JP2003342973A - カウンタウェイト及びカウンタウェイトの製造方法 - Google Patents

カウンタウェイト及びカウンタウェイトの製造方法

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JP2003342973A
JP2003342973A JP2002150364A JP2002150364A JP2003342973A JP 2003342973 A JP2003342973 A JP 2003342973A JP 2002150364 A JP2002150364 A JP 2002150364A JP 2002150364 A JP2002150364 A JP 2002150364A JP 2003342973 A JP2003342973 A JP 2003342973A
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Masaaki Tsuchisaka
雅昭 土坂
Masakazu Tsuchisaka
雅一 土坂
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TSUCHISAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比重の大きな鋳物で、安価に製作することに
より、作業機械の旋回半径を小さくした場合でも良好に
車体のバランスを保つことができるカウンタウェイト及
びカウンタウェイトの製造方法を提供する。 【解決手段】 鋳物によって成型したウェイト本体11の
外形部11a に鋼材からなる被覆板12を被せて該外形部11
を覆い隠す。ウェイト本体11は、被覆板12の縁部が位置
する部分に溶接可能な鋼材からなる溶接固定部13a 、13
b をインサートして鋳造する。ウェイト本体11に被覆板
12を取り付ける際には、ウェイト本体11の外形部11a に
両面接着テープ6を貼付し、被覆板12を接着させた状態
で溶接作業を行えば、容易に作業を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧ショベル、
ブルドーザ等の建設機械、農業機械などの作業機械の車
体に組み込まれるカウンタウェイトとその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルなどの作業機械において
は、作業時に加えられる重量と車両重量などの負荷荷重
に対して車体の平衡状態を保つために、カウンタウェイ
トが車体に組み込まれている。すなわち、作業時に生じ
る負荷に対抗して車体が傾いたりすることがないように
すると共に、ショベルなどの作業装置を旋回させて行う
負荷の移動によっても、車体が平衡に保たれるようにし
てある。
【0003】建設現場などでは作業範囲の狭い場所が多
く、ショベルなどの作業装置の旋回半径が小さいものが
必要となる場合があり、作業機械の小型化が要求され
る。小型化された作業機械に大きな負荷荷重が加えられ
る場合でも車体の平衡状態を保つためには、前記カウン
タウェイトに小型で重量が大きなものが要求される。す
なわち、比重の大きなカウンタウェイトが必要とされて
いる。
【0004】比重の大きなカウンタウェイトとするため
には、鋳造によって形成することが好ましい。カウンタ
ウェイトは、一般的に砂型鋳造によって成型されるか
ら、鋳離しした状態では鋳肌の平滑性が製品としては不
充分である。このため、カウンタウェイトの一部であっ
て作業機械の外観を形成する部分には、パテを塗布した
後、適宜に研磨し、表面を平滑にして塗装を施すことな
どの処理が行われている。斯かる処理には手間がかかる
と共に、それだけ製作コストを上昇させてしまうおそれ
がある。
【0005】このため、例えば特開2000−302376号公報
に記載されているようなカウンタウェイトが開発されて
いる。このカウンタウェイトは、複数のブロックを結合
してカウンタウェイトの骨格を構成し、該骨格の一部分
の外表面を被覆板で覆った構造とされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように比重が最も大きいカウンタウェイトとするため
には、鋳造によるものが好ましい。複数のブロックを結
合したカウンタウェイトでは重量に限界が生じて、作業
機械の小型化を促進する上で障害となるおそれがある。
【0007】そこで、この発明は、比重の大きな鋳物に
よって成型し、鋳肌の処理に手間を掛けないためにコス
トを削減することができるカウンタウェイト及びカウン
タウェイトの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るカウンタウェイ
トは、所望の形状に形成したウェイト本体と、前記ウェ
イト本体の所定の部分を覆い隠す被覆板とからなること
を特徴としている。
【0009】前記被覆板でウェイト本体の一部であって
作業機械の外観を形成する部分を覆い隠せば、ウェイト
本体の表面が外観に露呈しない。すなわち、ウェイト本
体を鋳造しても、鋳肌が外観に露呈することがない。こ
のため、鋳造したウェイト本体の表面を処理する必要が
なく、この処理の手間を省いて製作コストを削減するこ
とができる。
【0010】また、請求項2の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記ウェイト本体を鋳造によって所望の形状に
形成したことを特徴としている。
【0011】ウェイト本体を鋳造により成型すれば、比
重の大きなカウンタウェイトを提供できる。したがっ
て、作業機械の旋回半径が小さい場合でも、車体の平衡
を確実に保たせることができ、大きな負荷荷重に対応す
ることができて、作業機械の小型化を図ることができ
る。
【0012】また、請求項3の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記ウェイト本体の所定の部位に埋設させた鋼
材からなるボルト固定部を備え、前記被覆板をボルト固
定部にボルト止めしてなることを特徴としている。
【0013】前記被覆板の素材は、使用に支障がないも
のであれば、樹脂、金属その他を用いることができる。
そして、いずれの素材による被覆板であっても、ボルト
止めすることにより、該被覆板をウェイト本体に取り付
けることができる。そして、ボルト止めするためのボル
ト固定部は、ウェイト本体の鋳造時にインサートして埋
設する。
【0014】また、請求項4の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記ウェイト本体の所定の部位に埋設させた鋼
材からなる溶接固定部を備え、前記被覆板を鋼材により
形成し、該被覆板を溶接固定部に溶着してなることを特
徴としている。
【0015】被覆板を鋼材により形成する場合には、ウ
ェイト本体と溶接によって固着させれば該被覆板を簡便
に取り付けることができる。被覆板とウェイト本体とを
溶着するためには、被覆板を溶着させる部分に溶接固定
部を溶接するのに適した鋼材によって形成する。この溶
接固定部は、ウェイト本体の鋳造時にインサートして埋
設する。
【0016】また、請求項5の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記ウェイト本体の所定の部位に、鋼材からな
るボルト固定部と溶接固定部とをそれぞれ埋設し、前記
被覆板を鋼材により形成して、ボルト固定部にボルト止
めすると共に溶接固定部に溶着によって該被覆板を固定
したことを特徴としている。
【0017】被覆板を鋼材で形成する場合には、該被覆
板とウェイト本体とをボルト止めと溶接とによって取り
付けることができる。この場合には、ボルト止めする部
分にボルト固定部を、溶着する部分に溶接固定部を、そ
れぞれウェイト本体の鋳造時にインサートして埋設す
る。ボルト固定部と溶接固定部とを併用することによ
り、被覆板の取付状態を適宜なものとすることができ、
取付作業の簡便化を図ることができる。
【0018】また、請求項6の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記被覆板をウェイト本体に接着手段によって
接着してあることを特徴としている。
【0019】被覆板は、接着剤や接着テープなどの接着
手段を用いてウェイト本体に取り付けることもできる。
特に、樹脂製の被覆板とした場合には、取付作業が簡便
となる。また、ボルト止めや溶着によって取り付ける場
合でも、接着手段と併用することにより、取付作業が簡
便となる。例えば、ウェイト本体の被覆板を被せる位置
の適宜個所に両面接着テープを貼着し、これに被覆板を
貼着させた状態にしてボルト止めや溶接を行う。なお、
接着テープの他に接着剤を用いることもでき、また被覆
板の全域を接着させることもできる。
【0020】また、請求項7の発明に係るカウンタウェ
イトは、前記ウェイト本体と被覆板との間に充填材を充
填したことを特徴としている。
【0021】充填材としては、コンクリートやモルタ
ル、砂鉄などが用いられる。この充填材の素材や充填量
を調整することによりカウンタウェイトの重量を調整す
ることができる。
【0022】また、請求項8の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法は、所望の形状にウェイト本体を鋳造
し、前記ウェイト本体の覆い隠される部分の所定の個所
に接着手段により接着施工し、前記接着手段を介在させ
て被覆板をウェイト本体に固定することを特徴としてい
る。
【0023】作業機械に取り付けられるのに適宜な形状
にウェイト本体を鋳造し、作業機械の外観を呈する部分
に接着手段を介して前記被覆板を貼着して取り付ける。
接着手段としては、接着剤や接着テープなどを用いるこ
とができる。
【0024】また、請求項9の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法は、所定の位置に鋼材からなるボルト固
定部を埋設して所望の形状のウェイト本体を鋳造し、前
記ボルト固定部に被覆板をボルト止めして、前記ウェイ
ト本体の一部を覆い隠すことを特徴としている。
【0025】被覆板をウェイト本体にボルト止めする場
合には、ウェイト本体にボルト固定部を形成する必要が
ある。砂型鋳造による鋳物では強固なボルト固定部を形
成するには不適であるから、ボルト部を形成する部分に
は鋼材からなるボルト固定部をインサートしてウェイト
本体を鋳造する。
【0026】また、請求項10の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法は、所定の位置に鋼材からなる溶接固定
部を埋設して所望の形状のウェイト本体を鋳造し、前記
溶接固定部に、鋼材により形成した被覆板を溶着して、
前記ウェイト本体の一部を覆い隠すことを特徴としてい
る。
【0027】被覆板をウェイト本体に溶接によって取り
付ける場合には、砂型鋳造による鋳物では溶着させられ
ない。このため、溶接個所となる部分に溶接に適した鋼
材からなる溶接固定部をインサートしてウェイト本体を
鋳造することにより、該溶接固定部を介在させてウェイ
ト本体に被覆板を溶着させることができる。
【0028】また、請求項11の発明に係るカウンタウェ
イト製造方向は、所定の位置に鋼材からなるボルト固定
部と溶接固定部とを埋設して所望の形状のウェイト本体
を鋳造し、前記ボルト固定部に被覆板をボルト止めする
と共に、前記溶接固定部に前記被覆板を溶着して、前記
ウェイト本体の一部を覆い隠すことを特徴としている。
【0029】ウェイト本体を鋳造する際に、ボルト固定
部と溶接固定部とをインサートして行えば、被覆板をボ
ルト止めと溶接とを併用して取り付けることができる。
これにより、溶接に適した部分には溶接により、ボルト
止めに適した部分にはボルト止めにより取り付けること
ができるから、被覆板の取付状態がより確実となり、取
付の作業性を向上させることができる。
【0030】また、請求項12の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法は、前記ウェイト本体の覆い隠す部分に
接着施工を施し、前記被覆板を前記接着施工を施した部
分に接着した後、該被覆板をウェイト本体に固定するこ
とを特徴としている。
【0031】ウェイト本体に被覆板を取り付ける際に
は、ウェイト本体の被覆板を取り付ける部分に接着剤を
塗布したり、両面接着テープなどを貼付するなどの接着
施工を施す。このとき、当該部分の全域または一部に接
着施工を施す。また、接着施工を施してボルト止めや溶
接を行えば、被覆板がウェイト本体に固定された状態で
ボルト止め作業や溶接作業を行えるので、作業がより容
易となる。
【0032】また、請求項13の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法は、前記被覆板をウェイト本体に固定し
た後、これら被覆板とウェイト本体との間に充填材を充
填することを特徴としている。
【0033】充填材を充填することによりカウンタウェ
イトの重量を調整することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形
態に基づいて、この発明に係るカウンタウェイト及びカ
ウンタウェイトの製造方法を具体的に説明する。
【0035】図9は、この発明に係るカウンタウェイト
を搭載するのに適した作業機械の一例である油圧ショベ
ル1の概略の外観を示す斜視図である。油圧ショベル1
は主として、下部走行体2と上部旋回体3、フロントア
タッチメント4とから構成されている。上部旋回体3
は、下部走行体2に対して、鉛直方向の軸を中心として
360°で連続回転可能に支持されている。下部走行体2
は作業中は停止した状態に維持されるようにしてある。
フロントアタッチメント4は、先端部にバケット5やリ
ッパ、ブレーカ、圧砕機などの作業装置が取り付けら
れ、この作業装置を前後、上下に動かす機構が組み込ま
れている。
【0036】この実施形態では、下部走行体2としてク
ローラ式のものを示してあるが、ホイール式やトラック
式その他のものがある。上部旋回体3は旋回主フレーム
3aにエンジンや油圧ポンプ、制御弁、旋回モータ、操縦
装置、キャブ3b、カウンタウェイト10などが載置されて
構成されている。このカウンタウェイト10は、上部旋回
体3に対して前記フロントアタッチメント4のほぼ反対
側に配置されており、バケット5で所定の作業を行う際
の油圧ショベル1のバランスを失わないようにしてあ
る。
【0037】前記カウンタウェイト10は、エンジンやキ
ャブ3bなどを取り付けるためのフレームにボルト止めな
どによって取り付けられる。図1ないし図6は、この発
明に係るカウンタウェイト10を示す図である。図1は分
解斜視図であり、このカウンタウェイト10は主として、
ウェイト本体11と被覆板12とにより構成されている。ウ
ェイト本体10は鋳造による鋳物で、所定の形状と所定の
重量となるよう形成されている。また、被覆板12は鋼板
を、ウェイト本体10の一部であって外観に露呈する部分
を覆うのに適宜な形状に曲げ成形されている。
【0038】前記ウェイト主体11は、油圧ショベル1の
上部旋回体3の外形を形成する円弧状の断面形状に形成
された外形部11a と、エンジンなどを支持させた図示し
ないフレームに取り付けられる取付面部11b 、上面部11
c 、下面部11d とを有する形状とされている。前記被覆
板12は外形部11a に被せられて、外形部11a が外観に露
呈しないようにする。この被覆板12の上端部と下端部に
は、ウェイト主体11の上下の面部11c 、11d の外形部11
a側の縁部を覆うフランジ部12a が形成されている。ま
た、このフランジ部12a の両端部には、上下の面部11c
、11d の取付面部11b 柄の縁部を適宜長さに覆う副フ
ランジ部12b が形成されている。
【0039】前記ウェイト主体11の前記取付面部11b の
左右の端部には、図4に示すように溶接固定部13a が設
けられている。この溶接固定部13a は前記被覆板12と溶
接によって接続させられるように、溶接可能な適宜形状
の鋼材をインサートしてウェイト主体11を鋳造すること
によりウェイト主体11に埋設されている。また、図5に
示すように、上下の面部11c 、11d の外形部11a 側の端
縁部には、適宜な間隔で適宜個所に溶接可能な鋼材から
なる溶接固定部13b がウェイト本体11の鋳造時にインサ
ートされて設けられている。なお、前記溶接固定部13b
と同様に、前記溶接固定部13a は適宜間隔で設けること
もできる。
【0040】また、ウェイト本体11の取付面部11b に
は、鋼材からなる取付ブラケット14が、ウェイト本体11
の鋳造時にインサートされて設けられている。この取付
ブラケット14は、エンジン等を取り付けるための図示し
ないフレームにカウンタウェイト10を取り付けるための
もので、必要に応じて、透孔や雌ネジ部、雄ネジ部など
が形成されており、フレームに形成された係合部と係脱
可能とされている。
【0041】図8はこのカウンタウェイト10を組み立て
る組立装置20の概略の構成を示す図である。ベース板21
の一端部には支持支柱22が植設されており、この支持支
柱22に対してほぼ水平方向に摺動可能に適宜数の保持ア
ーム23が設けられている。この保持アーム23の先端部に
は、被覆板12が着脱自在に保持され保持部23a が設けら
れている。なお、被覆板12を保持する手段としては、例
えば真空ポンプなどの吸引装置に連通させた吸い込み口
を被覆板12に押圧させて吸引によって保持させる構造
や、磁石を被覆板12に当接させることにより磁力によっ
て磁着して保持させる構造などを利用することができ
る。また、保持アーム23の摺動は、油圧シリンダなどの
アクチュエータ24の動作によって行わせることができ
る。ベース板21の他端部には、ウェイト本体11を保持す
るウェイト保持部25が設けられており、このウェイト保
持部25に鋳造されたウェイト主体11が載置されて保持さ
れる。
【0042】以上により構成されたこの発明に係るカウ
ンタウェイト及びカウンタウェイトの製造方法の作用
を、組立手順と併せて以下に説明する。
【0043】ウェイト主体11を、前記溶接固定部13a 、
13b と取付ブラケット14をインサートして所定の形状に
鋳造する。他方、前記被覆板12を所定の形状に曲げ成形
する。
【0044】所定の形状に鋳造されたウェイト主体11を
前記組立装置20のウェイト保持部25に載置させて保持さ
せる。このウェイト主体11の外形部11a に、図1に示す
ように、接着手段としての両面接着テープ6を貼付して
接着施工を施す。この実施形態では、図1に示すよう
に、上下方向の3個所に両面接着テープ6を貼付した場
合を示してあるが、3個所に限らない。さらに、外形部
11a の全面に貼付しても構わない。また、両面接着テー
プ6に代えて接着剤を塗布しても構わない。
【0045】他方、前記曲げ成形された被覆板12を組立
装置20の保持アーム23に保持させる。そして、アクチュ
エータ24を作動させ、保持アーム23を前進させて、ウェ
イト保持部25に保持させたウェイト本体11の外形部11a
に被覆板12を被せば、前記両面接着テープ6によって被
覆板12がウェイト本体11に取り付けられた状態となる。
【0046】被覆板12を両面接着テープ6などによる接
着手段によってウェイト本体11に確実に取り付けられた
状態が維持できれば、このカウンタウェイト10を前記取
付ブラケット14によって油圧ショベル1の所定の位置に
取り付ければよい。接着手段によるのみでは取付状態が
充分に維持されない場合には、被覆板12とウェイト本体
11とを溶着させる。すなわち、被覆板12の側部において
は前記溶接固定部13aと、フランジ部12a においては前
記溶接固定部13b とを、それぞれスポット溶接などによ
り溶着させる。被覆板12が溶着されて完成したカウンタ
ウェイト10を組立装置20から取り外して、該カウンタウ
ェイト10を油圧ショベル1の所定の位置に取り付ける。
【0047】油圧ショベル1に取り付けられたカウンタ
ウェイト10は、その外観には被覆板12が露呈することに
なり、鋳物で形成されたウェイト本体11の鋳肌が外観に
は露呈しない。このため、鋳造されたカウンタウェイト
10の鋳肌の表面を処理する必要がなく、製作コストを削
減することができる。
【0048】以上に説明した実施形態では、被覆板12を
ウェイト本体11に溶着させるために、ウェイト本体11に
溶接固定部13a 、13b を埋設した構造として説明した
が、被覆板12をウェイト本体11にボルト止めによって、
あるいはボルト止めと溶接とを併用して取り付けるよう
にすることもできる。すなわち、ボルト止めする個所に
鋼材からなるボルト固定部をインサートしてウェイト本
体11を鋳造する。また、溶接とボルト止めとを併用する
場合には、所定の個所のそれぞれに溶接固定部とボルト
止め固定部をインサートしてウェイト本体11を鋳造す
る。
【0049】また、本実施形態では、油圧ショベル1の
上部旋回体3にカウンタウェイト10を取り付けるための
取付ブラケット14が、ウェイト本体11にインサートされ
て鋳造するものとして説明したが、この取付ブラケット
14はウェイト本体11と一体に鋳造することもできる。
【0050】図7はこの発明に係るカウンタウェイト30
の他の実施形態を示す断面図である。この実施形態に係
るカウンタウェイト30も、ウェイト本体11に被覆板12を
被せて該カウンタウェイト30の外観を被覆板12によって
形成するものである。そして、ウェイト本体11と被覆板
12との間に充填材31を充填した構成とされている。この
充填材31には、コンクリートやモルタル、砂鉄などが用
いられている。
【0051】この実施形態によれば、前記充填材の材質
の選択や充填量を調整することによりカウンタウェイト
30の重量を作業機械に適した大きさに調整することがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るカ
ウンタウェイトによれば、カウンタウェイトの外観とな
る部分が被覆板で覆い隠されるから、当該部分の表面な
どを処理する必要がない。したがって、ウェイト本体の
製作コストを低減することができる。
【0053】また、請求項2の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、鋳造によって比重の極力大きなカウンタ
ウェイトとすることができ、作業機械を小型化した場合
であっても該作業機械の車体の平衡を確実に保つことが
できる。しかも、鋳物によって製作した場合でも、その
鋳肌の処理を行う必要がないから、製作コストを低減さ
せたカウンタウェイトとすることができる。
【0054】また、請求項3の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、鋼材によるボルト固定部を形成すること
により、被覆板をウェイト本体にボルト止めして取り付
けることができる。しかも、このボルト固定部を、鋼材
をインサートして設けることにより、このボルト固定部
に強固な雌ネジなどを容易に形成することができ、確実
に被覆板を取り付けることができる。また、被覆板をウ
ェイト本体に着脱できるから、該被覆板を容易に交換す
ることができる。
【0055】また、請求項4の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、鋼材による溶接固定部を成形することに
より、被覆板をウェイト本体に溶着して取り付けること
ができる。しかも、この溶接固定部は溶接に適した鋼材
をインサートして設けることにより、鋳造によるウェイ
ト本体に容易に、かつ、強固に設けることができるの
で、確実に被覆板を取り付けることができる。
【0056】また、請求項5の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、被覆板をウェイト本体にボルト止めと溶
接とによって取り付けることができるから、取付部位や
作業の難易などに応じてボルト止めと溶接とのいずれか
を用いることができ、取付の作業性を向上させると共
に、被覆板を確実にウェイト本体に取り付けることがで
きる。
【0057】また、請求項6の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、接着によって取り付けるから、より簡便
に被覆板をウェイト本体に取り付けることができる。ま
た、接着手段によって被覆板をウェイト本体に接着した
状態でボルト止めや溶接の作業を行うようにすれば、ボ
ルト止めや溶接の作業をより容易に行うことができる。
【0058】また、請求項7の発明に係るカウンタウェ
イトによれば、充填材の材質や充填量によってカウンタ
ウェイトの重量を調整することができるので、所望の作
業機械に搭載するのに適したカウンタウェイトを容易に
製作することができる。
【0059】また、請求項8の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、ウェイト本体の所望の部分を
被覆板によって覆い隠すから、該ウェイト本体の表面の
処理を行う必要がない。このため、カウンタウェイトを
容易に製作することができる。しかも、被覆板を接着手
段によって接着することによりウェイト本体に取り付け
るから、該被覆板の取付作業が簡便となる。
【0060】また、請求項9の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、被覆板をウェイト本体にボル
ト止めによって取り付けるから、被覆板の取付作業が簡
便となる。しかも、鋼材を埋設してボルト固定部を形成
するから、このボルト固定部に確実にネジ部を形成する
ことができる。さらに、被覆板を容易に交換することが
できる。
【0061】また、請求項10の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、被覆板をウェイト本体に溶着
させるようにしたから、該被覆板を強固にウェイト本体
に取り付けることができる。しかも、ウェイト本体の表
面の処理を行なう必要がないから、コストを低廉にして
カウンタウェイトを製作することができる。
【0062】また、請求項11の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、必要に応じてボルト止めと溶
接とを用いて、被覆板をウェイト本体に取り付けること
ができるから、作業性を考慮するなどして取付の形態を
変更することができる。したがって、被覆板をウェイト
本体に取り付ける作業をより簡便に行うことができる。
【0063】また、請求項12の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、被覆板をウェイト本体に接着
した状態で、溶接やボルト止め等による取付作業を行う
から、この取付作業を簡便に、かつ安定した状態で行う
ことができる。このため、被覆板の取付状態を確実なも
のとすることができる。
【0064】また、請求項13の発明に係るカウンタウェ
イトの製造方法によれば、充填材の材質の選択や充填量
の増減によって要にカウンタウェイトの重量を調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るカウンタウェイトの製造方法に
より製造されるカウンタウェイトの分解斜視図である。
【図2】この発明に係るカウンタウェイトの平面図であ
る。
【図3】この発明に係るカウンタウェイトの中央部横断
面図である。
【図4】この発明に係るカウンタウェイトのウェイト本
体の取付面部を示す背面図である。
【図5】この発明に係るカウンタウェイトのウェイト本
体の平面図である。
【図6】この発明に係るカウンタウェイトの中央部縦断
面図である。
【図7】この発明の他の実施形態に係るカウンタウェイ
トの中央部立て断面図である。
【図8】この発明に係るカウンタウェイトを製作する組
立装置の概略を示す側面図である。
【図9】この発明に係るカウンタウェイトを搭載する作
業機械の一例である油圧ショベルを示す概略の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(作業機械) 5 バケット(作業装置) 6 両面接着テープ(接着手段) 10 カウンタウェイト 11 ウェイト本体 11a 外形部 11b 取付面部 11c 上面部 11d 下面部 12 被覆板 12a フランジ部 13a 溶接固定部 13b 溶接固定部 14 取付ブラケット 20 組立装置 21 ベース板 22 支持支柱 23 保持アーム 24 アクチュエータ 25 ウェイト保持部 30 カウンタウェイト 31 充填材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の形状に形成したウェイト本体と、 前記ウェイト本体の所定の部分を覆い隠す被覆板とから
    なることを特徴とするカウンタウェイト。
  2. 【請求項2】 前記ウェイト本体を鋳造によって所望の
    形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のカウ
    ンタウェイト。
  3. 【請求項3】 前記ウェイト本体の所定の部位に埋設さ
    せた鋼材からなるボルト固定部を備え、前記被覆板をボ
    ルト固定部にボルト止めしてなることを特徴とする請求
    項2に記載のカウンタウェイト。
  4. 【請求項4】 前記ウェイト本体の所定の部位に埋設さ
    せた鋼材からなる溶接固定部を備え、前記被覆板を鋼材
    により形成し、該被覆板を溶接固定部に溶着してなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のカウンタウェイト。
  5. 【請求項5】 前記ウェイト本体の所定の部位に、鋼材
    からなるボルト固定部と溶接固定部とをそれぞれ埋設
    し、前記被覆板を鋼材により形成して、ボルト固定部に
    ボルト止めすると共に溶接固定部に溶着によって該被覆
    板を固定したことを特徴とする請求項2に記載のカウン
    タウェイト。
  6. 【請求項6】 前記被覆板をウェイト本体に接着手段に
    よって接着してあることを特徴とする請求項1ないし請
    求項5のいずれかに記載のカウンタウェイト。
  7. 【請求項7】 前記ウェイト本体と被覆板との間に充填
    材を充填したことを特徴とする請求項1ないし請求項6
    のいずれかに記載のカウンタウェイト。
  8. 【請求項8】 所望の形状にウェイト本体を鋳造し、 前記ウェイト本体の覆い隠される部分の所定の個所に接
    着手段により接着施工し、 前記接着手段を介在させて被覆板をウェイト本体に固定
    することを特徴とするカウンタウェイトの製造方法。
  9. 【請求項9】 所定の位置に鋼材からなるボルト固定部
    を埋設して所望の形状のウェイト本体を鋳造し、 前記ボルト固定部に被覆板をボルト止めして、前記ウェ
    イト本体の一部を覆い隠すことを特徴とするカウンタウ
    ェイトの製造方法。
  10. 【請求項10】 所定の位置に鋼材からなる溶接固定部
    を埋設して所望の形状のウェイト本体を鋳造し、 前記溶接固定部に、鋼材により形成した被覆板を溶着し
    て、前記ウェイト本体の一部を覆い隠すことを特徴とす
    るカウンタウェイトの製造方法。
  11. 【請求項11】 所定の位置に鋼材からなるボルト固定
    部と溶接固定部とを埋設して所望の形状のウェイト本体
    を鋳造し、 前記ボルト固定部に被覆板をボルト止めすると共に、前
    記溶接固定部に前記被覆板を溶着して、前記ウェイト本
    体の一部を覆い隠すことを特徴とするカウンタウェイト
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ウェイト本体の覆い隠す部分に接
    着施工を施し、 前記被覆板を前記接着施工を施した部分に接着した後、
    該被覆板をウェイト本体に固定することを特徴とする請
    求項9ないし請求項11のいずれかに記載したカウンタ
    ウェイト製造方法。
  13. 【請求項13】 前記被覆板をウェイト本体に固定した
    後、これら被覆板とウェイト本体との間に充填材を充填
    することを特徴とする請求項8ないし請求項12のいず
    れかに記載のカウンタウェイトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102229414A (zh) * 2011-06-11 2011-11-02 三一汽车起重机械有限公司 一种起重机及其配重块
CN104565199A (zh) * 2014-12-03 2015-04-29 青岛金顺宇机械加工有限公司 一种叉车、工程机械车辆用平衡重加工制造方法

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