JP2003509446A - 塩化臭素濃水溶液の殺菌剤用途 - Google Patents

塩化臭素濃水溶液の殺菌剤用途

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    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2303/00Specific treatment goals
    • C02F2303/04Disinfection

Abstract

(57)【要約】 臭素が基になった単一供給の殺菌剤を用いてある表面を消毒する方法およびある一団の水を消毒する方法を記述する。本方法では、殺菌活性臭素を殺菌剤として含んで成る濃厚液状殺菌剤組成物を用いる。また、前記濃厚液状殺菌剤組成物を生成させる下記の方法も記述する:(a)塩化臭素と(b)pHが少なくとも約7のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液を(i)本組成物の活性臭素含有量が少なくとも約100,000ppm(重量/重量)で(ii)本組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量で共に混合する。本方法で塩化臭素を活性臭素源として用いると結果として生じる水性組成物に入っている塩化臭素に含まれる臭素の全部が活性臭素として溶液の状態で利用されることから有利である。言い換えれば、本方法では塩化臭素に含まれる塩素が溶解状態のアルカリ金属塩化物塩に変化することで、臭素の全部が本殺菌剤組成物の活性臭素含量として遊離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景) 冷却水の微生物防除および廃棄物処理装置の消毒では塩素処理−脱塩素処理(
chlorination−dechlorination)よりも臭素が基に
なった殺菌剤の方が殺菌的に有利であることが確かめられている。水処理産業で
は、pH値を高くするとそのような利点が費用効果的防除になり、アンモニアを
存在させると殺菌活性がほとんど全く失われずかつ細菌、藻および軟体動物が有
効に防除されることが認識されている。
【0002】 臭素が基になった殺菌剤を水系の中に導入する一般的方法は、NaBr水溶液
をNaOCl漂白剤と協力させて用いることによる方法である。使用者が両方の
材料を共通地点に供給すると、NaOClが臭化物イオンをHOBr/OBr-
に酸化する。その後、この活性化された溶液を処理すべき水系に直接導入する。
前記HOBr/OBr-混合物は不安定であり、これを水に導入する直前にそれ
を現場で生成させる必要があるため、前記2種類の液体の供給をそのような様式
で行う必要がある。その上、前記2種類の液体の供給および計量は厄介であり、
特に、臭化物イオンの活性化が起こるのに要する時間が経過することを可能にす
る装置を設計する必要がある。その結果、数多くの殺菌剤使用者は臭素が基にな
った単一供給の殺菌剤が必要であることを明示していた。塩化臭素分子がそのよ
うな要求を満足させると考えられていた。これは室温で液状で水系に直接供給可
能であり、直ちに加水分解が起こってHOBrを生成する。 BrCl+H2O→HOBr+HCl (1) 塩化臭素の特性を表1に挙げる。
【0003】
【表1】
【0004】 この材料は特定の性質を有し、特に腐食性、高い蒸気圧および発煙性の傾向があ
ることから、これの取り扱いおよび使用には注意と技術が必要であることが分か
るであろう。
【0005】 臭素が基になっている単一供給の殺菌剤を提供する初期の努力は、臭素と過剰
量の臭化物イオンの錯体を強酸の存在下で生成させ、そして得られた溶液をエタ
ノールアミンで安定化させることを含んで成っていた。その結果得られた過臭化
水素エタノールアンモニウム溶液の元素状臭素含有量は38重量%以下であった
。これに関連してFavstritskyの米国特許第4,886,915号そ
してFavstritsky、HeinおよびSquiresの米国特許第4,
966,716号を参照のこと。
【0006】 そのような溶液は殺菌的活性臭素を単一供給で水系に導入することを可能にす
るものであった。前記過臭化水素エタノールアンモニウムは塩化臭素の場合と同
様に水中で加水分解してHOBrを放出する。このような溶液の蒸気圧は塩化臭
素のそれよりも低かった。それにも拘らず、前記溶液は依然として測定可能な蒸
気圧を示し、従って、貯蔵および使用中に望ましくない赤色がかった蒸気を発生
する傾向があった。
【0007】 塩化臭素の高濃度水溶液を安定化する経済的に受け入れられる方法がMoor
e他の米国特許第5,141,652号に記述されている。塩化臭素と水とハロ
ゲン化塩またはハロゲン化水素酸から前記溶液は調製される。このような溶液が
分解する速度は1年当たり30%未満でありそしてハロゲン化塩が高濃度の場合
には1年当たり5%未満であることが確認されている。その上、元素状臭素15
%当量を含有する溶液を調製することも可能であった。不幸なことには、そのよ
うな溶液は相対的に高い酸性度を示して腐食性で煙を発する傾向があることから
、それらの商業的受け入れに関して制限が課せられている。
【0008】 臭素が基になった数多くの固体状殺菌剤、例えばBrClDMH(1,3−ブ
ロモクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン)などは、この材料を水に溶解させ
て液体として水処理装置に供給することができる量が限定されている。例えば、
BrClDMHが水中で示す溶解度はわずか約0.15%にすぎない。そのよう
な誘導体の別の制限は、pHが中性であるとHOBrが迅速に分解を起こして最
終的に臭化物イオンを生成する点にある。従って、そのような水溶液を貯蔵およ
び輸送する可能性は大きく制限され、その商業的実現性は疑問視される。
【0009】 Goodenough他の米国特許第3,558,503号には、種々の安定
剤により安定化された特定の臭素水溶液そしてそのような水溶液を用いることが
できる種々の用途が記述されている。前記特許に記述されている組成物は、臭素
値が0.01から100,000重量ppm(parts per milli
on)で臭素と臭素安定剤に存在する窒素のモル比が2.0:1から0.5:1
の範囲の臭素水溶液から成る。使用される安定剤は、ビウレット、スクシンイミ
ド、尿素、低級脂肪族で一置換もしくは二置換されている尿素(各置換基が炭素
原子を2から4個含む)、スルファミン酸、または式RSO3NH2(式中、Rは
メチルまたはエチル基である)で表されるアルキルスルホンアミドである。前記
溶液にまた水酸化物添加剤(この水酸化物添加剤はアルカリ土類の水酸化物また
はアルカリ金属の水酸化物である)をこの溶液のpHが8から10の範囲になる
に充分な量で含有させることも可能である。
【0010】 Dallmier他の米国特許第5,683,654号には、アルカリもしく
はアルカリ土類金属の次亜塩素酸塩の水溶液と水に可溶な臭化物イオン源を混合
することにより安定化されていない次亜臭素酸アルカリもしくはアルカリ土類金
属塩溶液を生成させることによる次亜臭素酸アルカリ金属もしくはアルカリ土類
金属塩水溶液の調製が考察されている。前記溶液に温度が少なくとも50℃のス
ルファミン酸アルカリ金属の水溶液を、スルファミン酸アルカリ金属塩と次亜臭
素酸アルカリもしくはアルカリ土類金属塩のモル比が0.5から6になるような
量で添加することにより、安定化された次亜臭素酸アルカリもしくはアルカリ土
類金属塩水溶液を生成させている。前記Dallmier他の特許には、そのよ
うなアプローチにより前記Goodenough他のアプローチに比較して消毒
に利用され得るハロゲンのはるかに高い量が達成されたことを教示している。し
かしながら、前記Dallmier他の特許には、彼らの方法では不安定なNa
OBrが生成した後に安定化を迅速に実施すべきであることの認識が示されてい
る。
【0011】 従って、臭素が基になっていて水に可溶で非酸性で非腐食性の単一供給殺菌剤
を用いて表面を消毒する方法および一団の水を消毒する方法が依然として求めら
れている。
【0012】 (発明) 本発明は、臭素が基になった単一供給の殺菌剤(single−feed,b
romine−based biocide)を用いてある表面を消毒する方法
およびある一団の水を消毒する方法を提供するものである。本発明の方法を用い
て消毒することができる表面の例には、台所のカウンター、浴室のカウンター、
壁および床が含まれる。本発明の方法を用いて消毒することができる一団の水に
は、冷却水系、廃水流出液、パルプおよび製紙工場、油田、空気洗浄装置、火災
用水貯蔵所(fire reservoir)および蒸発凝縮器が含まれる。本
方法では、殺菌活性臭素を臭素が基になった単一供給の殺菌剤として含んで成る
濃厚液状殺菌剤組成物(concentrated liquid bioci
de compositions)を用いる。本発明は、更に、塩化臭素水溶液
を生成させる工程も包含し、このように、殺菌活性臭素の新規で著しく有用な濃
厚溶液を提供する。本塩化臭素溶液はプランクトン(planktonic)(
溶液)細菌に対しては漂白(bleach)と同様な性能を示す。本塩化臭素溶
液は、更に、生物膜(biofilm)(表面)細菌(これを死滅させる方がプ
ランクトン細菌を死滅させるよりも困難である)に対しては漂白よりも効果的で
ある。
【0013】 本発明の1つの態様では、ある表面を消毒する方法を提供する。この方法は、
前記表面に(a)塩化臭素と(b)pHが少なくとも約7のスルファミン酸アル
カリ金属塩水溶液からなる濃厚液状殺菌剤組成物を適用することを含んで成る。
前記(a)と(b)の量は、(i)前記組成物の活性臭素含有量が少なくとも約
100,000ppm(重量/重量)で(ii)前記組成物に含まれる活性臭素
に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量である。好適には、前記殺菌
剤溶液を消毒すべき表面に適用する前に前記濃溶液を水で希釈する。この希釈量
は、希釈された溶液が前記殺菌剤組成物を有効殺菌濃度で含有することを条件と
して多様であり得る。
【0014】 本発明の別の態様では一団の水を消毒する方法を提供し、この方法は、前記一
団の水に濃厚液状殺菌剤組成物を導入することを含んで成る。前記殺菌剤組成物
は(a)塩化臭素と(b)pHが少なくとも約7のスルファミン酸アルカリ金属
塩水溶液からなる。前記(a)と(b)の量は、前記殺菌剤組成物中の(i)活
性臭素含有量が少なくとも約100,000ppm(重量/重量)で(ii)活
性臭素に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量である。
【0015】 本発明の更に別の態様ではある表面を消毒する方法を提供する。この方法は、
前記表面に(a)アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩(dichlorohy
pobromite)と(b)pHが少なくとも約7のスルファミン酸アルカリ
金属塩水溶液からなる濃厚液状殺菌剤組成物を適用することを含んで成る。前記
(a)と(b)の量は、(i)前記組成物の活性臭素含有量が少なくとも約10
0,000ppm(重量/重量)で(ii)前記組成物に含まれる活性臭素に対
する窒素の原子比が1を越えるような量である。
【0016】 本発明の更に別の態様では一団の水を消毒する方法を提供し、この方法は、前
記一団の水に濃厚液状殺菌剤組成物を導入することを含んで成る。前記殺菌剤組
成物は(a)アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩と(b)pHが少なくとも約
7のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液からなる。前記(a)と(b)の量は
、前記殺菌剤組成物中の(i)活性臭素含有量が少なくとも約100,000p
pm(重量/重量)で(ii)活性臭素に対する窒素の原子比が1を越えるよう
な量である。
【0017】 さらなる態様は生物膜を根絶する方法であり、この方法は、前記生物膜を(a
)塩化臭素と(b)水中のスルファミン酸アルカリ金属塩を前記組成物中の活性
臭素に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量で用いて生成させた殺菌
剤組成物を生物膜根絶濃度(biofilm eradicating con
centration)で含有する水性媒体に接触させることを含んで成る。こ
のような様式で有効に撲滅される生物膜種は、とりわけ、P.エアルギノサ(P
.aeruginosa)およびK.ニユーモニア(K.pneumoniae
)を含む生物膜である。
【0018】 さらなる態様は細菌を失活させる方法であり、この方法は、前記細菌を(a)
塩化臭素と(b)水中のスルファミン酸アルカリ金属塩を前記組成物中の活性臭
素に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量で用いて生成させた活性臭
素含有殺菌剤組成物を細菌失活濃度で含有する水性媒体に接触させることを含ん
で成る。このような様式で有効に失活(死滅)する細菌は、とりわけ、E.コリ
(E.coli)、P.エアルギノサおよびS.アウレウス(S.aureus
)を含む細菌である。
【0019】 以下に示す説明および添付請求の範囲から本発明の前記および他の態様が更に
明らかになるであろう。
【0020】 本発明の利点は、本明細書で提供する濃厚液状殺菌剤組成物が殺菌剤として望
ましくない漂白特性(これには不安定さと不快な臭気が含まれる)を伴うことな
く漂白剤の効果と少なくとも同等な効果を示す点にある。このように、本発明の
方法は漂白剤が殺菌剤用途で用いられている方法の代わりになり得る。本発明の
方法を用いて防除可能な生物には、細菌、菌類、スライム(slime)および
軟体動物が含まれる。本発明の方法の別の利点は、本明細書で提供する濃厚液状
殺菌剤組成物が水溶性で非酸性で非腐食性である点にある。本発明のさらなる利
点は、本発明が提供する濃厚液状殺菌剤組成物が単一供給の殺菌剤である点にあ
り、用語「単一供給」とは、最終使用者が濃厚液状殺菌剤組成物を調製するため
に更にいかなる成分も混合する必要がないことを指す。
【0021】 ある表面を消毒する方法は、塩化臭素またはアルカリ金属のジクロロ次亜臭素
酸塩を含有する濃厚液状殺菌剤組成物を、消毒すべき表面に適用することを含ん
で成る。この濃厚液状殺菌剤組成物はその消毒を行うべき表面にいろいろな様式
で適用することができる。本組成物を前記表面に直接注ぎ込んでもよく、前記表
面に噴霧してもよく、又アプリケーター(applicator)に注ぐか或は
噴霧した後にそれを前記表面に接触させてもよい。アプリケーターには、これら
に限定するものでないが、布、スポンジ、ペーパータオルおよびモップが含まれ
る。
【0022】 一団の水を消毒する方法は、塩化臭素またはアルカリ金属のジクロロ次亜臭素
酸塩を含有する濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に導入することを含んで成
る。種々な方法を用いて本濃厚液状殺菌剤組成物を、消毒すべき一団の水に導入
することができる。本濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に一度に全部か或は
時間をかけてゆっくり、例えばポンプまたはフィーダー(feeder)などで
直接加えてもよい。水がある装置の中を循環している系では、本濃厚液状殺菌剤
組成物を前記装置に添加してもよい。
【0023】 本濃厚液状殺菌剤組成物をその消毒すべき一団の水に添加すると、前記一団の
水の中に総有効ハロゲン(total available halogen)
がCl2として表して1リットル当たり好適には2から10ミリグラムの範囲で
存在するような濃度の殺菌剤が前記一団の水の中に生成する。好適な態様では、
本濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水にこの一団の水の中に総有効ハロゲンが
Cl2として表して1リットル当たり2から10ミリグラムの範囲で維持される
ように必要に応じて導入する。前記一団の水の中に存在させるより好適な総有効
ハロゲン量はCl2として表して1リットル当たり2から5ミリグラムである。
そのようなCl2として表す総有効ハロゲンの濃度は一団の水を消毒しかつ一団
の水の消毒を維持するに充分な濃度であることが本技術分野で知られている。
【0024】 本発明は濃厚液状殺菌剤組成物を製造する方法を提供し、この方法は、(a)
塩化臭素と(b)スルファミン酸アルカリ金属塩(好適にはナトリウム塩)水溶
液(この溶液のpHを少なくとも約7、好適には7から約13.5の範囲である
)を混合することを含んで成る。(a)と(b)の使用量は、(i)本組成物中
の活性臭素含有量が少なくとも100,000ppm(重量/重量)で(ii)
本組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が0.93を越えるような量である
。活性臭素に対する窒素の原子比が1より大きくなるように使用するのが好適で
ありかつpHが好適には7から約13.5の範囲になるようにする。
【0025】 本濃厚液状殺菌剤組成物を調製する好適な方法では、水中で(i)スルファミ
ン酸および/またはスルファミン酸のアルカリ金属塩と(ii)アルカリ金属塩
基をpHが少なくとも7のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液が生成するよう
な比率で共に混合することにより、本方法で用いるスルファミン酸アルカリ金属
塩水溶液を前以て生成させておく。スルファミン酸自身を出発材料として用いる
場合には、これを最初に水に入っているスラリーとして用いて、これをアルカリ
金属塩基と混合する。スルファミン酸のアルカリ金属塩はリチウム、ナトリウム
またはカリウム塩が好適であり、ナトリウム塩およびカリウム塩がより好適であ
る。スルファミン酸のアルカリ金属塩としてナトリウム塩が非常に好適である。
【0026】 塩化臭素とスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液を混合する時、得られた溶液
にまた追加的アルカリ金属塩基を導入(所望に応じて連続的または間欠的に)、
例えばアルカリ金属塩基の水溶液を共に供給することにより、前記溶液のpHを
所望の7以上に維持するのが望ましい。
【0027】 この上に示した方法において塩化臭素を活性臭素源として用いるのが有利であ
る、と言うのは、得られる水性組成物中において塩化臭素に含まれる臭素の全部
が活性臭素として溶液の状態で利用されるからである。言い換えれば、そのよう
な方法では塩化臭素に含まれる塩素が溶解状態の塩化アルカリ金属塩に変化する
ことにより臭素が殺菌剤組成物の活性臭素内容物として遊離する。このように、
前記水性殺菌剤組成物中の活性臭素を生成させる時に塩化臭素に含まれるより高
価な成分、即ち臭素が完全に利用され、それと同時に、高価でない方の成分、即
ち塩化臭素に含まれるアニオン性塩素がそのような有益な結果を可能にする。
【0028】 本組成物では塩化臭素を苛性と共に用いることにより、次亜塩素酸ナトリウム
を臭化ナトリウムに添加することにより得られる活性ハロゲン濃度に比較して高
い濃度の活性ハロゲンを達成することが可能になる。また、本方法で生成させた
組成物の活性臭素含有量はGoodenough他の特許に従って調製された最
も高い濃度の溶液のそれに比べてほぼ2倍である。更に、本発明で用いる組成物
中に存在する活性臭素の濃度は高くても、そのような活性臭素の高い濃度を少な
くとも2カ月間に亘って維持しかつ前記期間中に目に見える蒸気も不快な臭気も
示さない殺菌剤組成物を提供することができることも見いだした。
【0029】 本発明は、また、水を含んで成っていてそれに溶液の状態で(i)塩化臭素に
由来する活性臭素が少なくとも約100,000ppm(重量/重量)の含有量
で含んでおりかつ(ii)スルファミン酸のアルカリ金属塩と(iii)アルカ
リ金属の塩化物が(i)と(ii)の相対的比率が得られる組成物中の活性臭素
に対する窒素の原子比が1を越えかつ前記組成物のpHが少なくとも7、好適に
は7から約13.5の範囲であるような水性殺生物剤組成物も提供する。再び、
好適なスルファミン酸アルカリ金属塩はリチウム、ナトリウムまたはカリウム塩
であり、ナトリウムまたはカリウム塩がより好適であり、最も好適なスルファミ
ン酸アルカリ金属塩はナトリウム塩である。同様に、前記アルカリ金属の塩化物
は好適には塩化リチウム、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムであり、これはよ
り好適には塩化ナトリウムまたは塩化カリウムである。アルカリ金属の塩化物と
して塩化ナトウムが非常に好適である。あまり好適ではない態様における(ii
i)はアルカリ金属の臭化物、最も好適には臭化ナトリウムである。
【0030】 本発明は、更に、アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩、即ちM[BrCl2
](M=アルカリ金属)を製造する方法も提供し、ここでは、塩化臭素と塩化ア
ルカリ金属水溶液を前以て混合することにより前以て生成させておき、そして塩
化臭素をそのような形態で用いることにより本殺菌剤組成物の活性臭素含量を与
える。前記アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩のアルカリ金属はリチウム、ナ
トリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムであってよく、リチウム、ナト
リウムおよびカリウムが好適であり、ナトリウムおよびカリウムがより好適であ
る。ジクロロ次亜臭素酸ナトリウムが最も好適なアルカリ金属のジクロロ次亜臭
素酸塩である。本技術分野ではジクロロ次亜臭素酸塩はまたジクロロ臭素酸塩、
二塩化臭化物およびジクロロ臭化物とも呼ばれる。
【0031】 本殺菌剤組成物を生成させる時、アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩をpH
が少なくとも7のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液と混合する。その結果得
られる殺菌剤組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比は0.93を越える。こ
の原子比が1を越えるのが好適である。
【0032】 本発明の態様の各々で、本殺菌剤組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比は
好適には1.1から1.5の範囲、より好適には1.35から1.5の範囲であ
る。望まれるならば更に高い比率を用いることも可能である。
【0033】 以下に示す実施例は説明の目的で示すものであり本発明の範囲に制限を課すこ
とを意図するものでない。
【0034】 (実施例) スルファミン酸を用いて本発明の組成物を調製する一般的手順は、1番目の段
階としてスルファミン酸が水に入っているスラリーを生成させることを包含する
。典型的には、このスラリーのpHは1pH単位未満である。次に、濃度が50
%の水酸化ナトリウムを固体が完全に溶解するまで加える。追加的な50%のN
aOHを所望のpHに到達するまで加える。次に、塩化臭素を反応槽の底にハロ
ゲンの溜まりが生成することなく溶解するような添加速度で加える。実験室規模
で便利な添加速度は1秒当たり約2滴である。水酸化ナトリウム(例えば25%
または50%)を前記反応槽に所望のpH(例えば7から約13.5の範囲であ
るが、13.5から14の範囲のpHで操作を行うことさえ可能であり得る)が
維持されるように共に供給する。本発明の方法を用いると活性臭素含有量が26
%(活性塩素を基にすると11.5%)の如き高い安定な溶液を調製し得ること
を見いだした。
【0035】 この上に示した一般的手順を用いて種々の組成物を調製しそして得られた組成
物の活性臭素含有量を分析で測定した。用いた条件および得られた結果(臭気お
よび蒸気の観察そして溶液中の活性臭素の初期含有量)を表2に要約する。
【0036】
【表2】
【0037】 表2に示した実施例1−4の具体的詳細を以下に示す。実施例5は、アルカリ
金属のジクロロ次亜臭素酸塩を活性臭素源として用いた本発明の態様を説明する
。実施例6および7は、塩化臭素が細菌に対して示す効力を説明する。 実施例1 塩化臭素、苛性およびスルファミン酸ナトリウム(中性のpHにおける) 1リットルのフラスコにスルファミン酸を52.0gと水を250g仕込んだ
。このスラリーを撹拌しながらこれに50%の水酸化ナトリウムを60.0g添
加することによりスルファミン酸ナトリウムを生成させた。20gの塩素を47
.0gの臭素に加えることにより塩化臭素を生成させた。次に、この塩化臭素を
pHが6から8の範囲に維持されるように210gの25%水酸化ナトリウムと
共に供給した。最終pHが約7±0.5になるように1Mの塩酸を5mL加えた
。この溶液(これはいくらかの固体を含んでいる)を褐色びんに移して貯蔵した
。この溶液のサンプルを澱粉−ヨウ素で滴定した結果、その活性臭素濃度は11
.2%であることが示された。 実施例2 塩化臭素、苛性およびスルファミン酸ナトリウム 1リットルのフラスコにスルファミン酸を107gと水を200g仕込んだ。
このスラリーを撹拌しながらこれに50%の水酸化ナトリウムを93.9g添加
することによりスルファミン酸ナトリウムを生成させた。39gの塩素を96.
0gの臭素に加えることにより塩化臭素を生成させた。この塩化臭素をpHが1
1から13の範囲に維持されるように319gの50%水酸化ナトリウムと共に
供給した。この溶液(これはいくらかの固体を含んでいる)を更に30分間撹拌
した後、褐色びんに移して貯蔵した。この溶液のサンプルを澱粉−ヨウ素で滴定
した結果、その活性臭素濃度は18.0%であることが示された。この溶液を周
囲温度に3週間置いた後にそれを分析した結果、この溶液は依然として活性臭素
を前記含有量の90%を越える割合で含有することが示された。 実施例3 塩化臭素、苛性およびスルファミン酸ナトリウム;より大きな規模 5リットルのフラスコにスルファミン酸を470gと水を900g仕込んだ。
このスラリーを撹拌しながらこれに50%の水酸化ナトリウムを436g添加す
ることによりスルファミン酸ナトリウムを生成させた。120gの塩素を276
gの臭素に加えることにより塩化臭素を生成させた。次に、この塩化臭素をpH
が12から13の範囲に維持されるように1723gの50%水酸化ナトリウム
と共に供給した。このオレンジ色の透明な溶液を更に60分間撹拌した後、ポリ
エチレン製びんに移して貯蔵した。この溶液のサンプルを澱粉−ヨウ素で滴定し
た結果、その活性臭素濃度は17.6%であることが示された。 実施例4 塩化臭素、苛性およびスルファミン酸ナトリウム 5リットルのフラスコにスルファミン酸を390gと水を400g仕込んだ。
このスラリーを撹拌しながら温度が30℃未満に維持されるように冷却しつつこ
れに25%の水酸化ナトリウムを1820g添加することによりスルファミン酸
ナトリウムを生成させた。次に、塩化臭素を344g加えた。このオレンジ色の
透明な溶液のpHは13.5であり、これを濾過した後、ポリエチレン製びんに
移して貯蔵した。この溶液のサンプルを澱粉−ヨウ素で滴定した結果、その活性
臭素濃度は16.2%であることが示された。 実施例5 スルファミン酸ナトリウムを用いてジクロロ次亜臭素酸ナトリウムの蒸気圧を低
下 154gの3M塩化ナトリウム水溶液に塩化臭素を30.6g加えることによ
りジクロロ次亜臭素酸ナトリウム、即ちNa[BrCl2]を生成させる。24
.3gのスルファミン酸を9gの水に入れてスラリーを生成させ、そしてこのス
ルファミン酸スラリーに24.0gの50%水酸化ナトリウムを滴下することに
よりスルファミン酸ナトリウムを生成させたが、フラスコが著しく熱くなり、固
体が溶解した。このスルファミン酸ナトリウム溶液を184.6gのジクロロ次
亜臭素酸ナトリウムに滴下した。追加的に24gの50%水酸化ナトリウムを添
加してpHを7に上昇させた。この溶液を分析した結果、その活性臭素濃度は1
2.0%であることが示された。 実施例6 BrCl/スルファミン酸ナトリウム溶液が生物膜(表面)細菌に対して示す効
力 殺菌剤溶液 1Lの蒸留した脱イオン水にCaCl2を0.22g、NaHCO3を0.16
8gおよびNaClを0.014g加えることにより合成水を生成させる。この
混合物を0.2μmのフィルターに通して濾過することにより滅菌させる。この
溶液は、カルシウム硬度(CaCO3として)含有量が200ppmでアルカリ
度(CaCO3として)が150ppmで塩化物が150ppmでpHが8.0
5の水を与える。
【0038】 次亜塩素酸ナトリウム溶液(0.41g、>4%、実際〜2.7%)を合成水
で希釈して100gとし、ストック(stock)次亜塩素酸溶液を生成させる
。この溶液を4オンスの褐色ガラスびんに入れて冷蔵庫に貯蔵する。次亜塩素酸
ナトリウム(0.42g、0.15ミリモル)と臭化ナトリウム(0.028g
、0.27ミリモル)を用いてストック次亜臭素酸をブレンドした後、この溶液
もまた4オンスの褐色ガラスびんに入れて冷蔵庫に貯蔵する。攪拌しながらBr
ClDMHを0.0054g、Br2DMHを0.0054gおよびトリクロロ
イソシアヌール酸を0.0033gを各々加え、合成水溶液20gを分離する。
実施例4で得た溶液(0.032g)を20gの合成水で希釈することによりス
トックBrCl溶液を生成させる。
【0039】 次亜臭素酸(HOBr)のストック溶液と1,3−ブロモクロロ−5,5−ジ
メチルヒダントイン(BrClDMH)のストック溶液を1:10に希釈して、
生物膜根絶最低濃度(MBEC)試験(以下を参照)で用いた。BrClのスト
ック溶液と次亜塩素酸(HOCl)のストック溶液と1,3−ジブロモ−5,5
−ジメチルヒダントイン(Br2DMH)のストック溶液とトリクロロイソシア
ヌール酸のストック溶液を1:10そして再び1:2.5に希釈してMBEC試
験で用いた。更に1:10の希釈を実施しそしてHach DR 700分光光
度計を用いたDPD方法で遊離塩素または総塩素を分析することにより、前記溶
液を特徴付ける。前記ストック溶液をMBEC試験で用いる目的で希釈する前の
実際の酸化剤量を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】 生物膜調製 シュードモナス・エアルギノサ(ATCC 15442)生物膜、クレブシエ
ラ・ニユーモニア(University of Calgary Biofi
lm Research Group、環境単離)生物膜および混合生物膜の調
製を、プレートのペグ(pegs of a plate)を用いてグルコース
が0.1%入っている単純塩培地(simple salts medium)
に細菌接種材料を1mL当たり約5x106cfu含有させて好気インキュベー
ション(24時間、35℃)することにより行う。シュードモナス・エアルギノ
サとクレブシエラ・ニユーモニアの混合生物膜の調製を、25mLの培地に各生
物体をほぼ等しい量(1mL当たり5x106cfu)で接種することにより行
う。使用済み培地を毎日新しい培地および接種材料に置き換えると言った若干の
修正を前記手順に行うことにより、7日の生物膜を生成させた。 生物膜根絶最低濃度 生物膜の完全な失活をもたらす最小限の作用剤濃度として生物膜根絶最低濃度
(MBEC)を定義する。MBEC技術は、一般に、同じ24時間の生物膜を増
殖させそして次にこの生物膜に選択した抗生物質および/または殺菌剤によるチ
ャレンジ(challenging)をそれらの濃度を低くして行うことを包含
する。チャレンジ時間後、増殖用媒体が入っているウエルに生物膜を入れそして
それを超音波にかけることで全ての生存する生物体を除去する。インキュベーシ
ョンを一晩行った後、前記ウエルを濁度に関して検査する。ウエルがきれいで透
明なことは、生物膜細菌が完全に失活したことを示している。逆に、濁り(増殖
)は失活が完全でないことを示している。
【0042】 全てのケースで、その後、前記ペグを合成水で濯いだ後、それに殺菌剤による
チャレンジを受けさせる。殺菌剤によるチャレンジの後、前記ペグを合成水で2
回濯いだ後、それに音波処理を行ってMueller−Hintonブロス(ウ
エル1個当たり225μL)に入れる。次に、前記ブロスを35℃で18時間イ
ンキュベートする。650nmの所の吸光度を用いてMBEC終点の決定を明瞭
に行った。吸光度が>0.100であることは増殖の明白な指標であると見なし
た。 手順 P.エアルギノサから24時間の生物膜と7日の生物膜の両方を生成させる(
実施例6aおよび6b)。P.エアルギノサとK.ニユーモニアを等しい固体数
で用いて24時間の生物膜を生成させる(実施例6c)。次に、前記生物膜に数
種の酸化性殺菌剤によるチャレンジを受けさせる。7日の生物膜を根絶させる方
が24時間の生物膜を根絶させるよりも困難であった。
【0043】 実施例6で実施したMBEC測定の全部で8.0のpHを用いかつMBEC測
定で1時間のチャレンジ時間を用いた。生物膜根絶最低濃度(MBEC)測定の
結果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】 実施例7 BrCl/スルファミン酸ナトリウム溶液がプランクトン(溶液)細菌に対して
示す効力 殺菌剤溶液 次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)溶液は有効塩素を5.25%有する水溶
液である。ストックBrCl溶液は実施例4と同様にして生成させた。前記Na
OCl溶液とBrCl溶液の両方を所望pHの燐酸塩緩衝液で2倍組(two
fold series)の希釈度で希釈して、それに阻害最低濃度(mini
mum inhibitory concentration)(MIC)試験
(以下を参照)を行った。 細菌培養物 E.コリ、P.エアルギノサおよびS.アウレウスの培養物の調製を個々の細
菌の24時間培養物を増殖させることで行う。 阻害最低濃度 細菌の完全な失活を示す最高希釈度(最低濃度)であるとして阻害最低濃度(
MIC)を定義する。MIC技術は、一般に、同じ24時間の細菌培養物を増殖
させそして次にこの培養物の一部に選択した抗生物質および/または殺菌剤によ
るチャレンジを受けさせることを包含する。チャレンジ時間後、前記培養物のチ
ャレンジを受けさせた部分を増殖用媒体が入っているウエルに入れて一晩培養し
た後、そのウエルを濁度に関して検査する。ウエルがきれいで透明なことは、細
菌が完全に失活したことを示している。逆に、濁り(増殖)は失活が完全でない
ことを示している。
【0046】 1つの培養物から0.5McFarland懸濁液を生成させて、これに阻害
最低濃度(MIC)試験を受けさせる。チャレンジ時間後、10μLの一定分量
で取り出してチオ硫酸ナトリウムが0.1%入っているLetheenブロスに
入れる。この混合物を35℃で48時間インキュベートする。 手順 前記培養物から生成させた懸濁液の各々に個別にNaOCl溶液およびBrC
l溶液によるチャレンジをpH7で受けさせ(実施例7a−c)そしてBrCl
溶液によるチャレンジをpH8.5で受けさせる(実施例7d−7f)。2倍に
希釈した殺菌剤溶液を9.9mLづつ用いてこれらに24時間培養物の0.5M
cFarland懸濁液を100μL接種した。チャレンジ時間後、10μLの
分量で取り出してチオ硫酸ナトリウムが0.1%入っているLetheenブロ
スに入れる。この混合物を35℃で48時間インキュベートする。
【0047】 実施例7で実施した測定の全部で、MIC測定で10分間のチャレンジ時間を
用いた。阻害最低濃度(MIC)測定の結果を表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】 水を含んで成っていてその中に溶液の状態で活性臭素含量が少なくとも約10
0,000ppm(重量/重量)、好適には145,000ppmから160,
000ppm(重量/重量)入っている前記水性殺菌剤組成物を生成させる好適
な方法は、(i)塩化臭素と(ii)スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液また
は(iii)水とスルファミン酸アルカリ金属塩または(iv)水とアルカリ金
属塩基とスルファミン酸または(v)(ii)と(iii)と(iv)の任意の
組み合わせを前記殺菌剤組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が0.93を
越え、好適には1を越えかつ前記殺菌剤組成物のpHが少なくとも7(例えば1
0から13.5の範囲)、好適には12または12.5から13.5の範囲にな
るような相対的比率で共に混合する方法である。
【0050】 本発明によれば、水を含んで成っていて溶液の状態で(i)活性臭素含量が少
なくとも約100,000ppm(重量/重量)入っておりかつ(ii)活性臭
素に対する窒素(この窒素はスルファミン酸および/またはそのアルカリ金属塩
に由来する)の原子比が0.93を越えていて少なくとも7のpHを示す水性殺
菌剤組成物を提供することが可能になり、この組成物には(a)臭素酸塩が入っ
ていないか或は本質的に入っておらずかつ(b)初めから臭素酸塩が入っていな
いか或は本質的に入っていない。臭素酸塩が「入っていない」は、本明細書の以
下に記述する試験手順を用いて臭素酸塩の濃度が検出可能量未満である(入って
いるとしても)ことを意味する。同様に、臭素酸塩が「本質的に入っていない」
は、本明細書の以下に記述する試験手順を用いて臭素酸塩の存在を確認すること
ができるがそれの量が50ppm(重量/重量)以下であることを意味する。
【0051】 本発明のさらなる態様は、安定な酸化性臭素化合物、即ち安定化された活性臭
素含量を含有していて臭素酸塩を検出可能量で含有しない水溶液を含んで成る組
成物である。前記組成物には、好適には、最初から臭素酸塩が検出可能な量では
入っていない、言い換えれば、この溶液に入っている臭素酸塩の量は最初から常
に50ppm未満である。この態様の組成物の安定化された活性臭素含量は、臭
素とスルファミン酸もしくはアルカリ金属のスルファミン酸塩、例えばスルファ
ミン酸ナトリウムまたはスルファミン酸カリウムなどから誘導可能である。しか
しながら、最も好適には、そのような安定な酸化性臭素化合物は臭素または臭素
と塩素の組み合わせ、例えば塩化臭素または塩化臭素と臭素の混合物などとスル
ファミン酸もしくはアルカリ金属のスルファミン酸塩、例えばスルファミン酸ナ
トリウムなどから入手可能な種類の化合物である。本組成物を濃厚溶液の形態に
する場合、これらの組成物は活性臭素含有量を水溶液の総重量を基準にして少な
くとも100,000ppm(重量/重量)、即ち少なくとも10重量%、最も
好適には少なくとも約145,000ppm[例えば145,000から160
,000(重量/重量)の範囲]で含む。また、160,000ppm(重量/
重量)を越える量も本発明の範囲内である。言い換えれば、そのような濃厚溶液
を通常の周囲温度条件下で貯蔵または輸送している間に沈澱物が生成することが
なければ、そのような安定化された活性臭素成分1種または2種以上の約160
,000ppm(重量/重量)を越える如何なる濃度も本発明の組成物を構成す
るものである。本発明の濃厚溶液を微生物防除として用いる場合、この濃厚溶液
を追加的水(これは典型的に前記微生物防除の目的で処理される水である)と混
合するか、追加的水で希釈するか或はそれを追加的水に導入することにより、微
生物防除で処理されるべき水中の活性臭素の量が微生物学的に有効な量になるよ
うにする。このパラグラフに示す態様の種々の組成物に、好適には、追加的に塩
化物イオンを溶解させてもよく、最も好適にはアルカリ金属カチオン、例えばナ
トリウムまたはカリウムカチオンなどを化学量論的過剰量で溶解させて存在させ
る。アルカリ金属の塩化物塩は、他の特定アルカリ金属塩とは対照的に、本発明
の濃縮物の水性媒体中で高い溶解度を示し、このように、貯蔵、輸送または使用
中の沈澱物生成に関する問題をもたらさない。加うるに、本発明の溶液にアルカ
リ金属の塩化物を溶解させておくと酸素または空気が本濃厚溶液に溶解する度合
が最小限になる。
【0052】 強制的ではないが、本発明の組成物では、これを製造する最初から過酸化物を
存在させずかつそれが常に存在しないようにしておくのが好適である。
【0053】 本発明の他のさらなる態様には下記が含まれる: 1)スルファミン酸塩安定化(sulfamate−stabilized)ブ
ロモニウムイオンを含有し(i)最初から8を越えるpHを示しかつ(ii)ブ
ロモニウムイオンがBr2として測定して約10重量%(この重量%はこの組成
物の総重量を基準にした重量%である)を越える割合で存在する濃厚殺菌剤組成
物。 2)スルファミン酸塩安定化ブロモニウムイオンを含有していて(i)ブロモニ
ウムイオン含有量がBr2として測定して約16重量%(この重量%はこの組成
物の総重量を基準にした重量%である)以下であり、(ii)最初から臭素酸塩
イオンを検出可能量で含まずかつ(iii)最初から10を越えるpHを示す濃
厚殺菌剤組成物。 3)スルファミン酸塩安定化ブロモニウムイオンを含有していて(i)ブロモニ
ウムイオン含有量がBr2として測定して少なくとも約10重量%(この重量%
はこの組成物の総重量を基準にした重量%である)であり、(ii)10を越え
るpHを示しかつ(iii)臭素酸塩イオンを検出可能量で含有しない濃厚殺菌
剤組成物。 4)BrClと-SO3NH2の反応で得られる安定化された酸化性ハロゲンを含
有していて(i)ブロモニウムイオン含有量がBr2として測定して16重量%
(この重量%はこの組成物の総重量を基準にした重量%である)以下でありかつ
(ii)10を越えるpHを示す濃厚殺菌剤組成物。 5)BrClと-SO3NH2の反応で得られる安定化された酸化性ハロゲンを含
有していて10を越えるpHを示す濃厚殺菌剤組成物。 6)BrClと-SO3NH2の反応で得られる安定化された酸化性ハロゲンを含
有していてブロモニウムイオン含有量がBr2として測定して少なくとも約10
重量%(この重量%はこの組成物の総重量を基準にした重量%である)である濃
厚殺菌剤組成物。 7)少なくとも約10重量%の-SO3NH2により安定化された非BrO-酸化性
ハロゲンを含有する濃厚殺菌剤組成物。 8)安定化された非BrO-酸化性ハロゲンを含有していて10を越えるpHを
示す濃厚殺菌剤組成物。 9)安定化された酸化性ハロゲンを含有していて7から8の範囲のpHを示す水
性混合物。 10)水を含んで成っていてその中に溶液の状態で(i)活性臭素含量が少なく
とも約100,000ppm(重量/重量)の量で入っておりかつ(ii)スル
ファミン酸塩内容物が殺菌剤組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が0.9
3を越えるような量で入っていて臭素酸塩が入っていないか或は本質的に入って
おらずかつ最初から臭素酸塩が入っていないか或は本質的に入っていなくて少な
くとも7のpHを示す水性殺菌剤組成物。 11)前記原子比が1を越えていて前記pHが12から約13.5の範囲である
前記10)に従う組成物。 12)安定な酸化性臭素化合物が入っていて臭素酸塩が検出可能量で入っていな
い水溶液を含んで成る組成物。 13)最初から臭素酸塩が検出可能量で入っていない前記12に従う組成物。 14)塩化臭素または塩化臭素と臭素の組み合わせとスルファミン酸またはアル
カリ金属のスルファミン酸塩から得ることができる安定化された酸化性ハロゲン
を含有していて臭素酸塩イオンを検出可能量で含まずかつブロモニウムイオンが
Br2として測定して約100,000ppm(重量/重量)を越える量で存在
する濃厚殺菌剤組成物。 15)前記安定化された酸化性ハロゲンが塩化臭素または塩化臭素と臭素の組み
合わせとスルファミン酸ナトリウムから得ることができる前記14)に従う組成
物。 16)存在するブロモニウムイオンの量がBr2として測定して少なくとも14
5,000ppm(重量/重量)である前記14)に従う組成物。 17)存在するブロモニウムイオンの量がBr2として測定して145,000
ppmから160,000ppm(重量/重量)の範囲である前記14)に従う
組成物。 必ずしもでないが、好適には、この直ぐ上に示した1)、2)、3)、7)、8
)、9)、10)、11)、12)または13)の組成物は、塩化物イオンを溶
液の状態で含んで成ることをさらなる特徴とする。
【0054】 本発明の前記組成物の各々において、活性臭素に対する窒素の原子比が好適に
は1.1から1.5の範囲、より好適には1.35から1.5の範囲になるよう
にする。望まれるならば、更に高い比率を用いることも可能である。
【0055】 好適なスルファミン酸アルカリ金属塩および前記塩を生成させる時に用いる好
適なアルカリ金属塩基は、それぞれ、スルファミン酸カリウムおよびカリウム塩
基、例えばKOHなどである。それぞれ、スルファミン酸ナトリウムおよびナト
リウム塩基、例えばNaOHなどが最も好適である。
【0056】 本発明の濃厚液状殺菌剤調合物を生成させる時の反応体の混合を達成する望ま
しい1つの方法は、反応ゾーン、例えば反応槽または他の反応容器に(a)塩化
臭素と(b)スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液を同時に導入しそしてその結
果得られる溶液のpHが少なくとも7(例えば10から13.5の範囲)、好適
には12または12.5から13.5の範囲になるようにすることを含んで成る
。この上に示したように、用いる(a)と(b)の比率は、(i)前記溶液の活
性臭素含有量が少なくとも約100,000ppm(重量/重量)、好適には1
45,000から160,000ppm(重量/重量)で(ii)(a)および
(b)に由来する活性臭素に対する窒素の原子比が0.93を越え、好適には1
を越えるような比率である。
【0057】 本発明の特徴の1つは、精製されていなくても臭素酸塩が入っていないか或は
本質的に入っていない水性殺菌剤組成物を提供する点にある。言い換えれば、臭
素酸塩がいくらか存在していたとしても、その量は、本明細書の以下に記述する
試験手順を用いて測定した時に本発明の濃厚水性殺菌剤組成物の臭素酸塩含有量
がこの濃厚水性殺菌剤組成物の総重量を基準にして50ppm(重量/重量)以
下(50ppmを包含)(即ち50ppm以内)であるような量である。実際、
本発明の好適な濃厚水性殺菌剤組成物中の臭素酸塩含有量は、前記試験手順を用
いて測定した時、0から約40ppm(重量/重量)の範囲である。
【0058】 本技術分野で公知な如く、臭素酸塩は水系に含まれる非常に望ましくない成分
である。例えば、米国特許第5,922,745号には、United Sta
tes Environmental Protection Agencyが
1995年に臭素酸塩生成に関するある種の健康上の懸念を識別する論文[G.
Amy他、Water Supply、1995、13(1)、157]を発表
しかつ同じ年に動物の癌を飲料水に存在する低レベルの臭素酸塩に関連付ける論
文[J.K.FalwellおよびG.O’Neill、Water Supp
ly、1995、13(1)、29]を発表したことが指摘されている。従来の
ある種の処理を用いると安定化された水性の臭素含有殺菌剤を製造する時に生成
する臭素酸塩の量を少なくすることが達成されはするが、それでも、そのような
殺菌剤に存在する臭素酸塩の量を更に少なくすることが依然として求められてい
る。本発明に従い、そのようなさらなる減少を達成することができた。その上、
本発明により、ここに、活性臭素含有量が少なくとも約100,000ppm(
重量/重量)、好適には145,000から160,000ppm(重量/重量
)の範囲で臭素酸塩が入っていないか或は本質的に入っていないばかりでなく最
初から臭素酸塩が入っていないか或は本質的に入っていない濃厚水性殺菌剤組成
物を生成させることが可能になる。このように、前記組成物の製造、取り扱い、
貯蔵、輸送および使用の全ての段階で臭素酸塩に曝される可能性は低い。知る限
りでは、本発明以前にそのような結果を達成するのは不可能であった。その上、
本発明に従って活性臭素を有効殺菌量で添加することにより水を処理する時、結
果として、殺菌および/または生物膜防除の目的で処理した水性媒体中にこの処
理を行った水の重量に対する重量で表す用量を基にして臭素(Br2として表す
)が一般に0.5から20ppm(parts per million)の範
囲、好適には臭素(Br2として表す)が4から10ppmの範囲になるように
することで通常は充分であることから、実質的に希釈された状態である。このこ
とは、逆に、本組成物を用いる目的である微生物防除を達成する時に本発明の濃
厚水溶液に臭素酸塩が非常に少量であるが存在していたとしても処理を行った水
に存在するその量は明らかに数桁の大きさで少なくなることを意味する。
【0059】 本発明の更に別の特徴は、本発明を用いると活性臭素含有量が少なくとも約1
00,000ppm(重量/重量)で臭素酸塩が入っていないか或は実質的に入
っていないばかりでなく最初からpHが常に8を越え、好適には12から13.
5の範囲である濃厚水性殺菌剤組成物を生成させることが可能になる点にある。
従って、処理中に最初にpHを下げる必要はなくかつその後も生成物溶液のpH
を高くする必要もない。そのようにpHの調整を行う必要がないことから、得ら
れる本発明の濃厚水性殺菌剤組成物を生成させる時に必要な操作は実質的に簡潔
である。加うるに、本組成物のpHを最初から少なくとも12または13、例え
ば12から約13.5の範囲に維持しておくと、本組成物が低いpHにさらされ
ることによって引き起こされる可能性がある臭素酸塩の生成が実質的に起こらな
くなる。
【0060】 本発明のさらなる利点は、強力な酸化剤、例えばオゾン、過酸化物、または実
際に望ましくない有害な特性を有することが知られている他の過酸素化合物など
を用いて本発明の濃厚水性殺菌剤組成物を生成させる必要がない点にある。
【0061】 本発明の組成物中の臭素酸塩(もし入っている場合)の濃度測定で用いた分析
試験手順は、UV検出を利用したイオンクロマトグラフィー手順である。この手
順の実施で用いる必要がある装置は下記の通りである: a)UV検出器とオートサンプラー(autosampler)が備わっている
イオンクロマトグラフ−Dionex DX−500または均等物。 b)データ取得および分析器−VAX MULTICHROMまたは均等なクロ
マトグラフィーデータ収集処理装置。 c)イオンクロマトグラフィーカラム−Dionex IonPac AS9−
HCカラム(p/n 051786)とインラインのDionex IonPa
c AG9−HCガードカラム(p/n 051791)。 d)メスピペット−適切な容積の任意の標準型。 e)オートサンプラーびん−キャップ付き1mL。 f)メスフラスコ−100mL。 g)シリンジ−5ccのプラスチック製シリンジ。 h)予備処理用カートリッジ−DionexのOnGuard−H(p/n 0
39596)。
【0062】 この手順で用いる必要がある化学品は下記の通りである: a)水−比抵抗値が17.8メガオーム・cm以上の脱イオン水。 b)炭酸ナトリウム−「Baker Analyzed」(商標)試薬等級また
は均等物。 c)臭素酸ナトリウム−「Baker Analyzed」(商標)試薬等級ま
たは均等物。
【0063】 イオンクロマトグラフで用いた条件は下記の通りである: 溶離剤:4.5ミリモル(mM)の炭酸ナトリウム 流量:1.0mL/分 注入体積:50ミクロリットル(μL) 検出器範囲:210ナノメートル(nm)の所のUV 1リットルの前記脱イオン水に前記炭酸ナトリウムを0.4770グラム溶解
させることにより、前記溶離剤を生成させた。それらを充分に混合した後、その
溶液を0.2 ICの適合性フィルターに通して濾過して前記溶液に脱気を行う
。臭素酸ナトリウムを0.1180グラム±0.001グラムの量で量り取って
100mLのメスフラスコに入れた後、脱イオン水で容積(volume)にな
るまで希釈することにより、濃臭素酸塩標準溶液を生成させた。それによって臭
素酸塩が1ミリリットル当たり1,000ミクログラム入っている溶液が生成す
る。この濃臭素酸溶液を少なくとも週毎に新しく調製すべきである。ピペットを
用いて100mLのメスフラスコに前記濃臭素酸塩標準溶液を100ミクロリッ
トル入れた後、このフラスコを脱イオン水で容積になるまで満たすことにより、
臭素酸塩の作用標準溶液(working standard solutio
n)を生成させた。この溶液を充分に混合し、臭素酸塩が1ミリリットル当たり
1.0ミクログラムの標準濃度にする。
【0064】 本発明の水溶液の分析の実施で用いた詳細な手順は下記の段階を伴う: a)サンプル溶液を0.25グラム量り取って100mLのメスフラスコに入れ
る。脱イオン水で容積になるまで満たして充分に混合する。 b)OnGuardカートリッジを2mLの脱イオン水でフラッシュ洗浄する。 c)前記OnGuardカートリッジに取り付けたシリンジに前記サンプルを5
mL充填してその中を1分当たり2ミリリットルの流量で通しそして最初の3ミ
リリットルを廃棄する。1mLのオートサンプラーびんに集めて蓋をして分析を
行う。 d)この上に示したイオンクロマトグラフ装置条件を用いて注入を重複して行う
ことでサンプルの分析を行う。
【0065】 この手順に伴う計算は下記の通りである: a)較正標準:臭素酸塩に関して下記の如き応答係数(response fa
ctor)を計算する:R=A/C[ここで、Rは応答係数であり、Aは平均面
積カウント数(average area counts)(2回の注入)であ
りそしてCは1ミリリットル当たりのミクログラム(μg/mL)で表す濃度で
ある。 b)サンプル:臭素酸塩のppm=A/(RxW)[ここで、Aはサンプルピー
クの平均面積(2回の注入)であり、Rは応答係数でありそしてWはグラムで表
すサンプルの重量である]。 本発明の追加的態様は下記である: A)表面を消毒する方法であって、この方法は前記表面に濃厚状殺菌剤組成物を
加えることを含んで成り、ここでは、前記濃厚液状殺菌剤組成物を(a)臭素と
(b)pHが少なくとも約12のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液から(i
)前記組成物の活性臭素含有量が少なくとも約100,000ppm(重量/重
量)で(ii)前記組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が1を越えるよう
な量で構成させる。好適には、前記殺菌剤溶液をその消毒を行うべき表面に加え
る前に前記濃厚溶液を水で希釈する。この希釈量は多様であり得るが、但し希釈
された溶液が前記殺菌剤組成物を有効殺菌濃度で含有することを条件とする。 B)前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面に注ぐか、前記濃厚液状殺菌剤組成物
を前記表面に噴霧するか或は前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面にアプリケー
ターで加えることによって前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面に加える前記A
)の方法。 C)一団の水を消毒する方法であって、この方法は前記一団の水に濃厚液状殺菌
剤組成物を導入することを含んで成り、ここでは、前記濃厚液状殺菌剤組成物を
(a)臭素と(b)pHが少なくとも約12のスルファミン酸アルカリ金属塩水
溶液から(i)前記組成物の活性臭素含有量が少なくとも約100,000pp
m(重量/重量)で(ii)前記組成物中の活性臭素に対する窒素の原子比が1
を越えるように構成させる。 D)前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に直接導入するか、前記一団の水
に時間をかけてゆっくり導入するか或は前記水が中を循環している装置を通して
前記一団の水に導入する前記C)に従う方法。 E)前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に添加することで総有効ハロゲン
がCl2として表して1リットル当たり2から10ミリグラムの範囲になるよう
にする前記C)に従う方法。 F)前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水にこの一団の水の中の総有効ハロ
ゲンがCl2として表して1リットル当たり2から10ミリグラムの範囲に維持
されるように必要に応じて導入する前記C)に従う方法。 G)前記総有効ハロゲンがCl2として表して1リットル当たり2から5ミリグ
ラムの範囲である前記E)またはF)に従う方法。 H)前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン酸ナトリウム塩水
溶液である前記A)またはC)に従う方法。 I)前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液が水中で(i)スルファミン酸お
よび/またはスルファミン酸のアルカリ金属塩と(ii)アルカリ金属塩基をp
Hが少なくとも約12のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液が生成するような
比率で共に混合することで生成させた溶液である前記A)またはC)に従う方法
。 J)前記pHが12から約13.5の範囲である前記A)、C)またはI)に従
う方法。 K)前記アルカリ金属塩基がナトリウム塩基であり、その結果として、前記スル
ファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン酸ナトリウム塩水溶液である前
記I)に従う方法。 L)(i)と(ii)を共に混合する時の前記アルカリ金属塩基が前以て生成さ
せておいたアルカリ金属塩基水溶液の形態でありそして(i)が水中で前以て生
成させておいたスルファミン酸スラリーの形態のスルファミン酸である前記I)
に従う方法。 M)前記原子比が約1.1:1から約1.5:1の範囲である前記C)またはI
)に従う方法。 N)前記濃厚液状殺菌剤組成物が更にアルカリ金属の臭素化物も含んで成る前記
A)またはC)に従う方法。 O)前記アルカリ金属がナトリウムである前記N)に従う方法。
【0066】 本明細書の請求の範囲で物質、成分および/または材料を現在時制(「含んで
成る」または「である」)で言及することがあり得るかもしれないが、そのよう
な言及は、それを他の1種以上の物質、成分および/または材料に最初に接触、
ブレンドまたは混合する直ぐ前の時間にそれが存在していたようにか或はそれを
溶液の状態で生成させる場合にはそれが溶液の状態で生成させない場合に存在す
るであろうように当該物質、成分または材料に対する言及であり、これらは全部
本開示に従う。そのような接触、ブレンド、混合またはインサイチュー生成過程
中に物質、成分または材料が化学反応または変換を通してそれの元々の同定を失
う可能性はあるが、それを本開示に従って実施するならば重要でない。
【0067】 本発明は本発明の実施時にかなりの変形を受け易い。従って、この上で行った
説明は限定を意図するものでなく本発明を本明細書の上に示した個々の例示に限
定するとして解釈されるべきでない。むしろ、保護を意図する事項は本請求項に
挙げる如き事項およびそれの相当物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 531 C02F 1/50 531L 531M 540 540B 1/76 1/76 A (31)優先権主張番号 09/506,611 (32)優先日 平成12年2月18日(2000.2.18) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,CA,J P

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある表面を消毒する方法であって、前記表面に(a)塩化臭
    素またはアルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩と(b)pHが少なくとも7のス
    ルファミン酸アルカリ金属塩水溶液から(i)組成物中の活性臭素含有量が少な
    くとも約100,000ppm(重量/重量)で(ii)組成物中の活性臭素に
    対する窒素の原子比が0.93を越えるような量で用いて生成させた濃厚液状殺
    菌剤活性臭素含有組成物を適用することを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面の上に注ぐことにより
    前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面に適用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面の上に噴霧することに
    より前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表面に適用する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 アプリケーターを用いて前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記表
    面に適用する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 塩化臭素を(a)として用いる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記原子比が1を越えるようにする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン酸
    ナトリウム塩水溶液である請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 水中で(i)スルファミン酸および/またはスルファミン酸
    のアルカリ金属塩と(ii)アルカリ金属塩基をpHが少なくとも7のスルファ
    ミン酸アルカリ金属塩水溶液が生成するような比率で共に混合することにより、
    前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液を生成させる請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記アルカリ金属塩基がナトリウム塩基であり、その結果、
    前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン酸ナトリウム塩水溶液
    である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 (i)と(ii)を共に混合する時の前記アルカリ金属塩
    基が前以て生成させておいたアルカリ金属塩基水溶液の形態であり、そして(i
    )が水中で前以て生成させておいたスルファミン酸スラリーの形態のスルファミ
    ン酸である請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記濃厚液状殺菌剤組成物が更にアルカリ金属の塩化物を
    含有する請求項5記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記濃厚液状殺菌剤組成物が更にアルカリ金属の臭化物を
    含有する請求項5記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ金属がナトリウムである請求項11または1
    2記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記pHが7から約13.5の範囲である請求項1記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩を(a)として用い
    る請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩が前以て生成さ
    せておいたジクロロ次亜臭素酸アルカリ金属塩水溶液であり、そして前記スルフ
    ァミン酸アルカリ金属塩水溶液が前以て生成させておいたスルファミン酸ナトリ
    ウム塩水溶液である請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記前以て生成させておいたジクロロ次亜臭素酸アルカリ
    金属塩水溶液が前以て生成させておいたジクロロ次亜臭素酸ナトリウム水溶液で
    ある請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 一団の水を消毒する方法であって、前記一団の水に(a)
    塩化臭素またはアルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩と(b)pHが少なくとも
    7のスルファミン酸アルカリ金属塩水溶液から(i)組成物中の活性臭素含有量
    が少なくとも約100,000ppm(重量/重量)で(ii)組成物中の活性
    臭素に対する窒素の原子比が(a)が塩化臭素の時には0.93を越えそして(
    a)がアルカリ金属の次亜臭素酸塩の時には1を越えるような量で用いて生成さ
    せた濃厚液状殺菌剤組成物を導入することを含んで成る方法。
  19. 【請求項19】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に直接導入する
    請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を前記一団の水に時間をかけて
    ゆっくり導入する請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を、水が中を循環している装置
    を経由して前記一団の水に導入する請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を総有効ハロゲンをCl2とし
    て表して1リットル当たり2から10ミリグラムの範囲となるように前記一団の
    水に添加する請求項18記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記総有効ハロゲンがCl2として表して1リットル当た
    り2から5ミリグラムの範囲である請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記濃厚液状殺菌剤組成物を、該一団の水の中に総有効ハ
    ロゲンがCl2として表して1リットル当たり2から10ミリグラムの範囲に維
    持されるように必要に応じて前記一団の水に導入する請求項18記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記総有効ハロゲンがCl2として表して1リットル当た
    り2から5ミリグラムの範囲である請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 塩化臭素を(a)として用いる請求項18記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記原子比が1を越える請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン
    酸ナトリウム塩水溶液である請求項26記載の方法。
  29. 【請求項29】 水中で(i)スルファミン酸および/またはスルファミン
    酸のアルカリ金属塩と(ii)アルカリ金属塩基をpHが少なくとも7のスルフ
    ァミン酸アルカリ金属塩水溶液が生成するような比率で共に混合することにより
    前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液を生成させる請求項26記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記アルカリ金属塩基がナトリウム塩基であり、その結果
    、前記スルファミン酸アルカリ金属塩水溶液がスルファミン酸ナトリウム塩水溶
    液である請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 (i)と(ii)を共に混合する時の前記アルカリ金属塩
    基が、前以て生成させておいたアルカリ金属塩基水溶液の形態であり、そして(
    i)が水中で前以て生成させておいたスルファミン酸スラリーの形態のスルファ
    ミン酸である請求項29記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記濃厚液状殺菌剤組成物が更にアルカリ金属の塩化物を
    含有する請求項26記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記濃厚液状殺菌剤組成物が更にアルカリ金属の臭化物を
    含有する請求項26記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記アルカリ金属がナトリウムである請求項32または3
    3記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記pHが7から約13.5の範囲である請求項18記載
    の方法。
  36. 【請求項36】 アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩を(a)として用い
    る請求項18記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記アルカリ金属のジクロロ次亜臭素酸塩が前以て生成さ
    せておいたジクロロ次亜臭素酸アルカリ金属塩水溶液であり、そして前記スルフ
    ァミン酸アルカリ金属塩水溶液が前以て生成させておいたスルファミン酸ナトリ
    ウム塩水溶液である請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記前以て生成させておいたジクロロ次亜臭素酸アルカリ
    金属塩水溶液が前以て生成させておいたジクロロ次亜臭素酸ナトリウム水溶液で
    ある請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】 生物膜を根絶する方法であって、前記生物膜を(a)塩化
    臭素と(b)水中のスルファミン酸アルカリ金属塩を、組成物中の活性臭素に対
    する窒素の原子比が0.93を越えるような量で用いて生成させた殺菌剤組成物
    を生物膜根絶濃度で含有する水性媒体に接触させることを含んで成る方法。
  40. 【請求項40】 前記生物膜がP.エアルギノサを含んで成る請求項39記
    載の方法。
  41. 【請求項41】 前記生物膜が更にK.ニユーモニアを含んで成る請求項4
    0記載の方法。
  42. 【請求項42】 細菌を失活させる方法であって、前記細菌を(a)塩化臭
    素と(b)水中のスルファミン酸アルカリ金属塩を組成物中の活性臭素に対する
    窒素の原子比が0.93を越えるような量で用いて生成させた活性臭素含有殺菌
    剤組成物を細菌失活濃度で含有する水性媒体に接触させることを含んで成る方法
  43. 【請求項43】 前記細菌がE.コリ、P.エアルギノサまたはS.アウレ
    ウスを含んで成る請求項42記載の方法。
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