JP2003501200A

JP2003501200A - 人間組織に微小削摩処置を施す装置

Info

Publication number: JP2003501200A
Application number: JP2001502755A
Authority: JP
Inventors: ルチアーノ・ロッソ
Original assignee: エッレ・イ・チ・ア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
Priority date: 1999-06-16
Filing date: 2000-05-29
Publication date: 2003-01-14
Also published as: CN1187025C; CN1355681A; AU5676500A; ITTO990522A1; BR0011655A; EP1185207A2; AU772050B2; WO2000076411A2; EP1185207B1; DE60019585T2; DE60019585D1; RU2244519C2; CA2375057A1; KR20020012604A; US6432114B1; WO2000076411A3; IT1307045B1; ATE293394T1

Abstract

(57)【要約】人間組織に微小削摩処置を施す装置は、ハンドル（１）内に設けられ、処置すべき表面上に配置されるように意図された開口部（３）と連通する入口通路（２）および出口通路（４）を有するハンドル（１）と、入口通路（２）に接続された研磨物質（Ｓ）のための供給容器（５）から、ハンドル（１）の開口部（３）へ、空気キャリア内にある研磨物質（Ｓ）を計測して供給するための供給手段（９，２０）とを有する。さらに、この装置は、液体（Ｌ）を選択的に、かつ制御しながら処置すべき表面上に供給するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（技術分野）本発明は、一般に、人間の細胞組織に微小削摩処置を施すための装置に関する
。

【０００２】人間組織に微小削摩処置を施すための既知の装置は、空気流によるキャリア（
空気キャリア）内に含まれた特有の研磨物質（reducing substances）を利用し
ている。この既知の装置は、ハンドルと供給手段を備える。このハンドルは、ハ
ンドル内に設けられ、処置すべき表面上に配置されるように意図された開口部と
連通する入口通路および出口通路を有する。供給手段は、入力通路とハンドル開
口部に接続され、研磨物質の供給容器から、空気キャリア内に含まれた研磨物質
を計測して供給する。

【０００３】こうした既知の装置は、イタリア特許公報第１１８４９２２号および第１２１
８９４５号（欧州特許第３２４４４８号に対応する。）に開示され、図示されて
いる。さらに、上述の２つの公報の課題を実際的に解決する装置は、これまで長
い間、生産され、市販されており、例えば、傷跡や妊娠線を処置するため、また
は刺青を部分的にまたは完全に取り除くためのエステ処置に主に関連して、さら
には医学的な治療に関連して、世界的な成功を収めてきた。これらの装置により
微小削摩処置が施されているときに利用される研磨物質は、通常、コランダム微
小結晶からなる。２つの異なる機能的な原理に従ってハンドルの開口部に研磨物
質が供給される。その１つの原理（イタリア特許公報第１１８４９２２号に対応
する）によれば、空気キャリアフローは加圧され、他方の原理（イタリア特許公
報第１２１８９４５号に対応する）によれば、フローは減圧される。第１の原理
において、空気キャリアフローは、直接的に、または（排出システム）を介して
間接的に、研磨物質の供給容器と接続された空気圧縮機を用いて形成される。ま
た、小型の低電力吸引ポンプが設けられ、この吸入ポンプは、ハンドルの出口通
路と接続され、人間組織の削摩された断片とともに、研磨物質を吸引する。処置
される表面に対して研磨物質は、とにかく、加圧されて状態で処置がなされる。

【０００４】第２の原理において、減圧された研磨物質の空気フローは、吸入ポンプを用い
て形成され、この吸引ポンプは、使用済の研磨物質および削摩された組織小片の
収集容器に接続される。また、この収集容器は、その後、ハンドルの出口通路に
接続され、入口通路を介して、研磨物質の供給容器へと至る。これにより、動作
時において、人間組織の微小削摩処置を施す上で必要な力がフローに加わり、処
置すべき表面に対してハンドルの開口部を塞ぐだけで、フローが形成される。研
磨物質の供給容器は空気取入通路を有し、この空気取入通路を介した空気入口は
、例えば、空気取入通路の断面積を変えることにより、調整することができる。

【０００５】択一的には、この種のいくつかの装置において、同様に、空気圧力源（通常は
、小型の低電力空気圧縮機）を設けることができる。この空気圧力源は、研磨物
質の供給容器と接続され、空気を与圧して、供給容器内で研磨物質の渦巻き効果
を作り出し、これにより、ハンドルに供給される研磨物質量を増やし、削摩効果
を向上させることができる。研磨物質の空気式搬送フロー、すなわち、この装置
により与えられる作動力は、いずれにせよ、常に、しかも単に、減圧された状態
にある。

【０００６】本発明の一般的な目的は、人間組織の微小削摩処置を施すための上述の装置を
改善することにある。

【０００７】本発明の目的は、とりわけ、人間組織の微小削摩処置を施すための最初に紹介
したタイプの装置を提供することで、この装置は、削摩処置の有効性および関連
する効果を改善するように設計されている。

【０００８】本発明による人間組織の微小削摩装置において、処置すべき表面上に液体を選
択的に、かつ制御しながら供給できるという特徴を有するという事実により、こ
の目的は達成される。

【０００９】一般的にいえば、この液体自身は、ハンドルの開口部に向かって研磨物質の流
体キャリアを構成する。すなわち、この液体は、空気フローと置換でき、ハンド
ルの開口部の上流側または下流側において、あるいは処置すべき表面上に配置さ
れるように意図された開口部に隣接して、こうした空気フローと組み合わせるこ
とができる。

【００１０】後者の場合において、ハンドルの開口部へ選択的に供給するために、ハンドル
が第２の入口通路を備えていてもよい。

【００１１】別の択一的な実施形態によれば、（空気の流れが存在しなくても）削摩物質の
キャリアを排他的に構成することができる。この場合、こうした物質は、研磨粉
末ではなくて研磨液体となる。こうして、液体自身は、人間組織を水による微小
削摩処置を独自に行う。

【００１２】この液体は、多分に、非常に低い温度か、蒸気状態である単なる水であっても
よいし、麻酔薬、止血薬および凝固剤、栄養剤、瘢痕剤、浸食剤、再生剤、活性
剤、緩和剤および鎮静剤、加湿剤、潤滑剤、水和剤などの種類から選択される物
質の１つまたはそれ以上の物質と混合してもよい。この装置が刺青、しみ、およ
び一般の皮膚の欠陥を取り除くように主に意図されたものである場合、液体は、
好適には、ナトリウムおよびその誘導剤などの成分を豊富に含む生理的溶液を有
する。

【００１３】本発明は、いくつかの実施形態において実現され、空気キャリアに含まれる研
磨物質のフローが加圧または減圧れた場合、択一的な組み合わせによれば、液体
をそれぞれ加圧または減圧して、ハンドルの開口部に供給することができる。

【００１４】純粋に非限定的な具体例である添付図面を参照しながら、これらの特定の実施
形態について、以下に詳細に説明する。

【００１５】（好適な実施形態の詳細な説明）図１に示す実施形態は、既知の装置に関する機能的な原理に関して、人間組織
の微小削摩のフローが空気式で、かつ減圧される場合に対応し、すなわち空気キ
ャリアにおいて微小削摩する点において、上述のイタリア特許公報第１２１８９
４５号に対応するものである。この実施形態による装置は、オペレータが保持し
て操作するように設計され、全体または一部が廃棄可能な本体部を有するハンド
ルを備える。このハンドル１は、単なる一例として図面に示す形状と構成を有す
るが（同様に、若干の傾斜を有し）、開口部３に隣接するところまで延びる入口
通路２を備え、この開口部３に隣接するところから出口通路４が始まっている。
図面における開口部３の大きさは、ハンドル１の全体の大きさと比較して、故意
に誇張して図示されている。同様に、入口通路２および出口通路４の構成も純然
として概略的で、単なる一例として示されている。また実際には、これらの通路
は、好適にも、互いに同軸上に構成してもよい。

【００１６】上述のイタリア特許公報第１２１８９４５号で広く知られているように、入口
通路２は、通常、多分に廃棄可能な容器５に接続されている。この容器５は、コ
ランダムの微小結晶である研磨物質を所定量含んでいる。容器５は、以下の説明
において供給容器として説明するが、符号６で概略的に示す空気取入通路を介し
て大気と連通している。例えば、図示しないバルブ装置を用いて空気取入通路６
の断面積を変えることにより、空気取入通路６を流れる空気フローを調整するこ
とができる。

【００１７】同様に、広く知られているように、出口通路４は収集容器７と連通し、収集容
器７は吸引ポンプ９の入口に接続される。吸引ポンプ９の圧力出口サイドは、与
圧ライン１０を通り、空気取入通路６または（図示した事例のように）１つまた
はそれ以上の独立したポートを介して、供給容器５と接続することもできる。

【００１８】動作時、吸入ポンプ９は、（吸入ポンプ９に取り付けられ、図示しない、手動
で操作される従来式の調整ユニットを介して、）供給容器５内に含まれる研磨物
質Ｓを測定して、ハンドル１の開口部３があてがわれる処置すべき領域に向かっ
て供給するための唯一の供給手段を構成する。実際には、開口部３を人間組織で
塞ぐと研磨物質Ｓが供給容器５から入口通路２内へ、そして開口部に向かって吸
引されると、人間組織の微小削摩処置が施され、研磨物質Ｓは、出口通路４を介
して収集容器７へ吸引される。収集容器７の内部は、真空ポンプ９により、減圧
された状態で維持される。開口部３が処置すべき領域から離脱するとすぐに、吸
入ポンプ９が開口部３を介して直接的に大気と連通するので、開口部３に向かう
研磨物質Ｓの空気フローは止まってしまう。

【００１９】研磨物質Ｓによりなされる削摩処置の程度は、吸入ポンプ９に取り付けられる
調整ユニットを用いるか、上述のように、空気取入通路６を介した空気入口を調
整するか、あるいはもしあれば、吸入ポンプ９の出口サイドから与圧ライン１０
を介して供給容器５内へ加圧された空気の供給を制御することにより、必要に応
じて調整することができる。なお、指摘すべきことであるが、この与圧ライン１
０は、吸入ポンプ９の出口サイドの代わりに、限定的な出力を有する適当な空気
圧縮機の排出サイドに接続することができる。

【００２０】供給容器５へ空気を与圧することは、減圧されて入口通路２および開口部３に
供給される研磨物質Ｓの量を増やすことになるので、微小削摩処置をより強力に
することになる。

【００２１】いずれにせよ、与圧ライン１０の存在に拘わらず、上述の装置によれば、研磨
物質Ｓの減圧された空気フローを用いて、人間組織の削摩処置を施すことができ
る。

【００２２】本発明の主要な特徴によれば、微小削摩装置は、研磨物質Ｓの空気フローを開
口部３に供給するのとは独立して、あるいは関連付けて、液体Ｌをハンドル１の
開口部３に選択的に、かつ制御して供給するためのシステムをさらに備える。

【００２３】そのため、ハンドル１は、以下にその特徴を詳述する液体Ｌを含む容器１１に
接続された第２の入口通路１２を有する。

【００２４】加圧または減圧することにより、液体Ｌを容器１１からハンドル１の開口部３
に供給することができる。図１を参照してこれまで説明した実施形態に対応する
加圧式の場合、容器１１は、ライン１３を介して（図示されたように直接的に、
または排出システムを介して間接的に）加圧源に接続され、ライン１４を介して
第２の入口通路１２に接続される。この加圧源は、油圧式ポンプであってもよい
し、研磨物質Ｓの供給容器５に空気を与圧するために設けられたものと同じ空気
圧縮機であってもよい。さらにより好適には、図示しない従来式のチェックバル
ブユニットを介してライン１３に接続される真空ポンプ９自身の出口サイドによ
り加圧することができる。このチェックバルブユニットは、択一的には、ハンド
ル１自身に形成され、ハンドル１の第３の入口通路１６と連通する通気孔により
、独特な手法で構成することができる。この第３の入口通路１６は、導管１７を
介して、液体Ｌの容器１１の上流側にあるライン１３と接続される。通気孔１５
は、例えば、オペレータが手動で閉じることができる。動作時において、通気孔
１５が開いた状態にあるとき、真空ポンプ９の排出サイド（あるいは小型の空気
圧縮機）により加圧された空気は、ライン１７および第３の入口通路１６を介し
て、直接的に大気に排出される。この場合、液体Ｌが容器１１からハンドル１の
開口部３に供給されるように作用しない。逆に、オペレータが通気孔１５を閉じ
たとき、加圧された空気がライン１３内に供給され、容器内の液体Ｌが加圧され
て、第２の入口通路１２に供給され、開口部３を介して処置すべき領域に供給さ
れる。

【００２５】当然に、研磨物質Ｓを供給容器５からハンドル１の開口部に供給することと関
連付けて、あるいはこれとは独立して、加圧された液体の供給を制御するための
異なるシステムを工夫することができる。例えば、加圧された液体を処置すべき
表面上に供給する前後に、組織を血行促進させるために、研磨物質の空気フロー
を供給してもよい。しかしながら、空気フローと液体フロー組み合わせると、一
般に、研磨物質による削摩処置が驚くほど改善されることが確認されている。液
体Ｌが容器１１からハンドル１の開口部３に供給されるときの液体の圧力の程度
を広範に変化させ、当業者の知識の範囲で適当な手段を用いて調整することがで
きる。

【００２６】容器１１は、上述のように、廃棄可能なボトル、または既知の具体例の場合に
おいては、着脱可能なプラグ１８を有する充填可能な容器から構成してもよい。
この中に含まれる液体Ｌは単なる水であってもよい。また、研磨物質の空気フロ
ーによる削摩処置が施される前、および／またはその最中、および／またはその
後に、液体の加圧された噴射がハンドル１の開口部３を通って、処置すべき組織
領域において血行促進させる。同様に、処置すべき肌の孔の拡張効果を有効に得
るために、蒸気状態の液体を供給することもできる。その場合は、容器１１は、
図示しないが、例えば、瞬間的に蒸気を発生させる電気抵抗型の適当な煮沸器を
備える。択一例として、容器１１は、瞬間的なタイプの冷却装置を作動可能に有
していてもよく、これにより、ハンドル１の開口部３に供給される液体は、極め
て低い温度に冷却される。すると、研磨物質Ｓによる処置に対する人間組織の感
覚が抑えられるという効果が得られる。

【００２７】容器１１内に含まれる液体Ｌは、以下の分類から選択された１つまたはそれ以
上の物質の混合物から構成することができる。・麻酔薬・止血薬および凝固剤・栄養剤（コラーゲン、エラスチン）・瘢痕剤（植物性瘢痕形成促進剤、生物瘢痕形成促進剤）・弱い浸食剤（グリコール酸、塩酸など）・再生剤・活性剤・緩和剤および鎮静剤・加湿剤・潤滑剤・水和剤など

【００２８】水または他の処置液体と混合させる上で特に有用であると現在考えられている
物質の中に、塩化ナトリウムが含まれ、皮膚から刺青を取り除くために用いられ
る削摩装置を用いる場合は、塩化ナトリウムの有効性は特に際立っている。

【００２９】明らかに、液体フローを処置すべき領域に供給する効用は、これらの物質の本
質的な特性に関連し、こうした物質はさまざまに組み合わせて、混ぜ合わせるこ
とができる。

【００３０】人間組織の処置領域に処置した後、使用済の液体は、使用済の研磨物質ととも
に、収集容器７内に取り込まれ、その後、排出される。

【００３１】上述の装置において、容器１１から導入される液体Ｌと、供給容器５から導入
される研磨物質Ｓは、ハンドル１の開口部内において、いっしょに混合される。
択一例として、これまでに説明したように、こうした混合を開口部３の上流側で
行ってもよい。この場合、ハンドル１は、一般的な装置によれば、研磨物質Ｓと
液体Ｌの混合物を開口部３に供給するために、１つだけの入口通路を有するよう
に設計される。

【００３２】例えば、排出システムを用いて、空気キャリアと置換して、液体自身のフロー
が研磨物質を移動させる流体キャリアとして用いられるような別の実施形態を想
到することができる。

【００３３】図１を参照して特に上述した実施形態において、研磨物質Ｓと液体Ｌが、これ
まで説明したように、それぞれ減圧、および加圧して、ハンドル１の開口部３に
供給される。

【００３４】本発明は、研磨物質Ｓと液体Ｌがともに減圧されて供給される場合、ともに加
圧されて供給される場合、または研磨物質Ｓが加圧されて、液体Ｌが減圧されて
供給される場合の択一的な実施形態を実現する。

【００３５】第１の変形例が図２に示されており、先に既に説明したものと同じか類似の部
品には同じ参照符号が付されている。この変形例によれば、液体Ｌのための容器
１１は、空気取入通路１９を介して大気と連通しており、真空ポンプ９による収
集容器７内の減圧によりハンドル１の開口部３に向かう液体Ｌのフローが形成さ
れる。当然に、バルブおよび制御システム（当業者の技術範囲内にあるので、図
示しないが）を用いて、ハンドル１の第２の入口通路１２に向かって液体Ｌのフ
ローを開き、閉じ、そして調整する。

【００３６】図３に示す変形例の場合において、先に既に説明したものと同じか類似の部品
には同じ参照符号が付されており、供給容器５内の研磨物質Ｓおよび容器１１内
の液体Ｌは、加圧された状態でハンドル１の開口部３に供給される。この場合、
強力な空気圧縮器２０が設けられ、その供給サイドは、図示したように直接的に
、または排出システムを介して、供給容器５および／または容器１１に平行に接
続される。供給容器５と容器１１は、その後、先に説明した実施形態のように、
ハンドル１の第１の入口通路２と第２の入口通路１２にそれぞれ接続される。

【００３７】ハンドル１の出口通路４に接続される収集容器７は、通常、使用済の研磨物質
および液体を吸引するために、低電力の吸引ポンプ２３に接続されている。この
変形例は、研磨物質の空気フローが加圧されているという点において、上述のイ
タリア特許公報第１１８４９２２号に開示され図示されたものと概念的には対応
する。

【００３８】図面を参照して上述した実施形態において、好適にも、空気キャリアを循環さ
せる機能部品と実質的に同じものを用いて、液体を循環させることができる。択
一的には、液体の循環は、自律的で、独立したものであってもよいことを指摘す
る必要がある。

【００３９】これまでの開示内容から明らかなように、本発明による人間組織の微小削摩処
置を施すための装置によれば、従来の装置に比べ、削摩処置に加えて、ハンドル
を介して処置すべき領域に選択的に供給できる液体の特徴に起因して、追加的な
効果が得られるという利点を有する。本出願人によりこれまで行われた実験によ
れば、この微小削摩装置は、驚くほど改善された機能的有効性を有するという事
実を示している。

【００４０】同様に驚くべきことに、研磨物質を搬送するための空気キャリアの供給を回避
するために、ハンドルの上流側で、液体フローが研磨物質と混合されたとき、削
摩効果は、許容できるだけでなく、特定の事例において、用いられた液体が浸食
性のある物質を含む場合、際立って向上することが確認された。

【００４１】当然に、添付クレームで定義されたように、本発明の範疇を逸脱することなく
、一例として開示され、図示されたものに対して、その構成および実施形態の詳
細をさまざまに変更することができる。

【００４２】すなわち、繰り返しになるが、この具体例により、図示しない別の択一的な解
決手段が本発明の範疇に含まれる。つまり、（上記に列挙した物質の混合物の中
から適当に選択された）液体が固形削摩物質と完全に置換される。換言すると、
液体自体が排他的な意味で（空気フローの存在なしで）削摩物質のキャリアを構
成する。この場合、削摩物質は、実際のところ、粉末ではなく、研磨液体により
構成され、人間組織に対して液体による微小削摩処置を自主的に施すように構成
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の特定の第１の実施形態による、人間組織の微小
削摩処置を施すための装置を概略的に示す。

【図２】図２は、本発明の第１の変形例を示す図１と同様の図である。

【図３】図３は、この装置の第２の変形例を示す。

【符号の説明】

１…ハンドル、２…入口通路、３…開口部、４…出口通路、５…容器、６…空気
取入通路、７…収集容器、９…吸引ポンプ、１０…与圧ライン、１１…容器、１
２…第２の入口通路、１３，１４…ライン、１６…第３の入口通路、１７…導管
、１８…プラグ、１９…空気取入通路、２０…空気圧縮器、２３…吸引ポンプ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】人間組織に微小削摩処置を施す装置であって、ハンドル（１）であって、ハンドル（１）内に設けられ、処置すべき表面上に
配置されるように意図された開口部（３）と連通する入口通路（２）および出口
通路（４）を有するハンドル（１）と、入口通路（２）に接続された研磨物質（Ｓ）のための供給容器（５）から、ハ
ンドル（１）の開口部（３）へ、空気キャリア内にある研磨物質（Ｓ）を計測し
て供給するための供給手段（９，２０）とを有し、液体（Ｌ）を選択的に、かつ制御しながら処置すべき表面上に供給するように
構成されたことを特徴とする装置。
【請求項２】請求項１に記載の装置であって、ハンドル（１）は、ハンドル（１）の開口部（３）へ液体を供給するための第
２の入口通路（１２）を有することを特徴とする装置。
【請求項３】請求項２に記載の装置であって、第２の入口通路（１２）は、液体（Ｌ）のための容器（１１）に接続されるこ
とを特徴とする装置。
【請求項４】請求項１ないし３のいずれか１に記載の装置であって、液体（Ｌ）は、空気キャリア内の研磨物質（Ｓ）と同じ供給手段（９，２０）
を介して供給されることを特徴とする装置。
【請求項５】請求項２ないし４のいずれか１に記載の装置であって、ハンドル（１）の出口通路（４）に接続された、研磨物質（Ｓ）の収集容器（
７）を有し、第２の入口通路（１２）は、同様に、ハンドル（１）の出口通路（４）を介し
て収集容器（７）に接続されたことを特徴とする装置。
【請求項６】請求項５に記載の装置であって、供給手段は、加圧された研磨物質（Ｓ）および液体（Ｌ）をハンドル（１）の
開口部（３）に供給するために、削摩物質（Ｓ）の供給容器（５）および液体（
Ｌ）の容器（１１）に並行して接続された加圧空気源（２０）を有することを特
徴とする装置。
【請求項７】請求項６に記載の装置であって、研磨物質（Ｓ）と液体（Ｌ）を収集容器（７）内に吸引するために、ハンドル
（１）の出口通路（４）に接続される真空源（２３）をさらに有することを特徴
とする装置。
【請求項８】請求項４に記載の装置であって、処置すべき表面に対して開口部（３）を塞いだとき、減圧された研磨物質（Ｓ
）を供給容器（５）から入口通路（２）を介してハンドル（１）の開口部（３）
へ吸引し、かつ液体（Ｌ）を減圧して容器（１１）から第２の入口通路（１２）
を介してハンドル（１）の開口部（３）へ吸引するために、供給手段は、ハンド
ル（１）の出口通路（４）に接続される真空源（９）をさらに有することを特徴
とする装置。
【請求項９】請求項４に記載の装置であって、処置すべき表面に対して開口部（３）を塞いだとき、減圧された研磨物質（Ｓ
）を供給容器（５）から入口通路（２）を介してハンドル（１）の開口部（３）
へ吸引するために、供給手段は、ハンドル（１）の出口通路（４）に接続される
真空源（９）をさらに有し、加圧された液体（Ｌ）を容器（１１）からハンドル（１）の第２の入口通路（
１２）に供給するために、真空源（９）は、容器（１１）に接続される空気排出
サイドを有することを特徴とする装置。
【請求項１０】請求項９に記載の装置であって、ハンドル（１）は、液体（Ｌ）の容器（１１）の上流側にある、真空源（９）
の空気排出サイドに接続された第３の入口通路（１６）を有し、この第３の入口通路（１６）は、バルブ装置（１５）を介して大気と連通して
いることを特徴とする装置。
【請求項１１】請求項１０に記載の装置であって、バルブ装置（１５）は、ハンドル（１）上に設けられた通気孔（１５）により
構成され、手動で塞ぐように設計されていることを特徴とする装置。
【請求項１２】請求項１ないし３のいずれか１に記載の装置であって、液体（Ｌ）は、空気キャリア内の研磨物質（Ｓ）の供給手段（９，２０）とは
独立して供給されることを特徴とする装置。
【請求項１３】請求項１ないし１２のいずれか１に記載の装置であって、加熱手段が液体（Ｌ）の容器（１１）に取り付けられていることを特徴とする
装置。
【請求項１４】請求項１ないし１３のいずれか１に記載の装置であって、冷却手段が液体（Ｌ）の容器（１１）に取り付けられていることを特徴とする
装置。
【請求項１５】請求項１ないし１４の１またはそれ以上に記載の装置であ
って、液体（Ｌ）が水であることを特徴とする装置。
【請求項１６】請求項１ないし１４のいずれか１に記載の装置であって、液体（Ｌ）は、麻酔薬、止血薬および凝固剤、栄養剤、瘢痕剤、浸食剤、再生
剤、活性剤、緩和剤および鎮静剤、加湿剤、潤滑剤、水和剤などの種類から選択
される物質の１つまたはそれ以上の混合物からなることを特徴とする装置。
【請求項１７】請求項１ないし１４のいずれか１に記載の装置であって、液体（Ｌ）は、ナトリウムおよびその誘導剤などの成分を豊富に含む生理的溶
液を有することを特徴とする装置。
【請求項１８】処置すべき表面上に削摩用の処置フローを供給し、とりわ
け主に審美的な目的において、人間組織の微小削摩処置を施すための方法であっ
て、流体キャリア内に含まれる研磨物質（Ｓ）を計量して、処置すべき表面に供給
するステップを有し、液体（Ｌ）を選択的に、かつ制御しながら処置すべき表面上に供給することを
特徴とする方法。
【請求項１９】請求項１８に記載の方法であって、液体（Ｌ）は、研磨物質（Ｓ）の流体キャリアを構成することを特徴とする方
法。
【請求項２０】請求項１８に記載の方法であって、研磨物質（Ｓ）の流体キャリアが空気式であることを特徴とする方法。
【請求項２１】請求項２０に記載の方法であって、液体（Ｌ）が研磨物質（Ｓ）の空気キャリアと混合されることを特徴とする方
法。
【請求項２２】請求項２１に記載の方法であって、液体（Ｌ）が、処置すべき領域の上流側において、研磨物質（Ｓ）の空気キャ
リアと混合されることを特徴とする方法。
【請求項２３】請求項２１に記載の方法であって、液体（Ｌ）が、処置すべき領域に隣接して、研磨物質（Ｓ）の流空気キャリア
と混合されることを特徴とする方法。
【請求項２４】請求項２０に記載の方法であって、研磨物質（Ｓ）と液体（Ｌ）が、ともに減圧されて供給されることを特徴とす
る方法。
【請求項２５】請求項２０に記載の方法であって、研磨物質（Ｓ）と液体（Ｌ）が、ともに加圧されて供給されることを特徴とす
る方法。
【請求項２６】請求項２０に記載の方法であって、研磨物質（Ｓ）が減圧され、液体（Ｌ）が加圧されて供給されるか、研磨物質（Ｓ）が加圧され、液体（Ｌ）が減圧されて供給されることを特徴と
する方法。
【請求項２７】請求項１８に記載の方法であって、液体（Ｌ）を加熱するステップをさらに有することを特徴とする方法。
【請求項２８】請求項１８に記載の方法であって、液体（Ｌ）を冷却するステップをさらに有することを特徴とする方法。
【請求項２９】請求項１８ないし２８のいずれか１に記載の方法であって
、液体（Ｌ）は、本質的に水であることを特徴とする方法。
【請求項３０】請求項１８ないし２８のいずれか１に記載の方法であって
、液体（Ｌ）は、麻酔薬、止血薬および凝固剤、栄養剤、瘢痕剤、浸食剤、再生
剤、活性剤、緩和剤および鎮静剤、加湿剤、潤滑剤、水和剤などの種類から選択
される物質の１つまたはそれ以上の混合物からなることを特徴とする方法。
【請求項３１】請求項１８ないし３０のいずれか１に記載の方法であって
、液体（Ｌ）は、ナトリウムおよびその誘導剤などの成分を豊富に含む生理的溶
液を有することを特徴とする方法。
【請求項３２】処置すべき表面上に削摩用の処置フローを供給し、とりわ
け人間組織に微小削摩処置を施す装置であって、空気キャリア内に含まれる研磨物質（Ｓ）を計量して、処置すべき表面に供給
するための供給手段を有し、液体（Ｌ）を選択的に、かつ制御しながら処置すべき表面上に供給する手段を
有することを特徴とする装置。
【請求項３３】請求項３２に記載の装置であって、液体（Ｌ）自身が排他的に研磨物質の流体キャリアを構成することを特徴とす
る装置。
【請求項３４】請求項３２に記載の装置であって、研磨物質（Ｓ）の流体キャリアが空気式であることを特徴とする方法。
【請求項３５】請求項３４に記載の装置であって、液体（Ｌ）を研磨物質（Ｓ）の空気キャリアとともに混合する混合手段（１）
を有することを特徴とする方法。
【請求項３６】請求項３５に記載の装置であって、液体（Ｌ）が、処置すべき領域の上流側において、研磨物質（Ｓ）の空気キャ
リアと混合されることを特徴とする装置。
【請求項３７】請求項３５に記載の装置であって、液体（Ｌ）が、処置すべき領域に隣接して、研磨物質（Ｓ）の流空気キャリア
と混合されることを特徴とする装置。
【請求項３８】請求項３４に記載の装置であって、研磨物質（Ｓ）と液体（Ｌ）が、ともに減圧されて供給されることを特徴とす
る装置。
【請求項３９】請求項３４に記載の装置であって、研磨物質（Ｓ）と液体（Ｌ）が、ともに加圧されて供給されることを特徴とす
る装置。
【請求項４０】請求項３４に記載の装置であって、研磨物質（Ｓ）が減圧され、液体（Ｌ）が加圧されて供給されるか、研磨物質（Ｓ）が加圧され、液体（Ｌ）が減圧されて供給されることを特徴と
する装置。
【請求項４１】請求項３２に記載の装置であって、液体（Ｌ）を加熱する手段をさらに有することを特徴とする装置。
【請求項４２】請求項３２に記載の装置であって、液体（Ｌ）を冷却する手段をさらに有することを特徴とする装置。
【請求項４３】請求項３２ないし４２のいずれか１に記載の装置であって
、液体（Ｌ）は、本質的に水であることを特徴とする装置。
【請求項４４】請求項３２ないし４２のいずれか１に記載の装置であって
、液体（Ｌ）は、麻酔薬、止血薬および凝固剤、栄養剤、瘢痕剤、浸食剤、再生
剤、活性剤、緩和剤および鎮静剤、加湿剤、潤滑剤、水和剤などの種類から選択
される物質の１つまたはそれ以上の混合物からなることを特徴とする方法。
【請求項４５】請求項３２ないし４２のいずれか１に記載の装置であって
、液体（Ｌ）は、ナトリウムおよびその誘導剤などの成分を豊富に含む生理的溶
液を有することを特徴とする装置。
【請求項４６】請求項３５に記載の装置であって、液体（Ｌ）を研磨物質（Ｓ）の空気キャリアとともに混合する混合手段（１）
が、ハンドル（１）内に設けられ、処置すべき表面上に配置されるように意図され
た開口部（３）と連通する入口通路（２）および出口通路（４）を有するハンド
ル（１）と、研磨物質（Ｓ）の供給容器（５）からハンドル（１）の入口通路（２）へ空気
キャリア内にある研磨物質（Ｓ）を計測して供給し、かつ容器（１１）からハン
ドル（１）の第２の入口通路を介して開口部（３）へ液体（Ｌ）を供給するため
に設けられた供給手段（９，２０）とを有することを特徴とする装置。
【請求項４７】請求項４６に記載の装置であって、液体（Ｌ）は、空気キャリア内の研磨物質（Ｓ）の供給手段（９，２０）を用
いて供給されることを特徴とする装置。
【請求項４８】特定された目的のための、ここに実質的に開示され、図示
されたデバイス、装置および方法。