JP2003340706A - ブリスクの回転翼エッジ部の加工方法 - Google Patents

ブリスクの回転翼エッジ部の加工方法

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JP2003340706A
JP2003340706A JP2002147432A JP2002147432A JP2003340706A JP 2003340706 A JP2003340706 A JP 2003340706A JP 2002147432 A JP2002147432 A JP 2002147432A JP 2002147432 A JP2002147432 A JP 2002147432A JP 2003340706 A JP2003340706 A JP 2003340706A
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JP
Japan
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edge portion
rotary blade
blisk
blade edge
processing
Prior art date
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JP2002147432A
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English (en)
Inventor
Takashi Kubota
尚 久保田
Nobuyoshi Kato
宣佳 加藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャロップを無くし、加工精度を向上さ
せ、かつ加工時間を短縮することができるブリスクの回
転翼エッジ部の加工方法を提供することにある。 【解決手段】 ブリスクの回転翼50のエッジ部の加工
方法において、エッジ部の断面形状に略整合し、軸方向
に往復動可能に支持された砥石45を、エッジ部の長手
方向に沿って移動させながら、エッジ部を研削すること
により、加工回数、加工時間および加工コストを大幅に
削減し、加工精度の向上を図り、スキャロップをなく
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンや圧縮機等に用いられ、ロータと回転翼が一体に成
形されたブリスクの回転翼エッジ部の加工方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブリスクの加工方法としては、
図5に示すように、回転軸11に固定されたハブ12の
外周部にディスク13が形成された半加工品10を用意
し、上記ディスク13を多軸フライス盤20のボールエ
ンドミル21によってフライス切削するものがあり、こ
れによってロータ31の外周部に複数の回転翼32が一
体成形されたブリスク30が得られる。
【0003】このような回転翼32のエッジ部を高精度
に仕上げるには、図6に示すように、ボールエンドミル
21によって、エッジ部をその厚さ方向に繰り返し研削
するか、図7に示すように、エッジ部をその長手方向
(ブリスク30の径方向)に繰り返し研削する必要があ
る。なお、上記ボールエンドミル21は、その先端が球
形に形成され、自由曲面を削ることができるようになっ
ている。
【0004】しかしながら、図6、7に示す場合では、
エッジ部をボールエンドミル21によって繰り返し研削
する必要があるため、加工回数が多くなり、加工時間が
大きくなるという問題点がある。また、エッジ部をボー
ルエンドミル21によって繰り返し研削すると、エッジ
部にボールエンドミル21の軌跡痕であるスキャロップ
と呼ばれる筋が残ることがあり、特に図7に示す場合で
は、ボールエンドミル21の研削方向が回転翼32にお
ける空気の流れ方向と垂直になるため、スキャロップの
方向が空気の流れ方向と垂直になり、ブリスク30の空
力的な品質が低下するという問題点がある。
【0005】さらに、上記ブリスク30の製造に際して
は、複数の回転翼32の1つでも製造許容範囲を外れて
製造されると、ブリスク全体が欠陥品となり、スクラッ
プにされてしまうため、回転翼32の加工には製造公差
に対し、多大な配慮と注意が要求され、これによってブ
リスク30の製造時間が増大し、コスト高を招くという
問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、スキャロップを無くし、
加工精度を向上させ、かつ加工時間を短縮することがで
きるブリスクの回転翼エッジ部の加工方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、複数の回転翼がロータの外周部に一体に成
形されたブリスクの回転翼エッジ部の加工方法におい
て、上記回転翼エッジ部の断面形状に略整合し、軸方向
に往復動可能に支持された砥石を、上記回転翼エッジ部
の長手方向に沿って移動させながら、上記回転翼エッジ
部を研削することを特徴とするものである。
【0008】そして、このような加工方法は、回転方向
に上記回転翼エッジ部の断面形状の片側半分に略整合
し、軸方向に往復動可能に支持された砥石を、上記回転
翼エッジ部の長手方向に沿って移動させながら、上記回
転翼エッジ部を片側半分ずつ研削するのが好ましい。
【0009】このように、回転翼エッジ部は、その断面
形状に略整合する砥石によって研削されるので、従来例
のように繰り返し研削する必要がなくなり、加工回数お
よび加工コストが大幅に低減され、加工精度の向上も図
られる。また、スキャロップが残らないため、ブリスク
の空力的な品質の低下が回避される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態は、ボ
ールエンドミルによってフライス切削されたブリスクの
回転翼エッジ部を高精度に仕上げる方法について説明す
るものである。
【0011】図1、2は、回転翼50のエッジ部の加工
方法の第1実施例を示すもので、40は、砥石装置を示
している。上記砥石装置40では、主軸41の軸方向に
軸穴42が形成され、この軸穴42内には砥石軸44が
挿入され、砥石軸44の先端には砥石45が固着されて
おり、砥石45の外周部の回転方向には、回転翼50の
エッジ部の断面形状に略整合する凹部45aが形成され
ている。
【0012】上記軸穴42の内壁には、第1の係止片4
3が軸方向に形成され、砥石軸44の外周には、上記第
1の係止片43に係止し、主軸41の回転動を砥石軸4
4に伝達するための第2の係止片47が形成されてい
る。また、上記軸穴42の開口部42aは、小径に形成
されていて、第2の係止片47が開口部42aの内端部
に当接することで、砥石軸44の軸穴42からの抜脱が
防止され、砥石軸44は、圧縮ばね46によって開口部
42aの内端部に第2の係止片47を介して付勢されて
いる。
【0013】上記回転翼50のエッジ部を砥石45によ
って研削する場合、砥石45の凹部45aがエッジ部の
形状に略整合していることから、図2に示すように、砥
石45をエッジ部の長手方向、即ちブリスクの径方向に
一度移動させることのみで、回転翼50のエッジ部が凹
部45aによって研削されることになる。つまり、この
ような加工方法によれば、回転翼50のエッジ部が、一
度の加工回数で、高精度に研削することが可能となり、
加工回数、加工時間および加工コストの大幅削減が達成
され、スキャロップが残らないため、ブリスクの空力的
な品質の低下を抑制することができるようになる。
【0014】ところが、図2に示す加工方法では、砥石
45が、その凹部45a内に回転翼50のエッジ部を挟
み込む形で移動するため、エッジ部の加工厚さのばらつ
きによって、砥石45がその軸方向に微動し、エッジ部
の片側を不当に研削してしまい、結果として、図3に示
すような段差Aを生じることがある。
【0015】そこで、第2実施例として、上記段差Aの
発生を防ぐため、図4に示すような加工方法がある。即
ち、砥石48の外周部に回転翼エッジ部の断面形状の片
側半分に略整合する半凹部48aを形成し、このような
砥石48を軸方向に往復動可能に支持した状態で、回転
翼50のエッジ部の長手方向に沿って移動させながら、
エッジ部を片側半分ずつ研削すれば、エッジ部の片面を
不当に研削するような事態を避けることができ、滑らか
に連続する研削面が得られるようになる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の加工方法によれば、回転翼エッジ部は、これに略整
合する砥石によって研削されるので、加工回数、加工時
間および加工コストを大幅に削減することができ、加工
精度の向上が図られる。さらに、スキャロップが生じる
ことがないので、ブリスクの空力的な品質の低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転翼エッジ部の加工方法の第1
実施例に用いられる砥石のスピンドル構造を示す部分断
面図である。
【図2】(a)は、図1に示す砥石による回転翼エッジ
部の加工方法を示す正面図、(b)は、(a)の側面図
である。
【図3】回転翼エッジ部に生じる段差を示す図である。
【図4】(a)は、本発明に係る回転翼エッジ部の加工
方法の第2実施例を示す正面図、(b)は、(a)の側
面図である。
【図5】従来における回転翼の加工方法を説明する斜視
図である。
【図6】(a)は、従来の回転翼エッジ部の加工方法を
示す正面図、(b)は、(a)の側面図である。
【図7】(a)は、従来の他の加工方法を示す正面図、
(b)は、(a)の側面図である。
【符号の説明】
40 砥石装置 41 主軸 42 軸穴 43 第1の係止片 44 砥石軸 45、48 砥石 45a 凹部 46 圧縮ばね 47 第2の係止片 48a 半凹部 50 回転翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C049 AA09 CA01 CA03 CB03 3H033 AA02 AA16 BB03 BB08 CC02 DD02 DD25 EE00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の回転翼がロータの外周部に一体に成
    形されたブリスクの回転翼エッジ部の加工方法におい
    て、 上記回転翼エッジ部の断面形状に略整合し、軸方向に往
    復動可能に支持された砥石を、上記回転翼エッジ部の長
    手方向に沿って移動させながら、上記回転翼エッジ部を
    研削することを特徴とするブリスクの回転翼エッジ部の
    加工方法。
  2. 【請求項2】複数の回転翼がロータの外周部に一体に成
    形されたブリスクの回転翼エッジ部の加工方法におい
    て、 上記回転翼エッジ部の断面形状の片側半分に略整合し、
    軸方向に往復動可能に支持された砥石を、上記回転翼エ
    ッジ部の長手方向に沿って移動させながら、上記回転翼
    エッジ部を片側半分ずつ研削することを特徴とするブリ
    スクの回転翼エッジ部の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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