JP2003347078A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003347078A
JP2003347078A JP2002150741A JP2002150741A JP2003347078A JP 2003347078 A JP2003347078 A JP 2003347078A JP 2002150741 A JP2002150741 A JP 2002150741A JP 2002150741 A JP2002150741 A JP 2002150741A JP 2003347078 A JP2003347078 A JP 2003347078A
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discharge lamp
circuit
lighting device
lamp lighting
control circuit
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Akihiro Kishimoto
晃弘 岸本
Yoji Konishi
洋史 小西
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、テイクオーバ時の電流を制御する
放電灯点灯装置に関する。 【解決手段】 本発明では、放電灯を点灯させるための
放電灯点灯装置であって、直流電圧を昇圧または降圧す
る直流−直流変換回路と、直流−直流変換回路の出力電
圧を交流電圧に変換して該交流電圧を放電灯に印加する
ための直流−交流変換回路と、放電灯を点灯させるため
の起動パルスを発生させる起動パルス発生回路と、放電
灯の点灯を制御するための制御回路31aと、放電灯を
コールドスタートさせる場合におけるテイクオーバ時に
放電灯に流れる電流値の最大値を所定値以下に制限する
放電灯電流制限回路とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関する。特に、テイクオーバ時の電流を制御する放電灯
点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯点灯装置は、図13に示す
ように、電源11、コンデンサ12とトランス14とス
イッチ素子13とダイオード15とコンデンサ16とを
備えて構成される直流−直流変換回路(以下、「DC/
DC」と略記する。)、スイッチ素子23a、24a、2
5a、26aとコンデンサ28とを備えて構成される直流
−交流変換回路(以下、「DC/AC」と略記す
る。)、トランス14とダイオード17とコンデンサ1
8とスイッチ27とパルストランス29とを備えて構成
される起動パルス発生回路、および、DC/DCとDC
/ACとの間に設けられるランプ電圧検出用抵抗器21
の出力およびランプ電流検出用抵抗器22の出力に基づ
いてこれらDC/DCとDC/ACと起動パルス発生回
路とを制御する制御回路を備え、ソケットに接続された
放電灯30を点灯させていた。
【0003】このような構成の放電灯点灯装置におい
て、パルストランス29は、充分な電圧とパルス幅を持
つパルスを発生させる必要があることから大型のトラン
スが使用されていた。そのため、パルストランス29に
おける2次巻線のインダクタンスは、例えば直流電流が
1A重畳される場合でも1mH以上の大きな値であっ
た。放電灯が点灯していない状態であって気相成分が十
分に安定した状態から点灯する場合である、いわゆるコ
ールドスタートにおいて、放電灯30に流れるランプ電
流は、このパルストランス29における2次巻線のイン
ダクタンスによって制限されるため、点灯中の比較的大
きな電流値となるテイクオーバ時でもランプ電流値は、
大きくはなかった。
【0004】なお、放電灯が点灯していない状態であっ
て放電灯が十分暖められている状態から点灯する場合で
ある、いわゆるホットリスタートにおいては、放電灯3
0に流れるランプ電流は、放電灯のランプインピーダン
スが高いためパルストランスにおける2次巻線のインダ
クタンスにあまり影響を受けない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、放電
灯点灯装置は、小型化・低コスト化が要求されるように
なり、これに伴なってパルストランスも小型化が要請さ
れた。パルストランスを小型化すると従来のパルストラ
ンスに較べてコア面積が縮小する結果、2次巻線のイン
ダクタンスは、従来より小さくなってしまう。そのた
め、テイクオーバ時のランプ電流が従来より大きくなっ
てしまうという問題があった。コールドスタートにおけ
るテイクオーバ時のランプ電流は、上述のようにパルス
トランスにおける2次巻線のインダクタンスに関係する
ため、特にこの問題は重大であった。そして、ランプ電
流が大きいと放電灯電極の減りが早くなり放電灯の寿命
が短くなるという問題も生じる。
【0006】そこで、本発明は、上述の事情を鑑みて為
された発明であり、コールドスタートにおけるテイクオ
ーバ時の電流を制御する放電灯点灯装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明では、放電灯を点灯させるための放電灯点灯装
置であって、直流電圧を昇圧または降圧する直流−直流
変換回路と、前記直流−直流変換回路の出力電圧を交流
電圧に変換して該交流電圧を前記放電灯に印加するため
の直流−交流変換回路と、前記放電灯を点灯させるため
の起動パルスを発生させる起動パルス発生回路と、前記
放電灯の点灯を制御するための制御回路と、前記放電灯
をコールドスタートさせる場合におけるテイクオーバ時
に前記放電灯に流れる電流値の最大値を所定値以下に制
限する放電灯電流制限回路とを備えて構成される。
【0008】そして、上述の放電灯点灯装置において、
好ましくは、前記放電灯電流制限回路は、前記直流−直
流変換回路と前記放電灯との間に設けられる。
【0009】また、上述の放電灯点灯装置において、好
ましくは、前記放電灯電流制限回路は、並列接続された
抵抗器とスイッチとから構成され、前記制御回路は、コ
ールドスタートにおけるテイクオーバが終了するまでは
前記スイッチをオフするように制御する。
【0010】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
好ましくは、前記放電灯電流制限回路は、並列接続され
た誘導性負荷とスイッチとから構成され、前記制御回路
は、コールドスタートにおけるテイクオーバが終了する
までは前記スイッチをオフするように制御する。
【0011】また、上述の放電灯点灯装置において、前
記制御回路を簡素に構成する観点から、好ましくは、前
記放電灯電流制限回路を、抵抗値が素子温度によって変
化する素子で構成する。
【0012】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
新たな素子や回路を追加することなく目的を達成する観
点から、好ましくは、前記直流−交流変換回路は、フル
ブリッジインバータ回路であって、前記制御回路は、前
記放電灯をコールドスタートさせる場合におけるテイク
オーバ時に前記放電灯に流れる電流値の最大値を所定値
以下に制限するように、前記フルブリッジインバータ回
路のブリッジを構成するスイッチ素子を制御する。
【0013】また、上述の放電灯点灯装置において、好
ましくは、前記制御回路は、前記直流−直流変換回路の
出力を前記放電灯をコールドスタートさせる場合におけ
るテイクオーバ時に前記放電灯に流れる電流値の最大値
を所定値以下に制限するように制御する。
【0014】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
好ましくは、前記制御回路は、前記直流−直流変換回路
の出力電圧をホットリスタートの場合の絶対値よりもコ
ールドスタートの場合の絶対値の方が小さくなるように
電圧値を制御する。
【0015】また、上述の放電灯点灯装置において、2
発目以降で確実に放電灯を点灯させる観点から、好まし
くは、前記制御回路は、一発目の起動パルスだけ、前記
直流−直流変換回路の出力電圧をホットリスタートの場
合の絶対値よりもコールドスタートの場合の方の絶対値
が小さくなるように制御する。
【0016】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
2発目以降で確実に放電灯を点灯させる観点から、好ま
しくは、前記制御回路は、二発目以降の起動パルスの何
れかでは、前記直流−直流変換回路の出力電圧をホット
リスタートの場合と同じ電圧値になるように制御する。
【0017】また、上述の放電灯点灯装置において、放
電灯の長寿命化を図ると共に2発目以降で確実に放電灯
を点灯させる観点から、好ましくは、前記制御回路は、
前記直流−直流変換回路の出力電圧をホットリスタート
の場合の絶対値よりもコールドスタートの場合の絶対値
の方が小さくなるように電圧値を制御すると共に、起動
パルスを発生させるごとに前記直流−直流変換回路の出
力電圧をホットリスタートの場合の電圧値まで段階的に
変化するように制御する。
【0018】また、上述の放電灯点灯装置において、好
ましくは、前記直流−直流変換回路の出力に並列接続さ
れたスイッチ素子とコンデンサとを並列に設け、前記制
御回路は、コールドスタートにおけるテイクオーバが終
了するまでは前記スイッチがオフするように制御する。
【0019】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
完全なコールドスタートの場合だけ無くコールドスター
トに近いホットリスタートにおいても放電灯最大電流値
を適切に制限する観点から、好ましくは、点灯から消灯
した場合に該消灯からの経過時間を計測するタイマー回
路を前記制御回路にさらに設け、前記制御回路は、該タ
イマー回路の出力によって所定時間を経過する前にはホ
ットリスタートであると判断すると共に、所定時間より
経過した後にはコールドスタートであると判断する。
【0020】また、上述の放電灯点灯装置において、好
ましくは、前記起動パルス発生回路に用いられるパルス
トランスの2次巻線のインダクタンスが直流電流1A重
畳時に1mHより小さくする。
【0021】さらに、上述の放電灯点灯装置において、
スイッチ素子の電流密度が高い場合に対応する観点か
ら、好ましくは、前記直流−交流変換回路に用いられる
スイッチ素子をIGBT(Insulated gate bipolar tra
nsistor)とする。
【0022】上述のような放電灯点灯装置では、従来の
パルストランスにおける2次巻線のインダクタンスに代
わって、放電灯電流制限回路がコールドスタートにおけ
るテイクオーバ時の放電灯電流の最大電流値を制限する
ので、パルストランスを従来に較べて小型化することが
でき、放電灯の寿命を従来に較べて短くなることを抑制
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構
成については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。(第1の実施形態)まず、第1の実施形態にかかる
放電灯点灯装置の構成について説明する。図1は、第1
の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構成を示す図であ
る。
【0024】図1において、第1の実施形態にかかる放
電灯点灯装置は、電源11、コンデンサ12、スイッチ
素子13、トランス14、ダイオード15、コンデンサ
16、ダイオード17、コンデンサ18、抵抗器19、
スイッチ20、抵抗器21、22、スイッチ素子23
a、24a、25a、26a、スイッチ27、コンデンサ2
8、パルストランス29、放電灯30および制御回路3
1aを備えて構成され、放電灯30を点灯する。
【0025】電源11は、蓄電池や燃料電池などの直流
電源であり、その高電位側の端子は、平滑用のコンデン
サ12の一端とトランス14の一次巻線の一端とが接続
される。コンデンサ12の他端は、電源11の低電位側
の端子に接続され、トランス14の一次巻線の他端は、
スイッチ素子13を介して電源11の低電位側の端子に
接続される。スイッチ素子13は、トランジスタなどの
半導体素子を備えて構成され、例えばバイポーラトラン
ジスタや電界効果トランジスタ(FET)などで構成さ
れる。
【0026】トランス14の二次巻線の一端には、ダイ
オード15のカソード端子が接続され、ダイオード15
のアノード端子は、平滑用のコンデンサ16の一端と抵
抗器19の一端とが接続される。抵抗器19にはスイッ
チ20が並列に接続され、抵抗器19の他端には、ラン
プ電圧を測定するための抵抗器21の一端とスイッチ素
子23aの一端とスイッチ素子25aの一端とが接続され
る。
【0027】トランス14の二次巻線の他端には、コン
デンサ16の他端とランプ電流を測定するための抵抗器
22の一端とが接続される。スイッチ素子23aの他端
は、スイッチ素子24aの一端が接続され、スイッチ素
子25aの他端は、スイッチ素子26aの一端が接続され
る。スイッチ素子24aの他端とスイッチ素子26aの他
端とは、抵抗器22の他端が接続される。
【0028】スイッチ素子23a、24a、25a、26a
は、寄生ダイオードを有する電界効果トランジスタであ
り、いわゆるフルブリッジインバータ回路を構成する。
なお、ダイオードを逆並列接続したバイポーラトランジ
スタでスイッチ素子23a、24a、25a、26aを構成
してもよい。スイッチ素子23aとスイッチ素子24aと
の接続点と、スイッチ素子25aとスイッチ素子26aと
の接続点との間には、コンデンサ28および直列に接続
されたパルストランス29の2次巻線とソケットに接続
した放電灯30とが接続される。放電灯30は、例え
ば、高圧水銀灯やナトリウムランプやメタルハライドラ
ンプなどの高輝度放電灯である。
【0029】一方、トランス14の三次巻線の一端に
は、ダイオード17のアノード端子が接続され、ダイオ
ード17のカソード端子には、平滑用のコンデンサ18
の一端とスイッチ27の一端とが接続される。スイッチ
27の他端には、パルストランス29の一次巻線の一端
が接続され、パルストランス29の一次巻線の他端に
は、コンデンサ18の他端とトランス14の三次巻線の
他端とが接続される。
【0030】本第1の実施形態では、DC/DCは、コ
ンデンサ12、トランス14、スイッチ素子13、ダイ
オード15およびコンデンサ16を備えて構成される。
DC/ACは、スイッチ素子23a、24a、25a、2
6aおよびコンデンサ28を備えて構成される。起動パ
ルス発生回路は、トランス14、ダイオード17、コン
デンサ18、27およびパルストランス29を備えて構
成される。放電灯電流制限回路は、抵抗器19およびス
イッチ20で構成される。
【0031】制御回路31aは、DC/DCコンバータ
駆動回路41、ランプ電流検出回路42、ランプ電圧検
出回路43、フルブリッジインバータ駆動回路44、放
電灯点灯制御回路45aおよびメモリ(不図示)を備え
て構成される。DC/DCコンバータ駆動回路41は、
放電灯点灯制御回路45aの制御の下に、DC/DCに
おけるスイッチ素子13の制御端子に制御信号を出力す
ることによってスイッチ素子13をオン・オフさせ、ト
ランス14の一次巻線の充放電を制御する。ランプ電流
検出回路42は、抵抗器22の他端に接続され、フルブ
リッジインバータ回路に流れる電流を検出し、検出結果
を放電灯点灯制御回路45aに出力する。ランプ電圧検
出回路43は、抵抗器21の他端に接続され、フルブリ
ッジインバータ回路に印加される電圧を検出し、検出結
果を放電灯点灯制御回路45aに出力する。フルブリッ
ジインバータ駆動回路44は、放電灯点灯制御回路45
aの制御の下に、フルブリッジインバータ回路を制御
し、直流を交流に変換する。すなわち、フルブリッジイ
ンバータ駆動回路44は、スイッチ素子23a〜26aの
各制御端子にそれぞれ接続され、対角の位置に配置され
たスイッチ素子23a、26aの組とスイッチ素子24
a、25aの組とを交互にオン・オフすることにより、D
C/DCの直流電圧を矩形波の交流電圧に変換する。放
電灯点灯制御回路45aは、ランプ電流検出回路42の
出力およびランプ電圧検出回路43の出力に基づいて制
御プログラムを実行し、DC/DCコンバータ駆動回路
41、スイッチ20のオン・オフおよびフルブリッジイ
ンバータ駆動回路44を後述のように制御する。なお、
制御プログラムは、制御回路31aのメモリに格納され
る。スイッチ素子13、スイッチ素子23a、24a、2
5a、26aの各制御端子は、例えばスイッチ素子が電界
効果トランジスタの場合にはゲート電極であり、バイポ
ーラトランジスタの場合にはベース電極である。
【0032】そして、これらDC/DC、DC/AC、
起動パルス発生回路および制御回路31aは、共通に接
地される。
【0033】次に、第1の実施形態にかかる放電灯点灯
装置の動作について説明する。図2は、第1の実施形態
の放電灯点灯装置におけるタイミングチャートを示す図
であり、図2(a)は、第1の実施形態の放電灯点灯装
置におけるコールドスタート時のタイミングチャートを
示す図であり、図2(b)は、第1の実施形態の放電灯
点灯装置におけるホットリスタート時のタイミングチャ
ートを示す図である。各図において、上から、DC/D
Cの出力電圧、ランプ電流、テイクオーバ終了判別信号
(放電灯点灯制御回路45aからスイッチ20に出力さ
れる制御信号)、スイッチ20のオン・オフである。な
お、図2の時間軸は、説明の都合上、時間間隔が一定で
はない。以下のタイミングチャートを示す各図において
も説明の都合上、時間間隔が一定ではない。
【0034】放電灯30を点灯させる場合に、放電灯点
灯制御回路45aは、コールドスタートであると判断す
ると、スイッチ20をオフ(開)する。次に、放電灯点
灯制御回路45aは、DC/DCコンバータ駆動回路4
1を用いてスイッチ素子13をオン・オフさせ、DC/
DCを作動させる。
【0035】DC/DCが作動するとトランス14の2
次巻線側では、コンデンサ16の端子間に図2(a)の
「DC/DCの出力電圧」に示す電圧、例えば約200
Vが印加される。放電灯点灯制御回路45aは、フルブ
リッジインバータ駆動回路44を用いて直流−交流変換
することなく入力を出力するようにDC/ACを作動さ
せる。そのため、放電灯30には直流が加えられる。こ
のとき、DC/DCからDC/ACに流れる電流は、ス
イッチ20がオフであるため抵抗器19を流れる。
【0036】そして、DC/DCが作動するとトランス
14の3次巻線側では、その端子間に例えば約600V
〜約800Vの電圧が生じ、スイッチ27に電圧が印加
される。このトランス14の3次巻線による印加電圧に
よって、スイッチ27は、その端子間で絶縁破壊が生じ
てオンする。この絶縁破壊による短絡によってパルス状
の電流がパルストランス29の1次巻線に流れ、パルス
トランス29の2次巻線側では、パルス状の電流によっ
て例えば約25kVの起動パルスが放電灯30に加えら
れる。放電灯30は、起動パルスによって絶縁破壊を起
こしてグロー放電を生じ、これがアーク放電に遷移して
行くことによって点灯が行われる。この場合に、ランプ
電流は、図2(a)の「ランプ電流」に示すようなテイ
クオーバ時の電流が流れる。このテイクオーバ時の最大
電流値は、抵抗器19の抵抗値分だけ図13に示す従来
の放電灯点灯装置よりも低減され、制限される。
【0037】放電灯点灯制御回路45aは、ランプ電流
検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路43の出
力からテイクオーバの終了を判別する。この判別は、例
えば、ランプ電流が減少し始めたことを検出することに
よって判別してもよいし、略一定になったことを検出す
ることによって判別してもよい。放電灯点灯制御回路4
5aは、図2(a)の「テイクオーバ終了判別信号」や
「スイッチ20のオン・オフ」に示すように、テイクオ
ーバの終了を判別すると、スイッチ20に制御信号を出
力し、スイッチ20をオン(開)する。このため、DC
/DCからDC/ACに流れる電流は、スイッチ20を
流れ、DC/DCの出力が略そのままDC/ACに入力
される。そして、放電灯点灯制御回路45aは、フルブ
リッジインバータ駆動回路44を用いて直流−交流変換
して入力を出力するようにDC/ACを作動させる。
【0038】放電灯30には、DC/ACより矩形波形
の交流電流が流れ、アーク放電が成長し、アーク放電が
安定化する。これに従ってランプインピーダンスが徐々
に高くなって或る抵抗値で安定し、ランプ電流は、図2
(a)の「ランプ電流」に示すように徐々に小さくなっ
て或る一定値で安定する。また、ランプ電圧も、例えば
約100Vに安定する。
【0039】一方、放電灯30を点灯させる場合に、放
電灯点灯制御回路45aは、ホットリスタートであると
判断すると、スイッチ20をオンする。次に、放電灯点
灯制御回路45aは、DC/DCコンバータ駆動回路4
1を用いてスイッチ素子13をオン・オフさせ、DC/
DCを作動させる。
【0040】DC/DCが作動するとトランス14の2
次巻線側では、各回路は上述と同様に動作し、放電灯3
0には直流が加えられるが、DC/DCからDC/AC
に流れる電流は、スイッチ20がオンであるためスイッ
チ20を流れる。トランス14の3次巻線側でも、各回
路は上述と同様に動作し、放電灯30は、起動パルスに
よって絶縁破壊を起こしてグロー放電を生じ、これがア
ーク放電に遷移して行くことによって点灯が行われる。
この場合においては、ランプ電流は、図2(b)の「ラ
ンプ電流」に示すようなテイクオーバ時の電流が流れ
る。このテイクオーバ時の最大電流値は、従来と同様に
放電灯のランプインピーダンスが高いため、コールドス
タートにおけるテイクオーバ時の最大電流ほど高くなら
ない。
【0041】放電灯点灯制御回路45aは、ランプ電流
検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路43の出
力から、図2(b)の「テイクオーバ終了判別信号」に
示すように、テイクオーバの終了を判別する。テイクオ
ーバの終了を判別すると、放電灯点灯制御回路45a
は、フルブリッジインバータ駆動回路44を用いて直流
−交流変換して入力を出力するようにDC/ACを作動
させる。放電灯30には、DC/ACより交流電流が流
れ、アーク放電が成長し、アーク放電が安定化する。こ
れに従ってランプインピーダンスが徐々に高くなって或
る抵抗値で安定し、ランプ電流は、図2(b)の「ラン
プ電流」に示すように徐々に小さくなって或る一定値で
安定する。ここで、ランプインピーダンスは、ホットリ
スタートであるので点灯開始時にすでに或る抵抗値に近
く、コールドスタートに較べて早く或る抵抗値に達して
安定する。
【0042】このように第1の実施形態にかかる放電灯
点灯装置は、コールドスタートの場合にのみDC/DC
からDC/ACに流れる電流が抵抗器19を流れるよう
にスイッチ20を放電灯点灯制御回路45aによって切
り換えるので、コールドスタートにおけるテイクオーバ
時の最大電流値を低減することができる。そのため、第
1の実施形態にかかる放電灯点灯装置は、パルストラン
スを小型化したとしても放電灯30の寿命が従来に較べ
て短くなることを抑止することができる。そして、ホッ
トリスタートにおいては、従来と同様に放電灯点灯装置
を作動させることができる。
【0043】パルストランスは、一般に直流重畳電流の
増加に伴なってインダクタンスが減少する傾向にある。
また、上述したように、パルストランスを小型化すると
コア面積が縮小する結果、2次巻線のインダクタンスが
小さくなってしまい、テイクオーバ時のランプ電流が大
きくなってしまう。しかしながら、本発明を放電灯点灯
装置に適用することによって、パルストランスは、直流
電流1A重畳時にインダクタンス1mH以下にまでコア
面積を縮小することができ、小型化、低コスト化するこ
とができる。
【0044】第1の実施形態にかかる放電灯点灯装置
は、小型化することができるので、例えば、放電灯30
が車両の前照灯に使用される場合でも、少ないスペース
で搭載可能である。
【0045】なお、図1に示す回路では、DC/DCの
出力は、負電位であるが正電位であってもよい。以下に
示す放電灯点灯装置の回路も同様である。
【0046】上述の制御方法では、図2(a)(b)の
DC/DCの出力電圧に示すように、コールドスタート
におけるDC/DCの出力電圧の絶対値Vocと、ホット
リスタートにおけるDC/DCの出力電圧の絶対値Voh
とは、同じ値であったが、図3に示すように、コールド
スタートにおけるDC/DCの出力電圧の絶対値Vocが
ホットリスタートにおけるDC/DCの出力電圧Vohよ
りも小さくなるように、すなわちVoc<Vohとなるよう
にDC/DCコンバータ駆動回路41によって制御して
もよい。Voc<Vohとすることにより、放電灯30に印
加される電圧は、ホットリスタートの場合よりコールド
スタートの場合のほうが低電圧値となる。すなわち、コ
ールドスタートにおけるテイクオーバ時の電流値は、ホ
ットリスタートにおけるテイクオーバ時の電流値より低
減され、図2(a)(b)のランプ電流に示す波形と同
様にすることができる。したがって、放電灯点灯装置を
小型化・低コスト化にすることができ、従来に較べて放
電灯の寿命が短くなることを防止することができる。こ
のような第2の制御方法における放電灯点灯装置のタイ
ミングチャートを図3に示す。図3(a)は、コールド
スタート時のタイミングチャートを示す図であり、図3
(b)は、ホットリスタート時のタイミングチャートを
示す図である。各図において、上から、DC/DCの出
力電圧、ランプ電流である。放電灯の駆動電圧は、定格
によってある範囲内に決まっており、VocとVohの各値
は、その範囲内で決定される。
【0047】また、コールドスタート時において、最初
の起動パルスで放電灯30が点灯すれば問題ないが点灯
しない場合には、続けて起動パルスを発生させる必要が
ある。よって、上述の第2の制御方法に対し、第3の制
御方法は、最初の起動パルスで放電灯30が点灯しな
かった場合に続けて発生させる起動パルス、におい
ても、図4に示すように、コールドスタートにおけるD
C/DCの出力電圧の絶対値Vocがホットリスタートに
おけるDC/DCの出力電圧の絶対値Vohよりも小さく
なるように、DC/DCコンバータ駆動回路41によっ
て制御する。このような第3の制御方法によっても、コ
ールドスタートにおけるテイクオーバ時の電流値は、ホ
ットリスタートにおけるテイクオーバ時の電流値より低
減され、図2(a)(b)のランプ電流に示す波形と同
様にすることができる。したがって、放電灯点灯装置を
小型化・低コスト化にすることができ、従来に較べて放
電灯の寿命が短くなることを防止することができる。こ
の第3の制御方法における放電灯点灯装置のタイミング
チャートを図4に示す。図4において、上から、DC/
DCの出力電圧、ランプ電流、起動パルスである。な
お、図4では3発目の起動パルスにおいて放電灯30
が点灯した例を示しているが、2発目や4発目以上で点
灯する場合ももちろんある。
【0048】そして、この第3の制御方法では、コール
ドスタートにおいて最初の起動パルスで放電灯30が点
灯しなかった場合に続けて発生させる起動パルスにおい
ても、DC/DCの出力電圧の絶対値をホットリスター
トにおけるDC/DCの出力電圧の絶対値Vohよりも小
さく制御したが、第4の制御方法は、コールドスタート
において最初の起動パルスで放電灯30を点灯させる
場合にはDC/DCの出力電圧の絶対値がホットリスタ
ートにおけるDC/DCの出力電圧の絶対値Vohより小
さくなるように制御し、この最初の起動パルスで放電
灯30が点灯しなかった場合に続けて発生させる起動パ
ルスにおいては、DC/DCの出力電圧の絶対値をホ
ットリスタートにおけるDC/DCの出力電圧の絶対値
Vohになるように制御する。このような第4の制御方法
では、コールドスタートにおけるテイクオーバ時のラン
プ電流を低減するので、放電灯30の寿命を従来に較べ
て短くすることを防止するだけでなく、2発目の起動パ
ルスにおいてDC/DCの出力電圧の絶対値をVohに
するので、第3の制御方法に較べてより確実に放電灯3
0を点灯させることができる。第4の制御方法における
放電灯点灯装置のタイミングチャートを図5に示す。図
5において、上から、DC/DCの出力電圧、ランプ電
流、起動パルスである。
【0049】また、この第4の制御方法では、DC/D
Cの出力電圧の絶対値は、最初の起動パルスの場合では
Vocに、2発目の起動パルスではVohに制御したが、第
5の制御方法は、起動パルスを複数回発生させ起動パル
スが発生するたびに、DC/DCの出力電圧の絶対値を
Vocから徐々に昇圧させてVohになるように制御する。
このような第5の制御方法では、コールドスタートにお
けるテイクオーバ時のランプ電流を低減するので、放電
灯30の寿命を従来に較べて短くすることを防止するだ
けでなく、徐々に昇圧させるので第4の制御方法に較べ
てさらに放電灯30の寿命を従来に較べて短くすること
を防止することができる。さらに、最後の起動パルスに
おいてはDC/DCの出力電圧の絶対値をVohにするの
で、第3の制御方法に較べてより確実に放電灯30を点
灯させることができる。第5の制御方法における放電灯
点灯装置のタイミングチャートを図6に示す。図6にお
いて、上から、DC/DCの出力電圧、ランプ電流、起
動パルスである。最初の起動パルス、2発目の起動パ
ルスおよび3発目の起動パルスに対してDC/DC
の出力電圧の絶対値をそれぞれVoc1、Voc2およびVoc
3とすると、Voc1<Voc2<Voc3≦Vohの関係にある。
図6では、起動パルスが3回の場合を示したが、3回に
限らず4回、5回などでもよい。
【0050】なお、上述の第2ないし第5の制御方法に
おけるホットリスタート時のタイミングチャートは、図
3(b)と同様である。
【0051】次に、別の実施形態について説明する。 (第2の実施形態)第1の実施形態は、テイクオーバ時
の電流値を制御するために、並列接続された抵抗器19
とスイッチ20とから構成される第1の放電灯電流制限
回路を用いたが、第2の実施形態は、これに代えて、並
列接続されたコイルとサイリスタとから構成される第2
の放電灯電流制限回路を用いる。
【0052】図7は、第2の実施形態にかかる放電灯点
灯装置の構成を示す図である。
【0053】図7において、第2の実施形態にかかる放
電灯点灯装置は、電源11、コンデンサ12、スイッチ
素子13、トランス14、ダイオード15、コンデンサ
16、ダイオード17、コンデンサ18、コイル51、
サイリスタ52、抵抗器21、22、スイッチ素子23
a、24a、25a、26a、スイッチ27、コンデンサ2
8、パルストランス29、放電灯30および制御回路3
1bを備えて構成される。ここで、第2の実施形態にお
けるDC/DC、DC/ACおよび起動パルス発生回路
は、第1の実施形態と同様に各部品が接続されるのでそ
の説明を省略する。
【0054】抵抗器21の一端は、第1の実施形態では
スイッチ素子23aの一端とスイッチ素子25aの一端と
共に抵抗器19の他端に接続されたが、本第2の実施形
態では、スイッチ素子23aの一端とスイッチ素子25a
の一端と共にダイオード15のアノード端子と接続され
る。そして、抵抗器22の他端は、第1の実施形態では
スイッチ素子24aの他端とスイッチ素子26aの他端と
に接続されたが、第2の実施形態では、誘導性負荷であ
るコイル51を介してスイッチ素子24aの他端とスイ
ッチ素子26aの他端とに接続される。そして、サイリ
スタ52は、コイル51に並列に接続される。
【0055】制御回路31bは、DC/DCコンバータ
駆動回路41、ランプ電流検出回路42、ランプ電圧検
出回路43、フルブリッジインバータ駆動回路44、放
電灯点灯制御回路45bおよびメモリ(不図示)を備え
て構成される。放電灯点灯制御回路45bは、ランプ電
流検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路43の
出力に基づいて制御プログラムを実行し、DC/DCコ
ンバータ駆動回路41、サイリスタ52のオン・オフお
よびフルブリッジインバータ駆動回路44を、図2に示
すランプ電流となるように制御する。
【0056】放電灯30を点灯させる場合に、放電灯点
灯制御回路45bは、コールドスタートであると判断す
ると、サイリスタ52をオフ状態にする。次に、放電灯
点灯制御回路45bは、DC/DCコンバータ駆動回路
41を用いてスイッチ素子13をオン・オフさせ、DC
/DCを作動させる。
【0057】DC/DCが作動するとトランス14の2
次巻線側では、コンデンサ16の端子間に図2(a)の
「DC/DCの出力電圧」に示す電圧が印加される。放
電灯点灯制御回路45bは、フルブリッジインバータ駆
動回路44を用いて直流−交流変換することなく入力を
出力するようにDC/ACを作動させる。そのため、放
電灯30には直流が加えられる。このとき、DC/DC
からDC/ACに流れる電流は、サイリスタ52がオフ
状態であるためコイル51を流れる。トランス14の3
次巻線側でも、各回路は第1の実施形態と同様に動作
し、放電灯30は、起動パルスによって絶縁破壊を起こ
してグロー放電を生じ、これがアーク放電に遷移して行
くことによって点灯が行われる。この場合に、ランプ電
流は、図2(a)の「ランプ電流」に示すようなテイク
オーバ時の電流が流れる。このテイクオーバ時の最大電
流値は、コイル51のインダクタンス分だけ図13に示
す従来の放電灯点灯装置よりも低減される。
【0058】放電灯点灯制御回路45bは、ランプ電流
検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路43の出
力からテイクオーバの終了を判別する。放電灯点灯制御
回路45bは、図2(a)の「テイクオーバ終了判別信
号」や「スイッチ20のオン・オフ」に示すように、テ
イクオーバの終了を判別すると、サイリスタ52のゲー
ト電極に制御信号を出力し、サイリスタ52をオン状態
にする。このため、DC/DCからDC/ACに流れる
電流は、低抵抗のサイリスタ52を流れ、DC/DCの
出力が略そのままDC/ACに入力される。そして、放
電灯点灯制御回路45bは、フルブリッジインバータ駆
動回路44を用いて直流−交流変換して入力を出力する
ようにDC/ACを作動させる。
【0059】放電灯30には、DC/ACより交流電流
が流れ、アーク放電が成長し、アーク放電が安定化す
る。これに従ってランプインピーダンスが徐々に高くな
って或る抵抗値で安定し、ランプ電流は、図2(a)の
「ランプ電流」に示すように徐々に小さくなって或る一
定値で安定する。また、ランプ電圧も安定する。
【0060】一方、放電灯30を点灯させる場合に、放
電灯点灯制御回路45bは、ホットリスタートであると
判断すると、サイリスタ52をオン状態にする。次に、
放電灯点灯制御回路45bは、DC/DCコンバータ駆
動回路41を用いてスイッチ素子13をオン・オフさ
せ、DC/DCを作動させる。
【0061】DC/DCが作動するとトランス14の2
次巻線側では、各回路は上述と同様に動作し、放電灯3
0には直流が加えられるが、DC/DCからDC/AC
に流れる電流は、サイリスタ52がオン状態であるため
サイリスタ52を流れる。トランス14の3次巻線側で
も、各回路は第1の実施形態と同様に動作し、放電灯3
0は、起動パルスによって絶縁破壊を起こしてグロー放
電を生じ、これがアーク放電に遷移して行くことによっ
て点灯が行われる。この場合においては、ランプ電流
は、図2(b)の「ランプ電流」に示すようなテイクオ
ーバ時の電流が流れる。このテイクオーバ時の最大電流
値は、従来と同様に放電灯のランプインピーダンスが高
いため、コールドスタートにおけるテイクオーバ時の最
大電流ほど高くならない。
【0062】放電灯点灯制御回路45bは、ランプ電流
検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路43の出
力から、図2(b)の「テイクオーバ終了判別信号」に
示すように、テイクオーバの終了を判別する。テイクオ
ーバの終了を判別すると、放電灯点灯制御回路45b
は、フルブリッジインバータ駆動回路44を用いて直流
−交流変換して入力を出力するようにDC/ACを作動
させる。放電灯30には、DC/ACより交流電流が流
れ、アーク放電が成長し、アーク放電が安定化する。こ
れに従ってランプインピーダンスが徐々に高くなって或
る抵抗値で安定し、ランプ電流は、図2(b)の「ラン
プ電流」に示すように徐々に小さくなって或る一定値で
安定する。
【0063】このように第2の実施形態にかかる放電灯
点灯装置は、コールドスタートの場合にのみDC/DC
からDC/ACに流れる電流がコイル51を流れるよう
にサイリスタ52を放電灯点灯制御回路45bによって
切り換えるので、コールドスタートにおけるテイクオー
バ時の最大電流値を低減することができる。したがっ
て、放電灯点灯装置を従来に較べて小型にすることがで
き、しかも、放電灯の寿命を従来より短くなることを防
止することができる。
【0064】なお、第2の実施形態では、スイッチとし
て半導体素子であるサイリスタ52を用いたが、これに
代えてリレーを用いてもよい。
【0065】次に、別の実施形態について説明する。 (第3の実施形態)第1の実施形態は、テイクオーバ時
の電流値を制御するために、並列接続された抵抗器19
とスイッチ20とから構成される回路を用いたが、第4
の実施形態は、これに代えて、サーミスタで構成される
第3の放電灯電流制限回路を用いる。
【0066】図8は、第3の実施形態にかかる放電灯点
灯装置の構成を示す図である。
【0067】図8において、第3の実施形態にかかる放
電灯点灯装置は、電源11、コンデンサ12、スイッチ
素子13、トランス14、ダイオード15、コンデンサ
16、ダイオード17、コンデンサ18、サーミスタ5
5、抵抗器21、22、スイッチ素子23a、24a、2
5a、26a、スイッチ27、コンデンサ28、パルスト
ランス29、放電灯30および制御回路31bを備えて
構成される。ここで、第3の実施形態におけるDC/D
C、DC/ACおよび起動パルス発生回路は、第1の実
施形態と同様に各部品が接続されるのでその説明を省略
する。
【0068】サーミスタ55は、第1の実施形態におけ
る抵抗器19とスイッチ20との並列接続に代えて接続
される。すなわち、サーミスタ55は、ダイオード15
のアノード端子と、抵抗器21の一端、スイッチ素子2
3aの一端およびスイッチ素子25aの一端が接続される
接点との間に接続される。サーミスタは、周知のように
素子温度の変化に従って抵抗値が変化する素子であり、
本第3の実施形態に用いられるサーミスタ55は、温度
の上昇に伴なって抵抗値が小さくなる特性の素子を用い
る。そして、サーミスタ55は、放電灯30の温度変化
を感知することができる空間に配置される。制御回路3
1cは、DC/DCコンバータ駆動回路41、ランプ電
流検出回路42、ランプ電圧検出回路43、フルブリッ
ジインバータ駆動回路44、放電灯点灯制御回路45c
およびメモリ(不図示)を備えて構成される。放電灯点
灯制御回路45cは、ランプ電流検出回路42の出力お
よびランプ電圧検出回路43の出力に基づいて制御プロ
グラムを実行し、DC/DCコンバータ駆動回路41お
よびフルブリッジインバータ駆動回路44を制御する。
【0069】第3の実施形態にかかる放電灯点灯装置に
おいて、コールドスタートの場合では放電灯30が常温
にあるため、サーミスタ55は高抵抗の状態にある。そ
のため、DC/DCからDC/ACに流れるテイクオー
バ時のランプ電流は、サーミスタ55によって制限され
る。そして、放電灯30は、第1の実施形態とほぼ同様
に動作して主として起動パルス発生回路、DC/ACに
よって点灯を開始し、或る輝度で安定に発光するように
なる。これに従って放電灯30の温度は、上昇を始めて
点灯前よりも高い温度で安定するようになる。このた
め、サーミスタ55の素子温度も放電灯30の温度上昇
に伴なって素子温度を上昇させ、その結果、低抵抗の状
態となる。
【0070】ここで、放電灯30を消灯し、ホットリス
タートで再点灯する場合には、サーミスタ55が低抵抗
の状態にあるため、ランプ電流は、サーミスタ55によ
って制限を受けることなく、放電灯30のランプインピ
ーダンスに因る電流値となる。
【0071】したがって、第3の実施形態にかかる放電
灯点灯装置は、サーミスタ55によってコールドスター
ト時のランプ電流を制御するので、放電灯点灯装置を従
来に較べて小型にすることができ、しかも、放電灯の寿
命を従来より短くなることを防止することができる。ま
た、サーミスタ55の抵抗値は、放電灯30の温度変化
によって制御されるので、第1および第2の実施形態の
ように放電灯点灯制御回路45cによって制御する必要
がない。このため、制御回路31cを第1および第2の
実施形態の制御回路31a、31bに較べて簡易に構成す
ることができ、コストを削減することができる。さら
に、ホットリスタートの場合における放電灯30の気相
状態は、消灯からの時間経過に従ってコールドスタート
の場合における放電灯30の気相状態に徐々に変化する
が、サーミスタ55は、放電灯30の温度変化を介して
気相状態の変化に合わせて抵抗値を変化させることがで
きるから、ホットリスタート時のランプ電流を適切に制
限することができる。
【0072】次に、別の実施形態について説明する。 (第4の実施形態)第1の実施形態は、テイクオーバ時
の電流値を制御するために、並列接続された抵抗器19
とスイッチ20とから構成される回路を用いたが、第4
の実施形態は、フルブリッジインバータ回路を適切に制
御することによってコールドスタートにおけるのテイク
オーバ時の電流を制御する実施形態である。
【0073】図9は、第4の実施形態にかかる放電灯点
灯装置の構成を示す図である。図9(a)は、全体の構
成を示し、図9(b)は、フルブリッジインバータ駆動
回路におけるスイッチ素子24bを駆動する部分の回路
を示す。
【0074】図9(a)において、第4の実施形態にか
かる放電灯点灯装置は、電源11、コンデンサ12、ス
イッチ素子13、トランス14、ダイオード15、コン
デンサ16、ダイオード17、コンデンサ18、抵抗器
21、22、スイッチ素子23b、24b、25b、2
6b、スイッチ27、コンデンサ28、パルストランス
29、放電灯30および制御回路31dを備えて構成さ
れる。ここで、第4の実施形態におけるDC/DC、D
C/ACおよび起動パルス発生回路は、スイッチ素子2
3b、24b、25b、26bがIGBT(Insulated
gate bipolar mode transistor)で構成されることを除
き、それぞれがスイッチ素子23a、24a、25a、
26aに相当して第1の実施形態と同様に各部品が接続
されるのでその説明を省略する。
【0075】第4の実施形態は、フルブリッジインバー
タ回路を制御することによってテイクオーバ時の電流を
制御するので、第1ないし第3の実施形態のように特に
放電灯電流制限回路が設けられていない。すなわち、ダ
イオード15のアノード端子と、抵抗器21の一端、ス
イッチ素子23aの一端およびスイッチ素子25aの一端
が接続される接点とはそのまま接続される。
【0076】次に、第4の実施形態にかかるフルブリッ
ジインバータ駆動回路について説明する。第4の実施形
態にかかるフルブリッジインバータ駆動回路は、4石の
IGBTで構成されるが、各スイッチ素子23b、24
b、25b、26bを駆動する駆動回路は、同様に構成
されるので、スイッチ素子24bを駆動する駆動回路部
分のみ説明する。図9(b)において、フルブリッジイ
ンバータ駆動回路におけるスイッチ素子24bを駆動す
る駆動回路部分は、抵抗器61、63、65、66、7
1およびFET64、67、68を備えて構成される。
【0077】抵抗器61の一端は、電源Vccに接続さ
れ、他端は、FET64のソース端子に接続される。F
ET64のゲート端子には、放電灯点灯制御回路45d
よりFET64をオン・オフするための制御信号が供給
され、FET64のドレイン端子は、抵抗器65を介し
てFET68のゲート端子に接続される。
【0078】抵抗器66の一端は、電源Vccに接続さ
れ、他端は、FET67のソース端子に接続される。F
ET67のゲート端子には、放電灯点灯制御回路45d
よりFET67をオン・オフするための制御信号が抵抗
器63を介して供給され、FET67のドレイン端子
は、FET68のドレイン端子に接続される。
【0079】これらFET68のドレイン端子とFET
67のドレイン端子とを接続する接続点は、抵抗器71
を介してスイッチ素子24bのゲート端子に接続され
る。そして、FET68のソース端子は、スイッチ素子
24bのドレイン端子に接続される。
【0080】次に、第4の実施形態にかかる放電灯点灯
装置の動作について説明する。FET67、68、64
は、スイッチ素子24bのゲート駆動用である。FET
67は、スイッチ素子24bのゲートへの電荷注入用で
あり、FET68、64は、スイッチ素子24bのゲー
トの電荷引き抜き用である。放電灯点灯制御回路45d
は、コールドスタートの場合において、FET67がテ
イクオーバが終了と判別されるまでスイッチ素子24b
のゲートへ電荷を注入するように、フルブリッジインバ
ータ駆動回路44を用いて動作させる。
【0081】これによって、コールドスタートにおける
テイクオーバ期間中、FET67から電荷が注入される
場合のスイッチ素子24bにおけるゲート−ソース間電
圧VGSColdは、それ以外の期間より低電圧に制御される
ことになる。このため、ランプ電流は、図2(a)
(b)に示すように流れ、コールドスタートにおけるテ
イクオーバ時のランプ電流を制限することができる。し
たがって、放電灯点灯装置を従来に較べて小型にするこ
とができ、しかも、放電灯の寿命を従来より短くなるこ
とを防止することができる。
【0082】ここで、スイッチ素子24bだけでなく、
スイッチ素子25bも同時に同様に動作させ、ランプ電
流を制限させるようにしてもよい。この場合では、点灯
の際にかかる電圧ストレスを両素子に分散させることが
できるので、1素子あたりの負担を軽くすることができ
る。
【0083】また、フルブリッジインバータを構成する
スイッチ素子23b、24b、25b、26bがパワー
トランジスタのような電流駆動型の場合は、コールドス
タートの場合にベースに流す電流をホットリスタートの
場合に流す電流値よりも小さくすることによって、コー
ルドスタートにおけるテイクオーバ時のランプ電流の最
大値を抑えることができる。
【0084】次に、別の実施形態について説明する。 (第5の実施形態)第1の実施形態は、テイクオーバ時
の電流値を制御するために、並列接続された抵抗器19
とスイッチ20とから構成される回路を用いたが、第5
の実施形態は、これに代えて、直列接続したスイッチ素
子とコンデンサとから構成される第4の放電灯電流制限
回路を用いる。
【0085】図10は、第5の実施形態にかかる放電灯
点灯装置の構成を示す図である。
【0086】図10において、第5の実施形態にかかる
放電灯点灯装置は、電源11、コンデンサ12、スイッ
チ素子13、トランス14、ダイオード15、コンデン
サ16、ダイオード17、コンデンサ18、スイッチ素
子56、コンデンサ57、抵抗器21、22、スイッチ
素子23a、24a、25a、26a、スイッチ27、コン
デンサ28、パルストランス29、放電灯30および制
御回路31eを備えて構成される。ここで、第5の実施
形態におけるDC/DC、DC/ACおよび起動パルス
発生回路は、第1の実施形態と同様に各部品が接続され
るのでその説明を省略する。
【0087】スイッチ素子56とコンデンサ57は直接
に接続され、この直列接続されたスイッチ素子56とコ
ンデンサ57とは、コンデンサ16に並列に接続され
る。そして、スイッチ素子56のオン・オフを制御する
制御信号を入力する制御端子は、放電灯点灯制御回路4
5eに接続される。制御回路31eは、DC/DCコンバ
ータ駆動回路41、ランプ電流検出回路42、ランプ電
圧検出回路43、フルブリッジインバータ駆動回路4
4、放電灯点灯制御回路45eおよびメモリ(不図示)
を備えて構成される。放電灯点灯制御回路45eは、ラ
ンプ電流検出回路42の出力およびランプ電圧検出回路
43の出力に基づいて制御プログラムを実行し、スイッ
チ素子56のオン・オフを制御する。スイッチ素子56
は、トランジスタなどの半導体素子やリレーなどを使用
することができる。
【0088】次に、第5の実施形態にかかる放電灯点灯
装置の動作について説明する。図11は、第5の実施形
態の放電灯点灯装置におけるタイミングチャートを示す
図であり、図11(a)は、第5の実施形態の放電灯点
灯装置におけるコールドスタート時のタイミングチャー
トを示す図であり、図11(b)は、第5の実施形態の
放電灯点灯装置におけるホットリスタート時のタイミン
グチャートを示す図である。各図において、上から、D
C/DCの出力電圧、ランプ電流、テイクオーバ終了判
別信号(放電灯点灯制御回路45aからスイッチ20に
出力される制御信号)、スイッチ素子56のオン・オフ
である。
【0089】放電灯30を点灯させる場合に、放電灯点
灯制御回路45eは、コールドスタートであると判断す
ると、スイッチ素子56をランプ電流のテイクオーバ終
了時までオフさせ、放電灯30を点灯させるように起動
パルス発生回路、DC/DCおよびDC/ACを動作さ
せる。そして、テイクオーバ終了時にスイッチ素子56
をオンする。一方、放電灯30を点灯させる場合に、放
電灯点灯制御回路45eは、ホットリスタートであると
判断するとスイッチ素子56をオンさせ、放電灯30を
点灯させるように起動パルス発生回路、DC/DCおよ
びDC/ACを動作させる。
【0090】このように第5の実施形態にかかる放電灯
点灯装置は、DC/DCの出力側の容量を、コールドス
タートにおけるテイクオーバ時の場合にこれ以外の場合
よりも小さくなるように制御するので、コールドスター
トにおけるテイクオーバ時の最大電流値を低減すること
ができる。したがって、放電灯点灯装置を従来に較べて
小型にすることができ、しかも、放電灯の寿命を従来よ
り短くなることを防止することができる。
【0091】最後に、放電灯点灯制御回路45が放電灯
30を点灯させる際に、コールドスタートであるかホッ
トリスタートであるかを判別する回路の一例を説明す
る。
【0092】図12は、タイマー回路の一例およびコン
デンサの端子間電圧とコールドスタート・ホットスター
トとの関係を示す図である。図12(a)は、タイマー
回路を示し、図12(b)は、コンデンサの端子間電圧
とコールドスタート・ホットスタートとの関係を示す。
【0093】図12において、タイマー回路は、抵抗器
81、83、スイッチ素子82およびコンデンサ84を
備えて構成される。抵抗器81の一端は、基準電圧Vre
fに接続され、他端は、スイッチ素子82およびコンデ
ンサ84を介して接地される。抵抗器83は、コンデン
サ84に並列に接続される。スイッチ素子82のオン・
オフを制御する制御信号を入力する制御端子は、放電灯
点灯制御回路45に接続される。
【0094】このようなタイマー回路は、放電灯点灯制
御回路45によってスイッチ素子82がオンされると、
基準電圧Vrefから抵抗器81およびスイッチ素子82
を介してコンデンサ84が充電される。そして、放電灯
点灯制御回路45によってスイッチ素子82がオフされ
ると、コンデンサ84は、コンデンサ84の容量と抵抗
器83の抵抗値とから決まる時定数に従って抵抗器83
を通して徐々に放電される。ここで、放電において、図
12(b)に示すように、コンデンサ84の端子間電圧
VTは、放電開始からの経過時間と1対1の対応関係が
あるため、放電灯点灯制御回路45は、コンデンサ84
の端子間電圧VTを検出することによって経過時間を判
断することができる。
【0095】一方、放電灯の気相成分の状態は、点灯か
ら消灯され消灯からの経過時間に従って徐々に安定した
状態に変化する。すなわち、放電灯をホットリスタート
することができる状態からコールドスタートしなければ
ならない状態に変化する。そこで、経験、計算または実
験などによって点灯から消灯され消灯からの所定の経過
時間T0まではホットリスタートとし、それ以後はコー
ルドスタートと決め、この所定の経過時間T0に対応す
るコンデンサ84の端子間電圧VT(=V0)をメモリ
(不図示)に記憶しておく。
【0096】そして、放電灯点灯制御回路45は、放電
灯を点灯させると同時にスイッチ素子82をオンしてコ
ンデンサ84を充電し、放電灯を消灯させると同時にス
イッチ素子82をオフする。放電灯点灯制御回路45
は、再び放電灯を点灯させる際に、コンデンサ84の端
子間電圧VTを検出する。放電灯点灯制御回路45は、
検出した端子間電圧VTがV0よりも大きい場合にはホ
ットリスタートであると判断し、検出した端子間電圧V
TがV0以下である場合には、コールドスタートである
と判断する。
【0097】このように放電灯点灯制御回路45は、タ
イマー回路を備えることにより放電灯の状態を検出する
ことができる。また、放電灯点灯制御回路45は、タイ
マー回路を備えることにより、完全なホットリスタート
の状態(VT=Vref)から完全なコールドスタートの
状態(VT=0)まで端子間電圧VTの値から判別する
ことができ、V0の値を適宜設定することにより、完全
なコールドスタートの場合だけ無くコールドスタートに
近いホットリスタートにおいても放電灯最大電流値を適
切に制限することができる。
【0098】なお、放電灯がコールドスタートであるか
ホットリスタートであるかを判別する方法は、点灯から
消灯して消灯からの経過時間を計測することによって判
別する方法だけでなく、放電灯の気相成分の状態は放電
灯の温度と相関関係にあることから、放電灯の温度を計
測することによって判別してもよい。この場合には、放
電灯の温度を計測することができる空間に温度を検出す
ることができる素子を配置すればよい。例えば、素子温
度によって抵抗値を変化させる素子であるサーミスタな
どを用いることができる。
【0099】ここで、本発明において、コールドスター
トとは、放電灯が点灯していない状態で放電灯内部の気
相成分が十分安定した状態での点灯を指す。一方、ホッ
トリスタートとは、放電灯が点灯された状態から消灯
し、放電灯内部の成分が活性化された状態での再点灯を
指す。このように、放電灯を点灯する際の状態がコール
ドスタートとされるべきであるのか或いはホットリスタ
ートとされるべきであるのかは、放電灯内部の気相成分
の状態を何らかの手法で計測することで判断することが
できる。コールドスタートとホットリスタートとを判別
する方法としては、例えば、放電灯内部の気相成分の状
態が温度と相関関係にあることから、放電灯の温度を計
測して判別指標とする方法や、消灯してからの経過時間
を計測することで放熱により冷却された放電灯の温度を
推定する方法などが挙げられる。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる放電灯点
灯装置は、従来のパルストランスにおける2次巻線のイ
ンダクタンスに代わって、放電灯電流制限回路がコール
ドスタートにおけるテイクオーバ時の放電灯電流(ラン
プ電流)の最大電流値を制限するので、パルストランス
を従来に較べて小型化することができ、放電灯の寿命を
従来に較べて短くなることを抑制することができる。パ
ルストランスを小型化することができるから、本発明に
かかる放電灯点灯装置は、従来に較べて小型化が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構成
を示す図である。
【図2】第1の実施形態の放電灯点灯装置におけるタイ
ミングチャートを示す図である。
【図3】第2の制御方法における放電灯点灯装置のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図4】第3の制御方法における放電灯点灯装置のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図5】第4の制御方法における放電灯点灯装置のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図6】第5の制御方法における放電灯点灯装置のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図7】第2の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構成
を示す図である。
【図8】第3の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構成
を示す図である。
【図9】第4の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構成
を示す図である。
【図10】第5の実施形態にかかる放電灯点灯装置の構
成を示す図である。
【図11】第5の実施形態の放電灯点灯装置におけるタ
イミングチャートを示す図である。
【図12】タイマー回路の一例およびコンデンサの端子
間電圧とコールドスタート・ホットスタートとの関係を
示す図である。
【図13】従来の放電灯点灯装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 電源11 12、16、18、28、57、84 コンデンサ 13、23a、24a、25a、26a、23b、24b、2
5b、26b、56、64、67、68、82 スイッチ
素子 14 トランス 15、17 ダイオード 19、21、22、61、63、65、66、71、8
1、83 抵抗器 20、27 スイッチ 29 パルストランス 30 放電灯 31 制御回路 41 直流/直流コンバータ駆動回路 42 ランプ電流検出回路 43 ランプ電圧検出回路 44 フルブリッジインバータ駆動回路 45 放電灯点灯制御回路 51 コイル 52 サイリスタ 55 サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 AC11 BA05 CA16 CB02 CB07 DA04 DD08 DE02 DE04 EA06 GA02 GB03 GB18 HA02 HA03 HA07 HB06 3K083 AA03 AA05 AA06 AA22 AA45 AA92 BA25 BA26 BA47 BB12 BC19 BC38 BC42 BC47 BD03 BD04 BD09 BD10 BD16 BD22 BE05 CA32

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を点灯させるための放電灯点灯装
    置であって、 直流電圧を昇圧または降圧する直流−直流変換回路と、 前記直流−直流変換回路の出力電圧を交流電圧に変換し
    て該交流電圧を前記放電灯に印加するための直流−交流
    変換回路と、 前記放電灯を点灯させるための起動パルスを発生させる
    起動パルス発生回路と、 前記放電灯の点灯を制御するための制御回路と、 前記放電灯をコールドスタートさせる場合におけるテイ
    クオーバ時に前記放電灯に流れる電流値の最大値を所定
    値以下に制限する放電灯電流制限回路とを備えることを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記放電灯電流制限回路は、前記直流−
    直流変換回路と前記放電灯との間に設けられることを特
    徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記放電灯電流制限回路は、並列接続さ
    れた抵抗器とスイッチとから構成され、前記制御回路
    は、コールドスタートにおけるテイクオーバが終了する
    までは前記スイッチをオフするように制御することを特
    徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記放電灯電流制限回路は、並列接続さ
    れた誘導性負荷とスイッチとから構成され、前記制御回
    路は、コールドスタートにおけるテイクオーバが終了す
    るまでは前記スイッチをオフするように制御することを
    特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記放電灯電流制限回路は、抵抗値が素
    子温度によって変化する素子で構成されることを特徴と
    する請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記直流−交流変換回路は、フルブリッ
    ジインバータ回路であって、前記制御回路は、前記放電
    灯をコールドスタートさせる場合におけるテイクオーバ
    時に前記放電灯に流れる電流値の最大値を所定値以下に
    制限するように、前記フルブリッジインバータ回路のブ
    リッジを構成するスイッチ素子を制御することを特徴と
    する請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載の放電
    灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路は、前記直流−直流変換回
    路の出力を前記放電灯をコールドスタートさせる場合に
    おけるテイクオーバ時に前記放電灯に流れる電流値の最
    大値を所定値以下に制限するように制御することを特徴
    とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の放
    電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は、前記直流−直流変換回
    路の出力電圧をホットリスタートの場合の絶対値よりも
    コールドスタートの場合の絶対値の方が小さくなるよう
    に電圧値を制御することを特徴とする請求項7に記載の
    放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、一発目の起動パルスだ
    け、前記直流−直流変換回路の出力電圧をホットリスタ
    ートの場合の絶対値よりもコールドスタートの場合の方
    の絶対値が小さくなるように制御することを特徴とする
    請求項8に記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、二発目以降の起動パ
    ルスの何れかでは、前記直流−直流変換回路の出力電圧
    をホットリスタートの場合と同じ電圧値になるように制
    御することを特徴とする請求項8に記載の放電灯点灯装
    置。
  11. 【請求項11】 前記制御回路は、前記直流−直流変換
    回路の出力電圧をホットリスタートの場合の絶対値より
    もコールドスタートの場合の絶対値の方が小さくなるよ
    うに電圧値を制御すると共に、起動パルスを発生させる
    ごとに前記直流−直流変換回路の出力電圧をホットリス
    タートの場合の電圧値まで段階的に変化するように制御
    することを特徴とする請求項10に記載の放電灯点灯装
    置。
  12. 【請求項12】 前記直流−直流変換回路の出力に並列
    接続されたスイッチ素子とコンデンサとを並列に設け、
    前記制御回路は、コールドスタートにおけるテイクオー
    バが終了するまでは前記スイッチがオフするように制御
    することを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れ
    か1項に記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 点灯から消灯した場合に該消灯からの
    経過時間を計測するタイマー回路を前記制御回路にさら
    に設け、前記制御回路は、該タイマー回路の出力によっ
    て所定時間を経過する前にはホットリスタートであると
    判断すると共に、所定時間より経過した後にはコールド
    スタートであると判断することを特徴とする請求項1な
    いし請求項12の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記起動パルス発生回路に用いられる
    パルストランスの2次巻線のインダクタンスが直流電流
    1A重畳時に1mHより小さいことを特徴とする請求項
    1ないし請求項13の何れか1項に記載の放電灯点灯装
    置。
  15. 【請求項15】 前記直流−交流変換回路に用いられる
    スイッチ素子がIGBT(Insulated gate bipolar tra
    nsistor)あることを特徴とする請求項1ないし請求項
    14の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164986A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh ガス放電ランプの駆動装置および駆動方法
JP2007141584A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Iwasaki Electric Co Ltd 照明制御装置および照明制御方法
JP2010165631A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置及び照明器具
JP2014533880A (ja) * 2011-11-28 2014-12-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 放電ランプの向上されたスポットモード動作

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