JP2003506990A - 通信装置及びトランスポンダ - Google Patents

通信装置及びトランスポンダ

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JP2003506990A
JP2003506990A JP2001516119A JP2001516119A JP2003506990A JP 2003506990 A JP2003506990 A JP 2003506990A JP 2001516119 A JP2001516119 A JP 2001516119A JP 2001516119 A JP2001516119 A JP 2001516119A JP 2003506990 A JP2003506990 A JP 2003506990A
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JP2001516119A
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フランツ アムトマン
クリストフ カウアー
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Philips Electronics NV
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B1/59Responders; Transponders
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/0701Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips at least one of the integrated circuit chips comprising an arrangement for power management
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer

Abstract

(57)【要約】 通信装置(1)と、該通信装置(1)と非接触通信を行うよう構成されたトランスポンダ(2)とが、時間値決定手段(7)を含んでいる。該時間値決定手段により、少なくとも1つの時間値(A、B、C)を決定することができる。該時間値は、開始時点(TB)で始まり終了時点(TE)で終わる通信期間(CP)の少なくとも一部(PCP3、PCP2、PCP1)を表す。この通信期間内において、通信装置(1)とトランスポンダ(2)との間の通信が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、請求項1の前置部に記載されたような方法に関する。
【0002】 また、本発明は請求項15の前置部に記載されたような通信装置にも関する。
【0003】 更に、本発明は請求項26の前置部に記載されたようなトランスポンダにも関
する。
【0004】 更に、本発明は請求項34の前置部に記載されたような回路にも関する。
【0005】
【背景技術】
請求項1の前置部に記載された方法、請求項15の前置部に記載された通信装
置、請求項26の前置部に記載されたトランスポンダ及び請求項34の前置部に
記載された回路は、本出願人により実現されると共に市場に出されており、従っ
て既知である。
【0006】 既知の構成は、以下に述べるような特性値、即ち第1に斯様な回路の入力端子
間に存在するトランスポンダ回路の入力容量の値、及び第2にトランスポンダ回
路の負荷変調手段により生じ且つ斯様な回路の回路端子の間に現れる変調指数の
値を決定するようになっている。更に、上記既知の構成は、トランスポンダ回路
の正しいデジタル機能を決定するのにも適している。該既知の構成に関しては、
出願番号98890248.2を有し、1998年の8月21日に出願されたヨーロッパ特
許出願も参照されたい。
【0007】
【発明の開示】
本発明の目的は、請求項1の前置部に記載された方法、請求項15の前置部に
記載された通信装置、請求項26の前置部に記載されたトランスポンダ及び請求
項34の前置部に記載された回路を、今まで決定することができなかった通信装
置とトランスポンダとの間の通信に関する特性値を決定することが可能であり、
結果として斯様な通信装置、トランスポンダ及び回路に関して一連の他の利用の
可能性が得られるように適応化することにある。
【0008】 本発明によれば、請求項1の前置部に記載された方法により上述した目的を達
成するために、請求項1の特徴部に記載されたような特徴的構成が設けられる。
【0009】 また、本発明によれば、請求項15の前置部に記載された通信装置により上述
した目的を達成するために、請求項15の特徴部に記載された特徴的構成が設け
られる。
【0010】 更に、本発明によれば、請求項26の前置部に記載されたトランスポンダによ
り上述した目的を達成するために、請求項26の特徴部に記載された特徴的構成
が設けられる。
【0011】 更に、本発明によれば、請求項34の前置部に記載された回路により上述した
目的を達成するために、請求項34の特徴部に記載された特徴的構成が設けられ
る。
【0012】 本発明による特徴的構成を設けたことにより、トランスポンダが通信装置と通
信接続を持つ通信期間の少なくとも一部を表すような少なくとも1つの時間値を
決定することが可能となる。実際には、本発明による該新規な可能性は、今まで
は実現することができなかった一連の潜在的利用可能性を提供する。例えば、ト
ランスポンダと少なくとも1つの通信装置とにより形成されるアクセス制御シス
テムの場合、或るトランスポンダが通信装置との通信接続を有する通信期間を表
すような前記少なくとも1つの時間値を決定することにより、該トランスポンダ
が所与の敷居値を越えるような通信期間にわたり上記通信装置と通信状態にある
場合を決定することができ、斯かる場合は動作故障又は上記トランスポンダを携
帯するユーザの異常な行動を示し、かくして続いて自動的故障表示又は警告表示
が開始及び実行されるのを可能にする。トランスポンダが通信装置と通信状態に
ある通信期間が役割を果たすような全ての場合において、他の潜在的利用可能性
が得られる。
【0013】 上記通信期間とは、トランスポンダと通信装置との間で通信が可能である、即
ちトランスポンダが通信装置との通信接続を有するような期間であって、上記ト
ランスポンダが上記通信装置と該トランスポンダとの間の通信領域内に位置する
場合であるような期間を意味すると理解されるべきであることを心に留められた
い。この点に関しては、上記通信領域が上記トランスポンダの上記通信装置に対
する空間位置に依存することに注意すべきである。更に、通信期間の少なくとも
一部を表す少なくとも1つの時間値を決定する本発明による方法の持続時間は、
該通信期間の長さの極一部しか占めないことが好ましい。
【0014】 本発明による方法、本発明による通信装置、本発明によるトランスポンダ及び
本発明による回路に関しては、更に、請求項2、16,27及び35に記載した
特徴的構成が各々設けられると特に有利であることが分かった。これらの特徴的
構成を設けることにより、簡単な態様で、通信期間の少なくとも一部を表す少な
くとも1つの時間値に加えて、如何なる追加の費用を伴うことなくトランスポン
ダ又はトランスポンダの回路が通信装置と最早通信接続を有さないことを、即ち
通信装置の通信領域を離れたことを決定することも可能である。
【0015】 上述した点においては、更に、請求項3、17、28及び29並びに36及び
37に記載した特徴的構成が各々設けられるのが特に有利であることが分かった
。本発明により、これらの特徴的構成を設けることにより、開始時点に始まり終
了時点に終わる通信期間の少なくとも一部を表すような少なくとも1つの時間値
を特に正確な形で決定することが可能となる。
【0016】 上述した点においては、更に、請求項4、18、30及び38に記載した特徴
的構成が各々設けられるのが特に有利であることが分かった。これは、時間値決
定段として設けられる斯様な計数段がデジタル形態で簡単に実現することができ
る故に、特に有利である。
【0017】 しかしながら、時間値決定段は、例えば通信期間の間に充電回路の助けにより
充電することができるようなコンデンサにより少なくとも部分的にデジタルの形
で実現することができ、その結果として、通信期間の間の所与の時点で現れるコ
ンデンサ電圧が上記通信期間の一部の目安、即ち時間値を常に形成するようにす
ることも可能である。
【0018】 開始時点で始まると共に終了時点で終わる通信期間を表すような時間値の決定
に関しては、更に、請求項7、19、31及び32並びに39及び40に記載し
た特徴的構成が各々設けられるのが有利であることが分かった。斯様な実施例は
、斯様な実施例においては所望の結果が、いずれにせよ存在する手段により達成
される故に有利であり、このことは特に、存在検出手段及び不存在検出手段が、
トランスポンダの各回路にいずれにせよ存在する、所謂、電源オンリセット回路
により形成されるという事実にある。
【0019】 上記の点においては、更に、請求項8、20、33及び41に記載した特徴的
構成が各々設けられるのが非常に有利であることが分かった。本例の場合、利点
は、斯様な計数段がデジタル形態で簡単に実現することができる点にもある。
【0020】 更に、本発明による方法及び本発明による通信装置が、更に、請求項11及び
請求項22に記載されるような特徴的構成を各々有する場合に非常に有利である
ことが分かった。本発明によるこれらの特徴的構成を設けることにより、簡単な
態様で且つ略如何なる追加の手段もなしで、決定された時間値、即ち該時間値と
して決定された数値に対応する物理的期間を計算して、例えば、この期間を監視
目的に有利であるように表示されるのを可能にすることができる。
【0021】 更に、本発明による方法及び本発明による通信装置が、更に、請求項12、1
3、及び23、24に記載されたような特徴的構成を各々有するのが非常に有利
であることが分かった。本発明によるこれらの特徴的構成を設けることにより、
簡単な態様で且つ略如何なる追加の手段もなしで、通信装置に対するトランスポ
ンダが位置する位置を決定することができる。斯様な位置決定は、例えば、各々
が識別ループ内に含まれる対応するトランスポンダを有するような荷物用のコン
ベアベルトとの組み合わせの場合に極めて有利である。何故なら、このようにし
て、コンベアベルトにより搬送される順次の荷物の位置を簡単な方法で非常に正
確に決定することができるからである。
【0022】 また、本発明による方法及び本発明による通信装置が、更に、請求項14及び
25に記載されたような特徴的構成を各々有する場合には非常に有利であること
が分かった。これは、実際に頻繁に起きることであるが、複数のトランスポンダ
が通信装置と同時に通信する場合に、これらトランスポンダの各々が明確に識別
することができ、結果として各トランスポンダの通信期間の少なくとも一部を表
す少なくとも1つの時間値を決定することができることを保証する。
【0023】 本発明の上述した及び他の特徴は、例示として以下に説明する実施例から明と
なるであろうし、これら実施例を参照して解説されるであろう。
【0024】 以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、該図面は2つの実施例を
例示として示すも、本発明を限定するものではない。
【0025】
【発明を実施するための最良の形態】
図1は、本例に関わる通信装置1の構成要素を図示している。該通信装置1は
、そのように構成された適切なトランスポンダ2と無接触通信を行うようになっ
ている。図2は、本例に関わるトランスポンダ2の構成要素を図示している。該
トランスポンダ2の構成は後に詳細に説明する。通信装置1の構成を以下に詳細
に説明する。
【0026】 通信装置1は電圧供給手段3を含み、該手段により通信装置1の種々の構成要
素に給電するための電源電圧V1を発生することができるが、これは図1には図
示されていない。
【0027】 通信装置1は、更に、発振器信号OSCSを発生する発振器4を含んでいる。本例
の場合、発振器信号OSCSは13.56MHzなる周波数を有している。しかしながら、こ
の周波数は他の例として125kHzなる値を有していてもよい。発振器4には分周器
5が後続し、該分周器により分周を行うことができ、かくして、該分周器は発振
器信号OSCSから図1に示されたクロック信号CLKSが導出されるのを可能にする。
クロック信号CLKSは、互いに期間TUだけ離隔されたクロックパルスを有してい
る。本例においては、この期間TUは時間単位TUを形成する。
【0028】 通信装置1はマイクロコンピュータ6を更に含み、該マイクロコンピュータに
より多数の手段及び機能が実現されるが、以下においては関連する構成要素及び
機能のみを詳細に説明する。
【0029】 トランスポンダ2と通信装置1との間には、開始時点TB(図3における4番
目の一番下のチャート参照)で始まる通信接続を確立することができ、該開始時
点TBからトランスポンダ2は通信期間CPにわたり通信装置1との通信接続を
有する。斯様な通信接続が一旦開始されたら、トランスポンダ2との該通信接続
は終了することができ、結果として、該通信接続が終了するとトランスポンダ2
は、最早、通信装置1との通信接続を有さなくなるが、これは終了時点TEにお
いて実行される。
【0030】 通信装置1は決定手段も含み、該手段は通信装置1とトランスポンダ2との間
の通信に関する少なくとも1つの特徴的な値が決定されるのを可能にする。本例
においては、上記決定手段は有利にはマイクロコンピュータ6により実現される
時間値決定手段7により形成される。該時間値決定手段7は3つの時間値A、B
及びCを決定するように構成され、これら時間値A、B及びCの各々は、図3の
2番目、3番目及び4番目のチャートに見られるように、開始時点TBで始まり
終了時点TEで終わる通信期間CPの各部分PCP3、PCP2又はPCP1を表す。
【0031】 本例においては、時間値決定手段7はデータブロック発生手段8を有し、該手
段により異なるデータブロックDBを発生することができる。該データブロック
発生手段8により発生されたデータブロックDBは、マイクロコンピュータ6の
出力端9に伝送することができる。
【0032】 時間値決定手段7は、更に、識別手段10を含み、該手段により通信装置1と
非接触通信状態にある如何なるトランスポンダの、即ち図2に示すトランスポン
ダ2の素性(アイデンティティ)も確定することができる。識別手段10はマイ
クロコンピュータ6の入力端11に接続されている。
【0033】 時間値決定手段7は更にデータブロック検出手段12を含み、該手段も同様に
マイクロコンピュータ6の入力端11に接続されている。該データブロック検出
手段12により、入力端11に供給されるデータブロックDBを検出することが
できる。
【0034】 マイクロコンピュータ6は他の入力端13も有し、該入力端には分周器5から
のクロック信号CLKSを供給することができる。マイクロコンピュータ6において
は、クロック信号CLKSはクロック動作を行う目的使用されるが、これについては
これ以上詳細には説明しない。
【0035】 時間値決定手段7は、更に、第1時間値決定段14、第2時間値決定段15及
び第3時間値決定段16を含んでいる。第1時間値決定段14は第1計数段14
により形成されている。第2時間値決定段15は第2計数段15により形成され
ている。第3時間値決定段16は第3計数段16により形成されている。上記3
つの計数段14、15及び16の各々は、以下に述べるように、活性化し及び非
活性化することができる。活性化の後、3つの計数段14、15及び16の各々
は数値C、B及びAが時間値C、B及びAとして決定されるのを可能にする。上
記数値は所与の時間単位TUが経過した連続する回数を表し、該時間単位TUは
上記クロック信号CLKSにより規定され、該クロック信号は接続部14A、15A
及び16Aを介して3つの計数段14、15及び16に供給することができる。
【0036】 時間値決定手段7は、更に、第1読出手段17、第2読出手段18及び第3読
出手段19を含んでいる。これら3つの読出手段17、18及び19により、通
信期間CPの少なくとも一部を表すと共に、対応する計数段14、15及び16
により当該計数段14、15又は16の活性化と非活性化との間で決定される時
間値A、B又はCを読み出すことができる。この目的のため、計数段14、15
及び16の各々は、各接続部17A、18A及び19Aを介して対応する読出手
段17、18又は19に接続されている。
【0037】 時間値決定手段7は計算手段20も含み、該手段には読出手段17、18及び
19により計数段14、15及び16から読み出された時間値A、B及びCを接
続部17B、18B及び19Bを介して供給することができる。該計算手段20
により、通信期間CPの一部PCP1、PCP2又はPCP3を各々形成する3つの期間PCP1
、PCP2及びPCP3を、通信期間CPの一部PCP3、PCP2及びPCP1を各々表す3つの時
間値A、B及びCから計算することが可能である。該計算手段20は、更に、3
つの時間値A、B及びCから3つの場所値D3、D2及びD1を計算することが
でき、これら場所値は通信装置1に対するトランスポンダ2の物理的位置を各々
表し、該位置は測定された時間値A、B及びCにより表される上記通信期間CP
の各部PCP3、PCP2及びPCP1の終了部においてトランスポンダ2により本質的に占
められるものである。
【0038】 トランスポンダ2は移動経路x(図3の最初の一番上のチャート参照)に沿い
移動可能であることに注意すべきである。図示せぬ移送装置により、例えば実質
的に一定移動速度で駆動されるコンベアベルトにより、トランスポンダ2は所与
の移動速度vで通信装置1を通過して移動される。本例において、これは重要で
ある。何故なら、計算手段20は通信装置1に対するトランスポンダ2の物理的
位置を表す上記3つの場所値D1、D2及びD3を、前記3つの時間値A、B及
びC並びにトランスポンダ2の移動速度vから計算することができるからである
。このように、3つの場所値D1、D2及びD3により、通信装置1に対するト
ランスポンダ2の瞬時位置を、即ち上記コンベアベルト上に位置され且つ該コン
ベアベルトにより移動速度vにより移動されるトランスポンダ2の瞬時位置を簡
単な方法で決定することができる。これは、例えば、上記トランスポンダがコン
ベアベルトにより移動される荷物に取り付けられているような場合に重要であり
且つ有利である。何故なら、コンベアベルト上の当該荷物の位置をトランスポン
ダ2により正確に決定することができ、続いて該荷物をコンベアベルト配置にお
ける所望の宛先に高信頼度で移送することができるからである。これは、例えば
、空港におけるコンベアベルトによる荷物の扱いの場合に非常に有利且つ重要で
ある。
【0039】 計算手段20により算出されたデータは、マイクロコンピュータ6の出力端2
1を介して当該通信装置1の出力端22に送出することができる。上記の算出さ
れたデータは、通信装置1の出力端22から、例えばホストコンピュータに伝送
することができ、該ホストコンピュータにおいて対応する処理及び機能を開始さ
せる。
【0040】 通信装置1は、更に、マイクロコンピュータ6の出力端9に接続されると共に
前記データブロック発生手段8により発生されるデータブロックDBが符号化さ
れるのを可能にする符号化手段23を含んでいる。該符号化手段には、符号化さ
れたデータブロックを入力すると共に未変調搬送信号TSを該符号化されたデー
タブロックに基づいて変調するために変調手段24が接続されている。本例にお
いては、これは上記未変調搬送信号TSの振幅変調により実行される。該変調手
段24は、振幅変調された搬送信号TSAMを出力する。変調手段24は増幅器25
に接続され、該増幅器により、上記の振幅変調された搬送信号TSAMが増幅される
【0041】 通信装置1は、更に、増幅器25により増幅された振幅変調搬送信号TSAMを入
力するように構成された送信/受信手段26を含んでいる。送信/受信手段26
は、図示せぬ整合手段と、該整合手段を介して前記の増幅され且つ振幅変調され
た搬送信号TSAMを入力するように構成された伝送コイル構造27とを含んでいる
。伝送コイル構造27は、第1伝送コイル28と第2伝送コイル29とを有して
いる。2つの伝送コイル28及び29は直列に配置されている。2つの伝送コイ
ル28及び29は、図1における当該コイルの近くに点により既知の方向で示す
ように、反対の巻回方向を有している。
【0042】 通信装置1の上記の伝送コイル構造27は、場の強度が図3の一番上のチャー
トに概略示されるように変化する伝送磁界が発生されるのを可能にする。該伝送
磁界は、トランスポンダ2の移動経路xに沿い、先ず最大場強度まで増加し、次
いで該最大場強度値から減少するような場強度を有している。
【0043】 通信装置1は、更に、送信/受信手段26に接続された復調手段30を有して
いる。該復調手段30は負荷変調された搬送信号TSBMを復調することができる。
該負荷変調された搬送信号TSBMは、変調手段24が変調されていない搬送信号T
Sを増幅器25を介して送信/受信手段26に供給し、トランスポンダ2が該変
調されていない搬送信号TSの負荷変調を該トランスポンダ側で符号化されたデ
ータブロックに従って実行することにより形成され、結果として、負荷変調され
た搬送信号TSBMが復調手段30に供給される。
【0044】 通信装置1は、更に、復調手段30に接続されると共に該復調手段30により
供給される依然として符号化されているデータブロックが復号されるのを可能に
する復号手段31を有し、かくして、復号されたデータブロックDBが該復号手
段31からマイクロコンピュータ6の入力端11に供給されるのを可能にする。
【0045】 以下、トランスポンダ2の構成を詳細に説明する。
【0046】 図2に示すトランスポンダ2は、送信/受信手段35を含んでいる。送信/受
信手段35は伝送コイル構造36を含み、該コイル構造は単一の伝送コイルによ
り形成されると共に前記通信装置1の伝送コイル構造27と誘導的に共動し、結
果として、通信装置1とトランスポンダ2との間の非接触通信がトランス的態様
で達成される。
【0047】 トランスポンダ2は、上記送信/受信手段35が接続された端子38を有する
ような回路37を含んでいる。該回路37は集積回路技術により実現される。
【0048】 回路37は支援手段39を有し、該手段の支援により通信装置1とトランスポ
ンダ2との間の通信に関する少なくとも1つの特徴的値を決定することができる
。本例においては、回路37の支援手段39は有利にも、開始時点TBで始まる
と共に終了時点TEで終わる通信期間CPの各部PCP3、PCP2及びPCP1を各々表す
3つの時間値A、B及びCの決定を助けるように構成されている。
【0049】 トランスポンダ2の回路37は電圧発生手段40を含み、該手段は回路37の
端子38に接続されると共に、該手段により当該トランスポンダ2に伝送された
搬送信号TS及びTSAMを用いて電源電圧V2を発生することができる。トランス
ポンダ2における回路37の種々の部分は、該電圧発生手段40の第1出力端4
1に現れる直流電源電圧V2により励起することができる。
【0050】 電圧発生手段40は第2出力端42を有している。該第2出力端42には電圧
VXが現れ、該電圧は、トランスポンダ2の伝送コイル構造36により受信する
ことができ、図3の最初の一番上のチャートにプロットされた場の強度Hに対応
する。伝送コイル構造36により受信される場の強度Hが小さい値である場合は
、第2出力端42には低い電圧VXが現れるであろう。逆に、受信される場の強
度Hが大きな値である場合は、第2出力端42には高い電圧VXが現れるであろ
う。
【0051】 トランスポンダ2の回路37は、更に、所謂電源オンリセット段43を含んで
いる。電源オンリセット段43は敷居越え検出手段43を表し、該手段により、
移動経路xに沿い移動されるトランスポンダ2が、該トランスポンダ2の伝送コ
イル構造36により受信される場の強度Hが所与の敷居値Hminを越える敷居越
え位置a0に到達したことを検出することが可能であり、これにより、電圧発生
手段40の第2出力端42における電圧VXが敷居値TH0を越えたことを検出す
ることが可能である。電圧VXが上記敷居値TH0を越えるやいなや、上記電源オ
ンリセット段は制御信号PORS/ONを出力する。後に上述した敷居値TH0が最早到達
されなくなると、電源オンリセット段43は対応する制御信号PORS/OFFを出力す
る。制御信号PORS/ON及びPORS/OFFはマイクロコンピュータ45の入力端44に
供給することができる。
【0052】 回路37は今述べたマイクロコンピュータ45を含み、該マイクロコンピュー
タにより多数の手段及び機能が実現されるが、それらのうちの本例に関連のある
手段及び機能のみを説明する。
【0053】 トランスポンダ2の回路37は、更に、第1電圧比較器46、第2電圧比較器
47及び第3電圧比較器48を有している。これら3つの電圧比較器46、47
及び48は、全て、電圧発生手段40の第2出力端42に接続された入力端を有
し、その結果、電圧発生手段40の第2出力端42に現れる電圧VXを電圧比較
器46、47及び48の入力端に供給することができる。第1電圧比較器46は
、該比較器に供給される電圧VXを第1電圧敷居値TH1と比較するのを可能に
する。同様に、第2電圧比較器47は第2電圧敷居値TH2との比較がなされる
のを可能にする。同様に、第3電圧比較器48は第3電圧敷居値TH3との比較
がなされるのを可能にする。電圧VXが第1電圧敷居値TH1を越えると、第1
電圧比較器46は第1制御信号THS1/ONを出力する。後に、電圧VXが第1電圧
敷居値TH1より減少すると、第1電圧比較器46は第2制御信号THS1/OFFを出
力する。同様に、電圧VXが第2電圧敷居値TH2を越えると、第2電圧比較器
47は第3制御信号THS2/ONを出力する。後に、電圧VXが第2電圧敷居値TH
2より減少すると、第2電圧比較器47は第4制御信号THS2/OFFを出力する。同
様に、第3電圧比較器48は、第3電圧敷居値TH3に関連して、第5制御信号
THS3/ON又は第6制御信号THS3/OFFを出力する。2つの制御信号THS1/ON及びTHS1
/OFFはマイクロコンピュータ45の第1制御入力端49に供給することができる
。また、2つの制御信号THS2/ON及びTHS2/OFFはマイクロコンピュータ45の第
2制御入力端50に供給することができる。また、2つの制御信号THS3/ON及びT
HS3/OFFはマイクロコンピュータ45の第3制御入力端51に供給することがで
きる。
【0054】 第1制御電圧検出手段52、第2制御電圧検出手段53及び第3制御電圧検出
手段54は、マイクロコンピュータ45の助けにより実現される。第1制御電圧
検出手段52は第1制御入力端49に接続される。また、第2制御電圧検出手段
53は第2制御入力端50に接続される。第3制御電圧検出手段54は第3制御
入力端51に接続される。第1制御電圧検出手段52は、該第1制御電圧検出手
段52に供給される2つの制御信号THS1/ON及びTHS1/OFFに基づいて第1制御情
報THS1/ON-INFO及び第2制御情報THS1/OFF-INFOを発生及び出力することができ
る。同様に、第2制御電圧検出手段53は、第3制御情報THS2/ON-INFO及び第4
制御情報THS2/OFF-INFOを発生及び出力することができる。同様に、第3制御電
圧検出手段54は、第5制御情報THS3/ON-INFO及び第6制御情報THS3/OFF-INFO
を発生及び出力することができる。
【0055】 上記第1電圧比較器46及び第1制御電圧検出手段52は一緒に第1敷居越え
(above-threshold)検出手段70を形成し、該手段は本例では敷居未満(below
-threshold)検出手段も形成する。第1敷居越え検出手段70は、移動経路xに
沿って移動するトランスポンダ2が、該トランスポンダ2の伝送コイル構造36
により受信される場強度Hが第1場強度敷居値H1を越えると共に、該トランス
ポンダ2の伝送コイル構造36により受信される場強度Hに対応する電圧VXが
現れる電圧発生手段40の第2出力端42における電圧VXが所与の第1電圧敷
居値TH1を越えるような第1敷居越え位置a1に到達したことを検出するのを
可能にする。第1敷居未満検出手段をも形成する第1敷居越え検出手段70の助
けにより、移動経路xに沿って移動するトランスポンダ2が、該トランスポンダ
2の伝送コイル構造36により受信される場強度Hが前記第1場強度敷居値H1
より減少すると共に、前記第2出力端42における前記電圧VXが前記所与の第
1電圧敷居値TH1より小さくなる第1敷居未満位置b1に到達したことを検出
することが更に可能である。
【0056】 第2電圧比較器47及び第2制御電圧検出手段53は一緒に第2敷居越え検出
手段71を形成し、該手段は第2敷居未満検出手段も形成する。第2敷居越え検
出手段71は、同様に、第2場強度敷居値H2により規定される第2敷居越え位
置a2及び第2敷居未満位置b2に到達すること、並びに電圧VXが第2電圧敷
居値TH2を越え及び斯かる値より減少することを検出するのを可能にする。
【0057】 第3電圧比較器48及び第3制御電圧検出手段54は一緒に第3敷居越え検出
手段72を形成し、該手段は第3敷居未満検出手段も形成する。第3敷居越え検
出手段72は、同様に、第3場強度敷居値H2により規定される第3敷居越え位
置a3及び第3敷居未満位置b3に到達すること、並びに電圧VXが第3電圧敷
居値TH3を越え及び斯かる値より減少することを検出するのを可能にする。
【0058】 トランスポンダ2の回路37は、更に、該回路37の端子38に接続されると
共に該トランスポンダ2に送信された搬送信号TS及びTSAMからクロック信号が
再生されるのを可能にするクロック信号再生手段55を含んでいる。該クロック
信号再生手段55には分周器56が後続し、該分周器の出力端にクロック信号CL
KSが現れ、該クロック信号はマイクロコンピュータ45の入力端57に供給する
ことができる。このクロック信号CLKSはマイクロコンピュータ45内のタイムベ
ースとして使用されるが、このことは図2には示されていない。
【0059】 トランスポンダ2の回路37は更に復調手段58を含み、該復調手段は回路3
7の端子38にも接続されている。本例の場合、復調手段58は振幅復調手段に
より形成されている。該復調手段58は、通信装置1からトランスポンダ2へ送
信された振幅変調された搬送信号TSAMを復調することができる。復調手段58の
復調出力信号は復号手段59に供給することができ、供給された上記復調信号を
該復号手段により復号することができる。結果として、復号手段59は復号され
たデータブロックDBをマイクロコンピュータ45の入力端60に供給すること
ができる。
【0060】 復号された上記データブロックDBは、マイクロコンピュータ45により実現
されるデータブロック検出手段61に供給することができる。データブロック検
出手段61は、該手段に供給されるデータブロックDBを検出すると共に、検出
されたデータブロックDBに対応する制御情報を出力するように構成されている
が、これについてはこれ以上詳細には説明しない。
【0061】 トランスポンダ2の回路37におけるマイクロコンピュータ45はデータブロ
ック発生手段62も形成し、該手段には制御電圧検出手段52、53及び54に
より出力される制御情報THS1/ON-INFO、THS1/OFF-INFO、THS2/ON-INFO、THS2/OF
F-INFO、THS3/ON-INFO及びTHS3/OFF-INFOを供給することができる。上記制御情
報に従って、データブロック発生手段62は以下の制御データブロック、即ちTH
S1/ON-DB、THS1/OFF-DB、THS2/ON-DB、THS2/OFF-DB、THS3/ON-DB及びTHS3/OFF-D
Bを発生することができる。データブロック発生手段62により発生された上記
制御データブロックは、マイクロコンピュータ45により実現されるデータブロ
ック出力手段63に供給することができ、これら制御データブロックは該データ
ブロック出力手段からマイクロコンピュータ45の出力端64に供給することが
できる。
【0062】 トランスポンダ2の回路37は、更に、マイクロコンピュータ45の出力端6
4に接続されると共に、データブロック発生手段62により発生され且つデータ
ブロック出力手段63により出力されたデータブロックDBが符号化されるのを
可能にする符号化手段65を有している。結果として、符号化手段65により符
号化されたデータブロックを出力することができる。
【0063】 トランスポンダ2の回路37は、更に、該トランスポンダ2の回路37におけ
る端子38に接続された変調手段66を含んでいる。該変調手段66により、未
変調搬送信号TSに対応すると共に伝送コイル構造36に現れる信号に、上記の
符号化されたデータブロックに依存した負荷変調を施すことができ、結果として
、該負荷変調に従う負荷変調された搬送信号TSBMを、該トランスポンダの伝送コ
イル構造36と通信装置1の伝送コイル構造27との間の誘導結合により、通信
装置1において発生させることができる。
【0064】 トランスポンダ2の回路37は、更に、複数のデータブロックを記憶するメモ
リ67を含んでいる。該メモリ67は、特に、当該トランスポンダ2の素性を規
定するアイデンティティデータブロックCDBを記憶する。メモリ68はマイク
ロコンピュータ45の端子68に接続されている。マイクロコンピュータ45の
端子68は読出手段69に接続され、該手段はマイクロコンピュータ45により
実現されると共に、上記アイデンティティデータブロックCDBがメモリ67か
ら読み出されるのを可能にし、且つ、斯様にして読み出されたアイデンティティ
データブロックDBがデータブロック発生手段62に供給されるのを可能にする
【0065】 以下、通信期間CPの一部を表す3つの時間値A、B及びCを決定する方法に
関連して通信装置1及びトランスポンダ2の動作を詳細に説明するが、該説明を
行うに当たり図1及び2のみならず図3も参照する。
【0066】 トランスポンダ2は一定の移動速度vで移動経路xに沿い移動され、従って通
信装置1を通過して移動されるものと仮定する。トランスポンダ2が敷居越え位
置a0に到達すると、これが電源オンリセット段43により検出され、その結果
、この段は制御信号PORS/ONをマイクロコンピュータ45の入力端44に供給し
、これによりトランスポンダ2の全体の回路37が活性化される。
【0067】 トランスポンダ2が次いで第1敷居越え位置a1に到達すると、これら敷居越
え検出手段70により検出され、その結果、第1敷居越え検出手段70の第1制
御電圧検出手段52が第1制御情報THS1/ON-INFOをデータブロック発生手段62
及び読出手段69に供給する。この結果として、データブロック発生手段62は
第1制御データブロックTHS1/ON-DBを発生する一方、読出手段69はメモリ67
からアイデンティティデータブロックCDBを読み出すと共に該データブロック
をデータブロック発生手段62に供給する。これにより、上記第1制御データブ
ロックTHS1/ON-DB及びアイデンティティデータブロックCDBが第1合成データ
ブロックKDB1に組み合わされ、該データブロックはデータブロック出力手段63
に供給される。次いで、これは第1合成データブロックKDB1が符号化手段65に
より符号化されるようにし、その後、符号化されたデータブロックは非変調搬送
信号TSの負荷変調のために変調手段66に供給され、この結果、通信装置1へ
の非接触伝送がなされる。
【0068】 通信装置1においては、上記の負荷変調された搬送信号TSBMは復調手段30に
より復調され、続いて、復調後の符号化されたデータブロックが復号され、結果
として、復号手段31は第1合成データブロックKDB1をマイクロコンピュータ6
の入力端11に送出する。
【0069】 斯様にしてマイクロコンピュータ6で利用可能にされた第1合成データブロッ
クKDB1は、識別手段10とデータブロック検出手段12とに供給される。識別手
段10は前記アイデンティティデータブロックCDBを検出し、結果として、該
識別手段10はトランスポンダ2に特有なアイデンティティ情報IDIを発生し
て出力する。このアイデンティティ情報IDIは接続部14B、15B及び16
Bを介して3つの計数段14、15及び16に供給され、結果として、これら3
つの計数段14、15及び16は、アイデンティティ情報IDIの受信に際して
実行されるべき計数処理が上記アイデンティティ情報IDIにより特徴付けられ
るトランスポンダ2に対して実行されるべきであることを示すような情報を有す
ることになる。
【0070】 既に述べたように、第1合成データブロックKDB1も、マイクロコンピュータ6
の入力端11からデータブロック検出手段12に供給される。該データブロック
検出手段12は第1制御データブロックTHS1/ON-DBを検出し、結果として、デー
タブロック検出手段12は第1活性化情報AI1を接続部14Cを介して第1計
数段14に供給し、その結果第1計数段14が活性化される。このことは、接続
部14Aを介して第1計数段14に供給されるクロック信号CLKSの順次現れるパ
ルスが計数される計数処理を開始させる。
【0071】 上述したように、データブロック検出手段12は、第1敷居越え検出手段70
により発生された第1制御情報THS1/ON-INFOに応答して発生される第1制御デー
タブロックTHS1/ON-DBを検出するようになっている。このように、データブロッ
ク検出手段12は敷居越え検出手段を形成し、該手段により、移動経路xに沿っ
て移動されるトランスポンダ2が、該トランスポンダ2の伝送コイル構造36に
より受信される場強度Hが第1場強度敷居値H1を越えると共に電圧発生手段4
0の第2出力端42における電圧VXが第1電圧敷居値TH1を越えるような第
1敷居越え位置a1に到達したことを検出することが可能である。
【0072】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動し第2敷居越え位置a2に到達す
ると、上述した動作と全体として類似した動作が生じる。この場合、第2敷居越
え検出手段71は第3制御情報THS2/ON-INFOを発生し、結果として、第3制御デ
ータブロックTHS2/ON-DBとアイデンティティデータブロックCDBとからなる第
2合成データブロックKDB2が発生される。続いて、アイデンティティデータブロ
ックCDBが識別手段10により識別され、その後、アイデンティティ情報ID
Iが3つの計数段14、15及び16に供給される。更に、敷居越え検出手段も
構成するデータブロック検出手段12が第2活性化情報AI2を発生し、該情報
は接続部15Cを介して第2計数段15に供給され、その後、第2計数手段15
は接続部15Aを介して該段に供給されるクロック信号CLSKに現れるクロックパ
ルスを計数する。
【0073】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動し第3敷居越え位置a3に到達す
ると、上述した動作と全体として類似した動作が生じる。この結果、第3敷居越
え検出手段72は第5制御情報THS3/ON-INFOを発生し、これをデータブロック発
生手段62と読出手段69とに供給する。結果として、第5制御データブロック
THS3/ON-DBとアイデンティティデータブロックCDBとからなる第3合成データ
ブロックKDB3が発生される。該第3合成データブロックKDB3は通信装置1に伝送
されて、識別手段10とデータブロック検出手段12とに供給される。続いて、
識別手段10はトランスポンダ2を特徴付けるアイデンティティ情報IDIを出
力し、該情報は接続部14B、15B及び16Bを介して再び3つの計数段14
、15及び16に供給される。そして、敷居越え検出手段も構成するデータブロ
ック検出手段12が第5制御データブロックTHS3/ON-DBを検出し、結果として該
データブロック検出手段12は第3活性化情報AI3を発生する。この情報は接
続部16Cを介して第3計数段16に供給される。この結果、第3計数手段16
は活性化され、接続部16Aを介して該段に供給されるクロック信号CLSKに現れ
るクロックパルスを計数するような計数処理を実行する。
【0074】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動して、第3敷居未満位置b3に到
達すると、結果として、第3敷居未満検出手段も形成する第3敷居越え検出手段
72がデータブロック発生手段62及び読出手段69に対して第6制御情報THS3
/OFF-INFOを供給する。この結果、データブロック発生手段62は第6制御デー
タブロックTHS3/OFF-DBを発生する一方、読出手段69はメモリ67からアイデ
ンティティデータブロックCDBを読み出すと共に該データブロックをデータブ
ロック発生手段62に供給する。これにより、該データブロック発生手段は、第
6制御データブロックTHS3/OFF-DBとアイデンティティデータブロックCDBと
を含む第6合成データブロックKDB6を発生する。この第6合成データブロックKD
B6は通信装置1に送信され、識別手段10とデータブロック検出手段12とに供
給される。アイデンティティデータブロックCDBが識別手段10により識別さ
れ、その後、該識別手段10は上述したようにしてアイデンティティ情報IDI
を出力する。
【0075】 データブロック検出手段12は、第3敷居未満位置b3に到達した結果として
発生された第6制御データブロックTHS3/OFF-DBを更に検出する。このように、
データブロック検出手段12は第3敷居未満検出手段も形成し、該手段により、
移動経路xに沿って移動するトランスポンダ2が、該トランスポンダ2の伝送コ
イル構造36により受信される場強度Hが第3場強度敷居値H3より減少すると
共に、電圧発生手段40の第2出力端42における電圧VXが第3電圧敷居値T
H3より減少する第3敷居未満位置b3に到達したことを検出することができる
。データブロック検出手段12が第6制御データブロックTHS3/OFF-DBを検出す
るやいなや、該データブロック検出手段12は第3非活性化情報DAI3を発生し、
これを接続部16Cを介して第3計数段16に伝送し、その結果、該第3計数段
16は非活性化される。これは、第3計数段16により実行される計数動作を終
了させる。ここで、第3計数段16のカウントZ3が、該第3計数段16の非活
性化の時点でZ3=Aなる値を有していたと仮定する。このカウントAは、通信
期間CPの一部PCP3を表す時間値Aを表す。
【0076】 データブロック検出手段12が第6制御データブロックTHS3/OFF-DBを検出す
るやいなや、該手段は第3読出情報AFI3も発生し、該情報は接続部19Cを介し
て第3読出手段19に供給される。この結果、第3読出手段19は第3計数段1
6のカウントZ3=Aを読み出し、該カウントを計算手段20に供給する。
【0077】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動して第2敷居未満位置b2に到達
すると、上述した動作と全体として類似した動作がなされる。この場合、第4制
御情報THS2/OFF-INFOが、第2敷居未満検出手段も形成する第2敷居越え検出手
段71により発生され、結果として、データブロック発生手段62により第4制
御データブロックTHS2/OFF-DBとアイデンティティデータブロックCDBとから
なる第5合成データブロックKDB5が発生される。第5合成データブロックKDB5は
通信装置1に送信され、そこで処理される。この処理の間に、第2敷居未満検出
手段も形成するデータブロック検出手段12は上記第4制御データブロックTHS2
/OFF-DBを検出し、結果として、データブロック検出手段12は第2非活性化情
報DAI2及び第2読出情報AFI2を発生する。第2非活性化情報DAI2は接続部15C
を介して第2計数段15に供給され、該第2計数段15が非活性化されるように
する。第2計数段15のカウントZ2は、この非活性化時点でBであると仮定す
る。該カウントZ2=Bは時間値Bを表し、該時間値は通信期間CPの一部PCP2
を表している。前記第2読出情報AFI2は接続部18Cを介して第2読出手段18
に供給され、結果として該第2読出手段18は第2計数段15からカウントZ2
=Bを読み出し、このカウントを計算手段20に供給する。
【0078】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動して第1敷居未満位置b1に到達
すると、上述した動作と全体として類似した動作がなされる。この場合、第2制
御情報THS1/OFF-INFOが、第1敷居未満検出手段も形成する第1敷居越え検出手
段70により発生され、結果として、データブロック発生手段62により第2制
御データブロックTHS1/OFF-DBとアイデンティティデータブロックCDBとから
なる第4合成データブロックKDB4が発生される。第4合成データブロックKDB4は
通信装置1にも送信され、該通信装置1で処理される。この処理の間に、第1敷
居未満検出手段も形成するデータブロック検出手段12は上記第2制御データブ
ロックTHS1/OFF-DBが受信されたことを検出し、結果として、データブロック検
出手段12は第1非活性化情報DAI1及び第1読出情報AFI1を発生する。第1非活
性化情報DAI1は接続部14Cを介して第1計数段14に供給され、該第1計数段
14が非活性化されるようにする。第1計数段14のカウントZ1は、該非活性
化時点でCであると仮定する。該カウントZ1=Cは時間値Cを表し、該時間値
は通信期間CPの一部PCP1を表している。
【0079】 第1読出情報AFI1はデータブロック検出手段12から接続部17Cを介して第
1読出手段17に供給される。この結果として、該第1読出手段17は第1計数
段14からカウントZ1=Cを読み出し、このカウントを計算手段20に供給す
る。
【0080】 トランスポンダ2が移動経路xに沿って移動して敷居未満位置b0に到達する
と、これは、電源オンリセット段43に制御信号PORS/OFFを発生させると共に、
該制御信号をマイクロコンピュータ45の入力端44に供給させる。この結果と
して、マイクロコンピュータ45、従って当該トランスポンダ2の全体の回路3
7が非動作状態にされる。
【0081】 上述した処理により、3つの時間値A、B及びCが、3つの計数段14、15
及び16のカウントZ3、Z2及びZ1の形で決定された。これら3つの時間値
A、B及びCは読出手段17、18及び19により読み出され、計算手段20に
伝送された。このことは、時間値A、B及びCが計算手段20で利用可能となる
ことを意味する。
【0082】 上記3つの時間値A、B及びCを使用して、計算手段20は、各々が通信期間
CPの一部を形成する3つの期間PCP3、PCP2及びPCP1を算出する。この計算は3
つの式により実行される。 PCP3=(A−1)・TU (1) PCP2=(B−1)・TU (2) PCP1=(C−1)・TU (3)
【0083】 上記式において、TUはクロック信号CLKSにより定義される時間単位である。
計数(A−1)、(B−1)及び(C−1)は、A、B及びC個の計数パルスの
間には(A−1)、(B−1)及び(C−1)個の時間単位TUのみしか各々現
れないという事実の結果である。
【0084】 更に、計算手段20はトランスポンダ2の通信装置1に対する物理的位置を計
算するが、これは上記3つの時間値A、B及びCと、トランスポンダ2の移動速
度vとに基づいてなされる。とりあえず、この計算は以下の式(4)ないし(1
5)を用いてなされる。 PCP3=T(aX-a3)+T(b3-bX) (4) bX=aX (5) T(aX-a3)=k・T(b3-bX) (6) PCP3=k・T(b3-bX)+T(b3-bX) (7) PCP3=(k+1)・T(b3-bX) (8) T(b3-bX)=(1/k+1)・PCP3 (9) T(b3-bX)=(1/k+1)・(A−1)・TU (10) V=v (11) D3=b3−bX=v・T(b3-bX) (12) D3=v・(1/k+1)・TU・(A−1) (13) D2=v・(1/k+1)・TU・(B−1) (14) D1=v・(1/k+1)・TU・(C−1) (15)
【0085】 以下、上記式(1)ないし(15)による3つの場所値D3、D2及びD1の
算出を詳細に説明する。
【0086】 図3における最初の一番上のチャートと第4の一番下のチャートから明らかな
ように、期間PCP3は2つの期間、即ちトランスポンダ2が第3敷居越え位置
a3から最大場強度Hmaxに対応する位置axまで移動する際に経過する期間T(
aX-a3)と、トランスポンダ2が該最大場強度Hmaxに割り当てられた位置bXか
ら第3敷居未満位置b3まで移動する際に経過する期間T(b3-bX)とからなる。
この状況は、式(4)に規定されている。
【0087】 2つの位置aX及びbXは、式(5)に規定されるように同一である。
【0088】 本例においては、トランスポンダ2により受信される又は受信可能な場強度H
は、2つの線形な場強度変化HV1及びHV2からなる場強度変化を有すると仮
定する。しかしながら、場強度は必ずしも線形である必要はなく、湾曲した場強
度変化を適用することも十分に可能である。しかしながら、幾何学形状の間には
数学的に規定可能な関係が常に存在する。本例の場合、該関係は式(6)により
規定され、ここでkは2つの場強度変化HV1及びHV2に基づく定数である。
【0089】 式(6)を式(4)に代入すると、式(7)が得られる。式(8)は式(7)
から容易に得られる。式(9)は式(8)から容易に得られる。
【0090】 式(1)を式(9)に代入すると、式(10)が得られる。該式(10)は、
トランスポンダが位置bXから第3敷居未満位置b3まで移動する際に経過する
時間T(b3-bX)を計算するための式である。
【0091】 前述したように、トランスポンダ2は、式(11)に規定されるように、移動
速度V=vで移動する。移動速度vは一定であり、例えば数m/sである。
【0092】 通信装置1に対するトランスポンダ2の物理的位置D3は2つの位置b3とb
Xと間の距離により与えられ、該距離は、式(12)に表されたように、移動速
度vと、2つの位置bX及びb3の間のトランスポンダ2の移動の間に経過する
時間T(b3-bX)との積により定義される。
【0093】 式(10)を式(12)に代入すると、物理的位置D3に関する式(13)が
得られる。式(13)から明らかなように、通信装置1に対するトランスポンダ
2の物理的位置D3は、時間値Aと、時間単位TUと、移動速度vと、一定係数
(1/k+1)とにより算出することができる。
【0094】 同様にして、物理的位置D2は式(14)により決定することができ、トラン
スポンダ2の物理的位置D1は式(15)により決定することができる。
【0095】 上記3つの物理的位置D1、D2及びD3により、数学的平均化方法を用いて
位置の非常に正確な決定が可能となるので、通信装置1に対するトランスポンダ
2の位置を非常に正確な形で決定することができる。
【0096】 以下、第2実施例による通信装置1及び第2実施例によるトランスポンダ2を
図4、5及び6を参照して詳細に説明する。尚、図1を参照して既に説明した通
信装置1及び図2を参照して既に説明したトランスポンダ2の第1実施例の各部
については、別途説明はしない。
【0097】 図4に示す通信装置1において、分周器5は、図1の通信装置1の分周器5の
出力端に対応すると共に、該分周器5が第1時間単位TUに相当する期間だけク
ロックパルスが離隔されたクロック信号CLKSを供給する第1出力端75を有する
のみならず、該分周器5が第2時間単位TU1に相当する期間だけパルスが離隔
された時間単位信号TUSを供給する第2出力端も有している。該分周器5の第
2出力端76に現れる時間単位信号TUSは、マイクロコンピュータ6の他の入
力端77に供給することができる。
【0098】 この場合も、データブロック発生手段8はマイクロコンピュータ6により実現
される。データブロック発生手段8は一連のデータブロックを発生することがで
きるが、本例では、要求データブロックADB及び読出データブロックDDBの
みが言及される。
【0099】 更に、識別手段10はマイクロコンピュータ6により実現され、該識別手段は
アイデンティティデータブロックCDBを識別することができると共に、アイデ
ンティティデータブロックの識別の後アイデンティティ情報IDIを発生するこ
とができる。
【0100】 更に、存在検出手段78がマイクロコンピュータ6により実現される。該存在
検出手段78は応答データブロックBDBの出現を検出することができ、該応答
データブロックは図5に示すトランスポンダ2により、該トランスポンダが通信
装置1と通信状態に入り、従って通信装置1とトランスポンダ2との間の通信領
域内に存在する場合に発生することができる。このように、上記存在検出手段7
8により、図5に示すトランスポンダ2が図4に示す通信装置1との通信状態に
入り、従って通信装置1とトランスポンダ2との間の通信領域内に存在すること
を検出することが可能であることに注意すべきである。斯様な応答データブロッ
クBDBが検出された場合、存在検出手段78は計数パスルCIを発生すること
ができる。
【0101】 更に、不存在検出手段79がマイクロコンピュータ6により実現される。該不
存在検出手段79は応答データブロックBDBの不存在を検出することを可能に
するが、これはトランスポンダ2が最早通信状態ではなく、従って上記通信領域
を離れた場合である。このように、上記不存在検出手段79により、トランスポ
ンダ2が最早通信装置1との通信状態ではなく、従って上記通信領域内に存在し
ないことを検出することが可能であることに注意すべきである。上記不存在検出
手段79が応答データブロックBDBの不存在を検出する場合、該不存在検出手
段は読出情報AFIを発生する。
【0102】 更に、復号及び記憶手段80がマイクロコンピュータ6により実現される。該
手段により、図5に示すトランスポンダ2により発生することができる計数デー
タブロックEDBを復号することができ、その結果、計数データブロックEDB
により通信装置1に送信されたカウントZ2が得られ、該カウントは復号及び記
憶手段80内にバッファされる。
【0103】 また、マイクロコンピュータ6は活性化及び不活性か可能な時間値決定段81
を形成し、該段は計数段81により構成されている。該時間値決定段81は接続
部81Aを介して存在検出手段78に接続され、結果として、計数パルスCIを
該時間値決定段81に供給することができる。トランスポンダ2が通信装置1と
の通信状態に入ったことの検出の後、存在検出手段78により発生及び出力され
る計数パルスCIは時間値決定段81に供給され、その結果、この段81は活性
化され、計数パルスCIの計数が開始される。トランスポンダ2が通信装置1と
最早通信状態でないことの検出の後、最早、応答データブロックBDBは受信さ
れなくなり、従って先ず計数パルスCIがそれ以上発生されなくなる。結果とし
て、時間値決定段81が計数を停止して不活性化され、次に、読出手段82を不
存在検出手段79により供給される読出情報AFIにより活性化することができ
るが、これについては後に詳細に説明する。
【0104】 時間値決定段81は、その活性化の後及びトランスポンダ2が通信領域内に存
在する場合、該活性化の後に経過した期間TTを表す時間値(N−1)が決定さ
れるのを可能にする。本例の場合、時間値決定段81は計数段81により形成さ
れ、該計数段により、決定される時間値(N−1)に対応するカウントZ1を決
定することができる。その活性化の後、活性化及び不活性化が可能な時間値決定
段81は、所与の時間単位、即ち第2時間単位TU1が経過した回数を表す数値
(N−1)を時間値(N−1)として決定することができるが、これについては
後に詳細に説明する。
【0105】 マイクロコンピュータ6は、更に、読出手段82を形成して、該手段により上
記時間値決定段81の活性化と不活性化との間の該段81により決定された時間
値(N−1)を読み出すことができ、この時間値は通信期間CPの一部TTを表
すことになる。
【0106】 マイクロコンピュータ6は更に計算手段83を形成し、該手段により通信期間
CP及び場所値Dを算出することができる。上記場所値は、図4の通信装置1に
対する、決定された対応する時間値P及び(N−1)により表される通信期間C
Pの略終了時点でトランスポンダ2により占められる図5の該トランスポンダの
物理的位置を表す。計算手段83の結果は、マイクロコンピュータ6の出力端8
4を介して当該通信装置1の出力端85に供給することができ、上記結果は該出
力端85から例えばホストコンピュータへ供給することができる。
【0107】 図5のトランスポンダ2に関しては、図2のトランスポンダと比較して相違す
る下記の細部に注意されたい。
【0108】 図5に示すトランスポンダ2においては、電源オンリセット段43は存在検出
手段も形成し、該手段により、トランスポンダ2が図4に示す通信装置1との通
信状態に入り、従って通信装置1とトランスポンダ2との間の通信領域内に存在
することを検出することが可能である。上記電源オンリセット段43は不存在検
出手段も形成し、該手段により、トランスポンダ2が最早通信装置1との通信状
態にはなく、従って最早上記通信領域内にはないことを検出することができる。
トランスポンダ2が移動経路x(図6における最初の一番上のチャート参照)に
沿い移動して敷居越え位置x1に到達すると、電源オンリセット段43は制御信
号PORS/ONを出力する。次いで、移動経路xに沿うトランスポンダ2の移動が進
み、トランスポンダ2が敷居未満位置x3に到達すると、電源オンリセット段4
3は制御信号PORS/OFFを出力する。トランスポンダ2が敷居越え位置x1と敷居
未満位置x3との間に位置する限り、トランスポンダ2は通信装置1とトランス
ポンダ2との間の通信領域内にある。
【0109】 図5に示すトランスポンダ2において、支援手段39はマイクロコンピュータ
45により実現される時間値決定段86を含んでいる。前記制御信号PORS/ON及
びPORS/OFFはマイクロコンピュータ45の入力端44を介して時間値決定段86
に供給することができる。該時間値決定段86は制御信号PORS/ONにより活性化
することができる。また、該時間値決定段86は制御信号PORS/OFFにより不活性
化することができる。時間値決定段86により、該段が活性化された後且つトラ
ンスポンダ2が通信領域内にある場合、該活性化後に経過した期間TPを表す時
間値Pに相当するカウントZ2を決定することができる。
【0110】 上記時間値決定段86は計数段86により形成され、該計数段は活性化及び不
活性化することができると共に、活性化の後、所与の時間単位TUが経過した連
続する回数の数を表すような数値Pが時間値Pとして決定されるのを可能にする
。この目的のため、分周器56により供給されるクロック信号CLKSをマイクロコ
ンピュータ45の入力端57を介して時間値決定段86、即ち上記計数段86に
供給することができる。
【0111】 マイクロコンピュータ45は更に第2読出手段87を形成し、該手段により、
時間値決定段86により該段86の活性化と不活性化との間で決定され且つ図6
の4番目の一番下のチャートから明らかなように通信期間CPの一部TPを表す
時間値Pを読み出すことができる。該第2読出手段87は、後に詳細に説明する
ように、接続部87Aを介してデータブロック検出手段61により制御すること
ができる。
【0112】 時間値決定段86により決定された時間値Pが第2読出手段87により読み出
された後、該時間値Pはマイクロコンピュータ45により実現されるバッファメ
モリ88に記憶することができる。バッファされた該時間値Pは、やはりマイク
ロコンピュータ45により実現される第3読出手段89によりバッファメモリ8
8から取り出すことができる。第3読出手段89は、後に詳細に説明するように
、接続部89Aを介してデータブロック検出手段61により制御することができ
る。
【0113】 第3読出手段89によりバッファメモリ88から取り出された時間値Pは、接
続部62Aを介してデータブロック発生手段62に供給することができる。更に
、第1読出手段69によりメモリ67から読み出すことができるアイデンティテ
ィデータブロックCDBは、接続部62Bを介してデータブロック発生手段62
に供給することができる。
【0114】 データブロック発生手段62は接続部62Cを介してデータブロック検出手段
61により制御することができる一方、第1読出手段69も接続部69Aを介し
てデータブロック検出手段61により制御することができることにも注意すべき
であり、これについては後に詳細に説明する。
【0115】 以下、図4に示す通信装置1及び図5に示すトランスポンダ2の動作を、通信
期間CPの部分TP及びTTを各々表す2つの時間値P及び(N−1)を決定す
る方法と関連させて説明するが、該説明は図4及び5以外に図6も参照して明確
にされる。
【0116】 ここで、トランスポンダ2は一定の移動速度で移動経路xに沿って移動し(こ
れに関しては、図6における最初の一番上のチャート参照)、通信装置1を通過
して移動すると仮定する。
【0117】 通信装置1において、時間単位信号TUSは連続的にマイクロコンピュータ6
の入力端77に供給され、結果として、第2時間単位TU1を含む該時間単位信
号TUSは連続的にデータブロック発生手段8に供給される。該時間単位信号T
USの各パルス毎に、データブロック発生手段8は要求データブロックADBを
発生する(図6における2番目のチャート参照)。発生された各要求データブロ
ックADBは符号化手段23により符号化され、その後、変調手段24により搬
送信号TSAMが発生されるが、該信号は対応する要求データブロックADBに従っ
て振幅変調されると共に、増幅器25を介して当該通信装置1の伝送コイル構造
27に印加される。
【0118】 移動経路xに沿って移動するトランスポンダ2が依然として敷居越え位置x1
より前に位置する限り、該トランスポンダは依然として非活性化状態であり、結
果として、トランスポンダ2は通信装置1の伝送コイル構造27に印加される振
幅変調搬送信号TSAMには応答しない。
【0119】 トランスポンダ2が敷居越え位置x1に到達するやいなや、これにより、存在
検出手段も形成する電源オンリセット段43が通信装置1と該トランスポンダと
の間の通信領域におけるトランスポンダ2の存在を検出し、その結果制御信号PO
RS/ONを出力する。この結果として、トランスポンダ2の回路37におけるマイ
クロコンピュータ45が活性化され、従って、当該トランスポンダ2の全体の回
路37が活性化される。
【0120】 これは、第1に、トランスポンダ2の計数段86を活性化させ、結果として、
該計数段86は、図6における4番目の一番下のチャートから明らかなように、
クロック信号CLKSのパルスの計数を開始する。第2に、上記のことは、時点t2
において通信装置1のデータブロック発生手段8により発生された次の読出デー
タブロックADB(これは、振幅変調された搬送信号TSAMを生じさせ、該信号は
伝送コイル構造27及び36により伝送され、トランスポンダ2内で復調手段5
8により復調され、その後、該読出データブロックADBは復号手段59により
再生される)がトランスポンダ2のデータブロック検出手段61により検出され
るようにする。
【0121】 上記の伝送された読出データブロックADBの検出はデータブロック検出手段
61に第1制御情報SI1を出力させ、該情報は接続部87A、69A及び62
Cを介して、第2読出手段87、第1読出手段69及びデータブロック発生手段
62に供給される。この結果として、第2読出手段87は時点t2において計数
段86に現れるカウントZ2=M(図6における4番目の一番下のチャート参照
)なるカウントZ2を読み出す。斯様にして読み出されたカウントMはバッファ
メモリ88でバッファされる。第1読出手段69においては、第1制御情報SI
1はアイデンティティデータブロックCDBがメモリ67から読み出され、接続
部62Bを介してデータブロック発生手段62に供給されるようにする。接続部
62Cを介して、上記制御情報SI1は、更に、データブロック発生手段62に
前記のの受信された読出データブロックADBに応じて応答データブロックBD
Bを発生させる。時点t2において、データブロック発生手段62は、更に、発
生された応答データブロックBDBと供給されたアイデンティティデータブロッ
クCDBとから第1合成データブロックBDB+CDB(図6における2番目及
び1番目のチャート参照)を導出し、該合成データブロックはデータブロック出
力手段63により符号化手段65に供給される。該符号化手段65は符号化を実
行し、その後、負荷変調を行うようになっているトランスポンダ2の変調手段6
6が駆動され、非変調搬送信号TSの負荷変調を実行する。該負荷変調は送信装
置1の復調手段30により復調され、その後、復号手段31により復号が実行さ
れ、結果として、該復号手段31は通信装置1のマイクロコンピュータ6の入力
端11に第1合成データブロックBDB+CDBを供給する。
【0122】 次いで、アイデンティティデータブロックCDBは識別手段10により識別さ
れ、その後、識別手段10はアイデンティティ情報IDIを復号及び記憶手段8
0、時間値決定段81即ち計数段81、読出手段82並びに計算手段83に供給
する。このようにして、復号及び記憶手段80、時間値決定段81、読出手段8
2並びに計算手段83は、これらにより実行される処理を、アイデンティティ情
報IDIにより、従ってアイデンティティデータブロックCDBにより特徴付け
られるトランスポンダ2に割り付けることができる。
【0123】 更に、存在検出手段78は回答データブロックBDBの存在、従って通信領域
内のトランスポンダ2の存在を検出し、これは、該存在検出手段78に時点t2
においてクロックパルスCIを発生させると共に該クロックパルスを計数段81
に供給させ、結果としてカウントZ1=1に到達する。
【0124】 上述した処理は、続いて時点t3及びt4で繰り返される。このようにして、
時点t3ではトランスポンダ2の計数段86のカウントZ2が読出手段87によ
り読み出され、バッファメモリ88によりバッファされる。更に、通信装置1に
おける計数段81のカウントZ1が時点t3で他のクロックパルスCIによりイ
ンクリメントされ、結果として、カウントZ1=2に到達する。
【0125】 時点t4においては、その時点でトランスポンダ2の計数段86で得られるカ
ウントZ2=Pが読み出され、バッファメモリ88によりバッファされる。更に
、通信装置1における計数段81のカウントZ1が時点t4で1によりインクリ
メントされ、結果としてZ1=3に到達する。
【0126】 計数段81がカウントZ1=3に到達するやいなや、該計数段81は開始情報
RIを接続部8Aを介してデータブロック発生手段8に供給する。該開始情報R
Iは、図6の2番目のチャートに示されるように、読出データブロックDDBの
発生が時点t5にデータブロック発生手段8により開始されるようにする。次い
で、該読出データブロックDDBはトランスポンダ2に送信され、データブロッ
ク検出手段61により検出され、結果として、データブロック検出手段61は第
2制御情報SI2を発生する。該第2制御情報SI2は接続部89Aを介して第
3読出手段89に供給され、結果として、バッファメモリ88にバッファされた
Z2=Pが読み出され、接続部62Aを介してデータブロック発生手段62に供
給される。該データブロック発生手段62は、供給されたカウントZ2=Pに基
づいて、計数データブロックEDBを発生する。発生された該計数データブロッ
クEDBは、データブロック発生手段62に既に得られているアイデンティティ
データブロックCDBと合成され、第2合成データブロックEDB+CDBを形
成する。該第2合成データブロックEDB+CDBはデータブロック出力手段6
3により符号化手段65に供給され、その結果、第2合成データブロックEDB
+CDBは次いで通信装置1に送信される。
【0127】 通信装置1においては、上記第2合成データブロックEDB+CDBはマイク
ロコンピュータ6の入力端11に供給され、その後、アイデンティティデータブ
ロックCDBが識別手段10により評価され、計数データブロックEDBは復号
及び記憶手段80により処理される。結果として、計数データブロックEDBに
対応するカウントZ2=Pが最終的に復号及び記憶手段80に記憶される(図6
における4番目の一番下のチャート参照)。
【0128】 次いで、次の読出データブロックADB(図6における2番目のチャート参照
)が通信装置1で発生され、トランスポンダ2に送信される。結果として、トラ
ンスポンダ2は次の合成データブロックBDB+CDBを発生し、それを通信装
置1に送信する(図6における3番目のチャート参照)。この結果として、計数
段86のカウントZ2は読出手段87により再び読み出され、バッファメモリ8
8にバッファされるが、これは後続の処理においては使用されない。更に、これ
は、通信装置1における計数段81のカウントZ1がインクリメントされるよう
にする。
【0129】 読出データブロックADBを発生し、及び応答データブロックBDBを評価す
る上記処理は、続いて、即ち時点tNまで継続される(図6における2番目及び
3番目のチャート参照)。
【0130】 時点tNの後、トランスポンダ2は敷居未満位置x3に到達するが、この位置
に一旦到達すると、電源オンリセット段43が制御信号PORS/OFFを発生し、該信
号がマイクロコンピュータ45を、従って当該トランスポンダ2の全体回路37
を不活性化させる。結果として、トランスポンダ2は時点tN+1に発生される読
出データブロックADBに最早応答することはできず、その結果、トランスポン
ダ2は該時点tN+1において最早応答データブロックBDBを出力することはな
い(図6における2番目及び3番目のチャート参照)。
【0131】 通信装置1における不存在検出手段79は時点tN+1において応答データブロ
ックBDBの不存在を検出し、結果として、不存在検出手段79は読出情報AF
Iを発生し、該情報を読出手段82に供給する。結果として、該読出手段82は
計数段81のその時点のカウントZ1を読み出す。このカウントは時点tNで到
達したもので、(N−1)である。読み出されたカウントZ1=N−1は、読出
手段82により計算手段83に供給される。
【0132】 本例では、計算手段83は内部読出手段を含み、該手段により、計数段81か
らのカウントZ1=N−1の受信に際し、復号及び記憶手段80にバッファされ
たカウントZ2=Pも読み出すことができ、計算手段に利用可能にすることがで
きる。
【0133】 このように、上述した処理の結果、時点tN+1の後2つのカウント(N−1)
とPとが計算手段83において利用可能になるが、これらカウントは通信期間C
Pの各部分TT又はTPを表す時間値(N−1)又はPを各々表す。
【0134】 上述した2つの時間値(N−1)及びPにより、計算手段83は通信期間CP
の上記部分TT及びTPを、即ち期間TT及びTPを計算することができる。更
に、場所値Dを時間値(N−1)及びP並びに期間TT及びTPを各々用いて計
算することができる。とりあえず、これらの計算のために以下の式(16)ない
し(31)が与えられる。 CP=TA+TT+TL (16) TL=0 (17) CP=TA+TT (18) TP=TA+2・TU1 (19) TP=P・TU (20) TA=P・TU−2・TU1 (21) TT=(N−2)・TU1 (22) CP=P・TU―2・TU1+(N−2)・TU1 (23) CP=P・TU+(N−4)・TU1 (24) CP=Ti+ti (25) Ti=c・ti (26) CP=(c+1)・ti (27) ti=(1/c+1)・CP (28) V=v (29) D=x3−x2=v・ti (30) D=v・(1/c+1)・[P・TU+(N−4)・TU1] (31)
【0135】 以下、期間TA、TP、TT及びCP、並びに場所値Dの算出を、上述した式
(16)ないし(31)に基づいて詳細に説明する。
【0136】 図6における4番目の一番下のチャートから明らかなように、全体の通信期間
CPは式(6)に定義したように3つの部分からなる。最後の部分TLは本方法
によっては正確に決定することはできない。何故なら、この場合においては、こ
の部分は式(17)に規定したように零と仮定しているからである。該部分TL
を零とすることにより生じる不正確さは、第2時間単位TU1の長さに依存し、
当該周波数の適切な選定により十分に小さく維持することができる。このように
、式(17)を式(16)に適用することにより、式(18)が得られる。
【0137】 図6における4番目の一番下のチャートから更に明らかなように、期間TPは
2つの部分、即ち期間TA及び2倍の第2時間単位TU1からなるが、これは、
カウントZ2=Pが、計数段81のカウントZ1がZ1=3の場合の時点t4の
後に決定され、このカウントは2時間単位TU1を表すという事実に帰すことが
できる。
【0138】 期間TPは、決定された時間値Pと時間単位TUとにより、即ち式(20)に
より計算することができる。
【0139】 式(21)は、式(20)を用いて式(19)から単純に導出され、期間TA
が計算手段83により2つの時間単位TU及びTU1と、決定されたカウントZ
2=Pとを用いて計算するのを可能にする。
【0140】 図6における2番目及び4番目のチャートから更に明らかなように、期間TT
は式(22)に規定されるように(N−2)倍の第2時間単位TU1からなる。
このように、計算手段83は式(22)により期間TTを算出することができる
【0141】 式(21)及び(22)の式(18)への代入により、簡単に、式(23)が
得られる。同様にして、式(24)は式(23)から簡単に導出することができ
る。このようにして、全体の通信期間CPは式(24)により算出することがで
きるが、その場合に期間TLは無視される。この計算のために、時間値(N−4
)が、決定された時間値(N−1)から算出される。
【0142】 図6の最初の一番上のチャート及び2番目のチャートから明らかなように、全
体の通信期間CPは2つの期間Ti及びtiからなり、式(25)におけるよう
に定義される。期間Tiは、トランスポンダ2が敷居越え位置x1から最大場強
度Hmaxに対応する位置x2まで移動する際に経過する。期間tiは、トランス
ポンダ2が最大場強度Hmaxから敷居未満位置x3まで移動する際に経過する。
【0143】 トランスポンダ2により受信されるか又は受信することができると共に図6に
おける1番目の一番上のチャートに見られる場強度Hの変化の幾何学形状に基づ
いて、期間Tiとtiとの間には式(26)に従うような関係が存在することが
成り立ち、ここで、cは2つの場強度変化HV1及びHV2に基づく定数である
【0144】 式(26)を式(25)に代入すると、式(27)が得られ、該式から式(2
8)が同様にして得られる。
【0145】 前述したように、トランスポンダ2は式(29)に定義するように移動速度v =vで移動する。
【0146】 トランスポンダ2の通信装置1に対する物理的位置Dは2つの位置x3とx2
との間の距離により与えられ、該距離は、式(30)に規定されるように、移動
速度vと、トランスポンダの2つの位置x2及びx3の間の移動の間に経過する
時間tiとの積により決定される。
【0147】 式(28)及び(24)の式(30)への代入により、物理的位置Dに関する
式(31)が直接得られる。式(31)から明らかなように、トランスポンダ2
の通信装置1に対する物理的位置Dは、時間値Pと、以前に時間値(N−4)を
算出した時間値(N−1)と、2つの時間単位TU及びTU1と、移動速度vと
、一定係数(1/c+1)とにより算出することができる。
【0148】 最後に、上述した2つの実施例は、単一のトランスポンダ2のみが対応する通
信装置1と通信状態にある簡略化に基づくものであり、斯かる仮定は不必要に長
い複雑な説明を避けるためになされたことに注意されたい。実際には、複数のト
ランスポンダ2が関連の通信装置1と同時に通信を行うが、これが如何なる問題
も課さないことは明らかである。何故なら、各トランスポンダ2はメモリ67に
記憶されたアイデンティティデータブロックCDBにより容易に識別することが
でき、結果として、全ての処理及び動作が対応する識別されたトランスポンダ2
に割り当てられるからである。
【0149】 本発明は上述した2つの実施例に限定されるものではない。第1実施例による
例に対する変形例として、請求項6、29、30、37及び38に記載したよう
な実施例を実現することができ、そこでは、通信装置における3つの計数段の代
わりに、斯かる3つの段がトランスポンダに設けられ、各々が時間値を表すこれ
ら段のカウントがデータブロックとして通信装置に送信され、該装置においてこ
れらデータブロックは計算手段に供給される。第2実施例による例に対する変形
例として、通信装置が、マイクロコンピュータにより形成されると共に第2時間
単位TU1は計数しないが第1時間単位TUを計数するように構成された計数段
を含むような実施例を実現することもでき、その場合、この計数段には図4に点
線で示したようにクロック信号CLKSが供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1実施例による通信装置を概略的に示すブロック図である
【図2】 図2は、図1に示す通信装置と共動するように構成された、本発明の一実施例
によるトランスポンダを概略示すブロック図である。
【図3】 図3は、上下に4つのチャートを示し、1つの場強度のチャートと、図1に示
す通信装置における計数パルスの発生を表す3つのタイムチャートとを含んでい
る。
【図4】 図4は、図1と同様の形で、本発明の第2実施例による通信装置を示す。
【図5】 図5は、図2と同様の形で、図4に示す通信装置と共動するように構成された
本発明の第2実施例によるトランスポンダを示す。
【図6】 図6は、図3と同様の形で、上下に4つのチャートを示し、1つの場強度のチ
ャートと、図4に示す通信装置及び図5に示すトランスポンダにおける計数パル
スの発生を表す3つのタイムチャートを含む。
【符号の説明】
1…通信装置 2…トランスポンダ 7…時間値決定手段 8…データブロック発生手段 10…識別手段 12…データブロック検出手段 14、15、16…計数段(時間値決定段) 17、18、19…読出手段 20…計算手段 27、36…伝送コイル構造 37…回路 39…支援手段 43…電源オンリセット段 46、47、48…電圧比較器 52、53、54…制御電圧検出手段 61…データブロック検出手段 62…データブロック発生手段 67…メモリ 69…読出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カウアー クリストフ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 5B035 BB09 CA11 CA23 5B058 CA15 CA23 5K012 AB02 AC06

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触態様で互いに通信するように構成された通信装置とト
    ランスポンダとの間の通信に関する少なくとも1つの特徴的値を決定する方法で
    あって、前記トランスポンダが前記通信装置に対し開始時点で始まる通信接続の
    状態に入り、前記トランスポンダが前記開始時点で始まる通信期間にわたり前記
    通信装置との通信接続を有するような方法において、 少なくとも1つの時間値が少なくとも1つの特徴的値として決定され、該時間
    値が前記開始時点で始まる前記通信期間の少なくとも一部を表していることを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記トランスポンダは前記
    通信装置に対して通信接続の状態に入ると共に、前記開示時点で始まる通信期間
    にわたり前記通信装置との通信接続を有し、次いで前記トランスポンダは前記通
    信装置との間に存在し終了時点で終わる前記通信接続から離脱すると共に、該終
    了時点からは前記通信装置との前記通信接続を最早有さないような方法において
    、 少なくとも1つの時間値が少なくとも1つの特徴的値として決定され、該時間
    値が前記開始時点で始まると共に前記終了時点に終わる前記通信期間の少なくと
    も一部を表していることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、 前記トランスポンダが移動経路に沿って移動し、 前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場が発生され、該伝送磁場は前記ト
    ランスポンダの前記移動経路に沿って先ず最大場強度値まで増加するような場強
    度変化を有すると共に、次いで前記最大場強度値から減少するような場強度変化
    を有し、 或る方法ステップにおいて、前記移動経路を移動する前記トランスポンダが、
    該トランスポンダの伝送コイル構造により受信される前記場強度が所与の場強度
    敷居値を越える敷居越え位置に到達したことが検出され、 前記トランスポンダが前記敷居越え位置に到達したことの前記検出の後、他の
    方法ステップにおいて時間値決定段が活性化され、該時間値決定段により時間値
    が決定され、該時間値は前記活性化後に経過する期間を表し、 次いで、他の方法ステップにおいて、前記移動経路を移動する前記トランスポ
    ンダが、該トランスポンダの伝送コイル構造により受信される前記場強度が前記
    所与の場強度敷居値より減少する敷居未満位置に到達したことが検出され、 前記トランスポンダが前記敷居未満位置に到達したことの前記検出の後、他の
    方法ステップにおいて前記時間値決定段が非活性化され、 次いで他の方法ステップにおいて、前記時間値決定段により該段の前記活性化
    と前記非活性化との間で決定された時間値が読み出され、この時間値が前記通信
    期間の少なくとも一部を表す、 ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、 前記時間値決定段として計数段が活性化され及び非活性化され、 前記活性化された計数段により数値が前記時間値として決定され、該数値が所
    与の時間単位が経過した連続する回数を表す、 ことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、 前記所与の時間単位が経過した連続する回数を表す前記数値を決定する前記計
    数段が前記通信装置内で活性化される、 ことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の方法において、 前記所与の時間単位が経過した連続する回数を表す前記数値を決定する前記計
    数段が前記トランスポンダ内で活性化される、 ことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の方法において、 前記トランスポンダが移動経路に沿って移動し、 前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場が発生され、該伝送磁場は前記ト
    ランスポンダの前記移動経路に沿って先ず最大場強度値まで増加するような場強
    度変化を有すると共に、次いで前記最大場強度値から減少するような場強度変化
    を有し、 或る方法ステップにおいて、前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続
    状態に入り、従って前記通信装置と該トランスポンダとの間の通信領域内に位置
    することが検出され、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態に入ったことの前記検出
    の後、他の方法ステップにおいて時間値決定段が活性化され、該時間値決定段に
    より前記トランスポンダが前記通信領域内に位置する間に時間値が決定され、該
    時間値は前記活性化後に経過する期間を表し、 次いで、他の方法ステップにおいて、前記トランスポンダが前記通信装置との
    前記通信接続状態から抜け、従って前記通信領域を離脱したことが検出され、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態から抜けたことの前記検
    出の後、他の方法ステップにおいて前記時間値決定段が非活性化され、 次いで他の方法ステップにおいて、前記時間値決定段により該段の前記活性化
    と前記非活性化との間で決定された時間値が読み出され、この時間値が前記通信
    期間の少なくとも一部を表す、 ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、 前記時間値決定段として計数段が活性化され及び非活性化され、 前記活性化された計数段により数値が前記時間値として決定され、該数値が所
    与の時間単位が経過した連続する回数を表す、 ことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法において、 前記所与の時間単位が経過した連続する回数を表す前記数値を決定する前記計
    数段が前記通信装置内で活性化される、 ことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の方法において、 更に、他の数値を決定する計数段が前記トランスポンダ内で活性化され、該他
    の数値は所与の時間単位が経過した連続する回数を表し、前記他の数値が前記通
    信期間の一部を表す他の時間値を表している、 ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載の方法において、 前記通信期間の少なくとも一部を形成する少なくとも1つの期間が、計算手段
    により、前記通信期間の少なくとも一部を表す少なくとも1つの時間値を用いて
    算出される、 ことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の方法において、 前記通信装置に対する前記トランスポンダの物理的位置を表す少なくとも1つ
    の場所値であって、前記物理的位置が前記の決定された時間値により表される前
    記通信期間の一部の終わりにおいて前記トランスポンダにより実質的に占められ
    るような場所値が、計算手段により、前記通信期間の少なくとも一部を表す前記
    少なくとも1つの時間値を用いて算出される、 ことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法において、 前記トランスポンダが移送装置により所与の移動速度で前記通信装置を通過し
    て移動され、 前記通信装置に対する前記トランスポンダの物理的位置を表す前記少なくとも
    1つの場所値が、前記計算手段により、前記通信期間の少なくとも一部を表す前
    記少なくとも1つの時間値を用いると共に前記トランスポンダの前記移動速度を
    用いて算出される、 ことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法において、更に、前記トランスポン
    ダのアイデンティティが決定されることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 トランスポンダとの非接触通信を行うように構成された通
    信装置であって、該通信装置と前記トランスポンダとの間の通信に関する少なく
    とも1つの特徴的値を決定することができる決定手段を含み、該通信装置に対し
    て前記トランスポンダは開始時点で始まる通信接続の状態に、前記トランスポン
    ダが該通信装置との前記通信接続を前記開始時点で始まる通信期間にわたり有す
    るように入るような通信装置において、 前記決定手段は時間値決定手段により形成され、該時間値決定手段は前記開始
    時点で始まる前記通信期間の少なくとも一部を表す少なくとも1つの時間値を決
    定するように構成されている、 ことを特徴とする通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の通信装置であって、 前記トランスポンダは前記通信装置に対して通信接続状態に入ることができる
    と共に、前記通信装置は前記通信期間の前記開始時点で始まる通信接続を有し、 前記トランスポンダは次いで前記通信装置に対して前記通信接続から抜けるこ
    とができると共に、終了時点で終わる前記通信接続の終わりにおいて該通信接続
    を最早有さない、 ような通信装置において、 前記時間値決定手段は、前記開始時点で始まると共に前記終了時点で終わる前
    記通信期間の少なくとも一部を表す少なくとも1つの時間値を決定するように構
    成されている、 ことを特徴とする通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の通信装置において、 該通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生することができ、該伝送磁
    場は前記トランスポンダの移動経路に沿って先ず最大場強度値まで増加するよう
    な場強度変化を有すると共に、次いで前記最大場強度値から減少するような場強
    度変化を有し、 前記時間値決定手段が、 前記移動経路に沿って移動する前記トランスポンダが、該トランスポンダの伝
    送コイル構造により受信される場強度が所与の場強度敷居値を越える敷居越え位
    置に到達したことを検出することが可能な敷居越え検出手段と、 前記トランスポンダが前記敷居越え位置に到達したことの検出後に活性化する
    ことができると共に、該活性化の後に経過した期間を表す時間値を決定すること
    ができる時間値決定段と、 前記移動経路に沿って移動する前記トランスポンダが、該トランスポンダの伝
    送コイル構造により受信される場強度が前記所与の場強度敷居値より減少する敷
    居未満位置に到達したことを検出することが可能であると共に、前記トランスポ
    ンダが前記敷居未満位置に到達したことの検出の後に前記時間値決定段を不活性
    化することができる敷居未満検出手段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される時
    間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表すよ
    うな読出手段と、 を含んでいることを特徴とする通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の通信装置において、前記時間値決定段
    として計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ、該計
    数段の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこができ、
    該数値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする通信装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の通信装置において、 該通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生することができ、該伝送磁
    場は前記トランスポンダの移動経路に沿って先ず最大場強度値まで増加するよう
    な場強度変化を有すると共に、次いで前記最大場強度値から減少するような場強
    度変化を有し、 前記時間値決定手段が、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態に入り、従って前記通信
    装置と前記トランスポンダとの間の通信領域内に存在することを検出することが
    可能な存在検出手段と、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態に入ったことの検出の後
    に活性化することができると共に、活性化の後であって前記トランスポンダが前
    記通信領域内にある場合に時間値を決定することができる時間値決定段であって
    、前記時間値が前記活性化後に経過した期間を表し、前記トランスポンダが前記
    通信装置との通信接続から離脱したことの検出の後に不活性化することができる
    時間値決定段と、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続から離脱し、結果として前記
    通信領域内に存在しないことを検出することができる不存在検出手段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される
    時間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表す
    ような読出手段と、 を含んでいることを特徴とする通信装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の通信装置において、前記時間値決定段
    として計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ、該計
    数段の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこができ、
    該数値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする通信装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の通信装置において、前記時間値決定手
    段は、更に、前記トランスポンダにおいて決定され前記通信装置に送信される他
    の時間値を記憶することが可能な記憶手段を含み、該他の時間値が前記通信期間
    の一部を表すことを特徴とする通信装置。
  22. 【請求項22】 請求項16に記載の通信装置において、計算手段が設けら
    れ、該計算手段により前記通信期間の少なくとも一部を形成する少なくとも1つ
    の期間を、前記通信期間の少なくとも一部を表す前記少なくとも1つの時間値を
    用いて計算することができることを特徴とする通信装置。
  23. 【請求項23】 請求項16に記載の通信装置において、計算手段が設けら
    れ、該計算手段により前記通信装置に対する前記トランスポンダの物理的位置を
    表す少なくとも1つの場所値を、前記通信期間の少なくとも一部を表す前記少な
    くとも1つの時間値を用いて計算することができ、前記物理的位置が前記の決定
    された時間値により表される前記通信期間の一部の終わりにおいて前記トランス
    ポンダにより実質的に占められることを特徴とする通信装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の通信装置において、前記通信装置に対
    する前記トランスポンダの物理的位置を表す前記少なくとも1つの場所値が、前
    記計算手段により前記通信期間の少なくとも一部を表す前記少なくとも1つの時
    間値を用いて、且つ、前記トランスポンダが前記通信装置を経て移動可能である
    該トランスポンダの移動速度を用いて計算することができることを特徴とする通
    信装置。
  25. 【請求項25】 請求項15に記載の通信装置において、更に、前記トラン
    スポンダのアイデンティティを決定することができる識別手段が設けられている
    ことを特徴とする通信装置。
  26. 【請求項26】 通信装置との非接触通信を行うように構成されたトランス
    ポンダであって、開始時点に始まる前記通信装置との通信接続状態に入ることが
    でき、前記開始時点で始まる通信期間にわたり前記通信装置との通信接続を有し
    、前記通信装置と前記トランスポンダとの間の通信に関する少なくとも1つの特
    徴的値を決定することが可能な支援手段を有する回路を含むようなトランスポン
    ダにおいて、 前記回路の前記支援手段は、前記開始時点で始まる前記通信期間の少なくとも
    一部を表すような少なくとも1つの時間値を決定する場合の支援を行うように構
    成されていることを特徴とするトランスポンダ。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のトランスポンダであって、 前記トランスポンダは前記通信装置との通信接続状態に入ることができると共に
    、前記開始時点で始まる前記通信装置との通信接続を有し、 前記トランスポンダは、次いで、前記通信装置との間に存在し且つ終了時点で終
    わるような前記通信接続から抜けることができると共に、前記終了時点以降は前
    記通信装置との前記通信接続を最早有さない、 ようなトランスポンダにおいて、 前記支援手段は、前記開始時点で始まり且つ前記終了時点で終わる前記通信期
    間の少なくとも一部を表すような前記少なくとも1つの時間値を決定するための
    支援を行うように構成されていることを特徴とするトランスポンダ。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のトランスポンダにおいて、 該トランスポンダは前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生する
    ことができる移動経路に沿って移動可能であり、該伝送磁場は前記移動経路に沿
    って先ず最大場強度値まで増加するような場強度変化を有すると共に、次いで前
    記最大場強度値から減少するような場強度変化を有し、 前記回路の前記支援手段が、 前記移動経路に沿って移動する前記トランスポンダが、該トランスポンダの伝
    送コイル構造により受信される前記場強度が所与の場強度敷居値を越える敷居越
    え位置に到達したことを検出することが可能な敷居越え検出手段と、 前記移動経路に沿って移動する前記トランスポンダが、該トランスポンダの前
    記伝送コイル構造により受信される前記場強度が前記所与の場強度敷居値より減
    少する敷居未満位置に到達したことを検出することが可能であるような敷居未満
    検出手段と、 を含んでいることを特徴とするトランスポンダ。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のトランスポンダにおいて、 前記回路の前記支援手段が、 前記トランスポンダが前記敷居越え位置に到達したことの検出後に活性化する
    ことができ、該活性化の後に経過した期間を表す時間値を決定することができ、
    且つ、前記トランスポンダが前記敷居未満位置に到達したことの検出後に不活性
    化することができる時間値決定段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される時
    間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表すよ
    うな読出手段と、 を含んでいることを特徴とするトランスポンダ。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のトランスポンダにおいて、前記時間値
    決定段として計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ
    、該計数段の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこが
    でき、該数値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする
    トランスポンダ。
  31. 【請求項31】 請求項27に記載のトランスポンダにおいて、 該トランスポンダは前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生する
    ことができる移動経路に沿って移動可能であり、該伝送磁場は前記移動経路に沿
    って先ず最大場強度値まで増加するような場強度変化を有すると共に、次いで前
    記最大場強度値から減少するような場強度変化を有し、 前記回路の前記支援手段が、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態に入り、従って前記通信
    装置と前記トランスポンダとの間の通信領域内に存在することを検出することが
    可能な存在検出手段と、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続から離脱し、結果として前記
    通信領域内に存在しないことを検出することができる不存在検出手段と、 を含んでいることを特徴とするトランスポンダ。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載のトランスポンダにおいて、 前記回路の前記支援手段が、 前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続状態に入ったことの検出後に
    活性化することができ、該活性化の後であって前記トランスポンダが前記通信領
    域内にある間に前記活性化後に経過した期間を表す時間値を決定することができ
    、且つ、前記トランスポンダが前記通信装置との通信接続から離脱したことの検
    出後に不活性化することができるような時間値決定段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される時
    間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表すよ
    うな読出手段と、 を含んでいることを特徴とするトランスポンダ。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のトランスポンダにおいて、前記時間値
    決定段として計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ
    、該計数段の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこが
    でき、該数値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする
    トランスポンダ。
  34. 【請求項34】 通信装置との非接触通信を行うように構成されたトランス
    ポンダ用の回路であって、開始時点に始まる前記通信装置との通信接続状態に入
    ることができ、前記開始時点で始まる通信期間にわたり前記通信装置との通信接
    続を有し、前記通信装置と前記回路との間の通信に関する少なくとも1つの特徴
    的値を決定することが可能な支援手段を有するようなトランスポンダ用の回路に
    おいて、 前記支援手段は、前記開始時点で始まる前記通信期間の少なくとも一部を表す
    ような少なくとも1つの時間値を決定する支援を行うように構成されていること
    を特徴とする回路。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の回路であって、 前記通信装置との通信接続状態に入ることができると共に、前記開始時点で始ま
    る前記通信装置との通信接続を有し、 次いで、前記通信装置との間に存在し且つ終了時点で終わるような前記通信接続
    から抜けることができると共に、前記終了時点以降は前記通信装置との前記通信
    接続を最早有さない、 ような回路において、 前記支援手段は、前記開始時点で始まり且つ前記終了時点で終わる前記通信期
    間の少なくとも一部を表すような前記少なくとも1つの時間値を決定する支援を
    行うように構成されていることを特徴とする回路。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の回路において、 該回路は前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生することができ
    る移動経路に沿って移動可能であり、該伝送磁場は前記移動経路に沿って先ず最
    大場強度値まで増加するような場強度変化を有すると共に、次いで前記最大場強
    度値から減少するような場強度変化を有し、 前記回路の前記支援手段が、 前記移動経路に沿って移動する前記回路が、前記トランスポンダの伝送コイル
    構造により受信可能な前記場強度に対応する電圧が現れる回路点における電圧が
    所与の場強度敷居値を越える敷居越え位置に到達したことを検出することが可能
    な敷居越え検出手段と、 前記移動経路に沿って移動する前記回路が、前記回路点における前記電圧が前
    記所与の場強度敷居値より減少する敷居未満位置に到達したことを検出すること
    が可能であるような敷居未満検出手段と、 を含んでいることを特徴とする回路。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の回路において、 前記回路の前記支援手段が、 前記トランスポンダが前記敷居越え位置に到達したことの検出後に活性化する
    ことができ、該活性化の後に経過した期間を表す時間値を決定することができ、
    且つ、前記回路が前記敷居未満位置に到達したことの検出後に不活性化すること
    ができる時間値決定段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される時
    間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表すよ
    うな読出手段と、 を含んでいることを特徴とする回路。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の回路において、前記時間値決定段とし
    て計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ、該計数段
    の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこができ、該数
    値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする回路。
  39. 【請求項39】 請求項35に記載の回路において、 該回路は前記通信装置の伝送コイル構造により伝送磁場を発生することができ
    る移動経路に沿って移動可能であり、該伝送磁場は前記移動経路に沿って先ず最
    大場強度値まで増加するような場強度変化を有すると共に、次いで前記最大場強
    度値から減少するような場強度変化を有し、 前記回路の前記支援手段が、 前記回路が前記通信装置との通信接続状態に入り、従って前記通信装置と前記
    回路との間の通信領域内に存在することを検出することが可能な存在検出手段と
    、 前記回路が前記通信装置との通信接続から離脱し、結果として前記通信領域内
    に存在しないことを検出することができる不存在検出手段と、 を含んでいることを特徴とする回路。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の回路において、 前記支援手段が、 前記回路が前記通信装置との通信接続状態に入ったことの検出後に活性化する
    ことができ、該活性化の後であって前記回路が前記通信領域内にある間に前記活
    性化後に経過した期間を表す時間値を決定することができ、且つ、前記回路が前
    記通信装置との通信接続から離脱したことの検出後に不活性化することができる
    ような時間値決定段と、 前記時間値決定段により該段の前記活性化と前記不活性化との間で決定される時
    間値を読み出すことができ、該時間値が前記通信期間の少なくとも一部を表すよ
    うな読出手段と、 を含んでいることを特徴とする回路。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の回路において、前記時間値決定段とし
    て計数段が設けられ、該計数段は活性化及び非活性化することができ、該計数段
    の活性化の後、該計数段により前記時間値として数値を決定するこができ、該数
    値が所与の時間単位が経過した連続する回数を表すことを特徴とする回路。
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