JP2003344821A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003344821A
JP2003344821A JP2002157618A JP2002157618A JP2003344821A JP 2003344821 A JP2003344821 A JP 2003344821A JP 2002157618 A JP2002157618 A JP 2002157618A JP 2002157618 A JP2002157618 A JP 2002157618A JP 2003344821 A JP2003344821 A JP 2003344821A
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liquid crystal
crystal display
display device
voltage
pulse voltage
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Masaki Kitaoka
正樹 北岡
Jun Goto
准 後藤
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Nanox Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線などの光が照射されて液晶が劣化して
も、電気光学特性の変化が小さいコレステリック液晶を
使用した液晶表示素子とその駆動方法を提供すること。 【解決手段】 互いに直交する複数のコモン電極と複数
のセグメント電極によりマトリックス状に画素空間を形
成配置し、前記画素空間にコレステリック液晶またはカ
イラルネマティック液晶を介在させ、前記画素空間を挟
む電極間に、周波数が200Hz以上のパルスの駆動電
圧を印加して画像表示する。し、前記画素に印加する駆
動電圧を、周波数が200Hz以上のパルス電圧とす
るか、または第1のパルス電圧とそれに引き続く第1
のパルス電圧の周波数よりも大きい周波数の第2のパル
ス電圧とする液晶表示装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子を備
えた液晶表示装置に関し、特に、表面にマトリックス状
の電極を有する2枚の基板の間にコレステリック液晶を
挟持し、電極に入力したパルス電圧で液晶の状態を変化
させて表示を行う駆動方法、およびその駆動方法に適し
た液晶表示素子の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】二枚の基板にそれぞれ設けたコモン電極
とセグメント電極との間にコレステリック液晶またはカ
イラルネマティック液晶を挟持し、電極に入力したパル
ス電圧で液晶の状態を変化させて画像表示をさせ、電圧
無印加状態で、その表示を維持し得る液晶表示素子を備
えた液晶表示装置が知られている。その液晶表示素子
は、液晶の状態をプレーナ状態とフォーカルコニック状
態に切り換えて表示を行う。
【0003】特開平11−326871号公報には、コ
レステリック相を示す液晶表示素子を短い時間で表示書
き換え可能な駆動方法が開示されている。その方法は、
二枚の基板にそれぞれ配置した電極間にパルス電圧を印
加して該基板間に挟持された各液晶をプレーナ状態又は
フォーカルコニック状態のいずれかの状態にするため
に、全ての画素を構成する液晶を、まず、選択に長い時
間を必要とするフォーカルコニック状態に同時にリセッ
トし、その後、各画素を構成する液晶に選択信号を順次
印加して全ての画素を構成する液晶の表示状態を選択
し、その後、全ての画素を構成する液晶に印加される電
圧を零にして表示状態を維持させる方法である。
【0004】なお、本明細書では液晶表示装置(又は液
晶表示モジュール)とは液晶表示素子と駆動IC回路素
子の組合せをいい、さらに前記液晶表示素子と駆動IC
回路素子を接続する電極配線をプリントしたフレキシブ
ル基板を含めて言う場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平11−32
6871号公報記載の液晶表示装置などで用いるコレス
テリック液晶を使用した液晶表示素子では偏光板を使用
しないため、光の利用効率が高く、明るい表示が可能で
ある。しかしながら、紫外線を遮るものがないので、液
晶の劣化が起こりやすい。液晶表示装置内の封入された
液晶が紫外線照射を受けると、その一部が分解し、イオ
ン性物質を含む分解生成物が生じる。この分解生成物は
低周波パルス電圧で電極に引き寄せられて移動してしま
うので、これにより未分解の正常な液晶素子の印加電界
による動きが妨げられると推定される。
【0006】反射型の液晶表示素子では、反射率が高
く、低駆動電圧で応答速度の速い表示素子とするため
に、液晶材料としては複屈折△nが大きく、誘導率εが
大きく、かつ低粘性なものを選択する必要がある。通
常、このような高複屈折△n、高誘導率εかつ低粘性な
液晶ほど、光の吸収末端が長波長にあるので光劣化しや
すいといわれている。液晶が光劣化すると、反射型の液
晶表示素子として電気光学特性が変化して、コントラス
トが低下し、見にくい表示になるといった致命的な問題
を招く。
【0007】また、液晶を液晶セル内に注入後、注入口
を紫外線硬化樹脂などで封止する際、照射される紫外線
などの光によって注入口付近の液晶が劣化して、注入口
付近だけが他とは異なる外観を呈する問題もある。
【0008】一方、特開昭59−229547号公報や
特開昭60−54434号公報に記載されているよう
に、透過型の液晶表示素子を露光マスクとして使用しよ
うとする試みがなされている。コレステリック液晶を使
用した液晶表示素子は、前述の通り偏光板を使用しない
ので光の利用効率が高いので、このような用途に適して
いると考えられる。しかし、このような用途では液晶表
示素子は、紫外線などの光に曝されても電気光学特性が
変化しにくいことが要求される。
【0009】本発明の課題は、紫外線などの光が照射さ
れて液晶が劣化しても、電気光学特性の変化が小さいコ
レステリック液晶を使用した液晶表示素子およびその駆
動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の発明
(1)、(2)で解決される。
【0011】(1)請求項1記載の発明は、互いに直交
する複数のコモン電極と複数のセグメント電極によりマ
トリックス状に画素空間を形成配置し、前記画素空間に
コレステリック液晶またはカイラルネマティック液晶を
介在させ、前記画素空間を挟む電極間に駆動電圧を印加
して画像表示する液晶表示装置において、前記画素に印
加する駆動電圧を、周波数が200Hz以上のパルス電
圧とした液晶表示装置である。
【0012】上記請求項1記載の発明によれば、液晶に
紫外線劣化が生じても、液晶の立上り特性すなわち駆動
電圧を視感反射率の関係(Vr〜T特性)が紫外線照射
前の状態が維持される。これにより、液晶のテクスチャ
ー状態を確実に変化させることができ、安定した表示が
できる。
【0013】請求項2記載の発明は、前記画素に印加す
る駆動電圧として、周波数が200Hz以上のパルス電
圧を2周期以上印加する請求項1記載の液晶表示装置で
ある。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、前記画素に印加する駆動電圧
として、周波数が200Hz以上のパルス電圧を2周期
以上印加することにより液晶駆動電圧を、パルス電圧を
1周期印加する場合に比べて、より低下させることがで
きる。
【0015】また、請求項3記載の発明は、前記パルス
電圧の周波数が333Hz以上である請求項1又は2記
載の液晶表示装置である。請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1、2記載の発明の作用に加えて、さらに安
定駆動が一層確実になる。
【0016】請求項4記載の発明は、前記パルス電圧の
周波数が5000Hz以下である請求項1ないし3のい
ずれかに記載の液晶表示装置である。請求項4記載の発
明によれば、請求項1〜3記載の発明の作用に加えて、
さらに液晶の駆動電圧Vpの低電圧化が可能となる。
【0017】請求項5記載の発明は、前記表示画素の選
択時間を50ミリ秒以下とした請求項1ないし4のいず
れかに記載の液晶表示装置である。請求項5記載の発明
によれば、請求項1〜4記載の発明の作用に加えて、さ
らに表示・消去を迅速に行うことができる。
【0018】請求項6記載の発明は、前記パルス電圧の
周波数が333Hz以上とし、前記表示画素の選択時間
を50ミリ秒以下とした請求項1ないし5のいずれかに
記載の液晶表示装置である。請求項6記載の発明によれ
ば、請求項1〜5記載の発明の作用に加えて、UV照射
を受けても一層確実な駆動と光速応答を併せ有する液晶
表示装置とすることができる。
【0019】請求項7記載の発明は、前記表示画素を構
成する一対の透明電極の面積抵抗が50Ω/平方以下で
ある請求項1ないし6のいずれかに記載の液晶表示装置
である。請求項7記載の発明によれば、請求項1〜6記
載の発明の作用に加えて、さらに画素に印加されされる
実効電圧の画素間差を小さく抑えることができる。とり
わけこの作用は画素数が多く、精細表示とするときに有
効である。
【0020】請求項8記載の発明は、前記選択駆動電圧
の表示画素間での差が最大2V以下である請求項1ない
し7のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項8
記載の発明によれば、請求項1〜7記載の発明の作用に
加えて、さらに画素と駆動電源間の距離に依存する電圧
降下量を小さくし、表示むらの発生を防止することがで
きる。
【0021】(2)請求項9記載の発明は、互いに直交
する複数のコモン電極と複数のセグメント電極によりマ
トリッス状に画素空間を形成配置し、前記画素空間にコ
レステリック液晶またはカイラルネマティック液晶を介
在させ、前記画素空間を挟む電極間に駆動電圧を印加し
て画像表示する液晶表示装置において、前記画素に印加
する駆動電圧を、第1のパルス電圧とそれに引き続く第
1のパルス電圧の周波数よりも大きい周波数の第2のパ
ルス電圧とする液晶表示装置である。
【0022】上記請求項9記載の発明によれば、液晶に
紫外線劣化が生じても、液晶の立上り特性すなわち駆動
電圧と反射率の関係(電圧−反射率曲線)が紫外線照射
前の状態が維持される。これにより、液晶のテクスチャ
ー状態を確実に変化させることができ安定した表示がで
きる。
【0023】請求項10記載の発明は、前記第1のパル
ス電圧の周波数をf1、前記第2のパルス電圧の周波数
をf2としたとき、f1<200Hz≦f2である請求
項9記載の液晶表示装置である。請求項10記載の発明
によれば、請求項9記載の発明の作用に加えて、さら
に、液晶に紫外線劣化が生じても、液晶の立上り特性す
なわち駆動電圧と視感反射率の関係(電圧−反射率曲
線)が紫外線照射前の状態が一層確実に維持される。
【0024】前記第2のパルス電圧の周波数が200H
z以上であることが紫外線照射に対して表示を安定確実
に行うことできるので望ましい。さらに、前記第1のパ
ルス電圧の周波数が200Hz未満であると、該駆動パ
ルス成分によりブレーナ電圧Vpが小さくなり、低電圧
駆動ができる。
【0025】請求項11記載の発明は、前記第2のパル
ス電圧の周波数f2が5000Hz以下である請求項9
ないし10記載の液晶表示装置である。請求項11記載
の発明によれば、請求項9、10記載の発明の作用に加
えて、さらに液晶の駆動電圧Vpの低電圧化が可能とな
る。その理由は、第2のパルス電圧の周波数が5000
Hzを超えると液晶の駆動に必要な電圧が高くなり過ぎ
るためである。
【0026】請求項12記載の発明は、前記第1のパル
ス電圧の周波数f1が10Hz以上である請求項9ない
し11のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項
12記載の発明によれば、請求項9〜11記載の発明の
作用に加えて、第1のパルスの周波数が10Hz未満で
は、パルス電圧の全印加時間Tが長くなり、表示切り替
えのスピードが遅くなることを防ぐことができる。
【0027】請求項13記載の発明は、前記画素に印加
する駆動電圧として、周波数が200Hz以上の前記第
2のパルス電圧を2周期以上印加する請求項9ないし1
2のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項13
記載の発明によれば、請求項9〜12記載の発明の作用
に加えて、前記画素に印加する駆動電圧として、周波数
が200Hz以上の前記第2のパルス電圧を2周期以上
印加することにより請求項9ないし12のいずれかに記
載の液晶駆動電圧をより低下させることができる。
【0028】請求項14記載の発明は、前記表示画素を
選択駆動する時間のうち、第2のパルス電圧が印加され
ている時間の割合が20%以上である請求項9ないし1
3のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項14
記載の発明によれば、請求項9〜13記載の発明の作用
に加えて、さらに電圧−反射率曲線(V−R特性)のU
V照射による変化が確実に小さくなるという作用があ
る。
【0029】請求項15記載の発明は、前記表示画素を
選択駆動する時間のうち、第2のパルス電圧が印加され
ている時間の割合が80%以下である請求項9ないし1
4のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項15
記載の発明によれば、請求項9〜14記載の発明の作用
に加えて、さらにプレーナー電圧を低くできるという作
用がある。
【0030】請求項16記載の発明は、前記表示画素の
選択駆動する時間を50ミリ秒以下とした請求項9ない
し15のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求項
16記載の発明によれば、請求項9〜15記載の発明の
作用に加えて、さらに画像の表示と消去を迅速に行うこ
とができる。
【0031】一般に、広告塔表示では200〜1000
ミリ秒、電子ブックでは5〜15ミリ秒の表示切り替え
時間が必要であり、前記パルス電圧の印加時間の総和を
50ミリ秒間以下とすることでほとんど全ての液晶表示
形態の要求に対応できる。
【0032】請求項17記載の発明は、前記表示画素を
構成する一対の透明電極の面積抵抗が50Ω/平方以下
である請求項9ないし16のいずれかに記載の液晶表示
装置である。請求項17記載の発明によれば、請求項9
〜16記載の発明の作用に加えて、さらに画素に印加さ
れる実効電圧の画素間差を小さく抑えることができる。
とりわけこの作用は画素数が多く、精細表示とするとき
に有効である。
【0033】請求項18記載の発明は、前記選択駆動電
圧の表示画素間での差が最大2V以下である請求項9な
いし17のいずれかに記載の液晶表示装置である。請求
項18記載の発明によれば、請求項9〜17記載の発明
の作用に加えて、さらに画素と駆動電源間の距離に依存
する電圧降下量を小さくし、表示むらの発生を防止する
ことができる。
【0034】本発明によって、コレステリック液晶を利
用した液晶表示素子において、液晶が劣化しても電気光
学特性に影響が少ない駆動方法が存在し、その駆動方法
を行うためには、液晶パネルの構造を以下に示すように
適正化する必要があることが見い出された。
【0035】コレステリック液晶やカイラル剤を一定量
混入したネマティック液晶のテクスチャーには、プレー
ナーテクスチャーおよびフォーカルコニックテクスチャ
ーが存在し、この2つのテクスチャーは電圧印加を停止
した後でも安定して、その状態が維持される。これらの
液晶表示素子では、これらの2つのテクスチャーを切り
換えて表示を行う。
【0036】本発明において、コモン電極とセグメント
電極を交差させた領域に液晶による画素を形成するが、
液晶のテクスチャーを決定する成分とは、任意の画素に
対応する液晶に入力されるパルス信号のうち、液晶の状
態をプレーナーテクスチャーにするのか、またはフォー
カルコニックテスクチャーにするのかを決定する成分で
ある。液晶表示素子の実際の駆動では、この成分が入力
されることによって初めて液晶表示が切り換わるもので
ある。液晶に入力されるパルス信号のうち、この成分を
除いた残りの成分のみでは表示を切り換えることができ
ない。
【0037】ここで、本発明の液晶表示装置を図1に示
す。図1において、液晶表示素子のコモン電極はコモン
ドライバ回路の出力端子に接続され、セグメント電極は
セグメントドライバ回路の出力端子に接続されている。
コントローラーから与えられたデータに基づき、コモン
ドライバ回路からコモン電極に、セグメントドライバ回
路からセグメント電極にそれぞれパルス電圧が印加され
る。液晶にはそれらのパルス電圧の差が印加される。
【0038】本発明において、液晶に入力されるパルス
信号のうち、液晶のテクスチャーを決定する成分(プレ
ーナーテクスチャーか、フォーカルコニックテクスチャ
ーかを選択するパルス成分と考えて、以降、セレクショ
ンパルス成分または単にパルス成分と呼ぶ)の概略を図
2に示す。
【0039】このようなパルス成分を液晶に入力するた
めに、コモン電極及びセグメント電極に印加する電圧波
形の一例を図3(a)に示す。
【0040】電圧波形を簡単にするために、図3(a)
には、コモン電極が4本、セグメント電極が4本のマト
リクス構造を示したが、本発明では電極の本数はこれに
限定されなく、コレステリック液晶はメモリ性を有する
ので、理論上コモン電極数、セグメント電極数に制限は
ない。
【0041】図3(b)に示すように、表示エリア内の
コモン電極の数をnとすると、画素の書き換えのために
1本のコモン電極に入力される波形は、1回のCOM波
形成分Aと(n−1)回のCOM波形成分Bからなる。
また、1本のセグメント電極に入力される波形は、プレ
ーナーテクスチャーに導くSEG波形成分Aとフォーカ
ルコニックテクスチャーに導くSEG波形成分Bからな
り、SEG波形成分Aの数とSEG波形成分Bの数の総
和はnである。図3は、n=4の場合を示している。
【0042】コモン電極のCOM波形成分Aが入力され
たときに、そのコモン電極上の画素が、プレーナーテク
スチャーまたはフォーカルコニックテクスチャーへと導
かれる。COM波形成分Aが入力されるタイミングは、
図3(a)に示す通りであり、コモン電極の1番目(C
OM1)から次のコモン電極(COM2)、その次のコ
モン電極(COM3)・・・へと順次シフトしていく。
【0043】一方、セグメント電極に入力される電圧波
形は、例えば、図3(a)のセグメント電極の2番目
(SEG2)を例にとると、COM1と交わる画素をフ
ォーカルコニックテクスチャー、COM2と交わる画素
をプレーナーテクスチャー、COM3と交わる画素をフ
ォーカルコニックテクスチャー、COM4と交わる画素
をフォーカルコニックテクスチャーとするときには、S
EG波形成分B、SEG波形成分A、SEG波形成分B
及びSEG波形成分Bを、この順に並べた波形にする。
【0044】各画素に対応する液晶には、セグメント電
極に印加されるパルス電圧と、コモン電極に印加される
パルス電圧の差が印加される。例えば、図3(a)のC
OM2、SEG2の画素に入力される電圧波形を図4
(a)に、図3(a)のCOM3、SEG3の画素に入
力される電圧波形を図4(b)に示す。プレーナーテク
スチャーに導く電圧Vp、フォーカルコニックテクスチ
ャーに導く電圧Vfは、液晶表示素子のパネル構成によ
って異なるので、パネル構成ごとに、あるいはパネルご
とに予め決めておく必要がある。液晶に入力されるセレ
クションパルス成分は図4の太線で示した部分である。
【0045】COM波形成分A、COM波形成分B、S
EG波形成分A及びSEG波形成分B中に示したV0、
V1、V2、V3、V4およびV5は前記Vf、Vpの
値から決定する。
【0046】説明を簡単にするため、図3には液晶に入
力されるセレクションパルス成分として、1周期分の第
1のパルスおよび1周期分の第2のパルスで構成される
パルス信号を得るための波形を記載したが、本発明がこ
れに限定されるものではない。COM波形成分、SEG
波形成分の形状を設定することによって、所望のセレク
ションパルス成分を得ることができる。
【0047】以上、現在市販されているSTNドライバ
ーを使用した駆動について述べてきたが、液晶表示素子
が反射型である場合には、図3に示したパルス信号を液
晶表示素子に印加する前に予め、特開平11−3268
71号公報等に記載されているように、液晶表示素子の
表示エリアをフォーカルコニックテクスチャーでリセッ
トしてもかまわない。
【0048】また、液晶表示素子が透過型である場合に
は、予めプレーナーテクスチャーまたはフォーカルコニ
ックテクスチャーでリセットしても良い。
【0049】近年、コレステリック液晶を使用した液晶
表示素子の駆動方法として、SID'95Tech. Digest、 XXXV
I、 347(1995)、またはSID'97 Tech. Digest、 XXVIII、 8
99(1997)等には、ダイナミック駆動という方法が提案さ
れている。
【0050】ダイナミック駆動によって、本発明の意図
する電圧波形成分を液晶に入力するために、コモン電極
及びセグメント電極に印加する電圧波形の一例を図5に
示す。
【0051】電圧波形を簡単にするために、図5にはコ
モン電極が2本、セグメント電極が2本からなるマトリ
クス構造を示したが、図3に示す場合と同様に、本発明
では、これに限定されない。また、図3の場合と同様、
1周期分の第1のパルスおよび1周期分の第2のパルス
で構成されるセレクションパルス成分を得るための波形
を記載した。
【0052】また、図5のCOM1、SEG1の画素に
入力される電圧波形を図6(a)に示し、COM2、S
EG1の画素に入力される電圧波形を図6(b)に示
す。
【0053】本発明の、液晶表示素子に用いられるコレ
ステリック液晶には、正の誘電異方性を有するネマティ
ック液晶と10〜50重量%のカイラル剤からなるもの
が使用される。コレステリック液晶作製に用いられるネ
マティック液晶に関しては、特に限定はしないが、反射
型の液晶表示素子では、反射率のプレーナーテクスチャ
ーを得るために、屈折率異方性(複屈折)△nの大きな
シアノビフェニル型、シアノターフェニル型、シアノビ
フェニルシクロヘキサン型、トラン型等の液晶が好まれ
る。また、耐紫外線性の良好な液晶組成とするために
は、シアノビフェニル型、シアノターフェニル型、シア
ノフェニルシクロヘキサン型、シアノビフェニルシクロ
ヘキサン型等の液晶が好まれる。
【0054】また、液晶層の厚みは、3μm以上、6μ
m以下が好ましい。3μm以下では、表示エリア全面に
わたって液晶層の厚みを均一にすることが難しい。また
反射型の表示素子では、液晶層の厚みが3μm以下で
は、プレーナーテクスチャーの反射率が極端に低くなる
ので好ましくない。また、液晶層の厚みが6μm以上で
は、プレーナーテクスチャーにするための電圧Vpが大
きくなるので好ましくない。
【0055】
【発明の効果】請求項1〜8記載の発明によれば、紫外
線などの光が照射されて液晶が劣化しても、印加電圧と
視感反射率との関係の変化が小さい液晶表示素子とする
ことができる。
【0056】これによって、注入口封止の際、照射され
る紫外線などの光によって注入口付近の液晶が劣化して
も、実使用では影響のない表示が可能である。
【0057】また実用使用中に紫外線が照射されてもV
−R特性の経時変化が小さく、表示が安定確実にでき
る。
【0058】また、光の照射量が多い露光マスクや光造
形用の光シャッターのような用途に、本液晶表示素子装
置を好適に用いることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。
【0060】(第一の実験) 実施例1A、1B、実施例2、比較例1、比較例2 大日本インキ化学工業社製ネマティック液晶RPD−8
4202 0.7gにメルク社製カイラル剤CB−15
0.2gと旭電化工業社製カイラル剤CNL−617
R 0.1gを混合して得たコレステリック液晶を使用
して図7に示す反射型の液晶表示素子を作製した。透明
電極2の表面抵抗は両者(コモン電極、セグメント電
極)とも30Ω/平方であり、コモン電極は、幅W=5
00μm、長さL=150mmにパターニングされてお
り、L/W=300で画素数が300×100である。
セグメント電極はL/W=100である。液晶層の厚み
を5μmとした。
【0061】図7において、透明基板1としては、石英
ガラス、SiO2膜等のアルカリイオン溶出防止膜が形
成されたソーダライムガラスまたは透明プラスチック基
板が挙げられる。
【0062】透明基板1にはITOや酸化錫膜等の透明
電極2、バリアコーティング(SiO2電気絶縁膜)
3、ポリイミド系垂直配向膜4がこの順に積層されてい
る。ITO膜や酸化錫膜等の透明電極2は、複数の直線
上の電極にパターニングされている。このような2枚の
透明基板を電極が交差するようにメインシール5で貼り
合わせ、メインシールで仕切られたスペース内に、前記
コレステリック液晶6を封じ込めた。得られた液晶パネ
ルの片面に光吸収膜7として黒色印刷膜を形成した。光
吸収膜7の色については特に限定しないが、黒または青
が好まれる。
【0063】得られたパネルについて、両電極の末端部
分(パルス信号が入力される端子部とは反対の部分)が
交差するエリアにおいて、紫外線照射(70mW/cm
2、約10分)前後のパルス電圧−視感反射率特性を測
定し、駆動パルスの違いによる影響を調べた。測定温度
は25℃である。
【0064】測定に使用したパルスは、図8(実施例1
A(b)、実施例1B(図8(b)))、図9(実施例
2)、図10(比較例1)および図11(比較例2)の
通りであり、これらの波形は、実際の液晶表示装置の駆
動において、液晶に入力されるセレクションパルス成分
を想定している。図8に示す実施例1の場合には20m
秒間は100Hzのパルスを2周期分、さらに30m秒
間は333.3Hzのパルスを10周期分流し、図9に
示す実施例2の場合は、333.3Hzのパルスを17
周期分流した。また、比較例1の場合には50m秒間に
わたり100Hzのパルスを5周期分流し、比較例2の
場合には、30m秒間は333.3Hzのパルス10周
期分さらに20m秒間は100Hzのパルスを2周期分
流す。比較例2のパルスは、実施例1の第1のパルスと
第2のパルスの順序を逆にしたものである。
【0065】実施例1A、1Bの測定結果を図12
(a)、図12(b)にそれぞれ示し、実施例2の測定
結果を図13に示す。比較例1の測定結果を図14に示
す。また、比較例2の測定結果を図15に示す。いずれ
もフォーカルコニックテクスチャーでリセットしたとき
のパルス電圧−視感反射率特性である。
【0066】図14において、図10に示すパルスで液
晶表示素子を駆動させるときに、駆動電圧の初期設定
を、プレーナーテスクチャーを得るための電圧をVp、
フォーカルコニックテクスチャーを得るための電圧をV
fとする。図14は、フォーカルコニックテクスチャー
でリセットした場合のパルス電圧−視感反射率特性であ
るから、実際には電圧Vfは、フォーカルコニックテク
スチャーを保持する電圧になる。初期(紫外線照射前)
のプレーナーテクスチャーの反射率をRp(27%)、
フォーカルコニックテクスチャーの反射率をRf(2
%)とし、紫外線照射後のプレーナーテクスチャーの反
射率をRp’(12%)、フォーカルコニックテクスチ
ャーの反射率をRf’(13%)とする。液晶表示素子
のコントラストは初期Rp/Rf(27/2=13.5
倍)であったが、紫外線照射によってRp’/Rf’
(12/3=4倍)まで低下し、紫外線照射によって表
示品位が大きく損なわれることがわかる。
【0067】同様に、図15の結果から、第1のパルス
と第2のパルスを逆転させた波形では紫外線照射による
表示品位の低下を抑制する効果は全くないことがわか
る。
【0068】一方、図12において、図8に示す20m
秒間は100Hzのパルスを2周期分、さらに30m秒
間は333.3Hzのパルスを10周期分流した場合に
は、反射率をみるとRp=Rp’(=27%)、Rf≒
Rf’(2〜3%)であり、紫外線照射による表示品位
の変化は極めて小さい。
【0069】図10のパルスは、はじめの2周期分を第
1のパルス、次の3周期分を第2のパルスと考えると、
実施例2、比較例1、比較例2との結果と比べてみる
と、第2のパルスの周波数が紫外線照射による表示品位
の変化に影響することがわかる。
【0070】また図13において、図9に示す50m秒
間は333.3Hzのパルスを17周期分流した場合に
も、反射率をみるとRp=Rp’(=2.5%)、Rf
≒Rf’(2〜3%)であり、紫外線照射による表示品
位の変化は極めて小さい。
【0071】これらの結果および以下の述べる実施例4
の結果から単一のパルス電圧を印加する場合には200
Hz以上のパルス電圧を印加する必要があり、2種類の
周波通のパルス電圧を印加する場合には少なくとの第2
のパルス電圧は200Hz以上の電圧を印加する必要が
あることがわかる。
【0072】すなわち、紫外線照射があってもパルス電
圧〜視感反射率(%)の関係は大きく変化せず、初期設
定されたプレーナーVrおよびフォーカルコニック電圧
V’fにより一定のコントラストの表示が安定した行え
ることがわかる。
【0073】(第2の実験) 実施例3、比較例3、4 メルク社製ネマティック液晶E−48 0.7gにメル
ク社製カイラル剤CB−15 0.2gと旭電化工業社
製カイラル剤CNL−617R 0.1gを混合して得
たコレステリック液晶を使用して図7に示す反射型の液
晶表示素子を作製した。透明電極2の表面抵抗はコモン
側、セグメント側とも7Ω/平方であり、両者とも、幅
100μm、長さ80mm(L/W=800)にパター
ニングされている。液晶層の厚みは、4.5μmであ
る。
【0074】得られたパネルについて、紫外線照射(7
0mW/cm2、約20分)前後のフォーカルコニック
リセットによるパルス電圧−視感反射率特性を測定し、
駆動パルスの違いによる影響を調べた。測定場所は、両
電極の末端部分(図1において、コモンドライバ回路お
よびセグメントドライバ回路の両者から遠い位置の右下
隅の画素領域)が交差するエリアである。また、測定温
度は25℃である。
【0075】実施例3、比較例3、4のパルスを図16
に示し、紫外線照射前後の測定結果を図17に示す。
【0076】入力するパルスの総時間を一定にすると、
50Hzおよび100Hzの周波数一回入力ではパルス
電圧反射特性がUV照射によりくずれ、実施例3の33
3.3Hzのパルス印加ではV−R特性は紫外線照射に
よりほとんど変化しないことがわかる。
【0077】(第3の実験) 実施例4、5、6、比較例5、6 メルク社製コレステリック液晶MDA−00−3906
0.8gにネマティック液晶BDH−BL087
0.2gを加え、加熱攪拌して得たコレステリック液晶
を使用して図7に示す画素数300×100の反射型の
液晶表示素子を作製した。透明電極2の表面抵抗はコモ
ン側、セグメント側とも15Ω/平方であり、両者と
も、幅100μm、長さ80mm(L/W=800)に
パターニングされている。液晶層の厚みは、4.5μm
である。
【0078】得られたパネルについて、紫外線照射(7
0mW/cm2、約20分)前後のフォーカルコニック
リセットによるパルス電圧−視感反射率特性を測定し、
駆動パルスの違いによる影響を調べた。測定場所は、両
電極の末端部分が交差するエリアである。また、測定温
度は25℃である。
【0079】実施例4、5、6のパルスを図18に示
し、紫外線照射前後の測定結果を図19(a)、図19
(b)、図19(c)に示し、比較例5、6の紫外線照
射前後の測定結果を図20(a)、図20(b)に示
す。実施例4、5、6および比較例5、6のパルスを図
18に示す。
【0080】図19、図20の結果から、パルス電圧の
周波数が200Hzおよび333.3Hzのサンプルに
ついては、紫外線が照射されてもV−R特性の変化が少
ないことが分かる。これに対して、50Hzおよび10
0Hzのパルス電圧で駆動した比較例5および6のサン
プルでは、紫外線照射前後で、パルス電圧〜視感反射率
特性が大きくくずれてしまうことが分かる。また、実施
例4、5のサンプルを比較すると、パルス電圧の周波数
が高い333.3Hzの駆動の方が、Vp立上がり電圧
が高くなり、すなわち、プレーナ状態にするための印加
電圧を大きくする必要があることが分かった。このこと
からVp電圧を低くしてすなわち低電圧駆動とするため
には、パルス電圧の周波数は低い方が好ましい。
【0081】また、実施例5と実施例6を比較すると、
同じ周波数でパルス電圧を印加しても1周期より2周期
のパルス電圧印加の方が低電圧駆動ができることが分か
る。
【0082】(第4の実験) 実施例7、8、9、10、11、12、比較例7 透明電極2の表面抵抗が30Ω/平方の基板を使用した
こと以外は実施例4と全く同様にして図7に示す反射型
の液晶表示素子を作製した。
【0083】上記液晶表示素子について、パルス電圧−
視感反射率特性に及ぼすパルス周波数の影響を調べた。
それぞれ1種類のパルスだけを複数の周期で入力し、そ
のパルスの入力時間をすべて30msecに統一した。
測定はすべて25℃で行った。得られた各フォーカルコ
ニックリセットによるパルス電圧−視感反射率曲線か
ら、各条件での電圧Vp(プレーナーに表示を変える電
圧)を求めた。図21は、入力するパルスの周波数によ
ってVpがどのように変化するかを示した図である。
【0084】入力するパルス電圧の周波数が大きくなる
にしたがって電圧Vpが上昇し、5,000Hzから1
0,000Hzの間で電圧Vpの増加が顕著になるの
で、周波数を5,000Hz以下としている。
【0085】なお、パルス電圧を2種類用いる場合につ
いても同様に後半に印加する第2のパルス電圧について
も入力パルス電圧の周波数が大きくなるにしたがって電
圧Vpが上昇し、5,000Hzから10,000Hz
の間で電圧Vpの増加が顕著になるので、周波数を5,
000Hz以下としている。
【0086】(第5の実験) 実施例13,14、15、比較例8 選択する画素に印加するパルス電圧のうち、高周波のパ
ルス電圧の一例として採用した333.3Hzのパルス
電圧の印加時間が選択時間に占める割合が、UV照射後
の液晶表示素子の視感反射率〜パルス電圧特性に与える
影響を調べた。
【0087】表5の中の実施例13、14、15及び比
較例8で作製した液晶表示素子は、実施例1と同じよう
にして作製した液晶表示素子を、表示をするときの駆動
パルス電圧の周波数と周期を変えて、UV照射後の特性
を調べた結果を図22と表5に実施例1A、実施例2、
比較例1とまとめて示した。
【0088】高周波パルス電圧が占める選択時間の割合
が31%、60%、80%及び100%の場合、UV照
射に対する視感反射率〜パルス電圧特性の安定性が得ら
れることが認められる。また、これらの例のうち実施例
1A,14,15の場合に比較して、高周波の駆動パル
ス電圧のみの実施例2ではプレーナー電圧が1V高くな
るので、低電圧駆動で液晶表示素子を駆動しようとする
場合、実施例1A、14、15がUV照射安定性と駆動
電圧の低下の観点から好ましいことが判明した。
【0089】これに対し、比較例1及び8では、画素選
択時間が100Hzのパルス電圧で占める時間が100
%であり、UVの照射で、上記特性が大きく変化するこ
とが認められる。
【0090】また、実施例13は、UV照射後の上記特
性には若干の変化が認められ、UV安定性について実施
例14と比較例1の過渡期に位置するものであることが
分かる。実施例13で示される程度の特性変化は、実際
の液晶表示素子の駆動表示は行うことができる程度であ
る。上記の結果から、UV照射に対しても安定した駆動
特性を確保する観点から、高周波側のパルス電圧が占め
る時間は13%以上が好ましく、さらに20%以上、さ
らに31%以上とするのが好ましい。
【0091】実施例16 ITO透明電極抵抗が100Ωとした他は、実施例1と
全く同様にして、実験を行った。測定波形は図8と全く
同じである。
【0092】紫外線照射前後のV−R特性を図23に示
した。駆動電圧Vpを35〜42Vに設定したとき、紫
外線照射によりV−R特性が図中右側にシフトするの
で、液晶をプレーナ状態にすることができなくなる。す
なわち、紫外線照射により表示ができなくなることが分
かる。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】
【表4】
【0097】
【表5】
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置の構成図を示す。
【図2】 本発明の実施の形態液晶に入力されるパルス
信号のうち、液晶のテクスチャーを決定する成分を示す
図である。
【図3】 図1の液晶表示装置のコモン電極に入力する
パルス信号およびセグメント電極に入力するパルス信号
を説明するための簡略化した構成図を示す。
【図4】 図3の表示エリアの画素の表示を行う電極間
の電圧波形図を示す。
【図5】 図1の液晶表示装置のコモン電極に入力する
パルス信号およびセグメント電極に入力するパルス信号
を説明するための簡略化した構成図を示す。
【図6】 図5の表示エリアの画素の表示を行う電極間
の電圧波形図を示す。
【図7】 本発明の実施の形態の反射型液晶表示素子の
断面図である。
【図8】 実施例1の液晶に入力したパルス信号を示す
図である。
【図9】 実施例2の液晶に入力したパルス信号を示す
図である。
【図10】 比較例1の液晶に入力したパルス信号を示
す図である。
【図11】 比較例2の液晶に入力したパルス信号を示
す図である。
【図12】 実施例1の液晶表示素子の25℃における
パルス電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図13】 実施例2の液晶表示素子の25℃における
パルス電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図14】 比較例1の液晶表示素子の25℃における
パルス電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図15】 比較例2の液晶表示素子の25℃における
パルス電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図16】 実施例3、比較例3、4の液晶表示素子の
パルス電圧−視感反射率特性を調べるために、液晶に入
力したパルス信号を示す図である。
【図17】 実施例3、比較例3、4のパルス電圧−視
感反射率特性を示す図である。
【図18】 実施例4、5、6、比較例5、6の液晶表
示素子のパルス電圧−視感反射率特性を調べるために、
液晶に入力したパルス信号を示す図である。
【図19】 実施例4、5、6のパルス信号による図7
の液晶表示素子の紫外線照射前の25℃におけるパルス
電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図20】 比較例5、6のパルス信号による図7の液
晶表示素子の紫外線照射後の25℃におけるパルス電圧
−視感反射率特性を示す図である。
【図21】 実施例7〜12、比較例7についての液晶
表示素子の入力パルス周波数とV4(フォーカルコニッ
クテクスチャーからプレーナーテクスチャーにする最小
電圧)の関係を示す図である。
【図22】 実施例13、14、15、比較例8のUV
照射後のパルス電圧−視感反射率特性を示す図である。
【図23】 実施例16の図7の液晶表示素子の紫外線
照射後の25℃におけるパルス電圧−視感反射率特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 透明電極 3 バリアコーティング(SiO2電気絶縁膜) 4 ポリイミド系垂直配向膜 5 メインシール 6 コレステリック液晶 7 光吸収膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA02 GA02 GA04 GA17 HA01 HA02 HA03 HA06 JA04 KA02 MA02 2H092 GA24 GA50 GA60 HA04 HA05 HA18 NA01 PA01 PA02 PA06 PA12 QA06 2H093 NA06 NA36 NB07 NC06 ND01 ND37 NE01 NE03 NF04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する複数のコモン電極と複数
    のセグメント電極によりマトリックス状に画素空間を形
    成配置し、前記画素空間にコレステリック液晶またはカ
    イラルネマティック液晶を介在させ、前記画素空間を挟
    む電極間に駆動電圧を印加して画像表示する液晶表示装
    置において、 前記画素に印加する駆動電圧を、周波数が200Hz以
    上のパルス電圧としたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 周波数が200Hz以上の前記パルス電
    圧を2周期以上印加することを特徴とする請求項1記載
    の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス電圧の周波数が333Hz以
    上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス電圧の周波数が5000Hz
    以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示画素の選択時間を50ミリ秒以
    下としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス電圧の周波数が333Hz以
    上とし、前記表示画素の選択時間を50ミリ秒以下とし
    たことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示画素を構成する一対の透明電極
    の面積抵抗が50Ω/平方以下である請求項1ないし6
    のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記選択駆動電圧の表示画素間での差が
    最大2V以下であることを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 互いに直交する複数のコモン電極と複数
    のセグメント電極によりマトリックス状に画素空間を形
    成配置し、前記画素空間にコレステリック液晶またはカ
    イラルネマティック液晶を介在させ、前記画素空間を挟
    む電極間に駆動電圧を印加して画像表示する液晶表示装
    置において、 前記画素に印加する駆動電圧を、第1のパルス電圧とそ
    れに引き続く第1のパルス電圧の周波数よりも大きい周
    波数の第2のパルス電圧とすることを特徴とする液晶表
    示装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のパルス電圧の周波数をf
    1、前記第2のパルス電圧の周波数をf2としたとき、
    f1<200Hz≦f2であることを特徴とする請求項
    9記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第2のパルス電圧の周波数f2が
    5000Hz以下であることを特徴とする請求項9又は
    10記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のパルス電圧の周波数f1が
    10Hz以上であることを特徴とする請求項9ないし1
    1のいずれかに記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 周波数が200Hz以上の前記第2の
    パルス電圧を2周期以上印加することを特徴とする請求
    項9ないし12のいずれかに記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記表示画素を選択駆動する時間のう
    ち、第2のパルス電圧が印加されている時間の割合が2
    0%以上であることを特徴とする請求項9ないし13の
    いずれかに記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 前記表示画素を選択駆動する時間のう
    ち、第2のパルス電圧が印加されている時間の割合が8
    0%以下であることを特徴とする請求項9ないし14の
    いずれかに記載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記表示画素の選択駆動する時間を5
    0ミリ秒以下としたことを特徴とする請求項9ないし1
    5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 前記表示画素を構成する一対の透明電
    極の面積抵抗が50Ω/平方以下である請求項9ないし
    16のいずれかに記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記選択駆動電圧の表示画素間での差
    が最大2V以下であることを特徴とする請求項9ないし
    17のいずれかに記載の液晶表示装置。
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