JP2003344094A - 歩数を測定する測定装置、および歩行速度または歩行距離を測定する測定装置 - Google Patents

歩数を測定する測定装置、および歩行速度または歩行距離を測定する測定装置

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JP2003344094A
JP2003344094A JP2002147230A JP2002147230A JP2003344094A JP 2003344094 A JP2003344094 A JP 2003344094A JP 2002147230 A JP2002147230 A JP 2002147230A JP 2002147230 A JP2002147230 A JP 2002147230A JP 2003344094 A JP2003344094 A JP 2003344094A
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measuring
walking
magnetic
measuring device
human body
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Application number
JP2002147230A
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English (en)
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Kazuhiro Saito
和広 斎藤
Hikofumi Niwa
彦文 丹羽
Shinichi Yamanaka
真一 山中
Setsuo Sasaki
節男 佐々木
Katsuyuki Hayakawa
嘉津行 早川
Tsuyoshi Yokota
強 横田
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Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者の歩き方または走り方にかかわらず、正
確な歩数を測定できる測定装置、および正確な歩行速度
または歩行距離を測定できる測定装置を提供する。 【解決手段】歩行時の人体の相対的に交差する部位にお
ける交差回数あるいは交差速度等を検出するための少な
くとも1つ以上の磁界発生手段と該磁界発生手段から発
せられた磁界を検知する少なくとも1つ以上の磁気検知
手段と、前記検出した交差回数、交差速度等から歩数、
歩行速度、歩行距離等を演算するための演算手段と、を
有する利用者の歩行時における歩数等を測定する測定装
置であって、前記磁気検知手段の近傍に、前記磁界発生
手段からの磁束を導く磁性体部材を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は利用者の歩数を測定
する歩数測定装置、または歩行での移動距離または歩行
速度を測定する歩行距離及び速度測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、歩数測定装置は、万歩計(登録商
標)のように歩行時における身体の上下動を検知するセ
ンサにより歩数を計測する方式が使用されており、歩行
距離測定装置は、前記装置によって計測された歩数とあ
らかじめ入力された1歩あたりの歩幅距離の積により歩
行距離を算出・表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、歩数
測定装置は身体の上下動を検知するため、歩き方によっ
て実際の歩数に対して誤差が生じ易いという問題があっ
た。また、歩行距離及び速度測定装置は、あらかじめ入
力された歩幅は画一の数値を使用しているため、実際の
歩行での一歩一歩の歩幅の変化に対応できず、前記歩数
と前記歩幅を積算して求めた歩行距離は実際の歩行距離
と大きく異なっていた。
【0004】そのため、利用者の歩行に即した、正確な
歩数または歩行距離を得ることのできる装置として、歩
行時に人体の相対的に交差する部位、例えば1対の履き
物の内外や足首等の脚の部位や両腕等に磁界発生手段及
び磁気検知手段を設け、それらが交差する際の磁束密度
の変化を前記磁気検知手段が検知することで歩数を計測
する歩数測定装置や、前記歩数測定装置と同様に磁束密
度の変化から前記人体の相対的に交差する部位の交差速
度を求め、前記交差速度と前記人体の相対的に交差する
部位の交差時間間隔から歩行距離を演算できる歩行距離
測定装置が、本出願人によって提案されている。そし
て、これらの歩数測定装置や歩行距離測定装置を利用す
ることにより、一般的な歩行動作に関して非常に精度良
く歩数や歩行距離を測定することが可能である。
【0005】しかしながら、このような装置において
は、上記したように一般的な歩行動作に関して非常に精
度良く歩数や歩行距離を測定することが可能であるが、
例えば磁界発生手段及び磁気検知手段を靴に装着した場
合、左右の足が交差する際の足の間隔が一般的な歩行に
おける間隔よりもある程度広かったり、上げた足の高さ
が高かったりすると、磁界発生手段が発する磁界を磁気
検知手段が検知することが困難になり、結果として実際
の歩数や歩行距離及び速度に対して誤差が生じることが
あった。
【0006】そこで、本発明は、上記課題を解決し、利
用者の歩き方または走り方にかかわらず、正確な歩数を
測定できる測定装置、および正確な歩行速度または歩行
距離を測定できる測定装置を提供することを目的とする
ものである。なお、本発明におけるこれらの「歩行」の
中には、当然のことながら「走行」する場合も含んでい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、つぎの(1)〜(16)のように構成した
歩数を測定する測定装置、および歩行速度または歩行距
離を測定する測定装置を提供するものである。 (1)歩行時の人体の相対的に交差する部位における交
差回数を検出するための少なくとも1つ以上の磁界発生
手段と該磁界発生手段から発せられた磁界を検知する少
なくとも1つ以上の磁気検知手段と、前記検出した交差
回数から歩数を演算するための演算手段と、を有する利
用者の歩行時における歩数を測定する測定装置であっ
て、前記磁気検知手段の近傍に、前記磁界発生手段から
の磁束を導く磁性体部材を配置したことを特徴とする歩
数を測定する測定装置。 (2)前記磁性体部材は、パーマロイ、またはアモルフ
ァス磁性体、またはフェライト、等の高透磁率材から形
成されていることを特徴とする上記(1)に記載の歩数
を測定する測定装置。 (3)前記歩行時の人体の相対的に交差する部位におけ
る時間間隔を計測する計測手段を有することを特徴とす
る上記(1)または上記(2)に記載の歩数を測定する
測定装置。 (4)前記人体の相対的に交差する部位における交差回
数を検出する手段は、前記人体の左右の脚の交差回数を
求める手段であることを特徴とする上記(1)〜(3)
のいずれかに記載の歩数を測定する測定装置。 (5)前記人体の左右の脚の交差回数を求める手段が、
1対の履物の内外若しくは足首等の脚の部位に装着され
ていることを特徴とする上記(4)に記載の歩数を測定
する測定装置。 (6)前記人体の相対的に交差する部位における交差回
数を検出する手段は、前記人体の左右の腕の少なくとも
一方の腕と腰などの交差回数を求める手段であることを
特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の歩数
を測定する測定装置。 (7)前記演算された歩数を記憶する装置を有すること
を特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の歩
数を測定する測定装置。 (8)前記演算された歩数を表示するために、一体若し
くは分離された表示手段を有することを特徴とする上記
(1)〜(7)のいずれかに記載の歩数を測定する測定
装置。 (9)歩行時の人体の相対的に交差する部位における交
差する速度を検出するための少なくとも1つ以上の磁界
発生手段と該磁界発生手段から発せられた磁界を検知す
る少なくとも1つ以上の磁気検知手段と、前記人体の相
対的に交差する部位における交差時間間隔を計測する手
段と、前記これらの交差する速度および交差時間間隔を
計測する手段による計測結果に基づいて歩行速度または
歩行距離を演算する演算手段と、を有する利用者の歩行
時における歩行速度または歩行距離を測定する測定装置
であって、前記磁気検知手段の近傍に、前記磁界発生手
段からの磁束を導く磁性体部材を配置したことを特徴と
する歩行速度または歩行距離を測定する測定装置。 (10)前記磁性体部材は、パーマロイ、またはアモル
ファス磁性体、またはフェライト、等の高透磁率材から
形成されていることを特徴とする上記(9)に記載の歩
行速度または歩行距離を測定する測定装置。 (11)前記人体の相対的に交差する部位における交差
回数を検出する手段は、前記人体の左右の脚の交差回数
を求める手段であることを特徴とする上記(9)または
上記(10)に記載の歩行速度または歩行距離を測定す
る測定装置。 (12)前記人体の左右の脚の交差回数を求める手段
が、1対の履物の内外若しくは足首等の脚の部位に装着
されていることを特徴とする上記(11)に記載の歩行
速度または歩行距離を測定する測定装置。 (13)前記人体の相対的に交差する部位における交差
回数を検出する手段は、前記人体の左右の腕の少なくと
も一方の腕と腰などの交差回数を求める手段であること
を特徴とする上記(9)または上記(10)に記載の歩
行速度または歩行距離を測定する測定装置。 (14)前記歩行距離を演算する演算手段は、前記交差
する速度と交差時間間隔を計測する手段とによる計測結
果に基づいて、歩幅を演算する手段を有することを特徴
とする上記(9)〜(13)のいずれかに記載の歩行速
度または歩行距離を測定する測定装置。 (15)前記演算された歩幅を記憶する装置を有するこ
とを特徴とする上記(14)に記載の歩行速度または歩
行距離を測定する測定装置。 (16)前記演算された歩行速度または歩行距離の少な
くとも一方を表示するために、一体若しくは分離された
表示手段を有することを特徴とする上記(9)〜(1
5)のいずれかに記載の歩行速度または歩行距離を測定
する測定装置。
【0008】
【発明の実施の形態】上記構成を適用することにより、
利用者の歩き方または走り方にかかわらず、正確な歩数
を測定できる歩数測定装置、および正確な歩行速度また
は歩行距離を測定できる測定装置を実現することができ
るが、それはつぎのような本発明の前提となる構成を改
良することによって達成されたものである。
【0009】そこで、つぎに、本発明の前提となる構成
について説明する。まず、本発明の前提となる構成とし
て、歩行距離及び速度測定装置の構成について説明す
る。図3は前提となる構成を説明するためのブロック
図、図4は前提となる構成を有する歩行距離及び速度測
定装置を装着した利用者の歩行姿を書いた図である。ま
た、図5は利用者の左足を軸足とした時の右足の動きと
磁気センサー出力の関係を模式的に書いた図である。ま
た、図6は磁石の長さと磁化方向を示した図であり、図
7は右足の速度と時間の関係を示した図である。また、
図8は歩行中の磁気センサー出力を時系列で連続的に示
した図である。
【0010】これらの図において100は歩行距離及び
速度測定装置、2は利用者の右靴に内蔵された磁気セン
サーで、3は利用者の左靴に内蔵された磁石、4a,4
bは右靴及び左靴、5は計時手段、6は演算手段、7は
記憶手段、8は表示手段である。図5における9は磁気
センサー2が磁石3の全長を通過するのに要する時間T
1であり、図6における10は磁石3の長さLである。
また図7における11は右足が動いている時間T2で、
図8における12は磁気センサ出力の最大最小の1組と
次の1組までの時間間隔である。
【0011】上記構成に於いて、利用者の歩行動作のう
ち、左足が軸足となり、地面に着いている時には、右足
の動きは、図5に示すように、概ね振子運動を行いなが
ら左足の近傍を通過する。この時の磁気センサ2の出力
は、図5に示すように、磁石3のS極及びN極に、それ
ぞれ一番近づいた時に出力が最大若しくは最小となる。
すなわち、右足に内蔵された磁気センサー2が磁石3の
全長を通過する時間と、磁気センサー2の出力の最大か
ら最小まで変化する時間T1が同じである。ここで図6
に示すように、磁石1の全長はLで既知の長さであるの
で、右足が左足と交差する速度Vは次式で求められる。 V=L÷T1 ・・・式1 ところで、右足の速度の時間的な変化は図7のように概
ね3角波形を示す。前記3角波形の面積が右足の動いた
距離であり、右足1歩分の歩幅である。前記3角波形の
底辺の長さT2は、右足の動いている時間であり、図8
中の11に相当する。また、両足が交差するときに生じ
る磁気センサー出力の最大から最小までの1回の変化を
1組と考えた場合の、次の組までの時間間隔を示したの
が図8中の12であり、両足が交差する時間間隔とな
り、両足の動きが概ね同じならば、前記三角波形の底辺
の長さT2と前記両足が交差する時間間隔12は一致
し、前記両足が交差する時間間隔11を計測することに
より前記三角波形の底辺の長さT2は求まる。また、前
記三角波形の高さは式1で示したVである。以上より、
前記三角波形の面積=左足の歩幅Dは D=T2×V÷2 ・・・式2 となる。
【0012】以上のように1歩ごとの歩幅を演算手段6
と記憶手段7が演算・記憶し、更にこの歩幅を、実際の
歩行数だけ例えば上記両足の交差数を演算手段によって
演算した結果等に基づいて累積したΣDによって歩行距
離を求める。また、歩行における平均速度は前記歩行距
離をそれに要した時間で除することによって簡単に求め
ることができる。表示手段8は前記歩行距離若しくは歩
行速度の少なくとも一方を表示する。
【0013】以上が前提となる構成であるが、図9のよ
うに2つの磁石を靴に内蔵し、磁石3aと3bの間隔を
Lとし、かつ利用者の歩行方向とほぼ直角に配置して
も、センサ出力は図10が示すように図8とほぼ同一の
ものを得ることができる。また、図11のように磁石3
を利用者の歩行方向とほぼ垂直に配置し、もう一方の靴
に2つの磁気センサを内蔵し、磁気センサ2aと2bの
距離がLとなるように配置しても、図12が示すような
磁気センサ2a,2bのセンサ出力の差分をとることに
より、図13のように図8及び図10とほぼ同様のもの
を得ることができ、歩行距離及び速度を求めることが可
能である。
【0014】次に、歩数測定装置について図14、図1
5を用いて説明する。ただし基本的な構成は前記歩行距
離及び速度測定装置と同様であるので説明を省略する。
図14は靴に内蔵する磁気センサ2及び磁石3の配置を
表す図、図15は歩行中の磁気センサー出力を時系列で
連続的に示した図である。同図において13a,13
b,13cは磁気センサ出力の最大最小の1組を示す。
つまり、13a,13b,13cはそれぞれ磁石に対し
て 磁気センサが1回通過したことを意味し、これを演
算手段により累積することにより利用者の歩数を求め
る。そして上記歩行距離及び速度測定装置と同様に記憶
手段7が歩数を記憶し、表示手段8が計測した歩数を表
示する。前記歩数測定装置においても前記歩行距離及び
速度測定装置同様、複数の磁石及び磁気センサを使用し
てもよい。
【0015】また、磁石や磁気センサ等は必ずしも靴に
内蔵する必要は無く、前記歩数測定装置、前記歩行距離
及び速度測定装置を問わず、靴の外であったり、図16
のように足首等の足の部位に装着しても構わない。ま
た、歩行における腕の動きは反対側の足と概ね同じ動き
をするから、図17のように本装置を腕と腰に装着して
も構わない。
【0016】以上に本発明の前提となる構成を説明し
た。上記構成においても、一般的な歩行に関して十分精
度良く歩数または歩行距離及び速度を測定できる。しか
しながら、例えば磁界発生手段及び磁気検知手段を靴に
装着した場合、両足が交差する際の足の間隔が一般的な
歩行における間隔よりもある程度広かったり、上げた足
の高さが高かったりすると、磁気センサに対して磁石が
遠ざかることで磁気センサ付近の磁界の大きさが小さく
なるとともに磁気センサの出力も小さくなり、センサ出
力の最大値、最小値を正確に捉えることが困難になる。
つまり、前提となる構成で説明した、磁気センサ2が磁
石3の全長を通過するのに要する時間T1を求める際に
誤差が生じやすい。結果として、実際の歩行距離に対し
て歩行距離測定器の測定値に誤差が生じることがある。
そこで、磁石として磁束密度の大きいものを使えばある
程度改善されるが、この場合、磁石を内蔵した靴の表面
に砂鉄等の磁性体が付着するという問題がある。したが
って、磁石の磁束密度を大きくすることは好ましくな
い。
【0017】本発明は、このようなことから、磁界発生
手段からの磁束を導く磁性体部材を磁気検知手段の近傍
に配置することによって、磁界発生手段からの磁束を磁
性体部材に引き込んで、磁気検知手段における検知磁界
そのものを大きくすることで、より広い足の間隔に対し
ても磁束密度の変化を捉えることが可能となり、利用者
の歩き方または走り方にかかわらず、正確に歩幅または
歩行距離及び速度を測定することを可能として、上記前
提となる構成を改良したものである。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は本発明の実施例1における構成を示
す図である。同図において1は磁性体部材、2は磁気検
知手段、3は磁界発生手段、4aと4bは右靴と左靴、
Lは磁界発生手段3の全長、Wは左右の足が交差する際
の足の間隔である。磁性体部材1と磁気検知手段2は右
靴4a、磁界発生手段3は左靴4bに内蔵されている。
磁性体部材1の形状及び配置は任意であるが、磁界発生
手段3からの磁束を引き込むため、できるだけ大きく、
磁界発生手段3に近い側に配置した方が好ましい。
【0019】また、磁性体部材1の材質は透磁率の高い
磁性体、例えばパーマロイ、アモルファス磁性体、ある
いはフェライト等からなる。磁気検知手段2の配置及び
磁気検知方向は任意であるが、磁束密度の大きい磁界発
生手段に近い側の磁性体部材1端部付近に配置すること
が好ましい。その他の構成については上述の本発明の前
提となる構成の実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0020】次に、磁性体部材1の機能について図2を
用いて説明する。図2は磁性体部材1の有無や左右の足
が交差する際の足の間隔(図1におけるW)によって磁
気センサ出力がどのように変化するかを調べた実験結果
を示す図である。左右の足が交差する際の足の間隔(図
1におけるW)としては、平均的な15cm、その2倍
の30cmと2通りの間隔についてセンサ出力を測定し
た。実験では磁界発生手段3を固定し、磁気センサ2を
足の進行方向に等速で動かし、センサ出力の時間的変化
を測定した。つまり、図2における縦軸は磁気センサ2
の出力、横軸は時間を表す。
【0021】また、図2において、14及び15はそれ
ぞれ磁性体部材1が無い場合のW=15cm及びW=3
0cmにおけるセンサ出力波形、16及び17は磁気セ
ンサ2近傍に磁性体部材1を配置した場合のW=15c
m及びW=30cmにおけるセンサ出力波形を表す。磁
性体部材1として47mm×25mm厚さ0.2mmの
Ni78%パーマロイ、磁界発生手段3は長さ(図1に
おけるL)が20cm、磁束密度が400ガウスの磁石
を使用した。磁気センサ2は特開平7−181239号
公報に開示されている磁気インピーダンス効果を利用し
た磁気インピーダンス素子を使用した。
【0022】磁気センサ2の磁気検知方向は磁性体部材
1に垂直方向とし、磁性体部材1の磁石3に近い側の端
部近傍に配置した。また、磁性体部材1と磁気センサ2
の隙間を5mmとした。図2において、磁性体部材1が
無い場合、W=15cmではセンサ出力は14のように
なり、センサ出力のピークを正確に捉えることができる
が、W=30cmではセンサ出力は15のように小さく
なり、ピーク値を正確に捉えることが困難である。磁性
体部材1を配置した場合、磁性体部材1が無い場合より
もセンサ出力が大きくなり、図2の17が示すように、
W=30cmにおいてもピーク値を正確に捉えることが
できる。
【0023】つまり、磁性体部材1の効果は、磁石3か
らの磁束を磁性体部材1に引き込むことで、検知磁界そ
のものを大きくできるというものである。したがって、
磁性体部材を使うことによって、より広い間隔に対して
磁束密度の変化を捉えることが可能となり、利用者の歩
き方または走り方によらず、正確に歩幅または歩行距離
及び速度を測定することが可能となる。
【0024】なお、本実施例においては磁性体部材を靴
に内蔵する説明をしたが、本発明の前提となる構成で説
明したように、磁性体部材は必ずしも靴に内蔵する必要
は無く、歩数測定装置、歩行距離及び速度測定装置を問
わず、磁気センサと伴に靴の外や足首等の足の部位、腕
や腰に装着しても構わない。
【0025】[実施例2]本発明の実施例2について、
図18を用いて説明する。前提となる構成は実施例1で
説明した内容と同様であるので説明を省略する。本実施
例は実施例1で説明した磁気センサ2を磁性体部材1の
磁石3に近い側の端部だけでなく、遠い側の端部にも配
置したことを特徴とする。
【0026】図18において、磁気センサ2a,2bの
磁気検知方向は磁性体部材1に垂直方向である。本実施
例においても、実施例1と同様に実験によって効果を確
認した。実験では磁性体部材1、磁気センサ2a,2b
及び磁石3は、実施例1と同一のものを使用した。
【0027】図19はW=30cmとして、実施例1と
同条件で磁気センサ2a,2bの出力の時間的変化を測
定した実験結果を表したものである。同図において18
はセンサ2aの出力波形、19はセンサ2bの出力波形
である。図20は図19における2つの磁気センサ出力
の差動をとったもの及び実施例1で測定した磁気センサ
2の出力(図2における17)を示す図である。図20
に示された20が本実施例の差動出力波形、21が実施
例1で測定した出力波形(図2における17)である。
【0028】図19において、センサ2aの出力波形1
8は実施例1で測定したセンサ2の出力波形(図2にお
ける17)とほぼ一致している。また、センサ2aとセ
ンサ2bの出力波形18,19の位相がずれていること
がわかる。したがって、図20のように、磁気センサ2
aと磁気センサ2bの差動出力20をとることによっ
て、実施例1で測定した出力21よりも更に大きな出力
を得ることが可能である。つまり、利用者の歩き方また
は走り方によらず正確に歩幅または歩行距離及び速度を
測定することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、利用者の歩き方または
走り方にかかわらず、正確な歩数を測定できる測定装
置、および正確な歩行速度または歩行距離を測定できる
測定装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る歩数,歩行距離及び速
度測定装置を表す図。
【図2】本発明の実施例1に係る、磁性体部材有無によ
る磁気センサ出力の変化を表す図。
【図3】本発明の前提となる構成を説明するためのブロ
ック図。
【図4】本発明の前提となる構成を有する歩行速度また
は歩行距離を測定する測定装置を装着した利用者の歩行
姿を表す図。
【図5】本発明の前提となる構成を説明するための利用
者の左足を軸足とした場合の右足の動きと、磁気センサ
出力の関係を表した図。
【図6】本発明の前提となる構成に係る磁石を表した
図。
【図7】本発明の前提となる構成を説明するための右足
の速度と時間の関係を表した図。
【図8】本発明の前提となる構成を説明するための磁気
センサ出力を時系列で連続的に表した図。
【図9】本発明の前提となる構成を説明するための靴の
内部の磁石と磁気センサの位置関係を表す図。
【図10】本発明の前提となる構成を説明するための図
9における磁気センサ出力を時系列で連続的に表した
図。
【図11】本発明の前提となる構成を説明するための靴
の内部の磁石と磁気センサの位置関係を表す図。
【図12】本発明の前提となる構成を説明するための図
10における磁気センサ出力を時系列で連続的に表した
図。
【図13】本発明の前提となる構成を説明するための図
12の磁気センサ出力の差分をとった波形を表す図。
【図14】本発明の前提となる構成を説明するための歩
数測定装置を表す図。
【図15】本発明の前提となる構成を説明するための図
14における磁気センサ出力を時系列で連続的に表した
図。
【図16】本発明の前提となる構成を説明するための足
首に歩数測定装置または歩行距離及び速度測定装置を装
着したところを表した図。
【図17】本発明の前提となる構成を説明するための腕
と腰に歩数測定装置または歩行距離及び速度測定装置を
装着したところを表した図。
【図18】本発明の実施例2に係る歩数、歩行距離及び
速度測定装置を表す図。
【図19】本発明の実施例2に係る2つの磁気センサ出
力の変化を表す図。
【図20】本発明の実施例2に係る2つの磁気センサ出
力の差動をとった図。
【符号の説明】
1:磁性体部材 2,2a,2b:磁気センサ 3:磁石 4a,4b:靴 5:計時手段 6:演算手段 7:記憶手段 8:表示手段 9:磁気センサが磁石の全長を通過する時間 10:磁石の長さ 11:右足が動いている時間 12:磁気センサ出力の最大・最小の1組と次の1組ま
での時間間隔 13a,13b,13c:磁気センサ出力の最大・最小
の1組 14:磁性体部材が無い場合のW=15cmにおけるセ
ンサ出力波形 15:磁性体部材が無い場合のW=30cmにおけるセ
ンサ出力波形 16:磁性体部材を配置した場合のW=15cmにおけ
るセンサ出力波形 17:磁性体部材を配置した場合のW=30cmにおけ
るセンサ出力波形 18:センサ2aの出力波形 19:センサ2bの出力波形 20:センサ2a,2bの差動出力波形 21:実施例1のW=30cmにおけるセンサ出力波形 100:歩行距離及び速度測定装置
フロントページの続き (72)発明者 山中 真一 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 佐々木 節男 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 早川 嘉津行 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 横田 強 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 Fターム(参考) 2F024 BA09 BA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歩行時の人体の相対的に交差する部位にお
    ける交差回数を検出するための少なくとも1つ以上の磁
    界発生手段と該磁界発生手段から発せられた磁界を検知
    する少なくとも1つ以上の磁気検知手段と、前記検出し
    た交差回数から歩数を演算するための演算手段と、を有
    する利用者の歩行時における歩数を測定する測定装置で
    あって、 前記磁気検知手段の近傍に、前記磁界発生手段からの磁
    束を導く磁性体部材を配置したことを特徴とする歩数を
    測定する測定装置。
  2. 【請求項2】前記磁性体部材は、パーマロイ、またはア
    モルファス磁性体、またはフェライト、等の高透磁率材
    から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    歩数を測定する測定装置。
  3. 【請求項3】前記歩行時の人体の相対的に交差する部位
    における時間間隔を計測する計測手段を有することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の歩数を測定す
    る測定装置。
  4. 【請求項4】前記人体の相対的に交差する部位における
    交差回数を検出する手段は、前記人体の左右の脚の交差
    回数を求める手段であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の歩数を測定する測定装置。
  5. 【請求項5】前記人体の左右の脚の交差回数を求める手
    段が、1対の履物の内外若しくは足首等の脚の部位に装
    着されていることを特徴とする請求項4に記載の歩数を
    測定する測定装置。
  6. 【請求項6】前記人体の相対的に交差する部位における
    交差回数を検出する手段は、前記人体の左右の腕の少な
    くとも一方の腕と腰などの交差回数を求める手段である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    歩数を測定する測定装置。
  7. 【請求項7】前記演算された歩数を記憶する装置を有す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の歩数を測定する測定装置。
  8. 【請求項8】前記演算された歩数を表示するために、一
    体若しくは分離された表示手段を有することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載の歩数を測定する
    測定装置。
  9. 【請求項9】歩行時の人体の相対的に交差する部位にお
    ける交差する速度を検出するための少なくとも1つ以上
    の磁界発生手段と該磁界発生手段から発せられた磁界を
    検知する少なくとも1つ以上の磁気検知手段と、前記人
    体の相対的に交差する部位における交差時間間隔を計測
    する手段と、前記これらの交差する速度および交差時間
    間隔を計測する手段による計測結果に基づいて歩行速度
    または歩行距離を演算する演算手段と、を有する利用者
    の歩行時における歩行速度または歩行距離を測定する測
    定装置であって、 前記磁気検知手段の近傍に、前記磁界発生手段からの磁
    束を導く磁性体部材を配置したことを特徴とする歩行速
    度または歩行距離を測定する測定装置。
  10. 【請求項10】前記磁性体部材は、パーマロイ、または
    アモルファス磁性体、またはフェライト、等の高透磁率
    材から形成されていることを特徴とする請求項9に記載
    の歩行速度または歩行距離を測定する測定装置。
  11. 【請求項11】前記人体の相対的に交差する部位におけ
    る交差回数を検出する手段は、前記人体の左右の脚の交
    差回数を求める手段であることを特徴とする請求項9ま
    たは請求項10に記載の歩行速度または歩行距離を測定
    する測定装置。
  12. 【請求項12】前記人体の左右の脚の交差回数を求める
    手段が、1対の履物の内外若しくは足首等の脚の部位に
    装着されていることを特徴とする請求項11に記載の歩
    行速度または歩行距離を測定する測定装置。
  13. 【請求項13】前記人体の相対的に交差する部位におけ
    る交差回数を検出する手段は、前記人体の左右の腕の少
    なくとも一方の腕と腰などの交差回数を求める手段であ
    ることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の
    歩行速度または歩行距離を測定する測定装置。
  14. 【請求項14】前記歩行距離を演算する演算手段は、前
    記交差する速度と交差時間間隔を計測する手段とによる
    計測結果に基づいて、歩幅を演算する手段を有すること
    を特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の歩
    行速度または歩行距離を測定する測定装置。
  15. 【請求項15】前記演算された歩幅を記憶する装置を有
    することを特徴とする請求項14に記載の歩行速度また
    は歩行距離を測定する測定装置。
  16. 【請求項16】前記演算された歩行速度または歩行距離
    の少なくとも一方を表示するために、一体若しくは分離
    された表示手段を有することを特徴とする請求項9〜1
    5のいずれか1項に記載の歩行速度または歩行距離を測
    定する測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240533A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Railway Technical Res Inst 視覚障害者を対象とした点字ブロック位置情報システム用機能評価装置
WO2015074385A1 (zh) * 2013-11-22 2015-05-28 纳米新能源(唐山)有限责任公司 计步系统、自供电信号发生装置、终端及计步方法
KR102102555B1 (ko) * 2019-04-12 2020-04-20 김정우 헬스케어 시스템

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