JP2003510295A - 疾患の治療のための低投与量のifnガンマ - Google Patents

疾患の治療のための低投与量のifnガンマ

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Abstract

(57)【要約】 インターフェロン感受性疾患の治療における低投与量のIFNγの使用が述べられている。IFNガンマは、単球、好中球、あるいはB細胞の機能を活性化したり、急性炎症を緩和したり、癌、細菌性または真菌性疾患、または繊維症に患っている患者において、そのような疾患を治療したりするため、経口で、好ましくは頬内または舌下に、あるいは、非経口で低投与量を投与されうる。薬学的に受容できるキャリアと共に低投与量のIFNガンマを含み、経口投与に適した処方もまた述べられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IFNガンマ感受性の疾患で悩む患者の治療のための組成と方法に
関する。特に、本発明は、急性炎症、単球及び好中球の機能不全、弱体化したB
細胞の機能、癌、細菌性及び真菌性疾患、及び繊維症から選択された病状の治療
のための、低投与量IFNガンマ及びIFNガンマの利用方法を目的としている
【0002】
【発明の背景と概要】
インターフェロン感受性疾患の治療におけるインターフェロンの利用に関して
、従来技術は十分存在する。IFNガンマは、FDAに承認された臨床作用をほ
んのわずかしか有しない市販の医薬品である。ガンマIFNを用いた治療は、概
して、患者の体重1キロ当たり約10から3x10IUのIFNガンマの投
与量を与えることにより効果があり、典型的には皮下注射及び筋肉内注射によっ
て投与される。低投与量のアルファインターフェロンとベータインターフェロン
の口内摂取と口腔粘膜(舌下及び口腔内)投与は、当分野では記述されているが
、急性炎症の治療、単球や好中球やB細胞機能の活性化、細菌性及び真菌性疾患
の治療のために、特に酸に不安定な、非常に低濃度のIFNガンマ調剤を口腔内
に投与することは記述されていない。しかも、腫瘍崩壊性、あるいは抗繊維症へ
の適用のために、そんなに低用量のガンマインターフェロンを口内投与するとい
う記述はどこにもない。
【0003】 それでも、IFNガンマ投与の効率を最適化し、従来認識されていなかった免
疫反応に抵抗性のある疾患を顕在化させることができる新しいインターフェロン
投与プロトコールの発見を目的とする研究や開発を勤勉に続ける必要性は、十分
に存在する。
【0004】 本発明は、IFNガンマは、口腔内に投与されたとき、毛細血管から血管外体
液空間に好中球が出ていくことを阻害する、という発見に、部分的に基づいてい
る。空気を繰り返し注射することによってマウスの皮下組織に腔が形成されると
いう急性炎症のモデルで研究がなされている間に、その発見はなされた。前炎症
薬剤(カルボキシメチルセルロース(CMC)に混合されたIL−1)が、目に
は見えない空洞への好中球の急激な流入を誘導するのに使われる。驚くべきこと
に、その研究によって、低投与量(一日当たり10IUを、3日間)で口腔内に
投与されたIFNガンマが、一日当たり200000IUのIFNガンマを3日
間腹腔内に投与したことによって得られるのと同等のレベルで好中球の蓄積を著
しく阻害することが明らかになった。この観察はまた、単球の機能に影響する口
腔内のインターフェロンガンマの能力も予想させた。好中球と単球は共通の前駆
細胞に由来し、好中球に対するインターフェロンガンマの効果の多くはまた、単
球に対しても共通である。こうして、この発明の他の局面と一致して、低投与量
のIFNガンマは、単球の機能を促進し、それによって、例えば、結核やハンセ
ン病といった主に単球に存在する感染性要因の治療や慢性肉芽腫症(CGD)の
治療に有効であるだけの効果的な量で口腔内に投与される。
【0005】 「インターフェロン」は、抗ウイルス性、抗増殖性、免疫調節的活性をもつこ
とが知られている脊椎動物の糖タンパク質やタンパク質の一群を総称的に含む単
語である。インターフェロン研究の初期においては、インターフェロン」の正し
い学術用語のシステムを作るのに集められた国際委員会が「インターフェロン」
を以下のように定義した。「インターフェロンとして通用するためには、ある因
子が、RNAとタンパク質の両方の合成に関わる細胞の代謝過程を通じて、少な
くとも相同な細胞において、ウイルス非特異的に抗ウイルス活性を有するタンパ
ク質でなければいけない」(Journal of Interferon Research 1, pp. vi (1989
))。本発明を記述する際ここで用いられる「インターフェロン」は、その定義
を持つと判断され、その由来及び精製方法や単離方法にかかわらず、糖タンパク
質を含むタンパク質と考えられるであろう。
【0006】 インターフェロンは、一般に、その物質を作る動物細胞の種類、関与する細胞
タイプ(例えば、白血球/リンパ芽球や繊維芽細胞)、そして場合に応じて、イ
ンターフェロン産生に関わる誘導物質のタイプに関して名付けられてきた。アル
ファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)の名称は、それぞれ、白血球、繊維芽
細胞、免疫系インターフェロン、という以前の名称に対応して使われてきた。ア
ルファ及びベータインターフェロンは、通常酸に安定で、タイプ1インターフェ
ロンの呼ばれるものに対応する。ガンマインターフェロンは、通常酸に不安定で
、タイプ2インターフェロンと呼ばれるものに対応する。ごく最近、インターフ
ェロンタウが、ウシやヒツジの栄養芽細胞によって産生される、アルファインタ
ーフェロン関連のタイプ1インターフェロンであることが記述された。
【0007】 ヒト及びマウスを起源とするインターフェロンは、当分野では、国際ユニット
(IU)として定量化される。ヒトやマウス以外を起源とするインターフェロン
は、この発明に従って利用されても良い。そして、本来のインターフェロン産生
細胞群や組換え体から単離されたインターフェロンが利用されても良い。現在受
け入れられている習慣がヒトやマウス以外のインターフェロンを定義するのに適
用されないかもしれないとはいえ、この記載で特定されるヒトインターフェロン
の量と同じ効率を持つ量のヒトやマウス以外のインターフェロンの投与は本発明
の範囲内であることは理解されよう。
【0008】 本発明の一つの実施形態は、急性炎症にかかっている温血性の脊椎動物で、炎
症を緩和する方法を目的とする。その方法は、該脊椎動物の体重1キログラムあ
たり約0.1から約10000IUのIFNガンマを、経口であるいは非経口で
投与し、急性炎症を緩和するステップを含む。その方法は、(当業者が認識して
いる臨床的に許容できる非経口投与量のIFNガンマに比較して、)低投与量を
、脊椎動物の口腔内に、あるいは非経口で投与するステップを含む。経口投与さ
れるIFNガンマは、溶液状で、あるいは唾液に溶ける投与形で、口腔内に、舌
下に、咽頭に、あるいは口腔摂取によって、投与されることができる。好中球が
侵入することによって引きおこされる類の急性炎症疾患は、肺、脳、腎臓におけ
る癌に対する放射線治療、脳卒中や冠状動脈閉鎖に付随する再潅流、脳や脊椎に
対する外傷、あるいは外傷性火傷によって引きおこされる炎症や喘息を含むが、
それらに限定されない。低投与量のIFNガンマの腹腔内注射が急性炎症疾患の
治療に有意に効果があるということもまた明らかになった。本発明に沿った利用
に適したIFNガンマの有効量は、体重1kg当たり約0.1から約10000
IUのIFNガンマの範囲にあるが、より好ましくは、体重1kg当たり約1か
ら約500IUのIFNガンマあるいは体重1kg当たり約1から約100IU
のIFNガンマである。
【0009】 本発明の別の実施形態では、単球と好中球の機能不全によって特徴づけられる
疾患、癌、繊維症から選択されるIFNガンマ感受性病状を、そういう疾患にか
かっているヒトの患者において、治療したり、予防したりするための方法が提供
される。その方法は、該脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000
IUのIFNガンマを前記患者に経口または非経口で投与し、前記病状を治療ま
たは予防するステップを含む。癌治療や、機能低下や機能亢進した免疫系の機能
不全によって特徴づけられる免疫系疾患の治療に利用されることが知られている
化学療法薬や抗繊維症薬が、本発明に沿ったIFNガンマと一緒に用いられても
よい。
【0010】 本発明のさらに別の実施形態では、IFNガンマ感受性疾患、例えば、慢性肉
芽腫症や骨化石症は、脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000I
UのIFNガンマを経口または非経口で投与することによって治療される。
【0011】 本発明のさらに別の実施形態では、細菌性あるいは真菌性疾患にかかっている
温血性の脊椎動物で、その疾患を治療または予防する方法が提供される。その方
法は、該脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガ
ンマを該脊椎動物に経口または非経口で投与し、前記細菌性あるいは真菌性疾患
を治療または予防するステップを含む。
【0012】 本発明のさらに別の実施形態では、細菌性あるいは真菌性疾患にかかっている
温血性の脊椎動物で、その疾患を治療または予防する方法が提供される。そして
、その方法は、該脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUの
IFNガンマと、抗生物質および抗真菌薬からなるグループから選択された治療
薬とを該脊椎動物に経口であるいは非経口で投与し、前記細菌性あるいは真菌性
疾患を治療または予防するステップを含む。
【0013】 本発明を指示する研究において生み出されたデータは、また、低投与量のIF
NガンマがB細胞集団を活性化することも示唆する。従って、本発明の別の局面
は、弱体化したB細胞の機能によって特徴づけられる病状にかかっている患者の
B細胞集団を活性化する方法である。その方法は、前記患者に、前記脊椎動物の
体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガンマを経口であるい
は非経口で投与し、少なくとも前記B細胞集団の一部を活性化するステップを含
む。
【0014】 本発明のさらに別の実施形態において、急性炎症や、単球、好中球、またはB
細胞の機能不全や、癌や、細菌性および真菌性疾患や、繊維症からなるグループ
から選択された疾患の治療のための薬学的処方を提供する。その処方は、約10
から約50000IUのヒトIFNガンマと、その為の薬学的に受容されたキャ
リアとを、単位投与量含んでいる。その処方は、液体でも固体でもよいが、好ま
しくは、唾液で溶ける固体として口腔に投与するために処方されるのがよい。付
帯的に、その処方は、口腔と頬内の粘膜と接して、IFNガンマが唾液に溶けた
溶液を口中で作るトローチ投与形態であってもよい。IFNガンマと一緒に、本
発明の処方は、抗生物質、抗真菌薬、抗繊維症薬、あるいは、癌治療や、機能低
下や機能亢進した免疫系の機能不全によって特徴づけられる免疫系の疾患の治療
のために利用されることが知られている化学療法薬からなるグループから選択さ
れる治療薬も、含んでもよい。
【0015】 本発明の他の実施形態においては、IFNガンマは患者の体重1kg当たり、
約0.1から約5000IU、約1から約1000IU、約1から約500IU
、約1から約100IU、あるいは約0.1から約3IUの投与量で、IFN感
受性疾患を治療するために投与される。
【0016】
【発明の詳細な実施の形態】
本発明は、特に、インターフェロン感受性の疾患を持つ温血性脊椎動物の治療
方法において、低投与量のIFNガンマとその使用を目的としている。本発明は
、治療している患者の体重1kg当たり、約0.1から約10000IUという
低投与量のIFNガンマの使用を可能にする。より好ましくは、本発明の他の実
施形態において、患者の体重1kg当たり、約0.1から約5000IU、約1
から約1000IU、約1から約500IU、約1から約100IU、あるいは
約0.1から約3IUの濃度で、患者は治療される。IFNガンマの効果的な有
効量は種によって異なり得るし、治療される動物の状態にも依存し得る。IFN
ガンマは、口腔に、より好ましくは舌下か頬内に投与されてもよいが、非経口的
に投与されてもよい。インターフェロンはまた、経口摂取によって、あるいは、
例えば粉末を吸入したり微粒状の液体を撒布したりして鼻孔内に、あるいは局部
的に、投与されてもよいし、薬学的に受容できる固体で、液体で、あるいは唾液
に溶ける投与形態で(例えば、トローチ)、投与されてもよい。
【0017】 本発明の方法は、温血性の脊椎動物の治療に使われ得るし、人間の臨床医学に
応用できるし、可能性として、畜産動物、ペット、実験動物、捕獲された野生動
物にも応用できる。このように、本発明は、他の応用と共に、人間の臨床応用と
獣医学への応用を有する。本発明は、ヒト、げっ歯類(例えば、マウス、ラット
、ハムスター等)、ウサギ、サル、チンパンジー、のような実験動物、イヌ、ネ
コ、ウサギ、のようなペット、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、家畜、のよう
な畜産動物、鳥、熊、パンダ、ライオン、トラ、ヒョウ、ゾウ、シマウマ、キリ
ン、ゴリラ、水牛、シカ、レイヨウ、マーモセット、イルカ、クジラ、絶滅寸前
の動物、のような捕獲された野生動物、を含む(ただし、それらに限定されない
)温血性脊椎動物に応用することができる。
【0018】 本発明は、急性炎症や、単球、好中球、またはB細胞の機能不全や、癌や、細
菌性疾患と真菌性疾患や、繊維症のような病状に応用できる。本発明は、良性腫
瘍や悪性腫瘍を含む腫瘍化した癌や、腫瘍化していない癌への免疫応答を活性化
するのに用いられ得る。そのような癌は、自然に発生したものでもよく、宿主動
物の生殖系列に存在する変異あるいは体細胞突然変異のような過程によって生じ
たものでもよく、化学的に誘発されたものでも、ウイルスによって誘発されたも
のでも、放射線によって誘発されてものでもよい。本発明は、癌腫、肉腫、リン
パ腫、ホジキン病、メラノーマ、中皮腫、バーキットリンパ種、鼻咽頭癌腫、白
血病、骨髄腫、他の腫瘍性疾患、のような癌に対する免疫応答を増強するために
利用され得る。癌細胞集団は、口腔癌、甲状腺癌、内分泌腺癌、皮膚癌、胃癌、
食道癌、喉頭癌、膵臓癌、大腸癌、膀胱癌、骨癌、卵巣癌、子宮頚癌、子宮癌、
乳癌、精巣癌、前立腺癌、直腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌を含む。
【0019】 本発明による利用のための低投与量のインターフェロンガンマは、また外来性
病原菌や、内在性病原菌、例えば、単球の有する結核菌やハンセン病菌、を持つ
細胞集団に対する免疫応答を活性化するのにも使われ得る。本発明は、細菌や真
菌のような外来性の病原体に応用できる。本発明で扱いうる細菌は、温血性脊椎
動物において病原性を有し、当業者が認識できる細菌であれば何でもよく、グラ
ム陰性あるいはグラム陽性の球菌あるいは桿菌である細菌のような生物を含む。
抗生物質耐性のストレプトコッカス(Streptococcus)やスタファロコッカス(S
taphalococcus)のような、抗生物質耐性の細菌や、抗生物質感受性であるが、
周期的な感染を起こし、抗生物質で処理され、その結果、抵抗性細菌がついに生
じるような生物が、特に興味深い。そのような生物は、これらの抗生物質耐性細
菌株の発生を避けるために、温血性脊椎動物に普通投与されるであろう抗生物質
の投与量より低い投与量の抗生物質と共に、本発明の低投与量のIFNガンマで
処理されうる。
【0020】 本発明は、また温血性脊椎動物に疾患を起こす真菌やマイコプラズマや他の微
生物に対する免疫反応を増強させる際の利用にも、応用できる。本発明の方法で
処理されてもよい真菌の例は、カビのように成長する真菌や、酵母のような真菌
を含み、例えば、白鮮、ヒストプラスマ症、ブラストミセス症、アスペルギルス
症、クリプトコックス症、スポロトリクス症、コクシジオイデス症、パラコクシ
ジオイデス症、カンジダ症を含む。
【0021】 本発明の低投与量のIFNガンマに反応する他の疾患は、自己免疫性疾患、炎
症性障害、免疫不全障害、繊維症である。低投与量のIFNガンマは、リウマチ
性関節炎、全身性エリスマトーデス、多発性硬化症、重症筋無力症、ギヤン‐バ
レー症候群、グラヴィス病、シェーグレン症候群、自己免疫性脱毛症、強皮症、
乾癬、対宿主性移植片病のような自己免疫障害に対する免疫応答を調整するのに
使われてもよい。
【0022】 本発明による低投与量のIFNガンマに反応する急性炎症性障害は、喘息、ア
ナフィラキシー、じんま疹、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触性皮膚炎、食
物アレルギー、薬アレルギー、環境アレルギーのような、過剰アレルギー状態を
含む。腫瘍の放射性治療の間の肺、脳、腎臓の放射線誘導型急性炎症や、脳梗塞
や冠状動脈閉鎖に付随する再灌流傷害による急性炎症や、外傷性火傷や脳や脊椎
に対する外傷による急性炎症もまた、本発明の低投与量のIFNガンマに反応す
る。低投与量のIFNガンマに反応する単球や好中球の機能不全を含む炎症性障
害は、慢性肉芽腫症、チェディアック-東症候群、ヨブ症候群、全身性エリスマ
トーデス、骨化石症、再生不良性貧血のような疾患を含む。
【0023】 弱体化したB細胞機能からくる障害を含む免疫不全関連障害はどんなものでも
本発明による低投与量のIFNガンマで治療することができ、それは、後天性免
疫不全症候群、色素性乾燥症、重症の複合型免疫欠損、無γグロブリン血症、多
発性骨髄腫、白血病、等を含む。間隙性関節や間隙性肺疾患、下部気管支や肺胞
の裏打ち(lining)の疾患を含んだ、繊維症もまた、本発明にそって用いた低投
与量のIFNガンマで治療されてもよい。その上、腎臓、肝臓、心臓、心膜、網
膜や他の眼性組織、腹膜、脊椎組織、髄膜、を含む他の器官や組織の繊維性疾患
は、この発明に沿って治療されてもよい。
【0024】 本発明の方法は、癌の治療の場合腫瘍の外科的除去や放射線治療や化学的治療
とともに、あるいは微生物疾患の場合抗生物質とともに、というように、他の治
療法と一緒に使われてもよい。抗微生物薬や抗真菌薬を含んだ抗生物質は、本発
明の低投与量のIFNガンマと一緒に投与されてもよい。そのような抗生物質は
、ペニシリン、セファロスポリン、バンコマイシン、エリスロマイシン、クリン
ダマイシン、リファンピン、クロラムフェニコール、アミノグリコシド、ゲンタ
マイシン、アンフォテリシンBを含む。繊維症疾患の場合は、IFNガンマは抗
繊維症薬と一緒に用いられてもよい。
【0025】 口腔内に投与されるためのIFNガンマは、当業者に認識されている手法を用
いて、薬学的に受容できる液体のキャリア、例えばシロップや、懸濁水や、スプ
レーの形態に処方できる。あるいは、薬学的に受容できる固体のキャリア、例え
ばタブレットや、カプセルや、キャプレット(商標)や、ゲル封入や、トローチ
やサッシェと一緒に処方できる。
【0026】 本発明に沿って、頬内や舌下や咽頭への投与を意図されたIFNガンマは、患
者の口腔や咽頭の粘膜と投与されたインターフェロンとの接触を促進するために
適応した投与形態で患者に投与される。このように、IFNガンマの構成の口腔
内の粘膜組織との接触を促進するように、例えば、1分とか2分間口にインター
フェロン溶液を入れておくことによって、懸濁液やスプレーやシロップのような
、患者に投与されたり利用されたりするIFNガンマを含む溶液として処方され
うる。別のやり方として、インターフェロンは、化合物が、例えば、患者が口に
ためるのではなく、飲み込むためのシロップや懸濁液に処方される経口摂取によ
って投与され得る。どちらの使用法にせよ、シロップは香りが付けられても、付
けられなくてもよく、基材としてインターフェロンの緩衝溶液を用いて、カロリ
ーのある甘味料またはノン・カロリーの甘味料、香りのついたオイル、薬学的に
受容できる表面活性剤や分散剤と共に処方されてもよい。当業者に知られた他の
液体投与形態が調整され、頬内に、舌下に、咽頭内に、あるいは経口摂取によっ
て、投与されうる。別のやり方として、鼻咽腔チューブを通して、胃に投与され
てもよく、本発明の目的のため、そのような投与経路は口腔投与として定義され
る。
【0027】 好ましくは、本発明で使用されるIFNガンマは、適当な補形薬を加えてもよ
いが、緩衝液やタブレットにするための補助剤のような唾液に溶けるキャリアに
低投与量のIFNガンマを含む、固形の投与形態に処方される。固形投与形態は
、患者の口内にためられた時、インターフェロンの口腔粘膜や咽頭粘膜への接触
が促進されるように、溶けて、IFNガンマの投与量が唾液と溶液を作るように
、処方される。
【0028】 唾液で溶ける投与形態の例は、トローチ、タブレット、キャプレット(商標)
、カプセル、ゲル封入、サッシェ等である。ある実施形態では、固体の投与形態
は、噛むという補助があろうと無かろうと、インターフェロンの唾液による溶液
を作るために、口内で唾液と接して溶けるように適応したトローチの形になって
いる。本発明のトローチの投与形態は、例えば、インターフェロンが、潤滑剤(
例えば、ステアリン酸マグネシウム)のようなタブレットにするための適当な補
助剤と一緒にでもよいが、圧縮できる固体のキャリア上に広げられ、タブレット
に圧縮される。そのようなタブレットの処方のための固体のキャリア成分は、冷
水に溶けるデンプンまたは単糖類か二糖類のような唾液に溶ける固体でもよい。
その結果、トローチは、口に含まれたとき、容易に口内で溶けて、唾液溶液にイ
ンターフェロンを溶出し、口腔あるいは咽頭の粘膜と接して、インターフェロン
は吸収される。上述の処方のpHは、約4から約8.5の範囲でよい。本発明に
よる使用のためのトローチは、また、当業者が認める固体の単一投与形態技術を
用いて、調整され得る。
【0029】 本発明による使用のためのタブレットは、トローチの調整のために述べられた
のと同様の方法で、または噛むことができるビタミンのように圧縮したタブレッ
トを作るための、当業者が認める技術によって調整され得る。タブレットを作る
ための適当な固体のキャリア要素は、マンニトール、微結晶セルロース、カルボ
キシメチルセルロース、二塩基性リン酸カルシウムである。
【0030】 経口摂取による投与のための固体投与形式は、キャプレット(商標)、カプセ
ル、ゲル封入のような投与形式である。そのような固体投与形式は、標準的なタ
ブレットを作るプロトコールとインターフェロンガンマを含むカプセル、キャプ
レット(商標)、ゲル封入を提供する補正薬とを用いて調整される。トローチや
タブレットを含んで、本発明による使用のための固体の投与形式のいずれもが、
IFNガンマの持続的な放出のために適応した形態になってもよい。
【0031】 本発明によるIFNガンマの非経口的な投与形態は、典型的には、IFNガン
マの有効量を含み再構成できる凍結乾燥品の形態である。凍結乾燥品は、注射す
るため、投与直前に、滅菌された生理食塩水や、他の薬学的に受容でき、当業者
には知られている安定剤を含んでもよい緩衝液を用いて、水を含ませて元に戻さ
れる。そのような非経口投与は、真皮内、皮下、筋肉内、腹膜内、鼻孔内、静脈
内、局部的であってもよい。鼻孔内に投与されるIFNガンマは、例えば、散乱
された液体微粒子や吸入によって投与される粉や散乱した液体の微粒子のための
スプレーの形で投与される。
【0032】 当業者によく知られた局部的に投与する形態が使われてもよい。例えば、局部
的投与形態は、IFNガンマを含んでもよく、安定剤として、三価あるいはさら
に多価の糖アルコール、有機酸緩衝液、従来の薬学的キャリアや希釈液を含んで
もよい。付加的に、その組成は、陰イオンの界面活性剤、アルブミン、あるいは
それらの組み合わせたもの等を、安定剤としてさらに含んでもよい。三価あるい
はさらに多価の糖アルコールの例は、グリセリン、エリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトールの様なものを含む。有機緩衝液は、クエン酸緩衝液、琥珀酸緩
衝液、酒石酸緩衝液、フマル酸緩衝液、酢酸緩衝液を含む。
【0033】 本発明による使用のための「薬学的に受容されたキャリア」は、薬学的組成に
おける他の薬剤と両立することができ、患者に有害ではない。トローチ、タブレ
ット、カプセル、キャプレット(商標)、ゲル封入や、シロップ、スプレー、そ
の他の液体投与形態を含み、経口摂取や頬内/舌下投与に適した薬学的組成のた
めの薬学的に受容されるキャリアの処方は、上記された。IFNガンマもまた、
液体投与形態に使用されるのに適した薬学的に受容されたキャリアを用いて、こ
の発明に沿って、非経口投与に適応されうる。IFNガンマのそのような液体溶
液は、透明にした溶液あるいは懸濁液の形でもよい。本発明によるIFNガンマ
の非経口投与のキャリアとして適した緩衝液の例は、以下のように調整された生
理的リン酸緩衝液である。
【0034】 生理的リン酸緩衝液(PBS)の濃縮溶液(20X)は、十分な量の水に以下
の薬品を溶解させた後、1000mlの溶液にする:塩化ナトリウム160グラ
ム、塩化カリウム4.0グラム、リン酸水素ナトリウム23グラム、リン酸二水
素ナトリウム4.0グラム、(オプションとして)フェノールレッド粉末0.4
グラム。溶液は、15ポンドの圧力で、15分間、オートクレーブ滅菌され、使
用前に、1倍の強度になるように、水で希釈する。
【0035】 本発明による薬学的処方は、約10から約50000IUのIFNガンマを含
んでもよく、もっと典型的には、約100から約10000IUのIFNガンマ
を、唾液に溶解できるキャリアと共に含んでもよい。その投与量は、それだけで
投与されても良いし、抗微生物薬、抗真菌薬、抗繊維症薬、活動亢進や活動低下
した免疫系機能不全によって特徴づけられる自己免疫疾患の治療や癌治療におけ
る使用のために知られている化学治療剤、を含んだ効果的な量の他の治療薬と共
に投与されても良いが、受容できるキャリアと共に、経口投与あるいは非経口投
与のための標準的な薬学的処方を用いて、処方され得る。
【0036】 本発明による投与のためのIFMガンマの毎日の投与量は、一回の投与として
投与されてもよく、複数回に分けて、食事と関連づけて投与されてもよい。さら
に、例えば、一週間当たり、一日から三日の頬内/舌下インターフェロン治療と
いうような食事時間とずらした方法も、毎日の治療の代わりに使用でき、この発
明を定義するためには、そのような間欠的で時間をずらしたような日常の投与も
、毎日の投与と等価であると考えられ、この発明の範囲内にある。IFNガンマ
は、IFN感受性疾患の症状が治まるまで、一日に1回から3回、低投与量で投
与される。治療の典型的な期間は、患者の状態と病状の性質にかなり依存して、
変わる。また、一定の日数の間投与された日常の投与量によって生まれた効果と
同等の効果は、より長期間、より低投与量投与することによって達成し得るし、
より短期間、より高投与量投与することによっても達成し得る。
【0037】 <実施例1> 好中球活性化に対する、経口投与されたIFN−αと系統的に投
与されたIFN−γの効果 ==方法== 空気の袋を作るため、各マウスの背側領域の毛を剃り、アルコールで拭いた。
滅菌された空気を、中心線に沿って、0.2μmのシリンジフィルターと30ゲ
ージの注射針を用いて皮下に注入した。空気を注入したとき、指を使って、空気
袋の対称性と適切な位置取りを維持した。3日後、再び2.5mlの滅菌された
空気を注入し、さらに袋を大きくした。さらに3日後、前炎症薬が袋に注入され
た。
【0038】 前炎症薬であるIL−1ベータを、40ng/mlの濃度で、0.5%カルボ
キシメチルセルロースのPBS溶液(滅菌済み)と混合した。IL−1と40n
g/ml溶液0.5mlが袋の空間に(30ゲージの注射針で)注入し、袋を柔
らかくマッサージし、袋のあらゆる領域が溶液と接するようにした。
【0039】 5時間15分後、袋から好中球を集めるため、2mlの洗浄溶液(EDTAと
ヘパリンのPBS溶液)を(18ゲージの注射針で)空気袋に注入し、袋の中の
細胞成分を取り出した。袋を完全に洗浄し、液体を同じシリンジで集めた。その
後、サンプルを、220gで15分間遠心した。細胞を再び2mlのEDTAと
ヘパリンのPBS溶液に懸濁し、タークス溶液で染色した。好中球数を血球計算
板で数えた。
【0040】 インターフェロンは、各日に1XPBSになるように希釈し、1ccのシリン
ジに付けられたプラスティックのカテーテルを用いて、各マウスの口に50μl
のインターフェロン溶液を注入することによって、経口投与した。インターフェ
ロンは、3日間、毎日一度、注入した(経口、または腹腔)。各処理グループご
とに、三匹のマウスが使われた。
【0041】 データは、各袋から集められた液体mlあたりの好中球数を示す。各袋から集
められた量で割ると、少し誤差が減るが、パターンは変わらない。対照に対する
割合(%)は、処理無しの対照に対し、インターフェロンで処理されたマウスの
袋から集められた多形核好中球(PMN)の割合の増減である。
【0042】
【表1】
【0043】 ==結論== このアッセイの結果は、IL−1が急性炎症を引きおこしていることを効果的
に立証している。(IL−1とCMCを注入されたマウスに比べて)有意に少な
い数の好中球が、マウスがCMCだけを注入された空気袋に移動した。この処理
は、将来の実験において、アッセイの信憑性を確かめるためのポジティブ・コン
トロールとして使われうる。経口投与(1−10IU)されたIFNアルファも
また、急性炎症を減少させた。
【0044】 <実施例2> 好中球活性化に対する経口投与されたIFN−αまたはIFN−
γの効果 プロトコールは、より広い範囲の経口IFN−アルファ有効量がテストされ、
一群のマウスが経口投与された低投与量のIFN−ガンマで処理された、という
こと以外は、実施例1において上述されたものと同様であった。その上、マウス
は、一日に1回ではなく、一日に3回インターフェロンで経口処理され、好中球
が、注入後4時間20分で集められた。各グループ8匹のマウスが処理された。
【0045】 10μlのIFNをピペッティングすることによって舌下にインテーフェロン
を投与するのに、ギルソン(会社名)のピペットマンが使われた。ピペッティン
グによって投与された少量は正確であって、溶液は口に残ったままであることが
わかった。
【0046】
【表2】
【0047】 ==結論== 幾つかの濃度で、3日間、1日当たり3回与えられた低投与量の経口IFNア
ルファは、このアッセイでは、IL−1によって引きおこされた好中球の移動を
減少させなかった。しかしながら、低投与量(3日間、1日当たり3回、10I
U)の経口IFNガンマはかなり好中球の移動を減少させ(39%減少)、炎症
の重度を軽減するのに効果的であるかもしれない。
【0048】 <実施例3> IFN−γによって引きおこされた好中球の増加の阻害に対する
キャリアの効果 マウスが、経口投与された、ある範囲のIFN−γの投与量で処理されたこと
を除いて、プロトコールは、実施例2で述べられたのと同様である。各処理グル
ープで5匹のマウスが使われた。この研究の目的は、IFNガンマ溶液にキャリ
アタンパク質を加えることが、炎症の緩和に関連しているかどうか決定すること
である。2種類の異なる投与量でIFNガンマが経口投与されたマウスのグルー
プと、腹腔内に注射されたIFNガンマで処理されたグループが含められた。使
用された溶媒は、5%マルトースと0.1%ウシ・アルブミンのPBS溶液であ
る。
【0049】
【表3】
【0050】 ==結論== 実験2の発見を支持して、炎症の前に3日間、1日当たり3回経口投与された
10IUのIFNガンマは有意に好中球の蓄積を減少させた(20%減少)。3
日間、1日当たり3回、100IUのIFNガンマが経口投与されると、効果は
さらに大きかった(31%減少)。1x10IUのIFNガンマの注入によっ
て系統的に処理されたグループにおいて、急性炎症もまた減少した(56%減少
)。マルトースとアルブミンの組み合わせ、あるいはPBSのどちらも、IFN
ガンマを同様によく保護するようである。
【0051】 <実施例4> 好中球活性化に対する、より高い投与量で経口投与されたIFN
ガンマの効果 インターフェロン処理時間が6日間に延び、インターフェロンの希釈が投与直
前になされることを除けば、プロトコールは実施例2に述べられたものと同様で
あった。1000IUのインターフェロンで処理されたマウスのグループもまた
、含められ、6日ではなく、9日を経た袋が炎症を起こさせられた。各処理グル
ープごとに10匹のマウスが使われた。
【0052】
【表4】
【0053】 ==結論== 炎症誘起の前に6日間、1日当たり3回、経口投与されたIFNガンマ100
0IUは、有意に好中球の蓄積を減少させた(31%減少)。100IUの経口
IFNガンマでも、効果が見られた(26%減少)。2x10IUのIFNガ
ンマの腹腔内注射は、好中球移動の間かなりの減少を起こした(37%減少)。
経口投与された低投与量のIFNガンマは、ここでも、急性炎症の場所で、好中
球の蓄積を減少させる効果があった。このように、経口投与された低投与量のI
FNガンマと非経口投与された低投与量のIFN−γは、マウスの空気袋モデル
によって証明されたように、急性炎症の激しさを緩和する。
【0054】 <実施例5> マウス結核菌感染の急性期及び沈静期に対する経口投与されたI
FN−γの効果 ヒト結核菌のエルトマン株感受性のC57B46マウスの計360匹のメスマ
ウスが研究に用いられ、マウスで実験的に引きおこした結核の治療のために口腔
粘膜を通じて投与されたヒトリンパ芽球のインターフェロンアルファとガンマ(
HBL IFNαとIFNγ)の生物学的活性が測定された。
【0055】 急性期:動物−マウス180匹 接種−実験0日目 治療−実験7日前から7日後まで、1日おき(8回投与) 治療グループ−IFNαとIFNγ、各マウス90匹 投与量グループ−0,0.001,0.01,0.1,1.0, 10.0IU、各マウス15匹 サンプル抽出−実験後10日目、20日目、30日目、 各投与量グループからマウス5匹 沈静期:動物−マウス180匹 接種−実験0日目 治療−実験60日後から88日後まで、1日おき(14回投与) 治療グループ−IFNαとIFNγ、各マウス90匹 投与量グループ−0,0.001,0.01,0.1,1.0, 10.0IU、各マウス15匹 サンプル抽出−実験後80日目、100日目、120日目、 各投与量グループからマウス5匹
【0056】 評価:以下の点が、効果測定のために用いられた。 肺と脾臓組織のグラム当たりのCFUがアッセイされた。適当な比較に対する
相違点の解析が各処理グループのCFUに対して行われた。モデル系は、通常マ
ウスを死亡させない。従って、あらゆる未成熟の死亡も記録された。カイ二乗検
定が、適当なグループ間での死亡率の統計的な差を同定するために用いられた。
【0057】 感染の急性期の間のIFNγを用いた実験結果が面白い結果をもたらした。3
0日目に抽出された時、IFNγの上位3つの高投与量(実験7日前から初めて
、1日おきに0.1,1.0,10.0IUを8回投与)が、対照群より、有意
に少ない(p=0.01)CFUしかできなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/10 A61P 35/00 35/00 37/04 37/04 43/00 117 43/00 117 A61K 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 カミンズ,ジョゼフ,エム. アメリカ合衆国・テキサス州 79109・ア マリロ・パラマウント ブルヴァード 3804 (72)発明者 アメント,エドワード,ピー. アメリカ合衆国・カリフォルニア州 94028・ポルトラ ヴァリー・ウェストリ ッジ ドライヴ 1030 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 DA24 MA17 MA35 MA52 MA55 MA56 NA10 NA14 ZA592 ZA892 ZB022 ZB092 ZB112 ZB262 ZB322 ZB352

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 急性炎症にかかった温血性の脊椎動物における該急性炎症を
    緩和する方法であって、 前記脊椎動物に体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガン
    マを経口または非経口で投与し、前記急性炎症を緩和するステップを含むことを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記IFNガンマが溶液の形で、または唾液に溶ける投与形
    で、頬内または舌下に投与されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記脊椎動物が、腫瘍の放射線治療の間に、肺、脳、または
    腎臓への放射によって引き起こされた炎症を患っているヒトの患者であることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記急性炎症が、脳梗塞または冠状動脈閉鎖に付帯する再潅
    流の外傷の結果であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記温血性の脊椎動物が、脳や脊椎に対する外傷を患ってい
    るヒトの患者であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記急性炎症がヒトの患者における外傷性火傷であることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記急性炎症が喘息であることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1kg
    当たり約1から約500IUで投与されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1kg
    当たり約1から約100IUで投与されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 単球や好中球の機能不全、癌や繊維症を患っているヒトの
    患者において、これらによって特徴づけられる疾患からなるグループから選択さ
    れたIFNガンマ感受性の病状を治療または予防する方法であって、 該脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガンマ
    を前記患者に経口または非経口で投与し、前記病状を治療または予防するステッ
    プを含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記病状が慢性肉芽腫症と骨化石症からなるグループから
    選択されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記病状が器官の繊維症であることを特徴とする請求項1
    0に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1k
    g当たり約1から約500IUで投与されることを特徴とする請求項10に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1k
    g当たり約1から約100IUで投与されることを特徴とする請求項10に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 細菌性、または真菌性疾患を患いやすい温血性の脊椎動物
    において、前記疾患を治療または予防する方法であって、 前記脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガン
    マを該脊椎動物に経口で、または非経口で投与し、前記細菌性、または真菌性疾
    患を治療または予防するステップを含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 前記IFNガンマが口腔に投与されることを特徴とする請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記IFNガンマが舌下または頬内に投与されることを特
    徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記IFNガンマが液体の投与形態であることを特徴とす
    る請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記IFNガンマが固体の投与形態であることを特徴とす
    る請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記固体の投与形態が唾液に溶けるように、または口内で
    唾液中で溶解するように調整される請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1k
    g当たり約0.1から約5000IUで投与されることを特徴とする請求項15
    に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1k
    g当たり約1から約500IUで投与されることを特徴とする請求項15に記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 前記インターフェロンガンマが、前記脊椎動物の体重1k
    g当たり約1から約100IUで投与されることを特徴とする請求項15に記載
    の方法。
  24. 【請求項24】 急性炎症、単球または好中球またはB細胞の機能不全、癌
    、細菌性及び真菌性疾患、及び繊維症からなるグループから選択された疾患の治
    療のための薬学的処方であって、 約10から約50000IUのヒトIFNガンマと薬学的に受容されるキャリ
    アを単位ユニット投与形態として含むことを特徴とする処方。
  25. 【請求項25】 前記処方が液体形態であることを特徴とする請求項24に
    記載の処方。
  26. 【請求項26】 前記処方が固体形態であることを特徴とする請求項24に
    記載の処方。
  27. 【請求項27】 前記薬学的に受容されるキャリアが唾液に溶ける固体を含
    み、前記処方がトローチ投与形態であることを特徴とする請求項24に記載の処
    方。
  28. 【請求項28】 急性炎症、単球または好中球またはB細胞の機能不全、癌
    、細菌性及び真菌性疾患、及び繊維症からなるグループから選択された疾患の治
    療のための薬学的処方であって、 約10から約50000IUのヒトIFNガンマと、 抗生物質、抗真菌薬、抗繊維症薬、及び癌治療や、活動低下や活動亢進した免
    疫系の機能不全によって特徴づけられる免疫系疾患の治療に使用されるために知
    られた化学治療薬と、 薬学的に受容されるキャリアと、 を単位ユニット投与形態として含むことを特徴とする処方。
  29. 【請求項29】 弱体化したB細胞の機能によって特徴づけられる病状を患
    う患者のB細胞を活性化する方法であって、 前記脊椎動物の体重1kg当たり
    約0.1から約10000IUのIFNガンマを前記患者に経口または非経口で
    投与し、B細胞集団の少なくとも一部を活性化することを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 前記IFNガンマが口腔に投与されることを特徴とする請
    求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記IFNガンマが舌下または頬内に投与されることを特
    徴とする請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記IFNガンマが液体投与形態で投与されることを特徴
    とする請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記IFNガンマが固体投与形態で投与されることを特徴
    とする請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記固体投与形態が唾液に溶ける、またはトローチ投与形
    態であることを特徴とする請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記インターフェロンガンマが前記脊椎動物の体重1kg
    当たり約0.1から約5000IUで投与されることを特徴とする請求項29に
    記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記インターフェロンガンマが前記脊椎動物の体重1kg
    当たり約1から約500IUで投与されることを特徴とする請求項29に記載の
    方法。
  37. 【請求項37】 前記インターフェロンガンマが前記脊椎動物の体重1kg
    当たり約1から約100IUで投与されることを特徴とする請求項29に記載の
    方法。
  38. 【請求項38】 細菌性、または真菌性疾患を患いやすい温血性の脊椎動物
    において、前記疾患を治療または予防する方法であって、 前記脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガン
    マと、抗生物質と抗真菌薬とからなるグループから選択された化学治療薬と、を
    該脊椎動物に経口または非経口で投与し、前記細菌性または真菌性疾患を治療ま
    たは予防するステップを含むことを特徴とする方法。
  39. 【請求項39】 単球や好中球の機能不全、癌や繊維症を患っているヒトの
    患者において、これらの病気によって特徴づけられる疾患からなるグループから
    選択されたIFNガンマ感受性の病状を治療する、または予防する方法であって
    、 該脊椎動物の体重1kg当たり約0.1から約10000IUのIFNガンマ
    と、 抗繊維症薬と、癌治療や、活動低下や活動亢進した免疫系の機能不全によって
    特徴づけられる免疫系疾患の治療に使用されるために知られた化学治療薬と、か
    らなるグループから選択された治療薬と、 を前記患者に経口または非経口で投与し、前記病状を治療または予防するステ
    ップを含むことを特徴とする方法。
JP2001526215A 1999-09-28 2000-09-28 疾患の治療のための低投与量のifnガンマ Pending JP2003510295A (ja)

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