JP2003343161A - ドア構造 - Google Patents

ドア構造

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JP2003343161A
JP2003343161A JP2002152382A JP2002152382A JP2003343161A JP 2003343161 A JP2003343161 A JP 2003343161A JP 2002152382 A JP2002152382 A JP 2002152382A JP 2002152382 A JP2002152382 A JP 2002152382A JP 2003343161 A JP2003343161 A JP 2003343161A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高強度で軽量化を図りつつ遮音性に優れたド
ア構造を提供する。 【構成】 枠体1の両面にボード2・3を貼り合わせて
おり、いわゆるフラッシュドアと呼ばれる構造になって
いる。前記ボード2・3の内面にはそれぞれ多孔補強材
4・5が固着されている。多孔補強材4・5の固着には
接着剤を用いる。多孔補強材4・5は例えばハニカム構
造を有する。多孔補強材4と多孔補強材5との間には空
隙が形成されている。前記空隙には吸音材(グラスウー
ル、ロックウール等)6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−96569号公報(IPC
B32B 32/12)には、ハニカム状補強体を利用
したドア等に利用されるパネルが開示されている。この
パネルは、当該公報の文言をかりて説明すると、枠状の
フレームと、このフレームの両面に装着され、アルミ箔
の両面にクラフト紙を貼着して形成されたボードと、フ
レームの枠室に配置されるハニカム状の補強体とから成
る。補強体はボール紙から成るハニカム状に形成されて
いることから、フレーム及びボードに加わる応力の分散
効率が高い。その結果、少ない材料で所定の強度を得る
ことができ、ドアの軽量化が図れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、ハニカム状の補強体によって所定の強度
を得つつドアの軽量化が図れるものの、ハニカム状の補
強体がボード間のサウンドブリッジとなってしまい、遮
音性に劣るという不満がある。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑み、高強度で
軽量化を図りつつ遮音性に優れたドア構造を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のドア構造は、
上記課題を解決するために、枠体の両面にボードを貼り
合わせて成るドア構造において、前記ボードの内面に各
々多孔補強材が固着されており、多孔補強材同士は接触
しないように構成されたことを特徴とする。
【0006】上記の構成であれば、ボードの内面に多孔
補強材が固着されたことで、ボードの剛性が高められ、
低音域での遮音性が向上する。そして、多孔補強材同士
は接触しないため、多孔補強材はサウンドブリッジとは
ならず、音の固体伝搬防止による遮音性向上も得られ
る。
【0007】前記多孔補強材間の空隙に吸音材が設けら
れているのがよい。これによれば、吸音材にて中高音域
での遮音性も向上することになる。
【0008】前記多孔補強材の孔内に粘弾性体を充填し
て成るのがよい。これによれば、粘弾性体自体による振
動エネルギー吸収による遮音が図れる上に、粘弾性体の
充填箇所の配置態様によって音の透過損失の特性を調整
し得ることになり、特定波長帯の遮音性向上が図れる。
【0009】前記多孔補強材の孔内に弾性棒状体を配置
し、この弾性棒状体を両ボードの内面に接触させてもよ
い。弾性棒状体は硬質のものではないからサウンドブリ
ッジとして働くことはない。ここで、一つのボードにつ
いて見れば、前記弾性棒状体はサウンドブリッジではな
く制振体としてボードを支持することになる。そして、
これによってコインシデンス(質量則において或る周波
数域になったときに透過損失が質量則より下回る現象)
による性能低下が回避されることになる。また、多孔補
強材における孔内を利用して弾性棒状体を配置するので
あるから、多孔補強材に対して特別な加工は不要である
という利点もある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明のドア構造を図1
乃至図4に基づいて説明していく。
【0011】図1はこの実施形態のドア構造を示した断
面図である。枠体1は例えば角材を方形状に組んで成る
ものであり、この実施形態では更なる横架角材や縦角材
は設けていない。この枠体1の両面にボード2・3を貼
り合わせており、いわゆるフラッシュドアと呼ばれる構
造になっている。前記ボード2・3の内面にはそれぞれ
多孔補強材4・5が固着されている。多孔補強材4・5
の固着には接着剤を用いればよい。
【0012】多孔補強材4・5としては、図4に示す構
造のものを用いることができる。図4(a)は六角形状
の孔が多数形成されたハニカム構造を示している。この
ようなハニカム構造が多孔補強材として一般的である
が、図4(b)に示すような四角形状の孔が形成された
構造、或いは、図4(c)に示すような波形状の孔が形
成された構造を用いることができる。また、図示はして
いないが、円形状の孔が形成された構造なども用いるこ
とができる。多孔補強材4・5は、この実施形態では紙
(ボール紙)製のものを用いて軽量化を図っているが、
樹脂製や軽金属製等の多孔補強材を用いても構わない。
【0013】多孔補強材4と多孔補強材5との間には空
隙が形成されている。すなわち、多孔補強材4・5は独
立して存在するものであり、各多孔補強材4・5は片面
のみがボード2・3に固着されており、両者は接触して
はいない。そして、前記空隙には吸音材(グラスウー
ル、ロックウール等)6が設けられている。なお、吸音
材6としては断熱材としても機能するものを用いるのが
よい。
【0014】上記の構成であれば、ボード2・3の内面
に多孔補強材4・5が固着されたことで、ボード2・3
の剛性が高められ、低音域での遮音性が向上する。そし
て、一方の多孔補強材4と他方の多孔補強材5との間に
は空隙が形成されており、多孔補強材4・5はサウンド
ブリッジとはならず、音の固体伝搬防止による遮音性向
上も得られる。更に、前記空隙には吸音材6が設けられ
ているので、中高音域での遮音性も向上することにな
る。
【0015】ドア構造の他の例を図2に示す。この図2
に示すドア構造においては、多孔補強材4・5における
一部の孔内に粘弾性体7を充填している。粘弾性体7
は、成形ブチル材、発泡ゴム材、シリコンゲルなどの材
料から成る。これによれば、粘弾性体7自体による振動
エネルギー吸収で遮音が図れる上に、粘弾性体7の充填
箇所の配置態様によって音の透過損失の特性を調整し得
ることになり、所望周波数での遮音性向上が図れる。す
なわち、ボード2・3間に空間が存在する構造では、共
鳴透過(太鼓的に音が発生)によって特定周波数での遮
音性能の落ち込みが生じがちとなるが、粘弾性体7の充
填箇所の配置態様を変えることで、上記落ち込みの周波
数帯を可聴音域外へとずらすことが可能である。
【0016】図3に示すドア構造においては、前記多孔
補強材4・5における一部の孔内に棒状の弾性棒状体
(例えば、成形ブチル材、発泡ゴム材等)8を設け、こ
の弾性棒状体8を両ボード2・3の内面に接して存在さ
せている。弾性棒状体8の配置ピッチをどの程度にする
かは弾性棒状体8の物性(損失係数,ばね定数など)、
更には用いるボード(材質,厚みなど)によって異なる
が、その目指すところは遮音性の向上であり、実験によ
って或いはシミュレーションによって弾性棒状体8の物
性の具体値が求まることになる。弾性棒状体8は硬質の
ものではなく、サウンドブリッジとして働くことはな
い。ここで、一つのボード2(3)について見れば、前
記弾性棒状体8はサウンドブリッジではなく制振体とし
てボード2(3)を支持することになる。そして、これ
によってコインシデンスによる性能低下が回避されるこ
とになる。或る箇所の弾性棒状体8とこれに接続する二
枚のボード2(3)の所定範囲について考察すると、弾
性棒状体8のばね定数と前記所定範囲のボード重量とで
決まる2質点系の固有振動数が存在することになる。一
つの二重ボード構造に複数存在することになる前記固有
振動数をばらつかせたり、或いは統一するとしても空間
の空気ばねによる共鳴透過周波数と異ならせることとす
るのがよく、これによれば、二重ボード構造の共鳴透過
による性能の落ち込みがより低減されることになる。ま
た、多孔補強材4・5における孔内を利用して弾性棒状
体8を配置するのであるから、多孔補強材4・5に対し
て特別な加工は不要であるという利点もある。
【0017】なお、図2の構造と図3の構造を組み合わ
せた構造、すなわち、前記多孔補強材4・5における一
部の孔内に粘弾性体7を充填すると共に、他の孔内に弾
性棒状体8を設け、前記弾性棒状体8を両ボード2・3
の内面に接して存在させることも有効である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ボードの内面に多孔補強材が固着されたことで、ボ
ードの剛性が高められ、低音域での遮音性が向上する。
そして、多孔補強材同士は接触しないため、多孔補強材
はサウンドブリッジとはならず、音の固体伝搬防止によ
る遮音性向上も得られる。前記空隙に吸音材を設けた構
成であれば、中高音域での遮音性も向上することにな
る。前記多孔補強材の孔内に粘弾性体や弾性棒状体を設
けた構成であれば、更に遮音性が向上する。また、粘弾
性体や弾性棒状体の配置に多孔補強材における孔内を利
用するから、多孔補強材に対して特別な加工は不要であ
るという利点もある。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のドア構造を示した断面図
である。
【図2】この発明の実施形態のドア構造の他の例を示し
た断面図である。
【図3】この発明の実施形態のドア構造の他の例を示し
た断面図である。
【図4】同図(a)乃至(c)は多孔補強材の具体例を
示した説明図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 ボード 3 ボード 4 多孔補強材 5 多孔補強材 6 吸音材 7 粘弾性体 8 弾性棒状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の両面にボードを貼り合わせて成る
    ドア構造において、前記ボードの内面に各々多孔補強材
    が固着されており、多孔補強材同士は接触しないように
    構成されたことを特徴とするドア構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドア構造において、前
    記多孔補強材間の空隙に吸音材が設けられていることを
    特徴とするドア構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のドア構造
    において、前記多孔補強材の孔内に粘弾性体を充填して
    成ることを特徴とするドア構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3のいずれかに記載
    のドア構造において、前記多孔補強材の孔内に弾性棒状
    体を配置し、この弾性棒状体を両ボードの内面に接触さ
    せていることを特徴とするドア構造。
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