JP2003340543A - 自己穿孔型リベットによるアルミニウム又はアルミニウム合金材の接合方法 - Google Patents
自己穿孔型リベットによるアルミニウム又はアルミニウム合金材の接合方法Info
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Abstract
ウム合金材についてその接合部に割れ欠陥が発生しない
ように自己穿孔型リベットにより接合することができる
技術を開発する。 【解決手段】 被接合材であるアルミニウム合金材20
1及び301を重ね、その被接合部の背面に、耐力が1
50MPa以上、伸びが20%以上である金属製裏当材
9を重ね、更にその背後にダイ5を配置した後、上記被
接合材の表面に自己穿孔型リベット1を打ち込む。ダイ
は底面及び側面を有する箱形をなし、リベットはその先
端が筒状をなし、ダイの底面には、リベットの筒内部に
整合する位置に凸部が設けられている。
Description
及び鋳物材等のアルミニウム又はアルミニウム合金材
(以下、総称してアルミニウム合金材という)を、自己
穿孔型リベットを使用して接合する方法に関し、特に接
合部に割れ欠陥が発生せず、接合部の強度が優れている
と共にその外観が良好であるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金材の接合方法に関する。
及び船舶等の輸送機等は、アルミニウム合金材料の押出
形材、圧延板又は鋳物材により製作されており、これら
材料の接合には、抵抗スポット溶接に替わる技術とし
て、本願発明者等は、自己穿孔型リベットにより接合す
るメカニカルファスナ方式による接合方法を提案した
(社団法日本機械学会「第4回機械材料・材料加工技術
講演会講演論文集」1996年11月1日発行)。そし
て、本発明者等は更に、特開平11−33664号公報
に下記技術を提案した(以下、先行技術1という)。先
ず、自己穿孔型リベットによりアルミニウム合金材を接
合する方法として、図3に示すような打込み前における
概略縦断面図の自己穿孔型リベット1を、図4に示すよ
うに、接合すべく重ねられたアルミニウム合金板2とア
ルミニウム合金板3との重ね体4に対して、その上面か
ら下方向にポンチ6で打ち込む。図4中の自己穿孔型リ
ベット101は、図3の自己穿孔型リベット1が重ね体
4に打ち込まれて、その接合機能が発揮されている状態
のものであり、図4はアルミニウム合金板2とアルミニ
ウム合金板3とが自己穿孔型リベット101により接合
された接合部の概略縦断面図の例である。
孔型リベット1は、例えば軟鋼製であり、その打込み前
の形状は、リベット頭部1aとリベット軸部1bとで構
成されている。リベット頭部1aの形状は、頂面が平ら
であって逆円錐台形を呈し、一方、リベット軸部1bの
形状は、その中心部が下端面から円柱状部がくり抜かれ
て円筒形状を呈している。そして、接合すべきアルミニ
ウム合金板2とアルミニウム合金板3との重ね体4の下
面にダイ5を配設しておき、重ね体4の上方からポンチ
6によって自己穿孔型リベット1を打ち込み、ダイ5に
より自己穿孔型リベット1の軸部101bが、ダイ5の
底部中心部に設けられた上向き突起部5aにより押し拡
げられて拡開し、自己穿孔型リベット101はアルミニ
ウム合金板2とアルミニウム合金板3とを係止する。こ
の際、ダイ5側のアルミニウム合金板3はリベット1の
打込み及び拡開に伴って塑性流動し、軸部101bの拡
開につれてダイ5の内部に拡げられる。この自己穿孔型
リベット1により接合された接合部は、その静的強度は
抵抗スポット溶接による接合部と同等の強度を有してい
る。
ルミニウム合金材の成分系としてJIS6000系アル
ミニウム合金を使用し、そのアルミニウム合金材からな
る被接合材を重ね、これを自己穿孔型リベットにより接
合する。その際、自己穿孔型リベットが打ち込まれるこ
とに伴い、被接合材の特定部位において厳しい塑性流動
を引き起こされ、その結果、当該部位に微細な割れが発
生する。ここで、微細な割れ発生部位として、接合部の
ダイ側に向いた面部位を指摘しており、これは図4にお
ける符号3mで示した面部位に相当する。このような微
細割れが発生している接合体が構造体として使用された
場合、動的荷重の繰返し負荷による疲労荷重の環境下に
おいては、その微細割れが亀裂に進展し、疲労寿命を短
縮させることに着眼している。そして、上記微細な割れ
発生を防止するために、自己穿孔型リベットの打込み前
に被接合材に適切な熱処理を施してこれを軟化させると
共に、自己穿孔型リベットの打込み後に、微細割れが発
生し易い部位に適切な高強度化熱処理を施す。このよう
にして、接合体の特定部位における疲労寿命の劣化を改
善している。
術1の方法により、自己穿孔型リベットを使用してアル
ミニウム合金材を接合しても、ある種類のアルミニウム
合金材、例えばSi:1質量%、Cu:0.5質量%、
Mn:0.5質量%及びMg:0.6質量%を含むよう
な高強度6000系合金材、又は伸びの低いアルミニウ
ム合金材等を接合した場合には、図5に示すように、ダ
イ側の凸部分7に割れ欠陥8が発生する(図4参照)こ
とがある。自己穿孔型リベットが打ち込まれ、その軸部
が拡開したときに、塑性流動変形の大きい、被接合材の
接合部ダイ側の凸部分7にこのような割れ欠陥8が存在
すると、接合部の強度特性が損なわれるのは勿論のこ
と、接合部の外観、更にその気密性が損なわれるので好
ましくない。また、この割れ欠陥のようなマクロ的な割
れではなく、ミクロ的な微細な割れが発生したときに
は、疲労強度を劣化させる。
のであって、アルミニウム又は種々の成分組成のアルミ
ニウム合金材についてその接合部に割れ欠陥が発生しな
いように自己穿孔型リベットにより接合することがで
き、従来広く行われている抵抗スポット溶接に替わり得
る接合技術として、接合部の接合強度が優れ、外観が良
好である自己穿孔型リベットによるアルミニウム合金材
の接合方法を提供することを目的とする。
リベットによるアルミニウム合金材の接合方法は、アル
ミニウム又はアルミニウム合金からなる複数の被接合材
を重ね、その被接合部の背面に、耐力が150MPa以
上、伸びが20%以上である裏当材を重ね、更にその背
後にダイを配置した後、前記被接合材の表面に自己穿孔
型リベットを打ち込むことを特徴とする。
ルミニウム合金材の接合方法において、前記ダイは底面
及び側面を有する箱形をなし、前記リベットはその先端
が筒状をなし、前記ダイの底面には、前記リベットの筒
内部に整合する位置に凸部が設けられていることが好ま
しい。
の図面を参照して説明する。図1及び2は、本発明に係
る自己穿孔型リベットによるアルミニウム合金材の接合
方法を示す図であって、図1は自己穿孔型リベットを被
接合材に打ち込む前の状態を示し、そして図2はそれを
被接合材に打ち込んだ後の状態を示すものである。
金材201とアルミニウム合金材301とをクランプ方
式等適切な手段により両者を重ね、予備締めを行って重
ね体4に形成し、重ね体4を水平に保持する。そして、
所定の金属製裏当材9を、重ね体4の下面に対する裏当
材として配置する。一方、重ね体4の下面側にこの金属
製裏当材9を介して所定のダイ5を配設する。このダイ
5は底面及び側面を有する箱形をなしており、その内部
底面中心部には、上向き突起部5aが形成されているも
のが好ましい。ここで、裏当材9を配置する方法は、例
えばダイ5の上端面部に裏当材9を設置してもよいし、
又は重ね体4の下面側に予め張り合わせておいてもよ
い。他方、重ね体4の上表面側には、この上表面に接し
て自己穿孔型リベット1の軸部1bを鉛直に立脚させ、
この自己穿孔型リベットの頭部1aの頂面に接してポン
チ6を配設する。ここで、ダイ5と自己穿孔型リベット
1との配設位置関係を、それぞれの鉛直方向軸心どうし
が一致するように調整する。次いで、ポンチ6に所定の
加締め圧力を与えて、自己穿孔型リベット1を重ね体4
に対して鉛直下向きに打ち込むと、自己穿孔型リベット
1はその軸部1bから重ね体4の内部に進入して、アル
ミニウム合金材201とアルミニウム合金材301とを
加締めて接合する。
アルミニウム合金材201とアルミニウム合金材301
とが加締められて形成された接合体を示す。自己穿孔型
リベット101が重ね体4の内部に打ち込まれるにつれ
て、図1に示した軸部1bが、ダイ5の底部中心部に設
けられた上向き突起部5aにより押し拡げられて拡開
し、自己穿孔型リベット101がアルミニウム合金材2
01とアルミニウム合金材301とを接合する。この
際、ダイ5側のアルミニウム合金材301も自己穿孔型
リベット101の軸部101bの拡開に伴って塑性流動
してダイ5の内部に拡がる。この加締め・接合過程にお
いて裏当材9は常に、ダイ5側の被接合材であるアルミ
ニウム合金材301を下側から保持しているので、接合
時に最も厳しい成形条件下にあるアルミニウム合金材3
01のダイ側凸部7が、裏当材9によって保持されるの
で、この成形上厳しい部位であるアルミニウム合金材3
01のダイ側凸部7が強制的に大きく伸ばされずに済
む、即ち伸びが緩和される。その結果、アルミニウム合
金材301のダイ側凸部7には、図5に符号8で示した
ような割れ欠陥が発生することを防止することができ
る。
150MPa以上であって、伸びが20%以上の機械的
性質を有するものに限定する。ここで、耐力は0.2%
永久伸び発生時における応力とする。裏当材9として耐
力が150MPa以上の材料に限定する理由は、これ未
満の耐力の材料を裏当材9に使用した場合には、被接合
材を接合した時に、加締め・接合過程における相対的に
小さな応力により裏当材9が過剰に変形してしまうの
で、被接合材のうちアルミニウム合金材301のダイ側
凸部7が大きく伸ばされるのを効果的に緩和させること
ができない。その結果、この部位における割れ欠陥の発
生を抑制することができないからである。更に、裏当材
9として伸びを20%以上のものに限定する理由は、こ
れ未満の伸びの材料を裏当材9に使用した場合には、被
接合材の加締め過程において相対的に大きな応力が加わ
ると、裏当材9自身が十分に変形する以前に破断してし
まうので、被接合材の内アルミニウム合金材301のダ
イ側凸部7を裏当材9により保持することが全くできな
くなる。その結果、やはりこの部位における割れ欠陥の
発生を抑制することができないからである。
板厚については、ダイ5側アルミニウム合金材301の
厚さ(図1中、tで示す)、自己穿孔型リベット1の外
径(同図中、Drで示す)及び全長(同図中、Lで示
す)、並びにダイ5の内径(図1中、Ddで示す)及び
深さ(図1中、dで示す)に応じて適切に選定すること
により、自己穿孔型リベット1は、この軸部1bが重ね
体4に打ち込まれたときに適度に押し拡げられて、好ま
しい接合機能を発揮する。自己穿孔型リベット1が重ね
体4に打ち込まれたときに、これが接合機能を発揮する
ためには、図2からわかるように、ダイ5の内部に裏当
材9、ダイ5側アルミニウム合金材301及び自己穿孔
型リベット101の各一部が陥入することが必要条件で
ある。従って、裏当材9が過度に厚い場合には、この裏
当材9がダイ5の入口近傍を塞いでしまうので、自己穿
孔型リベット1の軸部1bがダイ5の内部で全く押し拡
げられなくなり、その接合機能が発揮されない。自己穿
孔型リベット1が好ましい接合機能を発揮するのは、上
記必要条件を満たし、しかも、例えば板厚2mmのアル
ミニウム合金材を2枚重ねて接合する場合に適切な裏当
材9の板厚は、このとき使用される自己穿孔型リベット
1の外径及び全長並びにダイ5の内径及び深さが適切に
設定されている場合に、0.3〜1.3mmの範囲内に
あるときである。
リベットによるアルミニウム合金材の接合体は、被接合
材が高強度6000系合金材又は伸びの低いアルミニウ
ム合金材等であるために、接合時に割れが発生しやすい
部位、即ち接合部の自己穿孔型リベットを打ち込むとき
にダイに面した側の被接合材の成形加工条件が通常厳し
い部位に、割れ欠陥が発生することなく、接合部の強度
が優れていると共にその外観が良好である。
ットによるアルミニウム合金材の接合方法の実施形態の
説明においては、被接合材を2枚のアルミニウム合金材
として扱ったが、本発明では被接合材はアルミニウム合
金材2枚に制限されることなく、被接合材が複数のアル
ミニウム合金材の場合に対しても、上述した本発明の実
施形態についての説明は準用される。
明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。実施例
においては、被接合材として、アルミニウム圧延材6N
01−T5、アルミニウム押出形材6063−T5、及
びアルミニウム鋳物材AC4CH−T5のうちから1種
を選定した。これら各材の引張強度、耐力及び伸びを表
1に示す。
mmの板状試験片を切り出し、同一材料の板状試験片を
2枚重ね、これに厚さが0.6mmで所定の機械的性質
を有する裏当材を配置し、所定の自己穿孔型リベットを
打ち込んで2枚の被接合材を接合した。ここで使用した
自己穿孔型リベットの打込み装置は、HEROB社製の
Self pierce riveting system(自己穿孔型リベット
装置)であり、リベットとして全長が6.5mm、外径
が5.5mmの軟鋼製の自己穿孔型リベットを使用し、
プリクランプ圧を8MPa、カシメ圧を18MPaに設
定し、外径が11mm、深さが2.0mmのダイを使用
して被接合材を接合した。その際、裏当材として、板厚
0.6mmのチタン合金板(Ti−6Al−4V系合
金)、ステンレス鋼板(SUS 304)、軟鋼板(S
PCC)及びアルミニウム合金板(A 3004 P)
のいずれかを使用し、全ての裏当材の場合について接合
試験をした。
件のうち、裏当材の耐力及び伸びのうち少なくとも一方
が本発明の範囲外のものを使用したか、又は裏当材を使
用しなかったかのいずれか以外は、実施例における試験
条件と同じ条件で試験した。
明する。試験結果の評価は、実施例及び比較例の各接合
試験において得られたアルミニウム合金材の接合体につ
いて、ダイ側の被接合材の凸部に生じた割れの有無を目
視で判定し、割れが認められなかったものを○印で表記
し、そして割れが認められたものを×印で表記した。
6N01−T5の場合 被接合材は、アルミニウム合金圧延材6N01にJIS
のT5熱処理を施したものである。T5熱処理は、17
0〜200℃に10分〜10時間加熱する処理であり、
高温加工し冷却した後の人工時効硬化処理方法であり、
積極的に冷間加工をしないで人工時効硬化処理したもの
であるから、被接合材は自己穿孔型リベットを打ち込ま
れて塑性流動の冷間加工を受けてもその効果は小さい。
この場合の試験結果を表2に示す。
至5においては、接合体の接合部に割れ欠陥が発生する
ことなく、接合部の外観が良好な接合体が得られた。
No.6においては、裏当材であるアルミニウム合金板
のA 3004 Pの伸びが本発明の下限値未満であ
り、比較例No.7においては、裏当材であるアルミニ
ウム合金板のA 3004 Pの耐力が本発明の下限値
未満であり、比較例No.8においては、裏当材である
アルミニウム合金板のA 3004 Pの耐力及び伸び
が本発明の下限値未満であり、そして比較例No.9に
おいては、裏当材を使用しなかったので、いずれにおい
ても接合体の接合部に割れ欠陥が発生し、接合部の外観
が良好な接合体は得られなかった。
材6063−T5の場合 被接合材は、アルミニウム合金押出形材6063にJI
SのT5熱処理を施したものである。T5熱処理は、1
70〜200℃に10分〜10時間加熱する処理であ
り、高温加工し冷却した後の人工時効硬化処理方法であ
り、積極的に冷間加工をしないで人工時効硬化処理した
ものであるから、被接合材は自己穿孔型リベットを打ち
込まれて塑性流動の冷間加工を受けてもその効果は小さ
い。この場合の試験結果を表3に示す。
乃至14においては、接合体の接合部に割れ欠陥が発生
することなく、接合部の外観が良好な接合体が得られ
た。
No.15においては、裏当材であるアルミニウム合金
板のA 3004 Pの伸びが本発明の下限値未満であ
り、比較例No.16においては、裏当材であるアルミ
ニウム合金板のA 3004Pの耐力が本発明の下限値
未満であり、比較例No.17においては、裏当材であ
るアルミニウム合金板のA 3004 Pの耐力及び伸
びが本発明の下限値未満であり、そして比較例No.1
8においては、裏当材を使用しなかったので、いずれに
おいても接合体の接合部に割れ欠陥が発生し、接合部の
外観が良好な接合体は得られなかった。
AC4CH−T5の場合 被接合材は、アルミニウム合金鋳物材AC4CHにJI
SのT5熱処理を施したものである。T5熱処理は、1
70〜200℃に10分〜10時間加熱する処理であ
り、高温加工し冷却した後の人工時効硬化処理方法であ
り、積極的に冷間加工をしないで人工時効硬化処理した
ものであるから、被接合材は自己穿孔型リベットを打ち
込まれて塑性流動の冷間加工を受けてもその効果は小さ
い。この場合の試験結果を表4に示す。
乃至23においては、接合体の接合部に割れ欠陥が発生
することなく、接合部の外観が良好な接合体が得られ
た。
No.24においては、裏当材であるアルミニウム合金
板のA 3004 Pの伸びが本発明の下限値未満であ
り、比較例No.25においては、裏当材であるアルミ
ニウム合金板のA 3004Pの耐力が本発明の下限値
未満であり、比較例No.26においては、裏当材であ
るアルミニウム合金板のA 3004 Pの耐力及び伸
びが本発明の下限値未満であり、そして比較例No.2
7においては、裏当材を使用しなかったので、いずれに
おいても接合体の接合部に割れ欠陥が発生し、接合部の
外観が良好な接合体は得られなかった。
材6N01−T5、アルミニウム押出形材6063−T
5、及びアルミニウム鋳物材AC4CH−T5のうちの
いずれであっても、実施例においては接合体の接合部に
割れ欠陥が発生することなく、接合部の外観が良好な接
合体が得られた。
自己穿孔型リベットを使用して各種アルミニウム合金材
を、接合部に割れ欠陥を発生させずに接合することがで
きる。また、接合部の外観が良好であり、接合部の強度
が優れている。従って、従来行われている抵抗スポット
溶接に替わり得る接合技術として、接合部の接合強度が
優れ、外観が良好である自己穿孔型リベットによるアル
ミニウム合金材の接合方法を提供することができ、工業
上極めて有益である。
おいて、自己穿孔型リベットを被接合材に打ち込む前の
状態を説明する概略縦断面図である。
おいて、自己穿孔型リベットを被接合材に打ち込んだ後
の状態を説明する概略縦断面図である。
面図である。
接合方法を説明する概略縦断面図である。
接合体に発生する割れ欠陥の発生部位を説明する概略縦
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
なる複数の被接合材を重ね、その被接合部の背面に、耐
力が150MPa以上、伸びが20%以上である裏当材
を重ね、更にその背後にダイを配置した後、前記被接合
材の表面に自己穿孔型リベットを打ち込むことを特徴と
する自己穿孔型リベットによるアルミニウム又はアルミ
ニウム合金材の接合方法。 - 【請求項2】 前記ダイは底面及び側面を有する箱形を
なし、前記リベットはその先端が筒状をなし、前記ダイ
の底面には、前記リベットの筒内部に整合する位置に凸
部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
自己穿孔型リベットによるアルミニウム又はアルミニウ
ム合金材の接合方法。
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