JP2003340876A - インモールドラベル付カップ状容器用射出成形金型 - Google Patents
インモールドラベル付カップ状容器用射出成形金型Info
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- JP2003340876A JP2003340876A JP2002155434A JP2002155434A JP2003340876A JP 2003340876 A JP2003340876 A JP 2003340876A JP 2002155434 A JP2002155434 A JP 2002155434A JP 2002155434 A JP2002155434 A JP 2002155434A JP 2003340876 A JP2003340876 A JP 2003340876A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C2045/1486—Details, accessories and auxiliary operations
- B29C2045/14901—Coating a sheet-like insert smaller than the dimensions of the adjacent mould wall
- B29C2045/14918—Coating a sheet-like insert smaller than the dimensions of the adjacent mould wall in-mould-labelling
- B29C2045/14926—Coating a sheet-like insert smaller than the dimensions of the adjacent mould wall in-mould-labelling multiple labels in the same cavity
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】特性が良好なプラスチック製の脚なしカップ状
容器を製造するインモールドラベル付カップ状容器用射
出成形金型を提供する。 【解決手段】雌型100 の容器底壁を形成するキャビティ
壁面の底壁外周内縁部に、上下方向へ作動するスライド
スリーブ110 を設け、型開き時に、スライドスリーブが
下方移動してキャビティ壁面に隙間111 を形成し、この
隙間に、周壁用インモールドラベル310 の下端を挿入さ
せて、雌型の容器周壁を形成するキャビティ壁面に周壁
用インモールドラベルをバキューム仮固定し、底壁用イ
ンモールドラベル320 を雌型の底壁キャビティ壁面にバ
キューム固定し、型締めと同時に、スライドスリーブの
上端面をキャビティ壁面位置に移動させて、周壁用イン
モールドラベルの下端面をキャビティ壁面位置にして周
壁用インモールドラベルをバキューム固定し、容器の成
形と同時に、インモールドラベルを容器外面に融着一体
化する。
容器を製造するインモールドラベル付カップ状容器用射
出成形金型を提供する。 【解決手段】雌型100 の容器底壁を形成するキャビティ
壁面の底壁外周内縁部に、上下方向へ作動するスライド
スリーブ110 を設け、型開き時に、スライドスリーブが
下方移動してキャビティ壁面に隙間111 を形成し、この
隙間に、周壁用インモールドラベル310 の下端を挿入さ
せて、雌型の容器周壁を形成するキャビティ壁面に周壁
用インモールドラベルをバキューム仮固定し、底壁用イ
ンモールドラベル320 を雌型の底壁キャビティ壁面にバ
キューム固定し、型締めと同時に、スライドスリーブの
上端面をキャビティ壁面位置に移動させて、周壁用イン
モールドラベルの下端面をキャビティ壁面位置にして周
壁用インモールドラベルをバキューム固定し、容器の成
形と同時に、インモールドラベルを容器外面に融着一体
化する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器にハイバリア
性、耐熱性、耐圧性や加飾性などを特に必要とする内容
物に用いるプラスチック製の脚なしカップ状容器を製造
するためのインモールドラベル付カップ状容器用射出成
形金型に関するものである。
性、耐熱性、耐圧性や加飾性などを特に必要とする内容
物に用いるプラスチック製の脚なしカップ状容器を製造
するためのインモールドラベル付カップ状容器用射出成
形金型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、プラスチック製のカップ状容器に
おいては、その使用目的からハイバリア性、耐熱性、耐
圧性や加飾性などの特性を容器に付与するために、図２
（ａ）及び（ｂ）に示すように、容器の周壁（２１）面
にその特性をもつ周壁用インモールドラベルを（３１
０）、底壁（２２）面にその特性をもつ底壁用インモー
ルドラベル（３２０）を融着一体化したインモールドラ
ベル付カップ状容器（２０）が使用されていた。
おいては、その使用目的からハイバリア性、耐熱性、耐
圧性や加飾性などの特性を容器に付与するために、図２
（ａ）及び（ｂ）に示すように、容器の周壁（２１）面
にその特性をもつ周壁用インモールドラベルを（３１
０）、底壁（２２）面にその特性をもつ底壁用インモー
ルドラベル（３２０）を融着一体化したインモールドラ
ベル付カップ状容器（２０）が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のインモールドラベル付カップ状容器においては、
カップ状容器の外観形状が四角柱状で、周壁用と底壁用
が連続する十字状のインモールドラベルを融着一体化す
る場合には、脚部なしのインモールドラベル付カップ状
容器でも良好な容器を作製することができるが、周壁面
と底壁面とに別個の２枚のインモールドラベルを融着一
体化する場合には、図４に示すように、ゲート（１０
１）（湯口）からキャビティ（１１）（雄型と雌型の間
の空間）内に射出された溶融樹脂の高速で高圧な流れ
（矢印で示す）によって、金型内に挿着された周壁用イ
ンモールドラベル（３０１）の下端が捲れ、溶融樹脂が
周壁用インモールドラベルの下端の外側へ廻り込むトラ
ブルがあった。このトラブルの改善策としては、図２
（ｂ）に示すように、周壁の下端に脚部（２３）をつけ
て容器を成形すると、図３に示すように、射出成形金型
（１０）の脚部に周壁用インモールドラベル（３１０）
の下端を挿入して周壁用インモールドラベルを金型内に
挿着すると、ゲート（１０１）からキャビティ（１１）
内に射出された溶融樹脂の高速で高圧な流れ（矢印で示
す）は、キャビティの底壁を成形する外周位置から、上
方の周壁を形成するキャビティ方向と下方の脚部を形成
するキャビティ方向とに分かれ、この脚部を形成するキ
ャビティへ流入する溶融樹脂によっては、周壁用インモ
ールドラベルの下端が捲れるようなことはなく、良好な
インモールドラベル付カップ状容器を作製することが可
能となった。一方、周壁用と底壁用が連続する十字状の
インモールドラベルを融着一体化する場合には、周壁の
下端に脚部をつけると、溶融樹脂がインモールドラベル
の下端から外側へ廻り込みやすく、インモールドラベル
付カップ状容器の作製が困難であった。
従来のインモールドラベル付カップ状容器においては、
カップ状容器の外観形状が四角柱状で、周壁用と底壁用
が連続する十字状のインモールドラベルを融着一体化す
る場合には、脚部なしのインモールドラベル付カップ状
容器でも良好な容器を作製することができるが、周壁面
と底壁面とに別個の２枚のインモールドラベルを融着一
体化する場合には、図４に示すように、ゲート（１０
１）（湯口）からキャビティ（１１）（雄型と雌型の間
の空間）内に射出された溶融樹脂の高速で高圧な流れ
（矢印で示す）によって、金型内に挿着された周壁用イ
ンモールドラベル（３０１）の下端が捲れ、溶融樹脂が
周壁用インモールドラベルの下端の外側へ廻り込むトラ
ブルがあった。このトラブルの改善策としては、図２
（ｂ）に示すように、周壁の下端に脚部（２３）をつけ
て容器を成形すると、図３に示すように、射出成形金型
（１０）の脚部に周壁用インモールドラベル（３１０）
の下端を挿入して周壁用インモールドラベルを金型内に
挿着すると、ゲート（１０１）からキャビティ（１１）
内に射出された溶融樹脂の高速で高圧な流れ（矢印で示
す）は、キャビティの底壁を成形する外周位置から、上
方の周壁を形成するキャビティ方向と下方の脚部を形成
するキャビティ方向とに分かれ、この脚部を形成するキ
ャビティへ流入する溶融樹脂によっては、周壁用インモ
ールドラベルの下端が捲れるようなことはなく、良好な
インモールドラベル付カップ状容器を作製することが可
能となった。一方、周壁用と底壁用が連続する十字状の
インモールドラベルを融着一体化する場合には、周壁の
下端に脚部をつけると、溶融樹脂がインモールドラベル
の下端から外側へ廻り込みやすく、インモールドラベル
付カップ状容器の作製が困難であった。
【０００４】本発明は、ハイバリア性、耐熱性、耐圧性
や加飾性などの使用用途に必要な特性をもち、外観が良
好なプラスチック製の脚なしカップ状容器を製造するた
めのインモールドラベル付カップ状容器用射出成形金型
を提供するものである。
や加飾性などの使用用途に必要な特性をもち、外観が良
好なプラスチック製の脚なしカップ状容器を製造するた
めのインモールドラベル付カップ状容器用射出成形金型
を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第１
の発明は、金型内に前もって周壁用及び底壁用インモー
ルドラベルを挿着して、脚部なしカップ状容器を成形す
る雌型と雄型からなる射出成形金型であって、前記雌型
の容器底壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に、前
記容器の上下方向へ作動するスライドスリーブを設け、
射出成形機上の型開き時に、前記スライドスリーブが容
器の上下方向の下方へ移動して、前記雌型の容器底壁を
形成するキャビティ壁の外周内縁部に隙間を形成し、こ
の隙間に、前記周壁用インモールドラベルの下端を挿入
して、雌型の容器周壁を形成するキャビティ壁面に、前
記周壁用インモールドラベルをバキューム仮固定して挿
着し、かつ前記底壁用インモールドラベルを、前記雌型
の容器底壁を形成するキャビティ壁面にバキューム固定
して挿着し、型締めと同時に、前記スライドスリーブの
上端面を容器の底壁を形成するキャビティ壁面位置に移
動させて、周壁用インモールドラベルの下端面位置を、
容器の底壁を形成するキャビティ壁面位置にし、周壁用
インモールドラベルをキャビティ壁面にバキューム固定
したのち、キャビティ内に溶融樹脂をゲートより射出し
て容器を成形すると同時に、前記周壁用及び底壁用イン
モールドラベルを容器外面に融着一体化することを特徴
とするインモールドラベル付カップ状容器用射出成形金
型である。
の発明は、金型内に前もって周壁用及び底壁用インモー
ルドラベルを挿着して、脚部なしカップ状容器を成形す
る雌型と雄型からなる射出成形金型であって、前記雌型
の容器底壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に、前
記容器の上下方向へ作動するスライドスリーブを設け、
射出成形機上の型開き時に、前記スライドスリーブが容
器の上下方向の下方へ移動して、前記雌型の容器底壁を
形成するキャビティ壁の外周内縁部に隙間を形成し、こ
の隙間に、前記周壁用インモールドラベルの下端を挿入
して、雌型の容器周壁を形成するキャビティ壁面に、前
記周壁用インモールドラベルをバキューム仮固定して挿
着し、かつ前記底壁用インモールドラベルを、前記雌型
の容器底壁を形成するキャビティ壁面にバキューム固定
して挿着し、型締めと同時に、前記スライドスリーブの
上端面を容器の底壁を形成するキャビティ壁面位置に移
動させて、周壁用インモールドラベルの下端面位置を、
容器の底壁を形成するキャビティ壁面位置にし、周壁用
インモールドラベルをキャビティ壁面にバキューム固定
したのち、キャビティ内に溶融樹脂をゲートより射出し
て容器を成形すると同時に、前記周壁用及び底壁用イン
モールドラベルを容器外面に融着一体化することを特徴
とするインモールドラベル付カップ状容器用射出成形金
型である。
【０００６】次に、本発明の第２の発明は、前記前記ス
ライドスリーブが容器の上下方向の下方へ移動して形成
する前記底壁外周内縁部の隙間の幅をｗとし、前記周壁
用インモールドラベルの厚みをｔとしたときに、ｗ≦２
ｔであることを特徴とする第１の発明に記載のインモー
ルドラベル付カップ状容器用射出成形金型である。
ライドスリーブが容器の上下方向の下方へ移動して形成
する前記底壁外周内縁部の隙間の幅をｗとし、前記周壁
用インモールドラベルの厚みをｔとしたときに、ｗ≦２
ｔであることを特徴とする第１の発明に記載のインモー
ルドラベル付カップ状容器用射出成形金型である。
【０００７】そして、本発明の第３の発明は、前記雌型
のカップ状容器底壁を形成するキャビティ壁面の中央位
置に、中心にゲートをもつ凸面状突起部を形成し、かつ
この凸面状突起部の外周から１０ｍｍ以内に環状のバキ
ュームスリットを形成することを特徴とする第１の発明
又は第２の発明に記載のインモールドラベル付カップ状
容器用射出成形金型である。
のカップ状容器底壁を形成するキャビティ壁面の中央位
置に、中心にゲートをもつ凸面状突起部を形成し、かつ
この凸面状突起部の外周から１０ｍｍ以内に環状のバキ
ュームスリットを形成することを特徴とする第１の発明
又は第２の発明に記載のインモールドラベル付カップ状
容器用射出成形金型である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の射出成形金型は、射出成
形機上で金型内に前もって周壁用及び底壁用インモール
ドラベルを挿着して、カップ状容器を成形すると同時
に、周壁用及び底壁用インモールドラベルを、容器外面
に融着一体化する脚なしのインモールドラベル付カップ
状容器用射出成形金型である。射出成形材料としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レートなどの熱可塑性樹脂を使用目的に合わせて用いる
ことができ、インモールドラベルは、その容器の素材樹
脂と熱融着して接着する樹脂層を裏面に有し、使用目的
に合わせたハイバリア性、耐熱性、耐圧性や加飾性など
の特性を有するものである。
形機上で金型内に前もって周壁用及び底壁用インモール
ドラベルを挿着して、カップ状容器を成形すると同時
に、周壁用及び底壁用インモールドラベルを、容器外面
に融着一体化する脚なしのインモールドラベル付カップ
状容器用射出成形金型である。射出成形材料としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レートなどの熱可塑性樹脂を使用目的に合わせて用いる
ことができ、インモールドラベルは、その容器の素材樹
脂と熱融着して接着する樹脂層を裏面に有し、使用目的
に合わせたハイバリア性、耐熱性、耐圧性や加飾性など
の特性を有するものである。
【０００９】本発明の射出成形金型は、特殊機構をもつ
雌型と通常の雄型とからなり、その雌型の構造は、図１
（ａ）及び（ｂ）に示すように、容器底壁を形成するキ
ャビティ（１１）壁の外周内縁部に、成形する容器の上
下方向へ作動するスライドスリーブ（１１０）を設ける
ものである。そして、射出成形機上で型開きしていると
きに、図１（ａ）に示すように、スライドスリーブ（１
１０）が成形する容器の上下方向の下方へ移動して、容
器底壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に隙間（１
１１）を形成するものである。この隙間に、周壁用イン
モールドラベル（３１０）の下端を挿入して、雌型（１
００）の容器周壁を形成するキャビティ壁面に、周壁用
インモールドラベル（３１０）をバキューム仮固定して
挿着し、同時に、底壁用インモールドラベル（３２０）
を、雌型の容器底壁を形成するキャビティ壁面にバキュ
ーム固定して挿着するものである。そして、型締めと同
時に、図１（ｂ）に示すように、スライドスリーブ（１
１０）の上端面を容器の底壁を形成するキャビティ壁面
位置に移動させて、周壁用インモールドラベル（３１
０）の下端面位置を、容器の底壁を形成するキャビティ
壁面位置にし、周壁用インモールドラベルをキャビティ
壁面にバキューム固定したのち、キャビティ（１１）内
に溶融樹脂をゲート（１０１）より射出して容器を成形
すると同時に、周壁用及び底壁用インモールドラベルを
容器外面に融着一体化して、脚なしのインモールドラベ
ル付カップ状容器を作製するものである。
雌型と通常の雄型とからなり、その雌型の構造は、図１
（ａ）及び（ｂ）に示すように、容器底壁を形成するキ
ャビティ（１１）壁の外周内縁部に、成形する容器の上
下方向へ作動するスライドスリーブ（１１０）を設ける
ものである。そして、射出成形機上で型開きしていると
きに、図１（ａ）に示すように、スライドスリーブ（１
１０）が成形する容器の上下方向の下方へ移動して、容
器底壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に隙間（１
１１）を形成するものである。この隙間に、周壁用イン
モールドラベル（３１０）の下端を挿入して、雌型（１
００）の容器周壁を形成するキャビティ壁面に、周壁用
インモールドラベル（３１０）をバキューム仮固定して
挿着し、同時に、底壁用インモールドラベル（３２０）
を、雌型の容器底壁を形成するキャビティ壁面にバキュ
ーム固定して挿着するものである。そして、型締めと同
時に、図１（ｂ）に示すように、スライドスリーブ（１
１０）の上端面を容器の底壁を形成するキャビティ壁面
位置に移動させて、周壁用インモールドラベル（３１
０）の下端面位置を、容器の底壁を形成するキャビティ
壁面位置にし、周壁用インモールドラベルをキャビティ
壁面にバキューム固定したのち、キャビティ（１１）内
に溶融樹脂をゲート（１０１）より射出して容器を成形
すると同時に、周壁用及び底壁用インモールドラベルを
容器外面に融着一体化して、脚なしのインモールドラベ
ル付カップ状容器を作製するものである。
【００１０】なお、容器底壁を形成するキャビティ壁の
外周内縁部に形成する隙間は、隙間の左右方向の幅をｗ
とし、周壁用インモールドラベルの厚みをｔとすると、
ｗ≦２ｔにするように設けるとよい。間隙の幅が広すぎ
るとラベル下端部の位置規制が難しくなる。
外周内縁部に形成する隙間は、隙間の左右方向の幅をｗ
とし、周壁用インモールドラベルの厚みをｔとすると、
ｗ≦２ｔにするように設けるとよい。間隙の幅が広すぎ
るとラベル下端部の位置規制が難しくなる。
【００１１】また、雌型のカップ状容器底壁を形成する
キャビティ壁面の中央位置に、図１（ａ）に示すよう
に、中心にゲート（１０１）をもつ凸面状突起部（１０
２）を形成し、この凸面状突起部の外周から１０ｍｍ以
内に環状のバキュームスリット（１０３）を形成する
と、図２（ｂ）に示す中心位置に貫通孔（３２１）をも
つ底壁用インモールドラベル（３２０）を挿着したとき
に、容器の成形時の溶融樹脂の流動圧による位置ずれを
防ぐことができる。バキュームスリット位置を凸面状突
起部の外周から１０ｍｍ以上にすると、位置ずれが発生
しやすくなる。
キャビティ壁面の中央位置に、図１（ａ）に示すよう
に、中心にゲート（１０１）をもつ凸面状突起部（１０
２）を形成し、この凸面状突起部の外周から１０ｍｍ以
内に環状のバキュームスリット（１０３）を形成する
と、図２（ｂ）に示す中心位置に貫通孔（３２１）をも
つ底壁用インモールドラベル（３２０）を挿着したとき
に、容器の成形時の溶融樹脂の流動圧による位置ずれを
防ぐことができる。バキュームスリット位置を凸面状突
起部の外周から１０ｍｍ以上にすると、位置ずれが発生
しやすくなる。
【００１２】本発明の射出成形金型を用いて脚なしイン
モールドラベル付カップ状容器を作製すると、周壁用イ
ンモールドラベルの下端の位置が、型締め時にスライド
スリーブの上端面で容器の底壁を形成するキャビティ壁
面位置に確実に位置規制されるため、ゲートより射出さ
れた溶融樹脂の流動によって周壁用インモールドラベル
の下端が捲れて、溶融樹脂がラベルの外側へ廻り込むこ
とがない。
モールドラベル付カップ状容器を作製すると、周壁用イ
ンモールドラベルの下端の位置が、型締め時にスライド
スリーブの上端面で容器の底壁を形成するキャビティ壁
面位置に確実に位置規制されるため、ゲートより射出さ
れた溶融樹脂の流動によって周壁用インモールドラベル
の下端が捲れて、溶融樹脂がラベルの外側へ廻り込むこ
とがない。
【００１３】
【発明の効果】本発明の射出成形金型を用いて、前もっ
て周壁用及び底壁用のインモールドラベルを金型内に挿
着して射出成形すると、脚なしのカップ状容器でも、イ
ンモールドラベルの外側に溶融樹脂が廻ることなく、外
観が良好で使用目的に合った特性をもつインモールドラ
ベル付カップ状容器を安定して製造することが可能であ
る。
て周壁用及び底壁用のインモールドラベルを金型内に挿
着して射出成形すると、脚なしのカップ状容器でも、イ
ンモールドラベルの外側に溶融樹脂が廻ることなく、外
観が良好で使用目的に合った特性をもつインモールドラ
ベル付カップ状容器を安定して製造することが可能であ
る。
【図１】（ａ）は、本発明の一実施形態のインモールド
ラベル付カップ状容器用金型の型開き時の状態を示す説
明図であり、（ｂ）は、型締め成形時のキャビティ内の
溶融樹脂の流れを示す説明図である。
ラベル付カップ状容器用金型の型開き時の状態を示す説
明図であり、（ｂ）は、型締め成形時のキャビティ内の
溶融樹脂の流れを示す説明図である。
【図２】（ａ）は、カップ状容器の周壁外面に周壁用イ
ンモールドラベルを熱融着されていることを示す説明図
であり、（ｂ）は、カップ状容器の底壁下面に底壁用イ
ンモールドラベルを熱融着されていることを示す説明図
である。
ンモールドラベルを熱融着されていることを示す説明図
であり、（ｂ）は、カップ状容器の底壁下面に底壁用イ
ンモールドラベルを熱融着されていることを示す説明図
である。
【図３】従来の脚部を付けた一例のインモールドラベル
付カップ状容器用金型の成形時のキャビティ内の溶融樹
脂の流れを示す説明図である。
付カップ状容器用金型の成形時のキャビティ内の溶融樹
脂の流れを示す説明図である。
【図４】従来の脚部なしの一例のインモールドラベル付
カップ状容器用金型の成形時のキャビティ内の溶融樹脂
の流れを示す説明図である。
カップ状容器用金型の成形時のキャビティ内の溶融樹脂
の流れを示す説明図である。
１０……射出成形金型
１１……キャビティ
２０……カップ状容器
２１……周壁
２２……底壁
２３……脚部
１００……雌型
１０１……ゲート
１０２……凸面状突起部
１０３，１０４……バキュームスリット
１１０……スライドスリーブ
１１１……隙間
２００……雄型
３１０……周壁用インモールドラベル
３２０……底壁用インモールドラベル
３２１……貫通孔
Claims (3)
- 【請求項１】金型内に前もって周壁用及び底壁用インモ
ールドラベルを挿着して、脚部なしカップ状容器を成形
する雌型と雄型からなる射出成形金型であって、前記雌
型の容器底壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に、
前記容器の上下方向へ作動するスライドスリーブを設
け、射出成形機上の型開き時に、前記スライドスリーブ
が容器の上下方向の下方へ移動して、前記雌型の容器底
壁を形成するキャビティ壁の外周内縁部に隙間を形成
し、該隙間に、前記周壁用インモールドラベルの下端を
挿入して、雌型の容器周壁を形成するキャビティ壁面
に、前記周壁用インモールドラベルをバキューム仮固定
して挿着し、かつ前記底壁用インモールドラベルを、前
記雌型の容器底壁を形成するキャビティ壁面にバキュー
ム固定して挿着し、型締めと同時に、前記スライドスリ
ーブの上端面を容器の底壁を形成するキャビティ壁面位
置に移動させて、周壁用インモールドラベルの下端面位
置を、容器の底壁を形成するキャビティ壁面位置にし、
周壁用インモールドラベルをキャビティ壁面にバキュー
ム固定したのち、キャビティ内に溶融樹脂をゲートより
射出して容器を成形すると同時に、前記周壁用及び底壁
用インモールドラベルを容器外面に融着一体化すること
を特徴とするインモールドラベル付カップ状容器用射出
成形金型。 - 【請求項２】前記前記スライドスリーブが容器の上下方
向の下方へ移動して形成する前記底壁外周内縁部の隙間
の幅をｗとし、前記周壁用インモールドラベルの厚みを
ｔとしたときに、ｗ≦２ｔであることを特徴とする請求
項１記載のインモールドラベル付カップ状容器用射出成
形金型。 - 【請求項３】前記雌型のカップ状容器底壁を形成するキ
ャビティ壁面の中央位置に、中心にゲートをもつ凸面状
突起部を形成し、かつ該凸面状突起部の外周から１０ｍ
ｍ以内に環状のバキュームスリットを形成することを特
徴とする請求項１又は請求項２記載のインモールドラベ
ル付カップ状容器用射出成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002155434A JP3901017B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | インモールドラベル付カップ状容器用射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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