JP2003340151A - 操作装置および同装置の信号出力調整方法 - Google Patents

操作装置および同装置の信号出力調整方法

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JP2003340151A
JP2003340151A JP2003157267A JP2003157267A JP2003340151A JP 2003340151 A JP2003340151 A JP 2003340151A JP 2003157267 A JP2003157267 A JP 2003157267A JP 2003157267 A JP2003157267 A JP 2003157267A JP 2003340151 A JP2003340151 A JP 2003340151A
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JP2003157267A
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Hiroki Ogata
裕樹 尾形
Kazusato Tagawa
和郷 田川
Hiroyuki Nakazawa
宏之 中澤
Yotaro Sakakura
洋太郎 坂倉
Hiroji Ajita
広二 味田
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Sony Interactive Entertainment Inc
Original Assignee
Sony Computer Entertainment Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来デジタル的な操作に用いられていた押圧
操作用の操作子によって、デジタル的な操作を可能とす
る。 【解決手段】 操作子11の押圧操作に対応したアナ
ログ信号を出力する検出素子(例えば、感圧素子12)
を設け、検出素子から出力されるアナログ信号を、レベ
ル分割部15によってレベル分割し、かつA/D変換部
16でその出力レベルに対応する複数ビットのデジタル
信号に変換する構成を備えるとともに、レベル分割部1
5により分割されるアナログ信号の出力レベル範囲を設
定する分割範囲設定手段(例えば、メモリ20)を備え
る。そして、レベル分割部15が、分割範囲設定手段に
設定された範囲内で、検出素子から出力されるアナログ
信号の出力レベルを複数に分割するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビゲーム機
等のエンタテインメント装置の周辺機器として用いられ
る操作装置(コントローラ)に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、テレビゲーム機等のエンタテイ
ンメント装置は、操作装置を用いて各種の操作が実行さ
れる。そのため操作装置には、複数の操作ボタンが設け
られており、ユーザはこれらのボタンを種々多様に操作
することで、エンタテインメント装置を制御し、例え
ば、テレビジョン受像機に表示されるキャラクタを動作
させることができる。
【0003】従来のこの種の操作装置には、その前面左
側に、十字型または円形の方向指示操作ボタンを有し、
前面右側に複数の多目的ボタンが配置された構成になっ
ているものが多い。
【0004】これら指示操作ボタンや多目的ボタンは、
タクトスイッチまたはゴムスイッチで構成され、これら
のスイッチをオンオフ操作することによって、キャラク
タをデジタル的に動かしたり、キャラクタの状態をデジ
タル的に変化させるようになっている。
【0005】従来のエンタテインメント装置は、上述し
たとおり、方向指示操作ボタンや多目的ボタンが、テレ
ビジョン受像機に表示されるキャラクタを、デジタル的
に変化させる機能しか有していないため、キャラクタの
動きや状態変化が不連続的になり、見た目がぎこちなく
感じられるという欠点があった。
【0006】このような欠点を解消するために、日本国
特許出願公開平成7−88252号公報に開示されたゲ
ーム機用操作装置では、トラックボールやジョイスティ
ック等から構成されたアナログ式入力デバイスを付加
し、テレビジョン受像機の表示画面上に表示されるキャ
ラクタをアナログ的に制御可能としている。この種のア
ナログ式入力デバイスを付加した従来技術としては、他
に日本国特許出願公開平成11−90042号公報に開
示されたものがある。
【0007】しかしながら、トラックボールやジョイス
ティック等から構成されたアナログ式入力デバイスと、
上述した方向指示操作ボタンや多目的ボタンとは操作性
が大きく異なるため、方向指示操作ボタンや多目的ボタ
ンを使い慣れたユーザにとっては、それらアナログ式入
力デバイスの操作を習熟するのに時間がかかり、エンタ
テインメント装置本来の楽しみを半減させてしまうおそ
れがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
事情に鑑みてなされたもので、従来デジタル的な操作に
用いられていた押圧操作用の操作子によって、アナログ
的な操作を可能とすることを目的とする。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、押
圧操作可能な操作子と、この操作子の押圧操作に対応し
たアナログ信号を出力する検出素子と、操作子の押圧操
作に伴い検出素子から出力されるアナログ信号の出力レ
ベルを複数に分割するレベル分割手段と、レベル分割手
段により分割された各出力レベルに応じて、アナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、レベル
分割手段により分割されるアナログ信号の出力レベル範
囲を設定する分割範囲設定手段とを備え、レベル分割手
段が、分割範囲設定手段に設定された範囲内で、検出素
子から出力されるアナログ信号の出力レベルを複数に分
割することを特徴とする。
【0010】この発明の構成によれば、操作子の押圧操
作に対応したアナログ信号をデジタル信号に変換して出
力するので、押圧操作用の操作子でデジタル的な操作を
実現することができる。
【0011】また、検出素子の個体差や検出素子に印加
される電圧のばらつきなどに起因して、操作子の押圧操
作に伴って検出素子から出力されるアナログ信号の出力
レベルが、装置によりばらつくおそれがある。
【0012】そこで、本発明では、レベル分割手段によ
り分割されるアナログ信号の出力レベル範囲を設定する
分割範囲設定手段を備え、レベル分割手段が、分割範囲
設定手段に設定された範囲内で、検出素子から出力され
るアナログ信号の出力レベルを複数に分割する構成とし
てある。
【0013】これにより、検出素子の個体差や検出素子
に印加される電圧のばらつきなどに影響されることな
く、均一なレベル分割による複数ビットのデジタル信号
の出力が可能となる。
【0014】例えば、分割範囲設定手段を記憶手段で構
成するとともに、レベル分割手段が、記憶手段に記憶さ
れたアナログ信号の出力レベル範囲内で、検出素子から
出力されるアナログ信号の出力レベルを複数に分割する
構成とすることができる。この構成によれば、例えば、
操作子をあらかじめ設定した押圧力で押圧操作し、その
とき検出素子から出力されるアナログ信号の出力レベル
を、記憶手段に記憶させることで、押圧力に応じた均一
なレベル分割による複数ビットのデジタル信号の出力が
可能となる。
【0015】また、A/D変換手段からの出力の切替器
により単数ビットまたは複数ビットの各出力を選択して
得ることができる。
【0016】また、分割範囲設定手段を、検出素子が接
続された電源ラインに挿入したボリューム素子で構成
し、レベル分割手段が、ボリューム素子(電位設定素
子)から検出される出力レベルの範囲内で、検出素子か
ら出力されるアナログ信号の出力レベルを複数に分割す
る構成としてもよい。ボリューム素子としては、例え
ば、固定抵抗と可変抵抗の組み合わせ,可変抵抗等が適
用できる。
【0017】このように、検出素子が接続された電源ラ
インに挿入したボリューム素子を用いることにより、検
出素子に印加される電圧状態に対応して、レベル分割手
段により分割されるアナログ信号の出力レベル範囲を設
定することができ、一層適正なレベル分割が可能とな
る。
【0018】上記構成の操作装置において、検出素子が
接続された電源ラインに挿入したボリューム素子から検
出される出力レベルを監視し、該出力レベルが変化した
場合、変化後にボリューム素子から検出される出力レベ
ルの範囲内で、検出素子から出力されるアナログ信号の
出力レベルを複数に分割する方法を採用すれば、経年変
化により電源ラインの電圧状態が変化した場合にも、レ
ベル分割手段により分割されるアナログ信号の出力レベ
ル範囲を適正に補正することが可能となる。
【0019】さらに、分割範囲設定手段を、検出素子が
接続された電源ラインに挿入したボリューム素子と、レ
ベル分割手段により分割されるアナログ信号の出力レベ
ル範囲の限界値を記憶する記憶手段と、ボリューム素子
から検出される出力レベルの範囲と記憶手段に記憶した
限界値とを比較する比較手段とを含む構成とし、比較手
段によって、ボリューム素子から検出される出力レベル
の範囲が記憶手段に記憶された限界値の範囲内にあると
きは該出力レベルの範囲をレベル分割手段に出力し、一
方、ボリューム素子から検出される出力レベルの範囲が
記憶手段に記憶された限界値を越えたときは該限界値を
レベル分割手段に出力する構成としてもよい。
【0020】また、プログラムの実行機能を有するエン
タテインメント装置に接続される操作装置にあっては、
エンタテインメント装置が所定の調整プログラムに基づ
き操作案内を出力し、該操作案内にしたがって操作子が
押圧操作されることにより、検出素子から出力されるア
ナログ信号の出力レベルを、エンタテインメント装置に
内蔵または接続した記憶手段に記憶し、この記憶手段に
記憶した出力レベルに基づき、レベル分割手段が、検出
素子から出力されるアナログ信号を複数に分割する信号
出力調整方法をもって、均一なレベル分割によるデジタ
ル信号の出力を可能とすることもできる。
【0021】この場合、操作案内にしたがって操作子が
押圧操作されることにより検出素子から出力されるアナ
ログ信号の出力レベルを、記憶手段としてエンタテイン
メント装置に着脱自在に接続されるメモリカードに記憶
するようにしてもよい。
【0022】操作子は、種々の形状や構造があり、底面
に突起を形成したり、平面を形成する構造として、結果
的に感度を良くしたり耐久性を増したりできる。
【0023】また、検出素子を、内部基盤に直接設けれ
ば、部品点数を減らすことができる。
【0024】さらに、操作子には、デジタルスイッチ、
及びデジタル信号発生部を設けることで、単数ビットの
デジタル信号と多数ビットのデジタル信号とを選択的に
出力することができる。そしてこのデジタルスイッチ
は、構造上検出素子との種々の組み合わせが可能であ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】本実施の形態に係る操作装置は、エンタテ
インメント装置としてのテレビゲーム機に接続され、テ
レビジョン受像機の表示画面上に表示されるキャラクタ
をデジタル的に、またはアナログ的に制御可能とするも
のである。 [装置の概要]
【0027】図1は本実施の形態に係る操作装置が用い
られるテレビゲーム機の概要を示す平面図である。同図
に示すように、テレビゲーム機は、ディスプレイとして
使用するテレビジョン受像機に接続されるゲーム機本体
100と、このゲーム機本体100に接続された操作装
置200とを備えている。
【0028】ゲーム機本体100には、ゲームプログラ
ムが記録された光ディスクを再生するディスク駆動部1
01や、光ディスクに記録されたゲームプログラムにし
たがってテレビジョン受像機の画面に背景画面とともに
キャラクタを表示させるための画像処理装置等が内蔵さ
れている。また、ゲーム機本体100には、実行中のゲ
ームをリセットするリセットスイッチ102、電源スイ
ッチ103、ディスク駆動部101のディスク装着部を
開閉する蓋体104を開放操作する蓋体開放操作ボタン
105が設けられている。
【0029】操作装置200のゲーム機本体100への
接続は、装置本体201から引き出された接続コード2
02を介して行われる。この接続コード202の先端に
はコネクタ203が設けられ、このコネクタ203をゲ
ーム機本体100の一側面に設けたジャック106に接
続することで、操作装置200がゲーム機本体100に
接続される。
【0030】図2は操作装置の外観を示す平面図であ
る。操作装置200の装置本体201には、上面に第
1,第2の操作部210,220が設けてあり、また側
面には第3,第4の操作部230,240が設けてあ
る。
【0031】第1の操作部210は、押圧操作用の十字
型をした1個の操作体211を備え、この操作体211
の四方に延びる各操作キー211aが操作子を形成して
いる。第1の操作部210は、テレビジョン受像機の画
面に表示されたキャラクタに動作を与えるための操作部
であり、操作体211の各操作キー211aを押圧操作
して、キャラクタを上下左右に動かす機能を有してい
る。
【0032】第2の操作部220は、押圧操作用の円柱
状をした4個の操作ボタン221(操作子)を備えてい
る。各操作ボタン221には、頭部に各々「○」「△」
「□」「×」等の識別マークが付されており、個々の操
作ボタン221を識別しやすくしてある。この第2の操
作部220は、光ディスクに記録されたゲームプログラ
ムによりその機能が設定され、例えば、それぞれの操作
ボタン221にゲームキャラクタの状態を変化させる機
能が割り付けられる。例えば、各操作ボタン221に、
キャラクタの左腕、右腕、左足、右足を動かす機能が割
り付けられたりする。
【0033】第3,第4の操作部230,240は、ほ
ぼ同じ構造をしており、ともに上下に並ぶ押圧操作用の
2個の操作ボタン231,241(操作子)を備えてい
る。これら第3,第4の操作部230,240も、光デ
ィスクに記録されたゲームプログラムによりその機能が
設定され、例えば、ゲームキャラクタに特殊な動作をさ
せる機能が割り付けられたりする。
【0034】さらに、図2に示した装置本体201に
は、アナログ操作を行うためのジョイスティック251
が設けてある。このジョイスティック251は、上記第
1,第2の操作部210,220と切り替えて使用可能
となる。その切換は、装置本体201に設けたアナログ
選択スイッチ252により行う。ジョイスティック25
1が選択されると、装置本体201に設けた表示部25
3が点灯して、ジョイスティック251の選択状態を表
示するようになっている。
【0035】なお、装置本体201には、この他にゲー
ムの開始を指示するスタートスイッチ254や、ゲーム
開始に際してゲームの難易度等を選択するための選択ス
イッチ255などが設けられている。 [第1実施形態]
【0036】次に、本発明の第1実施形態に係る構成を
詳細に説明する。
【0037】図3は本発明の第1実施形態に係る操作装
置の主要部を示すブロック図である。
【0038】上述した操作装置200における押圧操作
用の各操作部210,220,230,240は、操作
体211の各操作キー211aや操作ボタン221,2
31,241で構成された操作子11と、感圧素子12
(検出素子)とを備えている。
【0039】感圧素子12は、感圧導電性ゴムで形成す
ることができ、対称位置にある2つの端部に電極12
a,12bを形成した構成となっている。一方の電極1
2aは電源ライン13に接続され、電源(Vcc)から所
定の電圧を印加されている。各電極12a、12b間の
電気的な抵抗値は、感圧素子12に作用する圧力の大き
さに応じて変化する。
【0040】一例として、感圧導電性ゴムで形成された
感圧素子12が、図4に波線で示すように、押圧力が作
用していないときがもっとも小さな抵抗値を示し、作用
する押圧力が大きくなるにつれて抵抗値が増加してい
く。したがって、他方の電極12bには、図4の実線で
示すように、押圧力が作用しないときにもっとも大きな
アナログ信号(電圧)が出力され、押圧力の増加に伴い
出力されるアナログ信号(電圧)は減少していく。
【0041】この感圧素子12は、操作子11の押し込
み軌道上に配置されており、ユーザによる操作子11の
押圧操作に伴い、その押圧力を受けて抵抗値が変化し、
その押圧力に対応したアナログ信号を電極12b側に出
力する。
【0042】また、操作装置200の内部基板には、同
装置の制御を司るマイクロプロセッサーユニット(以
下、MPUと省略する)14が搭載されている。このM
PU14は、感圧素子12から出力されるアナログ信号
の出力レベルを複数に分割するレベル分割部(LS)1
5と、レベル分割部15により分割された各出力レベル
に応じて、感圧素子12から出力されるアナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換部16と、後述する
切替器18の各機能を備えており、レベル分割部15の
入力側に、上述した感圧素子12の電極12bが接続さ
れている。
【0043】レベル分割部15は、図4に示すように、
あらかじめ設定したアナログ信号(電圧)のレベル範囲
を均等な幅で分割する基本機能を有している。分割数は
任意に設定でき、図4に示す例では、アナログ信号(電
圧)のレベル範囲を8つに均等分割している。このよう
にして均等分割された個々の出力レベルL1〜L8が、
A/D変換部16に伝えられる。なお、レベル分割部1
5により均等分割するアナログ信号のレベル範囲は、任
意に変更が可能となっている。
【0044】A/D変換部16は、レベル分割部15に
よってレベル分割されたアナログ信号の出力レベル応じ
て、該アナログ信号をデジタル信号に変換して出力す
る。すなわち、A/D変換部16からは、上記出力レベ
ルL1〜L8に応じて複数ビットのデジタル信号が出力
される。
【0045】ここで、レベル分割部15およびA/D変
換部16の機能について、具体例をもって説明する。例
えば、操作装置200が電源電圧3.5Vで駆動してい
るとして、感圧素子12から出力されるアナログ信号が
0V〜2.4Vまで変化するとする。レベル分割部15
は、この出力レベル範囲0V〜2.4Vを8段階に均等
分割するものとすると、1段階あたり0.3Vのレベル
幅になる。
【0046】したがって、感圧素子12から出力された
アナログ信号が2.4V〜2.1Vの出力レベルをレベ
ル1(L1)、2.1V〜1.8Vの出力レベルをレベ
ル2(L2)、1.8V〜1.5Vの出力レベルをレベ
ル2(L3)、・・・、0.3V〜0Vの出力レベルを
レベル8(L8)のように、レベル分割部15がレベル
分割を実行する。
【0047】A/D変換部16は、上記のようにレベル
分割された各出力レベルに適当な複数ビットのデジタル
信号を割り当てて出力する。例えば、8ビット又は16
ビットの複数ビットのデジタル信号を上記各出力レベル
に割り当てて、レベル1の場合に16進表示で「1
f」、レベル2の場合に「3f」・・・レベル8の場合
に「ff」といったデジタル信号を割り当てて出力す
る。
【0048】A/D変換部16から出力された複数ビッ
トのデジタル信号は、操作装置200の内部基板に設け
たインターフェース17を介してゲーム機本体100に
送られ、このデジタル信号によりゲームキャラクタの動
作等を実行させる。
【0049】感圧素子12から出力されたアナログ信号
のレベル変化は、上述したように操作子11から受ける
押圧力の変化に対応している。したがって、A/D変換
部16から出力される複数ビットのデジタル信号は、ユ
ーザによる操作子11の押圧力に対応したものである。
ユーザの押圧操作とこのような関連をもつ複数ビットの
デジタル信号により、ゲームキャラクタの動作等を制御
すれば、「1」または「0」の単数ビットのデジタル信
号によるON/OFF制御にくらべアナログ的な滑らか
な動作を実現することが可能となる。
【0050】また、本実施形態では、A/D変換部16
は、感圧素子12から出力されるアナログ信号の変化に
応じて、単数ビットのデジタル信号(すなわち、「1」
または「0」)を出力する単数ビットのデジタル信号出
力手段としても機能するように構成され、切替器18の
切り替え操作により、A/D変換部16から複数ビット
のデジタル信号と単数ビットのデジタル信号のいずれか
一方を出力するようになっている。
【0051】本実施形態では、光ディスクに記録された
ゲームプログラムに基づきゲーム機本体100から送ら
れてくる制御信号により、切替器18を制御する構成と
してある。すなわち、ゲーム機本体100からは、光デ
ィスクに装着されたゲームプログラムを実行した際、そ
のゲームプログラムの内容に応じて、A/D変換部16
を、複数ビットのデジタル信号を出力する手段として機
能させるか、または単数ビットのデジタル信号を出力す
る手段として機能させるかを指定する制御信号が出力さ
れる。この制御信号に基づき、切替器18はA/D変換
部16の機能を選択して切り替える。
【0052】A/D変換部16は、切替器18によって
選択された機能にしたがって、感圧素子12から出力さ
れてくるアナログ信号を、複数ビットのデジタル信号と
単数ビットのデジタル信号のいずれかに変換して出力す
る。複数ビットのデジタル信号を出力する手段としての
機能が選択された場合は、上述したようにレベル分割部
15により均等分割された出力レベルを、対応するデジ
タル信号に変換してゲーム機本体100へ出力する。一
方、単数ビットのデジタル信号を出力する手段としての
機能が選択された場合は、感圧素子12から出力されて
くるアナログ信号の変化に応じて、「1」または「0」
の単数ビットのデジタル信号をゲーム機本体100へ出
力する。
【0053】なお、切替器18はユーザの手動操作によ
って切り替えられるように構成してもよい。例えば、操
作装置200に設けられたアナログ選択スイッチ252
に、切替器18を切り替える機能を割り付け、同スイッ
チ252の手動操作により切替器18を作動させて、A
/D変換部16の機能を切り替える構成とすることもで
きる。
【0054】図5に示すように、本実施形態では、第1
〜第4の各操作部210,220,230,240が、
図3に示した構成を備えている。したがって、これら各
操作部210,220,230,240は、デジタル的
な操作とアナログ的な操作を使い分けることが可能とな
っている。なお、これら第1〜第4の各操作部210,
220,230,240のうち、任意に選択した操作部
だけを図3に示した構成とすることも可能である。
【0055】さて、上述したとおりレベル分割部15
は、感圧素子12から出力されたアナログ信号の出力レ
ベルを、あらかじめ設定した範囲で均等分割するが、こ
のあらかじめ設定した範囲と、実際に感圧素子12から
出力されてくるアナログ信号(電圧)のレベル範囲との
間にずれがあった場合、操作子11の操作状況にマッチ
ングしたデジタル信号を出力できないおそれがある。
【0056】更に、感圧素子12には個体差があり、し
かも電源電圧にもばらつきがあるため、個々の操作装置
200により各操作部210,220,230,240
に設けられた感圧素子12から出力されるアナログ信号
の出力範囲は異なってくる。
【0057】そこで、本実施形態の操作装置200は、
レベル分割部15により分割されるアナログ信号の出力
レベル範囲を個別に設定するためのキャリブレーション
機能(分割範囲調整手段)を備えている。
【0058】図6はレベル分割部をキャリブレーション
するための第1の構成例を示すブロック図である。同図
に示す構成では、MPU14にメモリ20が含まれてお
り、このメモリ20にレベル分割部15が分割するアナ
ログ信号の出力レベル範囲を記憶させる構成となってい
る。
【0059】例えば、操作装置200の製造ラインにお
いて、感圧素子12の抵抗値が最大になるような一定の
荷重を操作装置200に作用させ、そのとき感圧素子1
2から出力されるアナログ信号の出力レベルを、メモリ
20に記憶させる。
【0060】既述した具体例に基づいて説明すると、レ
ベル分割部15のデフォルト値が、電圧のレベル範囲0
V〜2.4Vを8段階に均等分割するように設定されて
いたとして、上記一定の荷重が作用したとき感圧素子1
2から2.0Vのアナログ信号が出力されたものとする
と、A/D変換部16からは、既述したようにレベル2
に対応したデジタル信号「3f」が出力される。このデ
ジタル信号「3f」がメモリ20に記憶され、レベル分
割部15はこの設定値に基づいて、レベル分割するアナ
ログ信号の出力範囲を調整する。
【0061】なお、デジタル信号「3f」は、アナログ
信号2.1V〜1.8Vの出力レベルに相当し、この範
囲のいずれの電圧値に設定するかは、あらかじめ規定し
ておくことが好ましい。例えば、各出力レベルの最大電
圧値(上記例では2.1V)を、レベル分割部15が分
割するアナログ信号の出力レベル範囲の上限とするよう
にあらかじめ規定しておく。
【0062】図7はレベル分割部をキャリブレーション
するための第2の構成例を示すブロック図である。同図
に示す構成では、操作装置200にメモリを設けず、代
わりに操作装置200が接続されるゲーム機本体100
の内蔵メモリ111、または着脱自在なメモリカード1
12に、レベル分割部15が分割するアナログ信号の出
力レベル範囲を記憶させる構成としてある。
【0063】この構成を用いてレベル分割部15のキャ
リブレーションを実行する場合は、ゲーム機本体100
のROM110に記憶してある制御プログラムに、キャ
リブレーション操作を実行するための設定プログラムを
組み込んでおくことが好ましい。
【0064】図8はそのような設定プログラムの例を示
すフローチャートである。
【0065】まず、ゲーム機本体100の電源が投入さ
れ(S1)、ユーザのメニュー選択により操作部の感度
設定(キャリブレーション)が選択されると(S2)、
テレビジョン受像機120に設定画面が表示される(S
3)。設定画面では、例えば、所定の操作部に設けた操
作子11を強く押す操作をユーザに促すメッセージが表
示される。この表示にしたがってユーザが操作子11を
強く押さえ込むと、その際に検出された感圧素子12か
らのアナログ信号の出力レベルがゲーム機本体100に
出力され(S4)、内蔵メモリ111に記憶される(S
5)。以上の工程を操作装置200の各レベル分割部1
5に対して繰り返し(S6)、操作部の感度設定が終了
する。
【0066】操作装置200に設けられた各レベル分割
部15は、ゲーム機本体100の内蔵メモリ111に記
憶された設定値に基づいて、分割するアナログ信号の出
力レベル範囲を調整する。
【0067】また、キャリブレーション操作を実行する
ための設定プログラムを、光ディスクに記録されたゲー
ムプログラムに組み込んでおくこともできる。
【0068】図9はそのような設定プログラムの例を示
すフローチャートである。
【0069】まず、光ディスクがゲーム機本体100に
装着された後(S10)、ゲーム機本体100にメモリ
カード112が装着されているか否か確認し(S1
1)、メモリカード112が装着されていない場合に
は、ユーザのメニュー選択により操作部の感度設定(キ
ャリブレーション)が選択されることを条件に(S1
2)、テレビジョン受像機120に設定画面を表示する
(S13)。設定画面では、例えば、所定の操作部に設
けた操作子11を強く押す操作をユーザに促すメッセー
ジが表示される。この表示にしたがってユーザが操作子
11を強く押さえ込むと、その際に検出された感圧素子
12からのアナログ信号の出力レベルがゲーム機本体1
00に出力され(S14)、内蔵メモリ111に記憶さ
れる(S15)。以上の工程を操作装置200の各レベ
ル分割部15に対して繰り返し(S16)、操作部の感
度設定が終了する。
【0070】S11のステップにおいて、メモリカード
112の装着を検出した場合には、そのメモリカード1
12に記憶済みのキャリブレーションに関する設定値が
存在するか否か確認し(S17)、存在していた場合は
操作部の感度設定をそのまま終了する。この場合、操作
装置200に設けられた各レベル分割部15は、メモリ
カード112に記憶された設定値に基づいて、分割する
アナログ信号の出力レベル範囲を調整する。
【0071】一方、メモリカード112に記憶済みのキ
ャリブレーションに関する設定値が存在しない場合は、
S12のステップに移行して、上述したキャリブレーシ
ョン操作を進めていく。なお、S15のステップで検出
された感圧素子12からのアナログ信号の出力レベル
は、メモリカード112に記憶される(S16)。
【0072】操作装置200に設けられた各レベル分割
部15は、ゲーム機本体100のメモリまたはメモリカ
ード112に記憶された設定値に基づいて、分割するア
ナログ信号の出力レベル範囲を調整する。
【0073】図10はレベル分割部をキャリブレーショ
ンするための第3の構成例を示すブロック図である。同
図に示す構成では、操作装置200の感圧素子12が接
続された電源ラインに2個のボリューム素子(電位設定
素子)21,22が直列に挿入してあり、これらのボリ
ューム素子21,22によって電源ライン13の中間電
圧を調整できるようにしてある。
【0074】そして、レベル分割部15は、各ボリュー
ム素子21,22により調整された電源ライン13の各
中間電圧V1,V2に基づいて、図11に示すように、分
割するアナログ信号の出力レベル範囲を設定する構成と
なっている。すなわち、レベル分割部15は、電源Vcc
に近い側のボリューム素子21で検出される中間電圧V
1を、分割するアナログ信号の出力レベル範囲の最大値
とし、また他方のボリューム素子22で検出される中間
電圧V2を、分割するアナログ信号の出力レベル範囲の
最小値とし、これら中間電圧V1〜V2の範囲で、感圧素
子12から出力されてきたアナログ信号の出力レベルを
均等分割する。ボリューム素子21,22の調整は、例
えば、操作装置200の製品出荷時に実施すればよい。
【0075】また、レベル分割部15に、各中間電圧V
1,V2の監視機能を付加し、経年変化などによりこれら
の中間電圧V1,V2が変動した場合、変動後の中間電圧
V1,V2に基づいて、分割するアナログ信号の出力レ
ベル範囲を調整する構成としてもよい。このようなオー
トキャリブレーション機能を付加すれば、感圧素子12
やボリューム素子の経年変化、電源電圧のばらつき等に
伴い、中間電圧V1,V2が変動した場合にも、変動後
の中間電圧V1,V2に基づいて、分割するアナログ信号
の出力レベル範囲を調整するので、常に最適の設定状態
を保つことができる。
【0076】ただし、常時、レベル分割部15がこのよ
うなオートキャリブレーションを実行した場合、ゲーム
機本体100への出力が遅延するおそれがある。その場
合には、レベル分割部15が、操作装置200の電源投
入時にのみ、電源ライン13の各中間電圧V1,V2をチ
ェックして分割するアナログ信号の出力レベル範囲を調
整する構成とすればよい。
【0077】図12はレベル分割部をキャリブレーショ
ンするための第4の構成例を示すブロック図である。同
図に示す構成では、操作装置200の感圧素子12が接
続された電源ライン13に2個のボリューム素子21,
22が直列に挿入してあり、さらに、MPU14に比較
器23およびメモリ24を含めた構成としてある。
【0078】メモリ24には、レベル分割部15が分割
するアナログ信号の出力レベル範囲の限界値をあらかじ
め記憶しておく。例えば、MPU14の許容電圧を限界
値としてメモリ24に記憶する。比較器23は、ボリュ
ーム素子21,22で検出される中間電圧V1,V2を常
時監視しており、メモリ24に記憶された限界値と中間
電圧V1,V2(特に、V1)とを比較し、中間電圧が限
界値を越えた場合には、強制的に限界値をレベル分割部
15に伝える機能を有している。レベル分割部15は、
比較器23から限界値が送られてきた場合は、この限界
値に基づいて分割するアナログ信号の出力レベル範囲を
調整する。
【0079】このような構成とすれば、MPU14の処
理能力を超える過大な出力レベルのアナログ信号が感圧
素子12から出力されても、MPU14の正常な動作を
補償することができる。
【0080】次に、上述した本発明の第1実施形態に係
る操作装置200に設けた各操作部の構成例について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0081】図13〜図15は第2操作部の第1構成例
を示す図である。
【0082】第2操作部220は、図14に示すよう
に、操作子11となる4個の操作ボタン221と、弾性
体222と、感圧素子12を設けたシート部材223と
を備えている。各操作ボタン221は、図13に示すよ
うに、装置本体201の上面に形成した装着孔201a
に裏面側から装着される。装着孔201aに装着された
各操作ボタン221は、軸方向に移動自在である。
【0083】弾性体222は、絶縁性ゴム等で形成して
あり、上方に突き出した弾力部222aを有し、この弾
力部222aの上壁で操作ボタン221の下端を支持し
ている。操作ボタン221が押し込まれると、この弾力
部222aの斜面部分が撓んで上壁が操作ボタン221
とともに移動する。一方、操作ボタン221への押圧力
が解除されると、撓んでいた弾力部222aの斜面部が
弾力的に復元して、操作ボタン221を押し上げる。す
なわち、弾性体222は押圧操作により押し込まれた操
作ボタン221をもとの位置まで復元させるための付勢
手段として機能している。
【0084】シート部材223はメンブレン等の可撓性
および絶縁性を有する薄肉シート材料で形成してある。
このシート部材223の適所に感圧素子12が設けてあ
り、図15に示すように、それら感圧素子12が弾性体
222を介して操作ボタン221と対向配置される。
【0085】また、本構成例では、操作子11である操
作ボタン221の底面に突起221aを形成するととも
に、弾性体222の弾力部222aにこの突起221a
を支持する凹部222bを形成してある。そして、操作
ボタン221が押圧されると、弾力部222aの凹部2
22bを介して突起221aが感圧素子12を押圧す
る。
【0086】感圧素子12は、既述したように、操作ボ
タン221から受ける押圧力に応じて電気的な抵抗値が
変化する。操作ボタン221の底面に突起221aを設
け、この突起221aで感圧素子12を押圧することに
より、その押圧力を高感度に感圧素子12へ伝えること
ができる。
【0087】ただし、突起221a部分で感圧素子12
を押圧する結果、感圧素子12や弾性体222の凹部2
22bに作用する押圧力が過大となり、感圧素子12お
よび弾性体222の耐久性が低下することは否めない。
【0088】そこで、図16および図17に示す第2構
成例では、操作子11である操作ボタン221の底面を
平坦面とし、この平坦な底面の全体で感圧素子12を押
圧する構成としてある。弾性体222の弾力部222a
も凹部を形成せず、平坦面で操作ボタン221の底面を
支持するようにしてある。このような構成とすれば、操
作ボタン221からの押圧力を感圧素子12に伝える感
度特性は低下するものの、感圧素子12および弾性体2
22の耐久性が向上する利点がある。
【0089】図18および図19は第2操作部の第3構
成例を示す図である。
【0090】これらの図に示す第3構成例では、感圧素
子12を操作装置200に内蔵された内部基板204の
適所に直接設けた構成としてある。このように感圧素子
12を内部基板204に設けることで、シート部材を省
略でき部品点数の削減を図ることができる。なお、感圧
素子12は、操作ボタン221からの押圧力が伝えられ
る位置に設けることは勿論である。
【0091】図20および図21は第1操作部の構成例
を示す図である。
【0092】第1操作部210は、図20に示すよう
に、十字型をした操作体211と、この操作体211を
位置決めするスペーサ212と、操作体211を弾力的
に支持する弾性体213とを備え、さらに図21に示す
ように、弾性体213を介して操作体211の各操作キ
ー211a(操作子11)と対向する位置に感圧素子1
2を配置した構成となっている。
【0093】第1操作部210の全体構造は、日本国特
許出願公開平成8−163672号公報などにおいて既
に周知であるため、その詳細な説明は省略するが、操作
体211は、スペーサ212の中心部に形成された半球
状の凸部212aを支点として、各操作キー211a
(操作子)が感圧素子12側へ押し込み可能なように組
み付けられている(図21参照)。
【0094】そして、操作子11である各操作キー21
1aが押し込まれると、弾性体213を介してその押圧
力が感圧素子12に作用し、感圧素子12が押圧力の大
きさに応じて電気的な抵抗値を変化させる。図に示す構
成例では、感圧素子12を操作装置200に内蔵された
内部基板204の適所に直接設けた構成が示されている
が、図14,図15に示した第2操作部220の構成例
と同様に、感圧素子12をシート部材223に設けるこ
ともできる。
【0095】図22および図23は第3操作部の構成例
を示す図である。
【0096】第3操作部230は、2個の操作ボタン2
31と、これらの操作ボタン231を操作装置200の
内部で位置決めするスペーサ232と、各操作ボタン2
31を支持するホルダ233と、弾性体234と、内部
基板235とを備えており、内部基板235の適所に感
圧素子12を設けた構成となっている。
【0097】第3操作部230の全体構造も、日本国特
許出願公開平成8−163672号公報などにおいて既
に周知であるため、その詳細な説明は省略するが、各操
作ボタン231は、スペーサ232に案内されて押し込
み操作可能となっており、押し込まれた際の押圧力が弾
性体234を介して感圧素子12へ作用する。感圧素子
12は、受けた押圧力の大きさに応じて電気的な抵抗値
を変化させる。図23及び図24に示す構成例では、感
圧素子12を操作装置200に内蔵された内部基板23
5の適所に直接設けた構成が示されているが、図14,
図15に示した第2操作部220の構成例と同様に、感
圧素子12をシート部材223に設けることもできる。
【0098】なお、第4操作部240も、上述した第3
操作部230と同様に構成されている。
【0099】以上、第1〜第4操作部210,220,
230,240に本発明を適用した場合の構成例を示し
たが、各操作部すべてに本発明を適用する構成に限定さ
れるものではなく、本発明を適用する操作部を任意に選
択し、それ以外の操作部は従来通りの構成とすることも
できる。[第2実施形態]
【0100】次に、本発明の第2実施形態に係る構成を
詳細に説明する。なお、先に説明した第1実施形態の構
成と同一部分には同じ符号を付し、その部分の詳細な説
明は省略する。
【0101】上述した第1実施形態に係る操作装置20
0では、感圧素子12から出力されるアナログ信号か
ら、複数ビットのデジタル信号と単数ビットのデジタル
信号の双方を生成する構成であったが、以下に説明する
第2実施形態にあっては、感圧素子12から出力される
アナログ信号から複数ビットのデジタル信号を生成し、
一方、単数ビットのデジタル信号はデジタルスイッチの
オンオフ状態を検出することにより出力する構成となっ
ている。
【0102】図24は本発明の第2実施形態に係る操作
装置の主要部を示すブロック図である。
【0103】本実施形態では、操作装置200の各操作
部210,220,230,240が、操作体211の
各操作キー211aや操作ボタン221,231,24
1で構成された操作子11と、感圧素子12(検出素
子)と、デジタルスイッチ30とを備えている。このう
ち、操作子11および感圧素子12は、既述した第1実
施形態の操作装置200に備えられていたものと同様の
構成となっている。
【0104】デジタルスイッチ30は、第1および第2
の固定端子31,32と、これら各固定端子31,32
に接離して両者間を導通または切断する可動部材33と
を備えている。可動部材33は、操作子11の押圧操作
に伴って移動し、第1および第2の固定端子31,32
間を接離する。また、デジタルスイッチ30の第1の固
定端子31は、図24に示すように、電源ライン13に
接続され、電源(Vcc)から所定の電圧を印加されてい
る。
【0105】操作装置200の内部基板に搭載されたM
PU14は、レベル分割部15(LS)およびA/D変
換部16の機能に加え、上記デジタルスイッチ30のオ
ンオフ状態を検出して単数ビットのデジタル信号を出力
するためのデジタル信号発生部35と、このデジタル信
号発生部35からの出力とA/D変換部16からの出力
とを切り替えて外部に出力する切替スイッチ18aと、
この切替スイッチ18aを作動させる切替器18の各機
能を備えている。
【0106】本実施形態のA/D変換部16は、感圧素
子12から出力されてくるアナログ信号を、複数ビット
のデジタル信号に変換して出力する機能のみを有してい
る。
【0107】また、デジタル信号発生部35の入力側
は、デジタルスイッチ30の第2の固定端子32に接続
され、同固定端子32に生ずる電圧変化を監視してい
る。すなわち、デジタルスイッチ30がオン状態の時
は、第2の固定端子32が電源ライン13と同電位にな
り、一方、デジタルスイッチ30がオフ状態の時は、第
2の固定端子32は電圧0の状態となる。デジタル信号
発生部35は、このような第2の固定端子32に生じる
電圧の変化に応じて、単数ビットのデジタル信号「0」
または「1」を出力する。
【0108】切替器18は、本実施形態でも光ディスク
に記録されたゲームプログラムに基づきゲーム機本体1
00から送られてくる制御信号によって制御される構成
となっている。すなわち、ゲーム機本体100からは、
光ディスクに装着されたゲームプログラムを実行した
際、そのゲームプログラムの内容に応じて、切替スイッ
チ18aをA/D変換部16側に接続させるか、デジタ
ル信号発生部35側に接続させるかを指定する制御信号
が出力される。この制御信号に基づき、切替器18は切
替スイッチ18aを作動させる。
【0109】なお、切替スイッチ18aはユーザの手動
操作によって切り替えられるように構成してもよい。例
えば、操作装置200に設けられたアナログ選択スイッ
チ252に、切替器18を切り替える機能を割り付け、
同スイッチ252の手動操作により切替スイッチ18a
を作動させる構成とすることもできる。
【0110】上記構成の第2実施形態に係る操作装置2
00によれば、操作子11の押圧操作に伴い、デジタル
スイッチ30の可動部材33が第1,第2の固定端子3
1,32間を導通させるとともに、操作子11から受け
る押圧力に応じて感圧素子12からアナログ信号が出力
される。そして、デジタル信号発生部35がデジタルス
イッチ30の状態変化に応じて単数ビットのデジタル信
号を出力し、またA/D変換部16からは感圧素子12
が受ける押圧力に応じた出力レベルで複数ビットのデジ
タル信号が出力される。
【0111】したがって、切替スイッチ18aによる選
択をもって、操作装置200から単数ビットのデジタル
信号と複数ビットのデジタル信号のいずれか一方を、ゲ
ーム機本体100へ出力することができる。
【0112】図25に示すように、本実施形態では、第
1〜第4の各操作部210,220,230,240
が、図24に示した構成を備えている。したがって、こ
れら各操作部は、デジタル的な操作とアナログ的な操作
を使い分けることが可能となっている。なお、図26に
示すように、第1〜第4の各操作部210,220,2
30,240のうち、任意に選択した操作部だけを図2
4に示した構成とすることも可能である。
【0113】また、本実施形態の操作装置200も、図
6,図7,図10,図12に示したような、レベル分割
部15により分割されるアナログ信号の出力レベル範囲
を個別に設定するためのキャリブレーション機能(分割
範囲調整手段)を備えている。
【0114】次に、上述した本発明の第2実施形態に係
る操作装置200に設けた第2操作部の構成例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0115】図27および図28は本実施形態に係る第
2操作部の第1構成例を示す図である。
【0116】第2操作部220は、図27に示すよう
に、操作子11となる4個の操作ボタン221と、弾性
体222と、感圧素子12を設けたシート部材224
と、デジタルスイッチ30の第1,第2の固定端子3
1,32を設けたシート部材225とを備えている。各
操作ボタン221は、既述した第1実施形態の場合と同
様に(図13参照)、装置本体201の上面に形成した
装着孔201aに裏面側から装着される。装着孔301
aに装着された各操作ボタン221は、軸方向に移動自
在である。
【0117】弾性体222は、絶縁性ゴム等で形成して
あり、上方に突き出した弾力部222aを有し、この弾
力部222aの上壁で操作ボタン221の下端を支持し
ている。操作ボタン221が押し込まれると、この弾力
部222aの斜面部分が撓んで上壁が操作ボタン221
とともに移動する。一方、操作ボタン221への押圧力
が解除されると、撓んでいた弾力部222aの斜面部が
弾力的に復元して、操作ボタン221を押し上げる。す
なわち、弾性体222は押圧操作により押し込まれた操
作ボタン221をもとの位置まで復元させるための付勢
手段として機能している。
【0118】また、弾力部222aの上壁には、その内
側天井面に、デジタルスイッチ30の可動部材33が形
成してある(図28参照)。この可動部材33は、導電
性を有する材料で形成され、操作ボタン221の押圧操
作に伴う弾力部222aの撓み変形により、下方に移動
する。
【0119】シート部材225は、メンブレン等の可撓
性および絶縁性を有する薄肉シート材料で形成してあ
る。このシート部材225の適所に第1,第2の固定端
子31,32が設けてあり、図28に示すように、それ
ら第1,第2の固定端子31,32が可動部材33と対
向配置される。この構成により、操作子11である操作
ボタン221の押圧操作に伴い、弾力部222aの上壁
に形成した可動部材33が移動して第1,第2の固定端
子31,32に接触し、これら固定端子31,32間を
電気的に導通させることができる。
【0120】また、シート部材224も絶縁性を有する
薄肉シート材料で形成してある。このシート部材224
の適所に感圧素子12が設けてあり、図28に示すよう
に、それら感圧素子12が弾性体222およびシート部
材225を介して操作ボタン221と対向配置される。
【0121】上述したように、シート部材225は、可
撓性を有する薄肉形状のため、弾力部222aの上壁及
び可動部材33を介して伝わってきた操作ボタン221
の押圧力を、ほぼそのまま感圧素子12へ伝達すること
ができる。
【0122】図29および図30は本実施形態に係る第
2操作部の第2構成例を示す図である。
【0123】これらの図に示す第2構成例では、感圧素
子12を操作装置200に内蔵された内部基板204の
適所に直接設けた構成としてある。このように感圧素子
12を内部基板204に設けることで、シート部材22
4を省略でき部品点数の削減を図ることができる。な
お、感圧素子12は、操作ボタン221からの押圧力が
伝えられる位置に設けることは勿論である。
【0124】図31および図32は本実施形態に係る第
2操作部の第3構成例を示す図である。
【0125】これらの図に示す第3構成例では、シート
部材225の表面にデジタルスイッチ30の第1,第2
の固定端子31,32を設けるとともに、同シート部材
225の裏面に感圧素子12を設けた構成としてある。
第1,第2の固定端子31,32と感圧素子12の位置
は、シート部材225を挟んで対向した位置とすること
は勿論である。また、シート部材225は、感圧素子1
2が操作装置200の内壁200aや配線回路で平面的
に支持されるように配置する(図32参照)。
【0126】このように構成することで、シート部材を
1枚削減することができる。
【0127】図33は本実施形態に係る第2操作部の第
4構成例を示す図である。
【0128】同図に示す第4構成例では、感圧素子12
を表面に設けたシート部材224の裏面側に、デジタル
スイッチ30の可動部材33を設けてある。そして、シ
ート部材224と225の配置を変更し、上記シート部
材224を第1,第2の固定端子31,32を設けたシ
ート部材225と弾性体222との中間に配置させてあ
る。シート部材225は、操作装置200の内壁200
aや配線回路で平面的に支持されるように配置する(図
33参照)。
【0129】なお、本実施形態では第2操作部220を
対象として、その各種構成例を説明したが、他の操作部
210,230,240についても同様に構成すること
ができる。
【0130】さらに、第1実施形態及び第2実施形態に
おいては、図4、図11に示す特性の感圧素子12を用
いて説明してきた。すなわち、この特性は、操作子11
による押圧力の増大に伴い感圧素子12の抵抗値が増大
して出力電圧が降下するという特性である。しかし、第
1実施形態及び第2実施形態では、上記特性とは逆の特
性の感圧素子12用いることもできる。すなわち、この
逆の特性は、操作子11による押圧力の増大に伴い感圧
素子12の抵抗値が減少して出力電圧が上昇するという
特性である。この逆の特性の感圧素子12を用いること
によって、レベル分割部15の入力特性も逆にする必要
があるが、操作子11を押圧しなければ大きな電圧が印
加されない特性を有することとなる。 [第3実施形態]
【0131】次に、本発明の第3実施形態に係る構成を
詳細に説明する。なお、先に説明した第1実施形態の構
成と同一部分には同じ符号を付し、その部分の詳細な説
明は省略する。
【0132】上述した第1実施形態に係る操作装置20
0では、検出素子として感圧素子12を用いていたが、
以下に説明する第3実施形態にあっては、検出素子を抵
抗体40と導電部材50とで構成してある。
【0133】図34は本実施形態に係る第2操作部の構
成例を示す図である。なお、同図では1個の操作ボタン
221とその関連する構成のみを示しているが、第2操
作部220に設けた各操作ボタン221について同様の
構成を備えることもでき、また任意の操作ボタン221
を選択して同図に示す構成を採用することもできる。
【0134】すなわち、本実施形態に係る第2操作部2
20は、操作子11としての操作ボタン221と、弾性
体222と、導電部材50と、抵抗体40とを備えてい
る。導電部材50は、例えば、弾力性を有する導電ゴム
からなり、中央を頂部とする山形形状に形成してある。
この導電部材50は、弾性体222に形成した弾力部2
22aの内側天井面に接着してある。
【0135】また、抵抗体40は、導電部材50と対向
して、例えば内部基板204上に設けてあり、操作ボタ
ン221の押圧操作に伴い、導電部材50が抵抗体40
に接触する構成としてある。導電部材50は、操作ボタ
ン221の押圧力(すなわち、抵抗体40との接触圧)
に応じて変形し、図34の(b),(c)に示すように
抵抗体40への接触面積を変える。すなわち、操作ボタ
ン221の押圧力が弱いときは、同図(b)に示すよう
に、山形形状をした導電部材50の頂部付近が接触す
る。そして、さらに操作ボタン221の押圧力を強めて
いくと、導電部材50が頂部から徐々に変形していき接
触面積が広がる。
【0136】図35は、抵抗体40,導電部材50及び
その周辺素子の回路構成を示す図である。図35の可変
抵抗42は、図34の導電部材50と抵抗部材40の組
み合わせに相当する。固定抵抗41は、図34には示さ
れていないが、抵抗体40に接続されている。直列接続
された可変抵抗42と固定抵抗41とに対して、すなわ
ち、電極40a,40b間に電源電圧Vccが印加され
る。
【0137】可変抵抗42は、導電部材50と抵抗体4
0の組み合わせに相当し、抵抗体40に対する導電部材
50の接触面積に応じて抵抗値が変化する。すなわち、
抵抗体40に導電部材50が接触すると、抵抗体に対し
て導電部材50がバイパスとなって電流が流れるため、
その接触部分は実質的に抵抗体が短絡することになり、
その結果、抵抗体40の抵抗値が減少する。したがっ
て、導電部材50の接触面積が大きくなるほど、抵抗体
40の抵抗値は減少する。
【0138】電極40a,40b間に印加された電源電
圧Vccは、この操作ボタン221の押圧力に従って抵抗
値が変化する可変抵抗42と固定抵抗41とによって分
圧されているので、可変抵抗42と固定抵抗41との間
の出力端子40cから得られる出力電圧は、可変抵抗4
2が小さくなればなるほど大きくなり、反対に可変抵抗
42が大きくなればなるほど小さくなる。
【0139】図36は抵抗体40の出力端子から出力さ
れるアナログ信号(電圧)の特性を示す図である。
【0140】まず、電源投入時に抵抗体40に電圧が印
加されるため、操作ボタン221が押されていなくと
も、出力端子40cからは一定のアナログ信号(電圧)
Vminが出力される(図中aの位置)。次いで、操作ボ
タン221が押圧操作されても、導電部材50が抵抗体
40に接触するまでは、該抵抗体40の抵抗値が変化し
ないため、抵抗体40からの出力はVminのまま変化し
ない。さらに操作ボタン221が押圧されて、導電部材
50が抵抗体40に接触すると(図中bの押圧位置)、
その後は操作ボタン221の押圧力に対応して抵抗体4
0に対する導電部材50の接触面積が増加するため、抵
抗体40の内部抵抗が減少し、抵抗体40の出力端子4
0cから出力されるアナログ信号(電圧)が増加する。
そして、導電部材50がもっとも変形したところで、抵
抗体40の出力端子40cから出力されるアナログ信号
(電圧)が最大Vmaxとなる(図中cの押圧位置)。
【0141】図37は本発明の第3実施形態に係る操作
装置の主要部を示すブロック図である。
【0142】本実施形態においても、操作装置200の
内部基板に搭載されたMPU14は、レベル分割部1
5、A/D変換部16、切替器18の各機能を備えてい
る。本実施形態では、抵抗体40の出力端子40cから
出力されるアナログ信号(電圧)が、レベル分割部15
に入力され、レベル分割部15で該アナログ信号の出力
レベルが複数に分割され、さらに分割された出力レベル
に応じてA/D変換部16が抵抗体40から出力される
アナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0143】レベル分割部15およびA/D変換部16
の機能は、既述した第1実施形態と同様であり、レベル
分割部15は、図36に示すように抵抗体40から出力
されるアナログ信号(電圧)のレベル範囲を均等な幅で
分割する基本機能を有している。分割数は任意に設定で
き、図36に示す例では、アナログ信号(電圧)のレベ
ル範囲を8つに均等分割している。このようにして均等
分割された個々の出力レベルL1〜L8が、A/D変換
部16に伝えられる。なお、レベル分割部15により均
等分割するアナログ信号のレベル範囲は、任意に変更が
可能となっている。
【0144】A/D変換部16は、レベル分割部15に
よってレベル分割されたアナログ信号の出力レベル応じ
て、該アナログ信号をデジタル信号に変換して出力す
る。すなわち、A/D変換部16からは、上記出力レベ
ルL1〜L8に応じて複数ビットのデジタル信号が出力
される。
【0145】そして、A/D変換部16は、レベル分割
された各出力レベルに適当な複数ビットのデジタル信号
を割り当てて出力する。例えば、8ビット又は16ビッ
トの複数ビットデジタル信号を上記各出力レベルに割り
当てて、レベル1の場合に「1f」、レベル2の場合に
「3f」・・・レベル8の場合に「ff」といったデジ
タル信号を割り当てて出力する。
【0146】A/D変換部16から出力された複数ビッ
トのデジタル信号は、操作装置200の内部基板に設け
たインターフェース17を介してゲーム機本体100に
送られ、このデジタル信号によりゲームキャラクタの動
作等を実行させる。
【0147】抵抗体40の出力端子40cから出力され
たアナログ信号のレベル変化は、上述したように操作ボ
タン221(操作子11)から受ける押圧力の変化に対
応している。したがって、A/D変換部16から出力さ
れる複数ビットのデジタル信号は、ユーザによる操作ボ
タン221(操作子11)の押圧力に対応したものであ
る。ユーザの押圧操作とこのような関連をもつ複数ビッ
トのデジタル信号により、ゲームキャラクタの動作等を
制御すれば、「1」または「0」の単数ビットのデジタ
ル信号による制御にくらべアナログ的な滑らかな動作を
実現することが可能となる。
【0148】また、本実施形態では、A/D変換部16
は、抵抗体40の出力端子40cから出力されるアナロ
グ信号の変化に応じて、単数ビットのデジタル信号(す
なわち、「1」または「0」)を出力する単数ビットの
デジタル信号出力手段としても機能するように構成さ
れ、切替器18の切り替え操作により、A/D変換部1
6から複数ビットのデジタル信号と単数ビットのデジタ
ル信号のいずれか一方を出力するようになっている。
【0149】本実施形態でも、光ディスクに記録された
ゲームプログラムに基づきゲーム機本体100から送ら
れてくる制御信号により、切替器18を制御する構成と
してある。すなわち、ゲーム機本体100からは、光デ
ィスクに装着されたゲームプログラムを実行した際、そ
のゲームプログラムの内容に応じて、A/D変換部16
を、複数ビットのデジタル信号を出力する手段として機
能させるか、または単数ビットのデジタル信号を出力す
る手段として機能させるかを指定する制御信号が出力さ
れる。この制御信号に基づき、切替器18はA/D変換
部16の機能を選択して切り替える。
【0150】A/D変換部16は、切替器18によって
選択された機能にしたがって、抵抗体40の出力端子4
0cから出力されてくるアナログ信号を、複数ビットの
デジタル信号と単数ビットのデジタル信号のいずれかに
変換して出力する。複数ビットのデジタル信号を出力す
る手段としての機能が選択された場合は、上述したよう
にレベル分割部15により均等分割された出力レベル
を、対応するデジタル信号に変換してゲーム機本体10
0へ出力する。
【0151】一方、単数ビットのデジタル信号を出力す
る手段としての機能が選択された場合は、抵抗体40の
出力端子40cから出力されてくるアナログ信号の変化
に応じて、「1」または「0」の単数ビットのデジタル
信号をゲーム機本体100へ出力する。すなわち、A/
D変換部16は、抵抗体40の出力端子40cから出力
されるアナログ信号が最小値Vminであると認識した場
合には、操作ボタンが押圧されていないと判断してデジ
タル信号「0」を出力する。一方、A/D変換器16か
らの出力に基づき抵抗体40の出力端子40cから出力
されるアナログ信号が最小値Vminでないと認識した場
合には、操作ボタンが押圧されていると判断してデジタ
ル信号「1」を出力する。
【0152】なお、切替器18はユーザの手動操作によ
って切り替えられるように構成してもよい。例えば、操
作装置200に設けられたアナログ選択スイッチ252
に、切替器18を切り替える機能を割り付け、同スイッ
チ252の手動操作により切替器18を作動させて、A
/D変換部16の機能を切り替える構成とすることもで
きる。
【0153】さて、上述したとおりレベル分割部15
は、抵抗体40から出力されたアナログ信号の出力レベ
ルを、あらかじめ設定した範囲で均等分割するが、この
あらかじめ設定した範囲と、実際に抵抗体40から出力
されてくるアナログ信号(電圧)のレベル範囲との間に
ずれがあった場合、操作子11の操作状況にマッチング
したデジタル信号を出力できないおそれがある。
【0154】しかし、抵抗体40や導電部材50には個
体差があり、しかも電源電圧にもばらつきがあるため、
個々の操作装置200により抵抗体40から出力される
アナログ信号の出力範囲は異なってくる。
【0155】そこで、本実施形態の操作装置200は、
レベル分割部15により分割されるアナログ信号の出力
レベル範囲を個別に設定するための分割範囲設定部25
を備え(図37参照)、レベル分割部15でレベル分割
するアナログ信号(電圧)のレベル範囲をキャリブレー
ションできる構成となっている。
【0156】図38は分割範囲設定部の機能を説明する
ための図である。
【0157】図38に示すように、分割範囲設定部25
には、あらかじめ抵抗体40から出力されるアナログ信
号(電圧)の最小値Vminと最大値Vmaxが初期設定して
ある。また、最大値Vmaxに対しては任意の許容値αを
あらかじめ設定してある。この許容値αは、A/D変換
部16からの情報から、抵抗値の出力(アナログ信号)
を認識する際のばらつきを吸収するためのものである。
さらに、最小値Vminに対してはその周囲に、操作ボタ
ンが押された状態か否かを判定するための判定値γがあ
らかじめ設定してある。
【0158】このような設定のもとに、分割範囲設定部
25は次のようにキャリブレーション動作を実行する。
【0159】操作装置200の電源が投入されると、分
割範囲設定部25は、まず抵抗体40から出力されるア
ナログ信号(電圧)の最小値Vminを調整するために、
A/D変換部16からの情報に基づき実際に抵抗体40
から出力されているアナログ信号(電圧)のレベルVmi
n(Real)を認識する。
【0160】このとき、ユーザが操作ボタン221を押
圧している等の事情も考えられるため、Vmin(Real)
がVminを中心とする誤差許容値γの範囲にあるか否か
を判定する。そして、Vmin(Real)が、(Vmin+γ)
>Vmin(Real)>(Vmin−γ)の範囲から外れていた
場合は、ユーザにキャリブレーション動作中であること
を報知するためのアクションを実行する。
【0161】当該アクションとしては、例えば、操作装
置200に設けた表示部253を点灯または点滅表示し
たり、操作装置200がバイブレーション機構を内蔵す
る場合は当該機構を作動させる等の手法が採り得る。
【0162】次いで、Vmin(Real)が、(Vmin+γ)
>Vmin(Real)>(Vmin−γ)の範囲に収まっている
ことを条件に、Vmin(Real)の値をVminと比較する。
比較の結果、Vmin(Real)>Vminであったときは、初
期設定値Vminを抵抗体40から出力されるアナログ信
号(電圧)の最小値として設定する。一方、Vmin(Rea
l)<Vminであったときは、実際の出力値Vmin(Rea
l)を抵抗体40から出力されるアナログ信号(電圧)
の最小値として設定変更する。
【0163】次に、操作マニュアル等にしたがいユーザ
に操作ボタン221を強く押し込んでもらい、そのとき
A/D変換部16から出力される情報に基づき実際に抵
抗体40から出力されているアナログ信号(電圧)のレ
ベルVmax(Real)を認識する。
【0164】このVmax(Real)が許容値αを加味した
(Vmax−α)よりも大きければ、ユーザにより操作ボ
タン221が限度まで押し込まれた状態にあるものと認
識し、Vmax(Real)とVmaxとを比較する。比較の結
果、Vmax(Real)<Vmaxであったときは、初期設定値
Vmaxを抵抗体40から出力されるアナログ信号(電
圧)の最大値として設定する。一方、Vmax(Real)>
Vmaxであったときは、実際の出力値Vmax(Real)を抵
抗体40から出力されるアナログ信号(電圧)の最大値
として設定変更する。
【0165】分割範囲設定部25は、以上の如く設定さ
れた最小値Vminから最大値Vmaxの範囲で、抵抗体40
から出力されるアナログ信号(電圧)を均等分割するよ
うに、レベル分割部15を制御する。
【0166】図39は導電部材の変形例を示す図であ
る。
【0167】導電部材50は、抵抗体40への接触圧に
応じて抵抗体40との接触面積を変化させ得る形状であ
ればよく、図34に示した山形形状に限らず、例えば図
39(a)に示すような半球状や同図(b)に示すよう
な高さの異なる複数の突起を備えた形状とすることもで
きる。
【0168】また、図40に示すように、抵抗体40を
弾性体222に形成した弾力部222aの内側天井面に
接着し、導電部材50を抵抗体40と対向する位置に配
置することもできる。
【0169】図41は本実施形態に係る第1操作部の構
成例を示す図である。
【0170】同図に示す第1操作部の構成例では、十字
型をした操作体211の各操作キー211a(操作子1
1)と対応して、それぞれ導電部材50を弾性体213
の内側天井面に接着してある。また、抵抗体40は単一
の構成のものを各導電部材50と対向するように配置し
てある。
【0171】図42は抵抗体の回路構成を示す図であ
る。同図に示すように抵抗体40は電源ライン13に直
列に挿入され、電極40a、40b間に電圧が印加され
ている。この抵抗体40の内部抵抗を模式的に示すと、
同図に示すように第1,第2の可変抵抗43,44に分
けられる。このうち、第1の可変抵抗43の部分には、
例えば、キャラクタを上方向に動かすための操作キー
(上方向キー)211aとともに移動する導電部材5
0、および左方向に動かすための操作キー(左方向キ
ー)211aとともに移動する導電部材50のそれぞれ
が接触し、それら導電部材50の接触面積に応じて抵抗
値を可変する。また、第2の可変抵抗44の部分には、
例えば、キャラクタを下方向に動かすための操作キー
(下方向キー)211aとともに移動する導電部材5
0、および右方向に動かすための操作キー(右方向キ
ー)211aとともに移動する導電部材50のそれぞれ
が接触し、それら導電部材50の接触面積に応じて抵抗
値を可変する。
【0172】そして、各可変抵抗43,44の中間部に
出力端子40cを設け、この出力端子40cから各操作
キー211a(操作子11)の押圧力に対応したアナロ
グ信号を出力するようにしている。
【0173】出力端子40cからの出力は、第1,第2
の可変抵抗43,44が有する抵抗値の分割比をもって
計算でき、例えば、第1の可変抵抗43の抵抗値をR
1、第2の可変抵抗44の抵抗値をR2、電源電圧をVcc
とした場合、出力端子40cにあらわれる出力電圧V
は、次の式であらわすことができる。
【0174】V=Vcc×R2/(R1+R2)
【0175】したがって、第1の可変抵抗43が有する
抵抗値が減少すると出力電圧は増加し、一方、第2の可
変抵抗44が有する抵抗値が減少すると出力電圧も減少
する。
【0176】図43は抵抗体の出力端子から出力される
アナログ信号(電圧)の特性を示す図である。
【0177】まず、電源投入時に抵抗体40に電圧が印
加されるため、操作体211の各操作キー211aが押
されていなくとも、出力端子40cからは一定のアナロ
グ信号(電圧)V0が出力される(図中oの位置)。
【0178】次いで、いずれかの操作キー211aが押
圧操作されても、導電部材50が抵抗体40に接触する
までは、該抵抗体40の抵抗値が変化しないため、抵抗
体40からの出力はV0のまま変化しない。
【0179】さらに、上方向キーまたは左方向キーが押
圧されて、導電部材50が抵抗体40における第1の可
変抵抗43部分に接触すると(図中pの押圧位置)、そ
の後は操作キー211a(操作子)の押圧力に対応して
第1の可変抵抗43部分に対する導電部材50の接触面
積が増加するため、その部位の抵抗値が減少し、抵抗体
40の出力端子40cから出力されるアナログ信号(電
圧)が増加する。そして、導電部材50がもっとも変形
したところで、抵抗体40の出力端子40cから出力さ
れるアナログ信号(電圧)が最大Vmaxとなる(図中q
の押圧位置)。
【0180】一方、下方向キーまたは右方向キーが押圧
されて、導電部材50が抵抗体40における第2の可変
抵抗44部分に接触すると(図中rの押圧位置)、その
後は操作キー211a(操作子)の押圧力に対応して第
2の可変抵抗44部分に対する導電部材50の接触面積
が増加するため、その部分の抵抗値が減少し、その結
果、抵抗体40の出力端子40cから出力されるアナロ
グ信号(電圧)が減少する。そして、導電部材50がも
っとも変形したところで、抵抗体40の出力端子40c
から出力されるアナログ信号(電圧)が最小Vminとな
る(図中sの押圧位置)。
【0181】抵抗体40の出力端子40cから出力され
るアナログ信号(電圧)は、図44に示すように、レベ
ル分割部15に入力され、レベル分割部15で該アナロ
グ信号の出力レベルが複数に分割され、さらに分割され
た出力レベルに応じてA/D変換部16が抵抗体40か
ら出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
なお、図44に示すレベル分割部15、A/D変換部1
6、切替部18の機能は、図37に基づき先に説明した
とおりであるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0182】レベル分割部15により分割されるアナロ
グ信号の出力レベル範囲を個別に設定(キャリブレーシ
ョン)するための分割範囲設定部25には、図45に示
すように、あらかじめ抵抗体40から出力されるアナロ
グ信号(電圧)の非押圧操作時の値V0、最小値Vmin、
最大値Vmaxがそれぞれ初期設定してある。また、最大
値Vmaxに対しては任意の許容値αが、最小値Vminに対
しては任意の許容値βがあらかじめ設定してある。これ
らの許容値α,βは、A/D変換部16からの情報か
ら、抵抗値の出力(アナログ信号)を認識する際のばら
つきを吸収するためのものである。さらに、非押圧操作
時に出力されるアナログ信号(電圧)V0に対してはそ
の周囲に、操作ボタンが押された状態か否かを判定する
ための判定値γがあらかじめ設定してある。
【0183】このような設定のもとに、分割範囲設定部
25は次のようにキャリブレーション動作を実行する。
【0184】操作装置の電源が投入されると、分割範囲
設定部25は、まず非押圧操作時に抵抗体40から出力
されるアナログ信号(電圧)V0を調整するために、A
/D変換部16からの情報に基づき実際に抵抗体40か
ら出力されているアナログ信号(電圧)のレベルV0(R
eal)を認識する。
【0185】このとき、ユーザが操作キーを押圧してい
る等の事情も考えられるため、V0(Real)がV0を中心
とする誤差許容値γの範囲にあるか否かを判定する。そ
して、V0(Real)が、(V0+γ)>V0(Real)
>(V0−γ)の範囲から外れていた場合は、ユーザに
キャリブレーション動作中であることを報知するための
アクションを実行する。
【0186】当該アクションとしては、例えば、操作装
置に設けた表示部253を点灯または点滅表示したり、
操作装置がバイブレーション機構を内蔵する場合は当該
機構を作動させる等の手法が採り得る。
【0187】次いで、V0(Real)が、(V0+γ)>V
0(Real)>(V0−γ)の範囲に収まっていることを条
件に、V0(Real)の値をV0と比較する。比較の結果、
V0(Real)>V0であったときは、初期設定値V0を非
押圧操作時に抵抗体40から出力されるアナログ信号
(電圧)の値として設定する。一方、V0(Real)<V0
であったときは、実際の出力値V0(Real)を非押圧操
作時に抵抗体40から出力されるアナログ信号(電圧)
の値として設定変更する。
【0188】次に、操作マニュアル等にしたがいユーザ
に上方向キーを強く押し込んでもらい、そのときA/D
変換部16から出力される情報に基づき実際に抵抗体4
0から出力されているアナログ信号(電圧)のレベルV
max(Real)を認識する。
【0189】このVmax(Real)が許容値αを加味した
(Vmax−α)よりも大きければ、ユーザにより上方向
キーが限度まで押し込まれた状態にあるものと認識し、
Vmax(Real)とVmaxとを比較する。比較の結果、Vma
x(Real)<Vmaxであったときは、初期設定値Vmaxを
抵抗体40から出力されるアナログ信号(電圧)の最大
値として設定する。一方、Vmax(Real)>Vmaxであっ
たときは、実際の出力値Vmax(Real)を抵抗体40か
ら出力されるアナログ信号(電圧)の最大値として設定
変更する。
【0190】同様の操作を左方向キーについても行い、
左方向キーの押圧操作に伴い抵抗体40から出力される
アナログ信号(電圧)の最大値Vmaxを設定する。
【0191】次に、操作マニュアル等にしたがいユーザ
に下方向キーを強く押し込んでもらい、そのときA/D
変換部16から出力される情報に基づき実際に抵抗体4
0から出力されているアナログ信号(電圧)のレベルV
min(Real)を認識する。
【0192】このVmin(Real)が許容値βを加味した
(Vmin+β)よりも小さければ、ユーザにより下方向
キーが限度まで押し込まれた状態にあるものと認識し、
Vmin(Real)とVminとを比較する。比較の結果、Vmi
n(Real)>Vminであったときは、初期設定値Vminを
抵抗体40から出力されるアナログ信号(電圧)の最小
値として設定する。一方、Vmin(Real)<Vminであっ
たときは、実際の出力値Vmin(Real)を抵抗体40か
ら出力されるアナログ信号(電圧)の最小値として設定
変更する。
【0193】同様の操作を右方向キーについても行い、
右方向キーの押圧操作に伴い抵抗体40から出力される
アナログ信号(電圧)の最小値Vminを設定する。
【0194】分割範囲設定部25は、上方向キーおよび
左方向キーに対しては、以上の如く設定された非押圧操
作時の出力V0から最大値Vmaxの範囲で、抵抗体40か
ら出力されるアナログ信号(電圧)を均等分割するよう
に、レベル分割部15を制御する。また、下方向キーお
よび右方向キーに対しては、非押圧操作時の出力V0か
ら最小値Vminの範囲で、抵抗体40から出力されるア
ナログ信号(電圧)を均等分割するように、レベル分割
部15を制御する。
【0195】なお、上記の説明においては、抵抗体40
における第1の可変抵抗部分に上方向キーおよび左方向
キーを割り当て、第2の可変抵抗部分に下方向キーおよ
び右方向キーを割り当てたが、これに限定されるもので
はなく、各キーと可変抵抗部分の割り当ては任意に設定
できることは勿論である。
【0196】また、第1操作部210についても、操作
体211の各操作キー211aに対応して設けた導電部
材50に対して、図35に示すような回路構成となるよ
うに、それぞれ個別に抵抗体40を配置することもでき
る。この場合の、抵抗体40の出力端子40cから出力
されるアナログ信号(電圧)の特性は、図36に示した
とおりとなる。
【0197】さらに、本発明は上述した各実施形態に限
定されるものではない。
【0198】例えば、本発明の操作装置は、図2に示し
たテレビゲーム機用の操作装置200に適用が限定され
るものではなく、デジタル的な操作とアナログ的な操作
を可能とすることにより機能を向上させ得る各種の操作
装置に適用できることは勿論である。
【0199】以上説明したようにこの発明によれば、操
作子の押圧操作に対応したアナログ信号をデジタル信号
に変換して出力するので、押圧操作用の操作子でデジタ
ル的な操作を実現することができ、しかも、検出素子の
個体差や検出素子に印加される電圧のばらつきなどに影
響されることなく、均一なレベル分割によるデジタル信
号の出力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る操作装置が用
いられるテレビゲーム機の概要を示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示す操作装置を拡大して示す平
面図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態に係る操作装置
の主要部を示すブロック図である。
【図4】図4は、図3に示す感圧素子の特性を示す図で
ある。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態に係る操作装置
の全体構成例を示すブロック図である。
【図6】図6は、レベル分割部をキャリブレーションす
るための第1の構成例を示すブロック図である。
【図7】図7は、レベル分割部をキャリブレーションす
るための第2の構成例を示すブロック図である。
【図8】図8は、図7に示す第2の構成例に適用される
キャリブレーション用の設定プログラムの例を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図9は、図7に示す第2の構成例に適用される
キャリブレーション用の設定プログラムの他の例を示す
フローチャートである。
【図10】図10は、レベル分割部をキャリブレーショ
ンするための第3の構成例を示すブロック図である。
【図11】図11は、図10に示す第3の構成例による
キャリブレーション動作を説明するための図である。
【図12】図12は、レベル分割部をキャリブレーショ
ンするための第4の構成例を示すブロック図である。
【図13】図13は、第1実施形態に係る第2操作部に
設けた操作ボタン(操作子)を示す分解斜視図である。
【図14】図14は、第1実施形態に係る第2操作部の
第1構成例を示す分解斜視図である。
【図15】図15は、第1実施形態に係る第2操作部の
第1構成例を示す正面断面図である。
【図16】図16は、第1実施形態に係る第2操作部の
第2構成例を示す分解斜視図である。
【図17】図17は、第1実施形態に係る第2操作部の
第2構成例を示す正面断面図である。
【図18】図18は、第1実施形態に係る第2操作部の
第3構成例を示す分解斜視図である。
【図19】図19は、第1実施形態に係る第2操作部の
第3構成例を示す正面断面図である。
【図20】図20は、第1実施形態に係る第1操作部の
構成例を示す分解斜視図である。
【図21】図21は、第1実施形態に係る第1操作部の
構成例を示す正面断面図である。
【図22】図22は、第1実施形態に係る第3操作部の
構成例を示す分解斜視図である。
【図23】図23は、第1実施形態に係る第3操作部の
構成例を示す正面断面図である。
【図24】図24は、本発明の第2実施形態に係る操作
装置の主要部を示すブロック図である。
【図25】図25は、本発明の第2実施形態に係る操作
装置の全体構成例を示すブロック図である。
【図26】図26は、本発明の第2実施形態に係る操作
装置の他の全体構成例を示すブロック図である。
【図27】図27は、第2実施形態に係る第2操作部の
第1構成例を示す分解斜視図である。
【図28】図28は、第2実施形態に係る第2操作部の
第1構成例を示す正面断面図である。
【図29】図29は、第2実施形態に係る第2操作部の
第2構成例を示す分解斜視図である。
【図30】図30は、第2実施形態に係る第2操作部の
第2構成例を示す正面断面図である。
【図31】図31は、第2実施形態に係る第2操作部の
第3構成例を説明するための図で、図31(A)は平面
図、図31(B)は底面図である。
【図32】図32は、第2実施形態に係る第2操作部の
第3構成例を示す正面断面図である。
【図33】図33は、第2実施形態に係る第2操作部の
第4構成例を示す正面断面図である。
【図34】図34(A)〜(C)は、本発明の第3実施
形態に係る第2操作部の構成例を示す正面断面図であ
る。
【図35】図35は、図34(A)〜(C)に示す抵抗
体の回路構成を示す図である。
【図36】図36は、図35に示す抵抗体の出力端子か
ら出力されるアナログ信号の特性を示す図である。
【図37】図37は、第3実施形態の第2操作部に関す
る主要部を示すブロック図である。
【図38】図38は、第3実施形態の第2操作部に対す
る分割範囲設定部の機能を説明するための図である。
【図39】図39(A)及び(C)は、本発明の第3実
施形態に係る検出素子の一部を構成する導電部材の変形
例を示す正面断面図である。
【図40】図40は、本発明の第3実施形態に係る第2
操作部の他の構成例を示す正面断面図である。
【図41】図41は、本発明の第3実施形態に係る第1
操作部の構成例を示す正面断面図である。
【図42】図42は、図41に示す抵抗体の回路構成を
示す図である。
【図43】図43は、図42に示す抵抗体の出力端子か
ら出力されるアナログ信号の特性を示す図である。
【図44】図44は、第3実施形態の第1操作部に関す
る主要部を示すブロック図である。
【図45】図45は、第3実施形態の第1操作部に対す
る分割範囲設定部の機能を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 和郷 東京都港区赤坂7丁目1番1号 株式会社 ソニー・コンピュータエンタテインメント 内 (72)発明者 中澤 宏之 東京都港区赤坂7丁目1番1号 株式会社 ソニー・コンピュータエンタテインメント 内 (72)発明者 坂倉 洋太郎 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 味田 広二 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2C001 CA02 CB01 CB04 CC01 CC08

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧操作可能な操作子と、 この操作子の押圧操作に対応したアナログ信号を出力す
    る検出素子と、 前記操作子の押圧操作に伴い前記検出素子から出力され
    るアナログ信号の出力レベルを複数に分割するレベル分
    割手段と、 前記レベル分割手段により分割された各出力レベルに応
    じて、前記アナログ信号をデジタル信号に変換するA/
    D変換手段と、 前記レベル分割手段により分割されるアナログ信号の出
    力レベル範囲を設定する分割範囲設定手段とを備え、 前記レベル分割手段は、前記分割範囲設定手段に設定さ
    れた範囲内で、前記検出素子から出力されるアナログ信
    号の出力レベルを複数に分割することを特徴とする操作
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記A/D変換手段に接続され、出力するデジタル信号
    を、複数ビットのデジタル信号又は単数ビットのデジタ
    ル信号のいずれかに切り替える切替器を備えている、操
    作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記分割範囲設定手段を記憶手段で構成し、 前記レベル分割手段は、前記記憶手段に記憶されたアナ
    ログ信号の出力レベル範囲内で、前記検出素子から出力
    されるアナログ信号の出力レベルを複数に分割すること
    を特徴とする操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の操作装置において、更に
    操作装置の前記記憶手段の代りに、この操作装置が接続
    される本体であるエンタテインメント装置の記憶手段を
    用いたことを特徴とする操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記分割範囲設定手段は、前記検出素子が接続された電
    源ラインに挿入したボリューム素子であり、 前記レベル分割手段は、前記ボリューム素子から検出さ
    れる出力レベルの範囲内で、前記検出素子から出力され
    るアナログ信号の出力レベルを複数に分割することを特
    徴とする操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記分割範囲設定手段は、前記検出素子が接続された電
    源ラインに挿入したボリューム素子と、前記レベル分割
    手段により分割されるアナログ信号の出力レベル範囲の
    限界値を記憶する記憶手段と、前記ボリューム素子から
    検出される出力レベルの範囲と前記記憶手段に記憶した
    限界値とを比較する比較手段とを含み、 前記比較手段は、前記ボリューム素子から検出される出
    力レベルの範囲が前記記憶手段に記憶された限界値の範
    囲内にあるときは該出力レベルの範囲を前記レベル分割
    手段に出力し、一方、前記ボリューム素子から検出され
    る出力レベルの範囲が前記記憶手段に記憶された限界値
    を越えたときは該限界値を前記レベル分割手段に出力す
    ることを特徴とする操作装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記操作子と検出素子との構造は、前記操作子の底面に
    形成された突起と、この突起を受けて支持する凹部を有
    する弾性体と、この弾性体の変形にて押圧される前記検
    出素子とからなることを特徴とする操作装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の操作装置において、更に
    前記操作子と検出素子との構造は、前記操作子の底面に
    形成された平面と、この平面を受けて支持する平面を有
    する弾性体と、この弾性体の変形にて押圧される前記検
    出素子とからなることを特徴とする操作装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の操作装置におい
    て、更に前記検出素子は、内部基板上に直接設けたこと
    を特徴とする操作装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の操作装置において、更
    に前記操作子にオンオフスイッチであるデジタルスイッ
    チを加え、このデジタルスイッチに単数ビットのデジタ
    ル信号を出力するデジタル信号発生部を接続し、このデ
    ジタル信号発生部の出力と前記A/D変換手段の出力と
    を切り替える切替器を備えたことを特徴とする操作装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の操作装置において、
    更に前記操作子と検出素子との構造は、前記操作子の底
    面を受けて支持する弾性体と、この弾性体の変形にて押
    圧されシート部材の片面上に備えられる前記デジタルス
    イッチの第1及び第2の固定端子と、この第1及び第2
    の固定端子に対応して別のシート部材の片面上に備えら
    れる検出素子と、からなることを特徴とする操作装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の操作装置において、
    更に前記別のシート部材は、内部基板であることを特徴
    とする操作装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の操作装置において、
    更に前記操作子と検出素子との構造は、前記操作子の底
    面を受けて支持する弾性体と、この弾性体の変形にて押
    圧されシート部材の片面上に備えられる前記デジタルス
    イッチの第1及び際2の固定端子と、この第1及び第2
    の固定端子に対応して上記シート部材の他の片面上に備
    えられる検出素子と、からなることを特徴とする操作装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項3に記載した操作装置の信号出
    力調整方法であって、 前記操作子をあらかじめ設定した押圧力で押圧操作し、
    そのとき前記検出素子から出力されるアナログ信号の出
    力レベルを、前記記憶手段に記憶させることを特徴とす
    る操作装置の信号出力調整方法。
  15. 【請求項15】 請求項5に記載した操作装置の信号出
    力調整方法であって、 前記検出素子が接続された電源ラインに挿入したボリュ
    ーム素子から検出される出力レベルを監視し、該出力レ
    ベルが変化した場合、変化後にボリューム素子から検出
    される出力レベルの範囲内で、前記検出素子から出力さ
    れるアナログ信号の出力レベルを複数に分割するように
    したことを特徴とする操作装置の信号出力調整方法。
  16. 【請求項16】 押圧操作可能な操作子と、この操作子
    の押圧操作に対応したアナログ信号を出力する検出素子
    と、前記操作子の押圧操作に伴い前記検出素子から出力
    されるアナログ信号の出力レベルを複数に分割するレベ
    ル分割手段と、前記レベル分割手段により分割された各
    出力レベルに応じて、前記アナログ信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換手段とを備え、プログラムの実行
    機能を有するエンタテインメント装置に接続される操作
    装置において、 前記エンタテインメント装置が所定の調整プログラムに
    基づき操作案内を出力し、 該操作案内にしたがって前記操作子が押圧操作されるこ
    とにより、前記検出素子から出力されるアナログ信号の
    出力レベルを、前記エンタテインメント装置に内蔵また
    は接続した記憶手段に記憶し、 前記記憶手段に記憶した出力レベルに基づき、前記レベ
    ル分割手段が、前記検出素子から出力されるアナログ信
    号を複数に分割することを特徴とする操作装置の信号出
    力調整方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載した操作装置の信号
    出力調整方法において、更に前記操作案内にしたがって
    前記操作子が押圧操作されることにより前記検出素子か
    ら出力されるアナログ信号の出力レベルを、前記記憶手
    段としてエンタテインメント装置に着脱自在に接続され
    るメモリカードに記憶することを特徴とする操作装置の
    信号出力調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010525891A (ja) * 2007-04-30 2010-07-29 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 遊技者の動作による制御構造を有するゲーム
US9317110B2 (en) 2007-05-29 2016-04-19 Cfph, Llc Game with hand motion control
CN111603760A (zh) * 2020-05-15 2020-09-01 歌尔科技有限公司 游戏手柄及其控制数据获取方法、计算机可读存储介质
JP2021137583A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 株式会社バンダイ ゲーム装置

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