JP2003502075A - イネの黄斑病ウイルスに対する新しいタイプの耐性遺伝子及び主要耐性遺伝子の遺伝子座の同定用手段及びその応用 - Google Patents
イネの黄斑病ウイルスに対する新しいタイプの耐性遺伝子及び主要耐性遺伝子の遺伝子座の同定用手段及びその応用Info
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Abstract
Description
le Virus略してRYMV)に対する新しいタイプの耐性遺伝子及び対ウ
イルス耐性主要遺伝子の遺伝子座を同定するための手段、ツール及び方法にある
。
ク質ならびにマーカー及びPCRプライマ、及び耐性の物理的マッピングの作成
及び遺伝子クローニングに対するその応用を対象としている。
ルスと共通の特徴、すなわち小さいサイズでポリアデニル化されていない正の極
性をもつ唯一の1本鎖RNA、及び植物内に非常に大量に産生されるT=3対称
20面体粒子、といった特徴を示す。ウイルス粒子は同様に、脈管組織そして主
として道管の中に多く存在する。栽培されているアフリカ産イネ種Oryza
glaberrimaのいくつかのめずらしい品種においては、RYMVに対す
る非常に高い耐性が同定された。しかしながら、栽培されている2つのイネ種の
間の相互特異的ハイブリッドは不稔性が高く、これまでの研究ではこの耐性のメ
カニズムも遺伝的基礎も説明することができていない。
同定された、アジア産栽培イネ種Oryza sativaのGiganteと
呼ばれる1品種が、O.glaberrimaで見られるものと同じ特徴を示す
ことを明らかにした。発明者らは、RYMV耐性が、考慮対象の2つの耐性源(
O.SativaとO.glaberrima)において同一である劣性の耐性
主要遺伝子に結びつけられるということを明らかにすることにより、この耐性を
特徴づけた。
であるのに感染した細胞レベルでウイルスが遮断されることによって現われる。
中に異なる形で動きかつ増殖することがわかった。接種された葉の中では(I.
図11)、それはウイルスRNA複合体及びウイルスタンパク質(カプシドタン
パク質、P1及び場合によってはP3)の形で、表皮細胞、葉肉細胞、脈管周囲
葉鞘細胞(管状組織及び葉鞘細胞の原形質連絡を横断して局所的に移動し、脈管
細胞(師部及び木部実質)に達する。これは、より特定的には、木部実質内で増
殖する(II、図11)。脈管細胞中では、長距離運動と呼ばれる運動の前に、2
価のイオンCa2 +のおかげで、酸性pHにおいて液胞内で緻密な粒子の形でカ
プシド化し安定する(II、図11)。全身感染は、多数の安定した粒子が産生さ
れる場合にしか起こらない。系統的に感染した葉においては、ウイルスは、伝導
組織から出て、脈管の若い組織か又は葉肉細胞内で増殖する。感染段階で、局所
的運動は、脱カプシド化された形(RNAとタンパク質のウイルス複合体)又は
カプシド化された形でつねに原形質連絡を横断して行なわれる(III、図11)
。
ンは、1つの細胞からもう1つの細胞まで、又1つの細胞区画からもう1つの細
胞区画まで動くために、植物のタンパク質により識別され輸送される必要がある
。
、類似の機能(輸送)を示すと思われるが、横断される組織(表皮、葉肉、管状
組織、脈管周囲葉鞘、師部、木部)に特異的である。これらのタンパク質が野性
対立遺伝子から翻訳される場合、ウイルスが移動できるようにするのは、罹病性
タンパク質である。反対に、突然変異を受けた対立遺伝子は、より機能性の低い
タンパク質(部分耐性partial resistance)か又は非機能性タンパク質(完全耐
性total resistance)を導くと思われる。
連絡を横断した輸送となるような遺伝子系統群に属するものの、組織特異性(表
皮、葉肉、管状組織、脈管周囲葉鞘、師部、木部)レベルでは異なるものである
とみなされている。
、きわめて高い。
張型そして中間型という、見極められた3つのものを含めた複数のイソ型で存在
する。かくして細胞pHに応じて(細胞質7〜8、液胞、小気胞及び道管4.5
〜6.5)、粒子の立体配座及び外部電荷は変化する。この電荷により、ウイル
スは、膜にひっかかりエンドサイトーシスメカニズムにより健康な細胞内に入る
ことが可能となる。最後に、細胞レベルで、発明者らはこのウイルスが主として
細胞の中に蓄積することを示した。3つのイソ型のin plantaでの存在
、区画化そして部分耐性植物内のウイルス蓄積によりかくして、耐性とは全く異
なるRYMVに対する寛容性のための独創的なメカニズムを提供することが可能
となった。
たらされると思われる。液胞膜は、細胞からウイルス粒子を物理的に分離して、
細胞機構にとって損傷をひき起こしうるあらゆる相互作用を妨げることになる。
かくして、ウイルスは、細胞を殺すことなく増幅し蓄積する(従って症候無し)
。
するようなものである。
て、最終的に、植物により産生され網状質及びゴルジ体を介して液胞まで輸送さ
れることになる単なる貯蔵タンパク質とし植物がウイルスを認識するようにした
。液胞膜の強力な陥入(自食作用メカニズム)も同様に、細胞質内で産生された
ウイルスが液胞内に蓄積できるようにする。
ために観察されるメカニズムと類似している。
ーゲティングされた輸送に関与するタンパク質を同定しこれらの方法に関与する
遺伝子をクローニングするための方法を考え出した。
欠の標的タンパク質を捕捉するための方法を提供することを目的とし、かつかく
して分離されたタンパク質をも目的としている。
を提供することを目的としている。
なDNAフラグメントをも目的とする。
ーを規定するためそして耐性表現型を予測するための、このようなマーカーの応
用を目的としている。
グのための前記マーカーの応用を目的とする。
るプライマ配列をも目的とする。
グされた輸送に関与するタンパク質の分離方法は、ウイルス粒子と前記タンパク
質の複合体を内含する標本を、抗カプシドタンパクモノクローナル抗体を利用す
ることにより電気泳動及びウェスタンブロット法に付し、免疫検出されなかった
バンドを回収することを特徴とする。
ウイルスから得られる。
9、59、66、70、77及び210kDaのタンパク質が回収される。
液のタンパク質と接触させられたウイルスから得られる。
85及び120kDa以上のタンパク質が回収される。
明の範囲内に入る。
耐性遺伝子のクローニングのための、これらのタンパク質の応用を目的とする。
し、AFLP(増幅フラグメント長多型)マーカーの利用を含み、PCR技術を
援用している。
ラグメントを選択的に増幅する段階であって、該フラグメントが、まずは消化段
階そして次に単数又は複数の特異的ヌクレオチドをその末端に有するプライマ相
補性アダプタを固定するための連結段階(対のプライマのうちの1つは顕示目的
で標識づけされている)に予め付されている段階; − 変性条件下でゲル電気泳動法により増幅産物を分離する段階;及び − 耐性遺伝子座に遺伝的に結びつけられる多型をもつバンドの同定を目的と
して、親品種に由来するフラグメントと、耐性子孫に由来するフラグメントの混
合物及び感受性子孫に由来する混合物を用いて得られた電気泳動プロフィールを
比較する段階であって、該同定の後には場合によっては、有効性確認として各個
体についての確認及びマーカーと耐性遺伝子座の間の遺伝子組換え率の計算が行
なわれる段階。
そして他方では感受性植物のゲノミックDNA及びそれらの親の、制限酵素を用
いた消化によって得られる。
びMseIがある。
が消化フラグメント(アダプタ)に固定される。
端3’には、可変的であってよい1〜3個のヌクレオチドを伴う。
CAGというモチーフを有するプライマ対を用いて、特異的増幅プロフィールが
、得られる。
GTA CCA ATT C(配列番号1)及びGAT GAG TCC TG
A GTA A(配列番号2)である。
CAG;E−ACC/M−CAG;及びE−AGC/M−CAGの中から選ばれ
、ここでE及びMはそれぞれ配列番号1及び配列番号2に対応する。その他の対
は、例中の表6に記されている。
感受性品種及びその感受性子孫に特異的に存在しその結果耐性マーカーに対応す
る多型バンドを顕示することが可能となる。
40pbの2つのマーカーバンドM1及びM2の同定を導く。
10〜15cMの染色体セグメントを決定し、この遺伝子座の両側で5〜10c
Mのところに位置づけられている。
なマーカーとして同定された多型バンドは、ゲルから単離される。有利には、電
気泳動ゲルからの切除によりこれを行なう。この単離段階の後には、従来の技術
に従って進められる精製作業が行なわれる。かくしてDNAフラグメントを得る
。
特にE.coliの細胞といったような細菌細胞の中に導入されたプラスミドな
どの適切なベクターの中でクローニングされる。
メントは、配列決定される。
様に、RYMVに対する耐性主要遺伝子の遺伝子座に対する高い特異性をもつマ
ーカーの獲得方法をも提供している。この方法は、一定の与えられたインサート
の配列のフラグメントに相補的なPCRプライマ対を規定し、これらのプライマ
対を用いてインサートの特異的増幅に着手し、その後増幅産物を電気泳動ゲル上
での泳動に付すことを特徴とする。
に従って研究すべきイネ品種内の耐性遺伝子座に結びつけられた多型を同定する
ために利用可能である: 1) 特異的増幅及びアガロースゲル上でのフラグメントの分離の後、これら
のDNA配列のサイズの多型を直接同定することによる、 2) アガロースゲル上で消化産物を分離するため制限酵素により増幅産物を
消化することによる、 3) 制限酵素によって予め消化されたイネの品種のDNAをハイブリッド形
成し制限多型を決定するためのプローブとしてこれらの配列を利用することによ
る。
れ、場合によって精製され配列決定されたとおりの多型AFLPバンドをその目
的としている。
4)に対する感受性品種内及び耐性Giganteとこの品種の交雑に由来する
感受性植物の分画内で特異的に明らかにされる。
を支持する10〜15cMの染色体4のセグメントを規定できるようにするDN
A配列を目的としている。
、特に本発明の方法の1実施形態に従ってフラグメントEcoRI−MseIに
対応する。
条件下の電気泳動ゲル内で510pb及び140pbのサイズにより特徴づけら
れる。
側5〜10cMのところに位置づけされたDNA配列に対応することを特徴とす
る。
を支持し10cM未満のセグメントを規定することを特徴とする前述のようなc
DNAを目的とする。
フラグメント、その性質上かかるフラグメントを有していることを特徴とするこ
れらのクローニングベクター自体及びE.coliなどの細菌細胞といったよう
な、これらのベクターを用いて形質転換された宿主細胞をもその目的としている
。本発明は特に、マーカーM1として同定されたフラグメントに対応し以下の配
列番号3の配列を満たすDNA配列を目的としている:
ヌクレオチド配列をも目的としている。
ものとして、E−AAC/M−CAG;E−ACC/M−CAG;E−ACC/
M−CAGの対を含む。
列内で同定された配列と相補的である。これは、特に以下のものの中から選択さ
れた配列(5’、3’)である:
している。
かる配列は、以下の連鎖(5’、3’)を満たしている:
型を規定するための、前記プライマで得られたDNA配列の利用を目的としてい
る。
も関する。この方法は、RYMV耐性遺伝子及び上述のマーカーを内含するバン
クの単数又は複数のクローンを選択するための、細菌内でクローニングされた、
BAC(細菌性人工染色体)といったようなIR64品種その他の100〜15
0kbのDNAフラグメントから成るバンクのスクリーニングを特徴とする。
出された未加工タンパク質液からの分画、そして次に徐々に近づいて精製された
ウイルスの存在下に置かれた状態で耐性品種内での細胞から細胞への運動を可能
にするタンパク質を同定する作業に着手する。そのとき、候補である単数又は複
数のタンパク質は、N末端からか又は加水分解によって遊離された内部フラグメ
ントから、部分的に配列決定される。かくしてプライマを規定することができ、
これらは、対応するcDNAを増幅するために利用される。有効性確認を目的と
して、cDNAが義務的に、マイクロサテライトマーカー間の間隔の中に置かれ
たBACクローンをハイブリッド形成するようになっていることを確認する。
サイズの要素へとサブクローニングし、これらのコスミドはその後出発BACク
ローン全体を網羅するような形で再度順序づけされる。これらのコスミドは、そ
の中に含まれタンパク質接近により分離されたcDNAに対応する配列の有効性
を確認できるようにする機能的相補性検定を実施するため遺伝子形質転換におい
て利用される。すなわちここで問題となっているのは、細胞から細胞へのウイル
スの運動を担当するタンパク質の合成により耐性品種を感受性あるものにするこ
とができる、ということを立証することである。
のようにIR64のようなイネ品種の100〜150kbのDNAフラグメント
から成るバンクからスクリーニングされたBACクローンとハイブリッド形成す
る能力をもつcDNAにおいて、このBACクローンが、前述の方法によりイネ
から同定されたマーカーのDNA配列を内含するBACクローンのcontig
(つまり重複するBACクローンアセンブリ)に属しているcDNAを目的とす
る。
により、従来の経路で感受性品種にトランスファされ得る。かくして、耐性品種
は、はるかに容易かつはるかに迅速に開発可能である。
同じメカニズム(細胞から細胞への運動)により特徴づけられるその他のウイル
ス(例えばポチウイルス)の耐性遺伝子に対するアクセスを容易にするというこ
とがわかるだろう。かくして本発明は、植物病原体に対する天然の耐性に基づく
植物の改良のためのきわめて有利な手段を提供する。
れることになる。
という2つの耐性品種は、遺伝子座の代表的標本採取の時点でマイクロサテライ
トマーカーにより特徴づけされた。
あるヌクレオチド短モチーフの反復回数の形で現われる。
が利用可能となっている。
って決定された特異的プライマでのDNAの増幅とそれに続く、同じ著者により
記されたプロトコルに従った変性条件下でのポリアクリルアミドゲル上の泳動に
よって、明らかにされる。
対立遺伝子を同定する上述のchen et al.,により立証された基準シ
ステムに基づく結果を示している。Gigante及びTog5681という2
つの品種がかくして、その他全ての品種と対照させて15の遺伝子座について特
定的に記述されている(マイクロサテライトマーカーは第1欄に記されている)
。
た若い実生の人工的接種に基づいて特徴づけした。
量を追跡調査した。
いるシグナルを明らかにすることが全くできなかった。
することによって、もう1つの実験が実施された。両方のケースにおいて、ウイ
ルスタンパク質の存在(カプシドタンパク質及び運動タンパク質P1)、ならび
に、IR64といったような感受性品種の原形質体と同じ要領でウイルスを増殖
させるこれらの原形質体の能力を証明するウイルスRNAの蓄積を検出すること
が可能である。
物内の感染サイクルの展開の主要3段階であると考えると、これら2つの品種の
耐性は、最も論理的には、感染を受けた細胞のレベルでのウイルスの遮断にある
。
a品種Tog5681(ADRAOによっても同様に同定されるもの)及び非常
に感受性の高い基準品種IR64(IRRIで選択されるもの)の間で、異なる
交雑F1を実施した。
施した。
候追跡調査によりRYMVウイルス耐性について試験した。
判明し、従って耐性という性質は劣性であることが示された。
ッドは、これら2つの耐性源における唯一かつ独自の耐性遺伝子座に有利な耐性
ハイブリッドF1しか与えなかった。
栽培品種Gigante及びTog5681の間の戻し交雑から得た子孫F2の
全身経路で感染させられた葉におけるELISA応答(A405mm)の分布を
示している。
)の55のF3系統群についての耐性試験によって確認された。結果は表3に記
されている。
合体である。 − 植物F2の1/4は、子孫F3に感受性植物しか与えず、感受性について
同型接合体である。 − 植物F2の1/2は、耐性について分離状態にあり、子孫F3において同
じ割合(3:1)で感受性及び耐性植物を与える。 結果全体は、2つの品種Gigante及びTog5681に存在する唯一の
劣性耐性遺伝子と完全に合致する。
耐性植物の葉を、そのDNAを抽出するために採取した。
植物F2にそれぞれ対応する2つのDNAプールを構築するため、化学量論的に
DNAを混合した。これらの混合物は、Zabear et al(4)、及び
Vos et al.(5)によって開発された増幅フラグメント長多型につい
てのAFLP(増幅フラグメント長多型)方法による耐性マーカーの同定の基礎
として役立った。利用された製品は、Keygene&Life Techno
logiesにより納入される市販のキット(Gibco BRL)の形を呈し
ている。
素(EcoRI及びMseI)により同時に消化させる。
させる。消化の後、連結反応が着手される。
が行なわれる。
オートラジオグラフィフィルム上にバンドを顕示させるためのプライマのうちの
1つを標識づけすることによって、1/30希釈した第1の増幅のアリコートか
ら行なわれる。
1)という配列を満たし、Mは、GAT GAG TCC TGA GTA A
(配列番号2)という配列を満たす。
7℃ずつ低下させる: 最後の20サイクル 変性: 90℃で30秒 ハイブリダイゼーション: 56℃で30秒 延長: 72℃で1分。
: EcoRIプライマ(5ng) 0.18μl γ33P ATP(10mCu/μl) 0.1 μl キナーゼ10×緩衝液 0.05μl T4キナーゼポリメラーゼ(10U/μl) 0.02μl(0.2U) H2O 0.15μl
る。 ・ 最後の20サイクル: 変性: 90℃で30秒 ハイブリダイゼーション: 56℃で30秒 延長: 72℃で1分
ド98%、キシレンシアノール0.005%、ブロモフェノールブルー0.00
5%)。増幅産物を、50ワットの出力で3時間の泳動中、泳動緩衝液TBE(
トリス18mM、EDTA0.4mM、ホウ酸、18mM、pH8.0)を伴う
変性ポリアクリルアミドゲル(アクリルアミド6%、尿素8M)上の電気泳動に
よって分離する。泳動後、ゲルを20分間、無水エタノール2体積/酢酸1体積
溶液中で固定させる。ゲルをWattman 3M紙上に移し、ゲルドライヤで
80℃で45分間乾燥させる。ゲルを超感光フィルムと共にカセット内に入れる
。オートラジオグラフィを、2日間の露出後に現像する。親及び感受性植物又は
耐性植物プールで得られたプロフィールを比較することにより、1方のプールに
は存在するもののもう1つのプールでは存在しないバンドを同定することが可能
となる。その後、耐性の標識づけ候補であるこれらのバンドを、DNAプールを
構成する植物の各々について個別に確認する。
性ある親(IR64)ならびに感受性植物プールを構成する全てのF2植物(I
R64×Gigante)において存在する一方で、耐性の親(Gigante
)ではこのバンドは存在しないこと、そして耐性プールのただ1つの個体だけが
このバンドを示す、ということがわかる。同じタイプの変動は、再交雑(IR6
4×Tog5681)×Tog5681においても見られる。この分析(M3〜
M6)で同定されたその他のマーカーも同じ変動を示している: すわなち、 − 感受性の親及び感受性植物F2(IR64×Gigante)のプール、
ならびに再交雑(IR64×Tog5681)×Tog5681の感受性植物に
おけるバンドの存在。 − 耐性の親Gigante 及びTog5681、耐性植物F2(IR64
×Gigante)のプール、ならびに再交雑(IR64×Tog5681)×
Tog5681の耐性植物におけるバンドの不在。
び種間戻し交雑(IR64×Tog5681)×Tog5681の間の分離デー
タは、表4及び5にまとめられている。分離データ及び2つの交雑において観察
されるめずらしい組換え体を分析することによって、これらの異なるマーカーと
耐性遺伝子座の間の組換え率を評価することができる。特に、一方ではマーカー
M1そして他方ではマーカーM2〜M6は、耐性遺伝子座を支持する10〜15
cM未満のセグメントを決定する。M1及びM2はかくして5〜10cM未満に
あり、この遺伝子座の両側に置かれている。
ポリアクリルアミドゲル上での泳動を行なった。ゲル上でバンドを直接視覚化す
るため、シルバースティニングキット(Promega)での硝酸銀染色により
、顕示を行なった。顕示後、バンドM1をゲルから切除し、次に一晩4℃の水5
0μl中でDNAを溶出させた。
度増幅させた。増幅産物を、6%の変性アクリルアミドゲル上で新たに分離し、
感受性及び耐性のプール及び親と比較した。この増幅産物に対応するレーンは、
切除されていたオリジナルのバンドと正に同じレベルで泳動する510pbの唯
一のバンドを示している。5μlのもう1つのアリコートを同じプライマで増幅
し、1.8%のアガロースゲル上で分離させた。期待されたサイズ(510pb
)に対応するバンドを新たに切除し、ジーンクリーンキット(Promega)
で精製した。
を添加することにより、E.Coli JM109菌を用いて形質転換を行なっ
た。37℃で1時間、LB培地上で予備培養を実施した。その後、アンピシリン
1/1000を伴う寒天を含むペトリ皿上で細菌を展延させた。形質転換された
細菌を選択するため、細菌の展延の直前に50μlのIPTG−XGalを添加
した。白色コロニー(形質転換されたもの)を選択し、同じ条件下で(寒天プラ
スアンピシリン)再度培養した。
スミドDNAミニ調製物を作製した。インサートを含むプラスミドDNAを、マ
ーカーM1の存在の確認のため、EcoRI酵素で消化させた。1.8%のアガ
ロースゲルにより、マーカーM1に対応する510pbのバンドとプラスミドに
対応する3kbのバンドの存在を確認することができた(写真1)。
おり、これは、バンドが制限フラグメント(EcoRI−MseI)に対応して
いることを示している。
グメントの実際のサイズは471pbである。
−3)、(2−4)、(2−5)という異なるプライマ対を利用することにより
、AFLP M1バンドのクローニングの有効性を確認することができる。これ
らのプライマとの交雑において利用される品種のDNAの増幅は、唯一のバンド
しか示さない。Tog5681品種に対応するフラグメントは、その他の品種の
ものよりもわずかに大きいものである(図2)。
a)の親の間で見極めた。この個体群には、イネの12の染色体上に分布した3
00以上のマーカーが数え上げられる。そのために、親IR64上で決定された
マーカーM1の配列の制限部位を支えとした(図3)。その後制限酵素により消
化される交雑の親のDNAを増幅するために、プライマ(1−3)、(1−4)
及び(1−5)を利用した。制限部位HpaII/MspIは、プライマ1が利
用される場合86pbのフラグメントを放出する。この部位は、Gigante
及びAzucena品種には存在しない(図4)。
ルの個体F2上で体験した。耐性個体は全て、個体(5、11)を除いて、Gi
gante品種のプロフィールを有する(制限部位HpaII/MspIの不在
に結びつけられるAFLP M1マーカーの不在)。感受性個体は、組換えされ
ている2つの異種接合体個体を除いて、品種IR64と同様に同型接合体状態で
制限部位HpaII/MspIを提示する(図5)。
カーに充分対応する。HpaII/MspI酵素による消化は、感受性の親(I
R64)由来の対立遺伝子を耐性の親(Gigante)と区別できるようにす
る。
を堅固にし、M1と耐性遺伝子座の間の距離については0.065±0.045
そしてマーカーM1とM2の間の距離については0.11±0.047で組換え
率を見積もることが可能となる。
プライマ(1−3)での増幅及び酵素HpaII/MspIによる消化とそれに
続く2.5%のアガロースゲル上のフラグメントの分離に付した。マーカーM1
の分離はひずみのないものである(図6)。結果から、染色体4上でマーカーP
G163とRG214(図7)の間にマーカーM1を置くことができるようにす
るマッピングソフトウェア(MapmakerV3)を利用したマーカーM1の
マッピングが可能となる。この間隔は、RYMV耐性遺伝子座があるゾーンを表
わしている。
子座に最も近いマーカーの同定を可能にする。ここで問題となっているのは特に
、マイクロサテライトマーカーRM252及びRM273又は、親IR64とG
iganteの間の多型を同定できるようにするこれらのマーカーによって規定
された間隔(4−5cM)の内部の他のあらゆるマーカー、例えばゲノミックバ
ンク又はcDNAに由来するRFLPマーカー、マイクロサテライト、AFLP
マーカー又はクローンBAC、YAC又はそれらのコスミドといったような領域
の物理的マッピングから誘導されたマーカー、である。
種とGigante又はO.glaberrimaといったような耐性品種間の
多型の同定を可能にするこの間隔内にある他のあらゆるマーカーは、連続的な再
交雑とそれに続くマーカーにより補助される選択による感受性品種内のRYMV
耐性のトランスファのために、利用することができる。
ーM1が、Tog5681に由来する耐性マーカーでもあることを確認するため
に例8の戦略を利用することができない。同様に、プローブとしてマーカーM1
のDNA配列を利用することにより制限多型を同定するために、12の制限酵素
(Bam HI、 Bg/II、DraI、EcoRI、EcoRV、Hird
III、ApaI、KpnI、PstI、ScaI、XbaI、HaeIII)
で4つの品種Azucena、 Gigante、IR64及びTog5681
を消化させた。酵素ScaIは、IR64とTog5681の間の多型の同定を
可能にする(図8)。この多型は、耐性について分離状態の再交雑(IR64×
Tog5681)×IR64に対しマーカーM1の有効性を確認するために利用
された。9つの耐性個体は、組換え型である唯一のものを除いてTog5681
バンドしか示さない(図9)。従ってプローブとしてマーカーM1を利用するこ
とにより酵素ScaIによって明らかにされる制限多型は、Tog5681の耐
性遺伝子座に充分関係づけられる。遺伝子分析と耐性マーカーの同定は、マーカ
ーM1が2つの品種GiganteとTog5681において同じ耐性遺伝子座
を充分マッピングするとみなすべく、一貫性あるものである。
定 プライマ対E−ACC/M−CAGで得られ、かつ感受性の親(IR64)に
おいて可視的で感受性プールを構成するすべての個体に存在するバンドM2に対
応するAFLPバンドを、マーカーM1の場合と同じプロトコルに従ってクロー
ニングした。このバンドに対応する配列を決定し、このマーカーをPCR特異的
マーカーに形質転換できるようにするため3つのプライマを規定した(順方向1
−逆方向2)。
ダイゼーション温度で唯一増幅可能である。これらの増幅条件で、マーカーM2
は、感受性の親(IR64)におけるバンドの存在及び親(Gigante)に
おけるバンドの不在により特徴づけされる優性マーカーとして現われる。
けするためのマーカーM1とM2の間の組換え型耐性植物個体群の創作 RYMVウイルス(菌株BF1)で人工的に750の個体F2(IR64×G
igante)を接種した。症候のない植物、つまり188の個体を温室内で床
替えした。その後、ELISA試験及び子孫試験に基づく補足的試験により、5
0の感受性植物の最後の分画を除去することができた。残りの138の植物及び
耐性についての同型接合体を、前述のように2つのマーカーM1及びM2につい
て遺伝子型を系統的に特定した。かくして45の個体(M1に対する組換え体3
8;M2に対する組換え体7)及び2つの2重組換え体を選択した。これらの組
換え型個体は、M1とM2の間の間隔内のAFLPマーカーの順序づけに役立っ
た。
のスクリーニング 3つのヌクレオチドによって各々規定される合計328のEcoRI/Mse
Iプライマ対を、以前に規定されたプロトコルに従って利用した。これらのプラ
イマは下表7に記されている。
又は耐性の親におけるそれらの出現に応じて同定することができた。23のプラ
イマ対が、感受性又は耐性F2のDNAプールにより確認された親の間の多型の
同定を可能にした。表は、イネの黄色斑入りウイルスに対する高い耐性の遺伝子
座に結びつけられたAFLPマーカーのM1−M2間隔内の位置を要約し、示し
ている。
バンドに対応する候補マーカーを、例11で同定された組換え体について試験す
ることができる。かくして、間隔M1−M2に属するものとして9つのマーカー
を確認した。表9は、F2(IR64×Gigante)の耐性下位個体群から
の感受性及び及び耐性DNAプールの比較により同定されたAFLPマーカーの
間隔M1−M2内の順序づけを示している。
Gigante)内で生成される組換え型について確認されるか又はされないこ
とになる。
に置かれた時点で、(6)で規定されこの染色体に属するマイクロサテライトマ
ーカーを、RYMVに対する耐性遺伝子座のマッピングを練成するために利用し
た。(1)及び(6)で規定した実験条件下で、RM241、RM252(1)
、RM273及びRM177(6)といったマイクロサテライトマーカーを試験
した。親IR64とGiganteの間で多型でないマーカーRM177を除い
て、マーカーRM241、RM252、RM273を、RYMVに対する耐性に
ついて並行して評価される個体群F2(IR64×Gigante)についてマ
ッピングした。183のF2個体についての結果により、RYMV耐性遺伝子を
枠取りする2つのマイクロサテライト遺伝子座RM252及びRM273で限定
された約3.6cMの間隔を特徴づけすることができた。
M2内の耐性マーカーの順序づけ マーカーM1及びM2のための42の耐性及び組換え型個体F2(IR64×
Gigante)を、例13に同定されたマイクロサテライトマーカーについて
特徴づけした。利用可能な個体F2(IR64×Gigante)の合計数(3
21)についての分離状態のマーカーのマッピングにより、間隔M1−M2特に
3.6cMと評価されている間隔RM252−RM273のマーカー間の距離及
び順序が確認される(図10(b))。マーカーM1及びM2のための45の耐
性及び組換え型個体FFF2(IR64×GIGANTE)は、例12で同定さ
れたAFLPマーカーの順序の確認を可能にする。マーカーAFLP EACG
/MACAは、間隔RM252−RM273内に含まれた状態にとどまり、RY
MV耐性遺伝子座に最も近いマーカーを表わす(表9)。合計して試験対象の3
21の個体F2のうち、RYMVに対する耐性遺伝子座のいずれかの側で組換わ
された20の個体が残っており、これらは、有利には、最も近いマーカーを同定
するため及び/又は耐性遺伝子をクローニングするために利用することができる
。
もつ灌漑品種について試験した(品種BG90−2、Bouake189、Ja
ya)。3つのマーカー(M1、RM24′、RM252)はこれら3つの品種
とGigante品種の間の多型を提示し、このため、感受性遺伝子型の中に耐
性をトランスファするためのこれらのマーカーの利用を考慮することが可能とな
る。これらの品種内での耐性の実験的トランスファは、第2の再交雑レベルまで
実施した。各交雑時点で、植物を、Gigante品種由来のマーカーの存在に
ついて確認し、F2についての子孫試験により耐性を検査する。結果は表10に
記されている。
I.独立したpH及びカルシウムRYMVの3つのイソ型のin vitro及
びin vivo での特徴づけ イオン交換クロマトグラフィを用いて3つのイソ型が記述され、この分離の原
理は、粒子の安定性に基づいている。
ないものにするため、最も安定している。この型はイオン交換樹脂をひっかけず
、損傷なくカラム内を横断する。これらの過渡的な型は初めて記述されたもので
あり、緻密な粒子又は膨張した粒子の結果として得られる。これらの粒子はカル
シウムが無く、そのためpHに対し感受性あるものとなっている。かくして酸性
pHでは、これらの粒子は緻密に保たれ、一方塩基性pHでは膨張する。クロマ
トグラフィ緩衝液中のpHの修正により、これら2つのイソ型(緻密及び過渡的
)を区別することができる。塩基性pHでは、過渡的粒子はクロマトグラフの圧
力(約1000〜1500psi)に耐えられないことから、瞬間的に膨張し、
カラム内で爆発する。この解離から結果としてもたらされるカプシドタンパク質
はイオン交換樹脂にひっかかる。かくして緻密型は塩基性pHで精製される。膨
張型は、不安定であることから分離が非常に困難であるが、2価イオンキレート
化剤(EDTA又はEGTA)の存在下でそして塩基性pHでは緻密粒子から生
成され得る。かくしてこの処理の後、全ての粒子は不安定となり、カラム内で爆
発する。
遮断しpH8.0でクロマトグラフィにより精製した後に得られる緻密な粒子。
感染した植物からウイルスを抽出した後又は(Biocadにより精製された)
緻密粒子の露呈の後に分離された標的タンパク質、及びウイルス感受性品種(I
R64)の細胞懸濁液から抽出されたタンパク質。 II.過渡的粒子は、EDTA及び酸性pHの存在下で緻密粒子から得られる。
III.膨張粒子及びリボ核複合体は、塩基性pHで過渡的粒子から得られる。
このpHで、リボヌクレオタンパク質複合体は、膨張した粒子(きわめて不安定
)から自発的に得られる。
ロマトグラム; 図12B:方法1(0〜2550mMのNaCl勾配)、pH
8.5,1.7μg/μlでの100μlのウイルス注入後のクロマトグラム;
図12c:10mMのpH5の酢酸ナトリウム及び3mMのCaCl2中で約
14時間透析された100μlのウイルスの注入後のクロマトグラム; 図12
D:方法2(0〜1500mM及び1500〜2550mMで0のNaCl勾配
、例の後の方法参照)、pH8.5,1.7μg/μlで(未透析の)ウイルス
100μlの注入後のクロマトグラム。分画の収獲(1ml),4℃で2時間8
00μlのアセトン沈降、13000回転/分で20分の遠心分離、5分間Sp
eed−vackでの沈渣乾燥、そしてpH7.4,10mMのTris−ba
se緩衝液約40μl中での再懸濁。標本は、冷凍庫に−20℃で保存される。
注入した後、異なる分画を収獲し、アセトンで沈降させ、Tris−base1
0mMの緩衝液、pH7.4中に再度とり込み、SDS−PAGEミニゲル上に
被着させ、その後、非判別MabE.5(Denis Fargette,IR
D)抗カプシドタンパク質モノクローナル抗体を用いてゲルを、硝酸銀(Bio
rad)(図13B)及びウェスタンブロット法(図13C)で顕示させる。
ている。すなわち、5,24,42,49,59,66,70,77及び210
kDaのタンパク質である。
R64)とウイルスを接触させる。
及び硝酸銀での顕示の後に検出されたサブバンドがもはや存在しないため、ウイ
ルスは純粋である(図14B及び14C,分画A2;図13B及び13C内のB
2と比較のこと)。350μgのウイルス及び860μgの細胞懸濁液(IR6
4)から抽出された860μgのタンパク質を12時間4℃で異なるインキュベ
ーション溶液内でインキュベートした後(図15),標本をNaClを用いて又
はNaCl無しで抽出する。その後標本をBiocad上で精製し、アセトンで
の沈殿後のウイルス分画(分画2及び3)を硝酸銀で着色したSDS−PAGE
大ゲル上で分析し(図15A),Mab E.5で免疫検出する(図15B)。
から分離された細胞と類似した分子量を有する:これらのタンパク質は、条件D
2(10mMのDTT及び0.3MのNaClでpH8.0)内で特に目に見え
る。すなわちこれは、24,45,51,57,63,85のタンパク質及び1
20kDaより上にあるタンパク質である。
定のための利用 分離された標的タンパク質を、そのN末端部分において配列決定する(24,
42−45kDaのタンパク質,57,63及び85kDa前後のタンパク質及
び120kDa以上のタンパク質)。変性された5′プライマを同定する。cD
NAのクローニングを、indica(IR64及びGigante)、温暖j
aponica(02428)、熱帯Japonica(Azucena)及び
glaberrima(TOG5681及びTOG5673)の各品種のバンク
内で実施する。その後、従来の技術(相同性、推定上の機能及び多型)を利用し
て配列分析を行なう。
鮮な葉(又は−80℃で保存されたもの)を収穫する。感染期間は、利用される
イネの品種により左右される(寛容な品種によると、より大量のウイルスを獲得
することが可能となる)。 − 細かい粉末を得るため液体窒素中で葉を粉砕し、低温保存する。 − 0.2%のβ−メルカプトエタノールを加えた抽出用緩衝液(酢酸ナトリウ
ム*0.1M pH:5.0)(≒粉砕した葉100gに対し1リットルの緩衝
液)を添加し、2分間撹拌する。 − 得られた懸濁液を「寒冷紗」タイプの布を用いてろ過し、布の中に残った沈
渣を手で圧搾する。 − クロロホルム1体積を添加し、2分間撹拌する。 − 4℃で10分間10000gで遠心分離し、上部水相を回収する。 − 水相の体積を評価し、最終濃度が0.3MとなるようにNaClを添加する
。(低温室で)溶解させ、最終濃度が6%となるようPEG8000を添加する
。 − 一晩攪拌下で放置する(ウイルスの沈殿)。 − 250ml入りジャー内で4℃で30分間22000gで懸濁液を遠心分離
に付す。 − 上清を廃棄し、ウイルス沈渣を数分間空気乾燥させる。1mlの抽出用緩衝 液 (1)により各ジャーの沈渣を再び取り出し、低温で再度懸濁状態にする。
− 得られた分画をまとめ、0.5mlの緩衝液でジャーを洗い流し、この緩衝
液を先行する分画に再び添加する。 − 固形不純物を除去し上清を回収するために12000gで10分間遠心分離
する。 − 希釈後に、259nmの分光光度計で秤量し、ウイルス濃度を計算する。 μg/μl単位の D.0.259xdilution/6.5 なお式中6.5は、1μg/μlでのウイルス懸濁液のD.0.259に対応
する。
。そうでなければスクロース勾配による精製を実施する。
ム2M(1000ml中164gのC2H3O2又は272gのC2H3O2N
a,3H2O)。 合計1000ml中14.8mlの溶液A+35.2mlの溶液B。まず第1
に溶液Bを添加し、次にpH5となるまで漸進的に溶液Aを添加する: 必要と
あらば溶液AでpHを調製する。
ive Biosystems BIOCAD 700E(Framingha
m,MA,USA)。100μlのウイルス標本を、10μmのPOROS粒子
を含むカラムである予めパッケージングされたPOROSイオン交換アニオン
カラム(HQ/H,4.6mmD/100mmL,CV=1.7ml)上に注入
し精製する。利用する溶出緩衝液は、約1500psiの内部圧について、6m
l/分の流量で、pH6又はpH8.5の15mM Bis−Tris Pro
pane: Trisベース(50/50,Sigma)で構成されている。注
入に先立ち、カラムを溶出用緩衝液で平衡化する。ウイルス注入後、カラムをま
ずは溶出用緩衝液で、次に3分間0〜2.55MのNaCl勾配(方法1)又は
4分間0〜1550mMのNaCl勾配そしてその後30秒間1500mM〜2
550mMの勾配(方法2)で洗浄する。最後に、2550mMのNaCl濃度
で溶出用緩衝液での最後の段階を実施する。吸光度を260〜280nmで記録
する。同じ標本の3回の注入後、観察された最大の変動は約3%である。ウイル
スについての最小検出レベルは約7ng/μlである。1mlの分画を収集し、
注入に先立ち20mMのリン酸緩衝液中で4℃で約14時間透析する。標本を電
子顕微鏡で検査する。
良く接触させるため部分真空を作るながら2.6%の次亜塩素酸ナトリウム溶液
中で45分間除染する。
培地(MS培地)上に種子を被着させ、25℃の暗所に置く。
で培養する(Erlenによる、複数のカルスに由来する複数の小球状形成)。
。その後10〜15日毎に懸濁液を補充し、タンパク質を抽出する。
60) ホルモン2.4−D X1000 最終溶液1リットルあたり1mlの母液 2mg/mlの原液 30g/lのマルトース及びスクロース PHYTAGEL 2.6g/リットル pH 5.8
トンを伴う緩衝液)内で抽出する。3℃ 15000gで15分の遠心分離に付
す。 ・ 1.5ml入り試験管内で1mlの上清アリコートを回収し、これを直ちに
−80℃で保管する。 全ての段階は、可能な限り氷中でかつできるかぎり高速で行なわれる。
00μg/ml〜100μg/mlの基準スケールを作る。 ・ 4つの標本をそれぞれの緩衝液中で5倍に希釈する。 ・ 各々の標本及び基準スケール点50μlに対して2.5mlのCoomas
sie(登録商標)タンパク質検定試薬溶液を添加し混合する。 ・ 使い捨て槽内で、分光計で595nmでの読取りを行なう。
覆う(空気接触を回避することによって重合を容易にする)。 ・ 重合(15〜30分)後、Whatmann紙でブタノールを引き出し、そ
の後スタッキングゲルを流し、コームを設置する。 ・ 重合後、泳動緩衝液でウェルを洗浄し、その後1体積のローディング緩衝液 を用いて98℃で5分間予め変性させた標本を充てんする。 ・ ブルーがランニングゲル内に戻るまで80Vで泳動させ、その後100Vま
で増大させ;ブルーがゲルから出た時点で泳動を停止させる(約5kDa)。 ・ トランスファ緩衝液内で1時間100Vでニトロセルロース膜0.45μ(
BIO−RAD,参照番号1620115)上にゲルをトランスファする。 ・ 利用するまで冷蔵庫内に湿潤膜を保存する。
/分の速度でPlatform Shaker SRP6(Stuart Sc
iences)タイプのプラットフォームシェーカー上で行なわれる。 ・ インキュベーション/洗浄段階のために利用される溶液体積は20mlであ
り、112mm×77mmのプラスチックケース内で行なわれる。 ・ 膜は、遮断溶液で1時間、インキュベートされる。 ・ 同じ遮断溶液中で1000倍希釈した第1のポリクローナルMali抗体(
抗RYMV)を用いて1時間インキュベーションする(溶液を回収し、抗体を添
加し、撹拌し、膜上に戻す)。 ・ TBS pH7.5中で5分間×6回、洗い流す。 ・ 新しい遮断溶液中で40000倍希釈された第2のHRP−抗ウサギ接合抗
体を用いて1時間インキュベートする。 ・ TBS pH7.5中で5分間×6回洗い流す。 ・ Saranフィルム上に膜を置き、2つの溶液を等量ずつ混合して(小型膜
1枚につき合計3ml)調製されたWest Pico溶液を均質に注ぎ込む(
膜が充分覆われていなくてはならない)。 ・ 5分間(照明下で)待ち、余剰の基質を除去し、Saran内に膜を包み、
次に(暗所で)フィルムを上に置き、1分〜1時間露光する。 ・ pH6.5及びpH8.0でのハイブリダイゼーションについては、あらゆ
るハイブリダイゼーション及び洗浄段階のためにpH6.5のMES緩衝液 及
びpH8.0のTARS緩衝液を利用して同じ要領で作業する。
/分の速度でPlatform Shaker SRP6(Stuart Sc
iences)タイプのプラットフォームシェーカーで行なわれる。 ・ インキュベーション/洗浄段階のために利用される。溶液体積は20mlで
あり、112mm×77mmのプラスチックケース内で行なわれる。 ・ 膜は、遮断溶液で1時間、インキュベートされる。 ・ 同じ遮断溶液中で100倍又は1000倍に希釈した第1のモノクローナル
E抗体(抗RYMVエピトープ)を用いて1時間インキュベーションする(溶液
を回収し、抗体を添加し、撹拌し、膜上に戻す)。 ・ TBS pH7.5中で5分間×6回、洗い流す。 ・ 新しい遮断溶液中で40000倍希釈された第2のHRP−抗マウス接合抗
体を用いて1時間インキュベートする。 ・ TBS pH7.5中で5分間×6回洗い流す。 ・ Saranフィルム上に膜を置き、2つの溶液を等量ずつ混合して(小型膜
1枚につき合計3ml)調製されたWest Pico溶液を均質に注ぎ込む(
膜が充分覆われていなくてはならない)。 ・ 5分間(照明下で)待ち、余剰の基質を除去し、Saran内に膜を包み、
次に(暗所で)フィルムを上に置き、1分〜1時間露光する。 ・ pH6.5及びpH8.0でのハイブリダイゼーションについては、あらゆ
るハイブリダイゼーション及び洗浄段階のためにpH6.5のMES緩衝液 及
びpH8.0のTARS緩衝液を利用して同じ要領で作業する。
6.8 1ml 200mM DTT 0.308g 4%SDS 20%のSDS 2ml 0.2% ブロモフェノールブルー 20mg 20% グリセロール 2ml H2O 10ml充分量 ・流動緩衝液 10X: 溶液10Xの濃度 溶液10X1Lあたりの製品量 250mM Tris base Tris base 30.285g 2.5M グリシン グリシン 187.67g ・トランスファ緩衝液 Tris base 2.42g グリシン 11.26g メタノール 100ml H2O 1リットル充分量 ・ ポリクローナル遮断溶液:適切な緩衝液中の3%の脱脂粉乳B10−RAD
(ref:170−6404)。 ・ モノクローナル遮断溶液:適切な緩衝液中の0.5%のB.S.A. ・ TBS pH7.5:2.423g Tris−base(20mM)+3
.146gのNaCl(75mM)+0.508gのMgCl2,6H2O(2
,mM)+0.5mlのNP−40(0.05% Tergitol;これは室
温では液体でないため、利用に先立ち加熱要)+1000ml充分量のH2O。
HClでpH7.5に調整 ・ MES pH6.5:3.904gMES(20mM)+4,937gKC
l(75mM)+0.508gMgCl2,6H2O(2.5mM)+0.5m
l de NP−40(0.05% Tergitol;これは室温では液体で
ないため、利用に先立ち加熱要)+1000ml充分量のH2O。NaOH又は
HClでpH6.5に調整する。 ・ TAPS pH8.0:4,866gTAPS(20mM)+4,937g
KCl(75mM)+0.508gMgCl2,6H2O(2.5mM)+0.
5ml NP−40(0.05% Tergitol;これは室温では液体でな
いため、利用に先立ち加熱要)+1000ml充分量のH2O。NaOH又はH
ClでpH8.0に調整する。 ・ ポリクローナルMali(Pab Mali):全ウイルス粒子から得られ
るポリクローナル抗体溶液。1000倍に希釈要。 ・ モノクローナルE(Mab E):RYMVのエピトープから得られたモノ
クローナル抗体溶液。50倍又は1000倍に希釈要。 ・ 抗ウサギHRP接合体: H2O中での復元後0.8mg/mlの “Im
munoPure(登録商標) Goat Anti−Rabbit IgG,
(H+L),Peroxydase Conjugated”(ref PIE
RCE:31460)。40000倍に希釈要。 ・ 抗マウスHRP接合体: H2O中での復元後0.8mg/mlの“Imm
unoPure(登録商標) Goat Anti−Mouse IgG,(H
+L),Peroxydase Conjugated”(ref PIERC
E:31430)。40000倍に希釈要。 ・ West Pico:“SuperSignal(登録商標) West
Pico Chemiluminescent Substrate”(ref PIERCE:34080)。Lumino/Enhancer Solut
ionとStable Peroxydase Solutionを等分量ずつ
混合する(小型膜1枚8cm×5cmについて合計3ml)。このように調製し
た溶液は24時間保存され照明下で利用される。
ivaL)内のゲノム全体を網羅するマイクロサテライト枠組地図の開発。Th
eor Appl Genet95:553−567. (2)Panaud, O. et al.,(1996),マイクロサテライ
トマーカーの開発及びイネ(Orza sativaL)内の単純配列長多型(
SSLP)の特徴づけ。Mol Gen Genet 252:597−607
. (3)Wu K.S. et al.,(1993),イネにおけるマイクロサ
テライトの発生量、多型及び遺伝子マッピング。Mol Gen Genet
241:225−235. (4)Zabeau et al.,(1993),選択的制限フラグメント増
幅:一般的DNAフィンガプリント法。EP92402629.7. (5)Vos et al.,(1995),AFLP,DNAフィンガプリン
トの最新技術。Nucleic Acids Research23:4407
−4414. (6)Temnyck et al.(2000),Theor Appl G
enet 100;697−712.
ントが示される。
288pb;(1−4):406pb;(1−5):425pb;(2−3)を
利用することによる、4つのイネ品種(Azucera,Gigante,IR
64及びTog5681)におけるマーカーM1の増幅。フラグメントM1はそ
の他の品種の場合に比べわずかであるがTog5681でさらに大きくなってい
る。
おけるマーカーM1の配列上の制限部位の同定。
)についてのプライマ対(1−3),(1−4)及び(1−5)を利用すること
によるPCR増幅後のHpaII酵素を用いたマーカーM1の消化、品種IR6
4及びTog5681内に制限部位HpaIIが存在することにより、86pb
のフラグメントが放出され、それに応じて増幅済みフラグメントのサイズが縮小
される。
M1の特徴づけ。耐性植物F2は、唯一の組換え体を除き耐性親のプロフィール
(IR64−HpaII部位の欠如)をもち、2つの組換え体を除いて、感受性
親のプロフィール(IR64−HpaII部位の存在)を有する。
のHD個体(IR64×Azucena)におけるマーカーM1の分離。
色体4の遺伝子結合地図。
り消化される4つの品種(IR64,Azucena,Gigante及びTo
g5681)のDNAを支持する膜上のプローブとして利用されたマーカーM1
のハイブリダイゼーション。品種Tog5681は、この品種の耐性遺伝子座を
標識づけするために利用され得るScaI酵素について、その他の品種とは異な
る制限プロフィールを提示する。
で消化された個体のDNAを支持する膜上でプローブとして利用されるマーカー
M1のハイブリダイゼーション。この子孫は、RYMVに対する耐性について分
離状態にある。感受性個体(5)は、Tog5681(異型接合体個体)のバン
ドに結びつけられた全てのIR64バンドを示す。耐性個体(9)は、組換え型
個体を除いてTog5681バンドしか示さない。
子座のマッピング及び定着。
AとB)。
ブロットの後のクロマトグラム。
ブロットの後のクロマトグラム。
ブロットの後のクロマトグラム。
CとD)。
Claims (14)
- 【請求項1】 植物内の原形質連絡を介して循環する病原性ウイルスの認識
及びターゲティングされた輸送に関与するタンパク質の分離方法において、ウイ
ルス粒子と前記タンパク質の複合体を内含する標本を、抗カプシドタンパクモノ
クローナル抗体を利用することにより電気泳動及びウェスタンブロット法に付し
、免疫検出されなかったバンドを回収することを特徴とする、単離方法。 - 【請求項2】 複合体が、感染を受けた感受性植物から抽出されたウイルス
から得られることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 ウイルスがRYMVウイルスであること及び5、24、42
、49、59、66、70、77及び210kDaのタンパク質を回収すること
を特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 複合体が、精製されかつ感受性植物の細胞懸濁液のタンパク
質と接触させられたウイルスから得られることを特徴とする請求項1に記載の方
法。 - 【請求項5】 ウイルスがRYMVウイルスであること及び24、45、5
1、57、63、85及び120kDa以上のタンパク質を回収することを特徴
とする請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法によって得られる
ようなタンパク質。 - 【請求項7】 植物中の原形質連絡を介して循環する病原性ウイルスに対す
る耐性遺伝子のクローニングのための、請求項6に記載のタンパク質の応用。 - 【請求項8】 例えばBAC(Bacterial Artificial
Chromosomes,細菌性人工染色体)バンクなどの、IR64といっ
たようなイネの品種の100〜150kbのDNAフラグメントから成る1つの
バンクからスクリーニングされたBACクローンとハイブリッド形成する能力を
有する、請求項6に記載のタンパク質に対応するcDNAにおいて、該BACク
ローンは: − 親品種の子孫である感受性個体そして他方では耐性個体のイネのDNAフ
ラグメントを選択的に増幅する段階であって、該フラグメントが、まずは消化段
階そして次に単数又は複数の特異的ヌクレオチドをその末端に有するプライマ相
補性アダプタを固定するための連結段階(対のプライマのうちの1つは顕示目的
で標識づけされている)に予め付されている段階; − 変性条件下でゲル電気泳動法により増幅産物を分離する段階;及び − 耐性遺伝子座に遺伝的に結びつけられる多型をもつバンドの同定を目的と
して、親品種に由来するフラグメントと、耐性子孫に由来するフラグメントの混
合物及び感受性子孫に由来する混合物を用いて得られた電気泳動プロフィールを
比較する段階であって、該同定の後には場合によっては、有効性確認として各個
体についての確認及びマーカーと耐性遺伝子座の間の遺伝子組換え率の計算が行
なわれる段階、 を含む方法により、イネから同定されたマーカーのDNA配列を内含するBAC
クローンの、マイクロサテライトマーカーRM252−RM273間に含まれる
領域であるcontig、すなわち重複するBACクローンアセンブリ、に属し
ている、cDNA。 - 【請求項9】 前記多型AFLPバンドが、RYMVに対する感受性品種内
及び耐性Giganteとこの品種の交雑に由来する感受性植物の分画内で特異
的に明らかにされていることを特徴とする請求項8に記載のcDNA。 - 【請求項10】 前記多型バンドに対抗する前記DNAが、RYMV耐性遺
伝子座を支持し、10cM未満のセグメントを規定することを特徴とする請求項
8又は9に記載のcDNA。 - 【請求項11】 前記DNA配列が、フラグメントEcoRI−MseIで
あることを特徴とする請求項11に記載のcDNA。 - 【請求項12】 前記フラグメントが、変性条件下での電気泳動用ゲル内で
それぞれ510pb及び1401pbのサイズをもつことを特徴とする請求項1
1に記載のcDNA。 - 【請求項13】 前記DNAフラグメントが、耐性遺伝子座をフランキング
し、この遺伝子座の両側5〜10cMのところに位置づけされたDNA配列に対
応することを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載のcDNA。 - 【請求項14】 配列番号3又は配列番号9を充たすDNA配列が利用され
ることを特徴とする請求項13に記載のcDNA。
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