JP2003502818A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2003502818A
JP2003502818A JP2001505033A JP2001505033A JP2003502818A JP 2003502818 A JP2003502818 A JP 2003502818A JP 2001505033 A JP2001505033 A JP 2001505033A JP 2001505033 A JP2001505033 A JP 2001505033A JP 2003502818 A JP2003502818 A JP 2003502818A
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Abstract

(57)【要約】 電子源と、入力開口(208)及び出力開口(223)を有する電子ビーム誘導キャビティ(220)とを具備する陰極線管であって、前記出力開口近傍の電子ビーム誘導キャビティ壁の少なくとも一部分は陰極(205)と協働するために2次放出係数δを持つ絶縁材を有している。さらに、前記陰極線管は、動作時、陰極と出力開口との間の第1の電界強度E1を伴う電界を付与するために、第1電圧源に接続可能な第1電極(226)を有する。δ1及びE1は、電子ビーム誘導キャビティ(229)を通して電子の伝送を可能にする値を持つ。本発明によれば、第2電極(230)は陰極(205)と開口部分との間に置かれている。第2電極(230)は、動作時、電子の放出を制御するために、陰極(205)と第2電極との間にある第2の電界強度E2を伴う電界を付与するために、第2次電圧源に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子放出のための陰極を持つ電子源と、入力開口及び出力開口を持
つ電子ビーム誘導キャビティであって、当該キャビティは壁を持ち、前記出力開
口近傍の電子ビーム誘導キャビティ壁の少なくとも一部は陰極と協働して2次放
出係数δ1を持つ絶縁材を有する当該電子ビーム誘導キャビティと、動作時、前
記陰極と前記出力開口との間に第1電界強度E1を伴う電界を印加するために第
1電圧源に接続可能な第1電極とを有し、δ1及びE1が前記電子ビーム誘導キ
ャビティを通る電子伝送を可能にする値を持つ陰極線管に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
このような陰極線管は米国特許公報5,270,611から知られていて、当該公報は
、陰極と、電子ビーム誘導キャビティと、陰極及び出力開口の間で第1電界強度
E1を伴う電界を印加するために第1次電圧源に接続可能な第1電極とを具備す
る陰極線管を記述している。 さらに、2次放出係数δ1及びE1は電子ビーム
誘導キャビティを通して電子伝送を可能にする値を有する。十分に強力な電界が
電子ビーム誘導キャビティの長手方向に印加されたとき、キャビティ間の電子伝
送が可能になる。この場の値は、物質の種類及びキャビティ壁の幾何学的配置と
その大きさに左右される。電子伝送は次に2次放出プロセスを介して行われるの
で、各電子がキャビティ壁に衝突するたびに平均1つの電子が放出される。電子
ビーム誘導キャビティの入力開口に入る電子の数と同じくらい多くの電子が出力
開口から出ていくようにするように、環境を選択できる。出力開口が入力開口よ
りずっと小さい場合、例えば係数100から1000により、電子源の明度を集中させ
る電子コンプレッサ(圧縮)が形成される。このような陰極線管はテレビのブラ
ウン管表示器、コンピュータ・モニタ又は投射(映写)TVに使用されている。
【0003】 既知の装置の電子ビーム流は、第1電極に供給された電圧の変動によって、変
調されることができる。
【0004】 既知の装置の欠点は、第1電極での変調電圧が相対的に高くなければならない
ということである。例えば、0.1アンペア(A)から0.2アンペア(A)の間の電流
を変調するためには、200ボルトの変調電圧が必要である。従って、陰極線管の
駆動回路のために、相対的に高い電圧の電子素子が必要とされる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、特に、電子ビーム流が相対的に低い電圧で変調される陰極線
管を提供することである。この目的のため、本発明による陰極線管は、前記陰極
線管が前記陰極と前記キャビティとの間に置かれている第2電極を有し、前記第
2電極は動作時電子放出を制御するために前記陰極と第2電極との間の第2電界
強度E2を伴う電界を印加するために第2電圧源に接続可能であることを特徴と
する。本発明は、陰極と電子ビーム誘導キャビティの入力開口との間に第2電極
を置くことによって、陰極付近の引っ張り場が第2電極に印加された電圧で決定
され、ゆえに電子ビーム流が変調できるとの事実認識に基づいている。このよう
にして、第2電極と陰極との間隔が十分に狭いとき、例えば陰極に関して1ボル
トから10ボルトの範囲など相対的に低い正の電圧差によって、電子ビーム誘導キ
ャビティを離れる電流の変調を、第2電極は可能にする。ゆえに低コストかつ低
電圧の電子素子が陰極線管の駆動回路に適用できる。さらなる長所は、第2電極
に変調電圧を印加することによって、電子誘導キャビティを離れる電子ビームの
特性における変調の影響が減ることである。電子ビームの特性とは、例えば電子
のスポット・サイズや速度分布などである。
【0006】 本発明による陰極線管の特有な実施例は、第2電極が金網を有することを特徴
とする。よって電子を電子ビーム誘導キャビティの入力開口に向かって方向づけ
る効果的な引っ張り場が確立される。
【0007】 本発明による陰極線管の次の実施例は、第2電極が導入口及び出口を持つ電気
的に導電性のあるキャビティを有し、前記導入口は前記陰極に面し、前記出口は
前記電子ビーム誘導キャビティの前記入力開口に面し、前記導入口は動作時前記
導電性キャビティ内に電界のないスペースを形成するために金網で覆われている
ことを特徴とする。
【0008】 本発明による陰極線管の次の実施例は、電気的に導電性のあるキャビティが中
空の導電性シリンダを有することを特徴とする。これにより、電界のないスペー
スがシリンダ内で拡げられ、陰極からの電子放出における電子ビーム誘導キャビ
ティ内の伝送電界の影響がさらに減少される。
【0009】 本発明による陰極線管の次の実施例は、陰極と第2電極との間隔が20マイクロ
メータから400マイクロメータの範囲であるということを特徴としている。例え
ば、陰極と第2電極との間隔が100マイクロメータであるとき、従来の酸化物陰
極が使われた場合、0から3mAの間の電流を変調するためには5ボルトの振幅変
調で十分である。
【0010】 本発明による陰極線管の次の実施例は、陰極が電子ビーム誘導キャビティの出
力開口に関して偏心して(中心を異にして)位置づけられていることを特徴とす
る。陰極のこの位置によって、陰極から来る電子が、電子ビーム誘導キャビティ
の出力開口まで直接通路に沿って、つまり電子ビーム誘導キャビティ壁の相互作
用なしで伝わることを防ぐ。
【0011】 本発明による陰極線管の次の実施例は、電子が陰極から出力開口まで直接通路
に沿って伝わらないようにするために、陰極と出力開口との間に置かれた遮蔽手
段を有することを特徴とする。この遮蔽手段はまた、陰極から来る電子が、電子
ビーム誘導キャビティの出力開口まで、陰極と出力開口との間の直接通路に沿っ
て、電子ビーム誘導キャビティ壁の相互作用なしで伝わることをも防ぐ。
【0012】 本発明による陰極線管の次の実施例は、金網が電子ビーム誘導キャビティの出
力開口の直径と少なくとも等しい直径を有する遮蔽プレートを有し、電子が陰極
から出力開口まで直接通路に沿って伝わらないようにするために、その遮蔽陽極
プレートの中心は出力開口の中心に関する軸方向に置かれていることを特徴とす
る。
【0013】 本発明による陰極線管の次の実施例は、前記電子ビーム誘導キャビティが前記
キャビティの前記出力開口の寸法と少なくとも等しい寸法を持つ本体を有し、当
該本体は2次放出係数δ2を持つ絶縁材を有し、δ2及びE1は前記出力開口に
向かい前記本体に沿って電子伝送を可能にする値を持ち、前記本体は前記出力開
口に関して軸方向に置かれていることを特徴とする。
【0014】 本体で使用される絶縁材の2次放出係数δ2は、電子ビーム誘導キャビティで
使用される絶縁材の2次放出係数δ2と同じ値を有してもよい。このようにして
、陰極から出力開口まで相互作用なしで直接電子が伝送する可能性が低くなり、
さらに遮蔽プレートを使用する陰極構造と比較すると、陰極構造の効率化が増大
する。
【0015】 本発明による陰極線管の次の実施例は、前記陰極線管はさらに前記陰極を加熱
するためのフィラメントを有し、当該フィラメントは第1端子及び第2端子を持
ち、第1端子は電源手段の陽極端子に接続可能にされ、第2端子は前記電源手段
の陰極端子に接続可能にされ、第2電極は第1端子に結合され、さらに前記陰極
は第2端子に結合され、前記陰極と第2電極との間隔及び印加された電圧が動作
時電子放出を決定することを特徴とする。従って陰極線管の端子数は減らされ、
陰極、第2電極及びフィラメントを制御するための陰極線管の端子はたった二つ
だけが必要なだけである。フィラメント端子間の電圧差は、陰極と第2電極との
間の電圧差を決定する。
【0016】 以下に記述される実施例を参照すると、本発明の今までの及びその他の見地は
更に明らかになるだろう。
【発明の実施の形態】 図1は既知の陰極線管の略図である。この陰極線管自体は上述された米国特許
公報5,270,611から知られている。陰極線管100は、電子放出のため陰極105,106,
107を有する電極構造101及び電子ビーム誘導キャビティ120,121,122を有してい
る。好ましくは、陰極線管は加熱フィラメント102,103,104を有している。さら
に陰極線管は、加速格子140と、通常のメイン・レンズ150と、通常の磁気偏向ユ
ニット160と通常のカラー・スクリーン170とを有している。これら全ての部品は
、従来のカラー陰極線管から知られている。本発明による陰極線管は、テレビ、
投射型テレビ及びコンピューター・モニタに応用されている。
【0017】 図2は本発明に従った陰極構造の第1実施例を示し、その陰極構造は図1で示
された陰極線管に適用される。陰極構造200は、フレーム201と、加熱フィラメン
ト202,203,204と、加熱フィラメント各々に対応する陰極205,206,207とを有して
いる。陰極線管は赤色、緑色及び青色信号に代表されるカラー・イメージを表示
するために使用されるため、陰極が3個所に設けられている。さらに陰極構造200
は電子ビーム誘導キャビティ220,221,222を有し、それぞれ入力開口208,209,210
と、出力開口223,224,225と第1電極226,227,228とを持っている。入力開口208,
209,210は寸法2.5×2.5 mmの四角形をしている。電子ビーム誘導キャビティ220,
221,222の出力開口223,224,225の周囲内部の少なくとも一部分は、陰極205,206,
207と協働するため2次放出係数δ1>1を有する絶縁材で覆われている。この
(絶縁)材料は例えばMgO(酸化マグネシウム)を有している。MgO層の厚さは例
えば0.5mマイクロメータである。他の材料で使用できるのは例えば(絶縁)ガ
ラスもしくは(プラスチック状の断熱シート)の「カプトン」ポリアミド材であ
る。第1電極226,227,228は、電子ビーム誘導キャビティ220,221,222の外側の出
力開口223,224,225周辺に位置されている。第1電極は金属シートから成ってい
る。金属シートの厚さは例えば2.5マイクロメータで、例えばアルミニウムとク
ロミウムを組み合わせ金属蒸発して付与できる。出力開口223,224,225は例えば
直径20マイクロメータの円形である。直径20マイクロメータの四角形という場合
も有り得る。さらに、陰極205,206,207を加熱するための各フィラメント202,203
,204は第1電源手段V1(図には示されていない)に結合されることができる。動
作時、各フィラメント202,203,204は対応するそれぞれの陰極205,206,207を加熱
する。陰極は通常の酸化陰極材料、例えば酸化バリウムを有する。
【0018】 動作時、第1電極226,227,228は、陰極205,206,207と出力開口223,224,225と
の間の電界強度E1を伴う電界を付与するために、第2電源手段VAに結合される
。第2電源手段の電圧は、例えば100から1500ボルトまでの範囲であり、典型的
な電圧は700ボルトである。2次放出係数δと前記電界強度は、電子ビーム誘導
キャビティを通して電子伝送を可能にする値を有する。この種の電子伝送自体は
上述の米国特許公報5,270,611から知られている。
【0019】 本発明に従い、第2電極230,231,232は入力開口208,209,210の前に置かれる。
第2電極230,231,232は、動作時、電子放出を制御するために陰極205,206,207と
第2電極230,231,232との間の第2の電界強度E2を伴う電界を付与するために
第三電源手段VE(図には示されていない)に結合される。好ましくは、第2電極
230,231,232は60%の電子伝送が可能になる金網を有している。金網は金属たと
えばモリブデンなどで作られ、フレーム201に電気的に結合される。実際には、
3つの金網230,231,232全てがフレーム201に電気的に結合されている。陰極205,
206,207と金網230,231,232との間の電圧差は、フレームに固定電圧を与えて金網
への電圧を変化させることによって決定される。動作時、金網230,231,232と陰
極205,206,207との間に印加された電圧差による引っ張り場は、電子を陰極205,2
06,207から引き離す。陰極205,206,207と対応する金網230,231,232との間の電圧
差は、イメージを表わすR,G,B信号にそれぞれ対応する。陰極線管の動作のさら
なる説明に関しては、図1が参照される。電子が電子ビーム誘導キャビティ220,
221,222の出力開口223,224,225を離れてしまった後、加速格子140により放出さ
れた電子がメイン・レンズ150の中に向かって加速される。メイン・レンズ150及
び偏向装置160を通して、赤色、緑色及び青色信号に対応した3つの電極ビーム
は、赤色、緑色及び青色信号によって表わされるイメージを作り上げるために、
カラー・スクリーン170に向かって方向づけられる。
【0020】 次に、図2の陰極構造を参照して、金網230,231,232と陰極205,206,207との間
の間隔が十分狭いとき、例えば20から400マイクロメートルの範囲であるとき、
陰極205,206,207と金網230,231,232との間における相対的に低い電圧差により、
電子ビーム誘導キャビティ220,221,222の入力開口に向かって電子放出を変調す
ることができる。例えば、陰極205,206,207とガーゼ230,231,232との間の間隔が
100マイクロメートルであるとき、5ボルトの電圧スイングにより、電子ビーム誘
導キャビティ220,221,222への0から3ミリアンペア(mA)の電流を変調することが
できる。
【0021】 さらに、陰極構造200では、電子が陰極の1つから当該1つの陰極に対応する
キャビティではない電子ビーム誘導キャビティへ伝送することを防止するために
、隔離壁233,234が、それぞれ、陰極205,206と陰極206,207との間に置かれてい
る(つまり隔離壁233は陰極205と206の間に、隔離壁234は陰極206と207との間に
置かれている。)。
【0022】 陰極205,206,207付近の電子ビーム誘導キャビティ220,221,222の壁から電子伝
送電界の影響を減らすために、第2電極230,231,232は電気的に導電性のあるキ
ャビティ、例えば導入口及び出口を併せ持つ中空の金属シリンダとしてとして形
成される。
【0023】 電子ビームの特性上、陰極205,206,207から出力開口223,224,225へ直接通路で
伝送される電子の影響を減らすために、陰極205,206,207は図2に示されるよう
に、電子ビーム誘導キャビティ220,221,222の出力開口223,224,225に関してなる
べく偏心して(中心を異にして)位置づけられる。本特許では、直接通路とは電
子が電子ビーム誘導キャビティ220,221,222の陰極205,206,207から出力開口223,
224,225まで電子ビーム誘導キャビティ壁のどんな相互作用もなくして伝送され
る通路として解釈されている。
【0024】 電子が陰極から出力開口まで直接通路に沿って伝送されることを防ぐ他の手段
としては、例えばガーゼ内に比較的小さい遮蔽プレートを有していることである
。これは図4を参照すると更に明らかになるだろう。
【0025】 図3は本発明による単一の陰極構造の第2実施例を示している。この陰極構造
は図1で示すような陰極線管3本に適用される。陰極構造301は、フィラメン
ト302、陰極305、第1電極326、シリンダ330及び電子ビーム誘導キャビティ320
を有している。本実施例では、シリンダ330は第2電極を形成する。シリンダ330
は導入口331及び出口332を併せ持つ。導入口331は陰極305に面し、金網333で覆
われている。金網の伝送(率)は例えば60%である。金網の代わりに、穴を持つ
単一の金属陽極プレートが適用されてもよい。その穴の寸法は、第2電極の伝送
(率)が例えば60%になるようにする。シリンダ330のアウトレット332は電子ビ
ーム誘導キャビティ320の入力開口308に面している。この電子ビーム誘導キャビ
ティは上記に記述された実施例の電子ビーム誘導キャビティと同じタイプである
。シリンダ330と陰極305との間に電圧差を付与することによって、陰極のすぐ前
のスペースと電子伝送が行われる電子ビーム誘導キャビティ320区域とに電界の
ないスペースが形成される。この電界のないスペースは、陰極305について、し
たがって電子放出についての電子ビーム誘導キャビティ320の絶縁壁から示され
ている伝送電界の影響を減らす。
【0026】 図4は本発明による単一の陰極構造の第三実施例を示している。この陰極構造
は図1で示されるように、陰極線管3本に適用できる。その陰極構造は、フィラ
メント402、陰極405、第1電極426、第2電極423及び電子ビーム誘導キャビ
ティ420を有している。第2電極423はガーゼ430及び遮蔽プレート431を有
する。小さな遮蔽プレート431は少なくとも電子ビーム誘導キャビティ420の出力
開口423と同じ直径を持つ。小さな遮蔽プレート431の中心432は、電子ビーム誘
導キャビティ420の出力開口423の中心と軸方向で並んでいる。この電子ビーム誘
導キャビティは上記で記述された実施例の電子ビーム誘導キャビティと同じタイ
プである。
【0027】 図5は本発明による単一の陰極構造の第四実施例を示している。この陰極構造
は図1で示されているように陰極線管3本に適用できる。その陰極構造は、フィ
ラメント502、陰極505、第1電極526、第2電極530及び電子ビーム誘導キャビテ
ィ520を有している。電子ビーム誘導キャビティ520は、電子放出係数δ2>
1を持つ絶縁材物質を有する。本体531は出力開口523の直径と少なくとも等しい
直径を持つ。本体531は出力開口523の中心に関する軸方向に置かれている。例え
ば、本体531は三角形の断面を持つロッド(棒状体)で形成される。ロッドは
例えば0.5マイクロメータ厚さの酸化マグネシウム(MgO)層で覆われている。三角
形ロッド531の片側は出力開口523に面している。三角形ロッド531が存在するこ
と以外は、この電子ビーム誘導キャビティは上記で記述された実施例と同じタイ
プである。
【0028】 陰極線管の端子の数を減らすために、フィラメントの2端子のうち最初の端子
は直接第2電極に結合されてもよい。
【0029】 図6は端子の数を減らした陰極構造601の第四実施例を示している。この陰極
構造は図1で示されたように陰極線管3本に適用される。その陰極構造は、第1
端子603及び第2端子604を持つフィラメント602と、陰極605と、第1電極626と
、第2電極630と、入力開口608及び出力開口623を持つ電子ビーム誘導キャビテ
ィ620とを有している。この電子ビーム誘導キャビティは上記で記述された実施
例の電子ビーム誘導キャビティと同じタイプである。第2電極630は、入力開口
を覆う導電性のある金網を有する。第1電極626は、金属の真空蒸着によって出
力開口付近に付与される。フィラメントの第1端子603は第1電源V1の陽極端子6
41に結合され、フィラメント602の第2端子604は第1電源の陰極端子640に結合
される。V1は例えば6ボルト(V)などである。陰極605はフィラメント602の第2
端子604に結合される。第1電極626は第2電源手段VAの陽極端子642に結合され
る。VAは例えば1000ボルト(V)などである。次に、フィラメント602の2つの端子6
03と604との間の電圧差は、第2電極630と陰極605との間の電圧差に等しい。第
2電極630と陰極605との間の間隔は、第1電源の印加された電圧V1を伴って、動
作時陰極605の電子放出を決定する。陰極605と第2電極630とのこうした電子結
合は陰極線管内部で形成されるので、陰極線管の外部端子の数が減らされるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は陰極線管の略図である。
【図2】図2は陰極線管の本発明に従う使用における陰極構造の第1実施例
を示している。
【図3】図3は本発明による陰極構造の第2実施例を示している。
【図4】図4は本発明による陰極構造の第3実施例を示している。
【図5】図5は本発明による陰極構造の第3実施例を示している。
【図6】図6は本発明による陰極構造の第4実施例を示している。
【符号の説明】
100 陰極線管 101 陰極構造 102、103,104 加熱フィラメント 105、106,107 陰極 120、121,122 電子ビーム誘導キャビティ 140 加速格子 150 メイン・レンズ 160 磁気偏向装置 170 カラー・スクリーン 200 陰極構造 201 フレーム 202、203,204 加熱フィラメント 205、206,207 陰極 208、209,210 入力開口 220、221,222 電子ビーム誘導キャビティ 223、224,225 出力開口 226、227,228 第1電極 230、231,232 第2電極 233、234 隔離壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファン デァ ファールト ニィジス シ ー オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 トロムペナールス ペトルス エイチ エ フ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ニエッセン エデュアルド エム ジェイ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ファン ゴルコム ゲラルドゥス ジー ピー オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 5C031 DD09 DD15 DD20 5C041 AA03 AB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出のための陰極を持つ電子源と、入力開口及び出力開
    口を持つ電子ビーム誘導キャビティであって、当該キャビティは壁を持ち、前記
    出力開口近傍の当該電子ビーム誘導キャビティの前記壁の少なくとも一部が前記
    陰極と協働して二次放出係数δ1を持つ絶縁材を有する当該キャビティと、 動作時、前記陰極と前記出力開口との間に第1電界強度E1を伴う電界を印加す
    るために第1電圧源に接続可能な第1電極とを有し、 δ1及びE1が前記電子ビーム誘導キャビティを通る電子伝送を可能にする値を
    持つ陰極線管において、 前記陰極線管が前記陰極と前記キャビティとの間に置かれている第2電極を有し
    、前記第2電極は動作時電子放出を制御するために前記陰極と第2電極との間の
    第2電界強度E2を伴う電界を印加するために第2電圧源に接続可能であること
    を特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 第2電極が金網を有している請求項1に記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 第2電極が導入口及び出口を持つ電気的に導電性のあるキャ
    ビティを有し、前記導入口は前記陰極に面し、前記出口は前記電子ビーム誘導キ
    ャビティの前記入力開口に面し、前記導入口は動作時前記導電性キャビティ内に
    電界のないスペースを形成するために金網で覆われている請求項2に記載の陰極
    線管。
  4. 【請求項4】 前記電気的導電性キャビティが中空で導電性のあるシリンダ
    を有している請求項3に記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記陰極と第2電極との間隔が20〜400マイクロメータの範
    囲にある請求項1に記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記陰極が前記電子ビーム誘導キャビティの前記出力開口に
    関して偏心して位置づけられている請求項1に記載の陰極線管。
  7. 【請求項7】 電子が前記陰極から前記出力開口まで直接通路に沿って伝送
    されることを防ぐために、前記陰極と前記出力開口との間に置かれた遮蔽手段を
    有している請求項1に記載の陰極線管。
  8. 【請求項8】 第2電極が前記電子ビーム誘導キャビティの前記出力開口の
    寸法と少なくとも等しい寸法を持つ遮蔽プレートを有し、前記遮蔽プレートの中
    心が前記出力開口の中心に関して軸方向に置かれている請求項7に記載の陰極線
    管。
  9. 【請求項9】 前記電子ビーム誘導キャビティが前記キャビティの前記出力
    開口の寸法と少なくとも等しい寸法を持つ本体を有し、当該本体は2次放出係数
    δ2を持つ絶縁材を有し、δ2及びE1は前記出力開口に向かい前記本体に沿っ
    て電子伝送を可能にする値を持ち、前記本体は前記出力開口に関する軸方向に置
    かれている請求項7に記載の陰極線管。
  10. 【請求項10】 前記陰極線管はさらに前記陰極を加熱するためのフィラメ
    ントを有し、当該フィラメントは第1端子及び第2端子を持ち、第1端子は電源
    手段の陽極端子に接続可能にされ、第2端子は前記電源手段の陰極端子に接続可
    能にされ、第2電極は第1端子に結合され、さらに前記陰極は第2端子に結合さ
    れ、前記陰極と第2電極との間隔及び印加された電圧が動作時電子放出を決定す
    る請求項1に記載の陰極線管。
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