JP2003342692A - オーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼

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JP2003342692A
JP2003342692A JP2002143545A JP2002143545A JP2003342692A JP 2003342692 A JP2003342692 A JP 2003342692A JP 2002143545 A JP2002143545 A JP 2002143545A JP 2002143545 A JP2002143545 A JP 2002143545A JP 2003342692 A JP2003342692 A JP 2003342692A
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Haruhiko Kajimura
治彦 梶村
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SUS316L相当の従来鋼よりも耐食性が良好な尿
素構成装置の構成材料として用いて好適な安価なオース
テナイト系ステンレス鋼の提供。 【解決手段】質量%で、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜2.0
%、Ni:11〜16%、Cr:21〜24%、Mo:0.5〜1.5%、
W:1.0 %以下、Cu:0.5〜2.5%、N:0.15〜0.3 %、
Al:0.03%以下、Ca:0.01%以下を含有し、残部はFeお
よび不純物からなり、不純物としてのCが0.02%以下、
Pが0.03%以下、Sが0.005 %以下、Nbが0.02%以下、
Bが0.003 %以下に制限されたオーステナイト系ステン
レス鋼。この鋼は、下記(1)式で定義されるNi-bal.が−
2以上であることが望ましい。 Ni-bal.=Nieq.−1.36×Creq. ・・・・・ (1) ただし、Nieq.=30(C+N)+0.5(Mn+Cu)+Ni+11.6 Creq.=1.5Si+Cr+Mo+0.8W。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーステナイト系
ステンレス鋼に関し、特に尿素合成装置の構成材料とし
て用いるのに好適なオーステナイト系ステンレス鋼に関
する。
【0002】
【従来の技術】STAMI CARBON法に代表される尿素合成法
に使用される装置の構成材料には、粒界腐食と激しい活
性溶解による全面腐食が起こる。従って、環境側では酸
素を吹き込むことなどにより不動態化の促進が図られ、
構成材料には主としてCr量を高めたSUS316L が使用され
ている。一方、腐食環境が最も厳しい工程のストリッパ
と称される機器の構成材料には、Cr量を大幅に高めた25
Cr−22Ni−2Mo系のオーステナイト系ステンレス鋼や29
Cr−7Ni−2Mo系の2相ステンレス鋼などが使用されて
いる。
【0003】しかし、オーステナイト系ステンレス鋼で
は、不動態化を促進するためにCr量を大幅に増加させる
と、オーステナイト組織を確保するためにNi量も増加さ
せなければならず、大幅なコストアップとなる。また、
合金元素が増えるために熱間加工性も劣化する。
【0004】上記の29Cr−7Ni−2Mo系や特開平10-226
852 号公報に示されるような2相ステンレス鋼では、溶
接熱影響部での組織変化が避けられず、溶接部の機械的
性質や耐食性の確保に問題がある。
【0005】なお、尿素合成装置用の構成材料の耐食性
の評価は、通常、65%沸騰硝酸液中に48時間浸漬する操
作を5回繰り返して腐食速度を求めることにより行われ
る。これは、上記のストリッパでの腐食挙動が65%沸騰
硝酸液中での腐食挙動に類似しているからである。
【0006】耐硝酸性のオーステナイト系ステンレス鋼
やその製造方法としては、特開昭7-90497 号公報に示さ
れる鋼や特開昭9-25512 号公報に示される方法がある。
しかし、前者の公報に示される鋼はCr量が低く、尿素合
成装置用、なかでも腐食環境が最も厳しいストリッパ用
の構成材料として要求される耐食性は有しない。また、
後者の公報に示される方法は固溶化熱処理後に特殊な熱
処理を施す方法であるため、コスト低減には適さない。
【0007】以上のような事情から、上記の従来鋼と同
等以上、具体的には25Cr−22Ni−2Mo系のオーステナイ
ト系ステンレス鋼や29Cr−7Ni−2Mo系の2相ステンレ
ス鋼と同等で、高CrSUS316L 鋼以上の耐食性を備えた安
価なオーステナイト系ステンレス鋼の開発が強く望まれ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、尿素
合成装置、なかでも上記のストリッパ用や次工程のコン
デンサ用の構成材料として用いるのに好適な従来鋼と同
等以上の耐食性を有する安価なオーステナイト系ステン
レス鋼を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記の
オーステナイト系ステンレス鋼にある。
【0010】質量%で、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜2.0
%、Ni:11〜16%、Cr:21〜24%、Mo:0.5〜1.5%、
W:1.0 %以下、Cu:0.5〜2.5%、N:0.15〜0.3 %、
Al:0.03%以下、Ca:0.01%以下を含有し、残部はFeお
よび不純物からなり、不純物としてのCが0.02%以下、
Pが0.03%以下、Sが0.005 %以下、Nbが0.02%以下、
Bが0.003 %以下に制限されたオーステナイト系ステン
レス鋼。
【0011】上記本発明のオーステナイト系ステンレス
鋼は、下記(1)式で定義されるNi-bal.が−2以上である
ことが望ましい。
【0012】 Ni-bal.=Nieq.−1.36×Creq. ・・・・・ (1) ただし、 Nieq.=30(C+N)+0.5(Mn+Cu)+Ni+11.6 Creq.=1.5Si+Cr+Mo+0.8W ここで、上記各式の右辺中の元素記号は鋼中に含まれる
各元素の含有量(質量%)を意味する。
【0013】なお、上記の成分のうち、WとCaは必要に
応じて含有させる成分で、必ずしも積極的に添加しなく
てもよい。
【0014】本発明者は、上記の課題を達成するために
実験検討を行った結果、次のことを知見し、上記の本発
明を完成させた。 (a)従来の高CrSUS316L以上の耐食性確保には21%以上の
Cr量が必要である。 (b)従来鋼におけるMoは耐孔食性確保のために添加され
ているが、Moに加えて適量のCuの複合添加、特に0.5〜
1.5%のMoと0.5〜2.5%のCuを複合添加した場合、全面
腐食に対する抵抗性が飛躍的に向上し、従来の25Cr−22
Ni−2Mo系鋼や29Cr−7Ni−2Mo系鋼と同等の耐食性が
確保される。また、Cu添加は次に述べる低コスト化にも
寄与する。 (c)低コスト化は、Niの一部をMnとNに置換すれば可能
であるが、過剰なNは耐食性を劣化させ、過剰なMn、N
は加工性を劣化させる。しかし、上記のCr、MoおよびCu
を含めた各元素の含有量を適正にバランスさせると、所
望の耐食性と安定なオーステナイト組織が確保されるだ
けでなく、加工性の劣化も抑制される。 (d)不純物としてのC、P、S、Bおよび脱酸剤として
添加するSiの含有量を制限すると粒界腐食に対する抵抗
性が向上する。 (e)オーステナイト系ステンレス鋼において通常行われ
るCの固定のためのNb添加は高N鋼ではかえって耐食性
を劣化させるのでNb添加は避ける必要がある。
【0015】なお、MoとCuの複合添加により耐全面腐食
性が向上する詳細なメカニズムは不明であるが、次のメ
カニズムによるものと思われる。即ち、Moが初期溶解速
度を高めて不動態皮膜の形成を促進し、形成された不動
態皮膜をCuが強化する結果、不動態保持電流密度が低下
するためと推定される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオーステナイト系
ステンレス鋼の化学組成を上記のように定めた理由につ
いて詳細に説明する。なお、以下において「%」は「質
量%」を意味する。
【0017】Si:0.1〜0.5% Siは脱酸剤として必須の元素で、最低0.1 %の含有量が
必要である。一方、0.5%を超えると耐粒界腐食性が劣
化するので、上限は0.5%とする。好ましのいは0.1〜0.
4%、より好ましいのは0.1〜0.3%である。
【0018】Mn:0.8〜2.0% Mnは脱酸剤およびオーステナイト形成元素として重要
で、安定なオーステナイト組織を得るためには最低0.8
%の含有量が必要である。一方、2.0%を超えると加工
性が劣化する。従って、Mn含有量は0.8〜2.0%とする。
好ましいのは0.8 〜1.5%、より好ましいのは1.0〜1.2
%である。
【0019】Ni:11〜16% Niはオーステナイト形成元素であり、最低11%の含有量
が必要である。一方、16%を超えるとコストアップにな
る。よって、Ni含有量は11〜16%とする。好ましいのは
12〜16%、より好ましいのは12〜15%である。なお、よ
り一層安定なオーステナイト組織を得るためにも12%以
上のNi含有量とするのがよい。
【0020】Cr:21〜24% Crは鋼の耐食性を向上させるために必要不可欠な元素で
あり、所望の耐食性を確保するには最低21%の含有量が
必要である。一方、24%を超えるとオーステナイト組織
にするためにNi含有量の増加が必要となりコストアップ
となる。このため、Cr含有量は21〜24%とした。好まし
いのは22〜24%、より好ましいのは22〜23%である。な
お、より一層の耐食性向上のためにも22%以上のCr含有
量とするのがよい。
【0021】Mo:0.5〜1.5% Moは、前述したように、Cuと複合で添加することにより
硝酸環境下での耐全面腐食性を飛躍的に向上させる元素
であるが、この効果を得るためには0.5 %以上の含有量
が必要である。しかし、その効果は1.5 %で飽和するだ
けでなく、フェライト形成元素であるので安定なオース
テナイト組織を得る上で障害となる。また、Moは高価な
元素でもあり、コストアップにもなる。よって、Mo含有
量は0.5〜1.5 %とした。好ましいのは0.8 〜1.5 %、
より好ましいのは1.0 〜1.5 %である。
【0022】Cu:0.5〜2.5% Cuは、上記したように、Moとの複合添加により硝酸環境
下での耐全面腐食性を飛躍的に向上させるとともに、オ
ーステナイト形成元素であるから、安定なオーステナイ
ト組織の確保にも大きく寄与する。これらの効果を得る
ためには0.5 %以上の含有量が必要である。しかし、含
有量が2.5%を超えると熱間加工性の劣化を招く。した
がって、Cu含有量は0.5〜2.5%とした。好ましいのは1.
0 〜2.5%、より好ましのは1.5〜2.5%である。
【0023】N:0.15〜0.3% Nは安定なオーステナイト組織を安価に得るために高価
なNiの一部に代えて積極的に含有させるが、そのために
は最低0.15%の含有量が必要である。一方、Nは耐食性
を劣化させる元素であり、その含有量が0.3 %を超える
と、所望の耐食性が確保できなくなる。このため、N含
有量は0.15〜0.3 %とした。好ましいのは0.15〜0.25
%、より好ましいのは0.15〜0.22%である。
【0024】sol.Al:0.03%以下 Alは脱酸剤として添加するが、その含有量がsol.Al含有
量で0.03%を超えると熱間加工性の劣化を招くので、0.
03%以下とする。なお、Alは必ずしも鋼中に残留させる
必要がないので含有量の下限は限定しないが、十分な脱
酸効果を得るにはsol.Al含有量で0.005%以上とするの
がよい。
【0025】Ca:Caは添加しなくてもよいが、添加すれ
ば熱間加工性を向上させる。このため、この効果を得た
い場合には積極的に添加してもよく、その効果は0.001
%で顕著になる。しかし、その含有量が0.01%を超える
と耐食性が劣化する。このため、積極的に添加する場合
のCa含有量は0.001〜0.01%とするのが望ましい。
【0026】W:1.0%以下 Wは添加しなくてもよいが、添加すれば耐食性を向上さ
せる。このため、この効果を得たい場合には積極的に添
加してもよく、その効果は0.1 %で顕著になる。しか
し、その含有量が1.0 %を超えると加工性の劣化を招
き、製造が困難になるだけでなく、高価な元素でもある
のでコストアップにもなる。このため、積極的に添加す
る場合のW含有量は0.1〜1.0%とするのが望ましい。
【0027】次に、不純物として特に上限を抑える必要
のあるものについて述べる。
【0028】C:0.02%以下 Cは本発明の鋼では不純物元素であり、過剰なCは耐粒
界腐食性を劣化させるので、0.02%以下とする。C含有
量は低ければ低いほどよい。
【0029】P:0.03%以下 Pは不純物元素であり、過剰なPは耐粒界腐食性を劣化
させるので、0.03%以下とする。好ましいのは0.025 %
以下であり、その含有量は低ければ低いほどよい。
【0030】S:0.005%以下 Sも上記のPと同様の不純物元素であり、過剰なSは粒
界腐食を促進するだけでなく、熱間加工性をも劣化させ
るので、0.005%以下とする。好ましいのは0.003%以
下、より好ましいのは0.001%以下である。S含有量も
低ければ低いほどよい。なお、S含有量を0.003 %以下
にし、前述した量のCaを含有させれば熱間加工性が顕著
に向上する。
【0031】Nb:0.02%以下 Nbはオーステナイト系ステンレス鋼ではCの固定のため
に積極的に添加されることが多い。しかし、本発明の鋼
のような高N鋼ではNbがNと化合して加工性を劣化させ
るだけでなく、安定なオーステナイト組織の形成を妨げ
て耐食性を劣化させる。このため、本発明では不純物と
してのNb含有量を0.02%以下に制限する。好ましいのは
0.01%以下である。
【0032】B:0.003%以下 Bは耐粒界腐食性を劣化させる元素である。このため、
本発明では不純物としてのB含有量を0.003%以下に制
限する。好ましいのは0.001%以下である。
【0033】以上に説明した成分以外は実質的Feである
が、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は下記(1)
式で定義されるNi-bal.が−2以上のものであることが
望ましい。その理由は次のとおりである。Ni-bal. が−
2未満ではオーステナイト相の単相組織とならずフェラ
イト相が残存するため溶接熱影響部における耐食性等の
性能劣化を招くこととなる。
【0034】 Ni-bal.=Nieq.−1.36Creq. ・・・・・・・ (1) ここで、 Nieq.=30(C+N)+0.5(Mn+Cu)+Ni+11.6 Creq.=1.5Si+Cr+Mo+0.8W ただし、各式の右辺中の元素記号は鋼中に含まれる各元
素の含有量(質量%)を意味する。
【0035】
【実施例】表1と表2に示す化学組成を有する17種類の
鋼を真空誘導溶解法(VIM )によりそれぞれ30kg溶製し
た。なお、No.15は従来の高CrSUS316L、No.16は25Cr−2
2Ni−2Mo鋼、No.17は29Cr−7Ni−2Mo鋼である。
【0036】得られた各インゴットの一部分から外径10
mm、長さ130 mmのグリーブル試験片を採取し、下記条件
のグリーブル試験に供して熱間加工性を調べた。
【0037】グリーブル試験片採取後の各インゴット
は、熱間鍛造と熱間圧延を行って厚さ7mmの板材に仕上
げ、1075℃に加熱後水冷する固溶化熱処理を施し、固溶
化熱処理後の組織を調べた。
【0038】固溶化熱処理後の板材は、溶接熱影響部で
の耐食性を評価するため、溶接を模擬して650 ℃で1時
間加熱した後、板材から厚さ3mm、幅10mm、長さ40mmの
試験片を採取し、下記条件の腐食試験に供して耐食性を
調べた。
【0039】グリーブル試験は、最高温度1200℃に加熱
後、1000℃で1/sの歪み速度で引張り試験を行い、絞
り率(%)を測定した。
【0040】腐食試験は、65%沸騰硝酸液中に48時間浸
漬する操作を5回繰り返し、試験後の腐食減量を測定す
ることにより腐食速度(g/mh)を求めた。
【0041】以上の結果と従来の高CrSUS316Lのコスト
を1.0 とするコストの比較結果とを、表2に併記した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表2に示す結果からわかるように、本発明
の鋼(No. 1〜8)は、いずれもオーステナイト単相組
織であり、腐食試験における腐食速度も0.087 g/mh
以下と従来の25Cr−22Ni−2Mo 鋼と同等で、耐食性が良
好である。また、グリーブル試験での絞り率も60%以上
で、高い高温延性を示し、熱間加工性も良好である。特
に、Caを添加した場合、熱間加工性がより向上すること
がわかる。さらに、コスト比較結果も0.8〜1.0で、従来
の高CrSUS316Lおよび29Cr−7Ni−2Mo 鋼と変わらず、従
来の25Cr−22Ni−2Mo鋼よりも遙かに安価である。
【0045】これに対し、Ni量が低く、Ni-bal.が−2
よりも小さいNo. 9の鋼はフェライト相が析出していた
ために耐食性が悪い。また、Siが高く、MoとCuの量が低
いNo. 10の鋼、Nが多いNo. 11の鋼、およびP量が多
く、Cr量が少ないNo. 12の鋼は、いずれも腐食速度が大
きく耐食性が悪い。さらに、SとBの量が多いNo. 13の
鋼、およびNi量が多いNo. 14の鋼は、いずれも耐食性と
熱間加工性が悪い。
【0046】
【発明の効果】本発明のオーステナイト系ステンレス鋼
は、安価であるにもかかわらず、硝酸環境下での耐全面
腐食性に優れるともに、加工性も優れている。従って、
尿素合成装置の構成材料として好適であり、尿素合成装
置の建設コストの低減および装置の長寿命化を可能とす
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量%で、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜2.0
    %、Ni:11〜16%、Cr:21〜24%、Mo:0.5〜1.5%、
    W:1.0 %以下、Cu:0.5〜2.5%、N:0.15〜0.3 %、
    Al:0.03%以下、Ca:0.01%以下を含有し、残部はFeお
    よび不純物からなり、不純物としてのCが0.02%以下、
    Pが0.03%以下、Sが0.005 %以下、Nbが0.02%以下、
    Bが0.003 %以下に制限されたオーステナイト系ステン
    レス鋼。
  2. 【請求項2】下記(1)式で定義されるNi-bal.が−2以上
    である請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス
    鋼。 Ni-bal.=Nieq.−1.36×Creq. ・・・・・ (1) ただし、 Nieq.=30(C+N)+0.5(Mn+Cu)+Ni+11.6 Creq.=1.5Si+Cr+Mo+0.8W ここで、上記各式の右辺中の元素記号は鋼中に含まれる
    各元素の含有量(質量%)を意味する。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204150A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nisshin Steel Co Ltd 拡散接合用オーステナイト系ステンレス鋼材および拡散接合製品の製造方法
JP2014005506A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Nippon Steel & Sumitomo Metal オーステナイト系ステンレス鋼

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