JP2003348604A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法

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JP2003348604A
JP2003348604A JP2002154407A JP2002154407A JP2003348604A JP 2003348604 A JP2003348604 A JP 2003348604A JP 2002154407 A JP2002154407 A JP 2002154407A JP 2002154407 A JP2002154407 A JP 2002154407A JP 2003348604 A JP2003348604 A JP 2003348604A
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JP2002154407A
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Yasushi Kodama
裕史 児玉
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像素子の撮像面における複数の領域からの
出力画像データ同士においてシェーディングが不均一で
あっても、良好な画像が得られるようにする。 【解決手段】 撮像面となる受光面に複数の画素がマト
リクス状に配置されているC−MOSイメージセンサ1
と、前記撮像面を複数の撮像領域に分割し、処理対象画
素が存在する領域が複数の前記撮像領域のうちの何れで
あるかを判別する制御部3と、複数の前記撮像領域毎に
設定される補正値を有し、処理対象画素が存在する撮像
領域の補正値を使用して、処理対象画素の画像データに
対してシェーディング補正を行うシェーディング補正部
8および輝度シェーディング補正部10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素がマト
リクス状に配置された撮像素子から出力された画像デー
タに対してシェーディング補正を行う撮像装置および撮
像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタルカメラ装置では、電荷結
合素子(CCD:Charge Coupled Device)やC−MOSイ
メージセンサ等、複数の画素がマトリクス状に配置され
た撮像素子を備え、その前段に、像を撮像素子の撮像面
(受光面)に結像させるためのレンズが配置されてい
る。撮像素子の出力は、AGCアンプによりアナログ増
幅され、A/D変換器によりデジタルデータに変換さ
れ、後段の回路により信号処理が施される。
【0003】上記レンズを通過した光束による撮像面で
の照度は、撮像面の中央部で最も明るく、周辺部に近づ
くにつれて徐々に低くなり、一般にレンズの光軸と入射
光がなす角のcosの4乗に比例する。また、CCDの
場合は、垂直方向については、垂直転送CCDにより信
号電荷が転送されている時間に比例して暗電流が加算さ
れるため、垂直方向の輝度の緩やかな変化、即ち垂直方
向のシェーディングとなる。また、水平方向について
は、信号電荷が水平転送CCD内を転送されている時間
に比例して暗電流が蓄積されるため、水平方向の緩やか
な輝度の変化、即ち水平方向のシェーディングとなる。
【0004】従来、これらレンズによる撮像面周辺部で
の光量低下や撮像素子の暗電流による滑らかな輝度変化
を伴うシェーディングは、次のようにして補正されてい
る。即ち、レンズによる撮像面周辺部での光量低下によ
るシェーディングは、撮像素子のアナログ出力あるいは
A/D変換後の後段処理の途中において、1水平期間の
内、両端(左右)にて増幅、中央にてゲイン0となり、
かつ1垂直期間の上下にて増幅、中央にてゲイン0とな
るような増幅手段を設けることによって補正されてい
る。また、暗電流によるシェーディングは、前記増幅手
段において、上下左右の増幅量を変えることによって補
正されている。
【0005】例えば、特開平3−262281号公報に
開示されているシェーディング補正回路では、撮像素子
の出力そのものに加算または乗算する構成において、遮
光時に黒シェーディング補正データを取得し、均一光量
入射時に白シェーディング補正データを取得し、それぞ
れを補正データとして記憶し、実際の撮像時にこの記憶
されている補正データを読み出すことにより、黒シェー
ディング補正や白シェーディング補正の確実な実行を可
能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、デジタルカメラ
装置では、一般に、エネルギーが大きく人の目には認識
できない赤外領域の光をカットするために、赤外カット
フィルタがレンズと撮像素子との間に設けられている。
したがって、このようなデジタルカメラ装置では、上述
した、レンズによる撮像素子周辺部での光量低下や電荷
結合素子の暗電流による一定方向に滑らかな輝度変化を
伴うシェーディングの他に、入射光が赤外カットフィル
タにより生じる色の変化を伴うシェーディングが生じ
る。
【0007】具体的には、入射光は、赤外カットフィル
タを通過する際に、撮像素子周辺部において、しぼりの
中心から斜めに赤外カットフィルタに入射する。このた
め、入射光が赤外カットフィルタ内を通過する場合の距
離(光路長)が長くなり、入射光に含まれる波長のうち
赤色に見える長波長成分がより多く減衰し、輝度の低下
および赤の補色であるシアン色を帯びるといった現象が
発生する。
【0008】この撮像素子周辺部での光量低下と色つき
の程度は、入射光が赤外カットフィルタ内を通過する場
合の距離(光路長)によって異なる。このため、赤外カ
ットフィルタの厚みむらが生じた場合、輝度むらやシア
ン色が付く色むらとして観測される。
【0009】例えば撮像素子における撮像面の4隅のう
ち、左上のみ赤外カットフィルタの厚みが厚い方向にば
らついた場合、左上の撮像出力は他の3隅と比較して、
輝度がやや低く、かつ左上においてのみ薄いシアン色が
目立つといった現象が起こる。また、赤外カットフィル
タが長波長のみを減衰させる特徴があることから、色温
度が高い光源で照明された物体を撮影した場合には、光
源に長波長成分が少ないことより、赤外カットフィルタ
による色つき現象が顕著に現れる。
【0010】上記のように、撮像素子からの出力画像に
生じるシェーディングは、撮像素子の撮像面における複
数の領域、例えば4隅からの画像データにおいて均一で
はなく、それらに対して一律にシェーディング補正を行
った場合には良好な画像を得ることができない。そし
て、このような問題は上記従来の構成では解消すること
ができない。
【0011】したがって、本発明は、撮像素子の撮像面
における複数の領域からの出力画像データ同士において
シェーディングが不均一であっても、良好な画像を得る
ことができる撮像装置および撮像方法の提供を目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の撮像装置は、撮像面となる受光面に複数
の画素がマトリクス状に配置されている撮像素子、例え
ばC−MOSイメージセンサと、前記撮像面を複数の撮
像領域に分割し、処理対象画素が存在する領域が複数の
前記撮像領域のうちの何れであるかを判別する領域判別
手段と、複数の前記撮像領域毎に設定される補正値を有
し、処理対象画素が存在する撮像領域の補正値を使用し
て、処理対象画素の画像データに対してシェーディング
補正を行うシェーディング補正手段とを備えていること
を特徴としている。
【0013】また、本発明の撮像方法は、撮像面となる
受光面に複数の画素がマトリクス状に配置されている撮
像素子、例えばC−MOSイメージセンサを使用し、前
記撮像素子の前記撮像面を複数の撮像領域に分割し、処
理対象画素が存在する領域が複数の前記撮像領域のうち
の何れであるかを判別するステップと、複数の前記撮像
領域毎に設定される補正値のうちから、処理対象画素が
存在する撮像領域の補正値を使用し、処理対象画素の画
像データに対してシェーディング補正を行うステップと
を備えていることを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、撮像素子の撮像面が
複数の撮像領域に分割され、処理対象画素が存在する領
域が複数の撮像領域のうちの何れであるかが判別され
る。そして、複数の撮像領域毎に設定される補正値のう
ちから、処理対象画素が存在する撮像領域の補正値を使
用して、処理対象画素の画像データに対してシェーディ
ング補正が行われる。
【0015】このように、シェーディング補正において
は、上記のように、処理対象画素が存在する撮像領域の
補正値を使用してシェーディング補正が行われるので、
撮像素子の撮像面における複数の撮像領域からの画像デ
ータ同士においてシェーディングが均一でない場合であ
っても、良好な画像を得ることができる。
【0016】上記の撮像装置において、前記撮像領域毎
の補正値は、さらに各色の画像データ毎に設定される構
成としてもよい。
【0017】上記の構成によれば、各色の画像データに
対して適切にシェーディング補正を行うことができる。
【0018】上記の撮像装置は、前記撮像素子の出力か
ら輝度成分を得る輝度成分取得手段を備え、前記撮像領
域毎の補正値が輝度を補正するためのものであり、前記
シェーディング補正手段が、輝度の前記補正値に基づい
て前記輝度成分を補正する構成としてもよい。
【0019】上記の構成によれば、画像データの輝度成
分に対しても適切にシェーディング補正を行うことがで
きる。
【0020】上記の撮像装置において、複数の前記撮像
領域は、前記撮像面の中心を通る分割線にて前記撮像面
を4個の矩形領域に分割して形成されたものであり、前
記補正値は、前記撮像面の中心から前記処理対象画素ま
での距離に応じて設定される構成としてもよい。
【0021】上記の構成によれば、撮像素子の撮像面の
中心から処理対象画素までの距離に対応した補正値に基
づき、即ち撮像面の中心からの距離に応じて生じる色む
らの度合いや輝度変化の度合いに応じて、処理対象画素
のシェーディング補正を適切に行うことができる。
【0022】上記の撮像装置は、複数の前記撮像領域
が、前記撮像面の中心を通る分割線にて前記撮像面が分
割されることにより形成され、前記補正値は、前記撮像
面の中心から前記処理対象画素までの距離に応じて設定
され、各色の画像データ毎に設定される前記撮像領域毎
の補正値が、前記撮像面の中心から所定距離までの補正
値が各色で共通のものとなっている構成としてもよい。
【0023】輝度むらおよび色むらは、撮像素子の撮像
面の中心から一定の距離まではさほど大きくなく、周辺
部に近づくに従って大きくなる。したがって、撮像面の
中心から一定の距離までの各色、例えばRGBの画像デ
ータについての補正値は共通化することができる。これ
により、補正値の記録に要する記録領域の容量を小さく
することができる。
【0024】上記の撮像装置は、画像データの白色成分
を抽出し、画像の白い部分が白く出力されるように画像
データのR画素ゲインおよびB画素ゲインを制御するホ
ワイトバランス制御手段をさらに備え、前記シェーディ
ング補正手段が、R画素ゲインとB画素ゲインの比に応
じて、RGBの各色の画像データに対する前記補正値を
制御する補正値制御部を備えている構成としてもよい。
【0025】上記の構成によれば、物体を照明する光源
の色温度に合わせて、シェーディング補正のための補正
値、即ちシェーディング補正の度合いを適切に制御する
ことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1から
図6に基づいて以下に説明する。本発明の実施の一形態
のデジタルカメラ装置は、図1に示すように、C−MO
Sイメージセンサ1、AGCアンプ2、制御部3、A/
D変換器4、データ処理部5、画素補間部6、階調補正
部7、シェーディング補正部(領域判別手段、シェーデ
ィング補正手段)8、RGB/YUV変換部9、輝度シ
ェーディング補正部10、Cアンプ11、エッジ強調部
12、画像縮小部13、メモリコントローラ14、ホス
トインタフェース15、外部コネクタ16、フレームメ
モリ17、クロックジェネレータ18、EE−PROM
19(電気的に書き込み消去可能なROM)、レンズ2
0および赤外カットフィルタ21を備えている。
【0027】C−MOSイメージセンサ1は、複数の画
素がマトリクス状に配置された撮像素子である。レンズ
20を通過した入射光は、赤外カットフィルタ21で長
波長成分が減衰された後、C−MOSイメージセンサ1
によって光電変換される。
【0028】AGCアンプ2は、C−MOSイメージセ
ンサ1での光電変換により得られたアナログの映像信号
を増幅する。このAGCアンプ2は、モニタの画面上に
おいて表示画像が適切な明るさとなるように、制御部3
によりゲインが制御される。
【0029】制御部3は例えばマイクロコンピュータか
らなり、デジタルカメラ装置のシステム全体の動作を制
御する。この制御部3では、入力された画像データの輝
度平均値(Y)、色信号平均値(I、Q)に基づいて露
出自動調整、ホワイトバランス自動調整を行う。また、
制御部3に直結されたEE−PROM19から、後述す
るシェーディング補正データを含めた各種制御データを
読み出し、それらを各信号処理部に設定する役目も担
う。
【0030】A/D変換器4はAGCアンプ2で増幅さ
れたアナログの映像信号をデジタル値に変換する。
【0031】データ処理部5は、OBオフセットクラン
プ部5a、YIQ値積算部5bおよびホワイトバランス
アンプ部5c等を備えている。OBオフセットクランプ
部5aは、A/D変換器4から入力された画像データに
対して黒レベルの再生を行う。YIQ値積算部5bは、
自動露光制御に用いる輝度信号Yの積算値計算を行うと
ともに、画像データの白成分を抽出し、画像データ上の
白い部分が白く出力されるようにR画素ゲインおよびB
画素ゲインを制御するホワイトバランス処理を行うため
のI値積算およびQ値積算を行う。ホワイトバランスア
ンプ部5cは、YIQ値積算部5bから得られるIQ積
算値に基づき、制御部3によって算出されたR画素ゲイ
ンおよびB画素ゲインを映像信号に乗算する。
【0032】画素補間部6では、入力された画素データ
に対して不足する色の画素データを補間する。即ち、C
−MOSイメージセンサ1上には、1画素につき1色の
カラーフィルタが対応して設けられている。したがっ
て、前段のデータ処理部5までは、C−MOSイメージ
センサ1からの、Rカラーフィルタに対応する画素出力
(画素データ)、Gカラーフィルタに対応する画素出力
(画素データ)、Bカラーフィルタに対応する画素出力
(画素データ)をそれぞれ[R]、[G]、[B]とすると、あ
る水平ラインでは、[R]、[G]、[R]、[G]、[R]、[G]、
[R]、[G]、……また、その次の水平ラインでは、[G]、
[B]、[G]、[B]、[G]、[B]、[G]、[B]、……というよう
に、1色のカラーフィルタを通過した光による光電変換
結果(1色の画素データ)が順次出力されている。そこ
で、画素補間部6では、各画素データについてRGBの
うちの不足する2色の画素データを周囲の画素(画素デ
ータ)に基づいて補い、1画素につきRGB3色の画素
データの組を生成する。
【0033】階調補正部7は、RGBの各画像データに
対応する階調補正部7R、7G、7Bを有し、これら階
調補正部7R、7G、7BによりRGBの各画像データ
それぞれについて階調を補正し、明るくコントラストの
良い画像を作り出す。例えば入力データに対し、中間調
を増幅するような補正曲線を与えることにより、画像の
画素値分布の最大値と最小値は変化させずに全体的に明
るい出力画像を得ることが可能である。
【0034】シェーディング補正部8は、RGBの各画
像データに対応するシェーディング補正部8R、8G、
8Bを有し、これらシェーディング補正部8R、8G、
8BによりRGBの各画像データそれぞれについてシェ
ーディング補正が可能となっている。また、このシェー
ディング補正により、赤外カットフィルタ21により赤
成分が減衰することによって生じる画像の周辺部色むら
や輝度低下等を補正する。
【0035】シェーディング補正部8は、シェーディン
グ補正処理において、図3に示すように、C−MOSイ
メージセンサ1の撮像面(受光面)を、撮像面の中心O
を通り同図の上下左右方向に延びる分割線により、矩形
領域A〜Dに分割する。そして、シェーディング補正処
理する注目画素P(処理対象画素)が上記矩形領域A〜
Dのどの領域に存在するかを判別し、後述のように、注
目画素Pが存在する各矩形領域A〜Dに対応した補正係
数を使用してシェーディング補正を行う。注目画素Pの
座標データは、クロックジェネレータ18から出力され
る垂直同期信号、水平同期信号およびAD変換クロック
等から算出される。
【0036】なお、図3においては、各矩形領域A〜D
の対角線、即ち中心Oから注目画素Pまでの距離dの最
大値をdm、距離dに対応するシェーディング補正デー
タを共有する距離をdh、撮像面の水平サイズをwx、
垂直サイズをwyとして示している。
【0037】RGB/YUV変換部9は、RGBの画素
データを輝度信号(Y)と色信号(U、V)とに変換す
る。これにより、メモリコントローラ14が、色成分を
圧縮して画像データをフレームメモリ17に格納する処
理、並びに輝度シェーディング補正部10、Cアンプ1
1およびエッジ強調部12における下記の各処理が可能
となる。
【0038】輝度シェーディング補正部10は、RGB
/YUV変換部9から入力した輝度信号に対してシェー
ディング補正を施し、レンズ20が持つ基本的な周辺光
量の低下を補正する。このために、輝度シェーディング
補正部10は、図6に示すように、前記注目画素Pの撮
像面の中心Oからの距離dに応じて補正量、即ち輝度補
正係数が設定された輝度補正係数テーブルを備えてお
り、注目画素Pに対して上記距離dに応じた補正量にて
補正を行う。
【0039】上記輝度シェーディング補正部10は、各
色のシェーディング補正部8R、8G、8Bと同様、前
記矩形領域A〜Dごとに設けられている。なお、シェー
ディング補正部8R、8G、8Bの場合と同様、輝度シ
ェーディング補正部10は、矩形領域A〜D毎に設ける
ことなく、補正テーブルのみ各矩形領域A〜D毎に設定
する構成であってもよい。
【0040】図6に示す補正曲線では、撮像面の中心O
に近い注目画素Pに対しては補正が施されず、中心Oか
らある程度離れた注目画素Pに対しては、撮像面の周辺
部に近いものほど大きい補正量にて補正されること、即
ち輝度が増幅されることを示している。
【0041】Cアンプ11は、RGB/YUV変換部9
から入力した色信号に対して色の濃さを調節する。エッ
ジ強調部12は、輝度シェーディング補正部10から入
力した輝度信号に対して、画像のくっきり感を強調する
ためのエッジ強調処理を施す。
【0042】画像縮小部13は、任意の画像サイズを得
るために画像サイズの縮小処理を行う。例えば、VGA
(640×480ピクセル)のC−MOSイメージセン
サ1を使用している場合に、ホスト装置(パソコンやP
DA等)対してQVGA(320×240ピクセル)を
供給したい場合、画像縮小部13は、制御部3からの指
令に基づいて、画像サイズを縦横それぞれ1/2に縮小
する。
【0043】メモリコントローラ14は、画像縮小部1
3から入力された画像データをフレームメモリ17へ格
納する。また、外部コネクタ16に接続されたパーソナ
ルコンピュータやPDA等のホスト装置からホストイン
タフェース15を介して与えられる画像読み出しコマン
ドに応じて、上記画像データをフレームメモリ17から
読み出し、ホストインタフェース15に転送する等の動
作を行う。
【0044】ホストインタフェース15は、上述のとお
りホスト装置からの要求に応じて、メモリコントローラ
14と協働して画像データをホスト装置へ転送する。ま
た、ホスト装置から、信号処理に用いるパラメータを制
御部3を介してEE−PROM19に書き込む際にも使
用される。
【0045】クロックジェネレータ18は、水平同期信
号、垂直同期信号およびAD変換ドットクロック等を生
成する。
【0046】EE−PROM19は、シェーディング補
正部8でのシェーディング補正のためのデータを含む各
種制御データを格納している。なお、EE−PROM1
9に格納されている設定値(データ)は、パーソナルコ
ンピュータあるいはPDA等のホスト装置から外部コネ
クタ16、ホストインタフェース15および制御部3を
介して書き換え可能であり、使用するC−MOSイメー
ジセンサ1に応じてチューニングすることができる。
【0047】上記のシェーディング補正部8R、8G、
8Bのうち、例えばシェーディング補正部8Rは図2に
示す構成を有している。なお、他のシェーディング補正
部8G、8Bも同様の構成であるので、それらについて
は記載を省略している。
【0048】また、図2に示すシェーディング補正部8
Rは、前記の矩形領域Aに存在する画素データの処理に
対応するものであり、他の矩形領域B〜Dに存在する画
素データの処理に対応するシェーディング補正部8Rも
それぞれ設けられている。この点は他のシェーディング
補正部8G、8Bについても同様である。あるいは、各
テーブルを矩形領域A〜D毎に用意し、図2に示した各
回路は矩形領域A〜Dについて共用するものであっても
よい。
【0049】シェーディング補正部8Rは、距離計算部
8Ra、R画素データ補正部8Rb、ゲインR/B計算
部8Rc、ホワイトバランス(WB)補正部8Rdおよ
び乗算部8Re〜8Rgを備えている。
【0050】距離計算部8Raは、図3に示すように、
クロックジェネレータ18から供給される水平同期信
号、垂直同期信号、A/Dクロック等から計算される座
標データに基づいて、注目画素PについてのC−MOS
イメージセンサ1の撮像面の中心からの距離dを計算す
る。
【0051】R画素データ補正部8RbはR補正係数テ
ーブルを備えている。このR補正係数テーブルの補正デ
ータは、Rのカラーフィルタが設けられている画素のデ
ータに使用されるものであり、図4(a)に示す補正曲
線を形成している。この補正曲線によれば、C−MOS
イメージセンサ1の撮像面の中心Oから離れた、矩形領
域Aの周辺部に近づくに連れてR成分を増強するような
補正が施される。
【0052】また、図4(b)、図4(c)は、それぞ
れ、G画素データ補正部が備えるG補正係数テーブルに
設定されている補正曲線(Gのカラーフィルタが設けら
れている画素のデータに使用されるもの)、B画素デー
タ補正部が備えるB補正係数テーブルに設定されている
補正曲線(Bのカラーフィルタが設けられている画素の
データに使用されるもの)を示している。図4(b)お
よび図4(c)の補正曲線では、撮像面の中心Oから離
れた、矩形領域Aの周辺部に近づくに連れてG成分およ
びB成分が減衰するような補正が施される。
【0053】上記の補正曲線(補正データ)は、上記距
離dに対応した注目画素Pの補正量を示すものである。
したがって、例えばR画素データ補正部8Rbは、R画
像データにおける、上記距離dに対応した注目画素Pの
補正量をR補正係数テーブルから読み出して出力する。
【0054】ゲインR/B計算部(補正値制御部)8R
cは、データ処理部5のホワイトバランスアンプ部5c
に設定される(制御部3により設定される)Rアンプゲ
インおよびBアンプゲインを入力とし、光源色が青い光
と赤い光との何れであるかを判断するためゲインR/ゲ
インBを計算する。
【0055】ホワイトバランス補正部(補正値制御部)
8Rdは、ホワイトバランス補正係数テーブルを備えて
いる。このホワイトバランス補正係数テーブルは、図5
に示すように、ゲインR/ゲインBとホワイトバランス
補正係数との対応関係を設定したものである。図5のグ
ラフは、物体(被写体)が色温度の高い光源によって照
明されている場合に、補正効果を大きくすることを示し
ている。したがって、例えばホワイトバランス補正部8
Rdは、ゲインR/B計算部8Rcから入力したゲイン
R/ゲインBの値に対応するホワイトバランス補正係数
をホワイトバランス補正係数テーブルから読み出して出
力する。
【0056】乗算部(補正値制御部)8Reは、R画素
データ補正部8Rbから出力されるR補正係数とホワイ
トバランス補正部8Rdから出力されるホワイトバラン
ス補正係数とを乗算する。乗算部8Rfは乗算部8Re
の出力と全体補正係数とを乗算する。さらに、乗算部8
Rgは階調補正部7Rの出力に乗算部8Rfの出力を乗
算する。
【0057】上記乗算部8Rfでの全体補正係数を使用
した処理は、シェーディング補正の強弱を設定すること
を目的として行われる。例えば、シェーディング補正を
過度に行った場合、画像の4隅が明るくなり過ぎ、画像
が不自然なものになる。一方、シェーディング補正が不
足すると、画像を4分割して矩形領域A〜Dに補正係数
を設定することによる効果が得られなくなる。したがっ
て、全体補正係数にてシェーディング補正の強度を調整
することにより、過不足がなく、矩形領域A〜Dに補正
係数を設定することによる効果が確実に得られる状態で
のシェーディング補正が可能となる。
【0058】なお、上記全体補正係数は、例えば、制御
部3によりカメラDSP内のレジスタに設定され、乗算
部8Rfがそのレジスタが保持する全体補正係数を参照
するようにしてもよい。
【0059】上記の構成において、デジタルカメラ装置
の動作をシェーディング補正部8の動作を中心に、以下
に説明する。
【0060】被写体からの光はレンズ20および赤外カ
ットフィルタ21を介してC−MOSイメージセンサ1
に入射し、アナログの画像信号に変換される。この画像
信号は、A/D変換器4によりデジタルの画像データに
変換され、データ処理部5を経由し、画素補間部6で適
宜画素データが補間され、階調補正部7の階調補正部7
R、7G、7BによりRGBの各画像データ別に階調が
補正される。その後、階調補正部7を経た画像データに
対しては、シェーディング補正部8のシェーディング補
正部8R、8G、8BによりRGBの各画像データ別に
シェーディング補正が行われる。
【0061】例えば、矩形領域Aに存在するR画像デー
タにおいて、図3に示すように、C−MOSイメージセ
ンサ1における撮像面の中心Oからの距離dの注目画素
Pに対して、図2に示すシェーディング補正部8Rでは
以下のようにしてシェーディング補正が行われる。
【0062】距離計算部8Raでは、注目画素Pについ
ての座標データが入力されると、撮像面の中心Oからの
距離dを計算し、その結果をR画素データ補正部8Rb
に出力する。
【0063】R画素データ補正部8Rbでは、R補正係
数テーブルを参照し、距離計算部8Raから与えられた
距離dに対応した補正量、即ちシェーディング補正係数
を乗算部8Reに出力する。このシェーディング補正係
数は、後述のように、乗算部8Reにおいて光源色温度
による補正を受ける。
【0064】一方、ゲインR/B計算部8Rcでは、デ
ータ処理部5のホワイトバランスアンプ部5cに設定さ
れているRアンプゲインおよびBアンプゲインを入力と
し、光源色が青い光であるか赤い光であるかを判断する
ためにゲインR/ゲインBを計算し、その結果をホワイ
トバランス補正部8Rdに出力する。なお、物体が青い
光で照明されている場合、ゲインR/B計算部8Rcの
出力は大きくなり、物体が赤い光で照明されている場
合、ゲインR/B計算部8Rcの出力は小さくなる。
【0065】ホワイトバランス補正部8Rdでは、ホワ
イトバランス補正係数テーブルを参照し、ゲインR/B
計算部8Rcから与えられたゲインR/ゲインBの値に
対応した補正量を乗算部8Reに出力する。
【0066】乗算部8Reでは、R画素データ補正部8
Rbから入力した補正量とホワイトバランス補正部8R
dから入力した補正量とを乗算する。即ち、R画素デー
タ補正部8Rbから入力したシェーディング補正係数を
ホワイトバランス補正部8Rdから入力したホワイトバ
ランス補正係数により補正する。これにより、乗算部8
Reからは、注目画素Pの位置と光源色温度との両者を
反映したシェーディング補正係数が得られ、この補正係
数が乗算部8Rfに入力される。
【0067】乗算部8Rfでは、乗算部8Reから得た
シェーディング補正係数と全体補正係数とを乗算し、乗
算部8Rgでは、乗算部8Rfでの乗算結果を階調補正
部7RからのR画素データに乗算することにより、R画
像データのシェーディング補正が行われる。
【0068】シェーディング補正部8では、上記のよう
にして矩形領域AのR画素データについてのシェーディ
ング補正が行われ、同様にして他の矩形領域B〜DのR
画素データについてのシェーディング補正が行われる。
さらに、同様にして、G画像データおよびB画像データ
についてのシェーディング補正が行われ、これらシェー
ディング補正済の画像データはRGB/YUV変換部9
へ出力される。
【0069】RGB/YUV変換部9では、シェーディ
ング補正部8から入力したRGB各色についてのシェー
ディング補正済の画像データを輝度信号と色信号とに分
離し、輝度信号は輝度シェーディング補正部10に出力
し、色信号はCアンプ11に出力する。
【0070】輝度シェーディング補正部10では、RG
B/YUV変換部9から入力した輝度信号に対して、レ
ンズ20が持つ基本的な周辺光量の低下を補正するため
に、輝度のシェーディング補正を行う。具体的には、輝
度補正係数テーブルを参照し、注目画素Pの撮像面の中
心Oからの距離dに応じた補正量にて注目画素Pの輝度
を補正する。この場合、撮像面の中心Oに近い注目画素
Pに対しては補正が施されず、中心Oからある程度離れ
た注目画素Pに対しては、撮像面の周辺部に近いものほ
ど大きい増幅率で輝度が増幅される。
【0071】画像データが輝度シェーディング補正部1
0での処理を終えることにより、RGBYデータに対す
るシェーディング補正が完了する。その後の処理につい
ては、アプリケーションプログラムにより要求される画
像サイズの変換や画像高品位化の処理等が適宜行われ
る。
【0072】例えば、輝度シェーディング補正部10を
経た輝度信号は、エッジ強調部12において画像のくっ
きり感を強調するためのエッジ強調処理が施される。ま
た、RGB/YUV変換部9から出力された色信号は、
Cアンプ11において色の濃さが調整される。
【0073】エッジ強調部12にて処理された輝度信号
およびCアンプ11にて処理された色信号は画像縮小部
13に入力される。画像縮小部13では、制御部3の指
令に基づいて画像サイズを縮小し、両信号をメモリコン
トローラ14に出力する。メモリコントローラ14で
は、入力した信号(画像データ)をフレームメモリ17
に格納する。
【0074】なお、図4(a)〜図4(c)に示した例
では、RGBの各画像データについて、撮像面の中心O
から注目画素Pまでの距離dが中心Oから矩形領域の隅
までの距離dmの範囲にある場合の補正係数が設定され
たものとなっている。この場合には、C−MOSイメー
ジセンサ1の特性にばらつきがあっても、画像周辺部に
限らず画像全体にわたる補正が可能である。
【0075】一方、RGBの各画像データにおけるシェ
ーディングが、画像の周辺部にのみに生じる場合には、
図7(a)〜図(c)に示すように、撮像面の中心Oか
ら所定の距離dhまでの領域を除き、距離dhの位置か
ら矩形領域の隅の距離dmの位置までの補正係数のみを
設定することも可能である。この場合には、中心Oから
距離dhまでの補正係数が0(ゼロ)となり、その分の
データが不要であるので、補正テーブルの記憶領域を小
さくすることができる。
【0076】また、撮像面の中心Oから所定の距離dh
までの各色の補正係数は、削除する場合に限らず、各色
で共通のものとしてもよく、これによっても補正テーブ
ルを縮小して記憶領域を小さくすることができる。
【0077】なお、この場合の輝度シェーディング補正
部10の補正係数は、前述の図6に示したものと同様で
ある。
【0078】本発明の撮像装置は、複数の画素がマトリ
クス状に配置された撮像素子の撮像出力信号のシェーデ
ィング補正回路を有した撮像装置において、撮像素子上
の任意の画素が、撮像素子を上下左右に4分割した各々
の範囲のどの範囲にあるかを判別する手段を有する構成
である。
【0079】上記のように、本発明では、撮像部の4隅
それぞれ色補正が可能なシェーディング補正手段を設
け、周辺部の光量低下むらや色つきむらの補正を可能と
する手段を完成させるに至った。これにより、これまで
撮像画面全体を一つとして統一的なシェーディング補正
データを記憶していたものを、撮像画面4隅それぞれに
おいて異なる輝度むらおよび色むらを認識し、それぞれ
で異なるシェーディング補正データを取得することが可
能となる。
【0080】前記の撮像装置は、前記判別手段により判
別された範囲に対応し、RGB3原色それぞれに対応し
たシェーディング補正手段を有する構成としてもよい。
【0081】前記の撮像装置は、前記判別手段により判
別された範囲に対応し、各々の範囲について、画像中心
から注目画素との距離に応じて、輝度に対応したシェー
ディング補正手段を有する構成としてもよい。
【0082】前記の撮像装置は、前記RGBそれぞれに
対応したシェーディング補正手段に、RGBについて中
心からある一定の距離までのRGBの補正係数を共通化
する手段を有する構成としてもよい。
【0083】前記の撮像装置は、前記RGBそれぞれに
対応したシェーディング補正手段に、画面の白成分を抽
出し、画面上の白い部分が白く出力されるようなホワイ
トバランス制御によって、ホワイトバランスアンプに設
定されるR画素ゲイン、B画素ゲインを入力とし、R画
素ゲインとB画素ゲインの比に応じて、Rシェーディン
グ補正、Gシェーディング補正、Bシェーディング補正
の補正量を制御する手段を有する構成としてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明の撮像装置は、撮
像面となる受光面に複数の画素がマトリクス状に配置さ
れている撮像素子と、前記撮像面を複数の撮像領域に分
割し、処理対象画素が存在する領域が複数の前記撮像領
域のうちの何れであるかを判別する領域判別手段と、複
数の前記撮像領域毎に設定される補正値を有し、処理対
象画素が存在する撮像領域の補正値を使用して、処理対
象画素の画像データに対してシェーディング補正を行う
シェーディング補正手段とを備えている構成である。
【0085】また、本発明の撮像方法は、撮像面となる
受光面に複数の画素がマトリクス状に配置されている撮
像素子を使用し、前記撮像素子の前記撮像面を複数の撮
像領域に分割し、処理対象画素が存在する領域が複数の
前記撮像領域のうちの何れであるかを判別するステップ
と、複数の前記撮像領域毎に設定される補正値のうちか
ら、処理対象画素が存在する撮像領域の補正値を使用
し、処理対象画素の画像データに対してシェーディング
補正を行うステップとを備えている構成である。
【0086】これにより、シェーディング補正において
は、処理対象画素が存在する撮像領域の補正値を使用し
てシェーディング補正が行われるので、撮像素子の撮像
面における複数の撮像領域からの画像データ同士におい
てシェーディングが均一でない場合であっても、良好な
画像を得ることができる。
【0087】上記の撮像装置において、前記撮像領域毎
の補正値は、さらに各色の画像データ毎に設定される構
成としてもよい。
【0088】上記の構成によれば、各色の画像データに
対して適切にシェーディング補正を行うことができる。
【0089】上記の撮像装置は、前記撮像素子の出力か
ら輝度成分を得る輝度成分取得手段を備え、前記撮像領
域毎の補正値が輝度を補正するためのものであり、前記
シェーディング補正手段が、輝度の前記補正値に基づい
て前記輝度成分を補正する構成としてもよい。
【0090】上記の構成によれば、画像データの輝度成
分に対しても適切にシェーディング補正を行うことがで
きる。
【0091】上記の撮像装置において、複数の前記撮像
領域は、前記撮像面の中心を通る分割線にて前記撮像面
を4個の矩形領域に分割して形成されたものであり、前
記補正値は、前記撮像面の中心から前記処理対象画素ま
での距離に応じて設定される構成としてもよい。
【0092】上記の構成によれば、撮像素子の撮像面の
中心から処理対象画素までの距離に対応した補正値に基
づき、即ち撮像面の中心からの距離に応じて生じる色む
らの度合いや輝度変化の度合いに応じて、処理対象画素
のシェーディング補正を適切に行うことができる。
【0093】上記の撮像装置は、複数の前記撮像領域
が、前記撮像面の中心を通る分割線にて前記撮像面が分
割されることにより形成され、前記補正値は、前記撮像
面の中心から前記処理対象画素までの距離に応じて設定
され、各色の画像データ毎に設定される前記撮像領域毎
の補正値が、前記撮像面の中心から所定距離までの補正
値が各色で共通のものとなっている構成としてもよい。
これにより、補正値の記録に要する記録領域の容量を小
さくすることができる。
【0094】上記の撮像装置は、画像データの白色成分
を抽出し、画像の白い部分が白く出力されるように画像
データのR画素ゲインおよびB画素ゲインを制御するホ
ワイトバランス制御手段をさらに備え、前記シェーディ
ング補正手段が、R画素ゲインとB画素ゲインの比に応
じて、RGBの各色の画像データに対する前記補正値を
制御する補正値制御部を備えている構成としてもよい。
【0095】上記の構成によれば、物体を照明する光源
の色温度に合わせて、シェーディング補正のための補正
値、即ちシェーディング補正の度合いを適切に制御する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態におけるデジタ
ルカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したR画像データ用のシェーディング
補正部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したC−MOSイメージセンサの撮像
面を分割して形成された矩形領域と、上記撮像面上の注
目画素とを示す説明図である。
【図4】図4(a)は、図1に示したシェーディング補
正部に設定されているR画像データ用のシェーディング
補正曲線を示すグラフ、図4(b)は、同G画像データ
用のシェーディング補正曲線を示すグラフ、図4(c)
は、同B画像データ用のシェーディング補正曲線を示す
グラフである。
【図5】図2に示したホワイトバランス補正部のホワイ
トバランス補正係数テーブルに設定されているゲインR
/ゲインBとホワイトバランス補正係数との関係を示す
グラフである。
【図6】図1に示した輝度シェーディング補正部に設定
されている、輝度信号に対するシェーディング補正曲線
を示すグラフである。
【図7】図7(a)は、図1に示した例の他の例であっ
て、撮像面の中心O側に対応する補正データを除いたR
画像データ用のシェーディング補正曲線を示すグラフ、
図7(b)は、同G画像データ用のシェーディング補正
曲線を示すグラフ、図7(c)は、同B画像データ用の
シェーディング補正曲線を示すグラフである。
【図8】図7(a)〜図7(c)のシェーディング補正
曲線に対応した、前記ホワイトバランス補正係数テーブ
ルにおけるゲインR/ゲインBとホワイトバランス補正
係数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 C−MOSイメージセンサ(撮像素子) 3 制御部(ホワイトバランス制御手段) 5 データ処理部(ホワイトバランス制御手段) 6 画素補間部 7 階調補正部 8R シェーディング補正部(領域判別手段、シェー
ディング補正手段) 8G シェーディング補正部(領域判別手段、シェー
ディング補正手段) 8B シェーディング補正部(領域判別手段、シェー
ディング補正手段) 8Rc ゲインR/B計算部(補正値制御部) 8Rd ホワイトバランス補正部(補正値制御部) 8Re 乗算部(補正値制御部) 9 RGB/YUV変換部(輝度成分取得手段) 10 輝度シェーディング補正部(シェーディング
補正手段) 14 メモリコントローラ 20 レンズ 21 赤外カットフィルタ P 注目画素(処理対象画素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/228 H04N 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE17 CH08 CH11 5C022 AB51 AC42 5C065 BB02 BB06 DD15 DD17 GG27 5C077 LL19 MM04 MP08 PP06 PP15 PP32 PP34 PP37 PP58 PP68 PQ12 PQ20 PQ22 PQ25 TT09 5C079 HB01 HB04 LA10 LA12 LA19 LA23 LB01 MA02 MA11 NA03 PA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像面となる受光面に複数の画素がマトリ
    クス状に配置されている撮像素子と、 前記撮像面を複数の撮像領域に分割し、処理対象画素が
    存在する領域が複数の前記撮像領域のうちの何れである
    かを判別する領域判別手段と、 複数の前記撮像領域毎に設定される補正値を有し、処理
    対象画素が存在する撮像領域の補正値を使用して、処理
    対象画素の画像データに対してシェーディング補正を行
    うシェーディング補正手段とを備えていることを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】前記撮像領域毎の補正値は、さらに各色の
    画像データ毎に設定されることを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像素子の出力から輝度成分を得る輝
    度成分取得手段を備え、 前記撮像領域毎の補正値は輝度を補正するためのもので
    あり、前記シェーディング補正手段は、輝度の前記補正
    値に基づいて前記輝度成分を補正することを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】複数の前記撮像領域は、前記撮像面の中心
    を通る分割線にて前記撮像面を4個の矩形領域に分割し
    て形成されたものであり、前記補正値は、前記撮像面の
    中心から前記処理対象画素までの距離に応じて設定され
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】複数の前記撮像領域は、前記撮像面の中心
    を通る分割線にて前記撮像面が分割されることにより形
    成され、前記補正値は、前記撮像面の中心から前記処理
    対象画素までの距離に応じて設定され、 各色の画像データ毎に設定される前記撮像領域毎の補正
    値は、前記撮像面の中心から所定距離までの補正値が各
    色で共通のものとなっていることを特徴とする請求項2
    に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】画像データの白色成分を抽出し、画像の白
    い部分が白く出力されるように画像データのR画素ゲイ
    ンおよびB画素ゲインを制御するホワイトバランス制御
    手段をさらに備え、 前記シェーディング補正手段は、R画素ゲインとB画素
    ゲインの比に応じて、RGBの各色の画像データに対す
    る前記補正値を制御する補正値制御部を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】撮像面となる受光面に複数の画素がマトリ
    クス状に配置されている撮像素子を使用し、前記撮像素
    子の前記撮像面を複数の撮像領域に分割し、処理対象画
    素が存在する領域が複数の前記撮像領域のうちの何れで
    あるかを判別するステップと、 複数の前記撮像領域毎に設定される補正値のうちから、
    処理対象画素が存在する撮像領域の補正値を使用し、処
    理対象画素の画像データに対してシェーディング補正を
    行うステップとを備えていることを特徴とする撮像方
    法。
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