JP2003506294A - 連続的に供給される対象物の欠陥箇所を補償するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続的に供給される対象物の欠陥個所を補償するための装置であって、駆動される搬送装置を有しており、該搬送装置によって、それぞれの受容部２ａ内に収容された対象物が、これらの対象物を第２の搬送装置に引き渡すための引き渡すステーションに連続的に供給されるようになっている形式のものにおいて、第２の搬送装置が、対象物を収容するための隔室を有する隔室ベルトとして構成されており、第１の搬送装置と第２の搬送装置とが互いに作用接続されていて、第１の搬送装置の受容部内に配置された対象物が、第２の搬送装置に引き渡される際に第２の搬送装置を移動運動させ、それによって、第２の搬送装置の、後続の隔室が、後続の対象物を収容するために引き渡しステーション内に侵入して入換作業が行われるようになっており、この際に、前記受容部内に対象物が装填されていない場合に、第１の搬送装置と第２の搬送装置との間で前記入換作業が行われず、第２の搬送装置が移動運動されないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 一列に配置若しく供給される対象物特に容器を、容器搬送装置から１つのトラ
フ（Ｒｉｎｎｅｎ；条溝）内に搬送するための装置は公知である。このような形
式のトラフを介して、例えば対象物の正しい包装作業が開始される。しかしなが
ら、容器の搬送しようとする列内に、例えば割れたガラス容器、突き出しエラー
その他に基づいて欠陥個所が発生することがある。対象物の列内にこのような欠
陥個所が発生すると、対象物の正しい包装が実施されなくなる。このような欠陥
個所を監視するために従来では高価なセンサ装置が必要とされていた。このよう
なセンサ装置は費用が非常に高価であることが分かっている。

【０００２】 このような問題は、例えば外周部に段部を有しているような、特に不安定な容
器において生じる。円筒形の不安定な容器においては、容器を横たえて搬送する
ことが知られている。このために例えばカスケード緩衝器（Ｋａｓｋａｄｅｎｐ
ｕｆｆｅｒ）を使用することができる。容器を直立した状態で搬送する必要があ
る場合には、容器が互いに直接当てつけて配置されて互いに移動させられる装置
が設けられる。このような装置は特に、危険物又は高価な内容物を包装するのに
は不十分であることが証明された。何故ならば、容器が破壊されることがあり、
段付けされた外側輪郭部においては機能しないからである。

【０００３】 従来の装置においては、容器を連続的に送るための装置は、例えばドイツ連邦
共和国特許公開第２２０９３１１号明細書及びドイツ連邦共和国特許出願第２５
１８９８０号明細書により公知である。

【０００４】 本発明の課題は、不安定な対象物を連続的に供給する際に、欠陥個所補償をで
きるだけ簡単に実施できるようにすることである。

【０００５】 この課題は、請求項１の特徴部を有する、連続的に供給される対象物の欠陥個
所を補償するための装置によって解決された。

【０００６】 本発明の装置によれば、連続的に供給される対象物における欠陥個所を補償す
るための簡単な機械的解決策が提供された。例えばセンサ又は電気駆動装置等の
電気部品は必要ではない。供給された対象物は、各隔室を有する隔室ベルトによ
て確実に供給される。隔室の形状を供給される対象物の形状に合わせることによ
って、比較的複雑な形状の対象物も、このシステムによって搬送することができ
る。ガイドトラフ若しくはガイド条溝内における供給された容器間の仕切若しく
は間隔は、隔室ベルトを交換することによって簡単な形式でそれぞれの要求に適
合させることができる。

【０００７】 隔室ベルトは、固有の駆動装置を有しているのではなく、前置された搬送装置
から押し出される容器によって送り運動されるようにようになっていることによ
って、従来の装置に対する準備コスト及び保守整備コストは低減される。

【０００８】 本発明による装置の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。

【０００９】 搬送装置は、有利な形式で搬送ベルト若しくはコンベヤベルトを有している。
このような構成部品は簡単な形式で製造可能で、実際に頑丈で確実に作動するも
のであることが証明されている。

【００１０】 この場合有利な形式で、隔室と共に、供給しようとする対象物のための搬送ト
ラフが形成される。これによって、供給される対象物の特に簡単で確実な搬送が
可能である。

【００１１】 本発明のその他の有利な実施態様によれば、隔室ベルトの隔室の直径、形状及
び／又は、隔室を形成する隔室ベルト部材間の間隔は、供給しようとする対象物
の形状特に直径に合わせて調節若しくは適合させることができる。このような手
段によって簡単な形式で、安定した容器を確実に搬送することができる。

【００１２】 次に本発明の装置の有利な１実施例を図面を用いて具体的に説明する。

【００１３】 図１は、連続的に供給された対象物の欠陥個所を補償するための、本発明によ
る装置の有利な１実施例の概略的な平面図、 図２は、本発明に従って用いられた隔室ベルトの、図１のＡ−Ａ線に沿った断
面図、 図３は、図１のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。

【００１４】 図１に断面図で示した、欠陥個所を補償するための装置は、コンベヤベルト１
を有しており、このコンベヤベルト１によって、供給しようとする容器１０が変
向ホイール２を介在させて隔室ベルト３に供給される。コンベヤベルト１と変向
ホイール２とは協働して、第１の搬送装置を形成している。この場合、コンベヤ
ベルト及び／又は変向ホイール２は、図示していない駆動装置によって駆動され
る。変向ホイール２はガイドレール７と協働して、搬送する容器１０がコンベヤ
ベルト１から取り外され、部分的に変向ホイール２の受容部２ａ内に受容されて
、隔室ベルト３に引き渡されるように作用する。隔室ベルト３と、変向ホイール
２と、これに対応するコンベヤベルト１の領域と、ガイドレール７とは協働して
、容器１０のための引き渡しステーション６を形成する。

【００１５】 隔室ベルト３は個別の隔室ベルト部材１３を有しており、これらの隔室ベルト
部材１３は、隔室ベルト３が主に延在する方向に沿ってそれぞれ隔室３ａを形成
するように構成されている。これらの隔室３ａは、変向ホイール２の受容部２ａ
と同様に、以下に説明されているように、搬送しようとする容器１０の直径に合
致されている。

【００１６】 本発明による装置を詳しく説明するために、隔室ベルト３に引き渡される直前
の容器１０′が斜線を付けて図示されている。隔室ベルト３は固有の駆動装置を
有していない。容器（１０′）によって負荷される、変向ホイール２の受容部２
ａと協働することによってはじめて、隔室ベルト３は、隔室ベルト３の一部若し
くは１隔室間隔の分だけスライド若しくは移動せしめられる。図１に示されてい
るように、変向ホイール２とガイド７とは、変向ホイール２の受容部２ａ内に配
置された容器１０が、ここでは符号１３′で示された隔室ベルト部材及びひいて
は隔室ベルト３全体と共に、矢印１５で示されているようにスライドせしめられ
るように、位置決めされている。充填された受容部２ａによって、変向ホイール
２と隔室ベルト３との間の作用接続若しくは入換作業が得られる。

【００１７】 コンベヤベルト１上で欠陥個所が生じると、つまり受容部１ａ内に容器が充填
若しくは装填されない場合には、変向ホイール２上に空の受容部２ａが生じる。
この場合には、このような空の受容部２ａが隔室ベルト３を擦過すると、前記入
換作業が得られないので、隔室ベルトはその瞬間的な位置に止まる。対象物を装
填した別の受容部２ａが到着すると、隔室ベルト３は再び移動せしめられる。こ
のような機構によって簡単な形式で、搬送装置上に生じた欠陥個所が隔室ベルト
で補償されるか若しくは阻止される。

【００１８】 堅固なガイド４は隔室３ａと共に、隔室ベルト３によって搬送された容器１０
のための搬送通路を形成する。

【００１９】 図２には、本発明の装置によって、例えばキャップ（ここでは符号１０ａで示
されている）を備えた円筒形アンプルのような、直径段部を有する容器も簡単な
形式で搬送することができる。これによって、堅固なガイド４と隔室ベルト部材
１３との間の間隔は、容器の確実なガイドが可能であるように選定されている。
さらにまた、隔室３ａを形成する隔室ベルト部材の形状は、供給しようとする対
象物１０の形状に適合されている。

【００２０】 隔室ベルト部材は、各容器１０の間隔が所望の最小寸法、例えば図３に示され
ているような容器１０の最大直径が得られるように、互いに間隔を保って配置さ
れている。各容器１０はそのキャップ１０ａがほぼ互いに当接し合うように配置
されている。隔室ベルト部材１３の、例えば符号１７で示されたウエブは、容器
１０間の所望の間隔を調節することができる。

【００２１】 本発明による装置によって、容器はその外周面で直径段部を有していて、不安
定な容器でも、一列で若しくは連続的に移動させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 連続的に供給される対象物の欠陥個所を補償するための、本発明による装置の
１実施例の概略的な平面図である。

【図２】 本発明に従って用いられた隔室ベルトの、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図であ
る。

【図３】 図１のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F024 CA04 DA03 DA04 DA13 3F072 AA07 GE01 GE03 GF01 GG16 KA06 KC02 KE11

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続的に供給される対象物の欠陥個所を補償するための装置
   であって、駆動される搬送装置（１，２）を有しており、該搬送装置によって、
   それぞれの受容部（２ａ）内に収容された対象物が、これらの対象物を第２の搬
   送装置に引き渡すための引き渡すステーションに連続的に供給されるようになっ
   ている形式のものにおいて、 第２の搬送装置が、対象物（１０）を収容するための隔室（３ａ）を有する隔
   室ベルト（３）として構成されており、第１の搬送装置と第２の搬送装置とが互
   いに作用接続されていて、第１の搬送装置（１，２）の受容部（２ａ）内に配置
   された対象物（１０）が、第２の搬送装置に引き渡される際に第２の搬送装置を
   移動運動させ、それによって、第２の搬送装置の後続の隔室（３ａ）が、後続の
   対象物（１０）を収容するために引き渡しステーション（６）内に侵入して入換
   作業が行われるようになっており、この際に、前記受容部（２ａ）内に対象物が
   装填されていない場合に、第１の搬送装置と第２の搬送装置との間で前記入換作
   業が行われず、第２の搬送装置が移動運動されないようになっていることを特徴
   とする、連続的に供給される対象物の欠陥個所を補償するための装置。
2. 【請求項２】 第１の搬送装置が、コンベヤベルト（１）と変向ホイール（
   ２）とを有している、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 隔室ベルト（３）の隔室（３ａ）が堅固なガイド（４）と共
   に、搬送しようとする対象物（１０）のための搬送トラフを形成している、請求
   項１記載の装置。
4. 【請求項４】 隔室ベルトの隔室（３ａ）の形状特に直径、及び／又は隔室
   （３ａ）を形成する隔室ベルト部材（１３）間の間隔が、搬送しようとする対象
   物の形状特に直径に関連して調節可能若しくは適合可能である、請求項１から３
   までのいずれか１項記載の装置。