JP2003509842A - 急速加熱中の反射性基板の温度を制御するための系 - Google Patents

急速加熱中の反射性基板の温度を制御するための系

Info

Publication number
JP2003509842A
JP2003509842A JP2001522575A JP2001522575A JP2003509842A JP 2003509842 A JP2003509842 A JP 2003509842A JP 2001522575 A JP2001522575 A JP 2001522575A JP 2001522575 A JP2001522575 A JP 2001522575A JP 2003509842 A JP2003509842 A JP 2003509842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
shield member
wafer
temperature
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001522575A
Other languages
English (en)
Inventor
ピン テイ シン
ツィー フー ヤオ
タクア ランディール
ガット アーノン
Original Assignee
ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/390,305 external-priority patent/US6359263B2/en
Application filed by ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド filed Critical ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド
Publication of JP2003509842A publication Critical patent/JP2003509842A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67115Apparatus for thermal treatment mainly by radiation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67242Apparatus for monitoring, sorting or marking
    • H01L21/67248Temperature monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 系および工程は、全ウエーハ上であるかあるいはパターン化された領域中で、高度に反射性の材料で被覆された半導体ウエーハの急速な加熱に関して開示される。ウエーハは、複数個のランプによって、熱処理チャンバー中で加熱される。高度に反射性の材料で被覆されたウエーハに関して、低いパワーで、より急速に温度を上昇させるために、シールド部材を、ウエーハと複数個のランプの間に配置する。シールド部材は、高放射性材料、たとえばセラミックから製造され、この場合、これは、光エネルギーに暴露した場合において温度を上昇させる。加熱すると同時に、シールド部材は、高く均一に半導体ウエーハを加熱する。一つの実施態様において、シールド部材は、加熱すると同時にウエーハの温度を測定するために使用されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連する出願 本発明は、1999年 9月3日に提出された、米国出願番号09/3903
05の一部継続出願であり、さらに、2000年 5月12日に提出された、出
願番号60/204072の仮明細書に基づく。
【0002】 技術分野 本発明は、一般には、反射性表面で被覆された半導体ウエーハを加熱するため
の方法および系に関する。特に、本発明は、ウエーハに隣接してセラミックシー
ルドを置くことによって、反射性コーティングで被覆されたウエーハを均一に加
熱するための方法および系に関する。
【0003】 背景技術 本発明中で使用されているような熱処理チャンバーは、例えば半導体ウエーハ
のような対象物を急速に加熱する装置に関する。このような装置は、典型的には
、半導体ウエーハを固定するための基板ホルダーおよびウエーハを加熱するため
の光エネルギーを放射する光源を含む。加熱処理中において、半導体ウエーハは
、本発明の温度管理様式による制御された条件下で加熱される。加熱中、種々の
処理、たとえば、急速な熱酸化、還元、窒素化、アニーリングおよびケイ化(si
licidation)を、熱処理チャンバー内で実施することができる。
【0004】 多くの半導体加熱処理は、高い温度に加熱すべきウエーハを必要とし、したが
って、ウエーハが装置に二次加工されると同時に、種々の化学的変換および物理
的変換が生じうる。急速な熱処理中に、たとえば、半導体ウエーハは、典型的に
は光のアレーによって、400℃〜1200℃の温度に、典型的には数分未満で
加熱される。これらの処理中の主な目的は、可能な限り均一にウエーハを加熱す
ることである。
【0005】 従来的には、加熱中のウエーハの温度を制御し、かつ可能な限り均一にウエー
ハを加熱するために、加熱中にウエーハの温度を監視し、かつこの情報を加熱処
理中の熱源を制御する制御装置に送り、望ましいようにウエーハを加熱する。加
熱中のウエーハの温度を監視するために、一つまたはそれ以上の高温計が使用さ
れる。高温計は、ウエーハの温度を、ウエーハによって放出される熱放射量を検
出することによって測定される。特別な利点として、高温計はウエーハと接触す
ることなしにウエーハの温度を測定することが可能である。
【0006】 しかしながら、いくつかの出願においては、半導体ウエーハを加熱するための
常法は効果的ではないとされている。たとえば、半導体ウエーハは、しばしば銅
のような反射性材料で被覆される。典型的には、反射性表面は、熱処理チャンバ
ーによって、放射された多くの熱を反射する。結果として、熱源の強さは、半導
体ウエーハが、好ましいレベルに温度を増加させるのに必要なエネルギーを吸収
することができる程度に、著しく増加させなければならない。さらに、反射性表
面は、ウエーハ温度の正確な監視および調整を困難にする。
【0007】 このように、反射性表面を有する半導体ウエーハを均一に加熱するための系お
よび方法が、近年必要とされている。さらに、反射性表面で被覆された半導体ウ
エーハの温度を監視し、かつ調整する系も必要とされている。
【0008】 本発明の開示 本発明は、前記欠点および他の従来技術の構成および方法を認識し、これに取
り組むものである。
【0009】 したがって、本発明の目的は、反射性材料で被覆された半導体ウエーハを加熱
するための改善された方法および系を提供するものである。
【0010】 本発明の他の目的は、反射性材料で被覆された半導体ウエーハを均一に加熱す
るための方法および系を提供するものである。
【0011】 さらに、本発明の他の目的は、熱処理中において、反射性材料で被覆された半
導体ウエーハの温度を監視および調整するための系および方法を提供する。
【0012】 本発明の他の目的は、ウエーハと隣接して位置するセラミックシールド部材を
用いて、反射性表面を有する半導体ウエーハを効果的に加熱するための方法およ
び系を提供する。
【0013】 本発明のこれらの目的および他の目的は、反射性表面、たとえば銅で被覆され
た半導体ウエーハを加熱するための装置を提供することによって達成される。装
置は、半導体ウエーハを包含しかつ加熱するために適応された熱処理チャンバー
を含む。特に、ウエーハを加熱するために、加熱装置は、熱処理チャンバーと連
結して配置される。加熱装置は、特に、ウエーハ上に熱的光エネルギーを放射す
る、複数個の光エネルギー源を含んでいてもよい。
【0014】 本発明によれば、シールド部材は熱処理チャンバー中に含まれ、かつ、加熱さ
れる反射性表面で被覆された半導体ウエーハに隣接して位置する。シールド部材
は、加熱装置と直接的に連結して配置される。シールド部材は、光エネルギーと
接触した場合に、温度が上昇する材料から製造される。たとえば、シールド部材
はセラミック材料から製造されてもよい。
【0015】 一つの実施態様において、シールド部材は、一般には、半導体ウエーハの上方
で約10mmの範囲内、特に、約3mm〜約8mmの間でウエーハの上方に配置
される。ウエーハに隣接させることによって、シールド部材は、加熱装置によっ
て放射され、半導体ウエーハの反射性表面によって反射される、より多くの光エ
ネルギーを吸収することができる。光エネルギーを吸収することによって、シー
ルド部材は温度を上昇させ、その後に、ウエーハが適した温度になるまで、ウエ
ーハに熱を伝導させる。結果として、半導体ウエーハは、別の考えられうる方法
よりも速い速度で加熱することが可能になる。
【0016】 本発明は、特に、熱処理中で、周囲ガスの存在下で、銅被覆された半導体ウエ
ーハを加熱するのに特によく適している。たとえば、銅被覆された半導体ウエー
ハは、回路の二次加工のために、酸化ガスおよび還元ガスの存在下で加熱されて
もよい。
【0017】 本発明の一つの実施態様において、銅被覆された半導体ウエーハは、最初に本
発明にしたがって、酸化ガス、たとえば酸素、水蒸気または他の酸化ガスの存在
下で、ウエーハ上に酸化物被覆を形成する目的で、加熱されてもよい。一般には
、ウエーハは、約100℃〜約600℃、特に、約200℃〜約450℃の温度
で加熱されてもよい。その後に、酸化銅で被覆された半導体ウエーハは、還元周
囲ガス、たとえば水素の存在下で、本発明にしたがって加熱される。還元雰囲気
は、酸化銅被覆を銅に戻す。この変換中に、銅リフローは、なめらかであり均一
な銅表面の形成を生じる。
【0018】 温度検出器は、熱処理工程中に、シールド部材の温度を調整するためのシール
ド部材に連結して配置されていてもよい。本発明によれば、熱処理中のシールド
部材の温度を監視することによって、反射性材料で被覆された半導体ウエーハの
温度を導くことができる。特に、キャリブレーションは、シールド部材の温度と
半導体ウエーハの温度との関係を測定するために構成されてもよい。
【0019】 たとえば、一つの実施態様において、シールド部材の温度は、一つまたはそれ
以上の熱電対を用いて監視されてもよい。この方法において、熱電対は、全くウ
エーハと接触することなく、反射性材料で被覆された半導体ウエーハの温度を監
視するために使用することができる。しかしながら、熱電対の他に、他の温度検
出器が、シールド部材の温度を監視するために使用されてもよい。たとえば、ま
た、高温計も温度を監視するために使用することができる。
【0020】 また、本発明の系は、制御装置、たとえば、マイクロプロセッサーを含んでい
てもよく、この場合、これは、温度検出器および加熱装置と連絡して配置されて
いてもよい。温度検出器から受けとった温度に基づいて、制御装置は、本発明の
温度管理様式によって、ウエーハを加熱するための加熱装置によって放射されて
いる熱エネルギーの量を制御するために構成されていてもよい。
【0021】 本発明の他の目的、特徴および態様は、以下に詳細に記載されている。
【0022】 図面の簡単な説明 従来技術の一つに対して最良の様式を含む、本発明の十分かつ実際的な開示は
、特に以下の明細書中に記載されており、この場合、これは、参考のために添付
された以下の図面を含むものである: 第1図は、本発明によるシールド部材を有する熱処理チャンバーの一つの実施
態様に関する断面図である。
【0023】 第2図は、本発明によるシールド部材および熱電対を有する熱処理チャンバー
の一つの実施態様に関する断面図である。
【0024】 第3図は、本発明によるシールド部材、コールドプレートおよび昇降機を有す
る熱処理チャンバーの他の実施態様に関する断面図である。
【0025】 第4図は、実施例中で得られた結果を図示したものである。
【0026】 第5図は、実施例中で得られた結果を図示したものである。
【0027】 第6図は、例1で得られた結果を図示したものである。
【0028】 第7図、第8図、第9図および第10図は、例2で得られた結果を図示したも
のである。
【0029】 本明細書中および図面中で引用した記号の反復する使用は、本発明の同一また
は類似する特徴または要素を表すものとする。
【0030】 好適な実施態様の詳細な記載 ここで記載するのは、実施態様の例証にすぎず、本発明の広範囲の実施態様を
制限するものではないことは従来技術の一つによって認識されるべきであり、こ
の場合、広範囲の態様は、例的な構成中で具体化される。
【0031】 本発明は、一般に、反射性材料で被覆された対象物を、急速に加熱するための
方法および系に関する。特に、本発明は、熱処理チャンバー中で、反射性表面を
有する半導体ウエーハを効果的に加熱することができる急速な熱処理系に関する
。熱処理中において、さらに、本発明の系は、反射性材料で被覆された半導体ウ
エーハを均一に加熱し、かつ、その温度を効果的に制御することが可能である。
【0032】 本発明による反射性表面を有する半導体ウエーハの加熱を効果的にかつ制御す
るために、たとえば、セラミック材料または他の適した材料から製造されるシー
ルド部材は、ウエーハと隣接して配置される。シールド部材は、加熱中において
半導体ウエーハへの熱伝導を改善させる。
【0033】 特に、シールド部材は、熱処理チャンバーに備えられた複数個のランプによっ
て放射されるエネルギーを吸収し、その後に、このエネルギーを、反射性材料で
被覆された半導体ウエーハに伝導する。このようなシールド部材を用いない場合
には、反射性表面によって反射された熱は、周囲ガスおよびチャンバーの壁に伝
わり、したがって、最終的にウエーハによって吸収される前に、多量の時間を必
要とする。しかしながら、このような熱の急速な吸収および伝導によって、本発
明のシールド部材は、本質的には、反射性材料で被覆された半導体ウエーハの加
熱速度を増加させる。加熱速度の増加に依存して、本発明の一つの利点は、熱源
がより効果的になることであり、それというのも、必要なウエーハ温度が、低い
ランプ輝度によって達成されるためである。さらに、低いランプ輝度で十分であ
ることから、ランプのピンシール(pin-seal)の寿命を延ばすことができる。
【0034】 本発明の他の利点は、ウエーハが均一に加熱されることである。従来的には、
反射性表面で被覆された半導体ウエーハは、著しく不均一な加熱が証明されてい
た。特に、ウエーハの端は、表面によって反射された熱によってウエーハ中心よ
りも著しく高い。しかしながら、従来技術の構成とは対照的に、本発明の系は、
半導体ウエーハから反射された熱を均一に吸収し、かつ伝導することができるシ
ールド部材の使用によって、均一な加熱を提供する。
【0035】 さらに、本発明の他の利点は、反射性材料で被覆された半導体ウエーハの温度
が、適切に監視され、かつ制御することができることである。従来的には、半導
体ウエーハの温度は、一般的に、ウエーハ表面の反射性および熱処理中で使用さ
れたガスの熱伝導性に依存していた。従来技術の構成とは対照的に、本発明の系
は、被覆表面または使用されるガスとは別個に、一貫したウエーハ温度の制御を
可能にする。
【0036】 第1図に関しては、反射性表面、たとえば銅薄膜を有する半導体ウエーハを熱
処理するための、一般に本発明によって構成された系10の一つの実施態様が例
示されている。示されているように、系10は、銅被覆されたウエーハ14を有
する。銅被覆されたウエーハ14は、一般には、2つの層を有し、特に、シリコ
ン基板上に被覆された反射性銅薄膜を有する。
【0037】 一般に、反射性表面は、しばしば、集積回路二次加工中において、回路の相互
接続の目的のために、ウエーハ上で使用される。たとえば、銅は、低い抵抗性お
よび高い信頼性を有する相互接続材料として、事前の金属被覆反応式(metalliz
arion schemes)に組み込むことができる。
【0038】 集積回路を二次加工する場合には、一般的には、金属被覆は、可能な限り均一
な平面微細構成であることが好ましく、したがって、特別な金属が、最終的な装
置中で、信頼性の最小限の損失で、被覆上に堆積されていてもよい。表面の均一
性を増強するために、特別な金属表面が、しばしば酸化され、かつ還元される。
【0039】 一般に、半導体ウエーハの反射性金属表面は、部分的に酸化雰囲気、たとえば
、酸素または水蒸気を用いて酸化されていてもよい。酸化温度は、一般には、約
100℃〜約600℃である。特に、本発明の一つの実施態様は、水蒸気雰囲気
によって、約200℃〜約450℃で酸化される銅薄膜を含む。酸化の後に、還
元雰囲気、たとえば、水素またはフォーミングガス(forming gas)は、その後
に、酸化された金属表面にその本来の厚さおよび構造性を戻すよう還元するため
に使用することができる。金属酸化物層の還元は、温度の局所的上昇を提供し、
この場合、これは、金属を、ウエーハ基板自体の性質に悪影響を及ぼすことなく
、ウエーハの空きトレンチ(vacant trenches)に移動させることを可能にする
【0040】 一つの実施態様において、水素ガス雰囲気は、銅薄膜の酸化した層を還元する
ために使用する。このような酸化および還元の結果は、集積回路の二次形成にお
いて、通常は、ボイドおよびシームのない、より均一かつ平面的な金属コーティ
ング層を生じる。
【0041】 本発明によれば、系10は、酸化および還元のような急速な熱処理中において
、銅被覆されたウエーハ14を効果的に加熱することができるものを提供する。
ここで記載された実施態様は、一般には、酸化および/または還元中の加熱に関
係するものであるけれども、さらに本発明は、他のすべての急速な熱処理中の加
熱を予測し、包含するものであると認識すべきである。
【0042】 示したように、系10は、種々の熱処理をおこなうために、基板、たとえば銅
被覆されたウエーハ14を包含するために備えられた処理チャンバー12を含む
。第1図に示された実施態様は、銅表面で被覆されたウエーハを含むけれども、
本発明のウエーハは、他の種々の反射性材料、たとえば他の金属薄膜で被覆され
ていてもよいものとする。
【0043】 第1図に記載されているように、銅被覆されたウエーハ14は、石英のような
断熱材料で製造された基板ホルダー15上に配置されている。チャンバー12は
、極めて速い速度で、かつ慎重に制御された条件下で、銅被覆されたウエーハ1
4を加熱する設計がなされている。チャンバー12は、種々の材料から製造され
ていてもよく、この場合、これは、金属およびセラミックを含む。たとえば、チ
ャンバー12はステンレス鋼または石英から製造されていてもよい。
【0044】 チャンバー12が熱伝導性材料から製造される場合には、チャンバーは、好ま
しくは、冷却系を含む。たとえば、第1図に示されているように、チャンバー1
2は、チャンバーの周囲を包囲する冷却水路16を含む。水路16は、冷却液、
たとえば、水を循環するために備えられており、この場合、これは、チャンバー
12の壁を一定の温度に維持するために使用される。
【0045】 さらに、チャンバー12は、チャンバーにガスを装入するかおよび/または本
発明の圧力範囲内でチャンバーを維持するために、ガス装入口18およびガス排
出口20を含んでいてもよい。たとえば、ガスは、銅被覆されたウエーハ14と
反応させるために、ガス装入口を介して、チャンバー12に導入されていてもよ
い。処理するやいなや、その後にガスを、ガス排出口20を使用してチャンバー
から蒸発させてもよい。本発明の一つの実施態様において、周囲ガスは、銅被覆
されたウエーハ14上に被覆された金属薄膜と反応さるために、ガス装入口18
を介してチャンバー12に供給されてもよい。周囲ガスの例は、酸化ガス、たと
えば酸素または水蒸気、および還元ガス、たとえば水素またはフォーミングガス
を含んでいてもよい。
【0046】 周囲ガスに加えて、不活性ガスは、さらに、チャンバー12の範囲内で生じる
、任意の必要としないかまたは好ましくない副次的反応を回避するために、ガス
装入口18を通して、チャンバー12に供給されてもよい。他の実施態様におい
て、ガス装入口18およびガス排出口20は、チャンバー12に加圧するために
使用されてもよい。また、真空状態は、望ましい場合には、ガス排出口20かま
たは銅被覆されたウエーハ14の高さより下方に配置された付加的なより大きい
排出口を用いて、チャンバー12中で作られてもよい。
【0047】 処理中において、基板ホルダー15は、一つの実施態様において、ウエーハ回
転装置(wafer rotation mechanism)21を用いて、銅被覆されたウエーハ14
を回転させるために備えられていてもよい。ウエーハの回転は、ウエーハ表面上
での均一な温度上昇を促進させ、かつ、銅被覆されたウエーハ14とチャンバー
中に装入された任意のガスとの増強された接触を促進する。しかしながら、ウエ
ーハの他に、チャンバー12も、光学的部品、薄膜、ファイバー、リボン、およ
び任意の特別な形状を有する他の基板を処理するために備えられてもよいことを
認識すべきである。
【0048】 熱源または加熱装置22は、一般的に、処理中において銅被覆されたウエーハ
14を加熱するために、チャンバー12と連結させて含まれる。加熱装置22は
、複数個のランプ24、たとえば、タングステン−ハロゲンランプを含む。第1
図に示したように、ランプ24は、銅被覆されたウエーハ14上に配置される。
しかしながら、ランプ24は、任意の位置に置いてもよいものとする。さらに、
必要である場合には、付加的なランプが系10の範囲内に含まれていてもよい。
【0049】 熱源としてのランプ24の使用は、一般には好ましい。たとえば、ランプは、
他の加熱装置、たとえば、電気的要素または通常の炉よりも、より高い加熱速度
および冷却速度を有する。ランプ24は、瞬間的エネルギーを供給する急速な等
温処理系を形成し、この場合、これは、典型的には、極めて短い、良好に制御さ
れた起動期間を必要とする。また、ランプ24からのエネルギーの流れは、いつ
でも突然に停止することができる。第1図に示されているように、ランプ24は
、ランプによって放射されている熱エネルギーを増加または減少させるために使
用されてもよい段階的なパワー制御装置25を備えていてもよい。
【0050】 第1図に示されている実施態様において、さらに系10は、ランプ24と熱処
理チャンバー12との間に配置されているウインドー32を含む。ウインドー3
2は、ウエーハ14からランプ24を分離し、かつ、チャンバーのコンタミネー
ションを防止するのに役立つ。
【0051】 本発明によれば、銅被覆されたウエーハ14の加熱速度を増加させるために、
熱処理チャンバー12は、この実施態様中で、銅被覆されたウエーハ14上に配
置されたシールド部材26を含む。一般には、シールド部材26は、ランプ24
とウエーハ14との間に配置され、かつ一般に、銅被覆されたウエーハ14から
任意の距離で離して配置されていてもよい。しかしながら、銅被覆されたウエー
ハ14の加熱速度をさらに増加させるために、シールド部材26は、好ましくは
、銅被覆されたウエーハ14から約10mm未満離して配置される。より好まし
くは、シールド部材26を、銅被覆ウエーハ14から約3mm〜約8mmの間に
配置することが好ましい。
【0052】 第1図に示したように単一のシールド部材26を用いる他に、二者択一的な実
施態様中において、複数個のシールド部材が使用されてもよい。たとえば、一つ
の実施態様において、第1シールド部材はウエーハ14の上方に配置されていて
もよく、その一方で、第2シールド部材は、ウエーハの下方に配置されていても
よい。この実施態様は、特に、ウエーハ上方に配置された光エネルギー源および
ウエーハ下方に配置された光エネルギー源を含む、熱処理系中で使用するのに適
している。この方法において、シールド部材は、ウエーハへの効果的なエネルギ
ー移動のための二重加熱反応器を形成する。
【0053】 しかしながら、片面からのみウエーハを加熱する系中の2個のシールド部材の
使用は、さらに種々の利点を提供する。たとえば、片面加熱系中の第2シールド
部材は、ウエーハによって放射されているエネルギーを吸収し、かつ、ウエーハ
に対して直接的に戻することができる。
【0054】 一つまたはそれ以上のシールド部材を含有する系を使用する場合には、シール
ド部材は、同一の材料から製造されるか、または異なる材料から製造されていて
もよい。実際には、異なる材料は、加熱サイクル中において、熱伝導を最大化さ
せる目的のために好ましい。
【0055】 さらに、シールド部材26の大きさは異なっていてもよい。第1図に示したよ
うに、一つの実施態様において、シールド部材26はウエーハ14とおおよそ同
一の大きさであってもよい。しかしながら、二者択一的な実施態様において、シ
ールド部材は、ウエーハよりも大きくてもよい。たとえば、シールド部材は、ウ
エーハの直径よりも大きい直径を有していてもよく、たとえば、約10%大きく
てもよい。より好ましくは、シールド部材26は、ランプからの光が直接的にウ
エーハに到達しない程度の大きさを有していてもよい。二者択一的に、シールド
部材は、完全にランプを覆っていてもよく、この場合、これは、チャンバーの反
射率に依存する。
【0056】 本発明によれば、シールド部材26は、ウエーハが加熱されると同時に温度が
上昇する材料から製造される。特に、シールド部材26は、銅被覆されたウエー
ハ14の基板と同様の加熱特性を有していてもよい材料から製造される。たとえ
ば、シールド部材26は、セラミック材料から製造されていてもよい。本発明中
で使用されていてもよいいくつかのセラミック材料は、制限することなく、炭化
珪素、たとえば、ホットプレスされた炭化珪素または化学蒸着法によって形成さ
れた炭化珪素、多結晶シリコン、または炭化ケイ素で被覆された物質を含む。
【0057】 さらに、必要である場合には、シールド部材26は、特別な適用に依存して、
種々の材料によって被覆されていてもよい。たとえば、一つの実施態様において
、シールド部材のそれぞれの表面は、異なる反射性を有する材料から製造されて
いてもよい。たとえば、ウエーハの上塗り(facing)表面は、高い反射性を有す
る材料であってもよく、その一方で、ランプの上塗り表面は、好ましくは低い反
射性を有する材料から製造される。
【0058】 このような被覆は、特に、2個のシールド部材を有する系中で使用することが
できる。たとえば、加熱されているウエーハは、典型的には上部に反射性表面を
有するが、しかしながら、下部で低反射性表面を有していてもよい。したがって
、系中で使用されるそれぞれのシールド部材は、どんな表面でもその裏面であっ
ても加熱するために設計されていてもよい。さらに、2個のシールド部材の使用
は、処理中において生じる変更を補正するために使用されてもよい。たとえば、
上部のシールド部材は、高反射性表面を加熱するために使用されてもよい。しか
しながら、処理中において、装置のパターン構造によってか、あるいは薄膜の厚
さの変更によって、上部表面の反射性は、変更することができる。この変更は、
一つの処理サイクル中において劇的であってもよい。したがって、下部のシール
ド部材は、処理中において、反射性の変更を補正するために使用されてもよい。
【0059】 本発明によって製造されるシールド部材が、前記実施態様のすべてに組み込ま
れていてもよいか、あるいは必要である場合には任意の前記構成部品を含有して
いてもよい。任意の特別な適用において、構成部品の組み合わせ物は、処理を最
適化するために使用することができる。
【0060】 シールド部材26は、別の考えられうる方法よりも速い速度で、銅被覆された
ウエーハ14を加熱するための系10を可能にする。たとえば、シールド部材2
6を用いない場合には、ランプ24からのエネルギーの約99%が、銅表面によ
って反射され、かつ、周囲ガスに移動する。
【0061】 しかしながら、シールド部材26は、その熱伝導性によって、約100%の熱
を吸収することができることから、ランプによって放射され、かつ銅表面によっ
て反射された本質的にすべての熱を吸収し、その際、熱が周囲ガスへ逃げるのを
防止する。したがって、シールド部材26によって吸収されたエネルギーの銅被
覆されたウエーハ14への移動は、シールド部材26が銅被覆ウエーハ14に対
して隣接して配置されることによって、相対的に急速に生じる。本発明の系は、
高いウエーハ温度を低いランプ輝度および低いランプピンチシール温度で達成す
るために、高い温度ランプ速度を提供し、これによって、ランプ寿命を増加させ
ることができる。
【0062】 シールド部材26から銅被覆されたウエーハ14へのエネルギーの移動は、一
般には、放射および/または対流によって生じてもよい。このような熱移動のメ
カニズムは、以下のように数学的に記載される: 放射による熱移動: Q=[σ(T −T )]/[1/ε+1/ε−1] [式中、∈および∈は、シールド部材およびCu表面の放出率を示し、T およびTはシールドおよびCu表面の絶対温度を示し、かつ、σは、シュテフ
ァン−ボルツマン定数を示す];および 対流による熱移動: Q=h(T−T) [式中、hは対流熱伝導係数であり、この場合、これは、ガス伝導率および他の
特性に依存しており、かつ、TおよびTは、シールド部材およびCu表面の
絶対温度である]。
【0063】 温度が高い場合には、Qは一般にはQよりも高く、かつ、放射が熱移動の
主な様式である。しかしながら、温度が低い場合には(たとえば、約500℃未
満)、Qは一般にはQよりも高く、かつ、対流が熱移動の主な様式である。
【0064】 加熱速度の増加を提供するのに加えて、また、シールド部材26は、銅被覆ウ
エーハ14を介して温度を均一に促進するのに役立つ。たとえば、熱処理中にお
いて、シールド部材26は、温度を増加させる。加熱するやいなや、シールド部
材26は、熱放射を発し、この場合、これは、ウエーハ14によって、ウエーハ
を通しての均一な温度分布を促進する方法で吸収される。
【0065】 熱処理工程中で、銅被覆されたウエーハ14の温度を監視するために、本発明
の系は、温度検出のための種々の装置を含む。シールド部材26が、一般に、銅
被覆されたウエーハ14が加熱される同時に温度が上昇する材料から製造される
ことから、キャリブレーション曲線は、シールド部材26および銅被覆されたウ
エーハ14との間の相関温度の試験およびキャリブレーションによって構成され
ていてもよい。特に、本発明によって構成されたキャリブレーション曲線は、熱
処理中において、シールド部材26の温度を知ることによって、銅被覆されたウ
エーハ14の温度を示してもよい。
【0066】 シールド部材26は、多くの方法で読みとられる正確な温度を得るために補正
されてもよい。たとえば、シールド部材26は、半導体ウエーハと一緒に加熱す
ることができる。特に、加熱されているウエーハを、直接的に熱電対に連結させ
てもよい。加熱中において、ウエーハの温度は、シールド部材の温度を監視する
と同時に、監視することができる。シールド部材の温度は、一般には、熱電対で
あるかまたは放射検出装置、たとえば、高温計によって監視することができる。
このデーターから、キャリブレーション曲線を組み立てることができる。
【0067】 第2図によれば、システム10のキャリブレーションのための一つの実施態様
が、例証されている。示されているように、熱電対46を、たとえば、接着剤の
使用によって、ウエーハ14の銅被覆された表面に付着させる。さらに、熱電対
36を、同様に、シールド部材26に付着させる。一般に、任意の適した熱電対
は、本発明の工程中で使用されてもよい。たとえば、熱電対36および46は、
R−型熱電対、S−型熱電対、または薄層熱電対であってもよい。さらに、一つ
以上の熱電対は、キャリブレーション中で、種々の箇所で、温度を監視するため
に、シールド部材26および銅被覆されたウエーハ14と連結させて配置しても
よい。
【0068】 キャリブレーションをすると同時に、銅被覆されたウエーハ14の温度を、シ
ールド部材26の温度を監視し、かつ、キャリブレーション曲線を用いて、ウエ
ーハ温度を算定することによって測定されてもよい。シールド部材26の温度は
、第2図に示すように熱電対の使用によってか、あるいは一つまたはそれ以上の
放射検出装置、たとえば、高温計の使用によって、監視することができる。
【0069】 二者択一的な実施態様において、ウエーハ14の温度は、高温計を用いて直接
的に測定することができる。この実施態様において、シールド部材は、たとえば
、米国特許第5874711号明細書中に開示された方法および系と同様のウエ
ーハによって放出された放射を反射することによって、放出独立性を達成するた
めに使用されてもよく、この場合、前記文献は、参考のためにのみ記載されてい
るものである。
【0070】 第1図に示したように、さらに、系10は、たとえば、マイクロプロセッサー
であってもよいシステム制御装置50を含んでいてもよい。例証された実施態様
において、制御装置50を、熱電対36と連結させて配置させてもよい。特に、
制御装置50を、シールド部材26の温度を示す熱電対36からの電圧シグナル
を受け取るように構成する。受け取ったシグナルに基づいて、その後に、制御装
置50を、銅被覆されたウエーハ14の温度を計算するために配置する。
【0071】 第1図に示したように、システム制御装置50は、ランプのパワー制御装置2
5と連結していてもよい。この配置において、制御装置50は、銅被覆されたウ
エーハ14の温度を測定し、かつ、この情報に基づいて、ランプ24によって放
射されている熱エネルギー量を制御することができる。この方法において、瞬間
的な調節は、慎重に制御された制限の範囲内で、銅被覆されたウエーハ14を処
理するための反応器12内の条件を読み込むことによって可能である。
【0072】 一つの実施態様において、制御装置50は、さらに、系の範囲内で、他の要素
を自動制御するために使用されてもよい。たとえば、制御装置50は、ガス装入
口18を介して、チャンバー12に装入されるガスの流速を制御するために使用
されてもよい。示したように、さらに、制御装置50は、銅被覆されたウエーハ
14がチャンバーの範囲内で回転する速度を制御するために使用されてもよい。
【0073】 第3図によれば、本発明にしたがって構成された系10の一つの実施態様が例
証される。第3図に示された実施態様は、本質的には、第1図で例証された系と
同一である。しかしながら、第3図に示された実施態様は、さらに、上方または
下方の方向で、銅被覆されたウエーハ14を運転する能力を有する昇降機80を
含む。特に、昇降機80は、処理中において、銅被覆されたウエーハ14を、上
方の方向で、ランプ24の方へ、動かすことができる。同様に、処理の後に、ウ
エーハを急速に冷却することが望ましい場合には、昇降機80は、下方の方向に
銅被覆されたウエーハ14を動かすことが可能であり、その際、ウエーハは冷却
のためにコールドプレート90と接触してもよい。
【0074】 本発明は、以下の例によって、良好に認識されてもよい。
【0075】 例1 以下の3個の試験は、熱処理チャンバー中で、反射性表面で被覆された半導体
ウエーハの加熱において、本発明の効果的な系を証明するために実施した。
【0076】 第1の試験において、銅薄膜で被覆されたシリコンウエーハを、熱処理チャン
バー中に置き、かつ、熱電対に取り付けた。その後に、ウエーハを加熱した。加
熱および引き続いての冷却の後に、本発明によって製造されたシールド部材を、
ウエーハの上部3mmの位置に置いた。再度、ウエーハを加熱し、引き続いて冷
却した。その後に、シールド部材をウエーハの上部8mmの位置に移動させ、か
つ、再度加熱した。ウエーハの温度は、各試験で時間の関数として測定した。
【0077】 結果を、第4図および第5図で図示した。第4図および第5図に示したように
、シールド部材を用いることによって、ウエーハの加熱速度は、少ないランプパ
ワーが要求される程度に著しく減少した。さらに、第5図で図示しているように
、本発明のシールド部材で加熱した場合には、銅被覆されたウエーハは、その端
から中心まで、均一な温度分布を達成することができる。さらに、低いランプピ
ンチシール温度が、本発明の系で達成することができる。このようにして、ラン
プの全体の寿命を増加させることができる。
【0078】 上記結果が得られるやいなや、第2の同様の試験を、本発明の系の広範囲のプ
ロセス適用を証明するために実施した。特に試験は、プロセスガス雰囲気とは独
立して系を運転することを証明する。最初に、ウエーハを窒素の存在下で加熱し
た。加熱および引き続いての冷却の後に、ウエーハを再度ヘリウムの存在下で加
熱した。その後に、前記工程を、本発明によって製造されたシールド部材を、銅
被覆されたウエーハの上部8mmの位置に置くことを除き、繰り返した。ウエー
ハの温度を、各試験において時間の関数として測定した。
【0079】 結果を、第6図に例証した。示されたように、本発明のシールド部材を使用す
ることによって、ウエーハの加熱速度は著しく増加する。さらに、結果は、本発
明の系が、ウエーハ温度の良好な制御の提供が可能であることを証明し、それと
いうのも、ウエーハ温度が、直接的に処理中で使用される特別なガスに依存する
ことがないためである。
【0080】 さらに、第3の試験は、本発明の系の総括的な効果を証明するために実施した
【0081】 銅被覆されたウエーハを、最初に、5個の異なるランプ輝度で加熱した。その
後に、シールド部材(CS)を銅被覆されたウエーハ上部8mmに置いた。双方
のシールド部材およびウエーハを、その後に、予め試験された、同様の5個のラ
ンプ輝度で再度加熱した。それぞれの場合において、銅被覆されたウエーハの温
度、シールド部材の温度、およびランプピンチシール温度を測定した。
【0082】 以下の結果が得られた。
【0083】
【表1】
【0084】 前記のように、本発明の系は、低いランプ輝度での高いウエーハ温度を達成し
、かつ、これによる低いランプピールシール温度によって、ランプの寿命を増加
させる。
【0085】 例2 銅酸化は、シールド部材を含む本発明によって製造された系で実施した。
【0086】 Cu酸化試験を、100〜600℃の温度で、酸化時間10〜718秒で、ド
ライ酸素およびウエット酸素中で実施した。走査型電子顕微鏡(SEM)、ラザ
フォード後方散乱分光法(RBS)、分光楕円偏光法(SE)および反射率測定
法(SR)および2次イオン質量分析法(SIMS)を、加工材料の化学的組成
を分析し、かつ、薄膜の酸化/還元反応速度論(kinetics)を測定するために使
用した。
【0087】 試料の調製のために、単結晶シリコン基板を、片面を、約30nmのTaバリ
ヤで被覆した。銅薄膜(約1.0〜1.8mm)をその後に、電解めっき(elec
trochemical deposition)によって沈着させた。Tencor UV−1250
SE薄膜測定系を、Cu酸化物薄層のSEおよびSRを測定し、かつ、酸化物の
光学的性質および厚さを算定するために使用した。RBSを酸化銅の層組成分析
のために使用した。SEMを粒子構造の断面図を得るために使用し、かつ、光学
的技法から測定された層厚を証明した。
【0088】 Cu酸化物の還元反応速度論の試験を、230℃および400℃で、種々の時
間に亘って、還元雰囲気(フォーミングガス:Ar中の10%H)でおこなっ
た。四探針法を、還元されたCu酸化物試料のシート抵抗を測定するために使用
した。還元した試料の断面プロフィールをSIMSを用いて分析した。実施例と
して、パターン化されたCu被覆ウエーハのリフローを、酸化還元反応式を用い
ておこなった。
【0089】 銅酸化に関して、2成分が形成されることは公知である:酸化銅(II)、C
O(赤銅鉱)、および酸化銅(II)、CuO(黒銅鉱)。我々のデーター
は、低い温度での主要な酸化物がCuOであり、かつ、高い温度(すなわち>
500℃)での主要な酸化物がCuOであることを示した。一般に、酸化物の厚
さは、有効な物理的様式によって、SEまたはSRから測定されてもよい。しか
しながら、酸化物が極めて厚い場合には、反射率測定によって、波長の妨害最大
値から、層厚を測定する。層厚は、 L=i/[2(n/λ−n/λ)] [式中、Lは、酸化物の層厚であり、iはλ〜λの完全なサイクル数であり
、2個の波長のピークはカッコのiサイクルであり(たとえば:2個の隣接する
最大値、i=1である)、かつ、nおよびnはそれぞれ、λ〜λの波長
でのCu酸化物薄膜の屈折率である]によって示される。層厚を計算するために
、Cu酸化物屈折率を知ることは必要である。屈折率の実験値を、ドライO
で、200℃で、60秒で酸化されたCu酸化物の分光楕円偏光法から算定した
。結果は、屈折率がCuOの層であることを示した。種々の反射率最大値から
得られる層厚の計算は、第7図および第8図に示した。
【0090】 特に、第7図および第8図は、キャブレラ−モット(Cabrera-Mott)理論によ
るCu酸化物データ分析であり、この場合、これは、ドライ酸化およびウエット
酸化(O中15%HO)のためのCu酸化物の層厚の二乗のアレニウスプロ
ット(第7図)およびドライ酸素環境中で300℃〜400℃で酸化されたCu
薄膜のための酸化時間の関数としてのCu酸化物層厚の二乗である(第8図)。
【0091】 Cu酸化反応速度論のウエット酸素雰囲気の効果が試験された。この試験にお
いて、大気圧下で、固定されたO中の15%HO濃度が使用された。さらに
、第7図は、ウエット酸化物層厚を示し、この場合、これは、同じ温度で、ドラ
イO中でのものよりも厚い。たとえば、300℃および60秒の同じ酸化状態
下で、それぞれ516nmおよび795nmの層厚が、ドライおよびウエット酸
素雰囲気で生じた。
【0092】 しかしながら、示量的試験が、大量の銅の酸化上で実施されてるけれども、C
u薄膜の酸化に関する情報が不足している。一般的には、銅イオンが、銅上のC
Oの形成中において主な移動する種(dominat moving species)であること
が認められている。この場合において、キャブレラおよびモットの金属酸化理論
(C−M)が使用された。C−M理論によれば、成長速度の低さは次式の関係に
よって導かれる。
【0093】
【数1】
【0094】 [式中、Lは酸化物の厚さであり、Eは酸化のための活性化エネルギーであり
、tは酸化時間であり、Tは絶対温度であり、CおよびCは定数であり、か
つ、Kはボルツマン定数である]。我々の結果を理論と比較するために、酸化物
層厚の二乗のアレニウスプロットを第7図に示す。これらのデータの直線的フィ
ット(linear fit)は、銅のドライ酸化およびウエット酸化(O中15%)に
関して、それぞれ見かけの活性化エネルギーEa0.68eVおよび0.43e
Vを得る。Cu薄膜酸化反応速度論を測定するために、一連の試験を、それぞれ
、400℃および230℃の酸化温度で、種々の酸化時間でおこなった。10〜
718秒の時間幅に関する成長データ中において、放物形が、第8図に示したよ
うに確認される。
【0095】 C−M等式のパラメーターは、前記分析によって得られ、この場合、これは、
ドライ酸化に関して、C=3.5×10nm/秒、C_0およびEa=
0.68eVを示している。Cu酸化の計算式は、前記パラメータを用いて導び
かれてもよく、かつ、次式
【0096】
【数2】
【0097】 [式中、LはCu酸化物層厚(nm)であり、かつ、tは酸化時間(s)である
]のように示される。第9図において、300℃および400℃で酸化されたC
u薄膜のためのSEM結果を含む、算定結果および試験結果を比較した。特に、
第9図は、理論的計算、SRおよびSEMによって得られた酸化銅の層厚の比較
である。実線は、理論的計算結果である。白抜きのまる(circle)および黒まる
は、それぞれ、ドライ酸素中の300℃でのSRおよびSEMの結果である。白
抜きの四角は、ドライ酸素中の400℃でのSRの結果であり、その一方で、黒
四角は、蒸気環境(N中50%HO)中で、400℃でのSEMの結果であ
る。値間の良好な一致が得られた。
【0098】 2個の理論的酸化銅が存在する:酸化銅(I)、CuO(赤銅鉱)および酸
化銅(II)、CuO(黒銅鉱)である。RBSは、酸化物組成および厚さにお
いて重要な情報を提供する。3個のCu薄膜試料は、RBS分析に提供される。
試料#1および#2を、ドライO雰囲気中で、60秒に亘って、400℃およ
び500℃で、それぞれ乾燥させた。試料#3を、ドライO(O中15%H O)中で、350℃で、60秒に亘って酸化させた。第1表で示された結果は
、CuO層のみが350℃でウエット酸素中で形成されることを示す。400
℃でのドライ酸素に関して、Cu酸化物層のバルクは、主に、CuOである。
500℃の高い酸化温度に関して、理論的なCu酸化物が分類分けされ、この場
合、上層はCuOであり、かつ、下層はCuOである。酸素濃度は、上部から
下部へと減少する。
【0099】
【表2】
【0100】 分光反射率を用いて測定された厚さを確認するために、Cu薄膜試料を、SE
M断面分析のために調製する。試料を、300℃で、ドライ酸素雰囲気中で、別
個に、29、115、460および718秒に亘って酸化した。酸化後に、Cu
酸化物薄膜を分光反射率およびSEMの双方によって分析した。
【0101】 第9図において、分光反射率から得られた厚さおよびSEMから得られた厚さ
について比較した。値間の良好な一致が得られた。
【0102】 スチーム酸化された銅薄膜の他の一連の試料を、SEM分析のために調製した
。ECD堆積されたCu薄膜の層厚は、約1900nmであった。試料を、40
0℃で、スチーム雰囲気(N中の50%HO)中で、別個に60、150お
よび300秒に亘って酸化させた。
【0103】 SEM断面図測定結果は、第9図に示す。Cu酸化物の層厚は、それぞれ、6
0、150および300秒の酸化時間で、1540、2390および2660n
mであった。SEM結果と比較して、Cu酸化物の層厚は、400℃の酸化温度
で、ドライO、またはO中の15%HOまたはN中の50%HOの雰
囲気に関しては同様である。
【0104】 銅酸化物薄膜の還元反応速度論は、Ar/10%Hの還元環境中で、100
〜400℃で、3〜180秒の還元時間に亘って試験した。還元されたCu酸化
物のシート抵抗を、四探針法を用いて測定した。SEMおよびSIMSを、還元
されたCu酸化物の断面プロフィールを調査するために使用した。
【0105】 400℃での銅酸化物の還元に関する化学方程式は、以下のようにして示され
る: CuO(s)+H=2Cu(s)+HO(g)(76.97kJ/mole) CuO(s)+H=2Cu(s)+HO(g)(89.43kJ/mole) 前記等式から、多量のエネルギーが、Cu酸化物の還元中に発熱反応によって
放出されることが明らかになった。この試験で使用されたCu酸化物の層厚は、
約1.5μmであった。
【0106】 Tencor R75S 四探針法を、還元された薄膜のシート抵抗を測定す
るために使用した。酸化物薄膜のシート抵抗は、四探針法によって測定するには
高すぎた。裸眼による視覚的試験は、還元後にウエーハの表面が高く鏡面的にな
ることを示し、この場合、これは、酸化物の完全な還元を示すものである。
【0107】 還元されたCu薄膜のシート抵抗を、第10図で示す。約1.5μmのCu酸
化物薄膜が、400℃で、たったの3秒において還元された。230℃の低い温
度に関しては、より長い時間がかかった(50秒)。おおよその還元速度が計算
され、この場合、これは、それぞれ、400℃および230℃の還元温度に関し
て、500nm/sおよび37nm/sである。
【0108】 SIMS分析を、還元中で、Cu酸化物からのCu薄膜を形成するメカニズム
を試験するために使用した。230℃で、10、45および90秒に亘って還元
されたCuO薄膜に関するSIMS結果は、還元が、酸化物−銅干渉から生じ
ることを示し、その際、少量の還元は、酸化物表面で生じる。
【0109】 ここで、例は、このような酸化反応式を用いる最近のプロセス適用によって、
PVD Cu薄膜のリフローを達成するを示した。適量の銅が、ビアス(Vias)
およびトレンチの完全な充填を可能にするために必要とされる。しかしながら、
過剰な堆積は、架橋を防止を回避するものとかんがえられる(金属中でのボイド
を残す考えられうる欠陥モデル)。これは、アニーリング工程および引き続いて
の堆積を必要とし、この場合、これは、表面上の鋭い形状に金属を拡散すること
を可能にする。リフロー工程での改善は、酸化剤(たとえば、酸素または水蒸気
)および水素(純粋なものであるか、またはフォーミングガスとして)の使用に
より可能であり、この場合、これは、一緒にかまたは連続的に装入される。
【0110】 酸化剤は、CuOを形成し、かつ、酸素含有ガスを用いてのその還元は、効
果的なボイドの充填を導く、銅の表面拡散を増大させるのに十分なエネルギーを
放出する。この効果を調査するために、試料を、PVDを用いて、パターン化さ
れたウエーハ上で、約500nmの厚さの銅を堆積させることによって調製した
。試料を、230℃で、30秒に亘って、ドライかまたはウエットO雰囲気中
で酸化した。前記データに基づいて、35nmのCu酸化物の層が、この酸化工
程において成長されることが期待される。
【0111】 引き続いて、Cu酸化物のインシトウ(in-situ)還元を、400℃で、3秒
および180秒に亘って、フォーミングガス中でおこなった。リフローのレベル
(a)は、a=1−h/hで量的に定義されてもよく、この場合、hおよ
びhは、リフロー後および前のステップ高(step height)である。理想的に
は、hは0であってもよく、したがって(a)は1であるべきである。この定
義を用いて、リフローのレベル(a)は1であるべきである。この定義を使用す
ることで、リフローのレベルを異なるプロセスサイクルと比較し、この場合、こ
れは、ドライ酸化および3秒の還元に関してa=0.29を示し、ドライ酸化お
よび180秒の還元に関してa=0.53を示し、かつ、ウエット酸化および1
80秒の還元に関してa=0.53を示す。
【0112】 本発明に関するこれらのおよび他の改変および変法は、当業者に公知の技術に
よって、本発明の目的および範囲を逸脱することなくおこなわれてもよく、この
場合、これは、より詳細には追加した請求項中で示される。さらに、種々の実施
態様が、全部かまたは部分的に置き換えられてもよいとする。さらに、これらの
従来技術によって、前記の記載が例にすぎず、かつ、このような追加された請求
項中で、本発明を制限することなくさらに記載されることが認められてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシールド部材を有する熱処理チャンバーの断面図。
【図2】 本発明によるシールド部材および熱電対を有する熱処理チャンバーの断面図。
【図3】 本発明によるシールド部材、コールドプレートおよび昇降機を有する熱処理チ
ャンバーの断面図。
【図4】 実施例から得られた結果を示すグラフ図。
【図5】 実施例から得られた結果を示すグラフ図。
【図6】 例1で得られた結果を示すグラフ図。
【図7】 例2で得られた結果を示すグラフ図。
【図8】 例2で得られた結果を示すグラフ図。
【図9】 例2で得られた結果を示すグラフ図。
【図10】 例2で得られた結果を示すグラフ図。
【符号の説明】
10 系、 12 熱処理チャンバー、 14 ウエーハ、 15 基板ホル
ダー、 16 冷却水路、 18 ガス装入口、 20 ガス排出口、 80
昇降機
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月12日(2001.10.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/302 P (31)優先権主張番号 09/648,839 (32)優先日 平成12年8月25日(2000.8.25) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,KR,S G (72)発明者 ランディール タクア アメリカ合衆国 カリフォルニア サン ノゼ アペニンズ サークル 5261 (72)発明者 アーノン ガット アメリカ合衆国 カリフォルニア パロ アルト ブライアント ストリート 2000 Fターム(参考) 5F004 AA16 BA19 BB05 BB23 CB12 DA24 DB08 EA34 5F045 AA20 AC11 AD09 DP04 EJ04 EK12 GB05 5F058 BC03 BF55 BF62 BF63 BF64

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射性材料で被覆されている半導体ウエーハを加熱するため
    の系において、 半導体ウエーハを包含するために取り付けられた熱処理チャンバー; この熱処理チャンバー中に包含される半導体ウエーハ、その際、このウエーハは
    高反射性材料で被覆されており; この熱処理チャンバー中に包含される半導体ウエーハを加熱するために熱処理チ
    ャンバーに連結されている加熱装置、その際、この加熱装置は、光エネルギーを
    放射しており; この加熱装置と半導体ウエーハとの間に配置されたシールド部材、その際、この
    シールド部材は、半導体が加熱されると同時に温度が上昇する材料から製造され
    ており、このシールド部材は、加熱装置によって放出され、半導体ウエーハによ
    って反射された熱を吸収する能力を有し、このシールド部材は、処理中において
    半導体ウエーハを加熱するために配置されていることを特徴とする、反射性材料
    で被覆されている半導体ウエーハを加熱するための系。
  2. 【請求項2】 高反射性材料が銅を含有する、請求項1に記載の系。
  3. 【請求項3】 熱処理中でのシールド部材の温度を制御するために、シール
    ド部材と連結して配置される温度検出器をさらに有し、その際、この半導体ウエ
    ーハの温度を、熱処理中において、シールド部材の温度に基づいて導くことが可
    能である、請求項1に記載の系。
  4. 【請求項4】 温度検出器が、熱電対を有する、請求項3に記載の系。
  5. 【請求項5】 温度検出器が、複数個の熱電対を有する、請求項3に記載の
    系。
  6. 【請求項6】 温度検出器および加熱装置と連結している制御装置をさらに
    有し、その際、制御装置が、温度検出器から受け取る温度情報に呼応して、加熱
    装置によって放射される熱エネルギー量を制御するために配置されている、請求
    項3に記載の系。
  7. 【請求項7】 温度検出器に加えて、半導体ウエーハの温度を測定するため
    の高温計をさらに有する、請求項3に記載の系。
  8. 【請求項8】 シールド部材が、セラミック材料から製造されている、請求
    項1に記載の系。
  9. 【請求項9】 半導体ウエーハをそれぞれ加熱および冷却するために、半導
    体ウエーハをシールド部材へ向かう方向かまたはシールド部材から離す方向に移
    動させることが可能な昇降機を有する、請求項1に記載の系。
  10. 【請求項10】 シールド部材が、半導体ウエーハから約10mmの範囲内
    に配置されている、請求項1に記載の系。
  11. 【請求項11】 シールド部材が、半導体ウエーハから約3mm〜約8mm
    の間に配置されている、請求項1に記載の系。
  12. 【請求項12】 加熱装置が、複数個のランプを有する、請求項1に記載の
    系。
  13. 【請求項13】 半導体ウエーハが上部表面を含有し、その際、上部表面が
    、高反射性材料によって完全に被覆されている、請求項1に記載の系。
  14. 【請求項14】 高反射性材料が、パターン中の前記ウエーハ上に被覆され
    る、請求項1に記載の系。
  15. 【請求項15】 シールド部材が、高放射率を有する材料から製造されてい
    る、請求項1に記載の系。
  16. 【請求項16】 高反射性材料で被覆された半導体ウエーハを加熱するため
    の方法において、この方法が、 熱処理チャンバー中に被覆されたウエーハを準備し; 熱処理チャンバー内で、加熱装置と半導体ウエーハとの間にシールド部材を配置
    し、その際、シールド部材は、半導体ウエーハが加熱されると同時に温度が上昇
    する材料から製造されており、その際、シールド部材は、加熱装置によって放出
    され、加熱された場合に半導体ウエーハの反射性材料によって反射される熱を吸
    収する能力を有し、その際、シールド部材は、処理中で、半導体ウエーハを加熱
    するために構成されており;かつ、熱処理チャンバー中でウエーハおよびシール
    ド部材を加熱するために、半導体ウエーハおよびシール部材を加熱装置によって
    放射された光エネルギーに暴露する工程を含むことを特徴とする、高反射性材料
    で被覆された半導体ウエーハを加熱するための装置。
  17. 【請求項17】 半導体ウエーハを加熱すると同時にシールド部材の温度を
    監視し; このシールド部材の温度に基づいて半導体ウエーハの温度を測定し;かつ、 半導体ウエーハの測定された温度に基づいて、熱処理中で、熱処理チャンバーに
    提供されている光エネルギー量を制御する工程をさらに含む、請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 半導体ウエーハを、酸化ガスの存在下で加熱する、請求項
    16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 シールド部材が、半導体ウエーハから約10mm未満で離
    して置かれている、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 半導体ウエーハを、還元ガスの存在下で加熱する、請求項
    16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 反射性材料が銅を含有する、請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 半導体ウエーハを、水蒸気の存在下で光エネルギーに暴露
    する、請求項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 半導体ウエーハを、酸素の存在下で光エネルギーに暴露す
    る、請求項16に記載の方法。
  24. 【請求項24】 半導体ウエーハが、約600℃未満の温度で加熱される、
    請求項16に記載の方法。
  25. 【請求項25】 半導体ウエーハを、水素の存在下で光エネルギーに暴露す
    る、請求項16に記載の方法。
  26. 【請求項26】 シールド部材の温度を、熱電対を用いて監視する、請求項
    17に記載の方法。
  27. 【請求項27】 シールド部材の温度を、少なくとも一つの高温計を用いて
    監視する、請求項17に記載の方法。
  28. 【請求項28】 半導体ウエーハが、上部表面を含有し、その際、上部表面
    が、高反射性材料によって、完全に被覆されている、請求項16に記載の方法。
  29. 【請求項29】 高反射性材料が、パターン中で半導体ウエーハ上に被覆さ
    れる、請求項16に記載の方法。
  30. 【請求項30】 シールド部材が、高放射率を有する材料を含む、請求項1
    6に記載の方法。
  31. 【請求項31】 シールド部材が、シリコンを含有する材料から製造される
    、請求項16に記載の方法。
  32. 【請求項32】 シールド部材が、炭化珪素を含む材料から製造される、請
    求項16に記載の方法。
  33. 【請求項33】 反射性材料が銅を含有し、かつ、半導体ウエーハが、約4
    00℃未満の温度に加熱される、請求項20に記載の方法。
  34. 【請求項34】 反射性材料が銅を含有し、かつ、酸化ガスが蒸気を含有し
    、かつ、半導体ウエーハが、約600℃未満の温度に加熱される、請求項18に
    記載の方法。
JP2001522575A 1999-09-03 2000-08-30 急速加熱中の反射性基板の温度を制御するための系 Withdrawn JP2003509842A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/390,305 US6359263B2 (en) 1999-09-03 1999-09-03 System for controlling the temperature of a reflective substrate during rapid heating
US09/390,305 1999-09-03
US20407200P 2000-05-12 2000-05-12
US60/204,072 2000-05-12
US09/648,839 2000-08-25
US09/648,839 US6403923B1 (en) 1999-09-03 2000-08-25 System for controlling the temperature of a reflective substrate during rapid heating
PCT/IB2000/001222 WO2001018850A1 (en) 1999-09-03 2000-08-30 System for controlling the temperature of a reflective substrate during rapid heating

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003509842A true JP2003509842A (ja) 2003-03-11

Family

ID=27394619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001522575A Withdrawn JP2003509842A (ja) 1999-09-03 2000-08-30 急速加熱中の反射性基板の温度を制御するための系

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6403923B1 (ja)
EP (1) EP1208585A1 (ja)
JP (1) JP2003509842A (ja)
KR (1) KR20020026006A (ja)
WO (1) WO2001018850A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539622A (ja) * 1999-03-15 2002-11-19 ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド 熱処理室中の温度を決定する方法
WO2011046020A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 住友電気工業株式会社 炭化珪素基板の製造方法、炭化珪素基板および半導体装置
KR101310778B1 (ko) * 2010-07-15 2013-09-25 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체 소자의 열적 평준화 방법

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4625183B2 (ja) * 1998-11-20 2011-02-02 ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド 半導体ウェハのための急速加熱及び冷却装置
US6970644B2 (en) * 2000-12-21 2005-11-29 Mattson Technology, Inc. Heating configuration for use in thermal processing chambers
US7015422B2 (en) * 2000-12-21 2006-03-21 Mattson Technology, Inc. System and process for heating semiconductor wafers by optimizing absorption of electromagnetic energy
US6902622B2 (en) * 2001-04-12 2005-06-07 Mattson Technology, Inc. Systems and methods for epitaxially depositing films on a semiconductor substrate
US7734439B2 (en) 2002-06-24 2010-06-08 Mattson Technology, Inc. System and process for calibrating pyrometers in thermal processing chambers
US7101812B2 (en) * 2002-09-20 2006-09-05 Mattson Technology, Inc. Method of forming and/or modifying a dielectric film on a semiconductor surface
US6835914B2 (en) * 2002-11-05 2004-12-28 Mattson Technology, Inc. Apparatus and method for reducing stray light in substrate processing chambers
US7654596B2 (en) * 2003-06-27 2010-02-02 Mattson Technology, Inc. Endeffectors for handling semiconductor wafers
US7642205B2 (en) 2005-04-08 2010-01-05 Mattson Technology, Inc. Rapid thermal processing using energy transfer layers
US8152365B2 (en) * 2005-07-05 2012-04-10 Mattson Technology, Inc. Method and system for determining optical properties of semiconductor wafers
US7543981B2 (en) * 2006-06-29 2009-06-09 Mattson Technology, Inc. Methods for determining wafer temperature
US7745909B2 (en) * 2007-02-26 2010-06-29 International Business Machines Corporation Localized temperature control during rapid thermal anneal
US20090096066A1 (en) * 2007-10-10 2009-04-16 Anderson Brent A Structure and Method for Device-Specific Fill for Improved Anneal Uniformity
US7679166B2 (en) * 2007-02-26 2010-03-16 International Business Machines Corporation Localized temperature control during rapid thermal anneal
US7692275B2 (en) 2007-02-26 2010-04-06 International Business Machines Corporation Structure and method for device-specific fill for improved anneal uniformity
US7759773B2 (en) * 2007-02-26 2010-07-20 International Business Machines Corporation Semiconductor wafer structure with balanced reflectance and absorption characteristics for rapid thermal anneal uniformity
US7976216B2 (en) * 2007-12-20 2011-07-12 Mattson Technology, Inc. Determining the temperature of silicon at high temperatures
KR20200135666A (ko) 2019-05-24 2020-12-03 삼성전자주식회사 기판 처리 장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861609A (en) * 1995-10-02 1999-01-19 Kaltenbrunner; Guenter Method and apparatus for rapid thermal processing

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5259881A (en) * 1991-05-17 1993-11-09 Materials Research Corporation Wafer processing cluster tool batch preheating and degassing apparatus
JPS61289620A (ja) * 1985-06-18 1986-12-19 Sony Corp 半導体薄膜の熱処理方法
US4981815A (en) 1988-05-09 1991-01-01 Siemens Aktiengesellschaft Method for rapidly thermally processing a semiconductor wafer by irradiation using semicircular or parabolic reflectors
US5571010A (en) * 1993-06-18 1996-11-05 Tokyo Electron Kabushiki Kaisha Heat treatment method and apparatus
US5967661A (en) 1997-06-02 1999-10-19 Sensarray Corporation Temperature calibration substrate
US6171982B1 (en) 1997-12-26 2001-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for heat-treating an SOI substrate and method of preparing an SOI substrate by using the same
US6034357A (en) 1998-06-08 2000-03-07 Steag Rtp Systems Inc Apparatus and process for measuring the temperature of semiconductor wafers in the presence of radiation absorbing gases

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861609A (en) * 1995-10-02 1999-01-19 Kaltenbrunner; Guenter Method and apparatus for rapid thermal processing

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539622A (ja) * 1999-03-15 2002-11-19 ステアーグ アール ティ ピー システムズ インコーポレイテッド 熱処理室中の温度を決定する方法
WO2011046020A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 住友電気工業株式会社 炭化珪素基板の製造方法、炭化珪素基板および半導体装置
WO2011046021A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 住友電気工業株式会社 炭化珪素基板の製造方法および炭化珪素基板
KR101310778B1 (ko) * 2010-07-15 2013-09-25 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체 소자의 열적 평준화 방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP1208585A1 (en) 2002-05-29
US6403923B1 (en) 2002-06-11
WO2001018850A1 (en) 2001-03-15
KR20020026006A (ko) 2002-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003509842A (ja) 急速加熱中の反射性基板の温度を制御するための系
US6359263B2 (en) System for controlling the temperature of a reflective substrate during rapid heating
US6200023B1 (en) Method for determining the temperature in a thermal processing chamber
US6293696B1 (en) System and process for calibrating pyrometers in thermal processing chambers
US6204484B1 (en) System for measuring the temperature of a semiconductor wafer during thermal processing
US9633876B2 (en) Selective reflectivity process chamber with customized wavelength response and method
US5997175A (en) Method for determining the temperature of a semi-transparent radiating body
JP2711239B2 (ja) 基板温度測定のための方法及び装置
US5874711A (en) Apparatus and method for determining the temperature of a radiating surface
US20120071005A1 (en) Heat treating apparatus, heat treating method and storage medium
US20040065657A1 (en) Black reflector plate
JPH10239165A (ja) 基板の温度測定器、基板の温度を測定する方法および基板の加熱方法
JPH1098084A (ja) 基板温度測定法及び基板温度測定装置
US6888104B1 (en) Thermally matched support ring for substrate processing chamber
Hu et al. In situ rapid thermal oxidation and reduction of copper thin films and their applications in ultralarge scale integration
US8172950B2 (en) Substrate processing apparatus and semiconductor device producing method
US6666577B2 (en) Method for predicting temperature, test wafer for use in temperature prediction, and method for evaluating lamp heating system
JP2003045818A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2000208524A (ja) 温度モニタ用半導体ウエハの温度測定方法
JP2023124480A (ja) 温度測定方法および熱処理装置
JPS60137027A (ja) 光照射加熱方法
JPH11163070A (ja) 半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法
KR200383348Y1 (ko) 기판 프로세싱 챔버용의 열적으로 조화된 지지 링
Timans et al. Low temperature measurements and monitors for rapid thermal processing
Lojek RTA implant monitor: does it tell the truth?

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070820

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071011

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20080201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111104