと通り過ぎる。空気
24は、ディンプル22の表面をその形状に沿って流れ、不十分な速度と方向変
化を有して乱流または渦流を形成する。
ンプル22の形状に沿って流れることができないように十分速い速度で表面を通
り過ぎている。その代わり、空気24は、ディンプル22の後壁に衝突し、方向
が急速に変化している。空気24は、ディンプル22から出る時に、ゴルフボー
ル20の球面26に迅速に再適合することができない。その結果、乱流および渦
流が形成され、したがって、乱流境界層が形成される。
図である。空気24は、ディンプル22の表面に完全に従うことができないが、
速度が高い図3における空気よりも十分に接触している。空気24がディンプル
22を出る時、空気の速度は、ゴルフボール20の表面26に迅速に再適合する
ようになる。そのため、ディンプルの後縁と球面との交差部に何らかの乱流が形
成される場合であっても、乱流境界層を維持することができない。
ルが示す飛距離の伸び量に影響を与える。具体的には、ディンプルの深さ、直径
、数が増大するにつれて、ディンプルの表面粗さによってボールの摩擦抵抗が増
大し、空気力学的な抵抗が減少する。一定のポイントまでは、空気力学的な抵抗
の減少効果が摩擦抵抗の増大効果を大きく上回り、ゴルフボールは著しい飛距離
の伸びを示す。しかしながら、このポイントに達すると、ディンプル容積の更な
る増大の結果、飛距離性能が低減する。これは、形成された境界層の厚さに起因
して、摩擦抵抗が増大し、空気力学的な抵抗が増大するためである。
がボールの飛行中にその形状を変化させることを従来から認知している。ボール
は、速度が速く乱流が容易に形成される場合には、低い表面粗さを有する。表面
粗さは、均一な境界層を維持するように速度が減少するにつれて次第に増大し、
また、抵抗成分のうちの1つがボールを飛行し続けさせようとする場合には、ボ
ールの降下中に表面粗さが次第に低くなる。残念ながら、そのような特徴をゴル
フボールに持たせることができる技術は存在しない。
試みがなされてきた。幾らかの向上が見られたが、これらの向上は、本質的には
、非常にお粗末なものであった。
ルに使用されてきた。これらの鋭利な縁は、渦流および乱流の形成に寄与するが
、球面の表面に位置しているため、ボールの全飛行中にエアーフローの中にある
。したがって、鋭利な縁の効果は、飛行中の初期に乱流を殆ど形成せず、飛行の
後段中にそれらを無効にするように調整されなければならない。
た米国特許第5,470,076号は、ディンプルの内側にディンプルを設ける
ことを開示している。この場合、各ディンプルは、浅い球状の凹部を有する外側
同心部と、深い球状の凹部を有する内側同心部とを有しているが、これらは、渦
流を形成するための気流中に突起を与えない。また、Pocklingtonに
付与された米国特許第5,536,013号は、球面の表面に向かって上側へ延
びる中央突起を有するトロイダルディンプルを開示している。この突起は、球面
の表面に達するため、前述した鋭利な縁が付けられたディンプルと同じ問題を有
している。
れる従来技術は、20%だけ重なり合う一対の通常の大きさのディンプル28,
30を開示している。2つのディンプル28,30が重なり合う場所には、ゴル
フボールの表面26の高さよりも下側に位置する1つの突起32が形成されてい
る。理論的には、中速での飛行中に、空気が突起32に衝突し、乱流境界層の形
成に寄与する。しかしながら、ディンプル28,30同士の重なり合いがたった
20%にしかすぎないため、これらのディンプルは、その幅が1つのディンプル
の直径の少なくとも1.8倍となる大きな面積をゴルフボールの表面上で占める
。これは、図1に示されたディンプル22の直径Dと、図5に示された重なり合
うディンプル28,30の直径(1.8D)とを比較すれば分かる。図5の重な
り合うディンプル28,30は、空気力学的には、飛行特性のほんの僅かな向上
を伴って、2つの個々のディンプルとほぼ同様にふるまう。これは、突起32が
ディンプル28,30の縁から離れているため、比較的高速であっても、例えば
図4に示されるように、飛行中にゴルフボールを通り過ぎる空気がディンプルの
形状に適合する機会があるためである。
少なくとも0.02インチ(0.508mm)または20%だけ互いに重なり合
う対または鎖を成すディンプルを開示している。この開示された構造は、乱流境
界層が形成される速度を下げる可能性があるが、低速においては依然として飛行
特性を高めない。これは、突起がディンプルの縁から大きく離れており、また、
重なり合って対を成すディンプルの乱流境界層形成作用が方向的に大きく依存し
ているためである。すなわち、図5に関しては、空気24が矢印で示された方向
のいずれかに流れると、ゴルフボール20の速度および重なり合うディンプルの
特定の寸法に起因して、乱流境界層が形成される可能性がある。しかしながら、
空気が突起32に沿って(横切らないで)流れる場合には(例えば、図5の場合
)、境界層が形成されない。
を伸ばす固有のディンプルを有するゴルフボールを製造することである。
するゴルフボールディンプルを提供することである。
に依存しないゴルフボールディンプルを提供することである。
成することができるゴルフボールディンプルを提供することである。
の飛行の長い期間中にゴルフボールの表面上に乱流境界層を形成する複数の渦流
形成ゴルフボールディンプルであって、ゴルフボールの飛行の初期に境界層の大
きさを不必要に増大させない渦流形成ゴルフボールディンプルを開示する。これ
により、ゴルフボールの飛距離が伸びる。
ィンプルは、従来のディンプルと略同じ直径を円の中に収まるように寸法付けら
れることが好ましい。ディンプルの好ましい実施例は、中央球状部とオーバーラ
ップして尾根状の多角形を形成する複数の外周球状部を備えている。ディンプル
の外縁よりも下側に位置する多角形の上縁は、乱流境界層を形成するディンプル
凹部内の渦流形成構造として機能する。実際に、多角形の対向する一対の辺もし
くは略対向する一対の辺はそれぞれ、共通の断面形状または構造を有している。
断面構造の空気力学的な特性によれば、比較的低い速度でも、乱流境界層がディ
ンプルの周囲に形成される。また、断面構造は、複数の方向からディンプルを横
切っているように見えるため、ディンプルの境界層形成作用は方向的に独立して
いる。
くは略対向する一対の辺はそれぞれ、互いに離間し且つディンプルの底部から上
方に延びる渦流形成突起として機能する。突起はディンプルの外縁よりも下側に
位置しているため、高速では、従来の球状のディンプルの場合と同様に、ディン
プルの形状に僅かにのみ適合し得る空気は、突起を通り過ぎて、単にディンプル
の後縁と衝突するだけである。これは、十分な空気渦流を形成して、不必要に且
つ不利益に寄与する突起が無くても、乱流境界層を形成する。中速では、空気が
ディンプルの形状に若干大きく適合し、空気が突起の少なくとも一部と衝突した
時に、渦流が形成される。これらの渦流は、それ自身によって境界層を形成でき
るほど必ずしも十分に強くはないが、ディンプルの後縁にあるあまり力強くない
渦流と組み合されると、十分に強くなる。最後に、低速において、空気は、ディ
ンプルの形状にほぼ適合して、両方の突起と衝突する。結果として生じる渦流は
、ディンプルの後縁にある渦流と組合されると、十分に強くなり、乱流境界層を
形成することができる。
付図面によって良く理解されるようになる。
を有する複合ディンプル40a〜40dの好ましい実施例が示されている。ゴル
フボール20(例えば図14参照)にディンプル40a〜40dが設けられてい
ると、優れたドライビング長さを示す。これは、後述するように、ゴルファーに
よる打球後にボールが低速、中速、高速で飛ぶ際のゴルフボールの飛行特性を実
質的に向上させて高める固有の空気力学的な特徴42,48,56a〜56l等
をディンプルが有しているためである。
されている。ここで、「複合」とは、各ディンプルが、複数の細かい球状(ある
いは、他の形状)部分の組み合わせにより、そのディンプル凹部内に乱流境界層
を形成するための渦流形成構造を有していることを意味している。各複合ディン
プル40a〜40dは、図6〜図9に示される断面構造42を有している。後述
するように、断面構造42の空気力学的な特性は、比較的低速であっても複合デ
ィンプル40a〜40dの周囲に乱流境界層を形成する。したがって、複数の複
合ディンプル40a〜40dが設けられたゴルフボール20(図14参照)は、
優れた飛距離特性を示す。
且つ少なくとも部分的に球状の凹部を形成するという点で、図1の球状のディン
プル22と断面(図示の視野から)が類似している。しかしながら、複合ディン
プル40a〜40dの断面構造42は、ディンプルの底部から上方に延びる第1
および第2の鋭利突起すなわち“渦流形成部”44a,44bを有している。渦
流形成部44a,44bの先端すなわち縁部46a,46bはそれぞれ、ディン
プルの外縁とゴルフボール20の球面26との交差部によって形成される面より
も下側に位置している。
の流れにおける渦流形成部44a,44bの作用を示している。空気24は、渦
流形成部44a,44bを通り過ぎて、渦流形成部によって影響を受けることな
くディンプルの後壁と衝突する。したがって、ディンプルは、基本的に、図3の
従来の球状ディンプル22と同じように機能する。
ている。空気24は、第1の渦流形成部44aにぶつかって、方向を急速に変化
させる。この急激な変化は乱流を形成し、この乱流は、ディンプルの後縁によっ
て形成される乱流に付加される。したがって、この速度で、乱流境界層が維持さ
れる。
ている。この場合、空気は、ディンプルの底部にある両方の渦流形成部44a,
44bと衝突する。空気24が低速で流れていても、空気の必要な急激な方向変
化に起因して空気24が渦流形成部44a,44bを通り過ぎることによって、
ある程度の乱流が形成される。
a〜40dの外縁よりも下側に位置している。これは、ゴルフボールの速度が飛
行中に絶えず変化し、飛行の初期の高速部分で渦流形成部が必要とされないため
である。なお、渦流形成部がディンプルの外縁に至るまで上方に延びていた場合
、摩擦抵抗が増大し、強い乱流境界層に起因する別個の利益が得られなくなる。
プル40aは、断面構造42を与えるために利用可能な最も単純な構造である。
第1のディンプル40aは、トロイダル部分50と交わる球状部分48だけであ
る。しかしながら、渦流形成部は、その上縁が円弧状ではなく本質的に略直線状
を成している場合に、最も良く機能する。したがって、第1の複合ディンプル4
0aは、飛行特性を向上させる機能を有しているが、ここで説明する他の複合デ
ィンプル40b〜40dよりは好ましくない。
ぞれ示している。これらの各複合ディンプルは、外周部または外側部54a〜5
4l(妥当な場合)が中央部52a〜52c(妥当な場合)と交わる時に多角形
を形成するような態様で、重なり合う複数の球状部または凹部壁を備えている。
これは、基本的に全ての外周部が中央部52a〜52cの中心Pから径方向で同
じ距離に位置し、かつ、基本的に外周部が中央部52a〜52cの周囲に等間隔
(等しい角度)で位置することを必要とする。
によって形成される第2の複合ディンプル40bを示している。具体的には、3
つの外側球状部54a〜54cは、中央球状部52aの中心点Pを中心に互いに
120°離間して対称的に配置されている。その結果、三角形を形成する3つの
直線部分56a〜56cと、形成される三角形の頂点から2つの隣り合う外周球
状部の交わり部に向かって突出する3つの別の直線部分58a〜58cとが形成
される。三角形の任意の2つの隣り合う直線部(56a−56b,56b−56
c,56c−56a)は、渦流形成部の好ましい直線状の縁部を形成する。例え
ば、図示の断面線6−6から分かるように、直線部56a,56bは、渦流形成
部の縁部46a,46bを形成する。
長さは、全ての球状部の半径同士の関係に依存している。図11〜13の球状部
は、便宜のため且つ明確に図示するため、所定の等しい半径を有しているが、球
状部は、半径が異なっていても良い。その場合には、多角形が不規則になる。多
角形の辺の長さが同じである必要はないが、最も美的に感じる外観を与えるには
、多角形の辺の長さが同じであることが好ましい。
によって形成される第3の複合ディンプル40cを示している。具体的には、4
つの外側球状部54d〜54gは、中央球状部52bの中心点Pを中心に互いに
90°離間して対称的に配置されている。その結果、正方形を形成する4つの直
線部分56d〜56gと、形成される正方形の頂点から2つの隣り合う外周球状
部の交わり部に向かって突出する4つの別の直線部分58d〜58gとが形成さ
れる。正方形の任意の2つの対向する直線部(56d−56eまたは56f−5
6g)は、渦流形成部の好ましい直線状の縁部および必須の断面構造42を形成
する。例えば、再び図示の断面線6−6から分かるように、2つの直線部56d
,56eは、渦流形成部の縁部46a,46bを形成する。
によって形成される第4の複合ディンプル40dを示している。具体的には、5
つの外側球状部54h〜54lは、中央球状部52cの中心点Pを中心に互いに
72°離間して対称的に配置されている。その結果、五角形を形成する5つの直
線部分56h〜56lと、形成される五角形の頂点から2つの隣り合う外周球状
部の交わり部に向かって突出する5つの別の直線部分58h〜58lとが形成さ
れる。五角形の任意の2つの隣り合わない直線部(例えば、56h−56i,5
6h−56k,56j−56l)は、渦流形成部の好ましい直線状の縁部を形成
する。例えば、図示の断面線6−6から分かるように、2つの直線部56h,5
6iは、渦流形成部の縁部46a,46bを形成する。再び、直線部の長さは、
全ての球状部52c,54h−54lの半径同士の関係に依存している。また、
図13においては、便宜のため、全ての球状部が等しい半径を有している
所望の断面構造42および任意の所望数の辺を有する中央多角形の両方を備えた
更に別の複合ディンプルを形成することができる。
あることが好ましい。すなわち、複合ディンプルは、従来のディンプルと同じ約
0.100〜0.185インチ(2.540〜4.699mm)の直径を有する
円の中に収まるように寸法付けられるべきである。この場合、球状のディンプル
部分とボールの球面とが交わることによって形成される(球状のディンプル部分
とボールの球面との交差部と一致する)円の半径は、約0.025〜0.047
インチ(0.635〜1.194mm)であることが好ましい。複合ディンプル
が更に大きく寸法付けられると、突起46a,46b同士が大きく離間するよう
になり、その渦流形成特性が低減してしまう。
るため、複合ディンプル40a〜40d(あるいは、本発明にしたがって形成さ
れる更に別の複合ディンプル)を任意に組み合わせてゴルフボール20の表面2
6上に配置することができる。ゴルフボール上の全てのディンプルが渦流形成部
を有している必要はない。むしろ、渦流を形成する複合ディンプルを伝統的なデ
ィンプルと混ぜ合わせて均一に分布させることにより、最良の性能および最良の
審美性の両方が得られると考えられる。一例として、図14は、前述した第2お
よび第4の渦流形成複合ディンプル40b、40dを伝統的なディンプル間に点
在させて成るゴルフボール20を極側から見た図を示している。
ば分かるように、窪んだ部分は、本発明の思想および範囲から逸脱することなく
球状を成していなくても良い。
形成部を有するゴルフボールディンプル構造に変化を加えても良いため、先に説
明され且つ添付図面に示された主題の全ては、本発明の概念を示す単なる一例で
あると解釈されるべきであって、本発明を限定するものとして解釈されるべきで
はないことは言うまでもない。
。
面構造の図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ボールの斜視図である。
Claims (26)
- 【請求項1】 ゴルフボールディンプルにおいて、 a.中央凹状壁と、 b.中央凹状壁と交わって中央凹状壁の周囲に分布することによって、ディン
プルの外縁により形成される面よりも下側に位置する尾根状の多角形を形成し、
これにより、多角形が、ゴルフボールの飛行の高速期間中に抵抗を不必要に増大
させることなく、ゴルフボールの飛行中に空気の渦流を形成して、ゴルフボール
の空気力学性を向上させるとともに飛距離を増大させる少なくとも3つの外周凹
状壁と、 を備えるゴルフボールディンプル。 - 【請求項2】 中央壁が球状の凹部であり、少なくとも3つの外周壁が球状
の凹部である請求項1に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項3】 ちょうど3つの外周凹状壁があり、形成される多角形が略三
角形である請求項1に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項4】 4つの外周凹状壁があり、形成される多角形が略正方形であ
る請求項1に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項5】 5つの外周凹状壁があり、形成される多角形が略五角形であ
る請求項1に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項6】 ディンプルは、約0.100〜0.185インチの直径を有
する円の中に収まるように寸法付けられている請求項1に記載のゴルフボールデ
ィンプル。 - 【請求項7】 複数の複合ディンプルを有する球状の外面を備えたゴルフボ
ールにおいて、各ディンプルは、 a.中央凹状壁と、 b.中央凹状壁と交わって中央凹状壁の周囲に分布することによって、ディン
プルの外縁とゴルフボールの球面との交差部と一致する面よりも下側に位置する
尾根状の多角形を形成し、これにより、ゴルフボールの飛行の低速期間中に多角
形の辺の少なくとも一部が空気の渦流を形成し、ゴルフボールの飛行の中速期間
中に多角形の辺の一部が空気の渦流を形成し、ゴルフボールの飛行の高速期間中
に多角形の辺のいずれも空気の渦流を実質的に形成しない少なくとも3つの外周
凹状壁と、 を備えるゴルフボール。 - 【請求項8】 各複合ディンプルの中央壁が球状の凹部であり、各複合ディ
ンプルの少なくとも3つの外周壁が球状の凹部である請求項7に記載のゴルフボ
ール。 - 【請求項9】 各複合ディンプルの少なくとも一部はちょうど3つの外周凹
状壁を有し、形成される多角形が略三角形である請求項7に記載のゴルフボール
。 - 【請求項10】 各複合ディンプルの少なくとも一部は4つの外周凹状壁を
有し、形成される多角形が略正方形である請求項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項11】 各複合ディンプルの少なくとも一部は5つの外周凹状壁を
有し、形成される多角形が略五角形である請求項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項12】 各複合ディンプルは、約0.100〜0.185インチの
直径を有する円の中に収まるように寸法付けられている請求項7に記載のゴルフ
ボール。 - 【請求項13】 複数の球状凹型ディンプルは、ゴルフボールの球状の外面
内にあり、複合ディンプル間に点在されている請求項7に記載のゴルフボール。 - 【請求項14】 断面構造を有するゴルフボールディンプルにおいて、断面
構造は、 a.第1の外縁を形成する第1の凹状底面を備え、 b.第1の外縁から離間する第2の外縁を形成する第2の凹状底面を備え、第
1の凹状底面は第2の凹状底面に向かって延び、第2の凹状底面は第1の凹状底
面に向かって延び、 c.第1の凹状底面と一体で且つ第1および第2の外縁によって形成される線
よりも下側に位置する点を形成するために上方に延びる第1の突起を備え、 d.第2の凹状底面と一体で且つ第1および第2の外縁によって形成される線
よりも下側に位置する点を形成するために上方に延びる第2の突起を備え、 e.第1および第2の突起と一体で且つこれらの突起間で延びてこれらの突起
間に谷間を形成する第3の凹状底面を備えたゴルフボールディンプル。 - 【請求項15】 第1および第2の外縁は、約0.100〜0.185イン
チだけ互いに離間している請求項14に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項16】 断面構造の第1、第2、第3の凹状底面が球状の凹部であ
る請求項14に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項17】 各ディンプルの複数の断面が断面構造を有している請求項
14に記載のゴルフボールディンプル。 - 【請求項18】 複数の球状凹型ディンプルと球状凹型ディンプル間に点在
する複数の複合ディンプルとを有する球状の外面を備えたゴルフボールにおいて
、各複合ディンプルは、 a.中央凹状壁と、 b.中央凹状壁と交わって中央凹状壁の周囲に分布することによって、ディン
プルの外縁とゴルフボールの球面との交差部と一致する面よりも下側に位置して
空気の渦流を形成する尾根状の多角形を形成する少なくとも3つの球状の外周凹
状壁と、 を備えるゴルフボール。 - 【請求項19】 球状の外面と、この面内に形成されて互いに離間する複数
のディンプルとを形成するゴルフボールにおいて、各ディンプルは、 a.球状の外面上に外縁を形成するトロイダル部と、 b.トロイダル部の中央の周囲でトロイダル部と交わり、外縁によって形成さ
れる面よりも下側に位置する円形の尾根を形成する球状部と、 を備えているゴルフボール。 - 【請求項20】 球状の外面と、この面内に形成されて互いに離間する複数
のディンプルとを形成するゴルフボールにおいて、各ディンプルの少なくとも一
部はトロイダル部を備え、トロイダル部は、 a.球状の外面上に外縁を形成し且つ外縁から下方に延びる側壁と、 b.側壁と一体の傾斜底面と、 c.傾斜底面と一体で且つ傾斜底面から上方に延びる立ち上がり傾斜中央部で
あって、外縁によって形成される面よりも下側に位置する円形の尾根を形成する
ために、立ち上がった中央部の上部が球状に窪んでいる立ち上がり傾斜中央部と
、 を備えているゴルフボール。 - 【請求項21】 ゴルフボールディンプルにおいて、 a.中央凹状壁と、 b.中央凹状壁と交わって中央凹状壁の周囲に分布することによって、ディン
プルの外縁により形成される面よりも下側に位置する尾根状の多角形を形成し、
多角形の各辺が、空気の流速およびディンプル上を流れるエアーフローに対する
ディンプルの辺の方向に応じて空気の渦流を形成する渦流形成部として機能する
少なくとも3つの外周凹状壁と、 を備えるゴルフボールディンプル。 - 【請求項22】 凹状の複合ディンプルを有する球上の外面を備えるゴルフ
ボールにおいて、ディンプルは、実質的に抵抗を増大させることなくゴルフボー
ルの飛行の高速期間中だけでなくゴルフボールの飛行の低速中にも乱流境界層を
形成し、これによって、ゴルフボールの飛距離を伸ばす渦流形成手段を有し、複
合ディンプルは、ディンプルの外縁とゴルフボールの球面との交差部と一致する
面よりも下側に位置する尾根状の多角形を形成するように交わる球状に窪んだ複
数の面を有しているゴルフボール。 - 【請求項23】 複数の凹状ディンプルを有する球状の外面を備えたゴルフ
ボールにおいて、各ディンプルは、 a.ディンプルと一体で、空気がディンプル上を流れる時に空気渦流を形成す
る第1の空気渦流手段と、 b.ディンプルと一体で、ディンプル上を少なくとも部分的に流れる空気がデ
ィンプルの凹部に沿って流れる時に空気渦流を形成する第2の空気渦流手段と、 c.ディンプルと一体で、ディンプル上を流れる空気がディンプルの凹部のほ
ぼ全体に沿って流れる時に空気渦流を形成する第3の空気渦流手段と、 を備えているゴルフボール。 - 【請求項24】 a.第1の空気渦流手段は、中央凹状壁と交わって中央凹
状壁の周囲に分布する少なくとも3つの外周凹状壁の交わりによって形成される
ディンプルの外縁であり、 b.第2の空気渦流手段は、ディンプルの外縁によって形成される面よりも下
側に位置し且つ中央凹状壁と少なくとも3つの外周凹状壁との交差部によって形
成される尾根状の多角形の少なくとも1つの後辺であり、少なくとも1つの後辺
は、エアーフローに対して少なくとも部分的に横方向に向けられるとともに、デ
ィンプルの縁の先端部と少なくとも部分的に対向して位置し、 c.第3の空気渦流手段は、少なくとも1つの後辺と対向もしくは略対向する
多角形の少なくとも1つの先端辺であり、少なくとも1つの先端辺は、エアーフ
ローに対して少なくとも部分的に横方向に向けられている請求項23に記載のゴ
ルフボール。 - 【請求項25】 境界層形成手段を有する球状の外面を備えたゴルフボール
であって、境界層形成手段は、外面と一体であり、ゴルフボールが空気中を飛ぶ
時、また、ゴルフボールが高速で空気中を飛ぶ時に抵抗を不必要に増大すること
なく、ゴルフボールの周りに乱流境界層を形成するゴルフボール。 - 【請求項26】 境界層形成手段は、ゴルフボール上に複数のディンプルを
備え、各ディンプルは、 a.中央凹状壁と、 b.中央凹状壁の周囲に分布し且つディンプルの外縁を形成して中央凹状壁と
交わることによって、ディンプルの外縁により形成される面よりも下側に位置す
る尾根状の多角形を形成する少なくとも3つの外周凹状壁と、 を備える請求項25に記載のゴルフボール。
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