JP2003506399A - 構造的完全性を有する練薬を作成する手段 - Google Patents

構造的完全性を有する練薬を作成する手段

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤に関する。錠剤は少なくとも1つの活性物質と、複数の賦形剤の混合物とを含む。賦形剤は所望の特性と物理的性質を提供し、錠剤が焼結されときには優れた錠剤結合特性が得られる。錠剤は経口投与用であり、水が存在する状態で溶解する。水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤を調製するプロセスも開示される。該プロセスは、少なくとも1つの炭水化物と少なくとも1つの構造用タンパク質またはポリマーとを、乾燥させると高い多孔性を提供する適当な溶媒に溶解させる工程と;前記溶解させた混合物を噴霧乾燥して、マトリクスかビーズを得る工程と;少なくとも1つの結合用ポリマーと少なくとも1つの活性薬を前記マトリクスかビーズと乾燥混合して、錠剤にする前の製剤を得る工程か、少なくとも1つの活性薬を噴霧乾燥前にマトリクスまたはビーズに溶解または分散された成分に加える工程と;製剤を圧縮して錠剤を得る工程と;結合用ポリマーの状態が変化するか結合用ポリマーが溶融し、温度が周囲温度に低下させるにつれて前記ポリマーが再び凝固するのに十分な時間および温度で、前記錠剤を焼結する工程と;から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、主に患者への経口投与向けの、急速に溶解または崩壊する固体剤形
に関する。
【0002】 (発明の背景) 患者のコンプライアンス(治療法に患者が従う確かさ)は、依然として健康管
理における重要な問題である。コンプライアンスは薬物投与の経路や回数を含む
がそれらに限定されない多くの要因により左右される。投与回数は、長時間作用
する持続放出性または制御放出性の医薬製剤を投与することで減らせる場合があ
る。そのような技術は、特に経口投与に関して多大な利益がある。しかしながら
、経口の剤形はそれ自体、患者のコンプライアンスに悪影響を及ぼす重大な欠点
をしばしば有している。
【0003】 経口の剤形は、人口の一部にとっては重要な問題であり続けている。多くの患
者は、固体の剤形を飲み込むことができないか、飲み込みたがらない。この問題
が主として子供と高齢者で生じるが、飲み込みに関する問題はそのような人口の
一部に限定されるわけではない。ある症状または疾病状態は、飲み込み障害より
明らかとなる。そうでなくても、健康な個体が飲み込みに関する問題を示す可能
性もある。その原因に関係なく、そのような飲み込み障害は深刻に患者のコンプ
ライアンスを損ない得る。さらに、飲み込み障害は人に限定されず、飲み込みは
動物に投薬する際の重要な問題でもある。
【0004】 製薬業界は、従来の錠剤に付随する飲み込み障害を回避する経口投与の形式の
必要性を長い間認めてきた。シロップ剤、エリキシル剤、スラリーを含むマイク
ロカプセル剤、ならびに他の新規な錠剤またはカプセルの剤形が開発されている
。それらの剤形はいずれも理想ではなく、それぞれに欠点がある。その欠点とし
ては、調製プロセスにより多くの費用がかかることおよび/または包装材料がよ
り高価であることが挙げられる。
【0005】 多くの研究者が、飲み込みの問題を無くすか最小限にするために様々な技術に
ついて記述している。Alkireら、米国特許第5,607,697号は、活
性成分を含むコアと、味が甘くて感覚が冷たい化合物とを各々が有する、複数の
マイクロパーティクルから構成される経口剤形を開示している。そのような化合
物は、マンニトール、ソルビトール、人工甘味料とメントールの混合物、砂糖と
メントールの混合物、またはサリチル酸メチルから成るグループより選択するこ
とが可能である。
【0006】 この問題の別の解決法が、Wehlingらの米国特許第5,178,878
号に記述されており、この特許はマイクロパーティクルを含む特定の発泡性剤形
に関する。Wehlingらの発泡性剤形は、直接経口投与するための発泡性剤
形を提供する。剤形は、口内で急速に崩壊してそのマイクロパーティクルを消化
のためにスラリーとして放出するよう設計されている。Wehlingらに従っ
て製造された剤形は患者の口の中に置くことが可能である。剤形に含まれる発泡
物は患者の唾液に触れると活性化され得る。その後、錠剤は崩壊する。
【0007】 Kaellstrandらの米国特許第4,994,260号は医薬混合物に
関する。該混合物は、物質の制御放出のために使用される。Kaellstra
ndらによれば、液体の剤形が、「シンク」とも呼ばれる放出制御物質の溶液に
懸濁された乾燥粉末かマイクロカプセルかのいずれかを用いて製造される。代わ
りに、放出制御物質を薬剤と共にカプセルシェルに入れてもよい。放出制御物質
には、特に、炭水化物および炭水化物関連合成物、二糖類、単糖類、グリセロー
ル、グリコール、単糖類の配糖体、およびエチレングリコールに由来する物質が
含まれる。
【0008】 Boderらの米国特許第5,126,151号はカプセルに包まれた混合物
に関する。Boderらは経口剤形のゴムやキャンディーの構造について言及す
る。Boderらによれば、マイクロカプセルは、甘味料、薬物(medica
ment)、薬(drug)、香料等を始めとする多様な物質から選択可能なコ
ア物質を用いて作成される。そのような物質は、単独でも組み合わせでも、また
、1回の送達系システムでも複数回の送達系システムでも、使用することができ
る。すなわち、1または複数のそのような物質が1つのコーティングマトリクス
内に存在してもよいし、マトリクスにより個別コーティングされて最終生成物で
単独または組み合わせて使用されてもよい。得られる製剤は、塩化カリウム等の
ような不快な味の薬をマスキングし、薬の消費を患者にとってより魅力的なもの
にする。剤形はチュアブル錠の形式で調製し得る。
【0009】 Schobelらの米国特許第4,824,681号とWeiらの米国特許第
4,590,075号も重要である。例えばチューインガム中の甘味料の放出を
延長するために、やはりカプセルに入れられた甘味料が使用されている。
【0010】 Cousinらの米国特許第5,464,632号は、水を使用するか使用し
ないで経口投与される急速崩壊錠剤を開示している。錠剤は活性物質と、複数の
賦形剤の混合物とを含有する。活性物質は多数のパーティクルであり、コーティ
ングを施した微結晶、コーティングを施したマイクロ顆粒、またはコーティング
がないマイクロ顆粒の形をしている。複数の賦形剤の混合物は、崩壊の原因とな
る賦形剤を含む。錠剤は、飲み込まれるよう意図されており、崩壊は、崩壊の原
因となっていると共に少なくとも1つの崩壊剤および少なくとも1つの膨潤剤か
ら成るグループから選択される賦形剤の作用下で、60秒未満に起こる。
【0011】 Cherukuriらの米国特許第5,587,172号は、外面を美しくし
たユニットに関する。このユニットは口の中で速く分散すると共に、溶液を使用
しなくてもフラッシュフロープロセスを受けることが可能な炭水化物を含む原料
を該プロセスにかけてシヤー形マトリクスを提供する工程と;シヤー形マトリク
スの結晶化を開始する工程と;シヤー形マトリクスと添加物を組み合わせること
により、流動可能で固めることができるマイクロパーティクルを形成する工程と
;少なくとも部分的に結晶化されたシヤー形マトリクスを含むステップ「c」で
得られたマイクロパーティクルを固めて最終ユニットを形成する工程と;により
調製される。
【0012】 Goleらの米国特許第5,558,880号は、(a)分散物の重量で約0
.1%〜約7.5%のマトリクス材料を含むマトリクス材料分散物を形成する工
程とから成る、水中で急速に分散するマトリクス材料の多孔性ネットワークを含
む固体の多孔性送達マトリクスを調製する方法に関する。マトリクス材料は、マ
トリクス形成剤と、約2〜12の炭素原子を有する1または複数のアミノ酸とを
含む。次に、マトリクス材料分散物は、凍結乾燥されるか固体溶解を受けて、固
体の多孔性送達マトリクスが形成される。
【0013】 多くの会社は、凍結乾燥技術を使用して、急速に溶解する経口錠剤を開発する
ことを試みている。それらの生成物にも多くの欠点が付随している。第1に、水
に溶解する化合物が、凍結−乾燥サイクルを妨害する。第2に、製品の味が不快
であるか悪いことが多い。第3に、凍結乾燥プロセス自体、時間がかかると共に
高価である。凍結乾燥された製剤は、水溶性の活性成分と共に使用することがで
きず、低用量の活性成分に制限される。さらに、そのような錠剤は非常に脆くて
特殊な包装法を必要とするため、最終生成物のコストが増大する。
【0014】 さらに別の製造業者は、急速に溶解する錠剤を作成するために発泡を使用する
。錠剤をばらばらに吹き飛ばすために錠剤内で二酸化炭素が生成される。この場
合も、このプロセスによって調製された錠剤は非常に脆く、特殊で費用のかかる
包装法を必要とする。
【0015】 別の製造業者は、急速に溶解する錠剤マトリクスとして、スピンにかけたスク
ロース(「綿菓子」)を使用する。これはスピンにかけたスクロースが吸湿性を
有するため、不適当な技術である。この場合も、得られた錠剤は非常に脆く、特
殊な包装を必要とする。
【0016】 さらに他の製造業者は、噴霧乾燥プロセスを使用して、3%ゼラチンビーズの
調製物を溶解させた。これは、スループットの点であまり効率的ではない。動物
ゼラチンおよび砂糖を使用して他の成分と混合される噴霧乾燥ビーズが調製され
、錠剤は、錠剤形成機を用いて打ち抜きされる。
【0017】 水または液体を必要とせずに急速に患者の口の中で溶解する急速溶解経口錠剤
(つまり溶ける錠剤)に対する要求が、当該技術分野ではいまだに存在する。水
または別の適当な液体は、有益でなかったり、容易に利用できなかったりする可
能性がある。あるいは患者は飲み込み障害を経験する可能性がある。いずれの状
況でも、大量の活性成分または薬を組込むことが可能で、かつ口の表面と接触す
ると活性成分を放出することが可能な錠剤を使用することが望ましい。
【0018】 このように、より望ましい経口医薬剤形の開発に技術は長い間苦闘しているが
、改良型の経口剤形に対しては長い間感じられていた要求がいぜんとして存在す
る。
【0019】 本発明の目的は、約60秒以内(好ましくは約10秒)に口の中で崩壊し、か
つ許容できる口腔感覚を有する、比較的急速に溶解する経口剤形を開発すること
にある。
【0020】 本発明のさらなる目的は、高価な包装法を必要とせずに、優れた味を備えた、
投与が便利で、1ユニット用量当たりの活性成分の装薬量が高い錠剤を開発する
ことにある。
【0021】 (発明の要約) 本発明によれば、水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤であっ
て、少なくとも1つの活性物質と、所望の特性と物理的性質を提供する複数の賦
形剤の混合物とを含み、錠剤が焼結されたときに優れた錠剤結合特性が得られる
、急速崩壊錠剤が与えられる。前記錠剤は主として経口投与用であり、水が存在
する状態で溶解するか崩壊する。急速崩壊錠剤中の複数の賦形剤の混合物は、錠
剤が焼結されたときに所望の口腔感覚特性と物理的性質を提供する。焼結は好ま
しくは約50℃〜120℃の範囲で行なわれる。混合物は少なくとも1つの結合
用ポリマーを含んでもよく、その結合用ポリマーは好ましくは約1,000〜1
00万の分子量を有するポリエチレングリコールである。急速崩壊錠剤は好まし
くは構造用ポリマーかタンパク質を含み、それは好ましくはゼラチン、より好ま
しくは魚のゼラチンである。
【0022】 出願人は、水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤を調製するプ
ロセスも発見した。該プロセスは、少なくとも1つの炭水化物と少なくとも1つ
の構造用タンパク質またはポリマーとを、乾燥させると高い多孔性を提供する適
当な溶媒に溶解させる工程と;前記溶解させた混合物を噴霧乾燥して、マトリク
スかビーズを得る工程と;少なくとも1つの結合用ポリマーと少なくとも1つの
活性薬を前記マトリクスかビーズと乾燥混合して、錠剤にする前の製剤を得る工
程か、または少なくとも1つの活性薬を乾燥前に、錠剤にする前の状態になって
いる溶解成分に加える工程と;錠剤にする前の製剤を圧縮して錠剤を得る工程と
;結合用ポリマーの状態が変化するか結合用ポリマーが溶融し、温度が周囲温度
に低下させるにつれて前記ポリマーが再び凝固するのに十分な時間および温度で
、前記錠剤を焼結する工程と;から成る。
【0023】 (本発明の好ましい実施形態の詳細な説明) 本発明は、多孔性製剤を作成することにより先行技術に関連した欠点の多くを
回避した、凍結乾燥が不要な急速溶解多孔性錠剤の調製を包含する。そのような
急速溶解錠剤は即時性放出製剤に特に適していると同時に、持続性および制御性
放出の用途にも有効である。さらに、本発明は人への薬の投与に特に適している
と同時に、上記の教示により調製された投薬ユニットは動物への薬の投与や迅速
診断試験キットのような他の用途にも適していることが予想される。
【0024】 本発明は、噴霧乾燥したマトリクスまたはビーズの形成に関する。マトリクス
またはビーズは追加の結合剤および構造剤と共に後に圧縮錠剤の構成に組み込ま
れ、結合剤および構造剤は焼結工程の間、熱により活性化される。
【0025】 本発明の利点は、本発明が味覚マスキング技術を組み込むことができることで
ある。さらに、活性成分または薬を乾燥状態で製剤に加えることができるので、
多様な異なる種類の化合物または活性成分を製剤中に使用することができる。活
性成分は、溶解度とは無関係に噴霧乾燥可能な懸濁液またはスラリーに入れるこ
とが可能である。これらは本発明の実施に関連する重要な利点である。
【0026】 本発明の組成物は、より高いペイロードを備えることが可能である。すなわち
、小さな錠剤サイズを維持しつつ、1ユニット用量当たりの活性成分の量がより
大きい。例えば、2,500mg以内の投薬範囲、より可能性がある投薬範囲と
しては1,000mg以内の投薬範囲が可能である。人に対する投薬範囲は、一
般に、約2mg〜500mg、好ましくは10mg〜250mgにわたる。
【0027】 また、本発明のプロセスは、凍結乾燥に付随するかなりの時間と費用を有効に
回避する。凍結乾燥は、活性成分の量を1ユニット用量当たり約100mgまで
に制限し、凍結プロセスを妨害する高い水解度を示す活性成分を組込むことがで
きず、望ましくない味を持つ候補薬の使用を排除してしまう。
【0028】 さらに、本発明のプロセスは発泡物や二酸化炭素の放出に依存しないので有利
である。その理由は、薬が発泡の速度を妨害することがあまりに多いせいもあっ
て、上記プロセスでは活性成分の量がやはり制限され、そのため、錠剤の溶解/
崩壊の速度に影響する可能性があるためである。
【0029】 本発明の望ましい急速溶解剤形は、通常3〜60秒、好ましくは10〜30秒
以内で口中で急速に溶解または崩壊する。本発明の剤形はさらに、広範な用量レ
ベルの組み込みを許容する。活性成分の溶解度や不溶性は製剤に影響しない。本
発明の製剤は、味覚マスク形式と制御放出形式の両方を組み込むことが可能であ
る。
【0030】 本発明の製剤は、バルクボトル、ストリップ、ブリスター等の多様な包装形式
に包装することが可能な、丈夫な経口剤形の生産を許容する。 本発明のプロセスは、味覚マスキングを好ましくは組み込むことが可能な、1
または複数の活性成分または薬から成る経口急速溶解剤形を提供する。処方は、
特定の活性成分のクラス、カテゴリー、タイプに限定されず、広範な活性成分ま
たは化合物が許容され、それらは水に可溶であっても水に不溶であってもよい。
【0031】 先行技術の急速溶解剤形は脆い傾向があり、味覚マスキングを組み込むことが
できず、および/または多くの薬剤に対して作成できない。主たる技術は、現在
の技術の限界に取り組んでおり、はるかに受け入れられる急速溶解経口剤形の調
剤を許容する。
【0032】 本発明の実施では、炭水化物が構造用ポリマーかタンパク質と組み合わされる
。本発明の実施に使用される適当な炭水化物には、スクロース、マンニトール、
ソルビトール、キシロース、デキストロース、フルクトース、マンノース等が包
含される。本発明の実施に有用な炭水化物の量は、形成された錠剤全体にかさ(
バルク)を供給するのに十分な量であり、約20%〜95%に及び得る。
【0033】 本発明の実施において有用な構造用ポリマーかタンパク質は、寒天、ゼラチン
、卵白アルブミン、コンドロイチン等である。好ましい構造用ポリマーまたはタ
ンパク質はゼラチンである。最も好ましいゼラチンは魚のゼラチンである。魚の
ゼラチンは、本発明の噴霧乾燥したマトリクスまたはスプレー上の物質を非常に
高い濃度にする低いブルーム強度を持つため、特に有利である。さらに魚ゼラチ
ンは、錠剤が口の中で容易に溶解することを可能にする多孔性の支援構造を結局
提供するため、有利である。
【0034】 標準ゼラチンの使用に対立するものとしての魚のゼラチンの使用に関して、他
の利点がある。標準ゼラチンはブタまたは雌牛に由来し得る。適法な生成物の調
製や狂牛病に関連する心配は、魚ゼラチンの使用によって除去される。さらに、
2〜3%の固形物を含む標準ゼラチンを溶液に入れると、標準ゼラチンは100
〜300のブルーム強度を有し、有効な噴霧乾燥には高すぎる粘性を示すので、
標準ゼラチンは噴霧乾燥することができない。他方、魚ゼラチンは約0〜25し
かブルーム強度がないため、結果として噴霧乾燥プロセスがより効率的になる。
【0035】 本発明の実施に有用なゼラチンの量は、錠剤に構造または支持を与えるのに十
分な量であり、約0.1%〜20%、好ましくは1〜3%の範囲に及ぶ。
【0036】 炭水化物/タンパク質混合物が次に溶媒に溶解される。適当な溶媒には、水、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等、またはそれらの混合物が包含さ
れる。好ましい溶媒は、約1:100〜1:1に及ぶ比のエチルアルコールと水
の組み合わせである。溶媒は、乾燥すると錠剤に所望の多孔性を与えるのに十分
な量で存在する。
【0037】 炭水化物と構造用のタンパク質またはポリマーとを使用して形成されたマトリ
クスまたはビーズは、低密度錠剤が形成されることを最終的に可能にし、マトリ
クスまたはビーズは噴霧乾燥法を用いて容易に調製される。従って、最終的な錠
剤の強さは、噴霧乾燥させたマトリクスまたはビーズを、他の活性成分または構
成成分と共に結合用ポリマーと混合することにより増大される。代わりに、活性
成分または化合物を、溶媒または溶解構成成分に加えるときに、そのように活性
成分を含むよう噴霧乾燥されてもよい。活性薬または薬剤は多くの方法でプロセ
スに導入することが可能である。
【0038】 マトリクスまたはビーズは当該技術技術で周知のいかなる噴霧乾燥技術を使用
しても得られる。噴霧乾燥工程は、急速に溶解するマトリクスまたはビーズを生
産するように意図される。噴霧乾燥ユニットおよび使用した技術は、選択したユ
ニットに依存して変わり、本発明の生成物を得るために当業者に容易に決定可能
である。
【0039】 錠剤にする前の製剤には、活性薬剤と共に結合用ポリマーも加えることが可能
である。そのような3つの構成成分を乾燥混合し、好ましくは光圧縮の下で圧縮
し、錠剤を形成する。そのような圧縮錠剤を次に焼結し、丈夫な最終錠剤を形成
する。代わりに、結合用ポリマーは、構造用ポリマーまたはタンパク質ならびに
炭水化物および/溶媒と共にも導入することが可能である。このように、結合用
ポリマーは、多くの方法でプロセスに導入され得る。
【0040】 プロセスの変形例では、活性薬は、図の右側に描かれた代替経路で、噴霧乾燥
させた錠剤にする前の製剤に加えられ得る。すなわち、医薬としての活性薬剤ま
たは薬は、噴霧乾燥工程の前に、溶媒と共に、または溶媒に溶かした炭水化物お
よび構造用ポリマーと共に、導入され得る。
【0041】 プロセスのさらに別の変形例では、図の左側に描かれた結合用ポリマーが構造
用タンパク質または炭水化物と共に加えられてもよいし、代わりに、結合用ポリ
マーは炭水化物、構造用タンパク質、および任意の活性成分と共に任意の順序で
直接溶媒に溶解されてもよい。他の変形例と同様、プロセスのこのような変形例
は、医薬製剤の当業者には周知である。
【0042】 本発明の実施に有用な好ましい結合用ポリマーまたは薬剤には、ポリエチレン
グリコール;C12−C18脂肪酸アルコール(好ましくはステアリルアルコール)
;ポリペプチド等が含まれる。ポリペプチドは約100〜300,000ダルト
ンの範囲のアミノ酸の任意の配列であり得る。上述のもののいずれも本発明の実
施に有用である。好ましい結合用ポリマーは約1,000〜1,000,000
の分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)である。PEGは、好まし
くは50℃〜90℃で溶け、最終焼結工程の温度が低下するにつれて再び固化す
る。PEGは水溶性であり、結合剤としても毛管引力剤としても機能し得る。本
発明の実施に有用な結合用ポリマーの量は、最終錠剤に剛性または強度を与える
ために焼結した時に溶解するのに十分な量であり、該ポリマーは最終生成物の重
量の0.5%〜25%までの範囲であり得る。
【0043】 手での圧縮や錠剤形成装置の使用を始めとする圧縮用に使用されるいかなる技
術も本発明の実施に有用である。そのような錠剤形成装置が、Remingto
n‘s Pharmaceutical Sciencesに論じられており、
これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものとする。
【0044】 急速溶解崩壊錠剤の生産の最終工程は、圧縮錠剤の熱処理または焼結に関する
。熱処理は錠剤内結合を形成し、錠剤の形状を一つに結びつけるよう支援する。
加温は、オーブン、電子レンジ等で行うことが可能である。一般に、実験室のオ
ーブンは約50℃〜100℃に設定される。加温時間は混合物の正確な組成に依
存するが、1分〜2時間まで、好ましくは3分〜45分の間の任意の時間にわた
り得る。加温工程は、固体のポリエチレングリコール等の結合用ポリマーを溶解
するように意図される。より典型的には、焼結は約10分間で約90℃で行なわ
れる。熱処理または焼結工程は錠剤の強度および耐久性を改良し、それにより特
別な包装法の必要を無くし、錠剤が、製造、出荷、および消費者の使用の間に押
し合うことを可能にする。他の加熱/焼結手段も使用することが可能であり、そ
れは産業上の加温プロセスに精通しているものにはよく知られているであろう。
赤外線加熱、紫外線(CV)や他の短波放射線、マイクロ波加熱、放射加熱およ
びそのような属性を備えるよう設計された産業装置のような加温プロセスを等し
く使用することが可能である。
【0045】 本発明の実施にはいかなる医薬成分または活性薬剤も有効であり、そのような
成分または薬剤には、ビタミン、ミネラル、栄養補助食品のような全身に分配さ
れる医薬成分や全身に分配されない薬が含まれる。
【0046】 医薬成分には、制酸剤、鎮痛剤、抗炎症剤、抗生物質、抗ウイルス薬、駆虫薬
、緩下剤、食欲抑制薬、抗ヒスタミン剤、抗喘息薬、気管支拡張薬、緩下剤、抗
膨満薬、抗偏頭痛薬、鎮静剤、抗機能亢進薬、抗高血圧薬、精神安定剤、抗鬱薬
、充血除去薬、βブロッカー、H2−拮抗薬、鎮咳剤、充血除去薬、アルカロイ
ド類、イオン交換樹脂、抗コレステロール血症薬、抗脂肪薬、抗不整脈薬、解熱
剤、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、冠状動脈血管拡張薬、中枢拡張
剤、末梢血管拡張薬、抗感染薬、向精神薬、抗躁病薬、神経弛緩薬、中枢神経系
刺激薬、胃腸薬、鎮静剤、抗下痢製剤、抗狭心症薬、末梢および中枢血管拡張薬
、抗高血圧薬、血管収縮薬、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫瘍または抗癌剤、抗
凝血薬、抗血栓症薬、催眠薬、制吐剤、制嘔吐剤、抗痙攣薬、神経筋薬、抗血糖
および低血糖薬、甲状腺および抗甲状腺製剤、利尿薬、鎮痙薬、子宮弛緩薬、抗
肥満薬、同化促進薬、エリスロポエチン薬、造血薬、尿酸排泄剤、植物抽出物、
造影剤、咳止め、粘液溶解薬または粘液調節薬、抗尿酸血症薬、免疫抑制薬、コ
レステロール低下剤、ホルモン、酵素、心拍作用薬、動脈高血圧の治療に使用さ
れる薬、抗偏頭痛薬、血液凝固作用薬、抗癲癇薬、筋弛緩薬、抗パーキンソン薬
、食欲不振誘発薬、ビタミン、ミネラル、栄養補助食品、栄養添加物、およびこ
れらの混合物が含まれる。
【0047】 本発明で使用されると想定される特に好ましい活性成分は、制酸剤、H2−拮
抗薬、および鎮痛剤である。例えば、制酸剤の用量は、炭酸カルシウムを単独で
または水酸化マグネシウムおよび/または水酸化アルミニウムと組み合わせて使
用して調製することが可能である。さらに、制酸剤はH2−拮抗薬と組み合わせ
て使用することが可能である。
【0048】 鎮痛剤には、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、アセトアミノフェ
ン等と、カフェインが含まれる。 本発明で使用される他の好ましい薬または活性成分には、Immodium
ADのような抗下痢剤、抗ヒスタミン剤、咳止め、充血除去薬、ビタミン、およ
び呼吸清涼剤が含まれる。本明細書での使用に想定されるものにはさらに、Xa
nax等の不安緩解剤、ClozarilやHaldol等の抗精神病薬;Vo
ltarenやLodine等の非ステロイド性抗炎症剤(NSAID);Se
ldane、Hismanal、RelafenおよびTavist等の抗ヒス
タミン剤;KytrilやCesamet等の制吐剤;VentolinやPr
oventil等の気管支拡張薬;Prozac、ZoloftおよびPaxi
l等の抗鬱薬;Imigran等の抗偏頭痛薬、Vasotec、Capote
nおよびZeetril等のACE−阻害剤;Nicergoline等の抗ア
ルツハイマー薬;Procardia、AdalatおよびCalan等のCa +2 拮抗薬が含まれる。
【0049】 本発明での使用が想定される一般的なH2−拮抗薬には、シメチジン、塩酸ラ
ニチジン、ファモチジン、ニザチジン、エブロチジン、ミフェチジン、ロキサチ
ジン、ピサチジンおよびアセロキサチジンが含まれる。
【0050】 本発明の実施に最も有用な活性成分には、イブプロフェン、ニトログリセリン
、クラリスロマイシンおよびアジスロマイシンが含まれる。 本開示中で使用する場合、用語「ビタミン」とは、食事に必要とされる微量な
有機物のことを指す。本発明の目的で、用語「ビタミン」には、チアミン、リボ
フラビン、ニコチン酸、パントテン酸、ピロキシジン、ビオチン、葉酸、ビタミ
ンB12、リポ酸、アスコルビン酸、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、およ
びビタミンKが含まれるが、それらに限定されるわけではない。「ビタミン」と
いう用語の中には、さらにその補酵素も含まれている。補酵素には、チアミンピ
ロリン酸(TPP)、フラビンモノヌクレオチド(FMM)、フラビンアデニン
ジヌクレオチド(FAD)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)
、ニコチンアミドアデニドジヌクレオチドリン酸(NADP)、補酵素A、ピリ
ドキサールリン酸、ビオシチン、テトラヒドロ葉酸、補酵素B12、リポイルリシ
ン(CoA)、11−cis−レチナール、1,25−ジヒドロキシコレカルシ
フェロールが含まれる。用語「ビタミン」にはさらにコリン、カルニチンおよび
α,β,γ−ガンマカロチンも含まれる。
【0051】 本開示中で使用する場合、用語「ミネラル」とは、人の食事に必要とされる無
機物や金属等のことを指す。従って、本明細書で使用される用語「ミネラル」に
は、カルシウム、鉄、亜鉛、セレン、銅、ヨウ素、マグネシウム、リン、クロム
等、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0052】 本明細書で使用する場合、栄養補助食品とは、少量で投与されたときに認めう
る程度の栄養上の効果がある物質のことを意味する。栄養補助食品には、ハチ花
粉、ふすま、コムギ胚芽、ケルプ、タラ肝油、チョウセンニンジンおよび魚油の
ような成分や、アミノ酸、タンパク質およびそれらの混合物が含まれるが、それ
らに限定されるわけではない。理解されるように、栄養補助食品にはビタミンと
ミネラルを組込むことが可能である。
【0053】 一般に、各錠剤に組み入れる医薬成分の量は、薬剤学の周知の原則に従って選
択され得る。特に有効量の医薬成分が想定される。用語「有効量」とは、例えば
医薬に関して言えば、医薬として有効な量が想定されることが理解される。医薬
として有効な量とは、必要なまたは所望の治療反応を導き出すのに十分な薬また
は医薬として活性な物質の量であり、言いかえれば、患者に投与された時に認め
うる程度の生体反応を導き出すのに十分な量である。ビタミンかミネラルに関し
て使用される場合、用語「有効量」とは、患者に対する特定成分のアメリカ栄養
摂取勧告量(「RDA」)の約10%以上の量のことを意味する。例えば、意図
した成分がビタミンCである場合、有効量のビタミンCにはRDAにRDAの1
0%以上を提供するのに十分なビタミンCの量が含まれる。通常、錠剤がミネラ
ルかビタミンを含む場合、錠剤はそれより高い量、好ましくは適切なRDAの約
100%かそれより多くの量を含む。
【0054】 使用される活性薬剤の量は、数ミリグラム〜2500ミリグラムまで広く変わ
り得る。もちろん、剤形の大きさ、他の成分の要求量、および例えば一回量を構
成する錠剤の数は、使用可能な医薬として活性な成分の量に対する上限に影響を
及ぼす。しかしながら一般に、約0.1〜2,500ミリグラムの間の活性薬剤
が本発明に従って使用される。より好ましくは約1〜約500ミリグラムの間、
もっとも好ましくは5〜約250ミリグラムの間の活性薬剤が使用される。別の
言い方をすると、完成した剤形の重量を基準として、剤形の約0.1〜約67%
が活性薬剤であり得る。より好ましくは、活性薬剤の量は、完成した剤形の合計
重量を基準として、約0.6〜約34重量%の間で変わり得る。(この計算のた
めに750mgの錠剤を使用した。)
【0055】 本発明の急速溶解/崩壊錠剤を形成するには、すなわち実際には剤形を調剤す
るには、他のアジュバントも使用することが可能である。アジュバントには例え
ば、硫酸カルシウムNF、二塩基性リン酸カルシウムNF、三塩基性硫酸カルシ
ウムNF、デンプン、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、変性デンプン、ラ
クトース、スクロース等、staRx、Avicel、Solka−Floc
BW40アルギン酸、Explotab、AUTOTAB、グアガム、カオリン
、Vecgum、ベントナイト等が含まれる。一般に、それらは20%(w/w
)以内に使用され得るが、3〜5%(w/w)という低い量で使用されることが
多い。
【0056】 本発明による成分に加えて、本発明の剤形には、香味料、希釈剤、着色料、結
合剤、充填剤、圧縮用賦形剤、非発泡性崩壊剤、およびWehlingらに開示
されたような潤滑剤が含まれ得る。芳香剤、染料、甘味料(人工および天然の両
方を含む)ならびに他の添加物も存在し得る。
【0057】 組成物に組み込まれる香味料は、人工着香油および着香用芳香薬および/また
は天然油、植物、葉、花、果物等からの抽出物、ならびにそれらの組み合わせよ
り選択され得る。そのようなものとして、桂皮油、冬緑油、ハッカ油、クローバ
油、乾草油、アニス油、ユーカリ樹、バニラ、レモン油、オレンジ油、ブドウ油
およびグレープフルーツ油のような柑橘属の油、リンゴ、桃、西洋ナシ、イチゴ
、ラズベリー、桜桃、プラム、パイナップル、アンズ等を始めとする果実精油が
含まれる。香味料は、約0.5〜3.0パーセントの範囲の量で存在し得る。本
発明の潤滑剤は、組成物全体に基づいて、20重量パーセントまで、好ましくは
0.5〜約4重量パーセントの間で使用され得る。
【0058】 充填剤は、錠剤のかさを増すために使用され得る。一般に使用される充填剤の
うちの一部は、硫酸カルシウム、二塩基性および三塩基性のデンプン、炭酸カル
シウム、微結晶性セルロース、変性デンプン、ラクトース、スクロース、マンニ
トール、およびソルビトールである。
【0059】 甘味料は、非限定的な以下の列挙から選択されうる:グルコース(コーンシロ
ップ)、デキストロース、転化糖、フルクトースおよびそれらの混合物(担体と
して使用しなかった時);サッカリンと、ナトリウム塩を始めとするその種々の
塩;アスパルテーム等のジペプチド甘味料;ジヒドロカルコン化合物、グリシリ
ジン;Stevia Rebaudiana(ステビオシド);スクラロース等
のスクロースのクロロ誘導体;ソルビトール、マンニトール、シリトール等の糖
アルコール。さらには、水素化デンプン水解物および合成甘味料3,6−ジヒド
ロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド
、特にカリウム塩(アセスルファム−K)およびそのナトリウムとカルシウム塩
が想定される。他の甘味料も使用され得る。
【0060】 他の成分には、錠剤の形成の容易さと一般的な質に寄与する結合剤が含まれる
。結合剤には、デンプン、予めゼラチン化したデンプン、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチ
ルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキサゾリドン、ポリビニルア
ルコール等が含まれる。
【0061】 潤滑剤も錠剤の形成に有用である。潤滑剤には、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水素化植物油、sterotex
、ポリオキシエチレン、モノステアリン酸塩、滑石、ポリエチレングリコール、
安息香酸ナトルウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、軽
油等が含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0062】 更に、水性環境における圧縮錠剤の崩壊性を高めるために、分散促進剤を任意
に使用することが可能である。分散剤には、高いHEB(親水−親油平衡)乳化
剤として、デンプン、アルギン酸、ポリビニルピロリドン、グアガム、カオリン
、ベントナイト、精製木材セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、等方
性非結晶ケイ酸および微結晶性セルロースが含まれる。
【0063】 他の成分も本発明に使用することが可能であり、それにはデンプン、滑石、ス
テアリン酸マグネシウムおよびカルシウム、ステアリン酸亜鉛、二塩基性リン酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウムおよびケ
イ酸エーロゲル等の流動促進剤が含まれる。
【0064】 さらに、着色添加物も錠剤を調製するのに使用することが可能である。そのよ
うな着色添加物には、食用、薬用、化粧品用の着色料(FD&C)、薬用と化粧
品用の着色料(D&C)、または外部薬と化粧品用の着色料(外部D&C)が含
まれる。これらの着色料または染料(その対応するレーキと共に)および特定の
天然ならびに誘導着色剤が、本発明の実施に有用である。レーキは水酸化アルミ
ニウムに吸着される染料である。着色剤は、全組成物の0.1〜3.5重量パー
セントに及び得る。
【0065】 医薬製剤の当業者には、上述の成分をプロセスに導入する時期がわかる。最も
可能性の高い導入のポイントは、乾燥混合工程の間である。 本発明は、患者の口の中で急速に崩壊する錠剤を製造する方法である。本発明
に従って生産された、急速溶解/崩壊ユニットまたは剤形は、ほとんど即座に崩
壊/溶解する。しかしながら、生成物の完全性を劣化させないで包装および配布
用に扱うことができるように、そのような錠剤を製造することが可能である。
【0066】 過去には、錠剤は主として、包装および配布に必要な取り扱いを行うのに必要
な硬さを与えるために、極端な高圧下で供給原料を圧縮することで製造されてい
た。従って、そのようにして生産された先行技術の錠剤は、錠剤が口内で急速に
崩壊する能力をその高い密度が減少させるという点で制限されていた。高い圧縮
に起因する高密度包装は、錠剤の内部の崩壊および湿潤を妨害する。
【0067】 しかしながら、本発明の結果として、口の中で非常に速く崩壊する錠剤を調製
する技術において、上述の重要な工程が行われた。実際、本発明により生産され
た錠剤は、数秒以内で好ましく崩壊することが可能である。
【0068】 本発明の急速崩壊/溶解錠剤は、インビトロ試験キット、試薬を含む診断試験
キット、免疫化剤、皮膚抗原、栄養素や医薬としての水性培養物、口腔衛生錠剤
、口の局在感染、眼への投与用の点眼剤を即座に調製する手段等にも有効である
。従って、本発明の新規な急速崩壊/溶解錠剤には、水性環境へ曝すことが必要
な種々の用途がある。
【0069】 以上のことは、本発明による錠剤の製造に関する特定の方法を詳述する以下の
実施例を参照するとより一層深く理解される。そのような実施例に関してなされ
ているすべての言及は、例示のためのものである。そのような言及は、本発明の
範囲および性質を制限するものとみなされるべきではない。
【0070】 (実施例1) この実施例の目的は、活性成分としての味覚マスキングされたマレイン酸クロ
ルフェニルアミンを含む、急速溶解錠剤を処方し、混合し、錠剤にすることであ
った。DescoteはParticle Dynamics社(ミズーリ州セ
ントルイス)の商標である。
【0071】 成分 量(g) 組成(%) Descote(商標)マレイン酸 1.4 7 クロルフェニルアミン、10% 噴霧乾燥したマトリクスビーズ 14.12 70.6 ポリエチレングリコールPEG−3350 3.2 16 甘味料 0.6 3.0 Cab−O−Sil 0.14 0.7 着色剤 0.1 0.5 香味料 0.14 0.7 ステアリン酸マグネシウム 0.1 0.5 目標の錠剤重量は約150mgだった。錠剤を約6.35ミリメートル(1/
4インチ)の円形パンチとダイのセットを使用して手で圧縮した。混合物を10
分間混合した。混合物を圧縮して、重量150mgの錠剤を生産した。
【0072】 圧縮錠剤をオーブンで50℃で50分間焼結した。錠剤は米国薬局方バスケッ
ト−ラックアセンブリ崩壊装置において約10秒間で崩壊した。 (実施例2) マレイン酸クロルフェニルアミン(CPM)を、錠剤マトリクス以外の構成成
分と共に原材料溶液に溶解した。溶液を噴霧乾燥させた。急速溶解錠剤マトリク
スビーズを生産した。ビーズは1.6%のCPMを含んでいた。
【0073】 成分 量(g) 組成(%) CPMを備えたマトリクス 231 76.0% PEG−3350 30 9.9% Tri−リン酸カルシウム 36 12.0% Cab−O−Sil 3 1.0% 目標の錠剤重量は約570mgだった。錠剤を約1.27センチメートル(1
/2インチ)の円形の水平な斜角がつけられた型押しの9つのステーションを備
えたストークスBB−2錠剤プレスで圧縮した。混合物を3分間混合した。混合
物を圧縮して、重量570mgの錠剤を生産した。
【0074】 圧縮錠剤をオーブンで90℃で10分間焼結した。錠剤は米国薬局方バスケッ
ト−ラックアセンブリ崩壊装置において15秒未満に崩壊した。 (実施例3) 急速溶解製剤を本発明に従って調製した。 錠剤マトリクスの噴霧乾燥を、溶媒回収用の付属の活性炭フィルタを備えた噴
霧乾燥器において実行した。
【0075】 図に示したように噴霧乾燥したマトリクスを処理し、やはり図に示したように
錠剤を90℃で焼結して調製した。調整された錠剤は、約60.96cm(2フ
ィート)の高さからテーブルに落としても損害を被らないという丈夫な性質を示
したにもかかわらず、30秒以内に口の中で崩壊した。
【0076】 このように、本発明の好ましい実施形態と現時点で考えられるものについて説
明してきたが、当業者には本発明の精神から逸脱することなく他の実施形態やさ
らなる実施形態がなされ得ることと、そのようなさらなる改変や変更を本明細書
に記述した特許請求の範囲の真の範囲内にあるものとして本発明に包含されるこ
とが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の急速溶解錠剤を調製するための製造プロセスを描いた図表
を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ストットラー、デニス アメリカ合衆国 63117 ミズーリ州 リ ッチモンド ハイツ ベレビュー 1519 (72)発明者 ライリー、トーマス シー. アメリカ合衆国 63021 ミズーリ州 マ ンチェスター ギャルウェイ ドライブ 762 Fターム(参考) 4C076 AA49 BB02 CC01 CC03 CC05 CC11 CC12 CC13 CC14 CC15 CC16 CC29 CC30 CC32 CC34 CC35 CC40 DD29 DD37 DD38 DD41C DD66 DD67 EE23 EE41 EE42 FF04 FF06 FF33 GG09 GG14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤であって
    、錠剤は少なくとも1つの活性物質と、所望の特性と物理的性質を提供する複数
    の賦形剤の混合物とを含み、錠剤が焼結されたときに優れた錠剤結合特性が得ら
    れる、急速崩壊錠剤。
  2. 【請求項2】前記錠剤は経口投与用である、請求項1に記載の急速崩壊錠剤
  3. 【請求項3】前記錠剤が水が存在する状態で溶解する請求項2に記載の急速
    崩壊錠剤。
  4. 【請求項4】前記賦形剤の混合物は錠剤が焼結されたときに所望の口腔感覚
    特性と物理的性質を提供する、請求項3に記載の急速崩壊錠剤。
  5. 【請求項5】前記賦形剤の混合物は少なくとも1つの結合用ポリマーを含む
    、請求項1に記載の急速崩壊錠剤。
  6. 【請求項6】前記結合用ポリマーがポリエチレングリコールである、請求項
    5に記載の急速崩壊錠剤。
  7. 【請求項7】前記ポリエチレングリコールが約1,000〜100万の分子
    量を有している、請求項6に記載の急速崩壊錠剤。
  8. 【請求項8】前記賦形剤の混合物が少なくとも1つの構造用ポリマーまたは
    タンパク質を含む、請求項1に記載の急速崩壊錠剤。
  9. 【請求項9】前記構造用ポリマーまたはタンパク質がゼラチンである、請求
    項1に記載の急速崩壊錠剤。
  10. 【請求項10】前記ゼラチンが魚のゼラチンである、請求項9に記載の急速
    崩壊錠剤。
  11. 【請求項11】前記焼結が、約50℃〜120℃の範囲で行なわれる、請求
    項1に記載の急速崩壊錠剤。
  12. 【請求項12】前記活性物質が、制酸剤、鎮痛剤、抗炎症剤、抗生物質、抗
    ウイルス薬、駆虫薬、緩下剤、食欲抑制薬、抗ヒスタミン剤、抗喘息薬、気管支
    拡張薬、緩下剤、抗膨満薬、抗偏頭痛薬、鎮静剤、抗機能亢進薬、抗高血圧薬、
    精神安定剤、抗鬱薬、充血除去薬、βブロッカー、H2−拮抗薬、鎮咳剤、充血
    除去薬、アルカロイド類、イオン交換樹脂、抗コレステロール血症薬、抗脂肪薬
    、抗不整脈薬、解熱剤、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、冠状動脈血
    管拡張薬、中枢拡張剤、末梢血管拡張薬、抗感染薬、向精神薬、抗躁病薬、神経
    弛緩薬、中枢神経系刺激薬、胃腸薬、鎮静剤、抗下痢製剤、抗狭心症薬、末梢お
    よび中枢血管拡張薬、抗高血圧薬、血管収縮薬、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫
    瘍または抗癌剤、抗凝血薬、抗血栓症薬、催眠薬、制吐剤、制嘔吐剤、抗痙攣薬
    、神経筋薬、抗血糖および低血糖薬、甲状腺および抗甲状腺製剤、利尿薬、鎮痙
    薬、子宮弛緩薬、抗肥満薬、同化促進薬、エリスロポエチン薬、造血薬、尿酸排
    泄剤、植物抽出物、造影剤、咳止め、粘液溶解薬または粘液調節薬、抗尿酸血症
    薬、免疫抑制薬、コレステロール低下剤、ホルモン、酵素、心拍作用薬、動脈高
    血圧の治療に使用される薬、抗偏頭痛薬、血液凝固作用薬、抗癲癇薬、筋弛緩薬
    、抗パーキンソン薬、食欲不振誘発薬、ビタミン、ミネラル、栄養補助食品、栄
    養添加物、およびこれらの混合物から成るグループより選択される、請求項1に
    記載の急速崩壊錠剤。
  13. 【請求項13】前記活性物質が、制酸剤、鎮痛剤、抗炎症剤、冠状動脈血管
    拡張薬、末梢血管拡張薬、抗生物質、抗ウイルス薬、抗不安薬、中枢神経系刺激
    薬、抗ヒスタミン剤、ホルモン、抗高血圧薬、気管支拡張薬、抗偏頭痛薬、筋弛
    緩薬、抗癲癇薬、抗パーキンソン薬、充血除去薬、利尿薬、催眠薬/鎮静剤、お
    よび去痰薬から選択される、請求項12に記載の急速崩壊錠剤。
  14. 【請求項14】 前記活性物質が、イブプロフェン、ニトログリセリン、ク
    ラリスロマイシンおよびアジスロマイシンから選択される、請求項13に記載の
    急速崩壊錠剤。
  15. 【請求項15】水を使用するか使用しないで投与される急速崩壊錠剤を調製
    するプロセスであって、 少なくとも1つの炭水化物と少なくとも1つの構造用タンパク質またはポリマ
    ーとを、乾燥させると高い多孔性を提供する適当な溶媒に溶解させる工程と; 前記溶解させた混合物を噴霧乾燥して、マトリクスかビーズを得る工程と; 少なくとも1つの結合用ポリマーと少なくとも1つの活性薬を前記マトリクス
    かビーズと乾燥混合して、錠剤にする前の製剤を得る工程、もしくは、少なくと
    も1つの活性薬を溶媒かまたは溶解させた混合物に加える工程または前記結合用
    ポリマーを炭水化物および/または構造用ポリマーまたはタンパク質および/ま
    たは溶媒に加える工程のいずれかであって、そのようにして前記結合用ポリマー
    と前記活性薬を、前記噴霧乾燥の前に任意に加えることが可能である工程と; 前記錠剤にする前の製剤を圧縮して錠剤を得る工程と; 結合用ポリマーの状態が変化するか結合用ポリマーが溶融し、温度が周囲温度
    に低下させるにつれて前記ポリマーが再び凝固するのに十分な時間および温度で
    、前記錠剤を焼結する工程と; から成る方法。
  16. 【請求項16】前記炭水化物が、スクロース、マンニトール、ソルビトール
    、キシロース、デキストロース、フルクトースおよびマンノースから成るグルー
    プより選択される、請求項15に記載のプロセス。
  17. 【請求項17】前記構造用タンパク質またはポリマーが、寒天、ゼラチン、
    卵白アルブミンおよびコンドロイチンから成るグループより選択される、請求項
    15に記載のプロセス。
  18. 【請求項18】前記構造用タンパク質またはポリマーがゼラチンである、請
    求項17に記載のプロセス。
  19. 【請求項19】前記ゼラチンが魚のゼラチンである、請求項18に記載のプ
    ロセス。
  20. 【請求項20】前記溶媒が、水、エチルアルコールおよびそれらの混合物か
    ら成るグループより選択される、請求項15に記載のプロセス。
  21. 【請求項21】前記結合用ポリマーが、ポリエチレングリコール、脂肪酸ア
    ルコールおよびポリペプチドから成るグループより選択される、請求項15に記
    載のプロセス。
  22. 【請求項22】前記結合用ポリマーがポリエチレングリコールである、請求
    項21に記載のプロセス。
  23. 【請求項23】前記ポリエチレングリコールが約1,000〜100万の分
    子量を有している、請求項22に記載のプロセス。
  24. 【請求項24】前記焼結が、約50℃〜100℃の範囲で、約3分〜2時間
    の間行なわれる、請求項15に記載のプロセス。
  25. 【請求項25】焼結が各90℃で約10分間行なわれる、請求項24に記載
    のプロセス。
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