JP2003506277A - 補強手段を有するプラスチック材料製ボトル - Google Patents
補強手段を有するプラスチック材料製ボトルInfo
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Abstract
Description
て、すなわち、あらかじめ射出したプレフォームの熱コンディショニングと、そ
の後のブロー成型、または引抜き成型後のブロー成型とによって、もしくはパリ
ソンの押出しおよびブロー成型によって得られるプラスチック材料製ボトルの改
良を対象とする。本発明は、それだけには限らないが、とりわけ、炭酸飲料や発
泡性飲料のようなガス飽和飲料を入れるためのボトルに適用される。
た後に手でつかむとつぶれてしまう傾向があり、それによって特に内容物が液体
である場合には、内容物が噴出する恐れがあるという点である。この現象は、ボ
トルの壁面が薄ければ薄いほど顕著である。ところで、現在、ボトルの重量、つ
まり構成材料の量は次第に小さくなる傾向にある。すなわち、現在は、一定の容
積および寸法をもつボトルを得るためには、次第に軽量化されているブルーム(
プレフォームまたはパリソン)から製作される。
合には、手で持ってもつぶれる危険はほとんどない。ただし、軽く変形する恐れ
があるが、復元されないことはめったにない。実際に、この場合には、閉鎖装置
の存在が、つかんだ時の内部容積の変化に対抗するので、せいぜい、容積を一定
に保つように壁面に変形が起きる程度である。
によって押しつぶされる危険のみならず、捕捉された場合の変形の危険もほぼゼ
ロとなる。というのも、この場合、ボトル内の気体の圧力は、壁面の内側表面に
対して、内部容積の変化に対抗する力と同時に使用者によって加えられる保持力
に対抗する力を加え、その結果、壁面の変形は、内圧が高ければ高いほど小さく
なる。
だけにいっそう大きくなる。それは通常、炭酸性または発泡性内容物で満たされ
ている場合である。実際、この場合、使用者は、ボトルが閉められると、ボトル
が非常に堅牢であるという感覚をもってしまうので、それだけ用心しなくなる傾
向がある。
それらの欠点が部分的に解消された。ただし、こうした解決策は、「発泡性でな
い」内容物に対してのみ、力学的な観点からほぼ満足のいくものとなる。
するために十分大きいサイズを有する。こうして、このようなボトルは、閉めら
れて、発泡性または炭酸性内容物で満たされる場合には、広げられることによっ
て、さらには溝の高さでのクリープによって加えられる内圧の作用の下で変形す
る傾向がある。2)もしくは、溝は、ボトルが閉められた場合に内圧に起因して
著しい変形が起きるのを防ぐために小さなサイズを有する。その場合、ボトルが
開けられると、溝は、一般に、押しつぶしに特に対抗するほど十分堅牢ではない
。
要があることから、軽量化に逆行してしまう。
ルについて記載しているが、前記溝は、胴部へ接続される下部と、中央部と、胴
部へ接続される上部とを有する。この溝は、その形状によって、ボトルが開けら
れたときにある程度の補強機能を果たす。ただし、溝は、ボトルが閉められ、発
泡性または炭酸性内容物で満たされた場合には、特に内圧の作用で、クリープが
起きる、または変形する恐れのある帯部が存在するような構造を有する。
間に回転体形の円筒形胴部を有し、ボトルの胴部の周りに設けられた溝によって
構成された補強手段を備え、前記溝は、低部から高部に向けて順に、胴部へ接続
される下部と、中央部と、胴部へ接続される上部とを有し、それらの部分の各々
は、単曲率を有する一定の表面形状を有し、中央部は、ボトルの外側に向けて曲
げられた凹部をともなう表面形状を有し、下部および上部は、各々、ボトルの内
側に向けて湾曲した凹部をともなう形状を有し、溝の下部と、中央部と、上部と
は、各々、一定の曲率、したがって分節形状を有し、さらに上部と下部とは各々
、胴部および中央部に接線方向に接続されることを特徴とする。
き、他方では、補強手段が内圧の作用の下に変形しないように阻止するのは、溝
の3つの部分を組み合わせた形状である。というのも、一方では、隣接帯部に接
線方向に接続された湾曲帯部の存在は、他方では一定の曲率をともなう表面形状
、すなわち分節形状の存在は、補強手段においては、ボトルが閉められ、発泡性
または炭酸性の内容物で満たされた場合にはとりわけ内圧の作用の下には、ある
いはボトルが開けられた場合には外力の作用の下には、クリープを起こしたり変
形したりする恐れのある褶曲や帯部が存在しないことを意味する。
の捕捉機能を果たす、すなわち、使用者が、溝の高さでボトルを容易につかむこ
とができるようなものである。このため、好ましくは、これら補強手段の総高は
、60mmから100mmの間であり、そのことからその位置で手にとらせるこ
とができる。
補強手段は、好ましくは、ボトルの重心と同じ高さ、またはそれよりわずかに上
方に位置し、その結果、特にボトルの上述の捕捉機能を果たすことができる場合
には、持つことが一層容易になる。そのことは、付随的に、ボトルの低部に、ラ
ベルを貼ることができる帯部を有することを可能にする。
は、ボトルの胴部の残りの部分の最大直径の50%から80%の間、好ましくは
60%から70%の間の値を有する。したがって、溝は、大きな深さを有し、そ
れが補強作用を改良する。
5%から55%の間、好ましくは、およそ40%の値の平均曲率半径の湾曲を有
する。
よび利点が明らかになるだろう。
弁形の足部21、22をともなう図示された例においては、胴部の上方に位置し
てボトルの頚部40または頚部まで延在する肩の帯部30とを有するプラスチッ
ク材料製ボトルが示されている。
位置に関する用語は、ボトルが立っているとき、すなわち、底部2を下に向けて
頚部4を上に向け、縦軸に沿って垂直方向を向いている状態と理解されなければ
ならない。つまり、限定的ではないが、特に上、下、下方、上方、高方、低方、
高さ、垂直等といった用語の場合である。
間の第2の部分52と、高方の第3の部分53とで構成される補強手段50を備
える。
、それらの部分の各々は中央部52に接続される。
りを回転する場合には、その軸に平行な平面上へのボトルの投射は不変である。
形をとる中央部を備える単曲率の表面形状を有する。
する、または、言い換えればボトルの縦軸に平行な平面上に投射される形状を有
し、中央部の形状は、図1に見られるように、湾曲の中心がボトルの外側に来る
ような半径曲線R52によって決定される。
、すなわち、ボトルの縦軸に平行な平面上に投射される単曲率の表面形状を有し
、それらの部分の湾曲方向は、中央部の湾曲方向に対して逆になる。
節形状、または、言い換えればボトルの縦軸に平行な平面上に投射される形状を
有し、それらのそれぞれの形状は、下部については半径R51、上部については
半径R53の2つの曲線によって決定され、その曲線の曲率中心は、図1に見ら
れるように、ボトルの内側に位置する。
それらは、中央部52に接線方向に接続され、その結果、中央部52と、それら
2つの下部51および上部53の各々との間に変曲点が存在する。
非常に類似した曲率を有する。
ルの胴部10の半径の35%から55%の間に含まれる、好ましくは、およそ4
0%となることが明らかである。
半径R51および/またはR53は、同じ範囲、すなわち、胴部10の半径の3
5%から55%の間、好ましくはおよそ40%となることが明らかである。
的に大きい値の、平均的なまたは一定の曲率半径を有する。
できるようなものである。そのため、その場合、溝の総高、すなわちボトルの縦
軸に平行方向への溝の寸法は、胴部と下部および上部との正接点の間でとられ、
60mmから100mmの間、好ましくはおよそ80mmである。
置する。その結果、良好な補強機能が果たされるだけでなく、入れられる製品の
識別用ラベルの貼る位置を決めるのに十分なスペースを低い部分に残すことがで
きる。
心と同じ高さ、あるいはわずかに上方に位置するようなものである。そのことは
、この機能を果たすことができるような寸法を有する場合には均衡のとれたつか
みを容易に行えるようにする。
の機械的な耐性に対して著しい影響を与えることが意外な形で明らかになった。
また、溝の底部の直径DGの値は、胴部の直径DBの値の50%から80%の間
であれば良好な結果をもたらす、そして得られた最良の結果は、60%から70
%の間の範囲内に位置することが明らかになった。
かじめ得られたプラスチック材料製プレフォームが、仕上げ用鋳型の中で、熱コ
ンディショニングを受け、ブロー成型される、または、引抜き成型された後にブ
ロー成型される方法によって得ることができる。
した実施形態に限定されるわけではなく、当業者に手の届くあらゆる均等物を含
むものとする。
Claims (11)
- 【請求項1】 ボトルの底部(20)と肩の帯部(30)との間に回転体型
円筒形胴部(10)を有し、ボトルの胴部の周囲に設けた溝によって構成された
補強手段(50)を備えるプラスチック材料製ボトルであって、前記溝は、下方
から上方に向って順に、胴部に接続する下部(51)と、中央部(52)と、胴
部に接続する上部(53)とを有し、それら部分の各々は、単曲率の一定の表面
形状を有し、中央部(52)は、ボトルの外側に向って湾曲した凹部をともなう
表面形状を有し、下部(51)と上部(53)は各々、ボトルの内側に向って湾
曲した凹部をもつ形状を有し、溝の下部(51)と中央部(52)と上部(53
)は、各々、一定の曲率(R51、R52、R53)を、したがって分節形状を
有し、さらに上部および下部は各々、胴部(10)および中央部(52)に接線
方向に接続されることを特徴とするボトル。 - 【請求項2】 補強手段(50)の寸法が、ボトルの補強機能に加えて、捕
捉機能を保証するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のボトル。 - 【請求項3】 補強手段(50)の総高が60mmから100mmの間であ
ることを特徴とする請求項2に記載のボトル。 - 【請求項4】 補強手段(50)が胴部の高い部分に位置することを特徴と
する請求項1から3のいずれか一項に記載のボトル。 - 【請求項5】 補強手段(50)が、ボトルの重心と同じ高さまたはわずか
に上方に配置されることを特徴とする請求項4に記載のボトル。 - 【請求項6】 溝の底部、すなわち中央部(52)の底部の直径が、ボトル
の胴部の残りの部分の最大直径の50%から80%の間の値を有することを特徴
とする請求項1から5のいずれか一項に記載のボトル。 - 【請求項7】 溝の底部の直径が、ボトルの胴部の残りの部分の最大直径の
60%から70%の間の値を有することを特徴とする請求項6に記載のボトル。 - 【請求項8】 溝の下部(51)および/または上部(53)が、ボトルの
胴部の半径の35%から55%の間の値を有する平均曲率半径をもつ曲率を有す
ることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のボトル。 - 【請求項9】 溝の下部(51)および/または上部(53)が、ボトルの
胴部の半径のおよそ40%の値を有する平均曲率半径をもつ曲率を有することを
特徴とする請求項8に記載のボトル。 - 【請求項10】 溝の下部(51)と上部(53)が同じ曲率を有すること
を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のボトル。 - 【請求項11】 プラスチック材料製のプレフォームの射出と、熱コンディ
ショニングと、その後のブロー成型、または引抜き成型後のブロー成型とによっ
て得られることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のボトル。
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