JPH10112683A - 移動通信システムにおける下り送信電力制御方法および移動通信システム - Google Patents

移動通信システムにおける下り送信電力制御方法および移動通信システム

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JPH10112683A
JPH10112683A JP9201810A JP20181097A JPH10112683A JP H10112683 A JPH10112683 A JP H10112683A JP 9201810 A JP9201810 A JP 9201810A JP 20181097 A JP20181097 A JP 20181097A JP H10112683 A JPH10112683 A JP H10112683A
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station
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control signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信電力制御の精度を向上し、干渉を低減す
ることが可能であり、これによりCDMA移動通信シス
テムでは容量を増大できる移動通信システムにおける下
り送信電力制御方法および移動通信システムを提供する
こと。 【解決手段】 移動局5から送信され各基地局1,2で
終端されサイトダイバーシチ中に合成されない第1の制
御信号(レイヤ1制御信号)を用いた第1の下り送信電
力制御を行うと共に、基地局制御局11から基地局1,
2に送信される追加制御信号を用いた追加の下り送信電
力制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイトダイバーシ
チを行う移動通信システムにおいて基地局から無線回線
を介して移動局へ送信される下り無線信号の送信電力制
御を効率的に行う移動通信システムにおける下り送信電
力制御方法および移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信方式では、送信電力を必要最小
限に抑える送信電力制御技術がある。送信電力制御を行
うことにより、消費電力の節約や他の無線回線への干渉
の低減といった効果が得られる。特に、CDMA方式で
は干渉量をできるだけ低く抑えることが、直接加入者容
量の増大につながるため、送信電力制御は必須の技術で
ある。
【0003】また、CDMA方式における干渉低減技術
としてサイトダイバーシチがある。サイトダイバーシチ
は移動局と複数の基地局を同時接続し複数の基地局間で
ダイバーシチ合成を行う技術であり、より少ない送信電
力で一定以上の通信品質を満足することができるため、
干渉を低減し加入者容量を増大することができる。
【0004】無線通信においては一般に、移動局から基
地局への上り回線と基地局から移動局への下り回線とで
は、伝搬損失は一致しない。従って、送信電力制御の精
度を高めるためには、クローズドループ送信電力制御を
行うことが望ましい。
【0005】このクローズドループ送信電力制御では、
図1に示すように、移動局で測定した受信品質に基づい
て基地局送信電力を制御し(図1(b)参照)、基地局
で測定した受信品質に基づいて移動局送信電力を制御す
る(図1(a)参照)。例えば、送信電力制御コマンド
として1ビット情報を用いる場合には、受信側で受信品
質を測定した結果、所要の品質に見たない場合は「0」
を、所定の品質を満たしている場合は「1」を送信電力
制御コマンドとして送信側に伝送する。送信側では送信
電力制御コマンドが「0」であれば送信電力を1ステッ
プ上げ、「1」であれば送信電力を1ステップ下げる。
この制御を連続的に行うことにより、受信品質をほぼ所
要品質に保つことができる。
【0006】クローズドループ送信電力制御の方法とし
て移動局と基地局間で終端した制御信号を用いて行う方
法と、移動局と基地局制御局間で終端した制御信号を用
いて行う方法がある。後者の場合、移動局が送信した制
御信号はサイトダイバーシチ中に複数基地局で受信し合
成した後に基地局制御局に送られる。ここでは、移動局
と基地局間で終端した制御信号はレイヤ1で伝送される
とし、レイヤ1制御信号と呼ぶ。また、移動局と基地局
制御局間で終端した制御信号はレイヤ3で伝送されると
し、レイヤ3制御信号と呼ぶ。
【0007】このクローズドループ送信電力制御の周期
が短いほど、送信電力制御の精度は高まる。従って、送
信電力制御コマンドをレイヤ1制御信号として伝送する
方法では、レイヤ1制御信号は符号化処理や再送処理を
行わないため、非常に高速な送信電力制御を実現でき
る。
【0008】図2に下り送信電力制御にレイヤ1制御信
号を用いた場合の例を示す。この場合、移動局と基地局
との間でループを組むため、制御遅延の小さい高速な送
信電力制御が可能となり、送信電力制御誤差を小さくす
ることができる。しかしながら、レイヤ1制御信号は各
基地局で独立に受信するため、サイトダイバーシチ中の
制御に問題がある。つまり、上り回線においてサイトダ
イバーシチ合成後の品質を一定以上に保つ制御を行った
場合、同時接続中の複数基地局の中のある基地局におい
ては、十分な上り受信品質を保つことができなくなり、
移動局から基地局に伝送するレイヤ1制御信号の誤り率
が高くなる可能性がある。この基地局においては、送信
電力制御誤差が大きくなるため、干渉が増大し、CDM
A移動通信システムでは容量劣化の原因となる。
【0009】図10に下り送信電力制御にレイヤ3制御
信号を用いた場合の例を示す。サイトダイバーシチ中、
レイヤ3制御信号は交換局で合成された後基地局制御局
に伝送される。従って、レイヤ3制御信号の信頼度は極
めて高く、必ず同一の情報を基に各基地局の送信電力が
制御されることになる。しかしながら、レイヤ3制御信
号の伝送遅延のため、高速送信電力制御を行うことはで
きず、送信電力制御誤差が大きくなり容量が劣化する。
また、基地局と基地局制御局間の制御信号の伝送量が増
大するという問題もある。
【0010】従来の下り回線のクローズドループ送信電
力制御としては、常時レイヤ3制御信号によって制御す
る方法と、常時レイヤ1制御信号によって制御する方法
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サイト
ダイバーシチを行う移動通信システムにおいて、常時レ
イヤ1制御信号で送信電力制御を行った場合、サイトダ
イバーシチ中の送信電力制御誤差の増大が問題となる。
また、常時レイヤ3制御信号で送信電力制御を行った場
合、サイトダイバーシチを行っていないときの送信電力
制御誤差の増大および、局間伝送量の増大が問題とな
る。送信電力制御誤差の増大は干渉の増大の原因となる
ため、CDMA移動通信システムでは容量劣化の原因と
なる。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、送信電力制御の精度を向上し、干渉を低減すること
が可能であり、これによりCDMA移動通信システムで
は容量を増大出来る移動通信システムにおける下り送信
電力制御方法および移動通信システムを提供することを
目的とする。
【0013】また、本発明は、制御誤差が小さく、局間
伝送量の少ない送信電力制御を行いうる移動通信システ
ムにおける下り送信電力制御方法および移動通信システ
ムを提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、移動局と基地局間で終端
した送信電力制御コマンドによる下り送信電力制御にお
いてサイトダイバーシチを行った場合の送信電力制御を
小さくする移動通信システムにおける下り送信電力制御
方法および移動通信システムを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の基地局と、該基地局に無線回線を
介して接続される移動局と、該基地局を制御する基地局
制御局を有し、該移動局と複数の基地局とを同時接続し
て該複数の基地局間でダイバーシチ合成を行うサイトダ
イバーシチが行われる移動通信システムにおける下り送
信電力制御方法であって、前記移動局から送信され各基
地局で終端されサイトダイバーシチ中に合成されない第
1の制御信号を用いた第1の下り送信電力制御を行い、
前記基地局制御局から基地局に送信される追加制御信号
を用いた追加の下り送信電力制御を行うことを特徴とす
る移動通信システムにおける下り送信電力制御方法を提
供する。
【0016】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は、前記追加の下り送信電力制御よりも短
い周期で行われることを特徴とする。
【0017】また、本発明においては、前記第1の制御
信号は、レイヤ1制御信号であることを特徴とする。
【0018】また、本発明においては、前記追加の下り
送信電力制御は更に、前記移動局から送信され前記基地
局制御局で終端されサイトダイバーシチ中に合成される
第2の制御信号も用いることを特徴とする。
【0019】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は、レイヤ3制御信号であることを特徴とする。
【0020】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は非サイトダイバーシチ中に行われ、前記
追加の下り送信電力制御はサイトダイバーシチ中に行わ
れることを特徴とする。
【0021】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は前記移動局における通信チャネルの受信
SIRに基づく制御であり、前記追加の下り送信電力制
御は前記移動局における通信チャネルのビット誤り率ま
たはフレーム誤り率に基づく制御であることを特徴とす
る。
【0022】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は前記移動局における通信チャネルの受信
SIRに基づく制御であり、前記追加の下り送信電力制
御は前記移動局におけるとまり木チャネルの受信SIR
に基づく制御であることを特徴とする。
【0023】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御および前記追加の下り送信制御は共に、前
記移動局における通信チャネルのビット誤り率またはフ
レーム誤り率に基づく制御であることを特徴とする。
【0024】また、本発明においては、前記移動局は、
サイトダイバーシチ中は前記第1の制御信号に対応する
ビットの送信を停止することを特徴とする。
【0025】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御および前記追加の下り送信電力制御は共
に、サイトダイバーシチ中に行われることを特徴とす
る。
【0026】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を制御し、前記追加
の下り送信電力制御は各基地局から送信されたとまり木
チャネルの前記移動局における受信SIRに基づいて各
基地局に送信電力の上限および下限を設定することを特
徴とする。
【0027】また、本発明においては、前記各基地局の
送信電力の上限および下限は、該各基地局から送信され
たとまり木チャネルの前記移動局におけるとまり木チャ
ネル受信SIRと、該各基地局におけるとまり木チャネ
ル送信電力と、前記移動局における下り通信チャネルの
目標受信SIRと、から決定されることを特徴とする。
【0028】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記とまり木チャネル受信SIRを前記移動局か
ら前記基地局制御局に通知し、該基地局制御局は該第2
の制御信号に基づいて前記各基地局の送信電力の上限お
よび下限を決定し、前記追加の制御信号は該各基地局の
送信電力の上限および下限を該基地局制御局から該各基
地局に通知することを特徴とする。
【0029】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記とまり木チャネル受信SIRを前記移動局か
ら前記基地局制御局に通知し、前記追加の制御信号は該
とまり木チャネル受信SIRを該基地局制御局から各基
地局に通知し、各基地局は該各基地局の送信電力の上限
および下限を該追加の制御信号に基づいて決定すること
を特徴とする。
【0030】また、本発明においては、前記各基地局の
送信電力の上限および下限は、前記移動局に対する伝搬
損失が最小である一基地局から送信されたとまり木チャ
ネルの前記移動局における受信SIRと、該一基地局に
おけるとまり木チャネル送信電力と、前記移動局におけ
る下り通信チャネルの目標受信SIRと、から決定され
ることを特徴とする。
【0031】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を制御し、前記追加
の下り送信電力制御は各基地局から送信されたとまり木
チャネルと通信チャネルの前記移動局における受信SI
Rに基づいて少なくとも一つの基地局の送信電力の補正
を指示することを特徴とする。
【0032】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記少なくとも一つの基地局に対する補正を前記
移動局から前記基地局制御局に通知し、前記追加の制御
信号は該少なくとも一つの基地局に対する補正を該基地
局制御局から該少なくとも一つの基地局に通知すること
を特徴とする。
【0033】また、本発明においては、前記補正は、各
基地局の送信電力が互いに等しくなるように前記少なく
とも一つの基地局の送信電力を補正することを特徴とす
る。
【0034】また、本発明においては、前記補正は、基
地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局にお
ける受信SIRの比に基づいて基地局間で所望の送信電
力比となるように前記少なくとも一つの基地局の送信電
力を補正することを特徴とする。
【0035】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を独立に制御し、前
記追加の下り送信電力制御はサイトダイバーシチ中に前
記複数の基地局の送信電力が同一になるよう制御するこ
とを特徴とする。
【0036】また、本発明においては、各基地局は、該
各基地局における一定期間中の前記第1の送信電力制御
による送信電力制御量と受信信頼度を前記基地局制御局
に周期的に報告し、該基地局制御局は基地局中で最も高
い受信信頼度を有する一基地局から報告された一送信電
力制御量を他の基地局に通知し、該他の基地局の各々は
該他の基地局の各々における送信電力を該基地局制御局
から通知された該一送信電力制御量を用いて制御するこ
とにより前記複数の基地局の送信電力が同一になるよう
周期的に制御されることを特徴とする。
【0037】また、本発明においては、各基地局は、該
各基地局における送信電力値を前記基地局制御局に周期
的に報告し、該基地局制御局は一基地局から報告された
一送信電力値を他の基地局に通知し、該他の基地局の各
々は該他の基地局の各々における送信電力を該基地局制
御局から通知された該一送信電力値に制御することを特
徴とする。
【0038】また、本発明においては、前記一送信電力
値は、基地局から報告された送信電力値の中で最大のも
のであることを特徴とする。
【0039】また、本発明においては、前記一送信電力
値は、基地局から報告された送信電力値の中で最小のも
のであることを特徴とする。
【0040】さらに、本発明は、複数の基地局と、該基
地局に無線回線を介して接続され、各基地局で終端され
サイトダイバーシチ中に合成されない第1の制御信号に
基づいた第1の下り送信電力制御が各基地局で行われる
ように該第1の制御信号を送信する移動局と、該基地局
を制御し、追加制御信号に基づいた追加の下り送信電力
制御が基地局で行われるように該追加の制御信号を基地
局に送信する基地局制御局を有し、該移動局と複数の基
地局とを同時接続して該複数の基地局間でダイバーシチ
合成を行うサイトダイバーシチが行われることを特徴と
する移動通信システムを提供する。
【0041】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は、前記追加の下り送信電力制御よりも短
い周期で行われることを特徴とする。
【0042】また、本発明においては、前記第1の制御
信号は、レイヤ1制御信号であることを特徴とする。
【0043】また、本発明においては、前記移動局は更
に、前記追加の下り送信電力制御をおこなうために、前
記基地局制御局で終端されサイトダイバーシチ中に合成
される第2の制御信号も送信することを特徴とする。
【0044】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は、レイヤ3制御信号であることを特徴とする。
【0045】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は非サイトダイバーシチ中に行われ、前記
追加の下り送信電力制御はサイトダイバーシチ中に行わ
れることを特徴とする。
【0046】また、本発明においては、前記移動局は、
該移動局における通信チャネルの受信SIRに基づく前
記第1の制御信号と、該移動局における通信チャネルの
ビット誤り率またはフレーム誤り率に基づく前記第2の
制御信号を送信することを特徴とする。
【0047】また、本発明においては、前記移動局は、
該移動局における通信チャネルの受信SIRに基づく前
記第1の制御信号と、該移動局におけるとまり木チャネ
ルの受信SIRに基づく前記第2の制御信号を送信する
ことを特徴とする。
【0048】また、本発明においては、前記移動局は、
該移動局における通信チャネルのビット誤り率またはフ
レーム誤り率に基づく前記第1の制御信号と前記第2の
制御信号を送信することを特徴とする。
【0049】また、本発明においては、前記移動局は、
サイトダイバーシチ中は前記第1の制御信号に対応する
ビットの送信を停止することを特徴とする。
【0050】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御および前記追加の下り送信電力制御は共
に、サイトダイバーシチ中に行われることを特徴とす
る。
【0051】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を制御し、前記追加
の下り送信電力制御は各基地局から送信されたとまり木
チャネルの前記移動局における受信SIRに基づいて各
基地局の送信電力の上限および下限を設定することを特
徴とする。
【0052】また、本発明においては、前記各基地局の
送信電力の上限および下限は、該各基地局から送信され
たとまり木チャネルの前記移動局におけるとまり木チャ
ネル受信SIRと、該各基地局におけるとまり木チャネ
ル送信電力と、前記移動局における下り通信チャネルの
目標受信SIRと、から決定されることを特徴とする。
【0053】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記とまり木チャネル受信SIRを前記移動局か
ら前記基地局制御局に通知し、該基地局制御局は該第2
の制御信号に基づいて前記各基地局の送信電力の上限お
よび下限を決定し、前記追加の制御信号は該各基地局の
送信電力の上限および下限を該基地局制御局から該各基
地局に通知することを特徴とする。
【0054】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記とまり木チャネル受信SIRを前記移動局か
ら前記基地局制御局に通知し、前記追加の制御信号は該
とまり木チャネル受信SIRを該基地局制御局から各基
地局に通知し、各基地局は該各基地局の送信電力の上限
および下限を該追加の制御信号に基づいて決定すること
を特徴とする。
【0055】また、本発明においては、前記各基地局の
送信電力の上限および下限は、前記移動局に対する伝搬
損失が最小である一基地局から送信されたとまり木チャ
ネルの前記移動局における受信SIRと、該一基地局に
おけるとまり木チャネル送信電力と、前記移動局におけ
る下り通信チャネルの目標受信SIRと、から決定され
ることを特徴とする。
【0056】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を制御し、前記追加
の下り送信電力制御は各基地局から送信されたとまり木
チャネルと通信チャネルの移動局における受信SIRに
基づいて少なくとも一つの基地局の送信電力の補正を指
示することを特徴とする。
【0057】また、本発明においては、前記第2の制御
信号は前記少なくとも一つの基地局に対する補正を前記
移動局から前記基地局制御局に通知し、前記追加の制御
信号は該少なくとも一つの基地局に対する補正を該基地
局制御局から該少なくとも一つの基地局に通知すること
を特徴とする。
【0058】また、本発明においては、前記補正は、各
基地局の送信電力が互いに等しくなるように前記少なく
とも一つの基地局の送信電力を補正することを特徴とす
る。
【0059】また、本発明においては、前記補正は、基
地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局にお
ける受信SIRの比に基づいて基地局間で所望の送信電
力比となるように前記少なくとも一つの基地局の送信電
力を補正することを特徴とする。
【0060】また、本発明においては、前記第1の下り
送信電力制御は各基地局の送信電力を独立に制御し、前
記追加の下り送信電力制御はサイトダイバーシチ中に前
記複数の基地局の送信電力が同一となるよう制御するこ
とを特徴とする。
【0061】また、本発明においては、各基地局は、該
各基地局における一定期間中の前記第1の送信電力制御
による送信電力制御量と受信信頼度を前記基地局制御局
に周期的に報告し、該基地局制御局は基地局中で最も高
い受信信頼度を有する一基地局から報告された一送信電
力制御量を他の基地局に通知し、該他の基地局の各々は
該他の基地局の各々における送信電力を該基地局制御局
から通知された該一送信電力制御量を用いて制御するこ
とにより前記複数の基地局の送信電力が同一となるよう
周期的に制御されることを特徴とする。
【0062】また、本発明においては、各基地局は、該
各基地局における送信電力値を前記基地局制御局に周期
的に報告し、該基地局制御局は一基地局から報告された
一送信電力値を他の基地局に通知し、該他の基地局の各
々は該他の基地局の各々における送信電力を該基地局制
御局から通知された該一送信電力値に制御することを特
徴とする。
【0063】また、本発明においては、前記一送信電力
値は、基地局から報告された送信電力値の中で最大のも
のであることを特徴とする。
【0064】また、本発明においては、前記一送信電力
値は、基地局から報告された送信電力値の中で最小のも
のであることを特徴とする。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0066】まず、図4−図10を参照して、本発明に
よる移動通信システムの下り送信電力制御方式の基本実
施形態を説明する。
【0067】以下の説明において、移動局と基地局の間
で終端され、サイトダイバーシチ中に交換局において合
成されない制御信号をレイヤ1制御信号と呼ぶ。但し、
このような制御信号は一般にレイヤ1制御信号に限られ
るものではなく、またレイヤ1制御信号は一般にそのよ
うな特徴を有することが定義づけられているものではな
い。このレイヤ1制御信号は、実装上は送信電力制御コ
マンドまたは送信電力制御ビットとも呼ばれるものであ
る。また、移動局と基地局制御局の間で終端され、サイ
トダイバーシチ中に交換局において合成される制御信号
をレイヤ3制御信号と呼ぶ。但し、このような制御信号
は一般にレイヤ3制御信号に限られるものではなく、ま
たレイヤ3制御信号は一般にそのような特徴を有するこ
とが定義づけられているものではない。また、以下の説
明において、基地局制御局は交換局と機能的に分離独立
したものとするが、実際のシステム構成によっては、物
理的に分離した基地局制御局とを設けずに基地局制御局
の機能を交換局に機能的に一体化して組込むことも可能
である。
【0068】図4は本発明の下り送信電力制御方式を実
現する移動通信システムの概略構成を示す。
【0069】図4において、移動局5は無線回線を介し
て基地局1,2と接続され、該基地局1,2は交換局7
を介して通信網9および基地局制御局11に接続されて
いる。なお、本移動通信システムはサイトダイバーシチ
機能を有し、移動局5と複数基地局1,2との間で同時
に無線回線を接続し、複数基地局1,2間でダイバーシ
チ合成を行うことができる。交換局7は、基地局1,2
からの回線と通信網9からの回線を接続する機能を有す
る。交換局7は、サイトダイバーシチ中に、複数基地局
1,2で受信した信号を合成する機能、通信網9からの
信号を複数基地局1,2に分配する機能も有する。基地
局制御局11は基地局1,2を制御する機能を有する。
【0070】なお、本移動通信システムにおいて移動局
5が通信を維持するために、移動局5と基地局1,2間
の無線回線を通じて制御を行う。制御信号はレイヤ1制
御信号とレイヤ3制御信号に分類される。レイヤ1制御
信号は移動局5と基地局1,2間のレイヤ1で伝送さ
れ、終端位置は移動局と基地局である。レイヤ1制御信
号については、高速な制御を行うために、サイトダイバ
ーシチ中においても交換局で合成せず、各基地局1,2
において独立に受信する。レイヤ3制御信号は基地局
1,2と交換局7を通じて、移動局5と基地局制御局1
1間のレイヤ3で伝送される。レイヤ3制御信号の終端
位置は移動局5と基地局制御局11である。
【0071】図5および図6に示すように、本発明の最
も基本的な実施形態では、交換局7に合成されないレイ
ヤ1制御信号が移動局5から基地局1,2に短い周期で
送信され、伝搬損失の変動に追従した高速な送信電力制
御を実現する。
【0072】しかし、このレイヤ1制御信号を用いた下
り送信電力制御だけではサイトダイバーシチ中に複数の
基地局1,2に対して正確な送信電力制御を実現するこ
とは困難であり、時間が経過するに従い各基地局の送信
電力の誤差が大きくなる。
【0073】そこで、本実施形態においては、図5およ
び図6に示すように、基地局制御局11から基地局1,
2にある長い周期で送信される追加の制御信号を用いて
追加の下り送信電力制御を行って、各基地局の送信電力
を更に制御する。
【0074】この移動局5からのレイヤ1制御信号と基
地局制御局11からの追加の制御信号を複合して用いた
下り送信電力制御により、高精度な送信電力制御を行う
ことが可能となり、このためCDMA移動通信システム
の場合には干渉量を低減して容量を増大することが可能
となる。
【0075】上記最も基本的な実施形態の一例として、
図7に示す第1の基本実施形態では、基地局制御局11
から基地局1,2に送信する追加の制御信号は、移動局
5から基地局1,2を介して交換局7に送信され、交換
局7で合成され、交換局7から基地局制御局11に供給
されるレイヤ3制御信号から基地局制御局11において
生成されることを特徴とする。
【0076】この第1の基本実施形態の一例として、図
8に示す第2の基本実施形態では、移動局5からのレイ
ヤ1制御信号を用いた短い周期の下り送信電力制御は非
サイトダイバーシチ中に行い、移動局5からのレイヤ3
制御信号に基づく基地局制御局11からの追加の制御信
号を用いた長い周期の下り送信電力制御はサイトダイバ
ーシチ中に行うことを特徴とする。
【0077】また、上記第1の基本実施形態の他の例と
して、図9に示す第3の基本実施形態では、移動局5か
らのレイヤ1制御信号を用いた短い周期の下り送信電力
制御と、移動局5からのレイヤ3制御信号に基づく基地
局制御局11からの追加の制御信号を用いた長い周期の
下り送信電力制御とを共にサイトダイバーシチ中に行う
ことを特徴とする。
【0078】一方、上記最も基本的な実施形態の他の例
として、図10に示す第4の基本実施形態では、基地局
制御局11から基地局1,2に送信する追加の制御信号
は、各基地局からの報告に基づく各基地局の現在の送信
電力制御状態に基づいて基地局制御局11において生成
され、全基地局に対する集中送信電力制御を実現するこ
とを特徴とする。
【0079】次に、図11から図17を参照して、上記
第1,第2の基本実施形態に基づいたより具体的な実施
形態である第1の具体的実施形態について説明する。
【0080】図11は本実施形態による図4のシステム
における移動局の構成図である。送受分離部15はアン
テナ13を送信用と受信用で共用するために使用する。
受信無線部17で受信した信号は逆拡散部19で逆拡散
され合成部21へ送られる。合成部21はサイトダイバ
ーシチ中には複数の符号で逆拡散した信号を合成する
が、サイトダイバーシチ中でないときは、一方の逆拡散
部のみ逆拡散し合成は行わない。復調部23ではビット
列を生成する。信号分離部25ではユーザデータとレイ
ヤ3制御信号を取り出し、ユーザデータを端末部27
に、レイヤ3制御信号をレイヤ3制御信号受信部29に
送る。制御部31では、SIR検出部33で検出した受
信SIR、BER検出部35で検出したBER(Bit Er
ror Rate:ビット誤り率)、レイヤ3制御信号受信部2
9で受信したレイヤ3制御信号により送信電力制御のた
めのレイヤ1制御信号およびレイヤ3制御信号を生成す
る。これらの制御信号と端末部27からのユーザデータ
から、信号生成部37において送信信号を作り出し、変
調部39で変調し、拡散部41で拡散した後、送信無線
部43から送受分離部15、アンテナ13を介して基地
局1,2に対して送信する。
【0081】図12は本実施形態による図4のシステム
における各基地局1,2の構成図である。送受分離部4
7はアンテナ15を送信用と受信用で共用するために使
用する。図12の基地局は複数の移動局と通信を行うた
めに、チャネル1〜チャネルnを有する。共通送信アン
プ49および共通受信アンプ51は、複数ユーザで共有
され、チャネル1〜チャネルnに対応するチャネルブロ
ック50−1〜50−nに接続される。ここで、チャネ
ルブロック50−1〜50−nは同一の内部構造を有す
るので、チャネル1用のチャネルブロック50−1につ
いてのみ説明する。
【0082】受信無線部53で受信した信号は逆拡散部
55で逆拡散し、復調部57で復調し、ビット列を生成
する。信号分離部59ではユーザデータ、レイヤ1制御
信号、レイヤ3制御信号を取り出し、ユーザデータとレ
イヤ3制御信号を交換局7に、レイヤ1制御信号を制御
部61に送る。制御部61では、信号分離部59から取
り出したレイヤ1制御信号と基地局制御局11からのレ
イヤ3制御信号を基に送信電力を決定し、送信電力制御
部63を介して送信無線部71に指定する。また、制御
部61では基地局制御局11からのレイヤ3制御信号を
レイヤ3制御信号受信部73を介して中継し、信号生成
部65に送る。この制御信号と交換局7からのユーザデ
ータから、信号生成部65において送信信号を作り出
し、変調部67で変調し、拡散部69で拡散した後、送
信無線部71から共通送信アンプ49、送受分離部4
7、アンテナ45を介して移動局に対して送信する。
【0083】非サイトダイバーシチ中のレイヤ1制御信
号を用いた送信電力制御の例を図13に示す。図13で
は、無線フレーム内にレイヤ1制御信号を周期的に配置
している。移動局はこのレイヤ1制御信号により受信品
質を基地局に通知し、基地局の送信電力が制御される。
【0084】サイトダイバーシチ中のレイヤ3制御信号
を用いた送信電力制御の例を図14,図15に示す。図
14は、移動局5がレイヤ3制御信号を基地局制御局1
1に伝送する例を示している。移動局5が送信した同一
のレイヤ3制御信号を基地局1と基地局2で受信した
後、それぞれ交換局7に伝送し、交換局7において選択
合成、つまり品質の良い方を選択した後、基地局制御局
11に送る。移動局5はこのレイヤ3制御信号により受
信品質を基地局制御局11に通知する。基地局制御局1
1は、通知された受信品質に基づいて各基地局1,2の
送信電力を制御する。図15では基地局制御局11が基
地局1の送信電力を制御する手順を示している。
【0085】本実施形態においては、サイトダイバーシ
チ状態に応じて送信電力制御の方法を切り替える。図1
6に切替手順の例を示す。図16の(1)では移動局5
が基地局1と接続している。サイトダイバーシチ中では
ないため、レイヤ1制御信号を用いた送信電力制御を行
っている。(2)では基地局制御局11がサイトダイバ
ーシチの開始を決定し、その旨を移動局5および基地局
1,2に通知する。この信号を受信した各局はレイヤ1
制御信号を用いた送信電力制御からレイヤ3制御信号を
用いた送信電力制御に切り替える。(3)ではレイヤ3
制御信号を用いた送信電力制御を行っており、移動局5
はレイヤ3制御信号を基地局制御局11に送る。基地局
制御局11はレイヤ3制御信号を用いて各基地局1,2
の送信電力制御を行う。(4)では基地局制御局11が
サイトダイバーシチの終了を決定し、その旨を移動局5
および基地局1,2に通知する。この信号を受信した各
局はレイヤ3制御信号を用いた送信電力制御からレイヤ
1制御信号を用いた送信電力制御に切り替える。なお、
この例では基地局1との接続を解放し、移動局5は基地
局2とのみ接続されることとなる。(5)では、移動局
5と基地局2との間でレイヤ1制御信号を用いた送信電
力制御を行っている。
【0086】このように、サイトダイバーシチ中でない
場合にはレイヤ1制御信号を用いた下り送信電力制御を
行うことにより、制御遅延および制御誤差を小さくで
き、更に制御信号の局間伝送量を節減でき、またサイト
ダイバーシチ中はレイヤ3制御信号を用いた下り送信電
力制御を行うことにより、全基地局の送信電力を高精度
で制御できる。さらに、サイトダイバーシチを行ってい
るか否かで2種類の送信電力制御方法を使い分けること
により、より誤差の小さい送信電力制御を実現でき、従
って下り容量を増大させることができる。
【0087】続いて、レイヤ1制御信号による送信電力
制御を受信SIRに基づいて行い、レイヤ3制御信号に
よる送信電力制御は誤り率に基づいて行う例を図11を
用いて説明する。移動局5において、レイヤ3制御信号
受信部29で受信したレイヤ3制御信号により、制御部
31はサイトダイバーシチ状態を認識できる。サイトダ
イバーシチ中でない場合には、制御部31はSIR検出
部33で検出した受信SIRによりレイヤ1制御信号を
決定する。例えば、受信SIRを基準SIRと比較し、
受信SIRが基準SIRよりも小さい場合は「0」、大
きい場合は「1」とし、信号生成部37に送る。これを
受信した基地局では「0」の場合には送信電力を1ステ
ップ増加させ、「1」の場合は1ステップ減衰させる。
この制御を連続して行うことにより、移動局における受
信品質をほぼ一定に保つことができる。
【0088】一方、サイトダイバーシチ中は、制御部3
1はBER検出部35で検出したBERによりレイヤ3
制御信号を決定し信号生成部37に送る。BER検出部
35をFER(Frame Error Rate:フレーム誤り率)検
出部とし、BERの代わりにFERを用いてもよい。レ
イヤ3制御信号の例を図17に示す。このレイヤ3制御
信号を受信した基地局制御局11は通知されたBERま
たはFERに基づき基地局送信電力の制御量を決定し、
各基地局に対してレイヤ3制御信号により通知する。各
基地局は基地局制御局11の指示に従い送信電力を制御
する。
【0089】この例によれば、レイヤ1制御信号を用い
る場合には瞬時変動に追従させるために受信SIRに基
づく送信電力制御を行い、レイヤ3制御信号を用いる場
合には遅延時間の影響を減らし、制御信号の局間伝送量
を減らすためにビット誤り率またはフレーム誤り率に基
づく送信電力制御を行うので、送信電力制御誤差をより
小さくでき、下り容量を増大させることができる。
【0090】次に、前述した例同様にサイトダイバーシ
チ中でない場合に通信チャネルの受信SIRに基づくレ
イヤ1制御信号を用いた送信電力制御を行うと共に、サ
イトダイバーシチ中には前述した例で用いた誤り率の代
わりにとまり木チャネルの受信SIRに基づくレイヤ3
制御信号を用いた送信電力制御を行うようにすることも
可能である。
【0091】この例では、サイトダイバーシチ中にも受
信SIRに基づいた送信電力制御が行われるので、移動
局におけるBERやFERの測定は不要となる。また、
レイヤ3制御信号を使いながらもある程度の高速な送信
電力制御をサイトダイバーシチ中に実現することが可能
となる。
【0092】次に、レイヤ1制御信号およびレイヤ3制
御信号、いずれを用いた送信電力制御の場合とも、ビッ
ト誤り率またはフレーム誤り率を基準とした制御を行う
場合の例を図11を用いて説明する。レイヤ3制御信号
受信部29で受信したレイヤ3制御信号により、制御部
31はサイトダイバーシチ状態を認識できる。サイトダ
イバーシチ中でない場合には、制御部31はBER検出
部35で検出したBERによりレイヤ1制御信号を決定
する。BER検出部35をFER検出部とし、BERの
代わりにFERを用いてもよい。例えば、BER(FE
R)を基準BER(FER)と比較し、BER(FE
R)が基準BER(FER)よりも小さい場合は
「0」、大きい場合は「1」とし、信号生成部37に送
る。これを受信した基地局では「0」の場合には送信電
力を1ステップ増加させ、「1」の場合は1ステップ減
衰させる。この制御を連続して行うことにより、移動局
における受信品質をほぼ一定に保つことができる。
【0093】一方、サイトダイバーシチ中は、制御部3
1はBER(FER)検出部35で検出したBER(F
ER)によりレイヤ3制御信号を決定し信号生成部37
に送る。レイヤ3制御信号の例は図17に示したものと
同様である。このレイヤ3制御信号を受信した基地局制
御局11は通知されたBER(FER)に基づき基地局
送信電力の制御量を決定し、各基地局に対してレイヤ3
制御信号により通知する。各基地局は基地局制御局11
の指示に従い送信電力を制御する。
【0094】この例によれば、レイヤ3制御信号および
レイヤ1制御信号のいずれを用いた送信電力制御の場合
でも、ビット誤り率またはフレーム誤り率を基準とした
制御であるので、移動局における受信SIRの測定が不
要になり、測定手順の切り替えが不要になる。従って、
移動局における制御が簡単になる。
【0095】続いて、サイトダイバーシチ中はレイヤ1
制御信号による送信電力制御に用いるビットの送信を停
止する場合の例を図11を用いて説明する。レイヤ3制
御信号受信部29で受信したレイヤ3制御信号により、
制御部31はサイトダイバーシチ状態を認識できる。サ
イトダイバーシチ中には、レイヤ3制御信号を用いた送
信電力制御を行うが、このとき制御部31は送信無線部
43に対してレイヤ1制御信号に対応するビットの送信
を停止するように指示する。送信無線部43では、この
指示に従い、レイヤ1制御信号のみ送信を停止する。
【0096】この例によれば、サイトダイバーシチ中は
レイヤ1制御信号による送信電力制御に用いるビットの
送信を停止するので、上り干渉量を低減でき、上り容量
を増大させることができる。
【0097】次に、図18から図20を参照して、第
1,第3の基本実施形態に基づいたより具体的な実施形
態である第2の具体的実施形態について説明する。
【0098】図18は本実施形態による図4のシステム
における移動局5の構成図である。送受分離部115は
アンテナ113を送信用と受信用で共用するために使用
する。受信無線部117で受信した信号は複数の逆拡散
部119a,119b,119cで所定の符号について
逆拡散する。サイトダイバーシチ中には、逆拡散部11
9aでは基地局1からの下り通信チャネルを、逆拡散部
119bでは基地局2からの下り通信チャネルをそれぞ
れ逆拡散する。逆拡散された信号は復調部121aにお
いて合成し、ビット列を生成する。なお、復調部121
aに接続されたSIR検出部123aにおいて受信SI
Rの検出を行い、この検出結果に基づいて、基地局に対
して送信するレイヤ1制御信号(送信電力制御コマン
ド)を決定する。
【0099】復調後、レイヤ1制御信号分離部125に
おいてレイヤ1制御信号を分離し、このレイヤ1制御信
号に基づいて、送信無線部141における送信電力を決
定する。レイヤ3制御信号分離部127においてレイヤ
3制御信号を分離した後、ユーザデータを端末部131
に送る。逆拡散部119cでは各基地局が移動局におけ
る基地局選択用の制御チャネルとして送信するとまり木
チャネルを受信し、復調部121bを介してSIR検出
部123bで受信SIRの検出を行う。時間的に交互に
受信することにより、複数のとまり木チャネルの受信S
IR検出が可能となる。
【0100】制御部129はレイヤ3制御信号を用い
て、基地局制御局11との間の制御を行う。また、とま
り木チャネルの受信SIR検出結果を基地局制御局11
に報告する制御も行う。端末部131からのユーザデー
タに対し、レイヤ3制御信号挿入部133でレイヤ3制
御信号が、レイヤ1制御信号挿入部135でレイヤ1制
御信号がそれぞれ挿入され、変調部137で変調し、拡
散部139で拡散した後、送信無線部141から、送受
分離部115、アンテナ113を介して送信される。
【0101】図19は本実施形態による図4のシステム
における各基地局1,2の構成図である。送受分離部1
47はアンテナ145を送信用と受信用で共用するため
に使用する。図19の基地局は複数の移動局と通信を行
うために、チャネル1〜チャネルnを有する。共通送信
アンプ149および共通受信アンプ151は、複数ユー
ザで共有され、チャネル1〜チャネルnに対応するチャ
ネルブロック150−1〜150−nに接続される。こ
こで、チャネルブロック150−1〜150−nは同一
の内部構成を有するので、チャネル1用のチャネルブロ
ック150−1についてのみ説明する。
【0102】受信無線部153で受信した信号は逆拡散
部155で逆拡散した後、復調部157で復調しビット
列を生成する。復調部157に接続されたSIR検出部
165では受信SIRの検出を行い、この検出結果に基
づいて、移動局に対して送信するレイヤ1制御信号を決
定する。復調後、レイヤ1制御信号分離部159におい
てレイヤ1制御信号を分離し、このレイヤ1制御信号に
基づいて、送信無線部175における送信電力を決定す
る。レイヤ3制御信号分離部161においてレイヤ3制
御信号を分離した後、ユーザデータを交換局7に送る。
制御部163はレイヤ3制御信号を用いて、基地局制御
局11との間の制御を行う。また、移動局5と基地局制
御局11との間を伝送するレイヤ3制御信号の中継も行
う。交換局7からのユーザデータに対し、レイヤ3制御
信号挿入部167でレイヤ3制御信号が、レイヤ1制御
信号挿入部169レイヤ1制御信号が、それぞれ挿入さ
れ、変調部171で変調、拡散部173で拡散した後、
送信無線部175から共通送信アンプ149、送受分離
部147、アンテナ145を介して送信される。
【0103】図20は、本実施形態における下り送信電
力制御の流れ図である。図20の(1)では基地局1,
2はとまり木チャネル1,2の送信を行っている。図2
0の(2)では、移動局5がとまり木チャネル1,2の
受信SIRを測定し、レイヤ3制御信号によって基地局
制御局11に報告する。このとき、レイヤ3制御信号は
交換局7で合成されるため、一方の基地局における受信
品質が悪くても良好に受信できる。また、基地局制御局
11では、基地局1,2におけるとまり木チャネル送信
電力と、移動局5における下り通信チャネルの目標受信
SIRを常時保持しておく。図20の(3)では、基地
局制御局11において、各基地局の送信電力の上限と下
限を決定する。その決定方法の例を以下に示す。
【0104】
【数1】UL1(dBm)=TP1(dBm)−PSI
R1(dB)+MSIR(dB)+α(dB) DL1(dBm)=TP1(dBm)−PSIR1(d
B)+MSIR(dB)−β(dB) UL2(dBm)=TP2(dBm)−PSIR2(d
B)+MSIR(dB)+α(dB) DL2(dBm)=TP2(dBm)−PSIR2(d
B)+MSIR(dB)−β(dB) ここにおいて、 UL1:基地局1の送信電力の上限 UL2:基地局2の送信電力の上限 DL1:基地局1の送信電力の下限 DL2:基地局2の送信電力の下限 TP1:とまり木チャネル1の送信電力 TP2:とまり木チャネル2の送信電力 PSIR1:とまり木チャネル1の受信SIR PSIR2:とまり木チャネル2の受信SIR MSIR:移動局における下り通信チャネルの目標受信
SIR α+β:送信電力の制御範囲 この決定方法によれば、各基地局の送信した下り通信チ
ャネルの移動局における受信SIRは目標受信SIRに
近い値となる。
【0105】基地局制御局11は、以上のように決定し
た基地局送信電力の上限と下限を各基地局1,2に対し
てレイヤ3制御信号により指示する。図20の(4)で
は、移動局5が各基地局1,2からの下り通信チャネル
を合成した後の受信SIR測定を行う。図20の(5)
では、この測定結果に基づいてレイヤ1制御信号(送信
電力制御コマンド)を決定し、各基地局1,2に対して
レイヤ1制御信号で送信する。各基地局では、このレイ
ヤ1制御信号に従って、送信電力を制御するが、前述の
ように決定した送信電力の上限と下限を越えないように
する。
【0106】このような制御により、移動局と基地局間
の伝搬損失の変動に応じて、基地局送信電力をα+β
(dB)の範囲内で制御でき、かつ、レイヤ1制御信号
(送信電力制御コマンド)に誤りがあっても、誤差は一
定以内に抑えられる。
【0107】従って、サイトダイバーシチ中において移
動局と基地局間で伝送するレイヤ1制御信号によって下
り送信電力制御を行う場合でも各基地局で受信し合成さ
れる高品質なレイヤ3制御信号により伝搬損失に応じた
各基地局の送信電力の上限値と下限値が設定されるの
で、レイヤ1制御信号の伝送誤りによる送信電力制御誤
差を少なく押えるとともに、移動局と基地局間で終端さ
れる高速な送信電力制御を実現でき、CDMA移動通信
システムにおいて容量を増大させることができる。
【0108】次に、図21を参照して、上記第1,第3
の基本実施形態に基づいた別のより具体的な実施形態で
ある第3の具体的実施形態について説明する。
【0109】上述した第2の具体的実施形態では、基地
局制御局11において各基地局1,2の送信電力の上限
と下限を決定する場合について説明したが、第3の具体
的実施形態はサイトダイバーシチ中に各基地局において
送信電力の上限と下限を決定するものである。なお、本
実施形態の移動局および基地局の構成は図18,図19
に示すものと同じである。
【0110】図21は、本実施形態における下り送信電
力制御の流れ図である。図21において、移動局5が基
地局制御局11にとまり木チャネル受信SIRを報告す
るまでの処理(1),(2)は第2の具体的実施形態と
同じであり、この後、図21の(3)では、とまり木チ
ャネル1,2の受信SIRを受け取った基地局制御局1
1は、それらを各基地局1,2に対してレイヤ3制御信
号によって報告する。各基地局1,2では、移動局5に
おける下り通信チャネルの目標受信SIRを常時保持さ
せておき、第2の具体的実施形態と同様に、自基地局の
送信電力の上限と下限を決定する。それ以降の(4),
(5)は前記第2の具体的実施形態と同様である。
【0111】この送信電力制御手順によれば、前記第2
の具体的実施形態と同様、サイトダイバーシチを行った
場合にも、移動局と基地局間で終端したレイヤ1制御信
号によって、高速で誤差の少ない下り送信電力制御を行
うことができ、CDMA移動通信システムにおいて容量
を増大させることができる。更に、基地局制御局11に
おいて各基地局の送信電力を管理する必要がなくなり、
下り送信電力は各基地局毎に独立に制御でき、制御負荷
が分散されるという利点もある。特に、とまり木チャネ
ルの送信電力を頻繁に変更するようなシステムにおいて
は、変更の度に基地局制御局11に通知する必要がない
ため、制御トラヒックが低減する。
【0112】なお、図21では基地局制御局11は移動
局5から受け取ったとまり木チャネル1,2の受信SI
Rをそのまま基地局1,2の両方に送っているが、基地
局制御局11はとまり木チャネル1の受信SIRのみを
基地局1に送り、とまり木チャネル2の受信SIRのみ
を基地局2に送るようにしてもよい。
【0113】次に、上記第1,第3の基本実施形態に基
づいた別の具体的な実施形態である第4の具体的実施形
態について説明する。
【0114】本実施形態では、サイトダイバーシチ中に
各基地局の送信電力の上限と下限の決定に際し、移動局
との間の伝搬損失が最小の基地局のとまり木チャネル受
信SIRを用いて、同時接続中の全基地局の送信電力の
上限と下限を決定している。なお、本実施形態の移動局
および基地局の構成は図18,図19に示すものと同じ
である。
【0115】本実施形態では、TP1(dBm)−PS
IR1(dB)とTP2(dBm)−PSIR2(d
B)を比較し、この値が小さい方の基地局が伝搬損失最
小の基地局と判定できる。以下は、基地局1と移動局5
の間の伝搬損失が最小である場合の、各基地局の送信電
力の上限と下限の決定方法である。
【0116】
【数2】UL1(dBm)=TP1(dBm)−PSI
R1(dB)+MSIR(dB)+α(dB) DL1(dBm)=TP1(dBm)−PSIR1(d
B)+MSIR(dB)−β(dB) UL2(dBm)=TP1(dBm)−PSIR1(d
B)+MSIR(dB)+α(dB) DL2(dBm)=TP1(dBm)−PSIR1(d
B)+MSIR(dB)−β(dB) ここにおいて、 UL1:基地局1の送信電力の上限 UL2:基地局2の送信電力の上限 DL1:基地局1の送信電力の下限 DL2:基地局2の送信電力の下限 TP1:とまり木チャネル1の送信電力 PSIR1:とまり木チャネル1の受信SIR MSIR:移動局における下り通信チャネルの目標受信
SIR α+β:送信電力の制御範囲 この決定方法により、基地局1と2における送信電力の
上限と下限は同一となる。前述の第2,第3の具体的実
施形態と同様にして、各基地局の送信電力は制御される
が、基地局1の送信電力と基地局2の送信電力は同一範
囲を変動するので各基地局からの送信電力を一定精度以
内でほぼ同一に保つことが可能となる。このとき、基地
局1の送信した下り通信チャネルの移動局における受信
SIRは目標受信SIRに近い値となる。一方、基地局
2の送信した下り通信チャネルの移動局における受信S
IRは目標受信SIRよりも小さくなるが、移動局にお
いて2つの通信チャネルを合成した後のSIRは目標受
信SIRを満足することができる。ここで、移動局との
間の伝搬損失の大きい基地局2からの送信電力が大きく
なり過ぎることはない。従って、干渉量が小さくなり、
CDMA移動通信システムにおいて容量を増大させるこ
とができる。
【0117】なお、この第4の具体的実施形態では、各
基地局のとまり木チャネル送信電力が移動局に知られて
いない時には、第3の具体的実施形態のように各基地局
の送信電力の上限と下限を各基地局で決定し、各基地局
のとまり木チャネル送信電力が移動局に知られている時
には、第2の具体的実施形態のように各基地局の送信電
力の上限と下限を基地局制御局で決定するようにしても
よい。
【0118】次に、図22,図23を参照して、上記第
1,第3の基本実施形態に基づいた別のより具体的な実
施形態である第5の具体的実施形態について説明する。
【0119】本実施形態は、サイトダイバーシチ中に移
動局で測定したとまり木チャネル受信SIRと通信チャ
ネル受信SIRの比較結果により各基地局の送信電力を
補正するものである。なお、本実施形態の移動局および
基地局の構成は図18,図19に示したものと同じであ
るが、基地局制御局11は機能的に交換局7内に組み込
まれており基地局制御局との間の制御は交換局7との間
の制御として実現されるものとする。
【0120】本実施形態において、移動局5におけると
まり木チャネル受信SIRと通信チャネル受信SIRの
測定結果が図23に示す表のようであった場合、基地局
1の通信チャネル送信電力はとまり木チャネル送信電力
より15dB低く、基地局2の通信チャネル送信電力は
とまり木チャネル送信電力より13dB低いことがわか
る。ここで、とまり木チャネル送信電力が等しいとすれ
ば、基地局2の通信チャネル送信電力は基地局1の通信
チャネル送信電力よりも2dB高いことがわかる。
【0121】ここで、各基地局からの送信電力を同一に
する場合には、図22に示すように移動局5から基地局
2の送信電力を2dB下げるようにレイヤ3制御信号に
より指示すればよい。また、とまり木チャネルの受信S
IRの比に応じて、任意の送信電力比とすることも可能
である。これらの指示は、例えば制御量が一定以上の場
合など、必要に応じて行えばよい。
【0122】なお、移動局から各基地局に対するレイヤ
3制御信号は交換局で合成された後、目的の基地局に対
して送られるため、レイヤ3制御信号の信頼度は高く保
つことができる。以上の制御により、レイヤ1制御信号
の誤り率の高い基地局における送信電力誤差を小さくで
き、更に、各基地局の送信電力比を任意に制御できるの
で、CDMD移動通信システムにおいて容量を増大させ
ることができる。
【0123】次に、図24,図25を参照して、上記第
4の基本実施形態に基づいたより具体的な実施形態であ
る第6の具体的実施形態について説明する。
【0124】なお、本実施形態の移動局および基地局の
構成は図18,図19に示したものと同じてあるが、基
地局制御局11は機能的に交換局7に組み込まれており
基地局制御局との間の制御は交換局7との間の制御とし
て実現されるものとする。
【0125】本実施形態は、サイトダイバーシチ中に各
基地局における平均受信SIRを比較した結果により基
地局の送信電力を補正するものであり、図25に示すよ
うに、各基地局1,2は、一定期間に受信したレイヤ1
制御信号(送信電力制御コマンド)と平均受信SIRを
制御部63を通じて交換局7に周期的に報告する。図2
4の例では、基地局1は−2Δ(dB)を、基地局2は
+2Δ(dB)を自局の送信電力制御量として報告す
る。ここで送信電力制御量は、送信電力が制御されるべ
き量を初期電力に対する相対量として示すもので、初期
電力は定期的に更新されるものである。そして、図25
に示すように、交換局7では、各基地局1,2から報告
された平均受信SIRを比較し、平均受信SIRが最大
である基地局の送信電力制御量を他の基地局に対して通
知する。送信電力制御量を通知された各基地局では、通
知された送信電力制御量により送信電力を補正する。例
えば、図24において、基地局1の平均受信SIRの方
が大きい場合には、基地局1における送信電力制御量−
2Δ(dB)を基地局2に通知する。基地局2では、図
24に示すように通知された送信電力制御量−2Δ(d
B)により送信電力を補正し、これにより、基地局1,
2の送信電力が同一となるよう周期的に制御される。
【0126】このように、受信SIR(受信信頼度)が
低くレイヤ1制御信号の誤り率の高い基地局2におい
て、受信SIR(受信信頼度)が高い基地局1において
受信したレイヤ1制御信号によって送信電力制御量が補
正されるため、全基地局の送信電力が同一となるよう周
期的に制御されてほぼ同一レベルに保たれると共に、レ
イヤ1制御信号の誤り率の高い基地局においても送信電
力制御誤差を最小限に抑えることが可能となり、CDM
A移動通信システムにおいて容量を増大させることがで
きる。
【0127】次に、図26を参照して、上記第4の基本
実施形態に基づいたより具体的な実施形態である第7の
具体的実施形態について説明する。
【0128】本実施形態は、サイトダイバーシチ中に各
基地局における送信電力値を比較した結果により基地局
送信電力を補正するものである。なお、本実施形態の移
動局および基地局の構成は図18,図19に示したもの
と同じであるが、基地局制御局11は機能的に交換局7
内に組み込まれており、基地局制御局との間の制御は交
換局7との間の制御として実現されるものとする。
【0129】本実施形態においては、図26に示すよう
に、各基地局1,2は周期的に自基地局の送信電力値を
交換局7に報告する。交換局7では、報告された送信電
力値を比較し、送信電力が最大である基地局の送信電力
値をそれ以外の基地局に対して通知する。図26では、
基地局2から報告された送信電力値の方が30dBmと
大きいため、この送信電力値を基地局1に対して通知す
る。基地局1では、送信電力を30dBmに補正する。
【0130】以上の制御により、レイヤ1制御信号の誤
り率の高い基地局における送信電力誤差を小さくでき、
各基地局の送信電力値を同程度に保つことができるの
で、CDMA移動通信システムにおいて容量を増大させ
ることができる。また、送信電力の高い方に合わせるた
め、品質が劣化することはない。
【0131】なおここでは、送信電力値の高い方に合わ
せる制御を行ったが、送信電力値の低い方に合わせる制
御も考えられる。この場合は、品質が劣化する可能性は
あるが、送信電力を最小限にできるため、容量は増大す
る。
【0132】なお、上述した第5〜7の具体的実施形態
では、交換局7に基地局制御局11の機能を持たせるよ
うにしたが、それぞれ交換局7と基地局制御局11とを
独立させても構わない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動局からのレイヤ1制御信号と基地局制御局からの追
加の制御信号を複合して用いて下り送信電力制御を行う
ことにより、高精度な送信電力制御を行うことが可能と
なり、CDMA移動通信システムにおいて干渉量を低減
して容量を増大することが可能となる。
【0134】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中でない場合にはレイヤ1制御信号を用いた下り送信
電力制御を行うことにより、制御遅延および制御誤差を
小さくでき、更に制御信号の局間伝送量を節減でき、ま
たサイトダイバーシチ中はレイヤ3制御信号を用いた下
り送信電力制御を行うことにより、全基地局の送信電力
を高精度で制御できるというようにサイトダイバーシチ
を行っているか否かで2種類の送信電力制御方法を使い
分けることにより、より誤差の小さい送信電力制御を実
現でき、従って下り容量を増大させることができる。
【0135】また、本発明によれば、レイヤ1制御信号
用いる場合には瞬時変動に追従させるために受信SIR
に基づく送信電力制御を行い、レイヤ3制御信号用いる
場合には遅延時間の影響を減らし、制御信号の局間伝送
量を減らすためにビット誤り率またはフレーム誤り率に
基づく送信電力制御を行うので、送信電力制御誤差をよ
り小さくでき、下り容量を増大させることができる。
【0136】また、本発明によれば、レイヤ3制御信号
およびレイヤ1制御信号のいずれを用いた送信電力制御
の場合でも、ビット誤り率またはフレーム誤り率を基準
とした制御であるので、移動局における受信SIRの測
定が不要になり、測定手順の切り替えが不要になる。従
って、移動局における制御が簡単になる。
【0137】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中はレイヤ1制御信号による送信電力制御に用いるビ
ットの送信を停止するので、上り干渉量を低減でき、上
り容量を増大させることができる。
【0138】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中において移動局と基地局間で伝送するレイヤ1制御
信号により下り送信電力制御を行う場合に各基地局で受
信し合成される高品質なレイヤ3制御信号により伝搬損
失に応じた各基地局の送信電力の上限値と下限値が設定
されるので、レイヤ1制御信号の伝送誤りよる送信電力
制御誤差を一定値以内に抑えるとともに、移動局と基地
局間で終端される高速な送信電力制御を実現でき、CD
MA移動通信システムにおいて容量を増大させることが
できる。
【0139】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中にとまり木チャネルの受信SIRの測定結果は基地
局制御局を通じて各基地局に通知され、各基地局でとま
り木チャネルの受信SIRの測定結果と、とまり木チャ
ネルの送信電力と、通信チャネルの受信SIRの目標値
とに基づき自基地局の下り送信電力の上限値と下限値を
決定するので、基地局制御局において各基地局の送信電
力を管理する必要がなく、従って下り送信電力は各基地
局毎に独立に制御でき、制御負荷の分散を図ることがで
きる。特に、とまり木チャネルの送信電力を頻繁に変更
するようなシステムでは変更の度に基地局制御局に通知
する必要がないため、制御トラヒックが低減する。
【0140】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中に移動局との間の伝搬損失が最小の基地局のとまり
木チャネルの受信SIRと、該基地局の送信電力と、移
動局における通信チャネルの受信SIRの目標値とに基
づき自基地局の下り送信電力の上限値と下限値を決定す
るので、各基地局からの送信電力を一定精度以内でほぼ
同一に保つことができ、従って伝搬損失が大きい基地局
から過剰電力で送信することがなくなり、干渉が減り、
CDMA移動通信システムにおいて容量を増大させるこ
とができる。
【0141】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中に移動局は各基地局のとまり木チャネルと通信チャ
ネルの受信SIRの測定結果に基づいて送信電力の補正
量を決定し、該補正量を各基地局に対して指示し、基地
局の送信電力を補正するので、レイヤ1制御信号の誤り
率が高い基地局における送信電力誤差を小さく保つこと
ができ、また各基地局からの送信電力の比を任意に制御
することができ、従ってCDMA移動通信システムにお
いて容量を増大させることができる。
【0142】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中にレイヤ1制御信号の受信信頼度の最も高い基地局
の送信電力制御量に基づいて受信信頼度の低い他の基地
局の送信電力制御量を該信頼度が最も高い基地局の送信
電力制御量と同一になるように周期的に補正しているの
で、レイヤ1制御信号の受信信頼度の低い基地局におけ
る送信電力誤差を小さくすることができ、従って移動局
と基地局間で終端された高速な送信電力制御を少ない誤
差で実現でき、CDMA移動通信システムにおいて容量
を増大させることができる。
【0143】また、本発明によれば、サイトダイバーシ
チ中に交換局は各基地局から周期的に報告される送信電
力に基づいて送信電力値を決定し、各基地局の送信電力
値を補正するので、レイヤ1制御信号の誤り率の高い基
地局において送信電力誤差を小さく保つことができ、従
ってCDMA移動通信システムにおいて容量を増大させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローズドループ送信電力制御の従来例を説明
するための図。
【図2】レイヤ1制御信号を用いた下り送信電力制御の
従来例を説明するための図。
【図3】レイヤ3制御信号を用いた下り送信電力制御の
従来例を説明するための図。
【図4】本発明の下り送信電力制御方法を実現する移動
通信システムの概略構成を示すブロック図。
【図5】本発明の下り送信電力制御方法の最も基本的な
実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明の下り送信電力制御方法の最も基本的な
実施形態を示すシーケンス図。
【図7】本発明の下り送信電力制御方法の第1の基本実
施形態を示すブロック図。
【図8】本発明の下り送信電力制御方法の第2の基本実
施形態を示すシーケンス図。
【図9】本発明の下り送信電力制御方法の第3の基本実
施形態を示すシーケンス図。
【図10】本発明の下り送信電力制御方法の第4の基本
実施形態を示すブロック図。
【図11】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態による図4のシステムにおける移動局の構成
を示すブロック図。
【図12】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態による図4のシステムにおける基地局の構成
を示すブロック図。
【図13】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態における非サイトダイバーシチ中のレイヤ1
制御信号を用いた送信電力制御の例を示す図。
【図14】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態におけるサイトダイバーシチ中のレイヤ3制
御信号を用いた送信電力制御の例の一部を示す図。
【図15】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態におけるサイトダイバーシチ中のレイヤ3制
御信号を用いた送信電力制御の例の残りを示す図。
【図16】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態におけるサイトダイバーシチ状態に応じた送
信電力制御方法切り替え手順を示すシーケンス図。
【図17】本発明の下り送信電力制御方法の第1の具体
的実施形態において用いられるレイヤ3制御信号の例を
示す図。
【図18】本発明の下り送信電力制御方法の第2の具体
的実施形態による図4のシステムおける移動局の構成を
示すブロック図。
【図19】本発明の下り送信電力制御方法の第2の具体
的実施形態による図4のシステムにおける基地局の構成
を示すブロック図。
【図20】本発明の下り送信電力制御方法の第2の具体
的実施形態における送信電力制御の手順を示すシーケン
ス図。
【図21】本発明の下り送信電力制御方法の第3の具体
的実施形態における送信電力制御の手順を示すシーケン
ス図。
【図22】本発明の下り送信電力制御方法の第5の具体
的実施形態における送信電力制御を示す図。
【図23】本発明の下り送信電力制御方法の第5の具体
的実施形態において用いられる各基地局のとまり木チャ
ネルと通信チャネルの受信SIRの例を示す図。
【図24】本発明の下り送信電力制御方法の第6の具体
的実施形態において用いられる各基地局の送信電力値の
例を示す図。
【図25】本発明の下り送信電力制御方法の第6の具体
的実施形態における送信電力制御を示す図。
【図26】本発明の下り送信電力制御方法の第7の具体
的実施形態における送信電力制御を示す図。
【符号の説明】
1,2 基地局 5 移動局 7 交換局 9 通信網 11 基地局制御局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 隆明 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局と、該基地局に無線回線を
    介して接続される移動局と、該基地局を制御する基地局
    制御局を有し、該移動局と複数の基地局とを同時接続し
    て該複数の基地局間でダイバーシチ合成を行うサイトダ
    イバーシチが行われる移動局通信システムにおける下り
    送信電力制御方法であって、 前記移動局から送信され各基地局で終端されサイトダイ
    バーシチ中に合成されない第1の制御信号を用いた第1
    の下り送信電力制御を行い、 前記基地局制御局から基地局に送信される追加制御信号
    を用いた追加の下り送信電力制御を行うことを特徴とす
    る移動通信システムにおける下り送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の下り送信電力制御は、前記追
    加の下り送信電力制御よりも短い周期で行われることを
    特徴とする請求項1記載の移動通信システムにおける下
    り送信電力制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の制御信号は、レイヤ1制御信
    号であることを特徴とする請求項1記載の移動通信シス
    テムにおける下り送信電力制御方法。
  4. 【請求項4】 前記追加の下り送信電力制御は更に、前
    記移動局から送信され前記基地局制御局で終端されサイ
    トダイバーシチ中に合成される第2の制御信号も用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信システムにお
    ける下り送信電力制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の制御信号は、レイヤ3制御信
    号であることを特徴とする請求項4記載の移動通信シス
    テムにおける下り送信電力制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の下り送信電力制御は非サイト
    ダイバーシチ中に行われ、前記追加の下り送信電力制御
    はサイトダイバーシチ中に行われることを特徴とする請
    求項4記載の移動通信システムにおける下り送信電力制
    御方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の下り送信電力制御は前記移動
    局における通信チャネルの受信SIRに基づく制御であ
    り、前記追加の下り送信電力制御は前記移動局における
    通信チャネルのビット誤り率またはフレーム誤り率に基
    づく制御であることを特徴とする請求項6記載の移動通
    信システムにおける下り送信電力制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の下り送信電力制御は前記移動
    局における通信チャネルの受信SIRに基づく制御であ
    り、前記追加の下り送信電力制御は前記移動局における
    とまり木チャネルの受信SIRに基づく制御であること
    を特徴とする請求項6記載の移動通信システムにおける
    下り送信電力制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の下り送信電力制御および前記
    追加の下り送信電力制御は共に、前記移動局における通
    信チャネルのビット誤り率またはフレーム誤り率に基づ
    く制御であることを特徴とする請求項6記載の移動通信
    システムにおける下り送信電力制御方法。
  10. 【請求項10】 前記移動局は、サイトダイバーシチ中
    は前記第1の制御信号に対応するビットの送信を停止す
    ることを特徴とする請求項6記載の移動通信システムに
    おける下り送信電力制御方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の下り送信電力制御および前
    記追加の下り送信電力制御は共に、サイトダイバーシチ
    中に行われることを特徴とする請求項4記載の移動通信
    システムにおける下り送信電力制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を制御し、前記追加の下り送信電力制御は
    各基地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局
    における受信SIRに基づいて各基地局の送信電力の上
    限および下限を設定することを特徴とする請求項11記
    載の移動通信システムにおける下り送信電力制御方法。
  13. 【請求項13】 前記各基地局の送信電力の上限および
    下限は、該各基地局から送信されたとまり木チャネルの
    前記移動局におけるとまり木チャネル受信SIRと、該
    各基地局におけるとまり木チャネル送信電力と、前記移
    動局における下り通信チャネルの目標受信SIRと、か
    ら決定されることを特徴とする請求項12記載の移動通
    信システムにおける下り送信電力制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の制御信号は前記とまり木チ
    ャネル受信SIRを前記移動局から前記基地局制御局に
    通知し、該基地局制御局は該第2の制御信号に基づいて
    前記各基地局の送信電力の上限および下限を決定し、前
    記追加の制御信号は該各基地局の送信電力の上限および
    下限を該基地局制御局から該各基地局に通知することを
    特徴とする請求項13記載の移動通信システムにおける
    下り送信電力制御方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の制御信号は前記とまり木チ
    ャネル受信SIRを前記移動局から前記基地局制御局に
    通知し、前記追加の制御信号は該とまり木チャネル受信
    SIRを該基地局制御局から各基地局に通知し、各基地
    局は該各基地局の送信電力の上限および下限を該追加の
    制御信号に基づいて決定することを特徴とする請求項1
    3記載の移動通信システムにおける下り送信電力制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記各基地局の送信電力の上限および
    下限は、前記移動局に対する伝搬損失が最小である一基
    地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局にお
    ける受信SIRと、該一基地局におけるとまり木チャネ
    ル送信電力と、前記移動局における下り通信チャネルの
    目標受信SIRと、から決定されることを特徴とする請
    求項12記載の移動通信システムにおける下り送信電力
    制御方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を制御し、前記追加の下り送信電力制御は
    各基地局から送信されたとまり木チャネルと通信チャネ
    ルの前記移動局における受信SIRに基づいて少なくと
    も一つの基地局の送信電力の補正を指示することを特徴
    とする請求項11記載の移動通信システムにおける下り
    送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の制御信号は前記少なくとも
    一つの基地局に対する補正を前記移動局から前記基地局
    制御局に通知し、前記追加の制御信号は該少なくとも一
    つの基地局に対する補正を該基地局制御局から該少なく
    とも一つの基地局に通知することを特徴とする請求項1
    7記載の移動通信システムにおける下り送信電力制御方
    法。
  19. 【請求項19】 前記補正は、各基地局の送信電力が互
    いに等しくなるように前記少なくとも一つの基地局の送
    信電力を補正することを特徴とする請求項17記載の移
    動通信システムにおける下り送信電力制御方法。
  20. 【請求項20】 前記補正は、基地局から送信されたと
    まり木チャネルの前記移動局における受信SIRの比に
    基づいて基地局間で所望の送信電力比となるように前記
    少なくとも一つの基地局の送信電力を補正することを特
    徴とする請求項17記載の移動通信システムにおける下
    り送信電力制御方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を独立に制御し、前記追加の下り送信電力
    制御はサイトダイバーシチ中に前記複数の基地局の送信
    電力が同一になるよう制御することを特徴とする請求項
    1記載の移動通信システムにおける下り送信電力制御方
    法。
  22. 【請求項22】 各基地局は、該各基地局における一定
    期間中の前記第1の送信電力制御による送信電力制御量
    と受信信頼度を前記基地局制御局に周期的に報告し、該
    基地局制御局は基地局中で最も高い受信信頼度を有する
    一基地局から報告された一送信電力制御量を他の基地局
    に通知し、該他の基地局の各々は該他の基地局の各々に
    おける送信電力を該基地局制御局から通知された該一送
    信電力制御量を用いて制御することにより前記複数の基
    地局の送信電力が同一になるよう周期的に制御されるこ
    とを特徴とする請求項21記載の移動通信システムにお
    ける下り送信電力制御方法。
  23. 【請求項23】 各基地局は、該各基地局における送信
    電力値を前記基地局制御局に周期的に報告し、該基地局
    制御局は一基地局から報告された一送信電力値を他の基
    地局に通知し、該他の基地局の各々は該他の基地局の各
    々における送信電力を該基地局制御局から通知された該
    一送信電力値に制御することを特徴とする請求項21記
    載の移動通信システムにおける下り送信電力制御方法。
  24. 【請求項24】 前記一送信電力値は、基地局から報告
    された送信電力値の中で最大のものであることを特徴と
    する請求項23記載の移動通信システムにおける下り送
    信電力制御方法。
  25. 【請求項25】 前記一送信電力値は、基地局から報告
    された送信電力値の中で最小のものであることを特徴と
    する請求項23記載の移動通信システムにおける下り送
    信電力制御方法。
  26. 【請求項26】 複数の基地局と、 該基地局に無線回線を介して接続され、各基地局で終端
    されサイトダイバーシチ中に合成されない第1の制御信
    号に基づいた第1の下り送信電力制御が各基地局で行わ
    れるように該第1の制御信号を送信する移動局と、 該基地局を制御し、追加制御信号に基づいた追加の下り
    送信電力制御が基地局で行われるように該追加の制御信
    号を基地局に送信する基地局制御局を有し、 該移動局と複数の基地局とを同時接続して該複数の基地
    局間でダイバーシチ合成を行うサイトダイバーシチが行
    われることを特徴とする移動通信システム。
  27. 【請求項27】 前記第1の下り送信電力制御は、前記
    追加の下り送信電力制御よりも短い周期で行われること
    を特徴とする請求項26記載の移動通信システム。
  28. 【請求項28】 前記第1の制御信号は、レイヤ1制御
    信号であることを特徴とする請求項26記載の移動通信
    システム。
  29. 【請求項29】 前記移動局は更に、前記追加の下り送
    信電力制御をおこなうために、前記基地局制御局で終端
    されサイトダイバーシチ中に合成される第2の制御信号
    も送信することを特徴とする請求項26記載の移動通信
    システム。
  30. 【請求項30】 前記第2の制御信号は、レイヤ3制御
    信号であることを特徴とする請求項29記載の移動通信
    システム。
  31. 【請求項31】 前記第1の下り送信電力制御は非サイ
    トダイバーシチ中に行われ、前記追加の下り送信電力制
    御はサイトダイバーシチ中に行われることを特徴とする
    請求項29記載の移動通信システム。
  32. 【請求項32】 前記移動局は、該移動局における通信
    チャネルの受信SIRに基づく前記第1の制御信号と、
    該移動局における通信チャネルのビット誤り率またはフ
    レーム誤り率に基づく前記第2の制御信号を送信するこ
    とを特徴とする請求項31記載の移動通信システム。
  33. 【請求項33】 前記移動局は、該移動局における通信
    チャネルの受信SIRに基づく前記第1の制御信号と、
    該移動局におけるとまり木チャネルの受信SIRに基づ
    く前記第2の制御信号を送信することを特徴とする請求
    項31記載の移動通信システム。
  34. 【請求項34】 前記移動局は、該移動局における通信
    チャネルのビット誤り率またはフレーム誤り率に基づく
    前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を送信するこ
    とを特徴とする請求項31記載の移動通信システム。
  35. 【請求項35】 前記移動局は、サイトダイバーシチ中
    は前記第1の制御信号に対応するビットの送信を停止す
    ることを特徴とする請求項31記載の移動通信システ
    ム。
  36. 【請求項36】 前記第1の下り送信電力制御および前
    記追加の下り送信電力制御は共に、サイトダイバーシチ
    中に行われることを特徴とする請求項29記載の移動通
    信システム。
  37. 【請求項37】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を制御し、前記追加の下り送信電力制御は
    各基地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局
    における受信SIRに基づいて各基地局の送信電力の上
    限および下限を設定することを特徴とする請求項36記
    載の移動通信システム。
  38. 【請求項38】 前記各基地局の送信電力の上限および
    下限は、該各基地局から送信されたとまり木チャネルの
    前記移動局におけるとまり木チャネル受信SIRと、該
    各基地局におけるとまり木チャネル送信電力と、前記移
    動局における下り通信チャネルの目標受信SIRと、か
    ら決定されることを特徴とする請求項37記載の移動通
    信システム。
  39. 【請求項39】 前記第2の制御信号は前記とまり木チ
    ャネル受信SIRを前記移動局から前記基地局制御局に
    通知し、該基地局制御局は該第2の制御信号に基づいて
    前記各基地局の送信電力の上限および下限を決定し、前
    記追加の制御信号は該各基地局の送信電力の上限および
    下限を該基地局制御局から該各基地局に通知することを
    特徴とする請求項38記載の移動通信システム。
  40. 【請求項40】 前記第2の制御信号は前記とまり木チ
    ャネル受信SIRを前記移動局から前記基地局制御局に
    通知し、前記追加の制御信号は該とまり木チャネル受信
    SIRを該基地局制御局から各基地局に通知し、各基地
    局は該基地局の送信電力の上限および下限を該追加の制
    御信号に基づいて決定することを特徴とする請求項38
    記載の移動通信システム。
  41. 【請求項41】 前記各基地局の送信電力の上限および
    下限は、前記移動局に対する伝搬損失が最小である一基
    地局から送信されたとまり木チャネルの前記移動局にお
    ける受信SIRと、該一基地局におけるとまり木チャネ
    ル送信電力と、前記移動局における下り通信チャネルの
    目標受信SIRと、から決定されることを特徴とする請
    求項37記載の移動通信システム。
  42. 【請求項42】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を制御し、前記追加の下り送信電力制御は
    各基地局から送信されたとまり木チャネルと通信チャネ
    ルの移動局における受信SIRに基づいて少なくとも一
    つの基地局の送信電力の補正を指示することを特徴とす
    る請求項36記載の移動通信システム。
  43. 【請求項43】 前記第2の制御信号は前記少なくとも
    一つの基地局に対する補正を前記移動局から前記基地局
    制御局に通知し、前記追加の制御信号は該少なくとも一
    つの基地局に対する補正を該基地局制御局から該少なく
    とも一つの基地局に通知することを特徴とする請求項4
    2記載の移動通信システム。
  44. 【請求項44】 前記補正は、各基地局の送信電力が互
    いに等しくなるように前記少なくとも一つの基地局の送
    信電力を補正することを特徴とする請求項42記載の移
    動通信システム。
  45. 【請求項45】 前記補正は、基地局から送信されたと
    まり木チャネルの前記移動局における受信SIRの比に
    基づいて基地局間で所望の送信電力比となるように前記
    少なくとも一つの基地局の送信電力を補正することを特
    徴とする請求項42記載の移動通信システム。
  46. 【請求項46】 前記第1の下り送信電力制御は各基地
    局の送信電力を独立に制御し、前記追加の下り送信電力
    制御はサイトダイバーシチ中に前記複数の基地局の送信
    電力が同一になるよう制御することを特徴とする請求項
    26記載の移動通信システム。
  47. 【請求項47】 各基地局は、該各基地局における一定
    期間中の前記第1の送信電力制御による送信電力制御量
    と受信信頼度を前記基地局制御局に周期的に報告し、該
    基地局制御局は基地局中で最も高い受信信頼度を有する
    一基地局から報告された一送信電力制御量を他の基地局
    に通知し、該他の基地局の各々は該他の基地局の各々に
    おける送信電力を該基地局制御局から通知された該一送
    信電力制御量を用いて制御することにより前記複数の基
    地局の送信電力が同一になるよう周期的に制御されるこ
    とを特徴とする請求項46記載の移動通信システム。
  48. 【請求項48】 各基地局は、該各基地局における送信
    電力値を前記基地局制御局に周期的に報告し、該基地局
    制御局は一基地局から報告された一送信電力値を他の基
    地局に通知し、該他の基地局の各々は該他の基地局の各
    々における送信電力を該基地局制御局から通知された該
    一送信電力値に制御することを特徴とする請求項46記
    載の移動通信システム。
  49. 【請求項49】 前記一送信電力値は、基地局から報告
    された送信電力値の中で最大のものであることを特徴と
    する請求項48記載の移動通信システム。
  50. 【請求項50】 前記一送信電力値は、基地局から報告
    された送信電力値の中で最小のものであることを特徴と
    する請求項48記載の移動通信システム。
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