JP2003154028A - 運動強度決定方法及び装置,運動負荷の制御方法及び装置,並びに運動機器 - Google Patents

運動強度決定方法及び装置,運動負荷の制御方法及び装置,並びに運動機器

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JP2003154028A
JP2003154028A JP2001353844A JP2001353844A JP2003154028A JP 2003154028 A JP2003154028 A JP 2003154028A JP 2001353844 A JP2001353844 A JP 2001353844A JP 2001353844 A JP2001353844 A JP 2001353844A JP 2003154028 A JP2003154028 A JP 2003154028A
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exerciser
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JP2001353844A
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Hidetake Oshima
秀武 大島
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より短時間で運動者に適した運動強度を決定
でき、さらに、運動者に適した運動強度の決定後にトレ
ーニングを行う場合にスムーズに移行できる運動強度の
決定方法及び装置、運動負荷制御方法及び装置、運動機
器を提供する。 【解決手段】 Ramp負荷を運動者に与え、運動中に測定
された運動者の心拍間隔のゆらぎパワー{RR(n)−
RR(n−1)}2の所定時間の平均値を所定間隔で算
出する。最適運動強度に達する以前の運動強度に対応し
て設定された所定値以下へと心拍間隔のパワーゆらぎが
収束する際に、所定値に達する以前の変化パターンを外
挿し、所定値以下における心拍間隔ゆらぎパワーの変化
を推定し、運動者に適した運動強度を算出する。さらに
最適な運動強度となるまで運動負荷を増加させて、トレ
ーニングに移行してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】運動者に適した運動強度を決
定する方法及び装置、運動者に適した運動強度となるよ
うに運動負荷を制御する方法及び装置、並びにそのよう
な運動負荷で運動をすることができる運動機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、運動の強度を決定する方法として
は、以下に示すような方法があった。
【0003】特開平9−38051号公報には、収縮期
血圧値と心拍数の積(二重積値)を連続的に算出し、負
荷の上昇に伴って二重積値の上昇率が変化し急上昇を開
始するポイント(折れ線グラフ上の屈曲点)から運動強
度を決定する方法が開示されている。
【0004】また、運動中の心拍間隔のゆらぎに基づい
て、運動者の運動レベルを推定する方法も提案されてい
る。ここでは、心拍間隔のゆらぎのエントロピーを算出
し運動レベルを決定する場合は、エントロピーの極小点
から運動レベルが決定され、心拍間隔のゆらぎのパワー
を算出し運動レベルを決定する場合は、パワーの変化特
性の収束点から運動レベルが決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、計測したパラメータの屈曲点や収
束点を見つけるために、個人に最適な強度よりも高いレ
ベルまで運動しなくてはならない。そのため、運動強度
の決定までに要する時間が長くなるという問題点があっ
た。また、運動強度の決定後に、続いて最適な運動強度
でのトレーニングを実施する場合は、運動強度決定直後
のトレーニングの初期においては疲労を残しながらトレ
ーニングを行わなければならないという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、より短時間で運動者に適した運動強度を決定するこ
とができ、さらに、運動者に適した運動強度を決定した
後に、続いてトレーニングを行う場合には運動者に過度
の負担を与えることなくスムーズにトレーニングに移行
できる運動強度の決定方法及び装置、そのような運動強
度となるように運動負荷を制御する方法及び装置、並び
にそのような運動負荷で運動をすることができる運動機
器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、運動負荷時における運動者の生理状態を
示す生理指標を取得し、運動負荷変化に対する前記生理
指標に基づいて、前記運動者に適した運動強度を決定す
る方法であって、前記運動者の運動強度が適切な運動強
度に達する前の前記生理指標の変化からその後の変化パ
ターンを外挿することによって前記運動者に適した運動
強度を決定する運動強度決定方法である。
【0008】ここで、生理指標は、運動者から検出手段
によって検出できるものでもよいし、検出された指標に
対する種々の情報処理を施すことにより得られる指標で
あってもよい。すなわち、生理指標は、心拍、脈拍等の
生理信号のみならず、これらの生理信号に対して情報処
理を施すことによって得られる指標をも含む。
【0009】前記生理指標としては、例えば、心電信号
により得られた心拍変動間隔の変動の大きさを示す値を
採用することができる。
【0010】また、心電信号により得られた心拍変動間
隔の変動の大きさを示す値としては、心拍間隔のゆらぎ
パワーがある。
【0011】また、心電信号により得られた心拍変動間
隔の変動の大きさを示す値としては、心拍変動スペクト
ルの高周波領域のパワーがある。
【0012】また、本発明は、運動者に与える運動負荷
を制御する運動負荷の制御方法であって、運動負荷時に
おける前記運動者の生理状態を示す生理指標を取得し、
運動負荷変化に対応する該運動者の運動強度が適切な運
動強度に達する前の前記生理指標の変化からその後の変
化パターンを外挿することによって前記運動者に適した
運動強度を決定し、前記運動者に与える運動負荷を、前
記運動者の運動強度が前記決定された該運動者に適した
運動強度となる運動負荷へと変化させる運動負荷の制御
方法である。
【0013】前記運動者に適した運動強度を決定するた
めには次第に増加する運動負荷を与えることができる。
【0014】また、本発明は、運動負荷時における運動
者の生理状態を示す生理指標を取得する生理指標取得手
段と、運動負荷変化に対する前記生理指標に基づいて前
記運動者に適した運動強度を決定する運動強度決定手段
とを備える運動強度決定装置であって、前記運動強度決
定手段は、前記運動者の運動強度が適切な運動強度に達
する前の前記生理指標の変化からその後の変化パターン
を外挿することによって前記運動者に適した運動強度を
決定する機能を有する運動強度決定装置である。
【0015】前記生理指標としては、例えば、心電信号
により得られた心拍変動間隔の変動の大きさを示す値を
採用することができる。
【0016】また、心電信号により得られた心拍変動間
隔の変動の大きさを示す値としては、心拍間隔のゆらぎ
パワーがある。
【0017】また、心電信号により得られた心拍変動間
隔の変動の大きさを示す値としては、心拍変動スペクト
ルの高周波領域のパワーがある。
【0018】前記生理指標取得手段は、前記運動者から
非侵襲的に前記生理指標を取得する手段であることが好
適である。
【0019】また、本発明は、運動者に与える運動負荷
を制御する運動負荷の制御装置であって、運動負荷時に
おける前記運動者の生理状態を示す生理指標を取得する
生理指標取得手段と、運動負荷変化に対する前記生理指
標に基づいて前記運動者に適した運動強度を決定する運
動強度を決定する運動強度決定手段と、前記運動者に与
える運動負荷を制御する運動負荷制御手段と、を備える
運動負荷制御装置であって、前記運動強度決定手段は、
運動負荷変化に対応する該運動者の運動強度が適切な運
動強度に達する前の前記生理指標の変化からその後の変
化パターンを外挿することによって前記運動者に適した
運動強度を決定する機能を有し、前記運動負荷制御手段
は、運動強度を決定するための運動負荷を与えた後に、
前記運動者に与える運動負荷を、前記決定された運動者
に適した運動強度となる運動負荷に変化させる機能を有
する運動負荷制御装置である。
【0020】また、本発明は、運動者に制御された運動
運動負荷を与えて運動を行わせる運動機器であって、運
動負荷時における前記運動者の生理状態を示す生理指標
を取得する生理指標取得手段と、運動負荷変化に対する
前記生理指標に基づいて前記運動者に適した運動強度を
決定する運動強度を決定する運動強度決定手段と、前記
運動者に与える運動負荷を制御する運動負荷制御手段
と、を備え、前記運動強度決定手段は、運動負荷変化に
対応する該運動者の運動強度が適切な運動強度に達する
前の前記生理指標の変化からその後の変化パターンを外
挿することによって前記運動者に適した運動強度を決定
する機能を有し、前記運動負荷制御手段は、運動強度を
決定するための運動負荷を与えた後に、前記運動者に与
える運動負荷を、前記決定された運動者に適した運動強
度となる運動負荷に変化させる機能を有する運動機器で
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の運動強度決定装置及び運
動負荷制御装置を含む運動機器の実施形態に係る自転車
エルゴメータの回路構成を示すブロック図である。この
エルゴメータは、心電信号を検知する心電センサ1と、
その出力信号を増幅するプリアンプ2と、ノイズを除去
するためのフィルタ3と心電信号をさらに適正なレベル
まで増幅するアンプ4と、A/D変換器5と、種々の処
理を実行するCPU6と、キー入力装置7と、運動強度
や体力レベルなどを表示する表示器8と、回転負荷を変
えることができる負荷装置9とを備える。CPU6は、
運動負荷時における被検者の生理状態を示す生理指標に
基づいて適切な運動強度を決定する運動強度決定機能な
どを有する。ここでは、生理指標取得手段は、心電セン
サ1、プリアンプ2、フィルタ3、アンプ4、A/D変
換器5、CPU6を含んで構成される。また、運動強度
決定手段はCPU6を含む。また、運動負荷制御手段は
CPU6及び負荷装置9を含む。
【0023】図2は、この自転車エルゴメータの外観斜
視図である。図2において、このエルゴメータはサドル
11と、ハンドル12と、キー入力装置7,表示器8及
び報知器(不図示)等を有する操作部13と、ペダル1
4と、前脚フレーム15と、後脚フレーム16とを備え
る。ハンドル12には心電センサとして心電検出用の一
対の電極17が設けられ、運動時に運動者がハンドル1
2を両手で握ることで、両手と電極17が接触し、手か
ら心電信号が検出されるようになっている。
【0024】このエルゴメータでは、被検者(運動者)
がサドル11に腰掛けてペダル14を踏み、ペダル14
を回転させることによって運動を行うものである。ペダ
ル14は、運動強度の度合いに応じた重みとなるように
負荷が加えられ、負荷が大きいと、ペダル14を一定数
回転させるのに、当然多くの運動量が要求される。但
し、このような構成は公知の手段によって実現すること
ができる。
【0025】なお、図2の実施形態では、心電センサと
して心電検出用の電極17をハンドル12に設けてある
が、運動機器に設けられる生理指標取得手段の構成には
種々の変更が可能である。
【0026】図3に示す例では、運動者Mの胸に一対の
電極及び送信部を備えたチェストベルト41が装着さ
れ、ハンドル12に受信部42(図2の操作部に相当す
る)が設けられている。この場合には、運動者Mの胸か
ら検出された心電信号は、無線で受信部42に送信され
て処理される。ここでは、生理指標取得手段は、チェス
トベルト41に設けられた一対の電極及び送信部並びに
受信部42を含んで構成される。
【0027】また、図4に示す例では、+(プラス)、
−(マイナス)、G(グランド)の3個の電極45、4
6、47が運動者Mの胸に貼り付けられ、有線48で本
体内の回路部に接続され、心電信号を検出する胸部誘導
型の構成を採用している。ここでは、生理指標取得手段
は、3個の電極45、46、47及び有線48を含んで
構成される。
【0028】また、図5に示す例では、心電センサに代
えて運動者Mの耳朶に脈拍センサ49が取付けられてお
り、この脈拍センサ49によって運動者Mの脈拍が検出
される。ここでは、生理指標取得手段は脈拍センサ49
を含んで構成され、生理指標は脈拍センサ49によって
検出される脈拍を用いて算出される。
【0029】このように構成された運動機器では、心電
センサや脈拍センサで検出された心電信号や脈拍信号と
いった運動負荷変化に応じて変化する生理信号に基づい
て運動負荷時における生理信号の変化パターンから適切
な運動強度が決定され、決定された運動強度に応じてペ
ダル14をこぐ強度が変化する。
【0030】以下に、本実施形態に係る運動機器におけ
る運動強度の決定方法を説明する。
【0031】はじめに、運動中に心拍数と、心拍間隔の
ゆらぎパワーを検出する。心拍数は次のように算出す
る。すなわち、運動中にエルゴメータのハンドル12に
設けられた電極17(図2)から検出された心電信号の
ピーク検出を行い、RR間隔データ(心拍の1周期)を
算出する。例えば、その間隔の5拍の平均値から心拍数
を算出する。また、ゆらぎパワー(Power)の算出式
は、
【0032】
【数1】 によって求められる。これは、前回と今回の1周期の差
を2乗したもので、ここでは心拍間隔のゆらぎパワーと
称している。例えば、このゆらぎパワーの値を、30秒
間の平均値を15秒間隔で算出する。この値が予め定め
たパワー基底値(ベースライン)を下回り、15秒ごと
の変化量が予め定めた値よりも小さくなった時点に基づ
いて最適運動レベルを決定する。
【0033】なお、最適運動強度は、収束点における心
拍値、あるいは運動負荷として表現することもできる。
【0034】最適運動強度決定の例を図6に示す。図6
において、ゆらぎパワーの変化パターンに基づき、対応
する時間と時間―運動負荷特性を示す曲線の交点におけ
る運動負荷を最適運動強度として求める。図6に示すグ
ラフはいずれも横軸に時間[min]をとり、縦軸には
上段のグラフが運動負荷[W]、中段のグラフが心拍数
[bpm]、下段のグラフがゆらぎパワー[ms2]を
それぞれとったものである。この収束点の決定方法を図
7のフローチャートを用いて説明する。このフローチャ
ートは、標準的なパターンの最適運動強度の決定方法を
示すものである。すなわち、図1のキー入力装置7の測
定開始キーが押されると、測定が開始される。まず、心
電センサ1で心電信号を検出し(ST1)、心電センサ
1からの信号がある一定レベルになるようにキャリブレ
ーション動作を行う(ST2)。このキャリブレーショ
ン動作は、CPU6からの信号により、アンプ4でゲイ
ンを調整することで行われる。キャリブレーション終了
後、表示器8に「測定開始」を表示し(ST3)、負荷
装置9の制御を開始する(ST4)。この制御として
は、例えば、初期負荷値15[W]で2分間ウォーミン
グアップを行った後に15[W/min]のRamp負
荷を与える。
【0035】次いで、心電信号のピーク値を検出し、前
記(1)式より、ゆらぎパワーを算出する(ST5)。
算出後、ウォーミングアップ時の2分が経過したかどう
かを判定し(ST6)、経過していなければST5に戻
る。ウォーミングアップ終了後に2分経過すればST6
の判定においてYesとなり、パワー基底値を30[m
2]とする(ST7)。
【0036】続いて、最適運動強度の決定を行う(ST
8)。図8(a)に示すゆらぎパワーの変動特性(ゆら
ぎパワーと運動負荷との時間による変化)において、運
動負荷の増加に伴いゆらぎパワーは指数関数的に減少
し、その後、収束する。このゆらぎパワーが収束する時
の値は、これまでの実験結果から20[ms2]以下の
値であることがわかっている。そのため、パワー基底値
を最適運動強度よりも前のレベルである例えば30[m
2]と設定し、時間―ゆらぎパワー関係のデータか
ら、最小二乗法によって近似曲線を引く。この近似曲線
をゆらぎパワー30[ms2]以下に延長し、それ以降
のゆらぎパワーの変化を外挿する(図8(b)左図)。
この外挿したゆらぎパワーの変化の傾き(前回のパワー
値との差:Power(n−1)−Power(n))を求め、こ
の傾きが1[ms2]未満になった時点を収束点と判定
し最適運動強度とする(図8(b)右図)。このとき、
ゆらぎパワーが収束せず、ゆらぎパワーの変化の傾きが
1[ms2]以上であれば、さらに運動負荷を増加させ
て(ST9)、ST5に戻る。
【0037】解析に用いるデータの開始点は図9(a)
〜(d)の4つの条件に基づいて決定する。図9(a)
〜(d)に示すグラフはいずれも横軸に時間[秒]、縦
軸にゆらぎパワー[ms2]をとったものである。図9
(a)に示すように、2分間のウォーミングアップを終
了した後のデータを用いることとし、この場合、135
秒でのデータからとなる。また、運動強度の増加ととも
にゆらぎパワーは減少するが、図9(b)に示すように
ウォーミングアップ終了後もゆらぎパワー値が増加傾向
を示す例もある。この場合、傾き:Power(n−1)−P
ower(n)の値は負となるが、このように、ゆらぎパワ
ーが減少した後に増加する場合には、極小点からの増加
の合計値が100を超えた場合には、その後の減少開始
点を解析開始点とする(図9(c))。また、図9
(d)に示したように、ゆらぎパワーが100以上増加
していなくても、解析開始時のゆらぎパワー値を上まわ
った場合には、その後の減少開始点を解析開始点とす
る。
【0038】解析に用いる最終点は設定した基底値(こ
こでは、30[ms2])以下になったポイントまでと
し(図10(a))、解析開始点から1分以内(4ポイ
ント以内)にパワーが基底値以下となった場合は、解析
開始点から1分後まで計測を継続し、解析開始点から1
分後(4ポイント)までのデータを用いる(図10
(b))。なお、図10(a),(b)に示すグラフは
いずれも横軸に時間[秒]、縦軸にゆらぎパワー[ms
2]をとったものである。
【0039】最適運動強度が決定したら、運動負荷に対
する生体の応答の遅れを考慮して、最適運動強度決定の
1分前の負荷値を算出し、算出した最適運動強度に該当
する運動負荷でトレーニングを行うトレーニングモード
に移行する(ST11)。
【0040】最適運動強度でのトレーニングモードに入
るトレーニングプログラムの具体例を図11に示す。図
11に示すグラフはいずれも横軸に時間[min]をと
り、縦軸には上段のグラフが運動負荷[W]、中段のグ
ラフが心拍数[bpm]、下段のグラフがゆらぎパワー
[ms2]をそれぞれとったものである。図11に示す
ように、最適運動強度が決定した後、そのまま最適運動
強度まで徐々に運動負荷を増加させていき、最適運動強
度を維持するように制御される運動プログラムを実行す
る。この方法を用いることで、従来の運動強度決定から
トレーニングへ移行するプログラムで行われているよう
な、最適運動強度を超えた強度まで運動を行った後にト
レーニングに移行するといった過度の負担を与えること
なく、トレーニングに移行することができる。その結
果、最適運動強度の決定後、一度運動負荷を減少させ身
体を少し休めた後にトレーニングプログラムに移行して
いた従来の方法よりも時間短縮ができるとともにスムー
ズにトレーニングプログラムに移行することができる。
【0041】その後、終了ボタンが押されると負荷量が
減少して運動者に一定時間(例えば1分間)クールダウ
ンを行わせ、その後、運動を終了する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より短時間で運動者に適した運動強度を決定することが
でき、さらに、運動者に適した運動強度を決定した後
に、続いてトレーニングを行う場合には運動者に過度の
負担を与えることなくスムーズにトレーニングに移行す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る自転車エルゴメ
ータの回路構成を示すブロック図である。
【図2】図2は自転車エルゴメータの外観斜視図であ
る。
【図3】図3は他の構成の生理信号計測手段を備えた自
転車エルゴメータを示す図である。
【図4】図4は他の構成の生理信号計測手段を備えた自
転車エルゴメータを示す図である。
【図5】図5は他の構成の生理信号計測手段を備えた自
転車エルゴメータを示す図である。
【図6】図6はゆらぎパワーの変化パターンから最適運
動運動強度を求める方法の概略を説明する図である。
【図7】図7は本発明の実施形態に係る自転車エルゴメ
ータで最適運動強度を決定する手順を示すフローチャー
トである。
【図8】図8はゆらぎパワーの変動特性から最適運動強
度を求める方法を具体的に悦名する図である。
【図9】図9(a)〜(d)は解析に用いるデータの開
始点を決定方法を説明する図である。
【図10】図10(a),(b)は解析に用いるデータ
の最終点を決定する方法を説明する図である。
【図11】図11はトレーニングプログラムにおける運
動負荷変化を説明する図である。
【符号の説明】
1 心電センサ 2 プリアンプ 3 フィルタ 4 アンプ 5 A/D変換器 6 CPU 7 キー入力装置 8 表示器 9 負荷装置 10 自転車エルゴメータ 17 電極 41 チェストベルト 42 受信部 45,46,47 電極 48 有線 49 脈拍センサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動負荷時における運動者の生理状態を
    示す生理指標を取得し、運動負荷変化に対する前記生理
    指標に基づいて、前記運動者に適した運動強度を決定す
    る方法であって、 前記運動者の運動強度が適切な運動強度に達する前の前
    記生理指標の変化からその後の変化パターンを外挿する
    ことによって前記運動者に適した運動強度を決定する運
    動強度決定方法。
  2. 【請求項2】 前記生理指標は、心電信号により得られ
    た心拍変動間隔の変動の大きさを示す値である請求項1
    に記載の運動強度決定方法。
  3. 【請求項3】 前記生理指標は、心拍間隔のゆらぎパワ
    ーである請求項2に記載の運動強度決定方法。
  4. 【請求項4】 前記生理指標は、心拍変動スペクトルの
    高周波領域のパワーである請求項2に記載の運動強度決
    定方法。
  5. 【請求項5】 運動者に与える運動負荷を制御する運動
    負荷の制御方法であって、 運動負荷時における前記運動者の生理状態を示す生理指
    標を取得し、運動負荷変化に対応する該運動者の運動強
    度が適切な運動強度に達する前の前記生理指標の変化か
    らその後の変化パターンを外挿することによって前記運
    動者に適した運動強度を決定し、 前記運動者に与える運動負荷を、前記運動者の運動強度
    が前記決定された該運動者に適した運動強度となる運動
    負荷へと変化させる運動負荷の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記運動者に適した運動強度を決定する
    ために次第に増加する運動負荷を与える運動負荷の制御
    方法。
  7. 【請求項7】 運動負荷時における運動者の生理状態を
    示す生理指標を取得する生理指標取得手段と、 運動負荷変化に対する前記生理指標に基づいて前記運動
    者に適した運動強度を決定する運動強度決定手段とを備
    える運動強度決定装置であって、 前記運動強度決定手段は、前記運動者の運動強度が適切
    な運動強度に達する前の前記生理指標の変化からその後
    の変化パターンを外挿することによって前記運動者に適
    した運動強度を決定する機能を有する運動強度決定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記生理指標は、心電信号により得られ
    た心拍変動間隔の変動の大きさを示す値である請求項7
    に記載の運動強度決定装置。
  9. 【請求項9】 前記生理指標は、心拍間隔のゆらぎパワ
    ーである請求項8に記載の運動強度決定装置。
  10. 【請求項10】 前記生理指標は、心拍変動スペクトル
    の高周波領域のパワーである請求項8に記載の運動強度
    決定装置。
  11. 【請求項11】 前記生理指標取得手段は、前記運動者
    から非侵襲的に前記生理指標を取得する手段である請求
    項7乃至10のいずれかに記載の運動強度決定装置。
  12. 【請求項12】 運動者に与える運動負荷を制御する運
    動負荷の制御装置であって、 運動負荷時における前記運動者の生理状態を示す生理指
    標を取得する生理指標取得手段と、 運動負荷変化に対する前記生理指標に基づいて前記運動
    者に適した運動強度を決定する運動強度を決定する運動
    強度決定手段と、 前記運動者に与える運動負荷を制御する運動負荷制御手
    段と、 を備える運動負荷制御装置であって、 前記運動強度決定手段は、運動負荷変化に対応する該運
    動者の運動強度が適切な運動強度に達する前の前記生理
    指標の変化からその後の変化パターンを外挿することに
    よって前記運動者に適した運動強度を決定する機能を有
    し、 前記運動負荷制御手段は、運動強度を決定するための運
    動負荷を与えた後に、前記運動者に与える運動負荷を、
    前記決定された運動者に適した運動強度となる運動負荷
    に変化させる機能を有する運動負荷制御装置。
  13. 【請求項13】 運動者に制御された運動運動負荷を与
    えて運動を行わせる運動機器であって、 運動負荷時における前記運動者の生理状態を示す生理指
    標を取得する生理指標取得手段と、 運動負荷変化に対する前記生理指標に基づいて前記運動
    者に適した運動強度を決定する運動強度を決定する運動
    強度決定手段と、 前記運動者に与える運動負荷を制御する運動負荷制御手
    段と、 を備え、 前記運動強度決定手段は、運動負荷変化に対応する該運
    動者の運動強度が適切な運動強度に達する前の前記生理
    指標の変化からその後の変化パターンを外挿することに
    よって前記運動者に適した運動強度を決定する機能を有
    し、 前記運動負荷制御手段は、運動強度を決定するための運
    動負荷を与えた後に、前記運動者に与える運動負荷を、
    前記決定された運動者に適した運動強度となる運動負荷
    に変化させる機能を有する運動機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009063597A1 (ja) * 2007-11-12 2009-05-22 Ssd Company Limited 運動支援装置、ペースメーカ、運動支援方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体
CN104287748A (zh) * 2014-09-25 2015-01-21 宇龙计算机通信科技(深圳)有限公司 基于可穿戴设备的人体负重检测方法及可穿戴设备
JP2018051138A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 オムロン株式会社 運動インストラクション装置、システム、方法およびプログラム

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