JP2003348863A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JP2003348863A
JP2003348863A JP2002150094A JP2002150094A JP2003348863A JP 2003348863 A JP2003348863 A JP 2003348863A JP 2002150094 A JP2002150094 A JP 2002150094A JP 2002150094 A JP2002150094 A JP 2002150094A JP 2003348863 A JP2003348863 A JP 2003348863A
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JP
Japan
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vibration
elastic body
vibration actuator
vibrator
preventing portion
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Application number
JP2002150094A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Sumitomo
美子 住友
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子(ステータ)の円周方向や揺れ方向に
おける精度の高い位置決めを可能とする。 【解決手段】 位置規制手段30は、ロータ12の櫛歯
12a間の少なくとも1つに挿入され、振動子11の回
転を防止する回転防止部31と、回転防止部31とは別
に設けられ、振動子11の内径に当接して、振動子11
の揺動を防止する、回転防止部31の両側に配置された
2つの揺動防止部32とからなり、内筒21の外周に、
等間隔で6個設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性体に振動を発
生させて、その弾性体に振動エネルギーを生じさせ、こ
の振動エネルギーを出力として取り出し駆動力を得る振
動アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータは、
ステータを支持する方法として、弾性体にフランジを設
け、その先端をホルダ等に接合する方法と、弾性体にフ
ランジを設けずに、ステータの、ロータとの摺動面と反
対側の面(電気機械変換素子の接合面側)に、フエルト
やゴム等を敷設し、加圧接触させる方法があった。後者
の方法をとる場合には、ステータが円周方向に回転する
のを防止する機構として、ステータの内周部に設けられ
た中筒等による別部品によって、突起を櫛歯間に突き出
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者の方法
は、前者の方法と比較し、ステータの円周方向や揺れ方
向における精度の高い位置決めをすることができず、過
渡応答、モータ特性の再現性等が悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明の課題は、振動子(ステータ)の円
周方向や揺れ方向における精度の高い位置決めを可能と
する振動アクチュエータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、摺動面側に複数の櫛歯を有する
弾性体及びその弾性体に接合されその弾性体に振動を発
生する電気機械変換素子を備える振動子と、前記弾性体
の摺動面に加圧接触して相対運動を行う相対運動部材
と、を含む振動アクチュエータにおいて、前記弾性体の
櫛歯間の少なくとも1つに挿入され、櫛歯間の寸法の9
0%以上の寸法であり、前記振動子の回転を防止する回
転防止部を設けたことを特徴とする振動アクチュエータ
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、前記回転防止部は、前記櫛歯
間の寸法の95%以下の寸法であることを特徴とする振
動アクチュエータである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載された振動アクチュエータにおいて、前記回転防
止部は、前記櫛歯間の底面から前記摺動面までの寸法の
30%以上及び/又は50%以下の寸法を占めることを
特徴とする振動アクチュエータである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、前記回転防止部は、前記櫛歯間の底面に接触しない
位置に設けられることを特徴とする振動アクチュエータ
である。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、前記回転防止部は、前記櫛歯間の摺動面から底面ま
での寸法に対して、摺動面から底面側へ35%以上離れ
た位置に設けられることを特徴とする振動アクチュエー
タである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおい
て、前記回転防止部は、円周方向に6箇所以上設けられ
ることを特徴とする振動アクチュエータである。
【0011】請求項7の発明は、弾性体及びその弾性体
に接合されその弾性体に振動を発生する電気機械変換素
子を備える振動子と、前記弾性体の摺動面に加圧接触し
て相対運動を行う相対運動部材と、を含む振動アクチュ
エータにおいて、前記振動子の内径又は外径に当接し
て、前記振動子の揺動を防止する揺動防止部を設けたこ
とを特徴とする振動アクチュエータである。
【0012】請求項8の発明は、摺動面側に複数の櫛歯
を有する弾性体及びその弾性体に接合されその弾性体に
振動を発生する電気機械変換素子を備える振動子と、前
記弾性体の摺動面に加圧接触して相対運動を行う相対運
動部材と、を含む振動アクチュエータにおいて、前記弾
性体の櫛歯間の少なくとも1つに挿入され、前記振動子
の回転を防止する回転防止部と、前記回転防止部とは別
に、前記振動子の内径又は外径に当接して、前記振動子
の揺動を防止する揺動防止部を設けたことを特徴とする
振動アクチュエータである。
【0013】請求項9の発明は、請求項7又請求項8に
記載された振動アクチュエータにおいて、前記揺動防止
部は、前記振動子との隙間がその振動子の内径又は外径
の当接する径の0.2%以下及び/又は0.1%以上で
あることを特徴とする振動アクチュエータである。
【0014】請求項10の発明は、請求項7から請求項
9までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにお
いて、前記揺動防止部は、加圧方向に所定の幅を有し、
断面突起形状であることを特徴とする振動アクチュエー
タである。
【0015】請求項11の発明は、請求項7から請求項
10までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータに
おいて、前記揺動防止部は、スラスト方向に対して、前
記振動子の中立面付近に設けられていることを特徴とす
る振動アクチュエータである。
【0016】請求項12の発明は、請求項7から請求項
11までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータに
おいて、前記揺動防止部は、円周方向に12箇所以上設
けることを特徴とする振動アクチュエータである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による振動アクチュエータの実施形態の
組み立て状態を示す断面図である。なお、以降の実施形
態は、振動アクチュエータとして、超音波の振動域を利
用した超音波モータを例にとって説明する。この振動ア
クチュエータ10は、振動子11とロータ17とを備
え、振動子11側を固定とし、ロータ(相対運動部材)
17側を回転駆動する形態となっている。そして、振動
子11の下側には、緩衝材14、加圧板15、加圧バネ
16が配置され、ロータ17の上側には、緩衝材18が
配置されている。
【0018】振動子11は、ステータ12と、ステータ
12に接合され、後述する電気エネルギーを機械エネル
ギーに変換する圧電素子や電歪素子等を例とした電気機
械変換素子(以下、圧電体と称する)13とから構成さ
れている。この振動体11には、進行波が発生するが、
本実施形態では、一例として、9波の進行波として説明
する。
【0019】ステータ12は、共振先鋭度が大きな金属
材料からなり、その形状は、円環形状となっている。こ
のステータ12は、圧電体13が接合される反対面に
は、溝を切った櫛歯12aが形成されており、先端面が
駆動面となり、ロータ17に加圧接触される。櫛歯12
aを形成する理由は、進行波の中立面をできる限り圧電
体13側に近づけることにより、駆動面の進行波の振幅
を増幅させるためである。
【0020】圧電体13は、円周方向に沿って2つの相
(A相、B相)に分かれており、各相においては、1/
2波長毎に分極が交互となった要素が並べられていて、
A相とB相との間には、1/4波長分間隔があくように
してある。
【0021】圧電体13の下には、緩衝材14、加圧板
15、加圧バネ16が配置されている。緩衝材14は、
圧電体13の下に配置されており、振動子11の振動を
加圧板15や加圧バネ16に伝えないようするための部
材であり、例えば、不織布、フェルトなどが使用されて
いる。加圧板15は、加圧バネ16の加圧を受けるため
の加圧力を伝達する部材である。この加圧バネ16は、
加圧板15の下に配置されていて、加圧力(矢印P参
照)を発生させる部材である。本実施形態では、加圧バ
ネ16を皿バネとしたが、皿バネでなくとも、コイルバ
ネやウェーブバネでもよい。
【0022】ロータ17は、アルミニウム等の軽金属か
らなり、摺動面の表面には、耐摩耗性向上のための表面
処理がなされている。このロータ17の上には、ロータ
17の縦方向の振動を吸収するために、ゴムなどの緩衝
材18が配置され、その上側が、ロータホルダ23で支
持されている。
【0023】この振動アクチュエータ10は、支持ユニ
ット20に組み込まれている。この支持ユニット20
は、円筒状の中筒21と、中筒21の外側下端部にネジ
嵌合により取り付けられた押さえ環22と、ロータ17
の上方を支持するロータホルダ23と、ロータ17とロ
ータホルダ23とを接合するテープ等の接合部材24等
とを備えている。また、中筒21の外周(円周等分6箇
所、図1では1カ所のみ図示)には、後述するステータ
12の位置を規制する位置規制手段30が設けられてい
る。
【0024】この支持ユニット20は、上述した構造に
よって、振動アクチュエータ10を組み込んだ一つのユ
ニットとして構成できるようになる。そして、ロータホ
ルダ23には、不図示の突起部(出力取り出し部)が設
けられており、その突起部から振動アクチュエータ10
の回転が外部へ出力されるようになっている。
【0025】図2、図3、図4は、本実施形態に係る振
動アクチュエータの位置規制手段(回転防止部と揺動防
止部)を示す図である。この位置規制手段30は、ロー
タ12の櫛歯12a間の少なくとも1つに挿入され、振
動子11の回転を防止する回転防止部31と、回転防止
部31とは別に設けられ、振動子11の内径に当接し
て、振動子11の揺動を防止する、回転防止部31の両
側に配置された2つの揺動防止部32とからなり、上述
した内筒21の外周に、等間隔で複数個(この実施形態
では6個)設けられている(図2参照)。また、揺動防
止部32は、図4に示すように、加圧方向(図1矢印P
参照)に所定の幅を有しその方向に線接触していて、図
3に示すように、断面突起形状である。このため、過剰
な規制をすることなく、揺れに対して、有効に位置規制
ができる。
【0026】(回転防止部)図5は、本実施形態に係る
振動アクチュエータの回転防止部の寸法関係を示す図で
ある。図5に示すように、回転防止部31の高さ(スラ
スト方向の寸法)をa,櫛歯12aの高さをb,櫛歯1
2a間の寸法をc,回転防止部31の幅をd,櫛歯12
aの先端(摺動面)から回転防止部31の上端までの距
離をeとする。
【0027】回転防止部31は、ステータ12の回転方
向と揺れに対する位置決め効果を主に持たせる部材であ
る。ただし、この回転防止部31は、ステータ12を過
剰拘束し、ステータ12の振動を減衰させ、効率を低下
させないように、位置決めするための範囲、位置等が選
択されている。
【0028】図6は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータの回転防止部の幅dの櫛歯間寸法cに対する割合
(θ方向)と起動回転数の関係を示すグラフである。回
転防止部31は、ステータ12の回転方向と揺れに対す
る位置決め効果を強く持たせるために、その幅(突起
幅)の寸法dが、ステータ12の櫛歯12a間の寸法c
に占めるの割合を大きく(90%以上)することが好ま
しい。図6に示すように、回転防止部31の幅dが周方
向の櫛歯間の寸法cの90%以上で支持規制を厳しくす
ることにより、ステータ12のガタを少なくすることが
でき、起動回転数を小さくすることができることがわか
る。ただし、回転防止部31は、過剰に大きくすると、
ステータ12を過剰拘束するため、ステータ12から生
じる振動エネルギーを減衰させ、モータ効率を低下(入
力電流の増加)させるため、ステータ12の支持拘束に
よる振動減衰を少なくし、かつ、ステータ12を安定的
に支持するため、その幅(突起幅)は、95%以下とす
ることが望ましい。また、回転防止部31は、6個設け
られており、櫛歯12aも加工誤差があるので、5%程
度のガタがあることによって、振動が安定して好まし
い。
【0029】図7は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータの回転防止部の高さaの櫛歯の高さbに対する割合
とボトム電流(駆動最小電流)との関係を示すグラフで
ある。回転防止部31は、特に、ステータ12の揺れ防
止のために、その高さaが櫛歯12aの高さ(底面から
摺動面の寸法)bに対する割合(a/b)が、30%以
上が望ましい。一方、図7に示すように、50%を超え
るとステータの振動を抑制してしまい、ボトム電流値が
上昇し、効率が低下するので、a/bは、50%以下で
あることが望ましい。
【0030】図8は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータの回転防止部の上端位置eの櫛歯のスラスト方向の
寸法(高さ)bに対する割合とボトム電流との関係を示
すグラフである。回転防止部31は、櫛歯12aのスラ
スト方向の寸法(高さ)bに対して、35%以内に設け
ないことが好ましい。櫛歯12aの上端面(摺動面)か
ら回転防止部31の上端面までの寸法eが、櫛歯12a
のスラスト方向の寸法(高さ)bに対して、35%以上
であるということである。この理由は、回転防止部31
が35%以内に設けられると、櫛歯12aの振動振幅が
最も大きい駆動力伝達部となる摺動面付近を拘束をして
しまい、振動減衰を起こし、駆動効率の低下を招くから
である。
【0031】また、回転防止部31は、ステータ12の
櫛歯の底面に接触させないことが好ましい。回転防止部
31は、ステータ12の櫛歯12a間の底面に接触させ
ないことによって、別部位の加圧機構により、加圧力
が、ステータ12に均等かつ安定的にかかるようにする
ことができる。ここで、加工等の公差により、ステータ
12を正確に位置決めするには、限度があるため、回転
防止部31の数を増す(6箇所以上)ことにより、より
位置決めを正確に行うことができる。
【0032】(揺動防止部)揺動防止部32は、ステー
タ12の櫛歯12a内に設ける回転防止部31とは別
に、ステータ12の揺れに対する位置決め効果をより効
率的に持たせるため、ステータ12の内径に当接するよ
うに設けられた部材である。ただし、ステータ12を過
剰拘束し、ステータ12の振動を減衰させ、効果を低下
させないように、位置決めするための範囲、位置等が選
択されている。
【0033】揺動防止部32は、主に、ステータ12の
回転方向のガタ規制を目的とし、ステータ12の櫛歯1
2a内に設けられた回転防止部31とは別に、回転防止
部31の両側2箇所に、ステータ12の内径側に当接す
るように設けることによって、さらに、揺れに対する位
置決め効果を強く持たせることができる。
【0034】図9は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータの揺動防止部の外径とステータ内径の幅の、ステー
タ内径に対する割合と起動回転数との関係を示すグラフ
である。この揺動防止部32は、その外径とステータ1
2の内径の幅(隙間δ)を、ステータ12の内径rの2
%以下にすることによって、ステータ12のガタ(揺
れ)を小さくして、起動回転数を小さくすることができ
る。また、高速駆動時にステータ12が揺れることによ
る回転ムラや、異音の発生を極力防止することができ
る。ただし、揺動防止部32は、ステータ12を過剰に
拘束することによって、振動を抑制してしまい、モータ
性能を低下させてしまうため、1%以上の隙間をもたせ
ることが好ましい。
【0035】なお、ステータ12は、櫛歯12aのエッ
ジに、加工によりバリが内径側に突出しいる場合がある
ため、組立てを考慮し、揺動防止部32の幅を櫛歯幅よ
り小さく(90%以内)、かつ、断面突起形状とするこ
とが好ましい。組立てだけでなく、揺動防止部32は
が、ステータ12のバリ部分を避けた位置にあることに
より、ステータ12が傾斜した状態で、支持されること
を防ぐ効果もある。
【0036】揺動防止部32は、スラスト方向に対し
て、ステータ12の櫛歯12aでは無く、ステータ12
のベース部に設けることが好ましい。つまり、ステータ
12の過剰拘束を避け、本来の振動エネルギーを有効に
生かしつつ、かつ、ステータ12の揺れを防止し、支持
する効果として、振幅の大きい櫛歯12の頭(摺動面)
から、より離れた位置で規制することが好ましい。この
ため、例えば、揺動防止部32は、スラスト方向に対し
て、振動子11の中立面付近に設けられていることが好
ましい。ただし、この場合に、揺動防止部32は、振動
源となる圧電体13、及び、ステータ12と圧電体13
の接着面に接触させないことが必要である。
【0037】しかし、実際には、加工時の公差によりス
テータを正確に位置決めするには限度があるため、揺動
防止部32は、数を増す(12箇所以上)ことにより、
より位置決めを正確に行うことが望ましい。
【0038】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。 (1)回転防止部31、揺動防止部32は、内筒21に
直接設ける例で説明したが、別の環状部材で設けるよう
にしてもよい。 (2)揺動防止部32は、振動子11の内径に当接する
例で説明したが、振動子11の外径に当接するようにし
てもよい。 (3)揺動防止部32は、半円柱の母線で支持する例で
説明したが、半球状にして、点で支持してもよいし、あ
る程度の面積を持つ部分で支持してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によりれ
ば、回転防止部を設け、弾性体(ステータ)の回転方向
と、揺れに対する位置決め効果を強く持たせることによ
り、弾性体の精度の高い支持を実現させ、過渡応答、再
現性等をよくすることが可能となった。
【0040】また、揺動防止部を設け、弾性体の揺れに
対する位置決め効果を強く持たせることにより、その弾
性体の精度の高い支持を実現させ、過渡応答、再現性等
をよくすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動アクチュエータの実施形態の
組み立て状態を示す断面図である。
【図2】本実施形態に係る振動アクチュエータの位置規
制手段(回転防止部と揺動防止部)を示す図である。
【図3】本実施形態に係る振動アクチュエータの位置規
制手段(回転防止部と揺動防止部)を示す図(図2のII
I 部の拡大図)である。
【図4】本実施形態に係る振動アクチュエータの位置規
制手段(回転防止部と揺動防止部)を示す図(図3のI
V−IV断面図)である。
【図5】本実施形態に係る振動アクチュエータの回転防
止部の寸法関係を示す図である。
【図6】本実施形態に係る振動アクチュエータの回転防
止部の幅dの櫛歯間寸法cに対する割合(θ方向)と起
動回転数の関係を示すグラフである。
【図7】本実施形態に係る振動アクチュエータの回転防
止部の高さaの櫛歯の高さbに対する割合とボトム電流
との関係を示すグラフである。
【図8】本実施形態に係る振動アクチュエータの回転防
止部の上端位置eの櫛歯のスラスト方向の寸法(高さ)
bに対する割合とボトム電流との関係を示すグラフであ
る。
【図9】本実施形態に係る振動アクチュエータの揺動防
止部の外径とステータ内径の幅の、ステータ内径に対す
る割合と起動回転数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 振動アクチュエータ 11 振動子 12 ステータ 12a 櫛歯 13 圧電体 14 緩衝材 15 加圧板 16 加圧バネ 17 ロータ 18 緩衝材 20 支持ユニット 21 中筒 22 押さえ環 23 ロータホルダ 24 接合部材 30 位置規制手段 31 回転防止部 32 揺動防止部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動面側に複数の櫛歯を有する弾性体及
    びその弾性体に接合されその弾性体に振動を発生する電
    気機械変換素子を備える振動子と、 前記弾性体の摺動面に加圧接触して相対運動を行う相対
    運動部材と、を含む振動アクチュエータにおいて、 前記弾性体の櫛歯間の少なくとも1つに挿入され、櫛歯
    間の寸法の90%以上の寸法であり、前記振動子の回転
    を防止する回転防止部を設けたことを特徴とする振動ア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
    おいて、 前記回転防止部は、前記櫛歯間の寸法の95%以下の寸
    法であることを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された振動
    アクチュエータにおいて、 前記回転防止部は、前記櫛歯間の底面から前記摺動面ま
    での寸法の30%以上及び/又は50%以下の寸法を占
    めることを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記回転防止部は、前記櫛歯間の底面に接触しない位置
    に設けられることを特徴とする振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記回転防止部は、前記櫛歯間の摺動面から底面までの
    寸法に対して、摺動面から底面側へ35%以上離れた位
    置に設けられることを特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記回転防止部は、円周方向に6箇所以上設けられるこ
    とを特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 弾性体及びその弾性体に接合されその弾
    性体に振動を発生する電気機械変換素子を備える振動子
    と、 前記弾性体の摺動面に加圧接触して相対運動を行う相対
    運動部材と、を含む振動アクチュエータにおいて、 前記振動子の内径又は外径に当接して、前記振動子の揺
    動を防止する揺動防止部を設けたことを特徴とする振動
    アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 摺動面側に複数の櫛歯を有する弾性体及
    びその弾性体に接合されその弾性体に振動を発生する電
    気機械変換素子を備える振動子と、 前記弾性体の摺動面に加圧接触して相対運動を行う相対
    運動部材と、 を含む振動アクチュエータにおいて、 前記弾性体の櫛歯間の少なくとも1つに挿入され、前記
    振動子の回転を防止する回転防止部と、 前記回転防止部とは別に、前記振動子の内径又は外径に
    当接して、前記振動子の揺動を防止する揺動防止部を設
    けたことを特徴とする振動アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項7又請求項8に記載された振動ア
    クチュエータにおいて、 前記揺動防止部は、前記振動子との隙間がその振動子の
    内径又は外径の当接する径の0.2%以下及び/又は
    0.1%以上であることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項7から請求項9までのいずれか
    1項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記揺動防止部は、加圧方向に所定の幅を有し、断面突
    起形状であることを特徴とする振動アクチュエータ。
  11. 【請求項11】 請求項7から請求項10までのいずれ
    か1項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記揺動防止部は、スラスト方向に対して、前記振動子
    の中立面付近に設けられていることを特徴とする振動ア
    クチュエータ。
  12. 【請求項12】 請求項7から請求項11までのいずれ
    か1項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記揺動防止部は、円周方向に12箇所以上設けること
    を特徴とする振動アクチュエータ。
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