JP3291731B2 - Ｃｄｍａセルラ通信システムにおける信号の質を制御する方法及び装置 - Google Patents

Ｃｄｍａセルラ通信システムにおける信号の質を制御する方法及び装置

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JP3291731B2
JP3291731B2 JP52038094A JP52038094A JP3291731B2 JP 3291731 B2 JP3291731 B2 JP 3291731B2 JP 52038094 A JP52038094 A JP 52038094A JP 52038094 A JP52038094 A JP 52038094A JP 3291731 B2 JP3291731 B2 JP 3291731B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、セルラ通信システムに関する。より特定的
には、本発明は、符号分割多重アクセス（CDMA）セルラ
通信システムの移動交換センタ（MSC）に接続されてい
る複数の基地局（BS）を通して通信する複数の移動局
（MS）間の無線信号の質を制御するための装置及び方法
に関する。
従来の技術 符号分割多重アクセス（CDMA）変調の使用は、セルラ
通信システムの場合のように無線スペクトルの共通部分
を使用する多数の移動ユーザ間のデジタル通信を可能に
する幾つかの技術の中の一つである。もし適切に実現さ
れれば、周波数分割多重アクセス（FDMA）もしくは時分
割多重アクセス（TDMA）無線アクセス技術に基づく設計
に比して、CDMAセルラ通信システムはトラフィック処理
能力が増加する等、幾つかの長所を有している。CDMAを
セルラ通信システムに応用した例は、1991年５月19−22
日にミズーリ州セントルイスにおいて開催された第41回
IEEE Vehicular Technology Conferenceに寄稿されたAl
len Salmasi及びKlein S.Gilhousenの論文“On the Sys
tem Design Aspects of Code Division Multiple Acces
s（CDMA）Applied to Digital Cellular and Personal
Communications Networks"に詳細に記載されている。
上記論文には、CDMAの広げられた無線スペクトル信号
を通して、多くのユーザ移動局（MS）がアップリンク方
向（移動局から基地局へ）に、及びダウンリンク方向
（基地局から移動局へ）に基地局（BS、セルサイトとも
呼ばれる）と通信する直接順CDMA（DS−CDMA、もしくは
以下に使用するように短くCDMA）技術が記載されてい
る。基地局は、ユーザ移動局から発信され、移動局にお
いて終端するこれらのCDMA無線信号を、広範囲に展開さ
れているパルス符号変調（PCM）回路装置のような地上
通信伝送装置で使用するのに適切な形状に変換する。更
に基地局は、これらのユーザ信号を更に処理するために
アップリンク及びダウンリンク方向に移動交換センタ
（MSC、移動電話交換オフィス（MTSO）とも呼ばれる）
へ中継する。
上述したユーザ通信信号は、デジタル化された音声信
号及び制御情報（シグナリング情報とも呼ばれる）から
なる。MSCは上述した従属局に対する多重化及び変換動
作を遂行し、音声信号を例えば公衆交換電話回線網（PS
TN）内の別のユーザへ中継する。またMSCはシグナリン
グ情報を解釈し、それに作用し、そしてシグナリング情
報を生成し、それによってユーザ間の総合通信リンクを
制御する。これらの通信リンク制御機能は、呼び出し準
備（セットアップ）もしくは切り離し（ティアダウン）
のような一般的な呼び出しに関連する事象、並びにCDMA
無線リンクの質の劣化とそれに続くハンドオフ開始のよ
うなCDMA無線リンクに関連する事象の管理からなる。
もしCDMAを、典型的な媒体を通して陸上移動通信シス
テムの巨大サイズのセルに展開させれば、多重経路無線
伝播環境の平均時間遅延の広がりは、通常はDS−CDMAの
チップ持続時間よりも大きい。これはCDMAを非同期で動
作せしめることになり、その結果、広げられたスペクト
ル多重アクセスユーザ信号の直交度（orthogonality）
は直交する広げられた符号だけによって達成することが
できなくなる。従って通信は、異なるセルから発信され
る信号の間だけではなく、それに加えて信号セル内にお
いても、かなりのシステム自己誘導妨害を受けるように
なる（CDMA信号間妨害と呼ばれる）。従ってこのような
CDMAセルラシステムの場合、重要な総合システム設計の
目的は、通信中のユーザ間の過大なCDMA妨害を最小に
し、そして相補的に、所望CDMAユーザ信号から可能な限
り多くのエネルギを捕捉して利用することである。シス
テム設計に対するこの要求は、セルラ通信システム内の
如何なる多重アクセス方法にも適用可能な全般的な要求
ではあるが、セル間妨害をそれぞれの多重アクセス方法
に固有の特性によって回避し、セル間妨害を予め計画さ
れたセルラ周波数再使用計画によって制限しているFDMA
及びTDMAをベースとするシステムの場合にはそれ程厳格
ではない。従ってFDMAもしくはTDMAとは異なり、CDMAは
妨害を厳格に制限する手法で動作させる。
上記したCDMAシステム設計目的を実現する幾つかの方
法は、CDMAセルラ通信システムの上記参照実施例に対し
て容易に識別することができる。
例えば、移動局によって支援されたソフトハンドオフ
は、信号ダイバシティ結合と共に、MSとMSCとの間の伝
送セグメント上のユーザ通信信号を同時に第１及び第2B
Sを通してアップリンク及びダウンリンク方向に中継
し、そしてユーザ信号の質を高めるためにMS及びMSCに
おいて信号ダイバシティ受信を遂行する方法を構成して
いる。始めに第1BSと通信していたMSが、第1BSと第2BS
の重なり合ったカバレッジエリア内に移動し、そして充
分に強い信号が使用可能であることが第2BSからMSCへ報
告された時に、この方法がMSCから呼び出される。信号
ダイバシティ接合と組合わせたソフトハンドオフ中に、
MSとMSCとの通信が中断されることはあり得ない。
前述したシステム設計目的の別の実施例は、以下に要
約する、そして本発明が密に関連している閉ループ電力
制御方法である。
閉ループ電力制御方法は、無線伝播チャネルが早い及
び遅いフェーディングプロセスに影響されて急速に変化
する場合においてさえも、全てのアップリンクCDMA信号
の受信したアップリンク信号対〔妨害＋雑音〕比（SIN
R）を所定のしきい値に近い値に維持する。この目的の
ために、BSは定期的に各MS CDMAアップリンク通信から
SINRを推定し、続いてダウンリンク通信チャネルを通し
て適切な電力制御命令をMSへ送信し、MSはそれに相応し
てCDMA送信機の電力を設定する。理想的には、接続され
た全てのMSからのCDMAアップリンク信号はそれと同等
の、またそれに加えて、必要な最小SINRでBSによって受
信され、隣接する基地局に過大な妨害を与えることなく
通信リンクに所定の信号の質しきい値を維持させる。
この閉ループ電力制御方式を支える根拠は、SINRがデ
ジタルCDM復調プロセスのビット誤り率（BER）を決定す
るキーパラメタであるが故に、SINRがCDMA通信信号の質
に密接に関係していることである。DER自体はデジタル
的にボコード（vocode）され、フレーム化される音声信
号のフレーム消去率（FER）を（従ってユーザが知覚す
る音声信号の質を）決定する。
以上のように、個々のCDMA通信リンクのSINRの知的制
御は、CDMAセルラ通信システムを効率的に動作させるた
めの重要なツールである。もし制御が適切になされれ
ば、システムが過負荷であるか、もしくは負荷が偏って
いる期間中に高い容量（特にソフト容量）と、ユーザに
特定の信号の質のレベルとが提供されるようになる。
本発明は、特定のMSCによってカバーされるシステム
エリア内で受信されるSINRを釣り合わせる（もしくは平
衡させる）ことによってCDMAセルラ通信システムの容量
を最適化する目的を有する装置及び方法を記述する。
発明の概要 本発明は、1991年５月19−22日にミズーリ州セントル
イスにおいて開催された第41回IEEE Vehicular Technol
ogy Conferenceに寄稿されたAllen Salmasi及びKlein
S.Gilhousenの論文“On the System Design Aspects of
Code Division Multiple Access（CDMA）Applied to D
igital Cellular and Personal Communications Networ
ks"に詳細に記載されているようなCDMA閉ループ電力制
御技術に関する。
本発明は、基地局と、これらの基地局を制御するMSC
との間のシグナリングによって、SINR設定点とも呼ばれ
るSINRしきい値を制御する装置及び方法に関する。より
正確に言えば、本発明の装置は、 各基地局（BS）は、各活動CDMA通信リンクの質を測定
し、活動CDMA無線通信毎に、対応する測定された信号対
〔妨害＋ラス雑音〕比（SINR）を移動交換センタ（MS
C）へ報告し、 MSCは、これらの報告されたSINR設定点値に対する平
均化処理を遂行して推奨質尺度しきい値を計算し、 基地局は、この推奨されたSINR設定点値を受信して移
動局（MS）のためのアップリンク閉ループ電力制御アル
ゴリズムに使用し、移動交換センタによって制御されて
いる全CDMAセルラ通信システムエリア内のSINR値のレベ
ルを釣り合わせるように制御する ことを特徴としている。
本発明の好ましい実施例においては、MSCは先ず報告
されたSINR値に対して時間平均演算を遂行し、MSアップ
リンクの早いフェーディングに起因する変動を削除す
る。次いで、これらの時間平均されたSINR値を、MSCが
制御している特定のシステムエリア内の全ての活動的な
CDMA通信にわたって平均し、現システム負荷を表す最適
SINR設定点を求める。次にこのSINR設定点値を、MSCが
制御している基地局へ戻す。これらの基地局はこのSINR
設定点値を各CDMA通信リンク上のアップリンク高速閉ル
ープ電力制御のための目標値として使用する。
換言すれば、上述した計画は、BSとそれを制御してい
るMSCとの間の外部電力制御ループを構成し、またMSとB
Sとの間の高速閉ループ電力制御計画によって使用され
るSINR設定点のための制御装置及び方法を提供している
のである。この外部電力制御ループは、典型的には1.25
ms毎に呼び出される高速電力ループよりも遥かに低い周
波数（例えば20ms毎）で動作することを理解されたい。
これらの平均化及びループバック動作によって、シス
テムは、MSCシステムエリア内の活動的なユーザの間の
知覚される信号の質（SINR値によって表される）を等化
する。これはソフト容量を提供することを可能にし、ま
た基地局の負荷が偏っている場合には、システムは容量
を利用することができる。
本発明の装置及び方法の好ましい実施例は、請求の範
囲に開示されいることを特徴としている。
図面の簡単な説明 本発明の特色及び長所は添付図面に基づく以下の詳細
な説明から一層明白になるであろう。
図１は、本発明による例示CDMAセルラ通信システムの
概要図である。
図２は、CDMAセルラ通信システム内で使用される移動
交換センタ（MSC）の好ましい実施例を示すブロック線
図である。
図３は、CDMAセルラ通信システム内で使用される基地
局（BS）の好ましい実施例を示すブロック線図である。
好ましい実施例の詳細な説明 図１に、本発明が関連しているCDMAセルラ通信システ
ムの実施例を示す。図１には、例示のために２つの活動
ユーザ通信を示してある。ユーザ移動局MSは、デジタル
CDMA無線リンクC1、C2によって基地局BS（それらの２局
だけを示してある）と通信する。基地局は、ユーザのMS
から発せられたこれらのCDMA無線信号を、一般的に使用
されているパルス符号変調（PCM）回路装置のような地
上通信伝送装置T1、T2において使用するのに適切な形状
に変換する。更に基地局はこれらのユーザ信号を更に処
理するために、アップリンク方向に移動交換センタMSC
へ中継する。MSCからBSへ、そして更にMSへのダウンリ
ンク方向においても同様な処理が行われる。
本発明の好ましい実施例においては、ユーザ通信信号
はデジタル化された音声もしくはデータからなり、この
接続に関連するシグナリング情報と一緒に多重化され
る。これらは基地局BSとMSCとの間の地上伝送回線T1、T
2に適するデジタルの、フレーム化されたフォーマット
で搬送される。これらのフレームを以後トランスコーダ
／コンバイナフレームと呼ぶ。
MSCは上記トランスコーダ／コンバイナフレームに対
して多重化及び変動動作を遂行し、符号変換された音声
信号を基幹装置Ｎを通して公衆交換電話回線網（PSTN）
内の別のユーザへ中継する。またMSCはシグナリング情
報を解釈し、それに作用し、そしてシグナリング情報を
生成してシステムユーザ間の総合通信リンクを制御す
る。これらの通信リンク制御機能は、呼び出し準備もし
くは切り離しのような一般的な呼び出しに関連する事
象、並びにCDMA無線リンクの質の劣化とそれに続くハン
ドオフ開始のようなCDMA無線リンクに関連する事象の管
理からなる。
このユーザ情報に加えて、活動通信に関連するトラン
スコーダ／コンバイナフレームは、BSから供給されるア
ップリンク方向情報を含む。このアップリンク方向情報
はアップリンクCDMA無線信号の質を表し、例えば信号ダ
イバシティ結合と共にソフトハンドオフ中に、MSC内の
信号ダイバシティ結合のために使用される。本発明の好
ましい実施例では、BSによって測定されるアップリンク
SINRは信号の質の推定として使用される。更にMSCは報
告されたSINR値を使用してシステム内の現負荷を推定
し、またその後に基地局が閉ループ電力アルゴリズムの
ためのしきい値として使用するSINR設定点を計算する。
この目的のために、MSCはこの計算されたSINR設定点
を、デジタルリンクT1、T2を通して伝送されるトランス
コーダ／コンバイナフレームのダウンリンクストリーム
内に挿入する。本発明の全体的な原理を変更することな
く、フレーム復号段階においてBER（ビット誤り率）、
もしくは擬似BER推定のような他の信号の質を表す標識
を定義し、これらを信号の質の尺度として使用できるこ
とも理解されたい。
また、CDMAセルラ通信システム内には２以上のMSCが
存在し得ること、そしてそれが一般的であること、及び
移動交換センタMSC当たりどのような数の基地局BSも存
在し得ることを理解されたい。
図２に、本発明が関連しているCDMAセルラ通信システ
ム内に使用されるMSCの実施例を示す。
デジタルリンク１はMSCとPSTN、デジタルリンク２はM
SCと他の移動交換センタ、そしてデジタルリンク３及び
４はMSCと基地局とをそれぞれ接続している。これらの
デジタルリンクは、音声、及び付加的に、シグナリング
情報のようなユーザ情報を伝送する。本発明の好ましい
実施例では、シグナリング情報はパケット化された型で
あり、１つのそして同一の物理的伝送装置上にユーザ情
報と共に多重化されるものとしてある。T1伝送回線とシ
グナリングシステムNo 7とが、このようなデジタルリン
ク配列の例である。
ユーザ情報ストリームは、デジタルスイッチ５によっ
て上述した構成要素の間にスイッチされる。対応するシ
グナリング情報はパケットスイッチ６によって送信さ
れ、受信され、そして中継される。パケットスイッチ６
は、シグナリング情報の源及び受け手としてそれぞれ役
立つMSC制御プロセッサ７にも接続されている。MSC制御
プロセッサ７は、それに宛てられシグナリングメッセー
ジを解釈してそれらに作用し、また適切な時点に他の構
成要素にシグナリングメッセージの送信を請求する。ま
たMSC制御プロセッサ７は、呼出し状態に従ってデジタ
ルスイッチ５内の接続配列を制御する。更にMSC制御プ
ロセッサ７は、対応する資源プールへの呼出し準備及び
資源プールからの切り離し中にトランスコーダ／コンバ
イナ装置８（図には１つのトランスコーダ／コンバイナ
装置だけを示してある）を割り当て、割り当て解除し、
そしてデジタルスイッチ５によって（従って内部回路
９、10、11を使用して）それを外部デジタルリンク３、
４、１（それぞれ基地局、及びPSTNへの、及びそれらか
らの回路）の間にスイッチする。
トランスコーダ／コンバイナ装置８は、PSTNにおいて
使用されるような典型的なμ法則符号化された音声と、
無線リンク上で使用されるCELPのような低速度デジタル
音声信号の間を変換するために必要である。符号変換機
能の他にトランスコーダ／コンバイナ装置８は、アップ
リング方向における信号ダイバシティ結合と、ソフトハ
ンドオフ中のダウンリンク方向における信号重畳をも実
現する（図２には２枝路BSダイバシティだけを示してあ
る）。最後に、トランスコーダ／コンバイナ装置８は、
本発明が関係している外部電力制御ループに関連してい
る。
回路９、10、11に到着する、及びこれらから去るトラ
ンスコーダ／コンバイナフレームは、それぞれアップリ
ンク及びダウンリンク方向にデジタルメモリ12内におい
て緩衝される。デジタルプロセッサ13は、定期的にデジ
タルメモリ12から読み出し、メモリ内へ書き込む。アッ
プリンク方向においては、基地局から回路９、10を通し
てメモリ12内に到着するトランスコーダ／コンバイナフ
レームに組み入れられている（信号の質の標識として使
用される）SINRが検査され、プロセッサ13はソフトハン
ドオフ中にこれらの標識に基づいてダイバシティ選択を
遂行する。選択されたフレームは符号変換され、回路11
を通してPSTNに向けて伝送される。ダウンリンク方向に
おいては、回路11を通してPSTNからメモリ12内へ到着す
る音声サンプルが符号変換され、プロセッサ13によって
トランスコーダ／コンバイナフレームにパックされ、そ
して回ろ９及び10の両方もしくは何れか一方を通して基
地局に向けて伝送される。
デジタルプロセッサ13は、報告されたSINR値をトラン
スコーダ／コンバイナフレームから抽出するか、もしく
は計算されたSINR設定点値をこのフレーム内へ挿入す
る。この目的のために、プロセッサ13は回路14を通して
MSC制御プロセッサ７と通信する。従って、MSC制御プロ
セッサ７は全ての活動トランスコーダ／コンバイナ装置
から（即ち、MSCシステムエリア内の全ての活動通信か
ら）報告されたSINR値を受信し、それらを更に処理する
ことができる。本発明の好ましい実施例では、MSC制御
プロセッサ７は、先ず報告されたSINR値に対して時間平
均演算を遂行し、MSアップリンクの高速フェーディング
に起因する変動を排除する。これらの時間平均されたSI
NR値は全ての活動通信にわたって平均され、現システム
負荷を表す最適SINR設定点が求められる。このSINR設定
点値はデジタルプロセッサ13へ送り返され、デジタルプ
ロセッサ13はこの値をダウンリンクトランスコーダ／コ
ンバイナフレームを介してBSへ供給する。
当業者ならば上述した処理の他の実施例を容易に考案
できることを理解されたい。例えば、デジタルプロセッ
サ13はSINR時間平均を遂行し、平均した値をMSC制御プ
ロセッサ７に送ってさらなる処理をさせてもよい。もし
くは、MSC制御プロセッサ７とは異なるSINRデータ処理
専用プロセッサを使用することもできる。
またトランスコーダ／コンバイナ装置８はデジタルプ
ロセッサ13によって、トランスコーダ／コンバイナフレ
ームからユーザシグナリング情報を抽出し、このシグナ
リング情報を回路14を通してMSC制御プロセッサ７へ供
給し、またトランスコーダ／コンバイナフレーム内へユ
ーザシグナリング情報を挿入し、このシグナリング情報
を回路14を通してMSC制御プロセッサ７から受信する。
これらの手段によってMSC制御プロセッサ７は、パイロ
ット信号の質の測定報告のようなMSシグナリング情報を
受信する。従ってMSC制御プロセッサ７はハンドオフを
開始させ、終了させるのに必要な情報を有している。更
に、これらの手段によってMSC制御プロセッサ７は、回
路14、９、10及びリンク３、４を通して、及びデジタル
パケットスイッチ６及びリンク２を通して、適切なハン
ドオフ命令を、これを要求している他の移動交換センタ
へ発行することができる。
図３に、本発明が関連しているCDMAセルラ通信システ
ム内に使用される基地局の実施例を示す。ブロック15
は、基地局内の単一のCDMA通信を支援するのに必要な装
置（以下にCDMAチャネル装置と呼び、１つだけを図示し
てある）である。
アップリンク方向においては、CDMAユーザ通信信号は
デジタルCDMA無線リンク16から受信され、CDMA復調器17
によって狭められて復調され、デインタリーバ（de−in
terleaver）／デコーダ18によって交互配置を解除さ
れ、チャネル復号され、トランスコーダ／コンバイナフ
レームに変換され、地上伝送のためにデジタルメモリ19
内へ緩衝され、そして最後にMSCへ向けてデジタルリン
ク20上に送信される。
ダウンリンク方向においては、トランスコーダ／コン
バイナフレームはデジタルリンク20を通してMSCから受
信され、緩衝されてデジタルメモリ19内の基地局にとっ
て適切なプレゼンテーションに変換され、エンコーダ／
インタリーバ（interleaver）21によってチャネル符号
化されて交互配置され、CDMA変調器22によってCDMA変調
されて広げられ、そして最後にデジタル無線リンク16上
に送信される。
アップリンクCDMA閉ループ電力制御アルゴリズムは、
SINRエスティメータ（estimator）／コンパレータ23、C
DMA変調器22、及びデジタルプロセッサ24によって、CDM
Aチャネル装置内に実現されている。
SINRエスティメータ／コンパレータ23は、回路25を通
してCDMA復調器17からデジタルCDMAベースバンド信号を
受信する。SINRエスティメータ／コンパレータ23は、ユ
ーザ信号の瞬時SINRを記号毎に推定し、数記号の持続時
間にわたって時間平均して局部平均SINR推定を求める。
SINRエスティメータ／コンパレータ23にはデジタルプロ
セッサ24から目標SINR設定点が供給されている。SINRエ
スティメータ／コンパレータ23は局部平均SINR推定と、
この目標SINR設定点とを比較し、比較の結果に基づいて
適切な電力制御命令をMSに向けて発行する。
本発明の好ましい実施例においては、CDMAベースバン
ド信号はMSによってフレーム毎に重畳的に符号化され、
またデインタリーバ／デコーダ18のチャネルデコーダ装
置はソフト決定ビテルビ（soft decisino Viterbi）復
号技術を使用して個々のフレームを復号するものとして
いる。従ってデインタリーバ／デコーダ18は、チャネル
復号後のフレームSINRを表す信号をフレーム毎に生成す
る。このフレームSINR値は、前述した局部平均SINR推定
とは異なることができることを理解されたい。BSによっ
て受信される個々のCDMAユーザ情報フレームを表すこの
フレームSINRは、ユーザ情報と共に多重化されてデジタ
ルメモリ19へ送られる。
デジタルプロセッサ24はバッファメモリ19と共に、全
体的には、アップリンク方向におけるトランスコーダ／
コンバイナフレームへのCDMAユーザ通信信号のBS内部表
現のパッキングと、ダウンリンクにおけるトランスコー
ダ／コンバイナフレームからのCDMAユーザ通信信号のBS
内部表現のパッキング解除とを遂行する。
更にデジタルプロセッサ24は、MSCへ向かうアップリ
ンク方向では前述したフレームSINR値をユーザ通信信号
と一緒にトランスコーダ／コンバイナフレーム上へ多重
化する。ダウンリンク方向ではデジタルプロセッサ24は
バッファメモリ19と共に、MSCによって限定されたSINR
設定点を抽出する。デジタルプロセッサ24はこのSINR設
定点を処理し、SINRエスティメータ／コンパレータ23に
とって適切な目標SINRしきい値を計算し、そしてこの値
をCDMA閉ループ電力制御アルゴリズム内で使用される回
路27を通してSINRエスティメータ／コンパレータ23へ供
給する。本発明の全体的な原理を変更することなく、フ
レーム復号段階においてBER（ビット誤り率）、もしく
は擬似BER推定のような他の信号の質を表す標識を定義
し、これらを信号の質の尺度として使用できることも理
解されたい。
基地局は、制御プロセッサ28をも備えている。BS制御
プロセッサ28は、MSCに接続されているデジタルリンク2
0からシグナリング情報を受信し、またデジタルリンク2
0へシグナリング情報を送信する。基地局制御プロセッ
サ28は、ユーザ接続（呼出し）に対するCDMAチャネル装
置の割り当て及び割り当て解除のようなBSの資源管理を
遂行する。即ちBS制御プロセッサ28は、呼出し準備に関
連するCDMAチャネル割り当て要求、及びMSCからのソフ
トハンドオーバ要求に関連するCDMAチャネル割り当て要
求に応答する。
以上の好ましい実施例に関しての説明は、当業者に本
発明の製造及び使用を可能にするためになされたもので
ある。当業者ならば、これらの実施例に対して種々の変
更が可能であること、及び説明した包括的な原理は本発
明の能力を使用することがない他の実施例にも適用可能
であることは明白であろう。従って本発明はこの実施例
に限定されるものではないことを理解されたい。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−206927（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−22211（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−244056（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−132871（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−132872（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−140975（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−209274（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04Q 7/00 - 7/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】複数の移動極（MS）と、符合分割多重アク
    セス（CDMA）セルラ通信システムの移動交換センタ（MS
    C）に接続されている複数の基地局（BS）との間の無線
    信号の質を制御するための装置において、 各基地局（BS）は、各活動CDMA通信リンクの質を測定
    し、各活動CDMA無線通信毎に、対応する測定された通信
    信号の質の尺度値を移動交換センタ（MSC）へ報告する
    ようにされ、 移動交換センタ（MSC）は、同一のCDMA接続における前
    記報告された通信信号の質の尺度値のうちの異なる時刻
    に測定された測定値について時間平均演算をすることに
    より上記報告された質の尺度値の平均化演算を実施し
    て、推奨質尺度しきい値を計算するようにされ、 基地局（BS）は、上記推奨質尺度しきい値を受信して、
    移動局（MS）のためのアップリンク閉ループ電力制御ア
    ルゴリズムで使用するようにされていることを特徴とす
    る無線信号の質を制御するための装置。
  2. 【請求項２】移動交換センタ（MSC）は、該移動交換セ
    ンサ（MSC）によって制御されている全ての又はいくつ
    かの活動CDMA通信についての上記報告された質の尺度値
    の平均化演算を実施するようにされていることを特徴と
    する請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】上記通信信号の質の尺度は、信号対妨害プ
    ラス雑音比（SINR）であることを特徴とする請求項１ま
    たは請求項２に記載の無線信号の質を制御するための装
    置。
  4. 【請求項４】上記通信信号の質の尺度は、ビット誤り率
    （BER）であることを特徴とする請求項１または請求項
    ２に記載の無線信号の質を制御するための装置。
  5. 【請求項５】複数の移動局（MS）と、符合分割多重アク
    セス（CDMA）セルラ通信システムの移動交換センタ（MS
    C）に接続されている複数の基地局（BS）との間の無線
    信号の質を制御するための方法において、 各活動CDMA通信毎に、対応する測定された通信信号の質
    の尺度値を各基地局（BS）から移動交換センタ（MSC）
    へ報告する段階と、 移動交換センタ（MSC）において、同一のCDMA接続にお
    ける前記報告された通信信号の質の尺度値のうちの異な
    る時刻に測定された測定値について時間平均演算をする
    ことにより上記報告された質の尺度値の平均化演算を実
    施して、各基地局（BS）によってアップリンク閉ループ
    電力制御アルゴリズムで質の尺度しきい値として使用さ
    れる推奨尺度しきい値を求める段階と、 を備えていることを特徴とする無線信号の質を制御する
    ための方法。
  6. 【請求項６】移動交換センタ（MSC）は、該移動交換セ
    ンタ（MSC）によって制御されている全て又はいくつか
    の活動CDMA通信についての上記報告された質の尺度値に
    ついて平均化演算を実施するようにされていることを特
    徴とする請求項５に記載の無線信号の質を制御するため
    の方法。
  7. 【請求項７】上記通信信号の質の尺度は、信号対妨害プ
    ラス雑音比（SINR）であることを特徴とする請求項５ま
    たは請求項６に記載の無線信号の質を制御するための方
    法。
  8. 【請求項８】上記通信信号の質の尺度は、ビット誤り率
    （BER）であることを特徴とする請求項５または請求項
    ６に記載の無線信号の質を制御するための方法。
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