JP2003346576A - フラットケーブル製造装置 - Google Patents

フラットケーブル製造装置

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JP2003346576A
JP2003346576A JP2002152584A JP2002152584A JP2003346576A JP 2003346576 A JP2003346576 A JP 2003346576A JP 2002152584 A JP2002152584 A JP 2002152584A JP 2002152584 A JP2002152584 A JP 2002152584A JP 2003346576 A JP2003346576 A JP 2003346576A
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能章 山野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルをカットする際にカット位
置の幅方向に対する位置ずれを防止して高精度にカット
位置を決定しつつ、カット位置を幅方向に対して任意の
位置に設定することができるフラットケーブル製造装置
を提供する。 【解決手段】 ホーン38に、絶縁フィルムの搬送経路
P上流側に位置して溶着用ホーン部41を備えるととも
に、該溶着用ホーン部41と搬送経路P下流側に離隔し
てカット用ホーン部42を備える。アンビル39は、溶
着用ホーン部41に対向する溶着用アンビル体44とカ
ット用ホーン部42に対向するカット用アンビル刃45
とを備える。カット用アンビル刃45は、フレーム部材
45aと、それに固定具45bにより取り付け固定され
る溶着刃45cとを備えて構成され、フレーム部材45
aと溶着刃45cとの間に必要に応じてスペーサを介装
可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定間隔を有して
平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フ
ィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラッ
トケーブル製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、省スペース・軽量化を目的とし
て、2枚の絶縁フィルムの間に所定間隔をあけて平行配
置された断面平角状の複数の線状導体を挟み込んだフラ
ットケーブルがあり、この種の絶縁フィルムとして、例
えば、絶縁性が良好なポリエチレンテレフタレート(P
ET)を基材とし、その片側表面に熱可塑性の接着層を
有したポリエステル系フィルムが使用されていた。
【0003】そして、図22は、従来のこの種のフラッ
トケーブルの製造方法の一例を示しており、各絶縁フィ
ルム1、2は、PET等からなる樹脂製の基材とその基
材の片側表面に設けられた熱可溶性の厚さ40μm程度
の厚い接着層とにより構成され、絶縁フィルム1、2の
間に複数の線状導体3を挟み込んだ状態で、その絶縁フ
ィルム1、2を熱圧着用熱ロール4、5の間に通し、接
着層を伝導加熱により溶融させて絶縁フィルム1、2同
士を互いに接着することによって製造する方法とされて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の製造方法では、各絶縁フィルム1、2の接着層を
伝導加熱により溶融させて互いに接着する方式であり、
十分な接着力を得るべく、接着層を十分に溶融させて接
着するため、非常に加工時間が長くなり生産性に劣ると
いう問題があった。
【0005】また、厚い接着層により両絶縁フィルム
1、2および線状導体3が全面において相互間で強固に
接着されるため、廃棄処分やリサイクルに際して、絶縁
フィルム1、2と線状導体3等の相互間の分離解体が困
難であり、また、解体された絶縁フィルム1、2には接
着層成分が混ざるため、リサイクル性に劣るという問題
があった。
【0006】そしてこれらの課題を解決するために、例
えば絶縁フィルムに薄い接着層を一切有しないもの、或
いは特開平9−259662号公報等に開示されている
ように、絶縁フィルム基材と同一系統の材料が使用され
た1〜3μmの厚さの接着層を有した絶縁フィルムを用
いて、超音波溶着によりフラットケーブルを製造する方
法がある。
【0007】この方法では、図23に示すように、片面
に薄い接着層(図示省略)を有する一対の絶縁フィルム
11、12を、上下のフィルムロール13、14から引
き出して、170℃に加熱された上下一対の熱圧着用の
熱ロール15、16の間に供給するとともに、各導体供
給ロール17から引き出されて上下一対のピッチガイド
18、19を介して供給された複数の平行配置された線
状導体20を整列状態で熱ロール15、16の間に供給
する。この際、各線状導体20を、両熱ロール15、1
6の間に供給される両絶縁フィルム11、12の間に挟
み込むようにする。
【0008】そして、超音波溶着機21における少なく
とも一方に凹凸の溝が形成されたホーン22とアンビル
23との協働で、各線状導体20間の絶縁フィルム1
1、12が挟持され、ホーン22の超音波振動により挟
持部分の絶縁フィルム11、12が加熱溶融され、その
後の冷却手段による冷却エアーの噴射等により加熱溶融
部分が冷却固着される。
【0009】しかる後、耳部と称される両絶縁フィルム
11、12の幅方向両端部を、対のカッター24により
切断した後、溶着工程の下流側に配置された、ステッピ
ングモータに連動された上下一対のステッピングローラ
26、27の間欠駆動により、加熱溶着された絶縁フィ
ルム11、12が繰り出され、ガイドローラ28を介し
て巻取ロール29に順次巻き取られる。
【0010】そして、このフラットケーブルの製造方法
によれば、溶着後の両絶縁フィルム11、12の幅方向
両端部における耳部のマージン幅を一定とすべく、カッ
ター24により切断する場合、溶着後の絶縁フィルム1
1,12が十分に冷却されるように、カッター24と超
音波溶着機21との間に相応の距離を確保していた。
【0011】しかしながら、このようにカッター24と
超音波溶着機21との間に相応の距離を設定すると、そ
の間の移動時に絶縁フィルム11、12が幅方向に位置
ずれを起こすおそれがあり、これによってカッター24
によるカット位置の幅方向に対する位置ずれが生じると
いう問題がある。このようにカット位置の位置ずれが生
じると、絶縁フィルム11、12両端部におけるマージ
ン幅を均一な幅で切断し難くなる。
【0012】そこで、上記問題点を解決すべく、本発明
の目的は、フラットケーブルをカットする際にカット位
置の幅方向に対する位置ずれを防止して高精度にカット
位置を決定しつつ、カット位置を幅方向に対して任意の
位置に設定することができるとともに高速でのカットを
可能とするフラットケーブル製造装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、所定間隔を有して平行配置された複数
の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだ
状態で、超音波溶着機の超音波振動を付与するホーンと
該ホーンに対向配置されたアンビルとにより、各線状導
体両側で互いに対向する両絶縁フィルムを超音波溶着し
てフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装
置において、前記ホーンの前記アンビルと対向する対向
面に、前記絶縁フィルムの搬送経路上流側に位置して第
1のホーン部を備えるとともに、該第1のホーン部と前
記搬送経路下流側に離隔して第2のホーン部を備え、前
記アンビルは、前記第1のホーン部に対向する溶着用ア
ンビル体と前記第2のホーン部に対向するカット用アン
ビル刃とを備え、前記第1のホーン部と前記溶着用アン
ビル体との接近状態で、前記各線状導体が互いに前記所
定間隔を有してそれぞれ個別に通過可能な複数の導体通
過開口を形成すべく、少なくとも溶着用アンビル体にお
ける第1のホーン部との対向面に導体通過溝部がそれぞ
れ形成され、前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル
体との前記接近状態で、互いに対向する前記両絶縁フィ
ルムが超音波溶着される際、前記第2のホーン部と前記
カット用アンビル刃とが接触状態とされて超音波溶着さ
れた両絶縁フィルムが超音波溶断され、前記溶着用アン
ビル体は、複数の前記導体通過溝部が外周面に形成され
た円柱体からなり、前記アンビルは、前記カット用アン
ビル刃の前記搬送経路下流側に位置して、前記溶着用ア
ンビル体と同じ構成の溝付きアンビル体を、前記溶着用
アンビル体と並設状態にさらに備え、前記カット用アン
ビル刃は、前記溶着用アンビル体の前記導体通過溝部と
前記溝付きアンビル体の溝部とにわたって嵌脱自在に嵌
入されて保持されるフレーム部材と、前記フレーム部材
に所定の固定具により取り付けられ、前記第2のホーン
部と接触状態とされて超音波溶着された両絶縁フィルム
を超音波溶断するカット刃とを備えることを特徴とす
る。
【0014】また、好ましくは、前記カット刃の刃部が
略円弧に連なり、前記カット刃の前記フレーム部材に対
する取付角度位置を変更することにより前記刃部におけ
る前記第2のホーン部と接触状態とされる部分が変更可
能となっているのがよい。
【0015】さらに、好ましくは、前記カット刃が、そ
の外周に周方向に沿って間欠的に刃部が突設された略円
板形状を有し、前記カット刃の前記フレーム部材に対す
る取付角度位置を変更することにより間欠的に突設され
た複数の前記刃部のうちの前記第2のホーン部と接触状
態とされる刃部が変更可能となっているのがよい。
【0016】また、好ましくは、前記カット刃が、その
外周に周方向に沿って間欠的に刃部が突設された略円板
形状を有し、その軸回りに回転可能な状態で前記フレー
ム部材に取り付けられ、前記絶縁フィルムの搬送に伴っ
て回転し、前記刃部が順次前記第2のホーン部と接触状
態とされて超音波溶着された両絶縁フィルムを断続的に
超音波溶断するのがよい。
【0017】さらに、好ましくは、前記アンビルは、前
記カット用アンビル刃の搬送経路上流側において前記第
2のホーン部に対向する仮溶着用アンビル刃をさらに備
え、前記仮溶着用アンビル刃は、前記カット用アンビル
刃の前記フレーム部材と共用されるフレーム部材と、前
記フレーム部材に所定の固定具により取り付けられ、前
記第2のホーン部と接触状態とされて、前記カット用ア
ンビル刃により超音波溶断される両絶縁フィルムのカッ
ト部分を超音波溶着して仮止めする仮溶着刃とを備える
のがよい。
【0018】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体
を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだ状態で、超
音波溶着機の超音波振動を付与するホーンと該ホーンに
対向配置されたアンビルとにより、各線状導体両側で互
いに対向する両絶縁フィルムを超音波溶着してフラット
ケーブルを製造するフラットケーブル製造装置におい
て、前記ホーンの前記アンビルと対向する対向面に、前
記絶縁フィルムの搬送経路上流側に位置して第1のホー
ン部を備えるとともに、該第1のホーン部と前記搬送経
路下流側に離隔して第2のホーン部を備え、前記アンビ
ルは、前記第1のホーン部に対向する溶着用アンビル体
と、前記第2のホーン部に対向するカット用アンビル刃
と、前記カット用アンビル刃の前記搬送経路上流側に設
けられ、前記第2のホーン部と対向する仮溶着用アンビ
ル刃とを備え、前記第1のホーン部と前記溶着用アンビ
ル体との接近状態で、前記各線状導体が互いに前記所定
間隔を有してそれぞれ個別に通過可能な複数の導体通過
開口を形成すべく、少なくとも溶着用アンビル体におけ
る第1のホーン部との対向面に導体通過溝部がそれぞれ
形成され、前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル体
との前記接近状態で、互いに対向する前記両絶縁フィル
ムが超音波溶着される際、前記第2のホーン部と前記仮
溶着用カット刃とが接触状態とされて、前記カット用ア
ンビル刃により超音波溶断される両絶縁フィルムのカッ
ト部分が超音波溶着されて仮止めされた状態で、前記第
2のホーン部と前記カット用アンビル刃とが接触状態と
されて、仮止めされた両絶縁フィルムの前記カット部分
が超音波溶断されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1は本発明の
第1実施形態にかかるフラットケーブル製造装置の概略
説明図であり、所定の搬送経路P(移動方向)の最も上
流側に線状導体31が収納された複数の導体供給部とし
ての導体供給ロール32が設けられ、この下流側に、各
線状導体31を所定間隔を有して平行配置された状態で
案内する上下一対のピッチガイド33a、33bが備え
られている。
【0020】各導体供給ロール32には、銅又は銅合金
製の線状導体31が予め巻回収納されており、製造され
るフラットケーブルの並列配置される線状導体31の数
に合わせて複数設けられている。そして、本実施形態で
は、5本の線状導体31が並列配置されたフラットケー
ブルを製造する構成とされており、5つの導体供給ロー
ル32が配設されている。そしてまた、本実施形態で
は、各線状導体31として、例えば、厚み0.15m
m、幅1.5mmの軟銅線からなる断面矩形状の平角導
体が用いられ、各導体31は相互に2.5mmの間隔で
平行配置される構成とされている。
【0021】また、ピッチガイド33a、33bの下流
側には、搬送経路Pを挟んで上下両側に熱ロール34
a、34bがそれぞれ配置され、この両熱ロール34
a、34b間に各線状導体31の上面側および下面側よ
り絶縁フィルム35a、35bを供給するフィルムロー
ル36a、36bがそれぞれ備えられている。
【0022】各フィルムロール36a、36bにはそれ
ぞれ帯状の絶縁フィルム35a、35bが予め巻回収納
されており、各絶縁フィルム35a、35bは、柔軟で
超音波溶着可能な樹脂フィルム等よりなり、例えば、厚
み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルムの一側面に厚み1μmのポリエステル系接着層
を有する構造とされ、接着層が施された面が各線状導体
31側に面して供給されるようにそれぞれ配設されてい
る。
【0023】また、熱ロール34a、34bの下流側に
は超音波溶着機37が配置され、超音波溶着機37は、
図2ないし図5にも示されるように、搬送経路Pを上下
から挟み込む位置にそれぞれ設けられた超音波振動を付
与するホーン38とアンビル39とを備えており、ホー
ン38とアンビル39とは上下方向に沿って互いに接近
離隔操作自在に構成されている。
【0024】ホーン38下面のアンビル39と対向する
対向面には、搬送経路P上流側に位置して溶着用ホーン
部(第1のホーン部)41を備えるとともに、該溶着用
ホーン部41と搬送経路P下流側に適宜離隔してカット
用ホーン部(第2のホーン部)42を備えている。
【0025】また、溶着用ホーン部41のアンビル39
側に対向する対向面は、図2に示されるように、側面視
で下向きに円弧状に膨出する膨出曲面に構成されてい
る。
【0026】さらに、カット用ホーン部42のアンビル
39側に対向する対向面は、図2に示されるように、側
面視で平坦状に構成され、その対向面に、セラミックチ
ップが埋め込み構造や貼り付け構造によって装着されて
いる。
【0027】前記アンビル39は、前記溶着用ホーン部
41の下方に対向して配置された溶着用アンビル体44
と、前記カット用ホーン部42の下方に対向して配置さ
れた図6及び図7に示すようなカット用アンビル刃45
とを、支持架台46に支持した構造とされている。
【0028】即ち、前記溶着用アンビル体44は、搬送
経路Pに対して直交する軸心回りに回転自在に、支持架
台46の両側板46b間で支持された円柱体構造とさ
れ、図8にも示されるように、ホーン38の溶着用ホー
ン部41と接近した状態で、各線状導体31が互いに所
定間隔を有してそれぞれ個別に通過可能な複数の導体通
過開口48を形成すべく、溶着用アンビル体44の外周
面に周方向の導体通過溝部49が、各線状導体31と同
じピッチ間隔を有して複数形成されている。なお、本実
施形態にあっては、各導体通過溝部49の開放端部側
は、開放方向に漸次幅広となるテーパ状に形成されてい
る。
【0029】また、前記カット用アンビル刃45の搬送
経路P下流側に位置して、溶着用アンビル体44と同じ
構成の溝付きアンビル体50が、溶着用アンビル体44
と平行に並設配置されており、同様に、支持架台46の
両側板46b間で回転自在に支持されている。
【0030】そして、図4や図5に示されるように、カ
ット用アンビル刃45は、互いに対向する溶着用アンビ
ル体44の導体通過溝部49と、溝付きアンビル体50
の溝部51とにわたって上方側より嵌脱自在に嵌入され
て位置決め保持される構造とされている。
【0031】さらに詳細には、カット用アンビル刃45
は、図6及び図7に示すように、フレーム部材45a
と、そのフレーム部材45aにネジ等の固定具45b
(ここではネジ)により取り付けられるカット刃45c
とを備えて構成されている。フレーム部材45aは、支
持架台46により支持された状態で、互いに対向する溶
着用アンビル体44の導体通過溝部49と、溝付きアン
ビル体50の溝部51とにわたって上方側より嵌脱自在
に嵌入されて位置決め保持される。このため、カット用
アンビル刃45の装着時において、そのフレーム部材4
5aを溶着用アンビル体44の導体通過溝部49と溝付
きアンビル体50の溝部51とに渡って嵌入させる際
に、フレーム部材45aを嵌入させる溝部49,51を
選択することにより、カット用アンビル刃45の固定位
置を両アンビル体44,50の溝部49,51のピッチ
単位でフラットケーブルの幅方向に容易に変化させるこ
とができる。
【0032】カット刃45cは、フレーム部材45aの
搬送経路Pと平行な面に、固定具45bにより取り付け
固定されている。このため、図5に示すように、フレー
ム部材45aとカット刃45cとの間に所定厚みのスペ
ーサ45dを介装した状態でカット刃45cをフレーム
部材45aに取り付けたり、スペーサ45dを介さずに
カット刃45cをフレーム部材45aに密着させた状態
でカット刃45cをフレーム部材45aに取り付けた
り、あるいはスペーサ45dを介装する場合にそのスペ
ーサ45dの厚みを調節したりすることにより、フレー
ム部材45aの位置に対してカット刃45cの位置を、
フラットケーブルの幅方向に容易に微調節できるように
なっている。
【0033】よって、フレーム部材45aをアンビル体
44,50のいずれの溝部49,51に嵌入させるかと
いう設定操作と、フレーム部材45aとカット刃45c
との間にスペーサ45dを介装させるか否か、また介装
させる場合のスペーサ45dの厚みをいくらにするかと
いう設定操作とを合わせて行うことにより、カット刃4
5cによるカット位置を実質的にフラットケーブルの幅
方向の任意の位置に正確に設定することができる。
【0034】また、支持架台46の基板46a上には、
接触圧調整手段としてのエアーシリンダ53が一対備え
られており、両エアーシリンダ53の各ロッド53a間
にわたって平板状のアンビル刃受け台54が装着されて
いる。さらに、このアンビル刃受け台54の上面には適
宜厚みを有するラバー体55が装着されている。
【0035】そして、溶着用アンビル体44の導体通過
溝部49と、溝付きアンビル体50の溝部51とにわた
って上方より嵌入されたカット用アンビル刃45は、ラ
バー体55上で支持される構造とされている。
【0036】また、溶着用アンビル体44と溝付きアン
ビル体50の下方に位置して、カット用アンビル刃45
を上下方向にスライドガイドすべく、支持架台46の両
側板46b間にわたって、断面が円形の一対のスライド
ガイド棒56が装着されている。
【0037】そして、両エアーシリンダ53の同期した
伸縮駆動により、アンビル刃受け台54が昇降操作さ
れ、このアンビル刃受け台54の昇降に伴ってカット用
アンビル刃45が昇降操作され、カット用アンビル刃4
5の高さ調整が行えるように構成されており、超音波に
よる溶断時には、エアー圧の調整によりカット用ホーン
部42に対する接触圧が最適となるように設定すること
ができる。
【0038】また、カット用アンビル刃45のカット刃
45cのカット用ホーン部42に対向する上端縁の尖鋭
状に形成された刃部45eは、図2に示されるように、
側面視で円弧状に膨出した構造とされており、カット用
アンビル刃45は必要に応じて適宜位置に適宜数配置可
能な構造とされている。
【0039】超音波溶着機37の下流側には、搬送経路
Pを挟んで上下にガイドローラ58a、58b(もしく
は前述のようなステッピングローラ)がそれぞれ配置さ
れ、さらに、その下流側に、ガイドローラ59を介して
製造されたフラットケーブル61を巻き取る巻取ロール
62が配置されている。
【0040】そして、各導体供給ロール32から供給さ
れた各線状導体31は、ピッチガイド33a、33bで
所定間隔を有した平行配置状態とされ、下流側の両熱ロ
ール34a、34b間に供給される。この際、各フィル
ムロール36a、36bから各線状導体31の上下両側
に、絶縁フィルム35a、35bが供給され、例えば、
170℃の温度に加熱されている熱ロール34a、34
b間の通過により、各線状導体31と両絶縁フィルム3
5a、35bとが仮接着される。
【0041】その後、仮接着された各線状導体31およ
び両絶縁フィルム35a、35bは、下流側の超音波溶
着機37における溶着用ホーン部41と溶着用アンビル
体44間に案内される。そして、超音波溶着機37位置
で、図8に示されるように、各線状導体31と両絶縁フ
ィルム35a、35bは溶着用ホーン部41と溶着用ア
ンビル体44とで挟持状とされて超音波溶着機37が作
動される。
【0042】即ち、図示省略の超音波振動発生機構(振
動子等)より発生された超音波振動がこのホーン38に
付与されて、ホーン38と一体に備えられている溶着用
ホーン部41も絶縁フィルム35a、35bの幅方向に
振動され、この超音波振動の付与による超音波振動エネ
ルギにより、各導体通過溝部49両側に位置する周方向
の各突条部64で圧接状態とされている絶縁フィルム3
5a、35b同士が各線状導体31の両側でそれぞれ超
音波溶着される。
【0043】そして、この超音波溶着された絶縁フィル
ム35a、35bは、搬送経路P下流側の直後に配置さ
れたカット用ホーン部42とカット用アンビル刃45と
により、絶縁フィルム35a、35b両端部において所
定のマージン幅を残して超音波により溶断される。
【0044】即ち、図5に示されるように、各線状導体
31が案内される溶着用アンビル体44の導体通過溝部
49の側方に所定間隔を有した位置に、それぞれカット
用アンビル刃45が配置され、溶着用ホーン部41と溶
着用アンビル体44とによる絶縁フィルム35a、35
bの超音波溶着時において、図9に示されるように、各
カット用アンビル刃45はカット用ホーン部42に所定
の接触圧の下で接触状とされており、溶着用ホーン部4
1と同様、ホーン38と一体に備えられているカット用
ホーン部42は幅方向に振動され、この超音波振動の付
与による超音波振動エネルギにより、図10に示される
ように、絶縁フィルム35a、35bの両端部所定位置
で絶縁フィルム35a、35bが超音波溶断される。
【0045】この状態で、巻取ロール62の巻き取り作
用により、搬送経路Pに沿って各線状導体31と両絶縁
フィルム35a、35bとが順次供給されると、溶着用
アンビル体44は横軸心回りに従動回転し、溶着用ホー
ン部41の下面が上側の絶縁フィルム35a上面に摺接
しながら、溶着用アンビル体44の導体通過溝部49両
側の各突条部64が下側の絶縁フィルム35b下面に回
転しながら接触していくことになり、両絶縁フィルム3
5a、35bは、その長さ方向に沿って連続した状態で
超音波溶着されるとともに、直後のカット用ホーン部4
2と各カット用アンビル刃45との協働により、両絶縁
フィルム35a、35bの両側部に所定のマージン幅を
残してその長さ方向に沿って連続的に超音波溶断されて
いく。
【0046】その後、ガイドローラ58a、58b、5
9を介して、製造されたフラットケーブル61は、順次
巻取ロール62に巻き取られていく。
【0047】本実施形態は以上のように構成されてお
り、両絶縁フィルム35a、35bの超音波溶着と超音
波溶断とを超音波溶着機37における同一ステージで行
う構造としており、また、両絶縁フィルム35a、35
bの切断方式も超音波溶断による方式としているため、
搬送経路Pに沿った移動時における位置ズレ等が有効に
防止できるとともに絶縁フィルム35a、35bの冷却
の必要もなく、超音波溶着直後に超音波溶断を行うこと
ができ、精度の高いマージン幅のカットが可能となると
ともに、高速でのカットが可能となり、生産性に優れ
る。
【0048】さらに、超音波溶断によって絶縁フィルム
35a、35bをカットする方式であり、カットと同時
にカット面における両絶縁フィルム35a、35bが互
いに溶着がされるため、フラットケーブル61の両端縁
部におけるシール性に優れる利点もある。
【0049】また、カット用アンビル刃45の両側に、
同じ構成の溶着用アンビル体44と溝付きアンビル体5
0とを並設配置しているため、フラットケーブル61の
製造過程において、溶着用アンビル体44の各導体通過
溝部49と溝付きアンビル体50の各溝部51とで、各
線状導体31部分が案内され、絶縁フィルム35a、3
5bの幅方向の位置ズレが有効に防止でき、この点から
もカット用アンビル刃45による精度の高い所定のマー
ジン幅でのカットが可能となる。しかも、溶着用アンビ
ル体44の消耗時においては、溶着用アンビル体44と
溝付きアンビル体50とを位置交換することによって、
予備の取り替え用としても利用できる。
【0050】さらに、カット用アンビル刃45の装着時
において、そのフレーム部材45aを溶着用アンビル体
44の導体通過溝部49と溝付きアンビル体50の溝部
51とに渡って嵌入させる際に、フレーム部材49aを
嵌入させる溝部49,50を選択することにより、カッ
ト用アンビル刃45の固定位置を両アンビル体44,5
0の溝部49,51のピッチ単位でフラットケーブルの
幅方向に容易に変化させることができるとともに、フレ
ーム部材45aが両溝部49,51に嵌入することによ
りカット用アンビル刃45の位置決めを確実に行うこと
ができる。また、カット用アンビル刃45のセット本数
も必要に応じて自由に設定できる。
【0051】そして、このフレーム部材45aをアンビ
ル体44,50のいずれの溝部49,51に嵌入させる
かという設定操作と、フレーム部材45aとカット刃4
5cとの間にスペーサ45dを介装させるか否か、また
介装させる場合のスペーサ45dの厚みをいくらにする
かという設定操作とを合わせて行うことにより、カット
刃45cによるカット位置を実質的にフラットケーブル
の幅方向の任意の位置に正確に設定することができ、例
えば、両アンビル体44,50の溝部49,51に対応
する位置以外の位置でフラットケーブルをカットするこ
とができる。これによって、カット位置の幅方向に対す
る位置ずれを防止して高精度にカット位置を決定しつ
つ、カット位置を幅方向に対して任意の位置に設定する
ことができる。例えば、フラットケーブルのカットする
マージン幅も自在に変化させることができる。
【0052】また、溶着用ホーン部41のアンビル39
側に対向する対向面は、下向きに円弧状に膨出する膨出
曲面に構成されているため、超音波溶着時における不要
な発熱を有効に抑制することができる。
【0053】さらに、カット用ホーン部42のアンビル
39側に対向する対向面に、セラミックチップが装着さ
れているため、カット用アンビル刃45との接触による
カット用ホーン部42の摩耗も有効に軽減できる。
【0054】また、溶着用アンビル体44は回転自在に
支持されているため、超音波溶着時の絶縁フィルム35
a、35bの移動に伴って従動回転され、常に新しい面
で溶着を行える。なお、溶着用アンビル体44を固定状
態で取り付け、削れや欠け等の損傷が生じた場合に、一
定量回転させた位置で再度、固定状態で取り付け、常に
新しい面で溶着を行う構成としてもよい。
【0055】また、エアーシリンダ53に対するエアー
圧の調整によって、良好な接触圧に調整でき、良好な超
音波溶断が行える。
【0056】なお、上記実施形態においては、各導体通
過溝部49が溶着用アンビル体44に形成された構造を
示しているが、溶着用ホーン部41側にも対応する溝部
を形成する構造としてもよい。
【0057】また、各絶縁フィルム35a、35bに薄
肉の接着層を備えた構造を例示しているが、接着層を有
しない構造であってもよい。この場合、熱ロール34
a、34bによる仮接着工程は不要となる。
【0058】そして、接着層を有しない絶縁フィルム3
5a、35bを使用した場合にあっては、絶縁フィルム
35a、35b自体がより安価となり、製造コスト低減
が図れるとともに、解体が容易で、不純物が混ざらずに
良好に分離でき、よりリサイクル性の向上が図れるとい
う利点もある。
【0059】また、本実施形態において、5本の線状導
体31が備えられたフラットケーブル61を例示してい
るが、4本以下または6本以上の線状導体31を備えた
構造であってもよく、線状導体31の数は何ら限定され
ない。
【0060】さらに、接触圧調整手段としてエアーシリ
ンダ53を使用した構造を示しているが、ネジ構造やバ
ネ構造によってカット用アンビル刃45の高さ調整や接
触圧を調整する構造であってもよく、実施形態に何ら限
定されない。
【0061】<第2実施形態>図11は本発明の第2実
施形態にかかるフラットケーブル製造装置の要部拡大図
であり、図12は図4の構成部分に対応する図11のフ
ラットケーブル製造装置の構成部分の要部拡大図であ
り、図13及び図14は図11のフラットケーブル製造
装置に用いられるカット用アンビル刃の正面図及び側面
図である。本実施形態に係るフラットケーブル製造装置
が第1実施形態に係るフラットケーブル製造装置と実質
的に異なる点は、カット用アンビル刃45の構成が異な
る点のみであり、互いに対応する部分には同一の参照符
号を付して説明を省略する。
【0062】本実施形態にかかるカット用アンビル刃4
5では、図11ないし図14に示されるように、カット
刃45cの刃部45eが円弧状に連なった円板形状を有
し、その外周部が全周にわたって刃部45eとなってい
る。そして、カット刃45cは、ネジ等の固定具45b
(ここではネジ)がその中央部の取付孔に挿入されて、
フレーム部材45aの搬送経路Pと平行な側面に取り付
け固定されている。カット刃45cとフレーム部材45
aとの間には、図12に示されるように、必要に応じて
厚み調節されたスペーサ45dが介装される。
【0063】そして、ネジである固定具45bを緩める
ことにより、カット刃45cを回転させてフレーム部材
45aに対するその取付角度位置を変更させ、これによ
って、周方向に連なる刃部45eにおけるカット用ホー
ン部42と接触状態とされる部分が変更可能となってい
る。
【0064】これによって、本実施形態においても前述
の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、カッ
ト刃45cの刃部45eの一部分が使用により摩耗して
も、カット刃45cのフレーム部材45aへの取付角度
位置を変更することにより、カット刃45cの刃部45
eの他の部分を使用して超音波溶断を行うことができる
ため、カット刃45cの交換回数を減らすことができ、
カット刃45cの使用効率の向上が図れる。
【0065】なお、本実施形態の変形例として、カット
刃45cの代わりに後述する図15に示されるカット刃
71cを備えるようにしてもよい。この場合、カット刃
71cのフレーム部材45aへの取付角度位置を変更す
ることにより、間欠的に複数設けられた刃部71eのう
ちの超音波溶断に使用される刃部71eが変更される。
【0066】<第3実施形態>図15は本発明の第3実
施形態に係るフラットケーブル製造装置に用いられるカ
ット用アンビル刃の正面図であり、図16は図15のカ
ット用アンビル刃の設置状態を示す図である。本実施形
態に係るフラットケーブル製造装置が第2実施形態に係
るフラットケーブル製造装置と実質的に異なる点は、フ
ラットケーブル61の幅方向の両側に設けられるカット
用アンビル刃45の他に、図15及び図16に示すミシ
ン目状の切れ目70(図17(a)参照)を形成するた
めの1つのカット用アンビル刃71を追加した点のみで
あり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して
説明を省略する。なお、変形例として、切れ目形成のた
めのカット用アンビル刃71を2つ以上追加して設けて
もよく、あるいは、幅方向の両側のカット用アンビル刃
45の一方又は両方と交換してカット用アンビル刃71
を設けてもよい。
【0067】本実施形態に係るカット用アンビル刃71
は、カット用アンビル刃45のフレーム部材45aと同
様にして設けられるフレーム部材71aと、そのフレー
ム部材71aに固定具71b(ここではネジ)により回
転可能な状態で取り付けられるカット刃71cとを備え
て構成されている。フレーム部材71aは、フレーム部
材45aと同様に、支持架台46により支持された状態
で、互いに対向する溶着用アンビル体44の導体通過溝
部49と、溝付きアンビル体50の溝部51とにわたっ
て上方側より嵌脱自在に嵌入されて位置決め保持され
る。このため、カット用アンビル刃71の装着時におい
て、そのフレーム部材71aを溶着用アンビル体44の
導体通過溝部49と溝付きアンビル体50の溝部51と
に渡って嵌入させる際に、フレーム部材71aを嵌入さ
せる溝部49,51を選択することにより、カット用ア
ンビル刃71の固定位置を両アンビル体44,50の溝
部49,51のピッチ単位でフラットケーブル61の幅
方向に容易に変化させることができる。
【0068】カット刃71cは、その外周に周方向に沿
って間欠的に刃部71eが突設された略円板形状を有
し、ネジである固定具71bがその中央部の取付孔に挿
入されて、フレーム部材71aの搬送経路Pと平行な側
面に、軸回りに回転自在な状態で取り付けられている。
そして、絶縁フィルム35a,35bの搬送に伴って回
転しつつ、各刃部71eが順次カット用ホーン部42と
接触状態とされて超音波溶着された両絶縁フィルム35
a,35bがミシン目状に断続的に超音波溶断されるよ
うになっている。
【0069】また、カット刃71cとフレーム部材71
aとの間には、図16に示されるように、必要に応じて
厚み調節されたスペーサ71dが介装され、これによっ
て、カット刃71cのフレーム部材71aに対する固定
位置をフラットケーブル61の幅方向に微調節すること
ができる。
【0070】本実施形態では、図16に示されるよう
に、フラットケーブル61の幅方向に両側に設けられる
2つのカット用アンビル刃45の他に、ミシン目状の切
れ目70を形成するための1つのカット用アンビル刃7
1が、両側のカット用アンビル刃45の中間に配設され
ている。これによって、両側のカット用アンビル刃45
によりフラットケーブル61のいわゆる耳切りを行いつ
つ、図17(a)に示すようにカット用アンビル刃71
によりフラットケーブル61の幅方向の中間部に長手方
向に沿って延びるミシン目状の切れ目70を形成するこ
とができる。そして、図17(b)に示されるように、
その切れ目70でフラットケーブル61を容易に2分割
できるようになっている。
【0071】以上のように、本実施形態によれば、前述
の第2実施形態と同様な効果が得られるとともに、両側
のカット用アンビル刃45によりフラットケーブル61
の耳切りを行いつつ、本実施形態に係るカット用アンビ
ル刃71によりフラットケーブル61にミシン目状の切
れ目70を形成し、その切れ目70に沿って容易にフラ
ットケーブル61を分割することができる。
【0072】また、本実施形態に係るカット用アンビル
刃71も第1実施形態に係るカット用アンビル刃45と
同様に、フレーム部材71aをアンビル体44,50の
いずれの溝部49,51に嵌入させるかという設定操作
と、フレーム部材71aとカット刃71cとの間にスペ
ーサ71dを介装させるか否か、また介装させる場合の
スペーサ71dの厚みをいくらにするかという設定操作
とを合わせて行うことにより、カット用アンビル刃71
による切れ目形成位置を実質的にフラットケーブル61
の幅方向の任意の位置に正確に設定することができる。
【0073】<第4実施形態>図18は本発明の第4実
施形態に係るフラットケーブル製造装置の要部拡大図で
あり、図19は図4の構成部分に対応する図18のフラ
ットケーブル製造装置の構成部分の要部拡大図である。
本実施形態に係るフラットケーブル製造装置が前述の第
2実施形態に係るフラットケーブル製造装置と実質的に
異なる点は、アンビル39に仮溶着用アンビル刃72を
追加的に設けた点のみであり、互いに対応する部分には
同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0074】本実施形態では、アンビル39に、カット
用アンビル刃45の搬送経路P上流側においてカット用
ホーン部42に対向する仮溶着用アンビル刃72がさら
に備えられている。なお、本実施形態では、カット用ア
ンビル刃45と仮溶着用アンビル刃72とに対して一つ
のカット用ホーン部42を共用するようにしたが、各ア
ンビル刃45,72ごとに個別にホーン部を設けるよう
にしてもよい。
【0075】仮溶着用アンビル刃72は、カット用アン
ビル刃45のフレーム部材45aと共用されるフレーム
部材45aと、そのフレーム部材45aにネジ等の固定
具(ここではネジ)72aにより取り付けられる仮溶着
刃72bとを備えて構成されている。仮溶着刃72b
は、刃部72c(図21参照)が円弧状に連なった円板
形状を有し、その外周部が全周にわたって刃部72cと
なっている。そして、仮溶着刃72cは、ネジである固
定具72aがその中央部の取付孔に挿入されて、フレー
ム部材45aの搬送経路Pと平行な側面に取り付け固定
されている。仮溶着刃72bとフレーム部材45aとの
間には、図19に示されるように、必要に応じて厚み調
節されたスペーサ72dが介装され、これによって、仮
溶着刃72bのフレーム部材41aに対する固定位置を
フラットケーブルの幅方向に微調節することができる。
【0076】そして、ネジである固定具72aを緩める
ことにより、カット刃72bを回転させてフレーム部材
45aに対するその取付角度位置を変更させ、これによ
って、周方向に連なる刃部72cにおけるカット用ホー
ン部42と接触状態とされる部分が変更可能となってい
る。
【0077】このように設けられる仮溶着刃72bの刃
部72cは、カット刃45cの刃部45eが図20
(a)及び図20(b)に示すように尖鋭状に形成され
ているのに対して、図21(a)及び図21(b)に示
すように刃の先端部が扁平にややつぶれたような形状に
形成されている。これによって、仮溶着刃72bがカッ
ト用ホーン部42と接触状態とされて、カット刃45c
により超音波溶断される両絶縁フィルム35a,35b
のカット部分が超音波溶着されて仮止めされるようにな
っている。すなわち、カット用アンビル刃45により超
音波溶断される両絶縁フィルム35a,35bのカット
部分を仮溶着用アンビル刃72により超音波溶着して仮
止めしてから、そのカット部分がカット用アンビル刃4
5により超音波溶断されるようになっている。
【0078】本実施形態によれば、前述の第2実施形態
と同様な効果が得られるとともに、両絶縁フィルム35
a,35bのカット部分を仮溶着用アンビル刃72によ
り超音波溶着して仮止めしてから、そのカット部分をカ
ット用アンビル刃45により超音波溶断する構成である
ため、カット用アンビル刃45にかかるエネルギを低減
させることができ、より高速に、かつきれいにカットす
ることができる。
【0079】また、仮溶着用アンビル刃72は、カット
用アンビル刃45のフレーム部材45aと共用のフレー
ム部材45aと、そのフレーム部材45aに取り付けら
れる仮溶着刃72bとを備えて構成されているため、カ
ット用アンビル刃45と同様に、仮溶着刃72bとフレ
ーム部材45aとの間にスペーサ72dを介装するなど
により、仮溶着刃72bの位置をカット用アンビル刃4
5のカット刃45cの位置に合わせてフラットケーブル
の幅方向に調節することができる。
【0080】さらに、仮溶着刃72bの刃部72cの一
部分が使用により摩耗しても、仮溶着刃72bのフレー
ム部材45aへの取付角度位置を変更することにより、
仮溶着刃72bの刃部72cの他の部分を使用して仮溶
着を行うことができるため、仮溶着刃72bの交換回数
を減らすことができ、仮溶着刃72bの使用効率の向上
が図れる。
【0081】なお、本実施形態では、カット刃45c及
び仮溶着刃72bを、フレーム部材45aと別個に形成
して、フレーム部材45aに取り付け固定する構成とし
たが、カット刃45c及び仮溶着刃72bとフレーム部
材45aとを一体部品として形成するようにしてもよ
い。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ホーン
のアンビルと対向する対向面に、絶縁フィルムの搬送経
路上流側に位置して溶着用ホーン部を備えるとともに、
該溶着用ホーン部と前記搬送経路下流側に離隔してカッ
ト用ホーン部を備え、アンビルは、溶着用ホーン部に対
向する溶着用アンビル体とカット用ホーン部に対向する
カット用アンビル刃とを備え、溶着用ホーン部と溶着用
アンビル体との接近状態で、各線状導体が互いに所定間
隔を有してそれぞれ個別に通過可能な複数の導体通過開
口を形成すべく、少なくとも溶着用アンビル体における
溶着用ホーン部との対向面に導体通過溝部がそれぞれ形
成され、溶着用ホーン部と溶着用アンビル体との接近状
態で、互いに対向する両絶縁フィルムが超音波溶着され
る際、カット用ホーン部とカット用アンビル刃とが接触
状態とされて超音波溶着された両絶縁フィルムが超音波
溶断されるものであり、両絶縁フィルムの超音波溶着と
超音波溶断とを同一ステージで行う構造としており、ま
た、両絶縁フィルムの切断方式も超音波溶断による方式
としているため、搬送経路に沿った移動時における位置
ズレ等が有効に防止できるとともに絶縁フィルムの冷却
の必要もなく、超音波溶着直後に超音波溶断を行うこと
ができ、フラットケーブルをカットする際にカット位置
の幅方向に対する位置ずれを防止して高精度にカット位
置を決定することができ、これによって、精度の高いマ
ージン幅のカットが可能となるとともに、高速でのカッ
トが可能となり、生産性に優れるという利点がある。
【0083】さらに、超音波溶断によって絶縁フィルム
をカットする方式であり、カットと同時にカット面にお
ける両絶縁フィルムが互いに溶着がされるため、フラッ
トケーブル両端縁部におけるシール性に優れる利点もあ
る。
【0084】また、溶着用アンビル体は、複数の前記導
体通過溝部が外周面に形成された円柱体からなり、アン
ビルは、カット用アンビル刃の搬送経路下流側に位置し
て、溶着用アンビル体と同じ構成の溝付きアンビル体
を、溶着用アンビル体と並設状態にさらに備え、カット
用アンビル刃のフレーム部材は、溶着用アンビル体の導
体通過溝部と溝付きアンビル体の溝部とにわたって嵌脱
自在に嵌入されて保持されるため、フラットケーブルの
製造時に、溶着用アンビル体の各導体通過溝部と溝付き
アンビル体の各溝部とで、各線状導体部分が案内され、
絶縁フィルムの幅方向の位置ズレが有効に防止でき、こ
の点からも精度の高い所定のマージン幅でのカットが可
能となり、溶着用アンビル体の消耗時においては、溶着
用アンビル体と溝付きアンビル体とを位置交換すること
によって、予備の取り替え用としても利用できるという
利点がある。
【0085】さらに、カット用アンビル刃の装着時にお
いて、そのフレーム部材を溶着用アンビル体の導体通過
溝部と溝付きアンビル体の溝部とに渡って嵌入させる際
に、フレーム部材を嵌入させる溝部を選択することによ
り、カット用アンビル刃の固定位置を両アンビル体の溝
部のピッチ単位でフラットケーブルの幅方向に容易に変
化させることができるとともに、フレーム部材が両溝部
に嵌入することによりカット用アンビル刃の位置決めを
確実に行うことができる。
【0086】また、カット用アンビル刃は、フレーム部
材と溶着用アンビル体の導体通過溝部と溝付きアンビル
体の溝部とにわたって嵌入されるフレーム部材と、その
フレーム部材に取り付けられるカット刃とを備えて構成
されているため、カット刃のフレーム部材への取り付け
時に、カット刃とフレーム部材との間にスペーサを介装
するなどにより、カット刃の位置をフラットケーブルの
幅方向に微調節することができ、例えば、両アンビル体
の溝部に対応する位置以外の位置でフラットケーブルを
カットすることができる。これによって、カット位置の
幅方向に対する位置ずれを防止して高精度にカット位置
を決定しつつ、カット位置を幅方向に対して任意の位置
に設定することができる。例えば、フラットケーブルの
カットするマージン幅も自在に変化させることができ
る。
【0087】請求項2に記載の発明によれば、カット刃
の刃部の一部分が使用により摩耗しても、カット刃のフ
レーム部材への取付角度位置を変更することにより、カ
ット刃の刃部の他の部分を使用して超音波溶断を行うこ
とができるため、カット刃の交換回数を減らすことがで
き、カット刃の使用効率の向上が図れる。
【0088】請求項3に記載の発明によれば、カット刃
の間欠的に複数設けられる刃部うちの一部の刃部が使用
により摩耗しても、カット刃のフレーム部材への取付角
度位置を変更することにより、カット刃の刃部の他の刃
部を使用して超音波溶断を行うことができるため、カッ
ト刃の交換回数を減らすことができ、カット刃の使用効
率の向上が図れる。
【0089】請求項4に記載の発明によれば、本発明に
係るカット刃を用いることにより、フラットケーブルに
ミシン目状に断続的にカットされた切れ目を形成し、そ
の切れ目に沿って容易にフラットケーブルを分割するこ
とができるとともに、切れ目の形成位置を高精度に決定
しつつ、切れ目形成位置をフラットケーブルの幅方向に
対して任意の位置に設定することができる。
【0090】請求項5に記載の発明によれば、カット用
アンビル刃により超音波溶断される両絶縁フィルムのカ
ット部分を仮溶着用アンビル刃により超音波溶着して仮
止めしてから、そのカット部分をカット用アンビル刃に
より超音波溶断する構成であるため、カット用アンビル
刃にかかるエネルギを低減させることができ、より高速
に、かつきれいにカットすることができる。
【0091】また、仮溶着用アンビル刃は、カット用ア
ンビル刃のフレーム部材と共用のフレーム部材と、その
フレーム部材に取り付けられる仮溶着刃とを備えて構成
されているため、カット用アンビル刃と同様に、仮溶着
刃とフレーム部材との間にスペーサを介装するなどによ
り、仮溶着刃の位置をカット用アンビル刃のカット刃の
位置に合わせてフラットケーブルの幅方向に調節するこ
とができる。
【0092】請求項6に記載の発明によれば、ホーンの
アンビルと対向する対向面に、絶縁フィルムの搬送経路
上流側に位置して溶着用ホーン部を備えるとともに、該
溶着用ホーン部と前記搬送経路下流側に離隔してカット
用ホーン部を備え、アンビルは、溶着用ホーン部に対向
する溶着用アンビル体とカット用ホーン部に対向するカ
ット用アンビル刃とを備え、溶着用ホーン部と溶着用ア
ンビル体との接近状態で、各線状導体が互いに所定間隔
を有してそれぞれ個別に通過可能な複数の導体通過開口
を形成すべく、少なくとも溶着用アンビル体における溶
着用ホーン部との対向面に導体通過溝部がそれぞれ形成
され、溶着用ホーン部と溶着用アンビル体との接近状態
で、互いに対向する両絶縁フィルムが超音波溶着される
際、カット用ホーン部とカット用アンビル刃とが接触状
態とされて超音波溶着された両絶縁フィルムが超音波溶
断されるものであり、両絶縁フィルムの超音波溶着と超
音波溶断とを同一ステージで行う構造としており、ま
た、両絶縁フィルムの切断方式も超音波溶断による方式
としているため、搬送経路に沿った移動時における位置
ズレ等が有効に防止できるとともに絶縁フィルムの冷却
の必要もなく、超音波溶着直後に超音波溶断を行うこと
ができ、フラットケーブルをカットする際にカット位置
の幅方向に対する位置ずれを防止して高精度にカット位
置を決定することができ、これによって、精度の高いマ
ージン幅のカットが可能となるとともに、高速でのカッ
トが可能となり、生産性に優れるという利点がある。
【0093】さらに、超音波溶断によって絶縁フィルム
をカットする方式であり、カットと同時にカット面にお
ける両絶縁フィルムが互いに溶着がされるため、フラッ
トケーブル両端縁部におけるシール性に優れる利点もあ
る。
【0094】また、カット用アンビル刃により超音波溶
断される両絶縁フィルムのカット部分を仮溶着用アンビ
ル刃により超音波溶着して仮止めしてから、そのカット
部分をカット用アンビル刃により超音波溶断する構成で
あるため、カット用アンビル刃にかかるエネルギを低減
させることができ、より高速に、かつきれいにカットす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるフラットケーブ
ル製造装置の概略説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】カット用アンビル刃の正面図である。
【図7】カット用アンビル刃の側面図である。
【図8】フラットケーブルの製造過程における説明図で
ある。
【図9】フラットケーブルの製造過程における説明図で
ある。
【図10】フラットケーブルの製造過程における説明図
である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかるフラットケー
ブル製造装置の要部拡大図である。
【図12】図4の構成部分に対応する図11のフラット
ケーブル製造装置の構成部分の要部拡大図である。
【図13】図11のフラットケーブル製造装置のカット
用アンビル刃の正面図である。
【図14】図11のフラットケーブル製造装置のカット
用アンビル刃の側面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るフラットケーブ
ル製造装置に用いられるカット用アンビル刃の正面図で
ある。
【図16】図15のカット用アンビル刃の設置状態を示
す図である。
【図17】図17(a)及び図17(b)はフラットケ
ーブルにミシン目状の切れ目が形成されている状態を示
す図である。
【図18】本発明の第4実施形態に係るフラットケーブ
ル製造装置の要部拡大図である。
【図19】図4の構成部分に対応する図18のフラット
ケーブル製造装置の構成部分の要部拡大図である。
【図20】図20(a)は図18のフラットケーブル製
造装置に用いられるカット刃の側面図であり、図20
(b)は図20(a)の鎖線で囲まれた部分を拡大して
示す図である。
【図21】図21(a)は図18のフラットケーブル製
造装置に用いられる仮溶着刃の側面図であり、図21
(b)は図21(a)の鎖線で囲まれた部分を拡大して
示す図である。
【図22】従来のフラットケーブル製造装置を示す説明
図である。
【図23】従来の他のフラットケーブル製造装置を示す
説明図である。
【符号の説明】
31 線状導体 35a、35b 絶縁フィルム 37 超音波溶着機 38 ホーン 39 アンビル 41 溶着用ホーン部 42 カット用ホーン部 44 溶着用アンビル体 45 カット用アンビル刃 45a フレーム部材 45b 固定具 45c カット刃 45d スペーサ 48 導体通過開口 49 導体通過溝部 50 溝付きアンビル体 51 溝部 53 エアーシリンダ 61 フラットケーブル 70 切れ目 71 カット用アンビル刃 71a フレーム部材 71b 固定具 71c カット刃 71d スペーサ 72 仮溶着用アンビル刃 72a 固定具 72b 仮溶着刃 72d スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔を有して平行配置された複数の
    線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだ状
    態で、超音波溶着機の超音波振動を付与するホーンと該
    ホーンに対向配置されたアンビルとにより、各線状導体
    両側で互いに対向する両絶縁フィルムを超音波溶着して
    フラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置
    において、 前記ホーンの前記アンビルと対向する対向面に、前記絶
    縁フィルムの搬送経路上流側に位置して第1のホーン部
    を備えるとともに、該第1のホーン部と前記搬送経路下
    流側に離隔して第2のホーン部を備え、 前記アンビルは、前記第1のホーン部に対向する溶着用
    アンビル体と前記第2のホーン部に対向するカット用ア
    ンビル刃とを備え、 前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル体との接近状
    態で、前記各線状導体が互いに前記所定間隔を有してそ
    れぞれ個別に通過可能な複数の導体通過開口を形成すべ
    く、少なくとも溶着用アンビル体における第1のホーン
    部との対向面に導体通過溝部がそれぞれ形成され、 前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル体との前記接
    近状態で、互いに対向する前記両絶縁フィルムが超音波
    溶着される際、前記第2のホーン部と前記カット用アン
    ビル刃とが接触状態とされて超音波溶着された両絶縁フ
    ィルムが超音波溶断され、 前記溶着用アンビル体は、複数の前記導体通過溝部が外
    周面に形成された円柱体からなり、 前記アンビルは、前記カット用アンビル刃の前記搬送経
    路下流側に位置して、前記溶着用アンビル体と同じ構成
    の溝付きアンビル体を、前記溶着用アンビル体と並設状
    態にさらに備え、 前記カット用アンビル刃は、前記溶着用アンビル体の前
    記導体通過溝部と前記溝付きアンビル体の溝部とにわた
    って嵌脱自在に嵌入されて保持されるフレーム部材と、
    前記フレーム部材に所定の固定具により取り付けられ、
    前記第2のホーン部と接触状態とされて超音波溶着され
    た両絶縁フィルムを超音波溶断するカット刃とを備える
    ことを特徴とするフラットケーブル製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフラットケーブル製造
    装置において、 前記カット刃の刃部が略円弧に連なり、前記カット刃の
    前記フレーム部材に対する取付角度位置を変更すること
    により前記刃部における前記第2のホーン部と接触状態
    とされる部分が変更可能となっていることを特徴とする
    フラットケーブル製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフラットケーブル製造
    装置において、 前記カット刃が、その外周に周方向に沿って間欠的に刃
    部が突設された略円板形状を有し、前記カット刃の前記
    フレーム部材に対する取付角度位置を変更することによ
    り間欠的に突設された複数の前記刃部のうちの前記第2
    のホーン部と接触状態とされる刃部が変更可能となって
    いることを特徴とするフラットケーブル製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフラットケーブル製造
    装置において、 前記カット刃が、その外周に周方向に沿って間欠的に刃
    部が突設された略円板形状を有し、その軸回りに回転可
    能な状態で前記フレーム部材に取り付けられ、前記絶縁
    フィルムの搬送に伴って回転し、前記刃部が順次前記第
    2のホーン部と接触状態とされて超音波溶着された両絶
    縁フィルムを断続的に超音波溶断することを特徴とする
    フラットケーブル製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のフ
    ラットケーブル製造装置において、 前記アンビルは、前記カット用アンビル刃の搬送経路上
    流側において前記第2のホーン部に対向する仮溶着用ア
    ンビル刃をさらに備え、 前記仮溶着用アンビル刃は、前記カット用アンビル刃の
    前記フレーム部材と共用されるフレーム部材と、前記フ
    レーム部材に所定の固定具により取り付けられ、前記第
    2のホーン部と接触状態とされて、前記カット用アンビ
    ル刃により超音波溶断される両絶縁フィルムのカット部
    分を超音波溶着して仮止めする仮溶着刃とを備えること
    を特徴とするフラットケーブル製造装置。
  6. 【請求項6】 所定間隔を有して平行配置された複数の
    線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだ状
    態で、超音波溶着機の超音波振動を付与するホーンと該
    ホーンに対向配置されたアンビルとにより、各線状導体
    両側で互いに対向する両絶縁フィルムを超音波溶着して
    フラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置
    において、 前記ホーンの前記アンビルと対向する対向面に、前記絶
    縁フィルムの搬送経路上流側に位置して第1のホーン部
    を備えるとともに、該第1のホーン部と前記搬送経路下
    流側に離隔して第2のホーン部を備え、 前記アンビルは、前記第1のホーン部に対向する溶着用
    アンビル体と、前記第2のホーン部に対向するカット用
    アンビル刃と、前記カット用アンビル刃の前記搬送経路
    上流側に設けられ、前記第2のホーン部と対向する仮溶
    着用アンビル刃とを備え、 前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル体との接近状
    態で、前記各線状導体が互いに前記所定間隔を有してそ
    れぞれ個別に通過可能な複数の導体通過開口を形成すべ
    く、少なくとも溶着用アンビル体における第1のホーン
    部との対向面に導体通過溝部がそれぞれ形成され、 前記第1のホーン部と前記溶着用アンビル体との前記接
    近状態で、互いに対向する前記両絶縁フィルムが超音波
    溶着される際、前記第2のホーン部と前記仮溶着用カッ
    ト刃とが接触状態とされて、前記カット用アンビル刃に
    より超音波溶断される両絶縁フィルムのカット部分が超
    音波溶着されて仮止めされた状態で、前記第2のホーン
    部と前記カット用アンビル刃とが接触状態とされて、仮
    止めされた両絶縁フィルムの前記カット部分が超音波溶
    断されることを特徴とするフラットケーブル製造装置。
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