JP2003344341A - ガス検出器 - Google Patents

ガス検出器

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JP2003344341A JP2002160138A JP2002160138A JP2003344341A JP 2003344341 A JP2003344341 A JP 2003344341A JP 2002160138 A JP2002160138 A JP 2002160138A JP 2002160138 A JP2002160138 A JP 2002160138A JP 2003344341 A JP2003344341 A JP 2003344341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン基板に形成され高温度で使用される
ガスセンサの電極を、気密性を確保しながら外部に引き
出す。 【解決手段】 シリコン基板2とガラス基板1との間の
空間にガス流路を形成しガスセンサを設けるために、シ
リコン基板2上面をエッチングして絶縁層5を形成し、
電極パターニングによって電極4を設ける。電極パター
ンの縁の絶縁層5に生じる段差が接合面6にかからない
ように、ガラス基板1側にくぼみ9を形成し、電極4に
対応する位置に貫通穴8をあけ電極3を設ける。接合面
7、6を基準にして、シリコン基板2上の電極表面の高
さと、ガラス基板1上の電極表面の高さの和が正になる
よう加工して、シリコン基板2とガラス基板1を陽極接
合し、ガスセンサの電極4を、気密性を確保しながら外
部に引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はシリコン基板と棚珪
酸ガラス基板を陽極接合し、その接合界面に空間を設け
てセンサを形成する場合の外部へ電極を取り出すための
引き出し電極に係り、特に、この引き出し電極を利用し
た半導体ガスセンサ、熱式ガスセンサ、熱伝導度センサ
(TCD)などのガス検出器に関する。 【0002】 【従来の技術】ガスセンサは、気体(多くは空気)中に
含まれる特定のガスに感応して、その濃度に応じた電気
信号を発するもので、ガス分子が固体表面へ吸着し、あ
るいはさらに反応する特性を利用したものである。図3
に、従来から多く用いられているガスセンサの各種を示
す。 (a)半導体ガスセンサは、センサ材料にn型の酸化物
半導体SnOが用いられ、リード線18、18aがセ
ラミック絶縁チューブ20、20aを通してヒータコイ
ル19に接続され、電流を流すことによってSnO
200〜400℃の加熱状態に保たれる。LPGや都市
ガスなどの可燃性ガスは還元性を持っており、このガス
の存在により半導体表面において吸着酸素による酸化反
応が起き、このとき電子が半導体に流れ込み、SnO
の導電率が増加する。そのSnO の電気抵抗の変化を
電極17、17aから検出することができる。このタイ
プは、ガス検知器やガス漏れ警報器として使用されてい
る。 (b)熱線半導体ガスセンサは、センサに酸化物半導体
24が用いられ、内部に白金線23が埋設され、電極2
2、22aから所定の電流が流され、200〜450℃
に加熱された状態で使用される。酸化物半導体24の表
面にガスが吸着するとガスの種類によって、電子が増加
し熱伝導度が上がり、そのため白金線23の温度が下が
るので、全体の抵抗値からガスを検出することができ
る。特に、可燃性ガスのガス濃度計や警報器のセンサに
使用されている。 (c)接触燃焼式ガスセンサは、センサに触媒付アルミ
ナ27を白金線26のコイルの周りに焼結させたものが
用いられ、電極25、25aから白金線26に電流が流
され、触媒付アルミナ27が200〜400℃の加熱状
態に保たれる。センサ表面で可燃性ガスが酸化して発生
する熱の変化を白金線26の抵抗増加としてとらえ、可
燃性ガスの検出が行われる。特に、可燃性ガスのガス濃
度計や警報器のセンサに使用されている。 (d)熱伝導度センサ(TCD)は、センサにコイル状
の細いタングステン−レニウム製のフィラメント30が
用いられ、ヘリウムなどのキャリアガスが流され、あら
かじめ、電極29、29aから直流電流が流され加熱さ
れた状態で、カラム28で分離された試料ガス成分がキ
ャリアガスによって運ばれ、ガス導入空間に導入され
る。そのガスの熱伝導度が変化するためフィラメント3
0の温度が変化し、その電気抵抗の変化を電極29、2
9aから電圧変化として検出する。ガスクロマトグラフ
の検出器として、特に無機分析用に用いられている。 (e)振動子ガスセンサは、センサに水晶振動子などが
用いられ、振動子31の両面に金電極32とその上にガ
ス感応膜33が形成されており、ガス感応膜33に特定
のガスが吸着すると質量が変化するため、振動子31の
共振周波数が下がってくる。この周波数変化は吸着ガス
の質量に比例するので、電極34、34aを介して、発
振回路35の出力からガス濃度を検出することができ
る。特にガス感応膜に有機材料が用いられ、臭気ガスを
検出することができる。 【0003】図4に、LPガス、都市ガス、水素、一酸
化炭素、アルコールなどの可燃性ガスの検出に用いられ
ている半導体ガスセンサの構造を示す。(a)は断面構
造、(b)は斜視内部透視図を示す。シリコン基板2の
上面がエッチングされ、くぼんだ面にSiOなどによ
る絶縁物12の層が形成され、その上部にセンサとなる
領域および両側に、例えば、Ti/Pt、Ti/Pt/
Auなどの金属膜がパターニングされて積層され、くし
形電極15a、16aおよび電極15、16が形成され
る。そして、上部からSnOZnOなどのn型の酸化
物半導体SnO21の焼結体が形成され、検出対象の
ガスに対する感度と選択性をよくするために白金やパラ
ジウムなどの触媒が添加される。そして、上部にガス流
路の空間を有し、電極15、16に対応した位置に貫通
穴を有したガラス基板(図示せず)が上部から接合され
て、ハンダなどによって電極15、16と上下接続部3
6、36aで接続され、外部に信号が取り出される。そ
して、シリコン基板2の裏面にヒータ13がアルミナ保
護膜14を介して接合され、動作時、ヒータ電極13a
から電流が流され、上部に設けられた酸化物半導体Sn
21が200〜400℃に加熱される。通常、酸化
物半導体は、表面に酸素が負イオン吸着しており、還元
性のガス(可燃性ガス)が表面に触れると、吸着酸素に
よる酸化反応が起き、電子が半導体に流れ込み導電率が
増加する。この電気抵抗の変化によってガスを検出する
ことができる。 【0004】図5に、シリコン基板上の電極、またはガ
ラス基板上の電極を、気密性を確保しながら外部に引き
出す一般的な方法を示す。 (a)シリコン基板2にエッチングなどでくぼみが作ら
れ、その上に絶縁層12を介して、ガスセンサの端子に
パターニング接続された電極37が形成される。そし
て、ガラス基板1側の電極37に相対する位置に貫通穴
が形成され、シリコン基板2とガラス基板1が接合面4
5で接合される。そして、貫通穴にハンダ38を溶かし
て電極37が外部に引き出される。この場合は貫通穴が
溶かし込んだハンダにより密封されるため気密性が確保
できる。 (b)シリコン基板2にホウ素などを拡散あるいはイオ
ン注入することにより電極40を形成する。ガラス基板
1に電極40に相対する位置に電極40に完全に収まる
大きさの貫通穴を設け、シリコン基板2と陽極接合す
る。ガラス基板2側から金属膜を蒸着することにより、
電極39を形成し、電極40が外部に引き出される。こ
の場合はホウ素を拡散したシリコンから成る電極40自
体が陽極接合によりガラスと接合されるので気密性が確
保できる。 (c)シリコン基板2の絶縁層12表面に金属配線の電
極41が形成され、ガラス基板1との接合面45に設け
た空間46において、電極41が外側まで延長され、シ
リコン基板2の外部上面に外部電極43が形成され、電
極41が外部電極43に引き出される。内外の境界部4
4にポリイミド膜をパターニングして形成したポリイミ
ド封止栓42が設けられる。そして、シリコン基板2と
ガラス基板1が陽極接合されることにより、内部が気密
封止される。この場合は柔軟性があるポリイミド膜によ
りシリコン基板2表面の電極41の縁の段差が埋められ
るため気蜜性が確保できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来のガス検出器は以
上のように構成されているが、図5に示す(a)の方法
では、ガラス基板1に貫通穴を形成し、ハンダ38で電
極37を外部に取り出しているが、使用温度が300℃
を超えるガスセンサの用途では、ハンダ38が溶けるた
め使用できないという問題がある。また、(b)の方法
では、金属に比べて抵抗率が格段に大きいシリコン基板
2の拡散層を介するので、センサとして半導体ガスセン
サなどを用い、金属抵抗体の微小な抵抗値変化から気体
の質量流量や熱伝導率の変化を測定するには、拡散層の
抵抗が測定誤差やノイズ源になるという問題がある。ま
た、(c)の方法では、電極41あるいは電極41を引
き出すための配線の縁が、陽極接合する領域に重なる
と、電極41あるいは配線周辺の段差により、断面積が
小さく奥行きが大きいデッドスペースが生じ、その空間
のガス交換がされにくい形状になり、また、リークが生
じるという問題がある。また、ポリイミド封止栓42に
よるシールは、高温での使用時にポリイミド封止栓42
からアウトガスが生じる恐れがあり、半導体ガスセンサ
や熱伝導度センサ(TCD)のような微量ガスの検出器
ではそのアウトガスがノイズとなるという問題がある。 【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、シリコン基板と硼珪酸ガラス基板を接
合してガス流路空間にガスセンサを設け、シリコン基板
又はガラス基板上に形成されたガスセンサの電極を、気
密性を確保しながら外部に引き出すことができるガス検
出器を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のガス検出器は、二つの基板を陽極接合し
て、両基板の間にガス流路の空間を形成し、その空間に
ガスセンサが設けられガスセンサの電極を外部に引き出
しその信号によりガスを検出するガス検出器であって、
第一の基板上にガスセンサからの電極と、この電極に相
対して第二に基板上に設けられ中心部に貫通する穴を有
する形状の電極とを設け、第一の基板上の陽極接合面を
基準として外側に突出する方向を正とした電極表面の高
さと、第二の基板上の陽極接合面を基準として外側に突
出する方向を正とした電極表面の高さとの和が正である
ような前記両基板を陽極接合することで、第一の基板上
の前記電極を第二の基板の前記電極の貫通穴を通して外
側に取り出すことができるようにしたものである。 【0008】本発明のガス検出器は上記のように構成さ
れており、シリコン基板上にガスセンサに導通するパタ
ーニングされた電極を設け、硼珪酸からなるガラス基板
上に相対した位置にシリコン基板上の電極の範囲に完全
に収まるような形状をした電極を設け、その電極の中央
にガラス基板を貫通する穴を設ける。そして、ガラス基
板上の、シリコン基板上の電極周縁部に相対する箇所を
彫り込み、くぼみを形成する。そして、シリコン基板上
の陽極接合面を基準として外側に突出する方向を正にと
った電極表面の高さと、ガラス基板上の陽極接合面を基
準として外側に突出する方向を正にとった電極表面の高
さの和が正であるように、両方の電極を形成する。そし
て、シリコン基板とガラス基板とを、圧接し300〜4
00℃に加熱して500V〜1kVの電圧を印加し、両
基板を接合する陽極接合法を用い、両基板の間にガス流
路の空間を形成する。また、本発明のガス検出器は、上
記のシリコン基板側とガラス基板側を反対にした構成で
も同様に形成することができる。また、本発明のガス検
出器は、大気中で陽極接合する場合は、両方の電極表面
をAuで被覆することで、酸化することなく気密に接合
することができる。 【0009】上記の製作工程で、シリコン基板とガラス
基板を陽極接合すると、シリコン基板上の陽極接合面を
基準として外側に突出する方向を正にとった電極表面の
高さと、ガラス基板上の陽極接合面を基準として外側に
突出する方向を正にとった電極表面の高さの和が正であ
るため、陽極接合により互いの電極を押しつけ合うよう
な応力が発生し、電極が確実に接触すると同時にシール
性が確保される。また、シリコン基板およびガラス基板
の電極表面をAuで被覆した場合は、電極表面のAu同
士が固層接合するため、電極接合と電極部のシール性が
向上する。このようにして形成した電極は、陽極接合温
度までシール性と確実なコンタクトを確保することがで
きる。また、シリコン基板上あるいはガラス基板上の電
極パターンの縁に生じる段差が電極接合面にかからない
ようなくぼみ構造にすることにより、ガス交換がされに
くいデッドスペースを無くし、リークなどのパスを無く
することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のガス検出器の一実施例
を、図1、図2を参照しながら説明する。図1は本発明
のガス検出器の断面構造を示す図である。図2は陽極接
合前のガラス基板1およびシリコン基板2の断面構造を
示す。本発明のガス検出器は、シリコン基板2とガラス
基板1との間のガス流路11に設けられたガスセンサ1
0と、接合面7のエッチングされた表面に絶縁層12お
よび絶縁層5を介してパターニングされ電極15、16
および電極4を形成したシリコン基板2と、ガス流路1
1を形成し電極4に対応した位置に貫通穴8および電極
3とその周りの接合面6にくぼみ9を形成したガラス基
板1と、シリコン基板2の裏面に設けられアルミナ保護
膜14を介してガスセンサ10を加熱するヒータ13と
から構成される。 【0011】本ガス検出器は、シリコン基板2と硼珪酸
からなるガラス基板1を、図2に示すような形状にし
て、陽極接合法によって接合するもので、シリコン基板
2とガラス基板1の間にガス流路11を形成し、その空
間に設けられたガスセンサ10などの電極15を、シリ
コン基板2上にエッチングされ絶縁層12、5上にパタ
ーニングされた電極4で、気密性を確保しながらガラス
基板1側に設けられた電極3から外部に引き出すことが
できる構造とする。そのため、小型になり、設置性、使
用性、耐久性に優れ、特に高温度で連続的に使用するこ
とができ、気密性の高い機能を備えた特徴を有する。 【0012】ガスセンサ10は、図3で説明した、半導
体ガスセンサ、熱線半導体ガスセンサ、接触燃焼式ガス
センサ、熱伝導度センサ(TCD)、振動子ガスセンサ
などが用いられる。そして、個別にガスセンサ10の部
分が製作され、電極15、16のパターニングされたシ
リコン基板2上に取り付けられる方法と、シリコン基板
2上に電極15、16、4と直接、半導体のガスセンサ
10を形成する方法がある。半導体ガスセンサ、熱線半
導体ガスセンサ、接触燃焼式ガスセンサなどは、いずれ
の方法でも用いられるが、熱伝導度センサ(TCD)、
振動子ガスセンサなどは、前者の方法が用いられる。上
記の振動子ガスセンサ以外のセンサは、ガスの吸着や反
応をよくするために、図3に示すヒータコイル19、白
金線23、26などによって、通常、200〜450℃
に加熱された状態で用いられる。また、熱伝導度センサ
(TCD)は、センサにコイル状の細いタングステン−
レニウム製のフィラメント30が用いられ、ヘリウムな
どのキャリアガス中で直流電流が流され加熱された状態
で一定の温度に保たれた恒温槽で使用される。 【0013】シリコン基板2は、シリコン単結晶からカ
ットされたウェハ基板を用いる。そして、リソグラフィ
技術でセンサの各素子を製作するバルク状の土台とす
る。図2に示すように、シリコン基板2の電極4が形成
される範囲を1μm程度エッチングし、接合面7よりく
ぼんだ状態にして、そこに絶縁層5を形成した後、例え
ば、Cr/Au、W/Au、Ni/Au、Ti/Pt/
Au、などの金属膜を積層して電極4を形成する。この
ときのシリコン基板2上の接合面7を基準として外側に
突出する方向を正にとった電極4の表面の高さをBとす
る。同様に、図1に示すように、ガスセンサ10がシリ
コン基板2のエッチングされた面に絶縁層12を形成
し、その上にガスセンサ10の電極15、16がパター
ニングされ、電極4と導通がとられる。その上部に直接
ガスセンサ10を形成し、または、別途製作されたガス
センサ10が接続される。ガラス基板1は、シリコン基
板2と陽極接合の容易なガラス、例えば、硼珪酸ガラス
が用いられる。ガラス基板1側にガス流路11を設け、
シリコン基板2の電極4に相対する位置に貫通穴8を設
け、その上に、例えば、Cr/Au、W/Au、Ni/
Au、Ti/Pt/Au、などの金属膜を積層して電極
3を、図2に示すような形状に設ける。このときのガラ
ス基板1上の接合面6を基準として外側に突出する方向
を正にとった電極3の表面の高さをAとする。そして、
電極3の周りの接合面6にくぼみ9を形成する。くぼみ
9は、シリコン基板2の絶縁層5の縁の凸状部に対応す
る位置に、ガス交換が十分短時間で行われるような断面
積で、ガラス基板1の接合面6の電極4の周りに形成さ
れる。上記の電極4および電極3の金属膜の厚さは、上
記のAとBの和が陽極接合に支障がない範囲、例えば+
0.1μmから+0.5μmの範囲になるように設計す
る。また、電極4および電極3の表面をAuで被覆して
精度を出してもよい。 【0014】ヒータ13は、図3に示すヒータコイル1
9、白金線23、白金線26等によって、酸化物半導体
SnO21、酸化物半導体24、触媒付アルミナ27
などを加熱するもので、センサを加熱することで、ガス
の吸着や反応をよくし、通常、200〜450℃に加熱
された状態で用いられる。図1に示すヒータ13は、ア
ルミナ保護膜14を介してシリコン基板2に形成され、
ガスセンサ10を加熱する傍熱型のものであるが、図3
(b)、(c)に示すものは、酸化物半導体24、触媒
付アルミナ27などの中にヒータ用の白金線23、26
が埋設されており、同時に白金線23、26の抵抗変化
を測定することでガスを検出する。 【0015】そして、ガスセンサ10が設けられ電極4
が形成されたシリコン基板2と、電極3が形成されたガ
ラス基板1を、相互の電極3、4の位置を合わせて、陽
極接合を行う。陽極接合は、大気中または真空中でシリ
コン基板2とガラス基板1の高精度のアライメントをし
て、シリコン基板2にガラス基板1を圧接し、300〜
400℃に加熱して、500V〜1kVの電圧を印加す
ると、シリコンとガラスに大きな静電引力が発生し、界
面で化学結合が行われる。この方法を用いると、小型
で、気密性、耐熱性のあるガス検出器を製作することが
できる。そして、シリコン基板2とガラス基板1の間に
ガス流路11の空間が形成されると同時に、ガスセンサ
10の電極15に導通した電極4と電極3が接続され、
内外が気密状態になり、外部に信号を取り出すことがで
きる構造になる。また、配線抵抗をより小さくする必要
があれば、陽極接合後にガラス基板側から、例えば、A
uなどをさらに積層するとよい。また、シリコン基板2
上の電極4の表面にAuなどによってリング上の突起を
形成し、陽極接合時にそこがつぶれることにより、より
確実なシールを得ることもできる。 【0016】上記の実施例では、シリコン基板2上にガ
スセンサ10を形成し、その電極15、16を電極4か
らガラス基板1の電極3によって外部に取り出している
が、シリコン基板2とガラス基板1とを入れ替えた構成
でも同様に適用することができる。また、シリコン基板
2およびガラス基板1が、それぞれ一体もので説明した
が、少なくとも表面がシリコンからなる基板と、少なく
とも表面が硼珪酸ガラスからなる基板を用いても、同様
に適用することができる。また、化学的な特性の類似し
たガスの区別は、一般に困難であるが、選択性の異なる
複数のセンサを用いれば、これを行うことができる。ま
た、ガスクロマトグラフのような装置では、カラムによ
って試料成分を分離し、熱伝導度ガスセンサ(TCD)
を用いれば、クロマトグラムから試料成分を分析するこ
とができる。 【0017】 【発明の効果】本発明のガス検出器は上記のように構成
されており、陽極接合面を基準にして、シリコン基板上
の電極表面の高さと、ガラス基板上の電極表面の高さの
和が正であるため、陽極接合によりシリコン基板および
ガラス基板に互いの電極を押しつけ合うような応力が発
生し、電極が確実に接触すると同時にシール性を確保す
ることができる。また、電極表面をAuで被覆した場合
は、電極表面のAu同士が固層接合するため、電極接合
と電極部のシール性を向上させることができる。また、
基板上の電極パターンの縁に生じる段差が電極接合面に
かからないようなくぼみ構造にすることにより、ガス交
換がされにくいデッドスペースがすくなくなり、リーク
を発生するようなことをなくすることができる。そし
て、このようにして陽極接合して形成された引き出し電
極は、高温度で使用される半導体センサなどに用いるこ
とができ、シール性と確実なコンタクトを確保して、小
型で設置性、使用性、耐久性に優れ、安価に製作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のガス検出器の一実施例を示す図であ
る。 【図2】 本発明のガス検出器の陽極接合前のガラス基
板とシリコン基板の断面構造を示す図である。 【図3】 各種ガスセンサを説明するための図である。 【図4】 シリコン基板上に形成された半導体ガスセン
サの構造を示す図である。 【図5】 従来のガス検出器のシリコン基板上の電極を
外部に導出する方法を示す図である。 【符号の説明】 1…ガラス基板 2…シリコン基板 3、4、15、16…電極 5…絶縁層 6、7…接合面 8…貫通穴 9…くぼみ 10…ガスセンサ 11…ガス流路 12…絶縁層 13…ヒータ 13a…ヒータ電極 14…アルミナ保護層 15a、16a…くし形電極 17、17a、22、22a、25、25a、29、2
9a…電極 18、18a…リード線 19…ヒータコイル 20、20a…セラミック絶縁チューブ 21…SnO 23、26…白金線 24…酸化物半導体 27…触媒付アルミナ 28…カラム 30…フィラメント 31…振動子 32…金電極 33…ガス感応膜 34、34a…電極 35…発振回路 36、36a…上下接続部 37、39、40、41…電極 38…ハンダ 42…ポリイミド封止栓 43…外部電極 44…境界部 45…接合面 46…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G040 AA02 AB09 BA23 DA02 EA02 EB02 2G046 AA01 BA01 BA09 BB02 BE03 BG01 EB01 FB02 FE39 2G060 AA01 AE19 AF07 AG06 AG08 AG10 BA03 BA05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】二つの基板を陽極接合して、両基板の間に
    ガス流路の空間を形成し、その空間にガスセンサが設け
    られガスセンサの電極を外部に引き出しその信号により
    ガスを検出するガス検出器であって、第一の基板上にガ
    スセンサからの電極と、この電極に相対して第二に基板
    上に設けられ中心部に貫通する穴を有する形状の電極と
    を設け、第一の基板上の陽極接合面を基準として外側に
    突出する方向を正とした電極表面の高さと、第二の基板
    上の陽極接合面を基準として外側に突出する方向を正と
    した電極表面の高さとの和が正であるような前記両基板
    を陽極接合することで、第一の基板上の前記電極を第二
    の基板の前記電極の貫通穴を通して外側に取り出すこと
    ができるようにしたことを特徴とするガス検出器。
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