JP2003506265A

JP2003506265A - スクリュー・マガジン

Info

Publication number: JP2003506265A
Application number: JP2001513767A
Authority: JP
Inventors: フライド・セウンドストレム
Original assignee: フライド・セウンドストレム
Priority date: 1999-07-21
Filing date: 2000-07-10
Publication date: 2003-02-18
Also published as: US6974030B1; NO322032B1; WO2001009526A1; NO20020046L; CN1373834A; AU759868B2; CN1114046C; EP1212539A1; SE9902749D0; AU6193700A; SE514582C2; EP1212539B1; NO20020046D0; SE9902749L; DE60015163D1; CA2378690A1; ATE280335T1; DE60015163T2

Abstract

(57)【要約】【課題】スクリュー・マガジンが特別の送給装置と協同する必用がない点で、スクリュー・マガジンが例えば、衣服のような構造体に貯蔵でき、必用に応じて、スクリューが固定されるべき材料に対して直接に適用されるように使用者によって取り出されるスクリュー・マガジンを提供すること。【解決手段】スクリュー・マガジンは、正面４および背面５を有し、正面と背面間に複数の相互に離間した穴１０が延びている成形剛性枠組１を含む。各穴は弾性の破壊可能な無端境界壁１１によって区画され、かつ、穴には少なくともいくつかのスクリュー１２が互いに距離を置いて配置される。個々のスクリューの長さは、正面と背面との間の距離として計算された枠組の深さよりも小さい。個々のスクリューの自由端は枠組の背面内側に所定の距離で配置され、同時に個々のスクリューの頭部端面が枠組の正面と同一面内に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、ネジ付き柄とその柄の一端にある頭部とを含む形式のスクリュー・
マガジンであって、正面および背面を有し、正面と背面間に複数の相互に離間し
た穴が延びている成形剛性枠組を含み、それらの穴が弾性の破壊可能な無端境界
壁によって区画され、かつ、穴には少なくともいくつかのスクリューが互いに距
離を置いて配置される、スクリュー・マガジンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭用途ばかりではなく、産業および船舶用途において、一般の締結目的のた
めに自己ドリリング・スクリューがますます用いられている。このようなスクリ
ューは、それが予備穴を開けずに、既存の工作物に固定されてもよいことを強い
る薄く、鋭いネジと組み合わせて特に設計された先端を含む。スクリューの錐も
みは、ドリリング・スクリュー・ドライバによって通常は起こる。その回転工具
（一般に「ビット」と呼ばれる）は、スクリューの頭部にある大部分は十字形で
ある溝に当てられる。従来、非自己錐もみスクリューおよびこの形式のスクリュ
ーは、例えば、段ボールのカプセルまたは貯蔵箱に雑然と通常は収容されている
。このことは、ドリリング・スクリュー・ドライバの回転工具に手で個々に取り
付けられるように、貯蔵箱から直接にまたは使用者の衣服のポケットからスクリ
ューが１つずつ取り出されなければならないことを、意味する。この工具はそれ
自体が、スクリューの取付および保持を容易にするために、磁化されてもよい。
それにもかかわらず、このうような個々のスクリューの取付は、面倒であり、作
業を遅らせる。予備の穴開けの助けなしに工作物の表面に所望の通常垂直な方向
に工作物内にスクリューが引き入れられるように、使用者がスクリューを持ち、
案内しなければならない限りにおいて、特別の問題が自己錐もみスクリューにお
いて固有にある。むしろしばしば、錐もみ動作が開始されなければならないとき
、スクリューが揺れることがある。これは、作業を余分に遅らせ、より困難にす
ることになる。

【０００３】最初に一般に述べた種類のスクリュー・マガジンは、ＡＴ３７８０４５によっ
て以前から知られている。この場合、スクリュー・マガジンは、テープ状に形成
され、錐もみ機またはドリリング・スクリュー・ドライバ（供給装置が２つの位
置決め柵を含む）と協同するように意図されている。これらの柵は、定位置に引
き出すさいに個々のスクリューが材料に垂直に向けられるように、スクリュー支
持テープの軸方向送給の目的をもつ。マガジン・テープがスクリューを横に案内
する目的をもつ。この目的のために、公知のマガジンにあるスクリューは、マガ
ジン・テープの深さよりもかなり長く、個々のスクリューはマガジン・テープの
背面のみならず、正面からも突き出ている。換言すれば、このようなスクリュー
・マガジンの使用は、スクリュー支持テープの送給のための送給装置を含むドリ
リング・スクリュー・ドライバにのみに限られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題および手段】

本発明は、公知のスクリュー・マガジンの上述した欠点を解消し、改良された
スクリュー・マガジンを提供することを狙っている。したがって、本発明の第１
の目的は、スクリュー・マガジンが特別の送給装置と協同する必用がない点で、
スクリュー・マガジンが例えば、衣服のような構造体に貯蔵でき、必用に応じて
、スクリューが固定されるべき材料に対して直接に適用されるように使用者によ
って取り出されるスクリュー・マガジンを提供することにある。別の目的は、安
価に製造されうる構造的に簡単なマガジンを提供することである。

【０００５】本発明によれば、少なくとも第１の目的は、請求項の特徴部分に特定された特
徴によって達成されうる。本発明の好適実施例は、従属請求項においてさらに特
定される。

【０００６】

【発明の実施の形態】

本発明の第１実施例を示す図１および２において、１はマガジンを総体的に示
し、２は特に概略的にドリリング・スクリュー・ドライバまたはドリル機械を示
す。この機械において、スクリューが回転して設置される交換可能な回転工具か
らなるいわゆるビット３が、含まれる。

【０００７】マガジン１は、直方体の基本形状をした枠組からなる。このようにして、枠組
は、背面５の反対側に平行に正面４を有する。さらに、枠組は、２つの両端部分
８、９ばかりではなく、２つの平行して長い両側面６、７を有する。正面４と背
面５との間に複数の相互に離間した穴１０が延び、各穴１０は無端境界壁１１に
よって区画されている。これらの穴１０のいくつかに、スクリュー１２が配置さ
れる。

【０００８】図示する実施例においては、個々のスクリュー１２が柄１３と頭部１４とを含
み、ネジ１６（実際には薄くて鋭い）が先端１５から後方に延びている。実施例
においては、頭部１４は、円錐形形状をしており、ドリリング・スクリュー・ド
ライバの工具３が当てられる十字形の溝１８がある平端面１７を有する。頭部１
４が柄１３よりも大きい直径を有していることは、自明である。

【０００９】図１に示すように、マガジンは並んで配列された多数の波打ちボードからなる
ことが有利である。単純な波打ちボードは、２枚の外面紙ウエブからなり、それ
らの間に大きく波打つ紙ウエブがあり、その頂部は平坦紙ウエブの内側に対して
膠着される。多数の波打ちボードは、共通の平坦紙ウエブに一体に膠着された２
またはそれを超える大きく波打つ紙ウエブを含む。図示したマガジンは、膠着に
よって相互に接続された単独の波打ちボードまたは１またはそれを超える多層波
打ちボードからなっていてもよい。マガジンが波打ちボードからなる場合、各穴
１０を画定する境界壁１１は、大きく波打つ紙ウエブに形成された波の一部のみ
ならず平坦紙ウエブの狭い部分からなる。境界壁１１が比較的薄い紙からなるこ
とによって、壁は弾性があり、破壊されやすい。しかし、多数の空所を画定する
様々な紙のウエブと共に成形剛性安定枠組を構成してもよい。

【００１０】図２に示すように、個々のスクリュー１２は、マガジンの高さまたは深さより
もいくぶん小さい長さである。スクリュー１２が正面４と同一平面にあるスクリ
ュー頭部の平坦面１７と共に従属する穴に加えられたとき、スクリューの先端１
５が背面５の内側で所定の距離をあけて配置される。したがって、スクリューが
貯蔵されている限り、先端は背面から突き出ない。これは、平坦背面５が工作物
の平面にしっかりと押し付けられることを意味する。この状態において、頭部１
４は正面４から突き出ない。このことは、スクリューが例えば、衣服ポケット等
に貯蔵されることに関連して周囲の様々な対象物に突き刺さるという危険性がな
いことを意味する。

【００１１】ここのスクリューは様々な仕方で付属する穴に入れられてもよい。例えば、ネ
ジ１６は境界壁１１に部分的に切り込んで、スクリューを穴に締め付けることも
可能である。スクリューが穴の最終位置に到達したとき、境界壁１１の上方部分
が円錐形頭部１４によって押し退けられる。境界壁１１の材料が所定の弾性を有
しているので、境界壁１１の押し退けられた部分はスクリューを保持する働きを
する。さらに、境界壁１１の押し退けられた部分はスクリューの後端を中心に位
置決めする。これが、ネジ１６の心出し効果と共に、スクリューが背面５に正確
に垂直に配置されることを強制し、その結果、工作物に対して押し込まれるよう
にする。

【００１２】付属する穴にスクリューを軸方向に押し込むことも可能である。その場合、周
囲の境界壁１１は、スクリューのネジに対して容易に押嵌めすることができる。実際には、スクリューを収容する穴と空の穴とが、図示するように、両端で開
放していてもよい。しかし、薄いプラスチック・フィルムによって穴を密封する
こともできる。プラスチック・フィルムは、マガジンの内部の汚染を防止する目
的でマガジンの背面および／または正面を覆う。

【００１３】図１および２に示す実施例においては、スクリュー１２の複数の縱列が互いに
並んで配置されている。さらに詳しく言えば、マガジンはスクリューの３つの縱
列を含み、スクリューが３本のスクリューの横行に配置される。スクリューのこ
れらの横行は、マガジンの長い側面に垂直に延びる。スクリューの縱列の両側に
空の穴１０の列がある。同様に、同じ縱列にある隣接スクリュー間にも少なくと
も１つの空の穴１０がある。このことは、個々のスクリューが多数の空の穴によ
ってすべての側から包囲されていることを意味する。空の穴には、比較的厚いス
クリュー頭部１４が、マガジンからのスクリューの送給に関連して動けるばかり
ではなく、貯蔵時に収容される。

【００１４】横行ばかりではなく縱列内のスクリューの数がかなり変更されてもよいことを
、指摘しなければならない。本発明の好適実施例においては、マガジンの２つの長い両側面６、７の少なく
とも一方には、マガジン内にスクリューの軸方向位置を表示する標識１９が設け
られてもよい。個々のスクリューの横方向位置は、スクリューがその場合に予備
錐もみ穴に一致する必用がないので、自己錐もみスクリューにとってさほど重要
ではない。

【００１５】他方、スクリューが引き入れられるとき、スクリューが工作物上の書き込み線
等に一致するように、スクリューの軸方向位置を示すことが重要である。標識１
９が、マガジンの背面に垂直に延びる線からなることが有利である。マガジンの
外側に様々な形態の印刷、例えば、広告印刷を設けることもできる。

【００１６】本発明の機能および利点マガジンが使用されるべきとき、それは工作物に対して平坦な背面５を押し付
けられる。この背面が平坦なので、マガジンは、安定してかつ信頼できる仕方で
工作物に対して完全に保持される。そのようにするさいに、貯蔵されたスクリュ
ー１２が、押付け面に垂直に延びる位置において固定される。別の選択されたス
クリュー１２が工作物に締め付けられるべきとき、ドリリング・スクリュー・ド
ライバ２の回転工具３がスクリュー頭部溝１８に当てられ、次いでスクリューが
工作物に少なくとも最初に手で押し付けられると同時にスクリューが回転される
。スクリューが工作物内に足掛かりを得たとき、スクリューは大きな力で工作物
内に引き込まれる。そのとき、スクリューはマガジンから送り出される。駆動力
に関連して、スクリューを包囲する境界壁１１は、送出しのための感知しうる抵
抗を発生しない。送出し中、スクリュー頭部１４は、図２の右側に示すように、
抵抗なしに周囲の境界壁１１を破壊する。

【００１７】この構造において、従来のいわゆるビットは制限された長さを有し、したがっ
てビットは短い貯蔵スクリューのみに適していることを指摘しなければならない
。しかし、本発明の範囲内において、従来のビットよりもかなり大きいビットを
製造する可能性は予想されうる。より正確には、マガジン内に進入するスクリュ
ー・ドライバのチャックなしにマガジンからスクリューを駆動する目的を予想で
きる。

【００１８】本発明にもとづくスクリュー・マガジンの実質的な利点は、スクリューを締め
付けるさいに用いられる例えば、「ビット」用回転工具が簡単でかつ迅速にスク
リュー頭部に係合され、同時に所望の駆動方向に自動的に制御される。さらに、
スクリュー１２はマガジン内で整然と貯蔵される。このことは、多くのスクリュ
ー１２が迅速かつ容易に締付け工具に接近され、同時に締付け工具へ個々のスク
リューを取り付けるすべての面倒な作業が排除されることを意味する。さらに、
マガジンは、例えば、衣服ポケット内に円滑に貯蔵されうる。

【００１９】図３において、スクリュー１２の単独縱列のみを含むマガジンの別の実施例が
示されている。この場合、マガジンは、空の穴１０の列がスクリュー１２の貯蔵
されている穴の中央列の両側に配置されていることによって識別される。中央列
の穴を取り囲む境界壁または紙ウエブが、中央列のみの穴の幅よりもかなり大き
い幅をマガジンに与える。このことは、マガジンの背面がマガジンのみが単独の
比較的狭いスクリュー列を含むことにもかかわらず、工作物に対してマガジンを
しっかりと押し付けることを保証するのに十分な幅を与えることを意味する。

【００２０】実際には、本発明によるマガジンは、１００−３００ｍｍの範囲内の長さと１
０−５０ｍｍの範囲内の幅をと有し、マガジンの深さはスクリューの長さにもと
づいて変わる。

【００２１】本発明の実行可能な変更本発明は上述しかつ図示した実施例にだけ制限されない。波打ちボードが本発
明にもとづくスクリュー・マガジンの生産のための出発材料として好適ではある
が、他の材料も可能性がある。例えば、スクリュー受け用穴が形成される細胞プ
ラスチックの比較的多孔性ボードを使用することも可能である。細胞プラスチッ
クがマガジン成形剛性を与えると同時に、穴を画定する個々の境界壁の材料が容
易に破壊できるからである。また、その他の材料も実行可能である。したがって
、スクリューがマガジン内で所定の距離をあけて相互に離間され、同時に穴の境
界壁がスクリューの駆動に関連して大きな抵抗なしに、破壊する可能性があるこ
とが極めて重要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にもとづくスクリュー収容マガジンの斜視図であって、マガ
ジンが従来のドリリング・スクリュー・ドライバの一部と共に示されている。

【図２】図１にもとづくスクリュー・マガジンを横断した拡大断面図である
。

【図３】マガジンの別の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１：マガジン、２：ドリリング・スクリュー・ドライバ、３：ビット、４
：正面、５：背面、６、７：側面、８、９：端部分、１０：穴、１１
：境界壁、１２：スクリュー、１３：柄、１４：頭部、１５：先端、
１８：十字形溝。

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Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネジ付き柄と該柄の一端にある頭部とを含む形式のスクリュー
・マガジンであって、正面（４）および背面（５）を有し、該正面（４）および
該背面（５）間に複数の相互に離間した穴（１０）が延びている成形剛性枠組（
１）を含み、各穴（１０）は弾性の破壊可能な無端境界壁（１１）によって区画
され、かつ、穴（１０）には少なくともいくつかのスクリュー（１２）が互いに
距離を置いて配置され、個々のスクリュー（１２）の長さは、前記正面（４）と
前記背面（５）との間の距離として計算された前記枠組（１）の深さよりも小さ
く、個々のスクリュー（１２）の自由端（１５）は前記枠組の背面（５）内側に
所定の距離で配置され、同時に個々のスクリュー（１２）の頭部（１４）の端面
（１７）が前記枠組の正面（４）とほぼ同一面内に配置されたスクリュー・マガ
ジン。
【請求項２】多数のスクリュー（１２）が隣接したスクリュー収容穴間に少
なくとも１つの空き穴（１０）を有する少なくとも１つの縱列に配列され、前記
空き穴の列がスクリュー列の両側に配列された、請求項１に記載のマガジン。
【請求項３】前記枠組（１）は、並んで配置された多数の波打ちボードから
なる、請求項１または２に記載のマガジン。
【請求項４】前記枠組（１）内のスクリュー（１２）の軸方向位置を表示す
る標識（１９）が、前記正面（４）と前記背面（５）との間に延びる前記枠組の
少なくとも１つの長い側の面にそって配置されている、請求項１―３のうち任意
の一項に記載のマガジン。