JP2003343896A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2003343896A
JP2003343896A JP2002152670A JP2002152670A JP2003343896A JP 2003343896 A JP2003343896 A JP 2003343896A JP 2002152670 A JP2002152670 A JP 2002152670A JP 2002152670 A JP2002152670 A JP 2002152670A JP 2003343896 A JP2003343896 A JP 2003343896A
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outdoor
expansion valve
compressor
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JP2002152670A
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Yasutaka Yoshida
康孝 吉田
Kenichi Nakamura
憲一 中村
Kazuhiko Tani
和彦 谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機に液相冷媒が流入するおそれを低
減する。 【解決手段】 空気調和機を、室内熱交換器と、室内熱
交換器と液配管を介して接続される室外熱交換器と、液
配管の途中に挿入された室内側膨張弁および室外側膨張
弁と、圧縮機と、この圧縮機から吐出される冷媒を室内
熱交換器または室外熱交換器のいずれか一方に供給しか
つ他方から出る冷媒を圧縮機に導入する切換可能な四方
弁と、四方弁および室内側膨張弁を制御する制御部とを
有し、制御部は、四方弁による冷媒の供給先を室内熱交
換器から室外熱交換器に切換える前に室内側膨張弁の開
度を大きくする機能を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】空気調和機は、気相冷媒を圧縮して吐出
する圧縮機と、圧縮機が吐出した気相冷媒から熱を奪っ
て凝縮し液化させる凝縮器と、この液相冷媒を減圧する
膨張弁と、減圧された液冷媒に熱を与えて気化させる蒸
発器とを含んでなり、四方弁等の切換弁を用いて室外機
および室内機にそれぞれ設けられた熱交換器の役割、つ
まり凝縮器あるいは蒸発器を切換えて暖房または冷房運
転を切り替えて行なうものである。
【0002】このような空気調和機の冷凍空調サイクル
において、圧縮機が吸入する冷媒は通常気相となるよう
に設計されるが、まれに液相の冷媒が吸入された場合、
圧縮機チャンバの温度が低下して圧縮後の冷媒が再液化
し、圧縮機の回転部に供給される潤滑油の粘度を低下さ
せ、磨耗が促進されるおそれがある。また、液圧縮が発
生して圧縮機の破損を招くおそれがある。そこで、圧縮
機が液相の冷媒を吸入することを防ぐため、圧縮機の吸
入配管部に気液分離器を設けることが知られている。
【0003】しかし、近年のいわゆる代替冷媒への変更
に伴ない、この気液分離器を廃止することが要望されて
いる。すなわち、例えばR22といった既存の冷媒の組
成は単一冷媒であったのに対して、例えばR407Cや
R410Aといったいわゆる代替冷媒は、沸点等の物性
が異なる2種以上の冷媒からなる混合冷媒であるから、
圧縮機の吸入部に気液分離器を設け、そこに多量の液冷
媒を貯留させると、ここから沸点の低い成分が相対的に
多く圧縮機に吸入される結果、冷凍サイクル内を循環す
る冷媒の組成、つまり各成分の比が偏ってしまうからで
ある。なお、装置のコンパクト化を図る観点や、圧力損
失を防止する意味からも気液分離器を廃止することが要
望されている。
【0004】そして、気液分離器を廃止しても、通常の
暖房運転あるいは冷房運転においては特に問題はないこ
とが知られている。つまり、圧縮機の吐出側にある凝縮
器においては液冷媒が多く貯留されるが、圧縮機の吸入
側にある蒸発器においては液冷媒の貯留量が少ないか
ら、蒸発器から圧縮機へ液冷媒が流入することは考えに
くいからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、暖房運転中に
室外機の熱交換器の外側に付着する霜を除去する目的で
行なわれる除霜運転において、それまで暖房運転してい
たサイクルを四方弁の切換により逆転して一時的に冷房
運転と同様の運転をする場合がある。この場合、暖房時
に凝縮器であった室内機の熱交換器に貯留されていた液
冷媒が、サイクルの逆転後に圧縮機に流入するおそれが
ある。同様に、除霜運転を終了して暖房運転に切換える
際も除霜時に凝縮器であった室外機の熱交換器に貯留さ
れていた液冷媒が圧縮機に流入するおそれがある。
【0006】また、このような液冷媒の圧縮機への流入
は、気液分離器をもたない空気調和機だけでなく、気液
分離器はあるがその容量が不足している空気調和機にお
いても、気液分離器がオーバーフローすることによって
発生する。例えば冷房能力が大きい空気調和機や、一台
の室外機と複数の室内機とを組み合わせてなる空気調和
機のように系内の冷媒封入量が多い空気調和機において
気液分離器の容量が不足しがちとなる。
【0007】上述した問題に鑑み、本発明の課題は、圧
縮機に液相冷媒が流入するおそれを低減することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、室内熱交換器
と、室内熱交換器と配管を介して接続される室外熱交換
器と、配管の途中に直列に設けられた室内側膨張弁およ
び室外側膨張弁と、圧縮機と、この圧縮機から吐出され
る冷媒を室内熱交換器または室外熱交換器のいずれか一
方に供給しかつ他方から出る冷媒を圧縮機に導入する切
換可能な四方弁と、四方弁および室内側膨張弁を制御す
る制御部とを有し、制御部は、四方弁による冷媒の供給
先を室内熱交換器から室外熱交換器に切換える前に室内
側膨張弁の開度を大きくする機能を有する空気調和機に
よって上述した課題を解決する。
【0009】ところで、室内側膨張弁と室外側膨張弁と
の間の配管(液配管)内は、通常相当な容量を有し、こ
こには低圧の冷媒が気液二相の状態で存在している。
【0010】そこで、本発明のように四方弁による冷媒
の供給先を室内熱交換器から室外熱交換器に、つまり暖
房運転から除霜運転に切換えるのに先だって室内側膨脹
弁の開度を大きくすることにより、高圧の室内熱交換器
内に滞留している液相冷媒の一部を液配管内に排出し、
除霜運転時に圧縮機の吸入側に接続される室内熱交換器
内に滞留する液相冷媒の量を低減することができる。こ
れにより、圧縮機に液相冷媒が流入するおそれを低減す
ることができる。
【0011】また、除霜運転の要否を例えば室外空気温
度に応じて定められる判定用蒸発温度と実際の室外熱交
換器の蒸発温度とを比較して決定する空気調和機の場合
には、室外空気温度と蒸発温度との少なくとも1つに応
じて室外側膨脹弁の開度を大きくする時期を決定しても
よい。
【0012】このような室内側膨脹弁の開度は、例えば
四方弁を切換えるに先だって設定時間にわたって大きく
してもよい。また、暖房運転中に開度を大きくする期間
を繰り返し設けて、室内熱交換器に多量の液相冷媒が貯
留されないように予め繰り返し液相冷媒を排出するよう
にしてもよい。
【0013】同様に、四方弁による冷媒の供給先を室外
熱交換器から室内熱交換器に、つまり除霜運転から暖房
運転に切換えるのに先だって室外側膨脹弁の開度を大き
くすることにより、暖房運転時に圧縮機の吸入側に接続
される室外熱交換器内に滞留する液相冷媒の量を低減す
ることができ、圧縮機に液相冷媒が流入するおそれを低
減することができる。
【0014】また、除霜運転から暖房運転に切換えるタ
イミングが、例えば圧縮機の吐出圧力、室外熱交換器の
温度、除霜運転をした時間等に応じて決定される場合、
これらの情報に応じて室外側膨脹弁を開く時期を決定す
るようにしてもよい。
【0015】また、室内側膨脹弁または室外側膨脹弁を
開くことに代えて、あるいはともに、これらの膨脹弁に
並列するバイパス弁を設け、これらの開度を大きくして
もよい。すなわち、通常膨脹弁はニードル弁を有して構
成されるが、このようなニードル弁では全開にしても流
量は小さいことがある。この場合、液冷媒の排出に時間
が長くかかり、四方弁を切換えられる時期が遅くなって
しまう。この点、バイパス弁を設ければ、十分な流量を
確保することができ、四方弁を早期に切換えることがで
きる。この特徴は、特に1台の室外機に対して複数の室
内機を有するいわゆるマルチ式の空気調和機の室外機に
おいて有用である。つまり、このような室外機の熱交換
器は容量が大きくなり、排出すべき液冷媒の量が特に多
くなるからである。
【0016】また、室外側膨脹弁と室内側膨脹弁との間
の配管に冷媒貯留タンクを挿入するようにしてもよい。
これによれば、液配管のみならず冷媒貯留タンクにも室
内または室外の熱交換器から排出される冷媒が流入する
から、冷媒の排出先の容量を確保してより確実に液相冷
媒の排出を図ることができる。
【0017】なお、本発明は、気液分離器を持たない空
気調和機のみではなく、気液分離器はあるがその容量が
不足している空気調和機に対しても有用である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる空気
調和機の一実施形態について説明する。図1は、本実施
形態に係る空気調和機の構成を示す図である。図1に示
すように、本実施形態の空気調和機は、1つの室外機1
と、2つの室内機2aおよび2bとを有してなるいわゆ
るマルチ式の空気調和機である。
【0019】室外機1は、駆動周波数可変の圧縮機3
と、駆動周波数固定の圧縮機4とを有し、これらはそれ
ぞれ四方弁5の入口(高圧側)と出口(低圧側)とにそ
れぞれ連通して並列に接続されている。室外機1は、さ
らに室外熱交換器6と、室外熱交換器6に対向して設け
られたファン7と、室外熱交換器6と配管を介してつな
がれた可変式のニードル弁を含む室外膨張弁8とを有す
る。また、駆動周波数可変の圧縮機3には、周知のイン
バータを含んでなる圧縮機駆動周波数操作器9が備えら
れ、室外膨張弁8には室外膨張弁8を可変設定する膨張
弁操作器10が備えられている。また、室外膨張弁8と
平行に、換言すればバイパスするように配置されたバイ
パス弁11と、バイパス弁11を開閉させる開閉操作器
12とが設けられている。また、室外膨張弁8を出て室
内機2a、2bにつながれる配管の途中には、冷媒量調
節器として液タンク13が備えられている。また、圧縮
機3にはそれぞれ入口側と出口側の冷媒温度を検出する
温度センサ14および15が備えられ、圧縮機4にもそ
れぞれ入口側と出口側の冷媒温度を検出する温度センサ
16および17が備えられている。また、四方弁5の出
口配管の、圧縮機3および圧縮機4の入口にそれぞれつ
ながれるため分岐する分岐部より上流側に、冷媒の吸入
圧力を検出する圧力センサ18が設けられている。ま
た、圧縮機3および圧縮機4の出口からそれぞれ出た配
管が合流後、四方弁5の入口に至るまでの間には、冷媒
の吐出圧力を検出する圧力センサ19が備えられてい
る。そして、室外熱交換器6には、その表面温度を検出
する温度センサ20が備えられている。
【0020】室内機2aは、室内熱交換器21aと、可
変式のニードル弁を含む室内膨張弁22aと、室内膨張
弁22aを可変設定する膨張弁操作器23aと、室内熱
交換器21aに対向して備えられたファン24aとを有
して構成されている。また、室内機の設定温度等を図示
しないユーザが可変設定するためのコントローラ25a
が設けられている。
【0021】また、室内熱交換器21aを挟んで、ファ
ン24aによって発生する空気流の上流側および下流側
の空気温度をそれぞれ検出する温度センサ26aおよび
27aがそれぞれ設けられている。
【0022】なお、室内機2bもまた上述した室内機2
aと同様の構成を有する。この室内機2bの構成要素に
ついては、室内機2aの構成要素の添字aの代わりにb
を付して図示し、説明を省略する。
【0023】なお、室内機2aおよび室内機2bは、分
岐部28および29によって室外機1との接続配管を分
岐することによって、周知のマルチ式空気調和機を構成
している。そして、上述した各構成要素を統括して制御
する制御部30が設けられている。
【0024】以下、上述した空気調和機の動作について
説明する。図2は、説明の簡単のため、図1から室内機
2aに係る冷凍空調サイクルの構成要素を抽出したもの
を示す図である。図中、破線矢印は暖房運転時の冷媒の
流れ方向を示し、実線矢印は除霜または冷房運転時の冷
媒の流れ方向を示す。
【0025】先ず、暖房運転時の動作について説明す
る。はじめに、気相の冷媒は圧縮機3、4において圧縮
され、高温かつ高圧の気相冷媒として排出され、四方弁
5を介して室内熱交換器21aに供給される。ここで、
冷媒は熱を奪われて凝縮し、高圧の液相冷媒に変わる。
その結果、室内熱交換器21a内には、その容積におい
て例えば40ないし50%程度を占める液相冷媒31が
滞留している。室内熱交換器21a内に滞留している冷
媒の量は、主として室内熱交換器21aの下流側に設け
られる室内膨張弁22aの開度に依存する。この開度が
小さいと、冷媒の排出量が少なくなるので室内熱交換器
21aに滞留する液相冷媒の量は多くなる。なお、室内
膨張弁22aの開度制御は、空気調和機の制御設計によ
って異なるが、例えば室内設定温度と室内空気温度との
温度差に応じて可変設定される。この場合、温度差が小
さい場合に室内膨張弁の開度を小さくする。室内熱交換
器21aを出た冷媒は、冷媒は室内膨張弁22aによっ
て減圧されてから室外機1への液配管33に流入し、液
タンク13を経て室外膨張弁8を経て室外熱交換器6に
入る。熱交換器6において、液相冷媒は蒸発して気相冷
媒になるが、室外熱交換器6内の容量の例えば10ない
し15%程度が液相冷媒32が占め、残部に気相冷媒が
存在する。なお、液配管33および液タンク13内に存
在する冷媒は、液相を主とする気液2相の状態となって
いる。
【0026】ところで、暖房運転中に室外熱交換器6の
表面に霜が付着することがあるから、この場合霜を除去
するために四方弁5を切り替えてサイクルを逆転し、い
わゆる冷房サイクルとしての運転を一時的に行なう除霜
運転を行なう。一方、上述したように、暖房運転中は室
内熱交換器21a内に多くの液相冷媒が貯留されている
から、このままの状態でサイクルを逆転すると室内熱交
換器21a内の液相冷媒が圧縮機3および圧縮機4の吸
入口に流入するおそれがある。そこで、本実施形態の空
気調和機は、以下述べるような制御を行なうことを特徴
とする。
【0027】図3は、本実施形態の空気調和機におい
て、除霜運転を行なう際の室内機膨張弁22aおよび2
2bの制御を示すフローチャートである。図3に示すよ
うに、この制御は、除霜が必要か判断するステップS0
1と、「除霜準備」状態を認知するステップS02と、
室内膨張弁の開度iEがしきい値iEo以下であるか判
断するステップS03と、室内膨張弁開度を全開にする
ステップS04と、除霜準備が終了したか判断するステ
ップS05と、四方弁を切換えるステップS06と、除
霜用室内膨張弁開度iEdefを設定するステップS0
7と、除霜が終了したか判断するステップS08と、四
方弁を切換えるステップS09と、暖房用室内膨張弁開
度iEhを設定するステップS10とを有して構成され
ている。以下、各ステップについて詳しく説明する。
【0028】はじめに、ステップS01において、室外
熱交換器6の除霜が必要か否かの判断を行なう。具体的
には、制御部30は、室外空気温度Toに応じて設定さ
れる除霜判定用蒸発温度Teoに対し、実際の蒸発温度
Teが低いか否かにより判断する。また、圧縮機の連続
運転時間が所定以上である場合には、除霜の必要がより
高まるものとして判断する。そして、除霜が必要と判断
した場合にはステップS02に進む。一方、除霜が不要
と判断した場合には再びステップS01を繰り返す。ス
テップS02において、制御部30は、運転状態を「除
霜準備」に設定し、ステップS03に進む。
【0029】ステップS03において、現在の室内膨張
弁22aの開度iEが、予め設定されたしきい値iEo
を超えているか、それともiEo以下であるか判断す
る。そして、iEがしきい値iEo以下である場合に
は、その継続時間の長短にもよるが室内熱交換器21a
に液相の冷媒が貯留している可能性が高いと判断してス
テップS04に進む。一方、iEがしきい値iEoを超
える場合にはステップS05に進む。
【0030】ステップS04において、制御部30は、
室内膨張弁22aの開度を全開にする。これによって、
比較的高圧であった室内熱交換器21aと比較的低圧で
あった液配管33および液タンク13との圧力差が小さ
くなり、室内熱交換器21a内に貯留されていた液相の
冷媒の一部は液配管33と液タンク13内の一部気相の
冷媒を圧縮し、または気相の冷媒を圧力によって凝縮さ
せるように作用しながら配管33および液タンク13内
に移動する。その結果、室内熱交換器21a内の液相の
冷媒の量が低減する。
【0031】ステップS05において、制御部30は、
除霜準備が終了したか否かを判断する。具体的には、ス
テップS04において室内膨張弁22aを全開にしてか
らの経過時間が所定値を超えたときに除霜準備が終了し
たと判断する。そして、除霜準備が終了したと判断した
場合はステップS06に進む。一方、除霜準備が終了し
ていないと判断した場合には再びステップS05を繰り
返す。
【0032】ステップS06において、制御部30は四
方弁5を切換えて、圧縮機3および4から吐出された気
相の冷媒が室外熱交換器6に導入されるようにする。換
言すれば、冷凍サイクル内の冷媒の流れを冷房運転時と
同様にする。そして、その直後にステップS07に進
む。ステップS07において、制御部30は室内膨張弁
22aを除霜運転用に予め設定された開度iEdefに
設定する。これらの動作によって圧縮機から吐出された
高温高圧の気相冷媒が室外熱交換器6に導かれ、その外
面に付着した霜は溶融され除去される。
【0033】ステップS08において、制御部30は、
除霜が終了したか否かを判断する。具体的には、室外熱
交換器温度Teが設定された判定温度であるしきい値T
e1よりも高くなったか、圧縮機3、4の吐出圧力Pd
が設定された判定基準圧力であるしきい値Pd1より高
くなったか、あるいは除霜運転した時間tが設定された
除霜運転時間T1を経過したかを考慮して判断する。そ
の結果、除霜が終了したと判断された場合にはステップ
S09に進み、除霜が未だ終了していないと判断された
場合には再びステップS08を繰り返す。
【0034】ステップS09において、制御部30は四
方弁を暖房運転時の状態に切換える。その直後ステップ
S10に進み、ステップS10において制御部30は室
内膨張弁に対し、暖房用室内膨張弁開度iEhを設定す
る。これにより、空気調和機は再び暖房運転の状態に復
帰する。
【0035】また、制御部30は、上述した室内膨張弁
の制御と平行して、以下説明するバイパス弁11の制御
をも行なうことを特徴とする。図4は、バイパス弁9の
制御を示すフローチャートである。図4に示すように、
バイパス弁11の制御は、四方弁を切換えるステップS
11と、室外熱交換器温度Teがしきい値Te2以上で
あるか判定するステップS12と、圧縮機の吐出圧力P
dがしきい値Pd2以上であるか判定するステップS1
3と、除霜運転した時間tがしきい値t2以上であるか
判定するステップS14と、バイパス弁を開けるステッ
プS15と、除霜が終了したか判定するステップS16
と、四方弁を切換えるステップS17と、バイパス弁を
閉じるステップS18とを有して構成されている。
【0036】まず、制御部30は、四方弁を暖房運転の
状態から除霜運転の状態に切換える。当該ステップは、
上述した室内膨張弁の制御におけるステップS06に相
当するものである。これによって、除霜運転が開始さ
れ、ステップS12に進む。
【0037】ステップS12において、制御部30は、
室外熱交換器6の温度Teが、所定のしきい値Te2以
上であるか否か判断する。ここで、しきい値Te2は除
霜運転の終了が近いことを予測するために設定される値
であり、上述した除霜運転終了を決定するしきい値Te
1とは、Te1>Te2の関係にある。そして、Teが
Te2以上であった場合にはステップS15に進み、T
eがTe2未満であった場合にはステップS13に進
む。
【0038】ステップS13において、制御部30は、
圧縮機3および4の吐出圧力Pdが所定のしきい値Pd
2以上であるか否か判断する。ここで、しきい値Pd2
は除霜運転の終了が近いことを予測するために設定され
る値であり、上述した除霜運転終了を決定するしきい値
Pd1とは、Pd1>Pd2の関係にある。そして、P
dがPd2以上であった場合にはステップS15に進
み、PdがPd2未満であった場合にはステップS14
に進む。
【0039】ステップS14において、制御部30は、
除霜運転した時間tが所定のしきい値t2以上であるか
否か判断する。ここで、しきい値t2は除霜運転の終了
が近いことを予測するために設定される値であり、上述
した除霜運転終了を決定するしきい値t1とは、t1>
t2の関係にある。そして、tがt2以上であった場合
にはステップS15に進み、tがt2未満であった場合
にはステップS12に戻る。
【0040】ステップS15において、制御部30は除
霜運転の終了が近いと判断し、バイパス弁を開く。これ
によって、比較的高圧であった室外熱交換器6と比較的
低圧であった液配管33および液タンク13との圧力差
が小さくなり、室外熱交換器6内に貯留されていた液相
の冷媒の一部は液配管33および液タンク13内の一部
気相の冷媒を圧縮し、または気相の冷媒を圧力によって
凝縮させるように作用しながら液配管33および液タン
ク13内に移動する。その結果室外熱交換器6内の液相
の冷媒の量が低減する。そしてステップS16に進む。
【0041】ステップS16においては、制御部30
は、除霜運転が終了したか否かを判断する。このステッ
プは、上述した室内膨張弁の制御におけるステップS0
8に相当するものである。そして、除霜が終了したと判
断した場合にはステップS17に進み、除霜が未だ終了
していないと判断した場合には再びステップS16を繰
り返す。
【0042】ステップS17において、制御部30は四
方弁を暖房運転時の状態に切換える。このステップは、
上述したステップS09に相当するものである。そし
て、ステップS18に進み、ステップS18においてバ
イパス弁は閉じられる。
【0043】なお、上述した制御は室内機2aについて
のみ説明したが、本実施形態に空気調和機においては、
室内機2bについても室内機2aの制御と連動して同様
の制御を行なう。
【0044】以上のように、本実施形態によれば、暖房
運転から除霜運転への切換に際し、室内膨張弁の開度を
大きくすることによって室内熱交換器と配管及び液タン
クとの圧力差を下げ、室内熱交換器内に滞留する液相冷
媒の一部を液配管及び液タンク内に排出して液相冷媒の
滞留量を減らしているから、サイクルを逆転したときに
室内熱交換器内の液相冷媒を圧縮機が吸引するおそれを
低減できる。
【0045】また、除霜運転の終了後暖房運転への切換
に際しても、バイパス弁を開くことによって室外熱交換
器と配管及び液タンクとの圧力差を下げ、室外熱交換器
内に滞留する液相冷媒の一部を配管及び液タンク内に排
出して液相冷媒の滞留量を減らしているから、サイクル
を逆転したときに室外熱交換器内の液相冷媒を圧縮機が
吸引するおそれを低減できる。
【0046】なお、本実施形態のようにバイパス弁を設
けてこれを開閉する代わりに室外膨張弁の開度を可変設
定することによっても本発明の効果を得ることができる
が、本実施形態のようなマルチ式空気調和機においては
室外熱交換器の容量が大きく、切換前に排出すべき液相
冷媒が多いから、通常ニードル弁を用いる膨張弁を全開
にしても冷媒の排出量が不足し、除霜準備時間が長くな
ってしまうから、流量の大きいバイパス弁を設けること
が好ましい。
【0047】また、本発明を適用してなる室内制御弁の
制御の他の実施形態について説明する。この制御は、上
述した空気調和機の実施形態と同様の構成を有する空気
調和機を対象として行なわれる。本実施形態は、上述し
た実施形態のように除霜運転開始時に一括して室内膨張
弁を開いて室内熱交換器内の液相冷媒を排出しようとす
ると、これに要する除霜準備時間が長くなってしまう場
合があることに鑑み設けられているものである。すなわ
ち、本実施形態においては、暖房運転中に所定の時間間
隔をおいて室内膨張弁の開閉を繰り返すことによって室
内熱交換器内に多量の液相冷媒が滞留することを防止す
ることを特徴とするものである。図5は、本実施形態の
室内膨張弁の制御を示すフローチャートである。図5に
示すように、本実施形態の制御は、暖房運転中に室内膨
張弁開度iEが所定のしきい値iEo以下であるか判断
するステップS31と、iEがiEo以下の状態が所定
のしきい値to以上経過したか判定するステップS32
と、室内膨張弁の開度を全開にするステップS33と、
室内膨張弁の開度を戻すステップS34とを有してな
る。また、ステップS32は、低開度状態フラグをセッ
トするステップS32aと、カウンタを増加するステッ
プS32bと、tがto以上であるか判断するステップ
S32cとを含んでなる。以下、各ステップについて説
明する。
【0048】ステップS31において、制御部30は、
室内膨張弁22aの開度iEが所定のしきい値iEo以
下であるか、つまり絞った状態であるか否かを判断し、
iEがiEo以下である場合にはステップS32aに進
む。
【0049】ステップS32aにおいて、制御部30は
室内膨張弁が低開度状態であることを示すフラグをセッ
トし、ステップS32bに進む。ステップS32bにお
いて、制御部30は低開度状態のフラグが設定されてい
る経過時間tをカウントするカウンタの数値を加算し、
ステップS32cに進む。ステップS32cにおいて、
制御部30は、室内交換器に貯留する液冷媒が増加する
時間を考慮して設定された時間を表わすしきい値to
と、時間tとを比較し、tがto以上である場合にはス
テップS33に進む。一方、tがto未満である場合に
はステップS31に戻る。
【0050】ステップS33において、制御部30は、
室内熱交換器21a内の液相の冷媒の貯留量が多くなっ
たと判断し、室内膨張弁22aの開度を全開にする。こ
れによって、比較的高圧である室内熱交換器21a内
と、比較的低圧である液配管33および液タンク13内
との圧力差が小さくなり、室内熱交換器21a内に滞留
している液相冷媒の一部が液配管33および液タンク1
3内に流入する。その結果、室内熱交換器21a内に滞
留する液相冷媒の量は少なくなる。そして、室内熱交換
器21a内の液相冷媒の一部を排出して液相冷媒の貯留
量を低減することを考慮して設定された時間が経過後、
ステップS46に進み、ステップS46において制御部
30は、室内膨張弁22aの開度をもとに戻す。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、室内
膨張弁がしきい値以下に絞られている状態の経過時間に
応じて、時間間隔をおいて室内膨張弁を全開にして室内
熱交換器の液相冷媒を排出することによって、室内熱交
換器内の液相冷媒の貯留量が過度に大きくなることを防
げるから、除霜運転時に液相冷媒が圧縮機に流入するお
それを低減することができる。
【0052】なお、このような制御を図3において説明
したのと同様の室内膨張弁の制御と併せて行なってもよ
い。
【0053】また、本実施形態においては室内膨張弁を
全開にしているが、運転条件によっては開度を大きくし
さえすれば全開にしなくても足りる場合もあり得る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、液相冷媒が圧縮機に流
入するおそれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる空気調和機の構成を示す
図である。
【図2】図1の空気調和機における室内機2aに係る冷
凍空調サイクルを概念的に抽出したものを示す図であ
る。
【図3】図1の空気調和機における室内膨張弁の制御を
示すフローチャートである。
【図4】図1の空気調和機における開閉弁の制御を示す
フローチャートである。
【図5】室内膨張弁の制御の他の実施形態を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 室内機 2a 室外機 2b 室外機 6 熱交換器 8 膨張弁 11 バイパス弁 13 液タンク 21a 熱交換器 21b 熱交換器 22a 膨張弁 22b 膨張弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 和彦 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 Fターム(参考) 3L060 AA01 CC19 DD05 DD07 EE09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内熱交換器と、前記室内熱交換器と配
    管を介して接続される室外熱交換器と、前記配管の途中
    に挿入された室内側膨張弁および室外側膨張弁と、圧縮
    機と、該圧縮機から吐出される冷媒を前記室内熱交換器
    または前記室外熱交換器のいずれか一方に供給しかつ他
    方から出る冷媒を前記圧縮機に導入する切換可能な四方
    弁と、前記四方弁および前記室内側膨張弁を制御する制
    御部とを有し、前記制御部は、前記四方弁による冷媒の
    供給先を前記室内熱交換器から前記室外熱交換器に切換
    える前に前記室内側膨張弁の開度を大きくする機能を有
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】 室内熱交換器と、前記室内熱交換器と配
    管を介して接続される室外熱交換器と、前記配管の途中
    に挿入された室内側膨脹弁および室外側膨脹弁と、圧縮
    機と、該圧縮機から吐出される冷媒を前記室内熱交換器
    または前記室外熱交換器のいずれか一方に供給しかつ他
    方から出る冷媒を前記圧縮機に導入する切換可能な四方
    弁と、前記室内側膨脹弁と並列に設けられた室内バイパ
    ス弁と、前記四方弁および前記室内バイパス弁を制御す
    る制御部とを有し、前記制御部は、前記四方弁による冷
    媒の供給先を前記室内熱交換器から前記室外熱交換器に
    切換える前に前記室内バイパス弁の開度を大きくする機
    能を有する空気調和機。
  3. 【請求項3】 室内熱交換器と、前記室内熱交換器と配
    管を介して接続される室外熱交換器と、前記配管の途中
    に挿入された室内側膨脹弁および室外側膨脹弁と、圧縮
    機と、該圧縮機から吐出される冷媒を前記室内熱交換器
    または前記室外熱交換器のいずれか一方に供給しかつ他
    方から出る冷媒を前記圧縮機に導入する切換可能な四方
    弁と、前記四方弁および前記室外側膨脹弁を制御する制
    御部とを有し、前記制御部は、前記四方弁による冷媒の
    供給先を前記室外熱交換器から前記室内熱交換器に切換
    える前に前記室外側膨脹弁の開度を大きくする機能を有
    する空気調和機。
  4. 【請求項4】 室内熱交換器と、前記室内熱交換器と配
    管を介して接続される室外熱交換器と、前記配管の途中
    に挿入された室内側膨脹弁および室外側膨脹弁と、圧縮
    機と、該圧縮機から吐出される冷媒を前記室内熱交換器
    または前記室外熱交換器のいずれか一方に供給しかつ他
    方から出る冷媒を前記圧縮機に導入する切換可能な四方
    弁と、前記室外側膨脹弁と並列に設けられた室外バイパ
    ス弁と、前記四方弁及び前記室外バイパス弁を制御する
    制御部とを有し、前記制御部は、前記四方弁による冷媒
    の供給先を前記室外熱交換器から前記室内熱交換器に切
    換える前に前記室外バイパス弁の開度を大きくする機能
    を有する空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記室外側膨脹弁と前記室内側膨張弁と
    の間の配管に冷媒貯留タンクが挿入されていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気調和
    機。
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