JP2003348450A - 空間フィルタリング方法及びこれを用いた放射線画像処理システム - Google Patents

空間フィルタリング方法及びこれを用いた放射線画像処理システム

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JP2003348450A
JP2003348450A JP2002154207A JP2002154207A JP2003348450A JP 2003348450 A JP2003348450 A JP 2003348450A JP 2002154207 A JP2002154207 A JP 2002154207A JP 2002154207 A JP2002154207 A JP 2002154207A JP 2003348450 A JP2003348450 A JP 2003348450A
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Hiroyuki Urushiya
裕之 漆家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線量毎に、劣化の復元度及びノイズの抑制度
のバランスをパラメータ化した手法を用いてフィルター
を作成し、診断する医師の好みに応じて線量毎のパラメ
ータを調整し、医師が診断し易い画像を作成できる空間
フィルタリング方法及びこれを用いた放射線画像処理シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 線量の指標となる画像の画素値により、
空間フィルターの係数を変えながら行う空間フィルタリ
ング方法において、劣化の復元度とノイズの抑制度のバ
ランスをパラメータ化して作成したフィルターを用い
て、上記フィルタリングを行う処理ステップを含むこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、医用のデ
ィジタル画像処理(コンピュータ画像処理)の分野に属
し、特に、画像に依存するノイズの増幅をおさえて、ボ
ケ等の劣化を修復するX線画像の復元の方法、及びこれ
を用いた放射線画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像撮影システムによって取得される画
像には、センサーをはじめとした種々の要因によるボケ
等の劣化が含まれており、更にノイズが加わっている。
このノイズの増幅を抑制しながらボケを修復するため
に、様々な画像復元の手法が考えられている。
【0003】これらの手法の違いは、劣化の復元とノイ
ズの抑制のための評価基準の違いによっている。尚、上
記手法及び評価基準についての解説は、例えば、「画像
処理アルゴリズムの最新動向:高木幹雄他編:(株)新技
術コミュニケーションズの第3章 画像復元」に記載さ
れている。
【0004】この種々の評価基準の中で、最も自然と思
われる評価基準を用いた手法が、ウィーナーフィルター
である。これは、原画像をf、観測画像をg、ノイズを
n、劣化作用素をAとしたときのモデル式、 g=Af+n ………(1) において、 Iw=Efn‖f−Bg‖2………(2) (ここで、Ef、Enは、原画像及びノイズに関する平均
操作を表わす。)を最小にするような評価基準を満たす
フィルターが、ウィーナーフィルターである。
【0005】つまり、ウィーナーフィルターは、復元さ
れた画像と原画像との平均2乗誤差を最小にするフィル
ターとなっている。また、ウィーナーフィルターの拡張
として、復元とノイズ抑制のバランスをパラメータ化し
たパラメトリックウィーナーフィルターがある。
【0006】これは、上記式(2)を変形して、 Iw´=Ef〔‖f−BAf‖2〕+En〔‖Bn2〕………(3) となるが、この式(3)において、第1項は画像の復元
度を、また第2項はノイズの抑制度を示す基準となって
いる。そこで、この2つの基準をパラメータγでつない
だ式、 IP=Ef〔‖f−BAf‖2〕+γEn〔‖Bn2〕………(4) を最小にするフィルターが、パラメトリックウィーナー
フィルターである。
【0007】ここで、上記γは、画像の復元とノイズの
抑制の度合いを調整するためのパラメータである。この
γを変えることによって、復元後の画像を「ざらつきが
目立っても鮮明な画像」から「ボケは残っても、ざらつ
きのないスムーズな画像」まで調整することができる。
【0008】また、X線画像においては、画素ごとにそ
の画素が受けたX線の線量によってノイズの量が変化し
てしまう。このような画像に対して、線量の指標となる
画像の画素値によってフィルターを切り換える方法も提
案されている。
【0009】この方法では、線量の指標となる画像とし
て、例えば、ローパスフィルターをかけて低周波画像を
作成し、図3のように、この線量の指標となる画像の各
画素値を、インデックスとして空間フィルターテーブル
にあらかじめ登録された空間フィルターを引き出して、
原画像の同じ位置の画素にかけるようにしている。ここ
で、空間フィルターテーブルに登録されている空間フィ
ルターには、その線量毎に従来の手法(逆フィルター
や、ウィーナーフィルター、制限付逆たたみ込み、或い
は重回帰法等)によって作成されたフィルターが用いら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばX線
画像は、医師が患者を診断することを目的とした画像で
あるので、その画像の良し悪しは、医師の診断にどの程
度役立つか否かが基準となっている。したがって、その
基準には「ざらついていても鮮明な画像の方が診断し易
い」、或いは「ざらついていては診断しづらい。スムー
ズな画像の方が良い」といった医師の好みが大きく影響
を与えている。
【0011】しかしながら、前記の線量毎に、従来の手
法でフィルターを作成し、線量の指標となる画像にした
がってフィルターを切り換える方法では、上記のような
医師の好みを反映することができなかった。また、パラ
メトリックウィーナーフィルターは、そのパラメータを
変更することによって医師の好みを反映することはでき
るが、モデル式として上記式(1)を使っていることか
ら、例えばX線画像のように、画素値によってノイズの
あらわれ方が異なる画像に対しては、パラメトリックウ
ィーナーフィルターを直接、用いることができなかっ
た。
【0012】そこで本発明は、上記課題を解決すること
を目的とするもので、例えば、線量毎に、パラメトリッ
クウィーナーフィルターのように、劣化の復元度及びノ
イズの抑制度のバランスをパラメータ化した手法を用い
てフィルターを作成し、診断する医師の好みに応じて、
この線量毎のパラメータを調整し、これにより医師の好
みも反映された診断し易い画像を作成できる空間フィル
タリング方法及びこれを用いた放射線画像処理システム
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
本発明は、線量の指標となる画像の画素値により、空間
フィルターの係数を変えながら行う空間フィルタリング
方法であって、劣化の復元度とノイズの抑制度のバラン
スをパラメータ化して作成したフィルターを用いて、上
記フィルタリングを行う処理ステップを含むことを特徴
とする。
【0014】また、本発明は、放射線撮影装置と、当該
撮影装置で得られた画像信号を処理する画像処理装置を
備える放射線画像処理システムであって、前記撮影装置
は、システム固有の劣化を有する医用画像を撮影し、前
記画像処理装置は、前記画像より求めた線量の指標とな
る画像の画素値により劣化の復元度とノイズの抑制度の
バランスをパラメータ化して作成したフィルターを用い
て行う空間フィルタリング処理を施す処理手段を具備し
ていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は、本発明による放射線
画像処理システムの一例の全体構成を示す概略図であ
る。
【0016】X線発生装置制御部4で制御されたX線源3
から発生したX線は、患者2を透過して、X線センサー1
により検知される。検知されたX線は、ディジタルX線画
像として画像入力部5に入力する。画像入力部5に入力
したディジタルX線画像は、画像処理部7によって、X線
センサー1の補正処理、階調処理、ダイナミックレンジ
圧縮処理、及び鮮鋭化処理等の画像処理が施される。
【0017】画像処理の施されたディジタルX線画像
は、診断モニター9に表示されたり、画像保存部8に保
存されたり、或いはネットワーク11を介してプリンタ
ー12、診断ワークステーション13、又は画像データ
ベース14等に出力される。表示又は出力された画像が
満足のいくものでなかった場合は、画像処理パラメータ
を変えるなどしながら、画像処理及び表示等を繰り返し
行う。以上の操作は10.操作部によって行われる。
【0018】このようなシステムで、線量に依存して周
波数特性を変えた空間フィルタリング処理を行う実施例
の処理の流れを図2に示す。またこの概念図を図3に示
す。
【0019】ここでは、まず、線量の指標となる画像を
作成する。基本的には、センサーの出力する画素値は、
センサーに入射したX線の線量に比例している。この画
素値をそのまま用いても良いが、X線量の指標として
は、微細構造を除いた低周波画像を用いた方がよりX線
量を反映している。低周波画像を作成する一般的な方法
としては、ローパスフィルターをかけることが挙げられ
る。
【0020】上記線量の指標となる画像の画素値を、空
間フィルターテーブルより、インデックスとしてフィル
ター係数を取り出しフィルタリングする。フィルタリン
グは例えば、3x3フィルターの場合、図4のように行わ
れる。
【0021】これを説明すると、(x、y)の位置の画素
値I´xyは、
【数1】 の積和演算によって算出されるということである。本発
明は、この空間フィルターテーブルに登録する空間フィ
ルターを、劣化の復元度とノイズの抑制度のバランスを
パラメータによって調整できる手法でフィルターを作成
するものである。
【0022】このようなフィルターの代表的な例に、パ
ラメトリックウィーナーフィルターがある。パラメトリ
ックウィーナーフィルターは、下記の式(5)に示され
た評価基準Ipを最小にするフィルターである。上記式
(4)を展開すると、 IP=Ef〔‖f−BAf‖2〕+γEn〔‖Bn2〕 =tr〔BARfftt−2BARff+Rff〕+γtr〔BQBt〕……(5) となる。つまり、このIpを最小にするBが、パラメト
リックウィーナーフィルターである。
【0023】このパラメトリックウィーナーフィルター
Bを求める手順を図5に示す。この手順にしたがってパ
ラメトリックウィーナーフィルターを作成していく。
【0024】(1)システム劣化作用素(行列)の算出 実験データをもとに、システム劣化行列を求める。例え
ば、システム劣化がボケである場合には、MTF(Modulati
on Transfer Function)を測定したデータを用いる。MTF
の測定法としては、スリットを撮影してラインスプレッ
ドファンクションを求めて計算する方法等が知られてい
る。測定されたMTFデータから劣化行列を求める方法の
例を説明する。
【0025】劣化の過程は、図6に示したように次式
(6)によって表わすことができる。 g=Ψ-1(Ψ(f)M)………(6) ここで、Mが測定されたMTFデータ(通常は劣化の周波数
特性として表わされる)、Ψ、Ψ-1は、それぞれフーリ
エ変換、フーリエ逆変換である。
【0026】これをコンピューターを用いて計算する場
合には、離散化が必要である。画像f、gは、本来2次
元データであるが、ここでは1次元データであるベクト
ルとして扱い、フィルターもベクトルとして求めて、最
後に2次元データである行列に拡張する方法を説明す
る。
【0027】画像データf、gを1次元データとして離
散化したベクトルとする。また、フィルターを画像にか
けるということは、コンボリューションするということ
であり、フィルターを表わすベクトルを巡回させてでき
る巡回行列を、画像のベクトルにかけることによって実
現することができる。
【0028】また、離散フーリエ変換、離散フーリエ逆
変換は、そのn行m列成分を、
【数2】 とする行列W、W-1によって表わされる。このW、W-1
の各列ベクトルは、巡回行列の固有ベクトルとなってお
り、その固有値が周波数特性である。
【0029】これを、N次元ベクトルの画像に、2M+
1次元ベクトルのフィルターをかける例で説明する。
(N≧2M+1と仮定する。) 例えば、左右対称な2M+1次元ベクトルHを、H=
(hM、hM-1、…、h1、h0、h1、…、hM-1、hM
とし、このHを巡回させることによって、N×Nの巡回
行列
【数3】 を作成する。
【0030】これを、N次元原画像ベクトルF=
(f1、f2、…、fN)に作用させると、 G=AF によって、N次元観測画像ベクトルGを求めることがで
きる。
【0031】ここで、Wの第n列ベクトル
【数4】 をとれば、WNは、巡回行列Hの固有ベクトルとなって
おり、 AWn=αnn と表わされる。
【0032】したがって、dnを並べてできるベクトル
をdとし、これを対角要素にもつ対角行列をDとする
と、Hは、
【数5】 のように展開され、dは、フィルターhの周波数特性を
表わしている。
【0033】上記式(10)は、フィルターをかける操
作がWによりフーリエ変換し、Dによって、周波数特性
dによる変換を行い、W-1によりフーリエ逆変換される
ことを意味している。
【0034】測定MTFデータは、このdの形、もしくは
dを連続関数にした形で与えられることが多い。したが
って、周波数特性dの劣化を表わす行列Hは、上記式
(10)より、A=W-1DWを計算することによって作
成することができる。
【0035】(2)ノイズの相関行列の算出 ノイズの相関行列は、被写体となる物体を置かずに画像
全体が一様になるようにして撮影された画像で、その画
像全体の画素値の平均値を求めて各画素からその平均値
を引いた画像を用いて求めることができる。
【0036】まず、図7に示すように、複数の2元画像
データの縦、或いは横の並びを1次元画像データである
ベクトルとして必要に応じて適当な数だけ切り出す。切
り出されたノイズ画像ベクトルをИl(l=1、2…、
L:Lは全てのノイズ画像ベクトル数)とすると、ノイ
ズ画像の相関行列は、
【数6】 で表わされ、Иl=(n1、n2、…、nN)とすれば、
【数7】 によって計算することができる。
【0037】(3)原画像の相関行列の算出(推定) 原画像の2次統計量に関する情報があらかじめわかって
いて、相関行列もわかっている場合にはこれを直接用い
る。わかっていない場合には、本出願人によって観測画
像の相関行列、 Rgg=Eg[ggt] を用いてRffを推定する方法が提案されており、この方
法を用いればよい。
【0038】(4)パラメトリックウィーナーフィルタ
ーの生成 Bを左右対称な1次元ベクトルH=(hM、hM-1、…、
1、h0、h1、…、h M-1、hM)のフィルターとして
求めるには、上記式(8)のように、
【数8】 として巡回行列を作ればよい。ここで、h0、h1、…、
M-1、hMがM+1個の変数となっている。
【0039】この式(13)で表わされるBを、式
(5)に代入すれば、Ipは、h0、h1、…、hM-1、h
MのM+1個の変数の関数となる。これを、 Ip(h0、h1、…、hM-1、hM) ………(14) と表わす。
【0040】更に、このフィルターには直流成分を変え
ないという条件を付け加えるのが望ましい。この条件
は、
【数9】 と表わされる。
【0041】この式(15)のもとで、式(14)を最
小にするためにラグランジュの未定乗数をλとして、
【数10】 とおけば、M+2個の式、
【数11】 が導出される。この(M+2)次連立方程式を、h0
1、…、hM-1、hM及びλについて解く事によって、
最適な復元フィルターを求める事ができる。
【0042】このようにしてできあがった1次元フィル
ターを、2次元フィルターに拡張する方法を説明する。
まず、図8に示すように求まった1次元フィルターを、
1次元フーリエ変換することにより、その1次元の周波
数特性を求める。この1次元周波数特性を原点中心に回
転することによって、2次元周波数特性に拡張する。さ
らに、この2次元周波数特性を2次元逆フーリエ変換す
ることによって、2次元フィルターを求めることができ
る。
【0043】以上のような方法によって、パラメトリッ
クウィーナーフィルターを求めることができるが、これ
を線量に応じて求めていく。線量によって違ってくるの
はR ff(或いはRgg)とQである。Qは、テーブルとして
必要な線量ごとに、被写体を置かずに撮影して得られた
画像を用いて前述のように計算すれば良い。
【0044】このようにして、レベル毎にパラメータγ
で作成された空間フィルターは、図9に示すように、テ
ーブルによって線量の指標となる画像の画素値との対応
関係が規定される。対応関係は、一対一であっても、多
対一でも、一対多でも或いは多対多であっても良い。
【0045】このテーブルを用いることによって、線量
の指標となる画像の画素値をインデックスとして、空間
フィルターを引き出すことが出来る。そして各々の空間
フィルターは、各々の線量にしたがったパラメータγを
持っている。この線量とパラメータγとの関係を調整す
ることによって、劣化の復元度とノイズの抑制度のバラ
ンスをコントロールすることができる。
【0046】パラメトリックウィーナーフィルターにお
いては、式(4)からもわかるように、γは大きいほど
ノイズの抑制度が大きく、スムーズな画像になり、逆に
γが小さいと劣化の復元度が大きくなり、鮮明な画像に
なる。このγを線量に応じて変化させることによって、
線量ごとのフィルターの性質を調整することができる。
γと線量の関係は、テーブル化してパラメトリックウィ
ーナーフィルターを作成する時に用いる。γと線量の関
係の例を図10に示す。
【0047】タイプ1は、線量の増減に関係なく一定の
γでフィルターを作成するもので、γ=1.0であれば、す
べて普通のウィーナーフィルターを作成して空間フィル
ターテーブルに登録することになる。γが1.0より小さ
く一定であれば、ウィーナーフィルターよりも劣化の復
元度が大きなフィルターが登録される。γが1.0より大
きく一定であれば、ウィーナーフィルターよりもノイズ
の抑制度が大きなフィルターが登録される。
【0048】タイプ2は、線量の増加にしたがってγを
徐々に小さくしていって低線量ではよりノイズを抑え、
高線量ではより復元度を大きく鮮明にするタイプになっ
ている。また、タイプ2は低線量では、一定のγを用い
て高線量でより復元度を大きく鮮明にするタイプになっ
ている。
【0049】タイプ3は、高線量では一定で低線量でよ
りノイズを抑えるタイプになっている。これらタイプ2
からタイプ4までは単調減少であるが、逆に単調増加の
テーブルであれば効果はこれらの逆になる。以上のよう
な、タイプ以外であっても好みに応じて自由にテーブル
を作ることによって、様々な好みに対応できる画質の調
整が可能である
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、X
線画像によって診断を行う医師のように、実際に画像を
観察する人の目的や好みに応じて画質を調整することが
でき、目的や好みにかなった画像を作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成をあらわした図である。
【図2】本発明のシステムにおける処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明のシステムにおける空間フィルターテー
ブルを用いてフィルタリングする処理の概念図である。
【図4】本発明のシステムにおける空間フィルタリング
を表わす概念図である。
【図5】パラメトリックウィーナーフィルターを生成す
る流れを表わす図である。
【図6】MTFによる画像劣化を説明する概念図である。
【図7】1次元画像ベクトルデータの切り出しを説明す
る概念図である。
【図8】1次元フィルターを2次元フィルターへ拡張す
る場合の概念図である。
【図9】空間フィルターテーブルを表わす概念図であ
る。
【図10】線量とパラメータの関係を表わすテーブル構
成図である。
【符号の説明】
1 X線センサー 2 患者 3 X線源 4 X線発生装置制御部 5 画像入力部 6 X線撮影システム制御部 7 画像入力部 8 画像保存部 9 診断モニター 10 操作部 11 ネットワーク 12 プリンター 13 診断ワークステーション 14 画像データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 1/40 101C Fターム(参考) 4C093 AA01 AA16 CA06 CA08 CA41 EA02 FA18 FA35 FA60 FD04 FD05 FF03 FF04 5B057 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE02 CE05 CH08 CH09 5C024 AX12 CX03 CX37 DX04 HX04 HX57 5C054 AA01 CA02 EJ05 GA04 HA12 5C077 LL02 MP01 PP01 PP02 PP48 PP49 PQ08 PQ12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線量の指標となる画像の画素値により、
    空間フィルターの係数を変えながら行う空間フィルタリ
    ング方法であって、劣化の復元度とノイズの抑制度のバ
    ランスをパラメータ化して作成したフィルターを用い
    て、上記フィルタリングを行う処理ステップを含むこと
    を特徴とする空間フィルタリング方法。
  2. 【請求項2】 上記処理ステップは、上記線量と上記パ
    ラメータとの関係に、少なくとも、一定、単調減少、又
    は単調増加の何れかを含むテーブルを用いることを特徴
    とする請求項1記載の空間フィルタリング方法。
  3. 【請求項3】 放射線撮影装置と、当該撮影装置で得ら
    れた画像信号を処理する画像処理装置を備える放射線画
    像処理システムであって、 前記撮影装置は、システム固有の劣化を有する医用画像
    を撮影し、前記画像処理装置は、前記画像より求めた線
    量の指標となる画像の画素値により劣化の復元度とノイ
    ズの抑制度のバランスをパラメータ化して作成したフィ
    ルターを用いて行う空間フィルタリング処理を施す処理
    手段を具備していることを特徴とする放射線画像処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、上記線量と上記パラメ
    ータとの関係に、少なくとも、一定、単調減少、又は単
    調増加の何れかを含むテーブルを用いることを特徴とす
    る請求項3記載の放射線画像処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10755389B2 (en) 2016-02-22 2020-08-25 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and medium

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