JP2003509298A - 収縮スリーブ付きボトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベース、上部分、及び側部を持つボトルに関し、このボトルは、ボトルの側部に配置されたハンドルを含み、ボトルには収縮スリーブが設けられ、スリーブはハンドルを覆わない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、流体の収容に使用されるボトル等のパッケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ボトルは、消費者用商品産業で様々な種類の流体製品をパッケージングするた
めに広く使用されている。このようなボトルには、通常、装飾が施される。装飾
には、多くの場合、ボトルに貼り付けたラベルが使用される。このようなラベル
は、代表的には、装飾のみで使用されるのでなく、例えば使用上の注意や内容物
の組成についての情報を表示するのにも使用される。しかしながら、水分を含ん
だ糊を用いたラベル、自己接着性ラベル、又は成形ラベル等の従来のラベル貼付
技術は、ボトルの表面積全体を装飾できない。このような視覚的表示が多くある
ため、当該産業では、容器の表面に非常に装飾性が高いカバーを設けることがで
きるようにする新たな方法が開発された。これらの方法の一つがパッケージの収
縮スリーブ付けである。

【０００３】 収縮スリーブ付けは、多くは飲料水産業で使用されており、これによって熱可
塑性材料製のスリーブを飲料ボトルの全体の周囲で収縮させ、かくして任意の種
類のグラフィックに使用できる大きな領域を提供する。収縮スリーブ付けに使用
される代表的な熱可塑性材料には、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、ポリエステルテ
トラフタレート（ＰＥＴ）、延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）、延伸ポリスチレン
（ＯＰＳ）が含まれる。

【０００４】 しかしながら、収縮スリーブ付けは比較的大型の容器には適用されなかった。
これは、このような容器を使用する場合にはサイドハンドルが必要とされるため
である。確かに、ボトルのスリーブ付けは、ボトルを熱可塑性材料製の直線状ス
リーブに挿入する工程、次いで熱可塑性材料を加熱して収縮させる工程、及び容
器の周囲にぴったりと装着する工程を含む。明らかに、サイドハンドルを持つ容
器やボトルの場合、このようなプロセスでは、ハンドルが形成する凹所をスリー
ブが覆ってしまうため、ハンドルにアクセスできなくなり、そのため、ハンドル
を掴むことができない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】

本発明は、グラフィックをボトル上に表示するのに利用できる表面を最大にす
る、サイドハンドルを持つボトルを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、この目的は、ベース、上部分、及び側部を持つボトルで達成
される。このボトルは、ボトルの側部に配置されたハンドルを含み、ボトルには
収縮スリーブが設けられ、スリーブはハンドルを覆わない。

【０００７】 次に、本発明を添付図面を参照して例として説明する。

【０００８】

【発明の実施の形態】

本発明は、装飾手段が収縮スリーブである装飾を施したボトルに関する。ボト
ルという用語は、一般的には、流体製品用容器であると理解されるべきである。
流体製品には、液体並びに粉体や顆粒等の流動性材料が含まれる。

【０００９】 ボトルはベースを有する。ベースという用語は、ボトルがその上で起立するボ
トルの部分と理解されるべきである。この部分は平らであるのがよく、例えば成
形トリポッドから、又は平らなリングから形成できる。多くの種類の「ベース」
が当該技術分野で既知であり、このようなベースの主な特徴は、ボトルを平らな
支持面上で安定した位置に保持することである。

【００１０】 ボトルは、上部分を更に有する。上部分は、代表的には、ベースの反対側のボ
トルの部分である。上部分は、一般的には、ボトルの内容物用の出口を提供する
ボトルの部分である。

【００１１】 ボトルは、側部を更に有する。側部は、概括的に述べると、ボトルの上部分と
ベースとを接合する表面である。代表的には、ボトルが直立している場合には、
側部はベースに対して実質的に垂直である。側部は、考慮されるボトルに応じて
湾曲した又は比較的複雑な形状を備えていてもよい。

【００１２】 ボトルは、ボトル側部に配置されたハンドルを含む。これにより、ハンドルを
持たないボトル（例えば炭酸飲料水やビール用のボトル等）やハンドルを上部分
に備えたボトル（５リットル以上の石油等を収容するために使用される種類の「
重い」ボトル等）と区別される。ハンドルは、本発明によれば、通常は、ボトル
を立てた場合に垂直方向に凹所を形成し、この凹所により、使用者は手を凹所に
滑り込ませてボトルをハンドルによって保持できる。

【００１３】 更に、ボトルには収縮スリーブが設けられる。収縮スリーブは、ボトルの一部
を熱可塑性チューブ状スリーブ内に包囲し、スリーブを加熱して収縮させ、ボト
ル上に装着することにより設けられる。

【００１４】 本発明によれば、スリーブはハンドルを覆わない。これにより、ハンドルを掴
む際に消費者の手とスリーブの切欠きフリンジとの間が接触する可能性が都合よ
く少なくなる。実際、スリーブフリンジは先の尖った縁部を形成し、消費者の手
を紙で切るような結果をもたらすか、或いは単に好ましからぬ触感をもたらす。
このようにして、ハンドルへのアクセスが容易であり且つ直接的であり、使用者
はスリーブと接触することなくハンドル自体を直接掴む。

【００１５】 このような結果は様々な方法で得ることができる。

【００１６】 第１実施形態では、ハンドルは、単にボトルに組み付けられているのがよい。
これは、例えば、クリップオンハンドルで、又は例えば液ダレ防止ネック等の移
行部片と一体化したハンドルで得ることができる。確かに、これが行われる場合
には、ハンドルをボトルに組み付けるか或いはハンドルをボトルに配置する前に
ボトルにスリーブを付けるのがよい。

【００１７】 別の実施形態では、ハンドルはボトルと一体の部分であり、ハンドルはボトル
側部と二つの領域で合一し、スリーブは二つの合一領域間で切り欠かれている。
このように、スリーブはハンドルを覆わない。この特別の場合には、ハンドルに
よって形成された凹所は閉鎖した周囲を有する。このような実施形態では、熱収
縮作業を実施した後にスリーブをボトル上で切欠くのが好ましい。スリーブの切
断は、機械式ダイカット、レーザー切断、又は水ジェット切断等の様々な手段に
よって行うことができる。これにより、ハンドルを覆うスリーブの部分を除去で
き、従って、ハンドルを通して手を摺動することにより都合よく掴むためのハン
ドル領域を露呈する。

【００１８】 別の実施形態では、ハンドルはボトルと一体の部分であり、ハンドルはボトル
側部と一つの領域だけで合一し、スリーブは合一部分で切り欠かれている。この
ような実施形態では、スリーブの切欠きは、収縮前にスリーブをボトルに配置で
きるように、好ましくはハンドルの少なくとも最大断面と等しいか或いはそれ以
上の表面を持たなければならず、切欠きをハンドル上に滑り込ませた後、スリー
ブを収縮する。このような実施形態では、切欠きは閉鎖周囲を有する。切欠きは
、ハンドルがボトル側部と合一する場所でのハンドルの断面よりも僅かに小さい
表面を持つのがよいということは理解されるべきである。

【００１９】 別の実施形態では、ハンドルはボトルと一体の部分であり、ハンドルはボトル
側部と一つの領域だけで合一し、スリーブはボトル側部をベースから合一領域ま
で上方に覆うか、或いはスリーブはボトル側部を上から合一部分まで下方に覆う
。このような場合には、例えばスリーブが上から又はベースから上方にハンドル
がボトル側部と合一する領域まで位置決めされるため、特に切欠きが必要とされ
ない。しかしながら、切欠きを設けてもよく、この場合、切欠きは、非閉鎖周囲
を持ち、これによってスリーブを、ボトル上で、ハンドルが側部と合一する領域
を越えて、滑らせることができる。この場合、切欠きはスリーブの窪みであり、
スリーブが上述の合一領域を越えて届くことができるようにする。

【００２０】 別の実施形態では、ハンドルはボトルと一体の部分であり、ハンドルはボトル
側部と一つの領域だけで合一し、第１スリーブがボトル側部をベースから上方に
合一領域まで覆い、第２スリーブがボトル側部を上部から下方に合一領域まで覆
う。この実施形態は、上述の二つの実施形態の組み合わせと対応し、ボトルの大
部分をスリーブによって覆うことができるという利点がある。

【００２１】 好ましい実施形態では、スリーブは、グラフィックを描くための十分な表面を
提供するため、ボトルの外面の少なくとも３０％を覆う。更に好ましくは、スリ
ーブは、ボトルの外面の少なくとも５０％、更にもっと好ましくは６５％、最も
好ましくは少なくとも８０％を覆う。「ボトルの外面」は、例えばベース又はハ
ンドルの外面を含む全外面を含むということは理解されるべきである。

【００２２】 好ましい実施形態では、ボトルは少なくとも１リットル、及び５リットル以下
の内容積を有する。更にもっと好ましくは、ボトルの内容積は３リットル以下で
ある。確かに、ハンドルは小型のボトルについては特に必要とされず、サイドハ
ンドルは、好ましくは、比較的に大型のボトル用の上ハンドルに代えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、ハンドル（２）がボトル側部と二つの領域で合一し、スリーブ（３）
（図面のハッチングを施した部分）が二つの合一領域間で切欠いてある、本発明
に従ってスリーブを付けたボトル（１）の側面図である。

【図２】 図２は、図１のボトルの正面図である。

【図３】 図３は、ハンドル（２）がボトル側部と上領域だけで合一し、スリーブ（３）
が合一領域間で切欠いて（４）ある、本発明に従ってスリーブを付けたボトル（
１）の側面図である。

【図４】 図４は、図３のボトルの正面図である。

【図５】 図５は、ハンドル（２）がボトル側部と上領域だけで合一し、スリーブ（３）
がボトル側部をベースから上方に合一領域間まで覆っている、本発明に従ってス
リーブを付けたボトル（１）の側面図である。

【図６】 図６は、図５のボトルの正面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 カレン、アマンダ、ジョンソン ベルギー国ベー‐1060 ブリュッセル、リ ュ、ド、リブルヌ、３、ボワット、ポスタ ル、８ (72)発明者 アラン、デイビッド、ブレイク ベルギー国ベー‐3090 オーベリゼ、テル ブロックストラート、64 (72)発明者 パトリック、ジャン‐フランソワ、エトセ ベルギー国べー‐1040 ブリュッセル、リ ュ、ノトン、40 (72)発明者 ゲイツ、マーラム、モス アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 アップルクレスト、コート、9255 Ｆターム(参考） 3E062 AA09 AB01 DA01 DA02 DA07 JA01 JA02 JA08 JC02 JD10

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース、上部分、及び側部を持つボトルにおいて、前記ボトルの側部に配置さ
   れたハンドルを含み、前記ボトルには収縮スリーブが設けられ、前記スリーブは
   前記ハンドルを覆わない、ボトル。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のボトルにおいて、前記ハンドルは前記ボトルに組み付けられ
   ている、ボトル。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のボトルにおいて、前記ハンドルは前記ボトルの一体の部分で
   ある、ボトル。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のボトルにおいて、前記ハンドルは前記ボトルの前記側部と二
   つの領域で合一し、前記スリーブは合一する前記二つの領域間で切欠いてある、
   ボトル。
5. 【請求項５】 請求項３に記載のボトルにおいて、前記ハンドルは前記ボトルの前記側部と一
   つの領域だけで合一する、ボトル。
6. 【請求項６】 請求項５に記載のボトルにおいて、前記スリーブは合一する前記領域で切欠い
   てある、ボトル。
7. 【請求項７】 請求項５に記載のボトルにおいて、前記スリーブは前記ボトルの前記側部を前
   記ベースから上方に前記合一する領域まで覆い、又は前記スリーブは前記ボトル
   の側部を前記上部分から下方に前記合一する領域まで覆う、ボトル。
8. 【請求項８】 請求項５に記載のボトルにおいて、第１スリーブが前記ボトルの前記側部を前
   記ベースから上方に前記合一する領域まで覆い、第２スリーブが前記ボトルの前
   記側部を前記上部分から下方に前記合一する領域まで覆う、ボトル。
9. 【請求項９】 請求項１乃至８のうちのいずれか一項に記載のボトルにおいて、前記スリーブ
   は、前記ボトルの外面の少なくとも３０％を覆う、ボトル。
10. 【請求項１０】 請求項１乃至９のうちのいずれか一項に記載のボトルにおいて、前記ボトルの
    内容積は、少なくとも１リットルであり、５リットルよりも小さい、ボトル。