JP2003341659A - 箱材、箱材利用方法及び物品 - Google Patents
箱材、箱材利用方法及び物品Info
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Abstract
材を提供する。 【解決手段】箱の辺となる部分に形状維持手段110を
設ける。形状維持手段110は、箱材100が箱状態か
ら略平面状態にされたときに、所定値以上の力が加えら
れない限り箱材100を略平面状態に維持する。形状維
持手段110は、例えば、箱材100に切り込み部11
1〜113を入れることにより形成される。
Description
法及び物品に係り、特に所定部分で折り曲げることによ
り略平面状態から箱状態になる箱材又は複数の折れ曲が
り部を有し該複数の折れ曲がり部で折り曲げられること
により箱状態になる箱材、該箱材の利用方法及び該箱材
で箱詰めされた物品に関する。
等するための箱としては、一般的には、紙製の箱が使わ
れている。このような紙製の箱は、一般的には再利用を
意図したものではない。箱材は、初期状態においては自
らの特性によって平面状態を維持しうるが、物品を箱詰
めする際にヒンジ部で折り曲げられて一旦箱状にされる
と、その後は、自らの特性によっては平面状態を維持す
ることができなくなる。より具体的には、一旦箱状態に
された箱材は、その癖が残ってしまうため、或いは、ヒ
ンジ部の強度が弱くなってしまうため、床やテーブル等
の平面上に置かれるか、平面状態に維持するための力を
外部から受け続けない限り平面状態を維持することがで
きない。
やその周辺装置もまた、回収された箱材を再利用するた
めの特別な機能を備えていない。すなわち、既存の箱詰
め装置やその周辺装置は、平面状態を自ら維持した箱材
が供給されることを前提として設計されているのが現状
であるので、一旦箱状態にされ、自ら平面状態を維持し
得なくなった箱材を利用することはできない。
れた箱材(典型的には、物品の出荷のために使われた箱
材)を回収しそれを再利用しようとしても箱詰め装置が
これに対応していない。
では、箱材の再利用を可能にするには、それが可能な箱
詰め装置を新規に開発し既存の箱詰め装置をそのような
新しい装置で置き換える必要がある。このような解決方
法は、膨大な開発費や設備投資を余儀なくするため、現
実的ではないかもしれない。
の有効利用或いは廃棄物削減の観点において看過するこ
とはできない。
或いは箱詰め装置に新たな機能を付加することなく、箱
材の再利用を可能にすることが重要な課題であると言え
る。
してなされたものであり、例えば、既存の箱詰め装置に
おいても再利用が可能な箱材を提供することを目的とす
る。
所定部分で折り曲げることにより略平面状態から箱状態
になる箱材に係り、当該箱材が箱状態から略平面状態に
されたときに、所定値以上の力が加えられない限り当該
箱材を略平面状態に維持するための形状維持手段を有す
ることを特徴とする。このような箱材によれば、箱材が
自ら略平面状態を維持していなければ箱詰め等の処理を
することができない装置においても、箱材を再利用する
ことができる。
形状維持手段は、当該箱材が箱状態になったときに辺と
なる部分又はその付近に設けられる。
形状維持手段は、前記箱材に切り込みを入れることによ
って構成されていることが好ましい。切り込みによって
形状維持手段を構成することにより、箱材の製造工程を
簡略なものにすることができ、製造コストを下げること
ができる。
切り込みは、当該箱材の面に垂直な面に対して傾斜した
方向に当該箱材を切り込んだ第1部分を含む。このよう
に傾斜した切り込みを入れることにより、折り曲げる方
向の力に対する抵抗力(臨界値)を高めることができ
る。このような抵抗力は、切り込みの傾斜角度を変更す
ることにより調整することができる。前記第1部分は、
例えば、当該箱材が箱状態になったときに辺となる線か
ら僅かにずれた位置に配置される。前記切り込みは、前
記第1部分の一端から前記辺となる線の方向に延びた第
2部分と、前記第1部分の他端から前記辺となる線の方
向に延びた第3部分とを更に含むことが好ましい。前記
第1、第2及び第3部分によって形成される切り込みの
形状は、例えば凸形状又は台形状にすることができる。
箱材は、箱状態において複数の円柱状物品を整列させて
収容することができるように構成されており、前記形状
維持手段は、隣接する円筒状物品の間であって、当該箱
材が箱状態になったときに辺となる部分の付近に設けら
れることが好ましい。このような配置によれば、例え
ば、円柱状物品の荷重による箱の変形を小さく抑えるこ
と、及び/又は、箱内のスペースを有効に利用すること
ができる。
箱材は、1枚の板状部材を加工することにより形成され
ることが好ましい。これによれば、多数の部品を準備し
組み立てる必要がないので、製造工程を単純化し製造コ
ストを削減することができる。
箱材は、例えば、複数の缶を箱詰めすることができるよ
うに形状及び寸法が定められる。缶の例としては、例え
ば、ビール、発泡酒、ウイスキー、焼酎等の酒類、又
は、清涼飲料、水等の飲料が充填されたものを挙げるこ
とができる。
部を有し、該複数の折れ曲がり部で折り曲げられること
により箱状態になる箱材に係り、前記複数の折れ曲がり
部のうち少なくとも1つの折れ曲がり部は、当該箱材が
当該折れ曲がり部で折れ曲がった状態から折れ曲がって
いない状態にされたときに、所定値以上の力が加えられ
ない限り当該箱材を当該折れ曲がり部で所定角度以上折
れ曲がらない状態に維持するための形状維持手段を有す
ることを特徴とする。このような箱材によれば、箱材又
はその一部(例えば、1つ又はそれ以上の折り曲げ部及
びその周辺)が自ら所定の形状を維持していなければ箱
詰め等の処理をすることができない装置においても、箱
材を利用することができる。
部を有し、該複数の折れ曲がり部で折り曲げられること
により箱状態になる箱材に係り、前記複数のヒンジ部の
うち少なくとも1つの折れ曲がり部は、当該箱材が当該
折れ曲がり部で折れ曲がった状態から折れ曲がっていな
い状態にされたときに、所定値以上の力が加えられない
限り当該箱材を当該折れ曲がり部で第1角度以上折れ曲
がらない状態に維持する形状維持手段を有し、前記形状
維持手段は、当該箱材が当該折れ曲がり部で少なくとも
前記第1角度まで折れ曲がった状態においては前記所定
値よりも小さい力が加えたれた場合であっても当該箱材
が当該折れ曲がり部で前記第1角度よりも大きい第2角
度まで折れ曲がることを許容することを特徴とする。こ
のような箱材によれば、箱材又はその一部(例えば、1
つ又はそれ以上の折り曲げ部及びその周辺)が自ら所定
の形状を維持していなければ箱詰め等の処理をすること
ができない装置においても、箱材を利用することができ
る。
ば、前記第1角度は、0〜15度の範囲内の角度である
ことが好ましく、前記第2角度は、約90度であること
が好ましい。
部を有し、該複数の折れ曲がり部で折り曲げられること
により箱状態になる箱材に係り、前記複数の折れ曲がり
部のうち少なくとも1つの折れ曲がり部は、当該箱材が
当該折れ曲がり部で折れ曲がった状態から折れ曲がって
いない状態にされたときに、所定値以上の力が加えられ
ない限り当該箱材を当該折れ曲がり部で第1角度以上折
れ曲がらない状態に維持する形状維持手段を有し、前記
形状維持手段は、当該箱材が当該折れ曲がり部で前記第
1角度まで折れ曲がった状態においては、力が加えられ
ない限り実質的にその状態を維持し、力が加えられたと
きは当該箱材が当該折れ曲がり部で前記第1角度よりも
大きい第2角度まで折れ曲がることを許容することを特
徴とする。このような箱材によれば、箱材又はその一部
(例えば、1つ又はそれ以上の折り曲げ部及びその周
辺)が自ら所定の形状を維持していなければ箱詰め等の
処理をすることができない装置においても、箱材を利用
することができる。
ば、前記第1角度は、0〜15度の範囲内の角度である
ことが好ましく、前記第2角度は、約90度であること
が好ましい。
(酒類)もしくはアルコールを含まない飲料等を収容し
た缶、瓶、ペットボトルもしくは箱等の容器の他、食
品、日用品(例えば、洗剤)等のように所定数量を梱包
して運搬等することが好ましいあらゆる物品を箱詰めす
ることに適用されうる。ここで、本発明の箱材によって
箱詰めされる物品は、容器、箱、袋等の収容体に詰めら
れた物であってもよいし、可能であればそのような収容
体に詰められていない物であってもよい。
する方法に係り、箱詰め装置により上記の箱材で物品を
箱詰めする箱詰め工程と、箱詰めした物品を出荷する出
荷工程と、箱材を回収する回収工程とを含み、回収され
た箱材を、新たな箱詰め工程において利用することを特
徴とする。ここで、前記箱詰め装置は、例えば、略平面
状態にされた箱材を受け取って、その箱材で物品を箱詰
めする装置である。
めされている物品に関する。物品の例としては、例え
ば、ビール、発泡酒、ウイスキー、焼酎等の酒類、又
は、清涼飲料、水等の飲料が充填された缶を挙げること
ができる。
発明の好適な実施の形態を説明する。
に利用される箱材に適用した例を挙げるが、本発明は、
ビール缶は勿論のこと、他のあらゆる物品の箱詰めに利
用される箱材に適用しうる。そして、本発明の箱材は、
箱詰めすべき物品の形状、寸法、個数、重量、取り扱い
形態、再利用回数、箱詰め装置等の処理装置の仕様等に
応じて設計されうることは言うまでもない。
ついて説明する前に、箱詰め装置の代表的な仕様と、そ
のような仕様の下での箱材の再利用における問題点とを
説明する。
す図(展開図)である。代表的な箱詰め装置(ケーサ
ー)及びその周辺装置(例えば、箱材供給装置)におい
ては、箱材100の全体のうち、例えばハッチングを付
した被支持部101が下方から支持される。
における箱材の支持状態を模式的に示す図である。初期
状態の箱材、すなわち一度も折り曲げられたことのない
箱材100であれば、箱材100が自ら平面状態を維持
することができるので、箱詰め装置に設けられた支持装
置201で支持された状態においても、図2(a)に示
すように平面状態を維持する。しかしながら、一般的な
箱材100においては、一旦ヒンジ部が折り曲げられた
後は、その癖が残ってしまうため、或いは、ヒンジ部の
強度が弱くなってしまうため、箱材100は、平面状態
を自ら維持することができなくなる(すなわち、平面状
態を維持させるためには、平らな床やテーブル等の上に
置くか、平面状になるように外部から力を加え続ける必
要がある)。したがって、一旦ヒンジ部が折り曲げられ
て、例えば箱状態にされた箱材100は、図2(b)に
示すように、自重及びその上に積載された箱材の重量に
より、下方に撓むことになる。一般的な箱詰め装置にお
いては、このような撓みがある箱材100を利用するこ
とができない。
ず、その周辺装置(例えば、箱材供給装置或いはシート
供給装置)においても生じうる。図3は、代表的な周辺
装置としての箱材供給装置(シート供給装置)における
箱材の支持状態を示す図である。この箱材供給装置にお
いては、図3に示すように、箱材100が斜めに支持さ
れる状態が存在する。初期状態の箱材、すなわち一度も
折り曲げられたことのない箱材100であれば、箱材1
00が自ら平面状態を維持することができるので、箱材
供給装置に設けられた支持装置202で支持された状態
においても、図3(a)に示すように平面状態を維持す
る。しかしながら、一般的な箱材100においては、上
記のように、箱材100は平面状態を自ら維持すること
ができなくなるので、一旦ヒンジ部が折り曲げられて、
例えば箱状態にされた箱材100は、図3(b)に示す
ように、自重及びその上に積載された箱材の重量によ
り、下方に撓むことになる。支持装置202がこのよう
な撓みを許容するように構成されていない場合、又は、
撓みが所定量を越えて大きくなった場合には、箱材10
0が落下するか、又は支持装置202から箱材100を
取り出すことができなくなる。
ら維持し得ない場合の問題であるが、一般的な箱詰め装
置(例えば、ラップラウンドケーサー)では、更に箱材
の特定箇所のヒンジ部の特性も問題となる。以下、この
ような特定箇所のヒンジ部の特性に関する問題を説明す
る。
装置による箱詰め工程(包装工程)を説明する。まず、
S401に示すように箱材100の束が斜めに支持さ
れ、次いで、この束から1枚の箱材100が取り出され
て、S402に示すように、複数のヒンジ部130のう
ち特定のヒンジ部130で箱材100を折り曲げること
により、好ましくは箱材100が「コの字状」に成形さ
れて缶120の受け入れ準備がされる。次いで、S40
3に示すように、「コの字状」に折り曲げられた箱材1
00に対して整列された缶120が側方から押し込まれ
る。その後、残りのヒンジ部130が折り曲げられて箱
材100の所定部分がのり付け等により固定されて、箱
詰めが完了する。
0の受け入れ準備がされた箱材100のうち上方に位置
する面100aが缶120の導入経路を塞いでいない場
合には、S403に示す工程において缶120を箱材1
00の所定位置に側方から押し込むことができる。しか
しながら、例えば図5(b)に示すように、上方の面1
00a等が折れ曲がり過ぎて(例えば、90度以上折れ
曲がって)、缶120の導入経路が塞がれている場合に
は、S403に示す工程において缶120を箱材100
の所定位置に側方から押し込むことができない。
箱状態にされた後に平面状態にされた場合(例えば、出
荷後に回収された場合)においても上記のような箱詰め
装置や箱材供給装置等において処理可能な箱材、すなわ
ち容易に再利用が可能な箱材(リターナブルカートン)
について説明する。
100を展開して平面状態にした様子を示す図、図7
は、箱材100をヒンジ部130で折り曲げて箱状態に
した様子(すなわち、箱或いはカートン)を示す図であ
る。ヒンジ部130は、箱状態において辺となる部分
(折り曲げ部)の一部である。本発明の好適な実施の形
態の箱材100は、箱状態において辺となる部分(折り
曲げ部)又はその付近に、箱材100が箱状態から略平
面状態にされたときに、所定値以上の力が加えられない
限り箱材100を略平面状態に維持するための複数の形
状維持手段110を有する。ここで、箱材100の全体
ではなく、箱状態になったときの各辺(折り曲げ部)に
着目すると、形状維持手段110は、例えば、箱材10
0がヒンジ部130で折れ曲がった状態から折れ曲がっ
ていない状態にされたときに、所定値以上の力が加えら
れない限り箱材100をヒンジ部130で所定角度以上
折れ曲がらない状態に維持する手段として把握すること
もできる。
が、例えば、プラスチック、紙等が好適である。
となる部分(折り曲げ部)又はその付近であって、ビー
ル缶120とビール缶120との間(すなわち、ビール
缶120と接触しない位置)に配置されることが好まし
い。この理由は、後述のように箱材100に切り込みを
入れることにより形状維持手段120を構成した場合に
当該切り込み部分の強度が弱くなるので、ビール缶12
0と接触する位置に形状維持手段110を配置した場合
には、ビール缶120の荷重が形状維持手段110に集
中し、箱(カートン)が膨らむからである。また、相応
の大きさを有する形状維持手段110を設ける場合にお
いても、上記のような位置に形状維持手段110を配置
することにより、箱内のスペースを有効に利用すること
ができるので、箱の大型化を防止することができる。
130で構成される折り曲げ部の好ましい特性を例示的
に示す図である。図8に示す例において、a点は、箱材
100に折り曲げのための外力を加えていない状態(折
れ角度=0度)である。箱材100を形状維持手段11
0が設けられたヒンジ部130で折り曲げるべく箱材1
00(より詳しくは、ヒンジ部で連結された2つの面)
に加える外力をゼロから徐々に増加させると、ある臨海
値(Fc)に達した時(b点で示される折れ角度(例え
ば、0〜15の範囲内の角度)に達した時)に外力に対
する抗力が非常に小さくなる。ここで、b点〜c点の区
間は、箱材100に加える外力を略ゼロにしても、形状
維持手段100がヒンジ部130における箱材100の
折れ角度を一定に維持する区間である。その後(すなわ
ち、c点以降)は、臨界値(Fc)よりも小さな外力で
あっても形状維持手段110が設けられたヒンジ部13
0で箱材100を更に折り曲げることができるようにな
る。このようにして、形状維持手段110は、c点以降
は、臨界値(Fc)よりも小さな力で折れ角度90度
(或いは、それ以上の角度)まで形状維持手段110が
設けられたヒンジ部130で箱材100が折り曲げられ
ることを許容する。
130で構成される折り曲げ部の他の好ましい特性を例
示的に示す図である。図9には、3つの例(A,B,
C,D)が示されている。Aの例では、形状維持手段1
10が設けられたヒンジ部130で箱材100を折り曲
げるべく箱材100に加える外力を徐々に増加させる
と、ある臨界値(Fc)を越えた時に折れ角度が急激に
大きくなり、その後、力を更に増加させるとそれに従っ
て折れ角度が90度になる。Bの例は、Aの例とほぼ同
様であるが、臨界値(Fc)を越えた後に必要な力がA
の例よりも小さい。Cの例では、臨界値(Fc)を越え
た後は、臨界値(Fc)よりも小さい力で箱材を折り曲
げることができる。Dの例では、臨界値(Fc)を越え
た後は、Cの例よりも更に小さい力で箱材を折り曲げる
ことができる。なお、形状維持手段110は、ここで示
した例に限られず、種々の特性を有することができる。
すなわち、形状維持手段110は、箱材100が箱状態
から略平面状態にされたときに、所定値(臨界値)以上
の力が加えられない限り箱材100を略平面状態を維持
することができればよい。或いは、箱材100の一部分
(例えば、1つの辺となる部分(すなわち折り曲げ部)
及びその両側)に着目して説明すると、形状維持手段1
10は、箱材100がヒンジ部130で折れ曲がった状
態から折れ曲がっていない状態にされたときに、所定値
以上の力が加えられない限り箱材100がヒンジ部13
0で所定角度以上折れ曲がらない状態に維持することが
できればよい。
特性とすることにより、図2〜図6を参照して説明した
各種の問題点を解決することができる。すなわち、この
実施の形態の形状維持手段110によれば、箱詰め装置
或いはその周辺装置において、再利用に係る箱材100
が落下すること、該装置の支持装置からの箱材の取り出
し不良を防止すること、及び、箱材100の過剰な折れ
曲がりによる缶の受け入れ不良を防止することができ
る。
形状維持手段110及びその周辺を示す図である。図1
0に示す例では、形状維持手段110は、箱材100に
切り込みを入れることにより構成される。
態になった時に辺となる線150から僅かにずれた位置
(例えば、線150から1〜5mm程度ずれた位置)に
線150と平行に形成された第1切り込み部111と、
第1切り込み部111の一端から線150の方向に延び
た第2切り込み部112と、第1切り込み部111の他
端から線150の方向に延びた第3切り込み部113と
を含む。第1〜第3切り込み部111〜113は、箱材
100の一方の面から他方の面に至る完全な切り込みで
ある。第1〜第3切り込み部111〜113は、例え
ば、凸形状又は台形状に形成されうる。
示すように、箱材100の面(展開した状態における
面)に垂直な面に対して傾斜した方向であることが好ま
しい。当該垂直な面に対する第1切り込み部111の切
り込み角度を変更することにより、形状維持手段110
の特性(例えば、図8又は図9に示すような臨界値Fc
や特性を示す曲線)を変更することができる。なお、箱
材100の材質や厚さ等も形状維持手段110の特性を
決定する要素である。
手段110とともに)折れ曲がり部を構成し、図10
(a)及び(c)に例示的に示すように、例えば溝13
1〜133で構成される。
状維持手段110の様子を模試的に示す図である。
(a)は、折り曲げ途中(折り曲げるための力が臨界値
Fcに達する前)の状態、(b)は、箱材100を直角
に折り曲げた状態を示している。図11と図8を対比し
て説明すると、図11(a)に示す状態は、a点からb
点に至る状態であり、第1切り込み部111によって構
成される対向する端部111aと111bとが引っ掛か
り合うことにより、折り曲げのための外力に対して相応
の大きさの抗力を発生する。そして、折れ角度が図8の
b点(又はc点)で示す角度に達すると、対向する端部
111aと111bとの引っ掛かりが外れ、臨界値(F
c)よりも小さい力で更に折り曲げることが可能になる
(b点〜d点)。
込みを入れることにより形状維持手段110を形成した
が、別途作製した形状維持手段110を箱材100に固
定することもできる。例えば、図10(a)に示す構造
を別途作製し、これを通常の箱材(形状維持手段を有し
ない箱材)に固定(例えば、接着)してもよい。この場
合、形状維持手段は、箱材を箱形状にした際に箱の内側
になる部分に固定することが好ましい。このようにする
と、箱を積み上げる際に形状維持手段が邪魔にならな
い。また、形状維持手段を固定する位置は、図6に示す
ように、箱状態において辺となる部分又はその付近であ
って、円柱状容器或いは円柱状物品としてのビール缶と
ビール缶の間であることが好ましい。
利用方法を説明する。まず、新品の箱材又は回収された
箱材を準備し、これが平面状態でない場合には平面状態
として、箱詰め用の装置の箱材受取位置にセットする。
その後、該装置によって物品(この例では、ビール缶)
を箱詰めする。その後、箱詰めした物品を出荷する。出
荷された物品は、例えば、箱から出されて店頭に並べら
れるか、或いは、箱詰めされたまま消費者に渡る。その
後、市場において不要になった箱材を平面状態にして束
ねて回収する。回収した箱材は、再び物品の箱詰めのた
めに利用される。
装置においても再利用が可能な箱材を提供することがで
きる。
図)である。
の支持状態を模式的に示す図である。
ト供給装置)における箱材の支持状態を示す図である。
程)を説明するための図である。
入れ不良を説明するための図である。
面状態にした様子を示す図である。
(すなわち、箱或いはカートン)を示す図である。
折り曲げ部の好ましい特性を例示的に示す図である。
折り曲げ部の他の好ましい特性を例示的に示す図であ
る。
を示す図である。
模試的に示す図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 所定部分で折り曲げることにより略平面
状態から箱状態になる箱材であって、 当該箱材が箱状態から略平面状態にされたときに、所定
値以上の力が加えられない限り当該箱材を略平面状態に
維持するための形状維持手段を有することを特徴とする
箱材。 - 【請求項2】 前記形状維持手段は、当該箱材が箱状態
になったときに辺となる部分又はその付近に設けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の箱材。 - 【請求項3】 前記形状維持手段は、前記箱材に切り込
みを入れることによって構成されていることを特徴とす
る請求項2に記載の箱材。 - 【請求項4】 前記切り込みは、当該箱材の面に垂直な
面に対して傾斜した方向に当該箱材を切り込んだ第1部
分を含むことを特徴とする請求項3に記載の箱材。 - 【請求項5】 前記第1部分は、当該箱材が箱状態にな
ったときに辺となる線から僅かにずれた位置に配置され
ていることを特徴とする請求項4に記載の箱材。 - 【請求項6】 前記切り込みは、前記第1部分の一端か
ら前記辺となる線の方向に延びた第2部分と、前記第1
部分の他端から前記辺となる線の方向に延びた第3部分
とを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の箱材。 - 【請求項7】 前記第1、第2及び第3部分によって凸
形状又は台形状の切り込みが形成されていることを特徴
とする請求項6に記載の箱材。 - 【請求項8】 当該箱材は、箱状態において複数の円柱
状物品を整列させて収容することができるように構成さ
れており、前記形状維持手段は、隣接する円筒状物品の
間であって、当該箱材が箱状態になったときに辺となる
部分の付近に設けられていることを特徴とする請求項1
乃至請求項7のいずれか1項に記載の箱材。 - 【請求項9】 1枚の板状部材を加工することにより形
成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
いずれか1項に記載の箱材。 - 【請求項10】 複数の缶を箱詰めすることができるよ
うに形状及び寸法が定められていることを特徴とする請
求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の箱材。 - 【請求項11】 複数の折れ曲がり部を有し、該複数の
折れ曲がり部で折り曲げられることにより箱状態になる
箱材であって、 前記複数の折れ曲がり部のうち少なくとも1つの折れ曲
がり部は、当該箱材が当該折れ曲がり部で折れ曲がった
状態から折れ曲がっていない状態にされたときに、所定
値以上の力が加えられない限り当該箱材を当該折れ曲が
り部で所定角度以上折れ曲がらない状態に維持するため
の形状維持手段を有することを特徴とする箱材。 - 【請求項12】 複数の折れ曲がり部を有し、該複数の
折れ曲がり部で折り曲げられることにより箱状態になる
箱材であって、 前記複数のヒンジ部のうち少なくとも1つの折れ曲がり
部は、当該箱材が当該折れ曲がり部で折れ曲がった状態
から折れ曲がっていない状態にされたときに、所定値以
上の力が加えられない限り当該箱材を当該折れ曲がり部
で第1角度以上折れ曲がらない状態に維持する形状維持
手段を有し、 前記形状維持手段は、当該箱材が当該折れ曲がり部で少
なくとも前記第1角度まで折れ曲がった状態においては
前記所定値よりも小さい力が加えたれた場合であっても
当該箱材が当該折れ曲がり部で前記第1角度よりも大き
い第2角度まで折れ曲がることを許容することを特徴と
する箱材。 - 【請求項13】 前記第1角度は、0〜15度の範囲内
の角度であり、前記第2角度は、約90度であることを
特徴とする請求項12に記載の箱材。 - 【請求項14】 複数の折れ曲がり部を有し、該複数の
折れ曲がり部で折り曲げられることにより箱状態になる
箱材であって、 前記複数の折れ曲がり部のうち少なくとも1つの折れ曲
がり部は、当該箱材が当該折れ曲がり部で折れ曲がった
状態から折れ曲がっていない状態にされたときに、所定
値以上の力が加えられない限り当該箱材を当該折れ曲が
り部で第1角度以上折れ曲がらない状態に維持する形状
維持手段を有し、 前記形状維持手段は、当該箱材が当該折れ曲がり部で前
記第1角度まで折れ曲がった状態においては、力が加え
られない限り実質的にその状態を維持し、力が加えられ
たときは当該箱材が当該折れ曲がり部で前記第1角度よ
りも大きい第2角度まで折れ曲がることを許容すること
を特徴とする箱材。 - 【請求項15】 前記第1角度は、0〜15度の範囲内
の角度であり、前記第2角度は、約90度であることを
特徴とする請求項14に記載の箱材。 - 【請求項16】 箱詰め装置により、請求項1乃至請求
項15のいずれか1項に記載の箱材で物品を箱詰めする
箱詰め工程と、 箱詰めした物品を出荷する出荷工程と、 箱材を回収する回収工程と、 を含み、回収された箱材は、新たな箱詰め工程において
利用され、前記箱詰め装置は、略平面状態にされた箱材
を受け取って、その箱材で物品を箱詰めする装置である
ことを特徴とする箱材利用方法。 - 【請求項17】 請求項1乃至請求項15のいずれか1
項に記載の箱材で箱詰めされている物品。
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JP2006001605A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Noritz Corp | シート材のヒンジ構造および折畳み可能な箱形容器 |
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