JP2003503514A - 脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)の重合性組成物 - Google Patents

脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)の重合性組成物

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JP2003503514A JP2001505588A JP2001505588A JP2003503514A JP 2003503514 A JP2003503514 A JP 2003503514A JP 2001505588 A JP2001505588 A JP 2001505588A JP 2001505588 A JP2001505588 A JP 2001505588A JP 2003503514 A JP2003503514 A JP 2003503514A
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Abstract

(57)【要約】 脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)モノマー、例えばジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)である主要な量の第1アリル官能性モノマーおよび芳香族ポリオール(アリルカーボネート)モノマー、例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノールビス(アリルカーボネート)である少量の第2アリル官能性モノマーを含有する重合性組成物が記載されている。第2アリル官能性モノマーは、上記重合性組成物中に、少なくとも(i)第2アリル官能性モノマーを含まない上記組成物の重合体と比較して低減されたひび割れ欠陥、および(ii)1.530未満の屈折率を有する上記該重合性組成物の重合体を提供する量で存在する。本発明による重合性組成物は静的染料、および/または光互変性物質を必要に応じて含有してよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景技術) 本発明は重合性組成物およびこれから調製された重合体に関する。特に、本発
明は脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)モノマーを包含する主要量の第1
成分および芳香族ポリオール(アリルカーボネート)モノマーを包含する少量の
第2成分を含有する重合性組成物に関する。より詳しくは、芳香族ポリオール(
アリルカーボネート)モノマーは、本発明の組成物中に、少なくともその組成物
から調製された重合体が脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)のみから調製
された重合体と比較して低減されたひび割れ欠陥、及び1.530以下の屈折率
を有するような量で存在する。
【0002】 ポリオール(アリルカーボネート)モノマー、特にジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)のような脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)モノ
マー、およびこれらから得られる重合体は当業者によく知られている。ジエチレ
ングリコールビス(アリルカーボネート)に基づく重合性組成物の重合体は、優
れた透明性、良好な柔軟性、耐摩擦性および典型的に1.530以下、例えば1
.498の屈折率値を有する。
【0003】 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)のようなモノマーは、眼用
レンズ、非矯正レンズ、顔面シールド、および自動車および航空機透明体の調製
に多用される。成形された眼用レンズ用品は、典型的には、重合性組成物をモー
ルド、例えばガラスモールドに導入し、モールドの中でその組成物を重合し、そ
してモールドから成形された用品を取除くことによって調製される。脂肪族ポリ
オール(アリルカーボネート)、例えばジエチレングリコールビス(アリルカー
ボネート)に基づく重合性組成物は重合に際して収縮、すなわち、体積の減少を
被る。この体積の減少によって重合組成物がモールドの内面から剥がれることが
あり、そのことにより成形用品の形成に欠陥が生じる。体積収縮による欠陥には
、例えばひび割れ、歪みおよび表面異常などが含まれ、典型的には欠陥用品の廃
棄が必要となり、製造コストが高くなる。典型的には、ひび割れはモールド内重
合または注型中の体積収縮に伴う最も主要な欠陥である。
【0004】 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)のような脂肪族ポリオール
(アリルカーボネート)モノマーから調製される重合体は、しばしば静的染料お
よび/または光互変性物質で着色されて、着色重合体、例えば、サンレンズおよ
び着色眼用レンズが形成される。典型的には、重合体を着色する方法は複数の工
程を包含する。まず重合体が未硬化状態に調製され、次いで、着色剤、例えば1
種以上の静的染料が未硬化重合体の表面の少なくとも一部に接触させられる、吸
収の方法によって着色される。最後に、着色された未硬化の重量体が完全に硬化
される。このような多段階着色は余分な時間がかかり、重合体が損傷する危険性
が高く、そして結局製造コストが高くなる。重合の前に重合性組成物に着色剤を
添加すると(一般に即座着色(tint−in−place)法と呼ばれる。)、上記処理
工程のいくつかを省略することができるが、重合処理中に着色剤はしばしば破壊
されるか不活性化される。
【0005】 低減されたひび割れ欠陥を有し、1.530以下の屈折率を維持する新規な脂
肪族ポリオール(アリルカーボネート)ベースの重合性組成物を開発することが
望まれている。また、このように新たに開発される組成物から着色重合体が調製
可能であることも望まれている。
【0006】 米国特許第4,613,656号には、ポリオール(アリルカーボネート)モ
ノマー、および接着低減量のモノマーと共存可能な離型剤の混合物をモノパーオ
キシカーボネート開始剤の存在下で重合することが記載されている。‘656特
許のポリオール(アリルカーボネート)モノマーは線状または分岐状の脂肪族ま
たは芳香族の液体ポリオールのアリルカーボネート、例えば、脂肪族グリコール
ビス(アリルカーボネート)化合物、またはアルキリデンビスフェノールビス(
アリルカーボネート)化合物であると記載されている。
【0007】 米国特許4,666,976号には、ポリオール(アリルカーボネート)モノ
マー、ブロモキシレノールブルー、および要すれば、熱分解性重合開始剤、例え
ばモノパーオキシカーボネート開始剤の流動可能な重合性組成物が記載されてい
る。‘976特許のポリオール(アリルカーボネート)モノマーは線状または分
岐状脂肪族または芳香族の液体ポリオールのアリルカーボネート、例えば、脂肪
族グリコールビス(アリルカーボネート)化合物またはアルキリデンビスフェノ
ールビス(アリルカーボネート)化合物であると記載されている。
【0008】 (発明の要旨) 本発明によれば、以下の(a)および(b)を含有する重合性組成物が提供さ
れる: (a)以下の式Iで表される主要量の第1アリル官能性モノマー、
【0009】
【化12】 R−[−O−C(O)−O−R]
【0010】 式中、Rは脂肪族ポリオールの多価残基であり、Rはアリル基または置換
アリル基であり、そしてiは2〜6の整数である;および (b)以下の式IIで表される少量の第2アリル官能性モノマー、
【0011】
【化13】 R−[−O−C(O)−O−R] II
【0012】 式中、Rは芳香族ポリオールの多価残基であり、Rはアリル基または置換
アリル基であり、そしてkは2〜6の整数である; ここで、上記第2アリル官能性モノマーは、上記重合性組成物中に、少なくと
も(i)(b)を含まない上記組成物の重合体と比較して低減されたひび割れ欠
陥、および(ii)米国標準試験法(ASTM)第D542−95番によって測定
された1.530以下の屈折率を有する上記重合性組成物の重合体を提供する量
で存在する。
【0013】 明細書および請求の範囲に用いられている成分の量、反応条件などを示したす
べての数値または表現は、実施例や特に断らない場合を除き「約」の文言を付し
て理解されるべきである。
【0014】 (発明の実施の形態) 本発明による重合性組成物から調製された重合体は低減されたひび割れ欠陥を
有する。ここでおよび請求の範囲で用いられる「ひび割れ欠陥」の用語およびひ
び割れに関する類似の用語は、重合体、例えば眼用レンズのような成形用品の中
および/または表面における、少なくとも肉眼で観察可能なひび割れを意味する
【0015】 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)のような脂肪族ポリオール
(アリルカーボネート)モノマーから調製される重合体については、ひび割れ欠
陥の発生は多分に統計的現象である。従って、本発明による組成物から調製され
る重合体が「低減されたひび割れ欠陥」を有することを決定するために、1以上
の重合体、例えば数枚のレンズが典型的に調製される。また、同一の第1アリル
官能性モノマー(a)を含有するが、第2アリル官能性材料(b)を含有しない
比較組成物から同一の条件、例えば同一の硬化サイクルによって一組の比較重合
体が調製される。調製されなければならない重合体の特定量はしばしば試行錯誤
によって決定される。平面レンズの場合は、それらから調製される組成物が低減
されたひび割れ欠陥を提供するか否かを決定するために、典型的に10〜100
個のレンズが注型される。このような決定は実施例において更に詳細に説明され
る。
【0016】 上述のように本発明の重合性組成物は第1および第2のアリル官能性モノマー
を含有する。ここでおよび請求の範囲で用いる「脂肪族ポリオール」とは、実質
的に芳香環を有しない線状、分岐状または環状ポリオールを意味する。脂肪族ポ
リオールの例には、エチレングリコールおよびシクロヘキサンジオールが含まれ
る。ここでおよび請求の範囲で用いられる「芳香族ポリオール」の用語は、芳香
環、例えば、4,4'−イソプロピリデンジフェノールを有するポリオールを意味
する。さらに、ここでおよび請求の範囲で用いられる「ポリオール」は2個以上
の水酸基を有する材料を意味する。
【0017】 第2アリル官能性モノマーは、本発明の組成物中に、少なくとも上記組成物の
重合体が第2アリル官能性モノマーを含まない比較組成物と比較して低減された
ひび割れ欠陥を有するのに十分な量で存在する。当業者に知られているように、
芳香族ポリオールビス(アリルカーボネート)モノマーから調製された重合体は
、一般に、脂肪族ポリオールビス(アリルカーボネート)モノマーから調製され
た重合体のものよりも高い屈折率を有する。例えば、4,4'−イソプロピリデン
ジフェノールビス(アリルカーボネート)の重合体は、典型的に1.56の屈折
率を有し、一方、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)から調製さ
れた重合体の屈折率は典型的には1.498である。本発明の組成物から調製さ
れる重合体は1.530以下、例えば1.498〜1.529、より一般的には
1.500〜1.520の屈折率を有する。
【0018】 典型的には、第2アリル官能性モノマーは、本発明の組成物中に、組成物の合
計モノマー重量を基準にして少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量
%、より好ましくは少なくとも5重量%の量で存在する。典型的には、第2アリ
ル官能性モノマーは、本発明の組成物中に、少量、すなわち、組成物の合計モノ
マー重量を基準にして49重量%以下、好ましくは20重量%以下、より好まし
くは15重量%以下の量で存在する。本発明の組成物中に存在する第2アリル官
能性モノマーの量は、記載された値を含めてこれらの値のいずれかの組み合わせ
の範囲である。
【0019】 本発明の組成物の第1および第2のアリル官能性モノマーは、例えば米国特許
第2,370,567号および同第2,403,113号に記載のような当業者
によく知られた方法によって調製される。例えば、脂肪族ポリオール、例えばエ
チレングリコールを、典型的には0℃〜20℃の温度でホスゲンと反応させて対
応するポリクロロホルメート、例えばエチレンジクロロホルメートが形成される
。次いで、ポリクロロホルメートは適当な酸受容体、例えば3級アミンの存在下
で置換または無置換アリルアルコールと反応させる。または、(アリルまたは置
換アリルアルコールとホスゲンとの反応で形成された)アリルまたは置換アリル
クロロホルメートは酸受容体の存在下でポリオールと反応させる。
【0020】 式IおよびIIに関し、RおよびRは、それぞれ独立して、2位がハロゲ
ン、最も一般的には塩素または臭素で置換されていてもよいアリル基または1〜
4個、例えば1〜2個の炭素原子を有するアルキル基である。一般に、アルキル
置換基はメチルまたはエチルである。式IおよびIIにおいて、RおよびR はそれぞれ独立して以下の式IIIで表されるものであってよい。
【0021】
【化14】 HC=(R)−CH− III
【0022】 式中、Rは水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキル基である。より一般的
にはRは水素である。その結果、RおよびRはそれぞれ無置換アリル基、
C=CH−CH−である。
【0023】 本発明の組成物の第2アリル官能性モノマーは、芳香族ポリオール(アリルカ
ーボネート)モノマーとして説明できる。式IIに関し、Rがその多価残基で
ある芳香族ポリオールは2個、3個、4個、5個または6個の水酸基、および少
なくとも1個の芳香環を有する。芳香族ポリオールの水酸基は、ベンゼン−1,
2−ジオールのように芳香環に直接結合してよく、または例えば、1,2−ベン
ゼンジメタノールのように結合基によって芳香環に結合されてもよい。Rがそ
の残基である芳香族ポリオールは、例えば、ベンゼンジオール、例えば、1,2
−ジヒドロキシベンゼンおよび1,3−ジヒドロキシベンゼン;C〜Cアル
キル置換ベンゼンジオール、例えば、4−tert−ブチル−ベンゼン−1,2−ジ
オール、4−メチル−ベンゼン−1,2−ジオール、3−tert−ブチル−5−メ
チル−ベンゼン−1,2−ジオール、および3,4,5,6−テトラメチル−ベンゼ
ン−1,2−ジオール;ハロ置換ベンゼンジオール、例えば、3,5−ジクロロベ
ンゼン−1,2−ジオール、3,4,5,6−テトラブロモ−ベンゼン−1,2−ジ
オール、および3,4,5−トリクロロ−ベンゼン−1,2−ジオール;およびC
〜Cアルキルおよびハロ置換ベンゼンジオール、例えば、3−ブロモ−5−
tert−ブチル−ベンゼン−1,2−ジオール、3,6−ジクロロ−4−メチル−ベ
ンゼン−1,2−ジオール、3−ブロモ−4,5−ジメチル−ベンゼン−1,2−
ジオール、および3−クロロ−4,6−ジ−tert−ブチル−ベンゼン−1,2−ジ
オールから選択されてよい。Rが残基となる2個以上の水酸基を有する芳香族
ポリオールの例には、非限定的に、3,4,3',4'−テトラブロモ−5,5'−メ
チレンジブレンズカテキン、および1,2,4−ベンゼントリオールが含まれる。
【0024】 式IIのRがその残基である芳香族ポリオールは以下の式IVで表されるも
のから選択されてもよい。
【0025】
【化15】
【0026】 式中、RおよびRはそれぞれC〜Cアルキル、塩素または臭素であり
、pおよびqはそれぞれ0〜4の整数であり、そしてAはO、S、−S(O)−
、−C(O)−、−CH−、−CH=CH−、−C(CH)−、−C(CH)
(C)−、または
【0027】
【化16】
【0028】 である。
【0029】 本発明の一実施態様では、Rがその残基である芳香族ポリオールは、式IV
においてpおよびqがそれぞれ0であり、Aが−C(CH)−で表されるもの
から選択される。本発明において好ましい芳香族ポリオールは4,4'−イソプロ
ピリデンジフェノールであり、その対応する残基、イソプロピリデンビス(パラ
フェニル)は、以下の式Vで表される。
【0030】
【化17】
【0031】 式IIに関し、Rがそれから選択される芳香族ジオールの残基の例には、非
限定的に、1,2−フェニレン、1,3−フェニレン、4−tert−ブチル−1,2
−フェニレン、4−メチル−1,2−フェニレン、3,5−ジクロロ−1,2−フ
ェニレン、3,4,5,6−テトラブロモ−1,2−フェニレン、3,4,5−トリク
ロロ−1,2−フェニレン、3−ブロモ−5−tert−ブチル−1,2−フェニレン
および3−ブロモ−4,5−ジメチル−1,2−フェニレンが含まれる。Rがそ
れから選択される。式IVに関して記載された芳香族ジオールの残基の例には、
非限定的に、ジ(パラ−フェニル)エーテル、ジ(パラ−フェニル)チオエーテ
ル、メチレンビス(パラ−フェニル)、エチレンビス(パラ−フェニル)、イソ
プロピリデンビス(パラ−フェニル)および4〜8個のブロモ基を有する臭素化
イソプロピリデンビス(パラ−フェニル)が含まれる。
【0032】 本発明で用いてよい芳香族ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの特定
例には、非限定的に、1,2−ジヒドロキシベンゼンビス(アリルカーボネート
)、1,3−ジヒドロキシベンゼンビス(アリルカーボネート)、4,4'−オキ
シ−ビスフェノールビス(アリルカーボネート)、4,4'−スルファンジイル−
ビスフェノールビス(アリルカーボネート)、4,4'−スルホニル−ビスフェノ
ールビス(アリルカーボネート)、4,4'−ジヒドロキシ−ベンゾフェノンビス
(アリルカーボネート)、4,4'−メタンシジイル−ビスフェノールビス(アリ
ルカーボネート)、4,4'−ジヒドロキシ−スチルベンビス(アリルカーボネー
ト)、4,4'−イソプロピリデンジフェノールビス(アリルカーボネート)、4
〜8個のブロモ基を有する臭素化4,4'−イソプロピリデンジフェノールビス(
アリルカーボネート)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ル−エタンビス(アリルカーボネート)、および3,3− ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−3H−イソベンゾフラン−1−オンビス(アリルカーボネート)が
含まれる。本発明で好ましい芳香族ポリオールビス(アリルカーボネート)は、
4,4'−イソプロピリデンジフェノールビス(アリルカーボネート)である。
【0033】 本発明の組成物の第1アリル官能性モノマーは、脂肪族ポリオール(アリルカ
ーボネート)モノマーとして説明されてよい。式Iに関し、Rがその多価残基
である脂肪族ポリオールは、2個、3個、4個、5個または6個の水酸基を含み
、そして線状、分岐状または環状であってよい。Rがその残基である脂環式ポ
リオールの例には、非限定的に、1,2−、1,3−および1,4−ジヒドロキシ
シクロヘキサンが含まれる。Rがその残基である2個以上の水酸基を有する脂
肪族ポリオールの例には、非限定的に、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン、ジトリメチロールプロパン、ジトリメチロールエタン、ペンタエリス
リトールおよびジペンタエリスリトールが含まれる。典型的には、Rがその残
基である脂肪族ポリオールは2個の水酸基を有しており、すなわち、グリコール
であり、その場合、Rは特に2価の残基である。一般に、脂肪族ポリオールは
2〜10個の炭素原子を有するアルキレングリコール、例えば、エチレングリコ
ール、トリメチレングリコール、メチルエチレングリコール、エチルエチレング
リコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、2−メチル
ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコールおよびデカメチレングリ
コールである。より典型的には、脂肪族ポリオールはポリ(C〜C)アルキ
レングリコールから選択され、その例には、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコールおよびジブ
チレングリコールが含まれる。
【0034】 式Iに関し、Rがそれから選択される脂環式ジオールの2価残基の例には、
非限定的に、1,2−、1,3−および1,4−シクロヘキシレンが含まれる。R
がそれから選択される2個以上の水酸基を有する脂肪族アルコールの残基の例
には、非限定的に、1,1,1−トリメチレンプロパン、すなわち、CHCH C(CH−)、1,1,1−トリメチレンエタン、すなすわち、CHC(CH
−)、テトラメチレンメタン、すなわち、C(CH−)、ジ(2,2−ジメ
チレンブチル)エーテル、すなわち、O−(CHC(CH−)CHCH)
、ジ(2,2−ジメチレンプロピル)エーテル、すなわち、O−(CHC(CH
−)CH)、およびジ(トリメチレンメチル)エーテル、すなわち、O−(
C(CH−))が含まれる。Rがそれらから選択されてよい2〜10個の
炭素原子を有するアルキレングリコールの残基の例には、非限定的に、エチレン
、n−プロピレン、イソプロピレン、1,2−ブチレン、n−ペンタメチレン、
n−ヘキサメチレン、2−メチル−1,6−ヘキサメチレン、n−オクタメチレ
ン、およびn−デカメチレンが含まれる。Rがそれから選択されるポリ(C
〜C)アルキレングリコールには、例えば、−CHCH−O−CHCH
−、−CHCH−O−CHCH−O−CHCH−、−CHCH CH−O−CHCHCH−および−CHCHCHCH−O−
CHCHCHCH−が含まれる。本発明の好ましい態様では、Rはジ
エチレングリコールの残基、すなわち、−CHCH−O−CHCH−で
ある。式Iにおいて、Rはアルキレンカーボネート基、例えば、−CHCH −O−C(O)−O−CHCH−、およびアルキレンエーテルカーボネート
基、例えば、−CHCH−O−CHCH−O−C(O)−O−CHCH −O−CHCH−から選択されてもよい。
【0035】 本発明で使用できる脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの特定
例には、非限定的に、エチレングリコールビス(2−クロロアリルカーボネート
)、エチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ジエチレングリコールビ
ス(2−メチルアリルカーボネート)、ジエチレングリコールビス(アリルカー
ボネート)、トリエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、プロピレング
リコールビス(2−エチルアリルカーボネート)、1,3−プロパンジオールビ
ス(アリルカーボネート)、1,3−ブタンジオールビス(アリルカーボネート)
、1,4−ブタンジオールビス(2−ブロモアリルカーボネート)、ジプロピレ
ングリコールビス(アリルカーボネート)、トリメチレングリコールビス(2−
エチルアリルカーボネート)、ペンタメチレングリコールビス(アリルカーボネ
ート)、1,4−シクロヘキサンジオールビス(アリルカーボネート)、4,4'
−イソプロピリデンビスシクロヘキサノールビス(アリルカーボネート)および
これらの組み合わせが含まれる。好ましい脂肪族ポリオール(アリルカーボネー
ト)モノマーはジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)である。
【0036】 式Iで表される第1アリル官能性モノマーは本発明の組成物中に主要量、すな
わち、本発明の組成物の合計モノマー重量を基準にして少なくとも51重量%、
好ましくは少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも85重量%の量で
存在する。典型的には、第1アリル官能性モノマーは組成物中に、本発明の組成
物の合計モノマー重量を基準にして99重量%以下、好ましくは97重量%以下
、より好ましくは95重量%以下の量で組成物中に存在する。本発明の組成物中
に存在する第1アリル官能性モノマーの量は記載された値を含めてこれらの値の
いずれかの組み合わせの範囲である。
【0037】 式IおよびIIで表されるラジカル重合性モノマーに関して本説明で用いられ
る、脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)モノマーおよび芳香族ポリオール
(アリルカーボネート)モノマーなどの名称、例えば、ジエチレングリコールビ
ス(アリルカーボネート)および4,4'−イソプロピリデンジフェノールビス(
アリルカーボネート)の用語は、その名称のモノマーまたはそれらのプレポリマ
ー、およびそれらに含まれる関連するモノマーまたはオリゴマー種も包含するこ
とが意図される。
【0038】 本発明の重合性組成物は、その他のラジカル重合性材料を必要に応じて少量(
例えば、組成物の合計モノマー重量を基準にして5、10、15、20または2
5重量%まで)必要に応じて含有してよい。本発明の組成物中に存在してよい単
一のエチレン性不飽和ラジカル重合性基を有する共重合性材料には、非限定的に
、メチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートおよび2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
のような(メタ)アクリレート、アリルアルコールおよび塩化ビニルが含まれる
。本発明で用いてよい2個のラジカル重合性基を有する共重合性材料には、非限
定的に、エチレングリコールビス(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコ
ール)ビス(メタ)アクリレート、4,4'−イソプロピリデンジフェノールビス
(メタ)アクリレート、およびアルコキシル化4,4'−イソプロピリデンジフェ
ノールビス(メタ)アクリレート(例えば、合計で2〜70個、10〜20個、
または20〜40個のエトキシ単位を有するもの)が含まれる。本発明で用いて
よい2個より多くのラジカル重合性基を有する重合性材料の例には、非限定的に
、トリメチロールプロパントリス(メタ)アクリレート、アルコキシル化トリメ
チロールプロパントリス(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ−お
よびテトラ−(メタ)アクリレート、およびトリアリルイソシアヌレートが含ま
れる。ここで用いられる「(メタ)アクリレート」および類似の用語は、アクリ
レート、メタクリレートおよびアクリレートとメタクリレートの混合物を意味す
る。
【0039】 本発明の重合性有機組成物の重合は、その組成物に開始量の有機アオギシ化合
物のようなフリーラジカルを生成可能な材料、すなわち、開始剤を添加すること
により行ってよい。ポリオール(アリルカーボネート)組成物を重合する方法は
当業者によく知られており、上述の重合性有機組成物を重合するためにこれらの
よく知られた技術のいずれを用いてもよい。
【0040】 開始剤として使用してよい有機パーオキシ化合物の好ましい例には、ジ(2−
エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(センカダリーブチル)パーオ
キシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネートのようなパーオ
キシジカーボネートエステル;2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、イソ
ブチリルパーオキシド、デカノイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、プ
ロピオニルパーオキシド、アセチルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、p
−クロロベンゾイルパーオキシドのようなジアシルパーオキシド;t−ブチルパ
ーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシオクチレート、t−ブチルパーオキ
シイソブチレートのようなパーオキシエステル;メチルエチルケトンパーオキシ
ド、アセチルシクロヘキサンスルホニルパーオキシド、およびアゾビスイソブチ
ロニトリルが含まれる。好ましい開始剤は得られる重合体が変色しないものであ
る。
【0041】 本発明の一態様において、開始剤は以下の式VIで表されるモノパーオキシカ
ーボネート開始剤である。
【0042】
【化18】 R−O−O−C(O)−O−R VI 式中、Rは3級C〜Cアルキル、例えば3級ブチルおよび3級アミルで
あり、RはC〜Cアルキル、例えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、3級ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびヘプチルである。好
ましくは、Rは3級ブチルであり、Rはイソプロピルである。
【0043】 本発明の組成物が(ここでさらに検討するように)静的染料および/または光
互変性物質を含む場合は、そのような組成物から重合体を調製するのに式VIに
よるモノパーオキシカルボネート開始剤を用いることが好ましい。いずれの理論
にも制限されないけれども、モノパーオキシカーボネート開始剤は、より攻撃的
な開始剤よりも重合過程の間に存在する静的染料および/または光互変性物質に
対して攻撃性に劣り、これらを破壊または不活性化し難いと考えられる。
【0044】 本発明の重合性組成物の重合の開始にに用いる開始剤の量は用いられる特定の
開始剤に依存して変化してよい。重合反応を開始し、維持するのに必要な量、す
なわち、開始量のみが必要とされる。式VIで表されるモノパーオキシカーボネ
ート開始剤については、100部のモノマーに対して典型的に0.40〜1.50
部(phm)が用いられる。より一般には、重合を開始するために0.50〜1.2
5phmが用いられる。開始剤の量およびその後の硬化サイクルは、少なくとも1
、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも20の15秒バーコル硬
度を有する重合体を提供するのに適当であるべきである。典型的には、当業者に
知られているように、硬化サイクルは開始剤の存在下に重合性有機組成物を室温
〜85℃および125℃の高温に15時間〜30時間加熱することを包含する。
【0045】 種々の通常の添加剤が本発明の重合性有機組成物中に組み込まれてよい。この
ような添加剤には、光安定剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、顔料およびラ
ジカル重合性でない可塑剤、例えば、アルコキシル化フェノールベンゾエートお
よびポリ(アルキレングリコール)ジベンゾエートなどが含まれる。このような
添加剤は、典型的には、重合性組成物の合計重量を基準にして合計10重量%以
下、好ましくは5重量%以下、そしてより好ましくは3重量%以下の量で本発明
の組成物中に存在する。
【0046】 本発明による重合性組成物は静的染料、光互変性物質およびこれらの混合物か
ら選択される着色剤を必要に応じて含有する。ここでおよび請求の範囲で用いる
「静的染料」の用語は紫外線の照射において色が実質的に変化しない染料、すな
わち、光互変性でない染料を意味する。
【0047】 本発明の組成物中に存在してよい染料の部類には、非限定的に、アゾ染料、ア
ントラキノン染料、キサンテン染料、アジメ(azime)染料、およびこれらの混
合物が含まれる。染料は液状または粉体状でよく、好ましくは粉体状である。粉
体状で用いる場合、典型的には、粉体染料とモノマー、例えば、第1および/ま
たは第2アリル官能性モノマーの濃厚液が調製される。次いで、染料/モノマー
濃厚液が追加のモノマーと混合されて本発明による組成物が調製される。好まし
い部類の染料はアントラキノン染料である。本発明の組成物中に存在してよいア
ントラキノン染料の例には、非限定的に、1,4−ジヒドロキシ−9,10−アン
トラセンジオン(CAS登録第81−64−1号)、1,4−ビス(4−メチル
フェニル)アミノ−9,10−アントラセンジオン(CAS登録第128−80
−3号)、1,4−ビス((2−ブロモ−4,6−ジメチルフェニル)アミノ)−
9,10−アントラセンジオン(CAS登録第18038−98−8号) 、およびこれらの混合物が含まれる。
【0048】 本発明の組成物中に用いられる場合に、静的染料またはそれらの複数の組み合
わせは、典型的には、それらから調製される重合体が所望の色および可視光の透
過パーセント(例えば、米国標準試験法第D1003−95番により、HunterLa
b、ColorQuestII型スペクトロホトメーターのような適当な装置を用いて決定
される15%の透過性)を提供するのに十分な量で存在する。使用される静的染
料の正確な量は使用される静的染料の種類および所望の色および透過パーセント
に依存する。典型的には、静的染料は本発明の組成物中に、100万部の組成物
に対して100部(ppm)〜800ppm、例えば、150ppm〜500ppmの量で存
在する。
【0049】 本発明の組成物が光互変性物質を含有する場合は、それから調製される重合体
、例えば、レンズは、その光互変性物質を活性化する電磁スペクトルの部分に対
して透明である必要がある。問題となる電磁スペクトルの部分は、光互変性物質
の着色または開放型を提供する紫外(UV)光の波長であり、そのUV活性化型
、すなわち、開放型における光互変性物質の吸収極大波長を含む可視スペクトル
の部分である。本発明の組成物中に存在してよい光互変性物質には有機光互変性
物質、無機光互変性物質およびこれらの混合物が含まれる。好ましくは、光互変
性物質が1種以上の有機光互変性物質または化合物である。本発明の組成物は、
スピロ(インドリン)ナフトオキサジン、スピロ(インドリン)ベンズオキサジ
ン、ベンゾピラン、ナフトピラン、有機金属ジチゾネート、フルギド、フルギミ
ドおよびこれらの混合物から選択される有機光互変性物質を含有してよい。
【0050】 本発明の組成物に用いることが意図される有機光互変性物質の第1グループは
590ナノメーターを越える可視領域、例えば590〜700ナノメーターの範
囲に活性化吸収極大を有するものである。これらの材料は、典型的に、適当な溶
媒またはマトリックス中で紫外光に露出されると、青、青味緑、または青味紫の
色を呈する。本発明に有用なこのような物質の部類の例には、非限定的に、スピ
ロ(インドリン)ナフトオキサジン、スピロ(インドリン)ベンズオキサジンが
含まれる。このような光互変性物質の同類または他の部類が公開文献に記載され
ている。例えば、米国特許第3,562,172号、同第3,578,602号、同
第4,215,010号、同第4,342,668号、同第5,405,958号、同
第4,637,698号、同第4,931,219号、同第4,816,584号、同
第4,880,667号および同第4,818,096号を参照のこと。また、例え
ば、日本国特許公報62/195383;および文献Techniques in Chemis
try、第III巻、「ホトクロミズム」、第3章、グレンH.ブラウン編、ジョン
・ワイレイ・アンド・サンズ社、ニューヨーク、1971年を参照のこと。
【0051】 本発明の組成物に用いることが意図される有機光互変性物質の第2グループは
、400〜500ナノメーターの可視領域に少なくとも1つの吸収極大、好まし
くは2つの吸収極大を有するものである。典型的には、これらの材料は、適当な
溶媒またはマトリックス中で紫外線に露出すると黄橙色を呈する。このような化
合物にはある種のクロメン、すなわち、ベンゾピランおよびナフトピランが含ま
れる。このようなクロメンの多くが公開文献、例えば、米国特許第3,567,6
05号、同第4,826,977号、同第5,066,818号、同第4,826,9
77号、同第5,066,818号、同第5,466,398号、同第5,384,0
77号、同第5,238,931号および同第5,274,132号に記載されてい
る。
【0052】 本発明の組成物に用いることが意図される有機光互変性物質の第3グループは
、400〜500ナノメーターの可視領域に吸収極大を有し、500〜700ナ
ノメーターの可視領域にもう1つの吸収極大を有するものである。これらの材料
は、典型的には、適当な溶媒またはマトリックス中で紫外光に露出されると黄/
茶〜紫/灰の間の色を呈する。これらの物質の例にはピラン環、およびベンゾピ
ランのベンゼン部に縮合したベンゾチエノまたはベンゾフラノ環のような置換ま
たは無置換複素環の2位に置換基を有するある種のベンゾピラン化合物が含まれ
る。このような材料は米国特許第5,429,774号の主題である。
【0053】 意図されるその他の光互変性物質は光互変性有機金属ジチゾネート、すなわち
、(アリールアゾ)−チオギ酸アリールヒドラジデート、例えば、米国特許第3
,361,706号に記載されている水銀ジチゾネートである。フルギドおよびフ
ルギミド、例えば、3−フリルおよび3−チエニルフルギドおよびフルギミドは
米国特許第4,931,220号の第20欄第5行〜第21欄第38行に記載され
ている。
【0054】 本発明に有用な追加の光互変性物質には、光互変性顔料および金属酸化物中に
包封された有機光互変性物質が含まれ、後者は米国特許第4,166,043号お
よび同第4,367,170号に記載されている。米国特許第4,931,220号
に記載されているような有機重合体のマトリックス中に十分包封された有機光互
変性物質も本発明の重合性組成物中に存在してよい。
【0055】 上述の特許文献にこのような光互変性物質に関連して開示されているものはこ
こにそれぞれ参照として組み込まれる。本発明の組成物は、所望により1種類の
光互変性物質または複数種の光互変性物質の混合物を含んでよい。光互変性物質
の混合物は近中間灰色または褐色のような特定の活性化色を達成するために用い
てもよい。
【0056】 ここで説明した光互変性物質のそれぞれは、それから調製される重合体が所望
の結果としての色、例えばフィルターを通していない太陽光で活性化された場合
に灰色または褐色のシェード、すなわち、活性化された光互変性物質の色で与え
られるできるだけ中間色のような実質的に中間色を呈するように十分な量および
(混合物が用いられる場合は)割合で存在する。使用される上記光互変性物質の
相対量はこのような化合物の活性種の色の相対強度および所望の最終的な色に依
存して変化する。
【0057】 本発明の重合性組成物の重合により得られる重合体は固体であり、好ましくは
透明であり、例えば光学または眼用用途に適している。本発明の重合性有機組成
物から調製される固体用品には、非限定的に、平面および眼用レンズのような光
学レンズ、サンレンズ、窓、自動車用透明体、例えば風防、サイドライトおよび
バックライト、および航空機用透明体などが含まれる。
【0058】 本発明は以下の実施例により詳細に説明されるが、これらは例示のみを目的と
しており、それらの中の数値の改変および変動は当業者にとって明らかである。
特に断らない限り、すべての部および%は重量基準である。
【0059】
【実施例】
組成物の注型 表1に示した成分から注型組成物を調製した。注型組成物Aは比較組成物であ
り、注型組成物Bは本発明による組成物である。
【0060】
【表1】 (a) HIGH ADC CR−39モノマー、CAS第142−22−3
号、PPGインダストリーズ社より市販されているジエチレングリコールビス(
アリルカーボネート)モノマー。 (b) HIRI CASTING RESIN、CAS第084000−7
5−9号、PPGインダストリーズ社より市販されているビスフェノールAビス
(アリルカーボネート)モノマー。 (c) 3級ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート開始剤。 (d) ZELEC UN潤滑剤、デュポンケミカル社より市販されているリ
ン酸のC〜C16アルキルエステルの混合物。 示された量は組成物の100万部に対する離型剤の部の単位(ppm)である。
【0061】 注型レンズ実施例 注型組成物AおよびBを、それぞれ室温で混合し、6.0の前面および背面ジ
オプトリー値、および65mmの外周直径を有する円形平面レンズを調製するため
に用いるガラスモールド中に別々に注入した。ガラスモールドにポリ塩化ビニル
のガスケットを装着した。10個のレンズモールドを充填し、表2に総括した硬
化サイクルを用いてそれらの内容物を重合させた。硬化サイクルの終了後、レン
ズをモールドから取り出し、ひび割れの発生を目視で評価した。ひび割れ評価の
結果を表3にまとめた。注型組成物Aから調製した重合体の屈折率は1.499
であり、注型組成物Bから調製した重合体の屈折率は1.506であった。
【0062】
【表2】 硬化サイクル 表2の温度変化はすべて実質的に線形である。 (e)19時間の完了後に、モールドはオーブンから除去され、レンズからモ
ールドが外された。
【0063】
【表3】 レンズひび割れ (f)レンズはそれらがモールドから外された後にひび割れについて目視によ
り評価された。
【0064】 表3にまとめられた結果は、本発明による組成物、すなわち注型組成物Bから
調製された重合体が、比較組成物、すなわち注型組成物Aから調製された重合体
と比較して低減されたひび割れ欠陥の発生を有していることを示す。250ppm
の1,4−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−9,10−アントラセンジオン(
CAS第128−80−3号)深緑着色剤をさらに含有する重合組成物Bと同様
の重合性組成物から1工程の方法によって(ASTM第D1003−95番に従
って、HunterLab、ColorQuestII型スペクトロホトメーターを用いて測定
された)15%の透過%を有する着色重合体を調製することに成功した。この1
工程の方法には、表2にまとめられた硬化サイクルを用いて着色された重合性組
成物を重合する工程が含まれる。
【0065】 特定の実施態様の詳細に関して本発明を説明した。このような詳細は、それら
が請求の範囲に含まれている限り発明の範囲を限定することを意図するものでは
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダイアン・エム・トレイシー アメリカ合衆国15005ペンシルベニア州バ ーデン、ドニポート・ロード29番 (72)発明者 チャールズ・シー・クロンツ アメリカ合衆国15108ペンシルベニア州コ ラオポリス、マクナブ・ドライブ313番 Fターム(参考) 4J100 AH06P AH07P AH07Q BA02P BA11Q BA12Q BA51Q BA58Q BB01P BB03P BB03Q BC04P BC43Q BC45Q BC53Q CA04 DA47 DA63 JA33

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)式 【化1】 R−[−O−C(O)−O−R] [式中、Rは脂肪族ポリオールの多価残基であり、Rはアリル基または置換
    アリル基であり、そしてiは2〜6の整数である] で表される主要量の第1アリル官能性モノマー;および (b)式 【化2】 R−[−O−C(O)−O−R] [式中、Rは芳香族ポリオールの多価残基であり、Rはアリル基または置換
    アリル基であり、そしてkは2〜6の整数である。] で表される少量の第2アリル官能性モノマーを含有する重合性組成物において、 該第2アリル官能性モノマーが、該重合性組成物中に、少なくとも(i)(b
    )を含まない該組成物の重合体と比較して低減されたひび割れ欠陥、および(ii
    )1.530以下の屈折率を有する該重合性組成物の重合体を提供する量で存在
    する、重合性組成物。
  2. 【請求項2】 iが2であり、Rがその残基である前記脂肪族ポリオール
    がC〜C10アルキレングリコール、ポリ(C〜C)アルキレングリコー
    ルおよびそれらの混合物からなる群から選択されるものであり;kが2であり、
    がその残基である前記芳香族ポリオールがベンゼンジオール、C〜C
    ルキル置換ベンゼンジオール、ハロ置換ベンゼンジオール、C〜Cアルキル
    およびハロ置換ベンゼンジオール、式 【化3】 [式中、RおよびRはそれぞれC〜Cアルキル、塩素、または臭素であ
    り、pおよびqそれぞれ0〜4の整数であり、そしてAはO、S、−S(O)−
    、−C(O)−、−CH−、−CH=CH−、−C(CH)−、−C(CH)
    (C)−または式 【化4】 である。] で表される芳香族ポリオール、およびこのような芳香族ポリオールの混合物から
    なる群から選択されるものである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記脂肪族ポリオールがポリ(C〜C)アルキレングリ
    コールから選択され、pおよびqがそれぞれ0であり、そしてAが−C(CH) −である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記第1アリル官能性モノマー(a)が前記組成物の合計モ
    ノマー重量を基準にして51〜99重量%の量で存在し、前記第2アリル官能性
    モノマー(b)が前記組成物の合計モノマー重量を基準にして1〜49重量%の
    量で存在する請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記第1アリル官能性モノマー(a)が前記組成物の合計モ
    ノマー重量を基準にして80〜97重量%の量で存在し、前記第2アリル官能性
    モノマー(b)が前記組成物の合計モノマー重量を基準にして3〜20重量%の
    量で存在する請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 静的染料、光互変性物質およびこれらの混合物からなる群か
    ら選択される着色剤をさらに含有する請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 式 【化5】 R−O−O−C(O)−O−R [式中、Rは3級C〜Cアルキルであり、そしてRはC〜Cアルキ
    ルである。] で表される重合開始剤をさらに含有する請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記光互変性物質が、スピロ(インドリン)ナフトオキサジ
    ン、スピロ(インドリン)ベンズオキサジン、ベンゾピラン、ナフトピラン、有
    機金属ジチゾネート、フルギドおよびフルギミドの少なくとも1つを含む有機光
    互変性物質から選択される請求項6記載の組成物。
  9. 【請求項9】 (a)式 【化6】 R−[−O−C(O)−O−R] [式中、RはC〜C10アルキレングリコール、ポリ(C〜C)アルキレ
    ングリコールおよびこれらの混合物からなる群から選択される脂肪族ポリオール
    の多価残基であり、Rはアリル基または置換アリル基であり、そしてiは2で
    ある。] で表される主要量の第1アリル官能性モノマー; (b)式 【化7】 R−[−O−C(O)−O−R] [式中、Rはベンゼンジオール、C〜Cアルキル置換ベンゼンジオール、
    ハロ置換ベンゼンジオール、C〜Cアルキルおよびハロ置換ベンゼンジオー
    ル、式 【化8】 {式中、RおよびRはそれぞれC〜Cアルキル、塩素または臭素であり
    、pおよびqはそれぞれ0〜4の整数であり、AはO、S、−S(O)−、−C
    (O)−、−CH−、−CH=CH−、−C(CH)−、−C(CH)(C
    )−、または式 【化9】 である。} で表される芳香族ポリオール、およびこのような芳香族ポリオールの混合物から
    なる群から選択される芳香族ポリオールの多価残基であり、Rはアリル基また
    は置換アリル基であり、そしてkは2である。] で表される少量の第2アリル官能性モノマー;および (c)静的染料、光互変性物質およびこれらの混合物から選択される着色剤;
    を含有する重合性組成物において、 該第2アリル官能性モノマーが、該重合性組成物中に、少なくとも(i)(b
    )を含まない該組成物の重合体と比較して低減されたひび割れ欠陥、および(ii
    )1.530以下の屈折率を有する該重合性組成物の重合体を提供する量で存在
    する、重合性組成物。
  10. 【請求項10】 式 【化10】 R−O−O−C(O)−O−R [式中、Rは3級C〜Cアルキルであり、そしてRはC〜Cアルキ
    ルである。] で表される重合開始剤をさらに含有する請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記重合開始剤がモノマー100部当り0.40〜1.5
    0部の量で存在し、Rが3級ブチルであり、そしてRがイソプロピルである
    請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記脂肪族ポリオールがポリ(C〜C)アルキレング
    リコールから選択され、そして前記芳香族ポリオールが、式 【化11】 [式中、pおよびqはそれぞれ0であり、そしてAは−C(CH)−である。
    ] で表されるものである請求項9記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記光互変性物質がスピロ(インドリン)ナフトオキサジ
    ン、スピロ(インドリン)ベンズオキサジン、ベンゾピラン、ナフトピラン、有
    機金属ジチゾネート、フルギドおよびフルギミドの少なくとも1つを含む有機光
    互変性物質から選択されるものである請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記第1アリル官能性モノマーが前記組成物の合計モノマ
    ー重量を基準にして80〜97重量%の量で存在し、そして前記第2アリル官能
    性モノマー(b)が前記組成物の合計モノマー重量を基準にして3〜20重量%
    の量で存在する請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1の重合体。
  16. 【請求項16】 請求項9記載の重合体。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の重合体。
JP2001505588A 1999-06-23 2000-06-23 脂肪族ポリオール(アリルカーボネート)の重合性組成物 Pending JP2003503514A (ja)

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