JP2003501868A - ソフトハンドオフ期間中の順方向リンク送信電力制御 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトハンドオフ期間中の順方向リンク送信電力制御 【解決手段】 移動局の、ソース基地局から目標基地局へのソフトハンドオフの期間中における、移動通信システムに対する順方向電力制御は、フレーム-バイ-フレーム基準によって与えられる。各基地局は、独立した、しかし全く同一のアルゴリズムで動作する。選択器は、ソフトハンドオフの期間中、各基地局と同じ電力制御アルゴリズムで動作し、二つの基地局および移動局間の電力制御を調整する。選択器によって実行されるアルゴリズムの結果は、迂回中継によって遅延する。選択器は、トラフィック利得に対応したトラフィック利得およびフレーム遅延情報を基地局に対して与える。基地局特定用途向け集積回路は、移動局から受信した信号対雑音比データおよび選択器から受信したトラフィック利得およびフレーム遅延情報に対応して基地局電力出力を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、一般的に、符号分割マルチプルアクセス（ＣＤＭＡ）移動通信シス
テムにおける順方向電力制御、そして、とくにＣＤＭＡシステム内の順方向チャ
ンネルを使用している電力制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

移動通信のために、ＲＦスペクトラムを利用しているＣＤＭＡ変調は、通信シ
ステムが多数のユーザーの要求に応えている、いくつかの技術の中の一つである
。ＣＤＭＡ技術は、フェージング環境および紛れのない又は″ソフト″なハンド
オフにおいて、確かな動作を与えることによってサービス品質を向上している。
ソフトハンドオフ（soft hand-off）は、移動局が、目標とする基地局との接続
を確立し、一方で、ソース基地局、時折は三つ目の基地局との接続を短時間維持
しているときに生じる。移動局が現在のセル（ソースセル）から次のセル（目標
セル）に移動するときに、トラフィックチャネル接続は、両セルと同時に維持さ
れる。

【０００３】 円滑なソフトハンドオフは、移動局の助力によって達成される。図１はソフト
ハンドオフ中の順方向リンクを、図２は逆方向リンクを示す。順方向リンクの場
合、移動局１０は、二つの異なった基地局１２、１４からの二つの分離した信号
を復調するのにレイク受信機（図示せず）を使用する。この二つの信号は、より
よい品質の合成信号を発生するために結合される。図２の逆方向リンクの場合、
移動局１０の送信信号は、両基地局１２、１４によって受信される。二つのセル
は信号を別々に復調し、復調されたフレームを基地局コントローラ１６に送り返
す。基地局コントローラ（“ＢＳＣ”）１６は、送り返された二つの中から最良
のフレームを選択する選択器１８を含んでいる。

【０００４】 ＣＤＭＡシステムは、精密な電力制御によって、円滑な動作を成し遂げる。Ｐ
Ｎ符号の使用を通じて、すべてのユーザーは同じＲＦ帯を共有するために、それ
ぞれのユーザーは他のユーザーにとってランダム雑音のように見える。それぞれ
の個々のユーザーの電力は注意深く制御され、どのユーザーも、同じ帯域を共有
している他のユーザーに不必要に干渉することのないようにしなければならない
。このことは、移動局が基地局に対する電力制御メッセージを逆方向リンク上に
送信する、ソフトハンドオフの場合についても真実である。ＩＳ‐９５標準は、
順方向リンクの信号対雑音比（“ＳＮＲ”）に関する報告を、基地局に対して返
さなければならないと明記している。移動局は、基地局信号を正しく復調してい
るか否かの誤り特性に関する統計を集積し、電力制御メッセージを通じて基地局
に知らせなければならない。そこで、それに応じて、基地局は特定のユーザーに
対する電力を調整する。順方向および逆方向チャンネルに送出された記号は、２
０ミリ秒の長さを有するそれぞれのフレーム内にフォーマットされる。Ｐａｄｏ
ｖａｎｉ他により、１９９６年４月２日に出願され、現特許の譲受人に譲渡され
た、“送信のためにデータのフォーマットを行う手段及び装置”と題する米国特
許５，５０４，７７３号は、これらのフレームに関するより詳細な説明を示して
いる。

【０００５】 移動局は、フレーム基準で、フレーム上の電力制御を更新する。電力制御メッ
セージの高い更新率は、基地局が、その送信電力を、リンクを維持するのに必要
な最小のレベルに保ちながら、従ってシステムの総体的な干渉を最小とし、シス
テムの容量を改善しながら、それぞれの個々の移動局に対して、その送信電力を
細かく調整することを可能にする。このフレーム−バイ−フレーム（frame‐by
‐frame）電力制御処理は、“符号分割マルチプルアクセスシステムにおける高
速順方向リンク電力制御”と題する、Ｗｈｅａｔｌｅｙ III他によって出願さ
れ、本特許の譲受人に譲渡された米国特許５，３８３，２１９号の中に公開され
ており、その結果その明細は参照によりあたかも完全に記述しているものとして
ここに組込まれる。

【０００６】 選択器は基地局に対して要求を処理する責任を負っている。陸上ネットワーク
の選択器は、フレームが移動局に送られるトラフィック率を決定し、この特定の
移動局と通信しているすべての基地局にそのフレームを送信する。逆方向チャネ
ルに送信される、フレームあたりのビット数は、トラフィック率に従って変化す
る。トラフィック率に関するより詳細な記述は、以下に与えられるであろう。

【０００７】 ソフトハンドオフの間、複数の基地局は、フレームを移動局に送信する。可能
な複数の基地局からのデータを結合した後、移動局は最終のフレームが受信され
、正しく復調されているかを決定する。もし移動局が最終のフレームを正しく復
調したときは、移動局は、基地局に送信される次のフレームの中に電力制御ビッ
トをセットする。選択器は、複数の基地局が一つの移動局と同時に通信する場合
は、通信をモニターし、同期させる。選択器は、移動局に対して基地局が最終の
フレームを送信した率を知っており、いまやそのフレームが正しく復調されたか
についての移動局からのフィードバックをもっているので、移動局がそれぞれの
率で受けている誤り率に関する統計の表を集積する。一例として、与えられたト
ラフィック率に対して選択器は誤り率“Ｅ１”を計算する。

【０００８】 選択器は、次のフレームを送信するときの電力レベルすなわちトラフィック利
得を、まさに計算したそのときの差をゼロと比較することによって決定する。た
とえば、もしフレームがフルレートで送信されるべきであり、Ｅ１＞０であれば
、電力レベルはＰｎｏｍｉｎａｌ＋Ｐとなろう。ここで、ＰはＥ１の関数であり
、Ｐｎｏｍｉｎａｌは、その地理的面積に対する、搬送波によって設定された電
力レベルである。もしＥ１＝０であれば、電力レベルはＰｍｏｍｉｎａｌとなろ
う。もしＥ１＜０であれば、電力レベルはＰｎｏｍｉｎａｌ−Ｐである。選択器
は、移動局に送信されるべき次のフレームを、その移動局と通信中の基地局に送
信する。このフレームの中に、フレームを送信すべき電力レベルに関する指示が
含まれている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】

以上に述べた電力制御形式に関する問題は、選択器がトラフィック利得を計算
する時間と、トラフィック利得が基地局に送信され、特定用途向け集積回路（Ａ
ＳＩＣ）の中のプログラムに組み込まれるときとの間に遅れがあることである。
それぞれの基地局および選択器は、同じ電力制御アルゴリズムで動作するが、選
択器アルゴリズムの結果は迂回中継のために遅れる。

【００１０】 ソフトハンドオフ動作期間中、移動局と通信中の基地局の一つは、移動局から
誤った信号対雑音比信号を受けるかもしれず、あるいは、移動局から、ノーコマ
ンド信号を受けるかもしれない。順方向チャネル上の電力制御信号は、高い率で
送出されるために、基地局は、選択器からのもっとも信頼できるトラフィック利
得を受信するより以前に、いくつかのフレームについて、望ましくない程度にま
で高い、あるいは低い電力レベルで、送信するかもしれない。もし基地局が高す
ぎる電力レベルで送信すれば、システムの総体的な干渉は増加する。また、基地
局が低すぎる電力で送信すれば、通信の品質は低下する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

選択器が、迂回中継に起因する遅延を保証するように、トラフィック利得およ
びその利得に対応したフレーム遅延情報を基地局に与えるような処理に対する、
結果的に生じるようなニーズが存在する。

【００１２】 ソフトハンドオフ動作期間中、選択器によって実行される電力制御アルゴリズ
ムが、それぞれの基地局に対して最も信頼できるトラフィック利得を決定し送信
するような制度を与えるのが本発明の一つの目的である。さらに、選択器は、各
基地局に、このトラフィック利得に対応したフレーム遅延情報を送信する。移動
局は、誤り率情報というよりは、信号対雑音比情報を測定し、送信する。基地局
特定用途向け集積回路は、移動局から受信した信号対雑音比、および選択器から
受信したトラフィック利得およびフレーム遅延情報に従って、基地局電力出力を
修正する。両基地局は、同時に電力制御アルゴリズムを実行する。選択器から一
つの基地局に送られた正確な利得コマンドが遅延したときは、ソフトハンドオフ
は雑音が多くなりあるいは中断するかもしれない。このような場合には、ＤＳＰ
は、遅延情報にしたがって選定された以前のフレームの中に、正しい利得を挿入
し、それ以後すべての訂正を繰り返し適用し、その結果、選択器から両基地局へ
の利得情報を再同期させる。

【００１３】 この発明は、電力制御信号を注意深く受信するために、スライディングウイン
ドウバッファを利用している。このことについて、特定用途向け集積回路は、基
地局コントローラすなわち選択器から正しい信号情報を得ているときは、調整に
対して追従を続ける。

【００１４】

【発明の実施の形態】

順方向および逆方向チャネルに送信された記号は、それぞれが２０ミリ秒の長
さをもった、フレームの中にフォーマットされる。各フレームに送信されたデー
タの総量は、データ率によって異なる。各フレームは、逆方向チャネル上にアウ
トオブバウンドシグナリングを含んでいる。順方向電力制御においては、移動局
は、順方向信号対雑音比をもって変更希望、逆方向チャネル上のアウトオブバン
ドを送信する。

【００１５】 図３は、ソフトハンドオフ動作期間中における、移動局１０、基地局１２、１
４、および基地局コントローラ１６、あるいは選択器１８間の、信号対雑音比信
号、および電力制御信号の、フレーム-バイ-フレーム信号処理を説明している。
それぞれの期間Ｔ、Ｔ＋１等は、送信された情報のフレームを表している。以下
の例において、信号対雑音比信号は、フレームにつき１度送出されるけれども、
移動局からの空中波に関する信号対雑音比最新情報は、フレームにつき１度より
多く、また、基地局コントローラ１６および選択器１８間の最新情報よりも多く
送信されるかも知れない。以下に本発明が適用可能な状況の一例を示す。

【００１６】 時刻Ｔにおいて、移動局１０は、順方向チャネル利得の、平均信号対雑音比１
１０を決定する。時刻Ｔ＋１において、移動局１０は、順方向チャネル信号対雑
音比と要求する順方向チャネル信号対雑音比との差に対応した、デルタ信号対雑
音比Ｙ１１２を、両基地局１２、１４に送信する。このデルタ信号対雑音比信号
は、基地局に対して、基地局が、移動局にとって最適な電力制御のための利得Ｙ
ｇａｉｎをもって送信すべきことを命令する。時刻Ｔ＋１においてはまた、ソー
ス基地局１２は、デルタ信号対雑音比信号Ｙ１１４を受信する。しかしながら、
目標局１４は、誤ったデルタ信号対雑音比信号Ｘ１１６を受信し、あるいは、信
号１１６を受信しなかったと仮定しよう。時刻Ｔ＋２において、基地局コントロ
ーラ１６は、ソース基地局１２から送信された信号１１５を、デルタ信号対雑音
比信号Ｙ１１８として、また目標基地局１４から送信された信号１１７を、誤っ
た信号Ｘ１１８として受信する。選択器１８（図４には示されず）あるいは基地
局コントローラ１６は、両利得値を受信し、それぞれの基地局が送信すべき利得
値を決定する。本例において、受信したデルタ信号対雑音比信号に対応する最適
の利得はＹｇａｉｎであると仮定しよう。選択器１８は、そこでそれぞれの基地
局に命令Ｙｃｏｍｍａｎｄを送信し、基地局はトラフィック利得Ｙｇａｉｎ１１
８で送信するよう命令する。時刻Ｔ＋２までに、ソース基地局１２はそのトラフ
ィック利得をＹｇａｉｎ１２２に調整しており、目標基地局１４は、その電力利
得をＸｇａｉｎ１２０に調整している。時刻Ｔ＋４において、基地局１２、１４
は、基地局コントローラ１６からトラフィック利得制御信号Ｙｃｏｍｍａｎｄ１
２２を受信しており、それぞれＹｇａｉｎ１２４、１２６の電力レベルで送信し
ている。しかしながら、迂回中継によって、基地局１２、１４の内の一つは、他
の局よりも遅れて、新しい利得情報を受信するかもしれない。両基地局は、同時
に同じ電力制御アルゴリズムを実行しているために、利得命令は、フレーム-バ
イ-フレーム基準の場合、同期しなくなってくる。基地局の同期が外れ、一致し
ない電力レベルで送信するのを避けるために、フレーム遅延情報が、利得情報と
ともに含まれる。

【００１７】 基地局１２、１４は、フレーム遅延情報および利得情報を利用し、時刻Ｔ＋２
において、利得をＹｇａｉｎにセットする。フレーム遅延情報を用いて、基地局
１２、１４は、時刻Ｔ＋２順方向の間に、すべての修正を加える。このようにし
て、各基地局１２、１４は、適切な利得をもって再同期させられる。その結果、
移動局１０から、各基地局１２、１４に送信され、また、受信される情報の同一
フレームは、ソフトハンドオフの期間中正確に一致し、中断は生じない。

【００１８】 この説明例において、フレームタイミングは、厳密ではないことに注意を要す
る。たとえば、基地局コントローラ１６は、ソース基地局１２からの、誤り信号
Ｙ１１４を、一度に‐あるいは１フレーム以上にわたって‐Ｔ＋３よりも後で、
受信するかもしれない。同様に、基地局１２、１４は、基地局コントローラから
のトラフィック利得制御信号１２０、１２２を受信し、一度に、あるいは１フレ
ーム以上にわたって、Ｔ＋４よりも後で、Ｙｇａｉｎ１２４、１２６の電力レベ
ルで、送信するかも知れない。

【００１９】 図４から図６は、ソース基地局１２、および目標基地局１４において、一致し
ない電力制御信号が受信されたときのシナリオを説明している。上記例に続いて
、移動局１０が、信号対雑音比信号Ｙ１１４を、ソース基地局１２に、送信する
と仮定しよう。ソース基地局１２は、送信電力をＹｇａｉｎ１２２に調整するこ
とによって対応する。移動局１０もまた、信号対雑音比信号Ｙ１１２を、目標基
地局１４に送信する。目標基地局は、信号対雑音比信号をＸ１１６として受信し
、あるいは、多分いかなる誤り信号をも受信しないものと仮定しよう。目標基地
局１４は、その送信電力をＸｇａｉｎ１２０に調整することによって対応する。

【００２０】 ソフトハンドオフの期間中、基地局コントローラ１６あるいは選択器１８は、
ソース基地局１２、および目標基地局１４の制御を同期させる。制御を達成する
ためには、ソース基地局１２は、信号対雑音比信号Ｙ１１５を送信し、目標基地
局１４は、その受信した信号対雑音比信号Ｘ１１７を、選択器１８に送信する。
選択器１８は、ソース基地局１２および目標基地局１４に、選択した最も信頼で
きる信号対雑音比信号に対応した、電力送信レベルＹｇａｉｎを送信する。この
例において、選択器は、信号対雑音比信号Ｙがより信頼できるように決定し、要
求信号Ｙｃｏｍｍａｎｄ１２４、１２６を、それぞれの基地局１２、１４に、ト
ラフィック利得Ｙｇａｉｎで送信を行うよう指示するために送信する。一つの基
地局が、他の基地局よりも１あるいはそれ以上のフレーム遅れで、この利得調整
を受信したとき、フレーム遅延信号もまた含まれる。フレーム遅延は、統計的に
か、あるいはメッセージタイムスタンプ（示さず）を用いるかの何れかにより決
定される。基地局特定用途向け集積回路は、適切な時刻に、すなわち適切なフレ
ーム内に、電力送信レベルをリセットし、訂正された利得信号を、最初に訂正さ
れたフレームに続くそれぞれのフレームに繰り返し適用する。基地局はこのよう
に同じ電力Ｙｇａｉｎで、移動局１０に送信し、それぞれの基地局の特定用途向
け集積回路は、同期させられる。

【００２１】 選定された実施例に関する、以上の説明は、当業者の誰でもが、この発明を行
い、あるいは使用することを可能とするために与えられた。当業者にとっては、
これらの実施例に対する種々の変形が容易に明らかとなろうし、またこの中に定
義された一般的な原理は、創造的な能力を用いなくても、他の具体例に適用され
るであろう。このように、この発明は、ここに示した実施例に限定されることを
企図したものではなく、ここに公開した主体および新しい特性と矛盾のない最も
広い範囲と一致するものである。この発明の範囲は、与えられた例によってでは
なく、付加された特許請求の範囲と、これらの特許請求の範囲と法律的に等価な
ものによって決定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、ソフトハンドオフ動作期間中の、移動局に対する順方向リンク、ソー
ス基地局、および目標基地局を示す。

【図２】 図２は、ソフトハンドオフ動作期間中の、移動局に対する逆方向リンク、ソー
ス基地局、および目標基地局を示す。

【図３】 図３は、図４のＣＤＭＡ通信システムにおける、ソフトハンドオフ動作期間中
、移動局、基地局、基地局制御器間で受信され、送信される、トラフィックチャ
ネル内の、典型的なタイミング電力制御信号を示しているタイミングチャートで
ある。

【図４】 図４は、ソフトハンドオフ動作期間中、移動局、ソースおよび目標基地局、お
よび選択器間の通信を示している、ＣＤＭＡアーキテクチャにおける、逆方向リ
ンクパスを説明している。

【図５】 図５は、ソフトハンドオフ動作期間中の、順方向リンク電力制御信号を説明し
ている。

【図６】 図６は、選択器が基地局に対して電力利得を選択した後における、逆方向リン
クを示す。

【符号の説明】

１０…移動局 １２…基地局 １４…目標局 １６…基地局コントトローラ １８…選択器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ， ＺＷ Ｆターム(参考） 5K022 EE01 EE21 5K067 AA03 BB04 CC10 DD11 EE02 EE10 EE16 EE24 GG08 JJ35 JJ39

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレーム‐バイ‐フレーム電力制御を備えており、 移動局と、 複数の基地局と、 複数の基地局と移動局間の通信の制御、および同期化が可能な選択器とを含み
   、 前記移動局は、順方向チャネル信号電力レベルをもとに、信号対雑音比信号を
   、逆方向リンクを経由して、この前記信号対雑音比を前記選択器に送信すること
   が可能であるような、前記複数の基地局に送信するのに適用され、 前記選択器は、前記信号対雑音比およびフレーム遅延情報信号に対応した、送
   信利得要求を前記基地局それぞれに送信するのに適用され、そして それぞれの前記基地局は、前記利得要求に従って送信電力レベルを調整するの
   に適用され、各基地局は、同期化されたフレーム内に要求された電力レベルで、
   前記移動局に対して通信信号を送信する移動通信システム。
2. 【請求項２】 それぞれの前記基地局は、基地局送信電力レベルを調整するために、前記フレ
   ーム遅延情報を利用し、訂正された送信電力レベルを少なくとも一つの以前のフ
   レームに挿入し、前記少なくとも一つの以前のフレームに続くフレーム内のどの
   誤った送信出力レベルに対しても繰り返し適用する請求項１の移動通信システム
   。
3. 【請求項３】 フレーム‐バイ‐フレーム電力制御を備えており、 移動局と、 ソース基地局と、 目標基地局と、 前記ソース基地局、前記目標基地局、前記移動局間の通信の制御、および同期
   化が可能な選択器とを含み、 前記移動局は、複数の前記基地局に対する順方向チャネル信号電力レベルにも
   とづいて、逆方向リンクを経由して、前記ソース基地局および前記目標基地局そ
   れぞれに対して、信号対雑音比信号を送信するのに適用され、前記ソース基地局
   および前記目標基地局それぞれは、前記信号対雑音比信号に従って電力送信レベ
   ルを調整するのに適用され、前記ソース基地局および前記目標局は、前記信号対
   雑音比信号を前記選択器に送信することが可能であり、 前記選択器は、前記信号対雑音比およびフレーム遅延情報に対応した送信利得
   要求を、前記ソース基地局および前記目標基地局に対して送信するのに適用され
   、 そして 前記ソース基地局および前記目標基地局のそれぞれは、前記送信利得要求に従
   って送信電力レベルを調整するのに適用され、前記ソースおよび目標基地局それ
   ぞれは、同期化されたフレーム内に要求された電力レベルで、前記移動局に対し
   て通信信号を送信する移動通信システム。
4. 【請求項４】 前記ソース基地局および前記目標基地局は、送信電力レベルを調整するための
   前記フレーム遅延情報を利用しており、訂正された送信電力レベルを、少なくと
   も一つの以前のフレームに挿入し、この、前記少なくとも一つの以前のフレーム
   に続いたフレーム内の、どの誤った送信電力レベルに対しても、繰り返し適用す
   る請求項３の移動通信システム。
5. 【請求項５】 前記ソース基地局および前記目標基地局は基地局送信電力レベルを調整するた
   めの前記フレーム遅延情報を利用しており、少なくとも一つの以前のフレームに
   訂正された送信電力レベルを挿入し、前記少なくとも一つの以前のフレームに続
   いたフレーム内のどの誤った送信電力レベルに対しても繰り返し適用し、 また、前記ソース基地局と通信中の前記移動局は前記ソース局との通信から、
   信号品質の混乱を最小として、前記目標局に移動する請求項３の移動通信システ
   ム。
6. 【請求項６】 フレーム‐バイ‐フレーム電力制御を備えており、 移動局と、 ソース基地局と、 目標基地局と、 前記ソース基地局、前記目標基地局、および前記移動局間の通信を制御し、同
   期化する能力を有する選択器を含み、 前記移動局は、前記ソース基地局、および前記目標基地局と同時に通信する一
   方で、前記目標およびソース基地局からの順方向チャネル上の、受信した通信信
   号をもとに、平均信号対雑音比を計算するのに適用され、前記移動局は前記平均
   信号対雑音比信号を、前記ソース基地局および前記目標基地局への逆方向リンク
   上に送信するのに適用され、 前記ソース基地局および前記目標基地局は、前記平均信号対雑音比信号に対応
   した電力送信レベルに調整するのに適用され、前記ソース基地局および前記目標
   基地局は、前記信号対雑音比信号を前記選択器に送信するのに適用され、 前記選択器は、前記平均信号対雑音比に対応した送信利得要求およびフレーム
   遅延情報信号を、前記ソース基地局および前記目標基地局に送信する能力があり
   、そして 前記ソース基地局および前記目標基地局は、前記送信利得要求に従って、送信
   電力レベルを調整するのに適用され、また、前記ソースおよび目標基地局それぞ
   れは、前記移動局に通信信号を同期化されたフレームにおける要求された電力レ
   ベルで送信する移動通信システム。
7. 【請求項７】 請求項１の、いずれの一つにおいても、前記信号対雑音比信号が、帯域外で送
   信されている移動通信システム。
8. 【請求項８】 前記ソース基地局および前記目標基地局は、基地局送信電力レベルを調整する
   ための前記フレーム遅延情報を利用し、訂正された送信電力レベルを少なくとも
   一つの以前のフレームに挿入し、前記少なくとも一つの以前のフレームに続いた
   フレーム内の、どの誤った送信電力レベルに対しても繰り返し使用するのために
   適用され、 前記ソース基地局と通信中の前記移動局は、前記ソース基地局との通信から、
   信号品質の混乱を最小として、前記目標局に移動することが可能な請求項３の移
   動通信システム。
9. 【請求項９】 複数の基地局、選択器、および移動局を有している移動通信システムにおいて
   、 前記移動局においては、順方向チャネルを経由して、前記複数の基地局中の一
   つ以上の局からの通信信号を受信し、 前記移動局から、逆方向リンクを経由して、前記複数の基地局の一つ以上に対
   して、前記移動局と同時に通信中の前記複数個の基地局からの平均信号対雑音比
   電力レベルに対応した、順方向チャネル信号対雑音比情報を送信し、 それぞれの基地局から、前記選択器に対して前記信号対雑音比情報を送信し、 前記選択器内で、前記順方向信号対雑音情報にもとづき、要求される局送信電
   力レベルを決定し、 各基地局に、前記要求される送信電力レベルに対応した、前記要求される送信
   電力レベルおよびフレーム遅延を与え、 そして 前記要求される送信電力レベルおよび対応するフレーム遅延に従って、次のフ
   レーム内の基地局送信電力レベルを調整する、 ステップからなるフレームバイフレームデータ通信を与えるための方法。
10. 【請求項１０】 その方法が、ソフトハンドオフ動作期間中に実行されるような、請求項９に従
    ってデータ通信を与えるための方法。
11. 【請求項１１】 前記要求された送信電力レベルに調整することは、前記フレーム遅延に従って
    前記以前のフレーム内の送信電力レベルを訂正すること、そして正しい電力レベ
    ルを、以前のフレームに続くすべてのフレームに繰り返し適用することからなり
    、前記移動局と同時に通信中の前記複数の基地局に関する送信電力レベルは同期
    化される請求項９の方法。
12. 【請求項１２】 前記ステップがソフトハンドオフ期間中に実行される請求項１１の方法。
13. 【請求項１３】 第１および第２の基地局、選択器、および移動局を有している通信システムに
    おいて、 前記移動局において、前記第１および第２の基地局からの通信信号を受信し、 前記第１および第２の基地局から受信した前記通信信号から、平均信号対絶縁
    比信号をそれぞれ計算し、 前記平均信号対雑音比信号を、前記第１および第２の基地局それぞれに送信し
    、それぞれの基地局は、受信した平均信号対雑音比信号を前記選択器に送り、 選択器において、それぞれの基地局からの、二つの受信した平均信号対雑音比
    信号の間で、最も信頼できる平均信号対雑音比信号を決定し、要求する基地局送
    信電力レベルを計算し、 第１および第２の基地局に前記最も信頼できる送信電力レベルを与え、 前記選択器において受信された、前記最も信頼できる送信電力レベルに対応し
    て、各基地局はトラフィック送信電力レベルを調整する、 各ステップからなる、トラフィックチャネル送信電力レベルを調整するための
    方法。
14. 【請求項１４】 前記基地局に送信されている前記最も信用できる電力送信レベルが遅延したと
    きは、前記選択器からフレーム遅延情報を与えること、前記フレーム遅延に従っ
    て、以前のフレーム内の、以前の電力送信レベルを訂正すること、および前記以
    前のフレームに続くすべてのフレーム内に正しい電力送信レベルを繰り返し適用
    することを含む、前記基地局トラフィック電力送信レベルを調整するステップか
    らなる、請求項１３の方法。
15. 【請求項１５】 ステップはソフトハンドオフ期間中に実行される請求項１３の方法。
16. 【請求項１６】 複数の基地局、少なくとも一つの選択器を有するシステムにおいて、前記基地
    局は移動ユニットと双方向通信が可能であって、情報は前記複数個の基地局から
    前記移動ユニットに対して順方向リンク上で通信され、また情報は前記移動ユニ
    ットから前記複数個の基地局に対して逆方向リンク上で通信され、 移動ユニットからは各基地局に対して前記順方向リンク信号対雑音データを送
    信し、 それぞれの基地局から受信された順方向リンク信号対雑音データから、各基地
    局に対する改善された電力送信レベルを決定し、 各基地局に、改善された電力送信レベルに対応した、改善された電力送信レベ
    ルおよびフレーム遅延を与え、 そして 基地局は、この改善された電力送信レベルおよび対応したフレーム遅延を用い
    ている後続フレーム内の電力送信レベルに調整する ステップで構成される、基地局利得制御法。
17. 【請求項１７】 請求項３の何れの一つにおいても、前記信号対雑音比信号が帯域外で送信され
    る移動通信システム。
18. 【請求項１８】 請求項５の何れの一つにおいても、前記信号対雑音比信号が帯域外で送信され
    る移動通信システム。
19. 【請求項１９】 そのステップがソフトハンドオフ期間中に実行される請求項１１の方法。