JP2003347414A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高抵抗素子の占有面積を大きくすることな
く、抵抗値のバラツキを小さくできる高抵抗素子を形成
する。 【解決手段】 下地酸化膜3上にノンドープポリシリコ
ン膜し、第1のマスクパターン21−1,21−2,…
21−nをマスクにしたドライエッチングにより紙面鉛
直方向に延びる帯状のノンドープポリシリコン膜11か
らなる抵抗素子パターン5−1,5−2,…5−nを形
成し(a)、第1のマスクパターン21−1,21−
2,…21−nをマスクにして抵抗素子パターン5−
1,5−2,…5−nの側壁に不純物イオンを注入して
低濃度領域7’を形成し(b)、第2のマスクパターン
23をマスクにして抵抗素子パターン5−1,5−2,
…5−nの両端に不純物イオンを高濃度に導入し
(c)、熱処理を行なって抵抗素子パターン5−1,5
−2,…5−nの側壁に高抵抗領域7を形成し、両端に
低抵抗領域を形成する(d)。
く、抵抗値のバラツキを小さくできる高抵抗素子を形成
する。 【解決手段】 下地酸化膜3上にノンドープポリシリコ
ン膜し、第1のマスクパターン21−1,21−2,…
21−nをマスクにしたドライエッチングにより紙面鉛
直方向に延びる帯状のノンドープポリシリコン膜11か
らなる抵抗素子パターン5−1,5−2,…5−nを形
成し(a)、第1のマスクパターン21−1,21−
2,…21−nをマスクにして抵抗素子パターン5−
1,5−2,…5−nの側壁に不純物イオンを注入して
低濃度領域7’を形成し(b)、第2のマスクパターン
23をマスクにして抵抗素子パターン5−1,5−2,
…5−nの両端に不純物イオンを高濃度に導入し
(c)、熱処理を行なって抵抗素子パターン5−1,5
−2,…5−nの側壁に高抵抗領域7を形成し、両端に
低抵抗領域を形成する(d)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
に関するものである。ここで対象とする半導体装置は、
半導体チップに高抵抗素子のみが形成されたもののほ
か、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)などの他の素子と共に同一チップ
に高抵抗素子が形成されたものを含む。
方法に関し、特に抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
に関するものである。ここで対象とする半導体装置は、
半導体チップに高抵抗素子のみが形成されたもののほ
か、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)などの他の素子と共に同一チップ
に高抵抗素子が形成されたものを含む。
【0002】
【従来の技術】MOSFET等の能動素子と高抵抗素子
等の受動素子を同一基板上に形成し、これらの素子をメ
タル配線で接続することにより形成されるアナログ集積
回路において、近年、高精度化、特に高抵抗素子の抵抗
値バラツキ抑制の要求がある。
等の受動素子を同一基板上に形成し、これらの素子をメ
タル配線で接続することにより形成されるアナログ集積
回路において、近年、高精度化、特に高抵抗素子の抵抗
値バラツキ抑制の要求がある。
【0003】図16は、従来の半導体装置の高抵抗素子
部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)
のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’
位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置での断
面図である。
部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)
のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’
位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置での断
面図である。
【0004】半導体基板71上に形成された下地絶縁膜
73上に、ポリシリコンからなる複数の帯状の抵抗素子
パターン75−1,75−2,75−3,…75−nが
縞状に配置されている。抵抗素子パターン75−1,7
5−2,75−3,…75−nに不純物イオンが低濃度
に導入された高抵抗領域77が形成されている。高抵抗
領域77の幅寸法は抵抗素子パターン75−1,75−
2,75−3,…75−nの幅寸法と同じであり、W’
である。
73上に、ポリシリコンからなる複数の帯状の抵抗素子
パターン75−1,75−2,75−3,…75−nが
縞状に配置されている。抵抗素子パターン75−1,7
5−2,75−3,…75−nに不純物イオンが低濃度
に導入された高抵抗領域77が形成されている。高抵抗
領域77の幅寸法は抵抗素子パターン75−1,75−
2,75−3,…75−nの幅寸法と同じであり、W’
である。
【0005】抵抗素子パターン75−1,75−2,7
5−3,…75−nの両端の表面側に、高抵抗領域77
と後述する金属配線層89を電気的に接続するための、
不純物イオンが高濃度に導入された低抵抗領域79が形
成されている。各抵抗素子パターン75−1,75−
2,75−3,…75−nにおいて、低抵抗領域79,
79間の長さ寸法はLであり、低抵抗領域79,79間
の高抵抗領域77は抵抗体として機能する。抵抗素子パ
ターン75−1,75−2,75−3,…75−nのそ
れぞれを1ビットとすると、1ビット当たりの抵抗体
は、幅寸法W’、長さ寸法L、高さHである。
5−3,…75−nの両端の表面側に、高抵抗領域77
と後述する金属配線層89を電気的に接続するための、
不純物イオンが高濃度に導入された低抵抗領域79が形
成されている。各抵抗素子パターン75−1,75−
2,75−3,…75−nにおいて、低抵抗領域79,
79間の長さ寸法はLであり、低抵抗領域79,79間
の高抵抗領域77は抵抗体として機能する。抵抗素子パ
ターン75−1,75−2,75−3,…75−nのそ
れぞれを1ビットとすると、1ビット当たりの抵抗体
は、幅寸法W’、長さ寸法L、高さHである。
【0006】下地絶縁膜73上及び抵抗素子パターン7
5−1,75−2,75−3,…75−n上に層間絶縁
膜83が形成されている。図16(A)での層間絶縁膜
83の図示は省略されている。低抵抗領域79上の層間
絶縁膜83にコンタクト孔85が形成されている。コン
タクト孔85内に導電材料87が形成されている。層間
絶縁膜83上及び導電材料87上に金属配線89が形成
されている。導電材料87を介して低抵抗領域79と金
属配線89が電気的に接続されている。
5−1,75−2,75−3,…75−n上に層間絶縁
膜83が形成されている。図16(A)での層間絶縁膜
83の図示は省略されている。低抵抗領域79上の層間
絶縁膜83にコンタクト孔85が形成されている。コン
タクト孔85内に導電材料87が形成されている。層間
絶縁膜83上及び導電材料87上に金属配線89が形成
されている。導電材料87を介して低抵抗領域79と金
属配線89が電気的に接続されている。
【0007】高抵抗素子の抵抗値バラツキを低減する方
法としては、層抵抗のバラツキを抑制する方法や、抵抗
体のパターン加工精度を向上させる方法などがある。こ
の中で、パターン加工精度の向上を図る方法として、下
記のような手段が提案されている。
法としては、層抵抗のバラツキを抑制する方法や、抵抗
体のパターン加工精度を向上させる方法などがある。こ
の中で、パターン加工精度の向上を図る方法として、下
記のような手段が提案されている。
【0008】抵抗素子の配置に特徴をもたせたもの
(特開平9−064285号公報、特開平11−163
263号公報、特開2000−216340号公報、特
開2000−150787号公報等) 特開平09−064285号公報では、互いに異なるポ
リシリコン膜から形成されている複数の抵抗素子パター
ンを並列に接続することにより、統計的にバラツキが小
さくなるように設計している。しかし、この方法では通
常の単独抵抗体の場合に比べて、長さを2倍、抵抗体を
2本必要とするため、高抵抗素子の占有面積が4倍にな
ってしまうという不具合があった。
(特開平9−064285号公報、特開平11−163
263号公報、特開2000−216340号公報、特
開2000−150787号公報等) 特開平09−064285号公報では、互いに異なるポ
リシリコン膜から形成されている複数の抵抗素子パター
ンを並列に接続することにより、統計的にバラツキが小
さくなるように設計している。しかし、この方法では通
常の単独抵抗体の場合に比べて、長さを2倍、抵抗体を
2本必要とするため、高抵抗素子の占有面積が4倍にな
ってしまうという不具合があった。
【0009】特開平11−163263号公報では、抵
抗素子パターンを形成するための写真製版工程における
露光の際に、光の干渉による寸法変動をなくすため、抵
抗素子パターンと抵抗素子パターンの両側にあるダミー
パターンとの間の距離をレイアウトルールの2倍以上に
することとしている。しかし、この方法でも占有面積の
増加は必至である。
抗素子パターンを形成するための写真製版工程における
露光の際に、光の干渉による寸法変動をなくすため、抵
抗素子パターンと抵抗素子パターンの両側にあるダミー
パターンとの間の距離をレイアウトルールの2倍以上に
することとしている。しかし、この方法でも占有面積の
増加は必至である。
【0010】特開2000−216340号公報では、
抵抗層上のコンタクトを中心に円周上にコンタクトを配
列し、抵抗素子パターンとするものである。しかし、こ
の方法でも占有面積の増大が懸念される。
抵抗層上のコンタクトを中心に円周上にコンタクトを配
列し、抵抗素子パターンとするものである。しかし、こ
の方法でも占有面積の増大が懸念される。
【0011】特開2000−150787号公報では、
2層以上の導電層パターンを備え、下層の導電層パター
ンの少なくとも一部が上層の導電層パターンにより画定
されており、異なる層の導電層パターンが連結されて構
成されていることを特徴としている。この方法によれ
ば、上層の導電層パターン寸法が変動しても、下層の導
電層パターン寸法が上層の抵抗変動分を打ち消す方向に
連動して変化するので、合成抵抗の変化を抑制すること
ができる。しかし、この方法では、2層以上の導電層パ
ターンを必要とすることから、導電層(特にポリシリコ
ン層)を1層しか形成しない一般的な半導体製造プロセ
スでは搭載できないという点でプロセス面での汎用性に
問題があった。
2層以上の導電層パターンを備え、下層の導電層パター
ンの少なくとも一部が上層の導電層パターンにより画定
されており、異なる層の導電層パターンが連結されて構
成されていることを特徴としている。この方法によれ
ば、上層の導電層パターン寸法が変動しても、下層の導
電層パターン寸法が上層の抵抗変動分を打ち消す方向に
連動して変化するので、合成抵抗の変化を抑制すること
ができる。しかし、この方法では、2層以上の導電層パ
ターンを必要とすることから、導電層(特にポリシリコ
ン層)を1層しか形成しない一般的な半導体製造プロセ
スでは搭載できないという点でプロセス面での汎用性に
問題があった。
【0012】プロセスを変更して寸法精度を向上させ
るもの(特開平8−195476号公報、特開平10−
303372号公報等) 特開平8−195476号公報では、抵抗素子として不
純物イオンを導入する領域以外の領域を酸化膜で覆った
状態で、露出したポリシリコン膜に不純物イオンを導入
することにより抵抗体パターンを形成する方法が開示さ
れており、不純物イオンを導入したポリシリコン膜をパ
ターニングする際に発生する不正確なパターン形成を防
ぐものである。抵抗体パターンは、酸化膜で覆われてい
ない領域に不純物イオンが導入されることにより形成さ
れるが、不純物イオンを導入する際の熱拡散により、抵
抗体パターンの幅は実際の設計寸法よりも大きくなる。
さらに、熱拡散する時の熱履歴のバラツキ等で、幅寸法
がばらつくことが考えられる。
るもの(特開平8−195476号公報、特開平10−
303372号公報等) 特開平8−195476号公報では、抵抗素子として不
純物イオンを導入する領域以外の領域を酸化膜で覆った
状態で、露出したポリシリコン膜に不純物イオンを導入
することにより抵抗体パターンを形成する方法が開示さ
れており、不純物イオンを導入したポリシリコン膜をパ
ターニングする際に発生する不正確なパターン形成を防
ぐものである。抵抗体パターンは、酸化膜で覆われてい
ない領域に不純物イオンが導入されることにより形成さ
れるが、不純物イオンを導入する際の熱拡散により、抵
抗体パターンの幅は実際の設計寸法よりも大きくなる。
さらに、熱拡散する時の熱履歴のバラツキ等で、幅寸法
がばらつくことが考えられる。
【0013】特開平10−303372号公報では、抵
抗素子パターンとして低温で成膜したアモルファスシリ
コンを使用する方法が開示されている。アモルファスシ
リコンは比較的高温で成膜されたポリシリコン膜を使用
するよりも表面の平坦性が良好であり、エッチングの制
御性が向上する効果がある。しかし、低温でアモルファ
スシリコンを成膜する場合、デポレート(成膜速度)が
低下してしまうので、プロセス時間が長大化してしまう
という不具合があった。
抗素子パターンとして低温で成膜したアモルファスシリ
コンを使用する方法が開示されている。アモルファスシ
リコンは比較的高温で成膜されたポリシリコン膜を使用
するよりも表面の平坦性が良好であり、エッチングの制
御性が向上する効果がある。しかし、低温でアモルファ
スシリコンを成膜する場合、デポレート(成膜速度)が
低下してしまうので、プロセス時間が長大化してしまう
という不具合があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高抵抗素子
の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキを
小さくできる高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法を
提供することを目的とするものである。
の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキを
小さくできる高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置の製造方法は高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
であって、第1局面は以下の工程(A)から(D)を含
む。 (A)下地絶縁膜上に不純物イオンを含有しないノンド
ープポリシリコン膜を形成する工程、(B)上記ノンド
ープポリシリコン膜上に抵抗素子パターンを画定するた
めの第1のマスクパターンを形成し、上記第1のマスク
パターンに被覆されていない領域の上記ノンドープポリ
シリコン膜を異方性エッチングによって選択的に除去し
て抵抗素子パターンに加工する工程、(C)上記第1の
マスクパターンを残した状態で、上記抵抗素子パターン
の側壁に斜め方向から不純物イオンを注入して、上記抵
抗素子パターンの側壁に高抵抗領域を形成する工程、
(D)上記第1のマスクパターンを除去した後、上記抵
抗素子パターンの高抵抗領域にすべき領域を覆う第2の
マスクパターンを形成し、上記第2のマスクパターンを
マスクにして上記抵抗素子パターンの一部の領域に不純
物イオンを導入して低抵抗領域を形成する工程。
置の製造方法は高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
であって、第1局面は以下の工程(A)から(D)を含
む。 (A)下地絶縁膜上に不純物イオンを含有しないノンド
ープポリシリコン膜を形成する工程、(B)上記ノンド
ープポリシリコン膜上に抵抗素子パターンを画定するた
めの第1のマスクパターンを形成し、上記第1のマスク
パターンに被覆されていない領域の上記ノンドープポリ
シリコン膜を異方性エッチングによって選択的に除去し
て抵抗素子パターンに加工する工程、(C)上記第1の
マスクパターンを残した状態で、上記抵抗素子パターン
の側壁に斜め方向から不純物イオンを注入して、上記抵
抗素子パターンの側壁に高抵抗領域を形成する工程、
(D)上記第1のマスクパターンを除去した後、上記抵
抗素子パターンの高抵抗領域にすべき領域を覆う第2の
マスクパターンを形成し、上記第2のマスクパターンを
マスクにして上記抵抗素子パターンの一部の領域に不純
物イオンを導入して低抵抗領域を形成する工程。
【0016】本発明の第1局面によれば、抵抗素子パタ
ーンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成さ
れた高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することができ
る。高抵抗領域は高抵抗素子の抵抗値を決定する領域で
ある。また、抵抗素子パターンの低抵抗領域はその上層
に形成される絶縁層にコンタクトが形成される領域であ
る。
ーンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成さ
れた高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することができ
る。高抵抗領域は高抵抗素子の抵抗値を決定する領域で
ある。また、抵抗素子パターンの低抵抗領域はその上層
に形成される絶縁層にコンタクトが形成される領域であ
る。
【0017】本発明の第1局面では、抵抗素子パターン
の側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成された
高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することができるの
で、高抵抗素子を構成する抵抗素子パターンの寸法を大
きくすることなく、かつ本数を増加させることなく、高
抵抗素子を形成することができる。
の側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成された
高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することができるの
で、高抵抗素子を構成する抵抗素子パターンの寸法を大
きくすることなく、かつ本数を増加させることなく、高
抵抗素子を形成することができる。
【0018】本発明の第1局面において、高抵抗領域の
幅寸法(側面からの深さ方向)を決定する要因は、工程
(C)での不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注
入エネルギー、並びに高抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。したがって、高抵抗領域の幅寸法は、
写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチングの寸法バ
ラツキの影響を全く受けない。
幅寸法(側面からの深さ方向)を決定する要因は、工程
(C)での不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注
入エネルギー、並びに高抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。したがって、高抵抗領域の幅寸法は、
写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチングの寸法バ
ラツキの影響を全く受けない。
【0019】高抵抗領域の長さ寸法を決定する要因は、
工程(D)での不純物イオン導入で用いる第2のマスク
パターンの寸法、及び低抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。一般的に高抵抗領域の長さ寸法は例え
ば数十ミクロンのオーダーで設計されるものであり、第
2のマスクパターンの寸法バラツキ及び不純物イオンの
拡散長のバラツキは抵抗変動に対して無視できるほど小
さい。
工程(D)での不純物イオン導入で用いる第2のマスク
パターンの寸法、及び低抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。一般的に高抵抗領域の長さ寸法は例え
ば数十ミクロンのオーダーで設計されるものであり、第
2のマスクパターンの寸法バラツキ及び不純物イオンの
拡散長のバラツキは抵抗変動に対して無視できるほど小
さい。
【0020】高抵抗領域の高さを決定する要因は、抵抗
素子パターンの膜厚のみであり、制御性は高い。このよ
うに、本発明の第1局面によれば、高抵抗素子の占有面
積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキの小さい高
抵抗素子を形成することができる。
素子パターンの膜厚のみであり、制御性は高い。このよ
うに、本発明の第1局面によれば、高抵抗素子の占有面
積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキの小さい高
抵抗素子を形成することができる。
【0021】さらに、本発明の第1局面により形成され
た高抵抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微
細化のために抵抗素子パターンの幅寸法を小さくして
も、抵抗バラツキが増加する心配は無く、微細化に有利
である。
た高抵抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微
細化のために抵抗素子パターンの幅寸法を小さくして
も、抵抗バラツキが増加する心配は無く、微細化に有利
である。
【0022】本発明の第1局面において、上記工程
(D)における上記低抵抗領域を形成するための不純物
イオン導入と同時に、同一基板上に形成するMOSFE
Tのソース拡散領域及びドレイン拡散領域を形成するた
めの不純物イオン導入を行なうことが好ましい。その結
果、高抵抗素子とMOSFETを同一基板上に備えた半
導体装置の製造工程数を増加させることなく、高抵抗素
子の低抵抗領域を形成することができる。
(D)における上記低抵抗領域を形成するための不純物
イオン導入と同時に、同一基板上に形成するMOSFE
Tのソース拡散領域及びドレイン拡散領域を形成するた
めの不純物イオン導入を行なうことが好ましい。その結
果、高抵抗素子とMOSFETを同一基板上に備えた半
導体装置の製造工程数を増加させることなく、高抵抗素
子の低抵抗領域を形成することができる。
【0023】本発明にかかる半導体装置の第2局面は以
下の工程(A)から(D)を含む。 (A)下地絶縁膜上に不純物イオンを含有しないノンド
ープポリシリコン膜を形成する工程、(B)上記ノンド
ープポリシリコン膜上に、抵抗素子パターンとなる領域
のうち高抵抗領域となる領域を覆う第3のマスクパター
ンを形成し、上記ノンドープポリシリコン膜に上記第3
のマスクパターンをマスクにして不純物イオンを導入し
て高抵抗素子の低抵抗領域を形成する工程、(C)上記
ノンドープポリシリコン膜上及び上記低抵抗領域上に抵
抗素子パターンを画定するための第4のマスクパターン
を形成し、上記第4のマスクパターンに被覆されていな
い領域の上記ノンドープポリシリコン膜及び上記低抵抗
領域を異方性エッチングによって選択的に除去して抵抗
素子パターンに加工する工程、(D)上記第4のマスク
パターンを残した状態で、上記抵抗素子パターンの側壁
に斜め方向から不純物イオンを注入して、上記抵抗素子
パターンの側壁に高抵抗領域を形成する工程。
下の工程(A)から(D)を含む。 (A)下地絶縁膜上に不純物イオンを含有しないノンド
ープポリシリコン膜を形成する工程、(B)上記ノンド
ープポリシリコン膜上に、抵抗素子パターンとなる領域
のうち高抵抗領域となる領域を覆う第3のマスクパター
ンを形成し、上記ノンドープポリシリコン膜に上記第3
のマスクパターンをマスクにして不純物イオンを導入し
て高抵抗素子の低抵抗領域を形成する工程、(C)上記
ノンドープポリシリコン膜上及び上記低抵抗領域上に抵
抗素子パターンを画定するための第4のマスクパターン
を形成し、上記第4のマスクパターンに被覆されていな
い領域の上記ノンドープポリシリコン膜及び上記低抵抗
領域を異方性エッチングによって選択的に除去して抵抗
素子パターンに加工する工程、(D)上記第4のマスク
パターンを残した状態で、上記抵抗素子パターンの側壁
に斜め方向から不純物イオンを注入して、上記抵抗素子
パターンの側壁に高抵抗領域を形成する工程。
【0024】本発明の第2局面によれば、高抵抗素子を
構成する抵抗素子パターンの寸法を大きくすることな
く、かつ本数を増加させることなく、抵抗素子パターン
の側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成された
高抵抗領域を形成することができる。
構成する抵抗素子パターンの寸法を大きくすることな
く、かつ本数を増加させることなく、抵抗素子パターン
の側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成された
高抵抗領域を形成することができる。
【0025】本発明の第2局面において、高抵抗領域の
幅寸法を決定する要因は、工程(D)での不純物イオン
のイオン注入角度及びイオン注入エネルギー、並びに高
抵抗領域に導入された不純物イオンを活性化させるため
の熱処理における不純物イオンの拡散長である。したが
って、高抵抗領域の幅寸法は、写真製版の寸法バラツキ
及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全く受け
ない。
幅寸法を決定する要因は、工程(D)での不純物イオン
のイオン注入角度及びイオン注入エネルギー、並びに高
抵抗領域に導入された不純物イオンを活性化させるため
の熱処理における不純物イオンの拡散長である。したが
って、高抵抗領域の幅寸法は、写真製版の寸法バラツキ
及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全く受け
ない。
【0026】高抵抗領域の長さ寸法を決定する要因は、
工程(B)での不純物イオン導入で用いる第3のマスク
パターンの寸法、及び低抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。一般的に高抵抗領域の長さ寸法は例え
ば数十ミクロンのオーダーで設計されるものであり、第
3のマスクパターンの寸法バラツキ及び不純物イオンの
拡散長のバラツキは抵抗変動に対して無視できるほど小
さい。
工程(B)での不純物イオン導入で用いる第3のマスク
パターンの寸法、及び低抵抗領域に導入された不純物イ
オンを活性化させるための熱処理における不純物イオン
の拡散長である。一般的に高抵抗領域の長さ寸法は例え
ば数十ミクロンのオーダーで設計されるものであり、第
3のマスクパターンの寸法バラツキ及び不純物イオンの
拡散長のバラツキは抵抗変動に対して無視できるほど小
さい。
【0027】高抵抗領域の高さを決定する要因は、ポリ
シリコン膜厚のみであり、制御性は高い。このように、
本発明の第2局面によれば、高抵抗素子の占有面積を大
きくすることなく、抵抗値のバラツキの小さい高抵抗素
子を形成することができる。
シリコン膜厚のみであり、制御性は高い。このように、
本発明の第2局面によれば、高抵抗素子の占有面積を大
きくすることなく、抵抗値のバラツキの小さい高抵抗素
子を形成することができる。
【0028】さらに、本発明の第2局面により形成され
た高抵抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微
細化のために抵抗素子パターンの幅寸法を小さくして
も、抵抗バラツキが増加する心配は無く、微細化に有利
である。
た高抵抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微
細化のために抵抗素子パターンの幅寸法を小さくして
も、抵抗バラツキが増加する心配は無く、微細化に有利
である。
【0029】本発明の第2局面において、上記工程
(B)での不純物イオン導入と同時に、同一基板上に形
成するMOSFETの低抵抗ポリシリコンゲート電極と
なる領域の上記ノンドープポリシリコン膜に不純物イオ
ン導入を行ない、上記工程(C)での異方性エッチング
と同時に、上記低抵抗ポリシリコンゲート電極をパター
ニングすることが好ましい。その結果、高抵抗素子とM
OSFETを同一基板上に備えた半導体装置の製造工程
数を増加させることなく、高抵抗素子の抵抗素子パター
ン及び低抵抗領域を形成することができる。
(B)での不純物イオン導入と同時に、同一基板上に形
成するMOSFETの低抵抗ポリシリコンゲート電極と
なる領域の上記ノンドープポリシリコン膜に不純物イオ
ン導入を行ない、上記工程(C)での異方性エッチング
と同時に、上記低抵抗ポリシリコンゲート電極をパター
ニングすることが好ましい。その結果、高抵抗素子とM
OSFETを同一基板上に備えた半導体装置の製造工程
数を増加させることなく、高抵抗素子の抵抗素子パター
ン及び低抵抗領域を形成することができる。
【0030】本発明の第2局面において、上記工程
(B)での不純物イオン導入を上記ノンドープポリシリ
コン膜の底面側まで不純物イオンが導入される程度に行
なうことが好ましい。その結果、高抵抗素子の低抵抗領
域を抵抗素子パターンの底面側まで形成することがで
き、抵抗素子パターンの側面近傍に形成された高抵抗領
域において電流が均一に流れるようになるので、設計が
容易になる。
(B)での不純物イオン導入を上記ノンドープポリシリ
コン膜の底面側まで不純物イオンが導入される程度に行
なうことが好ましい。その結果、高抵抗素子の低抵抗領
域を抵抗素子パターンの底面側まで形成することがで
き、抵抗素子パターンの側面近傍に形成された高抵抗領
域において電流が均一に流れるようになるので、設計が
容易になる。
【0031】本発明の第1の局面及び第2の局面におい
て、上記高抵抗領域及び上記低抵抗領域に導入された不
純物イオンを活性化させるための熱処理を同時に行なう
ことが好ましい。その結果、不純物イオンを活性化させ
るための熱処理の回数を低減することができる。
て、上記高抵抗領域及び上記低抵抗領域に導入された不
純物イオンを活性化させるための熱処理を同時に行なう
ことが好ましい。その結果、不純物イオンを活性化させ
るための熱処理の回数を低減することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例によ
り製造した半導体装置の高抵抗素子部分を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置で
の断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図、
(D)は(A)のC−C’位置での断面図である。図2
はその高抵抗素子を構成する1本の抵抗素子パターンを
示す斜視図である。
り製造した半導体装置の高抵抗素子部分を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置で
の断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図、
(D)は(A)のC−C’位置での断面図である。図2
はその高抵抗素子を構成する1本の抵抗素子パターンを
示す斜視図である。
【0033】半導体基板1上に形成された下地絶縁膜3
上に、ポリシリコンからなる複数の帯状の抵抗素子パタ
ーン5−1,5−2,5−3,…5−nが縞状に配置さ
れている。抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,
…5−nの幅寸法はW’である。抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nの側壁に不純物イオンが
低濃度に導入された高抵抗領域7が形成されている。高
抵抗領域7の幅寸法はW/2である。図2において、符
号5は図1に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,
5−3,…5−nに対応する。
上に、ポリシリコンからなる複数の帯状の抵抗素子パタ
ーン5−1,5−2,5−3,…5−nが縞状に配置さ
れている。抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,
…5−nの幅寸法はW’である。抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nの側壁に不純物イオンが
低濃度に導入された高抵抗領域7が形成されている。高
抵抗領域7の幅寸法はW/2である。図2において、符
号5は図1に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,
5−3,…5−nに対応する。
【0034】抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nの両端の表面側に、高抵抗領域7と後述す
る金属配線層19を電気的に接続するための、不純物イ
オンが高濃度に導入された低抵抗領域9が形成されてい
る。各抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nにおいて、低抵抗領域9,9間の長さ寸法はLであ
り、長さ方向の両側面に形成された高抵抗領域7は抵抗
体として機能する。
3,…5−nの両端の表面側に、高抵抗領域7と後述す
る金属配線層19を電気的に接続するための、不純物イ
オンが高濃度に導入された低抵抗領域9が形成されてい
る。各抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nにおいて、低抵抗領域9,9間の長さ寸法はLであ
り、長さ方向の両側面に形成された高抵抗領域7は抵抗
体として機能する。
【0035】抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nにおいて、高抵抗領域7及び低抵抗領域9
以外の領域は不純物イオンが導入されていないノンドー
プポリシリコン膜11である。ノンドープポリシリコン
膜11は伝導性の無い絶縁膜とみなすことができる。
3,…5−nにおいて、高抵抗領域7及び低抵抗領域9
以外の領域は不純物イオンが導入されていないノンドー
プポリシリコン膜11である。ノンドープポリシリコン
膜11は伝導性の無い絶縁膜とみなすことができる。
【0036】抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nのそれぞれを1ビットとすると、1ビット
当たりの抵抗体は、幅寸法W(幅寸法W/2の2本の高
抵抗領域7が形成されているので抵抗体の幅寸法はWで
ある。)、長さ寸法L、高さHである。
3,…5−nのそれぞれを1ビットとすると、1ビット
当たりの抵抗体は、幅寸法W(幅寸法W/2の2本の高
抵抗領域7が形成されているので抵抗体の幅寸法はWで
ある。)、長さ寸法L、高さHである。
【0037】下地絶縁膜3上及び抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−n上に層間絶縁膜13が形
成されている。図1(A)での層間絶縁膜13の図示は
省略されている。低抵抗領域9上の層間絶縁膜13にコ
ンタクト孔15が形成されている。コンタクト孔15内
に導電材料17が形成されている。層間絶縁膜13上及
び導電材料17上に金属配線19が形成されている。導
電材料17を介して低抵抗領域9と金属配線19が電気
的に接続されている。
1,5−2,5−3,…5−n上に層間絶縁膜13が形
成されている。図1(A)での層間絶縁膜13の図示は
省略されている。低抵抗領域9上の層間絶縁膜13にコ
ンタクト孔15が形成されている。コンタクト孔15内
に導電材料17が形成されている。層間絶縁膜13上及
び導電材料17上に金属配線19が形成されている。導
電材料17を介して低抵抗領域9と金属配線19が電気
的に接続されている。
【0038】図3及び図4は、図1及び図2に示した高
抵抗素子を製造するための第1実施例を示す工程断面図
である。図3は図1(A)のA−A’位置での工程断面
図、図4は図1(A)のB−B’位置での工程断面図を
示す。この実施例は本発明の第1局面の実施例である。
抵抗素子を製造するための第1実施例を示す工程断面図
である。図3は図1(A)のA−A’位置での工程断面
図、図4は図1(A)のB−B’位置での工程断面図を
示す。この実施例は本発明の第1局面の実施例である。
【0039】(a)半導体基板1上に下地酸化膜3を形
成し、さらにその上にノンドープポリシリコン膜11を
200〜500nm(ナノメートル)、例えば300n
mの厚みに形成する。写真製版技術を用いて、抵抗素子
パターンを画定するための、フォトレジストからなる第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nをノンドープポリシリコン膜11に形成し、第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nに覆われていない領域のノンドープポリシリコ
ン膜11を異方性エッチングであるドライエッチングに
より選択的にエッチング除去し、抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nを形成する。ここで、第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nの高さは、600〜1200nmで形成される
のが一般的である(図3(a)及び図4(a)参照)。
成し、さらにその上にノンドープポリシリコン膜11を
200〜500nm(ナノメートル)、例えば300n
mの厚みに形成する。写真製版技術を用いて、抵抗素子
パターンを画定するための、フォトレジストからなる第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nをノンドープポリシリコン膜11に形成し、第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nに覆われていない領域のノンドープポリシリコ
ン膜11を異方性エッチングであるドライエッチングに
より選択的にエッチング除去し、抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nを形成する。ここで、第
1のマスクパターン21−1,21−2,21−3,…
21−nの高さは、600〜1200nmで形成される
のが一般的である(図3(a)及び図4(a)参照)。
【0040】(b)注入角度θで、抵抗素子パターン5
−1,5−2,5−3,…5−nの側壁に不純物イオン
をイオン注入して、低濃度領域7’を形成する(図3
(b)及び図4(b)参照)。不純物イオンとしてはN
型導電体による高抵抗素子を形成場合はP+(リンイオ
ン)、As+(ヒ素イオン)を挙げることができ、P型
導電体による高抵抗素子を形成する場合はB+(ボロン
イオン)、BF2 +(フッ化ボロンイオン)を挙げること
ができる。この中では、後の工程における熱処理中の拡
散の影響を受けにくいという理由からAs+が最も好ま
しい。
−1,5−2,5−3,…5−nの側壁に不純物イオン
をイオン注入して、低濃度領域7’を形成する(図3
(b)及び図4(b)参照)。不純物イオンとしてはN
型導電体による高抵抗素子を形成場合はP+(リンイオ
ン)、As+(ヒ素イオン)を挙げることができ、P型
導電体による高抵抗素子を形成する場合はB+(ボロン
イオン)、BF2 +(フッ化ボロンイオン)を挙げること
ができる。この中では、後の工程における熱処理中の拡
散の影響を受けにくいという理由からAs+が最も好ま
しい。
【0041】不純物イオンの注入エネルギー及び注入量
は第1のマスクパターン21−1,21−2,21−
3,…21−nをつき抜けて注入されることが無い限り
において、高抵抗素子の抵抗値の設定に応じて任意に設
定することができる。注入角度θは第1のマスクパター
ン21−1,21−2,21−3,…21−nの高さ、
ノンドープポリシリコン膜11の膜厚、抵抗素子パター
ン5−1,5−2,5−3,…5−nの間隔によって制
限される。
は第1のマスクパターン21−1,21−2,21−
3,…21−nをつき抜けて注入されることが無い限り
において、高抵抗素子の抵抗値の設定に応じて任意に設
定することができる。注入角度θは第1のマスクパター
ン21−1,21−2,21−3,…21−nの高さ、
ノンドープポリシリコン膜11の膜厚、抵抗素子パター
ン5−1,5−2,5−3,…5−nの間隔によって制
限される。
【0042】例えば、第1のマスクパターン21−1,
21−2,21−3,…21−nの高さを1000n
m、ノンドープポリシリコン膜11の膜厚を300n
m、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−
nの間隔を500nmに設定した場合は、|θ|<21
°に制約される。この実施例では、注入角度θを正負逆
にして2回注入することにより、抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nの両側側面に不純物イオ
ンを注入して低濃度領域7’を形成した。
21−2,21−3,…21−nの高さを1000n
m、ノンドープポリシリコン膜11の膜厚を300n
m、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−
nの間隔を500nmに設定した場合は、|θ|<21
°に制約される。この実施例では、注入角度θを正負逆
にして2回注入することにより、抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−nの両側側面に不純物イオ
ンを注入して低濃度領域7’を形成した。
【0043】(c)例えば酸素プラズマ等を用いたドラ
イアッシングにより第1のマスクパターン21−1,2
1−2,21−3,…21−nを除去した後、写真製版
技術を用いて、フォトレジストからなる第2のマスクパ
ターン23を形成する。図5に第2のマスクパターン2
3のレイアウト例の平面図を示す。第2のマスクパター
ン23は、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,
…5−nの高抵抗領域にすべき領域を覆ったレイアウト
になっている。第2のマスクパターン23によって、抵
抗体として機能する低濃度領域の長さ寸法Lが決まる。
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
第2のマスクパターン23に覆われていない領域に、不
純物イオンを比較的高濃度にイオン注入し、高濃度領域
9’を形成する(図3(c)及び図4(c)参照)。
イアッシングにより第1のマスクパターン21−1,2
1−2,21−3,…21−nを除去した後、写真製版
技術を用いて、フォトレジストからなる第2のマスクパ
ターン23を形成する。図5に第2のマスクパターン2
3のレイアウト例の平面図を示す。第2のマスクパター
ン23は、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,
…5−nの高抵抗領域にすべき領域を覆ったレイアウト
になっている。第2のマスクパターン23によって、抵
抗体として機能する低濃度領域の長さ寸法Lが決まる。
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
第2のマスクパターン23に覆われていない領域に、不
純物イオンを比較的高濃度にイオン注入し、高濃度領域
9’を形成する(図3(c)及び図4(c)参照)。
【0044】不純物イオンとしては、N型導電体による
高抵抗素子を形成する場合はP+、As+を挙げることが
でき、P型導電体による高抵抗素子を形成する場合はB
+、BF2 +を挙げることができる。例えば、注入エネル
ギーは10keV〜60keV、注入量は2×1015〜
1×1016cm-2の範囲で設定することができる。
高抵抗素子を形成する場合はP+、As+を挙げることが
でき、P型導電体による高抵抗素子を形成する場合はB
+、BF2 +を挙げることができる。例えば、注入エネル
ギーは10keV〜60keV、注入量は2×1015〜
1×1016cm-2の範囲で設定することができる。
【0045】(d)例えば酸素プラズマ等を用いたドラ
イアッシングにより第2のマスクパターン23を除去し
た後、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nに導入した不純物イオンの活性化のための熱処理
を、例えば850℃で60分間、窒素ガス雰囲気中で高
温処理することで行なう。この熱処理により、低濃度領
域7’から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域9’か
ら低抵抗領域9が形成される(図2、図3(d)及び図
4(d)参照)。
イアッシングにより第2のマスクパターン23を除去し
た後、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nに導入した不純物イオンの活性化のための熱処理
を、例えば850℃で60分間、窒素ガス雰囲気中で高
温処理することで行なう。この熱処理により、低濃度領
域7’から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域9’か
ら低抵抗領域9が形成される(図2、図3(d)及び図
4(d)参照)。
【0046】(e)半導体基板1上全面に層間絶縁膜7
を形成した後、低抵抗領域9上にコンタクト孔15を形
成し、コンタクト孔15内に導電材料17を形成する。
低抵抗領域9上及び導電材料17上に金属配線19を形
成する(図1参照)。層間絶縁膜7、コンタクト孔1
5、導電材料17及び金属配線19の形成方法として
は、半導体装置を製造する上で一般的に用いられる方法
を適用することができる。
を形成した後、低抵抗領域9上にコンタクト孔15を形
成し、コンタクト孔15内に導電材料17を形成する。
低抵抗領域9上及び導電材料17上に金属配線19を形
成する(図1参照)。層間絶縁膜7、コンタクト孔1
5、導電材料17及び金属配線19の形成方法として
は、半導体装置を製造する上で一般的に用いられる方法
を適用することができる。
【0047】この実施例によれば、高抵抗素子を構成す
る抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−n
の寸法を大きくすることなく、かつ本数を増加させるこ
となく、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域7をもつ高抵抗素子を形成することが
できる。
る抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−n
の寸法を大きくすることなく、かつ本数を増加させるこ
となく、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域7をもつ高抵抗素子を形成することが
できる。
【0048】図1及び図2も参照して説明すると、この
実施例により形成される高抵抗素子において、高抵抗領
域7の幅寸法W/2を決定する要因は、工程(b)での
不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注入エネルギ
ー、並びに工程(d)での高抵抗領域7に導入された不
純物イオンを活性化させるための熱処理における不純物
イオンの拡散長である。したがって、高抵抗領域7の幅
寸法W/2は、写真製版の寸法バラツキ及びドライエッ
チングの寸法バラツキの影響を全く受けない。
実施例により形成される高抵抗素子において、高抵抗領
域7の幅寸法W/2を決定する要因は、工程(b)での
不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注入エネルギ
ー、並びに工程(d)での高抵抗領域7に導入された不
純物イオンを活性化させるための熱処理における不純物
イオンの拡散長である。したがって、高抵抗領域7の幅
寸法W/2は、写真製版の寸法バラツキ及びドライエッ
チングの寸法バラツキの影響を全く受けない。
【0049】高抵抗領域7の長さ寸法Lを決定する要因
は、工程(c)での不純物イオン導入で用いる第2のマ
スクパターン23の寸法、及び工程(d)での低抵抗領
域9に導入された不純物イオンを活性化させるための熱
処理における不純物イオンの拡散長である。一般的に高
抵抗領域7の長さ寸法Lは数十ミクロンのオーダーで設
計されるものであり、第2のマスクパターン23の寸法
バラツキ及び不純物イオンの拡散長のバラツキは抵抗変
動に対して無視できるほど小さい。
は、工程(c)での不純物イオン導入で用いる第2のマ
スクパターン23の寸法、及び工程(d)での低抵抗領
域9に導入された不純物イオンを活性化させるための熱
処理における不純物イオンの拡散長である。一般的に高
抵抗領域7の長さ寸法Lは数十ミクロンのオーダーで設
計されるものであり、第2のマスクパターン23の寸法
バラツキ及び不純物イオンの拡散長のバラツキは抵抗変
動に対して無視できるほど小さい。
【0050】高抵抗領域7の高さHを決定する要因は、
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
膜厚のみであり、制御性は高い。このように、高抵抗素
子の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキ
の小さい高抵抗素子を形成することができる。
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
膜厚のみであり、制御性は高い。このように、高抵抗素
子の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキ
の小さい高抵抗素子を形成することができる。
【0051】さらに、この実施例により形成された高抵
抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチン
グの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微細化の
ために抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの幅寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する
心配は無く、微細化に有利である。
抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチン
グの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微細化の
ために抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの幅寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する
心配は無く、微細化に有利である。
【0052】この実施例においてノンドープポリシリコ
ン膜11は、多結晶シリコンに限らず、例えばアモルフ
ァスシリコンでもよい。この実施例では、第1のマスク
パターン21−1,21−2,21−3,…21−nと
してフォトレジストパターンを用いているが、本発明は
これに限定されるものではなく、シリコン酸化膜、又は
シリコン窒化膜(いわゆるハードマスク)を用いてもよ
い。ハードマスクを用いた場合は、第1のマスクパター
ンの高さを例えば100〜200nmに抑えることがで
き、工程(b)における注入角度θの制約を緩和するこ
とが可能となる。例えば、第1のマスクパターンの高さ
を200nm、ノンドープポリシリコン膜11の膜厚を
300nm、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nの間隔を500nmに設定した場合は、|
θ|<45°の範囲で設定することができる。
ン膜11は、多結晶シリコンに限らず、例えばアモルフ
ァスシリコンでもよい。この実施例では、第1のマスク
パターン21−1,21−2,21−3,…21−nと
してフォトレジストパターンを用いているが、本発明は
これに限定されるものではなく、シリコン酸化膜、又は
シリコン窒化膜(いわゆるハードマスク)を用いてもよ
い。ハードマスクを用いた場合は、第1のマスクパター
ンの高さを例えば100〜200nmに抑えることがで
き、工程(b)における注入角度θの制約を緩和するこ
とが可能となる。例えば、第1のマスクパターンの高さ
を200nm、ノンドープポリシリコン膜11の膜厚を
300nm、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nの間隔を500nmに設定した場合は、|
θ|<45°の範囲で設定することができる。
【0053】この実施例では、不純物イオンの活性化処
理は、低濃度領域7’及び高濃度領域9’が共に形成さ
れた後に行なっているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、低濃度領域7’を形成し、活性化処理を行
なって高抵抗領域7を形成した後、高濃度領域5’を形
成し、活性化処理を行なって低抵抗領域9を形成しても
よい。
理は、低濃度領域7’及び高濃度領域9’が共に形成さ
れた後に行なっているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、低濃度領域7’を形成し、活性化処理を行
なって高抵抗領域7を形成した後、高濃度領域5’を形
成し、活性化処理を行なって低抵抗領域9を形成しても
よい。
【0054】図6、図7及び図8は、本発明の第2実施
例を示す工程断面図である。第2実施例は本発明の第1
局面の実施例である。図6、図7及び図8では、実際の
LSI(大規模集積回路)製造工程に沿って、その工程
断面図を模式的に描いており、MOSFET及び高抵抗
素子を同時に作り込む過程を示している。第2実施例に
おいて形成する高抵抗素子は図1及び図2に示した高抵
抗素子と同じ構造であり、図6、図7及び図8における
高抵抗素子の断面は、図1(A)におけるC−C’位置
での断面を示す。
例を示す工程断面図である。第2実施例は本発明の第1
局面の実施例である。図6、図7及び図8では、実際の
LSI(大規模集積回路)製造工程に沿って、その工程
断面図を模式的に描いており、MOSFET及び高抵抗
素子を同時に作り込む過程を示している。第2実施例に
おいて形成する高抵抗素子は図1及び図2に示した高抵
抗素子と同じ構造であり、図6、図7及び図8における
高抵抗素子の断面は、図1(A)におけるC−C’位置
での断面を示す。
【0055】(a)半導体基板1上に、シリコン酸化膜
からなる素子分離のためのフィールド酸化膜を選択酸化
法にて活性領域以外の領域に形成し、下地酸化膜3とす
る。半導体基板1の活性領域にゲート酸化膜25を形成
する(図6(a)参照)。下地酸化膜3の膜厚は例えば
500nm、ゲート酸化膜25の膜厚は例えば10nm
である。
からなる素子分離のためのフィールド酸化膜を選択酸化
法にて活性領域以外の領域に形成し、下地酸化膜3とす
る。半導体基板1の活性領域にゲート酸化膜25を形成
する(図6(a)参照)。下地酸化膜3の膜厚は例えば
500nm、ゲート酸化膜25の膜厚は例えば10nm
である。
【0056】(b)半導体基板1上全面にノンドープポ
リシリコン膜11を形成し、その上にシリコン酸化膜2
7を形成する(図6(b)参照)。ノンドープポリシリ
コン膜11の膜厚は例えば300nmである。シリコン
酸化膜27は熱CVD法によって形成されるHTO膜
(高温酸化膜)が好ましい。シリコン酸化膜27の膜厚
は例えば150nmである。
リシリコン膜11を形成し、その上にシリコン酸化膜2
7を形成する(図6(b)参照)。ノンドープポリシリ
コン膜11の膜厚は例えば300nmである。シリコン
酸化膜27は熱CVD法によって形成されるHTO膜
(高温酸化膜)が好ましい。シリコン酸化膜27の膜厚
は例えば150nmである。
【0057】(c)写真製版技術及びエッチング技術に
よりシリコン酸化膜27を選択的に除去し、後の工程で
高抵抗素子を形成する領域にシリコン酸化膜パターン2
9を形成する。シリコン酸化膜パターン29をマスクに
してノンドープポリシリコン膜11に不純物イオンを高
濃度に導入し、低抵抗ポリシリコン領域31を形成する
(図6(c)参照)。この不純物イオン導入では、例え
ば、POCl3(三塩化ホスホリル)を用いた固相拡散
法によってリンが導入される。
よりシリコン酸化膜27を選択的に除去し、後の工程で
高抵抗素子を形成する領域にシリコン酸化膜パターン2
9を形成する。シリコン酸化膜パターン29をマスクに
してノンドープポリシリコン膜11に不純物イオンを高
濃度に導入し、低抵抗ポリシリコン領域31を形成する
(図6(c)参照)。この不純物イオン導入では、例え
ば、POCl3(三塩化ホスホリル)を用いた固相拡散
法によってリンが導入される。
【0058】(d)写真製版技術によりフォトレジスト
パターン33a,33bを形成する。フォトレジストパ
ターン33aはノンドープポリシリコン膜11上に抵抗
素子パターンに対応して縞状に形成され、第1のマスク
パターンを構成する。フォトレジストパターン33bは
高抵抗素子の形成領域以外の領域を覆うように形成され
る。フォトレジストパターン33a,33bをマスクに
してドライエッチングにより抵抗素子パターン5及び低
抵抗ポリシリコンパターン36を形成する(図7(d)
参照)。抵抗素子パターン5は図1に示した抵抗素子パ
ターン5−1,5−2,5−3,…5−nに対応する。
パターン33a,33bを形成する。フォトレジストパ
ターン33aはノンドープポリシリコン膜11上に抵抗
素子パターンに対応して縞状に形成され、第1のマスク
パターンを構成する。フォトレジストパターン33bは
高抵抗素子の形成領域以外の領域を覆うように形成され
る。フォトレジストパターン33a,33bをマスクに
してドライエッチングにより抵抗素子パターン5及び低
抵抗ポリシリコンパターン36を形成する(図7(d)
参照)。抵抗素子パターン5は図1に示した抵抗素子パ
ターン5−1,5−2,5−3,…5−nに対応する。
【0059】(e)イオン注入法により、抵抗素子パタ
ーン5の側壁に露出しているノンドープポリシリコン膜
11に不純物イオンを注入して低濃度領域7’を形成す
る(図7(e)参照)。この工程におけるイオン注入
は、図3(b)及び図4(b)を参照して説明したイオ
ン注入と同様にして、注入角度θを調整することによ
り、抵抗素子パターン5の側壁に不純物イオンを導入す
る。不純物イオンとしては例えばヒ素を注入エネルギー
は10keV、注入量は2×1015cm-2の条件で注入
する。
ーン5の側壁に露出しているノンドープポリシリコン膜
11に不純物イオンを注入して低濃度領域7’を形成す
る(図7(e)参照)。この工程におけるイオン注入
は、図3(b)及び図4(b)を参照して説明したイオ
ン注入と同様にして、注入角度θを調整することによ
り、抵抗素子パターン5の側壁に不純物イオンを導入す
る。不純物イオンとしては例えばヒ素を注入エネルギー
は10keV、注入量は2×1015cm-2の条件で注入
する。
【0060】(f)フォトレジストパターン33a,3
3bを除去した後、写真製版技術によりフォトレジスト
パターン35a,35bを形成し、ドライエッチングに
より低抵抗ポリシリコンパターン36をパターニングし
てゲート電極37を形成する。このとき、フォトレジス
トパターン35aは高抵抗素子形成領域を覆うように形
成されているため、抵抗素子パターン5はエッチングさ
れない(図7(f)参照)。
3bを除去した後、写真製版技術によりフォトレジスト
パターン35a,35bを形成し、ドライエッチングに
より低抵抗ポリシリコンパターン36をパターニングし
てゲート電極37を形成する。このとき、フォトレジス
トパターン35aは高抵抗素子形成領域を覆うように形
成されているため、抵抗素子パターン5はエッチングさ
れない(図7(f)参照)。
【0061】(g)フォトレジストパターン35a,3
5bを除去した後、抵抗素子パターン5上に、高抵抗領
域を画定するためのフォトレジストからなる第2のマス
クパターン23を形成し、不純物イオン、例えばヒ素を
注入エネルギーは50keV、注入量は6×1015cm
-2の条件で注入する。不純物イオン注入をするとき、抵
抗素子パターン5の高抵抗領域となる低濃度領域7’は
第2のマスクパターン23で覆われているので不純物イ
オンは注入されず、活性領域のゲート電極37をマスク
にして半導体基板1中と、抵抗素子パターン5の両端の
表面側に注入される。半導体基板1中にソース拡散領域
及びドレイン拡散領域となる高濃度領域39’が形成さ
れ、抵抗素子パターン5に高濃度領域9’が形成される
(図8(g)参照)。
5bを除去した後、抵抗素子パターン5上に、高抵抗領
域を画定するためのフォトレジストからなる第2のマス
クパターン23を形成し、不純物イオン、例えばヒ素を
注入エネルギーは50keV、注入量は6×1015cm
-2の条件で注入する。不純物イオン注入をするとき、抵
抗素子パターン5の高抵抗領域となる低濃度領域7’は
第2のマスクパターン23で覆われているので不純物イ
オンは注入されず、活性領域のゲート電極37をマスク
にして半導体基板1中と、抵抗素子パターン5の両端の
表面側に注入される。半導体基板1中にソース拡散領域
及びドレイン拡散領域となる高濃度領域39’が形成さ
れ、抵抗素子パターン5に高濃度領域9’が形成される
(図8(g)参照)。
【0062】(h)第2のマスクパターン23を除去し
た後、活性化のための熱処理を、例えば950℃で30
秒間、窒素ガス雰囲気中で高温処理することにより行な
う。これにより、抵抗素子パターン5に低濃度領域7’
から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域9’から低抵
抗領域9が形成され、MOSFETの活性領域に高濃度
領域39’からソース拡散領域及びドレイン拡散領域3
9が形成される(図3、図4及び図8(h)参照)。
た後、活性化のための熱処理を、例えば950℃で30
秒間、窒素ガス雰囲気中で高温処理することにより行な
う。これにより、抵抗素子パターン5に低濃度領域7’
から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域9’から低抵
抗領域9が形成され、MOSFETの活性領域に高濃度
領域39’からソース拡散領域及びドレイン拡散領域3
9が形成される(図3、図4及び図8(h)参照)。
【0063】(i)半導体基板1上全面に層間絶縁膜1
3を形成し、金属配線層と各素子を接続するためのコン
タクト孔17を形成し、コンタクト孔17内に例えばタ
ングステンなどの導電材料17を形成し、層間絶縁膜1
3上及び導電材料17上に金属配線膜19を形成する
(図8(i)参照)。図1(A)のC−C’位置ではコ
ンタクト孔15が現れないが、図8(i)では、便宜
上、コンタクト孔15を示した。
3を形成し、金属配線層と各素子を接続するためのコン
タクト孔17を形成し、コンタクト孔17内に例えばタ
ングステンなどの導電材料17を形成し、層間絶縁膜1
3上及び導電材料17上に金属配線膜19を形成する
(図8(i)参照)。図1(A)のC−C’位置ではコ
ンタクト孔15が現れないが、図8(i)では、便宜
上、コンタクト孔15を示した。
【0064】この実施例に示したように、本発明の第1
局面によれば、高抵抗素子の低抵抗領域とソース拡散領
域及びドレイン拡散領域を同時に形成することができ、
製造工程数を増加させることなく、高抵抗素子とMOS
FETを同一基板上に容易に製造することができ、プロ
セスの整合性及び柔軟性がある。
局面によれば、高抵抗素子の低抵抗領域とソース拡散領
域及びドレイン拡散領域を同時に形成することができ、
製造工程数を増加させることなく、高抵抗素子とMOS
FETを同一基板上に容易に製造することができ、プロ
セスの整合性及び柔軟性がある。
【0065】この実施例では工程(b),(c)におい
て、HTO膜29を用いて固相拡散法によって不純物イ
オンを高濃度に導入する例を示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、固相拡散法に代えてフォトレ
ジストマスクを用いたイオン注入法によって不純物イオ
ンを高濃度に導入することも可能である。イオン注入法
による場合は、例えばリンを注入エネルギーは60ke
V、注入量は8×10 15cm-2の条件で注入する例を挙
げることができる。
て、HTO膜29を用いて固相拡散法によって不純物イ
オンを高濃度に導入する例を示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、固相拡散法に代えてフォトレ
ジストマスクを用いたイオン注入法によって不純物イオ
ンを高濃度に導入することも可能である。イオン注入法
による場合は、例えばリンを注入エネルギーは60ke
V、注入量は8×10 15cm-2の条件で注入する例を挙
げることができる。
【0066】図9は、本発明の第3実施例により製造し
た半導体装置の高抵抗素子部分を示す図であり、(A)
は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、
(C)は(A)のB−B’位置での断面図、(D)は
(A)のC−C’位置での断面図である。図10はその
高抵抗素子を構成する1本の抵抗素子パターンを示す斜
視図である。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には
同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略す
る。
た半導体装置の高抵抗素子部分を示す図であり、(A)
は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、
(C)は(A)のB−B’位置での断面図、(D)は
(A)のC−C’位置での断面図である。図10はその
高抵抗素子を構成する1本の抵抗素子パターンを示す斜
視図である。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には
同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略す
る。
【0067】半導体基板1上に形成された下地絶縁膜3
上に、複数の帯状の抵抗素子パターン5−1,5−2,
5−3,…5−nが縞状に配置されている。抵抗素子パ
ターン5−1,5−2,5−3,…5−nの側壁に高抵
抗領域7が形成されている。図10において、符号5は
図9に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nに対応する。
上に、複数の帯状の抵抗素子パターン5−1,5−2,
5−3,…5−nが縞状に配置されている。抵抗素子パ
ターン5−1,5−2,5−3,…5−nの側壁に高抵
抗領域7が形成されている。図10において、符号5は
図9に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nに対応する。
【0068】抵抗素子パターン5−1,5−2,5−
3,…5−nの両端に、高抵抗領域7と金属配線層19
を電気的に接続するための、不純物イオンが高濃度に導
入された低抵抗領域41が形成されている。低抵抗領域
41は抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの底面側まで形成されている。抵抗素子パターン5
−1,5−2,5−3,…5−nにおいて、高抵抗領域
7及び低抵抗領域41以外の領域は不純物イオンが導入
されていないノンドープポリシリコン膜11である。
3,…5−nの両端に、高抵抗領域7と金属配線層19
を電気的に接続するための、不純物イオンが高濃度に導
入された低抵抗領域41が形成されている。低抵抗領域
41は抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの底面側まで形成されている。抵抗素子パターン5
−1,5−2,5−3,…5−nにおいて、高抵抗領域
7及び低抵抗領域41以外の領域は不純物イオンが導入
されていないノンドープポリシリコン膜11である。
【0069】下地絶縁膜3上及び抵抗素子パターン5−
1,5−2,5−3,…5−n上に層間絶縁膜13が形
成されている。図9(A)での層間絶縁膜13の図示は
省略されている。低抵抗領域41上の層間絶縁膜13に
コンタクト孔15が形成され、コンタクト孔15内に導
電材料17が形成されている。層間絶縁膜13上及び導
電材料17上に金属配線19が形成されている。
1,5−2,5−3,…5−n上に層間絶縁膜13が形
成されている。図9(A)での層間絶縁膜13の図示は
省略されている。低抵抗領域41上の層間絶縁膜13に
コンタクト孔15が形成され、コンタクト孔15内に導
電材料17が形成されている。層間絶縁膜13上及び導
電材料17上に金属配線19が形成されている。
【0070】図11、図12及び図13は本発明の第3
実施例を示す工程断面図である。第3実施例は本発明の
第2局面の実施例である。図11、図12及び図13で
は、実際のLSI製造工程に沿って、その工程断面図を
模式的に描いており、MOSFET及び高抵抗素子を同
時に作り込む過程を示している。第3実施例において形
成する高抵抗素子は図9及び図10に示した高抵抗素子
と同じ構造であり、図11、図12及び図13における
高抵抗素子の断面は、図9(A)におけるC−C’位置
での断面を示す。
実施例を示す工程断面図である。第3実施例は本発明の
第2局面の実施例である。図11、図12及び図13で
は、実際のLSI製造工程に沿って、その工程断面図を
模式的に描いており、MOSFET及び高抵抗素子を同
時に作り込む過程を示している。第3実施例において形
成する高抵抗素子は図9及び図10に示した高抵抗素子
と同じ構造であり、図11、図12及び図13における
高抵抗素子の断面は、図9(A)におけるC−C’位置
での断面を示す。
【0071】(a)半導体基板1上に、シリコン酸化膜
からなる素子分離のためのフィールド酸化膜を選択酸化
法にて活性領域以外の領域に形成し、下地酸化膜3とす
る。半導体基板1の活性領域にゲート酸化膜25を形成
する(図11(a)参照)。下地酸化膜3の膜厚は例え
ば500nm、ゲート酸化膜25の膜厚は例えば10n
mである。
からなる素子分離のためのフィールド酸化膜を選択酸化
法にて活性領域以外の領域に形成し、下地酸化膜3とす
る。半導体基板1の活性領域にゲート酸化膜25を形成
する(図11(a)参照)。下地酸化膜3の膜厚は例え
ば500nm、ゲート酸化膜25の膜厚は例えば10n
mである。
【0072】(b)半導体基板1上全面に、ノンドープ
ポリシリコン膜11を形成する(図11(b)参照)。
ノンドープポリシリコン膜11の膜厚は例えば300n
mである。
ポリシリコン膜11を形成する(図11(b)参照)。
ノンドープポリシリコン膜11の膜厚は例えば300n
mである。
【0073】(c)写真製版技術により、抵抗素子パタ
ーンとなる領域のうち高抵抗領域となる領域を覆うフォ
トレジストパターン(第3のマスクパターン)43を形
成し、イオン注入及び活性化処理により、フォトレジス
トパターン43で覆われていない領域のノンドープポリ
シリコン膜11に低抵抗ポリシリコン領域45を形成す
る(図11(c)参照)。この工程におけるイオン注入
は、例えばリンを注入エネルギーは60keV、注入量
は8×1015cm-2の条件で注入する。また、フォトレ
ジストパターン43のレイアウト例としては、図5に示
した第2のマスクパターン23と同じ形のレイアウトを
挙げることができる。
ーンとなる領域のうち高抵抗領域となる領域を覆うフォ
トレジストパターン(第3のマスクパターン)43を形
成し、イオン注入及び活性化処理により、フォトレジス
トパターン43で覆われていない領域のノンドープポリ
シリコン膜11に低抵抗ポリシリコン領域45を形成す
る(図11(c)参照)。この工程におけるイオン注入
は、例えばリンを注入エネルギーは60keV、注入量
は8×1015cm-2の条件で注入する。また、フォトレ
ジストパターン43のレイアウト例としては、図5に示
した第2のマスクパターン23と同じ形のレイアウトを
挙げることができる。
【0074】(d)フォトレジストパターン43を除去
した後、写真製版技術によりフォトレジストパターン4
7a,47bを形成する。フォトレジストパターン47
aはノンドープポリシリコン膜11上及び低抵抗ポリシ
リコン領域45上に抵抗素子パターンに対応して縞状に
形成され、抵抗素子パターンを画定するための第4のマ
スクパターンを構成する。フォトレジストパターン47
bはMOSFETのゲート電極形成領域を含む領域を覆
うように低抵抗ポリシリコン領域45上に形成される。
フォトレジストパターン47a,47bをマスクにして
ドライエッチングにより抵抗素子パターン5及び低抵抗
ポリシリコンパターン36を形成する。抵抗素子パター
ン5に含まれる低抵抗ポリシリコン領域45上は、高抵
抗素子の低抵抗領域41となる高濃度領域41’を構成
する(図12(d)参照)。抵抗素子パターン5は図9
に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nに対応する。
した後、写真製版技術によりフォトレジストパターン4
7a,47bを形成する。フォトレジストパターン47
aはノンドープポリシリコン膜11上及び低抵抗ポリシ
リコン領域45上に抵抗素子パターンに対応して縞状に
形成され、抵抗素子パターンを画定するための第4のマ
スクパターンを構成する。フォトレジストパターン47
bはMOSFETのゲート電極形成領域を含む領域を覆
うように低抵抗ポリシリコン領域45上に形成される。
フォトレジストパターン47a,47bをマスクにして
ドライエッチングにより抵抗素子パターン5及び低抵抗
ポリシリコンパターン36を形成する。抵抗素子パター
ン5に含まれる低抵抗ポリシリコン領域45上は、高抵
抗素子の低抵抗領域41となる高濃度領域41’を構成
する(図12(d)参照)。抵抗素子パターン5は図9
に示した抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nに対応する。
【0075】(e)イオン注入法により、抵抗素子パタ
ーン5の側壁に露出しているノンドープポリシリコン膜
11に不純物イオンを注入して低濃度領域7’を形成す
る(図12(e)参照)。この工程におけるイオン注入
は、図3(b)及び図4(b)を参照して説明したイオ
ン注入と同様にして、注入角度θを調整することによ
り、抵抗素子パターン5の側壁に不純物イオンを導入す
る。不純物イオンとしては例えばヒ素を注入エネルギー
は10keV、注入量は2×1015cm-2の条件で注入
する。この工程において、低抵抗領域41用の高濃度領
域41’にも不純物イオンが注入されるが、注入される
不純物イオンの濃度は高濃度領域41’の濃度に比較し
て低く、後工程で高濃度領域41’から形成される低抵
抗領域41の電気的特性は影響を受けない。
ーン5の側壁に露出しているノンドープポリシリコン膜
11に不純物イオンを注入して低濃度領域7’を形成す
る(図12(e)参照)。この工程におけるイオン注入
は、図3(b)及び図4(b)を参照して説明したイオ
ン注入と同様にして、注入角度θを調整することによ
り、抵抗素子パターン5の側壁に不純物イオンを導入す
る。不純物イオンとしては例えばヒ素を注入エネルギー
は10keV、注入量は2×1015cm-2の条件で注入
する。この工程において、低抵抗領域41用の高濃度領
域41’にも不純物イオンが注入されるが、注入される
不純物イオンの濃度は高濃度領域41’の濃度に比較し
て低く、後工程で高濃度領域41’から形成される低抵
抗領域41の電気的特性は影響を受けない。
【0076】(f)フォトレジストパターン47a,4
7bを除去した後、写真製版技術によりフォトレジスト
パターン35a,35bを形成し、ドライエッチングに
より低抵抗ポリシリコンパターン36をパターニングし
てゲート電極37を形成する。このとき、フォトレジス
トパターン35aは高抵抗素子形成領域を覆うように形
成されているため、抵抗素子パターン5はエッチングさ
れない(図12(f)参照)。
7bを除去した後、写真製版技術によりフォトレジスト
パターン35a,35bを形成し、ドライエッチングに
より低抵抗ポリシリコンパターン36をパターニングし
てゲート電極37を形成する。このとき、フォトレジス
トパターン35aは高抵抗素子形成領域を覆うように形
成されているため、抵抗素子パターン5はエッチングさ
れない(図12(f)参照)。
【0077】(g)フォトレジストパターン35a,3
5bを除去した後、写真製版技術により抵抗素子パター
ン5を覆うフォトレジストパターン49を形成する。半
導体基板1の活性領域にゲート電極37をマスクにし
て、不純物イオン、例えばヒ素を注入エネルギーは50
keV、注入量は6×1015cm-2の条件で注入し、ソ
ース拡散領域及びドレイン拡散領域となる高濃度領域3
9’を形成する。このとき、抵抗素子パターン5はフォ
トレジストパターン49で覆われているので、抵抗素子
パターン5へは不純物イオンは注入されない(図13
(g)参照)。
5bを除去した後、写真製版技術により抵抗素子パター
ン5を覆うフォトレジストパターン49を形成する。半
導体基板1の活性領域にゲート電極37をマスクにし
て、不純物イオン、例えばヒ素を注入エネルギーは50
keV、注入量は6×1015cm-2の条件で注入し、ソ
ース拡散領域及びドレイン拡散領域となる高濃度領域3
9’を形成する。このとき、抵抗素子パターン5はフォ
トレジストパターン49で覆われているので、抵抗素子
パターン5へは不純物イオンは注入されない(図13
(g)参照)。
【0078】(h)フォトレジストパターン49を除去
した後、活性化のための熱処理を、例えば950℃で3
0秒間、窒素ガス雰囲気中で高温処理することにより行
なう。これにより、抵抗素子パターン5に低濃度領域
7’から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域41’か
ら低抵抗領域41が形成され、MOSFETの活性領域
に高濃度領域39’からソース拡散領域及びドレイン拡
散領域39が形成される(図9、図10及び図13
(h)参照)。
した後、活性化のための熱処理を、例えば950℃で3
0秒間、窒素ガス雰囲気中で高温処理することにより行
なう。これにより、抵抗素子パターン5に低濃度領域
7’から高抵抗領域7が形成され、高濃度領域41’か
ら低抵抗領域41が形成され、MOSFETの活性領域
に高濃度領域39’からソース拡散領域及びドレイン拡
散領域39が形成される(図9、図10及び図13
(h)参照)。
【0079】(i)半導体基板1上全面に層間絶縁膜1
3を形成し、金属配線層と各素子を接続するためのコン
タクト孔17を形成し、コンタクト孔17内に例えばタ
ングステンなどの導電材料17を形成し、層間絶縁膜1
3上及び導電材料17上に金属配線膜19を形成する
(図13(i)参照)。図9(A)のC−C’位置では
コンタクト孔15が現れないが、図13(i)では、便
宜上、コンタクト孔15を示した。
3を形成し、金属配線層と各素子を接続するためのコン
タクト孔17を形成し、コンタクト孔17内に例えばタ
ングステンなどの導電材料17を形成し、層間絶縁膜1
3上及び導電材料17上に金属配線膜19を形成する
(図13(i)参照)。図9(A)のC−C’位置では
コンタクト孔15が現れないが、図13(i)では、便
宜上、コンタクト孔15を示した。
【0080】この実施例によれば、高抵抗素子を構成す
る抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−n
の寸法を大きくすることなく、かつ本数を増加させるこ
となく、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域7をもつ高抵抗素子を形成することが
できる。
る抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−n
の寸法を大きくすることなく、かつ本数を増加させるこ
となく、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…
5−nの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域7をもつ高抵抗素子を形成することが
できる。
【0081】図9及び図10も参照して説明すると、こ
の実施例により形成される高抵抗素子において、高抵抗
領域7の幅寸法W/2を決定する要因は、工程(e)で
の不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注入エネル
ギー、並びに工程(h)での高抵抗領域7に導入された
不純物イオンを活性化させるための熱処理における不純
物イオンの拡散長である。したがって、高抵抗領域7の
幅寸法W/2は、写真製版の寸法バラツキ及びドライエ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けない。
の実施例により形成される高抵抗素子において、高抵抗
領域7の幅寸法W/2を決定する要因は、工程(e)で
の不純物イオンのイオン注入角度及びイオン注入エネル
ギー、並びに工程(h)での高抵抗領域7に導入された
不純物イオンを活性化させるための熱処理における不純
物イオンの拡散長である。したがって、高抵抗領域7の
幅寸法W/2は、写真製版の寸法バラツキ及びドライエ
ッチングの寸法バラツキの影響を全く受けない。
【0082】高抵抗領域7の長さ寸法Lを決定する要因
は、工程(c)での不純物イオン導入で用いるフォトレ
ジストパターン43の寸法、及び工程(h)での低抵抗
領域41に導入された不純物イオンを活性化させるため
の熱処理における不純物イオンの拡散長である。一般的
に高抵抗領域7の長さ寸法Lは数十ミクロンのオーダー
で設計されるものであり、フォトレジストパターン43
の寸法バラツキ及び不純物イオンの拡散長のバラツキは
抵抗変動に対して無視できるほど小さい。
は、工程(c)での不純物イオン導入で用いるフォトレ
ジストパターン43の寸法、及び工程(h)での低抵抗
領域41に導入された不純物イオンを活性化させるため
の熱処理における不純物イオンの拡散長である。一般的
に高抵抗領域7の長さ寸法Lは数十ミクロンのオーダー
で設計されるものであり、フォトレジストパターン43
の寸法バラツキ及び不純物イオンの拡散長のバラツキは
抵抗変動に対して無視できるほど小さい。
【0083】高抵抗領域7の高さHを決定する要因は、
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
膜厚のみであり、制御性は高い。このように、高抵抗素
子の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキ
の小さい高抵抗素子を形成することができる。
抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−nの
膜厚のみであり、制御性は高い。このように、高抵抗素
子の占有面積を大きくすることなく、抵抗値のバラツキ
の小さい高抵抗素子を形成することができる。
【0084】さらに、この実施例により形成された高抵
抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチン
グの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微細化の
ために抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの幅寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する
心配は無く、微細化に有利である。
抗素子は、写真製版の寸法バラツキ及び異方性エッチン
グの寸法バラツキの影響を全く受けないので、微細化の
ために抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5
−nの幅寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する
心配は無く、微細化に有利である。
【0085】さらに、この実施例に示したように、本発
明の第2局面によれば、高抵抗素子の低抵抗領域とゲー
ト電極となる低抵抗ポリシリコンパターンを形成するこ
とができ、さらに抵抗素子パターンとゲート電極を同時
にパターニングすることができるので、製造工程数を増
加させることなく、高抵抗素子とMOSFETを同一基
板上に容易に製造することができ、プロセスの整合性、
柔軟性がある。
明の第2局面によれば、高抵抗素子の低抵抗領域とゲー
ト電極となる低抵抗ポリシリコンパターンを形成するこ
とができ、さらに抵抗素子パターンとゲート電極を同時
にパターニングすることができるので、製造工程数を増
加させることなく、高抵抗素子とMOSFETを同一基
板上に容易に製造することができ、プロセスの整合性、
柔軟性がある。
【0086】さらに、この実施例により形成された高抵
抗素子の低抵抗領域41は抵抗素子パターン5−1,5
−2,5−3,…5−nの底面側まで形成されているの
で、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−
nの側面近傍に形成された高抵抗領域7において電流が
均一に流れるようになるので、設計が容易になる。
抗素子の低抵抗領域41は抵抗素子パターン5−1,5
−2,5−3,…5−nの底面側まで形成されているの
で、抵抗素子パターン5−1,5−2,5−3,…5−
nの側面近傍に形成された高抵抗領域7において電流が
均一に流れるようになるので、設計が容易になる。
【0087】この実施例では工程(c)において、フォ
トレジストパターン43を用いてイオン注入法によって
ノンドープポリシリコン膜に不純物イオンを高濃度に導
入する例を示したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、イオン注入法に代えて、POCl3を用いた固
相拡散法など、他の不純物導入方法によって不純物イオ
ンを高濃度に導入することも可能である。
トレジストパターン43を用いてイオン注入法によって
ノンドープポリシリコン膜に不純物イオンを高濃度に導
入する例を示したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、イオン注入法に代えて、POCl3を用いた固
相拡散法など、他の不純物導入方法によって不純物イオ
ンを高濃度に導入することも可能である。
【0088】図14は、本発明により形成された高抵抗
素子を備えたアナログ回路の一例である定電圧発生回路
を示す回路図である。直流電源51からの電源を負荷5
3に安定して供給すべく、定電圧発生回路55が設けら
れている。定電圧発生回路55は、直流電源51が接続
される入力端子(Vbat)57、基準電圧源としての
基準電圧発生回路(Vref)59、演算増幅器61、
出力ドライバを構成するPチャネル型MOSトランジス
タ(以下、PMOSと略記する)63、分割抵抗R1,
R2及び出力端子(Vout)65を備えている。
素子を備えたアナログ回路の一例である定電圧発生回路
を示す回路図である。直流電源51からの電源を負荷5
3に安定して供給すべく、定電圧発生回路55が設けら
れている。定電圧発生回路55は、直流電源51が接続
される入力端子(Vbat)57、基準電圧源としての
基準電圧発生回路(Vref)59、演算増幅器61、
出力ドライバを構成するPチャネル型MOSトランジス
タ(以下、PMOSと略記する)63、分割抵抗R1,
R2及び出力端子(Vout)65を備えている。
【0089】定電圧発生回路55の演算増幅器61で
は、出力端子がPMOS63のゲート電極に接続され、
反転入力端子に基準電圧発生回路59から基準電圧Vr
efが印加され、非反転入力端子に出力電圧Voutを
分割抵抗R1とR2で分割した電圧が印加され、分割抵
抗R1,R2からの分割電圧が基準電圧Vrefに等し
くなるように制御される。
は、出力端子がPMOS63のゲート電極に接続され、
反転入力端子に基準電圧発生回路59から基準電圧Vr
efが印加され、非反転入力端子に出力電圧Voutを
分割抵抗R1とR2で分割した電圧が印加され、分割抵
抗R1,R2からの分割電圧が基準電圧Vrefに等し
くなるように制御される。
【0090】定電圧発生回路55において、分割抵抗R
1,R2を構成する抵抗素子としては、本発明の半導体
装置の製造方法により形成された高抵抗素子が用いられ
る。本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子では、高抵抗素子の占有面積を大きくすること
なく、抵抗値のバラツキを小さくできるので、分割抵抗
R1,R2がチップ上で占める面積を大きくすることな
く、分割抵抗R1,R2からの分割電圧の精度を向上さ
せることができる。
1,R2を構成する抵抗素子としては、本発明の半導体
装置の製造方法により形成された高抵抗素子が用いられ
る。本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子では、高抵抗素子の占有面積を大きくすること
なく、抵抗値のバラツキを小さくできるので、分割抵抗
R1,R2がチップ上で占める面積を大きくすることな
く、分割抵抗R1,R2からの分割電圧の精度を向上さ
せることができる。
【0091】図15は、本発明により形成された高抵抗
素子を備えたアナログ回路の他の例である電圧検出回路
を示す回路図である。電圧検出回路67において、61
は演算増幅器で、その反転入力端子に基準電圧発生回路
59が接続され、基準電圧Vrefが印加される。入力
端子(Vsens)69から入力される測定すべき端子
の電圧が分割抵抗R1とR2によって分割されて演算増
幅器61の非反転入力端子に入力される。演算増幅器6
1の出力は出力端子(Vout)70を介して外部に出
力される。
素子を備えたアナログ回路の他の例である電圧検出回路
を示す回路図である。電圧検出回路67において、61
は演算増幅器で、その反転入力端子に基準電圧発生回路
59が接続され、基準電圧Vrefが印加される。入力
端子(Vsens)69から入力される測定すべき端子
の電圧が分割抵抗R1とR2によって分割されて演算増
幅器61の非反転入力端子に入力される。演算増幅器6
1の出力は出力端子(Vout)70を介して外部に出
力される。
【0092】電圧検出回路67において、測定すべき端
子の電圧が高く、分割抵抗R1とR2により分割された
電圧が基準電圧Vrefよりも高いときは演算増幅器6
1の出力がHを維持し、測定すべき端子の電圧が降下し
てきて分割抵抗R1とR2により分割された電圧が基準
電圧Vref以下になってくると演算増幅器61の出力
がLになる。
子の電圧が高く、分割抵抗R1とR2により分割された
電圧が基準電圧Vrefよりも高いときは演算増幅器6
1の出力がHを維持し、測定すべき端子の電圧が降下し
てきて分割抵抗R1とR2により分割された電圧が基準
電圧Vref以下になってくると演算増幅器61の出力
がLになる。
【0093】電圧検出回路67において、分割抵抗R
1,R2を構成する抵抗素子として、本発明の半導体装
置の製造方法により形成された高抵抗素子が用いられ
る。本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子では、高抵抗素子の占有面積を大きくすること
なく、抵抗値のバラツキを小さくできるので、分割抵抗
R1,R2がチップ上で占める面積を大きくすることな
く、分割抵抗R1,R2からの分割電圧の精度を向上さ
せることができる。
1,R2を構成する抵抗素子として、本発明の半導体装
置の製造方法により形成された高抵抗素子が用いられ
る。本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子では、高抵抗素子の占有面積を大きくすること
なく、抵抗値のバラツキを小さくできるので、分割抵抗
R1,R2がチップ上で占める面積を大きくすることな
く、分割抵抗R1,R2からの分割電圧の精度を向上さ
せることができる。
【0094】上記の実施例では、本発明の半導体装置の
製造方法により形成された高抵抗素子をアナログ回路で
ある定電圧発生回路及び電圧検出回路に適用している
が、本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子が適用される半導体装置はこれらの回路を備え
たものに限定されるものではなく、高抵抗素子を含む半
導体装置であれば適用することができる。以上、本発明
の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内
で種々の変更が可能である。
製造方法により形成された高抵抗素子をアナログ回路で
ある定電圧発生回路及び電圧検出回路に適用している
が、本発明の半導体装置の製造方法により形成された高
抵抗素子が適用される半導体装置はこれらの回路を備え
たものに限定されるものではなく、高抵抗素子を含む半
導体装置であれば適用することができる。以上、本発明
の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内
で種々の変更が可能である。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載された半導体装置の製造
方法では、下地絶縁膜上にノンドープポリシリコン膜を
形成する工程(A)、異方性エッチングにより第1のマ
スクパターンをマスクにして抵抗素子パターンに加工す
る工程(B)、上記第1のマスクパターンを残した状態
で、上記抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から不純物
イオンを注入して、上記抵抗素子パターンの側壁に高抵
抗領域を形成する工程(C)、及び、上記抵抗素子パタ
ーンの一部の領域に不純物イオンを導入して低抵抗領域
を形成する工程(D)を含むようにしたので、抵抗素子
パターンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形
成された高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することが
でき、高抵抗素子の占有面積を大きくすることなく、抵
抗値のバラツキの小さい高抵抗素子を形成することがで
きる。さらに、請求項1に記載された半導体装置の製造
方法により形成された高抵抗素子は、写真製版の寸法バ
ラツキ及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全
く受けないので、微細化のために抵抗素子パターンの幅
寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する心配は無
く、微細化に有利である。
方法では、下地絶縁膜上にノンドープポリシリコン膜を
形成する工程(A)、異方性エッチングにより第1のマ
スクパターンをマスクにして抵抗素子パターンに加工す
る工程(B)、上記第1のマスクパターンを残した状態
で、上記抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から不純物
イオンを注入して、上記抵抗素子パターンの側壁に高抵
抗領域を形成する工程(C)、及び、上記抵抗素子パタ
ーンの一部の領域に不純物イオンを導入して低抵抗領域
を形成する工程(D)を含むようにしたので、抵抗素子
パターンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形
成された高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することが
でき、高抵抗素子の占有面積を大きくすることなく、抵
抗値のバラツキの小さい高抵抗素子を形成することがで
きる。さらに、請求項1に記載された半導体装置の製造
方法により形成された高抵抗素子は、写真製版の寸法バ
ラツキ及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全
く受けないので、微細化のために抵抗素子パターンの幅
寸法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する心配は無
く、微細化に有利である。
【0096】請求項2に記載された半導体装置の製造方
法では、請求項1に記載された半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(D)における上記低抵抗領域を形成
するための不純物イオン導入と同時に、同一基板上に形
成するMOSFETのソース拡散領域及びドレイン拡散
領域を形成するための不純物イオン導入を行なうように
したので、高抵抗素子とMOSFETを同一基板上に備
えた半導体装置の製造工程数を増加させることなく、高
抵抗素子の低抵抗領域を形成することができる。
法では、請求項1に記載された半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(D)における上記低抵抗領域を形成
するための不純物イオン導入と同時に、同一基板上に形
成するMOSFETのソース拡散領域及びドレイン拡散
領域を形成するための不純物イオン導入を行なうように
したので、高抵抗素子とMOSFETを同一基板上に備
えた半導体装置の製造工程数を増加させることなく、高
抵抗素子の低抵抗領域を形成することができる。
【0097】請求項3に記載された半導体装置の製造方
法では、下地絶縁膜上にノンドープポリシリコン膜を形
成する工程(A)、抵抗素子パターンの高抵抗領域とな
る領域を覆う第3のマスクパターンを形成し、上記ノン
ドープポリシリコン膜に上記第3のマスクパターンをマ
スクにして不純物イオンを導入して高抵抗素子の低抵抗
領域を形成する工程(B)、第4のマスクパターンを形
成し、異方性エッチングにより第4のマスクパターンを
マスクにして抵抗素子パターンに加工する工程(C)、
及び、上記第4のマスクパターンを残した状態で、上記
抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から不純物イオンを
注入して、上記抵抗素子パターンの側壁に高抵抗領域を
形成する工程(D)を含むようにしたので、抵抗素子パ
ターンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することがで
き、高抵抗素子の占有面積を大きくすることなく、抵抗
値のバラツキの小さい高抵抗素子を形成することができ
る。さらに、請求項3に記載された半導体装置の製造方
法により形成された高抵抗素子は、写真製版の寸法バラ
ツキ及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全く
受けないので、微細化のために抵抗素子パターンの幅寸
法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する心配は無
く、微細化に有利である。
法では、下地絶縁膜上にノンドープポリシリコン膜を形
成する工程(A)、抵抗素子パターンの高抵抗領域とな
る領域を覆う第3のマスクパターンを形成し、上記ノン
ドープポリシリコン膜に上記第3のマスクパターンをマ
スクにして不純物イオンを導入して高抵抗素子の低抵抗
領域を形成する工程(B)、第4のマスクパターンを形
成し、異方性エッチングにより第4のマスクパターンを
マスクにして抵抗素子パターンに加工する工程(C)、
及び、上記第4のマスクパターンを残した状態で、上記
抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から不純物イオンを
注入して、上記抵抗素子パターンの側壁に高抵抗領域を
形成する工程(D)を含むようにしたので、抵抗素子パ
ターンの側面近傍にのみ不純物イオンが導入されて形成
された高抵抗領域をもつ高抵抗素子を形成することがで
き、高抵抗素子の占有面積を大きくすることなく、抵抗
値のバラツキの小さい高抵抗素子を形成することができ
る。さらに、請求項3に記載された半導体装置の製造方
法により形成された高抵抗素子は、写真製版の寸法バラ
ツキ及び異方性エッチングの寸法バラツキの影響を全く
受けないので、微細化のために抵抗素子パターンの幅寸
法を小さくしても、抵抗バラツキが増加する心配は無
く、微細化に有利である。
【0098】請求項4に記載された半導体装置の製造方
法では、請求項3に記載された半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(B)での不純物イオン導入と同時
に、同一基板上に形成するMOSFETの低抵抗ポリシ
リコンゲート電極となる領域の上記ノンドープポリシリ
コン膜に不純物イオン導入を行ない、上記工程(C)で
の異方性エッチングと同時に、上記低抵抗ポリシリコン
ゲート電極をパターニングするようにしたので、高抵抗
素子とMOSFETを同一基板上に備えた半導体装置の
製造工程数を増加させることなく、高抵抗素子の抵抗素
子パターン及び低抵抗領域を形成することができる。
法では、請求項3に記載された半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(B)での不純物イオン導入と同時
に、同一基板上に形成するMOSFETの低抵抗ポリシ
リコンゲート電極となる領域の上記ノンドープポリシリ
コン膜に不純物イオン導入を行ない、上記工程(C)で
の異方性エッチングと同時に、上記低抵抗ポリシリコン
ゲート電極をパターニングするようにしたので、高抵抗
素子とMOSFETを同一基板上に備えた半導体装置の
製造工程数を増加させることなく、高抵抗素子の抵抗素
子パターン及び低抵抗領域を形成することができる。
【0099】請求項5に記載された半導体装置の製造方
法では、請求項3及び4に記載された半導体装置の製造
方法において、上記工程(B)での不純物イオン導入を
上記ノンドープポリシリコン膜の底面側まで不純物イオ
ンが導入される程度に行なうようにしたので、高抵抗素
子の低抵抗領域を抵抗素子パターンの底面側まで形成す
ることができ、抵抗素子パターンの側面近傍に形成され
た高抵抗領域において電流が均一に流れるようになるの
で、設計が容易になる。
法では、請求項3及び4に記載された半導体装置の製造
方法において、上記工程(B)での不純物イオン導入を
上記ノンドープポリシリコン膜の底面側まで不純物イオ
ンが導入される程度に行なうようにしたので、高抵抗素
子の低抵抗領域を抵抗素子パターンの底面側まで形成す
ることができ、抵抗素子パターンの側面近傍に形成され
た高抵抗領域において電流が均一に流れるようになるの
で、設計が容易になる。
【0100】請求項6に記載された半導体装置の製造方
法では、請求項1から5のいずれかに記載された半導体
装置の製造方法において、上記高抵抗領域及び上記低抵
抗領域に導入された不純物イオンを活性化させるための
熱処理を同時に行なうようにしたので、不純物イオンを
活性化させるための熱処理の回数を低減することができ
る。
法では、請求項1から5のいずれかに記載された半導体
装置の製造方法において、上記高抵抗領域及び上記低抵
抗領域に導入された不純物イオンを活性化させるための
熱処理を同時に行なうようにしたので、不純物イオンを
活性化させるための熱処理の回数を低減することができ
る。
【図1】第1実施例により製造した半導体装置の高抵抗
素子部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB
−B’位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置
での断面図である。
素子部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB
−B’位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置
での断面図である。
【図2】図1に示した抵抗素子パターンを示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】第1実施例を示す工程断面図であり、図1
(A)のA−A’位置での工程断面図である。
(A)のA−A’位置での工程断面図である。
【図4】第1実施例を示す工程断面図であり、図1
(A)のB−B’位置での工程断面図である。
(A)のB−B’位置での工程断面図である。
【図5】第1実施例において用いた第2のマスクパター
ンのレイアウト例を示す平面図である。
ンのレイアウト例を示す平面図である。
【図6】第2実施例の最初の工程を示す工程断面図であ
る。
る。
【図7】同実施例の続きの工程を示す工程断面図であ
る。
る。
【図8】同実施例のさらに続きの工程を示す工程断面図
である。
である。
【図9】第3実施例により製造した半導体装置の高抵抗
素子部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB
−B’位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置
での断面図である。
素子部分を示す図であり、(A)は平面図、(B)は
(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB
−B’位置での断面図、(D)は(A)のC−C’位置
での断面図である。
【図10】図9に示した抵抗素子パターンを示す斜視図
である。
である。
【図11】第3実施例の最初の工程を示す工程断面図で
ある。
ある。
【図12】同実施例の続きの工程を示す工程断面図であ
る。
る。
【図13】同実施例のさらに続きの工程を示す工程断面
図である。
図である。
【図14】本発明により形成された高抵抗素子を備えた
アナログ回路の一例である定電圧発生回路を示す回路図
である。
アナログ回路の一例である定電圧発生回路を示す回路図
である。
【図15】本発明により形成された高抵抗素子を備えた
アナログ回路の他の例である電圧検出回路を示す回路図
である。
アナログ回路の他の例である電圧検出回路を示す回路図
である。
【図16】従来の半導体装置の高抵抗素子部分を示す図
であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位
置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面
図、(D)は(A)のC−C’位置での断面図である。
であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位
置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面
図、(D)は(A)のC−C’位置での断面図である。
1 半導体基板
3 下地絶縁膜
5,5−1,5−2,5−3,…5−n 抵抗素子パ
ターン 7 高抵抗領域 7’ 低濃度領域 9 低抵抗領域 79 高濃度領域 11 ノンドープポリシリコン膜 13 層間絶縁膜 15 コンタクト孔 17 導電材料 19 金属配線 21−1,21−2,21−3,…21−n 第1の
マスクパターン 23 第2のマスクパターン 25 ゲート酸化膜 27 シリコン酸化膜 29 シリコン酸化膜パターン 31 低抵抗ポリシリコン領域 33a フォトレジストパターン(第1のマスクパタ
ーン) 33b,35a,35b フォトレジストパターン 36 低抵抗ポリシリコンパターン 37 ゲート電極 39 ソース拡散領域及びドレイン拡散領域 39’ 高濃度領域 41 低抵抗領域 43 フォトレジストパターン(第3のマスクパタ
ーン) 45 低抵抗ポリシリコン領域 47a フォトレジストパターン(第4のマスクパタ
ーン) 47b,49 フォトレジストパターン
ターン 7 高抵抗領域 7’ 低濃度領域 9 低抵抗領域 79 高濃度領域 11 ノンドープポリシリコン膜 13 層間絶縁膜 15 コンタクト孔 17 導電材料 19 金属配線 21−1,21−2,21−3,…21−n 第1の
マスクパターン 23 第2のマスクパターン 25 ゲート酸化膜 27 シリコン酸化膜 29 シリコン酸化膜パターン 31 低抵抗ポリシリコン領域 33a フォトレジストパターン(第1のマスクパタ
ーン) 33b,35a,35b フォトレジストパターン 36 低抵抗ポリシリコンパターン 37 ゲート電極 39 ソース拡散領域及びドレイン拡散領域 39’ 高濃度領域 41 低抵抗領域 43 フォトレジストパターン(第3のマスクパタ
ーン) 45 低抵抗ポリシリコン領域 47a フォトレジストパターン(第4のマスクパタ
ーン) 47b,49 フォトレジストパターン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5F038 AR09 AR10 AR16 AR21 AV06
BB04 EZ13 EZ20
5F048 AC10 BA01 BB05 BF03 BF11
BG12
Claims (6)
- 【請求項1】 高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
において、以下の工程(A)から(D)を含むことを特
徴とする半導体装置の製造方法。(A)下地絶縁膜上に
不純物イオンを含有しないノンドープポリシリコン膜を
形成する工程、(B)前記ノンドープポリシリコン膜上
に抵抗素子パターンを画定するための第1のマスクパタ
ーンを形成し、前記第1のマスクパターンに被覆されて
いない領域の前記ノンドープポリシリコン膜を異方性エ
ッチングによって選択的に除去して抵抗素子パターンに
加工する工程、(C)前記第1のマスクパターンを残し
た状態で、前記抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から
不純物イオンを注入して、前記抵抗素子パターンの側壁
に高抵抗領域を形成する工程、(D)前記第1のマスク
パターンを除去した後、前記抵抗素子パターンの高抵抗
領域にすべき領域を覆う第2のマスクパターンを形成
し、前記第2のマスクパターンをマスクにして前記抵抗
素子パターンの一部の領域に不純物イオンを導入して低
抵抗領域を形成する工程。 - 【請求項2】 前記工程(D)における前記低抵抗領域
を形成するための不純物イオン導入と同時に、同一基板
上に形成するMOSFETのソース拡散領域及びドレイ
ン拡散領域を形成するための不純物イオン導入を行なう
請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 高抵抗素子を含む半導体装置の製造方法
において、以下の工程(A)から(D)を含むことを特
徴とする半導体装置の製造方法。(A)下地絶縁膜上に
不純物イオンを含有しないノンドープポリシリコン膜を
形成する工程、(B)前記ノンドープポリシリコン膜上
に、抵抗素子パターンとなる領域のうち高抵抗領域とな
る領域を覆う第3のマスクパターンを形成し、前記ノン
ドープポリシリコン膜に前記第3のマスクパターンをマ
スクにして不純物イオンを導入して高抵抗素子の低抵抗
領域を形成する工程、(C)前記ノンドープポリシリコ
ン膜上及び前記低抵抗領域上に抵抗素子パターンを画定
するための第4のマスクパターンを形成し、前記第4の
マスクパターンに被覆されていない領域の前記ノンドー
プポリシリコン膜及び前記低抵抗領域を異方性エッチン
グによって選択的に除去して抵抗素子パターンに加工す
る工程、(D)前記第4のマスクパターンを残した状態
で、前記抵抗素子パターンの側壁に斜め方向から不純物
イオンを注入して、前記抵抗素子パターンの側壁に高抵
抗領域を形成する工程。 - 【請求項4】 前記工程(B)での不純物イオン導入と
同時に、同一基板上に形成するMOSFETの低抵抗ポ
リシリコンゲート電極となる領域の前記ノンドープポリ
シリコン膜に不純物イオン導入を行ない、 前記工程(C)での異方性エッチングと同時に、前記低
抵抗ポリシリコンゲート電極をパターニングする請求項
3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記工程(B)での不純物イオン導入を
前記ノンドープポリシリコン膜の底面側まで不純物イオ
ンが導入される程度に行なう請求項3又は4に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域に導
入された不純物イオンを活性化させるための熱処理を同
時に行なう請求項1から5のいずれかに記載の半導体装
置の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002154645A JP2003347414A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002154645A JP2003347414A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 半導体装置の製造方法 |
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JP (1) | JP2003347414A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014506400A (ja) * | 2011-01-06 | 2014-03-13 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | finFETプロセスにおいて抵抗器を製造するための構造体及び方法 |
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-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002154645A patent/JP2003347414A/ja active Pending
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