JP2003347158A - 薄膜コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜コンデンサおよびその製造方法

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JP2003347158A JP2002158226A JP2002158226A JP2003347158A JP 2003347158 A JP2003347158 A JP 2003347158A JP 2002158226 A JP2002158226 A JP 2002158226A JP 2002158226 A JP2002158226 A JP 2002158226A JP 2003347158 A JP2003347158 A JP 2003347158A
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幸彦 八島
Hiroshi Katsuta
宏 勝田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘電損失特性に優れた薄膜コンデンサ及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】基板上に形成された下部電極層と、該下部
電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘電体薄膜上に
形成された上部電極層とからなる薄膜コンデンサにおい
て、該誘電体薄膜は(BaSr)TiO(3-x)(ただし
0≦x≦1)で表される酸素が欠損したペロブスカイト
構造であり、ドナードーパントを含有させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電損失が小さく
高周波動作することを有する薄膜コンデンサおよびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、常誘電体であるチタン酸ストロン
チウム(SrTiO3)薄膜や、強誘電体であるチタン
酸ストロンチウムバリウム(BaSr)TiO3薄膜
は、IC用誘電体薄膜コンデンサとして現在使われてい
るSiO2薄膜、SI34薄膜、Ta25薄膜に比べ誘
電率が高く、容量発生領域(下部電極層と上部電極層に
挟まれた誘電体薄膜領域)の小面積化のための材料とし
て期待されている。
【0003】これらチタン酸ストロンチウムやチタン酸
ストロンチウムバリウム等のペロブスカイト構造の強誘
電体酸化物薄膜を誘電体薄膜として用いた薄膜コンデン
サが提案されている(特開平11−2600667号な
ど)。
【0004】これらの薄膜コンデンサでは、図2の断面
図に示すように、支持基板上21上に、下部電極層2
2、誘電体薄膜23、上部電極層24とを順次被着形成
していた。具体的には、支持基板21上に下部電極層2
2となる導体層を、基板21の略全面に被着形成した
後、パターン加工を行い、所定形状の下部電極層22を
形成する。次に、下部電極層22上に誘電体膜23を形
成する。この誘電体膜23は、所定位置にマスクを載置
して薄膜技法により形成したり、また、スピンコート法
により誘電体薄膜を形成し、その後、所定形状にパター
ンニングする。尚、必要に応じて加熱硬化を行なう。上
部電極層24は、誘電体膜23上に上部電極層24とな
る導体層を形成した後、パターン加工を施していた。
尚、ここで、誘電体薄膜23のうち、実際に下部電極層
22と上部電極層24とで挟持される対向領域が容量発
生領域となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような薄膜コンデ
ンサにおいて、チタン酸ストロンチウムやチタン酸スト
ロンチウムバリウム等のペロブスカイト構造強誘電体酸
化物薄膜である誘電体薄膜には、その薄膜成長中に酸素
の格子欠陥が発生しやすいものである。この酸素の格子
欠陥である酸素空孔は、リーク電流源となる電子を生じ
させてしまい、薄膜コンデンサの特性上、リーク電流が
大きり、誘電損失(tanδ)も大きくなってしまう。こ
の酸素空孔はPVD、CVDを問わずどの薄膜製造方法
においても生じており、誘電損失(tanδ)が大きいと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、もともと酸素空孔がある誘
電体薄膜に価数が5以上の添加物(ドナードーパント)
を加えることで酸素空孔を補償し、誘電損失(tanδ)
の小さな薄膜コンデンサおよびその製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に形成
された下部電極層と、該下部電極層上に形成された誘電
体薄膜と、該誘電体薄膜上に形成された上部電極層とか
らなる薄膜コンデンサにおいて、該誘電体薄膜は(Ba
Sr)TiO(3-x)(ただし0≦x≦1)で表される酸
素が欠損したペロブスカイト構造であり、この構造にド
ナードーパントを含有した薄膜コンデンサである。
【0008】ドナードーパントは、W、Mo、Ta、N
bの少なくとも一つを含む金属成分(実際には、その酸
化物)であり、その金属成分の価数は5以上であり、
0.3〜5mol%である。
【0009】さらに、基板上に形成された下部電極層
と、前記下部電極層上に被着された(BaSr)TiO
(3-x)(ただし0≦x≦1)で表されるペロブスカイト
構造で、且つドナードーパントが含有された誘電体薄膜
と、前記誘電体薄膜上に形成された上部電極層とからな
る薄膜コンデンサの製造方法において、前記誘電体薄膜
は、ドナードーパントを添加した(BaSr)TiO3
ターゲットを、不活性ガスと酸素との混合ガス雰囲気で
高周波スパッタにて被着形成することを特徴とする薄膜
コンデンサの製造方法である。
【0010】また、ドナードーパントがWO3である。
さらに、前記誘電体薄膜を形成後に、800〜1000
℃の酸素ガスを含む雰囲気中でアニ―ルし、ドナードー
パントを誘電体薄膜中に均一に固溶させることを特徴と
する薄膜コンデンサの製造方法である。
【作用】本発明によれば、基板上に形成された下部電極
層と、該下部電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘
電体薄膜上に形成された上部電極層とからなる薄膜コン
デンサにおいて、該誘電体薄膜は(BaSr)TiO
(3-x)(ただし0≦x≦1)で表される酸素が欠損した
ペロブスカイト構造であり、ドナードーパントを含有し
ている。例えば、4価のTiより価数の多いドナードー
パント(価数は5以上、例えば6価)をドーピングする
ことによりTiのサイトに入ったドナードーパントが酸
素空孔により生じた電子を補償する。この効果によりリ
ーク電流の少ない、誘電損失の小さい誘電体薄膜にする
ことができる。
【0011】ドーパントの量は0.3〜5mol%が適量
であり、ドーパントの種類をW(タングステン)とする
ことにより、酸素空孔の補償の効率が高く、良好な誘電
損失にすることができる。
【0012】さらに、基板上に形成された下部電極層
と、該下部電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘電
体薄膜上に形成された上部電極層とからなる薄膜コンデ
ンサにおいて、6価の金属、例えばWの酸化物であるW
3を添加した(BaSr)TiO3ターゲットを、Ar
などの不活性ガスと酸素との混合ガス雰囲気で高周波ス
パッタにて該誘電体薄膜を形成し、その後に800〜1
000℃の酸素ガスを含む雰囲気中でアニ―ルし、ドナ
ードーパントを均一に固溶させる製造方法により、ドナ
ードーパントの酸素空孔の補償の効率が高くすることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可変薄膜コンデン
サを図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の可変薄膜コンデンサの断
面を示すものである。
【0015】図1において、1は支持基板であり、2は
下部電極層であり、3は誘電体薄膜であり、4は上部電
極層であり、41、42は電極層延出部であり、51、
52は密着層であり、6は保護層であり、7、8は外部
端子である。
【0016】尚、容量発生領域は、誘電体薄膜3を下部
電極層2と上部電極層4とで挟持している対向領域であ
る。
【0017】支持基板1は、絶縁性を有するものであれ
ば何れでも良いが、特にAl23 サファイア、ガラ
ス、MgO、LaAlO3、SrTiO3が好適である。
【0018】この支持基板上1に、下部電極層2及びそ
の延出部21が形成されている。下部電極層2及びその
延出部21の導体材料としては、AuあるいはAgが好
適であるが、Pt、Al、Cuなども適用で、その厚み
は0.1〜5μmとなっている。例えば、0.1μmより
も小さくなると、電極自身の抵抗が大きくなると同時
に、電極の連続性がなくなり、信頼性が劣るようにな
る。一方、5μm以上にすると段差被覆不良が発生し、
上部電極層4と下部電極2が短絡してしまう。
【0019】誘電体薄膜3は、スパッタリング等の薄膜
技術により作製される。薄膜技術とは、スパッタリング
以外にもCVD、真空蒸着、ゾルゲル液を用いたスピン
コート法を含むものである。
【0020】誘電体薄膜3の材料としては、低いリーク
電流と高い誘電率を持つものものが好ましく、例えばB
aTiO3、SrTiO3、(BaSr)TiO3などが
挙げられる。そして、誘電体薄膜3には酸素欠損が生じ
ており、価数5以上のドナードーパント、例えば6価の
W(タングステン)を0.3〜5.0mol%含有する。
【0021】誘電体薄膜3は、例えば、下部電極層2及
び延出部21の表面を覆うように形成され、その後、下
部電極層2上の容量発生領域を除いてエッチングにより
除去される。
【0022】上部電極層4及びその延出部41は、導体
材料としては、AuあるいはAgを用いて形成される。
尚、その他に、Al、Cuなども使用できる。その厚み
は0.1〜5μmとなっている。厚みの下限については
下部電極層2と同様に、電極自身の抵抗を考慮して設定
される。また、上限については上部電極層4を形成する
際の下部に存在する部材との密着応力の集中による剥離
の発生を防止するように設定される。
【0023】また、密着層51、52は、上部電極層
4、その延出部41及び下部電極層2の延出部21上に
被着形成される。この材料としては、Ptおよび/また
はPdを用いられ、その厚みは0.01〜1μmとなっ
ている。厚みの下限については保護膜6の密着性を考慮
して設定される。密着層51、52の持つ残留応力よる
剥離の発生を防止するように設定される。
【0024】また、保護膜6は、下部電極層2の延出部
21、上部電極層4の延出部41の一部を露出するよう
に形成されている。保護膜としては、SiO2,Si
N,BCB(ベンゾシクロブテン)、ポリイミドなどが
好適である。また、これらの材料の多層構造にしても良
い。この保護膜6は、外部からの機械的な衝撃からの保
護の他、湿度による劣化、薬品の汚染、酸化等を防止す
る役割を持っている。
【0025】また、外部端子7、8は、半田ボールや金
属バンプなどが例示できる。具体的には、密着層51、
52が露出する部分には、例えば半田ボールを形成した
り、また、金属ワイヤーのファーストボンディングを行
い、所定長さで切断することにより、金などのバンプを
形成しても構わない。
【0026】
【実施例】図1に示す薄膜コンデンサを作製した。支持
基板1としてサファイア上に、下部電極層2としてPt
層0.3μmをスパッタ法で成膜した。この下部電極層
をフォトリソグラフィ技術で、パターン形成した。具体
的には、所定形状にレジストを塗布し、Arイオンによ
るドライエッチングによりパターニング加工した。
【0027】続いて、誘電体薄膜3としてドナードーパ
ントWO3を添加した(BaSr)TiO3ターゲットを
使ってスパッタ法で0.3μm成膜し、その後、酸素雰
囲気中800℃でアニールした。その後、フォトリソグ
ラフィ、ウエットエッチング技術により誘電体薄膜3を
パターニング加工した。
【0028】続いて、上部電極層4としてAu=1.2
μm、密着層51、52としてPt=0.05μmをス
パッタ法で成膜し、下部電極層2と同様の方法でパター
ニング加工した。
【0029】このようにして、作製した容量発生領域の
対向面積は、0.02mm×0.01mmとした。薄膜コン
デンサの電気的特性を評価した結果、静電容量は2p
F、tanδは1MHzで0.2%であった。本実施例
のスパッタ膜中のW量をICP発光分光法で測定した結
果、1.5mol%であった。ドナードーパントのW(金属成
分の単体の添加量)の量は0.3〜5mol%が好適であ
る。添加量が0.3mol%よりも少ないと誘電損失(t
anδ)が何も添加しない場合と同等であり、ドナード
ーパントを補償した作用がえられない。また、5.0mo
l%を越えると、誘電体薄膜中にドナードーパントを均
一に分散せず、誘電体薄膜に欠陥部が生じ、かつ、クラ
ックが発生する。
【0030】また、ドナードーパントの添加効果は、熱
処理することにより顕著になる。上記実施例で(BaS
r)TiO3成膜後に、800℃アニールした。アニー
ルなし、アニール温度を700℃とした薄膜コンデンサ
を作製した。それらの特性を図3に示す。図において点
Xは、ドナードーパントを添加した誘電体薄膜3に対し
てアニールなしの薄膜コンデンサの誘電損失(tan
δ)を示し、点Yは、ドナードーパントを添加した誘電
体薄膜3に対してアニール温度700℃でアニール処理
した誘電損失(tanδ)を示し、点Zは、ドナードー
パントを添加した誘電体薄膜3に対してアニール温度8
00℃でアニール処理した誘電損失(tanδ)を示
す。
【0031】上述の結果により、アニール温度700℃
でアニール処理した薄膜コンデンサの誘電損失(tan
δ)は、アニール処理に行っていない薄膜コンデンサと
同等であり、アニール処理の効果は得られない。
【0032】これに対して、アニール温度800℃以上
としてアニール処理では、点Zのように、誘電損失(t
anδ)が低い良好な誘電体薄膜が得られる。
【0033】尚、アニール温度がより高い程、誘電損失
(tanδ)も低くなるものの、1000℃を超えると
誘電体薄膜3にクラックが生じ、薄膜コンデンサのショ
ート不良が発生する。
【0034】これは、このアニールにより、ドナードー
パントであるWが誘電体薄膜中に均一に固溶するため、
低いtanδが得られている。アニールの雰囲気は酸素
ガスフロー中で実施したが、大気雰囲気でも同様の効果
が得られる。
【0035】本実施例では、ドナードーパントとして、
WO3を均一に分散させた(BaSr)TiO3ターゲッ
トとしたが、WO3ペレットを、無添加(BaSr)T
iO 3ターゲット上にのせてスパッタする方法でも同様
の効果が得られる。また、酸素欠損のある(BaSr)
TiO3膜に価数5以上の添加物をドープすることによ
り、リーク電流、tanδを低減させる効果があるた
め、成膜方法はスパッタリングに限らず、たとえばCV
D、PLD、ゾルゲル法でも同様の効果が得られる。
【0036】また、本実施例では、WO3を添加させた
例を示したが、Mo、Ta、Nbの酸化物などの4価の
Tiより価数の多い不純物であれば、同様にリーク電
流、誘電損失(tanδ)を低減させる効果がある。
【比較例】スパッタリングターゲットに添加物をドープ
しない従来例および価数の小さいのMgO(Mgは2
価)をスパッタリングターゲットにドープした比較例
1、また、価数3であるMn23をスパッタリングター
ゲットにドープした比較例2で対向面積0.02mm×
0.01mmの薄膜コンデンサを作製し、電気的特性を評
価した。スパッタリングターゲット以外は実施例と同じ
工程である。実施例を含めてtanδの測定結果を表1
に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1の結果から明らかのように、Tiの価
数4よりも大きい価数のドナードーパント、例えば、価
数6のWO3をスパッタリングターゲットにドープした
本実施例は、スパッタリングターゲットに添加物をドー
プしない従来例の薄膜コンデンサに比べて誘電損失(t
anδ)が小さくすることができる。一方、価数2のM
gOをスパッタリングターゲットにドープした比較例1
の薄膜コンデンサでは、ドナードーパントを用いない従
来例に比べて同等であり、価数3のMn23をスパッタ
リングターゲットにドープした比較例2の薄膜コンデン
サや従来例の薄膜コンデンサに比べtanδが悪くなっ
てしまう。
【0039】
【発明の効果】本発明は、基板上に形成された下部電極
層と、該下部電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘
電体薄膜上に形成された上部電極層とからなる薄膜コン
デンサにおいて、該誘電体薄膜は(BaSr)TiO
(3-x)(ただし0≦x≦1)で表される酸素が欠損した
ペロブスカイト構造であり、ドナードーパントを含有し
ている。
【0040】そして、4価のTiより価数の多いドナー
ドーパント(価数が5以上)をドーピングすることによ
り、Tiのサイトに入ったドナーが酸素空孔により生じ
た電子を補償する。この効果によりリーク電流の少な
い、誘電損失の小さい誘電体薄膜にすることができ、酸
素空孔の補償の効率が高く、良好な誘電損失にすること
ができる。
【0041】さらに、基板上に形成された下部電極層
と、該下部電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘電
体薄膜上に形成された上部電極層とからなる薄膜コンデ
ンサにおいて、WO3を添加した(BaSr)TiO3
ーゲットを、不活性ガスであるArと酸素との混合ガス
雰囲気で高周波スパッタにて該誘電体薄膜を形成し、そ
の後に800〜1000℃の酸素ガスを含む雰囲気中で
アニ―ルし、ドナーを均一に固溶させる製造方法によ
り、ドーパントの酸素空孔の補償の効率が高くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変薄膜コンデンサの断面図である。
【図2】従来の可変薄膜コンデンサの断面図である。
【図3】アニール処理により、誘電損失の変化状況を示
し特性図である。
【符号の説明】
1、21 ・・・支持基板 2、22 ・・・下部電極層 3、23 ・・・誘電体薄膜 4、24・・・上部電極層 6 ・・・保護膜 7、8・・・外部端子
フロントページの続き Fターム(参考) 5E082 AA01 AB01 BB07 BC14 EE05 GG10 MM23 MM24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された下部電極層と、該下
    部電極層上に形成された誘電体薄膜と、該誘電体薄膜上
    に形成された上部電極層とからなる薄膜コンデンサにお
    いて、 前記誘電体薄膜は、(BaSr)TiO(3-x)(ただし
    0≦x≦1)で表されるペロブスカイト構造であり、該
    ペロブスカイト構造にドナードーパントが含有されてい
    ることを特徴とする薄膜コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記ドナードーパントの価数が5以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の薄膜コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記ドナードーパントがW、Mo、T
    a、Nbの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求
    項2記載の薄膜コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記ドナードーパントが、誘電体薄膜の
    中0.3〜5.0mol%であることを特徴とする請求項
    3記載の薄膜コンデンサ。
  5. 【請求項5】 基板上に形成された下部電極層と、前記
    下部電極層上に被着された(BaSr)TiO
    (3-x)(ただし0≦x≦1)で表されるペロブスカイト
    構造で、且つドナードーパントが含有された誘電体薄膜
    と、前記誘電体薄膜上に形成された上部電極層とからな
    る薄膜コンデンサの製造方法において、 前記誘電体薄膜は、ドナードーパントを添加した(Ba
    Sr)TiO3ターゲットを、不活性ガスと酸素との混
    合ガス雰囲気で高周波スパッタにて被着形成することを
    特徴とする薄膜コンデンサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ドナードーパントがWO3であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の薄膜コンデンサの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記誘電体薄膜を形成後に、800〜1
    000℃の酸素ガスを含む雰囲気中でアニ―ルし、ドナ
    ードーパントを誘電体薄膜中に均一に固溶させることを
    特徴とする請求項5記載の薄膜コンデンサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100781964B1 (ko) 2005-12-02 2007-12-06 한국과학기술연구원 내장형 커패시터 및 그 제조 방법
CN114830273A (zh) * 2019-12-19 2022-07-29 Tdk株式会社 电子零件及其制造方法

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