JP2003507221A - 疎水性希釈剤を含有するpmdi木材結合剤 - Google Patents

疎水性希釈剤を含有するpmdi木材結合剤

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    • C08L97/02Lignocellulosic material, e.g. wood, straw or bagasse

Abstract

(57)【要約】 本発明は、リグノセルロース複合材の製造方法であって、リグノセルロース粒子を結合剤組成物と合わせた後、合わせたリグノセルロース粒子及び結合剤組成物を成型又は圧縮することによる方法に関する。適切な結合剤組成物はポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)成分及び少なくとも250°Fの発火点を特徴とする液体疎水性希釈剤含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、リグノセルロース粒子を、ポリメチレンポリ(フェニルイソシアネ
ート)成分及び約250°Fを越える発火点を有する液体疎水性希釈剤を含有す
る結合剤組成物とを組合せ、次いで組み合わせたリグノセルロース粒子及び結合
剤組成物を成型又は圧縮することによりリグノセルロース複合材を製造する方法
に関する。
【0002】 複合材料、例えば、配向(oriented)ストランドボード、パーティクルボード
及びフレークボードは、一般に、リグノセルロース粒子に結合剤組成物を配合又
は噴霧することにより製造され、その間それら材料は配合機又は同様の装置内で
転回又は攪拌される。均一な混合物を形成するのに十分配合した後、これらの材
料を緩いマットに形成し、これを加熱プラテン又はプレート間で圧縮して結合剤
を硬化し、フレーク、ストランド、細片、断片等を一緒に高密度化形態に結合す
る。従来のプロセスは、一般には、約120〜225℃の温度で、意図的に注入
されるか、又は木材もしくはリグノセルロース材料に随伴した水分の放出によっ
て生成される様々な量の蒸気の存在下で行う。また、これらのプロセスは、一般
には、リグノセルロース材料の水分含有率が、結合剤の配合前に、約2〜20質
量%であることも必要とする。
【0003】 本発明に従ってリグノセルロース含有複合物品を製造するのに用いられるリグ
ノセルロースには、木材チップ、木材繊維、木材フレーク、木材粒子、木材ウェ
ハ、かんな屑、木粉、鋸屑、木材ウール、コルク、樹皮、木片又は他の粉砕もし
くはストランド状木材製品、及び他の同様の木材加工産業用製品が含まれる。リ
グノセルロース性である他の天然産物、例えば、麦わら、アマ残滓、竹、アフリ
カハネガヤ、乾燥した草、堅果の殻、サイザル麻繊維、木綿、大豆、バガスわら
(サトウキビ廃物)、トウモロコシ、コメ及びオート麦等の禾穀類のさやに由来
する繊維、粒子等を用いることができる。これらの材料は顆粒、削り屑もしくは
チップ、繊維、ストランド、粒状又は粉末の形態で用いることができる。加えて
、リグノセルロース材料はフレーク又は繊維状無機物質、例えばガラス繊維もし
くはガラスウール、マイカ及びアスベストの他に、粒状形態のゴム及びプラスチ
ック材料と混合することができる。リグノセルロースは約40質量%まで、好ま
しくは25質量%未満の湿分(水)含有率を有することができるが、より好まし
くは4〜12質量%を含む。
【0004】 合板の製造は、結合剤組成物をベニヤ板表面にロールコーティング、ナイフコ
ーティング、カーテンコーティング、又は噴霧することにより行なわれる。次に
、複数のベニヤ板を重ねて必要な厚みのシートを形成する。次いで、それらのマ
ット又はシートを加熱プレス内に配置して圧縮し、それらの材料のボードへの固
化及び硬化を達成する。
【0005】 そのような複合木材製品の製造において用いられている結合剤組成物には、フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂及びイソシアネート
が含まれる。例えば、1980年9月23−25日に米国ウィスコンシン州マデ
ィソンで開催されたシンポジウム「Wood Adhesives - Research, Applications
and Needs」で提示された「Isocyanate Adhesives as Binders for Composition
Board」と題するJames B. Wilsonの論文を参照されたい。この論文では、これ
らの異なる種類の結合剤各々の利点及び不利な点が考察されている。
【0006】 イソシアネート結合剤は、低い吸収性、高い接着力及び凝集力、配合の柔軟性
、硬化温度及び速度に関する融通性、優れた構造特性、高含水率のリグノセルロ
ース材料と結合する能力を有し、かつホルムアルデヒドを放出しないため、商業
的に望ましい。イソシアネートの不利な点は、高い反応性、プラテンへの付着、
コールドタックの欠如、高コスト及び特別な保存の必要性による処理の困難性で
ある。米国特許第3,870,665号及びドイツ特許公開公報2,109,686は、合板、ファ
イバーボード、圧縮成型物品の製造におけるポリイソシアネート(及びそのため
の触媒)の使用の他に、結合剤として用いたときの様々な技術的利点を開示する
【0007】 セルロース材料をポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)(「ポリマー
MDI」)で処理して製品の強度を改善することは公知である。そのような処理
は、典型的には、イソシアネートを材料に塗布し、熱及び圧力を加えることによ
り(例えば、米国特許第3,666,593号、第5,008,359号、第5,140,086号、第5,143
.768号及び第5,204,176号を参照)、又は室温で(例えば、米国特許第4,617,223
号及び第5,332,458号を参照)、イソシアネートを硬化させることを含む。ポリ
マーMDIを周囲条件下で硬化させることも可能ではあるが、ある場合には、残
留イソシアネート基が処理した製品に数週間、又は数ヶ月も留まる。また、トル
イレンジイソシアネートをそのような目的で用いることも公知であるが、環境的
な観点から一般には受け入れられにくい。
【0008】 イソシアネートプレポリマーは、様々な処理上の問題、特にはプレスプラテン
への付着及び高反応性を解決するために結合剤組成物において用いられている好
ましいイソシアネート材料の1つである。例えば、米国特許第4,100,328号は、
型からの製品の離型を改善するイソシアネート末端プレポリマーを開示する。米
国特許第4,609,513号もイソシアネート末端プレポリマーを製品離型の改善に用
いたプロセスを開示する。特定の種類のイソシアネートプレポリマーを室温での
接着性の改善に用いる結合剤組成物が米国特許第5,179,143号に開示されている
【0009】 イソシアネート結合剤で遭遇する処理上の主な困難性は、イソシアネートとリ
グノセルロース材料中に存在する水及び結合剤組成物それ自体中に存在すること
がある水との急速な反応である。この困難を最小にするための方法の1つは、低
含水率(すなわち、約3〜8%の含水率)のリグノセルロース材料のみを用いる
ことである。この低含水率は、一般には、セルロース原料を乾燥させて含水率を
低下させることによって達成される。しかしながら、このような乾燥は高い費用
がかかり、プロセスの経済性にかなりの影響を及ぼす。また、低含水率の材料の
使用は、その乾燥複合材料から製造されるパネルが湿気を吸収し、多湿環境にお
いて使用したときに膨潤する傾向にあるため、不利でもある。
【0010】 イソシアネートと水との急速な反応の問題は、イソシアネート結合剤に対して
親水性又は親湿性(hydroscopic)希釈剤を添加することによって悪化する可能
性がある。これらの物質を結合剤に添加することで木材又は製造環境に含まれる
湿気が引き出されてイソシアネートとより緊密に接触し、プレス内のマットが固
化する前に樹脂の早期硬化が生じる可能性がある。
【0011】 湿気及びイソシアネートの反応性の問題を解決する別のアプローチは米国特許
第4,546,039号に開示されている。この開示されたプロセスにおいては、20%
までの含水率を有するリグノセルロース含有原料をジフェニルメタンジイソシア
ネート混合物をベースとするプレポリマーでコートする。このプレポリマーは約
15〜33.6質量%の遊離イソシアネート基含有率及び25℃で120〜10
00mPa・sの粘度を有する。このプレポリマーは、(1)約0.05〜0.5
ヒドロキシル当量の、2〜8の官能価及び約62〜2000の分子量を有するポ
リオールを(2)(a)ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート0〜50
質量%及び(b)10〜75質量%の2,4'−異性体及び25〜90質量%の4
,4'−異性体を含有するジフェニルメタンジイソシアネートの異性体混合物約5
0〜100質量%を含む1当量のポリイソシアネート混合物を反応させることに
よって調製する。
【0012】 カナダ特許出願第2,143,883号はリグノセルロース含有原料用のポリイソシア
ネート結合剤を開示する。このイソシアネート結合剤は、モノマーもしくはポリ
マーMDI並びに少なくとも1つのヒドロキシル基及び約62〜6,000の分
子量を有するイソシアネート反応性物質から製造される低粘性イソシアネート末
端プレポリマーである。これらのプレポリマーは、リグノセルロース材料中の水
分レベルが10〜50質量%の高い範囲にある場合に適当な複合体を形成するの
に適している。
【0013】 米国特許第5,002.713号は、少なくとも15%、一般的には15〜40%の含
水率を有するリグノセルロース材料から物品を圧縮成型する方法を開示する。開
示の方法では、リグノセルロース材料に触媒が適用される。次に、耐水性結合剤
を触媒と共にリグノセルロースに適用した後、被覆した材料を400°F未満の
温度で圧縮成型して所望の複合体物品を形成する。触媒は、三級アミン、有機金
属触媒又はそれらの混合物である。結合剤は、疎水性イソシアネート、例えば、
ポリマージフェニルメタンジイソシアネート、m−及びp−フェニレンジイソシ
アネート、クロロフェニレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ト
ルエントリイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ジフェニ
ルエーテル−2,4,4'−トリイソシアネート及びポリフェノールポリイソシア
ネートのいずれかであり得る。触媒は、成型製品を製造するのに必要な加圧時間
が大幅に増加するような程度までイソシアネート/水反応が遅くならないことを
保証するために含まれる。
【0014】 蒸気注入及び通常の結合剤、例えば、尿素−ホルムアルデヒド樹脂又はポリマ
ージフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用いるウェハボード、配向ス
トランドボード及び平行ストランドランバーを加圧することは公知である。その
ような公知の加圧プロセスの例は、米国特許第4,684,489号;第4,393,019号;第
4,850,849号;及び第4,517,147号に開示されている。これらのプロセスでは、結
合剤が完全に硬化した場合には、十分な物性を有する製品が得られる。
【0015】 結合剤の硬化の完全性は、もちろん、そのプロセスの条件下で様々な長さの時
間硬化させた試料の破壊試験によって決定することができる。製造プロセスに用
いられる硬化時間は、最小の長さの時間で完全に硬化した試料に基づいて決定す
る。この方法の不利な点はきわめて明らかである。この試験においては価値のあ
る製品が破壊される。さらに、上記方法においては木材組成におけるあらゆる変
動、木材粒子上での結合剤の分散の程度等、又は結合剤の硬化に影響を及ぼす処
理条件が考慮されていない。
【0016】 ポリシアネート及び水との溶液の形態の尿素の組合せから誘導される尿素延長
ポリイソシアネートを含む結合組成物、及びその結合組成物の調製方法が米国特
許第5,128,407号に開示されている。この特許文献は、リグノセルロース材料の
粉砕粒子又はベニヤから複合材料を調製するための方法であって、それらの粒子
又はベニヤをこれらの結合組成物で被覆することを含む方法も記載する。
【0017】 有機ポリイソシアネート化合物を結合剤として用いることによるリグノセルロ
ース型材料の圧縮成型物品の製造方法が米国特許第5,744,079号に開示される。
この結合剤は、(A)有機ポリイソシアネート、例えば、MDI又はPMDI、
(B)50℃〜160℃の範囲の融点を有するワックスの水性エマルジョン、(
C)有機リン酸エステル誘導体、及び(D)任意に水を含む。
【0018】 有機ポリイソシアネート樹脂が熱圧縮成型物品、例えば、木材チップ、木材繊
維のようなリグノセルロース型材料から製造されるパーティクルボード及び中品
位ファイバーボード用の接着剤として優れた接着特性及び実行可能性を有し、か
つそれらの物品が優れた物性を示すことは知られている。しかしながら、この有
機ポリイソシアネート樹脂の優れた接着性は、連続またはバッチ式熱圧縮プロセ
スにおいて圧縮成型物品が加熱プレートの接触金属表面に強固に付着するという
不利益を生じる。
【0019】 この加熱プレートへの望ましくない付着の不利益を解決するため、離型剤を加
熱プレート表面に予め噴霧して離型層を形成する必要がある。日本特許公報第3-
21321号は外部離型剤噴霧とは異なる方法であって、有機ポリイソシアネート及
び無機ワックスの混合物を熱圧縮成型に先立ってリグノセルロース型材料に噴霧
する方法を開示する。日本特許公開公報第4-232004号は、相溶化剤としての中性
オルト−リン酸エステル、ワックス及びポリイソシアネートを添加することによ
るリグノセルロース型材料の熱圧縮成型方法を開示する。
【0020】 ポリイソシアネートでもっぱら結合されている複合材料の工業的な大量生産は
これまで制限されていた。ポリイソシアネートのうちの幾つか、特にはより良好
に性能を発揮するイソシアネート、例えば、ポリメチレンジイソシアネートの使
用は、そのコストによって制限される。これらのコスト上の制約のため、このよ
うな高価なイソシアネートの使用レベルは所定の材料に対して低く維持される。
これらのイソシアネートレベルの使用に対するアプローチの1つは、安価な鎖延
長剤でイソシアネートを鎖延長することを含んでいる。
【0021】 イソシアネートはセルロース繊維及び木材製品の処理に適する成分であること
が知られている。この処理のための幾つかのプロセスが、例えば、米国特許第5,
179,143号及び第5,674,568号に記載されている。米国特許第5,179,143号の結合
剤はポリイソシアネート、少なくとも2つのイソシアネート反応性水素原子を含
有する化合物及びアルキレンカーボネートを含む。米国特許第5,674,568号の修
飾セルロース製品用の結合剤は、ポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)
、水、並びに2〜8のヒドロキシ官能価及び約60〜8000の分子量を有し、
かつエステル基無含有多価アルコール、ポリエーテルポリオール及びそれらの混
合物からなる群より選択される有機化合物を含む。
【0022】 米国特許第4,414,361号は、リグノセルロース複合体成型物品を調製するため
の接着性結合剤組成物を記載する。これらの結合剤はポリイソシアネート及びカ
ルボン酸の環式アルキレンエステル、例えば、プロピレンカーボネート又はブチ
レンカーボネートを含む。このプロセスの結合剤に必要なカルボン酸の環状アル
キレンエステルは約250°Fの発火点を有するが、水溶性又は水混和性である
。これらの材料を添加することでポリイソシアネート結合剤の粘度を低下させる
ことができるが、プレス内でマットに加圧する前に水分の反応速度を増加させる
という不利な点がある。また、これらの親水性物質は完成したリグノセルロース
複合体内に留まり、したがって、複合体成型物品の厚み膨潤を増大させる可能性
がある。
【0023】 これらの不利な点は、樹脂の塗布とその最終硬化との間の時間が比較的短く、
かつ樹脂の量が比較的多い領域においては幾らか小さくなるが、構造的リグノセ
ルロース複合製品の典型的な製造においては問題を残したままである。米国特許
第5,140,086号及び第5,280,097号は、ポリイソシアネートの量がセルロース材料
の質量を基準にして約8〜20質量%である含浸紙及びそれらからの積層体の製
造を記載する。
【0024】 (発明の開示) 本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する、費用対効果の高いポリイソシア
ネート結合剤を提供することにある。疎水性希釈剤を添加することでリグノセル
ロース基体の表面上への結合剤の分布が改善され、その結果、複合体の物性を犠
牲にすることなく、比較的高価なポリイソシアネートの量を減少させることがで
きる。これらの希釈剤の疎水性の故に、早期硬化は悪化しない。複合体の厚み膨
潤は増加せず、ある場合には結合剤成分中に同じかもしくは少ない量のポリイソ
シアネートを用いる複合体と比較して減少する。
【0025】 (発明の概要) 本発明は、リグノセルロース複合材の製造方法であって、A)リグノセルロー
ス粒子を結合剤組成物と組合せ、かつB)A)において形成されるリグノセルロ
ース粒子及び結合剤組成物の組合せを成型又は圧縮することを含む方法に関する
。圧縮又は成型は、典型的には、約200〜1000psi(好ましくは、30
0〜700psi)の圧力で約2〜10分(好ましくは、4〜8分)、約120
℃〜225℃(好ましくは、150〜200℃)の温度で行う。工程A)におい
て木材粒子と組み合わせられる適切な結合剤組成物は以下の(1)および(2)
を含む: (1)(a)約30〜33%のNCO基含有率を有するポリメチレンポリ(フ
ェニルイソシアネート)成分、好ましくは、20℃で約2,000cps未満の
粘度を有するポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)、最も好ましくは、
約2.1〜3.5の官能価、約30%〜33%のNCO基含有率及び約30質量
%〜90質量%のモノマー含有率を有し、ここでモノマーの含有率はポリイソシ
アネートの全質量を基準にして約5質量%までの2,2'−異性体、約1質量%〜
20質量%の2,4'−異性体、及び約25質量%〜65質量%の4,4'−異性体
を含むポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート); 並びに (b)約25〜33%のNCO基含有率を有するポリメチレンポリ(フェ
ニルイソシアネート)の半プレポリマー、好ましくは、約0.5〜6%のウレタ
ン基含有率及び20℃で約2,000cps未満の粘度を有し、かつポリメチレ
ンポリ(フェニルイソシアネート)をポリオールと反応させることにより、又は
ポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)をモノマーメチレンビス(フェニ
ルイソシアネート)に由来するプレポリマーと配合することにより調製されるポ
リメチレンポリ(フェニルイソシアネート)の半プレポリマー; 並びに (2)発火点が250°Fを越え、好ましくは325°Fを越え、最も好まし
くは375°Fを越え、かつ僅かに、もしくは無視できる程度にのみ水溶性であ
り、好ましくは水に不溶性である液体疎水性希釈剤。
【0026】 本発明に適する結合剤組成物は、典型的には、(1)及び(2)の100質量
%を基準にして50〜95質量%、好ましくは50〜80質量%、より好ましく
は60〜75質量%のイソシアネート成分;及び(1)及び(2)の100質量
%を基準にして5〜50質量%、好ましくは20〜50質量%、より好ましくは
25〜40質量%の液体疎水性希釈剤を含む。
【0027】 本発明によれば、木材粒子を、木材複合体の全質量を基準にして約1.5〜7
質量%、好ましくは2〜6質量%の上記結合剤組成物と組み合わせる。
【0028】 (発明の詳細な説明) 本明細書において、「疎水性」という用語は水に不溶性であるか、無視できる
程度もしくは僅かにのみ可溶であるものと定義される。多くの製造者がこれらの
用語を限界を定めずに用いるため、ここで用いられる場合、「疎水性」は、室温
で水に溶解しないか、又は2質量%を越える量が水に溶解せず、好ましくは1質
量%未満の量、最も好ましくは0.1質量%未満の量である化合物を指す。
【0029】 本発明において組成物の成分(1)として用いられる適切なポリイソシアネー
トは、(a)約30〜33質量%のNCO基含有率、及び、好ましくは、20℃
で約2,000cps未満の粘度を有するポリメチレンポリ(フェニルイソシア
ネート)ブレンド;並びに(b)約25〜32%のNCO基含有率を有するポリ
メチレンポリ(フェニルイソシアネート)の半プレポリマーを含む。半プレポリ
マーは、約0.5〜6%のウレタン基含有率及び20℃で約2,000cps未
満の粘度を有する。本発明のポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)ブレ
ンド及び半プレポリマーは、20℃で約20〜400cpsの粘度を有すること
が好ましく、最も好ましくは20℃で約40〜250cpsの粘度である。
【0030】 本発明のポリイソシアネートは、約2.1〜3.5、好ましくは2.3〜3.
0、最も好ましくは2.6〜2.8の官能価、及び約30%〜33%、好ましく
は約30.5%〜32.5%のNCO基含有率、及び約30質量%〜90質量%
、好ましくは約40%〜70%のモノマー含有率を有し、ここでこのモノマーの
含有率は、ポリイソシアネートの全質量を基準にして、約5質量%までの2,2'
−異性、約1〜20質量%の2,4'−異性体、及び約25〜65質量%の4,4'
−異性体を含む。これらのイソシアネートのポリマーMDI含有率は、ポリイソ
シアネートの全質量を基準にして、約10〜70質量%、好ましくは約30%〜
60質量%で変化する。
【0031】 好ましいポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)ブレンドは、2.2〜
2.4の官能価、約31.2〜32.8質量%のNCO基含有率、及び約55%
〜80%のモノマー含有率を有し、ここでこのモノマー含有率は、ポリイソシア
ネートの全質量を基準にして、約3質量%以下の2,2'−異性体、約15%〜2
0質量%の2,4'−異性体及び約40%〜55質量%の4,4'−異性体を含む。
このポリイソシアネートブレンドは、そのポリイソシアネートの全質量を基準に
して、約20〜45質量%のポリマーMDIを含む。
【0032】 最も好ましいポリイソシアネートには、例えば、約2.5〜3.0、好ましく
は約2.6〜2.8の平均官能価、約30〜32質量%のNCO基含有率、及び
約40〜50質量%のモノマー含有率を有し、ここでこのモノマーの含有率が、
ポリイソシアネートの全質量を基準にして、約1質量%以下の2,2'−異性体、
約2〜10質量%の2,4'−異性体及び約35〜45質量%の4,4'−異性体を
含むポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)が含まれる。このイソシアネ
ートブレンドは、そのポリイソシアネートの全質量を基準にして、約50〜60
質量%のポリマーMDIを含む。
【0033】 本発明の成分(1)(a)に適するポリイソシアネートには、例えば、上記ポ
リイソシアネートとMDIの付加物との混合物も含まれ、このMDIの付加物に
は、例えば、例えば米国特許第5,319,053号、第5,319,054号及び第5,440,003号
(これらの開示は参照することによりここに組み込まれる)に記載される、MD
Iのアロファネート及び、例えば米国特許第2,853,473号、第2,941,966号、第3,
152,162号、第4,088,665号、第4,294,719号及び第4,244,855号(これらの開示は
参照することによりここに組み込まれる)に記載される、MDIのカルボジイミ
ドが含まれる。
【0034】 トルエンジイソシアネート生成プロセスの残滓から調製されるポリマーイソシ
アネートを、任意に、本発明の結合剤組成物に含めることができる。このような
残滓は、例えば、米国特許第5,349,082号に記載されており、その開示は参照す
ることによりここに組み込まれる。
【0035】 本発明の成分(1)(b)として用いられる適切なポリメチレンポリ(フェニ
ルイソシアネート)の半プレポリマーには、25〜30質量%のNCO基含有率
を有する半プレポリマーが含まれる。これらの半プレポリマーは約0.5〜6%
のウレタン基濃度及び20℃で約2,000cps未満の粘度を有する。典型的
には、適切な半プレポリマーは、ポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)
、すなわち上記成分(1)(a)、をポリオールと反応させるか、又はポリメチ
レンポリ(フェニルイソシアネート)、上記成分(1)(a)を、例えば米国特
許第5.462,766号及び第5,714,562号(これらの開示は参照することによりここに
組み込まれる)に記載される、モノマーメチレンビス(フェニルイソシアネート
)のプレポリマーと配合することによって調製することができる。
【0036】 モノマー性及びポリマー性MDI、上記成分(1)(a)、並びに少なくとも
1つのヒドロキシル基及び約62〜6,000の分子量を有するイソシアネート
反応性物質の混合物から適切な半プレポリマーを調製することも可能である。こ
れらのイソシアネート末端プレポリマーは、ポリイソシアネート混合物と約1〜
8個のヒドロキシル基及び約62〜6,000の分子量を有するイソシアネート
反応性化合物とを、イソシアネート基に対するヒドロキシル基の当量比が約0.
001:1〜0.20:1、好ましくは約0.004:1〜0.1:1であるよ
うな量で反応させることによって形成される。このポリイソシアネート混合物は
ポリマー性MDIの混合物及びMDI異性体の混合物でなければならない。
【0037】 ポリイソシアネート混合物は当該技術分野において公知の技術のいずれかに従
って製造することができる。ジフェニルメタンジイソシアネートの異性体含有率
は、必要であれば、当該技術分野において公知の技術によって必要とされる範囲
内にすることができる。異性体含有率を変化させるための技術の1つは、望まし
ものよりも多い量のポリマー性MDIを含むMDIの混合物にモノマー性MDI
を添加することである。
【0038】 本発明の半プレポリマーを製造するのに用いられるイソシアネート反応性化合
物は、少なくとも1つのヒドロキシル基、好ましくは約2〜8個のヒドロキシル
基、最も好ましくは約2〜4個のヒドロキシル基、及び約62〜8,000、好
ましくは約100〜5,000、最も好ましくは約100〜2,000の分子量を
有していなければならない。これらの基準を満たす、少なくとも1つのヒドロキ
シル基を有するあらゆる既知イソシアネート反応性物質を用いることができる。
適切なイソシアネート反応性物質には、限定されるものではないが、既知ポリエ
ステル及びポリエーテルのいずれもが含まれる。
【0039】 本発明のプレポリマーの製造に用いることができるポリエステルには、多価(
好ましくは、二価)アルコールと多塩基性(好ましくは、二塩基性)カルボン酸
、ポリカルボン酸無水物との反応生成物又は低級アルコールのポリカルボン酸エ
ステルが含まれる。ポリカルボン酸は、脂肪族、環式脂肪族、芳香族及び/又は
複素環であり得、かつ、任意に、(例えば、ハロゲン原子により)置換されてい
ても、及び/又は非置換であってもよい。適切なカルボン酸及びそれらの誘導体
の具体例は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水フ
タル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水テトラク
ロロフタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、無水フマル酸、二量体及び三量体不飽和脂肪酸(任
意に、モノマー性不飽和脂肪酸、例えば、オレイン酸との混合物として)、テレ
フタル酸ジメチルエステル及びテレフタル酸−ビス−グリコールエステルである
。適切なアルコールの具体例は、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,4−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1
,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ビス−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、ペンタエリスリト
ール、キニトール、マンニトール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、ソル
ビトール、ホルミトール、メチルグリコシド、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、高級ポリエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、高級ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコール
及び高級ポリブチレングリコールである。ポリエステルは末端カルボキシル基又
は一官能性エステル・キャップド官能性の小部分を含むことができる。ラクトン
(例えば、ε−カプロラクトン)又はジヒドロキシカルボン酸(例えば、ω−ヒ
ドロキシカプロン酸)のポリエステルを用いることもできる。
【0040】 好ましいポリエステルはフタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸とエチレン
グリコール、ジエチレングリコール及び高級ポリエチレングリコールとの混合物
から調製する。これらの物質は、しばしば、プラスチックボトルのリサイクルプ
ロセスにおいて得られる。
【0041】 本発明のプレポリマーの製造に用いることができるポリエーテルは、例えば、
エポキシド自体をルイス酸触媒の存在下において重合させることにより、又は反
応性水素を含む出発成分、例えば、水、アルコール、アンモニア又はアミンにエ
ポキシドを付加することによって製造することができる。用いることができるエ
ポキシドには、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テ
トラヒドロフラン、スチレンオキシド及びエピクロロヒドリンが含まれる。エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド及びそれらの組合せが特に好ましい。
【0042】 適切な出発成分の具体例には:エチレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセロー
ル、ソルビトール、4,4'−ジヒドロキシジフェニルプロパン、アニリン、エタ
ノールアミン、置換エタノールアミン、例えば、メチルエタノールアミン及びメ
チルジエタノールアミン、エチレンジアミン、及びスクロースが含まれる。出発
成分は、単独で、又は他の出発成分と混合して用いることができる。
【0043】 好ましいポリエーテルは、アミン、例えば、アンモニア、エチレンジアミン、
及び置換エタノールアミンから出発するポリプロピレンオキシド付加物である。
【0044】 本発明の半プレポリマーの製造に用いられるポリイソシアネート混合物及びイ
ソシアネート反応性物質は、各々、ヒドロキシル基のイソシアネート基に対する
当量比が約0.001:1〜0.20:1、好ましくは約0.004〜0.1:
1、最も好ましくは約0.005〜0.02であるような量で用いられる。
【0045】 本発明の半プレポリマーは、ポリイソシアネート混合物及びヒドロキシル化合
物を約10〜250℃、好ましくは約60〜120℃の温度で約1〜1500分
、好ましくは約30〜200分間反応させることによって調製する。
【0046】 本発明の半プレポリマーの製造において任意に用いることができる他の物質に
は、イソシアネート反応性水素原子を含むポリカーボネート、エステルカーボネ
ート及びエーテルカーボネートが含まれる。
【0047】 本発明の半プレポリマーは、20℃で2,000cps未満、好ましくは20
℃で1,000cps未満の粘度を特徴とする。これらのプレポリマーは約25
〜33%のNCO(すなわち、イソシアネート基)含有率をも有する。
【0048】 本発明によれば、成分(1)(b)として用いられる半プレポリマーは、約2
7〜31%のNCO基含有率、約1〜4%のウレタン基含有率、及び20℃で約
1,000cps未満の粘度を有することが好ましい。
【0049】 半プレポリマーの粘度は本発明の疎水性希釈剤を添加することによって減少さ
せることができる。(1)(b)半プレポリマー及び(2)疎水性希釈剤の混合
物の粘度は、10〜2,000cps、好ましくは50〜1,000cps、最も
好ましくは100〜700cpsの範囲にあることが好ましい。
【0050】 本発明において成分(2)として用いられる適切な液体疎水性希釈剤には、発
火点が250°Fを越え、好ましくは325°Fを越え、最も好ましくは375
°Fを越え、かつ水に僅かにのみ可溶であるか、又は水中における溶解度が無視
できる程度であり、好ましくは水に不溶である化合物が含まれる。適切な液体疎
水性希釈剤の例には、例えば、芳香族スルホンアミド、芳香族リン酸エステル、
アルキルリン酸エステル、ジアルキルエーテル芳香族エステル、ジアルキルエー
テルジエステル、ポリマーポリエステル、ポリグリコールジエステル、ポリエス
テル樹脂、アルキルアルキルエーテルジエステル、芳香族ジエステル、芳香族ト
リエステル、脂肪族ジエステル、アルキルエーテルモノエステル、アルキルモノ
エステル、ハロゲン化炭化水素、塩素化パラフィン、加工助剤としてしばしば用
いられる芳香族油、可塑剤としてしばしば用いられるフタレート(例えば、ジア
ルキルフタレートを含む)のような化合物が含まれる。
【0051】 本発明において、疎水性希釈剤は、それが水に可溶ではないか、またはそれに
水が2%(pbw)を越える量で可溶でないか、又は、好ましくは1%未満、最
も好ましくは0.1%未満溶解するものと定義される。あまり好ましくはないが
、非疎水性の希釈剤の少量を、その量が本発明の結合剤を用いて調製されるリグ
ノセルソース複合体の厚み膨潤を増加させることがないという条件の下で添加す
ることが可能である。非疎水性の希釈剤の具体例は、エチレン−、プロピレン−
、及びブチレン−カーボネート、エーテル、ケトン、及びアルキルアセテートを
含む環状カーボネートである。
【0052】 ポリイソシアネート結合剤が十分に混和しない希釈剤のある量を、その希釈剤
の混合物が結合剤を可溶化するという条件の下で添加することも可能であるが、
好ましくはない。これらの物質の具体例には、パラフィン油及び最小で約50%
の飽和炭化水素基を含むナフテン油、すなわち還元すると、約50%未満の芳香
族化合物を含むものが含まれる。
【0053】 適切な芳香族化合物は、典型的には、コールタールから、又は石油の蒸留にお
いて、又は石油ベースの生成物の溶媒抽出物からの回収において得られる高沸点
アリール、アルキルアリール及びアリールアルキル炭化水素のブレンドである。
水素化、部分水素化及び非水素化軽質及び重質分解蒸留物、ナフテン油、並びに
パラフィン油が含まれる。これらの物質は、典型的には、アリールアルキル、ア
ルキルアリール、及びこれらの置換基を含む多環式芳香族化合物の複雑な混合物
を含んでなる。アルキルアリール炭化水素の具体例は、オクチルフェニル−、ノ
ニルフェニル−、及びドデシルフェニル置換芳香族及び多環式芳香族化合物であ
る。アリールアルキル炭化水素の具体例には、フェニルヘキシル−及びナフチル
ドデシル置換芳香族炭化水素が含まれる。アリール及び多環式芳香族化合物の具
体例には、置換ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、ペリレン
、コロネン等が含まれる。水素化芳香族化合物の例には、置換ジヒドロナフタレ
ン、テトラリン及びそれらの高次環式類似体が含まれる。他の芳香族化合物の例
には、置換フルオレン、フルオロアントラセン、ビフェニル、及びさらに置換さ
れたビフェニル化合物が含まれる。本発明の芳香族化合物は分離されることはほ
とんどなく、様々な量の個々の成分とのブレンドとして最も頻繁に得られる。個
々の成分の沸点は約150℃〜500℃の範囲である。これらの成分は、典型的
には、ほぼC〜C36の炭素数を有し、しばしば約4〜6個の縮合不飽和環を
含む。
【0054】 本発明に従って成分(2)として用いられる適切なフタレートには、例えば、
ジイソブチルブチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシル
アゼレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジブチルセバケート、ジフェ
ニルオクチルホスフェート、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルセ
バケート、ジフェニル−2−エチルヘキシルホスフェート、ジオクチルアゼレー
ト、ジオクチルセバケート、ジイソデシルフタレートのような化合物が含まれ、
ここで、フタレートはオルト−、メタ−及びパラ−異性体並びにそれらの混合物
を意味する。本発明において希釈剤として用いられる他の適切な化合物には、2
,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート、2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジプロピオネート、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールジブチレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールジカプロエート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
カプリオネート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジオクタノ
エート等が含まれる。
【0055】 本発明に好ましい希釈剤には、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシ
ルフタレート、例えばエステル基内に1〜24個の炭素原子を含む、2−ヒドロ
キシベンゼンスルホン酸エステル及び4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸エステ
ルが含まれる。これらはエステル基内に6〜16個の炭素原子を含むことが好ま
しく、これらがエステル基内に8〜12個の炭素原子を含むことが最も好ましい
。適切な希釈剤の例には、例えば、Bayer AGから市販されているMesamoll(CAS
RN = 39406-18-3)、プロセスオイルのような化合物が含まれる。典型的にはプ
ロセスオイルとして用いられる、Crowley Chemical Corporation(CAS RN = 647
41-81-7)から芳香族炭化水素油として市販されているViplex 885、石油蒸留物
ブレンドが好ましい希釈剤である。
【0056】 原則的には、イソシアネート付加反応を促進するための既知触媒をこれらのリ
グノセルロース複合材の形成において用いることができる。この目的に適する触
媒には、スズ化合物、例えば、ジブチルスズジラウレート又はスズ(II)オクト
エートが含まれる。他の触媒は、"Kunstoff Handbuch", Volume VII, Becker an
d Braunにより出版, Carl Hanser Verlag, Munich, 1983,92−98頁に記載され
ている。これらの触媒は、存在するのであれば、反応体の総量を基準にして約0
.001〜10質量%、好ましくは約0.002〜0.1質量%の量で用いられ
る。
【0057】 本発明の結合剤組成物に含めることができる他の任意の添加物及び/又は助剤
には、例えば、吸水を減少させるためのワックスエマルジョンもしくはスラック
ワックス、保存剤、界面活性添加物、例えば、乳化剤及び安定化剤、離型剤、例
えば、ステアリン酸亜鉛、及び他の石けん等が含まれる。
【0058】 本発明において用いることができる適切なリグノセルロース粒子には、例えば
、木材チップ、木材繊維、木材フレーク、木材粒子、木材ウェハ、かんな屑、木
粉、鋸屑、木材ウール、コルク、樹皮、木片又は他の粉砕もしくはストランド状
木材製品、及び他の同様の木材加工産業用製品が含まれる。リグノセルロース性
である他の天然産物、例えば、麦わら、アマ残滓、竹、アフリカハネガヤ、乾燥
した草(dried weeds and grasses)、堅果の殻、サイザル麻繊維、木綿、大豆
、バガスわら(サトウキビ廃物)、トウモロコシ、コメ及びオート麦等の禾穀類
のさやに由来する繊維、粒子等を用いることができる。これらの材料は顆粒、削
り屑もしくはチップ、繊維、ストランド、球状又は粉末の形態で用いることがで
きる。加えて、リグノセルロース材料は無機フレーク又は繊維状物質、例えば、
ガラス繊維もしくはガラスウール、マイカ及びアスベストの他に、粒状形態のゴ
ム及びプラスチック材料と混合することができる。リグノセルロースは約40質
量%まで、好ましくは25質量%未満の湿分(水)含有率を有することができる
が、最も好ましくは4〜12質量%を含む。
【0059】 本発明に好ましいリグノセルロース材料は木材フレーク、木材ウェハ、木材の
細片もしくはストランド、及び木片である。
【0060】 一般に、イソシアネート成分(1)及び疎水性希釈剤(2)を、当業者に既知
の低剪断もしくは高剪断ミキサーを用いる通常のバッチ混合プロセスにより混合
する。例えばピンミキサー、スタティックミキサー等を含むインラインもしくは
連続混合装置もここに記載された発明に適する。
【0061】 以下の例により本発明方法をさらに詳細に説明する。前記開示に記載された本
発明は、思想及び範囲のいずれにおいても、これらの例によって限定されるもの
ではない。当業者は、以下の手順の条件の既知の変更を用いることができること
を容易に理解するであろう。他に記されていない限り、全ての温度は摂氏(℃)
であり、全ての部及びパーセンテージは、それぞれ、質量部及び質量%である。
【0062】 (実施例) これらの例において説明される系の成分は以下のものである: イソシアネートA:25℃で約200mPa・sの粘度及び約31.5%のイソ
シアネート含有率を有するポリマー性MDI(PMDI)。Bayer Corporation
からMondur(登録商標) 541として商業的に入手可能である。
【0063】 希釈剤A:Crowley Chemical CompanyからViplex(登録商標) 885の名称で商業
的に入手可能である芳香族炭化水素配合物。これは25℃で105mPa・sの粘
度を有する炭化水素蒸留物である。
【0064】 希釈剤B:25℃で56mPa・sの粘度を有するフタル酸誘導体。この物質は
、Eastman Kodak CompanyからKodaflex(登録商標) DOPの名称で商業的に入手可
能である。
【0065】 希釈剤C:25℃で58mPa・sの粘度を有する軽質パラフィン蒸留物溶媒抽
出物。この物質は、Sun CompanyからSundex(登録商標) 840の名称で商業的に入
手可能である。
【0066】 希釈剤D:プロピレンカーボネート、25℃で35mPa・sの粘度を有する液
体化学薬品。これは室温で約8%まで水に可溶である。この物質は、Sigma Aldr
ichから、その一般化合物名プロピレンカーボネートで商業的に入手可能である
【0067】 希釈剤E:20℃で約50mPa・sの粘度を有する塩素化パラフィン。この物
質は、Ferro ChemicalからKlorowax(登録商標) 40-40の名称で入手可能である。
【0068】 希釈剤F:20℃で約1400mPa・sの粘度を有する塩素化パラフィン。こ
の物質は、Ferro ChemicalからKlorowax(登録商標) 60-50の名称で入手可能であ
る。
【0069】 希釈剤G:20℃で約120mPa・sの粘度を特徴とするアルキルスルホン酸
エステル。この物質は、Bayer AGからMesamoll(登録商標)の商品名で入手可能で
ある。
【0070】 イソシアネート/疎水性物質希釈剤結合剤の調製手順: イソシアネートAをガラスジャーに加え、下記表1及び2に示した比で疎水性
希釈剤と合わせる。これらの結合剤試料を1000rpmの混合速度で約15分
間混合した後、それらの混合物は全て均一であるものと視覚的に決定された。
【0071】 パーティクルボードパネルの調製手順: パーティクルボード完成紙料(furnish)をステンレス鋼製ボウル(KitchenAi
d KSM90ミキサー内で用いるためのもの)に配置する。このステンレス鋼製ボウ
ルをKitchenAidミキサーに移し、結合剤混合物を連続的な液滴添加で5分間にわ
たって、低速設定でミキサーを稼働させながら、添加した。完成紙料をさらに1
0分間混合して結合剤を均一に分布させた。次に、この樹脂コート完成紙料を8
インチ×8インチ形態に配置した。次いで、この形態をPHI Hydraulic Press(P
W-22シリーズ)内に配置し、350°°Fに加熱し、かつ4.5分間圧縮しなが
らパネル厚0.5インチの停止位置まで圧縮した。
【0072】 得られた試料を、ASTM D1037:"Evaluating Properties of Wood-B
ase Fiber and Particle Panel Materials"に従って内部結合強さ(Internal Bo
nd Strength)及び厚み膨潤(Thickness Swell)について評価した。
【0073】 配向ストランドボードパネルの調製手順 配向ストランドボード(OSB)完成紙料をふるいを通し、望ましくない不揃
いのストランドを除去し、最適完成紙料をファイバーボード・ボックスに保存し
た。この完成紙料を秤量して2つの30ガロンプラスチック容器に振り分け、Co
il Manufacturing Systems Rotary配合機内に配置した。イソシアネート結合剤
混合物を、Cascoワックス(Borden Chemical, Inc.から入手可能)と同様に、秤
量して配合機内の保持容器に入れた。イソシアネートは下記表3に示された例の
通りに、及びワックスは1%w/wでそのOSB完成紙料に添加した。その後、
ロータリー配合機を始動させ、10〜15分間イソシアネート及びワックスを完
成紙料上に均一に分布させた。次に、その樹脂及びワックスコートしたストラン
ドを、型に移すため、30ガロン容器内に入れ替えた。次いで、それらストラン
ドを予め設定した重さで手により型内に均等に分布させ、その型を分配したスト
ランドから取り除いた。ここで、ストランドはマットに形成された。この期間、
プレス、Newman Hydra-Press Model HP-188を作業温度まで加熱し、蒸気噴射を
プレスの加熱プラテンを通して送ってライン内の蓄積された水を除去した。マッ
トを2つの金属プラテンの間に配置し、Newmanプレスに送り込んだ。その後、プ
ローブを予備加圧マットに挿入し、内部温度及び内部圧力を測定した。次に、そ
のボードを100psi蒸気圧の下、マット上では600psiの圧力で2.5
分間圧縮し、1.5インチ厚の完成ボードを得た。
【0074】 得られたボードを、ASTM D1037:"Evaluating Properties of Wood
-Base Fiber and Particle Panel Materials"に従い、内部結合強さ及び厚み膨
潤について試験した。
【0075】
【表1】 表1 1:記録された全ての試料質量は、5つの試料から得られた値の平均である。 2:完成紙料水分はASTM E871−82によって得る。 3:ボード密度の結果は5枚のボードの平均から得る。 4:内部結合強さ、すなわちIB値は、各ボードを9つの等しい区画に切断して
、2枚のボードの平均から得る。したがって、得られた値は18の異なる分析の
平均である。 5:厚み膨潤値は2枚のボードの分析の平均として得る。
【0076】
【表2】 表2 注: 1:記録された全ての試料質量は、5つの試料から得られた値の平均である。 2:完成紙料水分はASTM E871−82によって得る。 3:ボード密度の結果は5枚のボードの平均から得る。 4:内部結合強さ、すなわちIB値は、各ボードを9つの等しい区画に切断して
、2枚のボードの平均から得る。したがって、得られた値は18の異なる分析の
平均である。 5:厚み膨潤値は2枚のボードの分析の平均として得る。
【0077】
【表3】 表2(続き) 注: 1:記録された全ての試料質量は、5つの試料から得られた値の平均である。 2:完成紙料水分は E871−82によって得る。 3:ボード密度の結果は5枚のボードの平均から得る。 4:内部結合強さ、すなわちIB値は、各ボードを9つの等しい区画に切断して
、2枚のボードの平均から得る。したがって、得られた値は18の異なる分析の
平均である。 5:厚み膨潤値は2枚のボードの分析の平均として得る。
【0078】
【表4】 表3 注: 1:試料の質量は1枚のOSBパネルから得た。 2:完成紙料水分はASTM E871−82によって得る。 3:ボード密度の結果は分析した全てのボード片の平均から得る。 4:内部結合強さ、すなわちIB値は、分析した8つの異なる試料片の平均であ
る。 5:厚み膨潤値は2枚のボードの分析の平均として得る。
【0079】 説明の目的で前記において本発明を詳細に記述しているが、そのような詳細は
、請求の範囲によって制限され得る場合を除いて、単にその目的のためのもので
あり、当該技術分野における熟練者が本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く変形をなし得ることは理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ジェイムズ・ダブリュー・ロスサウザー アメリカ合衆国15205ペンシルベニア州ピ ッツバーグ、テック・ロード257番 (72)発明者 ピーター・エイチ・マークシュ アメリカ合衆国15317ペンシルベニア州マ クマーレー、リンブルック・ドライブ111 番 Fターム(参考) 2B260 AA20 BA02 BA18 CA02 DA05 EA00 4J034 BA03 BA08 DA01 DB03 DB04 DB05 DB07 DF12 DF15 DF16 DF19 DF20 DF21 DF22 DF24 DG03 DG04 DG05 DG06 DG14 DG22 DG23 HA01 HA02 HA06 HA07 HA13 HC12 HC64 HC67 HC71 JA01 JA06 JA12 JA24 JA42 KA01 KB02 KC17 KD04 KE02 MA12 QA03 QA05 QD03 RA05 RA10 SA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リグノセルロース複合材の製造方法であって、 A)リグノセルロース粒子を、リグノセルロース複合体の総質量を基準にして
    1.5〜7質量%の、以下の(1)及び(2)を含む結合剤組成物と合わせ: (1)(1)及び(2)の100質量%を基準にして50〜95質量%の、 (a)約30〜33質量%のNCO基含有率を有するポリメチレンポリ
    (フェニルイソシアネート) 及び (b)約25〜32質量%のNCO基含有率を有するポリメチレンポリ
    (フェニルイソシアネート)の半プレポリマー からなる群より選択されるイソシアネート成分、 並びに (2)(1)及び(2)の100質量%を基準にして5〜50質量%の、発
    火点が250°Fを越え、かつ水に僅かにのみ、もしくは無視できる程度に可溶
    である液体疎水性希釈剤; 及び B)A)において形成された組合せを成型又は圧縮し、それによりリグノセル
    ロース複合材を形成する、 ことを含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 リグノセルロース粒子を、リグノセルロース複合体の総質量
    を基準にして2〜6質量%の結合剤組成物と合わせる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記結合剤組成物が、 (1)(1)及び(2)の100質量%を基準にして50〜80質量%のイ
    ソシアネート成分、 及び (2)(1)及び(2)の100質量%を基準にして20〜50質量%の液
    体疎水性希釈剤、 を含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記結合剤組成物が、 (1)(1)及び(2)の100質量%を基準にして60〜75質量%のイ
    ソシアネート成分 及び (2)(1)及び(2)の100質量%を基準にして25〜40質量%の液
    体疎水性希釈剤 を含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記液体疎水性希釈剤が325°Fを越える発火点を有する
    請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記液体疎水性希釈剤が375°Fを越える発火点を有する
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記液体疎水性希釈剤が水に不溶性である請求項1に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 成型又は圧縮を、200〜1,000psiの圧力および約
    245〜430°Fの温度で約2〜10分間行う、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 圧力が300〜700psiで、約4〜8分間、約300〜
    430°Fである請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 (1)(a)約30〜33質量%のNCO基含有率を有す
    る前記ポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)が20℃で約2,000c
    ps未満の粘度を有する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 (1)(a)約30〜33質量%のNCO基含有率を有する前記ポリメチレン
    ポリ(フェニルイソシアネート)が約2.1〜3.5の官能価、及び約30質量
    %〜90質量%のモノマー含有率を有し、ここで、モノマーの含有率は、ポリイ
    ソシアネートの全質量を基準にして、約5質量%までの2,2'−異性体、約1〜
    20質量%の2,4'−異性体、及び約25〜65質量%の4,4'−異性体を含む
    、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 (1)(b)前記半プレポリマーが約0.5〜6%のウレ
    タン基含有率及び20℃で約2,000cps未満の粘度を有する請求項1に記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 (1)(b)前記半プレポリマーが、ポリメチレンポリ(
    フェニルイソシアネート)を1種またはそれ以上のポリオールと反応させること
    によって、又はポリメチレンポリ(フェニルイソシアネート)をモノマーメチレ
    ンビス(フェニルイソシアネート)から調製したプレポリマーと配合することに
    よって調製される、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 (2)前記液体疎水性希釈剤が、(i)エステル基内に1
    〜24個の炭素原子を含むヒドロキシルベンゼンスルホン酸エステル、(ii)エ
    ステル基内に8〜24個の炭素原子を含むフタレートジエステル、及び(iii)
    石油蒸留物ブレンドからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記石油蒸留物ブレンドが重質熱分解石油蒸留物を含む請
    求項14に記載の方法。
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