JP2003344749A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP2003344749A
JP2003344749A JP2002154986A JP2002154986A JP2003344749A JP 2003344749 A JP2003344749 A JP 2003344749A JP 2002154986 A JP2002154986 A JP 2002154986A JP 2002154986 A JP2002154986 A JP 2002154986A JP 2003344749 A JP2003344749 A JP 2003344749A
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Japan
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focusing
optical system
lens group
lens
variable power
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JP2002154986A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takei
敏明 武井
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ズーミングに伴なうアウトフォーカスを解消
し、ズーミングからフォーカシングが完了するまでのシ
ーケンス時間を短縮する。 【解決手段】変倍光学系40,50を駆動する駆動機構
70、合焦光学系60を駆動する駆動機構80、駆動機
構70,80を駆動制御する制御回路100を備えたレ
ンズ駆動装置において、変倍光学系40,50の変倍位
置に対応する合焦光学系60の合焦位置に関する情報を
記憶部111に予め記憶し、変倍光学系40,50の変
倍位置をエンコーダ93で検出し、制御回路100は、
エンコーダ93の出力情報及び記憶部111の記憶情報
に基づいて変倍動作と略同時に合焦動作を行なう。これ
により、ズーミングの際に常に合焦状態が得られ、又、
ズーミングの開始からフォーカシングの完了までのシー
ケンス時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広角から望遠まで
の変倍撮影を行なうための変倍動作(ズームミング)と
合焦動作(フォーカシング)とを自動的に行なうレンズ
駆動装置に関し、特に、変倍動作と合焦動作とを別々の
駆動機構により行なうレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動焦点機能を備えた従来のレンズ駆動
装置としては、例えば、ズーミングを行なうための第1
レンズ群及び第2レンズ群、フォーカシングを行なうた
めの第3レンズ群、第1レンズ群及び第2レンズ群を光
軸方向に相対的に駆動する第1駆動機構、第3レンズ群
を光軸方向に駆動する第2駆動機構等を備えたものが知
られている。
【0003】そして、その駆動制御においては、先ず、
第1レンズ群及び第2レンズ群を駆動してズーミングを
行なった後、そのズーミング位置で測距し、得られた測
距情報に基づいて、第2駆動機構により第3レンズ群を
駆動してフォーカシングを行なっていた。すなわち、ズ
ーミングに伴ないピントのずれ(アウトフォーカス)が
発生するため、最終的なズーミング位置が確定した段階
で、ピントが合う(合焦する)までフォーカシングを行
なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の駆動
制御においては、最終的なズーミング位置が確定した後
にフォーカシングを行なうため、ズーミングの開始から
完了直後までは、レンズを通しての被写体の画像(TT
L画像)はアウトフォーカスの状態にある。したがっ
て、ファインダーあるいはモニターで、その画像を目視
できるカメラ等においては、アウトフォーカスの画像が
操作者に不安を与える虞がある。また、ズーミングの開
始からフォーカシングの完了までのシーケンス時間が比
較的長くなるため、倍率を切り替えた変倍撮影を瞬時に
行なうことは困難である。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、操作者
の不安を解消し、ズーミングからフォーカシングまでの
制御シーケンスに要する時間の短縮化を図り、信頼性、
操作性等に優れたレンズ駆動装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ駆動装置
は、被写体の撮影倍率を変えるためのレンズを含む変倍
光学系と、被写体に焦点を合わせるためのレンズを含む
合焦光学系と、変倍光学系を駆動して変倍動作を行なわ
せる第1の駆動機構と、合焦光学系を駆動して合焦動作
を行なわせる第2の駆動機構と、第1及び第2の駆動機
構を駆動制御する制御手段とを備えたレンズ駆動装置で
あって、上記変倍光学系の変倍位置に対応する合焦光学
系の合焦位置に関する情報を予め記憶した記憶手段と、
変倍光学系の変倍位置を検出する検出手段とを有し、上
記制御手段は、検出手段の検出情報及び記憶手段の記憶
情報に基づいて、変倍動作と略同時に合焦動作を行なわ
せるように駆動機構を駆動する、ことを特徴としてい
る。
【0007】この構成によれば、被写体の変倍撮影を行
なう際に、制御手段は、第1の駆動機構を制御して変倍
光学系に変倍動作を行なわせると略同時に、検出手段の
検出情報及び記憶手段の記憶情報に基づき第2の駆動機
構を制御して合焦光学系に合焦動作を行なわせる。すな
わち、ズーミングと略同時にフォーカシングが行なわれ
て、撮影する画像の合焦状態が常に維持される。したが
って、従来のようなアウトフォーカスによる操作者の不
安等が解消され、又、シーケンス時間が短縮されること
で、倍率を切り替えた変倍撮影を瞬時に行なうことがで
きる。
【0008】上記構成において、制御手段は、検出手段
の検出情報及び記憶手段の記憶情報に基づいて合焦光学
系の制御量を演算する演算回路を含む、構成を採用でき
る。この構成によれば、検出手段により変倍光学系の変
倍位置に関する情報が出力されると、演算回路が、得ら
れた検出情報と記憶手段に予め記憶された合焦位置に関
する記憶情報とに基づいて、合焦光学系を合焦位置に駆
動するための制御量(例えば、所定位置からの移動量)
を演算する。これにより、変倍光学系の変倍動作と略同
時に、合焦光学系の合焦動作が行なわれ、常に合焦状態
が維持される。
【0009】上記構成において、記憶手段には、変倍位
置に対応した合焦位置の所定位置からの移動量が記憶さ
れている、構成を採用できる。この構成によれば、制御
手段は、検出手段により検出された変倍光学系の変倍位
置に対応した合焦光学系の移動量を求めるだけで、第2
の駆動機構を駆動制御することができる。
【0010】上記構成において、変倍光学系は、被写体
側の前方から順に配列された第1レンズ群及び第2レン
ズ群からなり、合焦光学系は、第2レンズ群の後方に配
置された第3レンズ群からなる、構成を採用できる。こ
の構成によれば、第1の駆動機構が第1レンズ群及び第
2レンズ群を相対的に移動させることで変倍動作が行な
われ、略同時に、第2の駆動機構が第2のレンズ群を移
動させることで合焦動作が行なわれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図4
は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すも
のであり、図1は一部の部品を省略した内部構造を示す
正面図、図2及び図3は内部構造を示す側断面図、図4
はレンズ駆動装置を含むデジタルカメラのシステム図で
ある。
【0012】このレンズ駆動装置は、図1ないし図3に
示すように、略矩形形状の輪郭をなしローパスフィルタ
11及びCCD(電荷結合素子)12等が取り付けられ
るベース10、ベース10に固着され光軸方向Lに軸心
をもつ円筒状の固定筒20、固定筒20の内側において
回転及び直進自在に支持された円筒カム30、円筒カム
30の内側において、光軸方向Lに移動自在に支持され
た第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10
に対して光軸方向Lに移動自在に支持された第3レンズ
群60、円筒カム30に駆動力を伝えて第1レンズ群4
0及び第2レンズ群50を駆動する第1の駆動機構7
0、第3レンズ群60を駆動する第2の駆動機構80、
第1及び第2の駆動機構70,80を駆動制御する制御
手段としての制御回路100等を備えている。
【0013】円筒カム30は、図2及び図3に示すよう
に、外周面に形成された3つのフォロワーピン31(図
1参照)及び弧状歯車部32、第1レンズ群40及び第
2レンズ群50にカム作用を及ぼすべくそれぞれ3つず
つ内周面に形成されたカム溝33,34(図では一部を
省略)、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転
を規制しつつ光軸方向Lへ案内するガイド筒35等を備
えている。3つのフォロワピン31は、固定筒20の3
つのカム溝21(図では一部を省略)に挿入されてお
り、円筒カム30は、駆動機構70により回転させられ
ることで、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0014】第1レンズ群40は、図2及び図3に示す
ように、レンズG1、レンズG1を保持するレンズ枠4
1、レンズ枠41に形成されそれぞれのカム溝33に挿
入された3つのフォロワピン42(図では一部を省略)
等を備えている。そして、円筒カム30が回動すると、
第1レンズ群40は光軸方向Lにおいて前進及び後退す
る。
【0015】第2レンズ群50は、図2及び図3に示す
ように、レンズG2、レンズG2を保持するレンズ枠5
1、レンズ枠51に形成されそれぞれのカム溝34に挿
入された3つのフォロワーピン52(図では一部を省
略)、レンズ枠51に固定されたシャッタユニットS等
を備えている。そして、円筒カム30が回動すると、第
2レンズ群50は、光軸方向Lにおいて前進及び後退す
る。
【0016】駆動機構70は、図1及び図2に示すよう
に、ベース10に固定されたDCモータ71、その駆動
軸71aに固着され歯車72aを一体的に備えるウォー
ム72、ベース10に支持されウォーム72に噛合する
ウォームホイール73、ウームホイール73と同軸にて
一体的に形成されたウォーム74、ベース10に支持さ
れウォーム74に噛合するウォームホイール75、ウォ
ームホイール75と同軸にて一体的に形成された歯車7
6、ベース10に支持され歯車76及び弧状歯車部32
に噛合する歯車77等により形成されている。
【0017】また、ベース10には、歯車72aに噛合
する歯車91、歯車91に噛合する歯車92が支持され
ており、又、歯車92に設けられた羽根92aのエッジ
を検出するエンコーダ93が設けられている。歯車92
には、60度の中心角をなす3つの羽根92aが等間隔
で配置されており、エンコーダ93は、それぞれの羽根
92aのエッジを検出する。すなわち、歯車92が1回
転すると、エッジを7回検出して信号を出力するように
なっている。さらに、ベース10には、円筒カム30の
ホームポジション(HP)を検出する光学式のセンサ9
4が設けられている。
【0018】上記の駆動機構70においては、DCモー
タ71が回転すると、ウォーム72、ウォームホイール
73、ウォーム74、ウォームホイール75、歯車7
6、歯車77を介して、円筒カム30が回転し、第1レ
ンズ群40及び第2レンズ群50は光軸方向Lにおいて
それぞれ前進又は後退する。一方、DCモータ71が回
転すると、歯車72a及び歯車91を介して歯車92
(羽根92a)が回転し、エンコーダ93がエッジ信号
を出力する。
【0019】すなわち、第1レンズ群40及び第2レン
ズ50は、被写体の撮影倍率を変えて広角から望遠まで
の幅広い撮影が行なえるように変倍動作(ズーミング)
を行なう変倍光学系として機能する。また、エンコーダ
93は、第1レンズ群40及び第2レンズ群50(変倍
光学系)がホームポジションから移動して所定の変倍位
置に達した際に、その変倍位置を検出する検出手段とし
て機能する。
【0020】第3レンズ群60は、図1及び図3に示す
ように、レンズG3、レンズG3を保持するレンズ枠6
1を備えている。レンズ枠61は、円筒カム30の内側
においてレンズG3を保持する環状部62、環状部62
の近傍に形成された連結部63、環状部62から固定筒
20の外側に伸長する腕部64、腕部64の先端部に形
成されたナット保持部65、ナット保持部65の近傍に
一体的に形成された連結部66、ナット保持部65から
延出する被検出片67等により形成されている。
【0021】連結部63には、図1及び図3に示すよう
に、回り止め軸81が挿入されて、回転を規制しつつ光
軸方向Lにレンズ枠61を案内するようになっている。
ナット保持部65は、図1及び図3に示すように、ナッ
ト82を挟み込むと共にその回転を規制した状態で保持
する。連結部66は、図1及び図3に示すように、ナッ
ト保持部65の近傍に一体的に形成され、その連結孔6
6aには、光軸方向Lに伸長するガイド軸83が摺動可
能に挿入されている。尚、連結部66の後方面とベース
10との間には、図3に示すように、コイルスプリング
84が圧縮された状態で配置されている。コイルスプリ
ング84は、連結部66すなわち第3レンズ枠61を光
軸方向Lの前方(被写体側)に向けて付勢する。
【0022】ベース10には、固定板85を介して、二
相励磁のステップモータ86が固定されており、その駆
動軸86aには光軸方向Lに伸長しナット82に螺合す
るリードスクリュー87が直結されている。また、ベー
ス10には、被検出片67による光の遮断の有無に基づ
いて、第3レンズ群60のホームポジションを検出する
光学式のセンサ88が設けられている。
【0023】駆動機構80は、上記のステップモータ8
6、リードスクリュー87、ナット82、ガイド軸8
3、回り止め軸81、コイルスプリング84、センサ8
8等により形成されている。この駆動機構80において
は、ステップモータ86が制御信号に基づいて回転する
と、リードスクリュー87及びナット82を介して、第
3レンズ群60が光軸方向Lにおいて前進又は後退す
る。すなわち、第3レンズ群60は、第1レンズ群40
及び第2レンズ群50の変倍動作に伴なって、CCD1
2の結像面における被写体の焦点がずれた場合に、その
被写体に焦点を合わせる合焦動作(フォーカシング)を
行なう合焦光学系として機能する。
【0024】制御回路100は、図4に示すように、種
々の制御信号を発して全体の制御を司るCPU等からな
る制御部101、制御部101からの制御信号に基づい
てCCD12を駆動する駆動回路102、CCD12に
より撮影された画像を処理する画像処理回路103、画
像処理回路103の信号及び後述する記憶情報等に基づ
いて所定の合焦位置における被写体の距離を測距(算
出)する測距回路104、エンコーダ93からの出力信
号に基づいて変倍光学系(第1レンズ群40及び第2レ
ンズ群50)の変倍位置(ズーム位置)を検出するズー
ム位置検出回路105、センサ94の出力信号に基づい
て変倍光学系40,50のホームポジション(HP)を
検出するHP検出回路106、センサ88の出力信号に
基づいて合焦光学系(第3レンズ群60)のホームポジ
ション(HP)を検出するHP検出回路107、DCモ
ータ71を駆動するモータ駆動回路108、ステップモ
ータ86を駆動するモータ駆動回路109、合焦光学系
60の制御量等を演算する演算回路110、種々の情報
を予め記憶あるいは追記できる記憶手段としての記憶部
111等により形成されている。
【0025】尚、制御部101には、カメラの電源をオ
ンにしてCCD12の作動と同時に自動焦点機能を作動
させるメインスイッチ112、広角撮影位置から望遠撮
影位置へあるいは望遠撮影位置から広角撮影位置へのズ
ーミング(変倍動作)を行なわせるズームボタン11
3、撮影時に操作するレリーズボタン114等が接続さ
れている。
【0026】記憶部111には、第1レンズ群40及び
第2レンズ群50の変倍位置に対応する第3レンズ群6
0の合焦位置に関する情報が記憶されている。この記憶
情報としては、図5のグラフ及び図6の数値データで示
すように、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の変
倍位置(Z1,Z2,…Z16)に対応させて、被写体
距離(L1,L2,…L5)に関する第3レンズ群60
の合焦位置の移動量、すなわち、所定の合焦位置を基準
値Aとして、その基準値Aからの第3レンズ群60の制
御量(ステップモータ86を駆動する際のステップ数)
が記憶されている。
【0027】したがって、演算回路110は、エンコー
ダ93により検出された第1レンズ群40及び第2レン
ズ群50の変倍位置に関する検出情報と記憶部111に
記憶された記憶情報に基づいて、第3レンズ群60の制
御量を演算する。
【0028】次に、上記のレンズ駆動装置がデジタルカ
メラに搭載された場合の一般的な動作について、図7の
フローチャートを参照しつつ説明する。先ず、撮影を行
なわない沈胴状態において、第1レンズ群40及び第2
レンズ群50は、光軸方向Lの後方に向けて後退した沈
胴位置にある。
【0029】この状態において、操作者がメインスイッ
チ112をオンにすると、CCD12が作動し、又、D
Cモータ71及びステップモータ86が作動して、第1
レンズ群40及び第2レンズ群50と第3レンズ群60
とを所定のホームポジション(HP)に位置付けると共
に自動的に合焦動作を開始する。尚、このとき、ホーム
ポジションは、センサ94,88により検出される。
【0030】また、このとき、第1レンズ群40及び第
2レンズ群50は、広角端撮影位置に位置付けられ、
又、CCD12から得られるピントの合った(合焦位置
での)画像情報及び記憶部111に記憶された情報か
ら、被写体距離Lが測距(算出)され、記憶部111あ
るいは他の所定の記憶部に記憶される(ステップS
1)。
【0031】続いて、この状態から、操作者がズームボ
タン113を押すと、駆動機構70が第1レンズ群40
及び第2レンズ群50を駆動して、ズーミング(変倍動
作)が開始される(ステップS2)。そして、ステップ
S3においてズーミングが完了した(操作者がズームボ
タン113の操作を停止した)か否かが判断される。
【0032】ここで、ズーミングが完了していないと判
断された場合は、ピント補正が開始される(ステップS
4)。先ず、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の
ズーミングに際して、エンコーダ93の出力信号によ
り、そのズーム位置(変倍位置)が検出される(ステッ
プS5)。そして、得られたズーム位置情報と記憶部1
11の記憶情報とに基づいて、演算回路110が第3レ
ンズ群60の制御量を演算する(ステップS6)。さら
に、得られた制御量(ステップ数)に基づいて、ステッ
プモータ86が第3レンズ群60をステップ駆動して、
フォーカシング(合焦動作)が行なわれる(ステップS
7)。
【0033】すなわち、ズーミングが完了せず継続して
いる限り、ステップS3からステップS7が繰り返され
て、ズーミングと略同時にフォーカシングが行なわれる
ため、ズーミングに伴なうアウトフォーカスが防止され
る。これにより、操作者がモニターあるいはファインダ
ーを覗きながらズーミングを行なう場合でも、常にピン
トの合った画像を見ることができるため、画像に対して
不安を抱くこともなく、又、ズーミングの完了と略同時
に常に合焦状態が得られるため、ズーミングの開始から
合焦までに要するシーケンス時間が短縮される。
【0034】一方、ステップS3においてズーミングが
完了した(操作者がズームボタン113の操作を停止し
た)と判断された場合は、CCD12及び画像処理回路
103により得られる画像信号及び記憶部111の記憶
情報に基づいて、被写体距離を再度測距し(ステップS
8)、得られた被写体距離の情報と記憶部111の記憶
情報(被写体距離Lに関する第3レンズ群60の合焦位
置)とに基づいて、画像が合焦状態にあるか否かが判断
される(ステップS9)。
【0035】そして、何かの要因でフォーカシングの駆
動制御が確実に行なわれず、合焦状態にないと判断され
た場合は、再びステップ4に戻ってピント補正が開始さ
れる。一方、合焦状態にあると判断された場合は、フォ
ーカシングの駆動制御が終了する。
【0036】その後、操作者がレリーズボタン114を
押すと、CCD12により被写体の画像が撮影され、画
像処理回路103により所定の画像処理が成された後、
所定の画像記憶部に記憶される。上記のように、ズーミ
ングと略同時にフォーカシングが行なわれて常に合焦状
態が維持されるため、広角撮影から望遠撮影への切り替
えを瞬時に行なうことができる。尚、ここでは、広角撮
影から望遠撮影への切り替えのみを示したが、望遠撮影
から広角撮影に移行するときも、前述同様に第1レンズ
群40及び第2レンズ群50の変倍動作と略同時に第3
レンズ群60の合焦動作を行なわせるように駆動制御さ
れるため、常に合焦状態を維持することができる。
【0037】上記実施形態においては、変倍光学系とし
て2つのレンズ群(第1レンズ群40及び第2レンズ群
50)、合焦光学系として1つのレンズ群(第3レンズ
群60)を備える構成において、本発明の構成を採用し
たが、これに限定されるものではなく、変倍動作と合焦
動作とを別々に行なうものであれば、同様に本発明を採
用できる。
【0038】また、上記実施形態においては、デジタル
カメラにおいて本発明のレンズ駆動装置を採用した場合
を示したが、これに限定されるものではなく、変倍動作
と合焦動作とを別々に行なう銀塩フィルム式のカメラに
おいても、別個の測距センサを用いることで、同様に本
発明に係るレンズ駆動装置を採用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレンズ駆動
装置によれば、変倍光学系(第1レンズ群及び第2レン
ズ群)の変倍位置に対応する合焦光学系(第3レンズ
群)の合焦位置に関する情報を予め記憶した記憶手段、
変倍光学系の変倍位置を検出する検出手段を設け、検出
手段の検出情報及び記憶手段の記憶情報に基づいて、変
倍動作と略同時に合焦動作を行なわせるようにしたこと
により、変倍動作が行なわれても常に画像の合焦状態が
維持される。これにより、従来のようなアウトフォーカ
ス状態が生じないため、操作者の不安等が解消され、
又、ズーミングの開始からフォーカシングの完了までに
要するシーケンス時間が短縮され、倍率を切り替えた変
倍撮影を瞬時に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示
す正面図である。
【図2】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示
す側断面図である。
【図3】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示
す側断面図である。
【図4】レンズ駆動装置をデジタルカメラに搭載した場
合の全体のシステム図である。
【図5】記憶部に記憶される情報を示すグラフである。
【図6】記憶部に記憶される情報を示す数値データであ
る。
【図7】レンズ駆動装置の変倍動作及び合焦動作の駆動
制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ベース 12 CCD 20 固定筒 30 円筒カム 40 第1レンズ群(変倍光学系) 50 第2レンズ群(変倍光学系) 60 第3レンズ群(合焦光学系) 70 第1の駆動機構 71 DCモータ 80 第2の駆動機構 86 ステップモータ 93 エンコーダ(検出手段) 100 制御回路(制御手段) 101 制御部 102 CCD駆動回路 103 画像処理回路 104 測距回路 105 ズーム位置検出回路 108,109 モータ駆動回路 110 演算回路 111 記憶部(記憶手段) 112 メインスイッチ 113 ズームボタン 114 レリーズボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/10 G02B 7/10 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の撮影倍率を変えるためのレンズ
    を含む変倍光学系と、被写体に焦点を合わせるためのレ
    ンズを含む合焦光学系と、前記変倍光学系を駆動して変
    倍動作を行なわせる第1の駆動機構と、前記合焦光学系
    を駆動して合焦動作を行なわせる第2の駆動機構と、前
    記第1及び第2の駆動機構を駆動制御する制御手段と、
    を備えたレンズ駆動装置であって、 前記変倍光学系の変倍位置に対応する前記合焦光学系の
    合焦位置に関する情報を予め記憶した記憶手段と、前記
    変倍光学系の変倍位置を検出する検出手段と、を有し、 前記制御手段は、前記検出手段の出力情報及び前記記憶
    手段の記憶情報に基づいて、前記変倍動作と略同時に前
    記合焦動作を行なわせるように前記駆動機構を駆動す
    る、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段の検出情
    報及び前記記憶手段の記憶情報に基づいて、前記合焦光
    学系の制御量を演算する演算回路を含む、ことを特徴と
    する請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、前記変倍位置に対応
    した前記合焦位置の所定位置からの移動量が記憶されて
    いる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記変倍光学系は、被写体側の前方から
    順に配列された第1レンズ群及び第2レンズ群からな
    り、 前記合焦光学系は、前記第2レンズ群の後方に配置され
    た第3レンズ群からなる、ことを特徴とする請求項1な
    いし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110376701A (zh) * 2019-08-05 2019-10-25 舜宇光学(中山)有限公司 自动变焦镜头

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