JP2003509383A - 化学療法を強化し、充実性腫瘍を治療する方法 - Google Patents

化学療法を強化し、充実性腫瘍を治療する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は充実性腫瘍を治療する方法を提供する。かかる方法は、(1)生体応答調節物質と(2)化学療法剤との組合せを有効量、投与することからなる。また、本発明は化学療法剤投与計画で治療を必要とする哺乳動物におけるかかる計画の効果を強化する方法を提供する。かかる方法は、化学療法剤投与計画に加えて、生体応答調節物質を投与することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は化学療法の強化および充実性腫瘍の治療における生体応答調節物質と
化学療法剤との組合せの使用に関する。
【0002】 (背景技術) 充実性腫瘍に対する癌化学療法では、歴史的に、必須代謝過程を標的とする細
胞毒性の薬物(抗代謝薬)または多数の代謝過程を妨害する一般的な毒素(アルキ
ル化剤)が注目されてきた。抗生作用を基礎にした薬物(ドキソルビシン、ミトキ
サントロン、マイトマイシンCなど)は、核酸の複製または完全性を標的とし、
それゆえ、一般的には細胞に対して毒性である。同様に、微小管活性な(タキサ
ン系、ビンカアルカロイド系)化合物は、細胞の構造上の必須成分を標的とし、
それにより、これらの化合物は同様に一般的に毒性である。
【0003】 若干異なった作用機序を有する薬物の組合せへの最近の傾向は、いくつかの充
実性腫瘍(例えば、乳癌、前立腺癌および小細胞肺癌が挙げられる)について、応
答率および生存率を向上させてきた。それにもかかわらず、大抵の充実性腫瘍は
応答率が低く、生存率に対する明白な効果はほとんど存在しない。このグループ
の癌に含まれるのは、非小細胞肺癌、頭部および頸部、胃、膵臓、子宮頸、黒色
腫、副腎皮質の癌、ならびに軟組織の肉腫である。特に、これらの充実性腫瘍に
対して、また、一般的な充実性腫瘍に対して、新しい治療法が必要とされる。
【0004】 米国特許第5,312,831号(および欧州特許第652228号)はウレタンおよび尿素を
開示している。これらのウレタンおよび尿素は、サイトカイン産生を誘導し、癌
化学療法、放射線療法、骨髄移植または感染の後、好中球を回復させるのに有用
であり、かつ、癌、AIDS、再生不良性貧血、骨髄異形性症候群、感染症の治
療および免疫応答の増強に有用である。
【0005】 米国特許第4,666,890号は合成トリペプチドを開示している。この合成トリペ
プチドは、化学療法に対するアジュバントとしてよりむしろ抗腫瘍薬として用い
るための、免疫調節物質としての活性を有すると報告されている。報告された細
胞壁成分およびそれらの合成類似体は、すべて、リジン(Lys)またはジアミノ
ピメリン酸(A2pm)のいずれかに、付加的なペプチド結合で、あるいは2つの
末端に隣接する脂肪酸アシル基で、q-結合したD-グルタミン酸(D-Glu)部
分を導入するペプチドである。
【0006】 (発明の開示) 本発明は充実性腫瘍を治療する方法を提供する。かかる方法は、(1)生体応答
調節物質と(2)化学療法剤との組合せを有効量、投与することからなる。また、
本発明は化学療法剤投与計画で治療を必要とする哺乳動物におけるかかる計画の
効果を強化する方法を提供する。かかる方法は、化学療法剤投与計画に加えて生
体応答調節物質を投与することからなる。本発明で用いられるように、生体応答
調節物質および化学療法剤という用語は、各々の範疇に属する1種またはそれ以
上の薬剤の投与を包含する。かくして、例えば、化学療法剤という用語は2つの
化学療法剤の投与を包含することができる。
【0007】 治療は、緩和処置を提供すること、あるいは、処置を施す充実性腫瘍の増殖を
阻害するか、またはこの充実性腫瘍を根絶することであると定義される。
【0008】 本発明の範囲を定義する目的では、生体応答調節物質は生体の先天的な免疫系
を活性化する薬剤であり、典型的には、サイトカイン誘導物質および免疫アジュ
バントが挙げられる。サイトカイン誘導物質はサイトカインの産生を誘導する薬
剤であり、IL-1、TNFなどのサイトカイン;ムラミルジペプチド、リポ多
糖類およびβ-グルカンなどの天然物質;および米国特許第5,312,831号および第
4,666,890号(それらの開示内容は、出典を示すことにより、本明細書の一部をな
す)に開示されたものなどの合成サイトカイン誘導物質が挙げられる。サイトカ
イン誘導物質は本発明の好ましい生体応答調節物質である。
【0009】 特に好ましいサイトカイン誘導物質は、米国特許第5,312,831号(欧州特許第65
2228号)に開示されている、 構造:
【0010】
【化4】
【0011】 [式中、Rは、水素、置換または無置換のC-C20アルキル基、置換また
は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のシクロアルキルアルキル基、
ビニル基、アセチレン基、置換または無置換のアミノ基、置換または無置換のア
シルアミノ基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアラルキル
基、置換または無置換のアリールオキシ基、置換または無置換のアルコキシアリ
ール基、置換または無置換のアルコキシアラルキル基、および、窒素、硫黄およ
び酸素原子からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または
無置換の単環式または二環式のヘテロ環式基からなる群から選択される; RおよびRは、独立して、水素、置換または無置換のC-Cアルキル
、置換または無置換のアルコキシアルキル、置換または無置換のシクロアルキル
、置換または無置換のシクロアルキルアルキル、置換または無置換のアリール、
置換または無置換のアラルキル、置換または無置換のアルコキシアラルキル、ビ
ニル、アセチレン、および、窒素、硫黄および酸素原子からなる群から選択され
る1〜4個のヘテロ原子を有する置換または無置換の単環式または二環式のヘテ
ロ環(ただし、Rの場合、該ヘテロ環のヘテロ原子は--CH--X--部分の--C
H--基に直接結合していない)から選択される; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
ルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
選択される; Xは酸素または窒素; RはHまたはアミノ保護基;ここで、上記の置換されたアルキル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アシルアミノ、アリール、アラルキ
ル、アリールオキシ、アルコキシアリール、アルコキシアラルキルおよびヘテロ
環式基における置換基は、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコ
キシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アミノ、モノ-またはジ-低級アルキ
ルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、カルボキシル、ホルミル、低級
アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
ル、低級アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アリールスルフィニル
、アリールスルフィニル、アラルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、
アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、および、窒素、硫黄および酸素原
子から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式のヘテロ環
式基からなる群から選択される] を有する式Iで示されるものまたはその医薬上許容される塩である。
【0012】 置換基の定義および式Iで示される化合物を製造する方法は米国特許第5,312,
831号および欧州特許第652228号に与えられている。式Iで示されるサイトカイ
ン誘導物質は1種またはそれ以上の不斉炭素原子を有している場合がある。かか
る場合、式Iで示される化合物は、その個々のジアステレオマー、そのラセミ体
、およびその個々のRおよびS配置のエナンチオマーを包含する。
【0013】 上記の様々な定義の詳細およびかかる定義に属する具体例を以下に示す(欧州
特許第652228B号から抜粋):
【0014】 a)C-C20アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基
、ネオペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などの、1〜
20個の炭素原子を有する直鎖または有枝鎖の低級アルキル基でありうる。
【0015】 b)シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基またはシクロヘキシル基などの、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキ
ル基でありうる。
【0016】 c)シクロアルキルアルキル基は、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメ
チル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、1-シクロプロピ
ルエチル基、2-シクロプロピルエチル基、2-シクロプロピルエチル基、1-シ
クロブチルエチル基、2-シクロブチルエチル基、1-シクロペンチルエチル基、
2-シクロペンチルエチル基、1-シクロヘキシルエチル基、3-シクロヘキシル
プロピル基、3-シクロペンチルプロピル基、4-シクロヘキシルブチル基、4-
シクロペンチルブチル基、4-シクロペンチルペンチル基または4-ペンチルシク
ロヘキシル基などの、4〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル基
でありうる。
【0017】 d)アシルアミノ基は、アシル部分が有機カルボン酸または炭酸(その各々は
、より詳しくは、その分子内に脂肪族基、芳香族基および/またはヘテロ環式基
を含む)などの酸から誘導されるアシルアミノ基でありうる。これらは、脂肪族
の酸から誘導されるアシル基を有する脂肪族アシル基を包含し、アルカノイル(
例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、α-エチル-ヘキサノイル、ヘプ
タノイル、ラウロイル、ステアロイル、ドコサノイル、式:CH(CH)31 CO、[CH(CH)21]CHCO、[CH(CH)15]CHCO、C
(CH)41COで示される基など);低級アルコキシ-カルボニル(例えば
、メトキシ-カルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキ
シカルボニル、t-ブトキシカルボニル、t-ペントキシカルボニルなど)などが
挙げられる。アシル部分は、置換または無置換のアリール基(ここで、アリール
基としては、フェニル、トリル、キシリル、ナフチルなどが挙げられる)を有す
る酸から誘導されるアシル基を意味する芳香族アシルであってもよく、その適当
な例を以下に例示する。アロイル(例えば、ベンゾイル、トルオイル、キシロイ
ル、ナフトイル、フタロイルなど);アラルコキシカルボニル(例えば、ベンジル
オキシカルボニル、ベンゾヒドロキシカルボニル、トリチルオキシカルボニル、
α-ナフチル-メトキシカルボニルなど)など。アシル部分は、ヘテロ環式基を有
する酸から誘導されるアシル基を意味するヘテロ環式アシル基であってもよく、
ヘテロ環式カルボニル(ここで、ヘテロ環部分は、窒素、酸素および硫黄から選
択される少なくとも1個〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員へテロ環(例えば
、チエノイル、フロイル、ピロールカルボニル、5-オキソ-2-ピロリジンカル
ボニル、ニコチノイルなど)である)などが挙げられる。
【0018】 e)アリール基は、フェニル基、ビフェニルイル基、1-ナフチル基または2-
ナフチル基などの、6〜15個の炭素原子を有するアリール基でありうる。
【0019】 f)アラルキル基は、ベンジル基、1-ナフチルメチル基、2-ナフチルメチル
基、5,6,7,8-テトラヒドロ-1-ナフチル基、5,6,7,8-テトラヒドロ-2-
ナフチル基、フェネチル基、3-フェニルプロピル基または4-フェニルブチル基
などの、7〜15個の炭素原子を有するアラルキル基でありうる。
【0020】 g)アリールオキシ基は、フェノキシ基、ビフェニルオキシ基、1-ナフチル
オキシ基または2-ナフチルオキシ基などの、6〜15個の炭素原子を有するア
リールオキシ基でありうる。
【0021】 h)アルコキシアリールまたはアルコキシアラルキル基は、ベンゾイル基また
はアルコキシフェニルメチル基などの、6〜21個の炭素原子を有するアルコキ
シアリールまたはアルコキシアラルキル基でありうる。
【0022】 i)窒素、硫黄および酸素原子からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原
子を有する単環式または二環式のヘテロ環式基は、ピロール基、フリル基、チエ
ニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチア
ゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、ピラジニル基、ピリミジニル
基、ピリダジニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリニル、フタラジニ
ル基、ナフチジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、1,4-ベンゾジオ
キサニル基、1,3-ベンゾジオキサニル基、1,2,3-トリアゾリル基、1,3,
4-トリアゾリル基、1,3,4-チアジアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基
、テトラゾリル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、ピロリ
ジニル基、イミダゾリジニル基、2-イミダゾリニル基、モルホリノ基、ピペリ
ジンN-オキシド基、ピペラジンN-オキシド基、モルホリンN-オキシド基、低
級アルキルモルホリノ基(例えば、N-メチルモルホリノ基、N-エチルモルホリ
ノ基またはN-プロピルモルホリノ基)、ピペラジニル基、ピペリジノ基、ピペリ
ジニル基、チオモルホリノ基またはチオモルホリニル基などの、4〜15個の炭
素原子を有するヘテロ環式基でありうる。
【0023】 上記の基(a)〜(i)における置換基は、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、フ
ッ素原子または臭素原子)、ヒドロキシル基;低級アルキル基(例えば、メチル基
、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチ
ル基またはtert-ブチル基);低級アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブト
キシ基またはtert-ブトキシ基);アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、1-
ナフチルオキシ基または2-ナフチルオキシ基);アラルキルオキシ基(例えば、
ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、1-ナフチルメチルオキシ基または2-
ナフチルメチルオキシ基);アミノ基;モノ-またはジ-低級アルキルアミノ基(例
えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミ
ノ基、ブチルアミノ基、sec-ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert-ブチ
ルアミノ基、tert-ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基)
;アリールアミノ基(例えば、フェニルアミノ基、1-ナフチルアミノ基または2
-ナフチルアミノ基);アラルキルアミノ基(例えば、ベンジルアミノ基、フェネ
チルアミノ基、1-ナフチルメチルアミノ基または2-ナフチルメチルアミノ基)
;カルボキシル基;ホルミル基;低級アルコキシカルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec-ブトキ
シカルボニル基、イソブトキシカルボニル基またはtert-ブトキシカルボニル基)
;アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、1-ナフチル
オキシカルボニル基または2-ナフチルオキシカルボニル基);アラルキルオキシ
カルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボ
ニル基、1-ナフチルメチルオキシカルボニル基または2-ナフチルメチルオキシ
カルボニル基);メルカプト基;低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エ
チルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、sec-ブチル
チオ基、イソブチルチオ基またはtert-ブチルチオ基);アリールチオ基(例えば
、フェニルチオ基、1-ナフチルチオ基または2-ナフチルチオ基);アラルキル
チオ基(例えば、ベンジルチオ基、フェネチルチオ基、1-ナフチルメチルチオ基
または2-ナフチルメチルチオ基);アリールスルフィニル基(例えば、フェニル
スルフィニル基、1-ナフチルスルフィニル基または2-ナフチルメチルチオ基)
;アリールスルフィニル基(例えば、フェニルスルフィニル基、1-ナフチルスル
フィニル基または2-ナフチルスルフィニル基);アラルキルスルフィニル基(例
えば、ベンジルスルフィニル基、フェネチルスルフィニル基、1-ナフチルメチ
ルスルフィニル基または2-ナフチルメチルスルフィニル基);低級アルキルスル
ホニル基(例えば、メシル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イ
ソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、sec-
ブチルスルホニル基またはtert-ブチルスルホニル基);アリールスルホニル基(
例えば、フェニルスルホニル基、1-ナフチルスルホニル基または2-ナフチルス
ルホニル基);アラルキルスルホニル基(例えば、ベンジルスルホニル基、フェネ
チルスルホニル基、1-ナフチルメチルスルホニル基または2-ナフチルメチルス
ルホニル基);または、4〜15個の炭素原子と、酸素、窒素および硫黄から選
択される1〜4個のヘテロ原子とを有する単環式または二環式のヘテロ環式基(
例えば、ピロリル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾ
リル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、キノ
リル基、イソキノリル基、フタラジニル基、ナフチジニル基、キノキサリニル基
、キナゾリニル基、1,4-ベンゾジオキサニル基、1,3-ベンゾジオキサニル基
、1,2,3-トリアゾリル基、1,3,4-トリアゾリル基、1,3,4-チアジアゾ
リル基、1,2,3-チアジアゾリル基、テトラゾリル基、テトラヒドロフラニル
基、テトラヒドロチエニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、2-イミ
ダゾリニル基、モルホリニル基、モルホリノ基、モルホリンN-オキシド基、低
級アルキルモルホリノ基(例えば、N-メチルモルホリノ基、N-エチルモルホリ
ノ基またはN-プロピルモルホリノ基)、ピペラジニル基、ピペリジノ基、ピペリ
ジニル基、チオモルホリノ基またはチオモルホリニル基)でありうる。
【0024】 ここで用いるように、「低級アルキル」とは、C-Cアルキル基を意味す
る。
【0025】 保護化カルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキルの保護基としては、ペ
プチドおよびアミノ酸化学の分野における当業者が習慣的に用いる、カルボキシ
基用の従来の保護基(例えば、ティー・グリーン(T. Green)、「有機合成におけ
る保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」、ジョン・ワイリー・ア
ンド・サンズ(J. Wiley and Sons)、1981年に見出されるもの)が挙げられる。こ
れらは、シリルエステル、脂肪族エステルおよび芳香族エステル(例えば、トリ
メチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、アセチル、ベンゾイルなど)を包含す
る。
【0026】 保護化アミノ基の保護基としては、ペプチドおよびアミノ酸化学の分野におけ
る当業者が習慣的に用いる、アミノ基用の従来の保護基(例えば、ティー・グリ
ーン(T. Green)、前出、第218-287頁に見出されるもの)が挙げられる。適当な保
護基は、それを除去する条件が化合物の他の構造上の特徴と適合するように選択
される。適当な保護基としては、アシル基(例えば、tert-ブトキシカルボニルま
たはベンジルオキシカルボニル)などが挙げられる。
【0027】 上記の包括的な記載に対して、式Iで示される好ましい化合物は、 [式中、Rは、置換または無置換のC-C20アルキル基、置換または無置
換のシクロアルキル基、置換または無置換のシクロアルキルアルキル基、置換ま
たは無置換のアリール基、置換または無置換のアラルキル基、置換または無置換
のアリールオキシ基、置換または無置換のアルコキシアリール基、および置換ま
たは無置換のアルコキシアラルキル基からなる群から選択される(ここで、上記
基のアリール部分は置換または無置換のフェニルから選択される); RおよびRは、独立して、水素、および置換または無置換のC-C
ルキルから選択される; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
ルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
選択される; Xは酸素または窒素;および RはHまたはアミノ保護基] であるものである。
【0028】 さらに、本発明による式Iで示される最も好ましい化合物は、式I [式中、Rは、C-C14アルキル基、シクロアルキル基、C-Cアルキ
ル置換シクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基、C-Cアルキルフェニ
ル基、およびC-Cアルキル-またはアルコキシ-フェニルメチル基; RおよびRは、独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される
; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
ルホキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
選択される; Xは酸素または窒素;および RはHまたはアミノ保護基] で示されるものである。
【0029】 式Iで示される最も特に好ましい化合物は、 [式中、Rは、n-ヘキシル基、4-n-ペンチルシクロヘキシル基からなる群
から選択される; RおよびRは、独立して、水素またはメチルから選択される; R、RおよびRはカルボキシ; Xは酸素または窒素;および RはH] であるものである。
【0030】 特に好ましいのは、以下のようなD-アロ-トレオニン配置を有する式Iで示さ
れる化合物である。
【0031】
【化5】
【0032】 [式中、Rはメチル、RおよびRは上記と同意義]
【0033】 また特に好ましいのは、分子のジアミノピメリル-アラニン部分が下記の立体
化学を有する化合物である。
【0034】
【化6】
【0035】 [式中、Rはメチル、R、RおよびRは上記と同意義]
【0036】 立体化学に関して、式Iで示される下記の化合物が最も特に好ましい。
【0037】
【化7】
【0038】 [式中、RおよびRはメチル、Xは酸素、R、R、R、RおよびR は上記と同意義]
【0039】 サイトカイン誘導物質は、米国特許第5,312,831号の実施例28として開示さ
れている[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-
メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-ア
ラニンまたはその医薬上許容される塩(式Iで示される化合物)であることが特に
好ましい。
【0040】 米国特許第5,312,831号は、いくつかの標準的な薬理学的試験法を開示してい
る。これらの試験法により、当業者は化合物が生体応答調節物質であるかどうか
を評価することができる。例えば、第16〜17欄の試験法は、IL-6、CSFお
よびG-CSF産生の誘導を評価する。
【0041】 化学療法剤は微小管剤またはマクロファージ活性化剤であることが好ましい。
微小管活性な化合物は、チューブリンタンパクの重合を防止する(例えば、ビン
クリスチン)か、あるいはチューブリンの解重合を防止する(例えば、タキサン類
)ことにより、微小管を不安定化させる化合物として定義される。微小管の組立
および解体は、チューブリン結合タンパクおよびタンパク・リン酸化(キナーゼ)
により影響を受ける動的過程である。微小管活性な化合物としては、タキサン類
(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)、ビンクリスチン、ビンブラスチ
ン、ビノレルビンなどが挙げられる。マクロファージ活性化剤は、マクロファー
ジの活動を活性化させる化合物(例えば、アドリアマイシン、ドキシルビシン、
および類似のアントラセンジオン類およびアントラサイクリン類、シスプラチン
、カルボプラチン、マイトマイシンC、ブレオマイシンなど)である。化学療法
剤は、パクリタキセルまたはカルボプラチン、あるいは両方の組合せであること
が好ましい。本発明の微小管剤またはマクロファージ活性化剤は、市販品を利用
するか、あるいは刊行文献に記載の標準的な方法により製造することができる。
【0042】 化学療法剤に対する生体応答調節物質の強化効果は、インビボでの標準的な薬
理学的試験法で評価した。かかる試験法では、ヒト非小細胞肺癌(NSCLC)細
胞系を免疫欠損ヌードマウスの横腹に移植した。以下に、用いた試験法および得
られた結果を簡単に説明する。[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N -[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボ
ニル]-L-リジル]-アラニンを代表的な生体応答調節物質として用い、パクリタ
キセルを代表的な化学療法剤として用いた。
【0043】 Balb-c nu/nu雌マウスをチャールズ・リバー・ラボラトリーズ(Char
les River Laboratories)から6〜8週齢で入手し、8〜10週齢で実験に用い
た。ヒト非小細胞肺癌(NSCLC)H-157系は、アメリカン・ティッシュ・
カルチャー・コレクション(ATCC)(ベセズタ、メリーランド州)から得た。細
胞を10%ウシ胎児血清を含むRPMI培地で増殖させた。
【0044】 マウスに7.5×10個のH-157系NSCLC腫瘍細胞を皮下注射した。
腫瘍を80〜150mgの寸法に達するまで増殖させた。ノギスを用いて、腫瘍
の寸法を測定し、長さ(l)および幅(w)を求めた。腫瘍の容積は式l×w/2
を用いて評価した。mm単位の容積は、単一密度を仮定すれば、ミリグラムに
直接変換することができる。注射してから7日後、マウスを無作為に平均的な腫
瘍の質量が100mgである10個のグループに分けた(第0日目)。処理グルー
プには、第0日目にパクリタキセル(30mg/kg)を投与し、第1日目および
第8日目に賦形剤または[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-
カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-
L-リジル]-アラニン(100μg/kg)のいずれかを投与した。
【0045】 第7日目および第14日目に、パクリタキセルおよび[R-(R,R)]-N-[(
R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)
アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンを投与したグループの腫瘍
増殖は、無処理の対照またはパクリタキセルだけを投与したグループに対して、
有意に阻害された。パクリタキセル単独では、第7日目に測定した腫瘍細胞増殖
を阻害したが(スチューデントt検定によりp≦0.05)、パクリタキセルを投
与した1日後に[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキ
シ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジ
ル]-アラニンを用いて処理することにより、抑制の程度は有意に増強された。第
14日までに、パクリタキセル単独グループの腫瘍増殖は、対照に対して有意に
は抑制されなかった。しかし、第0日目にパクリタキセルを投与され、第1日目
、第8日目に[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ
-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]
-アラニンを投与されたグループは、依然として、無処理の対照またはパクリタ
キセル単独グループのいずれかと比較した場合に有意に抑制された。得られた結
果を下記の表1に示す。下記の表では、[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボ
キシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキ
シ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンをCIで表す。
【0046】
【表1】
【0047】 いくつかの評価を行った。ここで、腫瘍を有するマウスには、試験開始後、第
1日目および第8日目に[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-
カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-
L-リジル]-アラニン(100μg/kg)だけを投与した(データは非表示)。これ
らの評価のいずれにおいても、[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N -[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボ
ニル]-L-リジル]-アラニン自体はヌードマウスの腫瘍細胞増殖を阻害しなかっ
た。[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチ
ル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニ
ンはインビトロで腫瘍細胞増殖を直接阻害せず、細胞培養物中におけるパクリタ
キセルの増殖阻害効果を強化しない。
【0048】 生体応答調節物質および化学療法剤の効果を臨床研究においても評価した。[
R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2
-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンを代
表的な生体応答調節物質として用い、パクリタキセルおよびカルボプラチンを代
表的な化学療法剤として用いた。この研究では、病期が後期の癌患者に、第1回
の化学療法(カルボプラスチンおよびパクリタキセル)の約7日前に、ある投与量
の[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル
-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニン
を投与した(第0回)。約21日後に、患者に第2回の化学療法を行い、この第2
回の化学療法による治療後の第1日目および第8日目に、患者に[R-(R,R )]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソ
ヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンを下記の表に示し
た投与量で投与した。69%の患者が、腫瘍質量の完全または部分的な減少ある
いは疾患の安定化のいずれかの形で、臨床上の何らかの有益性を示した。治療し
た16名の患者のうち、6名はNSCLCであると推定される診断であった。こ
のグループでは、完全な応答が3名、部分的な応答が1名、疾患の安定化が1名
、疾患が進行性である患者はわずか1名であった。標準的な化学療法剤投与計画
(パクリタキセルおよびカルボプラチン)の場合に期待される完全応答率は約5%
であるので、3〜6名の治療患者が完全な応答を示したという研究成果は全く予
想外であった。この治療の投与計画では、パクリタキセルの投与量は175〜2
00mg/mであり、カルボプラチンの投与量は曲線(AUC)の下の面積が6
mg/ml×分となる投与量であった。臨床試験の結果を下記の表に示す。下記
の表では、[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-
1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-
アラニンをCIで表す。
【0049】
【表2】
【0050】 代表的な生体応答調節物質および化学療法剤を用いたインビボでの標準的な薬
理学的試験法および臨床試験の結果は、生体応答調節物質と化学療法剤との組合
せが標準的な化学療法剤投与計画を強化するのに有用であり、充実性腫瘍を治療
するのに有用であることを示している。特に、本発明の組合せは非小細胞肺癌、
神経膠腫、卵巣、乳房、前立腺、頭部および頸部、腎臓、膵臓、肝臓および大腸
の癌、ならびに軟組織の肉腫を治療するのに有用である。
【0051】 本発明で用いるように、組合せ投与計画は同時に行うこともできるし、交互の
投与計画(生体応答調節物質は化学療法の過程間の異なる時点で投与する)で行う
こともできる。それゆえ、組合せという用語は、必ずしも同時に、または単位投
与量で投与することを意味しない。例えば、上記臨床研究における投与計画は治
療上有用な投与計画の典型である(ここで、患者には、第1回の化学療法を行う
前に生体応答調節物質を投与する)。化学療法剤投与計画として典型的なように
、化学療法の過程は数週間後に繰り返され、この場合、生体応答調節物質は第2
回の化学療法を行ってから1日後またはそれ以後に投与した。この交互投与の過
程は治療期間全体を通じて継続することができる。
【0052】 上記組合せの成分は同時投与用の単位剤形に製剤することができる。しかし、
上記組合せの成分を別々に投与するように製剤することも考えられる。
【0053】 特定の化学療法剤の製剤は当該分野で公知である(最も多く用いられるのは、
典型的には、市販品を利用するか、あるいは臨床試験用にすでに製剤されている
)。かかる薬剤は、典型的には、静脈内または経口的に投与される。しかし、各
薬剤および患者によっては、化学療法剤を非経口的な注射により、直腸内、膣内
、経皮的、皮下的、局所的、鼻腔内に、または病変部位への直接的な注入により
、投与してもよい。
【0054】 本発明の生体応答調節物質は、経口的、静脈内、非経口的、直腸内、膣内、経
皮的、皮下的、局所的、鼻腔内に、または病変部位への直接的な注入により、投
与してもよい。生体応答調節物質は標準的な文献に記載の方法に従って製剤する
ことができる。例えば、式Iで示される化合物と[R-(R,R)]-N-[(R)-6
-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ
]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンとの製剤は米国特許第5,312,831号
に与えられている。
【0055】 市販品を利用できないか、あるいは臨床試験で利用できない(あるいは、かか
る既存の製剤を用いるのが望ましくない)生体応答調節物質および化学療法剤は
、そのまま製剤するか、あるいは1種またはそれ以上の医薬上許容される投与用
担体(例えば、溶媒、希釈剤など)と組み合わせてもよく、錠剤、カプセル剤、分
散性散剤、顆粒剤、懸濁剤(例えば、約0.05〜5%の懸濁化剤を含有する)、
シロップ剤(例えば、約10%〜50%の砂糖を含有する)およびエリキシル剤(
例えば、約20〜50%のエタノールを含有する)などの形態で経口的に投与す
るか、あるいは等張性の媒体中に約0.05〜5%の懸濁化剤を含有する無菌注
射液または懸濁液の形態で非経口的に投与すればよい。かかる医薬製剤は、例え
ば、約0.05%〜約90%までの有効成分を担体(より普通には約5重量%〜6
0重量%)と組み合わせて含有すればよい。
【0056】 錠剤またはカプセル剤投与用の製剤は固形担体(例えば、デンプン、ラクトー
ス、リン酸二カルシウム、微結晶セルロース、スクロースおよびカオリンが挙げ
られる)を含有しうるが、液状担体としては、滅菌水、ポリエチレングリコール
、非イオン性界面活性剤および食用油(例えば、コーン油、落花生油およびゴマ
油)が挙げられる。有効成分の性質および望ましい特定の投与形態に適当だから
である。医薬組成物の製造に習慣的に採用される補助剤(例えば、香味剤、着色
剤、保存剤および酸化防止剤(例えば、ビタミンE、アスコルビン酸、BHTお
よびBHA))を含有させると都合がよい。
【0057】 上記組合せのこれら成分は非経口的または腹腔内に投与してもよい。遊離塩基
またはその医薬上許容される塩であるこれら活性化合物の液剤または懸濁剤は、
界面活性剤(例えば、ヒドロキシ-プロピルセルロース)と適当に混合した水中に
製造することができる。グリセロール、液状ポリエチレングリコールおよびその
油中混合物中に分散剤を製造することもできる。保存および使用に関する通常の
条件下では、これらの製剤は微生物の増殖を防止する保存剤を含有する。
【0058】 注射用に適当な医薬形態としては、無菌液剤または分散剤、および、無菌注射
液剤または分散剤の即席製造用の無菌散剤が挙げられる。すべての場合に、この
形態は無菌でなければならず、注射可能性が容易となる程度に流動性でなければ
ならない。それは製造および保存の条件下で安定でなければならず、微生物(例
えば、細菌および真菌)の汚染作用に対して保存されなければならない。担体は
、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、ポリエチレン
グリコールおよび液状ポリエチレングリコール)、その適当な混合物、および植
物油を含有する溶媒または分散媒とすることができる。
【0059】 化学療法剤および生体応答調節剤の用量は、治療に対する患者の応答および標
準的な化学療法剤投与計画に付随する毒性に従って、治療過程の間に調節するこ
とが考えられる。例えば、化学療法剤の用量は、典型的には、骨髄抑制または肝
機能低下が観察されると直ちに減少させる。出発時点の用量としては、化学療法
剤の初期量は生体応答調節物質と組み合わせずに用いる用量であると考えられる
。例えば、パクリタキセル、カルボプラスチンおよび[R-(R,R)]-N-[(R
)-6-カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)ア
ミノ]エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンからなる投与計画では、パク
リタキセルの用量は135〜225mg/m、好ましくは175〜200mg/
であり、カルボプラスチンの投与量は曲線(AUC)の下の面積が5〜7mg
/ml×分、好ましくは6mg/ml×分となる投与量であると考えられる。生体
応答調節物質の計画的な用量は、免疫系を誘導するそれらの効力に従って変化す
る。サイトカイン誘導物質の場合には、サイトカインの産生を誘導するそれらの
効力に従って変化する。[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カルボキシ-N-[[2-
カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エトキシ]カルボニル]-
L-リジル]-アラニンの場合、初期量は0.005〜2μg/kg、好ましくは0.
01〜1μg/kgの範囲内であると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/704 A61K 31/704 33/24 33/24 38/00 45/00 45/00 A61P 35/00 A61P 35/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ジュディ・ルーカス アメリカ合衆国10954ニューヨーク州ナヌ エット、アザレア・ドライブ20番 (72)発明者 リサ・アン・スパイチャー アメリカ合衆国19083ペンシルベニア州ヘ イバータウン、コビントン・ロード509番 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 BA01 BA07 BA14 BA23 BA44 DA01 DA28 MA02 NA05 ZB022 ZB261 ZB262 ZC022 4C086 AA01 AA02 BA02 CB14 DA32 EA10 HA12 HA28 MA02 MA04 MA07 NA05 ZB26

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物の充実性腫瘍を治療する方法であって、該哺乳動物
    に、生体応答調節物質と化学療法剤との組合せを有効量、投与することからなる
    方法。
  2. 【請求項2】 哺乳動物の充実性腫瘍を治療するための医薬品の製造におけ
    る生体応答調節物質と化学療法剤との使用。
  3. 【請求項3】 生体応答調節物質がサイトカイン誘導物質である請求項1ま
    たは2記載の方法または使用。
  4. 【請求項4】 サイトカイン誘導物質が、構造: 【化1】 [式中、Rは、水素、置換または無置換のC-C20アルキル基、置換また
    は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のシクロアルキルアルキル基、
    ビニル基、アセチレン基、置換または無置換のアミノ基、置換または無置換のア
    シルアミノ基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアラルキル
    基、置換または無置換のアリールオキシ基、置換または無置換のアルコキシアリ
    ール基、置換または無置換のアルコキシアラルキル基、および、窒素、硫黄およ
    び酸素原子からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または
    無置換の単環式または二環式のヘテロ環式基からなる群から選択される; RおよびRは、独立して、水素、置換または無置換のC-Cアルキル
    、置換または無置換のアルコキシアルキル、置換または無置換のシクロアルキル
    、置換または無置換のシクロアルキルアルキル、置換または無置換のアリール、
    置換または無置換のアラルキル、置換または無置換のアルコキシアラルキル、ビ
    ニル、アセチレン、および、窒素、硫黄および酸素原子からなる群から選択され
    る1〜4個のヘテロ原子を有する置換または無置換の単環式または二環式のヘテ
    ロ環(ただし、Rの場合、該ヘテロ環のヘテロ原子は--CH--X--部分の--C
    H--基に直接結合していない)から選択される; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
    ルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
    選択される; Xは酸素または窒素; RはHまたはアミノ保護基;ここで、上記の置換されたアルキル、シクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アシルアミノ、アリール、アラルキ
    ル、アリールオキシ、アルコキシアリール、アルコキシアラルキルおよびヘテロ
    環式基における置換基は、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコ
    キシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アミノ、モノ-またはジ-低級アルキ
    ルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、カルボキシル、ホルミル、低級
    アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、低級アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アリールスルフィニル
    、アリールスルフィニル、アラルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、
    アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、および、窒素、硫黄および酸素原
    子から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式のヘテロ環
    式基からなる群から選択される] を有する式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩である請求項3記
    載の方法または使用。
  5. 【請求項5】 式Iで示される化合物が[R-(R,R)]-N-[(R)-6-カ
    ルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]エ
    トキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンまたはその医薬上許容される塩である
    請求項4記載の方法または使用。
  6. 【請求項6】 化学療法剤が微小管剤またはマクロファージ活性化剤である
    請求項1〜5記載のいずれか1項記載の方法または使用。
  7. 【請求項7】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤が、パクリタキセル
    、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、アドリアマ
    イシン、ドキシルビシン、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシンCお
    よびブレオマイシンから選択される請求項6記載の方法または使用。
  8. 【請求項8】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤がパクリタキセルお
    よびカルボプラチンである請求項7記載の方法または使用。
  9. 【請求項9】 化学療法剤投与計画で治療を必要とする哺乳動物におけるか
    かる計画の効果を強化する方法であって、化学療法剤投与計画に加えて、生体応
    答調節物質を投与することからなる方法。
  10. 【請求項10】 生体応答調節物質がサイトカイン誘導物質である請求項9
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 サイトカイン誘導物質が、構造: 【化2】 [式中、Rは、水素、置換または無置換のC-C20アルキル基、置換また
    は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のシクロアルキルアルキル基、
    ビニル基、アセチレン基、置換または無置換のアミノ基、置換または無置換のア
    シルアミノ基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアラルキル
    基、置換または無置換のアリールオキシ基、置換または無置換のアルコキシアリ
    ール基、置換または無置換のアルコキシアラルキル基、および、窒素、硫黄およ
    び酸素原子からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または
    無置換の単環式または二環式のヘテロ環式基からなる群から選択される; RおよびRは、独立して、水素、置換または無置換のC-Cアルキル
    、置換または無置換のアルコキシアルキル、置換または無置換のシクロアルキル
    、置換または無置換のシクロアルキルアルキル、置換または無置換のアリール、
    置換または無置換のアラルキル、置換または無置換のアルコキシアラルキル、ビ
    ニル、アセチレン、および、窒素、硫黄および酸素原子からなる群から選択され
    る1〜4個のヘテロ原子を有する置換または無置換の単環式または二環式のヘテ
    ロ環(ただし、Rの場合、該ヘテロ環のヘテロ原子は--CH--X--部分の--C
    H--基に直接結合していない)から選択される; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
    ルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
    選択される; Xは酸素または窒素; RはHまたはアミノ保護基;ここで、上記の置換されたアルキル、シクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アシルアミノ、アリール、アラルキ
    ル、アリールオキシ、アルコキシアリール、アルコキシアラルキルおよびヘテロ
    環式基における置換基は、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコ
    キシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アミノ、モノ-またはジ-低級アルキ
    ルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、カルボキシル、ホルミル、低級
    アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、低級アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アリールスルフィニル
    、アリールスルフィニル、アラルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、
    アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、および、窒素、硫黄および酸素原
    子から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式のヘテロ環
    式基からなる群から選択される] を有する式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩である請求項10
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 式Iで示される化合物が[R-(R,R)]-N-[(R)-6-
    カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]
    エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンまたはその医薬上許容される塩であ
    る請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 化学療法剤が微小管剤またはマクロファージ活性化剤であ
    る請求項9〜12記載のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤が、パクリタキセ
    ル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、アドリア
    マイシン、ドキシルビシン、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシンC
    およびブレオマイシンからなる群から選択される請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤がパクリタキセル
    およびカルボプラチンである請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 充実性腫瘍の治療において同時、別々または順次に使用す
    るための組合せ製剤として生体応答調節物質と化学療法剤とを含有する製品。
  17. 【請求項17】 生体応答調節物質がサイトカイン誘導物質である請求項1
    6記載の製品。
  18. 【請求項18】 サイトカイン誘導物質が、構造: 【化3】 [式中、Rは、水素、置換または無置換のC-C20アルキル基、置換また
    は無置換のシクロアルキル基、置換または無置換のシクロアルキルアルキル基、
    ビニル基、アセチレン基、置換または無置換のアミノ基、置換または無置換のア
    シルアミノ基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアラルキル
    基、置換または無置換のアリールオキシ基、置換または無置換のアルコキシアリ
    ール基、置換または無置換のアルコキシアラルキル基、および、窒素、硫黄およ
    び酸素原子からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または
    無置換の単環式または二環式のヘテロ環式基からなる群から選択される; RおよびRは、独立して、水素、置換または無置換のC-Cアルキル
    、置換または無置換のアルコキシアルキル、置換または無置換のシクロアルキル
    、置換または無置換のシクロアルキルアルキル、置換または無置換のアリール、
    置換または無置換のアラルキル、置換または無置換のアルコキシアラルキル、ビ
    ニル、アセチレン、および、窒素、硫黄および酸素原子からなる群から選択され
    る1〜4個のヘテロ原子を有する置換または無置換の単環式または二環式のヘテ
    ロ環(ただし、Rの場合、該ヘテロ環のヘテロ原子は--CH--X--部分の--C
    H--基に直接結合していない)から選択される; R、RおよびRは、独立して、カルボキシまたは保護化カルボキシ、カ
    ルボキシまたは保護化カルボキシ低級アルキル、および、カルボキシアミドから
    選択される; Xは酸素または窒素; RはHまたはアミノ保護基;ここで、上記の置換されたアルキル、シクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アシルアミノ、アリール、アラルキ
    ル、アリールオキシ、アルコキシアリール、アルコキシアラルキルおよびヘテロ
    環式基における置換基は、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコ
    キシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アミノ、モノ-またはジ-低級アルキ
    ルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、カルボキシル、ホルミル、低級
    アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、低級アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アリールスルフィニル
    、アリールスルフィニル、アラルキルスルフィニル、低級アルキルスルホニル、
    アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、および、窒素、硫黄および酸素原
    子から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式のヘテロ環
    式基からなる群から選択される] を有する式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩である請求項17
    記載の製品。
  19. 【請求項19】 式Iで示される化合物が[R-(R,R)]-N-[(R)-6-
    カルボキシ-N-[[2-カルボキシ-1-メチル-2-[(1-オキソヘプチル)アミノ]
    エトキシ]カルボニル]-L-リジル]-アラニンまたはその医薬上許容される塩であ
    る請求項18記載の製品。
  20. 【請求項20】 化学療法剤が微小管剤またはマクロファージ活性化剤であ
    る請求項16〜19記載のいずれか1項記載の製品。
  21. 【請求項21】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤が、パクリタキセ
    ル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、アドリア
    マイシン、ドキシルビシン、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシンC
    およびブレオマイシンから選択される請求項20記載の製品。
  22. 【請求項22】 微小管剤またはマクロファージ活性化剤がパクリタキセル
    およびカルボプラチンである請求項20記載の製品。
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