JP2003339906A - 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置 - Google Patents

運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置

Info

Publication number
JP2003339906A
JP2003339906A JP2002150947A JP2002150947A JP2003339906A JP 2003339906 A JP2003339906 A JP 2003339906A JP 2002150947 A JP2002150947 A JP 2002150947A JP 2002150947 A JP2002150947 A JP 2002150947A JP 2003339906 A JP2003339906 A JP 2003339906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
exercise
exercise intensity
exerciser
fluctuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002150947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3979182B2 (ja
Inventor
Hidetake Oshima
秀武 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2002150947A priority Critical patent/JP3979182B2/ja
Publication of JP2003339906A publication Critical patent/JP2003339906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3979182B2 publication Critical patent/JP3979182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダムに負荷量が変化する運動において最
適運動強度を決定することのできる運動強度決定方法を
提供する。 【解決手段】 検出された被験者の心電信号より、心拍
数とゆらぎパワーとを算出し(ST3,4)、心拍数が
上昇しており、かつ、ゆらぎパワーが減少しているとき
の心拍数のデータを抽出して(ST5〜ST8)グラフ
上にプロットする(ST9)。所定の範囲にデータがプ
ロットされている場合(ST10でYes)、心拍数に
対するゆらぎパワーのデータに近似する回帰曲線を算出
し(ST11)、所定のゆらぎパワーとの交点を最適運
動強度とする(ST12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は運動強度決定装
置、運動強度決定方法および運動装置に関し、特に、ラ
ンダムに負荷量が変化する運動において最適運動強度を
決定することのできる運動強度決定装置、運動強度決定
方法および運動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康維持等の目的で、トレッドミ
ル等の運動装置を用いて負荷運動を行なう場合が多い。
この場合において、個人にとって最適な負荷を設定する
ことは、運動効果を向上させるためにも、過度の運動に
よる様々な弊害を防止するためにも重要である。
【0003】このような、個人にとって最適な運動強度
(以下、最適運動強度という)を決定する方法として、
特開平9−38051号公報においては、直線的に負荷
を漸増する際に、収縮期血圧値と心拍数との積(二重積
値)を連続的に算出し、負荷の上昇に伴なう二重積値の
上昇率が急上昇を開始するポイントから運動強度を決定
する至適運動強度測定方法について開示している。
【0004】また、本発明の出願人による特開2001
−137385号公報においては、Ramp負荷運動中の心
拍間隔のゆらぎに基づいて、運動者の運動レベルを推定
する体力レベル評価装置について開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術では、個人に最適な運動強度を決定するため
には、漸増負荷運動のように、一定の割合で運動強度を
増加させるなど、予め設定されている方法に基づいて運
動を行なわないと最適運動強度が決定できないとう問題
があり、ランダムに負荷量が変化するような通常の運動
において最適運動強度を決定することができないという
問題があった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、ジョギングや自由に負荷をかけながら運
動しているようにランダムに負荷量が変化するような通
常の運動においても最適運動強度を決定することのでき
る運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のある局面に従うと、運動強度決定装置は、
運動中の運動者より測定される測定値に基づいて、所定
期間内に測定値が時系列的に上昇しているか低下してい
るかを判断する判断手段と、測定値が時系列的に上昇し
ていると判断された場合に、測定値が上昇している期間
であって、運動者の心拍間隔の変動の大きさを示す値が
低下しているときに測定された測定値を抽出する抽出手
段と、抽出された測定値と、心拍間隔の変動の大きさを
示す値との関係より、運動者に最適な運動強度を決定す
る決定手段とを備える。
【0008】前述の「最適な運動強度」とは、いわゆる
有酸素運動から、無酸素運動に切替っていくポイントの
運動強度を指す。
【0009】有酸素運動と無酸素運度との切替り点は無
酸素性運動閾値(AT)と呼ばれ、この切替り点を境
に、その運動強度よりも高い運動強度で運動を行なうと
血圧や乳酸といった疲労物質などが急激に上昇すること
になる。その結果、疲労が貯まっていくことになり、心
肺機能へのリスクや運動へのリスクが増大する。また一
方、脂質利用率は低下するため、効率よく脂肪燃焼する
ことができなくなる。逆に、切替り点よりも低い運動強
度で運動を行なうと運動へのリスクは低くなるが、脂肪
燃焼量が少なくなる。また、心肺機能の強化面でも効果
が小さい。
【0010】上述の切替り点付近で運動を行なうこと
は、疲労や運動へのリスクを抑えつつ、効率よく脂肪燃
焼を行なうことができ、心肺機能の強化が一般に可能で
ある。このような意味でこの切替り点付近での運動強度
を「最適な運動強度」と呼び、その運動強度を決定する
ことが重要になる。
【0011】また、上述の測定値は、生理信号と運動強
度との少なくとも一方であることが望ましく、さらに、
上述の生理信号は、運動者の心拍信号より得られる心拍
数と、運動者の脈拍信号より得られる脈拍数と、運動者
の呼気あるいは吸気から得られる酸素摂取量とのいずれ
か1つであることが望ましい。
【0012】また、上述の心拍間隔の変動の大きさを示
す値は、心拍間隔のゆらぎパワーと、心拍変動のスペク
トル解析から得られるパワーとのいずれか一方であるこ
とが望ましい。
【0013】また、上述の決定手段は、抽出された測定
値が所定の範囲内にある場合、抽出された測定値と心拍
間隔の変動の大きさを示す値との関係より、所定の心拍
間隔の変動の大きさを示す値における測定値を算出する
ことで、運動者に最適な運動強度を決定することが望ま
しい。
【0014】本発明の他の局面に従うと、運動強度決定
方法は、運動中の運動者より測定される測定値に基づい
て、所定期間内に測定値が時系列的に上昇しているか低
下しているかを判断する判断ステップと、測定値が時系
列的に上昇していると判断された場合に、測定値が上昇
している期間であって、運動者の心拍間隔の変動の大き
さを示す値が低下しているときに測定された測定値を抽
出する抽出ステップと、抽出された測定値と、心拍間隔
の変動の大きさを示す値との関係より、運動者に最適な
運動強度を決定する決定ステップとを備える。
【0015】また、上述の測定値は、生理信号と運動強
度との少なくとも一方であることが望ましく、さらに、
上述の生理信号は、運動者の心拍信号より得られる心拍
数と、運動者の脈拍信号より得られる脈拍数と、運動者
の呼気あるいは吸気から得られる酸素摂取量とのいずれ
か1つであることが望ましい。
【0016】また、上述の心拍間隔の変動の大きさを示
す値は、心拍間隔のゆらぎパワーと、心拍変動のスペク
トル解析から得られるパワーとのいずれか一方であるこ
とが望ましい。
【0017】本発明のさらに他の局面に従うと、運動装
置は、ランダムな負荷量である運動負荷をかける運動負
荷手段と、ランダムな負荷量である運動負荷がかかって
いる状態で運動者が運動中であるときに得られる値を測
定する測定手段と、測定された測定値に基づいて、所定
期間内に測定値が時系列的に上昇しているか低下してい
るかを判断する判断手段と、測定値が時系列的に上昇し
ていると判断された場合に、測定値が上昇している期間
であって、運動者の心拍間隔の変動の大きさを示す値が
低下しているときに測定された測定値を抽出する抽出手
段と、抽出された測定値と、心拍間隔の変動の大きさを
示す値との関係より、運動者に最適な運動強度を決定す
る決定手段とを備える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ、本発
明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同
一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。
それらの名称および機能も同じである。したがってそれ
らについての詳細な説明は繰返さない。
【0019】本実施の形態において、運動強度決定装置
である心拍計は、被験者の心電信号を送信する送信機1
と受信機2とからなる。
【0020】図1は、本実施の形態の心拍計に含まれる
送信機1と、送信機1を胸部に装着するためのベルトと
の外観の具体例を示す図である。
【0021】図1(a)を参照して、送信機1は、被験
者の心拍信号を検出するための電極11を備える。ま
た、図1(b)を参照して、ベルトは、送信機1と接合
するためのバックル12を備える。
【0022】次に図2は、本実施の形態の心拍計に含ま
れる受信機2の外観の具体例を示す図である。本実施の
形態において受信機2は、心拍計機能付き時計であるも
のとして説明を行なうが、被験者の腕に装着可能な形態
であれば、時計の形態であることに限定されず、その他
の形態であってもよいし、受信専用の受信機であっても
よい。
【0023】図2を参照して、受信機2は、被験者の現
在の心拍数等を表示する表示部21と、タイマをスター
トあるいはストップさせるためのスタートストップボタ
ン22と、表示モードを切換えるためのモードボタン2
3と、バックライトを点灯させ、アラームのオンオフを
切換えるためのライトアラームボタン24と、設定モー
ドと通常モードとを切換えるためのセットボタン25と
を備える。
【0024】図3は、上述の図1および図2に示される
送信機1および受信機2からなる心拍計を、被験者が装
着した具体例を示す図である。
【0025】図3を参照して、被験者は、送信機1をベ
ルトを用いて胸部に装着し、受信機2を手首に装着す
る。
【0026】さらに、図4に、上述の送信機1および受
信機2からなる本実施の形態における心拍計の、回路構
成をブロック図に示す。
【0027】図4を参照して、本実施の形態における送
信機1は、被験者の身体に装着される心電検出用の電極
11と、電極11からの出力された心電信号を増幅する
アンプ101と、心電信号からノイズを除去するための
フィルタ102と、心電信号を受信機2に対して送信す
る送信部103とを含む。
【0028】また、本実施の形態における受信機2は、
各種処理を実行して受信機2を制御するCPU(Centra
l Processing Unit)201と、被験者の心拍数等を表
示する表示部21と、ボタン22〜24等で構成される
操作部202と、送信機1から被験者の心電信号を受信
する受信部203と、受信した心電信号を増幅するプリ
アンプ204と、心電信号からノイズを除去するための
フィルタ205と、受信した心電信号をさらに適正なレ
ベルまで増幅するアンプ206と、A/D(Analog to
Digital)変換器207とを含む。
【0029】上述のCPU201は、生体から得られる
生理信号に基づいて心拍数を算出する機能や、生理信号
の変動パターンから適切な運動強度を決定する機能等を
備える。
【0030】なお、図1および図3においては、被験者
は、送信機1をベルトを用いて胸部に装着する具体例が
示されているが、送信機1の装着方法は、上述の方法に
限定されない。例えば、図5は、本実施の形態の心拍計
に含まれる送信機1の、その他の具体例を示す図であ
る。図5を参照して、送信機1は、+(プラス)、−
(マイナス)、およびG(グランド)の3個の電極5
5,56,57を被験者の胸に貼付け、さらに、専用線
58等の有線で受信装置等の回路部に接続して心電信号
を検出する胸部誘導型の送信機であってもよい。
【0031】次に、本実施の形態における心拍計が、被
験者にから得られる生理信号の変化より、当該被験者に
最適な運動強度を決定する方法について説明する。
【0032】図6は、最適運動強度を決定する処理を示
すフローチャートである。図6に示されるフローチャー
トは、本心拍計が、ゆらぎパワーを算出し、算出された
ゆらぎパワーの変化から最適な運動強度を決定する処理
について示しており、受信機2のCPU201が図4に
は図示されない記憶装置からプログラムを読出して実行
することで実現される。
【0033】図6を参照して、まず、ステップ(以下、
STと略す)1において、受信機2のスタートストップ
ボタン22が押下されると、表示部21において、タイ
マが計時を開始する。
【0034】次に、送信機1の電極11で、被験者の心
電信号を検出する(ST2)。検出された被験者の心電
信号は、送信機1の送信部103より受信機2に送信さ
れる。
【0035】受信機2のCPU201では、受信した心
電信号のピーク値を検出し、検出したピーク値より被験
者の心拍数を算出する(ST3)。そして、次式(1)
より、ゆらぎパワーを算出する(ST4)。
【0036】
【数1】 上述の式(1)に示されるゆらぎパワー(Power)は、
一定時間内における心拍間隔の、前回の値(RR(n-1))
と今回の値(RR(n))との差を二乗したものの合計を、
その間の心拍の数で除したもので、被験者の心拍間隔の
ばらつきの大きさを示す値である。ST4においては、
上述の式(1)を用いて、所定時間の被験者のゆらぎパ
ワーの値の平均値を、所定間隔で算出する。具体例とし
て、30秒間のゆらぎパワーの値の平均値を、15秒間
隔で算出する場合について説明する。このときの、算出
された心拍数のデータの具体例について図7にグラフを
示し、また、算出された心拍数およびゆらぎパワーの具
体例について図8に表を示す。以下においては、図7お
よび図8に示される具体例に沿って説明を行なう。
【0037】続いて、15秒ごとに算出される心拍数の
データについて、図7に示されるように、4ポイントの
データから得られる時間と心拍数との関係における回帰
直線y=a1x+b1を算出する(ST5)。そして、そ
の傾きa1の正負を判断する(ST6)。
【0038】傾きa1が正である場合(ST6でYe
s)、続いて、図7に示される場合と同様にして、時間
とゆらぎパワーとの関係における回帰直線y=a2x+
2を算出する(ST7)。そして、その傾きa2の正負
を判断する(ST8)。
【0039】傾きa2が負である場合(ST8でYe
s)、このときの心拍数およびゆらぎパワーのデータ
を、グラフ上にプロットする(ST9)。
【0040】図8の表では、このときグラフにプロット
される値が強調されて示されている。すなわち、ST5
〜ST8においては、心拍数が上昇しており、かつ、ゆ
らぎパワーが減少しているときの心拍数のデータを抽出
して、心拍数のデータと、そのときのゆらぎパワーのデ
ータとをST9でグラフ上にプロットする。
【0041】図9は、心拍数とゆらぎパワーとの関係を
示すグラフの具体例を示す図である。図9においては、
心拍数をx軸、ゆらぎパワーをy軸として、上述のデー
タがプロットされている。
【0042】さらに、所定の心拍数ごとに区切ってブロ
ック分けし、決定域を含む連続した前後4ブロックにデ
ータがプロットされているか否かを判断する(ST1
0)。具体的に、図9に示されるグラフにおいては、5
拍/分の心拍数ごとに区切ってブロック分けし、95〜
100拍/分のブロックである決定域を含む、連続した
前後4ブロックにデータがプロットされているか否かを
判断する。
【0043】上述のブロックにデータがプロットされて
いる場合には(ST10でYes)、心拍数に対するゆ
らぎパワーのデータに近似する指数関数y=a3e(−
3x)-1である回帰曲線を、最小二乗法により算出す
る(ST11)。図9に示される場合における回帰曲線
は、図10において、y=234337e-0.0907xとし
て示されている。
【0044】そして、上述の回帰曲線と、所定のゆらぎ
パワーとの交点を最適運動強度とする(ST12)。具
体的には、図10を参照して、所定のゆらぎパワーであ
るy=5[ms2/beat]との交点を求め、最適運動強度に該
当する心拍数として119拍/分を得る。
【0045】このとき、もしもゆらぎパワーの値が5[m
s2/beat]まで達していない場合は、回帰曲線をゆらぎパ
ワーが5[ms2/beat]に達するレベルまで延長することで
最適運動強度を求めることができる。
【0046】以上の処理で、本実施の形態における心拍
計では最適運動強度が決定され、受信機2の表示部21
に、求められた最適運動強度に該当する心拍数を結果と
して表示する。このとき受信機2の表示部21に表示さ
れる最適運動強度に該当する心拍数の具体例を図11に
示す。
【0047】その後、例えば、運動中に被験者から検出
された心拍数が、最適運動強度での心拍数からの所定の
範囲を超えた場合は、アラームを鳴らして被験者に知ら
せる等を行なうことができる。
【0048】そして、受信機2のスタートストップボタ
ン22が再度押下されると(ST13でYes)、上述
のST1で計時を開始したタイマが止まり、上述の処理
を終了する。
【0049】なお、上述の処理において、本実施の形態
における心拍計は、被験者から得られる生理信号として
心拍数と心拍間隔におけるゆらぎパワーとを用いるもの
として説明を行なったが、心拍数に替えて、脈拍信号よ
り得られる脈拍数を用いてもよい。また、心拍数に替え
て、被験者の呼気あるいは吸気から得られる酸素摂取量
を用いてもよい。また、生理信号に限定されず、当該被
験者の運動の強度を示すスピードやペダルの重さ等の運
動負荷や運動ピッチ等を測定可能な場合は、上述の運動
強度を示す値を用いても同様に最適運動強度を決定する
ことができる。また、心拍間隔のゆらぎパワーに替え
て、一定時間内の心拍間隔値をパワースペクトル解析す
ることで得られる高周波領域のパワーを用いてもよい。
なお、言うまでもなく、上述の説明における数値は、具
体例を示した数値であって、例えばデータがプロットさ
れている範囲のブロック数や、所定のゆらぎパワー等の
具体的な数値は、上述の具体例に限定されるものではな
い。
【0050】本実施の形態における心拍計が、上述の処
理を行なうことで、被験者は、予め設定されている運動
方法に基づいた運動を行なっている場合ではなく、ラン
ダムに負荷量が変化するような通常の運動を行なってい
る場合においても、最適運動強度を得ることができる。
【0051】なお、上述においては、運動強度決定装置
として心拍計が上述の運動強度決定処理を行なうものと
して説明を行なったが、トレッドミルや自転車エルゴメ
ータ等、その他の運動装置において上述の運動強度決定
処理が実行されてもよい。
【0052】具体例として、図12および図13に、上
述の運動強度決定処理を行なうトレッドミルの外観斜視
図を示す。
【0053】図12(a)に示される第1の具体例のト
レッドミルは、ベルト61を駆動する駆動部62を含
む。また、当該トレッドミルの使用者がベルト61上で
歩行や走行運動を行なうためのデッキ63と、デッキ6
3を傾斜させる機能を備える傾斜機能部とを含む。ま
た、デッキ63の前方に取付けられている駆動部62
は、その内部に図示しないモータ、ベルト駆動機構、デ
ッキ63の傾斜度を変更させる傾斜駆動部等を含む。ま
た、ハンドル部64は、操作スイッチや速度等を表示す
る表示画面等を含む操作/表示部65と、心電検出用の
一対の電極(生理信号測定手段)66とを含む。
【0054】このようなトレッドミルにおいては、使用
者が運動時ハンドル部64を両手で握ることで、使用者
の両手と電極66とが接触し、手を介して使用者の心電
信号を検出することができる。
【0055】なお、上述の第1の具体例のトレッドミル
においては、心電検出用の電極66がハンドル部64に
備えられているが、その他の箇所の備えられいてもよ
い。例えば、図12(b)に示される第2の具体例のト
レッドミルにおいては、使用者の胸に装着されるチェス
トベルト71に一対の電極および送信部が備えられ、操
作/表示部65に受信部72が備えられる。このような
トレッドミルにおいては、使用者の胸から検出された心
電信号は、無線で受信部72に送信されて処理される。
【0056】また、図13(a)に示される第3の具体
例のトレッドミルは、+(プラス)、−(マイナス)、
およびG(グランド)の3個の電極81が使用者の胸に
貼付けられ、有線で本体内の回路に接続して心電信号を
検出する胸部誘導型のトレッドミルである。
【0057】また、図13(b)に示される第4の具体
例のトレッドミルは、心電センサに替えて、使用者の耳
たぶに脈取付ける脈拍センサ91を備え、使用者の脈拍
を検出する。
【0058】なお、図12および図13には図示されて
いないが、トレッドミル等の運動装置で測定される、使
用者の走行スピードや、ペダルの重さやデッキの傾斜度
等の運動負荷や、運動ピッチ等の運動の強度を示す値を
用いても、同様に当該使用者の最適運動強度を決定する
ことができる。
【0059】上述のように構成されたトレッドミルで
は、ベルト速度とデッキの傾斜角度の増減との組合せに
より、様々に負荷量を変化させることができる。そこ
で、予め当該トレッドミルに組込まれたプログラムを実
行したり、運動の途中で使用者が任意に負荷量を調節し
たり、事前に使用者が当該トレッドミルに記憶させたプ
ログラムを実行したりすることで、ランダムに負荷量を
変化させて運動することができる。
【0060】このようにランダムに負荷量が変化するよ
うな通常の運動中であっても、当該トレッドミルが上述
の運動強度決定処理を実行することで、運動中に計測し
た生理信号の変化から当該使用者にとって最適な運動強
度を決定することができる。そして、このようにして最
適運動強度を決定すると、その最適運動強度における心
拍数やベルト速度、デッキ角度等を操作/表示部65に
表示し、使用者に最適運動強度での負荷量を保ちながら
運動を実施させることもできる。そのため、このような
トレッドミルを用いることで、使用者は最適運動強度で
の運動を実施することができ、高い運動効果を得ること
ができる。
【0061】さらに、上述の最適運動強度決定方法を、
プログラムとして提供することもできる。このようなプ
ログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディ
スク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカー
ドなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録さ
せて、プログラム製品として提供することもできる。あ
るいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの
記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することも
できる。また、ネットワークを介したダウンロードによ
って、プログラムを提供することもできる。
【0062】提供されるプログラム製品は、ハードディ
スクなどのプログラム格納部にインストールされて実行
される。
【0063】なお、プログラム製品は、プログラム自体
と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0064】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の心拍計に含まれる送信機1
と、送信機1を胸部に装着するためのベルトとの外観の
具体例を示す図である。
【図2】 本実施の形態の心拍計に含まれる受信機2の
外観の具体例を示す図である。
【図3】 送信機1および受信機2からなる心拍計を、
被験者が装着した具体例を示す図である。
【図4】 本実施の形態における心拍計の回路構成を示
すブロック図である。
【図5】 本実施の形態の心拍計に含まれる送信機1
の、その他の具体例を示す図である。
【図6】 最適運動強度を決定する処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】 算出された心拍数のデータのグラフの具体例
を示す図である。
【図8】 算出された心拍数およびゆらぎパワーの表の
具体例を示す図である。
【図9】 心拍数とゆらぎパワーとの関係を示すグラフ
の具体例を示す図である。
【図10】 心拍数とゆらぎパワーとの関係を示すグラ
フの具体例を示す図である。
【図11】 受信機2の表示部21に表示された、最適
運動強度に該当する心拍数の具体例を示す図である。
【図12】 運動強度決定処理を行なうトレッドミルの
具体例を示す外観斜視図である。
【図13】 運動強度決定処理を行なうトレッドミルの
具体例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 送信機、2 受信機、11,55,56,57,6
6,81 電極、12バックル、21 表示部、22
スタートストップボタン、23 モードボタン、24
ライトアラームボタン、25 セットボタン、58 専
用線、61ベルト、62 駆動部、63 デッキ、64
ハンドル部、65 操作/表示部、71 チェストベ
ルト、91 脈拍センサ、101,206 アンプ、1
02,205 フィルタ、103 送信部、201 C
PU、202 操作部、203,72 受信部、204
プリアンプ、207 A/D変換器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動中の運動者より測定される測定値に
    基づいて、所定期間内に前記測定値が時系列的に上昇し
    ているか低下しているかを判断する判断手段と、 前記測定値が時系列的に上昇していると判断された場合
    に、前記測定値が上昇している期間であって、前記運動
    者の心拍間隔の変動の大きさを示す値が低下していると
    きに測定された前記測定値を抽出する抽出手段と、 前記抽出された測定値と、前記心拍間隔の変動の大きさ
    を示す値との関係より、前記運動者に最適な運動強度を
    決定する決定手段とを備える、運動強度決定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定値は、生理信号と運動強度との
    少なくとも一方であって、 前記生理信号は、前記運動者の心拍信号より得られる心
    拍数と、前記運動者の脈拍信号より得られる脈拍数と、
    前記運動者の呼気あるいは吸気から得られる酸素摂取量
    とのいずれか1つである、請求項1に記載の運動強度決
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記心拍間隔の変動の大きさを示す値
    は、心拍間隔のゆらぎパワーと、心拍変動のスペクトル
    解析から得られるパワーとのいずれか一方である、請求
    項1に記載の運動強度決定装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、前記抽出された測定値
    が所定の範囲内にある場合、前記抽出された測定値と前
    記心拍間隔の変動の大きさを示す値との関係より、所定
    の心拍間隔の変動の大きさを示す値における測定値を算
    出することで、前記運動者に最適な運動強度を決定す
    る、請求項1に記載の運動強度決定装置。
  5. 【請求項5】 運動中の運動者より測定される測定値に
    基づいて、所定期間内に前記測定値が時系列的に上昇し
    ているか低下しているかを判断する判断ステップと、 前記測定値が時系列的に上昇していると判断された場合
    に、前記測定値が上昇している期間であって、前記運動
    者の心拍間隔の変動の大きさを示す値が低下していると
    きに測定された前記測定値を抽出する抽出ステップと、 前記抽出された測定値と、前記心拍間隔の変動の大きさ
    を示す値との関係より、前記運動者に最適な運動強度を
    決定する決定ステップとを備える、運動強度決定方法。
  6. 【請求項6】 前記測定値は、生理信号と運動強度との
    少なくとも一方であって、 前記生理信号は、前記運動者の心拍信号より得られる心
    拍数と、前記運動者の脈拍信号より得られる脈拍数と、
    前記運動者の呼気あるいは吸気から得られる酸素摂取量
    とのいずれか1つである、請求項5に記載の運動強度決
    定方法。
  7. 【請求項7】 前記心拍間隔の変動の大きさを示す値
    は、心拍間隔のゆらぎパワーと、心拍変動のスペクトル
    解析から得られるパワーとのいずれか一方である、請求
    項5に記載の運動強度決定方法。
  8. 【請求項8】 ランダムな負荷量である運動負荷をかけ
    る運動負荷手段と、 前記ランダムな負荷量である運動負荷がかかっている状
    態で運動者が運動中であるときに得られる値を測定する
    測定手段と、 前記測定された測定値に基づいて、所定期間内に前記測
    定値が時系列的に上昇しているか低下しているかを判断
    する判断手段と、 前記測定値が時系列的に上昇していると判断された場合
    に、前記測定値が上昇している期間であって、前記運動
    者の心拍間隔の変動の大きさを示す値が低下していると
    きに測定された前記測定値を抽出する抽出手段と、 前記抽出された測定値と、前記心拍間隔の変動の大きさ
    を示す値との関係より、前記運動者に最適な運動強度を
    決定する決定手段とを備える、運動装置。
JP2002150947A 2002-05-24 2002-05-24 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置 Expired - Lifetime JP3979182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150947A JP3979182B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150947A JP3979182B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003339906A true JP2003339906A (ja) 2003-12-02
JP3979182B2 JP3979182B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=29768673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002150947A Expired - Lifetime JP3979182B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3979182B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036054A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Hitachi Information & Communication Engineering Ltd 歩行訓練装置及び歩行訓練装置の制御方法
KR100953371B1 (ko) * 2007-12-11 2010-04-20 한국생산기술연구원 최대하 운동 검사에서의 심박수 계측을 통한 운동 기구의운동부하 조절 방법 및 이를 이용한 운동기구의 운동부하조절 시스템
JP2010268864A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Sharp Corp 運動強度規定装置、脂肪燃焼率算出システムおよび運動器具
JP2012011133A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Sharp Corp 運動負荷制御システムおよび運動負荷の制御方法
WO2013018992A2 (ko) * 2011-08-04 2013-02-07 한국과학기술원 지방 연소 촉진을 위한 유산소 운동 유지 방법
JP2018051138A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 オムロン株式会社 運動インストラクション装置、システム、方法およびプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036054A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Hitachi Information & Communication Engineering Ltd 歩行訓練装置及び歩行訓練装置の制御方法
KR100953371B1 (ko) * 2007-12-11 2010-04-20 한국생산기술연구원 최대하 운동 검사에서의 심박수 계측을 통한 운동 기구의운동부하 조절 방법 및 이를 이용한 운동기구의 운동부하조절 시스템
JP2010268864A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Sharp Corp 運動強度規定装置、脂肪燃焼率算出システムおよび運動器具
JP2012011133A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Sharp Corp 運動負荷制御システムおよび運動負荷の制御方法
WO2013018992A2 (ko) * 2011-08-04 2013-02-07 한국과학기술원 지방 연소 촉진을 위한 유산소 운동 유지 방법
WO2013018992A3 (ko) * 2011-08-04 2013-04-04 한국과학기술원 지방 연소 촉진을 위한 유산소 운동 유지 방법
JP2018051138A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 オムロン株式会社 運動インストラクション装置、システム、方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3979182B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3551924B2 (ja) 運動機器
RU2616764C2 (ru) Устройство и способ для оценки частоты сердечных сокращений во время движения
EP0829226B1 (en) Exercise quantity measuring device
JP3278808B2 (ja) 脂肪燃焼値算出方法、脂肪燃焼値算出装置及び運動機器
JP3852352B2 (ja) 生体活動計測装置
US4622980A (en) Method and apparatus for determining of stress condition of a subject
US8996088B2 (en) Apparatus and method for improving training threshold
US20150374310A1 (en) Intelligent Sampling Of Heart Rate
JP2004121539A (ja) 体動検出装置
TW201328660A (zh) 即時運動指導系統
US11172852B2 (en) Method for measuring physiological parameters of physical activity
JPH021218A (ja) 精神緊張度モニター
JP2009240404A (ja) 身体活動量計
JPH0938051A (ja) 至適運動強度測定方法及び装置
JPH10290854A (ja) 運動指標測定方法および装置
JP3979182B2 (ja) 運動強度決定装置、運動強度決定方法および運動装置
JP2004000646A (ja) 運動機器、体力評価方法および拍動計
JP2002153430A (ja) 運動療法支援装置
JP2008054977A (ja) 生体情報測定装置及び筋肉活動測定システム。
JP2003154029A (ja) 歩行速度決定方法及び装置並びに運動機器
JP7055388B2 (ja) 運動開始前の情報に基づき最高酸素摂取量を求める方法および装置
JP2003154028A (ja) 運動強度決定方法及び装置,運動負荷の制御方法及び装置,並びに運動機器
JP2001137385A (ja) 運動機器、体力レベル評価装置及び運動強度決定装置
JP2001112729A (ja) 運動強度の決定方法、健康状態判別支援装置、測定装置及び運動機器
JP4792657B2 (ja) 運動強度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070618

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3