JP2003341598A - ヘリコプターのローター用のボール及びダンパー結合装置、及びそれを備えたヘリコプターのローター - Google Patents
ヘリコプターのローター用のボール及びダンパー結合装置、及びそれを備えたヘリコプターのローターInfo
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Abstract
することができ、それによって結合装置の寿命を大きく
延ばすことができるヘリコプターのローター用のボール
及びダンパー結合装置、及びそれを備えたヘリコプター
のローターを提供する。 【解決手段】 各々が積層ボール6、6’及び平面状の
積層ダンパー7、7’を備えた、対向する2つの独立し
たモジュールを構成し、積層ダンパー7、7’を、その
外側端部の外側結合エレメント10、10’でトルクチ
ューブ2に接続し、金属層とエラストマー層との積層を
含む積層ボール6、6’を、その内側端部の内側結合エ
レメント8、8’でフレキシブル翼桁1に接続し、一方
のモジュールにおける中間結合エレメント9と、他方の
モジュールにおける中間結合エレメント9’との間を補
強して接続する接続エレメント3を装備して結合装置を
構成し、フレキシブル翼桁1とトルクチューブ2との間
に介装する。
Description
レードをローターハブに接続するフレキシブル翼桁と、
上記ブレードのピッチを制御するトルクチューブとの間
に介装されるボール及びダンパー結合装置、及びそれを
備えたヘリコプターのローターに関する。
許文献1)及び欧州特許第0451084号明細書(特
許文献2)(ユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレ
ーション)には、フレキシブル翼桁の平坦部を上下2方
向から挟むように設けられた2つの独立したモジュール
からなる結合装置が開示されている。該結合装置を構成
する各モジュールは、積層ダンパー及び積層ボールを含
んで構成されている。積層ダンパーは、金属層とエラス
トマー層とが交互に配設された積層を含み、その積層
は、ダンパーの外側端部(即ちフレキシブル翼桁に対し
て反対側の端部)と内側端部(即ちフレキシブル翼桁側
の端部)との間に広がっている。積層ダンパーは、その
外側端部に組立用の外側結合エレメントを有しており、
そこでピッチ制御用のトルクチューブに接続されてい
る。また、積層ダンパーは、その内側端部で、上記モジ
ュールに含まれる積層ボールの外側端部(即ちフレキシ
ブル翼桁に対して反対側)に固定されている。積層ボー
ルは、その内側端部(即ちフレキシブル翼桁側)に内側
結合エレメントを有しており、そこでフレキシブル翼桁
に固定されている。
ても参照される)は、ボールベアリングを有さない
(「ベアリングレスメインローター」又はBMRとして
知られる)ローターハブのフレキシブル翼桁で使用さ
れ、ローターの構成要素(ブレード/フレキシブル翼桁
/ピッチ制御用トルクチューブ)を位置決めし、そし
て、ブレードの自然振動モードに減衰を与える働きをす
る。
ターハブに接続するフレキシブル翼桁の構造、即ち、上
記ハブ周囲を回転するローターによって加えられる遠心
力によって張られる、一般的には複合材料のストリップ
を構成要素とする。トルクチューブは、ブレードの基部
に固定されて翼桁を取り囲み、ブレード及び翼桁に共通
する主軸回りにひねりを加える働きをする。この「ピッ
チ」制御によって、ヘリコプターの制御が可能となる。
空気との航空力学的相互作用、またローター組立部材と
ヘリコプター構造との相互作用の結果として引き起こさ
れる力及び変位が与えられると、以下のことが必要とな
る。
ニング(センタリング)を維持すること。これは本質的
にブレードのフラッピングに起因する圧縮応力を吸収す
る(take up)働きをする接合点(abutment)又は「ス
ナッバー」の機能である。
通軸回りでの回転という点に関して分断すること。ピッ
チの制御でひねりを課すと、システムの構成(geometr
y)に起因して、トルクチューブと翼桁との間で大きく
異なる量のひねりが発生する。したがって、結合装置
は、このひねりの差に適応しなければならない。そし
て、−ブレードの回転に関連するブレードでの航空力学
的流体抵抗に起因する並進時の変位に適応すること。流
体抵抗により、上述したフラッピング時の加振平面に垂
直なローターの略平面内の方向に、交互に発生する剪断
応力が加えられる。
2つのモジュールでそれ自身が構成された結合装置
(「スナッバー」)であって、各モジュールが球面状部
と平面状部とで構成された積層を含んで構成されてお
り、各部は異なる材料からなり、総じて上記の3つの機
能を満足することができるようになっている。
ング」の力に耐えることができる。また、球面状の形状
により、回転可能な分断を伴うシステムが可能となる。
平面状部は、航空力学的流体抵抗に関連する並進運動に
適応する働きをする。
ルは、反対向きに対をなして設けられており、ローター
の各ブレードを取り付け、そして動作させるための組立
部材をそれぞれ形成している。
許第2911630号公報)
マンシュベアリンレスローターの相関分析試験用空力弾
性安定翼孔(AEROELASTIC STABILITY WIND TUNNEL TEST
INGWITH ANALYTICAL CORRELATION OF THE COMANCHE BEA
RINLESS MAIN ROTOR)」,(米国),第42巻第3号、
ジャーナル・オブ・アメリカン・ヘリコプター・ソサイ
エティ(JOURNAL OF AMERICAN HELICOPTER SOCIETY),
1997年7月1日,p.207〜217(p.20
8、第2欄第9〜24行、及び図1)
的に、外部から適用される圧縮応力(prestress)のた
めの手段が記載されている。この圧縮応力は、それぞ
れ、平面状の積層ダンパー及び球面状の積層ボールから
なる2つのモジュールの両方に同時に加えられ、どの結
合エレメントの構造においても引っ張り力(traction s
tress)がなく、それによって寿命を延ばすことが保証
される。しかしながら、圧縮応力(prestress)が平面
状の積層ダンパー及び球面状の積層ボールの両方におい
て同様に存在することが観測されている。
パー結合構造は、ローター及び結合スナッバー自体の最
適な機能を阻害する2つの基本的な問題をもたらすこと
を見いだした。−積層ダンパーを構成するユニットが一
般的に柔軟性を有するため、結合装置の結合部分を構成
するユニットの球面状部によって提供される翼桁の回転
とトルクチューブの回転との分断が不十分であること。
が、それらの負荷及び変位の互いの相互作用、及びそれ
らの様々な軸回りにおける結合装置(スナッバー)の結
合エレメントの特有の柔軟性との相互作用を考慮しなけ
れば算出できないこと。
転中心は、加えられた変位と負荷との組み合わせに依存
し、構築された結合装置(スナッバー)の結合部分を構
成するユニットの幾何学的中心にも、スリーブの対称の
主軸にも位置しないことを意味する。そして、柔軟性の
結果として生じる負荷の組み合わせは複雑となり、それ
は結合装置(スナッバー)の結合エレメント構造を有す
る個々の実施形態に依存する。
とも一つを改善して、このようなボール及びダンパー結
合装置の寿命を延ばす必要が生じてくる。
であり、結合装置のデザインを大きく変更することな
く、変位と力とを組み合わせた結果として発生する引っ
張り力(traction stress)に有意な改良を達成するこ
とができ、それによって結合装置の寿命を大きく延ばす
ことができるヘリコプターのローター用のボール及びダ
ンパー結合装置、及びそれを備えたヘリコプターのロー
ターを提供することを目的としている。
学的流体抵抗モードにおける剪断応力が存在する下、球
面状部と平面状部とを内部連結する2つの中間遷移プレ
ートが平行を保持しないという事実を認識することを、
基礎としている。
ら、2つのモジュールの間を、それらの平面状ダンパー
と球面状ボールとの境界面を介して接続し、この接続を
強化又は固定することを見いだした。したがって、本発
明に係るボール及びダンパー結合装置は、ヘリコプター
のブレードをローターハブに接続するフレキシブル翼桁
と、前記ブレードのピッチを制御するトルクチューブと
の間に介装されるボール及びダンパー結合装置であっ
て、各々が断片的な球面状の積層ボール及び該積層ボー
ルの外側端部に接続された平面状の積層ダンパーを備
え、各々の前記積層ボールの内側が対向するように配設
された2つの独立したモジュールを含み、前記積層ダン
パーが、その外側端部に前記トルクチューブに接続する
外側結合エレメントを有し、前記積層ボールが、その内
側端部に前記フレキシブル翼桁に接続する内側結合エレ
メントを有し、金属層とエラストマー層との積層を含ん
で構成されており、前記モジュールの一方における前記
積層ボールの外側端部と、前記モジュールの他方におけ
る前記積層ボールの外側端部との間を補強して接続する
少なくとも1つの接続エレメントを備えていることを特
徴とする。平面状の積層ダンパー結合装置の減衰作用
は、ゴムや内部油圧装置による従来の手法で提供され
る。
ールの外側端部に中間結合エレメントを介して接続され
ていることが望ましい。例えば、前記積層ダンパーの内
側端部と前記積層ボールの外側端部との間を接続する少
なくとも1つの中間遷移プレートを備えるとよい。そし
て、前記接続エレメントが、前記モジュールの一方にお
ける前記中間結合エレメントと、前記モジュールの他方
における前記中間結合エレメントとの間を補強して接続
することが望ましい。
レメントが、両方の前記積層ボールを取り囲み、前記2
つの独立したモジュールの前記積層ダンパーと前記積層
ボールとの間を接続するチューブとなり得る。
レメントが、前記2つの独立したモジュールのうち、一
方の前記積層ダンパーと前記積層ボールとの間を接続す
る開いたチューブであり、該開いたチューブは、開いた
端部で他方のモジュールの前記積層ボールの外側端部に
固定されていてもよい。
メントが、前記2つの積層ボールの対向する外側端部を
接続する部品となり得る。また、接続エレメントは、曲
面状であり、凹面側が前記積層ボールに向けられている
ことが望ましい。これによりフレキシブル翼桁の側を回
ることができる。
メントが、支柱を含んで構成されていてもよい。
前記積層ダンパーの内側端部と前記積層ボールの外側端
部との間を接続する一対の接続用エレメントを備え、該
接続用エレメントのそれぞれが、前記接続用部位におい
て組み合わせられて前記接続エレメントを形成していて
もよい。前記一対の接続用エレメントは、各々が、前記
積層ダンパーの内側端部と前記積層ボールの外側端部と
の間を接続する中間結合エレメントと接続用部位とを備
えていることが望ましい。
ールに適合する型で形成され得る。
フレキシブル翼桁とトルクチューブとの間に組立られた
後に、第1の大きさの圧縮応力が前記積層ボールに適用
される方法で寸法決め(dimensioning)されていること
が望ましい。
(2)に組み立てるための前記外側結合エレメントが、
結合装置の組立後に、第2の大きさの圧縮応力が前記積
層ダンパーに適用される方法で寸法決め(dimensionin
g)されていることが望ましい。
きさの圧縮応力が異なる値となり得る。これにより、結
合装置の各構成要素(積層ダンパー及び積層ボール)を
最適な方法で選択することができる。
上記のボール及びダンパー結合装置の少なくとも一つ
が、前記フレキシブル翼桁と、ピッチ制御のための前記
トルクチューブとの間に介装されていることを特徴とす
る。このような組立は、少なくとも1つの結合装置が、
前記積層ボールに第1の大きさの圧縮応力と共に配設さ
れて、及び/又は少なくとも1つの結合装置が、前記積
層ダンパーに第2の大きさの圧縮応力と共に配設されて
なされ得る。ここで、前記第1の大きさの圧縮応力及び
第2の大きさの圧縮応力が異なる値であることが望まし
い。
いて、添付図面を参照しつつ詳細に説明をする。
ル及びダンパー結合装置の断面図である。図6及び図7
は、本発明の実施形態に係るボール及びダンパー結合装
置の動作を概略的に説明するための断面図である。
プターのブレードを制御するために、該ブレードをロー
ターハブに接続する、一般的には複合材料のフレキシブ
ル翼桁1と、翼桁1を取り囲むトルクチューブ2とが取
り付けられている。トルクチューブ2の外周の接続部5
2に接続され、方向Fに移動可能なピッチアクチュエー
タエレメント51の動作の下、トルクチューブ2は、ブ
レードのピッチを制御するようになっており、それによ
りヘリコプターが制御可能となっている。
パー結合装置は、翼桁1とトルクチューブ2との間に介
装され、翼桁1の両側に設けられた2つのモジュールを
含んで構成されている。各モジュールは、連続した断片
的な球面状の積層ボール6、6’、及び積層ボール6、
6’の外側端部に接続された平面状の積層ダンパー7、
7’を備えており、2つのモジュールは、各々の積層ボ
ール6、6’の内側が翼桁1を挟んで対向するように配
設されている。積層ボール6、6’は、内側結合エレメ
ントとなるボール内側プレート8、8’を介して翼桁1
に固定されており、そこには、各積層ボール6、6’を
構成する円柱状又は半球面状の金属層とエラストマー層
との積層構造の最内部層に対応した曲線状のアウトライ
ン81、81’が示されている。
結合エレメントとなるボール外側プレート9、9’及び
ダンパー内側プレート15、15’が設けられており、
ボール外側プレート9、9’は、平面状の積層ダンパー
7、7’側に設けられたダンパー内側プレート15、1
5’にネジ32で固定されている。そして、平面状の積
層ダンパー7、7’の外側端部には、外側結合エレメン
トとなるダンパー外側プレート10、10’が設けられ
ており、その中央部11、11’は積層の積み重ね部に
対応し、積層ダンパー7、7’は、中央部11、11’
両側の延長部分12、12’の間に位置している。ダン
パー外側プレート10、10’は、ネジ14、14’に
よってトルクチューブ2の端部21に固定可能となって
いる。
一方における積層ボール6と積層ダンパー7との間の共
通平面を形成するボール外側プレート9又はダンパー内
側プレート15は、接続エレメントとなる2つの中間構
造3によって、上記モジュールの他方における積層ボー
ル6’と積層ダンパー7’との間の共通平面を形成する
ボール外側プレート9’又は15’に固定されている。
即ち、接続エレメントの中間構造3は、2つの積層ボー
ルの対向する外側端部を接続する部品となっている。こ
のように両モジュールの中間結合エレメントの間を補強
して接続する接続エレメントは、1又は複数備えること
ができる。
1とトルクチューブ2との間で相対的並進(矢印X)
(図6に連続線及び破線で示した2つの位置参照)を起
こす、ブレードにおける流体抵抗Tによって発生した剪
断運動(the action of shear)(図6参照)の下、上
述の共通平面の間で並進は失われないこと(図6におい
てボール外側プレート9はθ1だけ回転している)が保
証される。ただし、詳細には、平面状の積層ダンパー
が、このような回転を妨げるのに十分に硬く製造されて
いないことが前提となる。
翼桁1とトルクチューブ2との間の角度θで相対的回転
がなされている間においても、2つのボール外側プレー
ト9、9’の間の剪断平面において非対称のオフセット
(図7における矢印X’)が発生するのを避けることが
できる。
され、翼桁1を取り巻きトルクチューブ2の内側に適合
した「結合リング」を形成している。そして、結合装置
(スナッバー)は、球面状部(積層ボール6、6’)と
平面部(積層ダンパー7、7’)との間を接続する中間
結合エレメントとなる中間遷移プレート(ボール外側プ
レート9、9’)を備えており、結合装置の各モジュー
ルに属する2つの中間遷移プレートは、それ自体が中間
構造3によって相互に接続されている。
(例えば、金属や繊維強化対称金属、或いはその「複合
物」)で製造され、上述の中間遷移プレートの間が十分
に固く結合される。
異をもたらし、2つの中間遷移プレートは略平行を保
ち、ユニットとして同時に回転及び/又は並進されるこ
とが保証される。したがって、回転分断機能は、遙かに
厳密な方法で提供される。結果として、変位と負荷とを
組み合わせるのがより有利となる。注目すべきことに、
平面状の積層ダンパー7、7’は、回転/屈曲において
殆ど応力を受けないが、積層ボール6、6’は、並進に
おいて殆ど応力を受けない。
を形成する2つのモジュール間の作用はよりよく分配さ
れる。これにより平面状のダンパーの操作も改善され
る。従来の技術に係る結合装置の構成では、回転及び並
進は、結合装置のモジュールのうち1つで足し合わされ
るが、これら2つの主な応力は、翼桁の反対側に配設さ
れた他方のモジュールに引き取られる。このため、大き
な量の不均衡動作が発生してしまうが、本発明において
は、その大部分が適正化される。
において、球面状の積層ボールの部分と平面状の積層ダ
ンパーの部分とに異なる圧縮応力(prestress)を適用
することができる。このことは、翼桁の中央部分、或い
はトルクチューブ2の外側部分のいずれに結合装置を取
り付ける際にも、ローターに結合装置(スナッバー)を
組み立てる一般的な方法を阻害することなく行われ得
る。各モジュールにおける平面状の積層ダンパーの部分
と球面状の積層ボールの部分との間のこれらの異なる圧
縮応力は、ダンパー外側プレート10、10’及び各結
合エレメント又は接続エレメントの寸法決め(dimensio
ning)などで得られ、該圧縮応力によって、結合装置
を、各部分で見られる負荷の組み合わせに対して、可能
な限り精密に合わせることができる。
モジュールには小さすぎ、他方のモジュールには大きす
ぎることとなり得る特許文献1(米国特許第42446
77号明細書)でのような共通の平均値を適用する場合
より、効果的である。
り、結合装置のデザインを大きく変更することなく、変
位と力とを組み合わせた結果として発生する引っ張り力
(traction stress)に有意な改良を達成することがで
き、それによって結合装置の寿命を大きく延ばすことが
できる。さらに、これにより、ブレードにおける入射応
力及び抗力を分断し、翼桁1に対してトルクチューブ2
のポジショニングをよりよくすることができる。
るボール外側プレート9、9’は、それぞれの端部9
1、91’の間がネジ32で固定され、2つの接続エレ
メント3によって強化されている。これらの接続エレメ
ントは、例えば、図1に示すような凹面側が翼桁1及び
積層ボール6、6’に向けられた曲面状のプレートのよ
うに、図1の紙面に対して垂直な方向に連続したもので
あってもよいが、例えば、図5に示すような支柱35の
ように連続していないものを含んで構成されていてもよ
い。
ル及びダンパー結合装置の断面図である。翼桁1、トル
クチューブ2、積層ボール6、6’、積層ダンパー7、
7’、ボール内側プレート8、8’、及びダンパー外側
プレート10、10’については、上述した実施形態と
同様であるので、その詳細な説明を省略する。
内側端部と積層ボール6、6’の外側端部との間に、中
間結合エレメントとなるボール外側プレート49、4
9’及びダンパー内側プレート15、15’が設けられ
ており、ボール外側プレート49、49’は、平面状の
積層ダンパー7、7’側に設けられたダンパー内側プレ
ート15、15’にネジ32で固定されている。
は、それぞれ延長部41、41’と連続しており、ボー
ル外側プレート49、49’と延長部41、41’とを
有する一対の接続用エレメント4、4’が形成されてい
る。延長部41、41’にはつまみ状の接続用部位4
2、42’が設けられており、それらはネジ45によっ
て組み合わせられるようになっている。一対の接続用エ
レメント4、4’は、延長部41、41’でネジ45に
よって機械的に連結され、接続構造4Aを形成してい
る。接続構造4Aは、モジュールの一方における中間結
合エレメントと、モジュールの他方における中間結合エ
レメントとの間を補強して接続する接続エレメントとな
っている。上記のように構成された第2実施形態に係る
ボール及びダンパー結合装置においても、上述した第1
実施形態に係るボール及びダンパー結合装置と同様の効
果を得ることができる。
は、例えば、ボール外側プレート49、49’や図1に
示した中間遷移プレート9、9’のように連続的に積層
ボールに適合する型で形成されていることが望ましい。
このように形成されたエレメントは互いに固定されて強
化される。
ル及びダンパー結合装置の断面図である。翼桁1、トル
クチューブ2、積層ボール6、6’、積層ダンパー7、
7’、ボール内側プレート8、8’、及びダンパー外側
プレート10、10’については、先の第1実施形態と
同様であるので、その詳細な説明を省略する。
パー7との間、及び積層ボール6’と積層ダンパー7’
との間に、中間結合エレメントとなるボール外側プレー
ト9A、9A’、チューブ40の平坦部44、44’、
及びダンパー内側プレート15、15’が設けられてい
る。平坦部44、44’は、平面状の積層ダンパー7、
7’側に設けられたダンパー内側プレート15、15’
に固定されている。
の間に延長部44a、44bを備えており、両方の積層
ボール6、6’を取り囲み、2つの独立したモジュール
の積層ダンパー7、7’と積層ボール6、6’との間を
接続する閉じたリング状となっている。各平坦部44、
44’は、延長部44a、44bで機械的に連結されて
いる。即ち、チューブ40は、モジュールの一方におけ
る中間結合エレメントと、モジュールの他方における中
間結合エレメントとの間を補強して接続する接続エレメ
ントとなっている。上記のように構成された第3実施形
態に係るボール及びダンパー結合装置においても、上述
した第1実施形態に係るボール及びダンパー結合装置と
同様の効果を得ることができる。
ル及びダンパー結合装置の断面図である。翼桁1、トル
クチューブ2、積層ボール6、6’、積層ダンパー7、
7’、ボール内側プレート8、8’、及びダンパー外側
プレート10、10’については、先の第1実施形態と
同様であるので、その詳細な説明を省略する。
パー7との間に中間結合エレメントとなるボール外側プ
レート9B、及びダンパー内側プレート15が設けられ
ており、積層ボール6’と積層ダンパー7’との間に中
間結合エレメントとなるボール外側プレート9B’、チ
ューブ40Aの平坦部48、及びダンパー内側プレート
15’が設けられている。ボール外側プレート9Bは、
平面状の積層ダンパー7側に設けられたダンパー内側プ
レート15にネジ32で固定されている。平坦部48
は、平面状の積層ダンパー7’側に設けられたダンパー
内側プレート15’に固定されている。
に延長部46a、46bを備えており、一方の積層ダン
パー7’と積層ボール6’との間を接続し、残りの外周
部46が所望の機械的相互接続をなす開いたリング状と
なっている。開いたチューブ40Aの端部46cは、積
層ボール6及び積層ダンパー7の間に配設された中間遷
移プレート9Bの端部91にネジ32で固定されてい
る。即ち、開いたチューブ40Aの開いた端部46cで
他方のモジュールの積層ボール6の外側端部にボール外
側プレート9Bを介して固定されている。したがって、
平坦部48とボール外側プレート9Bとの間は、延長部
46a、46bで機械的に連結されている。即ち、チュ
ーブ40Aは、モジュールの一方における中間結合エレ
メントと、モジュールの他方における中間結合エレメン
トとの間を補強して接続する接続エレメントとなってい
る。上記のように構成された第4実施形態に係るボール
及びダンパー結合装置においても、上述した第1実施形
態に係るボール及びダンパー結合装置と同様の効果を得
ることができる。
置は、フレキシブル翼桁とトルクチューブとの間に介装
され、各々が積層ボール及び積層ダンパーを備え、各々
の前記積層ボールの内側が対向するように配設された2
つの独立したモジュールを含み、前記積層ダンパーが、
その外側端部に前記トルクチューブに接続する外側結合
エレメントを有し、前記積層ボールが、その内側端部に
前記フレキシブル翼桁に接続する内側結合エレメントを
有し、金属層とエラストマー層との積層を含んで構成さ
れており、前記モジュールの一方における前記中間結合
エレメントと、前記モジュールの他方における前記中間
結合エレメントとの間を補強して接続する少なくとも1
つの接続エレメントを備えていることを特徴とする。
ンを大きく変更することなく、変位と力とを組み合わせ
た結果として発生する引っ張り力(traction stress)
に有意な改良を達成することができ、それによって結合
装置の寿命を大きく延ばすことができる。
パー結合装置の断面図である。
パー結合装置の断面図である。
パー結合装置の断面図である。
パー結合装置の断面図である。
トが支柱を含んで構成されたボール及びダンパー結合装
置の斜視図である。
結合装置の動作を概略的に説明するための断面図であ
る。
結合装置の動作を概略的に説明するための断面図であ
る。
ント) 15、15’ ダンパー内側プレート(中間結合エレメ
ント)
Claims (16)
- 【請求項1】 ヘリコプターのブレードをローターハブ
に接続するフレキシブル翼桁(1)と、前記ブレードの
ピッチを制御するトルクチューブ(2)との間に介装さ
れるボール及びダンパー結合装置であって、 各々が断片的な球面状の積層ボール(6、6’)及び該
積層ボールの外側端部に接続された平面状の積層ダンパ
ー(7、7’)を備え、各々の前記積層ボール(6、
6’)の内側が対向するように配設された2つの独立し
たモジュールを含み、 前記積層ダンパー(7、7’)が、その外側端部に前記
トルクチューブ(2)に接続する外側結合エレメント
(10、10’)を有し、 前記積層ボール(6、6’)が、その内側端部に前記フ
レキシブル翼桁(1)に接続する内側結合エレメント
(8、8’)を有し、金属層とエラストマー層との積層
を含んで構成されており、 前記モジュールの一方における前記積層ボール(6)の
外側端部(9、15、49、9A、44、91)と、前
記モジュールの他方における前記積層ボール(6’)の
外側端部(9’、15’、49’、9A’、44’、4
8)との間を補強して接続する少なくとも1つの接続エ
レメント(3、35、41、41’、44a、44b、
46a、46b)を備えていることを特徴とするヘリコ
プターのローター用のボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項2】 前記積層ダンパー(7、7’)の内側端
部と前記積層ボール(6、6’)の外側端部との間を接
続する少なくとも1つの中間遷移プレート(9、9’、
15、15’、49、49’、9A、9A’、44、4
4’、91、48)を備えていることを特徴とする請求
項1記載のヘリコプターのローター用のボール及びダン
パー結合装置。 - 【請求項3】 前記接続エレメントが、両方の前記積層
ボール(6、6’)を取り囲み、前記2つの独立したモ
ジュールの前記積層ダンパー(7、7’)と前記積層ボ
ール(6、6’)との間(44、44’)を接続するチ
ューブ(40)であることを特徴とする請求項1又は2
記載のヘリコプターのローター用のボール及びダンパー
結合装置。 - 【請求項4】 前記接続エレメントが、前記2つの独立
したモジュールのうち、一方の前記積層ダンパー
(7’)と前記積層ボール(6’)との間(48)を接
続する開いたチューブ(40A)であり、該開いたチュ
ーブ(40A)は、開いた端部で他方のモジュールの前
記積層ボール(6)の外側端部(9B、15)に固定さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載のヘリコ
プターのローター用のボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項5】 前記接続エレメントが、前記2つの積層
ボール(6、6’)の対向する外側端部を接続する部品
(3、35)であることを特徴とする請求項1又は2記
載のヘリコプターのローター用のボール及びダンパー結
合装置。 - 【請求項6】 前記接続エレメント(3)が、曲面状で
あり、凹面側が前記積層ボール(6、6’)に向けられ
ていることを特徴とする請求項5記載のヘリコプターの
ローター用のボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項7】 前記接続エレメント(35)が、支柱を
含んで構成されていることを特徴とする請求項5記載の
ヘリコプターのローター用のボール及びダンパー結合装
置。 - 【請求項8】 各々が、前記積層ダンパー(7、7’)
の内側端部と前記積層ボール(6、6’)の外側端部と
の間を接続する一対の接続用エレメント(4、4’)を
備え、該接続用エレメント(4、4’)のそれぞれが、
前記接続用部位(42、42’)において組み合わせら
れて前記接続エレメント(4A)を形成していることを
特徴とする請求項1記載のヘリコプターのローター用の
ボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項9】 前記接続エレメント(3、35、41、
41’、44a、44b、46a、46b)が、前記積
層ボール(6、6’)に適合する型で形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のヘリコプターのローター
用のボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項10】 前記接続エレメント(3、35、4
1、41’、44a、44b、46a、46b)が、結
合装置の組立後に、第1の大きさの圧縮応力が前記積層
ボール(6、6’)に適用される方法で寸法決め(dime
nsioning)されていることを特徴とする請求項1〜9の
いずれかに記載のヘリコプターのローター用のボール及
びダンパー結合装置。 - 【請求項11】 ピッチ制御用の前記トルクチューブ
(2)に組み立てるための前記外側結合エレメント(1
0、10’)が、結合装置の組立後に、第2の大きさの
圧縮応力が前記積層ダンパー(7、7’)に適用される
方法で寸法決め(dimensioning)されていることを特徴
とする請求項1〜10のいずれかに記載のヘリコプター
のローター用のボール及びダンパー結合装置。 - 【請求項12】 前記第1の大きさの圧縮応力及び第2
の大きさの圧縮応力が異なる値であることを特徴とする
請求項11記載のヘリコプターのローター用のボール及
びダンパー結合装置。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のボ
ール及びダンパー結合装置が、前記フレキシブル翼桁
(1)と、ピッチ制御のための前記トルクチューブ
(2)との間に介装されていることを特徴とするヘリコ
プターのローター。 - 【請求項14】 少なくとも1つの結合装置が、前記積
層ボール(6、6’)に第1の大きさの圧縮応力と共に
配設されていることを特徴とする請求項13記載のヘリ
コプターのローター。 - 【請求項15】 少なくとも1つの結合装置が、前記積
層ダンパー(7、7’)に第2の大きさの圧縮応力と共
に配設されていることを特徴とする請求項13又は14
記載のヘリコプターのローター。 - 【請求項16】 前記第1の大きさの圧縮応力及び第2
の大きさの圧縮応力が異なる値であることを特徴とする
請求項15記載のヘリコプターのローター。
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