JP2003347288A - 半導体製造装置用インジェクタ、半導体製造装置及び半導体製造装置の洗浄方法 - Google Patents

半導体製造装置用インジェクタ、半導体製造装置及び半導体製造装置の洗浄方法

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JP2003347288A
JP2003347288A JP2002158122A JP2002158122A JP2003347288A JP 2003347288 A JP2003347288 A JP 2003347288A JP 2002158122 A JP2002158122 A JP 2002158122A JP 2002158122 A JP2002158122 A JP 2002158122A JP 2003347288 A JP2003347288 A JP 2003347288A
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JP
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gas
cleaning
semiconductor manufacturing
manufacturing apparatus
reaction chamber
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JP2002158122A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yagi
康夫 八木
Takahisa Tashiro
貴尚 田代
Yukio Tojo
行雄 東條
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内部の劣化を抑える半導体製造装置用イ
ンジェクタ及び半導体製造装置を提供する。 【解決手段】 熱処理装置1のマニホールド5には、ク
リーニングガス導入管14が挿通されている。クリーニ
ングガス導入管14には、その内径を小さくする縮径部
と、反応管2にガスを噴出するガス噴出口とを備えてい
る。縮径部はガス噴出口から噴出されるガスの流速が該
ガスが反応室2内を拡散する拡散速度を上回る流速とな
るように、ガス噴出口側の内径が小さく形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置用
インジェクタ、半導体製造装置及び半導体製造装置の洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、CVD(Ch
emical Vapor Deposition)等の処理により、被処理
体、例えば、半導体ウエハにシリコン酸化膜、シリコン
窒化膜等の薄膜を形成する薄膜形成処理が行われてい
る。このような薄膜形成処理では、例えば、図7に示す
ような熱処理装置51を用い、以下のようにして半導体
ウエハに薄膜が形成される。
【0003】まず、内管52a及び外管52bからなる
二重管構造の反応管52をヒータ53により所定の温度
に加熱する。また、複数枚の半導体ウエハ54を収容し
たウエハボート55を反応管52(内管52a)内にロ
ードする。次に、排気ポート56から反応管52内のガ
スを排気し、反応管52内を所定の圧力に減圧する。反
応管52内が所定の圧力に減圧されると、処理ガス導入
管57から内管52a内に処理ガスを供給する。内管5
2a内に処理ガスが供給されると、処理ガスが熱反応を
起こし、熱反応により生成された反応生成物が半導体ウ
エハ54の表面に堆積して、半導体ウエハ54の表面に
薄膜が形成される。
【0004】また、薄膜形成処理によって発生する排ガ
スは、排気ポート56に接続された排気管58から熱処
理装置51の外部に排気される。なお、排気管58に
は、図示しないトラップ、スクラバー等が介設されてお
り、トラップ等により排ガスに含まれる反応生成物等を
取り除いて無害化した後、熱処理装置51外に排気する
ように構成されている。
【0005】ところで、薄膜形成処理によって生成され
る反応生成物は、半導体ウエハ54の表面だけでなく、
例えば、内管52aの内壁や各種の治具等の熱処理装置
51の内部にも堆積(付着)してしまう。この反応生成
物が熱処理装置51内に付着した状態で薄膜形成処理を
引き続き行うと、やがて、反応生成物が剥離してパーテ
ィクルを発生しやすくなる。そして、このパーティクル
が半導体ウエハ54に付着すると、製造される半導体装
置の歩留りを低下させてしまう。
【0006】このため、薄膜形成処理を複数回行った
後、反応管52をヒータ53により所定の温度に加熱
し、加熱された反応管52内にクリーニングガス導入管
59からクリーニングガス、例えば、フッ素系ガスを供
給して、熱処理装置51内に付着した反応生成物の除去
(エッチング)が行われている。
【0007】このようなフッ素系ガスとして、例えば、
CF、C、NF、SFのようなパーフルオ
ロ化合物(Perfluorocompounds)が用いられている。し
かし、パーフルオロ化合物は、CFの寿命が5万年以
上のように、一般に寿命が長く、パーフルオロ化合物を
大気中に放出することは、地球温暖化の原因となってし
まう。このように、クリーニングガスにパーフルオロ化
合物を用いることは地球環境に悪影響を与えてしまうお
それがあるので、熱処理装置51の洗浄には、パーフル
オロ化合物でないクリーニングガス、例えば、フッ素ガ
ス(F)を用いることが検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クリーニン
グガスにフッ素ガスを用いる場合、クリーニングガスの
エッチングレートを高めるため、クリーニングガス中
に、フッ素ガスの活性化を促進可能な添加ガスを含ませ
ることが検討されている。
【0009】しかしながら、クリーニングガス導入管5
9から熱処理装置51内にフッ素ガスと活性化ガスとを
導入すると、両者の反応熱によりクリーニングガス導入
管59の先端が溶解(劣化)したり、クリーニングガス
導入管59の先端付近の壁面が劣化するように、熱処理
装置51内部が劣化してしまうという問題がある。例え
ば、クリーニングガス導入管59の先端が溶解するの
は、反応管52内が所定の温度に加熱されているので、
クリーニングガス導入管59から反応管52内にクリー
ニングガスが供給された直後、すなわち、クリーニング
ガス導入管59の先端付近でフッ素ガスと活性化ガスと
が反応してしまうためである。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、装置内部の劣化を抑える半導体製造装置を提供
することを目的とする。また、本発明は、装置内部の劣
化を抑える半導体製造装置用インジェクタを提供するこ
とを目的とする。さらに、本発明は、先端の劣化を抑え
る半導体製造装置用インジェクタを提供することを目的
とする。また、本発明は、装置内部の劣化を抑えること
ができる半導体製造装置の洗浄方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる半導体製造装置用イン
ジェクタは、半導体製造装置の反応室内にガスを供給す
る半導体製造装置用インジェクタであって、インジェク
タの内径を小さくする縮径部と、前記反応室にガスを噴
出するガス噴出口とを備え、前記縮径部は、前記ガス噴
出口から噴出されるガスの流速が、該ガスが反応室内を
拡散する拡散速度を上回る流速となるように、前記ガス
噴出口側の内径が小さく形成されている、ことを特徴と
する。
【0012】この構成によれば、ガス噴出口から噴出さ
れるガスの流速が該ガスが反応室内を拡散する拡散速度
を上回る流速になる。このため、ガス噴出口から噴出さ
れるガスの反応により発生する反応熱を分散することが
できる。
【0013】本発明の第2の観点にかかる半導体製造装
置用インジェクタは、半導体製造装置の反応室内にガス
を供給する半導体製造装置用インジェクタであって、イ
ンジェクタの内径を小さくする縮径部と、前記反応室に
ガスを噴出するガス噴出口とを備え、前記縮径部は、前
記ガス噴出口から噴出されるガスの流速が、該ガスの反
応速度を上回る流速となるように、前記ガス噴出口側の
内径が小さく形成されている、ことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、ガス噴出口から噴出さ
れるガスの流速が、該ガスの反応速度を上回る流速にな
る。このため、ガス噴出口から噴出されるガスの反応に
より発生する反応熱を分散することができる。
【0015】前記ガス噴出口から噴出されるガスは、前
記反応室内に付着した付着物を除去するクリーニングガ
スであることが好ましい。前記クリーニングガスは、例
えば、フッ素ガスと、該フッ素ガスの活性化を促進可能
な添加ガスとを含み、前記ガス噴出口から噴出されるガ
スは添加ガスであることが好ましい。前記添加ガスとし
ては、例えば、水素ガスがある。
【0016】前記縮径部は、前記ガス噴出口側の内径が
1/4以下に小さくなるように形成されていることが好
ましい。また、前記縮径部は、前記ガス噴出口から噴出
されるガスの流速がインジェクタ内を流れるガスの流速
の15倍以上に速くなるように、前記ガス噴出口側の内
径が小さく形成されていることが好ましい。
【0017】前記縮径部は、その内径が先端に向かって
徐々に小さくなるように形成されていることが好まし
い。この場合、噴出口から噴出されるガスの流れが乱れ
にくくなる。
【0018】インジェクタを反応室に取り付ける取付部
と、該取付部に連続するとともに前記噴出口を有する噴
出部とを備え、前記噴出部は、少なくとも2つのガス噴
出口を備えることが好ましい。この場合、ガス噴出口か
ら噴出されるガスの反応により発生する反応熱を、さら
に分散することができる。
【0019】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかる半導体製造装置は、インジェクタにより反
応室内にガスを供給する半導体製造装置であって、前記
インジェクタは、第1または第2の観点にかかる半導体
製造装置用インジェクタである、ことを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点にかかる半導体製造装置の洗浄方法は、半導体製造
装置の反応室内に付着した付着物を除去する半導体製造
装置の洗浄方法であって、前記反応室内を所定の温度に
加熱する加熱工程と、前記加熱工程により所定の温度に
加熱された反応室内に、フッ素ガスと該フッ素ガスの活
性化を促進可能な添加ガスとを含むクリーニングガスを
供給し、該クリーニングガスに含まれるフッ素ガスを活
性化させ、活性化されたフッ素ガスにより、前記付着物
を除去して反応室内を洗浄する洗浄工程と、を備え、前
記洗浄工程では、前記フッ素ガス中を添加ガスが拡散す
る拡散速度を上回る流速で、前記反応室内に添加ガスを
供給する、ことを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、本発明の第5の
観点にかかる半導体製造装置の洗浄方法は、半導体製造
装置の反応室内に付着した付着物を除去する半導体製造
装置の洗浄方法であって、前記反応室内を所定の温度に
加熱する加熱工程と、前記加熱工程により所定の温度に
加熱された反応室内に、フッ素ガスと該フッ素ガスの活
性化を促進可能な添加ガスとを含むクリーニングガスを
供給し、該クリーニングガスに含まれるフッ素ガスを活
性化させ、活性化されたフッ素ガスにより、前記付着物
を除去して反応室内を洗浄する洗浄工程と、を備え、前
記洗浄工程では、前記フッ素ガスと前記添加ガスとの反
応速度を上回る流速で、前記反応室内に前記添加ガスを
供給する、ことを特徴とする。
【0022】前記添加ガスに水素ガスを用いることが好
ましい。
【0023】前記洗浄工程では、前記クリーニングガス
を希釈ガスで希釈し、該希釈されたクリーニングガスを
前記反応室内に供給してもよい。クリーニングガスを希
釈することにより、洗浄工程の時間設定が容易になる。
このような希釈ガスとしては、例えば、不活性ガスがあ
る。
【0024】前記反応室内では、被処理体にシリコン窒
化膜を形成し、前記洗浄工程では、前記被処理体にシリ
コン窒化膜を形成することにより、装置の内部に付着し
た窒化珪素を前記クリーニングガスで除去することが好
ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る半導体製造装置用インジェクタ、半導体製造装置及び
半導体製造装置の洗浄方法について、図1に示すバッチ
式縦型熱処理装置の場合を例に説明する。まず、本実施
の形態に用いられる熱処理装置1及び熱処理装置1用イ
ンジェクタについて説明する。
【0026】図1に示すように、熱処理装置1は、長手
方向が垂直方向に向けられた略円筒状の反応管2を備え
ている。反応管2は、内管3と、内管3を覆うとともに
内管3と一定の間隔を有するように形成された有天井の
外管4とから構成された二重管構造を有する。内管3及
び外管4は、耐熱材料、例えば、石英により形成されて
いる。
【0027】外管4の下方には、筒状に形成されたステ
ンレス鋼(SUS)からなるマニホールド5が配置され
ている。マニホールド5は、外管4の下端と気密に接続
されている。また、内管3は、マニホールド5の内壁か
ら突出するとともに、マニホールド5と一体に形成され
た支持リング6に支持されている。
【0028】マニホールド5の下方には蓋体7が配置さ
れ、ボートエレベータ8により蓋体7は上下動可能に構
成されている。そして、ボートエレベータ8により蓋体
7が上昇すると、マニホールド5の下方側が閉鎖され
る。
【0029】蓋体7には、例えば、石英からなるウエハ
ボート9が載置されている。ウエハボート9は、被処理
体、例えば、半導体ウエハ10が垂直方向に所定の間隔
をおいて複数枚収容可能に構成されている。
【0030】反応管2の周囲には、反応管2を取り囲む
ように断熱体11が設けられ、その内壁面には、例え
ば、抵抗発熱体からなる昇温用ヒータ12が設けられて
いる。
【0031】マニホールド5の側面には、複数の処理ガ
ス導入管13が挿通されている。なお、図1では処理ガ
ス導入管13を一つだけ描いている。処理ガス導入管1
3は内管3内を臨むように配設されている。例えば、図
1に示すように、支持リング6より下方(内管3の下
方)のマニホールド5の側面に処理ガス導入管13が挿
通され、処理ガス導入管13の先端が内管3(上方)に
向けて曲折りされている。そして、図示しないガス供給
源から供給された処理ガス、例えば、ヘキサクロロジシ
ラン(SiCl)及びアンモニア(NH)が、処
理ガス導入管13を通って内管3内に導入される。
【0032】また、マニホールド5の側面には、複数の
クリーニングガス導入管14が挿通されている。図2
に、マニホールド5にクリーニングガス導入管14が挿
通された状態の一例を示す。図2に示すように、マニホ
ールド5には、噴出口が1つ形成された第1クリーニン
グガス導入管14aと、噴出口が2つ形成された第2ク
リーニングガス導入管14bとが挿通されている。本実
施の形態では、隣り合うクリーニングガス導入管14が
異なるように、第1クリーニングガス導入管14aと第
2クリーニングガス導入管14bとが交互にマニホール
ド5に挿通されている。
【0033】第1クリーニングガス導入管14aは、内
管3の下方のマニホールド5の側面に挿通され、内管3
内を臨むように配設されている。また、第1クリーニン
グガス導入管14aは、その先端が上方に向くように曲
折りされている。そして、図示しないクリーニングガス
供給源から供給されたクリーニングガスが第1クリーニ
ングガス導入管14aを通って内管3内に導入される。
本実施の形態では、第1クリーニングガス導入管14a
からフッ素ガス(F)と、希釈ガスとしての窒素ガス
(N)との混合ガスが内管3内に導入される。
【0034】第2クリーニングガス導入管14bは、内
管3の下方のマニホールド5の側面に挿通され、内管3
内を臨むように配設されている。そして、図示しないガ
ス供給源から供給されたクリーニングガスが第1クリー
ニングガス導入管14bを通って内管3内に導入され
る。本実施の形態では、第2クリーニングガス導入管1
4bからフッ素ガスの活性化を促進可能な添加ガス、例
えば、水素ガス(H)が内管3内に導入される。
【0035】図3に、第2クリーニングガス導入管14
bの形状を示す。図3に示すように、第2クリーニング
ガス導入管14bは、挿通部14cと、分岐部14dと
から構成されている。挿通部14cは、図示しないクリ
ーニングガス(水素ガス)供給源に接続されるととも
に、マニホールド5に挿通される。分岐部14dは、挿
通部14cに接続され、挿通部14cから供給された水
素ガスを分流する。このため、水素ガスを内管3内に均
一に供給することができ、フッ素ガスと水素ガスとの反
応により発生する反応熱を分散することができる。従っ
て、先端(噴出口14f)が溶解するような装置内部の
熱劣化を抑えることができる。また、分岐部14dは、
その先端側が上方に向くように曲折りされている。
【0036】分岐部14dは、その先端側に、分岐部1
4dの内径を小さくする縮径部14eが設けられてい
る。この縮径部14eにより分岐部14dの先端である
噴出口14fの内径が小さくなる。
【0037】ここで、縮径部14eは、噴出口14fか
ら噴出される水素ガスが内管3内を拡散する拡散速度を
上回る流速となるように、噴出口14fの内径を定めて
いる。これは、噴出口14fから噴出される水素ガスが
内管3内を拡散する拡散速度を上回る流速とすることに
より、フッ素ガスと水素ガスとの反応により発生する反
応熱を分散することができ、噴出口14fが溶解するよ
うな装置内部の熱劣化を抑えることができるためであ
る。
【0038】縮径部14eにより分岐部14dを縮径す
る割合は、使用するクリーニングガスの種類、内管3の
温度、圧力等の条件により異なるが、例えば、縮径部1
4eは、噴出口14fの内径が分岐部14dの内径の1
/4以下になるようにすることが好ましい。噴出口14
fの内径が分岐部14dの内径の1/4以下になるよう
にすることにより、噴出口14fから噴出される水素ガ
スの流速が飛躍的に速くなるためである。特に、噴出口
14fの内径が分岐部14dの内径の1/6以下になる
ことがさらに好ましい。
【0039】また、縮径部14eは、噴出口14fから
噴出される水素ガスの流速が分岐部14dを流れる水素
ガスの流速の15倍以上になるような大きさ(径)に形
成することが好ましい。特に、噴出口14fから噴出さ
れる水素ガスの流速が分岐部14dを流れる水素ガスの
流速の40倍以上になるような大きさ(径)に形成する
ことがさらに好ましい。
【0040】また、縮径部14eは、噴出口14f側に
向かって徐々に縮径にすることが好ましい。徐々に縮径
にすることにより、噴出口14fから噴出される水素ガ
スの流れが乱れないためである。ここで、徐々に縮径に
するとは、図3に示すようになだらかに縮径にする場合
に限定されるものではなく、例えば、図5に示すよう
に、多段階的に縮径にする場合も含まれる。
【0041】マニホールド5の側面には排気口15が設
けられている。排気口15は支持リング6より上方に設
けられており、反応管2内の内管3と外管4との間に形
成された空間に連通する。そして、内管3で発生した排
ガス等が内管3と外管4との間の空間を通って排気口1
5に排気される。また、マニホールド5側面の排気口1
5の下方には、パージガスとしての窒素ガスを供給する
パージガス供給管16が挿通されている。
【0042】排気口15には排気管17が気密に接続さ
れている。排気管17には、その上流側から、バルブ1
8と、真空ポンプ19とが介設されている。バルブ18
は、排気管17の開度を調整して、反応管2内の圧力を
所定の圧力に制御する。真空ポンプ19は、排気管17
を介して反応管2内のガスを排気するとともに、反応管
2内の圧力を調整する。
【0043】なお、排気管17には、図示しないトラッ
プ、スクラバー等が介設されており、反応管2から排気
された排ガスを、無害化した後、熱処理装置1外に排気
するように構成されている。
【0044】また、ボートエレベータ8、昇温用ヒータ
12、処理ガス導入管13、クリーニングガス導入管1
4(第1クリーニングガス導入管14a、第2クリーニ
ングガス導入管14b)、パージガス供給管16、バル
ブ18、真空ポンプ19には、制御部20が接続されて
いる。制御部20は、マイクロプロセッサ、プロセスコ
ントローラ等から構成され、熱処理装置1の各部の温
度、圧力等を測定し、測定データに基づいて、上記各部
に制御信号等を出力し、熱処理装置1の各部を図4に示
すレシピ(タイムシーケンス)に従って制御する。
【0045】次に、以上のように構成された熱処理装置
1の洗浄方法について説明する。本実施の形態では、半
導体ウエハ10上にシリコン窒化膜を形成する成膜処理
により、窒化珪素が付着した熱処理装置1の内部を洗浄
する洗浄処理を例に、図4に示すレシピを参照して説明
する。なお、本実施の形態では、熱処理装置1の内部に
窒化珪素が付着する成膜処理についても説明する。ま
た、以下の説明において、熱処理装置1を構成する各部
の動作は、制御部20によりコントロールされている。
【0046】まず、成膜処理について説明する。ボート
エレベータ8により蓋体7が下げられた状態で、半導体
ウエハ10が収容されたウエハボート9を蓋体7上に載
置する。次に、パージガス供給管16から反応管2内に
所定量の窒素ガスを供給し、ボートエレベータ8により
蓋体7を上昇させ、ウエハボート9を反応管2内にロー
ドする。これにより、半導体ウエハ10を反応管2の内
管3内に収容するとともに、反応管2を密閉する(ロー
ド工程)。
【0047】反応管2を密閉した後、パージガス供給管
16から反応管2内に所定量の窒素ガスを供給するとと
もに、バルブ18の開度を制御しつつ、真空ポンプ19
を駆動させて反応管2内のガスを排出し、反応管2内の
減圧を開始する。反応管2内のガスの排出は、反応管2
内の圧力を所定の圧力、例えば、65.5Pa(0.5
Torr)になるまで行う。また、昇温用ヒータ12に
より、反応管2内を所定の温度、例えば、600℃に加
熱する。そして、この減圧及び加熱操作を、反応管2が
所定の圧力及び温度で安定するまで行う(安定化工
程)。
【0048】反応管2内が所定の圧力及び温度で安定す
ると、パージガス供給管16からの窒素ガスの供給を停
止する。そして、処理ガス導入管13から処理ガスとし
てのヘキサクロロジシラン(SiCl)を所定量、
例えば、0.1リットル/min、アンモニア(N
)を所定量、例えば、1リットル/minを内管3
内に導入する。
【0049】内管3内に導入されたヘキサクロロジシラ
ン及びアンモニアは、反応管2内の熱により熱分解反応
が起こり、半導体ウエハ10の表面に窒化珪素(Si
)が堆積される。これにより、半導体ウエハ10の
表面にシリコン窒化膜(Si 膜)が形成される
(成膜工程)。
【0050】半導体ウエハ10の表面に所定厚のシリコ
ン窒化膜が形成されると、処理ガス導入管13からのヘ
キサクロロジシラン及びアンモニアの供給を停止する。
そして、バルブ18の開度を制御しつつ、真空ポンプ1
9を駆動させて、反応管2内のガスを排出するととも
に、パージガス供給管16から所定量の窒素ガスを供給
して、反応管2内のガスを排気管17に排出する(パー
ジ工程)。なお、反応管2内のガスを確実に排出するた
めに、反応管2内のガスの排出及び窒素ガスの供給を複
数回繰り返すことが好ましい。
【0051】最後に、パージガス供給管16から所定量
の窒素ガスを供給して、反応管2内を常圧に戻した後、
ボートエレベータ8により蓋体7を下降させ、ウエハボ
ート9(半導体ウエハ10)を反応管2からアンロード
する(アンロード工程)。
【0052】以上のような成膜処理を複数回行うと、成
膜処理によって生成される窒化珪素が、半導体ウエハ1
0の表面だけでなく、内管3の内壁のような反応管2内
や各種の治具等にも堆積(付着)する。このため、成膜
処理を所定回数行った後、熱処理装置1の内部に付着し
た窒化珪素を除去する洗浄処理が行われる。洗浄処理
は、熱処理装置1(反応管2)内に、フッ素ガスと、フ
ッ素ガスの活性化を促進可能な添加ガスとしての水素ガ
スと、希釈ガスとしての窒素ガスとを含むクリーニング
ガスを供給することにより行われる。以下、熱処理装置
1の洗浄処理について説明する。
【0053】まず、パージガス供給管16から反応管2
内に所定量の窒素ガスを供給した後、半導体ウエハ10
が収容されていないウエハボート9を蓋体7上に載置
し、ボートエレベータ8により蓋体7を上昇させ、反応
管2を密封する。次に、パージガス供給管16からの窒
素ガスの供給を停止するとともに反応管2内のガスを排
出し、反応管2を所定の圧力、例えば、53200Pa
(400Torr)に維持する。また、昇温用ヒータ1
2により、反応管2内を、所定の温度、例えば、300
℃に加熱する(加熱工程)。
【0054】次に、第1クリーニングガス導入管14a
からフッ素ガス(F)と希釈ガスとしての窒素ガス
(N)との混合ガスを所定量、例えば、フッ素ガスを
2リットル/min、窒素ガスを8リットル/minを
内管3内に導入するとともに、第2クリーニングガス導
入管14bから水素ガスを所定量、例えば、0.75リ
ットル/minを内管3内に導入する。
【0055】ここで、第2クリーニングガス導入管14
bの縮径部14eは、噴出口14fから噴出される水素
ガスが内管3内を拡散する拡散速度を上回る流速となる
ように、噴出口14fの内径を定めているので、フッ素
ガスと水素ガスとの反応により発生する反応熱を分散す
ることができる。また、第2クリーニングガス導入管1
4bは分岐部14dを設けているので、フッ素ガスと水
素ガスとの反応により発生する反応熱を分散することが
できる。さらに、縮径部14eは、噴出口14f側に向
かって徐々に縮径にしているので、噴出口14fから噴
出される水素ガスの流れが乱れない。このため、噴出口
14fが溶解するような装置内部の熱劣化を抑えること
ができる。また、フッ素ガスを窒素ガスで希釈している
ので、洗浄処理の時間設定が容易になる。
【0056】導入されたクリーニングガスは内管3内で
加熱され、クリーニングガス中のフッ素ガスが活性化、
すなわち、反応性を有するフリーな原子を多数有した状
態になる。さらに、クリーニングガスには水素ガスが含
まれているので、フッ素ガスと水素ガスとが反応し、フ
ッ素ガスの活性化が促進される。
【0057】そして、活性化されたフッ素ガスを含むク
リーニングガスが、内管3内から、内管3と外管4との
間に形成された空間を介して排気管17に供給されるこ
とにより、内管3の内壁及び外壁、外管4の内壁、排気
管17の内壁、ウエハボート9、保温筒等の各種の治具
の熱処理装置1の内部に付着した窒化珪素に接触し、窒
化珪素がエッチングされる。これにより、熱処理装置1
の内部に付着した窒化珪素が除去される(洗浄工程)。
【0058】熱処理装置1の内部に付着した窒化珪素が
除去されると、クリーニングガス導入管14からのクリ
ーニングガスの供給を停止する。そして、バルブ18の
開度を制御しつつ、真空ポンプ19を駆動させて、反応
管2内のガスを排出するとともに、パージガス供給管1
6から所定量の窒素ガスを供給して、反応管2内のガス
を排気管17に排出する(パージ工程)。なお、反応管
2内のクリーニングガスを確実に排出するために、反応
管2内のガスの排出及び窒素ガスの供給を複数回繰り返
すことが好ましい。
【0059】最後に、バルブ18を閉じて、パージガス
供給管16から所定量の窒素ガスを供給し、反応管2内
の圧力を常圧に戻す(常圧復帰工程)。そして、ボート
エレベータ8により蓋体7を下降させ、半導体ウエハ1
0が収容されたウエハボート9を蓋体7上に載置するこ
とにより、熱処理装置1の内部に窒化珪素が付着してい
ない状態で、半導体ウエハ10上にシリコン窒化膜を形
成する成膜処理を行うことが可能になる。
【0060】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、縮径部14eは、噴出口14fから噴出される水素
ガスが内管3内を拡散する拡散速度を上回る流速となる
ように、噴出口14fの内径を定めている。このため、
フッ素ガスと水素ガスとの反応により発生する反応熱を
分散することができる。従って、噴出口14fが溶解す
るような装置内部の熱劣化を抑えることができる。
【0061】本実施の形態によれば、第2クリーニング
ガス導入管14bは分岐部14dを備えている。このた
め、フッ素ガスと水素ガスとの反応により発生する反応
熱を分散することができる。従って、噴出口14fが溶
解するような装置内部の熱劣化を抑えることができる。
【0062】本実施の形態によれば、縮径部14eは、
噴出口14f側に向かって徐々に縮径にしている。この
ため、噴出口14fから噴出される水素ガスの流れが乱
れにくくなる。
【0063】本実施の形態によれば、フッ素ガスを窒素
ガスで希釈しているので、洗浄処理の時間設定が容易に
なる。
【0064】なお、本発明は、上記の実施の形態に限ら
れず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に
適用可能な他の実施の形態について説明する。
【0065】上記実施の形態では、噴出口14fから噴
出される水素ガスが内管3内を拡散する拡散速度を上回
る流速となるように、噴出口14fの内径を定めた場合
を例に本発明を説明したが、例えば、水素ガスの反応速
度を上回る流速となるように、噴出口14fの内径を定
めてもよい。この場合にも、フッ素ガスと水素ガスとの
反応により発生する反応熱を分散することができ、噴出
口14fが溶解するような装置内部の熱劣化を抑えるこ
とができる。
【0066】上記実施の形態では、添加ガスとして水素
ガスを用いた場合を例に本発明を説明したが、添加ガス
は、フッ素ガスの活性化を促進可能なガスであればよ
い。このような添加ガスとしては、例えば、フッ化水素
ガス、アンモニアガス、塩素ガス、臭素(Br)のよ
うなハロゲン系ガスがある。
【0067】上記実施の形態では、第2クリーニングガ
ス導入管14bから水素ガスを供給した場合を例に本発
明を説明したが、例えば、マニホールド5の側面に複
数、例えば、4つの第2クリーニングガス導入管14b
を挿通し、2つのガス導入管から水素ガスを供給し、他
の2つのガス導入管からフッ素ガスを供給してもよい。
この場合、均一にクリーニングガスを供給することがで
き、フッ素ガスと水素ガスとの反応により発生する反応
熱を分散することができる。
【0068】また、第2クリーニングガス導入管14b
からフッ素ガスを供給し、第1クリーニングガス導入管
14aから水素ガスを供給してもよい。さらに、第2ク
リーニングガス導入管14bを処理ガス導入管13とし
て用いてもよい。
【0069】上記実施の形態では、第2クリーニングガ
ス導入管14bの縮径部14eを噴出口14f側に向か
って徐々に縮径にした場合を例に本発明を説明したが、
例えば、図6に示すような1段階の縮径としてもよい。
【0070】上記実施の形態では、第2クリーニングガ
ス導入管14bを分岐させ、2つの噴出口14fを設け
た場合を例に本発明を説明したが、例えば、第2クリー
ニングガス導入管14bを分岐させずに1つの噴出口1
4fの場合であってもよい。また、3つ以上の噴出口1
4fを設けてもよい。
【0071】本実施の形態では、フッ素ガスに希釈ガス
としての窒素ガスを含む場合を例に本発明を説明した
が、フッ素ガスに希釈ガスを含まなくてもよい。ただ
し、希釈ガスを含ませることにより洗浄処理時間の設定
が容易になることから、フッ素ガスに希釈ガスを含ませ
ることが好ましい。希釈ガスとしては、不活性ガスであ
ることが好ましく、窒素ガスの他に、例えば、ヘリウム
ガス(He)、ネオンガス(Ne)、アルゴンガス(A
r)が適用できる。また、水素ガスに希釈ガスを含ませ
てもよい。
【0072】本実施の形態では、熱処理装置1の内部に
付着した窒化珪素を除去する場合を例に本発明を説明し
たが、熱処理装置1の内部に付着する付着物は窒化珪素
に限定されるものではなく、例えば、ポリシリコン、酸
化チタン、酸化タンタル、シリカ、シリコンゲルマニウ
ム(SiGe)、BSTO(BaSrTiO)、ST
O(SrTiO)であってもよい。また、このような
付着物は、反応生成物に限定されるものではなく、反応
副生成物、例えば、塩化アンモニウムであってもよい。
【0073】本実施の形態では、内管3内の圧力を53
200Pa(400Torr)に設定して熱処理装置1
の内部の洗浄を行った場合を例に本発明を説明したが、
内管3内の圧力は、これに限定されるものではない。ま
た、クリーニングの頻度は、数回の成膜処理毎に行って
もよいが、例えば、1回の成膜処理毎に行ってもよい。
1回の成膜処理毎にクリーニングを行うと、石英やSi
C等から構成される装置内部の材料の寿命をさらに延命
することができる。
【0074】本実施の形態では、半導体製造装置につい
て、反応管2が内管3と外管4とから構成された二重管
構造のバッチ式縦型熱処理装置の場合を例に本発明を説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置内部の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の熱処理装置を示す図であ
る。
【図2】クリーニングガス導入管がマニホールドに挿通
された状態を示す図である。
【図3】第2クリーニングガス導入管の形状を示す図で
ある。
【図4】熱処理装置の洗浄方法を説明するためのレシピ
を示した図である。
【図5】別の実施の形態の第2クリーニングガス導入管
の形状を示す図である。
【図6】他の実施の形態の第2クリーニングガス導入管
の形状を示す図である。
【図7】従来の熱処理装置を示す図である。
【符号の説明】
1 熱処理装置 2 反応管 3 内管 4 外管 5 マニホールド 10 半導体ウエハ 12 昇温用ヒータ 14 クリーニングガス導入管 14a 第1クリーニングガス導入管 14b 第2クリーニングガス導入管 14c 挿通部 14d 分岐部 14e 縮径部 14f 噴出口 15 排気口 16 パージガス供給管 17 排気管 18 バルブ 19 真空ポンプ 20 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東條 行雄 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 BA40 CA04 DA06 EA05 KA49 5F004 AA15 BA19 BB28 CA01 CA02 DA00 DA24 DB07 EA34 EA38 5F045 AA03 AB33 AC05 AC12 AD10 AE19 BB15 DP19 DQ05 EB06 EB12 EB15 EF02 HA13 HA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体製造装置の反応室内にガスを供給す
    る半導体製造装置用インジェクタであって、 インジェクタの内径を小さくする縮径部と、前記反応室
    にガスを噴出するガス噴出口とを備え、 前記縮径部は、前記ガス噴出口から噴出されるガスの流
    速が、該ガスが反応室内を拡散する拡散速度を上回る流
    速となるように、前記ガス噴出口側の内径が小さく形成
    されている、ことを特徴とする半導体製造装置用インジ
    ェクタ。
  2. 【請求項2】半導体製造装置の反応室内にガスを供給す
    る半導体製造装置用インジェクタであって、 インジェクタの内径を小さくする縮径部と、前記反応室
    にガスを噴出するガス噴出口とを備え、 前記縮径部は、前記ガス噴出口から噴出されるガスの流
    速が、該ガスの反応速度を上回る流速となるように、前
    記ガス噴出口側の内径が小さく形成されている、ことを
    特徴とする半導体製造装置用インジェクタ。
  3. 【請求項3】前記ガス噴出口から噴出されるガスは、前
    記反応室内に付着した付着物を除去するクリーニングガ
    スである、ことを特徴とする請求項1または2に記載の
    半導体製造装置用インジェクタ。
  4. 【請求項4】前記クリーニングガスは、フッ素ガスと、
    該フッ素ガスの活性化を促進可能な添加ガスとを含み、 前記ガス噴出口から噴出されるガスは添加ガスである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体製造装置用イ
    ンジェクタ。
  5. 【請求項5】前記添加ガスは水素ガスである、ことを特
    徴とする請求項4に記載の半導体製造装置用インジェク
    タ。
  6. 【請求項6】前記縮径部は、前記ガス噴出口側の内径が
    1/4以下に小さくなるように形成されている、ことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導
    体製造装置用インジェクタ。
  7. 【請求項7】前記縮径部は、前記ガス噴出口から噴出さ
    れるガスの流速がインジェクタ内を流れるガスの流速の
    15倍以上に速くなるように、前記ガス噴出口側の内径
    が小さく形成されている、ことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1項に記載の半導体製造装置用インジェ
    クタ。
  8. 【請求項8】前記縮径部は、その内径が先端に向かって
    徐々に小さくなるように形成されている、ことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体製造
    装置用インジェクタ。
  9. 【請求項9】インジェクタを反応室に取り付ける取付部
    と、該取付部に連続するとともに前記噴出口を有する噴
    出部とを備え、 前記噴出部は、少なくとも2つのガス噴出口を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    の半導体製造装置用インジェクタ。
  10. 【請求項10】インジェクタにより反応室内にガスを供
    給する半導体製造装置であって、 前記インジェクタは、請求項1乃至9のいずれか1項に
    記載の半導体製造装置用インジェクタである、ことを特
    徴とする半導体製造装置。
  11. 【請求項11】半導体製造装置の反応室内に付着した付
    着物を除去する半導体製造装置の洗浄方法であって、 前記反応室内を所定の温度に加熱する加熱工程と、 前記加熱工程により所定の温度に加熱された反応室内
    に、フッ素ガスと該フッ素ガスの活性化を促進可能な添
    加ガスとを含むクリーニングガスを供給し、該クリーニ
    ングガスに含まれるフッ素ガスを活性化させ、活性化さ
    れたフッ素ガスにより、前記付着物を除去して反応室内
    を洗浄する洗浄工程と、を備え、 前記洗浄工程では、前記フッ素ガス中を添加ガスが拡散
    する拡散速度を上回る流速で、前記反応室内に添加ガス
    を供給する、ことを特徴とする半導体製造装置の洗浄方
    法。
  12. 【請求項12】半導体製造装置の反応室内に付着した付
    着物を除去する半導体製造装置の洗浄方法であって、 前記反応室内を所定の温度に加熱する加熱工程と、 前記加熱工程により所定の温度に加熱された反応室内
    に、フッ素ガスと該フッ素ガスの活性化を促進可能な添
    加ガスとを含むクリーニングガスを供給し、該クリーニ
    ングガスに含まれるフッ素ガスを活性化させ、活性化さ
    れたフッ素ガスにより、前記付着物を除去して反応室内
    を洗浄する洗浄工程と、を備え、 前記洗浄工程では、前記フッ素ガスと前記添加ガスとの
    反応速度を上回る流速で、前記反応室内に前記添加ガス
    を供給する、ことを特徴とする半導体製造装置の洗浄方
    法。
  13. 【請求項13】前記添加ガスに水素ガスを用いる、こと
    を特徴とする請求項11または12に記載の半導体製造
    装置の洗浄方法。
  14. 【請求項14】前記洗浄工程では、前記クリーニングガ
    スを希釈ガスで希釈し、該希釈されたクリーニングガス
    を前記反応室内に供給する、ことを特徴とする請求項1
    1乃至13のいずれか1項に記載の半導体製造装置の洗
    浄方法。
  15. 【請求項15】前記希釈ガスに不活性ガスを用いる、こ
    とを特徴とする請求項14に記載の半導体製造装置の洗
    浄方法。
  16. 【請求項16】前記反応室内では、被処理体にシリコン
    窒化膜を形成し、 前記洗浄工程では、前記被処理体にシリコン窒化膜を形
    成することにより、装置の内部に付着した窒化珪素を前
    記クリーニングガスで除去する、ことを特徴とする請求
    項11乃至15のいずれか1項に記載の半導体製造装置
    の洗浄方法。
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