JP2003511308A - 電動パワーステアリング装置を備えた操舵可能な駆動車軸 - Google Patents
電動パワーステアリング装置を備えた操舵可能な駆動車軸Info
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- B62D3/00—Steering gears
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- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
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- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
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- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 剛体管状ハウジング(12)と、剛体管状ハウジングの相対する両端部に配置された一対のステアリングナックル(24A、24B)と、内部に設置されている差動ギアセットにアクセスできるように一方の側(28)が開口している、剛体管状ハウジングの中央部に配置されている拡張室と、拡張室の開口側(28)を閉じるための差動ギアカバー(30)と、ステアリングナックルに連結されているカバー上の電動パワーステアリング装置とを備えている、自動車用の操舵可能な駆動車軸(10)が開示されている。電動パワーステアリング装置は、差動ギアカバー内のラックバー経路(36)と、直線状に平行移動できるようにラックバー経路内に支持され、ステアリングナックルに連結されているラックバー(38)と、差動ギアカバーに回転可能に支持されており、ラックバー上のラックギア(70)と噛み合うピニオンギア(68)を有しているピニオンヘッド(60)と、差動ギアカバー上に取り付けられている電気モーター(72)と、差動ギアカバー上の、ピニオンヘッドと電気モーターの出力シャフト(76)との間に設けられている減速装置(82)を備えている。ある好適な実施例では、減速装置は、一対のプラネタリギアセット(84A、84B)から成っており、電気モーターとピニオンヘッドとの間で、2重の減速トルク増倍が出来るようにしている。
Description
【0001】
本発明は、自動車用の操舵可能な駆動車軸に関する。
【0002】
自動車用の駆動車軸は、通常、剛体管状ハウジングと、剛体管状ハウジングの
相対する両端部に回転可能に支持されている一対の操舵輪と、操舵輪に接続され
ている、剛体管状ハウジング内の一対のアクスルシャフトと、駆動トルクをドラ
イブシャフトから各アクスルシャフトへと分配する、管状ハウジングの中央部の
拡張室内に配置されている差動装置とを含んでいる。そのような駆動車軸は、更
に、剛体管状ハウジングの各端部と対応する各操舵輪との間に配置されたステア
リングナックルと、回動時にトルクを伝達するための、ユニバーサルジョイント
を備えた一対のアクスルシャフトと、剛体管状ハウジングの一対の操舵軸それぞ
れの回りに両ステアリングナックルを同時に枢動させるステアリング装置とを含
んでいる場合、操舵可能であると称される。例えば米国特許第4,592,44
0号に記載されている駆動車軸のステアリング装置は、駆動車軸の剛体管状ハウ
ジングの中央部に配置されている拡張室を覆うカバー上に操舵支援流体モーター
を備えている。流体モーターは、カバーに取り付けられているか又はカバーと一
体になったシリンダーと、シリンダー内のピストンを備えており、ピストンは、
ピストンの両側に掛かる流体の差圧によって生じるシリンダー内のピストンの直
線状の平行移動が、両ステアリングナックルの対応する枢動運動を各操舵軸回り
に同時に引き起こすようにステアリングナックルに連結されている。
相対する両端部に回転可能に支持されている一対の操舵輪と、操舵輪に接続され
ている、剛体管状ハウジング内の一対のアクスルシャフトと、駆動トルクをドラ
イブシャフトから各アクスルシャフトへと分配する、管状ハウジングの中央部の
拡張室内に配置されている差動装置とを含んでいる。そのような駆動車軸は、更
に、剛体管状ハウジングの各端部と対応する各操舵輪との間に配置されたステア
リングナックルと、回動時にトルクを伝達するための、ユニバーサルジョイント
を備えた一対のアクスルシャフトと、剛体管状ハウジングの一対の操舵軸それぞ
れの回りに両ステアリングナックルを同時に枢動させるステアリング装置とを含
んでいる場合、操舵可能であると称される。例えば米国特許第4,592,44
0号に記載されている駆動車軸のステアリング装置は、駆動車軸の剛体管状ハウ
ジングの中央部に配置されている拡張室を覆うカバー上に操舵支援流体モーター
を備えている。流体モーターは、カバーに取り付けられているか又はカバーと一
体になったシリンダーと、シリンダー内のピストンを備えており、ピストンは、
ピストンの両側に掛かる流体の差圧によって生じるシリンダー内のピストンの直
線状の平行移動が、両ステアリングナックルの対応する枢動運動を各操舵軸回り
に同時に引き起こすようにステアリングナックルに連結されている。
【0003】
本発明による操舵可能な駆動車軸は、上記米国特許第4,592,440号に
記載の操舵可能な駆動車軸の画期的な代替機構である。
記載の操舵可能な駆動車軸の画期的な代替機構である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、剛体管状ハウジングと、剛体管状ハウジングの相対する両端部の一
対の操舵軸それぞれの回りに枢動可能な、剛体管状ハウジングの相対する両端部
に配置された一対のステアリングナックルと、内部に設置されている差動ギアセ
ットにアクセスできるように一方の側が開口している、剛体管状ハウジングの中
央部に配置されている拡張室と、拡張室の開口側を閉じるための差動ギアカバー
と、ステアリングナックルに連結されている、カバーと一体化された電動パワー
ステアリング装置とを備えている、自動車用の新しい、改良された操舵可能な駆
動車軸を提供する。電動パワーステアリング装置は、差動ギアカバー内のラック
バー経路と、ラックバー経路の長手方向に直線状に平行移動できるように、ラッ
クバー経路内に支持されているラックバーと、ラックバーのラックギアと噛み合
うピニオンギアを有する、差動ギアカバーに回転可能に支持されているピニオン
ヘッドと、差動ギアカバーに取り付けられている電気モーターと、差動ギアカバ
ー上の、ピニオンヘッドと電気モーターの出力シャフトとの間に設けられている
減速装置とを備えている。ある好適な実施例では、減速装置は、電気モーターの
出力シャフトと一体的に回転可能なサンギアを通る入力と、プラネタリギアキャ
リアを通る出力とを有する第1プラネタリギアセットと、第1プラネタリギアセ
ットのプラネタリギアキャリアと一体的に回転可能なサンギアを通る入力と、ピ
ニオンヘッドと一体的に回転可能なプラネタリギアキャリアを通る出力とを有す
る第2プラネタリギアセットとから構成されている。
対の操舵軸それぞれの回りに枢動可能な、剛体管状ハウジングの相対する両端部
に配置された一対のステアリングナックルと、内部に設置されている差動ギアセ
ットにアクセスできるように一方の側が開口している、剛体管状ハウジングの中
央部に配置されている拡張室と、拡張室の開口側を閉じるための差動ギアカバー
と、ステアリングナックルに連結されている、カバーと一体化された電動パワー
ステアリング装置とを備えている、自動車用の新しい、改良された操舵可能な駆
動車軸を提供する。電動パワーステアリング装置は、差動ギアカバー内のラック
バー経路と、ラックバー経路の長手方向に直線状に平行移動できるように、ラッ
クバー経路内に支持されているラックバーと、ラックバーのラックギアと噛み合
うピニオンギアを有する、差動ギアカバーに回転可能に支持されているピニオン
ヘッドと、差動ギアカバーに取り付けられている電気モーターと、差動ギアカバ
ー上の、ピニオンヘッドと電気モーターの出力シャフトとの間に設けられている
減速装置とを備えている。ある好適な実施例では、減速装置は、電気モーターの
出力シャフトと一体的に回転可能なサンギアを通る入力と、プラネタリギアキャ
リアを通る出力とを有する第1プラネタリギアセットと、第1プラネタリギアセ
ットのプラネタリギアキャリアと一体的に回転可能なサンギアを通る入力と、ピ
ニオンヘッドと一体的に回転可能なプラネタリギアキャリアを通る出力とを有す
る第2プラネタリギアセットとから構成されている。
【0005】
図1に示すように、自動車自体は図示していないが、その自動車用の、本発明
による操舵可能な駆動車軸10は、一対の管14、16と、管と管との間に配置
された差動ギアキャリア18とから成る剛体管状ハウジング12を備えている。
管14、16の外側両端部には、一対のフォーク型ブラケット20A、20Bが
剛接されており、剛体管状ハウジングの一対の操舵軸22A、22Bを形成して
いる。各フォーク型ブラケット20A、20Bには、一対のステアリングナック
ル24A、24Bが、一対の操舵軸22A、22Bそれぞれの回りを枢動運動で
きるように支持されている。各ステアリングナックル24A、24Bには、一対
のホイールスピンドル26A、26Bが回転可能に支持されており、各ホイール
スピンドルには、図示していないが、一対の操舵輪が、ホイールスピンドルと一
体的に回転するように接続されている。
による操舵可能な駆動車軸10は、一対の管14、16と、管と管との間に配置
された差動ギアキャリア18とから成る剛体管状ハウジング12を備えている。
管14、16の外側両端部には、一対のフォーク型ブラケット20A、20Bが
剛接されており、剛体管状ハウジングの一対の操舵軸22A、22Bを形成して
いる。各フォーク型ブラケット20A、20Bには、一対のステアリングナック
ル24A、24Bが、一対の操舵軸22A、22Bそれぞれの回りを枢動運動で
きるように支持されている。各ステアリングナックル24A、24Bには、一対
のホイールスピンドル26A、26Bが回転可能に支持されており、各ホイール
スピンドルには、図示していないが、一対の操舵輪が、ホイールスピンドルと一
体的に回転するように接続されている。
【0006】
差動ギアキャリア18の内部は、剛体管状ハウジング12の拡張室となってお
り、その拡張室内には、図示していない入力シャフトからのトルクを、管14、
16内の、ホイールスピンドル26A、26Bそれぞれに接続されている、これ
も図示していない一対のアクスルシャフトへ配分するための、差動ギアセットが
配置されている。差動ギアキャリアの内部に画定されている拡張室の開口側28
は、ここを通して中の差動ギアセットへアクセスできるようになっており、開口
は、複数のボルト32により差動ギアキャリア18にしっかりと締め付けられて
いる差動ギアカバー30によって密封閉鎖されている。
り、その拡張室内には、図示していない入力シャフトからのトルクを、管14、
16内の、ホイールスピンドル26A、26Bそれぞれに接続されている、これ
も図示していない一対のアクスルシャフトへ配分するための、差動ギアセットが
配置されている。差動ギアキャリアの内部に画定されている拡張室の開口側28
は、ここを通して中の差動ギアセットへアクセスできるようになっており、開口
は、複数のボルト32により差動ギアキャリア18にしっかりと締め付けられて
いる差動ギアカバー30によって密封閉鎖されている。
【0007】
操舵可能な駆動車軸10上の電動パワーステアリング装置34は、差動ギアカ
バー30内に設けられたラックバー経路36と、ラックバー経路の長手方向に前
後に直線状に平行移動できるように、一対のスリーブベアリング40によってラ
ックバー経路内に支持されているラックバー38とを含んでいる。スリーブベア
リング40は、図3−4に強調して示すように、ラックバー38とラックバー経
路36との間に間隙41を設けており、間隙41があるので、ラックバーは、両
スリーブベアリング間で板ばねのように弾性的に撓むことができる。電動パワー
ステアリング装置34の一対のタイロッド42A、42Bそれぞれの、図示して
いない内側端部は、ラックバー38の対応する各端部と連結されており、それぞ
れ対応する一対の可撓ブーツ44A、44Bの内の1つによって汚染から保護さ
れている。タイロッド42Aの外側端部は、ステアリングナックル24Aのレバ
ーアーム46に連結されている。タイロッド42Bの外側端部は、ステアリング
ナックル24Bのレバーアーム48に連結されている。タイロッド42A、42
Bは、レバーアーム46、48と協働して、ラックバー38の前後の直線状の平
行移動を、ステアリングナックル24A、24Bと一体的な、対応する操舵軸2
2A、22Bそれぞれの回りの枢動運動に変換する。
バー30内に設けられたラックバー経路36と、ラックバー経路の長手方向に前
後に直線状に平行移動できるように、一対のスリーブベアリング40によってラ
ックバー経路内に支持されているラックバー38とを含んでいる。スリーブベア
リング40は、図3−4に強調して示すように、ラックバー38とラックバー経
路36との間に間隙41を設けており、間隙41があるので、ラックバーは、両
スリーブベアリング間で板ばねのように弾性的に撓むことができる。電動パワー
ステアリング装置34の一対のタイロッド42A、42Bそれぞれの、図示して
いない内側端部は、ラックバー38の対応する各端部と連結されており、それぞ
れ対応する一対の可撓ブーツ44A、44Bの内の1つによって汚染から保護さ
れている。タイロッド42Aの外側端部は、ステアリングナックル24Aのレバ
ーアーム46に連結されている。タイロッド42Bの外側端部は、ステアリング
ナックル24Bのレバーアーム48に連結されている。タイロッド42A、42
Bは、レバーアーム46、48と協働して、ラックバー38の前後の直線状の平
行移動を、ステアリングナックル24A、24Bと一体的な、対応する操舵軸2
2A、22Bそれぞれの回りの枢動運動に変換する。
【0008】
差動ギアカバー30上の電動パワーステアリング装置34は、更に、カバーの
一対の外側表面52Aと52Bとの間のカバー内に、図3に示すように、段付き
ボア50を含んでいる。段付きボア50は、ラックバー経路36と交差するピニ
オンボア部分54と、ベアリング着座部分56と、減速装置ハウジング部分58
とを有している。電動パワーステアリング装置34のピニオンヘッド60は、段
付きボアの中心線62の回りを回転するように、ピニオンボア部分の一方の端部
に配置された第1ベアリング64と、ベアリング着座部分56に配置された第2
ベアリングとによって、段付きボア50のピニオンボア部分54内に支持されて
いる。概略表示されている、ピニオンヘッド60上のピニオンギア68は、ラッ
クバー38上のラックギア70と協働して、段付きボアの中心線62回りのピニ
オンヘッドの回転を、ラックバー経路36内のラックバーの前後の直線状の平行
移動に変換する。先に述べた、板ばね様式の、両スリーブベアリング40の間で
のラックバー38の撓みは、ラックギア70をピニオンギア68に対して弾性的
に付勢し、両者の間の遊びを取り除く。
一対の外側表面52Aと52Bとの間のカバー内に、図3に示すように、段付き
ボア50を含んでいる。段付きボア50は、ラックバー経路36と交差するピニ
オンボア部分54と、ベアリング着座部分56と、減速装置ハウジング部分58
とを有している。電動パワーステアリング装置34のピニオンヘッド60は、段
付きボアの中心線62の回りを回転するように、ピニオンボア部分の一方の端部
に配置された第1ベアリング64と、ベアリング着座部分56に配置された第2
ベアリングとによって、段付きボア50のピニオンボア部分54内に支持されて
いる。概略表示されている、ピニオンヘッド60上のピニオンギア68は、ラッ
クバー38上のラックギア70と協働して、段付きボアの中心線62回りのピニ
オンヘッドの回転を、ラックバー経路36内のラックバーの前後の直線状の平行
移動に変換する。先に述べた、板ばね様式の、両スリーブベアリング40の間で
のラックバー38の撓みは、ラックギア70をピニオンギア68に対して弾性的
に付勢し、両者の間の遊びを取り除く。
【0009】
図1、3及び5に示すように、概略表示されている電動パワーステアリング装
置34の電気モーター72は、構造ハウジング74と、両方向に回転可能な出力
シャフト76とを含んでいる。構造ハウジング74の環状フランジ78は、複数
の概略表示されている締結材81によって、モーターの中心線が段付きボア50
の中心線62と一致するように、段付きボアの減速装置ハウジング部分58の回
りに、差動ギアカバー30の外側表面52B上の環状着座部80に対してしっか
りと締め付けられている。
置34の電気モーター72は、構造ハウジング74と、両方向に回転可能な出力
シャフト76とを含んでいる。構造ハウジング74の環状フランジ78は、複数
の概略表示されている締結材81によって、モーターの中心線が段付きボア50
の中心線62と一致するように、段付きボアの減速装置ハウジング部分58の回
りに、差動ギアカバー30の外側表面52B上の環状着座部80に対してしっか
りと締め付けられている。
【0010】
電動パワーステアリング装置34の減速装置82は、段付きボア50の減速装
置ハウジング部分58内に、一対のプラネタリギアセット84A、84Bを有し
ており、電気モーターの出力シャフト76とピニオンヘッド60との間で、2段
階のトルク増倍が出来るようになっている。プラネタリギアセット84A、84
Bは、段付きボアの減速装置ハウジング部分の中に締まり嵌めされている円筒形
スリーブ88の内側表面上に形成された共通のリングギア86を有している。プ
ラネタリギアセット84Aの複数のプラネタリギア90は、第1段階プラネタリ
ギアキャリア92上に回転可能に支持されており、リングギア86と、電気モー
ター72の出力シャフト76と一体的に回転可能なプラネタリギアセット84A
のサンギア94との両方と同時に噛み合っている。プラネタリギアセット84B
の複数のプラネタリギア96は、ピニオンヘッド60と一体的に回転可能な第2
段階のプラネタリギアキャリア98上に回転可能に支持されており、リングギア
86と、プラネタリギアセット84Aのプラネタリギアキャリア92と一体的に
回転可能なプラネタリギアセット84Bのサンギア100との両方と同時に噛み
合っている。
置ハウジング部分58内に、一対のプラネタリギアセット84A、84Bを有し
ており、電気モーターの出力シャフト76とピニオンヘッド60との間で、2段
階のトルク増倍が出来るようになっている。プラネタリギアセット84A、84
Bは、段付きボアの減速装置ハウジング部分の中に締まり嵌めされている円筒形
スリーブ88の内側表面上に形成された共通のリングギア86を有している。プ
ラネタリギアセット84Aの複数のプラネタリギア90は、第1段階プラネタリ
ギアキャリア92上に回転可能に支持されており、リングギア86と、電気モー
ター72の出力シャフト76と一体的に回転可能なプラネタリギアセット84A
のサンギア94との両方と同時に噛み合っている。プラネタリギアセット84B
の複数のプラネタリギア96は、ピニオンヘッド60と一体的に回転可能な第2
段階のプラネタリギアキャリア98上に回転可能に支持されており、リングギア
86と、プラネタリギアセット84Aのプラネタリギアキャリア92と一体的に
回転可能なプラネタリギアセット84Bのサンギア100との両方と同時に噛み
合っている。
【0011】
作動時、自動車の、図示していない制御モジュールが電気モーター72をオン
に切り替えると、トルクは、電気モーターの出力シャフト76から減速装置82
を通してピニオンヘッド60へ伝達され、ピニオンヘッドを回転させる。ピニオ
ンヘッドのピニオンギア68は、ラックバー38上のラックギア70と協働し、
同時に、ピニオンヘッドの回転方向と対応する方向に、ラックバー経路36内の
ラックバーの直線状の平行移動を誘起する。タイロッド42A、42Bは、レバ
ーアーム46、58と協働し、ステアリングナックル24A、24Bを、操舵軸
22A、22Bの回りに同時に枢動させ、それによって剛体管状ハウジング12
の両端部の操舵輪が電気モーターにより操舵される。差動ギアカバー30の外側
表面52A上に配置された位置センサー102は、ピニオンヘッド60に接続さ
れており、ラックバー38の位置に対応する電気信号を、先に述べた制御モジュ
ールに送る。
に切り替えると、トルクは、電気モーターの出力シャフト76から減速装置82
を通してピニオンヘッド60へ伝達され、ピニオンヘッドを回転させる。ピニオ
ンヘッドのピニオンギア68は、ラックバー38上のラックギア70と協働し、
同時に、ピニオンヘッドの回転方向と対応する方向に、ラックバー経路36内の
ラックバーの直線状の平行移動を誘起する。タイロッド42A、42Bは、レバ
ーアーム46、58と協働し、ステアリングナックル24A、24Bを、操舵軸
22A、22Bの回りに同時に枢動させ、それによって剛体管状ハウジング12
の両端部の操舵輪が電気モーターにより操舵される。差動ギアカバー30の外側
表面52A上に配置された位置センサー102は、ピニオンヘッド60に接続さ
れており、ラックバー38の位置に対応する電気信号を、先に述べた制御モジュ
ールに送る。
【図1】
本発明による操舵可能な駆動車軸の斜視図である。
【図2】
概ね図1の2−2線に沿う面の拡大断面図である。
【図3】
概ね図1の3−3線に沿う面の拡大断面図である。
【図4】
本発明による操舵可能な駆動車軸の差動ギアカバーの部分斜視図である。
【図5】
本発明による操舵可能な駆動車軸の差動ギアハウジングカバーと、差動ギアカ
バーに取り付けられた電動パワーステアリング装置の分解拡大斜視図である。
バーに取り付けられた電動パワーステアリング装置の分解拡大斜視図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 バウアー,チャド・デイヴィット
アメリカ合衆国ミシガン州48602,サジナ
ウ,グラハム・ストリート 261
Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA05 CA17 CA29
JB02
【要約の続き】
に設けられている減速装置(82)を備えている。ある
好適な実施例では、減速装置は、一対のプラネタリギア
セット(84A、84B)から成っており、電気モータ
ーとピニオンヘッドとの間で、2重の減速トルク増倍が
出来るようにしている。
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車用の操舵可能な駆動車軸において、 剛体管状ハウジング(12)と、 前記剛体管状ハウジング内の差動ギアセット用の拡張室であって、前記差動ギ
アセットにアクセスできるように開口側部(28)を有している、前記拡張室と
、 前記剛体管状ハウジングの一対の操舵軸(22A、22B)それぞれの回りに
枢動運動できるように前記剛体管状ハウジング(12)の一対の相対する両端部
それぞれに支持されている一対のステアリングナックル(24A、24B)と、 前記剛体管状ハウジング(12)に、前記拡張室の前記開口側部(28)を覆
ってしっかりと取り付けられている差動ギアカバー(30)と、 前記差動ギアカバー(30)内のラックバー経路(36)と、 ラックギア(70)が設けられているラックバー(38)であって、前記ラッ
クバー経路(36)内に、その長手方向に、前後に直線状に平行移動できるよう
に支持されているラックバー(38)と、 前記ラックバー(38)と前記一対のステアリングナックル(24A、24B
)それぞれとの間の連結手段(42A、42B)であって、前記ラックバー経路
内の前記ラックバーの直線状の平行移動に応じて、前記ステアリングナックルを
、一体的に、対応する前記一対の操舵軸(22A、22B)の回りに枢動させる
連結手段(42A、42B)と、 ピニオンギア(68)が設けられているピニオンヘッド(60)と、 回転可能な出力シャフト(76)を有する電気モーター(72)と、 減速装置手段(82)と、 前記ピニオンヘッド(60)と、前記電気モーターと、前記減速装置手段(8
2)それぞれを、前記差動ギアカバー(30)上に作動的に支持するための手段
(50、64、66、78、80、81)であって、前記ピニオンギア(68)
は、前記ピニオンヘッドの回転が前記ラックバーの直線状の平行移動を誘起する
ように前記ラックギア(70)と噛み合っており、前記減速装置手段は、前記電
気モーターの出力トルクを前記ピニオンヘッドへ伝達するため、前記ピニオンヘ
ッドと、前記電気モーターの前記出力シャフトとのそれぞれに接続されているよ
うにする各手段(50、64、66、78、80、81)と、を備えている、自
動車用の操舵可能な駆動車軸。 - 【請求項2】 前記ラックバー(38)が前記ラックバー経路(36)内で
前後に直線状に平行移動できるように、前記ラックバー(38)を前記ラックバ
ー経路(36)内に作動的に支持するための、前記差動ギアカバー(30)上の
前記ピニオンギア(68)の互いに反対側に配置された一対のスリーブベアリン
グ(40)であって、前記ラックバー経路と前記ラックバーとの間には間隙が設
けられ、前記ラックバーが、前記両スリーブベアリング間で板ばねのように弾性
的に撓めるようになっており、それによって前記ラックギアが、前記ピニオンギ
ア(68)に対して弾力的に付勢されるようになっているスリーブベアリング(
40)を更に備えている、請求項1に記載の自動車用の操舵可能な駆動車軸(1
0)。 - 【請求項3】 前記減速装置手段は、 第1プラネタリギアセット(84A)と、 第2プラネタリギアセット(84B)と、 を備えており、 前記第1プラネタリギアセット(84A)は、 前記差動ギアカバー(30)にしっかりと取り付けられている第1リングギア
(86)と、 第1プラネタリギアキャリア(92)上に回転可能に支持されており、それぞ
れ前記第1リングギアと噛み合っている複数の第1プラネタリギア(90)と、 前記各第1プラネタリギアと噛み合っている、前記電気モーター(72)の前
記出力シャフト(76)と一体的に回転可能な第1サンギア(94)と、を含ん
でおり、 前記第2プラネタリギアセット(84B)は、 前記差動ギアカバー(30)にしっかりと取り付けられている第2リングギア
(86)と、 前記ピニオンヘッド(60)と一体的に回転できるように、第2プラネタリギ
アキャリア(98)上に回転可能に支持されており、それぞれ前記第2リングギ
ア(86)と噛み合っている複数の第2プラネタリギア(96)と、 前記第2プラネタリギア(96)それぞれと噛み合っている、前記第1プラネ
タリギアキャリア(92)と一体的に回転可能な第2サンギア(100)と、を
含んでいる、請求項1に記載の自動車用の操舵可能な駆動車軸(10)。 - 【請求項4】 前記ピニオンヘッドと、前記電気モーターと、前記減速装置
手段それぞれを、前記差動ギアカバー上に作動的に支持するための前記手段は、 前記ラックバー経路(36)と交差しているピニオンボア部分(54)と、減
速装置ハウジング部分(58)とを有する、前記差動ギアカバー(30)内の段
付きボア(50)と、 前記ピニオンヘッドを、前記段付きボア(50)の前記ピニオンボア部分(5
4)内に回転可能に支持する、前記差動ギアカバー(30)と前記ピニオンヘッ
ド(60)との間に設けられた一対の減摩ベアリング(64、66)と、 前記段付きボア(50)の前記減速装置ハウジング部分(58)内に配置され
ている前記減速装置(82)と、 前記段付きボア(50)の前記減速装置部分(58)の周りの、前記差動ギア
カバーの外側表面上の環状着座部(80)で、前記差動ギアカバー(30)上に
着座し、且つ、しっかりと取り付けられている、前記電気モーター(72)の構
造ハウジング(74)上のフランジ(78)と、を備えている、請求項3に記載
の自動車用の操舵可能な駆動車軸(10)。 - 【請求項5】 前記第1リングギア(86)と第2リングギア(86)は、
それぞれが、前記差動ギアカバー(30)内の前記段付きボア(50)の前記減
速装置ハウジング部分(58)内に締まり嵌めされている円筒形スリーブ(88
)の内側表面上に形成されている、請求項4に記載の自動車用の操舵可能な駆動
車軸(10)。
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PCT/US1999/023624 WO2001026950A2 (en) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | Steerable drive axle with electrically-powered steering apparatus |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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WO (1) | WO2001026950A2 (ja) |
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FR3039491B1 (fr) * | 2015-07-31 | 2017-08-11 | Jtekt Europe Sas | Dispositif de direction assistee avec coque de protection etanche |
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