JP2003344360A - 3次元形状物検査装置 - Google Patents

3次元形状物検査装置

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JP2003344360A
JP2003344360A JP2002149750A JP2002149750A JP2003344360A JP 2003344360 A JP2003344360 A JP 2003344360A JP 2002149750 A JP2002149750 A JP 2002149750A JP 2002149750 A JP2002149750 A JP 2002149750A JP 2003344360 A JP2003344360 A JP 2003344360A
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coil
sensor
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probe
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Hiroyuki Fukutomi
広幸 福冨
Takashi Ogata
隆志 緒方
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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Central Research Institute of Electric Power Industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査距離および操作時間を短縮することによ
りプローブと3次元形状物の表面との間のリフトオフが
変化するのを抑えてノイズを軽減させる。 【解決手段】 例えばガスタービン動翼といった3次元
形状物2の表面の曲率変化に追従して撓む柔軟性のある
基板3と、この基板3上に規則的に配列された複数のセ
ンサコイル4と、これらセンサコイル4を3次元形状物
2の表面に押し付け各センサコイル4と3次元形状物表
面との間の間隔を一定に保持する押圧手段5とを備えた
フレキシブルアレイプローブ1を有し、該フレキシブル
アレイプローブ1を3次元形状物2の表面に沿って移動
させたときのセンサコイル4の検出信号の変化に基づき
3次元形状物2に生じているき裂を検出しあるいはき裂
深さを推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元形状物検査装
置に関する。さらに詳述すると、本発明は、例えばガス
タービン動翼などのように表明の曲率が連続的に変化す
る複雑形状の対象物(本明細書ではこれを「3次元形状
物」と呼ぶ)に生じているき裂を渦電流試験法により非
破壊で検出しあるいはき裂深さを推定する3次元形状物
検査装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】高温環境下で使用される発電用ガスター
ビンの主要高温部品は過酷な温度および応力状態に晒さ
れるため寿命評価等の保守管理に最善の注意が払われる
必要があり、とりわけ高速回転体である初段動翼はき裂
が生じていることが許容されない。
【0003】従来、ガスタービン動翼の基材に発生した
き裂や基材に達していない耐食コーティング内のき裂を
再現性よく検出し、あるいはき裂深さを推定するための
非破壊検査技術として、渦電流を利用して動翼表面およ
び耐食コーティング下の内在き裂を検出する渦電流試験
法(Eddy Current Testing, ECT)が提案されてい
る。渦電流試験法は、交流電流を流したセンサコイルを
導体に近づけると導体に渦電流が生じ、渦電流流路内に
存在するき裂によってこの渦電流が乱され磁束が変化す
る特性を利用してこの変化をセンサコイルのインピーダ
ンス変化として観測する手法であり、センサコイルを備
えたプローブで動翼の表面を走査しき裂を検出するもの
である。
【0004】このような渦電流試験法によれば、得られ
た出力結果からき裂の深さを定量的に評価することが可
能であるが、センサコイルと動翼表面との間隔(リフト
オフ)が変化した場合の影響が大きいことから走査中こ
のリフトオフを一定に保ちつつプローブを機械的に走査
させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロー
ブによる走査中、振動等によりリフトオフが変化しこの
変化に起因してノイズが生じることがあるという問題が
ある。この場合、リフトオフ変化によるノイズにき裂検
出信号が重畳し、検査結果からき裂の存在を認識するこ
とが困難となるおそれがある。また、このようなノイズ
の問題は特に走査距離や走査時間が長い場合に顕著にな
りやすいことから、走査距離あるいは走査時間の短縮化
が望まれる。
【0006】そこで、本発明は、走査距離および操作時
間を短縮することによりプローブと3次元形状物(例え
ば動翼)の表面との間のリフトオフが変化するのを抑え
てノイズを軽減させる3次元形状物検査装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め本願発明者は種々の検討と実験を行い、複数のセンサ
コイルを規則的に配列し、これら複数のセンサコイルか
らなるアレイプローブを3次元形状物(例えば動翼)の
表面に沿って移動させる手法に着目した。複数のセンサ
コイルを同時に移動させて走査する場合、一度に走査可
能な領域が広くなることからその分だけ機械走査量が少
なくなり、振動に伴う機械ノイズの影響を受けにくくな
る。
【0008】ただし、上述したように、渦電流試験法を
利用したき裂検査においてはセンサコイルと3次元形状
物表面との間隔(本明細書ではこの間隔を「リフトオ
フ」と呼んでいる)がセンサ出力に及ぼす影響が大きい
ことから、検査中において如何にこのリフトオフを一定
に保つかが問題となる。すなわち、例えば初段動翼の基
材に達していないコーティング内のき裂といった微小き
裂を再現性よく検出するには、プローブを検査部位に適
正圧力で押し付け、基部から突端部(あるいはその逆)
へ進むに従い曲率が連続的に変化する複雑形状の対象物
の表面と各センサコイルとの間隔を一定に保ちながらア
レイプローブを移動させなければならない。本発明者は
これについて種々の検討を行い、その結果、アレイプロ
ーブの各センサコイルと3次元形状物の表面との間隔を
保つのに好適な構造を知見するに至った。
【0009】本発明はかかる知見に基づくものであり、
請求項1記載の発明は、3次元形状物に生じているき裂
を渦電流試験法により非破壊で検出しあるいはき裂深さ
を推定する3次元形状物検査装置において、3次元形状
物の表面の曲率変化に追従して撓む柔軟性のある基板
と、この基板上に規則的に配列された複数のセンサコイ
ルと、これらセンサコイルを3次元形状物の表面に押し
付け各センサコイルと3次元形状物表面との間の間隔を
一定に保持する押圧手段とを備えたフレキシブルアレイ
プローブを有し、該フレキシブルアレイプローブを3次
元形状物の表面に沿って移動させたときのセンサコイル
の検出信号の変化に基づき3次元形状物に生じているき
裂を検出しあるいはき裂深さを推定することを特徴とす
るものである。
【0010】この3次元形状物検査装置は、複数のセン
サコイルを備えたアレイプローブを有していることから
広い領域を一度に走査することが可能であり、その分だ
け機械走査量が少なくなり振動に伴う機械ノイズの影響
を受けにくい。しかも、柔軟性のある可撓性の基板によ
って各センサコイルを保持するとともに、押圧手段によ
って各センサコイルを3次元形状物の表面に押し付けて
いることから、3次元的に変化する対象物の表面形状に
沿って走査するときのリフトオフのばらつきが抑えら
れ、リフトオフの変化に伴うノイズの発生が抑えられ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、複数のセンサコイ
ルに対する検出信号を高周波数で切り換えるようにした
ものである。この場合、センサコイルを順次動作させる
ことによって各センサコイルの動作タイミングを異なら
せることができ、しかもフレキシブルアレイプローブの
走査速度(移動速度)に比較して十分に速い切換速度で
切り換えることによって走査中あたかも全センサコイル
がアクティブ(通電状態)となっているかのように動作
させることができる。また、検出信号を切り換えること
により、渦電流探傷器の物理チャンネルが1つのみであ
る場合にも対応することが可能となる。
【0012】また、請求項3記載のように、押圧手段
は、空気圧によってセンサコイルを均一な圧力で押し付
けるものであることが好ましい。こうした場合、センサ
コイルが3次元形状物の表面に押し付けられる際の押圧
力の偏りが少ない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に本発明をガスタービン動翼検査装置
に適用した一実施形態を示す。ガスタービン動翼検査装
置は、3次元形状物である動翼2の表面の曲率変化に追
従して撓む柔軟性のある基板3と、この基板3上に規則
的に配列された複数のセンサコイル4と、これらセンサ
コイル4を動翼2の表面に押し付け各センサコイル4と
動翼2の表面との間の間隔を一定に保持する押圧手段5
とを備えたフレキシブルアレイプローブ1を有し、該フ
レキシブルアレイプローブ1を動翼2の表面に沿って移
動させたときのセンサコイル4の検出信号の変化に基づ
き動翼2に生じているき裂を検出しあるいはき裂深さを
推定するものである。
【0015】基板3は柔軟性のある可撓性の材質からな
り、複数のセンサコイル4を保持した状態で撓むことに
よってこれら各センサコイル4と動翼2の表面との間隔
を一定に保つことを可能としている。例えば本実施形態
では、可撓性のあるプリント基板を採用し、このプリン
ト基板にセンサコイル4を埋め込みウレタンでカバーす
るようにしてフレキシブルアレイプローブ1を形成して
いる。
【0016】センサコイル4は交流電流が流された状態
で検査対象物たる動翼2の表面に近接し渦電流を生じさ
せるコイルであり、き裂があるときの磁束変化をコイル
のインピーダンス変化として観測することによりき裂の
検出あるいはき裂深さの推定が可能なものである。本実
施形態で用いられるセンサコイル4は渦電流試験法にお
いて従来用いられている公知のもので構わない。本実施
形態のフレキシブルアレイプローブ1においては、複数
のセンサコイル4(例えば32個のセンサコイル4)が
基板2に規則的に配列されてフレキシブルアレイプロー
ブ1を構成している。規則的な配列の一例としては例え
ばジグザグ状の配列があるが、この他、平行配列あるい
は千鳥状配列などとしてよい。
【0017】センサコイル4を構成するコイルとしては
例えば巻線コイルとフォトリソグラフィによるプリント
コイルとがあり、前者の巻線コイルは巻線を多く巻ける
ため大きな渦電流信号が得られる反面、同じ形状・巻数
のコイルにおいてインピーダンスにばらつきがあり、後
者のフォトリソグラフィによるプリントコイルは、歩留
まりがよい反面、巻数を多くすることができずインダク
タンスが小さいため大きな渦電流信号を得るためには高
周波励磁が必要となり、チルト(傾き)やリフトオフの
変化によるノイズが大きくなってしまうというように一
長一短がある。本実施形態では、このようなフレキシブ
ルアレイプローブ1用のセンサコイル4として高周波励
磁を必要としない巻線コイルを採用している。
【0018】押圧手段5はこれら複数のセンサコイル4
のそれぞれを動翼2側に押し付け各センサコイル4と動
翼2の表面との間の間隔(リフトオフ)を一定に保持す
る手段であり、例えば空気圧などによってセンサコイル
4を均一な圧力で押し付けるものであることが好まし
い。均一圧力で押し付けるようにした場合、押圧力の偏
りが少なくなり、フレキシブルアレイプローブ1のセン
サコイル4を動翼2の表面に沿って移動させやすい。空
気圧を利用した押圧手段5としては、例えばエアパッキ
ンのように袋状物体に閉じこめられた気体の内圧を利用
して各センサコイル4を万遍なく押圧することが可能な
部材を利用することができ、この場合、各センサコイル
4の頭部に宛うという比較的簡単な構成でリフトオフが
変化するのを確実に防止することができる。また、空気
圧を利用するもの以外としては、例えば板ばねなどのよ
うに弾性を利用してセンサコイル4を押圧する部材など
を利用することができる。
【0019】また本実施形態では各センサコイル4に対
する検出信号を高周波数で順次切り換えることによって
各センサコイル4の動作タイミングを異ならせるように
している。この場合の「高周波数」は、フレキシブルア
レイプローブ1の走査速度(移動速度)に比較して十分
に速い切換速度であって、フレキシブルアレイプローブ
1の走査中あたかも全センサコイル4がアクティブ(通
電状態)となっているかのような程度の周波数であり、
全センサコイル4を個別に動作させたときと同様の検出
結果を得られるものである。こうした場合、複数のセン
サコイル4のそれぞれに個別の渦電流探傷器を設ける必
要がなくなるため装置の大型化とコスト高を回避しうる
点で好適である。
【0020】
【実施例】図2〜図20にガスタービン動翼検査装置に
適用した本発明の一実施例を説明する。
【0021】1.アレイプローブの試作 (1)センサコイルについて センサコイル4が複数配置されたアレイプローブの検討
のため、円筒形の試験片用のアレイプローブを試作し
た。このアレイプローブに用いるセンサコイル4として
以下のような仕様の巻線コイルを選んだ。 ・外径:1mm ・内径:0.4mm ・高さ:0.5mm ・巻数:130回 ・巻線の導体径:0.032mm (AWG#48) ・インダクタンス:6μH ・共振周波数:約5MHz ・ケーブルの抵抗:50W ・ケーブルの静電容量:95pF/m ・プローブ面からコイルまでの距離:0.18mm
【0022】(2)励磁検出方式について 続いて、動翼検査用プローブの設計指針を立てる上で、
アレイプローブを試作した。プローブの励磁検出方式と
しては、1つのコイルで励磁および検出の両方を行う絶
対値方式と、1つのコイルで励磁し他のコイルで検出を
行う送受信方式とが多く採用されている。送受信方式は
絶対値方式に比べリフトオフ変化によるノイズに対して
S/N比が高いが、き裂の長さ方向に対して感度異方向
性が存在することが知られている。そこで、丸棒試験片
用のアレイプローブを試作し、絶対値方式および送受信
方式の検出特性を実験的に比較することとした。丸棒試
験片として10mmφ〜11mmφの範囲で径の異なる
幾つかの試験片を用意した。また、アレイプローブは、
図2に示すように試験片の軸方向に7個のセンサコイル
4(図中の丸)からなる列を平行に4段並べた構造とし
た。また、個々のセンサコイル4の動作に対して時間遅
延を持たせる回路としてマルチプレクサ(図示省略)を
設け、このマルチプレクサにより試験片の軸方向への電
子的な走査、ならびに励磁検出方式の切換を可能とし
た。電子的走査を行った場合、機械走査に伴うノイズが
抑制された。また、同一のセンサコイル4により絶対値
方式および送受信方式の検出特性を評価することができ
た。
【0023】ここで、励磁検出方式および電子走査のた
めの制御方法を示す(図2、図3参照)。絶対値方式
(図2参照)においては、2段目および3段目のセンサ
コイル4を絶対値方式で用い、図中の破線の矢印で示す
ように軸方向に動作させるセンサコイル4をジグザグ状
に切り換えるようにした。一方、送受信方式(図3参
照)においては、1段目と2段目、または3段目と4段
目のセンサコイル4を励磁コイル(符号4aで示す)お
よび検出コイル(符号4bで示す)として機能させ、絶
対値方式と同様にジグザグに電子走査を行えるようにし
た。なお、図2中の太い矢印は2段目および3段目のセ
ンサコイル4が励磁と検出を行う様子を表し、図3中の
太い矢印は2段目(3段目)の励磁コイル4aを1段目
(4段目)の検出コイル4bで検出する様子を表してい
る。
【0024】上述のアレイプローブを用いて動作確認を
した。図4に示すように、6つの放電加工(Electric d
ischarged marching:EDM)によるノッチ6(長さ2
mmで深さ0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mmの4つ
のノッチ、および長さ8mmで深さ0.1mm、0.2mmの
2つのノッチの計6つで、いずれもノッチ幅は0.5m
m。図中の数値は長さ(mm)、Lはき裂長さ、Dはき
裂深さを示す。)を有する丸棒試験片(10.4mmφ)を
それぞれ絶対値方式および送受信方式で測定した結果、
Cスキャン(2次元走査)による像(周波数:1.5MH
z、垂直成分)が得られた。このCスキャン像(図示省
略)から、各励磁検出方式においてもそれぞれのEDM
ノッチ6に対する明瞭な指示が得られることを確認する
ことができた。また、両方式を比較すると、送受信方式
の方が鮮明な像が得られ、かつ高いS/N比を有するこ
とが判った。
【0025】以上のことから、センサコイル4をアレイ
化し、適切な励磁検出方式を選択し、さらに、3次元複
雑形状を有する初段動翼2の検査面の曲率変化に順応す
る柔軟なフレキシブルアレイプローブ1を製作すること
により、動翼2のき裂に対する検査精度の向上が図れる
ことが確認できた。
【0026】2.フレキシブルアレイプローブの製作 (1)数値解析に基づくプローブの設計 続いて、ガスタービン動翼検査装置用のフレキシブルア
レイプローブ1を製作するため、コイル配置を数値解析
結果から決定し、また、検査結果の評価時に把握してい
ることが推奨されるフレキシブルアレイプローブ1の検
出感度における異方向性および探傷領域について数値解
析により評価した。
【0027】(i)センサコイルの配置について 送受信方式の励磁コイル4aと検出コイル4b(ともに
外径2mmφ)の間隔(以下「スリット」といい、符号
dで表す)を変化させた場合の信号およびS/N比を調
べた。図5に示すように、送受信型のセンサコイル4を
ノッチ6(長さ8mm、幅0.2mm、深さ0.2mm)の長
さ方向(図中矢示する方向)に走査した場合のスリット
dによる信号の数値解析結果を図6に、そのときのS/
N比(ノッチ6の最大信号とリフトオフ信号の比)を図
7に示す。スリットdの減少に伴い最大信号振幅が大き
くなり、S/N比が向上することが判った。なお、試験
周波数を高くするとS/N比は減少するが実際には問題
にならない程度である。
【0028】(ii)検出感度の異方向性について 送受信型のセンサコイル4はき裂検出において異方向性
があることが知られている。図8に示すようにノッチ6
(長さ8mm)の長さ方向と励磁コイル4aから検出コ
イル4bに向かう方向とが角αを成すときのCスキャン
像を送受信型のセンサコイル4と比較した。このときの
スリットdに対する最大信号振幅を図9〜図11に示
す。Cスキャン像(図示省略)から、絶対値方式の場
合、最大信号振幅はスリット長さ方向に依存しないが、
送受信方式では異方向性が観測された。
【0029】(iii)探傷領域について 図9および図10に示すように、最大信号振幅が飽和す
るスリットdの長さを探傷領域の大きさlcと定義する。
絶対値方式の場合、この探傷領域(図12と図13にお
いて符号DRで示す)の大きさlcはパンケーキコイルの
外径の2〜3倍程度であることが示された。また、隣接
するき裂を個々に識別して検出できるき裂間隔がlc以上
であることが読み取れた。一方、送受信方式の探傷領域
の大きさは、絶対値方式の4mm程度に対して、図10
から2mm程度であることが判った。同形状のコイルを
使用しているにもかかわらず探傷領域の大きさに差異が
生じるのは、図12および図13に示すように、送受信
方式の場合、渦電流による検出コイル4bの電圧は絶対
値方式と異なり、検出コイル4bに近い極一部の渦電流
にのみ寄与するからである。このことはビオ・サバール
則により予測できる。
【0030】(2)プローブの製作 上述したコイル配置とスリットdに対する検出信号に関
する数値解析結果に基づき、フレキシブルアレイプロー
ブ1のセンサコイル4の配置を図14に示すように決定
した。コイル間隔は0.5mmとした。ここで、本実施例
において使用する渦電流探傷器の論理チャンネル(セン
サ数×試験周波数の数)の上限が32チャンネルである
こと、また、動翼2の背部2bおよび腹部2cの探傷
(図16参照)において1回の翼高さ方向(動翼2をロ
ータ12に取り付けた際の径方向高さのことであり、図
1における矢印の方向と一致する)への1次元走査で翼
回り方向に幅30mm以上の探傷データを取得できるよ
うにすることから、32個の外径2mmのセンサコイル
4を用いることにした。動翼の前縁部2aに関しては、
翼回り方向に幅10mm以上の探傷データを取得するた
め、12個の外径2mmのセンサコイル4を用いること
にした。センサコイル4の仕様を以下に示す。
【0031】・外径:2mm ・内径:0.38mm ・高さ:0.5mm ・巻数:104回 ・巻線の導体径:0.056mm(AWG#43) ・インダクタンス:7.9μH ・共振周波数:約5MHz ・ケーブルの抵抗:50Ω ・ケーブルの静電容量:95pF/m ・プローブ面からコイルまでの距離:0.76mm
【0032】また、動翼2の前縁部2a、背部2bおよ
び腹部2cを探傷する際、フレキシブルアレイプローブ
1の走査時に刻々と変わる曲率に対しフレキシブルアレ
イプローブ1のリフトオフを一定に保つため、弾性変形
するフレキシブルアレイプローブ1として、センサコイ
ル4をプリント基板3に接着した後ポリウレタンに埋め
込み、曲率の変化に追従可能なフレキシブルアレイプロ
ーブ1を製作した。前縁部2a用のプローブは、翼高さ
方向の走査時に曲率変化が少ないため、前縁部2aの曲
率に合うようにプリント基板3を成型した。センサコイ
ル4の引き出し線は導体径が0.056mmと非常に細く、
フレキシブルアレイプローブ1の繰り返し変形による断
線が危惧されたため、引き出し線とプローブ端部のケー
ブルを直接接続せずに、センサコイル4の接着部からケ
ーブルまではプリント配線とし、引き出し線を短くし
た。
【0033】また、これらのフレキシブルアレイプロー
ブ1と合わせて、センサコイル4を図15に示すように
絶対値方式および2種類の送受信方式で用いるために、
最大32チャンネルのマルチプレクサも製作した。この
マルチプレクサにより試作したフレキシブルアレイプロ
ーブ1と同様にセンサコイル4が並んでいる方向にジグ
ザグに電子走査が可能となった。ただし、送受信方式の
選択の際、き裂の長さ方向に対して検出感度に異方向性
があるため、き裂の長さ方向、プローブ走査方向および
プローブ配置を考慮する必要がある。
【0034】図17に示す3つのノッチ6と1つの丸孔
7を有する試験片8に対して、製作した背部2bまたは
腹部2c用のフレキシブルアレイプローブ1を1次元走
査して信号を取得した。試験片8の材質はSUS316であ
り、寸法は80mm×86mm×15mmtである。ノッチ6および
丸孔7の寸法は図17に示した通りである。試験周波数
は800kHzのときの信号分布を得た。この結果から浅いノ
ッチ6(深さ0.07mm、幅0.1mm)に関しても明瞭な指示
が得られていることが判った。また、従来のプローブで
は2次元走査しなければ得られない2次元の空間情報を
フレキシブルアレイプローブ1は1次元走査で得られ
た。今回開発したフレキシブルアレイプローブ1を用い
て、前縁部2a、背部2bおよび腹部2cにおいてそれ
ぞれ1回ずつの計3回の一次元走査を行うことによって
得られる空間情報を一般的な単一コイルからなるプロー
ブを用いて得ようとすると76回(フレキシブルアレイ
プローブ1のコイル数12+32+32)の走査が必要
となる。このことからフレキシブルアレイプローブ1の
使用により検査時間の大半を要する機械走査に伴う測定
時間を3/76(≒1/25)に短縮でき、機械ノイズ
を軽減できた。
【0035】3.初段動翼非破壊き裂検出装置の製作 (1)き裂検出装置の構成 上述のフレキシブルアレイプローブ1を用いて初段動翼
2におけるき裂を検出するためのガスタービン動翼検査
装置を製作した。本装置では、ガスタービンが開放さ
れ、図18のように初段動翼2がロータ12に装着され
たままの状態、または特に図示していないが初段動翼2
がロータ12から外された状態で、この初段動翼2の前
縁部2a、背部2bおよび腹部2cの探傷試験を行い、
得られた検査信号をコンピュータにより分析することが
可能である。
【0036】(2)スキャナ フレキシブルアレイプローブ1を動翼2の検査部位で走
査するためのスキャナ9を製作した。このスキャナ9
は、図18に示すように動翼2のエンジェルウイングに
取り付けられており、フレキシブルアレイプローブ1を
検査部位に押し付けるためのプローブホルダ14を装着
する部分(以下「ホルダ装着部」といい、符号11で表
す)をステッピングモータ10により翼高さ方向に上下
動させることができる。ホルダ装着部11の駆動方向お
よび速度はコントローラ(図示省略)により制御され、
移動に伴い図示しないロータリーエンコーダからホルダ
装着部11の位置に応じたパルス信号が出力されるよう
にした。ロータリーエンコーダの空間分解能は0.1mmで
ある。なお、符号13はスキャナホルダを示す。
【0037】(3)プローブホルダ フレキシブルアレイプローブ1を保持するプローブホル
ダ14を製作した(図19、図20参照)。プローブホ
ルダ14は定トルクばねによりフレキシブルアレイプロ
ーブ1を動翼2の検査面に押し付けるようにしたもの
で、2つの回転軸で可動する可動部15を設けた。ま
た、これらの可動部15とフレキシブルアレイプローブ
1との間に緩衝材(図示省略)を挿入することにより、
動翼2の前縁部2aおよび背部2bおよび腹部2cにお
ける検査面の曲率変化もしくは捻れに対してフレキシブ
ルアレイプローブ1の各センサコイル4を検査面と一定
のリフトオフを保ち、探傷試験を行うことができるよう
にした。
【0038】(4)渦電流探傷器 さらに、フレキシブルアレイプローブ1の位置情報に関
するロータリーエンコーダからのパルス信号を受信し、
位置情報に変換するためのデコーダをガスタービン動翼
検査装置に増設した。また、検査信号および位置情報を
同時に双方向のイーサケーブルでコンピュータに高速に
転送することができるようにした。このコンピュータで
は、励磁検出方式や試験周波数などの検査条件の選択と
いった探傷器の制御、また、得られた信号に対して、多
重周波数演算やリフトオフ変化に起因するノイズの影響
を軽減するための各種フィルタによる信号処理を施すこ
とができ、検査信号のストリップチャートや2次元分布
に対する等高線図を作成することを可能とした。なお、
検出信号の感度を調整することによりリフトオフの若干
のばらつきを吸収することが可能である。
【0039】上述したように、本実施例においては、検
査時間の短縮のためにセンサコイル4のアレイ化を図
り、ノイズ軽減のために3次元複雑形状を有する初段動
翼2の検査面の曲率変化に順応する柔軟なフレキシブル
アレイプローブ1を製作した。また、本装置を用いるこ
とにより初段動翼をロータ12から取り外すことなくタ
ービンケーシングを外すだけで検査することができた。
また、従来のECTプローブを用いた検査に比べて検査
時間を約1/25に短縮することができることが確認さ
れた。
【0040】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態および実施例では本発
明を3次元形状物であるガスタービン動翼のき裂を検査
するための装置に適用した一例を示したが、ガスタービ
ン動翼以外の3次元形状物であってガスタービン動翼と
同様に表面あるいはあるいは内在するき裂が発生するこ
とのある対象物に対してもこの発明を適用することが可
能であることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の3次元形状物検査装置によると、複数のセンサ
コイルを備えたアレイプローブを有していることから広
い領域を一度に走査することが可能であり、その分だけ
機械走査量を少なくすることにより検査時間の大半を占
めるプローブ走査時間を短くできる。しかも、柔軟性の
ある可撓性の基板によって各センサコイルを保持すると
ともに押圧手段によって各センサコイルを3次元形状物
の表面に押し付けていることから、3次元的に変化する
対象物の表面に沿って走査するときのリフトオフのばら
つきが抑えられ、リフトオフの変化に伴うノイズの発生
が抑えられる。したがって、ガスタービン動翼等のき裂
の測定・検査に使用した場合には、高精度な検出あるい
は深さ推定が可能となり的確な評価が可能となることか
ら、例えばガスタービン動翼とくに初段動翼の継続使用
または再処理時期を的確に判断できるようになり、この
ようなガスタービン動翼をはじめとする3次元形状物の
保守のコストダウン及びより信頼性の高い健全性確保が
可能となる。
【0042】また請求項2記載の3次元形状物検査装置
によれば、複数のセンサコイルのそれぞれに個別の渦電
流探傷器を設ける必要がなくなるため装置の大型化とコ
スト高を回避することができる。
【0043】さらに請求項3記載の3次元形状物検査装
置によると、センサコイルを3次元形状物の表面に押し
付ける際の押圧力の偏りを少なくし、フレキシブルアレ
イプローブを3次元形状物の表面に沿って移動させやす
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すガスタービン動翼お
よびフレキシブルアレイプローブの部分斜視図である。
【図2】絶対値方式のアレイプローブの励磁・検出方式
を示す図である。
【図3】送受信方式のアレイプローブの励磁・検出方式
を示す図である。
【図4】EDMノッチの配置例を示す図である。
【図5】ノッチの検出信号評価のための数値解析モデル
を示す図である。
【図6】Bスキャン(1次元走査)により得られたノッ
チに対する信号を示すグラフである。
【図7】ノッチに対する信号とリフトオフ信号によるS
/N比を示すグラフである。
【図8】傾いたノッチの検出信号評価のための数値解析
モデルを示す図である。
【図9】絶対値方式の場合における最大信号振幅の異方
向性を示すグラフである。
【図10】送受信方式の場合における最大信号振幅の異
方向性を示すグラフである。
【図11】絶対値方式と送受信方式の比較結果を両者の
比で示すグラフである。
【図12】絶対値方式における探傷領域の一例を示す図
である。
【図13】送受信方式における探傷領域の一例を示す図
である。
【図14】フレキシブルアレイプローブにおけるセンサ
コイルの配置例を示す図である。
【図15】各方式による検出形態の例を示す概略図であ
り、(a)は絶対値方式、(b)は送受信方式、(c)
は(b)とは異なる送受信方式を示す。
【図16】動翼の前縁部、背部および腹部を示す図であ
る。
【図17】試験片におけるノッチと丸孔の配置例と走査
方向を示す図である。
【図18】初段動翼に取り付けられたスキャナを示す斜
視図である。
【図19】前縁部用のプローブホルダを示す図である。
【図20】腹部および背部用のプローブホルダを示す図
である。
【符号の説明】
1 フレキシブルアレイプローブ 2 動翼(3次元形状物) 3 基板 4 センサコイル 5 押圧手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2G053 AA11 AB21 BA11 BA24 BB11 BC02 BC14 CA03 CA17 DA01 DB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元形状物に生じているき裂を渦電流
    試験法により非破壊で検出しあるいはき裂深さを推定す
    る3次元形状物検査装置において、前記3次元形状物の
    表面の曲率変化に追従して撓む柔軟性のある基板と、こ
    の基板上に規則的に配列された複数のセンサコイルと、
    これらセンサコイルを前記3次元形状物の表面に押し付
    け各センサコイルと3次元形状物表面との間の間隔を一
    定に保持する押圧手段とを備えたフレキシブルアレイプ
    ローブを有し、該フレキシブルアレイプローブを前記3
    次元形状物の表面に沿って移動させたときの前記センサ
    コイルの検出信号の変化に基づき前記3次元形状物に生
    じているき裂を検出しあるいはき裂深さを推定すること
    を特徴とする3次元形状物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のセンサコイルに対する検出信
    号を高周波数で切り換えることを特徴とする請求項1記
    載の3次元形状物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は、空気圧によって前記セ
    ンサコイルを均一な圧力で押し付けるものであることを
    特徴とすることを特徴とする請求項1または2記載の3
    次元形状物検査装置。
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