JP2003508716A - 複式加熱型水平チューブ加熱炉 - Google Patents
複式加熱型水平チューブ加熱炉Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
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Abstract
(57)【要約】
加熱炉は、壁部および上板部を有する輻射領域部を含み、その上板部が長手方向開口を有する。輻射領域部には輻射熱交換チューブを配置し、そのチューブは、それらを通って、それぞれプロセス流体を輻射領域部に運び入れ、また輻射領域部から導入・流出ができる導入口および排出口を有する。導入口と排出口の間のチューブは、通常水平なチューブのある長さずつ配置される。複数のバーナを配備し、そのバーナの少なくとも2つを、チューブの向い合った両側面に対し配置する。複数のチューブサポートは長手方向に間隔をおいてチューブのある長さに沿って解放可能なように位置決めされ、かつチューブのある長さをその上に載せるチューブシートを画定する。このチューブおよびチューブサポートを輻射領域部の上板部にある長手方向開口を通ってユニットとして引き上げることが可能とする。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、チューブサポートにより水平に保った、ある長さずつ支持される輻
射熱交換チューブを有する複式加熱型加熱炉に、またより具体的には、チューブ
およびチューブサポートの取替えを単純化する設計上の特徴を有するこのような
加熱炉に関する。
射熱交換チューブを有する複式加熱型加熱炉に、またより具体的には、チューブ
およびチューブサポートの取替えを単純化する設計上の特徴を有するこのような
加熱炉に関する。
【0002】
(発明の背景)
複式加熱型加熱炉において、プロセス流体(液体または気体)を運ぶ少なくと
も1つの熱交換チューブが、加熱炉の輻射領域部の、チューブの相対する2つの
側面から、燃焼によって加熱される。本発明は、このような加熱炉のサブクラス
であるチューブが水平なある長さずつ前後に屈曲してコイルパネルを形成する「
水平チューブ式加熱炉」に関する。このコイルパネルは、チューブサポートによ
り輻射領域部内に支えられる。水平チューブ式加熱炉は、二塩化エチレン(ED
C)を、繊維およびプラスチックとしての用途向けの塩化ビニルに「クラッキン
グ」するプロセス(このような加熱炉を、EDC炉と呼ぶ)、石油化学応用分野
における硫黄の蒸発プロセス、コークス化供給原料の加熱プロセスなどに使用さ
れる。コークス化供給原料を加熱するのに使用される水平チューブ式加熱炉の一
例は、Meltonへの米国特許第5078857号中に例示されている。
も1つの熱交換チューブが、加熱炉の輻射領域部の、チューブの相対する2つの
側面から、燃焼によって加熱される。本発明は、このような加熱炉のサブクラス
であるチューブが水平なある長さずつ前後に屈曲してコイルパネルを形成する「
水平チューブ式加熱炉」に関する。このコイルパネルは、チューブサポートによ
り輻射領域部内に支えられる。水平チューブ式加熱炉は、二塩化エチレン(ED
C)を、繊維およびプラスチックとしての用途向けの塩化ビニルに「クラッキン
グ」するプロセス(このような加熱炉を、EDC炉と呼ぶ)、石油化学応用分野
における硫黄の蒸発プロセス、コークス化供給原料の加熱プロセスなどに使用さ
れる。コークス化供給原料を加熱するのに使用される水平チューブ式加熱炉の一
例は、Meltonへの米国特許第5078857号中に例示されている。
【0003】
実際問題として、大抵の水平チューブ式加熱炉は、輻射領域部のほかに対流領
域部を含むであろう。輻射領域部より下流側でありかつ高所にある対流領域部に
おいて、対流チューブコイルは輻射領域部における燃焼からの熱排気の流れに曝
露されている。
域部を含むであろう。輻射領域部より下流側でありかつ高所にある対流領域部に
おいて、対流チューブコイルは輻射領域部における燃焼からの熱排気の流れに曝
露されている。
【0004】
上記において述べた応用分野のような、多くの水平チューブ式加熱炉の応用分
野において、チューブおよびチューブサポートは、きびしい運転または環境条件
に曝露される。これらの条件によって、チューブおよびサポート上における著し
い腐食、ならびに摩耗および損傷を招く恐れがあり、5年から10年使用した後
、チューブおよび/またはサポートを定期的に取替える必要がある。典型的な水
平チューブ式加熱炉では、チューブおよび/またはサポートの取替えが厄介な問
題である。
野において、チューブおよびチューブサポートは、きびしい運転または環境条件
に曝露される。これらの条件によって、チューブおよびサポート上における著し
い腐食、ならびに摩耗および損傷を招く恐れがあり、5年から10年使用した後
、チューブおよび/またはサポートを定期的に取替える必要がある。典型的な水
平チューブ式加熱炉では、チューブおよび/またはサポートの取替えが厄介な問
題である。
【0005】
例えば、Fleischerへの米国特許第3384053号は、オフセット
に煙突を有する複式加熱型加熱炉を開示している。チューブコイルは、ちょうつ
がい式サポートにより頂部を支えられており、このサポートは加熱炉の構造的骨
組からぶら下がり、加熱炉上板部の小さな開口を通って加熱炉の中に延びている
。この開口は、セメントで、サポートの周囲において閉じるのが好ましい。Fl
eischerにより開示された加熱炉は、大抵の水平チューブ式加熱炉と同様
にチューブを取替えるという欠点で悩んでいると思われる。従来、チューブの水
平なある長さのものは、区分ずつ切断し、炉の末端壁部にあるドアから一度に1
区分ずつ長手方向に取出さなければならないものである。加熱炉内の高所にある
チューブのある長さのものを区分に分け、下ろし、かつ取出すことは困難であり
、幾分危険を伴う恐れがある。また、同様なやり方で、取替えのチューブを、炉
内に差込み、内側で組み立てることもしなければならない。さらに、チューブを
分解し、またはチューブサポートを切り離すことなく、チューブサポートを取替
えることは実際的ではないので、チューブサポートだけの取替えを要するとして
も、この問題は依然として厄介なものである。
に煙突を有する複式加熱型加熱炉を開示している。チューブコイルは、ちょうつ
がい式サポートにより頂部を支えられており、このサポートは加熱炉の構造的骨
組からぶら下がり、加熱炉上板部の小さな開口を通って加熱炉の中に延びている
。この開口は、セメントで、サポートの周囲において閉じるのが好ましい。Fl
eischerにより開示された加熱炉は、大抵の水平チューブ式加熱炉と同様
にチューブを取替えるという欠点で悩んでいると思われる。従来、チューブの水
平なある長さのものは、区分ずつ切断し、炉の末端壁部にあるドアから一度に1
区分ずつ長手方向に取出さなければならないものである。加熱炉内の高所にある
チューブのある長さのものを区分に分け、下ろし、かつ取出すことは困難であり
、幾分危険を伴う恐れがある。また、同様なやり方で、取替えのチューブを、炉
内に差込み、内側で組み立てることもしなければならない。さらに、チューブを
分解し、またはチューブサポートを切り離すことなく、チューブサポートを取替
えることは実際的ではないので、チューブサポートだけの取替えを要するとして
も、この問題は依然として厄介なものである。
【0006】
全体のチューブコイルパネルを、スライダまたはレール上で取出すことができ
る、取外しできる末端壁部を提供する試みがなされている。これらの試みは一般
に、費用がかかり、実用的ではないことが判っている。1つのこのような試みが
、Knielへの米国特許第2456787号中に例示されている。この特許は
、対流領域部を使用しないように設計された加熱炉を例示している。この炉では
、炉室において1つのチューブコイルが複式加熱となっていて、2つの周囲のコ
イルが単式加熱(すなわち、一方の側面だけがフレームに当る)である。炉室の
天井から1対の排気ダクトが延びている。複式加熱型のチューブコイルは、室内
でコイルサポートにより支えられ、サポートを通ってチューブコイルの水平なあ
る長さだけ延びている。コイルサポートは、縦方向の軌道(排気ダクト間で炉室
の上方に位置する)から、炉室上板部内の溝(軌道に平行)を通ってぶら下がっ
ている。上板部の溝は通常、ひんじ式扉によりサポートの周囲で閉じており、ク
ロージュアの内部表面は耐火物材料で形成される。他の溝、これもまた耐火物の
内部表面を有するひんじ式扉により通常閉じているもの、が末端壁部内に設けら
れている。上板部の溝の扉、および末端壁部の溝の扉を開くと、サポートを軌道
に沿って動かすことによって、末端壁部の溝を通りコイルを取出し、または差込
むことができる。これは複雑な配置であり、上板部および末端壁部の両方に大き
な開放可能な扉を要し、ならびに、炉室末端壁部を通ってコイルを取出す場合、
末端壁部を通り過ぎてもコイルを運ぶ軌道を支えるように、構造物が十分延長さ
れている。さらに、チューブコイルと独立した、チューブサポートの互換性につ
いて配慮されていない。
る、取外しできる末端壁部を提供する試みがなされている。これらの試みは一般
に、費用がかかり、実用的ではないことが判っている。1つのこのような試みが
、Knielへの米国特許第2456787号中に例示されている。この特許は
、対流領域部を使用しないように設計された加熱炉を例示している。この炉では
、炉室において1つのチューブコイルが複式加熱となっていて、2つの周囲のコ
イルが単式加熱(すなわち、一方の側面だけがフレームに当る)である。炉室の
天井から1対の排気ダクトが延びている。複式加熱型のチューブコイルは、室内
でコイルサポートにより支えられ、サポートを通ってチューブコイルの水平なあ
る長さだけ延びている。コイルサポートは、縦方向の軌道(排気ダクト間で炉室
の上方に位置する)から、炉室上板部内の溝(軌道に平行)を通ってぶら下がっ
ている。上板部の溝は通常、ひんじ式扉によりサポートの周囲で閉じており、ク
ロージュアの内部表面は耐火物材料で形成される。他の溝、これもまた耐火物の
内部表面を有するひんじ式扉により通常閉じているもの、が末端壁部内に設けら
れている。上板部の溝の扉、および末端壁部の溝の扉を開くと、サポートを軌道
に沿って動かすことによって、末端壁部の溝を通りコイルを取出し、または差込
むことができる。これは複雑な配置であり、上板部および末端壁部の両方に大き
な開放可能な扉を要し、ならびに、炉室末端壁部を通ってコイルを取出す場合、
末端壁部を通り過ぎてもコイルを運ぶ軌道を支えるように、構造物が十分延長さ
れている。さらに、チューブコイルと独立した、チューブサポートの互換性につ
いて配慮されていない。
【0007】
本明細書において「垂直チューブ式加熱炉」と呼ぶ水平なある長さの代わりに
垂直なある長さずつ配置したチューブを使用する他の種類の複式加熱加熱炉につ
いて説明する。垂直チューブ式加熱炉の構造上の特徴、用途、および保守の必要
性は、水平チューブ式加熱炉と全く異なっており、したがって、本明細書では垂
直チューブ式加熱炉に対し多くの考察は行わない。例えば、大抵の垂直チューブ
式加熱炉では、垂直なチューブのある長さは個々に、輻射領域部の外側から、リ
ンク機構のシステムおよびカウンタウェイトにより支えられる。一般に、加熱炉
の輻射領域部内にサポート部材を使用していない。しかし、水平チューブ式加熱
炉の場合のように、垂直なある長さが、典型的には縦方向に差込まれ、また取出
される。チューブのある長さのものの向き方によるが、それらは典型的には、輻
射領域部の上板部に設けられた小さな開口を通って差込まれ、また取出される。
いくつかの例が、Lee他への米国特許第3230052号および第32650
43号、Demarestへの米国特許第3348923号、およびZiemi
anekへの米国特許第4955323号に例示される。これらの特許のいずれ
においても、多重なチューブのある長さをユニットとして差込み、また取出すこ
とについては、配慮されていない。輻射領域部内のチューブサポートがないとは
いえ、チューブと独立に、このようなサポートを取替えることへの配慮がなされ
ていないこともまた、明らかである。
垂直なある長さずつ配置したチューブを使用する他の種類の複式加熱加熱炉につ
いて説明する。垂直チューブ式加熱炉の構造上の特徴、用途、および保守の必要
性は、水平チューブ式加熱炉と全く異なっており、したがって、本明細書では垂
直チューブ式加熱炉に対し多くの考察は行わない。例えば、大抵の垂直チューブ
式加熱炉では、垂直なチューブのある長さは個々に、輻射領域部の外側から、リ
ンク機構のシステムおよびカウンタウェイトにより支えられる。一般に、加熱炉
の輻射領域部内にサポート部材を使用していない。しかし、水平チューブ式加熱
炉の場合のように、垂直なある長さが、典型的には縦方向に差込まれ、また取出
される。チューブのある長さのものの向き方によるが、それらは典型的には、輻
射領域部の上板部に設けられた小さな開口を通って差込まれ、また取出される。
いくつかの例が、Lee他への米国特許第3230052号および第32650
43号、Demarestへの米国特許第3348923号、およびZiemi
anekへの米国特許第4955323号に例示される。これらの特許のいずれ
においても、多重なチューブのある長さをユニットとして差込み、また取出すこ
とについては、配慮されていない。輻射領域部内のチューブサポートがないとは
いえ、チューブと独立に、このようなサポートを取替えることへの配慮がなされ
ていないこともまた、明らかである。
【0008】
したがって、当技術分野において、摩耗したチューブコイルパネルの単純化さ
れた取出し、および取替えに配慮している水平チューブ式加熱炉へのニーズが存
在する。
れた取出し、および取替えに配慮している水平チューブ式加熱炉へのニーズが存
在する。
【0009】
さらに、当技術分野において、ユニットとしてコイルパネルを取出すことがで
き、かつユニットとして取替えのコイルパネルを同様に差込むことができる水平
チューブ式加熱炉へのニーズが存在する。
き、かつユニットとして取替えのコイルパネルを同様に差込むことができる水平
チューブ式加熱炉へのニーズが存在する。
【0010】
さらに、コイルパネルそれ自体と独立に、チューブサポートを取出し、かつ取
替えることができる水平チューブ式加熱炉へのニーズが存在する。
替えることができる水平チューブ式加熱炉へのニーズが存在する。
【0011】
(発明の概要)
本願発明は、チューブコイルパネルをユニットとして取出し、かつ取替えるこ
とができ、また、好ましくはチューブサポートを個別に、かつ独立に取出し、か
つ取替えることができる水平チューブ式加熱炉を提供することにより、当技術分
野における前述のニーズに対処するものである。
とができ、また、好ましくはチューブサポートを個別に、かつ独立に取出し、か
つ取替えることができる水平チューブ式加熱炉を提供することにより、当技術分
野における前述のニーズに対処するものである。
【0012】
一態様において、本願発明は、壁部および上板部を有し、この上板部が長手方
向開口を有する輻射領域部を含む加熱炉に関する。輻射領域部内に輻射熱交換チ
ューブを配置し、このチューブは、それらを通って、それぞれプロセス流体を輻
射領域部に導入するための導入口およびまた輻射領域部から排出するための排出
口を有する。導入口と排出口の間には、水平である長さを有するチューブ部が配
置されている。複数のバーナを配備し、そのうち少なくとも2つのバーナを、チ
ューブの相対する両側面に対し配置する。複数のチューブサポートを、長手方向
に間隔をもって、チューブ部のある長さに沿って、取外し可能なように位置決め
し、かつこのチューブ部のある長さを載せるチューブ用座を画定する。このチュ
ーブおよびチューブサポートは、輻射領域部の上板部にある長手方向開口を通っ
て、ユニットとして引き上げることが可能である。 複数のチューブ部のある長さはほぼ互いに平行であって、かつほぼ鉛直に位置
合わせすることが好ましく、また各チューブサポートは、通常鉛直な支柱を含む
。このチューブのある長さはまた、輻射領域部の上板部にある長手方向開口と実
質的に位置合わせすることが好ましい。
向開口を有する輻射領域部を含む加熱炉に関する。輻射領域部内に輻射熱交換チ
ューブを配置し、このチューブは、それらを通って、それぞれプロセス流体を輻
射領域部に導入するための導入口およびまた輻射領域部から排出するための排出
口を有する。導入口と排出口の間には、水平である長さを有するチューブ部が配
置されている。複数のバーナを配備し、そのうち少なくとも2つのバーナを、チ
ューブの相対する両側面に対し配置する。複数のチューブサポートを、長手方向
に間隔をもって、チューブ部のある長さに沿って、取外し可能なように位置決め
し、かつこのチューブ部のある長さを載せるチューブ用座を画定する。このチュ
ーブおよびチューブサポートは、輻射領域部の上板部にある長手方向開口を通っ
て、ユニットとして引き上げることが可能である。 複数のチューブ部のある長さはほぼ互いに平行であって、かつほぼ鉛直に位置
合わせすることが好ましく、また各チューブサポートは、通常鉛直な支柱を含む
。このチューブのある長さはまた、輻射領域部の上板部にある長手方向開口と実
質的に位置合わせすることが好ましい。
【0013】
各チューブサポートは、通常鉛直な支柱、および複数のサポートアームを含む
ことができ、このサポートアームは、チューブシートを画定し、かつ解放可能な
ように支柱に固定される。
ことができ、このサポートアームは、チューブシートを画定し、かつ解放可能な
ように支柱に固定される。
【0014】
チューブサポートは、チューブのある長さの上方から、輻射領域部内に、取外
し可能なように吊り下げることが好ましい。各チューブサポートを、チューブの
ある長さの下方において、横方向の移動が制限されている。一実施形態において
、各チューブサポートは、上板部にある長手方向開口を通って延びる上端を有す
る。各チューブサポートはさらに、輻射領域部の上方に位置するように支柱の上
端に取付けられる肩部を含むことができ、その場合チューブサポートは、肩部か
ら吊り下げられる。ブリッジサポート部材を、輻射領域部の上板部にある長手方
向開口を横切って、取外し可能なように固定することができ、その場合、チュー
ブサポートを吊り下げるために、ブリッジサポート部材上に肩部を取付ける。
し可能なように吊り下げることが好ましい。各チューブサポートを、チューブの
ある長さの下方において、横方向の移動が制限されている。一実施形態において
、各チューブサポートは、上板部にある長手方向開口を通って延びる上端を有す
る。各チューブサポートはさらに、輻射領域部の上方に位置するように支柱の上
端に取付けられる肩部を含むことができ、その場合チューブサポートは、肩部か
ら吊り下げられる。ブリッジサポート部材を、輻射領域部の上板部にある長手方
向開口を横切って、取外し可能なように固定することができ、その場合、チュー
ブサポートを吊り下げるために、ブリッジサポート部材上に肩部を取付ける。
【0015】
加熱炉は、対流熱交換チューブを内蔵する対流領域部を含むことができる。対
流領域部は典型的には、輻射熱交換チューブの上方に位置し、かつその輻射熱交
換チューブから水平方向にオフセットしている。
流領域部は典型的には、輻射熱交換チューブの上方に位置し、かつその輻射熱交
換チューブから水平方向にオフセットしている。
【0016】
一実施形態において、加熱炉は、1対の輻射領域部と、1対の輻射熱交換チュ
ーブであり、各輻射領域部にチューブ1つを配置するチューブと、1対のバーナ
一式であり、各輻射領域部にバーナ一式を配置するバーナ一式と、1対のチュー
ブサポート一式であり、各輻射領域部にチューブサポート一式を配置するチュー
ブサポート一式と、1対の対流領域部であり、各対流領域部が別々の輻射領域部
1つと操作するうえで接続し、かつこの接続している輻射領域部内に配置するチ
ューブの上方に位置し、そのチューブから横にオフセットされている対流領域部
とを含み、前記1対の対流領域部は、互いに隣り合って配置される。
ーブであり、各輻射領域部にチューブ1つを配置するチューブと、1対のバーナ
一式であり、各輻射領域部にバーナ一式を配置するバーナ一式と、1対のチュー
ブサポート一式であり、各輻射領域部にチューブサポート一式を配置するチュー
ブサポート一式と、1対の対流領域部であり、各対流領域部が別々の輻射領域部
1つと操作するうえで接続し、かつこの接続している輻射領域部内に配置するチ
ューブの上方に位置し、そのチューブから横にオフセットされている対流領域部
とを含み、前記1対の対流領域部は、互いに隣り合って配置される。
【0017】
本願発明の他の態様において、加熱炉は、壁部および上板部を有する輻射領域
部を含み、この上板部が縦方向の開口を有する。輻射領域部には輻射熱交換チュ
ーブを配置する。このチューブは、それらを通って、それぞれプロセス流体を輻
射領域部に運び入れ、また輻射領域部から運び出すことができる入口および出口
を有する。入口と出口の間のチューブは、通常水平である長さを有するチューブ
部が配置され、このチューブ部のある長さは、ほぼ互いに平行であって、かつ鉛
直に位置合わせして、輻射領域部の上板部にある長手方向開口と通常位置合わせ
するコイルパネルを形成する。複数のバーナであって、そのうち少なくとも2つ
のバーナを、コイルパネルの相対する両側面に対し配置するバーナを配備する。
複数のチューブサポートを、長手方向に間隔をおいて、チューブ部のある長さに
沿って、取外し可能なように位置決めする。このチューブサポートは、通常鉛直
な支柱、およびこの支柱から延びるサポートアームを含み、この場合チューブ部
のある長さがサポートアームに載り、したがってチューブサポートがコイルパネ
ルを支える。このコイルパネルおよびチューブサポートを、輻射領域部の上板部
にある縦方向の開口を通って、ユニットとして引き上げることが可能である。
部を含み、この上板部が縦方向の開口を有する。輻射領域部には輻射熱交換チュ
ーブを配置する。このチューブは、それらを通って、それぞれプロセス流体を輻
射領域部に運び入れ、また輻射領域部から運び出すことができる入口および出口
を有する。入口と出口の間のチューブは、通常水平である長さを有するチューブ
部が配置され、このチューブ部のある長さは、ほぼ互いに平行であって、かつ鉛
直に位置合わせして、輻射領域部の上板部にある長手方向開口と通常位置合わせ
するコイルパネルを形成する。複数のバーナであって、そのうち少なくとも2つ
のバーナを、コイルパネルの相対する両側面に対し配置するバーナを配備する。
複数のチューブサポートを、長手方向に間隔をおいて、チューブ部のある長さに
沿って、取外し可能なように位置決めする。このチューブサポートは、通常鉛直
な支柱、およびこの支柱から延びるサポートアームを含み、この場合チューブ部
のある長さがサポートアームに載り、したがってチューブサポートがコイルパネ
ルを支える。このコイルパネルおよびチューブサポートを、輻射領域部の上板部
にある縦方向の開口を通って、ユニットとして引き上げることが可能である。
【0018】
これらおよびその他の本願発明の対象、特徴、および利点は、添付図面を参照
した下記の詳細な記述から、より明らかになるであろう。その際、同じ参照数字
は、全体を通じて同じ部材を表わす。
した下記の詳細な記述から、より明らかになるであろう。その際、同じ参照数字
は、全体を通じて同じ部材を表わす。
【0019】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本願発明を、EDCクラッキング炉に関連して考察する。本願発明の原理は、
他の水平チューブ式加熱炉の構成に等しく適用可能なものである。図1は、この
ようなEDCクラッキング炉1の概略的な断面正面図である。炉1は、輻射領域
部10と、好ましい実施形態として、対流領域部20とを有する。
他の水平チューブ式加熱炉の構成に等しく適用可能なものである。図1は、この
ようなEDCクラッキング炉1の概略的な断面正面図である。炉1は、輻射領域
部10と、好ましい実施形態として、対流領域部20とを有する。
【0020】
少なくとも1つの熱交換チューブ30が、輻射領域部10を通って、水平なあ
る長さずつ、前後に屈曲するコイルパネル32を形成する。コイルパネル32は
、輻射領域部10内において、複数のチューブサポート40により支えられてい
る。このチューブサポートは水平であってある長さを有するチューブ部の30に
沿って配置され、チューブ部30を載せるチューブシートを画定している。輻射
領域部のチューブ30は、プロセス流体(すなわち、液体または気体)を、その
入口34からその出口36まで輻射領域部10を通って運ぶ。例示する実施形態
において、チューブ導入口34は、チューブ排出口36の上方に位置する。しか
し、本願発明は、下部側から上部へのプロセス流体を流すなどの他の配置にも等
しく適用される。
る長さずつ、前後に屈曲するコイルパネル32を形成する。コイルパネル32は
、輻射領域部10内において、複数のチューブサポート40により支えられてい
る。このチューブサポートは水平であってある長さを有するチューブ部の30に
沿って配置され、チューブ部30を載せるチューブシートを画定している。輻射
領域部のチューブ30は、プロセス流体(すなわち、液体または気体)を、その
入口34からその出口36まで輻射領域部10を通って運ぶ。例示する実施形態
において、チューブ導入口34は、チューブ排出口36の上方に位置する。しか
し、本願発明は、下部側から上部へのプロセス流体を流すなどの他の配置にも等
しく適用される。
【0021】
輻射領域部10はまた、複数のバーナを含み、いくつかのバーナはバーナプラ
ットフォーム上に持ち上げるのが好ましい。このバーナは、コイルパネル32の
両側に配置され、コイルパネル32を加熱する(かつ、プロセス流体を輻射領域
部のチューブ30を通って流す)。
ットフォーム上に持ち上げるのが好ましい。このバーナは、コイルパネル32の
両側に配置され、コイルパネル32を加熱する(かつ、プロセス流体を輻射領域
部のチューブ30を通って流す)。
【0022】
炉1の対流領域部20は、輻射領域部10の下流側(燃焼ガスについての下流
)で、かつ輻射領域部10よりも高い位置で使用する。対流領域部20において
、1組の対流チューブコイル22が輻射領域部10における燃焼からの熱排気の
流れに曝露される。この排気は、対流領域部20から煙突60を経由して流れる
。
)で、かつ輻射領域部10よりも高い位置で使用する。対流領域部20において
、1組の対流チューブコイル22が輻射領域部10における燃焼からの熱排気の
流れに曝露される。この排気は、対流領域部20から煙突60を経由して流れる
。
【0023】
図1に例示する炉1の概略的な断面側面図である、図2は、輻射領域部10が
底部11、壁部12、および上板部14を含み、これらが全て適正な耐火物材料
16でライニングされていることを示している。この炉1の実施形態が実際に、
背中合わせに配置した2つの実質的に同一の炉1a、1bを含むことを見ること
ができる。この配置の利点は、あとで考察する。
底部11、壁部12、および上板部14を含み、これらが全て適正な耐火物材料
16でライニングされていることを示している。この炉1の実施形態が実際に、
背中合わせに配置した2つの実質的に同一の炉1a、1bを含むことを見ること
ができる。この配置の利点は、あとで考察する。
【0024】
図2において見られるように、水平であり、ある長さを有する輻射チューブ3
0のある長さが、コイルパネル32となり、実質的に縦に「積重ね」られている
。例示する実施形態のように、炉1が対流領域部20を使用する場合、対流領域
部20はコイルパネル32から、横にオフセットしている。長手方向開口18は
、その開口を通ってコイルパネル32をユニットとして垂直に差込むことができ
るものであり、輻射領域部10の上板部14に設けてある。この特徴の組合せに
より、輻射領域部10の上板部14における長手方向開口18を通って、コイル
パネル32を予め製作したユニットとして設置し、または取外すことができる。
0のある長さが、コイルパネル32となり、実質的に縦に「積重ね」られている
。例示する実施形態のように、炉1が対流領域部20を使用する場合、対流領域
部20はコイルパネル32から、横にオフセットしている。長手方向開口18は
、その開口を通ってコイルパネル32をユニットとして垂直に差込むことができ
るものであり、輻射領域部10の上板部14に設けてある。この特徴の組合せに
より、輻射領域部10の上板部14における長手方向開口18を通って、コイル
パネル32を予め製作したユニットとして設置し、または取外すことができる。
【0025】
コイルの取出し/差込みをさらに容易にするため、輻射領域部10の上方に位
置する構造的ブレーシング(補強材、bracing)70を、この場所で、取
外し可能なように締付け(すなわち、ボルト締め、ピン留めなど)とする。これ
により、コイルパネル32の取出し/差込みの間、構造的ブレーシング70を取
外すことができる。コイルパネル32の取出し/差込みは、炉1の操業中、また
は悪天候の間には実施しないので、構造的ブレーシング70を一時的に取外すこ
とにより、炉1を傷つけることはないであろう。
置する構造的ブレーシング(補強材、bracing)70を、この場所で、取
外し可能なように締付け(すなわち、ボルト締め、ピン留めなど)とする。これ
により、コイルパネル32の取出し/差込みの間、構造的ブレーシング70を取
外すことができる。コイルパネル32の取出し/差込みは、炉1の操業中、また
は悪天候の間には実施しないので、構造的ブレーシング70を一時的に取外すこ
とにより、炉1を傷つけることはないであろう。
【0026】
チューブサポート40は、上方からぶら下げることが好ましい。チューブコイ
ルパネル32の頂部を支えているので、チューブコイルパネル32の重量をクレ
ーンまたは他のつり上げ機構に移動させるのは、比較的簡単な操作である。した
がって、この頂部を支える設計は、長手方向開口18を通って、実質的に垂直な
方向で、ユニットとしてチューブコイルパネル32の設置および取外しを行うこ
とに十分適している。実際問題として、チューブサポート40を頂部で支えるの
で、コイルパネル32を引き上げ、取出す最も有効なやり方は、チューブサポー
ト40の利用によるものである。したがって、チューブサポート40およびコイ
ルパネル32を予め製作し、輻射領域部の上板部14における長手方向開口18
を通って、一つのユニットとして設置することができる。もちろん、長手方向開
口18は、このようなコイルパネルアセンブリを収容できる大きさにしなければ
ならない。
ルパネル32の頂部を支えているので、チューブコイルパネル32の重量をクレ
ーンまたは他のつり上げ機構に移動させるのは、比較的簡単な操作である。した
がって、この頂部を支える設計は、長手方向開口18を通って、実質的に垂直な
方向で、ユニットとしてチューブコイルパネル32の設置および取外しを行うこ
とに十分適している。実際問題として、チューブサポート40を頂部で支えるの
で、コイルパネル32を引き上げ、取出す最も有効なやり方は、チューブサポー
ト40の利用によるものである。したがって、チューブサポート40およびコイ
ルパネル32を予め製作し、輻射領域部の上板部14における長手方向開口18
を通って、一つのユニットとして設置することができる。もちろん、長手方向開
口18は、このようなコイルパネルアセンブリを収容できる大きさにしなければ
ならない。
【0027】
前述のほかに、チューブサポート40を頂部で支える構造はさらなる利点を提
供する。1つの主要な利点は、柱が圧縮力よりも引張り力を受ける場合、遥かに
小さな断面積を有する柱によって、同一重量を支えることができるという原理か
ら生じる。したがって、頂部を支えているチューブサポート40は、底部を支え
ている匹敵するサポートと比較して、耐久性が増加しながら、著しく寸法を小さ
くすることができる。このような炉1の輻射領域部10に使用しなければならな
い高合金鋼の費用を考えると、チューブサポート40の断面積の低減、および寿
命の増加により、著しいコストの節減をもたらすことができる。その上、チュー
ブサポート40の寸法および重量の低減により、さらにコイルパネル32の設置
、および縦方向の開口18を通った取外しが容易になる。
供する。1つの主要な利点は、柱が圧縮力よりも引張り力を受ける場合、遥かに
小さな断面積を有する柱によって、同一重量を支えることができるという原理か
ら生じる。したがって、頂部を支えているチューブサポート40は、底部を支え
ている匹敵するサポートと比較して、耐久性が増加しながら、著しく寸法を小さ
くすることができる。このような炉1の輻射領域部10に使用しなければならな
い高合金鋼の費用を考えると、チューブサポート40の断面積の低減、および寿
命の増加により、著しいコストの節減をもたらすことができる。その上、チュー
ブサポート40の寸法および重量の低減により、さらにコイルパネル32の設置
、および縦方向の開口18を通った取外しが容易になる。
【0028】
本願発明のさらなる好ましい特徴は、下記に記述するように、炉1の輻射領域
部10において、コイルパネル32をそのままにしておきながら、チューブサポ
ート40の1つを縦方向の開口18を通って取出し、取替えることができるよう
に、チューブサポート40を組立てようとすることである。これにより、摩耗し
たチューブサポート40を取替える場合に必要となる時間と費用が大いに低減さ
れるであろう。チューブサポート40は、冗長設計によるものなので(すなわち
、チューブサポート40のどれか1つが破壊された場合でも、コイルパネル32
の荷重を支えることができる)、1つのチューブサポート40を取出し、取替え
る間、残りのチューブサポート40によってコイルパネル32を一時的に支える
ことができる。
部10において、コイルパネル32をそのままにしておきながら、チューブサポ
ート40の1つを縦方向の開口18を通って取出し、取替えることができるよう
に、チューブサポート40を組立てようとすることである。これにより、摩耗し
たチューブサポート40を取替える場合に必要となる時間と費用が大いに低減さ
れるであろう。チューブサポート40は、冗長設計によるものなので(すなわち
、チューブサポート40のどれか1つが破壊された場合でも、コイルパネル32
の荷重を支えることができる)、1つのチューブサポート40を取出し、取替え
る間、残りのチューブサポート40によってコイルパネル32を一時的に支える
ことができる。
【0029】
各チューブサポート40は、少なくとも1つの鉛直支柱42を備え、その支柱
から複数のサポートアーム44を出し、そのアームの上にチューブシートを画定
し、コイルパネル32のチューブ30の長さのものを、その上で支えることが好
ましい。支柱42は、I型ビーム材、Cみぞ形鋼など、当技術分野で良く知られ
ている、どんな適正な形態も取ることができるが、苛酷な炉条件において構造的
完全無欠性および強度をより良く維持するように、形状ではチューブ状が好まし
く、遠心鋳造するのが最も好ましい。アーム44は、取外しできるように支柱4
2に取付けるのが好ましい。支柱42からアーム44を取外すことにより、コイ
ルパネル32の邪魔をすることなく、輻射領域部10の上板部14にある長手方
向開口18を通って支柱42を真直ぐに引き上げることができる。これにより、
炉1においてコイルパネル32に手をつけず、同じ場所のままで、支柱42を個
別に取出し、取替えることができる。
から複数のサポートアーム44を出し、そのアームの上にチューブシートを画定
し、コイルパネル32のチューブ30の長さのものを、その上で支えることが好
ましい。支柱42は、I型ビーム材、Cみぞ形鋼など、当技術分野で良く知られ
ている、どんな適正な形態も取ることができるが、苛酷な炉条件において構造的
完全無欠性および強度をより良く維持するように、形状ではチューブ状が好まし
く、遠心鋳造するのが最も好ましい。アーム44は、取外しできるように支柱4
2に取付けるのが好ましい。支柱42からアーム44を取外すことにより、コイ
ルパネル32の邪魔をすることなく、輻射領域部10の上板部14にある長手方
向開口18を通って支柱42を真直ぐに引き上げることができる。これにより、
炉1においてコイルパネル32に手をつけず、同じ場所のままで、支柱42を個
別に取出し、取替えることができる。
【0030】
チューブサポート40の一実施形態を図2および図4に示す。1対の平行な、
チューブ状支柱42を、単一のコイルパネル32の両側に配置し、このコイルパ
ネル32を支える。複数のラング(横棒)44aを、支柱42の間に渡し、コイ
ルパネル32の重量を支える。(図2は、支柱42の頂部および底部にあるラン
グ44aを例示するのみであるが、実際には、ラング44aは支柱42の全体の
長さに沿って使用されるであろう。)ラング44aは、中実の角棒、または中空
なチューブなどのどんな適正な形態をも取ることができるが、中実の丸棒が好ま
しい。
チューブ状支柱42を、単一のコイルパネル32の両側に配置し、このコイルパ
ネル32を支える。複数のラング(横棒)44aを、支柱42の間に渡し、コイ
ルパネル32の重量を支える。(図2は、支柱42の頂部および底部にあるラン
グ44aを例示するのみであるが、実際には、ラング44aは支柱42の全体の
長さに沿って使用されるであろう。)ラング44aは、中実の角棒、または中空
なチューブなどのどんな適正な形態をも取ることができるが、中実の丸棒が好ま
しい。
【0031】
炉1の型、および出会うであろう温度によって、支柱42およびラング44a
は適正な材料で作られる。EDCクラッキング炉の場合、支柱42(および好ま
しくはラング44a)は、クロムおよびニッケルを、好ましくは少なくともクロ
ム25%、および/またはニッケル20%を、含有する鋼合金で作るべきである
。1つの適正な合金はHK40、オーステナイトステンレス鋼である。当技術分
野の技術者によく知られている、同程度の、または優れた熱間強度性状を有する
他の材料を、使用することができる。より苛酷な温度、または荷重条件を有する
用途では、より高合金を要する可能性がある。支柱42およびラング44aの厚
さは、コイルパネル32の高さおよび重量などの因子によるであろうし、当技術
分野の技術者は、容易に決定することができる。
は適正な材料で作られる。EDCクラッキング炉の場合、支柱42(および好ま
しくはラング44a)は、クロムおよびニッケルを、好ましくは少なくともクロ
ム25%、および/またはニッケル20%を、含有する鋼合金で作るべきである
。1つの適正な合金はHK40、オーステナイトステンレス鋼である。当技術分
野の技術者によく知られている、同程度の、または優れた熱間強度性状を有する
他の材料を、使用することができる。より苛酷な温度、または荷重条件を有する
用途では、より高合金を要する可能性がある。支柱42およびラング44aの厚
さは、コイルパネル32の高さおよび重量などの因子によるであろうし、当技術
分野の技術者は、容易に決定することができる。
【0032】
ラング44aは支柱42に、取外しできるように取付けるのが好ましい。例示
する実施形態において、それぞれのラング44aは、それぞれの支柱42におけ
る向い合った穴を通って、渡してある。例えば、コッタピン46は、ラング44
aの両端に取付けて、ラング44aを同じ位置に保持できる。ラング44aを、
ねじを切ったナット、または溶接した座金などの他の方法で支柱42に固定でき
る。言及したように、取外しできるように取付けたラング44aを装備すること
により、コイルパネル32を取出し、または解体することなく、輻射領域部10
の上板部14にある長手方向開口18を通って支柱42を個別に取出し、取替え
ることができる。
する実施形態において、それぞれのラング44aは、それぞれの支柱42におけ
る向い合った穴を通って、渡してある。例えば、コッタピン46は、ラング44
aの両端に取付けて、ラング44aを同じ位置に保持できる。ラング44aを、
ねじを切ったナット、または溶接した座金などの他の方法で支柱42に固定でき
る。言及したように、取外しできるように取付けたラング44aを装備すること
により、コイルパネル32を取出し、または解体することなく、輻射領域部10
の上板部14にある長手方向開口18を通って支柱42を個別に取出し、取替え
ることができる。
【0033】
上記で言及したように、支柱42は上方からぶら下げるのが好ましい。輻射領
域部10の高温により、荷重を載せる材料の降伏強度が低下するので、使用する
構造体が何であっても、一次載荷サポートは輻射領域部10の外側に位置するの
が好ましい。所望する時に、コイルパネル32および/または支柱42を引出す
ことができるようなやり方で、支柱42を支えることも好ましい。したがって私
は、コイルパネル32を、それを通って、取出すことができる長手方向の開口1
8を通って、操作中の各支柱42を引き出すこと、および、支柱42の、縦方向
の開口18の上方にある部分に、支柱42の一次載荷サポートを設けることを選
択する。図3〜図5は、このことを達成するための好ましい配置を例示している
。
域部10の高温により、荷重を載せる材料の降伏強度が低下するので、使用する
構造体が何であっても、一次載荷サポートは輻射領域部10の外側に位置するの
が好ましい。所望する時に、コイルパネル32および/または支柱42を引出す
ことができるようなやり方で、支柱42を支えることも好ましい。したがって私
は、コイルパネル32を、それを通って、取出すことができる長手方向の開口1
8を通って、操作中の各支柱42を引き出すこと、および、支柱42の、縦方向
の開口18の上方にある部分に、支柱42の一次載荷サポートを設けることを選
択する。図3〜図5は、このことを達成するための好ましい配置を例示している
。
【0034】
支柱42の上端、または上端付近に、肩部80を取付ける。肩部80は、支柱
42から少なくとも2つの反対方向に、横に広げるべきである。肩部80は、支
柱42の末端でカラー、またはピンなどの多くの形態を取ることができるが、好
ましい実施形態では、肩部80は、支柱42に溶接した1対の反対方向のラグ(
耳、lug)アセンブリ82とする。図3〜図5に示す実施形態において、各ラ
グアセンブリ82は鉛直なスティフナ84と、スチフナ84の基部に水平板86
を備えている。例示する鉛直スティフナ84は、三角板であり、その2端84a
、84bがそれぞれ、支柱42と、水平板86に溶接される。水平板86はラジ
アスエッジ86aを有し、これも支柱42に溶接される。
42から少なくとも2つの反対方向に、横に広げるべきである。肩部80は、支
柱42の末端でカラー、またはピンなどの多くの形態を取ることができるが、好
ましい実施形態では、肩部80は、支柱42に溶接した1対の反対方向のラグ(
耳、lug)アセンブリ82とする。図3〜図5に示す実施形態において、各ラ
グアセンブリ82は鉛直なスティフナ84と、スチフナ84の基部に水平板86
を備えている。例示する鉛直スティフナ84は、三角板であり、その2端84a
、84bがそれぞれ、支柱42と、水平板86に溶接される。水平板86はラジ
アスエッジ86aを有し、これも支柱42に溶接される。
【0035】
その上に支柱の肩部80を載せるサポート面を、炉1に設ける。サポート面は
、支柱42を通し、延長させる長手方向開口18の端を画定するレール90によ
り設けることができる。しかし、レール90は十分遠く離れており、したがって
長手方向開口18は十分に広く、コイルパネルアセンブリ全体(すなわち、コイ
ルパネル32と支柱42)を通すことができる。したがって、レール90がサポ
ート面を提供することになる場合でも、肩部80は、かなりのモーメントアーム
によって、支柱42を支える(かつ、それによりコイルパネル32を支える)こ
とができるであろう。したがって、サポート面を、支柱42の両側に近接し、そ
の両側上に設けることが好ましい。これは、支柱42の両側で長手方向開口18
に渡されているブリッジサポート部材92により達成できる。好ましい実施形態
において、各ブリッジサポート部材92は、支柱42から広がったC形みぞ形鋼
である。そのみぞ形鋼の一方の脚92aが、縦方向の開口18の両端でレール9
0に載っており、そのチャンネルの反対の脚92bが、ラグアセンブリ82のた
めのサポート面となっている。
、支柱42を通し、延長させる長手方向開口18の端を画定するレール90によ
り設けることができる。しかし、レール90は十分遠く離れており、したがって
長手方向開口18は十分に広く、コイルパネルアセンブリ全体(すなわち、コイ
ルパネル32と支柱42)を通すことができる。したがって、レール90がサポ
ート面を提供することになる場合でも、肩部80は、かなりのモーメントアーム
によって、支柱42を支える(かつ、それによりコイルパネル32を支える)こ
とができるであろう。したがって、サポート面を、支柱42の両側に近接し、そ
の両側上に設けることが好ましい。これは、支柱42の両側で長手方向開口18
に渡されているブリッジサポート部材92により達成できる。好ましい実施形態
において、各ブリッジサポート部材92は、支柱42から広がったC形みぞ形鋼
である。そのみぞ形鋼の一方の脚92aが、縦方向の開口18の両端でレール9
0に載っており、そのチャンネルの反対の脚92bが、ラグアセンブリ82のた
めのサポート面となっている。
【0036】
炉1の操作中、コイルパネル32は、温度が変化すると膨張および収縮し、そ
れにより支柱42に対するチューブ30の局部的な縦方向の動きが起る。コイル
パネル32を安定化し、突然の破壊的な跳ね上り、または固着を防止するため、
支柱42を、頂部および底部で横方向を固定するのが好ましい。頂部では、ラグ
アセンブリ82をブリッジサポート部材92にボルト締めし、かつブリッジサポ
ート部材92をレール90にボルト締めすることにより、これが達成できる。底
部では、図6に示すように、炉1の輻射領域部10の底部11におけるチューブ
状ガイド穴49に嵌まるガイドピン48により、支柱42を安定に保持できる。
ガイドピン48は、ガイド穴49内で縦方向に自由に褶動でき、それにより、水
平な動きを制約しながら、熱膨張および収縮が許容される。この配置によりまた
、支柱42を、コイルパネル32を載せて、またはコイルパネル32から分離し
て、炉1の底部から引き上げ易くなっている。
れにより支柱42に対するチューブ30の局部的な縦方向の動きが起る。コイル
パネル32を安定化し、突然の破壊的な跳ね上り、または固着を防止するため、
支柱42を、頂部および底部で横方向を固定するのが好ましい。頂部では、ラグ
アセンブリ82をブリッジサポート部材92にボルト締めし、かつブリッジサポ
ート部材92をレール90にボルト締めすることにより、これが達成できる。底
部では、図6に示すように、炉1の輻射領域部10の底部11におけるチューブ
状ガイド穴49に嵌まるガイドピン48により、支柱42を安定に保持できる。
ガイドピン48は、ガイド穴49内で縦方向に自由に褶動でき、それにより、水
平な動きを制約しながら、熱膨張および収縮が許容される。この配置によりまた
、支柱42を、コイルパネル32を載せて、またはコイルパネル32から分離し
て、炉1の底部から引き上げ易くなっている。
【0037】
チューブ30が膨張および収縮しても、支柱42は横方向に移動しないように
制御された拘束が好ましいので、チューブ30の相対的な動きによりチューブサ
ポート40上に摩擦力が伝達される。当技術分野の技術者には容易に理解される
ように、チューブサポート40の材料および厚さを、これらの摩擦力に耐えるよ
うに選択すべきである。
制御された拘束が好ましいので、チューブ30の相対的な動きによりチューブサ
ポート40上に摩擦力が伝達される。当技術分野の技術者には容易に理解される
ように、チューブサポート40の材料および厚さを、これらの摩擦力に耐えるよ
うに選択すべきである。
【0038】
炉運転中、縦方向の開口18の気密シールを設ける必要はないが、長手方向開
口18を通る空気流を最少とし、炉の効率を維持するのが好ましい。下側が絶縁
性の、一連のクロージュア板94により、これが達成できる。1対のクロージュ
ア板94は、各チューブサポート40の周囲に嵌まる形状であり、それらのイン
ターフェース94aに渡してフラットバーをボルト締めするなどの、どんな適正
な手段によっても一緒に接合させることができる。扉板94は、ブリッジサポー
ト部材92の下側にボルト締めすることができる。
口18を通る空気流を最少とし、炉の効率を維持するのが好ましい。下側が絶縁
性の、一連のクロージュア板94により、これが達成できる。1対のクロージュ
ア板94は、各チューブサポート40の周囲に嵌まる形状であり、それらのイン
ターフェース94aに渡してフラットバーをボルト締めするなどの、どんな適正
な手段によっても一緒に接合させることができる。扉板94は、ブリッジサポー
ト部材92の下側にボルト締めすることができる。
【0039】
ラグアセンブリ82、ブリッジサポート部材92、および扉板94は全て、A
STM A36構造用炭素鋼などの適正な構造用鋼で作ることができる。ラグア
センブリ82は、1次重量に耐える責任を担うものであり、当技術分野の技術者
には明白であるように、重量または温度により必要な場合、1 1/4または2
1/4クロム鋼などの、より強い材料で作ることができる。
STM A36構造用炭素鋼などの適正な構造用鋼で作ることができる。ラグア
センブリ82は、1次重量に耐える責任を担うものであり、当技術分野の技術者
には明白であるように、重量または温度により必要な場合、1 1/4または2
1/4クロム鋼などの、より強い材料で作ることができる。
【0040】
図7および図8に示す、他の実施形態において、チューブサポート40は、前
述の実施形態と同様に作成し、1対のコイルパネル32の間に挟まれ、1対のコ
イルパネル32を支える(いわゆる、「ダブルパス」配置)、単一の支柱42を
備える。図7および図8に示すチューブサポート40において、2列の鋳造フッ
ク44bを、支柱42の向かい合う側面に取付けて、コイルパネル32の重量を
支えている。前述の実施形態におけるラング44aの場合のように、フック44
bは、取外しできるように支柱42に取付けるべきである。例えば、フック44
bは、支柱42の周囲にはめるか、または支柱42中にはめ込むかいずれかとし
、その場所で、フック44bと支柱42を貫通するピン47で留めることができ
る。例えば、コッタピン(図示されない)を、ピン47の一端または両端に施し
て、ピン47をその場所に保持できる。
述の実施形態と同様に作成し、1対のコイルパネル32の間に挟まれ、1対のコ
イルパネル32を支える(いわゆる、「ダブルパス」配置)、単一の支柱42を
備える。図7および図8に示すチューブサポート40において、2列の鋳造フッ
ク44bを、支柱42の向かい合う側面に取付けて、コイルパネル32の重量を
支えている。前述の実施形態におけるラング44aの場合のように、フック44
bは、取外しできるように支柱42に取付けるべきである。例えば、フック44
bは、支柱42の周囲にはめるか、または支柱42中にはめ込むかいずれかとし
、その場所で、フック44bと支柱42を貫通するピン47で留めることができ
る。例えば、コッタピン(図示されない)を、ピン47の一端または両端に施し
て、ピン47をその場所に保持できる。
【0041】
図2〜図6に例示する実施形態に関連して上記において考察した、チューブサ
ポート40の他の特徴は、本実施形態に同様に当てはまる。
ポート40の他の特徴は、本実施形態に同様に当てはまる。
【0042】
言及したように、対流領域部20は、輻射コイルパネル32からオフセットし
てある。対流領域部20は少なくとも、対流領域部20に影響を及ぼすことなく
、縦方向の開口18を通ってコイルパネル32および/または支柱42を差し込
み、また取出せるだけ十分離れるようにオフセットすべきである。実際問題とし
て、図2に示すように、対流領域部20は、輻射領域部10から完全にオフセッ
トするのが好ましい。このような配置では、対流領域部20は、クロスオーバダ
クト24によって輻射領域部10に接続される。対流領域部20中への排気の流
れを助長するほかに、この配置によって、対流および輻射領域部20、10の、
個々のモジュールの築造および組立てが容易になる。
てある。対流領域部20は少なくとも、対流領域部20に影響を及ぼすことなく
、縦方向の開口18を通ってコイルパネル32および/または支柱42を差し込
み、また取出せるだけ十分離れるようにオフセットすべきである。実際問題とし
て、図2に示すように、対流領域部20は、輻射領域部10から完全にオフセッ
トするのが好ましい。このような配置では、対流領域部20は、クロスオーバダ
クト24によって輻射領域部10に接続される。対流領域部20中への排気の流
れを助長するほかに、この配置によって、対流および輻射領域部20、10の、
個々のモジュールの築造および組立てが容易になる。
【0043】
特に大容量の操業に適用可能な、本発明の任意選択的、かつ独立な態様をまた
、図2および図7に例示する。2つの実質的に同一の炉1a、1bを背中合わせ
に配置しており、平行して運転することができる。これは特に、オフセットさせ
た対流領域部20を使用する炉1a、1bを築造するのに、有用である。それぞ
れの対流領域部20を互いに隣り合わせるように炉1a、1bを建てることによ
り、炉1a、1bは互いに安定化することができる。これにより、独立に建てる
よりも、各炉1a、または1bにおいてより少ない構造鋼の使用で済む。
、図2および図7に例示する。2つの実質的に同一の炉1a、1bを背中合わせ
に配置しており、平行して運転することができる。これは特に、オフセットさせ
た対流領域部20を使用する炉1a、1bを築造するのに、有用である。それぞ
れの対流領域部20を互いに隣り合わせるように炉1a、1bを建てることによ
り、炉1a、1bは互いに安定化することができる。これにより、独立に建てる
よりも、各炉1a、または1bにおいてより少ない構造鋼の使用で済む。
【0044】
この複式炉の配置は、炉を定期的にオフラインとし、コークス取出しを行わな
ければならない、EDCクラッキングなどのプロセスにおいて主要な利点を有す
る。別個の輻射領域部を有するが、対流領域部が共通であるいくつかの従来の炉
とは対照的に、運転上独立なユニットを設けることにより、他方の炉がコークス
取出しなどのためオフラインになるとき、一方の炉を運転することができる。
ければならない、EDCクラッキングなどのプロセスにおいて主要な利点を有す
る。別個の輻射領域部を有するが、対流領域部が共通であるいくつかの従来の炉
とは対照的に、運転上独立なユニットを設けることにより、他方の炉がコークス
取出しなどのためオフラインになるとき、一方の炉を運転することができる。
【0045】
図2および図7において明らかな、Terrace Wall(商標)構造を
炉1に使用することも好ましい。この構造の詳細は、それぞれ全文が参照により
本明細書に組入れられている、米国特許第3230052号、3265043号
、3302621号、3348923号、および4955323号中に示される
。この構造は、いくつかの利点を提供する。バーナプラットフォームに取付けた
バーナが、傾斜した耐火物の輻射領域部の壁部12に向って上方に燃焼し、輻射
コイルパネル32に均一、かつ対称的な加熱をもたらす。この均一な加熱により
、コイルパネル32におけるコークスの生成が低減され、それによりまたコイル
パネル32の耐用寿命が増加する。チューブ30に直接当るフレームがないこと
もまた、コイルパネル32の耐用寿命を延長する。その上、平面壁部の炉よりも
必要とするバーナの数が少なく、その結果立上げおよび保守が、より容易になる
。これによりまた、EDCクラッキングに有利な「ゾーン」燃焼を用いるコスト
が低減され、かつ強制ドラフト操業のための燃焼空気ダクトが短縮され、それは
また運転サイクル持続時間を改善する。これによりさらに、バーナ列が少なくな
る結果になり、それによりバーナプラットフォームの配置が単純化され、したが
って、保守などのためのアクセスが容易になる。
炉1に使用することも好ましい。この構造の詳細は、それぞれ全文が参照により
本明細書に組入れられている、米国特許第3230052号、3265043号
、3302621号、3348923号、および4955323号中に示される
。この構造は、いくつかの利点を提供する。バーナプラットフォームに取付けた
バーナが、傾斜した耐火物の輻射領域部の壁部12に向って上方に燃焼し、輻射
コイルパネル32に均一、かつ対称的な加熱をもたらす。この均一な加熱により
、コイルパネル32におけるコークスの生成が低減され、それによりまたコイル
パネル32の耐用寿命が増加する。チューブ30に直接当るフレームがないこと
もまた、コイルパネル32の耐用寿命を延長する。その上、平面壁部の炉よりも
必要とするバーナの数が少なく、その結果立上げおよび保守が、より容易になる
。これによりまた、EDCクラッキングに有利な「ゾーン」燃焼を用いるコスト
が低減され、かつ強制ドラフト操業のための燃焼空気ダクトが短縮され、それは
また運転サイクル持続時間を改善する。これによりさらに、バーナ列が少なくな
る結果になり、それによりバーナプラットフォームの配置が単純化され、したが
って、保守などのためのアクセスが容易になる。
【0046】
再び図2〜図6に例示する実施形態を参照して、コイルパネル32を取出すた
めの典型的な操作を記述する。最初に、取外し可能なブレーシング70および扉
板94のボルトを外して取外す。ラグアセンブリ82のボルトをブリッジサポー
ト部材92から外すとラグアセンブリ82は依然としてチューブサポート40と
コイルパネル32の重量を支えているが、ブリッジサポート部材92上に自由に
載っている。この時点で、支柱42および/またはコイルパネル32をクレーン
などに装着し、ブリッジサポート部材92から荷重を取除くように少し引き上げ
る。次いで、ブリッジサポート部材92のボルトを外して取外し、コイルパネル
32とチューブサポート40を、縦方向の開口18を通って引き上げ、取出すこ
とができる。
めの典型的な操作を記述する。最初に、取外し可能なブレーシング70および扉
板94のボルトを外して取外す。ラグアセンブリ82のボルトをブリッジサポー
ト部材92から外すとラグアセンブリ82は依然としてチューブサポート40と
コイルパネル32の重量を支えているが、ブリッジサポート部材92上に自由に
載っている。この時点で、支柱42および/またはコイルパネル32をクレーン
などに装着し、ブリッジサポート部材92から荷重を取除くように少し引き上げ
る。次いで、ブリッジサポート部材92のボルトを外して取外し、コイルパネル
32とチューブサポート40を、縦方向の開口18を通って引き上げ、取出すこ
とができる。
【0047】
支柱42を取出し、コイルパネル32を取出さないためには、ラング44aの
ピンを外して支柱42から取外す。必要な場合、最初にラグアセンブリ82のボ
ルトを、ブリッジサポート部材92から取外し、いくつかの支柱42(しかし、
取外す支柱ではない)、および/またはコイルパネル32をクレーンなどに装着
し、取出そうとする支柱42のラング44aから荷重を取除くように少し引き上
げる。ラング44aのピンを外し、支柱42から取外すと、クロージュア板94
とブリッジサポート部材92はもとの位置のままで、支柱42を縦方向の開口1
8を通って引き上げ、取出すことができる。
ピンを外して支柱42から取外す。必要な場合、最初にラグアセンブリ82のボ
ルトを、ブリッジサポート部材92から取外し、いくつかの支柱42(しかし、
取外す支柱ではない)、および/またはコイルパネル32をクレーンなどに装着
し、取出そうとする支柱42のラング44aから荷重を取除くように少し引き上
げる。ラング44aのピンを外し、支柱42から取外すと、クロージュア板94
とブリッジサポート部材92はもとの位置のままで、支柱42を縦方向の開口1
8を通って引き上げ、取出すことができる。
【0048】
現在好ましい実施形態と考えられるものに関連し、本発明を記述してきたが、
本発明は開示した実施形態に限定されないことを理解されたい。それと反対に、
本発明は、種々の改変、および同等の配置を包含しようとするものであり、その
いくつかは上記において考察し、添付する特許請求の精神および範囲に含まれる
。したがって、下記の特許請求の範囲は、全てのこのような改変および同等の構
造物および機能を包含するように、最も広い合理的な解釈に一致しようとするも
のである。
本発明は開示した実施形態に限定されないことを理解されたい。それと反対に、
本発明は、種々の改変、および同等の配置を包含しようとするものであり、その
いくつかは上記において考察し、添付する特許請求の精神および範囲に含まれる
。したがって、下記の特許請求の範囲は、全てのこのような改変および同等の構
造物および機能を包含するように、最も広い合理的な解釈に一致しようとするも
のである。
【図1】
本願発明の好ましい実施形態による、水平チューブ式加熱炉の概略的な断面正
面図である。
面図である。
【図2】
図1に例示する水平チューブ式加熱炉の概略的な断面側面図である。
【図3】
私の発明の実施形態による、支柱頂部サポート機構の詳細図である。
【図4】
図2において円IV内の範囲の詳細図である。
【図5】
図4において矢印V−Vから見た詳細図である。
【図6】
図2において円VI内の範囲の詳細図である。
【図7】
本願発明の水平チューブ式加熱炉の他の実施形態における概略的な断面側面図
である。
である。
【図8】
図7において円VIIIにより示す範囲の詳細図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AU,AZ,BR,
CA,CN,CZ,DZ,GH,HU,ID,IL,I
N,JP,MA,MX,NO,PL,RO,RU,SG
,TJ,TM,TR,TT,ZA
Claims (19)
- 【請求項1】壁部と、長手方向開口を有する上板部とを含む輻射領域部と、 該輻射領域部に配置される輻射熱交換チューブであって、該輻射熱交換チュー
ブはプロセス流体を該輻射領域部に導入するための導入口および排出するための
排出口とを備え、該導入口と排出口との間において該輻射熱交換チューブはほぼ
水平な複数のチューブ部を構成して配置されている輻射熱交換チューブと、 複数のバーナーであって、そのうち少なくとも二つのバーナは該チューブの相
対する側に配置される複数のバーナーと、 前記チューブ部の長手方向に間隔をもって取外し可能に配置され、該チューブ
部を長手方向にわたって支持するチューブ用座としての複数のチューブサポート
とを備える加熱炉であって、 該チューブと該チューブサポートとは輻射領域部の上板の該長手方向開口から
ユニットとして取り外し可能であることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項2】請求項1に記載した加熱炉であって、前記複数のチューブ部は
ほぼ平行でかつほぼ鉛直方向に配置され、各チューブサポートほぼ鉛直な支柱を
備えることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項3】請求項2に記載した加熱炉であって、前記チューブ部は該輻射
領域部の該上板の該長手方向開口とほぼ並んで配置されていることを特徴とする
加熱炉。 - 【請求項4】請求項1に記載した加熱炉であって、各チューブサポートはほ
ぼ垂直な支柱と複数のサポートアームを備え、該サポートアームはチューブ用座
として該支柱に取外し可能に固定されていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項5】請求項1に記載した加熱炉であって、該チューブサポートは該
チューブ部の上から該輻射領域内に取り外し可能に吊り下げられていることを特
徴とする加熱炉。 - 【請求項6】請求項5に記載した加熱炉であって、該チューブサポートは該
チューブ部の下側で横方向の移動が制限されていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項7】請求項5に記載した加熱炉であって、該チューブサポートは該
上板の該長手方向開口を通って延びる上端を有することを特徴とする加熱炉。 - 【請求項8】請求項7に記載した加熱炉であって、各チューブサポートはさ
らに肩部を備え、該肩部は該肩部を該輻射領域部の上側に配置するために該支柱
の上端に取り付けられ、該チューブサポートは該肩部から吊り下げられているこ
とを特徴とする加熱炉。 - 【請求項9】請求項8に記載した加熱炉であって、該加熱炉は輻射領域の上
板野長手方向開口を跨ぐように取外し可能に固定されるブリッジサポート部材を
備え、該肩部は該チューブサポートを吊り下げる為に該ブリッジサポート部材上
に据え付けられていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項10】請求項1に記載した加熱炉であって、対流熱交換チューブを
含む対流領域部を備え、該対流領域部は該輻射熱交換チューブの上方に位置し、
水平方向にオフセットしていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項11】請求項1に記載した加熱炉であって、該加熱炉は、 一対の輻射領域部と、 一対の該輻射熱交換チューブであって、各輻射熱交換チューブは前記一対の輻
射領域部のそれぞれに配置される該輻射熱交換チューブと、 バーナ一式がそれぞれ一対をなすバーナ一式であって、各輻射領域部にそれぞ
れ配置されるバーナ一式と、 チューブサポート一式がそれぞれ一対をなすチューブサポート一式であって、
各輻射領域部にそれぞれ配置されるバーナ一式と、 一対の対流領域部であって、該対流領域部それぞれは互いに異なる該輻射領域
部に操作により連結可能であって、連結された対流領域部内に配置されている輻
射熱交換チューブの上方に位置し水平方向にオフセットしている対流領域部と、
該一対の対流領域部は互いに隣接して配置されていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項12】壁部と、長手方向開口を有する上板部とを含む輻射領域部と
、 該輻射領域部に配置される輻射熱交換チューブであって、該輻射熱交換チュー
ブはプロセス流体を該輻射領域部に導入する導入口および排出する排出口とを備
え、該導入口と排出口との間において該輻射熱交換チューブはほぼ水平な複数の
チューブ部を構成して配置され、該チューブ部はほぼ平行でかつほぼ鉛直方向に
配置されることで該輻射領域部の上板の該長手方向開口とほぼ並んで配置されて
コイルパネルを形成する輻射熱交換チューブと、 複数のバーナーであって、そのうち少なくとも二つのバーナは該コイルパネル
の相対する側に配置される複数のバーナーと、 前記チューブ部の長手方向に間隔をもって取外し可能に配置される複数のチュ
ーブサポートであって、該チューブサポートは鉛直方向の支柱と該支柱から延び
るサポートアームとを有し、該チューブ部が該サポートアーム上に載せられるこ
とにより該チューブサポートがコイルパネルをサポートする加熱炉であって、 該コイルパネルと該チューブサポートとは輻射領域部の上板の該長手方向開口
からユニットとして取り外し可能であることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項13】請求項12に記載した加熱炉であって、該チューブサポート
は取外し可能に該コイルパネルの上から該輻射領域内に取り外し可能に吊り下げ
られていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項14】請求項13に記載した加熱炉であって、該チューブサポート
は該コイルパネルの下側で横方向の移動が制限されていることを特徴とする加熱
炉。 - 【請求項15】請求項13に記載した加熱炉であって、該チューブサポート
は該上板の該長手方向開口を通って延びる上端を有することを特徴とする加熱炉
。 - 【請求項16】請求項15に記載した加熱炉であって、各チューブサポート
はさらに肩部を備え、該肩部は該肩部を該輻射領域部の上側に配置するために該
支柱の上端に取り付けられ、該チューブサポートは該肩部から吊り下げられてい
ることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項17】請求項16に記載した加熱炉であって、各チューブサポート
はさらに肩部を備え、該肩部は該肩部を該輻射領域部の上側に配置するために該
支柱の上端に取り付けられ、該チューブサポートは該肩部から吊り下げられてい
ることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項18】請求項12に記載した加熱炉であって、対流熱交換チューブ
を含む対流領域部を備え、該対流領域部は該輻射熱交換チューブの上方に位置し
、水平方向にオフセットしていることを特徴とする加熱炉。 - 【請求項19】請求項12に記載した加熱炉であって、該加熱炉は、 一対の輻射領域部と、 一対の該輻射熱交換チューブであって、各輻射熱交換チューブは前記一対の輻
射領域部のそれぞれに配置される該輻射熱交換チューブと、 バーナ一式がそれぞれ一対をなすバーナ一式であって、各輻射領域部にそれぞ
れ配置されるバーナ一式と、 チューブサポート一式がそれぞれ一対をなすチューブサポート一式であって、
各輻射領域部にそれぞれ配置されるバーナ一式と、 一対の対流領域部であって、該対流領域部それぞれは互いに異なる該輻射領域
部に操作により連結可能であって、連結された対流領域部内に配置されている輻
射熱交換チューブの上方に位置し水平方向にオフセットしている対流領域部と、
該一対の対流領域部は互いに隣接して配置されていることを特徴とする加熱炉。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/387,269 | 1999-08-31 | ||
US09/387,269 US6178926B1 (en) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | Double-fired horizontal tube heater |
PCT/US2000/020810 WO2001016255A1 (en) | 1999-08-31 | 2000-08-31 | Double-fired horizontal tube heater |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003508716A true JP2003508716A (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=23529172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001520804A Pending JP2003508716A (ja) | 1999-08-31 | 2000-08-31 | 複式加熱型水平チューブ加熱炉 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6178926B1 (ja) |
EP (1) | EP1210398B1 (ja) |
JP (1) | JP2003508716A (ja) |
CN (1) | CN1267528C (ja) |
AR (1) | AR025402A1 (ja) |
AT (1) | ATE254653T1 (ja) |
AU (1) | AU7053300A (ja) |
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CA (1) | CA2383586C (ja) |
DE (1) | DE60006688T2 (ja) |
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HU (1) | HU228165B1 (ja) |
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MY (1) | MY122684A (ja) |
PL (1) | PL191663B1 (ja) |
RU (1) | RU2224783C2 (ja) |
TR (1) | TR200201079T2 (ja) |
TW (1) | TW527417B (ja) |
WO (1) | WO2001016255A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102533310B (zh) * | 2010-12-24 | 2013-11-06 | 中国石油化工集团公司 | 一种乙烯裂解炉用的辐射盘管整体安装方法 |
CN102353141A (zh) * | 2011-08-01 | 2012-02-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种水箱内盘管结构及应用其的热水器 |
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