JP2003341630A - 液体除去装置 - Google Patents

液体除去装置

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JP2003341630A
JP2003341630A JP2002154143A JP2002154143A JP2003341630A JP 2003341630 A JP2003341630 A JP 2003341630A JP 2002154143 A JP2002154143 A JP 2002154143A JP 2002154143 A JP2002154143 A JP 2002154143A JP 2003341630 A JP2003341630 A JP 2003341630A
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Japan
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packaging material
roller
recess
film
liquid removing
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JP2002154143A
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Masayuki Taniguchi
将幸 谷口
Yasuyuki Moriyama
育幸 森山
Kiichi Asae
季一 浅江
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Nihon Tetra Pak KK
Original Assignee
Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包材の表面に付着した滅菌剤を充分に絞り取
ることができる液体除去装置を提供する。 【解決手段】 絞り部20に到達した包材12を挟持す
る第1、第2のスクイズローラ24,25が包材12の
表面に付着した液体を除去する液体除去装置において、
第2のスクイズローラ25の円周方向にわたって凹部2
5aを形成し、第2のスクイズローラ25の表面を円周
方向にわたってシート26で覆い、包材12の所定の位
置に形成された飲み口23が凹部25aを通過しないと
きには、凹部25aとシート26との間に形成した隙間
25cに空気を送風して充分に膨らませてシート26と
包材12とを密着させて凹部25aと主ローラ部25b
との間に段差が出来ないようにし、飲み口23が通過す
るときにはシート26を凹ませて飲み口23と密着させ
る密着手段30を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛乳、清涼飲料水
等の液体食品が充填された包装容器に用いられて、滅菌
剤等の液体を除去する液体除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳、清涼飲料水等の滅菌された
液体食品を無菌充填する無菌包装容器を製造する充填機
においては、ウェブ状の包材を搬送しながら成形用のロ
ーラによって連続的にチューブ状にし、チューブ状の包
材内に滅菌された液体食品を充填することによって包装
容器を連続的に製造するようになっている。
【0003】この場合、チューブ状の包材内に滅菌され
た液体食品が無菌充填されるため、包材はチューブ状に
成形される前に滅菌する必要がある。このために、包材
の搬送方向における充填機の成形用のローラより上流側
に滅菌剤を充填した滅菌タンクを配設し、包材を滅菌タ
ンク内に通過させることにより包材の滅菌作業を行って
いる。
【0004】ところで、包材が滅菌タンク内を通過して
滅菌作業を行うことに伴い、包材の表面に滅菌剤が付着
するが、包材の表面に付着した滅菌剤は除去する必要が
ある。このため、包材の搬送方向における滅菌タンクの
下流側に液体除去装置が配設されている。この液体除去
装置は、一対のスクイズローラ及びエアナイフで構成さ
れ、包材を各スクイズローラによって挟み、所定の押圧
力で双方から押し付けることにより、包材の表面に付着
した滅菌剤を絞り取ると共に、エアナイフから吐出され
た熱風によって包材表面の滅菌剤を吹き飛ばしている。
これにより、液体食品中に滅菌剤が混入するのが防止さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の液体
除去装置において、液体食品を飲用するための飲み口が
頂壁に突出して取り付けられた包装容器を製造する場
合、包材には予め飲み口が貼着されているので、包材を
各スクイズローラによって挟み滅菌剤を絞り取る際に、
飲み口とスクイズローラの表面とが干渉し、場合によっ
ては両スクイズローラの押圧力によって飲み口が破壊さ
れることがある。そこで、飲み口の破壊を避けるために
スクイズローラ間の押圧力を弱くすると、今度はスクイ
ズローラによって包材を充分に挟むことができないとい
う問題が生ずる。
【0006】この問題を解決する目的で、飲み口と対向
する側のスクイズローラの表面に溝を形成し、飲み口と
スクイズローラとが干渉するのを防止する方法が考えら
れている。
【0007】図5に、一方のスクイズローラ5に溝を形
成した一対のスクイズローラ1が、飲み口3を貼着した
包材2に付着している滅菌剤を絞り取る動作を示す。
【0008】図5において、一対のスクイズローラ1
は、第1のスクイズローラ4と、第1のスクイズローラ
4と対向させて配設された第2のスクイズローラ5から
構成されている。第2のスクイズローラ5の円周方向に
は、溝5aが包材2上の飲み口3の厚さよりわずかに大
きく形成されている。また、溝5aは、飲み口3の位置
に対応させて、第2のスクイズローラ5の軸方向におけ
る所定の箇所に形成されている。
【0009】ここで、包材2は、矢印A方向に搬送され
て第1、第2のスクイズローラ4、5間に到達すると、
第1、第2のスクイズローラ4、5によって挟まれ、所
定の押圧力で押し付けられる。これにより、包材2の表
面に付着した滅菌剤が絞り取られる。そして、飲み口3
は、第1、第2のスクイズローラ4、5間を通過する際
に、溝5a内を通り抜けるので、飲み口3と第2のスク
イズローラ5とが干渉するのを防止することができる。
【0010】ところが、第1、第2のスクイズローラ
4、5によって包材2に付着した滅菌剤を絞り取る場
合、包材2の第2のスクイズローラ5の溝5aと対応す
る包材2の溝対応部2aにおいては、常に溝対応部2a
と溝5aとの間に隙間ができるため、溝対応部2aには
押圧力を加えることができない。このため、溝対応部2
aに付着した滅菌剤を充分に絞り取ることができず、エ
アナイフの熱風によっても滅菌剤を完全に吹き飛ばすこ
とができないという問題を有している。
【0011】そこで、本発明は、包材の表面に付着した
滅菌剤を充分に絞り取ることができる液体除去装置の提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、互いに対向する第1、第2
のローラの少なくとも一方が主ローラ部と円周方向にわ
たって形成した凹部とから構成され、前記第1、第2の
ローラと互いに対向する面に挟持され、表面に付着した
液体が除去されると共に搬送される包材の所定の位置に
形成された突起部が前記凹部を通過可能な液体除去装置
であって、前記凹部を設けたローラの表面を円周方向に
わたって膜で覆い、前記突起部が通過しないときには前
記凹部と前記膜との間が凹むのを阻止して密着させ、前
記突起部が通過するときには前記凹部に対応する部位の
前記膜と前記突起部とを凹ませて密着させる密着手段を
設けたことを特徴としている。
【0013】この液体除去装置では、包材の突起部が通
過しないときには凹部と膜との間が凹むのを阻止して密
着させて、凹部と主ローラ部との間に段差が出来ないよ
うにし、突起部が通過するときには膜を凹部方向に凹ま
せることによって膜と突起部とを密着させる。このた
め、包材の表面に付着した滅菌剤を絞り取る際に、突起
部が通過する場合には凹部が凹むため、突起部とローラ
の表面との押圧力によって突起部が破壊されることがな
い。しかも、凹部が形成されていることから、突起部の
破壊を避けるために両ローラの押圧力を弱くする必要が
ないため、主ローラ部に対応する包材を、滅菌剤を絞り
取るのに充分な押圧力で挟むことができる。また、突起
部が通過しない時には凹部と主ローラ部との間に段差が
ないため、包材全体を両ローラによって充分な押圧力で
挟むことができる。したがって、ローラの表面と包材の
間は密着して常に隙間ができないため、包材の表面に付
着した滅菌剤を充分に絞り取ることができ、包材の表面
に、滅菌剤を絞り取ることのできない領域がなくなる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記密着手段が、前記突起部が通過しない
ときには前記凹部と前記膜との間に気体を送風して膨ら
ませ、前記突起部が通過するときには気体の送風を調製
して前記膜と前記突起部とを密着させる送風手段である
こと特徴としている。
【0015】この液体除去装置では、凹部と膜との間を
密着させる手段として気体を送風する送風手段を用いて
いるため、凹部と膜との間を膨らませたり凹ませたりす
ることによって、容易にローラの表面と包材を密着させ
ることができる。よって、両ローラの押圧力を調整する
ことなく包材を充分な押圧力で挟むことができると共
に、ローラの表面と包材の間は常に密着して隙間ができ
ないため、突起部が破壊されることなく包材の表面に付
着した滅菌剤を充分に絞り取ることができ、絞り取るこ
とのできない領域がなくなる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明であって、前記送風手段が前記ローラの中心軸方向に
貫通する軸部と、前記軸部の中心軸方向に挿入すると共
に、前記凹部の径方向の全幅にわたって形成された管部
に連通して前記管部に気体を流入する送風パイプとで形
成したことを特徴としている。
【0017】この液体除去装置では、凹部と膜との間に
空気を流入する送風パイプを形成したため、凹部と膜と
の間を自由に膨らませたり凹ませたりすることができ
る。よって、押圧力を調整することなく包材を充分な押
圧力で挟むことができると共に、ローラの表面と包材の
間は常に密着して隙間ができないため、突起部が破壊さ
れることなく包材の表面に付着した滅菌剤を充分に絞り
取ることができ、絞り取ることのできない領域がなくな
る。
【0018】請求項4記載の発明は前記密着手段が、前
記凹部と前記膜とで形成された空間に密封された圧縮気
体であることを特徴としている。
【0019】この液体除去装置では、凹部と膜との間に
形成された空間に直接的に圧縮気体を密封し、もしくは
間接的に伸縮自在なチューブに圧縮気体を充填した後に
空間にチューブを密封する。よって、圧縮気体によって
凹部と膜とで形成された空間が陽圧になり、突起部の有
無に拘わらず、常に充分な押圧力によって包材を挟むこ
とができる。また、ローラの表面と包材の間は常に密着
して隙間ができないため、突起部が破壊されることなく
包材の表面に付着した滅菌剤を充分に絞り取ることがで
き、絞り取ることのできない領域がなくなる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか一項に記載の発明であって、前記膜が、前記ロ
ーラの表面に圧着する弾性膜であることを特徴としてい
る。
【0021】この液体除去装置では、被覆膜が弾性のあ
る素材で形成されているため、突起部が凹部を通過する
ローラの表面と包材の間を、突起部が破壊されることな
く容易に押圧し、密着させることができ、ローラの表面
と包材の間には常に隙間ができないため、包材の表面に
付着した滅菌剤を絞り取る機能が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図1〜図4により説明する。図1には本発明の実施の形
態における液体除去装置18の絞り部20による液体除
去の動作を示し、図2には本発明の実施の形態における
凹部と膜との間に空気を流入する説明図、図3は本発明
の実施の形態における液体除去装置18の概略図を示
し、図4には本発明の充填機の概略図を示す。
【0023】最初に、本発明に係る液体除去装置が適用
された充填機について説明する。図4に示す充填機11
は、牛乳、清涼飲料水等の液体食品が充填された包装容
器を製造する。この充填機11は、リール13の状態で
充填機11にセットされた包材12と、繰出機と多数の
ガイドと筒状形成機構と縦シール機構と(いずれも不図
示)、充填管15と、密封・切断部(不図示)とを備え
ている。
【0024】包材12は、可撓性の積層材料から成り、
例えば、内側から順にポリエチレン樹脂、アルミニウ
ム、紙基材、及びポリエチレン樹脂を積層することによ
って形成される。包材12には、後工程で所定の形状に
成形する際、屈曲を容易にするための折り線が予め付け
られている。
【0025】リール13から引き出された包材12は、
繰出機(不図示)によって繰り出され、充填機11内を
搬送され、搬送方向において数箇所に配設されたガイド
(不図示)によって案内されて充填機11の最上部まで
導かれた後、略垂直下方に搬送される。包材12は、下
方に向けて搬送される間に、筒状形成機構(不図示)に
よって筒状に湾曲され、縦シール装置(不図示)によっ
て包材12の搬送方向に沿うように幅方向両端部を加熱
溶着によって縦シールされ、円筒状の包材チューブ14
となる。そして、チューブ状の包材12が下方に搬送さ
れる間に、充填用パイプ15を介して液体食品が上方か
ら供給され、包材チューブ14内に充填される。次に、
包材チューブ14を両側から挟持し、密封・切断部にお
いて所定の間隔ごとに横方向にシールSを施すことによ
って、枕状、袋状等の原型容器16が形成される。
【0026】続いて、横方向に延びるシール部Sを切断
することによって原型容器16を分離させ、各原型容器
16を予め形成された折り目に沿って所定の形状に成形
することによって、包装容器17が完成する。
【0027】充填機11において、チューブ状の包材1
4内に液体食品が充填されるため、衛生上の観点から、
包材12は、チューブ状に成形される前に滅菌される必
要がある。このために、包材12の搬送方向における成
形用のローラより上流側に滅菌槽(不図示)が配設され
ている。滅菌槽には、滅菌剤として過酸化水素水等の液
体が充填されている。そして、包材12は、滅菌槽内を
通過し、滅菌剤に浸漬されることにより滅菌される。
【0028】滅菌槽内を包材12が通過するのに伴っ
て、包材12の表面に滅菌剤が付着する。そこで、包材
12の搬送方向における滅菌槽より下流側に、図3に示
す液体除去装置18が配設されている。
【0029】図3に示すように、液体除去装置18は押
圧機構19と送風手段30とエアナイフ34から構成さ
れている。
【0030】押圧機構19は、バックアップローラとし
て機能する第1のスクイズローラ24と、加圧ローラと
して機能し、第1のスクイズローラ20と対向させて配
設された第2のスクイズローラ25との間に形成される
絞り部20と、軸27を中心にして揺動自在に配設され
たアーム28と、アーム28の先端に取り付けられ、第
2のスクイズローラ25を第1のスクイズローラ24に
向けて押すプッシャ29とから形成されている。
【0031】送風手段30は、図1(b)に示すように
押圧機構19の第2のスクイズローラ25の中心軸方向
に貫通する軸部31と、凹部25aの径方向の全幅にわ
たって形成された管部32に連通し、軸部31の中心軸
方向に挿入し、管部32に空気を流入する送風パイプ3
3とで形成されている。
【0032】エアナイフ34は包材12の搬送方向にお
ける押圧機構19の絞り部20よりも下流側に配設さ
れ、包材12の幅方向の全体にわたって延在され、マニ
ホルド35と接続されたエアナイフ本体39と、エアナ
イフ本体39に供給された熱風を包材12の表面に向け
て吐出する送風用スリット40を備え、マニホルド3
5、接続部材36、37及び接続管38を介して熱風発
生源(不図示)と接続されている。エアナイフ34の下
流側には、滅菌剤が除去された包材12を搬送するため
の搬送ローラ21が配設されている。押圧機構19と搬
送ローラ21との間には、押圧機構19を通過し、搬送
される包材12を下方から支持するステージ22が設置
されている。
【0033】次に、液体除去装置18の作用について説
明する。
【0034】滅菌槽内を通過して滅菌された包材12
は、包材12の搬送方向における滅菌槽より下流側に配
設された、図3に示す液体除去装置18を通過する。図
3において、包材12は矢印A方向に搬送されている。
包材12によって形成される包装容器17(図4)の頂
壁には、液体食品を飲用するための飲み口(突起部)2
3が取り付けられている。飲み口23は、包材12の所
定の位置に予め貼着され、包材12の表面から突出した
形状の突起物である。
【0035】モータ(不図示)に連結され、モータを駆
動することによって回転している第1のスクイズローラ
24は、第2のスクイズローラ25を従動させて回転さ
せるとともに、絞り部20に到達した包材12を搬送す
る。
【0036】包材12には予め飲み口23が貼着され、
包材12の表面から飲み口23が突出しているので、飲
み口23と第2のスクイズローラ25とが干渉すること
を防止するために、第2のスクイズローラ25には円周
方向にわたって形成した凹部25aが形成されている。
また、図1(b)に示すように、第2のスクイズローラ
25の表面は、円周方向にわたって弾性素材のシート
(膜)26で覆われている。
【0037】図1(a)、(b)に示すように、第2の
スクイズローラ25は、軸方向における両端から中央に
向けて形成され、常時、第1のスクイズローラ24に直
接又は包材12を介して押し付けられる一対の主ローラ
部25b、25b、及び主ローラ部25b、25bに対
して所定の位置、本実施の形態においては中央に配設さ
れ、包材12の搬送に伴って絞り部20に飲み口23が
到達したときに、飲み口23に対して逆方向に凹む凹部
25aを備え、主ローラ部25b、25b及び凹部25
aは、共通の軸部31によって回転自在に支持されてい
る。
【0038】そして、凹部25aには、凹部25aの径
方向の全幅にわたって管部32が連通しており、軸部3
1の中心軸方向から挿入された送風パイプ33によって
管部32に空気が流入されている。送風パイプ33は、
凹部25aとシート26との間に形成された隙間部25
cに空気を流入し、隙間部25cを自由に膨らませたり
凹ませたりすることができる。
【0039】図2(a)に示すように、絞り部20にお
いて、包材12が搬送されて絞り部20に到達すると、
包材12は第1、第2のスクイズローラ24、25によ
って挟まれる。そして、プッシャ29によって所定の押
圧力で第2のスクイズローラ25を第1のスクイズロー
ラ24に向けて押す。この際、送風手段30によって、
包材12の飲み口23が通過しないときには凹部25a
とシート26との間に形成した隙間25cに空気を送風
して充分に膨らませてシート26と包材12とを密着さ
せ、凹部25aと主ローラ部25b、25bとの間に段
差が出来ないようにする。したがって、所定の押圧力で
第2のスクイズローラ25を第1のスクイズローラ24
に向けて押すことによって、両スクイズローラ24、2
5が包材12を挟むことができるため、第2のスクイズ
ローラ25の表面と包材12の間は密着して常に隙間が
できない。このため、包材12の表面に付着した滅菌剤
を充分に絞り取ることができる。
【0040】また、図2(b)に示すように、包材12
の搬送に伴って飲み口23が絞り部20に到達すると、
空気の送風を調製してシート26を凹部25a方向に若
干凹ませることによって、シート26と飲み口23とを
密着させる。ここで、凹部25aの深さは飲み口23の
厚さよりわずかに大きく設定されている。このため、飲
み口23は絞り部20に到達するとき凹部25aを通過
するので、両スクイズローラ24、25の押圧力によっ
て飲み口23を破壊することなく、飲み口23に付着し
た滅菌剤を充分に絞り取ることができる。また、飲み口
23の破壊を避けるために両スクイズローラ24、25
の押圧力を弱くする必要がないことから、主ローラ部2
5b、25bに対応する包材12b、12bを充分な押
圧力で挟むことができる。このため、包材12b、12
bに付着した滅菌剤も充分に絞り取ることができる。
【0041】絞り部20において滅菌剤が除去された包
材12は、図3に示すように、ステージ22によって下
方から支持されて、搬送ローラ21により搬送される。
その間、熱風発生源によって発生させられた熱風を、接
続部材37、接続管38、接続部材36及びマニホルド
35を介してエアナイフ本体39に供給し、送風用スリ
ット40から包材12の表面に向けて吐出させる。よっ
て、包材12表面の滅菌剤を吹き飛ばすことができるだ
けでなく、包材12の表面を完全に乾燥させ、滅菌剤を
完全除去することができる。
【0042】次に、密着手段として、第2のスクイズロ
ーラの凹部とシートとの間に形成された空間に、直接圧
縮気体を密封した実施の形態について説明する。
【0043】この実施の形態では、図1(b)に示す第
2のスクイズローラ25の凹部25aとシート26との
間に形成された隙間25cに直接圧縮気体を密封したも
のである。ここで、隙間25cに直接圧縮気体を密封す
ることにより、凹部25aとシート26との間に形成し
た隙間25cが陽圧になり、飲み口23の有無に拘わら
ず、シート26と包材12とを密着させる。この場合、
隙間25cには圧縮気体が密封されているため、両スク
イズローラ24、25の押圧力によって飲み口23を破
壊することなく、飲み口23に付着した滅菌剤を充分に
絞り取ることができる。また、飲み口23の破壊を避け
るために両スクイズローラ24、25の押圧力を弱くす
る必要がないことから、主ローラ部25b、25bに対
応する包材12b、12bを充分な押圧力で挟むことが
でき、包材12b、12bに付着した滅菌剤も充分に絞
り取ることができる。
【0044】なお、他の実施の形態として、密着手段と
して、例えば、バネ等の弾性体によって支持された円筒
形のものを使用しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、突起部の破壊を避けるために押圧力を弱く
する必要がなく、両ローラによって包材を充分な押圧力
によって挟むことができる。また、突起部が通過すると
きには密着手段によって膜を凹部方向に凹ませるため、
両ローラの押圧力によって突起部が破壊されることがな
い。したがって、ローラの表面と包材の間には常に密着
して隙間ができないため、包材の表面に付着した滅菌剤
を充分に絞り取ることができ、絞り取ることのできない
領域がなくなる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、凹部と膜と
の間を膨らませたり、凹ませる手段として空気を送風す
る送風手段を用いているため、凹部と膜との間を容易に
膨らませたり凹ませたりすることができる。また、押圧
力を調整することなく包材を充分な押圧力で挟むことが
できると共に、ローラの表面と包材の間は常に密着して
隙間ができないため、包材の表面に付着した滅菌剤を充
分に絞り取ることができ、絞り取ることのできない領域
がなくなる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、凹部と膜と
の間に空気を流入する送風パイプを形成したため、押圧
力を調整することなく包材を充分な押圧力で挟むことが
できると共に、ローラの表面と包材の間は常に密着して
隙間ができないため、包材の表面に付着した滅菌剤を充
分に絞り取ることができ、絞り取ることのできない領域
がなくなる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、圧縮気体に
よって凹部と膜とで形成された空間が陽圧になり、突起
部の有無に拘わらず、常に充分な押圧力によって包材を
挟むことができる。また、ローラの表面と包材の間は常
に密着して隙間ができないため、突起部が破壊されるこ
となく包材の表面に付着した滅菌剤を充分に絞り取るこ
とができ、絞り取ることのできない領域がなくなる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、ローラの表
面と包材の間を、突起部が破壊されることなく容易に押
圧し、密着させることができる。このため、ローラの表
面と包材の間には常に隙間ができないため、包材の表面
に付着した滅菌剤を絞り取る機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態における液体除去装
置の絞り部による液体除去の動作を示す斜視図である。
(b)本発明の実施の形態における第2のスクイズロー
ラ断面図である。
【図2】(a)本発明の実施の形態における液体除去装
置の突起部に包材の飲み口が通過しないときに、凹部と
シートとの間に空気を送風して第2のスクイズローラの
表面の段差をなくす説明図である。(b)本発明の実施
の形態における液体除去装置の絞り部に突起部が到達し
た際に、送風パイプから凹部と膜との間に空気を送風し
て包材に付着した滅菌剤を絞り取る説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における液体除去装置の概
略図である。
【図4】充填機を示す概略図である。
【図5】従来の液体除去装置の絞り部である。
【符号の説明】
12 包材 20 絞り部 23 飲み口(突起部) 24 第1のスクイズローラ 25 第2のスクイズローラ 25a 凹部 25b 主ローラ部 25c 隙間 26 シート(膜) 30 密着手段(送風手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅江 季一 東京都千代田区紀尾井町6番12号 日本テ トラパック株式会社内 Fターム(参考) 3F104 AA01 AA03 BA09 JB02 JB06 JC07 JC12 KA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する第1、第2のローラの少
    なくとも一方が主ローラ部と円周方向にわたって形成し
    た凹部とから構成され、前記第1、第2のローラと互い
    に対向する面に挟持され、表面に付着した液体が除去さ
    れると共に搬送される包材の所定の位置に形成された突
    起部が前記凹部を通過可能な液体除去装置であって、前
    記凹部を設けたローラの表面を円周方向にわたって膜で
    覆い、前記突起部が通過しないときには前記凹部と前記
    膜との間が凹むのを阻止して密着させ、前記突起部が通
    過するときには前記凹部に対応する部位の前記膜と前記
    突起部とを凹ませて密着させる密着手段を設けたことを
    特徴とする液体除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記密着
    手段が、前記突起部が通過しないときには前記凹部と前
    記膜との間に気体を送風して膨らませ、前記突起部が通
    過するときには気体の送風を調製して前記膜と前記突起
    部とを密着させる送風手段であることを特徴とする液体
    除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、前記送風
    手段が前記ローラの中心軸方向に貫通する軸部と、前記
    軸部の中心軸方向に挿入すると共に、前記凹部の径方向
    の全幅にわたって形成された管部に連通して前記管部に
    気体を流入する送風パイプとで形成したことを特徴とす
    る液体除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明であって、前記密着
    手段が、前記凹部と前記膜とで形成された空間に密封さ
    れた圧縮気体であることを特徴とする液体除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    発明であって、前記膜が、前記ローラの表面に圧着する
    弾性膜であることを特徴とする液体除去装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7866659B2 (en) * 2007-07-12 2011-01-11 Kyocera Mita Corporation Sheet-feeding mechanism, sheet-feeding device, and image forming apparatus
CN102502017A (zh) * 2011-09-30 2012-06-20 山东碧海包装材料有限公司 一种灌装机的双氧水挤水烘干系统
CN105109766A (zh) * 2015-08-11 2015-12-02 安徽远鸿机械自动化有限公司 一种用于薄膜包装的粘尘器
CN112357219A (zh) * 2020-10-30 2021-02-12 重庆市奇格食品有限公司 自动化连续封口机

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