JP2003510223A - 重量車両のための前車軸配置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は貨物車両などの、重量車両のための前車軸配置に関する。車両は、車両を支える多くのホイール（４２、４３）と、車両を推進するためのエンジン・ユニット（２０）と、車両の正規の前進移動方向に見て車両の縦軸に沿って延びる長手方向シャーシ・エレメント（６）とを組み込んでいる。前車軸配置は個別の前車軸ユニット（１１）を形成し、前車軸ユニット（１１）は、長手方向シャーシ・エレメントに連結されることになるフレーム構造（１２〜１５）と、このフレーム構造に懸架される前記ホイールのうちの２つとを組み込んでいる。前車軸ユニット（１１）は、エンジン・ユニット（２０）がフレーム構造（１２〜１５）の中央開口を通って延びて前車軸ユニットから少なくとも部分的に引き出されることができるように、エンジン・ユニット（２０）を支持するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の背景および技術的現状） 本発明は、特許請求の範囲の請求項１におけるプリアンブルに記載の重量車両
のための前車軸配置に関する。

【０００２】 ここで例えばトラック、バス、または類似の貨物自動車およびユーティリティ
・ビークルを意味する重量車両は、従来の技術によれば、多くのクロスメンバに
よって互いに連結された２つのフレーム・サイド・メンバの形状を呈する長手方
向シャーシ・エレメントを組み込んでいる。フレーム・サイド・メンバは、ほぼ
車両の全長に沿って互いに平行に延び、エンジン、運転室、および例えば荷重プ
ラットフォームまたは上部構造物の形を呈する負荷表面などの車両構成部分を支
持している。さらに、車両の前車軸および後車軸はフレーム・サイド・メンバの
中に懸架されている。

【０００３】 トラックなどの重量車両では、フレーム・サイド・メンバとクロスメンバは、
強度と剛性を与えるために車両の主要負荷部分として作用する。バスなどの重量
車両では、車体もまた車両の強度と剛性に貢献する。それでも、従来設計されて
いる支持装置は、重い荷重と、林道または道路のない地面から平滑な高速道路ま
での完全な範囲を含むさまざまな道路条件とに対処できるようにするため、曲げ
とねじれに比較的抵抗しないように構築されている。しかしながら、曲げおよび
ねじれに対する比較的低い抵抗力は、乗心地および車両走行特性に関するいくつ
かの問題点を必然的に伴う。ねじれに対する抵抗が比較的低いシャーシ・エレメ
ントと鋼製の車軸とでは、結果的に、特に長距離の旅行や良好な道路上において
完全に満足できる乗心地は得られない。また、もっと複雑な懸架システムによっ
て乗心地および車両走行特性をかなりの程度に改善することも不可能である。重
量車両が平滑な道路を走行する範囲はますます増加するので、乗心地および車両
走行特性はますます重要な要素となる。乗心地が車両の運転者と乗客にとって当
然有利であることに加えて、特に壊れ易い物品を搬送するときに貨物の損害量を
減らすことも重要である。従来のフレーム・サイド・メンバと鋼製車軸は、どの
ような道路の凹凸もサポート・デバイスに伝播させて、実質的に車両全体に悪影
響を及ぼす結果となる。

【０００４】 重量車両の従来の上部構造物はまた、この設計がさまざまな車両変体のために
標準化することができない多くのさまざまな構成部分を含むので、この製造が比
較的高価になるという欠点も有する。例えば、車両の前車軸構造と後車軸構造は
、それぞれの車輪が舵取り可能かそうでないか、動力を受けるかそうでないか、
車両が何本の後車軸を有することになるか、サスペンションの形式、などに応じ
て多くの異なる構成部分を含む。このような従来製造されている重量車両はまた
比較的多くの組立作業も必要とする。

【０００５】 ＤＥ−Ａ−４３２２７１１６は大型車両のための車両シャーシを開示している
。シャーシは後車軸配置、ボックス状の中央シャーシ・エレメント、および前車
軸配置を組み込んでいる。後車軸配置と前車軸配置は、クロスメンバによって互
いに連結された２つの縦フレーム・メンバを組み込んでいる。ホイール・サスペ
ンションは鋼製車軸を組み込んでいるように見え、ホイールに作用する力は中央
のボックス状シャーシ・エレメントに導かれる。

【０００６】 （発明の概要） 本発明の目的は、上述の問題点を排除することである。特に意図するものは、
より快適な乗心地とよりすぐれた走行特性に貢献する前車軸配置である。また、
前車軸配置が、広く標準化されて組立てが容易な構成部分から作られることが可
能であるのは望ましい。

【０００７】 この目的は、特許請求の範囲の請求項１における特徴部分に定義された特徴を
有する、冒頭に示した前車軸配置によって達成される。

【０００８】 前車軸の領域において車両の極めて重要な構成部分を支持するボックス状フレ
ーム構造を組み込むこのような前車軸ユニットは、多種多様な車両変体のために
使用できる前車軸モジュールを形成するユニットを創ることを可能にする。ボッ
クス状構造はまた、本発明による前車軸ユニットがすべての要点において、自己
支持形になるように製造され、前車軸に作用する垂直力を少なくともほぼすべて
吸収するように設計されることも意味する。

【０００９】 本発明の一実施形態によれば、エンジン・ユニットは、前車軸の中に少なくと
も部分的にこれから引き込み式になるように配置されている。これによって、エ
ンジン・ユニットが多種多様な車両変体のために使用可能な均一モジュールの形
を取ることが可能である。エンジン・ユニットが前車軸モジュールから引き込み
可能であることは、以前の技術によるように車両の運転室を傾斜させる必要なし
に、メンテナンスや整備のためにエンジンに容易にアクセスできるようにする。

【００１０】 本発明のさらに別の実施形態によれば、フレーム構造は縦軸方向にみて１つの
中央開口を有する。これは、エンジン・ユニットが有利に中央開口を通って延び
ることができることを意味する。こうして、かなりの重量を有するエンジンは、
荷重分布の観点から有利な状況である想像上の後ホイール軸の上に置かれる。フ
レーム構造は、縦軸の方向に見て、中央開口の周りにほぼ閉じたリングを有利に
形成し、ほぼ四辺形の形状を有する。このようなリング状構成は、フレーム構造
が前ホイールに作用する垂直力をほぼすべて吸収することを可能にする。このよ
うなフレーム構造は大きな剛性と強度を有する。さらに、シャーシ・エレメント
はまた、縦軸の方向に見てほぼ四辺形の形状を有するが、フレーム構造は、すべ
ての要点においてシャーシ・エレメントの内部輪郭に対応する外部輪郭を有する
。このような四辺形のボックス状シャーシ・エレメントはねじれに対して比較的
高い耐性を有する。同時に、四辺形フレーム構造は、このようなシャーシ・エレ
メントの中に固定することが容易であり、この結果得られるシャーシ・エレメン
トのねじれ剛性を前車軸ユニットに対して維持することもできる。

【００１１】 本発明のさらに別の実施形態によれば、フレーム構造は、ほぼ水平の下部分を
組み込んでいる。フレーム構造はさらに、下部分から上向きに延びる２つの側部
分と、この２つの側部分間に延びてこれらを連結する上部分とを組み込んでいる
。この結果、ほぼ四辺形の閉じたリング構成が得られる。

【００１２】 本発明のさらに別の実施形態によれば、前記２つのホイールはフレーム構造に
おいて個別に懸架されている。車両の前ホイールに作用する垂直力がフレーム構
造によって吸収され、車両の他の部分に影響を与えないという点で、車両の乗心
地と走行特性を改善する。これは、前記２つのホイールの各々は、フレーム構造
にピボット旋回可能に連結された下部リンク・アームと上部リンク・アームによ
って懸架されることが可能なことを意味する。下部リンク・アームが下部分に、
上部リンク・アームの各々がそれぞれの側部分にピボット旋回可能に連結されて
いることは有利である。さらに、前車軸ユニットは各ホイール用のばね装置を組
み込むことができ、各ばね装置は上部分とそれぞれの下部リンク・アームに連結
されている。

【００１３】 本発明のさらに別の実施形態によれば、前車軸ユニットは車両の運転室を支え
るように設計されている。これは、フレーム構造のほぼ固定された支持エレメン
トの上に運転室を置くことを可能にし、この結果、運転室はほぼ自己支持形前車
軸ユニットの上に安定して取り付けられる。

【００１４】 本発明のさらに別の実施形態によれば、駆動ユニットは、車両のエンジン、エ
ンジンのラジエータ・コア、および２つの支持部材を含み、これら２つの支持部
材は車両の縦軸にほぼ平行に延びており、支持部材の上にエンジンとラジエータ
・コアとが取り付けられ、ラジエータ・コアは前進移動方向に見てエンジンの前
方に位置する。このような実施形態はメンテナンスと整備を実質的に容易にし、
エンジンとラジエータ・コアは単一継手ユニットの形で前車軸ユニットから引き
出すことができ、すなわちエンジンの冷却系統を正規のメンテナンス作業中に手
付かずに残すことができる。同時に、前記支持部材は、エンジン・ユニットが前
車軸ユニットの中に置かれているときには下部分に少なくとも部分的に残るよう
になり、エンジン・ユニットが前車軸ユニットから引き出されると、エンジンと
ラジエータ・コアとを支持することになる。

【００１５】 本発明のさらに別の実施形態によれば、エンジン・ユニットは駆動軸を介して
、エンジン・ユニットからある一定の距離に位置して車両の動力式後ホイールに
隣接するギアボックスに連結されることになる。これは車両に有利な重量分布を
提供する。

【００１６】 本発明を、添付の図面を参照して好ましい実施形態を記載することによって説
明する。

【００１７】 （発明の実施形態の詳細な説明） 図１に、運転室２と、波形金属シート４と金属シート４の上に配置されたパネ
ル５とからなる負荷表面３とを有する、重量車両１を概略的に図示する。図１は
トラック形の重量車両を図示するが、本発明はバスなど他の形式の重量車両にも
適用できることに留意すべきである。

【００１８】 車両１は、車両の正規の前進移動方向に車両の縦軸ｘにほぼ平行に延びるシャ
ーシ・エレメント６を組み込んでいる。図１に示すように、シャーシ・エレメン
ト６はボックス上の形を有し、縦軸ｘの方向に見てほぼ四辺形である。シャーシ
・エレメント６は比較的薄い板金からできている。シャーシ・エレメント６は、
中央開口を有してシャーシ・エレメント６の長さに沿って分布する多くの支持フ
レーム７を組み込んでいる。図１はこのような支持フレーム７を１つだけ示して
いる。シャーシ・エレメント６の各側には、各支持フレーム７の外側に、貫通ボ
ルト（図示せず）によって支持フレーム７に連結された支持装置８がある。負荷
表面３を形成する波形金属シート４とパネル５はシャーシ・エレメント６と支持
装置８の上に置かれている。

【００１９】 本発明は、図２、３、４に図示されているが図１には図示されていない車両１
の前車軸配置に関する。前車軸配置は、下にさらに詳しく説明する方式によって
シャーシ・エレメント６に連結される予定である。

【００２０】 図３、４に最も明白に示すように、前車軸配置は、ボックス形状構造またはボ
ックス形のフレーム構造を組み込んだ前車軸ユニット１１を形成する。ボックス
形状フレーム構造は、縦軸ｘの方向に見て中央開口または空間１０を有し、中央
開口または空間１０の周りにほぼ閉じたリングを形成する。リングはほぼ四辺形
の形状を有する。フレーム構造は４つの必要な基礎エレメント、すなわちほぼ水
平の下部分１２、下部分１２からほぼ垂直に上向きに延びる２つの側部分１３、
１４、および２つの側部分１３、１４の間に延びてこれらを互いに連結するほぼ
水平の上部分１５を組み込んでいる。したがって、これら４つの必要な基礎エレ
メント１２〜１５は、ボックス状のほぼ四辺形のフレーム構造を形成する。４つ
の基礎エレメント１２〜１５をアルミニウム鋳造物にすることもできる。

【００２１】 フレーム構造は、その後端部に、すなわちボックスに向かう端部に、シャーシ
・エレメント６の内部輪郭に完全に対応する外部輪郭を有する。こうして前車軸
ユニット１１をボックス状のシャーシ・エレメント６の中にわずかに挿入して、
シャーシ・エレメント６を通じて前車軸ユニット１１の中へ延びる多くのボルト
装置によって、シャーシ・エレメント６に連結することができる。このようなボ
ルト装置がシャーシ・エレメント６の全周囲に沿って分布することは有利であり
、こうしてシャーシ・エレメント６と前車軸ユニット１１はすべての基礎エレメ
ント１２〜１５に沿って互いに連結される。

【００２２】 図３にさらに示すように、下部分１２はプレート状の形状を有し、縦軸ｘの方
向に、ビーム状の形状を有する上部分１５より実質的に大きな広がりを有する。
２つの側部分１３、１４は、頂部において縦軸ｘの方向に、２つの側部分が上部
分１５に連結される領域においては、２つの側部分が下部分１２に連結される下
領域におけるよりも狭い。

【００２３】 車両１はまた図２、３に示すエンジン・ユニット２０も組み込み、エンジン・
ユニット２０は、車両エンジン２１、エンジンのラジエータ・コア２２、および
２つの支持部材２３、２４を含み、２つの支持部材２３、２４の上にエンジン２
１とラジエータ・コア２２が置かれている。エンジン２１は、ボックス状シャー
シ・エレメント６の中で後ホイール２５の近くに配置されたギアボックス（図面
には示されていない）を介して、車両１の動力式後ホイール２５に連結される予
定である。エンジン２１とラジエータ・コア２２は、どのエンジン構成部分もエ
ンジン・ユニット２０から除去する必要なくエンジン・ユニット２０を一ユニッ
トとして動かすことができるように、支持部材の上に取り付けられている。支持
部材２３、２４は、図２に示すように、エンジン・ユニット２０が前車軸ユニッ
ト１１に固定されたときには互いにかつ縦軸ｘにほぼ平行に延びる形になる。エ
ンジン・ユニット２０はまた２本の支柱部材２６、２７も組み込んでおり、これ
らの支柱部材は、支持部材２３、２４に連結されて、支柱部材２３、２４から上
向きにほぼ垂直に延びている。支柱部材２６、２７の上端部は上部クロスメンバ
２８によって互いに連結されている。エンジン・ユニット２０はまた、２つの支
持部材２３、２４の間を延びてこれらを連結する下部クロスメンバ２９も組み込
んでいる。

【００２４】 前車軸ユニット１１はまた２つの縦部材３１、３２を組み込んでおり、縦部材
３１、３２は水平上部分１５の上に置かれて運転室２を支持するようになってい
る。したがって運転室２は、２つの縦部材３１、３２の各端部にそれぞれ位置す
る４つの支持エレメント３３の上に置かれている。前車軸ユニット１１をさらに
強化するために、特にエンジン・ユニット２０を分解するときに、傾斜突っ張り
材３５、３６がそれぞれの側部分１３、１４の下部とそれぞれの縦部材３１、３
２の前端部との間に配置されている。エンジン・ユニット１１がその固定された
状態にあるときには、これは少なくとも前車軸ユニット１１の中央開口または空
間１０の中に部分的に位置し、２つの支持部材２３、２４は前車軸１１の下部分
１２の上にあってこれに連結されている。エンジン・ユニット２０を車両から取
り外す必要があるときには、支持部材２３、２４間の連結部と、支柱部材２６、
２７間の連結部材と、縦部材３１、３２とを弛める。その後、エンジン・ユニッ
ト２０を、縦軸ｘの方向に外向きに引っ張ることによって前車軸ユニット１１か
ら引き出すことができる。エンジン・ユニット２０のこのような取外しと引き出
しが、運転室２を取り外すか傾斜させる必要なしに実施できることに特に注目さ
れたい。

【００２５】 前車軸ユニット１１はまた、車両１の前ホイールを構成する２つのホイール４
０、４１も組み込んでいる。図２、３、４ではホイール４０、４１は外されてお
り、代わりにホイール・ハブ４２、４３があり、これらの上にそれぞれのホイー
ル４０、４１が取り付けられる予定である。ホイール・ハブ４２、４３は従来型
のブレーキ・ディスク、ブレーキ・パッド、およびその他の車両制動用機器を組
み込んでいる。これらの構成部分は本出願ではさらに詳しくは言及しない。簡単
にするために、ホイール４０、４１を以後、各々がホイール、ホイール・ハブ、
ブレーキ・ディスク、ブレーキ・パッドなどを含む完全なホイール・ユニットと
して示すことにする。各ホイール４０、４１は、前車軸ユニット１１のフレーム
構造の中に個別に懸架されている。各個別ホイール・サスペンションは下部リン
ク・アーム４４、４５と上部リンク・アーム４６、４７とを組み込んでいる。上
部リンク・アーム４６、４７は各々、それぞれの側部分１３、１４とそれぞれの
ホイール４０、４１にピボット旋回可能に連結されている。下部リンク・アーム
４４、４５は、下部分１２とそれぞれのホイール４０、４１にピボット旋回可能
に連結されている。各ホイール・サスペンションはまた、上部分１５のそれぞれ
の端部とそれぞれの下部リンク・アーム４４、４５とに連結されたばね装置４８
、４９も組み込んでいる。各ばね装置４８、４９はばね機能と緩衝機能とを組み
込んでいる。こうしてホイール４０、４１は完全に個別に懸架され、これは、１
つのホイール４０、４１に対する道路表面の凹凸が結果として特定のホイール４
０、４１の動きを生じさせ、もう１つのホイール４１、４０の動きは生じないこ
とを意味する。このような凹凸から生ずる垂直力は、前車軸ユニット１１のフレ
ーム構造によって吸収されることになる。

【００２６】 前車軸ユニット１１はまた、連動装置を介して２つのホイール４０、４１をか
じ取りすることを可能にするかじ取り減速装置５１も組み込んでいる。

【００２７】 本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、ここに含まれる特許請
求の範囲の枠内で変更および改訂が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 重量車両の斜視図である。

【図２】 車両のエンジンとラジエータ・コアをわかり易くするために省いた、本発明に
よる前車軸配置の斜視図である。

【図３】 前車軸配置の前車軸ユニットと前車軸ユニットから引き抜かれたエンジン・ユ
ニットとの斜視図である。

【図４】 前車軸配置の前車軸ユニットの上面図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年１０月２５日（２００１．１０．２５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正の内容】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正の内容】

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項５

【補正方法】変更

【補正の内容】

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正の内容】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンデン、ミクハエル スウェーデン国 セーデルテールイェ、セ ントラルヴェーゲン 11 (72)発明者 モダール、フレデリク スウェーデン国 ノルスボルグ、エンビー ヴェーゲン ３ ビー (72)発明者 グスタブソン、アンデルス スウェーデン国 グネスタ、ベルゲーレン (72)発明者 デイヴィッドソン、ジェフリー イギリス国 ノース ヨークシャー、スキ ップトン、 グラッシントン ロード 51、ザ シャイアズ Ｆターム(参考） 3D001 AA18 BA03 CA03 DA03 3D003 AA01 BB14 CA18 DA03 DA29 3D035 BA01 CA11 CA19

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多くのホイール（２５、４０、４１）を有する貨物車両など
   の、重量車両（１）のための前車軸配置において、多くのホイール（２５、４０
   、４１）は車両と、車両（１）を推進するためのエンジン・ユニット（２０）と
   、車両の正規の前進方向に車両（１）の縦軸（ｘ）に沿って延びる長手方向シャ
   ーシ・エレメント（６）とを支える、前車軸配置であって、フレーム構造（１２
   〜１５）と前記ホイールの２つ（４０、４１）とを組み込んだ個別の前車軸ユニ
   ット（１１）を形成し、フレーム構造（１２〜１５）はボックス状構造を有し、
   かつ長手方向シャーシ・エレメント（６）に連結されることになっており、前記
   ホイールの２つ（４０、４１）はフレーム構造に懸架されており、前車軸ユニッ
   ト（１１）はエンジン・ユニット（２０）を支持する予定であることを特徴とす
   る前車軸配置。
2. 【請求項２】 エンジン・ユニット（２０）が、少なくとも部分的に前車軸
   ユニットから引き出すことができるように、前車軸ユニット（１１）の中に配置
   されていることを特徴とする請求項１に記載の前車軸配置。
3. 【請求項３】 フレーム構造（１２〜１５）が縦軸（ｘ）の方向に見て中央
   開口を有することを特徴とする請求項１および２のいずれか一項に記載の前車軸
   配置。
4. 【請求項４】 エンジン・ユニット（２０）が中央開口を通じて延びている
   ことを特徴とする請求項２および請求項３に記載の前車軸配置。
5. 【請求項５】 フレーム構造（１２〜１５）が縦軸（ｘ）の方向に見て、中
   央開口の周りにほぼ閉じたリングを形成し、ほぼ四辺形の形状を有することを特
   徴とする請求項３および請求項４のいずれか一項に記載の前車軸配置。
6. 【請求項６】 シャーシ・エレメント（６）が縦軸（ｘ）の方向に見てほぼ
   四辺形の形状を有し、フレーム構造（１２、１５）が完全にシャーシ・エレメン
   ト（６）の内部輪郭に対応する外部輪郭を有することを特徴とする請求項５に記
   載の前車軸配置。
7. 【請求項７】 フレーム構造（１２〜１５）がほぼ水平の下部分（１２）を
   組み込んでいることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の前車軸配置
   。
8. 【請求項８】 フレーム構造（１２〜１５）が、下部分（１２）から上向き
   に延びる２つの側部分（１３、１４）と、２つの側部分（１３、１４）の間に延
   びてこれらを連結する上部分（１５）を組み込んでいることを特徴とする請求項
   ７に記載の前車軸配置。
9. 【請求項９】 前記２つのホイール（４０、４１）が個別にフレーム構造（
   １２〜１５）に懸架されていることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記
   載の前車軸配置。
10. 【請求項１０】 前記２つのホイール（４０、４１）が、フレーム構造（１
    ２〜１５）にピボット旋回可能に連結された下部リンク・アーム（４４、４５）
    と上部リンク・アーム（４６、４７）によって懸架されていることを特徴とする
    請求項９に記載の前車軸配置。
11. 【請求項１１】 下部リンク・アーム（４４、４５）が下部分（１２）にピ
    ボット旋回可能に連結されていることを特徴とする請求項７および請求項１０に
    記載の前車軸配置。
12. 【請求項１２】 上部リンク・アーム（４４、４７）が各々、それぞれの側
    部分（１３、１４）にピボット旋回可能に連結されていることを特徴とする請求
    項８および請求項１１に記載の前車軸配置。
13. 【請求項１３】 前車軸ユニット（１１）が、各ホイール（４０、４１）用
    のばね装置（４８、４９）を組み込み、各ばね装置（４８、４９）は上部分（１
    ５）とそれぞれの下部リンク・アーム（４４、４５）とに連結されていることを
    特徴とする請求項１０から請求項１２のいずれか一項に記載の前車軸配置。
14. 【請求項１４】 前車軸ユニット（１１）が車両（１）の運転室（２）を支
    えるようになっていることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の前車
    軸配置。
15. 【請求項１５】 エンジン・ユニット（２０）は、車両のエンジン（２１）
    、エンジンのラジエータ・コア（２２）、および２つの支持部材（２３、２４）
    を含み、これら２つの支持部材は車両の縦軸（ｘ）にほぼ平行に延びており、支
    持部材の上にエンジン（２１）とラジエータ・コア（２２）とが取り付けられ、
    ラジエータ・コアは前進移動方向に見てエンジンの前方に位置することを特徴と
    する前記請求項のいずれか一項に記載の前車軸配置。
16. 【請求項１６】 前記支持部材（２３、２４）は、エンジン・ユニット（２
    ０）が前車軸ユニット（１１）の中に置かれているときには下部分（１２）に少
    なくとも部分的に残るようになり、エンジン・ユニットが前車軸ユニットから引
    き出されると、エンジン（２１）とラジエータ・コア（２２）とを支持すること
    を特徴とする請求項７および請求項１５に記載の前車軸配置。
17. 【請求項１７】 エンジン・ユニット（２０）は、駆動軸を介して、エンジ
    ン・ユニット（２０）からある一定の距離に位置して車両の動力式後ホイール（
    ２５）に隣接するギアボックスに連結されることを特徴とする前記請求項のいず
    れか一項に記載の前車軸配置。