JP2003501433A - ホウ素置換シクロペンタジエンの4族金属錯体 - Google Patents

ホウ素置換シクロペンタジエンの4族金属錯体

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JP2003501433A JP2001502428A JP2001502428A JP2003501433A JP 2003501433 A JP2003501433 A JP 2003501433A JP 2001502428 A JP2001502428 A JP 2001502428A JP 2001502428 A JP2001502428 A JP 2001502428A JP 2003501433 A JP2003501433 A JP 2003501433A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン重合触媒系として有効なメタロセン系錯体を提供する。 【構成】 シクロペンタジエンのホウ素置換誘導体の4族金属錯体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシクロペンタジエン(Cp)のホウ素置換誘導体及びそれらの金属錯
体に関し、これらはオレフィン重合触媒成分として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
束縛幾何学錯体(CGC)及びそれらの製法は、米国特許第5703187、
5064802、5055438、5057475、5096867、5064
802、5132380号並びにEP−A514828号、WO95/0052
6号などに開示されている。EP−A577581号は、ヘテロ原子置換基を有
するフルオレニルリガンドを含む非対称ビス−Cpメタロセンを開示している。
【0003】 E.Barsties;S.Schaible;M.−H.Prosenc;
U.Rief;W.Roll;O.Weyland;B.Dorerer;H.
−H.Brintzinger「J.Organometallic Chem
.」1996、520、63−68、及びH.Plenio;D.Birth「
J.Organometallic Chem.」1996、519、269−
272は、インデニル基の5員環がジメチルアミノ置換基により置換されている
非架橋及びSi架橋のアンサビス−インデニル錯体を開示している。錯体は、ポ
リエチレン及びアイソタクチックポリプロピレンの形成に使用される触媒の有用
な成分として開示された。
【0004】 モノ−Cpメタロセンにおけるランダムヘテロ原子置換の開示は、EP−A4
16815号、WO95/07942、96/13529号及び米国特許第50
96867、5621126号に見いだされる。4族金属のインデニル錯体の3
−及び2−位置の特定のヘテロ原子の置換は、それぞれWO98/06727及
び98/06728号に開示された。更なる関連した開示は、Organome
tallics,1966,15,pp 58−67、J.Organomet
.Chem.,1998,567,pp 127−131;Organomet
allics,1997,16,pp 4995−5005;Organome
tallics,1996,15,pp 2393−2398;Organom
etallics,1886,15,pp 5524−5535;J.C.S.
Chem.Commun.,1995,pp 2081−2082;WO97/
15581、及びChimia,1995,49,pg 501にみられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の特に置換された金属錯体は、改善された触媒の結果を生じさせるが、高
温度の重合条件下で触媒の能率及び触媒の不活性化について問題がなお存在する
。高い分子量を有するポリオレフィンを製造できることは有益である。また、オ
レフィン重合触媒系で使用されるメタロセン錯体のシクロペンタジエニル基のま
わりの置換を変えることにより生成されるポリマーの他の物理的特徴を改善でき
ることも有益である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式:
【0007】
【化5】
【0008】 ここでRA はそれぞれの場合独立に水素又はRB である; RB はBRC 2 であるか、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハロ
ゲン置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジ(ヒド
ロカルビル)アミノ置換ヒドロカルビル、BRC 2 −置換ヒドロカルビル、ヒド
ロカルビルシリルヒドロカルビル、ジ(ヒドロカルビル)アミノ、ヒドロカルバ
ジイルアミノ、又はヒドロカルビルオキシ基であり、各RB は水素を算入せずに
1〜18の原子をもち、そして所望により2個のRB 基は共有結合して1以上の
縮合環を形成していてもよい;そして RC はそれぞれの場合独立にヒドロカルビル、ハロゲン置換ヒドロカルビル、
ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
カルビル、ヒドロカルバジイルアミノ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリ
ル、ヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、又はRD である; RD はそれぞれの場合独立にジヒドロカルビルアミノ又はヒドロカルビルオキ
シ基で水素を算入せずに1〜20の原子をもち、そして所望により単一のホウ素
上の2個のRD 基はいっしょになってホウ素に結合した両原子価をもつヒドロカ
ルバジイルアミノ−、ヒドロカルバジイルオキシ−、ヒドロカルバジイルジアミ
ノ−、又はヒドロカルバジイルオキシ−基を形成している; 但し少なくとも1の場合においてRA はBRC 2 、BRC 2 −置換ヒドロカル
ビル基、及びそれらが合体した誘導体から選ばれると共に、少なくとも1のRC
はRD である、 に相当するシクロペンタジエンのホウ素置換誘導体を提供する。
【0009】 本発明はまた(A)1族金属塩誘導体;(B)グリニャール誘導体;又は(C
)モノシリル化アニオンもしくはジシリル化ジアニオン誘導体の形の上記錯体の
誘導体を提供する。 上記誘導体の一つを本発明の金属錯体の合成に用いること、又はより具体的に
は周期律表の3〜13族、ランタニド又はアクチニドの1つからの金属と、少な
くとも1つの上記の誘導体とからなる金属錯体の合成に用いることも本発明に包
含される。
【0010】 本発明はまた式:
【0011】
【化6】
【0012】 ここでMは元素周期律表の3〜13族ランタニド又はアクチニドの1つから選
ばれる金属である; Zはホウ素、又は元素周期律表の14族の1員をもち、且つ窒素、リン、硫黄
又は酸素をもつ2価の基である; Xは水素を算入せずに60以下の原子をもつアニオン性リガンド基であり、所
望により2個のX基はいっしょになって2価のアニオン性リガンド基を形成して
いる; X’はそれぞれの場合独立に20以下の原子をもつ中性ルイス塩基リガンドで
ある; pは0〜5の数であって、Mの形式酸化状態より2少ない; qは0、1又は2である; Eはケイ素又は炭素である; RF はそれぞれの場合独立に水素、又はシリル、ヒドロカルビル、ヒドロカル
ビルオキシ及びそれらの組合せから選ばれる基であって、該RF は30以下の炭
素又はケイ素原子をもっている;そして xは1〜8であるか、又は所望により(RF 2 E)x が−T’Z’−又は−(
T’Z’)2 −であり、ここでT’はそれぞれの場合独立にホウ素又はアルミニ
ウムであり、そしてZ’はそれぞれの場合独立に
【0013】
【化7】
【0014】 であり; R1 はそれぞれの場合独立に水素、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシ
リル基、又はトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であり、該R1 基は炭
素を算入せずに20以下の原子をもち、そして2個のこれらR1 基は所望により
いっしょになって環構造を形成していてもよい;そして R5 はR1 又はN(R12 である、 に相当する金属錯体を提供する。
【0015】 上記の金属錯体は、所望により純粋な形の遊離結晶として又は溶媒和付加体の
形で、所望により溶媒、特に有機液体中で、混合物(他の錯体との混合物も含む
)として、さらには二量体やキレート化誘導体の形でも存在しうる。 また本発明は(A)1以上の前記式II、III又はIVの金属錯体;及び(
B)活性化剤からなり、(A):(B)のモル比が1:10000から100:
1である触媒系からつくられたオレフィン重合用触媒組成物を提供する。 本発明の更なる態様は(A)1以上の前記式II、III又はIVの金属錯体
;及び(B)活性化共触媒からなり、(A):(B)のモル比が1:10000
から100:1であり、且つ金属錯体がラジカルカチオンの形態にある触媒系か
らつくられたオレフィン重合用触媒組成物にある。
【0016】 さらに本発明は1以上のC2-20α−オレフィンを重合条件下に前記触媒組成物
の1つと接触させることからなるオレフィンの重合法を提供する。 本発明の好ましい方法は1以上のC2-20α−オレフィンを重合条件下に前記触
媒組成物の1つと100−250℃の温度で接触させることからなるオレフィン
の重合法である。 上記方法でつくられたポリオレフィン生成物も本発明に包含される。好ましい
生成物は長鎖分枝と逆分子構造をもつ。
【0017】 本発明の触媒と方法は広範囲の重合条件、及び特に加温下にて高い効率で高分
子量オレフィンポリマーをもたらす。これらは特にエチレン/プロピレン(EP
ポリマー)、エチレン/オクテン(EOポリマー)、エチレン/スチレン(E/
Sポリマー)、プロピレン及びエチレン/プロピレン/ジエン(EPDMポリマ
ー)(ここでジエンはエチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン又はそれ
らに類似する非共役ジエンである)の溶液又はバルク重合に有用である。加温下
ではポリマーの溶解性が増加し、重合装置の溶液粘度限界をこえることなしに高
い転化率(より高濃度のポリマー生成物)の使用が可能となり、反応生成物の脱
気に必要なエネルギーコストを低下させることから、加温の使用が生産性を顕著
に向上させる。
【0018】 本発明の触媒組成物はまた支持体を含んでいてもよくまた懸濁相や気相でのオ
レフィン重合体にも用いうる。触媒は重合反応機中で1以上のオレフィンモノマ
ーとその場で又は主重合工程の前に予備重合した触媒の中間回収を伴う別の工程
で予備重合させてもよい。
【0019】 本明細書の元素の周期律表は、1989年にCRC Press,Inc.に
より発行かつ著作権を有する元素の周期律表にすべて準拠する。また、族は、族
に番号をつけるためのIUPACシステムを使用するこの元素の周期律表に示さ
れた族を引用する。本明細書に引用されるすべての特許、特許出願、プロビジョ
ナル出願または公告のすべての教示は、参考として本明細書に引用される。本明
細書で使用される用語「逆分子構造」は、ポリマーの高分子量フラクションが高
分子量コモノマーを増加した含量で含む2種以上のオレフィンのコポリマーをい
う。 本発明のシクロペンタジエンの新規ホウ素置換誘導体は公知の出発物質から製
造される。
【0020】 本発明の好ましいシクロペンタジエンのホウ素置換誘導体及びその金属錯体は
、式I、II及びIIIにおいてRA が化合物中少なくとも1の場合であって且
つ化合物の各シクロペンタジエニル環系当り多くて1の場合においてB(NRE 22 ,BRE (NRE 2 ),B(ORE2 ,BRE (ORE ),又はB(O
E )(NRE 2 )であり、ここでRE は1−20の炭素原子をもつヒドロカル
ビル基であるか又は同じホウ素リガンド中の2個のRE 基がいっしょになってヒ
ドロカルビレン基を形成しているものである。
【0021】 本発明の最も好ましいシクロペンタジエンのホウ素置換誘導体は次式に相当す
る:
【0022】
【化8】
【0023】 種々の金属を本発明の金属錯体の製造に用いうる。好ましくは+2、+3又は
+4形式酸化状態にある元素周期律表3〜13族、ランタニド又はアクチニドの
1つからの金属、さらに好ましくは3〜5族からの金属である。好ましいのは4
族からの金属(Ti,Zr又はハフニウム)であるこれらの金属錯体であり、特
に好ましいのはTiとZrである。
【0024】 好ましいX’基には一酸化炭素;ホスフィン、好ましくはトリメチルホスフィ
ン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン及びビス(1,2−ジメチ
ルホスフィノ)エタン;P(ORi3 (Ri はヒドロカルビル、シリル又はそ
れらの組合せ;エステル、好ましくはテトラヒドロフラン;アミン、好ましくは
ピリジン、ビピリジン、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)及びトリ
エチルアミン;オレフィン;及び4〜40の炭素原子をもつ共役ジエンがある。
共役ジエンX’基をもつ錯体には金属が+2形式酸化状態にあるものが包含され
る。
【0025】 好ましいX基にはヒドリド、ハライド及び1〜10の炭素をもつアルキル、ア
ルケニル、アリール又はシクロアルキル基又は2個のX基がいっしょになってア
ルキレンジイル基であるものがある。好ましい−Z−基は−(Z* −Y)−であ
り、Z* はホウ素置換シクロペンタジエニル基に結合し、Y* はMに結合してい
る。そしてY* は−O−,−S−,−NR* −,−NR* 2 −,−PR* −であ
り;Z* はSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2
CR* =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR* 2 ,SiR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2
,B−NR* 2 又はGeR* 2 であり;R* はそれぞれの場合独立に水素、又は
ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、シリル、ハロゲン化アルキル、ハロゲ
ン化アリール、及びそれらの組合せであり、該R* は水素を算入せずに20以下
の原子をもち、そして所望によりZからの2個のR* 基(R* が水素でないとき
)又はZからの1個のR* 基とYからの1個のR* 基は環系を形成している。
【0026】 本発明の好ましい配位錯体は式II、III及びIVに相当し、Mがチタン又
はジルコニウムであり、非ホウ素含有RA 基が水素、ジメチルアミノ、ピロリジ
ノ又はヒドロカルビルであるか、又は2個のこれら隣接RA 基がいっしょに結合
して、インデニル、フルオレニル、s−インダセニル又はテトラヒドロフルオレ
ニルリガンドを形成しており;pが2のとき、Xが塩素、メチル、ベンジル又は
シクロペンタジエニルであるか、又は2個のX基がいっしょで2−ブテン−1,
4−ジイル又は2,3−ジメチル−2−ブテン−1,4−ジイル基であり;pが
1のとき、Xが2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル又はアリルであり、そ
してpが0のとき、qが1であり、そしてX’が1,4−ジフェニル−1,3−
ブタジエン又は1,3−ペンタジエンであるものである。
【0027】 本発明の一の態様ではYが−NR* 、特にR* がNに結合した1級又は2級炭
素原子である−NR* であるものが好ましい。特に好ましいのはR* がシクロヘ
キシル又はイソプロピルである化合物である。 活性化共触媒と組み合わせたとき高活性の重合触媒となる本発明の金属錯体は
好ましくは次式に相当するものである:
【0028】
【化9】
【0029】 ここでRD はN,N−ジメチルアミノ又はN,N−ジイソプロピルアミノであ
り、RA はメチル又は水素であり、Mはチタンであり、そしてXは塩素又はメチ
ルである。 本発明の金属錯体の具体例には次のものが包含される:
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】 またこれらの錯体の1以上の塩素がメチル又はベンジル基で置換されたもの、
2個の塩素が中性1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン又は1,3−ペンタ
ジエンリガンドで置換されたものも包含される。
【0033】 金属錯体は、周知の合成技術を使用して製造できる。所望により、還元剤は、
より低い酸化状態の錯体を製造するのに使用できる。このような方法は、米国特
許第5470993号に開示されている。反応は、−100℃から300℃、好
ましくは−78℃から150℃、最も好ましくは0−50℃の温度で好適な非干
渉性溶媒中で行われる。用語「還元剤」は、本明細書では、還元条件下で金属M
をより高い酸化状態からより低い状態に還元させる金属または化合物を意味する
。好適な金属の還元剤の例は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム
及び亜鉛、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の合金例えばナトリウム/水銀
アマルガム及びナトリウム/カリウム合金である。好適な還元剤化合物の例は、
ナトリウムナフタレニド、カリウムグラファイト、リチウムアルキル、リチウム
またはカリウムのアルカジエニル、並びにグリニャール試薬である。最も好まし
い還元剤は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、特にリチウム及びマグネシ
ウムの金属である。
【0034】 錯体の形成のための好適な反応媒体は、脂肪族及び芳香族の炭化水素、エーテ
ル、及び環状エーテル、特に分枝鎖炭化水素例えばイソブタン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン及びこれらの混合物;環状及び脂環状の炭化
水素例えばシクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、メチルシ
クロヘプタン及びこれらの混合物;芳香族及びヒドロカルビル置換芳香族の化合
物例えばベンゼン、トルエン、及びキシレン、C1-4 ジアルキルエーテル、(ポ
リ)アルキレングリコールのC1-4 ジアルキルエーテル誘導体、及びテトラヒド
ロフランを含む。前記の混合物も好適である。
【0035】 対応するチタン(IV)ジクロリドからチタン(II)ジエン錯体を製造する
一般法は同ジクロリドを適宜のジエンの存在下にn−ブチルリチウムで処理する
方法である。同様の方法はOrganometallics,1995,14,
3132−3134及び米国特許第5,556,928号に開示されている。 金属が+3形式酸化状態の本発明の錯体の製造はいくつかの合成法の一つを用
いて行いうる。1の方法には錯体の金属化誘導体又はその架橋誘導体を嫌気性又
は無水の条件下に4族金属(III)ハライド又はアルコキシド錯体等の3価金
属塩と反応させ、所望により適当なシリル化剤又はヒドロカルビル化剤でシリル
化又はヒドロカルビル化して対応する本発明のハライド、アルコキシド、シリル
又はヒドロカルビル錯体をつくる方法がある。別の合成法には金属(IV)錯体
を適宜の還元剤で還元して対応する金属(III)錯体を得る方法がある。特に
好ましい還元剤としては亜鉛、アルミニウム及びマグネシウムがある。
【0036】 本発明の金属錯体のための好適なシリル化及びヒドロカルビル化剤は、1、2
または13族の金属の対応するシリルまたはヒドロカルビル誘導体または2族金
属ハライドまたは2族金属ハライド、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム及びアルミニウム、または2族金属グリニャールを含む。好適
なヒドロカルビル及びシリル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ネ
オペンチル及びヘキシル;アリール例えばフェニル、ナフチル及びビフェニル;
アラルキル例えばベンジル、トリルメチル、ジフェニルメチル;アルカリール例
えばトリル及びキシリル;アリル;シリル−またはアルキル−置換アリル例えば
メチルアリル、トリメチルシリルアリル、ジメチルアリル及びトリメチルアリル
;トリアルキルシリル例えばトリメチルシリル及びトリエチルシリル;トリアル
キルシリルアルキル例えばトリメチルシリルメチル;ペンタジエニル;アルキル
−またはシリル−置換ペンタジエニル例えばメチルペンタジエニル、ジメチルペ
ンタジエニル、トリメチルシリルペンタジエニル、ビス(トリメチルシリル)ペ
ンタジエニル、シクロヘキサジエニル及びジメチルシクロヘキサジエニル;ジア
ルキルアミノアルカリール例えばo−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニ
ル;及びジアルキルアミノアラルキル例えばo−(N,N−ジメチルアミノ)ベ
ンジルを含む。好ましいシリル化及びヒドロカルビル化剤は、トリメチルアルミ
ニウム、メチルリチウム、メチルマグネシウムクロリド、ネオペンチルリチウム
、トリメチルシリルメチルマグネシウムクロリド及びフェニルリチウムを含む。
安定化基含有ヒドロカルビル化剤、特に米国特許第5504224号に記載され
た安定化基含有ヒドロカルビル基の塩及び安定化基含有ヒドロカルビル化剤も含
まれ、その塩は、例えば、ベンジルカリウム、2−(N,N−ジメチルアミノ)
ベンジルリチウム、アリルリチウム及びジメチルペンタジエニルカリウムを含む
。これらの安定化基は、さらに米国特許第5374696号その他に記載されて
いる。
【0037】 錯体は、活性化共触媒との組み合わせにより、又は活性化技術の使用により、
触媒的に活性化される。本発明で使用される好適な活性化共触媒は、ポリマー性
またはオリゴマー性のアルモキサン、特にメチルアルモキサン、トリイソブチル
アルミニウム変性メチルアルモキサン、またはイソブチルアルモキサン;中性の
ルイス酸、例えばC1-45ヒドロカルビル置換13族化合物、特にトリ(ヒドロカ
ルビル)アルミニウム−またはトリ(ヒドロカルビル)ホウ素化合物及びそのハ
ロゲン化(ペルハロゲン化を含む)誘導体(各ヒドロカルビルまたはハロゲン化
ヒドロカルビル基に1−15の炭素を有する)、さらに特にペルフッ素化トリ(
アリール)ホウ素化合物、そして最も特にトリス(o−ノナフルオロフェニル)
ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン;非ポリマー性かつ相溶性の
非配位性イオン形成化合物(酸化条件下のこれら化合物の使用を含む)、特に相
溶性かつ非配位性のアニオンのアンモニウム−、ホスホニウム−、オキソニウム
−、カルボニウム−、シリリウム−またはスルホニウム−塩または相溶性かつ非
配位性のアニオンのフェロセニウム塩;バルク電解(以下にさらに詳細に説明さ
れる);並びに前記の活性化共触媒及び技術の組み合わせを含む。前記の活性化
共触媒及び活性化技術は、以下の文献において異なる金属錯体について既に教示
されている。EP−A277003号、米国特許第5153157、50648
02、5321106及び5721185号。
【0038】 中性のルイス酸の組み合わせ、特に各アルキル基中に1−4の炭素を有するト
リアルキルアルミニウム化合物と各ヒドロカルビル基中に1−20の炭素を有す
るハロゲン化トリ(ヒドロカルビル)ホウ素化合物特にトリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボラン、トリス(o−ノナフルオロビフェニル)ボランとの組み合わ
せ、さらにこれら中性のルイス酸混合物ポリマー性またはオリゴマー性のアルモ
キサンとの組み合わせ、そして単一の中性のルイス酸特にトリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボランとポリマー状またはオリゴマー状のアルモキサンは、特に望
ましい活性化共触媒である。本発明による利点は、トリス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボラン/アルモキサン混合物のこれらの組み合わせを使用する最も能率的
な触媒活性化が少ないレベルのアルモキサンで生ずるという発見である。金属錯
体:トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン:アルモキサンの好ましいモル比
は、1:1:1−1:5:5、さらに好ましくは1:1:1.5−1:5:3で
ある。本発明による少ないレベルのアルモキサンの驚くべき能率的な使用は、高
価なアルモキサン共触媒を少なく使用して高い触媒能率でオレフィンポリマーを
製造可能にする。さらに、少ないレベルのアルモキサン残存物を有し従ってより
高い透明度を有するポリマーが得られる。
【0039】 本発明の一つの態様において共触媒として有用な好適なイオン形成化合物は、
プロトンを供与できるブレンステッド酸であるカチオン及び相溶性の非配位性ア
ニオンA- からなる。本明細書で使用されるとき、用語「非配位性」は、金属錯
体及びそれから誘導される触媒的誘導体に配位しないか、またはこれらの錯体に
極めて弱く配位してそれにより中性のルイス酸により置換されるのに十分に不安
定なままであるかの何れかのアニオンまたは物質を意味する。非配位性アニオン
は、特異的に、カチオン性金属錯体中で電荷バランスアニオンとして機能すると
き、該カチオンにアニオン性置換基またはフラグメントを移動せず、それにより
中性の錯体を形成するアニオンを意味する。「相溶性アニオン」は、最初に形成
された錯体が分解するとき中性に変化させ、そして望ましい次の重合または錯体
の他の使用と干渉しないアニオンである。
【0040】 好ましいアニオンは、そのアニオンが2つの成分が組み合わされるとき形成で
きる活性触媒種(金属カチオン)の電荷をバランスできる、電荷をもつ金属又は
メタロイドコアからなるたった1つの配位錯体を含むものである。また、該アニ
オンは、オレフィン性、ジオレフィン性及びアセチレン性不飽和の化合物又は他
の中性のルイス酸例えばエーテル又はニトリルにより十分に置換されやすくなけ
ればならない。好適な金属は、アルミニウム、金及び白金を含むがこれらに限定
されない。好適なメタロイドは、ホウ素、リン及びケイ素を含むが、これらに限
定されない。たった1つの金属又はメタロイド原子を含む配位錯体からなるアニ
オンを含む化合物は、もちろん周知であり、そして多くのもの、特にアニオン部
分にたった1つのホウ素原子を含むこれら化合物は、市販されている。
【0041】 好ましくは、これらの共触媒は、以下の一般式 (L* −H)+ d (A)d- (式中、L* は中性のルイス塩基であり; (L* −H)+ はブレンステッド酸であり; (A)d-はd- の電荷を有する非配位性且つ相溶性のアニオンであり; dは1−3の整数である) により示すことができる。 さらに好ましくは(A)d-は、式 [M14- (但し、M1 は+3形式酸化状態のホウ素であり;そして Qはそれぞれの場合独立してヒドリド、ジアルキルアミド、ハライド、ヒドロカ
ルビル、ヒドロカルビルオキシド、ハロゲン置換ヒドロカルビル、ハロゲン置換
ヒドロカルビルオキシ及びハロゲン置換シリルヒドロカルビル基(ペルハロゲン
化ヒロドカルビル−、ペルハロゲン化ヒロドカルビルオキシ−及びペルハロゲン
化シリルヒロドカルビル基を含む)から選ばれ、該Qは20個以内の炭素を有す
るが、但し1回以下はQハライドである) に相当する。好適なヒドロカルビルオキシドQ基は、米国特許第5296433
号に開示されている。
【0042】 さらに非常に好ましい態様では、dは1であり、即ち対イオンがたった1つの
負の電荷を有しそしてA- である。本発明の触媒に特に有用であるホウ素を含む
活性化共触媒は、以下の一般式 (L* −H)+ (BQ4- (式中、L* は前記同様であり; Bは3の形式酸化状態にあるホウ素であり;そして Qは、20個以内の非水素原子のヒドロカルビル−、ヒドロカルビルオキシ−、
フッ素化ヒドロカルビル−、フッ素化ヒドロカルビルオキシ−、またはフッ素化
シリルヒドロカルビル−基であるが、但し1回以下はQヒドロカルビルである)
により示される。
【0043】 本発明の触媒の製造において活性化共触媒として使用できるプロトン供与可能
なカチオンを含むイオン形成性化合物の例は、 トリ置換アンモニウム塩例えば トリメチルアンモニウムテトラフェニルボレート、 メチルジオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラフェニルボレート、 メチルテトラデシルオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジメチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N,N−ジメチル(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラフェニルボレ
ート、
【0044】 トリメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、 トリ(sec−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、 N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
、 N,N−ジメチル(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート、 トリメチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル
)ボレート、 トリエチルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル
)ボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフェニ
ル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロ
フェニル)ボレート、 ジメチル(t−ブチル)アンモニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフル
オロフェニル)ボレート、
【0045】 N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフ
ェニル)ボレート、 N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(2,3,4,6−テトラフルオロフ
ェニル)ボレート、及び N,N−ジメチル−(2,4,6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(2,
3,4,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、ジアルキルアンモニウム塩例
えば、 ジ(i−プロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、及び ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
、 トリ置換ホスホニウム塩例えば、 トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリ(o−トリル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、及び トリ(2,6−ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート を含むがこれらに限定されない。
【0046】 好ましいのは、長鎖アルキルモノ−及びジ置換アンモニウム錯体特にC14-20
アルキルアンモニウム錯体のテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート塩
、特にメチルジ(オクタデシル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート及びメチルジ(テトラデシル)アンモニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートである。
【0047】 特に好ましい活性化共触媒は、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、N
−R3 、N−R4 アニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(ここでR3 及びR4 はそれぞれの場合独立して1−18の炭素原子をもつ置換
又は未置換の飽和又は不飽和ヒドロカルビル基である)、(R12 NHCH3
+ (C64 OH)B(C653 - 、又は(R12 NHCH3+ B(
654 - (ここでR1 及びR2 は、それぞれの場合独立して12−30の
炭素原子を有する置換または未置換の飽和ヒドロカルビル基である)である。
【0048】 他の好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 (Oxe+d (Ad-e (ここでOxe+はe+の電荷を有するカチオン性酸化剤であり; eは1−3の整数であり;そして Ad-及びdは前記同様である) により示されるカチオン性酸化剤及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩からな
る。 カチオン性酸化剤の例は、以下のものを含む。フェロセニウム、ヒドロカルビ
ル置換フェロセニウム、Ag+ 又はPb+2。Ad-の好ましい態様は、ブレンステ
ッド酸含有活性化共触媒について既に定義されたアニオン、特にテトラキス(ペ
ンタフルオロ)ボレートである。
【0049】 他の好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 (c)+- (式中、(c)+ はC1-20カルベニウムイオンであり;そして A- は前記同様である) により示されるカルベニウムイオン及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩であ
る化合物からなる。好ましいカルベニウムイオンは、トリチルカチオン、すなわ
ちトリフェニルメチリウムである。
【0050】 さらなる好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 R3 Si+- (式中、RはC1-10ヒドロカルビルであり、そしてA- は前記同様である) により示されるシリリウムイオン及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩である
化合物からなる。
【0051】 好ましいシリリウム塩活性化共触媒は、トリメチルシリリウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルシリリウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、及びこれらのエーテル置換付加物である。シリリウ
ム塩は、「J.Chem Soc.Chem.Comm.」1993、383−
384、並びにLambert,J.B.ら、「Organometallic
s」1994、13、2430−2443に既に概括的に開示されている。付加
重合触媒用の活性化共触媒としての上記のシリリウム塩の使用は、米国特許第5
625087号に開示されている。 アルコール、メルカプタン、シラノール及びオキシムとトリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボランの或る錯体も、有効な触媒活性剤であり、そして本発明に従
って使用できる。これらの共触媒は、米国特許第5296433号に開示されて
いる。
【0052】 バルク電解の技術は、非配位性の不活性アニオンからなる支持電解質の存在下
電解条件下金属錯体の電気化学的酸化を含む。その技術において、電解のための
溶媒、支持電解質及び電解電圧は、金属錯体を接触的に不活性にするであろう電
解副生物が反応中実質的に形成されないように使用される。さらに特に、好適な
溶媒は、以下の物質である。即ち、電解の条件(一般に0−100℃の温度)下
支持電解質を溶解できそして不活性である液体である。「不活性溶媒」は、電解
に使用される反応条件下還元又は酸化されないものである。所望の電解に使用さ
れる電圧下に影響されない溶媒及び支持電解質を選ぶことは、一般に、所望の電
解反応から可能である。好ましい溶媒は、ジフルオロベンゼン(全異性体)、ジ
メトキシエタン(DME)及びこれらの混合物を含む。
【0053】 電解は、陽極及び陰極(またそれぞれ作業電極及び対電極とよばれる)を含む
標準電解槽で行うことができる。槽のための構築の好適な物質は、ガラス、プラ
スチック、セラミック及びガラス被覆金属である。電極は、不活性の伝導性物質
から製造され、それにより反応混合物又は反応条件により影響されない伝導性物
質を意味する。白金又はパラジウムは好ましい不活性伝導性物質である。通常、
イオン浸透性膜例えば細かいガラスフリットは、槽を別々のコンパートメント、
作業電極コンパートメント及び対電極コンパートメントに分離する。作業電極は
、活性されるべき金属錯体、溶媒、支持電解質、並びに電解をおだやかにするか
又は得られる錯体を安定化するのに望まれる任意の他の物質を含む反応媒体中に
浸漬される。対電極は、溶媒及び支持電解質の混合物中に浸漬される。所望の電
圧は、理論的な計算により決定されるか、又は槽の電解質に浸漬された銀電極の
ような参照電極を使用して槽を掃引することにより実験的に決定される。バック
グラウンド槽電流、所望の電解の不存在下の電流ドローも決定される。電解は、
電流が所望のレベルからバックグラウンドレベルに低下したときに、完了する。
このやり方では、最初の金属錯体の完全な転換は、容易に検出できる。好適な支
持電解質は、カチオン及び相溶性且つ非配位性のアニオンA- からなる塩である
【0054】 好ましい支持電解質は、式 G+- (式中、G+ は原料錯体及び生成錯体に対して非反応性であるカチオンであり、
そしてA- は前記同様である) に相当する塩である。 カチオンG+ の例は、40以内の非水素原子を有するテトラヒドロカルビル置
換アンモニウム又はホスホニウムカチオンを含む。好ましいカチオンは、テトラ
(n−ブチルアンモニウム)−及びテトラエチルアンモニウム−カチオンである
【0055】 バルク電解による本発明の錯体の活性化中、支持電解質のカチオンは、対電極
に移動し、A- は作業電極に移動して得られる酸化された生成物のアニオンにな
る。溶媒又は支持電極のカチオンの何れかは、作業電極で形成された酸化された
金属錯体の量と等しいモル量で対電極で還元される。好ましい支持電解質は、そ
れぞれのヒドロカルビル又はペルフルオロアリール基に1−10の炭素を有する
テトラキス(ペルフルオロアリール)ボレートのテトラヒドロカルビルアンモニ
ウム塩、特にテトラn−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートである。
【0056】 活性化共触媒の発生のためのさらなる最近発見された電気化学的技術は、非配
位性且つ相溶性のアニオンの源の存在下のジシラン化合物の電解である。この技
術は、米国特許第5372682号にさらに詳細に開示されている。 前記の活性化技術及びイオン形成性共触媒は、また好ましくは、組み合わせて
使用できる。特に好ましい組合せは、各ヒドロカルビル基に1−4の炭素を有す
るトリ(ヒドロカルビル)アルミニウム又はトリ(ヒドロカルビル)ボラン化合
物とオリゴマー状又はポリマー状のアルモキサン化合物の混合物との組合せで使
用される。
【0057】 使用される触媒/共触媒のモル比は、好ましくは、1:10000−100:
1、さらに好ましくは1:5000−10:1、最も好ましくは1:1000−
1:1に及ぶ。アルモキサンは、活性化共触媒としてそれ自身で使用されるとき
、モル基準で金属錯体の量より少なくとも100倍多い、多量で使用される。ト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボランは、活性化共触媒として使用されるとき
、0.5:1−10:1、さらに好ましくは1:1−6:1、最も好ましくは1
:1−5:1の金属錯体に対するモル比で使用される。残りの活性化共触媒は、
一般に、金属錯体とほぼ等モルの量で使用される。
【0058】 好適な重合可能なモノマーは、エチレン性不飽和モノマー、アセチレン性化合
物、共役または非共役ジエン及びポリエンを含む。好ましいモノマーは、オレフ
ィン、例えば2−20000個好ましくは2−20個さらに好ましくは2−8個
の炭素原子を有するアルファ−オレフィンそしてこれらアルファ−オレフィンの
2種以上の組み合わせを含む。特に好適なアルファ−オレフィンは、例えばエチ
レン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−ペンテン−1、1
−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン
またはこれらの組み合わせ、並びに重合中形成される長鎖のビニル末端オリゴマ
ー性またはポリマー性の反応生成物、そしてえられるポリマー中に比較的長い分
枝鎖を生成するために反応混合物に特に添加されるC10-30 α−オレフィンを含
む。好ましくは、アルファ−オレフィンは、エチレン、プロペン、1−ブテン、
4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、並び
にエチレン及び/またはプロペンと1種以上のこれら他のアルファ−オレフィン
との組み合わせである。他の好ましいモノマーは、スチレン、ハロゲン−または
アルキル−置換スチレン、テトラフルオロエチレン、ビニルシクロブテン、1,
4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン及び1,7
−オクタジエンを含む。上記のモノマーの混合物も使用できる。
【0059】 一般に、重合は、溶媒相、スラリー、気相及び高圧チグラー・ナッタ又はカミ
ンスキー・シンのタイプの重合反応について当業者に周知の条件下で達成できる
。これら周知の重合法の例は、米国特許第5084534、5405922、4
588790、5032652、4543399、4564647、45229
87号などに述べられている。好ましい重合温度は、0−250℃である。好ま
しい重合圧力は、大気圧−3000気圧である。分子量調節剤も、本発明の共触
媒と組み合わせて使用できる。これら分子量調節剤の例は、水素、シランまたは
他の周知の連鎖移動剤を含む。触媒組成物は、それ自体(均質的に)で使用され
るか、または不活性支持体例えばシリカ、アルミナまたはポリマー上に支持され
る。 当業者は、本明細書で開示された本発明が、特に開示されていない成分なしに
実施できることを理解するだろう。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月9日(2001.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 ホウ素置換シクロペンタジエンの4族金属錯体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 ここでMは4族金属である; Aそれぞれの場合独立に水素又はRB である; RB はBRC 2 であるか、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハロ
ゲン置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジ(ヒド
ロカルビル)アミノ置換ヒドロカルビル、BRC 2 −置換ヒドロカルビル、ヒド
ロカルビルシリルヒドロカルビル、ジ(ヒドロカルビル)アミノ、ヒドロカルバ
ジイルアミノ、又はヒドロカルビルオキシ基であり、各RB は水素を算入せずに
1〜18の原子をもち、そして所望により2個のRB 基は共有結合して1以上の
縮合環を形成していてもよい;そして RC はそれぞれの場合独立にヒドロカルビル、ハロゲン置換ヒドロカルビル、
ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
カルビル、ヒドロカルバジイルアミノ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリ
ル、ヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、又はRD である; RD はそれぞれの場合独立にジヒドロカルビルアミノ又はヒドロカルビルオキ
シ基で水素を算入せずに1〜20の原子をもち、そして所望により単一のホウ素
上の2個のRD 基はいっしょになってホウ素に結合した両原子価をもつヒドロカ
ルバジイルアミノ−、ヒドロカルバジイルオキシ−、ヒドロカルバジイルジアミ
ノ−、又はヒドロカルバジイルオキシ−基を形成している; 但し少なくとも1の場合においてRA はBRC 2 、BRC 2 −置換ヒドロカル
ビル基、又はそれらが合体した誘導体であると共に、少なくとも1のRC はRD
である、 Zはホウ素、又は元素周期律表の14族の1員をもち、且つ窒素、リン、硫黄 又は酸素をもつ2価の基である; Xは水素を算入せずに60以下の原子をもつアニオン性リガンド基であり、所 望により2個のX基はいっしょになって2価のアニオン性リガンド基を形成して いる; X’はそれぞれの場合独立に20以下の原子をもつ中性ルイス塩基リガンドで ある; pは0〜5の数であって、Mの形式酸化状態より2少ない; qは0、1又は2である; Eはケイ素又は炭素である; F はそれぞれの場合独立に水素、又はシリル、ヒドロカルビル、ヒドロカル ビルオキシ及びそれらの組合せから選ばれる基であって、該RF は30以下の炭 素又はケイ素原子をもっている;そして xは1〜8であるか、又は所望により(RF 2 E)x が−T’Z’−又は−( T’Z’)2 −であり、ここでT’はそれぞれの場合独立にホウ素又はアルミニ ウムであり、そしてZ’はそれぞれの場合独立に
【化2】 であり; 1 はそれぞれの場合独立に水素、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシ リル基、又はトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であり、該R1 基は炭 素を算入せずに20以下の原子をもち、そして2個のこれらR1 基は所望により いっしょになって環構造を形成していてもよい;そして 5 はR1 又はN(R12 である、 に相当する金属錯体。
【請求項】 RA が化合物中少なくとも1の場合であって且つ化合物の各
シクロペンタジエニル環系当り多くて1の場合においてB(NRE 22 ,BR E (NRE 2 ),B(ORE 22 ,BRE (ORE ),又はB(ORE )(N
E 2 )であり、ここでRE は1−20の炭素原子をもつヒドロカルビル基であ
るか又は同じホウ素リガンド中の2個のRE 基がいっしょになってヒドロカルビ
レン基を形成している、請求項2の金属錯体。
【請求項】 −Z−が−(Z* −Y)−であって、Z* がCpに結合しそ
してYがMに結合しており、そして Yが−O−,−S−,−NR* −,−NR* 2 ,又は−PR* −であり; Z* がSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 ,C
* =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR* 2 ,SiR* 2
CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2
,又はGeR* 2 であり、そして R* がそれぞれの場合独立に水素、ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、
シリル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール、及びそれらの組合せから選
ばれる1員であり、該R* は水素を算入せずに20以下の原子をもち、そして所
望によりZからの2個のR* 基(R* が水素でないとき)、又はZからの1個の
* 基とYからの1個のR* 基が環系を形成しており、ここでpは0、qは1、
Mは+2形式酸化状態にあり、そしてX’が1,4−ジフェニル−1,3−ブタ
ジエン、1,3−ペンタジエン又は2,4−ヘキサジエンである請求項1の金属
錯体。
【請求項】 Z* がSiR* 2 であり、YがNR* であり、そしてMがチ
タン又はジルコニウムである請求項3の金属錯体。
【請求項】 式:
【化3】 ここでRD はN,N−ジメチルアミノ又はN,N−ジイソプロピルアミノであ
り、RA はメチル又は水素であり、Mがチタンであり、そしてXが塩素又はメチ
ルである、 に相当する請求項4の金属錯体。
【請求項】 少なくとも1のオレフィンを請求項1〜5のいずれか1項の 錯体及び活性化用共触媒からなる触媒と接触させることを特徴とするオレフィン
の重合方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 10/00 C08F 10/00 // C07F 7/00 C07F 7/00 A 7/28 7/28 F (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,YU,ZA,ZW (72)発明者 チンマース,フランシス ジェイ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド ルンド ドライブ 4605 Fターム(参考) 4H048 AA01 AB40 AB84 VA20 VA22 VA30 VA32 VA75 VA77 VB10 4H049 VN01 VP01 VQ35 VQ95 VR23 VR51 VU14 VW02 4H050 AA01 AB40 4J028 AA01A AB01A AC20A BA00A BA01B BA02B BB00A BB00B BB01B BC12B BC13B BC15B BC25B EB02 EB04 EB07 EB08 EB09 EB10 EB16 EB17 EB21 EB22 EC01 EC02 FA02 FA04 FA06 FA07 FA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 ここでRA はそれぞれの場合独立に水素又はRB である; RB はBRC 2 であるか、又はヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリル、ハロ
    ゲン置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジ(ヒド
    ロカルビル)アミノ置換ヒドロカルビル、BRC 2 −置換ヒドロカルビル、ヒド
    ロカルビルシリルヒドロカルビル、ジ(ヒドロカルビル)アミノ、ヒドロカルバ
    ジイルアミノ、又はヒドロカルビルオキシ基であり、各RB は水素を算入せずに
    1〜18の原子をもち、そして所望により2個のRB 基は共有結合して1以上の
    縮合環を形成していてもよい;そして RC はそれぞれの場合独立にヒドロカルビル、ハロゲン置換ヒドロカルビル、
    ヒドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、ジヒドロカルビルアミノ置換ヒドロ
    カルビル、ヒドロカルバジイルアミノ置換ヒドロカルビル、ヒドロカルビルシリ
    ル、ヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、又はRD である; RD はそれぞれの場合独立にジヒドロカルビルアミノ又はヒドロカルビルオキ
    シ基で水素を算入せずに1〜20の原子をもち、そして所望により単一のホウ素
    上の2個のRD 基はいっしょになってホウ素に結合した両原子価をもつヒドロカ
    ルバジイルアミノ−、ヒドロカルバジイルオキシ−、ヒドロカルバジイルジアミ
    ノ−、又はヒドロカルバジイルオキシ−基を形成している; 但し少なくとも1の場合においてRA はBRC 2 、BRC 2 −置換ヒドロカル
    ビル基、及びそれらが合体した誘導体から選ばれると共に、少なくとも1のRC
    はRD である、 に相当するシクロペンタジエンのホウ素置換誘導体。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 ここでMは元素周期律表の3〜13族ランタニド又はアクチニドの1つから選
    ばれる金属である; Zはホウ素、又は元素周期律表の14族の1員をもち、且つ窒素、リン、硫黄
    又は酸素をもつ2価の基である; Xは水素を算入せずに60以下の原子をもつアニオン性リガンド基であり、所
    望により2個のX基はいっしょになって2価のアニオン性リガンド基を形成して
    いる; X’はそれぞれの場合独立に20以下の原子をもつ中性ルイス塩基リガンドで
    ある; pは0〜5の数であって、Mの形式酸化状態より2少ない; qは0、1又は2である; Eはケイ素又は炭素である; RF はそれぞれの場合独立に水素、又はシリル、ヒドロカルビル、ヒドロカル
    ビルオキシ及びそれらの組合せから選ばれる基であって、該RF は30以下の炭
    素又はケイ素原子をもっている;そして xは1〜8であるか、又は所望により(RF 2 E)x が−T’Z’−又は−(
    T’Z’)2 −であり、ここでT’はそれぞれの場合独立にホウ素又はアルミニ
    ウムであり、そしてZ’はそれぞれの場合独立に 【化3】 であり; R1 はそれぞれの場合独立に水素、ヒドロカルビル基、トリヒドロカルビルシ
    リル基、又はトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であり、該R1 基は炭
    素を算入せずに20以下の原子をもち、そして2個のこれらR1 基は所望により
    いっしょになって環構造を形成していてもよい;そして R5 はR1 又はN(R12 である、 に相当する金属錯体。
  3. 【請求項3】 RA が化合物中少なくとも1の場合であって且つ化合物の各
    シクロペンタジエニル環系当り多くて1の場合においてB(NRE 22 ,BR E (NRE 2 ),B(ORE 22 ,BRE (ORE ),又はB(ORE )(N
    E 2 )であり、ここでRE は1−20の炭素原子をもつヒドロカルビル基であ
    るか又は同じホウ素リガンド中の2個のRE 基がいっしょになってヒドロカルビ
    レン基を形成している、請求項2の金属錯体。
  4. 【請求項4】 −Z−が−(Z* −Y)−であって、Z* がCpに結合しそ
    してYがMに結合しており、そして Yが−O−,−S−,−NR* −,−NR* 2 ,又は−PR* −であり; Z* がSiR* 2 ,CR* 2 ,SiR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 ,C
    * =CR* ,CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 SiR* 2 CR* 2 ,SiR* 2
    CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 SiR* 2 ,CR* 2 CR* 2 CR* 2
    ,又はGeR* 2 であり、そして R* がそれぞれの場合独立に水素、ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、
    シリル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール、及びそれらの組合せから選
    ばれる1員であり、該R* は水素を算入せずに20以下の原子をもち、そして所
    望によりZからの2個のR* 基(R* が水素でないとき)、又はZからの1個の
    * 基とYからの1個のR* 基が環系を形成しており、ここでpは0、qは1、
    Mは+2形式酸化状態にあり、そしてX’が1,4−ジフェニル−1,3−ブタ
    ジエン、1,3−ペンタジエン又は2,4−ヘキサジエンである請求項2の金属
    錯体。
  5. 【請求項5】 Z* がSiR* 2 であり、YがNR* であり、そしてMがチ
    タン又はジルコニウムである請求項4の金属錯体。
  6. 【請求項6】 式: 【化4】 ここでRD はN,N−ジメチルアミノ又はN,N−ジイソプロピルアミノであ
    り、RA はメチル又は水素であり、Mがチタンであり、そしてXが塩素又はメチ
    ルである、 に相当する請求項5の金属錯体。
  7. 【請求項7】 少なくとも1のオレフィンを請求項6の錯体及び活性化用共
    触媒からなる触媒と接触させることを特徴とするオレフィンの重合方法。
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