JP2003343303A - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両

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JP2003343303A
JP2003343303A JP2002155638A JP2002155638A JP2003343303A JP 2003343303 A JP2003343303 A JP 2003343303A JP 2002155638 A JP2002155638 A JP 2002155638A JP 2002155638 A JP2002155638 A JP 2002155638A JP 2003343303 A JP2003343303 A JP 2003343303A
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engine
motor
electric motor
accelerator pedal
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JP2002155638A
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Masao Kubodera
雅雄 窪寺
Satoru Sugiyama
哲 杉山
Osamu Saito
修 齋藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Priority to DE60317605T priority patent/DE60317605T2/de
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド車両における駆動動力の切り替
え頻度を低減する。 【解決手段】 エンジン2とモータ・ジェネレータ3の
少なくとも一方の動力を駆動輪6に伝達して車両の推進
力とするハイブリッド車両1において、エンジン2の動
作/停止を制御する燃料噴射・点火制御装置9と、車両
の推進力を増減するアクセルペダル30とを備え、モー
タ・ジェネレータ3のみを車両の動力源としているとき
に車両の要求出力の変化を予測し、予測した要求出力が
予めエンジン2を動作するように定められた領域に属す
る場合においても、アクセルペダル30の出力変化が所
定時間内に所定値以下の場合には、燃料噴射・点火制御
装置9はエンジン2の停止状態を維持し、前記予測した
要求出力をモータ・ジェネレータ3のみで出力してモー
タ・ジェネレータ3のみによる駆動を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンと電動
機とを動力源として備え、このエンジンと電動機の少な
くとも一方の動力を車輪に伝達して車両の推進力とする
ハイブリッド車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のハイブリッド車両では、一般
に、エンジンを作動する運転領域(以下、エンジン運転
領域という)と電動機を作動する運転領域(以下、電動
機運転領域という)とが予め設定されていて、これを使
い分けることで、燃費の向上等を図っている。従来は、
アクセルなどの開度信号に基づいてエンジン運転領域と
電動機運転領域を切り替える制御を行ったり、あるい
は、アクセルなどの開度信号と車速とエンジン回転数
(または電動機回転数)をパラメータとしてエンジン運
転領域と電動機運転領域を定めた運転領域マップに基づ
いて運転領域の切り替え制御を行っていた。また、特開
平1−153330号公報に開示されたハイブリッド車
両では、車速とアクセル開度からエンジンスロットル開
度とモータ出力を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド車両では、予め設定されたエンジン運
転領域あるいは電動機運転領域に従って駆動動力の切り
替え制御をしているため、運転者の微小なアクセル操作
や車両および走行環境の変化により駆動動力が切り替わ
るため駆動動力切り替え頻度が増加したり、加速要求時
に駆動動力切り替え遅れが生じたり、電動機による走行
機会が減少して燃費が低下する場合があるなどの問題が
あった。そこで、この発明は、不必要な駆動動力の切り
替えを防止して駆動動力切り替え頻度を低減し、加速要
求がある時には迅速な駆動動力切り替えが可能で、ドラ
イバビリティに優れたハイブリッド車両を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、エンジン(例えば、後
述する実施の形態におけるエンジン2)と電動機(例え
ば、後述する実施の形態におけるモータ・ジェネレータ
3)とを動力源として備え、このエンジンと電動機の少
なくとも一方の動力を車輪(例えば、後述する実施の形
態における駆動輪6、前輪23、後輪26)に伝達して
車両の推進力とするハイブリッド車両(例えば、後述す
る実施の形態におけるハイブリッド車両1)において、
前記エンジンの動作/停止を制御するエンジン制御手段
(例えば、後述する実施の形態における燃料噴射・点火
制御装置9)と、前記車両の推進力を増減するアクセル
ペダル(例えば、後述する実施の形態におけるアクセル
ペダル30)とを備え、前記電動機のみを車両の動力源
としているときに車両の要求出力の変化を予測し、予測
した要求出力が予め前記エンジンを動作するように定め
られた領域に属する場合においても、前記アクセルペダ
ルの出力変化(例えば、後述する実施の形態におけるア
クセルペダル踏み込み変化量ΔAP)が所定時間内に所
定値以下の場合には、前記エンジン制御手段は前記エン
ジンの停止状態を維持し、前記予測した要求出力を前記
電動機のみで出力して前記電動機のみによる駆動を継続
することを特徴とする。なお、アクセルペダルの出力変
化は、アクセルペダルの出力を検出するアクセルペダル
出力検出手段(例えば、後述する実施の形態におけるア
クセルペダルセンサ11)により検出することができ
る。このように構成することにより、前記アクセルペダ
ルの出力変化が所定時間内に所定値以下の加速要求に
は、前記エンジンを作動させずに前記電動機のみの出力
増加で応えることが可能になる。
【0005】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記電動機のみを車両の動力源とす
る運転領域が電動機走行領域として予め定められている
ことを特徴とする。このように構成することにより、車
両の運転点が電動機走行領域に属しているときであって
前述した条件が満たされたときに、前記エンジンを作動
させずに前記電動機のみの出力増加で加速要求に応える
ことが可能になる。
【0006】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記アクセルペダル
の出力変化量に基づいて前記車両の要求出力の変化量を
予測することを特徴とする。このように構成することに
より、車両の要求出力の変化量を容易に且つ精度よく予
測することが可能になる。
【0007】請求項4に記載した発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、前記予測し
た要求出力が前記電動機の上限出力より大きい場合に
は、前記アクセルペダルの出力変化が所定時間内に所定
値以下か否かにかかわらず、前記エンジン制御手段は前
記エンジンを始動することを特徴とする。ここで、電動
機の上限出力とは、電動機が出力可能な最大出力をい
う。このように構成することにより、電動機では予測し
た要求出力を出力するのが不可能な場合にも、エンジン
を始動することで、予測した要求出力を確実に出力する
ことが可能になる。
【0008】請求項5に記載した発明は、請求項1から
請求項4のいずれかに記載の発明において、前記アクセ
ルペダルの出力変化が前記所定時間内に前記所定値を越
える場合に、前記エンジン制御手段は前記エンジンを始
動することを特徴とする。このように構成することによ
り、電動機のみを車両の動力源としているときに早急な
加速要求があった場合に、エンジンを始動することで、
これに応えることが可能になる。
【0009】請求項6に記載した発明は、請求項4また
は請求項5に記載の発明において、前記エンジンを始動
した後も、前記電動機は継続して出力することを特徴と
する。このように構成することにより、エンジン出力を
抑制し、エンジンと電動機を併用しながら予測した要求
出力を出力することが可能になる。
【0010】請求項7に記載した発明は、請求項6に記
載の発明において、前記エンジンを始動した後、エンジ
ンの出力が増加した場合に、前記電動機の出力を減少さ
せることを特徴とする。このように構成することによ
り、電動機から過剰に出力されるのを防止することが可
能になる。
【0011】請求項8に記載した発明は、請求項1から
請求項7のいずれかに記載の発明において、前記電動機
の出力変化量は制限されることを特徴とするこのように
構成することにより、急激な駆動力の変化を防止するこ
とが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るハイブリッ
ド車両の実施の形態を図1から図7の図面を参照して説
明する。図1は、この発明に係るハイブリッド車両の第
1の実施の形態における動力伝達系の概略構成図であ
る。このハイブリッド車両1では、エンジン2と発電可
能な電動機(以下、モータ・ジェネレータという)3が
直列に連結されており、エンジン2とモータ・ジェネレ
ータ3の少なくとも一方の動力が変速機4および出力軸
5を介して車両の駆動輪(車輪)6に伝達されるように
構成されている。モータ・ジェネレータ3は蓄電池7に
よって駆動される。なお、駆動輪6は前輪あるいは後輪
のいずれであっても構わない。また、このハイブリッド
車両1では、運転者はアクセルペダル30の踏み込み量
を変化させることで車両の推進力を増減する。
【0013】エンジン2は多気筒レシプロタイプエンジ
ンであり、各気筒に対する吸排気を行わせるための吸気
バルブおよび排気バルブの作動制御を行う吸排気制御装
置8と、各気筒に対する燃料噴射制御および噴射燃料の
点火制御を行う燃料噴射・点火制御装置(エンジン停止
手段)9とを有している。このハイブリッド車両1は、
必要に応じて、燃料噴射・点火制御装置9によりエンジ
ン2の全気筒の燃料供給を停止する燃料供給停止制御
(以下、F/C制御と略す)が可能であり、さらに、必
要に応じて、吸排気制御装置8によりエンジン2の全気
筒の吸排気バルブを全閉にし且つ燃料噴射・点火制御装
置9によりエンジン2の全気筒の燃料供給を停止する休
筒制御が可能になっている。
【0014】また、このハイブリッド車両1は、エンジ
ン2のクランクシャフトの回転数(以下、エンジン回転
数NEという)を検出するエンジン回転数センサ10
と、アクセルペダル30の出力である踏み込み量を検出
するアクセルペダルセンサ11と、車速を検出する車速
センサ12とを備えている。なお、アクセルペダルセン
サ11はアクセルペダル出力検出手段を構成する。これ
らセンサ10,11,12の出力信号はECU20に入
力され、ECU20は、これらセンサ10,11,12
等からの入力信号に基づいて、エンジン2およびモータ
・ジェネレータ3の動作/停止を制御したり、エンジン
2およびモータ・ジェネレータ3の出力制御を行う。
【0015】このように構成されたハイブリッド車両1
は、走行モードとして、(1)モータ走行モード、
(2)エンジン走行モード、(3)クルーズ走行モー
ド、(4)モータアシストモード、(5)減速回生モー
ド、の5つのモードが設定されている。モータ走行モー
ドは、モータ・ジェネレータ3を電動機として機能さ
せ、モータ・ジェネレータ3の動力だけで車両を走行さ
せる走行モードであり、この時には、エンジン2のポン
ピングロスを低減させるべく、エンジン2に対して休筒
制御が行われる。エンジン走行モードは、エンジン2の
動力だけで車両を走行させる走行モードであり、このエ
ンジン走行モードの時にはモータ・ジェネレータ3は充
放電のいずれも行われず、実質的に停止状態ということ
ができる。クルーズ走行モードは、エンジン2を動作さ
せ、エンジン2の動力で車両を走行させると同時に、モ
ータ・ジェネレータ3を発電機として機能させてエンジ
ン2の動力の一部を電気エネルギーに変換し蓄電池7に
充電させる走行モードである。
【0016】モータアシストモードは、エンジン2を動
作させ且つモータ・ジェネレータ3を電動機として機能
させて、エンジン2とモータ・ジェネレータ3の両方の
動力で車両を走行させる走行モードである。減速回生モ
ードは、モータ・ジェネレータ3を発電機として機能さ
せ、車両の減速走行時にモータ・ジェネレータ3により
回生動作を行って減速エネルギーを回生エネルギーに変
換し電気エネルギーとして蓄電池7に充電する走行モー
ドである。減速回生モードの時にはエンジン2に対して
F/C制御が行われる。図2に、前記各走行モードの時
のエンジン2およびモータ・ジェネレータ3の動作およ
び停止状態を示す。
【0017】図3はモータ走行領域テーブルの一例であ
り、この図において斜線部分はモータ走行領域を示して
いる。このハイブリッド車両1では、車速に応じてモー
タ走行モードにおける出力の上限値(以下、モータ走行
出力上限値)が予め設定されていて、車両の走行に必要
な出力(以下、要求出力という)PWRREQと車速V
から決定される運転点がモータ走行領域に入っている
(属している)ときにはモータ走行モードが選択され、
この場合、原則的にはモータ・ジェネレータ3の動力だ
けで車両を走行させる。ここで、要求出力PWRREQ
は、エンジン回転数NEとアクセルペダルの踏み込み量
APから決定される。なお、モータ走行領域における要
求出力は、モータ・ジェネレータ3が出力可能な最大出
力(以下、モータ上限出力という)よりも小さく設定さ
れている。そして、車両の運転点がモータ走行領域から
外れているときには、エンジン走行モードあるいはモー
タアシストモードが選択される。
【0018】また、このハイブリッド車両1では、モー
タ走行モードが選択されているときには、アクセルペダ
ルの出力変化に基づいて車両の要求出力の変化を予測
し、この予測した要求出力(以下、予測要求出力とい
う)を出力するように出力制御している。さらに、車両
の運転点が前記モータ走行領域に入っているときにはモ
ータ走行モードが選択され、原則的にはモータ・ジェネ
レータ3の動力だけで車両を走行させるのであるが、こ
のハイブリッド車両1では、現在の車両の運転点が前記
モータ走行領域にあって、且つ、前記予測要求出力が前
記モータ走行領域から外れたときに、アクセルペダル3
0の踏み込み量の変化が所定時間内に所定値以下の場合
には、エンジン2の停止状態を維持し、前記予測要求出
力をモータ・ジェネレータ3のみで出力してモータ・ジ
ェネレータ3のみによる駆動を継続させて、駆動動力の
切り替えが頻繁に起こるのを防止している。
【0019】ただし、前記予測要求出力がモータ・ジェ
ネレータ3のモータ上限出力よりも大きい場合には、モ
ータ・ジェネレータ3のみで前記予想要求出力を出力す
ることは不可能であるので、この場合には、アクセルペ
ダル30の踏み込み量の変化が所定時間内に所定値以下
か否かにかかわらず、エンジン2を作動し、エンジン2
とモータ・ジェネレータ3を併用して前記予測要求出力
を出力するようにした。また、アクセルペダル30の踏
み込み量の変化が前記所定時間内に前記所定値を越える
場合には、早急な加速要求があると判定できるので、こ
の場合も、エンジン2を作動してこれに応えることがで
きるようにし、エンジン2とモータ・ジェネレータ3を
併用して前記予測要求出力を出力するようにした。
【0020】図4および図5は、モータ出力指令値算出
処理を示すフローチャートであり、このフローチャート
に従ってモータ出力指令値の算出処理を説明する。図4
および図5に示すモータ出力指令値算出処理ルーチン
は、ECU20によって一定時間(例えば、10〜20
msec)毎に実行される。初めに、ステップS101
において、今回このルーチンを実行したときにアクセル
ペダルセンサ11で検出したアクセルペダル踏み込み量
(以下、アクセルペダル踏み込み量の今回値という)A
Pnから、前回このルーチンを実行したときにアクセル
ペダルセンサ11で検出したアクセルペダル踏み込み量
APn-1を減算して、アクセルペダル踏み込み変化量Δ
APを算出する。 ΔAP=(APn)−(APn-1) つまり、このステップS101では、本ルーチンの実行
周期におけるアクセルペダル30の踏み込み量の変化を
算出しており、したがって、アクセルペダル踏み込み変
化量ΔAPはアクセルペダル30の踏み込み速度により
決定されることとなる。また、アクセルペダル30の踏
み込み速度には運転者の加速意志が反映されており、運
転者は早急に加速したいときにはアクセルペダル30を
速く踏み込むため踏み込み速度が速くなり、運転者に加
速意志がないときにはアクセルペダル30の踏み込み速
度は遅くなる。したがって、ステップS101の処理
は、運転者の加速意志の有無、および加速要求に対する
早急さを検出する処理と言うこともできる。
【0021】次に、ステップS102において、エンジ
ン回転数NEとアクセルペダル踏み込み量の今回値AP
nに基づき、予め用意されている要求出力マップまたは
テーブル(いずれも図示せず)を参照して、要求出力P
WRREQを検索する。次に、ステップS103に進
み、ステップS102で求めた要求出力PWRREQが
現在の車速Vにおけるモータ走行領域のモータ走行出力
上限値よりも小さいか否か、換言すれば、現在の車両の
運転点がモータ走行領域に入っているか否かを判定す
る。ステップS103における判定結果が「YES」
(モータ走行領域に入っている)の場合はステップS1
04に進み、ステップS103における判定結果が「N
O」(モータ走行領域に入っていない)の場合はステッ
プS120に進む。なお、ステップS120に進んだ場
合には、モータ走行モード以外の走行モードとなるの
で、該当する走行モードにおいて運転状態に応じたモー
タ出力制御が実行され、本ルーチンの実行を一旦終了す
る。なお、モータ走行モード以外の走行モードにおける
モータ出力制御は本発明の要旨ではないので説明を省略
する。
【0022】ステップS104においては、アクセルペ
ダル30の踏み込み量が現在と同じ変化を続けるものと
仮定して、アクセルペダル踏み込み量の今回値APnに
ステップS101で求めたアクセルペダル踏み込み変化
量ΔAPを加算して得た値を、アクセルペダル30の予
測踏み込み量(APn+ΔAP)とし、この予測踏み込
み量(APn+ΔAP)と現在のエンジン回転数NEに
基づき、前記要求出力マップまたはテーブルを参照して
要求出力を検索し、これを予測要求出力YPWRREQ
とする。つまり、アクセルペダル踏み込み変化量ΔAP
(アクセルペダル30の出力変化量)に基づいて、予測
要求出力YPWRREQを予測する。次に、ステップS
105に進み、予測要求出力YPWRREQから現在の
要求出力PWRREQを減算して、要求出力の変化量
(以下、出力変化量と略す)ΔPWRREQを算出す
る。これは、アクセルペダル踏み込み変化量ΔAP(ア
クセルペダル30の出力変化量)に基づいて、出力変化
量ΔPWRREQを予測しており、これにより、車両の
要求出力PWRREQの変化量を容易に且つ精度よく予
測することができる。
【0023】次に、ステップS106に進み、出力変化
量ΔPWRREQが正か否かを判定する。ステップS1
06における判定結果が「YES」(ΔPWRREQ>
0)である場合は、ステップS107に進んで、出力変
化量ΔPWRREQが出力変化量上限値PWRLMTP
よりも小さいか否かを判定する。ステップS107にお
ける判定結果が「YES」(ΔPWRREQ<PWRL
MTP)である場合は、ステップS110に進み、ステ
ップS105で算出した出力変化量ΔPWRREQをモ
ータ出力変化量ΔMOTPWRとして設定する(ΔMO
TPWR=ΔPWRREQ)。一方、ステップS107
における判定結果が「NO」(ΔPWRREQ≧PWR
LMTP)である場合は、ステップS109に進み、出
力変化量上限値PWRLMTPをモータ出力変化量ΔM
OTPWRとして設定する(ΔMOTPWR=PWRL
MTP)。
【0024】一方、ステップS106における判定結果
が「NO」(ΔPWRREQ≦0)である場合は、ステ
ップS108に進んで、出力変化量ΔPWRREQが出
力変化量下限値PWRLMTMよりも大きいか否かを判
定する。ステップS108における判定結果が「YE
S」(ΔPWRREQ>PWRLMTM)である場合
は、ステップS105で算出した出力変化量ΔPWRR
EQをモータ出力変化量ΔMOTPWRとして設定する
(ΔMOTPWR=ΔPWRREQ)。一方、ステップ
S108における判定結果が「NO」(ΔPWRREQ
≦PWRLMTM)である場合は、ステップS111に
進み、出力変化量下限値PWRLMTMをモータ出力変
化量ΔMOTPWRとして設定する(ΔPWRREQ=
PWRLMTM)。つまり、ステップS109,111
では、モータ出力変化量ΔMOTPWRを所定の範囲内
に制限し、モータ走行モードにおける急激な加減速を禁
止する。
【0025】ステップS109,110,111におい
てモータ出力変化量ΔMOTPWRを設定した後、ステ
ップS112に進み、現在の要求出力PWRREQにモ
ータ出力変化量ΔMOTPWRを加算した値(以下、こ
れを制限後の予測要求出力という)が、モータ・ジェネ
レータ3のモータ上限出力よりも小さいか否かを判定す
る。ステップS112における判定結果が「YES」
(PWRREQ+ΔMOTPWR<モータ上限出力)で
ある場合は、ステップS113に進み、ステップS10
1で求めたアクセルペダル踏み込み変化量ΔAPが、予
め設定したエンジン作動踏み込み変化量ΔAPmaxよ
りも小さいか否かを判定する。
【0026】ステップS113における判定結果が「Y
ES」(ΔAP<ΔAPmax)である場合は、ステッ
プS114に進み、前記制限後の予測要求出力(PWR
REQ+ΔMOTPWR)をモータ出力指令値CMDM
OTPWRとして設定し、本ルーチンの実行を一旦終了
する。CMDMOTPWR=PWRREQ+ΔMOTP
WRつまり、制限後の予測要求出力(PWRREQ+Δ
MOTPWR)がモータ上限出力よりも小さく、且つ、
ΔAPがΔAPmaxよりも小さい場合は、モータ・ジ
ェネレータ3のみで制限後の予測要求出力(PWRRE
Q+ΔMOTPWR)を出力し、モータ・ジェネレータ
3のみによる駆動を継続する。なお、この処理は、制限
後の予測要求出力(PWRREQ+ΔMOTPWR)が
現在の車速Vにおけるモータ走行領域のモータ走行出力
上限値を超える場合、換言すると、制限後の予測要求出
力(PWRREQ+ΔMOTPWR)がモータ走行領域
から外れ、予めエンジン2を動作するように定められた
領域に属する場合にも、実行されるので、この時にも、
吸排気制御装置8は全気筒の吸排気バルブを全閉状態に
維持し、燃料噴射・点火制御装置9はエンジン2の停止
状態を維持して休筒制御を継続し、モータ・ジェネレー
タ3のみで制限後の予測要求出力(PWRREQ+ΔM
OTPWR)を出力し、モータ・ジェネレータ3のみに
よる駆動を継続することとなる。
【0027】したがって、アクセルペダル踏み込み変化
量ΔAPがΔAPmaxより小さい加速要求に対して
は、エンジン2を作動させずに、モータ・ジェネレータ
3のみの出力増加によって応えることができ、モータ走
行領域の境界(モータ走行出力上限値)付近においてエ
ンジン2の作動、停止の切り替え頻度を抑制することが
できる。特に、低車速でのアクセルペダル踏み込み量の
微小変化によるエンジン2の作動、停止の切り替え頻度
を従来よりも大幅に低減することができる。なお、ステ
ップS109,111においてモータ出力変化量ΔMO
TPWRが制限されているので、モータ出力指令値CM
DMOTPWRの出力変化量も制限されることとなる。
これにより、急激に駆動力が変化するのを防止すること
ができ、ギクシャクした車体挙動が防止されてドライバ
ビリティが向上する。
【0028】一方、ステップS113における判定結果
が「NO」(ΔAP≧ΔAPmax)である場合は、ス
テップS115に進み、エンジン2を始動する。つま
り、現在の運転点がモータ走行領域であっても、ΔAP
がΔAPmax以上である場合は、早急な加速が要求さ
れているので、応答性を上げるためにエンジン2を始動
して、エンジン2とモータ・ジェネレータ3を併用する
ことにより制限後の予測要求出力(PWRREQ+ΔM
OTPWR)を出力するようにする。これにより、ドラ
イバビリティが向上する。
【0029】また、ステップS112における判定結果
が「NO」(PWRREQ+ΔMOTPWR≧モータ上
限出力)である場合は、制限後の予測要求出力(PWR
REQ+ΔMOTPWR)をモータ・ジェネレータ3だ
けで賄うことができないので、ステップS113に進む
ことなく、ステップS115に進み、エンジン2を始動
する。つまり、この場合には、アクセルペダル踏み込み
変化量ΔAPがエンジン作動踏み込み変化量ΔAPma
xよりも小さいか否かにかかわらず、エンジン2を始動
して、エンジン2とモータ・ジェネレータ3を併用する
ことにより制限後の予測要求出力(PWRREQ+ΔM
OTPWR)を確実に出力できるようにする。これによ
り、運転者の加速要求に応えることができ、ドライバビ
リティが向上する。
【0030】そして、ステップS115からステップS
116に進み、エンジン回転数NEとアクセルペダル踏
み込み量の今回値APに基づいて、エンジン出力指令値
CMDENGPWRを算出する。さらに、ステップS1
17に進み、制限後の予測要求出力(PWRREQ+Δ
MOTPWR)から、ステップS116で算出したエン
ジン出力指令値CMDENGPWRを減算して、モータ
出力指令値CMDMOTPWRを算出する。 CMDMOTPWR=PWRREQ+ΔMOTPWR−CMDENGPWR ・・・(1)式
【0031】この(1)式から、エンジン始動後のモー
タ・ジェネレータ3の出力は、エンジン2の出力増加に
伴って減少することとなる。これにより、モータ・ジェ
ネレータ3から過剰に出力されるのを防止することがで
き、不要な電力消費を削減して燃費の向上を図ることが
できる。
【0032】次に、ステップS117からステップS1
18に進み、ステップS117で算出したCMDMOT
PWRがモータ・ジェネレータ3のモータ上限出力より
も小さいか否かを判定する。ステップS118における
判定結果が「YES」(CMDMOTPWR<モータ上
限出力)である場合は、本ルーチンの実行を一旦終了す
る。すなわち、この場合には、ステップS117で算出
したモータ出力指令値CMDMOTPWRをそのままモ
ータ出力指令値CMDMOTPWRとする。一方、ステ
ップS118における判定結果が「NO」(CMDMO
TPWR≧モータ上限出力)である場合は、ステップS
119に進み、モータ出力指令値CMDMOTPWRに
モータ上限出力を設定して(CMDMOTPWR=モー
タ上限出力)、本ルーチンの実行を一旦終了する。ステ
ップS118,S119の処理を実行することにより、
エンジン2の始動後のモータ出力指令値CMDMOTP
WRはモータ上限出力以下に制限される。
【0033】このように、エンジンを始動した後も、モ
ータ・ジェネレータ3は走行のための動力を継続して出
力することにより、エンジン2の出力を抑制し、燃費の
向上を図りつつ応答性の向上を図ることができる。な
お、このようにしてモータ走行モードにおいて制限後の
予測要求出力(PWRREQ+ΔMOTPWR)を出力
した結果、次回このルーチンを実行したときの要求出力
PWRREQがモータ走行領域から外れた場合には、ス
テップS120に進んで、モータ走行モード以外の走行
モードに切り替わることとなる。
【0034】この発明は図1に示す構成のハイブリッド
車両1への適用に限られるものではなく、図6あるいは
図7に示すような種々の構成のいわゆるパラレル型のハ
イブリッド車両1に適用可能である。図6に示すハイブ
リッド車両1は、エンジン2の動力が第1の変速機13
および出力軸14を介して駆動輪6に伝達されるととも
に、モータ・ジェネレータ3の動力が第2の変速機15
およびギヤ16を介して出力軸14に伝達されさらに前
記駆動輪6に伝達されるようになっている。このハイブ
リッド車両1においても、エンジン2とモータ・ジェネ
レータ3のいずれか一方の動力あるいは両方の動力を車
両の推進力とすることができる。
【0035】図7に示すハイブリッド車両1は、エンジ
ン2の動力は第1の変速機21および出力軸22を介し
て前輪(車輪)23に伝達され、モータ・ジェネレータ
3の動力は第2の変速機24および出力軸25を介して
後輪(車輪)26に伝達される。つまり、このハイブリ
ッド車両1では、前後輪の全てが駆動輪とされており、
前輪23はエンジン2で駆動され、後輪26はモータ・
ジェネレータ3で駆動されるようにされている。そし
て、このハイブリッド車両1においても、エンジン2と
モータ・ジェネレータ3のいずれか一方の動力あるいは
両方の動力を車両の推進力とすることができる。なお、
このハイブリッド車両1の場合、前記二つの動力源と前
後輪の連結を逆にし、エンジン2の動力を後輪26に伝
達し、モータ・ジェネレータ3の動力を前輪23に伝達
するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、アクセルペダルの出力変化が所定時間
内に所定値以下の加速要求には、エンジンを作動させず
に前記電動機のみの出力増加で応えることが可能になる
ので、エンジンの作動、停止の切り替え頻度を低減する
ことができるという優れた効果が奏される。請求項2に
記載した発明によれば、車両の運転点が電動機走行領域
に属しているときであって所定の条件が満たされたとき
に、エンジンを作動させずに電動機のみの出力増加で加
速要求に応えることが可能になり、エンジンの作動、停
止の切り替え頻度を低減することができるという優れた
効果が奏される。
【0037】請求項3に記載した発明によれば、車両の
要求出力の変化量を容易に且つ精度よく予測することが
できるという効果がある。請求項4に記載した発明によ
れば、電動機では予測した要求出力を出力するのが不可
能な場合にも、エンジンを始動することで、予測した要
求出力を確実に出力することが可能になるので、運転者
の加速要求に応えることができドライバビリティが向上
するという効果がある。請求項5に記載した発明によれ
ば、電動機のみを車両の動力源としているときに早急な
加速要求があった場合に、エンジンを始動することでこ
れに応えることが可能になり、応答性が向上してドライ
バビリティが向上するという効果がある。
【0038】請求項6に記載した発明によれば、エンジ
ン出力を抑制し、エンジンと電動機を併用しながら予測
した要求出力を出力することが可能になるので、燃費の
向上を図ることができるという効果がある。請求項7に
記載した発明によれば、電動機から過剰に出力されるの
を防止することが可能になるので、不要な電力消費を削
減して燃費の向上を図ることができるという効果があ
る。請求項8に記載した発明によれば、急激な駆動力の
変化を防止することが可能になるので、ギクシャクした
車体挙動が防止され、ドライバビリティが向上するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るハイブリッド車両の第1の実
施の形態における動力伝達系の概略構成図である。
【図2】 前記第1の実施の形態におけるハイブリッド
車両の走行モードでのエンジンとモータ・ジェネレータ
の動作/停止状態を示す図である。
【図3】 前記第1の実施の形態におけるモータ走行領
域テーブルの一例を示す図である。
【図4】 前記第1の実施の形態におけるモータ出力指
令値算出処理を示すフローチャート(その1)である。
【図5】 前記第1の実施の形態におけるモータ出力指
令値算出処理を示すフローチャート(その2)である。
【図6】 この発明に係るハイブリッド車両の第2の実
施の形態における動力伝達系の概略構成図である。
【図7】 この発明に係るハイブリッド車両の第3の実
施の形態における動力伝達系の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド車両 2 エンジン 3 モータ・ジェネレータ(電動機) 6 駆動輪(車輪) 9 燃料噴射・点火制御装置(エンジン制御手段) 23 前輪(車輪) 26 後輪(車輪) 30 アクセルペダル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月26日(2003.2.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、エンジン(例えば、後
述する実施の形態におけるエンジン2)と電動機(例え
ば、後述する実施の形態におけるモータ・ジェネレータ
3)とを動力源として備え、このエンジンと電動機の少
なくとも一方の動力を車輪(例えば、後述する実施の形
態における駆動輪6、前輪23、後輪26)に伝達して
車両の推進力とするハイブリッド車両(例えば、後述す
る実施の形態におけるハイブリッド車両1)において、
前記エンジンの動作/停止を制御するエンジン制御手段
(例えば、後述する実施の形態における燃料噴射・点火
制御装置9)と、前記車両の推進力を増減するアクセル
ペダル(例えば、後述する実施の形態におけるアクセル
ペダル30)とを備え、前記電動機のみを車両の動力源
としているときに車両の要求出力の変化を予測し、予測
した要求出力が予め前記エンジンを動作するように定め
られた領域に属する場合においても、所定時間内のアク
セルペダル変化量(例えば、後述する実施の形態におけ
るアクセルペダル踏み込み変化量ΔAP)が所定値以下
の場合には、前記エンジン制御手段は前記エンジンの停
止状態を維持し、前記予測した要求出力を前記電動機の
みで出力して前記電動機のみによる駆動を継続すること
を特徴とする。なお、アクセルペダル変化量は、アクセ
ルペダルの出力を検出するアクセルペダル出力検出手段
(例えば、後述する実施の形態におけるアクセルペダル
センサ11)により検出することができる。このように
構成することにより、前記所定時間内のアクセルペダル
変化量が所定値以下の加速要求には、前記エンジンを作
動させずに前記電動機のみの出力増加で応えることが可
能になる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記所定時間内のア
クセルペダル変化量に基づいて前記車両の要求出力の変
化量を予測することを特徴とする。このように構成する
ことにより、車両の要求出力の変化量を容易に且つ精度
よく予測することが可能になる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】請求項4に記載した発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、前記予測し
た要求出力が前記電動機の上限出力より大きい場合に
は、前記所定時間内のアクセルペダル変化量が所定値以
下か否かにかかわらず、前記エンジン制御手段は前記エ
ンジンを始動することを特徴とする。ここで、電動機の
上限出力とは、電動機が出力可能な最大出力をいう。こ
のように構成することにより、電動機では予測した要求
出力を出力するのが不可能な場合にも、エンジンを始動
することで、予測した要求出力を確実に出力することが
可能になる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】請求項5に記載した発明は、請求項1から
請求項4のいずれかに記載の発明において、前記所定時
間内のアクセルペダル変化量が前記所定値を越える場合
に、前記エンジン制御手段は前記エンジンを始動するこ
とを特徴とする。このように構成することにより、電動
機のみを車両の動力源としているときに早急な加速要求
があった場合に、エンジンを始動することで、これに応
えることが可能になる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、このハイブリッド車両1では、モー
タ走行モードが選択されているときには、所定時間内の
アクセルペダル変化量に基づいて車両の要求出力の変化
を予測し、この予測した要求出力(以下、予測要求出力
という)を出力するように出力制御している。さらに、
車両の運転点が前記モータ走行領域に入っているときに
はモータ走行モードが選択され、原則的にはモータ・ジ
ェネレータ3の動力だけで車両を走行させるのである
が、このハイブリッド車両1では、現在の車両の運転点
が前記モータ走行領域にあって、且つ、前記予測要求出
力が前記モータ走行領域から外れたときに、アクセルペ
ダル30の踏み込み量の変化が所定時間内に所定値以下
の場合には、エンジン2の停止状態を維持し、前記予測
要求出力をモータ・ジェネレータ3のみで出力してモー
タ・ジェネレータ3のみによる駆動を継続させて、駆動
動力の切り替えが頻繁に起こるのを防止している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】ステップS104においては、アクセルペ
ダル30の踏み込み量が現在と同じ変化を続けるものと
仮定して、アクセルペダル踏み込み量の今回値APnに
ステップS101で求めたアクセルペダル踏み込み変化
量ΔAPを加算して得た値を、アクセルペダル30の予
測踏み込み量(APn+ΔAP)とし、この予測踏み込
み量(APn+ΔAP)と現在のエンジン回転数NEに
基づき、前記要求出力マップまたはテーブルを参照して
要求出力を検索し、これを予測要求出力YPWRREQ
とする。つまり、アクセルペダル踏み込み変化量ΔAP
所定時間内のアクセルペダル変化量)に基づいて、予
測要求出力YPWRREQを予測する。次に、ステップ
S105に進み、予測要求出力YPWRREQから現在
の要求出力PWRREQを減算して、要求出力の変化量
(以下、出力変化量と略す)ΔPWRREQを算出す
る。これは、アクセルペダル踏み込み変化量ΔAP(
定時間内のアクセルペダル変化量)に基づいて、出力変
化量ΔPWRREQを予測しており、これにより、車両
の要求出力PWRREQの変化量を容易に且つ精度よく
予測することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、所定時間内のアクセルペダル変化量が
所定値以下の加速要求には、エンジンを作動させずに前
記電動機のみの出力増加で応えることが可能になるの
で、エンジンの作動、停止の切り替え頻度を低減するこ
とができるという優れた効果が奏される。請求項2に記
載した発明によれば、車両の運転点が電動機走行領域に
属しているときであって所定の条件が満たされたとき
に、エンジンを作動させずに電動機のみの出力増加で加
速要求に応えることが可能になり、エンジンの作動、停
止の切り替え頻度を低減することができるという優れた
効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 6/04 730 B60K 6/04 730 B60L 11/14 ZHV B60L 11/14 ZHV (72)発明者 齋藤 修 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G093 AA04 AA07 AA16 AB00 BA19 CA00 CA01 DA01 DA06 DA14 DB05 DB23 EA05 EA15 EB00 FA10 FA11 FB02 FB05 5H115 PA01 PA08 PA12 PC06 PG04 PI16 PI23 PI29 PO02 PO06 PO17 PU02 PU23 QE08 QE09 QE10 QI04 QN03 RE01 RE03 RE05 RE07 SE04 SE05 SE08 TE02 TO22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと電動機とを動力源として備
    え、このエンジンと電動機の少なくとも一方の動力を車
    輪に伝達して車両の推進力とするハイブリッド車両にお
    いて、 前記エンジンの動作/停止を制御するエンジン制御手段
    と、前記車両の推進力を増減するアクセルペダルとを備
    え、 前記電動機のみを車両の動力源としているときに車両の
    要求出力の変化を予測し、予測した要求出力が予め前記
    エンジンを動作するように定められた領域に属する場合
    においても、前記アクセルペダルの出力変化が所定時間
    内に所定値以下の場合には、前記エンジン制御手段は前
    記エンジンの停止状態を維持し、前記予測した要求出力
    を前記電動機のみで出力して前記電動機のみによる駆動
    を継続することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】 前記電動機のみを車両の動力源とする運
    転領域が電動機走行領域として予め定められていること
    を特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 【請求項3】 前記アクセルペダルの出力変化量に基づ
    いて前記車両の要求出力の変化量を予測することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車
    両。
  4. 【請求項4】 前記予測した要求出力が前記電動機の上
    限出力より大きい場合には、前記アクセルペダルの出力
    変化が所定時間内に所定値以下か否かにかかわらず、前
    記エンジン制御手段は前記エンジンを始動することを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハイ
    ブリッド車両。
  5. 【請求項5】 前記アクセルペダルの出力変化が前記所
    定時間内に前記所定値を越える場合に、前記エンジン制
    御手段は前記エンジンを始動することを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれかに記載のハイブリッド車
    両。
  6. 【請求項6】 前記エンジンを始動した後も、前記電動
    機は継続して出力することを特徴とする請求項4または
    請求項5に記載のハイブリッド車両。
  7. 【請求項7】 前記エンジンを始動した後、エンジンの
    出力が増加した場合に、前記電動機の出力を減少させる
    ことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド車両。
  8. 【請求項8】 前記電動機の出力変化量は制限されるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載
    のハイブリッド車両。
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